4月日記

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2025/04/01(火)

ずっと行ってみたかった山口県の余田爽邸に行ってきました。
明治の手妻師の晩年の邸宅なのですが、
意匠が悪趣味すぎることから近隣では
「きち●い御殿」と呼ばれているらしい強烈な建物です。
横溝正史の「幽霊男」や、
大林宣彦監督「HOUSE」に登場する建物のモデルになりました。
放置されて荒廃していた時期が20年ほどあって、
そのあと有志によるクラウドファンディングで蘇りました。
残念ながら写真撮影不可。見学は抽選です。

全体としては和洋折衷のお屋敷なのですが、
特筆すべきは各部屋の装飾です。
全室ステンドグラスの窓。
そして部屋ごとに水痘、性病、天然痘、麻疹、
というようなテーマがあり、
壁一面に発疹の細工がされています。
しかも絵ではなく、漆喰による立体彩色。
そこにステンドグラスを通した夕陽などが当たると
それはもう地獄のような眺めでした。
写真を撮りたすぎて血の涙を流した!グワー!

ところで長年行きたいと言ってきたところに行きまくっているので
「どうかされましたか?ご健康ですか?」
と心配いただいたのですが、大丈夫、病気ではないですよ。

というか今日の日記は嘘です。4月1日でしたピッピロピー!
(病気じゃないのは本当です)




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2025/04/02(水)

「狙われた仮面舞踏会」かんそう

東野圭吾さんのマスカレードシリーズが、
USJでアトラクションになると聞いて行ってきた。
ホテル・コルテシアが舞台で新田さんや山岸さんが出てきます。
ホテルで開催されるマーダーミステリーに
参加するべく会場に行った私は、奇妙な映像を目撃する。
それをきっかけに、潜入捜査中だった警察の人々が正体を明かし、
実際の事件に巻き込まれていく…というあらすじ。







下記あまりほめてない感想

残念ながら私には合わなかった。
もうUSJのミステリイベント、
今後は様子見するわ…というくらいには。
まず料金が8500円〜変動なのだが、
映画4本分のボリュームがあるようには到底思えなかった。
5000円が食事代だとしても、それでも映画2本分の娯楽はなかった。

得られる情報が少なすぎる。捜査パートは証言を3回聞くだけ。
しかも集まるのがWhy done it系の情報多めで段々嫌な予感がした。
Why done it系ミステリは参加型ゲームと相性がよくないと思います。

参加者全員の多数決で犯人を決めるシステムなので、
真エンドを見るのが非常に困難、
かつ途中に無駄な投票集計があって時間がもったいない。

同様のテーマパーク内の没入型ミステリイベント
「豪華列車はミステリーを乗せて」
「ザ・シャーロック」と比較すると満足感が低い。
参加人数を200名にするならもっとスタッフを増やすべきだし、
あのスタッフで回すなら参加人数を50名くらいに絞るべき。
ちょっと利益率を欲張りすぎたのではないか…。

私の参加した回はバッドエンドで
会場全体から「えー……」という声が上がった。
悔しいとかそういう感じではなかった。
私はあのチケット代でこんなしょぼい内容の訳がないから、
もう1幕絶対にあるよ!と自信満々で友達に断言したよ…。
なかったよ。
「終わったから出てね」ってアナウンスがあって
「まじか!」って声出たよ。

褒める箇所は、お料理がおいしかった。
さすが高級ホテルコルテシア(という設定)。
でもフードのほうは始まってすぐに並ばないと、
食べる時間がなくなるほどの長蛇の列よ。
前菜のプレートは並ばず取れます。
お酒が飲み放題だったので、
赤ワイン、白ワイン、スパークリングワインを飲んだ。
どれか1杯だけ飲むならスパークリングワインが良いです。
こんなことなら酒を10杯くらい飲めばよかった!ギー!

テーマパークのこの系統のアトラクション、
脚本家・演出家の名前がいつも出ないのだが、
明記するようにしてくれないだろうか。
だって映画や小説で
事前に作者や監督の名前が分からないのってあり得ないもの。





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2025/04/03(木)

USJでは2025年、期間限定で
ウィキッド・セレブレーションを開催しています。
ところでこのグリーティング、サイトを見ても、
公式アプリでも開始時刻が分からない。



現地スタッフさん、インフォメーションに質問しても
「スケジュールは教えられない。
1日に何回かもわからない」という回答で、
「パーク内の音楽がwickedの歌に変わったら走ってください」
という無茶なヒントをいただきました。
それで「狙われた仮面舞踏会」が終了して
フラフラ歩いていたら突然「Defying Gravity」が流れて、
そこから走りました。
開始15分くらい前の合図だったようです。
場所はハリドリの出口付近、
ウィキッドの衣装展示の前あたりです。

エルファバは、写真を撮るときに
映画のあのダンスのポーズをしてくれるのですが、
一緒に写る人はピースをしている人が多かったので、
今後エルファバと写真を撮る予定のひとは
ぜひ同じポーズをしてあげてください。
でないと悲しい…映画の内容的に。




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2025/04/04(金)

スーパーニンテンドーワールドに初めて入ったよ。
エリア入場したときに広がる光景はすごかった。
ゲーム世界に入ったみたいな色だった。
お子さんが楽しめるミニゲームが色々あって、
他エリアより低年齢向けな印象でした。



ところで真ん中から出ているのはホグワーツ城です。





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2025/04/05(土)

色々感想

逃げ若(ジャンプ掲載)
鬼心仏刀、今週のシーンを念頭に作った技なのだと
後記に書いてありました。長期連載すごい。

魔男のイチ(ジャンプ掲載)
今週のジャンプで一番輝いていた。勢いのある漫画独特の、
あらすじの輝きってあるよね。
イチは周囲を振り回す系主人公かと思ったら、
振り回される役割もやれるとは。

だんドーン(モーニング掲載)
公家モンバトル笑った。現在もこの偉い人と交友関係を結び、
その偉い度で勝負が決まるバトル方式は継続している気がする。
何百年経ってもあんまり変わらない社会…。

