3月日記

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2005/03/01(火)

「オーシャンズ12」を見ました。
男の子って馬鹿なんだから!という映画。かわいくてかわいくておしゃれ。
味方チームも悪い奴も馬鹿で、そしてみな紳士的でフェミニストで暴力シーンもない。
実は安心して見られる映画。どうしてか私はこのシリーズのブラピが
好きで好きでたまらない。この気持ちは恋!?
作中の10人がラスティのことを凄く好きだからつられているのかとも思う。
今回はジョージとソファで並んで座ってTVを見ているところが好きです。
(悩み相談なのに、ジョージ全然聞いちゃいないの!)
トリックは前作より小粒。というかちょっと理解不能な部分もあり、
図説して欲しかった(何の感想だ)。木更津キャッツアイに少し似ていた(笑)。

やな奴(独身男性)の家に夫婦で直談判に行ってタダ酒を飲み、
目の前で無意味にいちゃついてひそひそ楽しそうに内緒話をし、
チュウまでしてしまうというのは素晴らしい嫌がらせだと思う。
画面から夫婦フェロモンが出ててめっちゃ感じ悪かった(笑)。
私も、ああいう嫌がらせを1度誰かにやってみたいものだ。

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2005/03/02(水)

謎の料理店
「シチューの店」と書かれた、具体的には何料理屋さんか分からないその店は
わりに路地の奥のしかも地下にあり、見付かりにくい感じでした。
「ああ、少し気になってたんだよ」
「じゃあ行ってみよっか」
と気軽に行ったそこは、サ ン ド イ ッ チ 1 皿 5 0 0 0 円
とかいう「な、なんですとー!!」的価格設定で、眠気もふっとびました。

料理の味は普通に美味しいのですが、価格がともかくあれで場所も悪いので
客は多くあるまいよ、と思っていたらさにあらず。満席。待っている人が出るほど。
しかも最近の小洒落た店は全部、7割がOLとカポーで占められるのが普通ですが
そこは「そこらのスーパーに行くような超普段着の家族連れ」×複数
「同じく超普段着の若い男2人+着飾った女1人」
「おじさま+着飾った女」とかそういう首を捻る客層。
それと店を出てから友人が教えてくれたのですが、私達の隣のテーブルは
芸能人だったそうです。
フリーメイソンの秘密の集会所とかそういうオチなら納得できるんだけど……。
何だったんでしょう。お金持ち御用達の店?

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2005/03/03(木)

に入る一文字を答えよ。

□鳥

□祭り

こたえ:「雛」(ひな鳥・ひな祭り)
私は昔これを「チ」だと思いました。(千鳥・血祭り)


明日から3日間出掛けますので日記を休みます。日曜に再開します。
いつもの通り3日分の日記を貼り付けてもいいのですが、たまには休もうかと思いまして。
どうぞみなさま無駄足をお踏みになりませんように。

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2005/03/06(日)

3日間旅をして町屋狩り、洋館狩り、美人仏像狩りをしていました。
美しいもの見過ぎ、美味しいもの食べ過ぎで口から小さい仏が出てきそうです。
戦争話とシリル話と宗教話と才能話と文系理系話とシリル話を沢山しました(何か重複)。
ところで自分の好きな神社仏閣が、実は平清盛が発起人になったやつばっかりだった!
と知ってちょっとショックを受けています。
すげえ悪人(だとされている人)と趣味が同じだなんてー。
まあ、彼本人がコンセプト効果演出デザインを担当したのではなくても、
才能を持った人間にお金を渡すセンスと度量があった訳で……。

平家物語を一気読みしたことがあるので、私の頭の中の清盛は
顔のデザインが原哲夫の漫画の悪い人です。
悪人(推定)で帝王で野蛮で審美眼があるって…畜生なんか格好良いいぞ清盛!
一番ぶっ飛んでると思う建築物は厳島神社。あれはすごすぎ。



洋館狩り。この洋館は明治の超金持ちが財力に物をいわせてぶち建てた家ですが
内装がゴージャスすぎて色々すごい。でも男の子の夢の家って感じで嫌いではないです。

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2005/03/07(月)

お寺の説明書きで「四天王」が「The four heavenly kings」
と訳されていて、「この場合の『天』は『天上の』とかいう意味ではなくて
階級というか属性を表すものだから、微妙に誤訳じゃないかな?と思いました。

