2月日記

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2024/02/01(木)

読書かんそう
「君のクイズ」小川 哲さん

このミスでとりあげている人が多かったので読みました。
あまりミステリー要素があるようには思えなったのですが、
材料を集めて他者を推理していくという点では同じなのかも…?

クイズ番組「Q-1グランプリ」決勝戦にて、
主人公は勝利を目前にしていたが、
対戦相手のクイズタレントが不可能な正解を決めたため、敗北する。
世間では八百長疑惑が巻き起こるが、
主人公は対戦者がなぜ正答できたのか、
丹念に紐解いてゆく…というあらすじ。

和製「スラムドッグ$ミリオネア」構成。
だが他者が視点になっている点が違う。

ラストまでばれ

主人公の、クイズに対する姿勢が美しい。
この人の世界はクイズでできていて、人間はその周囲を巡っている。
だからこそ彼には対戦相手のことが読み解けなかったし、読み違えた。
苦いラスト。

競技クイズは百人一首に似ている。
答えが確定するところでボタンを押さなければならない、
もしくは「今は思い浮かばないが、たぶん分かる」と思ったところでボタンを押さなければならない。すごいプレッシャー。
(ところで遅まきながら、天保山が日本でもっとも低い山じゃなくなってたのを知りました。ええー!)

主人公と彼女の恋愛の終わりの書き方もよくて、
彼女は人間と暮らすのに向いてない人で、
なるべく誠意をもって穏やかに終わらせようとした。
主人公はめちゃくちゃ傷ついてへこんだけど、
その感情もクイズが分解してきれいなものに変えた。
(しかしもしかして彼女は原稿が描けなかったのがストレスだったんじゃ…)

ところで「主人公くんは対戦者くんに対して恋情を持っており、
対戦者くんの美しさに見とれたりしている…」という
おそらくふじょしの妄想が本人に届いておる場面があり地獄。
これ絶対実話がもとになってると思う…。

逃げられない恐怖の喩えとして舞城王太郎さんの「熊の場所」が使われており、私もあの小説の熊をぶち殺すシーンが好きなので、センスがよいなと感じた。
(しかしラストでひっくり返されるけど…)















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2024/02/02(金)

今日は自ジャンル自カブグッズ自慢です。
どうです。かわいいでしょう。









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2024/02/03(土)

色々感想

アイシールド21特別編が掲載されました。
日本の映像物で、過去回想またはタイムリープした際に
分かりやすいアイテムとして提示されるのがジャンプですが
(複数回見ました) 最近過去作の特別編が多いので混乱しそう。

グリーングリーングリーンズ(ジャンプ掲載)
特訓シーンで、主人公が特訓つけてもらう相手に10万円支払っていて、
令和…と思った(主人公は日本の学生)。
まあ現代日本のスポーツ漫画なんだけど、
特訓は無料という思い込みがあった。

アスミカケル
ユニファイド・ルールでは垂直に振り落とす肘打撃は禁止なのか。
なにか事故が起こってできたルールなのかな?

チェンソーマン
令和のデビルマンですね。
ヒロインのほうが能力がえぐいというのが今風。

ひろがるスカイ!プリキュア
プリキュア=ヒーローガールという概念を打ち立てた。

プリキュアはヒーローとは違う。嫌だ。
という人もおられようけど、私は今回のスカイプリキュア、
少年も大人の女性もチームにおり、
それぞれ強いフレンドシップとリスペクトで結ばれた
よいプリキュアだったと思います。
最終回の作画がすごかった。

光る君へ
なるほど、まひろの人生の経験が源氏物語に織り込まれていくのか。
公の場で母を殺した犯人を見て倒れるというのは
すごいサスペンス展開だけど、
これどういう風に収束させるんだろうか。
あと竹取物語の解釈の、あの場のボスである黒木華さんが
感情を表現するまで周囲の姫君は反応を控えていて、
黒木華さんが笑ったらみんなも笑うっていうのは
現代にも受け継がれている日本の女性しぐさですね。
黒木華さんは平安時代の姫君がとてもお似合いになる顔立ち。

相棒
右京さんは自分の劣化版みたいな小悪党をこてんぱんにするかと思ったら
「手放すのが愛」って諭してあげてて珍しく優しかった。
なにか思う所があったのだろうか。
そういえば元妻に手紙を書こうとしていたシーンが最近あったけど
最終回への伏線だろうか?
 






