9月日記

----------------------------------------------------------------

2023/09/01(金)

映画かんそう
「貞子3D」
英勉 監督
鈴木光司さん「エス」原作

貞子VS天才少女のやつを見るつもりが、
間違って10年前にボコボコに酷評されたやつを見てしまった…。
天才少女が出てこないな…まだかな…とは思ってたんですよ。
私が見たかったのは昨年公開「貞子DX」でした。

教師の主人公は生徒の間で流行っている呪いの動画の噂を聞く。
ニコニコ動画で見られるというその動画の配信主は
貞子の復活を目論んでおり…というあらすじ。
主人公が石原さとみさんで、貞子が橋本愛さんでした。
どちらもおかわいらしかった。

内容は、うんまあ…。
3Dを意識するあまりストーリーがぎくしゃくしている感じのあれ。







----------------------------------------------------------------

2023/09/02(土)

色々感想

ウィッチウォッチ(ジャンプ掲載)
ラブコメパート女子がバトルパートで味方のピンチに格好良く登場して
名乗りを上げるのってすごい燃え展開じゃないですか…。

家康
数正の出奔、知識になかったので、傷ついたわ……。
まあ去り際のあのセリフから、
豊臣内部で家康のアシストをするってことだろうけど。

VIVANT
これドラマ終盤に、堺雅人と松坂桃李、堺雅人と阿部寛、
堺雅人と二宮和也のカップリングで邦ドラ界隈がてんやわんやしそうだな…
(なおこのドラマの堺雅人は二重人格のため、
相手固定カップリング者でも2人の相手と付き合える可能性がある)

ハリポタの名前が出た後の「スネイプ社」で、
放映直後に二重スパイの可能性を指摘している人がいて、
みな頭いいな…。






----------------------------------------------------------------

2023/09/03(日)

映画かんそう
「アステロイド・シティ」
ウェス・アンダーソン監督

劇作家と俳優が集まって舞台劇を作ろうとしているらしい。
劇はアメリカ南西部のアステロイド・シティで
ジュニアスターゲイザー賞授賞式のために様々な家族が集まってくるくるという内容。
そのなかのスティーンベック家は問題を抱えており、
母親が亡くなったことをスティーンベック氏は子らに告げられずにいた…
というあらすじ。

いつもの監督の、絵画のような凝った色彩、完璧な構図。
風変わりな人物たちによる奇妙な会話。シュールな話の流れ。豪華な出演者。
今回は起承転結が希薄寄りなので、通好みかな?という気はする。

内容ばれ

最近、オッペンハイマーの予習のために本を読んだばかりなので
実験のキノコ雲が出たときに、ロスアラモス!ニューメキシコ!ロズウェル事件!
とすぐに繋がった。

偉人の名前を挙げていく遊びで突然北条時行が出てきてびっくりしたが、
義時じゃなくて時行っていうのは、「逃げ上手の若君」経由…?
ウェス・アンダーソン監督(またはロマン・コッポラ氏)、松井先生をご存じなんだろうか。
ユーモアのセンスに通じるところがあるような気がする。

音楽はいつものデスプラ氏だが、
寂れた行楽地のスピーカーから聞こえてくるようなカントリーミュージックで
なんとなくデスプラっぽくない感じがしたが、映画にはドンピシャだった。

3魔女ちゃんたちがかわいらしかった。




----------------------------------------------------------------

2023/09/04(月)

映画かんそう
「ホーンテッドマンション」

ディズニーリゾートの同名アトラクション映画2作目。
息子と心機一転して生活するために郊外の邸宅を買った女医だが
そこは999人のゴーストが夜ごと現れる幽霊屋敷だった。
館の霊を払うために、神父、霊媒、科学者が終結するが…というあらすじ。

予告の出来がよろしくなくて物凄くつまらなさそうだったが
見てみると楽しかったです。
ゴースト退治のために集結した人々もそれぞれ問題を抱えており、
霊との戦いの過程でなんとなくそれらが解決して
友情が発生するのがよかった。
ホラー部分とポンコツチームもの、半々くらい。
ホラー表現はやさしめなので、怖がりでなければお子さんでも大丈夫かな?