ところで別宗教の最高神を「キミタチは仏法を守護するために闘う強い神様になるんだよ!
ヒューヒュー!恰好良い!」とか言って仲間にしてしまう(国問わずまとめて天部)仏教は
なんというか大人の宗教だと思う。
(本当は仏教は宗教ではなく学問です。この話は思い出したらまたいつか)
それって子供が遊ぶとき、不公平がないように、
「俺は正義の忍者な。田中は正義の魔法使い。佐々木は正義のエスパー」
とやるのに似ている。
別宗教の神に異形の姿を与えて悪魔にしてしまうどこかの宗教はさしずめ
「俺は正義のモテモテヒーローな。お前は牙20本でナメクジが大好物の田中星人
お前は緑色で臭くて冷害を起こす妖怪佐々木ボックリ
と言い放っちゃう、空気の読めない子供ですな。仲良く遊べよ、と言いたい。

テニスはいつの間にか打球で相手チームベンチに居るコーチを狙う
危険なスポーツになったみたいだ。(本日のテニプ)
しかし数週間前の話だが、お爺さんにボールを当てたのは、
いくら悪のチームでも感心しないと思う子供が読む物だし。




洋館狩りその2。過剰装飾の階段を登ってゆくと、何故か「ふすま」が!

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2005/03/08(火)

比較的多くの日本人が「好きな仏像」として挙げる
さる優美な像を拝見しました(教科書に載ってる。たぶんね)。
女性的でたおやかで、男性ファンが多いというのも頷けます。
恋狂った男がこの像の指を折って盗み出したが、
後悔してこっそりと返したので寺側もこっそりと接着したという
伝説があるくらいです。
他の仏様の像と違い、厳しさは一切なく
どんな汚れた心でも悪行でも、何でも許されるに違いないという
安心感があります。
それどころかあまりに強い受容の印象の所為で
見る者が支配欲や独占欲や所有欲まで持ちそうなギリギリの雰囲気。
妙に人の様々な思慕の情を引き出すお顔立ちです。
腕の細さも指のラインも、首の角度も上半身の傾きも
あと3ミリ違えばニュアンスが変わってしまうという
絶妙のバランスでした。
これを作ってしまった人の栄光と絶望について話し、
なんというかウンウン頷き合いました。



ちらり(写真撮ったんじゃないですから!パンフの一部ですから←それも駄目)。
ちなみにこの方、写真で見るのと実物を見るのではかなり印象が違います。

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2005/03/09(水)

昔(千年ほど前)、疫病が流行したとき弟の村上天皇から
「兄さん何とかしてよ!」と言われた空也上人は
空也上人は第2皇子説が一般的、村上天皇は第14皇子。
一念発起して2m以上の大きな観音像をサクっと彫り、
リヤカーに乗せて念仏を唱えつつ市中を曳き回り、
仏前に供えた梅干しと昆布の入った茶を振る舞い
ついに疫病を鎮めたといいます。

それにしても空也上人は、身分は高い(お父さんは醍醐天皇説有力)、
顔はハンサム(像を見る限りは)、弟は権力者、
芸術のセンスもある(いきなり像を彫る)
心は繊細で優しい(友達になった鹿が死んだとき嘆き悲しんだ)
人望はある(弟子もいっぱいファンもいっぱい)
それどころか悪神と闘って調伏とかもしちゃうという
どこのラノベのヒーローかという設定盛りだくさんなので
聞いているとうっかり萌えます。

彼の彫った観音像は、なんとお寺の中に今もあるのですが
12年に1度の公開だそうで、「また7年後に来てね」
とあっさり言われて思考停止しました。さすがだ。



ちらり(これも印刷物の一部です…)。

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2005/03/10(木)

ええと、ええと、ええと、超特別シリルふくろう便を夕方に頂いてですね、
(超絶感謝と愛を!!知らないまま過ごすところだった!!)
本 日 が 先 生 の 誕 生 日 ら し い ……
ということでですね、もう何の用事も捨ててぶっ飛ばして帰ってきました。
ああ、また創造主から情報が小出しにされたのでしょうけれど、
事前に知っていれば新しくサイトを1つ作るくらいのことはしてみせましたのに!!
(何の意味が?)
私は絵も文も即興で何かするのは本当に苦手で、事前にゆっくり準備しないと
駄目な人なのですが、このめでたき日の前にはそんな事情など消し飛びます。
いま私はサイト休暇中で、テキストエディタのアイコンがどれか、
もう分からなくなっちょりましたがそれもどうでもよい!
せめて数行でも、せめてモニタについたゴミのような線でも
今日に何か上げなければ!参加することに意味がある!たぶん