なに食べ(モーニング掲載)
シロさんのお母さんにとって息子が同性愛者であるというのは
どういうことだったかを、この漫画にしてはがっつり描かれた。
時間はかかったが良い方向に落ち着いたということか。
しかし金を吸い上げた複数の宗教団体に誰も怒りを持たないのは、
みなさん達観している。

壇蜜(モーニング掲載)
壇蜜さんと結婚なさった漫画家さんの連載。
もてない漫画家の僕に、なぜか芸能人で美女の妻はベタ惚れで…
みたいな話だと思って読み飛ばしていたが、
なんか思ったより不思議な内容で、
家族の軽度の不和や、医者ガチャ失敗などの諸問題を、
美貌とコミュニケーションで全部壇蜜さんが何とかしてくれるという、
マジカル壇蜜漫画だった。
頭のよさや、財産などよりも、
結局のところ人生はコミュニケーション能力で決まるのだ。

今期はアニメをたくさん見ることになりそうです
(少なくとも初回は)。
「GQuuuuuuX」は当然として、
吉田恵里香さん脚本の「前橋ウィッチーズ」、
チャド・スタエルスキ氏がアクション監修する「ラザロ」
(名義貸しのようなものか、それとも本当に監修なさるのか)、
まさかのコンビ解散そして別の人と付き合い始めた「小市民2」、
BSテレ東で見られるっぽい
「中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。」
バランスをとってドラマはスルーします。





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2025/04/06(日)

映画かんそう
「アンジェントルマン」

ガイ・リッチー監督
第二次大戦中にコリン・ガビンズ氏が指揮した
特殊部隊を脚色して映画化。
彼の部下がイアン・フレミングで、
ジェームズ・ボンドのモデルではないかと言われている人物が主人公。
(ガビンズ氏はMのモデルらしい)
アメリカの参戦をUボートに阻まれているチャーチルは、
Uボートへの供給を絶つことで航行の安全を確保しようとする。
その決死作戦を実行するために集められたのが、
少々問題のあるメンバーだった…というあらすじ。
久しぶりのヘンリー・カヴィル氏。
今回はカヴィル氏の1.2倍くらいマッチョなひとが側にいたので、
カヴィル氏が華奢に見えるという、視覚トリック映画でした。

全員ナチぶち殺すマシーンなので、ご機嫌にどんどん殺します。
正義バフで、主人公チームにはほぼ弾が当たらない。
ちょっとレトロっぽいアクション映画でした。

ラストまでばれ

時系列シャッフルも、
スローからのストップからの倍速みたいなアクションもない、
比較的おとなしめのガイリチ映画でした
(イングロリアス・バスターズのジェネリック版というか…)。
どうしたガイリチ。腹の具合でも悪かったか。
ただ、乳首に電流を流す拷問をすると
乳首から血が流れるという知識を得られたのは良かった。

終盤マージョリーが歌っていたのは
「メッキー・メッサーのモリタート」。
(「悪の教典」冒頭で使われていた)
ところでマージョリーとナチおじさんのやってたなぞなぞ遊び、
全然分からなかった。









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2025/04/07(月)

映画かんそう
「片思い世界」

脚本坂元裕二さん、監督土井裕泰さんの
「花束みたいな恋をした」コンビ。
私は「広瀬すずさんと横浜流星さんの恋を、
親友の2人が応援する、
ちょっと泣けるファンタジックな話かな?だり〜」
と思いながら見に行ったらわりと違いました。
見に行くつもりのひとはあまり前情報は入れずに
早めに見たほうがいいですよ。

女子3人が仲良く生活する尺が圧倒的に長いので、
そういうのが好きな人は見に行くといいと思います。
ただショッキングなシーンがあるので
苦手な人はちゅうい(そのものは映ってないけど)。

2024年公開予定だったけど、
移動中の事故で監督とスタッフが怪我をされて、
それで公開が伸びたそうです。

ラストまでばれ

更生者の社会復帰を阻害する
という方向で怒る方はおられそうだが、
私は邪悪なので事故の瞬間ひとりウェーブをしそうになった。
ヤッター!ヤッター!
坂元さん、「怪物」のときも思ったが、
不可抗力の悪の描写が特に光る。
もちろん善や愛情の描写も素晴らしいんだけども。
今回お母さんが必死で考えて絞り出した言葉、
「許すということが、頭をよぎることもある(うろですが)」を
許すという事なんだと解釈して「はい」って言うのが凄すぎた。
でも自分に都合のいいワード1つだけしか認識できないのは
たぶん生まれついての能力で、
似たようなひとは現実に結構多くいらっしゃるだろう。

3人が一緒にごはんを作って
食べるシーンがたくさんあって嬉しかった。
室内装飾がよかった。
一番小さかったさくらちゃんが一番大きくなって
しっかりものになったのも沁みた。
3人でホラー映画見て、キャーキャー言ったり
難癖をつけたりするところ笑いました。
貞子てきな霊、風呂入れよー。
でもあの3人のケースはレア中のレアなので、
普通の不幸な子供のことなどを考えると
それはなんというか地獄じゃない?という気もした。

私はバスの扉が閉まっちゃって、
横浜さんが後からきて運転手さんが開けてくれるところで
「分かった」って思って、あとはずっと伏線を見てました。

たぶん「広瀬すずさんと横浜流星さんの恋を、
親友の2人が応援する、ちょっと泣けるファンタジックな話」で、
それこそ病気や記憶喪失で普通にハッピーエンドの内容のほうが
お客さんは2倍になるような気もするね…。
でも私は好きだよ…。





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2025/04/08(火)

三本の箒からのホグワーツ。
いまはマリオに人気が集中しているので、
ポタエリアは、ふらっと入って、
待ち時間なしで三本の箒に入ってお茶ができる理想的な人の多さ。
来たことのない人、今が良い時期なのでは?と思います。
(ただしハロウィンシーズン以外)

シリウスは元気に暴れてるな、ここは永久に冬だな、
夜のポタエリア、何度見ても素敵だなと思って
総工費を調べたのですが、
ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターの
総工費が450億円で、
スーパーニンテンドーワールドの総工費が600億円でした。

正直意外で、倍くらいポタエリアのほうが
お金がかかっているように見える。
他国のウィザーディング・ワールド建設時に
資材を2倍発注して安くしたか、
あるいは円安のせい……?