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2024/02/04(日)

人種差別や女性差別、その他の差別に対して、
「怒らずに受け流します。差別する方が悪いに決まっているのだから、
その行いは本人に返る、またはいつかは気付く」
という考え方と
「あらゆる差別には都度連帯して抗議しなければ、
決して自然に解決しない」
という考え方があります。
私は年々後者の考えに近くなってきました。
もともと、本気で怒ると10年20年ずっと同じ熱量で怒り続けるような性質で、
消耗が激しいのであまり怒りたくはなかったのですけども。

でもどちらの考えの人も、互いを尊重できればいいなと思う。
抗議をしている人は、想像もつかない酷い目に遭ったのかもしれない。
抗議をしない人には、ほかに優先するような大事なことがあるのかも。
なので互いに
「抗議している人間にただ乗りしている。
悪を見過ごして増長させた。お花畑」
「怒ることでストレス発散をしている。
ヒステリー。恥ずかしい」
などと罵りあうことがないといいなと思います。

ただし、差別側が「どんな目に遭っても受け流すのが素晴らしい。
怒るのはヒステリー。嫉妬」というやつ、お前は駄目だ。悪だ。





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2024/02/05(月)

( 昨日の続き)
( 「舞妓さんちのまかないさん」への批判があるので注意)

連載1回目からずっと応援していたサンデーの
「舞妓さんちのまかないさん」をもう応援できないなー、
と思ったのも昨日日記の末尾に書いた理由からで、
新型ウィルスが猛威を振るうなか、
舞妓さんにマスクなし接待をさせ、
感染者が出ると辞めさせるという
屋形の非人道的な労働環境に幻滅したのと同時に、
作中で差別的で失礼な態度をとる中年男性に対して、
(無礼を受けた男性が) 礼を尽くせば案外相手も情のある態度をとってくれる、
というエピソードを入れ、 相手の無礼に対し怒る女性の傍は居心地が悪く、
何事にも怒らずポジティブなヒロインたちの傍は安らぐ…
という結びにしたからです。

以来、人権のない生活をしているキャラクターが、
「にこにこ機嫌よく」「食や趣味を楽しみ」
「毎日を丁寧に暮らしている」 様子に癒される系の物語は
ものすごい警戒するようになってしまった。

まあね…分かりますよ…
自分の権利や待遇改善を主張されたらウルセェもんね…
ニコニコ笑って、いっそ言葉もしゃべれないほうがかわいいよね…。
おそろしいですが、それは私の中にもある考えです。認めます。

かわいくて大好きなモルカー、
流行りのちいかわちゃんたち、ディズニーの動物キャラクターやポケモン、
リアルのいぬやねこ、理路整然と専門的な語彙で自らの権利を語り始めたら、
たぶん今ほどかわいいとは感じなくなる。
でも知能が低い=かわいい、という価値観のやばさを自覚していれば
少しはましだと思います。
馬鹿な方がかわいいと根っこは同じなので。







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2024/02/06(火)

先日スパークリングワインを飲み残したとき、
「へたに専用栓をするよりも、ペットボトルにぎりぎりまで注いで
キャップを閉めて逆さまに保存したほうが炭酸が抜けない」
というような記事を目にして実際やってみたら、
本当に1週間たっても炭酸が抜けてませんでした。
逆さまにする意味はよく分からないので、
今度は栓を閉めて普通に立てて保存してみたいです。





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2024/02/07(水)

ミッフィー切手です。
(インターネットに切手の画像をあげることは違法ではないんだけど、
それが第三者によって印刷されると罪にとわれるとのことなので
一応線を加えました。しかしまあ私が自サイトにあげる写真の多
くは数センチのミニミニ画像なので、
印刷されてもたぶん問題なかろうとは思いますけど)





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2024/02/08(木)

防犯カメラを2つばかり買ったのですが、

・設置工事とか電源引き込みとかめんどいので、
 窓の内側から外を自動で撮影したい

・充電とか電池交換とかめんどいので
 置きっぱなしにしたい

というニーズで探していて、
合致したのは防犯カメラよりむしろ
車上荒らし対策のカメラだったので紹介しておきます。
(not 宣伝広告)

ハンファQセルズジャパン
DVR-SGUARD01

・電源としてUSBコネクタが必要(またはバッテリー)。

・PCで映像確認する際はコーデックが必要
 (私はVLC media playerをDLしました)