先生誕生祝いボエ(勢いで一気打ち酷い出来ゴメス先生と皆さん。ポタ未読の方注意)

先生おめでとう。3月生まれだったとはびっくりです。
3月生まれの人は何か可愛い人というイメージがあるので……え?いや先生がそうでないとかではなく。
ともかく先生おめでとう。


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2005/03/11(金)

お祝い絵を描こうと今まで奮闘していましたが、駄目でした!(爽やかに)

ある日の新聞の悩み相談コーナーに30代のお父さんからの
深刻な悩みが寄せられていました。彼の悩みは
「小学生の息子に半ズボンを履かせたいのに……」
というものでした。なんでもそのお父さんは自分が子供の頃
冬でも半ズボンですごし、父母に褒められた記憶がノスタルジーとしてあるそうです。
しかし
生産中止で入手が難しい。
学校で変なあだ名を付けられる。
性犯罪にあうからやめなさいと周囲に注意される。
などなど、障害は多いようです。
それにしても半ズボンを履くのが
こんなに難しい世の中になっているとはびっくりですね。

……あきらめろ父ちゃん、と思わなくもないですが。

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2005/03/12(土)

新聞の悩み相談コーナーで思い出しましたが、
もう10年くらい昔の相談内容で
「高校生の娘の留守中に部屋に入ったら、男性同士の
性愛描写のある本が落ちていた!母親として私はどうしたら!?」

というものもありました。
「どこの誰かは知らないが、ちゃんと片付けろよ……」
と思いました。
ちなみに回答は
「現在は現実の男性との恋愛に恐れに近い物を抱いていらっしゃるお嬢さんも、
やがて成長して正常な恋愛に興味を持たれることでしょう」
みたいな感じでした。
「それはどうかな?」
と思う私。(それとこれとは話が別腹)

でも近頃の人生相談は社会変化の速さに
解答者が追いつけなくなってきたように見受けられます。
「それはどう考えても相手は電波さんだろ…逃げないと危ないんじゃ?」
という質問内容にも
「心を広く持って、歩み寄る努力をしなさい」
という回答だったりするし……。どうなんでしょうねあれは。

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2005/03/13(日)

リアルタイムの話ではなくてこの冬、大雪に見舞われた時
ざっくざっくと靴の雪を振り落としながら進んでいると
スイスの山の頂上で凍死しかけた事を思い出しました。
吹雪って、最強レベルになると、石つぶてデスヨ……古代の刑罰。
私、悲鳴とかって滅多にあげませんが、あのときは
きゃーああああああって言いましたよ。死ぬと思ったもん。

人間なんて棒が立っているような不安定なフォルムなんだから
ああいうときはしゃがんで小さくなるべきですね。うん。
だからという訳ではないですが登山は嫌いです。でも雪は好き。
大好きな雪が、3月も半ばだというのにまだ降っています(笑顔)。

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2005/03/14(月)

金曜日に一生懸命描いていた絵。
先生の笑いが収まるまで、キス待ちの黒田氏。
「待て」は得意ですからね彼は。



ともかく先生が生まれてくれて嬉しいな、と。

最近のジャンピョの編集者雑記欄に
「僕は男ですが、職場の人全員にチョコを配りました」
と書いてありました。
日本に於いて2月にチョコを買うという習慣は、本命チョコはもちろん、
義理チョコに御褒美チョコまで一般化しちゃった現在、
これ以上女にチョコを売りつけるのは不可能です。
なので今後売り上げ増加を望む場合は、そう。
「男から男に贈らせる」
これしかありません。
何か面白いから頑張れスウィーツ業界!
(最終的には2/14に5人以上チョコを贈らないと呪われるとか
そういう方向に行くといい)
ちなみに今年のチョコは不作でした。グレ(略)のシャンパントリュフは400円も値上げしてるしサ。

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2005/03/15(火)

劇場版ワンピース「オマツリ男爵とヒミツの島」を見てきました。
タイトルからは想像もつかないほど陰惨な話でした……。
ショックでちょっとブルーになりましたヨ。
なにか……たぶんオリジナルで勝負したいスタッフが
多くいらっしゃったのではと推測します。
なので、映画としての完成度は高いのですが
どこか、びみょーにワンピではなかった……ような。
背景はばーんと美麗CGだし、人物デザインも微妙にテイスト違うし。