もともとはデル・トロ監督で話が進んでいたが
怖すぎる内容のためお蔵入りしたらしい。
そちらも見てみたかったかも。

内容ばれ

テイタートッツとは…?と思って後で調べたが
すりおろしたジャガイモを円筒形にして揚げた料理らしい。
すりおろしたジャガイモをどうやって円筒形に成型するのだ…?
とは思うけど、おいしそうですね。

悪いもののいる不動産に困っているシングルマザーを助けようとして
神父が加勢を呼ぶ、という流れは「ヴァチカンのエクソシスト」と同じですが
こちらの神父は偽物で本職は詐欺師、
得意の弁舌で霊達を乗せてしまう展開、熱かったです。

マダム・レオタ役がジェイミー・リー・カーティスで、「????」となった。
(メイクのせいか面影が全然なかった)










----------------------------------------------------------------

2023/09/05(火)



おしゃれな牛肉をもらったのですが、
その肉についていた説明書の「おいしい肉の焼き方」
通りに焼いたら溶けるようなレアに焼きあがったので、
ちょこっと紹介します。

まずお肉を室温に置く。30分ほど。

次にごく弱火でお肉を焼く。焼くというか温める感じでころころと位置を入れ替える。
決して焼き色を付けないように、白く色が変わる程度にとどめる。10分ほど。

そして熱々になった肉をアルミホイルで密封する。5分ほど。

最後にガッと強めの中火で焼く。
これで表面はカリッと、中はレアですが程よく噛みやすい仕上がりでした。











----------------------------------------------------------------

2023/09/06(水)

映画かんそう
「ザリガニの鳴くところ」

ディーリア・オーウェンズの同名小説を映画化。

ノースカロライナの湿地で暮らしていた一家があったが、
妻は夫の暴力に耐えかねて家を出てゆき、
きょうだい達も順番にいなくなる。
最後には父親も出ていき、 残ったのは6歳の娘だった。
彼女は小学校へ行くが身なりを笑われて以降は近寄らず、
貝を売って暮らして成長した。
近隣の住人は彼女を「湿地の娘」と名付け蔑んだ。
そんな彼女がある日、町の裕福な家の青年の殺人容疑で拘留される…
というあらすじ。

原作は動物学者である著者が69歳の時に最初に書いた小説で、
湿地の動植物の形容が素晴らしいらしい。

ラストまでばれ

母を殴る父親を見て育った幼少期からの裏切りの経験、
そのうえなんでまたあのカス男に引っかかるのかよく分からなかった。

ところでカス男のベッドシーンですが
これまで見たベッドシーンで一番早……てびっくりした。
アジアだと今も女性は下手ックスについて指摘を避ける傾向にあるようですが
カス男の遊び相手のアメリカの女子たちはズバっと言いそうですけどね。
1969年あたりだとまだそんなにズバズバ発言してた訳ではないのかな?
原作ではどういう形容だったんだ…。

あと滞納していた財産税(固定資産税)が800ドルで、
土地は税を払った人のものになるって発言があって、
相続税は…?登録免許税は…?
と思ったが、アメリカの連邦遺産税の基礎控除額が約14億円で
実質庶民は非課税のようでした。
(州によっては連邦とは別に相続税のあるところもある)
登録免許税はないのだそう。
なんか貧富の差が拡大する一方じゃない?大丈夫?
固定資産税の異様な安さは、おそらく湿地の地価が低いせいでしょうね。

人は自分の物差しで他人を測ってしまいがちだが、
時にそれは無意味だし、
人間の物差し(善悪や刑法)で測れないものもあるというラストだと思いましたが
原作を読むとまた違うのかもしれません。







----------------------------------------------------------------

2023/09/07(木)

夏なのでホラーコミックを読みました。

「廃屋の住人」
袈裟丸周造さん
回収されてないパーツがいくつかあって、
それが気になった。

「憑きそい」
山森 めぐみさん
SNSに流れてくるホラー体験談四コマっぽい話だった。
ドラマ化されている。黒い服の人の話は写真が結構こわい。
https://thetv.jp/program/0001035435/

「禍話」
かぁなっき さん作画
3冊の中では一番怖く感じた。(私は)
「で、どうする?」と「扇風機の家」がすきです。






----------------------------------------------------------------

2023/09/08(金)

「NHK2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」THE MAKING」
をようやく読んだ。

主演の小栗旬さんが趣味のカメラで
演者やスタッフさんを撮った写真集。
三谷さんとの対談も載っています。

むごい死がたくさんあったドラマでしたが、
血糊のついた役者さんがみんなとニッコリしている写真が
ズラーっと並んでいてなごんだ。

このドラマをリアルタイムで全部見られてしみじみよかったなあと改めて思った。
親子の情とか、夫婦の愛とか、忠義とか、 大河ドラマらしい美しいものもあったが、
坂東武者の獣じみた暴力性とか、身喰いの凄まじさ、
崩壊を予感しながらも笑い合う、狂ったような優しいような日常などもすべてあり、
混沌としていた。見応えがあった。