・常時ケーブル接続だと自立は難しいので
 カメラ固定台が必要。
 私は適当な箱に穴をあけて差しました。

・室内照明の条件で変わりますが、
 ライトが点灯するとガラスに反射して
 何も映らなくなるので
 私はライト部分を二重布ガムテで覆いました。
 レンズカバーでレンズを覆って
 窓ガラスに密着させる手もあるようです。

1年後とかには技術刷新されて役に立たなくなる情報ですけど、
現在お困りの方に届きますように。





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2024/02/09(金)

電流が流れる侵入防止柵を探していたら、
電流の流れるSM用鞭にたどりついてしまい、
興味深く拝見しました。
電流の流れる鞭ってなんか悪の組織の女幹部アイテムで
夢があるんだろうな…というのは理解できた。

(電流が流れる侵入防止柵はめっちゃ高かったので保留にしました)







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2024/02/10(土)

色々感想

「暗号学園のいろは」終了。
よくあんな大量の暗号を思いつくものだなあと思ってました。
一応最終目的として「戦争をなくす」を掲げていた。
最近の漫画では結構珍しいと思う。

わんだふるぷりきゅあ!
今回はペットが変身!(次週以降飼い主も変身するのかも?)
飼い主が大好きすぎて、いつも一緒に居たい犬、いじらしい…。
でも寿命の違いのことを考えてしまう(気が早い)。

光る君へ
直秀と三郎とまひろの関係は、少女漫画的。
「お前名前は」と直秀に問うた声は
驕りもなく、ライバル心もなく、
ただ本当に名前を聞いているだけという力加減がいい演技でした。

しかしおっとりした三郎が兄を殴ったのを見て
そんな覇気があったのか、と大喜びする父親、
まあまあのヘル藤原。
彼の価値観においてはめでたいんだろうな。

おっさんずラブ
もう疲れちゃって、人がいちゃいちゃしてるところが見たいよ…
って人に今回一番効くドラマかも。
男性も婚約指輪をなくして泣いたり
失恋を慰めたりしていいんだよ。

春牧新婚旅行。
大乱闘したりもしたけど、最後は布団の上で暗転…。
しかし牧くんは怒鳴るとHiGH&LOWだね。

相棒
冒頭で殺されたと思われた人が生きてた、珍しい回。
後味が良い。
右京さんが珍しく、子供に将棋で負けた。








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2024/02/11(日)

映画かんそう
「ダム・マネー ウォール街を狙え!」

2021年に騒動になった、ゲームストップ株の価格変動を映画化。
ポール・ダノ氏主演です。
「あの件、映画を見たら理解できるようになるかな…?」
くらいの熱量だったんですが、面白かったです。
ここ数年とくに、どの国でも
平民と上級国民の経済格差が酷くなった気がしますが、
そんな鬱…とした気分を吹っ飛ばしてくれるエンタテインメント寄りの内容でした。

世界レベルの成功者のルポを読んでいると
必ず登場するのがファンド関係の人々。
彼等が重要視するのは利益をもたらすユニコーン企業と
主に中東方面の大口投資家のみで、
個人投資家などはゴミカス以下なのだそうです(と書いてあった)。
成長する会社に寄生し、思う存分吸血し、
弱い企業を見つけると襲い掛かり肉を食らう。
天敵のいない頂点の生物です。
世界の富を独占する巨人を相手に
ごく普通の市井の人々が戦います。

ラストまでばれ

私はなんとなく多人数のチームがやったことだと思ってたのですが違って、
本当にキース・ギル1人が訴えかけたことが偶然に広がった、
奇跡的な現象だったのか。

やっぱりポール・ダノ氏演じる善良な人には圧倒的説得力がある。
おっとりとした人柄の描き方も良かったが、
故人の姉、弟、妻子などの周囲の人とのやりとりもよかった。
ゲイブ・プロトキンはセス・ローゲンでした。
WEBインタビューの直前にストレスでよれよれしている様子がかわいかった。
(セバスチャン・スタン氏はブルガリアからの移民でオンライン証券CEO役)
(デイン・デハーン氏はショップの店長だったのか!)