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2025/04/09(水)

映画かんそう
「HERE 時を越えて」

監督ロバート・ゼメキス
脚本エリック・ロス
少し実験的な映画で、カメラを定点に据えて
そこに映るドラマを追っていくという内容。
恐竜がいる時代からスタートして、先住民族の夫婦、
ベンジャミン・フランクリンの息子の家、
そしてそこに家が建ち、
住人たちの生活が淡々と流れます。
画面分割ともまたちょっと違う、
漫画のコマ割りのような四角い枠が時々出現して、
そこに違う時代のものが映り込む演出が多用される。

リチャード・マグワイアのグラフィックノベルが原作。

トム・ハンクスが出演されてる筈なんだけど、
見つけられなかったな?カメオ出演かな?
と思っていた(ずっと出ておられた)。

ラストまでばれ

インタビューを読んだところ、原作では未来まで描かれて、
命の短さと儚さがテーマだったそうなのですが、
ゼメキス監督はヤング家を中心に、
家族のつながりを描きました。
ただこれ日本だったら子供から親への
強い感情の話にしたと思うんですけど、
欧米の家族のメインはあくまで夫婦で、
他はパーツなんだな…。

ベタニーが電話を終えてワインの瓶を取り出した時、
「他の監督なら酒におぼれる展開だろうけど
ゼメキス監督なら…捨てる!」
という確信がありました。捨てた…!
ウワー!まだあんなに残っているのにもったいない!

男も女も家庭のために夢をあきらめ、
譲歩するという連鎖だった。
別にそんな無理しなくてもいいのにね…。

人間の出てくる時間は主に6軸。

レニ・レナペ族
ウィリアム・フランクリン
趣味の飛行機乗り夫とその妻
発明家
ヤング家
有色人種の一家

ウィリアム・フランクリンの活動地域と
ヤング家の会話から、
あの家はニュージャージー州に立っている設定の
可能性が高いが、そうすると
モデルとなった発明家のプロフィールとは合わなくなる、
という記事も読みました。

インフルエンザで亡くなる人、
COVID-19で亡くなる人が出てきます。
言いたいことは分かる。
現代編はジョージ・フロイド事件の匂わせもあった。
ただちょっと現代編は時事性が強すぎて
キャラクターが見えなかった。
あとこの映画最大の問題は
入植者が先住民族の土地を略奪し
虐殺を行った点には全く触れずに、
時は過ぎても変わらぬ男女の愛情と生命と暮らし…
みたいに綺麗にまとめたことだと思います。
先住民族パート、カットしたほうがよかったのではないか。

そういえば「クラウドアトラス」というSF映画が
やはりトム・ハンクスの出演する、
時間軸の6つある作品なのですが、
こちらおすすめです。
「HERE」でも時々場面転換が
アイテムや台詞でつながっている箇所がありましたが、
「クラウドアトラス」は全転換、
台詞やシチュエーションでつないでいたので、
脚本家陣は気が違いそうになったのではないかと思った。






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2025/04/10(木)

ネットで見ておいしそうだったので
すぐに影響されて治一郎の
ウィークエンド・シトロンを買いました。
売れ筋商品なのか、店舗に山積みになっておった。
さわやかなレモン香る初夏の味。
お値段控えめでサイズも小ぶりなのが更にいいですね。








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2025/04/11(金)

消費期限がギリギリのココアを
使い切りたかったのでケーキを焼きました。
レシピはこちら。

https://tomiz.com/recipe/pro/detail/20220111132440

アレンジして、胡桃とレッドチェダーチーズと
チョコレートとオレンジを入れた。
(真っ黒ですが焦がしたのではありません)
もっと表面にオレンジが出る予定でしたが
なぜか埋没して見えず。でもまあ、味は普通においしかったです。














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2025/04/12(土)

色々感想

魔男(ジャンプ掲載)
作画コストの高そうな、でかいのがバーンと描いてあって、
デカデカフォントで技名が載ってて、
余裕の表情のキャラクターが前面にいるのって、
バトル漫画あるあるだけどやっぱり格好いいね。
デスカラスちゃんさん…。

だんドーン(モーニング掲載)
実務能力と管理職としての能力は別だぜ!という回。
浅学にして怪物タカって、
この週まで架空のキャラクターだと思っていたが
日本最古の実在の(文献などがある)有名な女工作員だったのか。
息子の件とかアレンジがすごいですね。
今回のタカの讒言が田中の死の遠因となりそうだし、
シリーズ通してのヴィランになりそう。

小市民2期(アニメ)
ヒロインには主人公のことだけ見ててほしい小中男子が
ショックで気絶してないか心配です。

前橋ウィッチーズ(アニメ)
魔女になるために、悩んでいる人を
歌って応援するお話なんですね。
現行プリキュアと少しかぶるけどかわいいので継続視聴します。
メンバーはやっぱり少しずつ増える形式のほうが感情移入しやすいような。

ラザロ(アニメ)
人間の性の悪さに絶望した科学者が、
すばらしくよく効く鎮痛剤に死の因子を仕込んでいたという
設定は面白い。
アクションシーンは確かにすごくて、
こんなによく動くテレビ放映のアニメを久しぶりに見たわ。
予算とかどうなってるんだろう。
アクション指導のチャド・スタエルスキ氏目当てで見ましたが、
監督さんはビバップの人ですね。
私は10年〜20年に1回くらいしか鎮痛剤を飲まないので生き残るかもしらん。

中善寺先生物怪講義録(アニメ)
若いころの京極堂、わりにみみちいところがあって面白いですね。
声のイメージは少々違う。
私の京極堂の声は、
むかし舞台で京極堂を演じられた京極夏彦先生なので。

Gundam GQuuuuuuX(アニメ)
マチュから始まるのか…と思ったけど、
2話は映画冒頭からスタート!?
映画館で見た時はびっくり死するかと思ったけど、
この構成だとだいぶ衝撃度は減りますね。
若い視聴者を掴むにはこのほうがいいのかな?