話の中の悲劇に、まったく救いがない上に、
出てくる植物の造形が、大人でもブルブルするくらい気色悪いんですよ。
幻の花「リリー・カーネーション」っていうんですがね。
(あ、字にして気付いたが、リインカネーションと掛けてあるのか)
金属の太っといバネみたいな外見で、クラゲの触手みたいなのが先っちょから出る。
で、表面に黒い染みがボツボツ浮き上がったりして、最高に嫌な感じです。
(以下ネタバレ)
で、もちろん人間を食べます。
私は「死者に執着する生者」の話や「謎が解き明かされる」話は
大好き(だからハリポタをやっているのですが)ですけど、
さすがにあれは男爵が可哀相でした。



そして劇場版ワンピースはいつも困惑するようなプレゼントをくれる。毎回。
(もちろん伸びる。そしてくっつく。しかも何かぬるぬるする)
いらないから。どう考えても使い道ないから。

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2005/03/16(水)

「汝は人狼なりや?」というパーティーゲームがとても気になっています。
外国生まれのゲームで、それから派生してWEBやカードでも遊ばれているらしい。

村人の中にひっそりと隠れた「人狼」が、夜になるたび村人を1人1人
食い殺してゆく。「村人」は朝になると、投票して一番怪しい人物を
リンチして殺す。「占い師」は1日に1人だけ、人狼か村人かを
占うことが出来る。「狂人」はデタラメの情報で場を掻き回す。
村人の数と人狼の数が同数になったら人狼の勝利。絶滅したら人狼の負け。

陰惨……面白そう……。
ゲーム(not電子)に詳しい方に聞いてみたら、「良いゲームであるが
10人以上の集団プレイが望ましい」とのこと。
更に調べてみるとこのゲーム、重要なのは弁舌の力らしいのですね。
いかに説得力のある言葉で他人を従わせるか。
そっちの方面、全然能力がないので、参加は難しそうです。
つか「疑われたらどうしよう!」と思うと挙動不審になる癖があるので、
何の役をしても2日目あたりでリンチされて死にそう私……。

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2005/03/17(木)

「オペラ座の怪人」を見ました。
豪華な舞台劇を2千円で見られるという超価格破壊ばんざい。
リッチな物を見てぼんやりしたい人は是非是非。
美人と、胸の谷間と、美しい歌声と、きらびやかな衣装とセット。
少々空間恐怖症じみていたけれど、でも緻密な画面で綺麗でした。
ただ、見る人の性格によって

ファントムに腹が立つか、
クリスティーヌにイライラするか、
ラウルにむかつくか

の3択になるかもしれません。
私も、何のマイ倫理観に触れたのか分かりませんが(嘘です分かってます)
その中の1人を殴りたくて殴りたくてむずむずしました。
いまも殴りたい。畜生、一歩前に出ろ歯を食いしばれ。

「美女と野獣」との共通点が多く、
(ビースト=ファントム ベル=クリスティーヌ ガストン=ラウル。
父親を餌にして娘を自分の思うとおりにしようとするところも同じ)
特にファントムの性格設定と行動パターン・台詞は野獣に酷似なのですが、
彼等の成功と失敗の明暗を分けたのは、野獣が「相手のために自分は何が出来るか考えた」
ということでしょうな。野獣城の召使い達よくやった…理解者が命綱だった訳です。

クリスティーヌが「昔は良かった。貴方は私の父であり友達だった」
と悲しく歌っていました。(今は女の色香に迷って、好きだ付き合えオーラ全開)
でも彼女が男だったら或いはこの話はハッピーエンドだったかもしれません。うん。
なんだかGガンの師弟みたいになりそう。

それからワンピ劇場版の監督ですが、どうやらちょっとしたカリスマ監督さんでいらしたようで
本当ならジブリで「ハウル」の監督をしていた筈の方だったのですね…一部分納得。


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2005/03/18(金)

町を歩いているとき、人をガイドして歩いている犬とすれ違った。
犬の背中には「仕事中です」と書いてありました。
ものすごく賢そうな顔立ちで、胸を張って堂々と歩いていた。
私も仕事中だったにもかかわらず、なんとなく負けた気がした。