金があればなんでもできるなあ、と思ったのは
SNSによる情報共有を、サービスダウンにより分断したことと
買い付けの強制停止。
平民はゲームのルールを勝手に変えられながら戦わなければならない。

結果としてメルビンは大大大損害を出して潰れるんですけど。
ライオンとハイエナに譬えられてましたが
パワー的にはライオンとカメムシくらいの差があったと思う。
失業した人には申し訳ないけどスカッとしましたね…。
この件が「金融界のフランス革命」と言われるわけですよ…。

この件以降、ファンドはSNSを監視し、
派手な空売りも控えるようになったとのことです。
なんとなく猫のTシャツが欲しくなりました。






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2024/02/12(月)

映画かんそう
「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」

原作は人気ホラーゲーム。
フレディーズというピザ屋で、夜になると勝手に動き出す
動物型のロボットの襲撃から逃げ回る警備員、という内容。
ホラー映画としては怖さが控え目だけど(でもまあ人は死ぬ)
なかなか良かった。キング的な面白さ。

幼いころ、目の前で弟を誘拐された主人公は
両親を亡くし、年の離れた妹の面倒を見ながら暮らしていた。
彼女の養育のために定職を必要としていた彼は
夜の警備員の仕事に就くが…というあらすじ。

エンドロール途中に映像あり。
最後にも少しだけメッセージあり。

ラストまでばれ

死んだ子供たちと頭のおかしいペドフィリア(?)もの。
妹の絵がキーになるところとかよかった。

死亡判定は厳しめ。
悪い兄を持つベビーシッターとか、
彼女だけは助かるかなと思ったが死んだ。叔母さんも。
叔母さんはあれ、どういう扱いになってるんだろう。

主人公に言いたいのは、仕事中に寝るな。
お巡りさんに注意された後も寝てたけど、仕事中に寝るな。
夜勤って、夜に職場で寝ることじゃないぞ。
それはそれとしてどこかで見た顔だと思ったが、
ハンガーゲームのピータじゃないか!
あのモヤシ男子が大きくなって!






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2024/02/13(火)

「源氏物語」にも記述のある、平安時代のおやつ
「椿餅」を食べました。
去年、椿餅のことを知ったのが販売期間の最終日で、
1年待ったのでした。

源氏物語のなかでは蹴鞠のあとで、
梨、柑子などと一緒に盛られたこの菓子を
若者たちがはしゃいで食べていたとのことで、
お洒落なイメージだったのでしょうね。

本来は道明寺餅に甘葛をかけたものだそうですが
とらやさんのアレンジで肉桂の香りづけがしてあって
中に餡が入っています。

とらやさんはの椿餅は2/26まで。
限られた店舗でしか買えないので、
事前確認と予約をおすすめします。

他の和菓子屋さんはもう少し長く売るお店もあるそう。







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2024/02/14(水)

今年のバレンタインチョコレートは
デメルの「すみれソースのタブレット」にしました
カシスソースにスミレの香り付けをしてチョコで包んだものとのこと。
薄いチョコレートなのに濃厚で、
1枚食べたらチョコレート欲が収まってしまいます。
数日に1枚ずつ、大切に食べたい。








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2024/02/15(木)

読書かんそう
「怪のはなし」
加門七海さん

こわい話が読みたくなっての読書。
大変満足しました。
加門さんが実際に体験されたような、
創作のような、そんな感じのお話。
日本の怪談としては小野不由美さんと加門七海さんの作品が好きですが、
ディティールが効果的なんですよね。
細かすぎず、一番重要で印象的なところだけ、
エイヤッと決まってる。

ふと考えると、いまの若い人に、
この実録風怪談小説ってどうなんだろう。
見える女性独特の師匠っぽい感じが、もしかしたら受け付けない?

内容ばれ

秘仏のお話が好きですね。
修行に来た霊能師だと勘違いされる経緯がいい。
それと白木の像の目が真紅という色彩が素晴らしいと思います。

あとシベリアから来たシャーマンが、
パフォーマンスとして死者を呼ぶ歌を歌ったら、
ちょうどお盆の時期で、収集がつかなくなって退場したというお話も好き。

逆に末尾の方にある道の話は、
残穢という怪談のヘビー級ボクサーみたいな話がのちに出て、
私は先にそっちを読んでしまったので、
残念ながらあまりインパクトを感じなかった。

関係ないけど2021年に呪術廻戦絡みの本を出しておられるのを初めて知りました。







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2024/02/16(金)

映画かんそう
「テリファー」

2を見たので1も見た。
低予算ながらグロを頑張っている。
若い女性二人が変態殺人鬼に目をつけられるという
一応のあらすじはあるっちゃある。

内容ばれ

ダウンしたピエロを、ヒロインが
立てよオラー!と煽るのですが、
総合格闘技じゃないんだから
そこでダウン攻撃かけなさいよ…と思いました。
2のピストルネタはここからか。