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2025/04/13(日)

映画かんそう
「ゴーストキラー」

死んだ殺し屋の霊に憑依された女学生が、
暴力沙汰から助けてもらった恩義のために、
殺し屋の成仏のために肉体を貸すというあらすじ。

監督は「ベイビーわるきゅーれ」シリーズで
アクション監督をなさった園村健介さん、
脚本は阪元裕吾さん。主演は石あかりさん。

卑怯な、下衆なふるまいに対する女子の怒り、
女子のアクション、シスターフッド、
男×男の巨大感情、全部入ってました。
どれも尺をとるので均衡が保たれているのはすごい。
アクションは手数の多い、安定の園村さん品質。
大技は出ないけど、一瞬のミスも許されない、
球技の打ち合いのような緊張感。
石あかりさんはシリーズでずっと
格闘とガンアクションをこなしてきたので、
暴力に映える表情や、静止のコツや呼吸など、
全部習得しておられる。
朝ドラのヒロインに抜擢されたので
今後しばらくは暴力映画に主演はなさらないかもだけど、
ベイビーわるきゅーれの続編は、
たとえ20年後でも待ってますので。

最近流行りの「登場時にすでに
年上男性への巨大感情ゲージが9999の若いイケメン」
がいた。
好きな人は映画館へ急げ。
今週末に日本映画界の帝王コナン様が始まるので、
上映期間は実質あと4日しかないよ。

ラストまでばれ

年上男性への巨大感情、登場時に全部出さず、
最初は素っ気ないくらいにして
徐々に小出しにしてくるところもさすが阪元さん。
えっそんな!?泣くほど好きだったの!?って
ふみかさんも私たちも
若干引き気味になったところであのラスト……。
二次創作を誘う小粋な巨大感情起承転結、
さすが阪元さん。さす阪。

ふみかは親友の服装をdisられたときに激怒したのが
めちゃよかったです。
私は演技のことはよく分からないが、
高石さんは芸能事務所が
一番に売り出したいタイプの若手女優さんが
絶対しないような表情を、
いくつも見せてくれるような気がする。
あれで22歳。こわい。

でもいい意味でこの映画は国内よりは海外で評価されそう。
そんな気がする。
見ながら「海を越えてやってくる
韓国映画のクオリティだな…」と思ったので。
国内では、なんかもうちょっと薄味で
マイルドで隙のある作風が好まれるというか…。

ラストもすごい淡白で良かったんだけど、
みんな泣きながら
思ってること全部喋る感じが好かれがちな気がする。
ハリウッドリメイクが決定したそうです。

掃除屋らしき人々が出てきたので
「ベイビーわるきゅーれ」世界とつながっているのかも?





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2025/04/14(月)

映画かんそう
「アマチュア」

また妻または彼女または娘を殺されたエージェントが
キメキメ復讐するやつかよ!?
1万本目指してんのか!?
というブーイングをおそれたのかどうなのか知りませんが
少し変化球の復讐話。

テクノロジーで後方支援するCIAの職員が妻を殺され、
不得意な実務ではなく
サイバー技術で犯人を追い詰めていく…というあらすじ。

40年ほど昔の同タイトル小説が原作。
2度目の映画化だそうです。
おそらく内容は全然ちがうんでしょうけどね。

げろがあります。

ラストまでばれ(ちくちく気味)

オタクに優しいギャルじゃないけど、
ナードに優しいエージェントや暗殺者やテロリストが出てくる。
ローレンス・フィッシュバーンも、マイケル・スタールバーグも、
ジョン・バーンサルも、
なんであんな主人公に親切にしてやるの?
元KGB夫の妻も。おかしいでしょ。

どうでもいいですが、接点がないローレンス・フィッシュバーンと
マイケル・スタールバーグが全く同じように、
弾の装填された銃を渡して「自分を撃て」と言ってきたら、
・2人は同じフィクションに影響されている
・2人には接点がある、または同じ教育を受けている
・ここは現実ではなく自分の妄想世界である、
 または雑な脚本の仮想現実である
っていう可能性を考えるけどな私は…。

それと主人公が人を殺せないのは、
気が小さいとか優しいとかそういう理由じゃなくて
単なる恐怖症的なものだと思います。
でないと巻き添えを考慮せずに高層プールを破壊したり、
バーのトイレを爆破したり、
情報を吐いたテロリストを爆殺したりできないでしょ…。
あと100%自分のせいで死んだインクワラインのこと
完璧に忘却しているところから、
心が優しいという線は絶対にない。
(夫への贖罪とか、孤独に耐えられなかったとか、
あるのかもだけど死んだのは主人公のせいじゃん)

インクワライン、「宿主に害を及ぼさない共生生物」
という意味なんだね。
緊急脱出ルートがすごくて面白かった。
あれ他人の土地を幾つか経由してたのに
どうして追跡されたんだろう。
登録から足がついて、車を見張られてたのかな?

「人との生活は音とリズムの連続よ」とか、
あの辺のセリフは良かったな。






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2025/04/15(火)

映画かんそう
「ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今」

シリーズ4作目。
最愛のマークを失い、子供2人と暮らすブリジットだったが、
周囲のすすめもあり復職を果たす。
そうするとホットな男性と知り合い…というあらすじ。
大流行した無印は、年増でぽっちゃり系で自意識過剰な女性が
なぜか恋愛で勝つというロマンチックコメディ、
かつ男性観客が見た場合不気味なコメディ枠…
だったように記憶してますが、
いつの間にか長寿シリーズになり、
30代女性なんかまだまだ若いし
女はブリジットレベルを越えて好き勝手に生きる時代になって、
このシリーズの印象も変わってきた気がします。
周囲の奇人変人ぶりが上がってきて、
ブリジットが常識人に見えた瞬間もありました。

エンドロールで過去の映像が流れるのでお見逃しなく。

ラストばれ

シリーズ通して、一般的に見てホットな男性とは結ばれず、
やや変人のほうとハッピーエンドなんですよね。
キウェテル・イジョフォー氏、
激情にかられる役をたくさん見てきたので、
こういうラブコメ演技は新鮮でした。
変わり者だけど優しい教師役、案外しっくりきてた。