犬さんは仕事が終わって家に帰っても
洋服を投げ捨てて、歌を歌いながらお風呂に入ったり
録画しておいたアニメを見たり、ジャンプを読んだり
お酒を飲んだり、サイトを見て回ってうひひと笑ったり出来ないのに、
あんなに頑張って働いて、偉いと思った。

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2005/03/19(土)

同じビルの違う企業で、顔は知っているけれど
名前も知らないし、話した時間はトータルで20秒程…
と、いった感じのOLさんに飲みに誘われた。
私が独身男性なら「今年の俺はツイてるぜ!ヒャホー!」
とツイストでも踊っているところですが(そしてデート商法の餌食に)
私は女なので、超びっくりです。

最近はこういうのが普通なのか……。

今日発売のジャンプ読んで大泣き。洟まで出る。

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2005/03/20(日)

ちょっと前、女性向けの雑誌を読んでいたのですが
記事の見出しに「最近の女性キャリアの多くはオタクである」
と書いてあったので「へえー」と思って本文に進みました。
その中のキャリアでオタクな女性達の行動とは
「漫画を読んでいる」「ゲームにはまっている」
という内容でした。
……。
…………バシイ(何かを叩きつけた音)。
それは単に「漫画好きのOL」「ゲームをするOL」であって
オタクとは言わない断じて。

しかしオタクと、単なる漫画好きなOLを分ける境界線って
一体なんだろうとちょっと考えました。
お盆に東京の祭りへ行く事…ではなく
薄い本を発行してしまう事…でもなく。
「自分の現実生活を脅かしかねない程の、異様な情熱を持つ事」
なのではないかな、と思いました。
例え対象がコスメであってもブランドであっても車であっても、
魂がオタクな人は、普通の人とは明らかにのめり込み方が違うのです。

関係ありませんが、今日読んだ安野モヨコさんのエッセイに
オタクは「擬音を口で言ってしまう」「動揺を表現する時わざとどもる」
と書いてあったので超気を付けなければと思いました。
「バーン!」とか「そ、そうかなあ」とか、確かに言ってるよ!


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2005/03/21(月)

夜のミスタードーナツ
夜にミスタードーナツの前を通りかかると自然足が止まってしまう。
道が暗くて寒くて落ち込んでいたりすると尚更である。
あんまりにも暖色で、明るくてぴかぴかしているので
あちらが生者の世界、自分は死人という気がするのだ。
中の人からは、もしかして私は見えていないんじゃ?と思える。
妄想だと分かっていても、どうしてもそんな気がするのだ。
それで私は不安になって中へ入り、
ポン・デ・リング1コとか買ってしまう。
店員さんが私の注文をちゃんと聞いてくれるので安心する。
そしてポン・デ・リングはいつもおいしい。

(↑なんか詩が始まった!!)

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2005/03/22(火)

デジタルカメラ君の調子が悪くなって、
モニタに風景が映らなくなりました。
「や?どうしたんだい?」
とカメラ君の体をよく見てみたら、
ちょっぴり腹が裂けて内臓が見えていました
そういえばこの間、旅行に行ったときに石の床に落としたのでした。
大怪我をして「病院…連れて行っ……」
と言っているカメラ君に気付かずにあちこち連れまわして
写真を撮影していた訳ですね。
それでも彼は律儀に色々写してくれた……。
最後の仕事はワンピースのおまけ写真でした。
これからカメラ君を梱包して病院に送ります。
ご、ごめんねカメラ君。

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2005/03/23(水)

某寺の数百年ずっと続いている「市(イチ)」に行って来ました。
ものすごく大きいの。
着物とかアクセサリーとか、書物やレコードや陶器類、家具、
乾物とか絵とか布とか植木とか欄間とか刀の鍔とか
仏像とか甲冑とかともかく色々何でも売っていました。
(甲冑……買ったあとどうするんだろう……)
鯛焼きと鶏の唐揚げとタコ焼きと五平餅を買い食いした。
干したブルーベリーと紫蘇の種も買った。

外国の人がワクワクドキドキ丸出しの顔で観光してらして、
たしかに視覚を外国の人ビジョンに切り替えてみると
こんなエキゾチックな風景も、なかなかないよなーと納得する。
(タコヤキとか、「あんな気色の悪い物を核にして、
しかも丸めるとは何の冗談だ日本人!」と私なら英語でサイトに書くね)