あと私はノコギリを使い潰して現在3本目とかですが、 
そんなに切れる魔法の糸ノコがあるなら、
ぜひメーカーを教えてほしいわ…。

駄作というわけではないが、
必見という感じでもない。
他のホラーを見るといいでしょう…。






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2024/02/17(土)

色々感想

ウィッチウォッチ(ジャンプ掲載)
モイちゃんのおせち、細かくてきれいだな。
というかああいう根気勝負のお料理、モイちゃん向いてそう。

超巡!超条先輩(ジャンプ掲載)
沼駿さんの新連載。またもや!またもや!
反社会スレスレに性格悪いチート男子と真面目女子コンビだ!
でも安定して面白いのはすごいことです。もはや定食の味。

アスミカケル(ジャンプ掲載)
う、打ち切り……!ほかにもっと切るやつあるでしょ…!
あれとかさあ!それとかさあ!
ジョークも入らない、キラキラ女子もいない(でもかわいい格闘技狂ヒロイン)
地味めの連載が1本くらいあったっていいじゃんね。
全部の漫画が殺し屋スパイ学園悪霊退散物になったらつまんないよ。

グリーングリーングリーンズ
特訓に10万払ったと以前書きましたが
やっぱり先生役とプライベートで仲良くなって、それで教えてもらうっぽいです。

だんドーン(モーニング掲載)
ここ最近のすべてが桜田門外の変に収束していくのは、
三谷さん脚本の時代ものを見ているようです。

キングオージャー
常にずっと明るかったナレーションのジェラミーの声が
疲労の滲んだ低い声で、ぞーっとした。
すごい壮大な最終決戦だ。

おっさんずラブ
すぐハラハラ要員として部長の人生をめちゃくちゃにするのやめてよね!

春牧の結婚式、すごくかわいかったけどでも
「法的な根拠があっても、愛が永遠に保証されるわけじゃない。
お前たちのように仲間の祝福を受けるだけでも十分だと思う」
てきなセリフを言わせてそれが否定されず、
いいシーンのように演出されるのは、あれはだめだと思います。

財産で、医療で、刑法で、今後思いがけないケースで
「単なる他人」でいないといけないデメリットはでかく、
その権利を保障されたくて必死になっているひとが沢山いますよ…。

G7の日本を除く6国から「性的少数者のための法整備をしろし!」て
書簡をもらう赤っ恥な出来事があったばかりじゃん!

エンタテインメントとはまったく関係ないんですが
今週、とある企業の社員が、職場の女性の置き食料に
異物を混入していた事件がネットで話題になって、
確実に模倣犯が出ると思うので、
女性の方は職場で口にするものの管理に気を付けたほうがいいですよ。
(というかこの犯人はネットで武勇伝を写真付きで語り
何千人ものフォロワーに称賛されて調子に乗って、
会社が特定できる情報を載せてしまい自滅しましたが、
どこにも自慢せずひっそり楽しんでいる変の態がたくさんいると思います)
(注意するのはドレッシングやハチミツ、醤油、シロップ、ボトル、ジャー等です)
(この件は本当に気持ち悪いので検索は推奨しません)






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2024/02/18(日)

映画かんそう
「ボーはおそれている」

アリ・アスター監督。
精神に問題を抱える中年男ボーは、母親の誕生日に実家へ行こうとするが、
様々なトラブルが起こり出発の機会を逃してしまう。
そうこうするうちに、母親が急死したという連絡が入り、
ボーはパニックを起こす…というあらすじ。

まずこの映画のジャンルはホラーではない。
アリ・アスター監督の抱える問題と、人生の恐怖を3時間の映像にした作品です。
ストーリーらしきストーリーはない。

家族仲が良好で、精神に全く問題のない生活を送っている人が見たら
気持ち悪い汚物を顔にくっつけられたような気分がするでしょう。
おすすめしません。
この作品が猛烈に好きな方もいらっしゃるだろうけど。

注意
嘔吐あり。全裸あり。

ラストまでばれ

天井に中年男!からの全裸脱出!撃つ気満々の警官!
そして割礼全裸殺人鬼!の流れはわりと面白かった。
このリズムで3時間だとしたらすごいやん…
と思ったがそんなことはなかった。