性格に問題があって特に金も地位もない中年男性が
なぜか若い女にもてるフィクションはたくさんあるので、
中年女が20歳以上年下のイケメンかつムキムキの男子に
求愛される映画が数本くらいあってもええでしょう別に。

若いベビーシッターが性悪でブリジットに意地悪して、
あとでブリジットのダーリンに懲らしめられるとか
そういう流れでは全くなくて、
本当にいい子で、デートに行くブリジットに
髪飾りを差してあげたりするところ良かったな。
結局皆で家族的共同体になっているのも。

息子さんが、すごく父似の強情そうな繊細なハンサムさんで、
ダニエルの息子さんが妖しいような美青年だったので、
これは第二世代シリーズが来るのでは…と思った。
(両息子さんが付き合ったら、ウルトラ因縁のカップルじゃない?)
まあでもマークも生きてるかもだ。
眼帯をして帰ってくるかもだ。

ところで「マンマ・ミーア!」シリーズの記憶と混じる。
お母さん死んだのどっちだっけ?ってなる。








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2025/04/16(水)

昨年の夏に1週間干したドライトマトを使ったキッシュ。
ほかには、じゃがいも、ほうれん草、ベーコン、チーズ入り。
丁寧な生活だぞ!
冷凍しているのでいつでも使えます。
今年の夏もドライトマトを作るぞ。








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2025/04/17(木)

読書かんそう
「死体と話す NY死体調査官が見た5000の死」
作バーバラ・ブッチャー

ニューヨーク市検死局の死体調査官である筆者が
長いキャリアの中で見た様々な死を語るノンフィクション。
十代のころからアルコール依存症と
鬱に苦しんだ彼女の人生の話にもかなり尺が割かれます。
お仕事の話と人生の話、どっちも同じくらい強烈です。

とりあえず発見者を道連れに殺そうとする
仕掛け付きの自殺者の事件が冒頭で語られます。

ラストまでばれ

鬱とアルコール依存症でめちゃくちゃになる→
立ち直って社会的地位を得る→
鬱とアルコール依存症でめちゃくちゃになる→
立ち直って地位を得る→
鬱でめちゃくちゃになる…
を繰り返しておられて、
人間はこんなに何度も立ち直れるのか…
とびっくりした。文章も的確。

「陳腐な言い方だが、善良な市民になり始めていたのだ。
幸せで、人生が充実して、すばらしい女性と付き合っていた。
だが、依存症は自然に治るものではなく、
数年もすると心の中に悪魔が戻って来た。
間違った人を好きになり、再び酒に溺れ、
七年付き合った魅力的で知的で
素晴らしいパートナーと別れた。
わたしは刺激を探し求め、
いくらでも見つけることができた。
ドラッグ、飲酒、セックスざんまい。
大切な人に嘘をつき、巧みに人を操り、
思いやりをなくした。みんなを裏切った。
何かに秀でることが好きだったわたしは、
依存症者としても秀でていた。」

NYの様々な死が語られます。
仲の良かった母を口汚く罵倒する遺書を残して
突然自死する息子。
飼い主が死んで餓死するペット。
古い地下鉄の坑道で暮らす貧者たちの死。
心の不安定な人を食い物にして
殺してしまうインチキ医療。
アブノーマルな自慰で事故死する男性たち
(自慰の事故死は圧倒的に男性が多く、
職業は弁護士が多いそう。なぜなのか)。

終盤で911のつらい作業描写があるのですが、
職員は浮気やギャンブルや
飲酒にふける人が多くなり、
人間関係がうまくいかなくなる人が増えたのだそう
(そして気晴らしのためのパーティーが開催された当日、
あきらかにその日に合わせた関係者の自殺者が出たそう)
人間は不安定で、
調子よく生きているのがむしろ奇跡という気がしてきます。

最後あまり詳しく書かれていないのですが、
おそらく地位を得た作者は
組織内改革を進めようとして逆に排除され、
コンサルタント会社を立ち上げますが
精神の調子が悪くなり、
精神病院に軟禁状態となります。
それでもそこからなんとか立ち直られるのですけど。

インスタグラムで現在の作者の
楽しそうな様子を見られます。安心した…。








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2025/04/18(金)

八代亜紀さんと過去に交際していた男性が、
昔に撮影した八代さんの裸の写真を特典にしたCDを
販売するというニュースを見て、
つくづく女性は現在交際中のラブのダーリンであっても、
10年付き合っている彼氏でも、そして夫でも、
裸の写真を撮らせてはいけないな…と思いました。

現時点では信頼のおける良い人でも、
人間はどんどん変化します。
困窮したり心を病んだりするかもしれない。
本人に良心と常識があってもその友達はそうとは限らない。
あるいは年を取ってデータの管理が杜撰になるかもしれない。
(まあ顔の写真データがあれば
裸の画像を生成できるツールがあるそうですけど、それでもね)







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2025/04/19(土)

色々感想

逃げ若(ジャンプ掲載)

今の富士山よりも、若ちゃんの頃の富士のほうが
フォルムが美しかったという話。
なるほどー!火山ってニキビみたいね。

あかね噺(ジャンプ掲載)
奔放な主人公に振り回されながら執着するライバル女子。
非常に良いですね。

コナン(サンデー掲載)
離婚した中年の夫妻が表紙を飾り、
主人公たち以上に甘酸っぱい恋模様を展開する…。
それはそれとして小五郎と一緒に暮らすと
1週間でスピード再離婚となるので、
再婚するにしても別居がいいよ。

界変の魔法使い(サンデー掲載)
心を開かないまま周囲を頼ることができるのは、
珍しい性格造形だな主人公。
先週から連載再開したけど、
コミックス1冊分くらいは続くのかな?

ダンどーん(モーニング掲載)
えー!タカ退場するん?主人公の死の遠因になろうぜ!
復讐をしようぜ!

前橋ウィッチーズ(アニメ)
プリキュアと少しかぶると先週書きましたが、
困っている人のことを
「私、デブ嫌い」で拒絶する流れは
プリキュアではありえない。
次週は醜形恐怖症てきな話になるんだろうか。

ラザロ(アニメ)
ゴーグル等なしで仮想モニタを使ってるからSFなのかと思ったら、
アベンジャーズがあるらしい(台詞で言った)。
リアル世界なのか…?