それにしても広すぎて、ドラクエ1あたりのダンジョン状態。
(四角の中の、シンメトリっぽくて実はそうでない迷路)
友人は最後の方には歩き方が怪しくなってきて
「RPGで、街角等の障害物に引っ掛かって
おかしな動きをしているNPC(ノンプレイヤーキャラ・旅の仲間)」
みたいになっていた。もういい歳だもんねえ私達……。
大福を最後に買う予定でしたが、諦めてリレミトを唱えて脱出しました。

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2005/03/24(木)

昨日に書いた市の話ですが、出店の中に焼き印の店がありました。
売っているのは「斉藤」とか「鈴木」とかいう普通の名前の金型です。
「何に使うんじゃろー?」とあほの子まるだしで喋っていたら
横にいたおばさまが、「包丁とかまな板とかに焼き印を入れるのよー」
と教えて下さいました。「昔は下駄とかにも入れていたけどね」と。

木製の手回り品全部に、あの味のある焦げ茶色で自分の名前が入るのです。
なかなか素敵ではありませんか。私だったら調子に乗って
本棚や箪笥やテーブルなどの余計なところにも押しまくりそうです。

でも一番に私の頭に浮かんだのは
なぜか黒田さんの
顔でした。

……いや、ちがいますよ。ここは世界で十指にはいる程
黒田さんに優しいシリルサイトです。そんなまさか……ハハハ。

……しかし仮に、仮にですぞ?
酔っぱらった先生に
「その変てこりんなケムシマーク(¥。映画版)の上に、
私の名の焼き印を押したいと言ったら君はどうする?」
と言われちゃったら、黒田さんどんな顔するかと思うと
もう焼き印が欲しくてたまらなくなりました(←?)。
買っておけばよかったよ。

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2005/03/25(金)

内部告発があって本社から調査班が来ました。
私も事情聴取を受けたりしました。(オッス!オラ無実)

調査の人の質問に色々とお答えしていて
「私のこの表情、この喋り方、何か覚えがあるな……
私は何かをお手本にしている?」と思ったのですが
推理系ドラマの聞き込み調査で、
役に立たない証言をする人

を無意識に真似ていました。おそるべしテレビ。

現実の悪事というのは少しもドラマティックではありません。
少し遊ぶお金が欲しいなーとか。会社で威張りたいなーとか。
自分より出世したあいつが気に入らないなーとか。
あくまで「〜したいなー」という軽い気持ちなのであって、
漫画でよく描写されるような葛藤とかはないようです。
悪意とかもないんです。
雑誌を買うときに、折り癖の付いた一番上のは嫌だから
下の奴を引っ張り出すくらいの意識しか彼等にはありません。
それは彼等が、致命的に客観性を欠いているから。
自分のやっている行為を客観視出来ないくらいに。
企業の、ある種の職に求められるのは強力な推進力です。
客観の能力値が高いと、推進力は減ります。
そして倫理の低さとハングリー精神の高さは相性が良い。

そのタイプの人間をどうやって上手に使うか。
そして各キャラクタをどういう比率でチーム編制すると
一番効率よく、かつ暴走せず動くか。
難しい問題ですが、それはもっとお給料を沢山
もらっている人が考える事なので、私は知りません。
でも2日間も仕事がストップしたのでオラ大迷惑だったよ。

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2005/03/26(土)

最近は美術館を地下に建造するのが流行なのか、
新しくできたそこも地下にありました。
地上にある美術館より、心なしか静かなそこで、
中国の色々な時代の手作りの品を見ました。

中でも、紀元前の貴人が使用していたらしい
ぶたの形をした漆塗りの携帯食料&食器入れに夢中。
つまりはピクニックセットです。
紀元前にピクニックセットですよ!!
中国すごい!中国すごい!

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2005/03/27(日)

6巻夢
3巻DVDを見て寝たら6巻の夢を見ました。ご丁寧に映画状態で放映でした。
例の騎士団の中に裏切り者がいる事が確定し、
進行中のさる重大な計画を成功させるために、
自主的に例の館に閉じこもるメンバー達。
それとホグワーツのいつもの年中行事の章が交互に書かれていました。
両方の場所で起こる事件は連動していた。
そして誰が裏切り者なのかを探り出すために行われる会話が
密室心理劇のようで大変に面白く、続きが見たいです。
しかも先生が疑われはじめていて、誰の仕業か分からないけれど、
彼の命を狙うような偽装事故が何度か起こった所で目が覚めたんですよ!
うわー、後編が放映されないかな。1800円払うよー?