不条理な状況全て、ボーの認識能力のせいかと思わせ、
そこから実はすべて母のマネーパワー&従業員による仕込みか?
と引っ張り、最終的には審判?なに?よく分かりません。
監督曰く、「ユダヤ人にとってのロードオブザリングス」。
???????
序盤に、迷子になった息子を怒鳴っている女性が出たり
カメラの映像を早送りしたシーンに後半の映像があったり、
全体の筋としては審判なんだろうなとは思うんだけど。

柄の悪い友達が家に入ってきて母親の使用済みのぱんつの臭いを嗅いだり
そのまま盗んだりするのを黙認したってエピソード、
詳細すぎて、監督またはほかの誰かのリアルメモリーなのでは…。
弱い犬や猫って、他の動物がテリトリーに侵入してきて
自分のエサを食べられたりしてる時ああいう佇まいをしてるよね。

「ヘレディタリー」との共通点、
息子の母、その母の母、3代にわたる呪縛、そして屋根裏…。
なにがあったんだろうか。

森のパートで少し寝てしまった。
「オオカミの家」のアーティストによるものだそうで、
私と相性がよくないのかもしれない。

全体的にボーが「え…あの…ボクは…」ってモゴモゴ言ってるうちに
周りがどんどん話を進めてくれ、
セックスまで女が乗っかって
全自動でやってくれるコメディ仕様に少しイラっとしますが、
そこは終盤に、ちゃんと鬼詰めされるのでよし。

監督のことが少し心配になりました。
また他人に阿ったホラーも撮ってほしいです。











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2024/02/19(月)

「私のバカせまい史」
というテレビ番組で
「犬神家の一族」のスケキヨの
目のデザインの変遷をやると知り、見てみました。
わりと丁寧に調べられていて驚いた。

金田一耕助辞典を出された木魚庵さんが
現在はフィルムが失われて視聴が不可能な
1954年版「犬神家の謎 悪魔は踊る」の秘蔵写真を出しておられた。
あと2006年版スケキヨのマスクも出てきたが
なんとゴムが溶けていた。20年も経ってないのに! 
やっぱり長期保存に向いてるのは紙とか布だな…。

スケキヨの目の形、丸かったり細かったり、
涙袋があったりなかったり。
でもまあやっぱり1976年版がベストかな…。

「佐清」を「助清」と書いてしまう誤字があったが
気持ちは分かるの。カタカナで書いた方が安全ですよ。










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2024/02/20(火)



奈良パークホテルの「天平の宴」に行ってきたけど、
これは歴史好き、食べたことないものへの好奇心が強い人に
本当におすすめ。楽しかった。
文献をもとに当時の料理を再現したもの。
解説してくれて、当時の豆知識もたくさん聞けた。



最初は当時の酒席をガチ再現ということで、
灯明だけで始まるのだが、
ほぼ何も見えないし料理の色も分からない。
当時の人々はもっと見えてたんだろうか。
いやー、楽しかった!温泉もあるよ!










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2024/02/21(水)

醤酢(ひしほす)に、蒜(ひる)搗(つ)きかてて、鯛(たい)願ふ、
我れにな見えそ、水葱(なぎ)の羹(あつもの)

という歌が万葉集にあるそうで、
「醤酢に香草をあわせたものに鯛をつけて食べたいなあ…
でも目の前にあるのはネギのスープだよヤダヤダ…」
という意味なのだそうです。

昨日の日記の1枚目の写真の上部にあるのが
まさに歌に詠まれた「醤酢と鯛」なのですが。
うん、今食べてもなかなかのごちそうなんですから
当時だったら更にスペシャルな、
憧れの食べ物だったでしょうね。

「天平の宴」つらかった点は、
当時は砂糖がなかったとのことで、
写真5枚目のデザートの焼き菓子も甘くなかったところ。
練った粉を焼いたものだった。
(いまでも神事に使われるそうですが)
そして枝豆は当時の人にとっては甘いものだったらしい。







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2024/02/22(木)

奈良パークホテルはチェックアウトの時に
お土産に「蘇」をくれます(食事にも出る)。
牛乳を8時間とか煮て作る、古代の滋養食なんだけど、
味はキャラメルとチーズを足して甘さを抜いたみたいな素朴系の味。
カロリーが凄い。

朝にこの小さいのを1きれ食べると
昼までお腹が減らないくらい。






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2024/02/23(金)