小栗さんがラストを、 連続戦闘に譬えておられたのが面白かった。
そういえば妻→友→姉の順番だった。
これまで小栗さんは小栗さんだなとしか認識してなかったが、
脚本の解釈が外科医的に正確で、ちょっと驚いた。
三谷さんも的確な指摘を喜んでおられた。

三谷さんは対談で、
自分は1972年の「新・平家物語」からの大河ファンだけど、
鎌倉がベストワンだ、と言っておられて、
三谷さんは不必要な謙遜はされないタイプだけど
他者の作品と比較して、そこまで自作を上げるかたでもないので
ここまでおっしゃるのは相当だよ……。
確かに、私が一番好きな大河は「組!」だけど、
技術的、バランス的に優れているのは鎌倉かも…。
見てない方は、視聴の機会がもしあったらおすすめしたい。
できればダイジェスト版じゃないやつで…。





----------------------------------------------------------------

2023/09/09(土)

色々感想

逃げ上手の若君(ジャンプ掲載)
城は最初からあの形態だったわけではなく、
戦争のための砦の意味合いが強かったのか。
そりゃあまあそうだろうね。
天守閣を最初に作ったのは織田信長。それは何かで見た気がする。
どこからデザインの発想を得たんだろうか。

だんドーン(モーニング掲載)
黒博物館でエリザベス女王の胆力エピソードが入るタイミングで、
折り悪くブリテンのカスエピソードダイジェストが来ちゃった…。

今週はコメントで堀越先生が「塩レモン飴になりたい…」
とおっしゃっていて、ちょっと心配になった。
あと留美子先生が珍しく休載なさっていたが
画集の準備に追われていらっしゃるのか?

キングオージャー
めずらしい2部構成で、サノスみたいなのきた!
声オタの人!石田彰さん、三木眞一郎さん、
山路和弘さん、沢城みゆきさん、関智一さんが参加ですよ。

仮面ライダーガッチャード
新ライダーは錬金術とカードと昆虫でいくみたいだ。
今回は面白いといいな。

この動画は再生できません2
https://www.tvk-yokohama.com/konodoga/
新章スタート!!
ミステリが好きでこわいのに耐性があるひとにはおすすめだよ!





----------------------------------------------------------------

2023/09/10(日)

映画かんそう
「オオカミの家」(同時上映「骨」)

チリのアーティスト、クリストバル・レオンとホアキン・コシーニャによるアニメーション。
チリ南部にある相互扶助団体から逃げ出した少女が豚2匹とともに
小屋に隠れ住むが、豚は人間に姿を変え、
やがて彼等の生活は恐ろしいものに変容していくというあらすじ。
アニメーションというと紙に描いた絵を動かして連続性をもたせたものが普通だが、
このアニメは四角い部屋に描かれた絵を動かし、時に立体になり、
ストップモーションアニメ風になり、他に似たもののない映像です。

このアニメに出てくる相互扶助団体はチリに実際あったコロニア・ディグニダがモデルとなっている。
ドイツ人の元ナチス党員でサディスト・小児性愛加虐者のパウル・シェーファーが
ドイツを追われ、チリで土地を開墾して作った宗教施設です。
パウル・シェーファーは家庭に事情のある子らを集め、
幼い少年たちを夜ごと弄び、周辺住民や実業家を懐柔し、
時の軍事政権と結びつき、思想犯の拷問や洗脳も任されるようになります。
脱走した子供や、被害を受けた大人が何度も訴えるのですが黙殺されます。

内容ばれ

すごく悪夢っぽい映像だった。
膨張し、収縮し、腐敗に似た崩壊をして
頻繁に形を変える肉体、
壁を這いまわる二次元の虫たち、
幻覚のように動く家具。
体裁としてはくだんの宗教団体の作った啓蒙アニメという設定なのだが、
子供が見たらまあ泣いちゃうだろうな…。

途中子守歌を歌うシーンがあるのだが、
そこでガクッと寝てしまった。
寝ないように用心していたがそれでも寝た。
(歌が終了したら起きました)
「眠りの精」が流れたらボールペンで太ももを刺すんだ…。