ちなみに同時上映夢はなぜか
私の顔にヒゲが生えてる話でした。

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2005/03/28(月)

1800円払うと言ったのに続きは見られませんでした。
(昨日話題)
先生がどうなったか凄く気になるんですよ!!
ここには書けないような残酷なことを言われたりして、ちなみにしゃっくりボルトさんに
さすがの先生も蒼白になって言葉を失ってて…。
ウオー、ハッピーエンドを見ないとすっきりしない!!

でも記憶の中の前半部分を、出来る限り思い出して伏線を整理したら、
ラストのオチは分かりました。
『 十 角 館 』 と 同 じ オ チ だ。たぶん。
(盗作はよくないよ/笑)
必然的に裏切り者は先生じゃない。ああ良かった。
それから必然的に裏切り者が誰か分かった(笑)
夢の割には整合性があるなあ……。

ミステリ話題ついでですが、『モロッコ水晶』読みましたよー。
……。
…………。
(゚ε゚) ←感想

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2005/03/29(木)

遠くの暖かい都会からお客がいらしたのですが、新幹線で来られたその方は
ひらひらの花模様のスカートと、スプリングコートを着てらっしゃいました。
そして、この地方のあまりの寒さと折り悪く降る雪に驚愕して
気の毒な感じにガタガタ震えながら力一杯この地を呪詛しておられました。
分厚い濃い色のコートを着た人々の中で、1人だけ淡くて薄い色の服を着たその人は
風景から浮き上がって、まるで脱走した百貨店のディスプレイのようでしたよ。

私はその様を見て、南の国の動物と仲良くなって連れて帰ってきたものの
段々その動物が弱って最後には死んでしまう物語の、
あらゆるパターンを思い出したりした。

そういえば先週も雪が降ったとさ。
今週は花見…に行…たぶん……。あ 
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2005/03/30(水)

ネット界を彷徨っていると、時折人様の日記で
食べ物に関する記述を拝見することがあります
こういう料理店に赴き、店はこんな感じで、
料理はこれとあれとそれが出て、味はこうだった…みたいな。
「ああさぞや香ばしく豊かな味わいの料理なんだろうなあ」
と、読んでいて口が半開きになったりしますが、
サイトマスターをしている(一応)と稀に
「あの料理店ですが、よければ案内しますよ」
という話の運びになったりします。サイトマスター最高!
文字で表現されていた世界に、自分が行ってしまう不思議。

そんな訳で、遠く遠いフランス料理屋さんに行って
3時間半ほどもかけてコースを食べました。
鴨って鳥のくせに限りなく四つ足動物の肉に近い歯ごたえですね。
脂とソースの滴る肉を、手づかみで引き裂き歯で食いちぎりながら
シリルの話とか、肛門に焼きゴテを突っ込まれて死んだ王様の話とかをしました。
自分のお金で贅沢をするってすばらしい。大人最高!

肛門に焼きごての話は思い出すとヒップがきゅっと締まります。
シェイプアップ代わりに皆様もぜひ子細に想像してみて下さい。


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2005/03/31(木)

辻村ジュサブロー(寿三郎)さんの作品展を見てきました。
江戸末期から明治にかけて、
ゴシップと共に有名になった女性をテーマにした
一連の作品群があったのですが、
それぞれ個性立てしてあって面白かったです。

例えばモルガンお雪の人形。
淫蕩なような、上品なような
知恵が足りないような、ずる賢いような。
角度を変えると目の表情が様々に変わり
印象も色々な風に見えました。
そして、着物の裾からちらりと白い素足が出ていて、
その足で長くてひんやりした廊下を歩いてきて、
たった今そこに座ったばかりというような
そんな雰囲気の人形でしたよ

それとシリーズ十二星座、あれは展覧会などが来て
見る機会があれば是非とも御覧になって下さい。
(サイトにある写真は、非常に申し上げにくいですが
あまりよろしくありません。なので現物を)
あらゆる美しい布と金具と人形で作られたオブジェです。
造形的には双子座が優れていて
配色的には蟹座が優れていて
お顔は射手座が絶妙です。
でも好きなのは蠍座。(…リウスに…ちょっと似…)←もういいから。

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