ココアを塩で炒ってから牛乳で練り、
そこから普通に作ると大人の味…というのをやってみた。
たしかに味に奥行きが出るような気がするけど、
鍋の汚れが落ちないぜ…。







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2024/02/24(土)

色々感想

Dear Anemone(ジャンプ新連載)
ガラパゴス諸島探索の仕事に来た主人公たちのまえに
地球上に存在しない異様な生物群が襲い掛かるという話。
元ネタは「アナイアレイション」だね。
あれは探索者全員大人の女性でしたがこちらは
若い男女が選出されている。
主人公に特殊能力があるっぽいので異能バトル展開をしそう。

逃げ上手(ジャンプ連載)
雅楽って、国産曲、海外曲、歌入りの3種に分類できるのかー。

キングオージャー(最終回1つ前)
うおー!すごい燃え最終決戦。ここにもってきたかったのか!
もろにアベンジャーズエンドゲーム最終決戦だったが、
(音声を入れ替えるファン動画も作られていた/笑)
少ない予算でここまで再現できたのはすごいと思う。
亡くなった先代王たちの参戦も熱い!

王政の肯定だけはずっと引っかかってきたが
最後に王の命に背いて脱出せずに戦う反逆者の国民たち、
という展開が来たのでほっとした。

推しカプはリタモルでしたが
「ずっといっしょ」と言ってハグする
推しカプ勝利エンドを久しぶりに味わえました。
推しカプ勝利エンドは作品のクオリティとは無関係だけど
出ると嬉しいね…。

光る君へ
意外や、ポロと起源を同じくする打毬というスポーツが、
平安時代に行われていたとのこと。
ああいう広いスペースを必要とするスポーツは
国土の狭い国では定着しないイメージだった。



小林賢太郎演劇作品『うるう』(2020)
作・演出・出演・美術 小林賢太郎
音楽・演奏 徳澤青弦

https://www.youtube.com/watch?v=afmRXszcJgE

令和6年能登半島地震支援金のためのチャリティーで
現在無料配信されています。
すごく好きな優しい話です。
(過去ログ2012/02/27に感想を書いています)








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2024/02/25(日)

映画かんそう
「マダム・ウェブ」

ヒロインは救急隊員として日夜危険な仕事をこなしているが
徐々に、数瞬先の未来が見える不思議な能力があらわれる。
彼女はその能力によって、謎の男に殺される筈だった
3人の少女の命を救い、謎の男と全面対決することになる、
というあらすじ。

スパイダーマン・ユニバース4作目。
ものすごい酷評が海外から伝わっていたが
私は好きですよ。
ガールズ3人と年上のきれいなおねえさんがわちゃわちゃする話。
ガールズ3人はティーン(という設定)なので、
じっとしてろ!つっても勝手にどっか行っちゃうし、
全然言う事聞かないし、横になったら即爆睡でかわいいよ

内容は「スパイダーウーマン」という人気映画がまずあったとして、
そのビギニングという感じの内容なんだけど、
まずビギニングからいっちゃったかー、そうかー、っていう。

めずらしくエンドロール後のおまけ映像がなかった。
確実に「あれっ?」って空気になった劇場が。

内容ばれ

ガールズ3人は、にくったらしい現代っ子と、
周囲を気遣いすぎて自分の意見がなくなった眼鏡っこ、
しっかりもののお姉さんタイプ。
あまり仲良くはなれなさそうなんだけど、
でも全員ひとりぼっち。
最終的にはヒロインのカサンドラ含めて疑似家族になります。
スーパーヒーローもの映画としては珍しい。
(眼鏡っこ、「リアリティ」の元軍人を演じた人だった!
写真を見比べてもまったく別人だ。すごい)

映画としては幾つか問題があって
まずアクションが不得手っぽく、致命的にもっさりしてる。
おそらく予算の少なさゆえに、みすぼらしすぎるシーンがある。
(カットすべきだった)
あと脚本がなめらかではない。カサンドラがガールズを放置して
どこかに行く流れが3回もあるのはひどい。
(ノートをとりに自宅へ、母のことを調べにペルーへ、
ヴィランとの会話のためにダイナーへ(夢だけど))
それとガールズを絶対守るのはいいけど、
ヘリの人々の命もできれば守ってあげてください…。
トム・ホランドピーターなら絶対守った。
それはそれとして、
きれいなお姉さんとガールズ3人の新生活が見たいので
できたら続編を作ってほしい。
料理当番とか洗濯当番で殴り合いの喧嘩してほしい。
キャシーがお茶を飲みながら予知能力で家財の破壊を防いでほしい。