「お前も世話してやろうか」
が最高に怖い。

長年コロニアとその後継組織を守護してきた弁護士が、
2022年に人権大臣を引退したそうなので、
今後は告発作品が増えるかもしれません。

「骨」は、最初ドリーミンな映像だったが、
バラバラの骨にバラバラのまま肉がついて、
わりかしリアルな顔が載ったところはちょっとホラーだった。








----------------------------------------------------------------

2023/09/11(月)

映画かんそう
「ドラキュラ デメテル号最期の航海」

ブラム・ストーカーの小説においてちょっぴりだけ描写のあった
ドラキュラ伯爵の移動を膨らませて映画化したホラー。
原作に名前が出ている人にオリジナルメンバーをちょい足し。

昨今珍しいクラシックから逸脱しないホラーですが、
設定無視の箇所も多く、
原作原理主義のかたむけではない。
あと結末は分かっているので、ハラハラ要素は削がれるかも。

犬の残虐な死体あり注意。

内容ばれ

水のうえを渡れないという設定のはずだが(運搬されるのはOK)
救命ボートを追うために、めちゃ飛んでた。
あと人間の言葉をオウム返しに繰り返してるけど(アナイアレイションのあれ的な)
知能はどうなん…?

最後の方、主人公が死んでいる人を順番に確認に行くよ!
みたいになっちゃってて、ちょっと愉快だった。

おじいちゃん船長から孫への愛や、
副船長から船長へのリスペクト、
差別階級の船医の矜持の話、
船医と女の、恋愛関係ではない共感などはよかったです。





----------------------------------------------------------------

2023/09/12(火)

アニメーション制作会社への放火で多数の死者が出た事件の第2回公判が開かれました。

「自分の書いた小説を、 アニメ制作会社が模倣した」
という被告の主張を検察が検証した結果が新聞に載っていたのですが、

被告の小説「垂れ幕が登場する場面がある」
アニメ「水泳部が地方大会に進出した垂れ幕がある」

被告の小説「ヒロインが5割引きの総菜を買う」
アニメ 「登場人物が肉を買うが、別の人物が2割引きの肉を見つける」

被告の小説 「高校生が 「このままだと留年だよ」と言われる」
アニメ 「登場人物が 「私、留年したよ」と言う」

という内容で、 完全に認識能力が狂っていました。
まったく身に覚えのない事で恨まれて
突然暴力被害に遭う事態は避けがたいなと思った。

そういえば昔、私の二次創作を盗用していた人は
自分の意志で盗用していたのではなく、第三者にやらされていたと
私に説明なさってましたが、当然それもまた嘘で、
なんていうか、日常生活は送れるけども
ある部分になるとおかしくなる人というのは
治療につながりにくいんだろうなあ…と思いました。
それが激昂しやすい性格と合わさるとこういうことになってしまうんでしょう。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230906-OYT1T50315/







----------------------------------------------------------------

2023/09/13(水)

先日新聞に載っていたのだが 「ピブリオバトル」というレジャー? ゲーム?があるらしい。
各人が己の推し本を持ち寄って、その本の魅力を制限時間内で演説し、
質疑応答を経て参加者全員の投票により優勝者を決めるというルールのようだ。
ちょっと面白そうだし、 ディベートより平和的で、
どの年齢の人でも楽しめそうだ。

あ、でも意地の悪いことを言うと、
演説巧みな人は書物の内容を越えたスピーチをして、
実際読んでみると 「はて?」となりそう。
あと投票結果の開示方法によっては
自分の推し本が自分の力不足のせいで最下位であることを
突き付けられる事態もありうるので、そこは覚悟が必要だ。

https://www.bibliobattle.jp/






----------------------------------------------------------------

2023/09/14(木)

鮨屋さんに行ったらお客さんの半数以上が外国のかただった。
あちこちで 「ワサビとはなんであるか」とか「スシ・エチケットについて」とか、
あるいは「おまかせがなんであるか」 勉強してきた人が連れに説明なさっていた。

そのとき、英語による「おまかせ」の説明がとても長かったのが気になったのだが、
あとで海外在住者さんに教えてもらったところによると、
国外には (英語圏には) コースの最初から最後まで
全部シェフに決めてもらうという言葉はないらしかった。
確かにあらためて考えると、金を出して自分の食べたいものを一切選ばない
というのは変わっているというか、修行めいているな。

個の価値観などはなく美味は1つだけ、
それはシェフが決めることで成り立っているのだから。
いや、でも定食屋ならいざ知らず、
それなりの金額の飲食店では
そのくらいの自信と覚悟を持ってほしい気もするので私は「おまかせ」肯定派です。

https://en.wikipedia.org/wiki/Omakase








----------------------------------------------------------------

2023/09/15(金)