中善寺先生物怪講義録(アニメ)
榎さんの登場シーン、股下が2mくらいあった。





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2025/04/20(日)

映画かんそう
「名探偵コナン 隻眼の残像」

毛利探偵の警察時代の相棒から連絡があり、
話したいことがあるとのことで、会合の約束をする。
当日、待ち合わせの場所で毛利探偵は銃声を聞き、
撃たれた相棒を発見する。
故人の追っていた件は長野県警とかかわりがあるらしく…
というあらすじ。

さすが邦画界の覇者コナン様。
朝から晩まで何十回も上映しているにもかかわらず、
2日前予約でも中央席はほぼ埋まっていた。

今年も大変景気よく、アクションあり陰謀あり、
推理あり恋模様あり、最後はナイトパレード的大破壊の、
サービス満点エンタテインメントでしたわ。

エンドロール後にエピローグあり。

ラストまでばれ

足を引っ張る役が一人もいないので、
ファインプレーにつぐファインプレーがすごい。
犯人に遭遇した光彦君、
モバイルが圏外なのを隠して通報する振りをする、
元太君は犯人に噛みつき、蘭さんは格闘で相手を圧倒する。
高明氏は銃撃から敢助氏を庇い、撃たれ、
高所から落下しながら緊急通報を押し、
モバイルを陸地に投げる(もうなんか分らんほどすごい)。
氷の張った冬の海に潜って沈んでいた人間を救助し、
少し休憩しただけで普通に動き回る毛利探偵、
登場人物全員がデキデキのデキ。
必然的に彼等に対抗する犯人の能力もすごくなる。
今回コナンくんの放ったボールを、
走行中のバイクの前輪側面で打ち返したのが、
エエー!?って感じでした。
短時間ですが蘭さんと互角に戦い、
狙撃の腕前もなかなかのもの、
特殊大型車両も楽楽運転。トム・クルーズか!?

脚本は櫻井武晴さん。
(以前相棒のメインライターをされていたため
起承転結に馴染みがあり)なんか落ち着く。

私は今回初めて草尾毅さんが演じられる安室さんを見ました。
シリアスなシーンは少しダークめで良かった。
あと今回の公安、日本と国民を守るヒーロー!
みたいな描き方ではなかったのも私としては好感が持てました。

長谷部陸夫さん、
実写なら岡田将生さんだなと思いながら見ていた。
原作に逆輸入されるのだろうか。

どうでもいいが冒頭で見つからなかったリモコンが
小五郎のポケットに入っていて、
それを増幅して雪崩を起こすのか!と思ったら全然違ったわ!
そしてあのシーンで小五郎の飲んでいた
「鰐勇」という日本酒、おいしいのかな?
と思って帰って検索したら存在しないお酒だった…
(鷹勇というお酒がでてきました)。

来年は萩原千速さんですね。
ワイスピ並みの、ものすごいカーチェイスがありそう。

ちなみに長野県警の風林火山の話、
全然内容を思い出せないわ〜と思ってコミックスを買おうとしたら、
限定キャンペーンで今だけ無料で読めました。
やったね。59巻ですよ。






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2025/04/21(月)

ボックスワイン感想

長年愛飲してきたサントリーの安ワインをやめたので
代わりのボックスワインを探しています。
2024/03/22日記の続き。

現在

アルパカ
ヴィアヘロ
パルデモンテピノ・ノワール
ヘヴン
フランジアダークレッド
アストラーレロッソ
バッグインボックス ルナーリア
エルトキカルベネ

を飲みました。
2リットル入りも混ざってますので、
だいたい総量20リットル↑くらいでしょうか。
ライトボディが好きなのかも。
というか安いワインでフルボディっぽい風味を出すために
入れる何かの味が苦手なのかも。
アストラーレロッソは
ボトルで飲んだときは好きだったんですが
ボックスワインはなぜかいまひとつ。
フランジアダークレッド、
この価格帯で肉料理とも合う
という評価を見て飲んでみたのですが、
上記理由で私はだめでした。
フランジアのほかの銘柄ならいけるかも。
おいしかったのは、今のところ
「ヴィアヘロ」と「ヘヴン」です。










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2025/04/22(火)

伊達巻のレシピから砂糖を抜いて
キーマカレーを混ぜ込んで焼いた、
オリジナルの魔クッキング「キーマカレーロール」です。

見た目がかわいい。味はそこそこ。

デメリットは鬼すだれが黄色くなる。
あと、巻いているときに煮えたぎった油(?)が染み出てきて、
熱ッッッツッッッッ!!!!!!!!!ってなるところ。
私は比較的皮が厚くて丈夫なので巻き終えられたけど、
痛みに弱い人は無理かも…。









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2025/04/23(水)

映画かんそう
「スマイル2」

自殺を目撃することで伝染する寄生生物に
精神科医が苦しめられる前作と同じ監督による続編。
交通事故から奇跡的に生還したシンガーソングライターが、
薬の違法取引の場で感染してしまうというあらすじ。

寄生されるとニヤニヤ笑う人間の幻覚をみるのですが、
今回のニヤニヤは攻めてて良かったです。

ラストまでばれ

冒頭、なかなか上手くいかないもんですね。
発想はよかったと思う。
私なら刑務所でやるかな…。

今回、エンティティは、
鬱病をモンスター化したのかな?と思いました。
シンガーソングライターさん、
最初から精神状態がやばかったので勝ち目なかった。
というか素の状態で彼氏さんをコロコロしてるね?過失致死?