ベンおじさん、人間力が高すぎるめちゃくちゃいいひとだった。
もしかしてこの世界はガールズの活躍で
おじさんが死なないんじゃないかしら。
まあピーターにめろめろのおじさん、
伯父だから楽って言われてキャシーが「どうかしら?」
って返事してたから分からないけども。


あと映画のせいではないんだけど、
「マーベル初の本格ミステリー・サスペンス」
っていう宣伝文句は100%嘘なので、
ミステリーを期待して行くならやめたほぅがいいです。
嘘はいかんよ。








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2024/02/26(月)

映画かんそう
「ネクスト・ゴール・ウィンズ」

タイカ・ワイティティ監督
ワールドカップ予選で0対31という壊滅的な敗北を喫した
世界最弱のサッカーチーム、アメリカ領サモア代表。
そこに、問題行動で左遷されたオランダ人監督が赴任し、
互いに影響を受けながら奮闘するという、
事実を基にしたコメディ映画です。
主演マイケル・ファスベンダー。

ゆるい感じのコメディ映画が好きな人はハマると思う。
タイカ・ワイティティ監督の本来の持ち味に近い。
(もっとゆるくて、もっとシニカルだと思うけど)

エンドロール後におまけがあります。

内容ばれ

サモアについて何も知らなさ過ぎて恥ずかしいですが
独立国サモアとアメリカ領サモアに分かれていることすら
知りませんでした。
当然ファファフィネのことも、
敬虔なキリスト教信者が多いこともなんも知らんかった。

映画とは全く関係ない話。
あるスポーツの名門校にいたひとからじかに聞いた話ですが
全国大会常連校だったそのチームは、体罰上等
しごき上等、先輩の命令絶対服従だったが
その人の代でそういう常軌を逸した体制を全廃したらしい。
そうすると、なんと全く勝てなくなったとのこと。
スポーツ、とくに団体競技というのはそういう面があります。

おいつめられた白色人種の初老の男性が
ピュアな島民に癒されて、人生を見つめ直す…
みたいなやつにならずギリで踏みとどまっているのは、
監督のバランス感覚だと思います。
会長のセリフ、私たちはあなたから学びたい、
でも我々が下だとは思ってないです…みたいな気持ち、
世界すべての教育、指導、師弟関係、の場に行きわたれー。

ただ監督の娘の事故死エピソードを入れるなら
(留守電のエピソード、シビルウォーのやつやね)
スカウト成功した選手が目の前で
車にはね飛ばされるコメディシーンは採用すんなし…。

サモアのお母さんのスリッパしばきは絶対入れないといかんのか?
国の伝統的な何かなの?












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2024/02/27(火)

奈良パークホテルで蘇をたくさんもらったので、
試みに1つ紅茶に入れてみました。
キラキラとした…油…?が浮いてきれいです。

ミルクの味もするけど違う味もする。
なんか…知ってるなにかに似た…。塩味も少しした。
こう見えて優しい味でした。












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2024/02/28(水)

モルカー×十角館の殺人 コラボマグカップが届いた。



綾辻先生と小野先生が大のモルカーファンなことから
実現した企画なのでした。

底面に綾辻先生のサインはあるわ、
底にポテトがいて熱いものを注ぐのをためらうわ、
買ってよかった変てこりんコラボです。



これ毎日使っているとモルカー消失トリックになる気がするので
時々使う感じにしようと思います。











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2024/02/29(木)

昔のホラー映画「スウィートホーム」のことを考えていた。
この映画は黒沢清監督が30代前半のころに伊丹プロで撮影した作品で
裁判でめっちゃ揉めたのできっともう合法的に見ることはできません。
でも日本を出る前のカズ・ヒロさんが特殊効果で、
同じく特殊効果で若いころの山崎貴監督、
あと撮影ドキュメンタリーの助監督で是枝裕和さんが参加されてます。
映画史的に貴重な作品なんですけどねえ。

しかし若い者に勉強させてやったんだから
偉そうなことをぬかすな、という
現在日本の色々なエンタメ業界で問題が噴出している、
同じ体質がこの頃からあるのかなとも思う。
いまだったら黒沢監督が裁判で勝てたのではないかとも。
残念です。

まあ私はVHSデータは持ってるんですけどね!
(再生できるかは分からない)



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