予告にもあったコンテンポラリーニヤニヤが面白かった。

エンティティは常に1体だけだと思ってたが、
もしかして大増殖可能だったのか。














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2025/04/24(木)

創作物の内容で作者のなにがしかが分かるかと言えば、
程度の大小はあれ、まあ分かるんじゃないかなと私は思う。
隠したい作者、隠さない作者、隠すのが上手い作者、
隠すのが下手な作者、色々あるだろうけど。

そういえば前にも書いたかもしれないけれど、
貧乏設定の主人公の家の台所で、
主人公の母、主人公の妹×2、
主人公のガールフレンド×2が
協力して食事を作るシーンがある漫画を昔読みました。

それを読んで
「作者さんは小さなアパートの台所の広さを知らないし、
小さな調理台がどんなものかも知らない。
調理をする人間の動きを知らないし、
必要なスペースも分からない。
たぶん実家がお金持ちで、男性で、
料理をしないタイプの人だ」と思いました。
そうしたらあとで、作者さんのお父さんが
会社の代表者で
wikipediaにページがある感じの人だと分かったことがあった。









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2025/04/25(金)

第97回アカデミー賞

今回、私はノーカット版を録り損ねました。
というのも、毎回WOWOWの同時通訳ノーカット版、
または字幕版、どちらかを見ていたのですが
今回WOWOWで放送されず、
ノーカット版を放送したNHKは繰り返し放送がありませんでした。
かろうじてダイジェスト版を見た。
(前回までWOWOW版に出演されていた映画評論家さんが
「お金がないんだよ…」と言っておられました。大丈夫かWOWOW)

世界情勢が不安定なのを反映して、
楽しいばかりではない授賞式だった。
以前にも書きましたが、
「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」が
受賞したというのがすごいことだ。
客席には拍手していない人もいるようだったが、
でも賞を取ったという事実は揺るぎない。
日本のノミネート作品
「ブラック・ボックス・ダイアリーズ」は残念だったけど…。
でも鑑賞できる機会があればぜひとも観たいです
(日本人がノミネートされたらいつもワーワー言う新聞が、
全く触れもせず沈黙してるの、
本当に肝が小さくてみっともないと思います)

推しのセバスチャン・スタン氏、
アカデミー主演男優賞にノミネートされ、
お母さんと一緒に会場に来られてました。
昨年末、私この人と一緒に写真に写ったんだよ…と変な感じがした。
残念ながら受賞はならずだったが、
今回の演技でおそらくあちこちから声がかかるでしょうから、
チャンスはいくらでもある!
そして受賞されたエイドリアン・ブロディ氏
「反ユダヤ主義、人種差別に苦しむ人々のために
私はより健全な世界を祈っています」
というスピーチで、ウワァァァァ!!!!!となった。
何一つ間違ったことは仰ってない。
でもこれはBLM運動に対して
「すべての人種の命は大切にされるべき」と言い、
女性憎悪による犯罪から女性を守れという声に対して
「男性も女性もどちらも安全であるべき」と言うようなもの。

今、反ユダヤ主義のせいで
学校や病院が爆発されているのだろうか?
イスラエルの子供が殺されているのだろうか?
反ユダヤ主義者が記者を殺害している?
そうではない。
では学校や病院を爆破し、記者や子供を殺しているのは誰なのか。
エイドリアン・ブロディ氏、困り顔が好きな俳優さんだったが、
残念なことにそうではなくなってしまった。

嬉しい事もあった。
ゾーイ・サルダナ氏が助演女優賞を受賞されたり。
私にとっては「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のガモーラです。
スピーチで「ドミニカ移民初の受賞」と仰っていて、
その晴れやかな表情が眩しかった。
(その受賞作品「エミリア・ペレス」が
これまた主演の人種差別発言(「アラーを信じる知能の遅れた人」
「(BLM発端のジョージ・フロイドについて)
彼はドラッグ依存症の詐欺師だった」)で大炎上、
Netflixはその役者のサポートを打ち切り、
監督には絶縁されてしまったとのこと。
クリエイターはSNSの発言には注意しなよ…
10年も20年もついて回ってキャリアを破壊するよ)
私もなんとなく劇場鑑賞をスルーしてしまった…。
いつか観ます。

「Wicked」衣装を担当したポール・タゼウェル氏の受賞。
私はコリーン・アトウッドさんデザインだと勘違いした
(失礼しました)クラシカルな、でも一部誇張のあるユニークな意匠。
舞台で活躍されていたようです。
過去作品に「ハミルトン」があった。

「ANORA アノーラ」が5部門受賞したことについては
今も首をかしげている。
悪い映画ではないが、そこまで突出した映画でもないように思う…。

来年は忘れず録画したいです。






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2025/04/26(土)

色々感想

逃げ若(ジャンプ掲載)
表紙がネウロ、若ちゃん、殺せんせー!
もうすぐネウロの連載202回を抜いて、
松井先生作品の中で若君が最長連載となるそうです。
全然そんな感じはしないけど!
なぜか殺せんせーが一番長かった気さえする。


きのう何食べた?(モーニング掲載)
エモと現実の、理想的な中間点という感じの今週。
多分読者の中には、
現実の同性愛者の生きづらさとかには興味がなくて、
作品内に同性愛者の権利の話が増えてほしくない、
愛情と料理の漫画を読みたいというひとも相当数いると思う。
逆に現実の同性愛者に対する日本の制度の遅れを無視して
ふわふわのファンタジーにされたら
不愉快だと感じる人も相当数いらっしゃると思う。
今週の内容はどちらの層も心打たれる内容だったのではなかろうか。


ラザロ
結構大きいサイズのバクラヴァをぱくぱく食べるね!?
甘党でもなかなかきついぞ?


前橋ウィッチーズ
ぽっちゃりさんが魔法の力でスレンダー美少女になってたのか。
それでぽっちゃりさんを見ると情動不安定になってしまうのか。
ルッキズムの話、2時間では収まりきらなかった印象。
多分世界中でそうだろうけど、
人間は容姿の劣るものを嘲ることで
周囲とコミュニケーションを深めたい欲求を持つ生物。
容姿の劣るものは鉄の精神力を持つか、
あるいは呪物となるかの2つしか道がない。
このアニメ、若い女性に刺さると思うのだが、
美少女が歌って踊る表層のせいで男性視聴者が多そうだ。
今回のエピソードも、
太目コンプレックスがある美少女ちゃんかわいい!
という受け取り方をされそうだな…。

それにしても男性は「この美しくない女と、
女装した美しい男(タレントなど)、どっちとセックスする?」
というネタをどうしてあんなに好きなんだろう。


Gundam GQuuuuuuX
突然取り壊された店舗、
なにが建っていたか思い出せないのと同じように、
なにがカットされているのか分からない。
でも確実に短くなってる。

中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。
木場シュウ登場。えっあっ両さんっぽいイメージなんだ!?








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2025/04/27(日)

映画かんそう
「異端者の家」

布教のため家庭を訪問して回っている
モルモン教の若いシスター2人が、
初老の男性の家を訪ねるが、
彼の話は徐々にモルモン教に対する懐疑的、
冒涜的な内容へ変化していき…というあらすじ。
宗教問答が長めなので、
会話によるサスペンス好きな人向け。
ホラーっぽい映像があるので
怖いのが苦手な人向きではありません。
宗教論破おじさんをヒュー・グラントが演じます。

ラストまでばれ

「無知な若い女の子を啓蒙したい!
若い女の子が怯えて泣くところを見たい!
若い女の子を支配したい!
あぁん!我慢できないよぉ!ハァハァ!」
という中高年男性は結構多く、
一般的な女性は人生で何度かエンカウントするので、
わざわざ映画にしなくてもな…?という気もしました。

この全部を一気にやろうとして、
宗教論破おじさんがうろちょろして鬱陶しかった。
目的と手段は似ているが、
あくまで黒子に徹する「SAW」無印のストイックさ、
性欲とは無縁の清廉さを見習ってほしい。

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教が、
同じ物語を原作とするリバイバルであるという主張と、
その譬えをモノポリーでやるところが面白かった。
モノポリーの原本の考案者が女性とは知りませんでした。
キリストの誕生日は12月25日ではないという主張は
「ダ・ヴィンチ・コード」でもやってましたね。
カスのラングドン教授だなリード氏…。
宗教とは、つまるところ支配であるという主張には、まあ同意する。

世慣れた感じのシスター・バーンズではなく
シスター・パクストンをターゲットにしたところとか
器が小さい。
おそらく簡単な身上調査をしていたのだろう。
避妊インプラントのことなど知るまいと高を括って、
シミュレーション仮説の話を持ち出したが、
シスター・パクストンは背中さえ押されれば、
人に反論し、その論拠も提示できる
知性と知識の持ち主だった(冒頭の会話)
というのがカタルシスなのだろう。
他人のために祈るという行為は確かに美しいと私も思う。
が、しかし、下衆は物理的にたっぷり苦しむべきとも同時に思う。

モルモン教の教祖のことをざっと調べました
(魔法の下着のことも)。
何十人もの妻がおり、
たしかに「自分と結婚しなければ天国に行けない」
などと言い、
年若い女に結婚を承諾させたケースもあったようです。
信者の方はまあ、あまり良い気持ちはしないでしょうねこの映画。

映画とは関係ないですが、
ラストで複数の男女が結婚して子供が生まれ、
めでたしめでたし…という物語で、
納得いかなかったエンタテインメント、
あとで作者さんを調べたら
モルモン教徒だったという事が何回かあったなそういえば…。
本当に映画とは全く関係ないんですけど、
男性が開祖のメジャーな宗教の多くはミソジニーを内包しているが、
女性が開祖の場合はそうではない。
神は本当に存在するのか、または存在したとして、
人間はその教えの何割を正しく認識できているのだろうか?
と時々考えます(宗教論破おばさん)。








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2025/04/28(月)

映画かんそう
「マインクラフト ザ・ムービー」

ある中年男性が炭鉱で光るキューブを見つけたことにより、
すべてが立方体で構成される不思議な世界へ転移し、
侵略戦争に巻き込まれるというあらすじ。
現実世界の人間が四角い世界へ行って冒険する様子を
コミカルに描いています。
子供だけではなく、大人の男性にも刺さるのでは、という内容。

私は未プレイ勢ですが、
海外児童文学などを読んでいると
時々出てくるマインクラフトなるものが気になっていた。

エンドロール後に1シーンあり。

落ちぶれたカリスマゲーマーをジェイソン・モモア氏が、
最初に四角い世界へ行った男をジャック・ブラック氏が演じる。

ラストまでばれ

スティーブという人と、
最後のアレックスという人が
プレイヤーキャラクターなのかな?と思った。
ところでマインクラフトの二足歩行の生物は、
ゾンビとオークと、中国人だけなの…?

途中言葉遣いが悪い個所や暴力的な箇所があった気がしたが、
モモアさんのシーンでお子さんたちがキャッキャ笑ってたので、
まあ良いような気もする。
暗転するたびにお子さんが「もう終わり?」って
保護者さんに聞いてて面白かった。








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2025/04/29(火)





ハンバーグ、チーズ、ベーコン、
目玉焼きをパイ皮で包んで焼いた
オリジナル魔クッキング
「アメリカンパイ」。
まあおいしいに決まってるんですが、おいしかったです。
毎回書いてますが(笑)黒いのはイカスミソースで、
ダークマターではない。
四角く包んで枠を装飾するつもりでしたが、
生地が足りなかった。
キャロットラペとトマトも中に入れる予定だったけど、
同じく生地が足りなかった。しれっとサラダに混ぜた。
あとそろそろパイを作るのが難しい季節になってきた
(パイ生地がだれて、打ち粉をしても台やローラーにくっつく)。





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2025/04/30(水)

映画かんそう
「黄龍の村」

「前情報を入れるな」と聞いていたので
何も知らないまま鑑賞。先人に感謝です。
阪元裕吾さんの2021年監督作品。
ベイビーわるきゅーれ無印と同時期、
おそらく監督が25歳前後の頃に撮られた映画。

バーベキューに来た若者たちの車がパンクし、
助けを求めた村で歓待を受けて…という
村ホラーの形式です。
なので一般的なホラーの残虐描写が苦手な人は無理だと思います。

ラストまでばれ

ここからどうやってどんでんを返すのだ…?と思っていたが、
見事に返りました。
こちらには園村健介さんが参加しておられないので、
少々もっさりしている。

水石亜飛夢さんが出ておられて、
4年前なのにすごく若くみえるのはどうしてだろう!

一ノ瀬ワタルさん演じるオビンタワラ様は、
タイラント的なラスボスなのでしょうか、
少し予算の限界的なものを感じたが、
いやでもこれ25歳(前後)で撮っちゃうのはすごいよ。







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