映画かんそう
「沈黙のパレード」

湯川教授を主人公とするシリーズ映画3作目。
東野圭吾さんの同名小説を原作とする。

湯川の友人、草薙が過去に携わった事件で、
女児を殺した嫌疑をかけられた容疑者が
黙秘を通して無罪を勝ち取ったことがあった。
その事件は草薙の心に深い傷を残すが、
その犯人が再び草薙の前に容疑者として姿を現す…というあらすじ。

げろシーンがあります。

内容ばれ

殺される人がクズなので、クズが死んだカタルシスが大きくて、
推理部分の快感を超えた。
いや、私刑の危うさを描く仕組みなんだろうけど。
でも「結果的にクズが死んでよかったではないか?」という気持ち。

北村一輝さん演じる草薙刑事が、
捜査会議中に皆の前で嘔吐するというシーンがあり
フェティッシュ……と思った。
嘔吐素人ですが、「普段強い人が」「皆の前で」
というのが付加価値な事は分かる。






----------------------------------------------------------------

2023/09/16(土)

色々感想

魔々勇々(ジャンプ新連載)
あー、吹奏楽部の女の子と、漫画を描く女の子の
友情ものの漫画を描いていた人だね。
コンテが巧い人だなー、というので記憶に残っていた。

黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ(モーニング掲載)最終回
いやー、藤田先生らしいラストでした。
エンタテインメントフェミニズム漫画だった。ジャンルとして続いてほしい。
女性の怒りと藤田先生の描線が、あんなに相性いいとは思わなかった。
最低なおっさんの株が(悪役以外は)下がらず救済や和解や見せ場があるというのが、
男性作家ならではだなと思うが、妥当な落としどころかもしれない。
でも大学生の息子がいるような年齢の女性が主人公で
他人のケア要因ではなく自分の人生を惑っているというお話で
なおかつ伝奇ものというのがよかったな…。

だんドーン(モーニング掲載)
西郷どんの居眠りエピソードの新解釈。
主人公は集団の精神状態をコントロールするのが天才的という
才能を付与されているのだが、
タイミングと音とビートで操れるのは説得力がある。
大河ドラマ化してほしい。

キングオージャー
入れ替わりネタ。
ギラとジェラミーのひと、「声を吹き替えてるんだな」と思ったら
ネットで「声を吹き替えていると思い込んだ人が続出」と書かれているのを見て
「吹き替えてないのー!?互いの真似が上手いのー!?」って驚いた。

VIVANT
乃木さんのキャラクター魅力演出が
美味しんぼ+半沢直樹で、そりゃこんな料理上手くて金勘定得意で
ついでに強くて仕事できるとか、みんな好きになるに決まってるやろー!て感じ。
意中の人を落とすとき赤飯を作る(伏線だという説もある)。
あの赤飯、コンビニで今発売したら売れるよ…。

しかし女のキャラクターになると突然解像度が低くなるのが気になる。
いつも笑っている優しい人…子供を守るけど死ぬ…みたいな。

モルモット声優のつむぎさんが亡くなったそうで、残念です。
つむぎさんがいなかったらPUIPUIモルカーは生まれなかったし、
私がモルモットについて知ることもなかった。
つむぎさんの声を聴くためにPUIPUIモルカーを再生してますが
何周もしてしまうんですよね。

PUIPUIモルカーのとりことなった綾辻先生&小野先生夫妻ですが
十角館とモルカーのコラボマグカップが出るのだそう。
めっちゃかわいい。
https://store.mephisto-kodansha.com/news/detail/?id=3997

そして京極夏彦先生の新刊「ぬえの碑」(ぬえが機種依存文字)発売!
贅沢を言えばもうちょっと秋って気温で読みたかった……。

「3月のライオン」17巻
団子とカレーが食べたくなるー!大き目の団子……!






----------------------------------------------------------------

2023/09/17(日)

絵映画かんそう
「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」

ケネス・ブラナー監督・主演の映画エルキュール・ポアロシリーズ3作目。
引退してベネチアで隠遁生活を送っていたポアロのところへ
旧友の推理小説作家が訪れ、
どうしてもトリックを見破れない霊媒師の、
降霊会に参加してほしいと依頼する…というあらすじ。

今回ミステリーというよりクラシックホラーだった。
画面は相変わらずギンギンに凝ってる。

ラストまでばれ

「ハロウィーン・パーティ」が原作らしいのだが
95%くらい内容が違う。
共通点はアリアドニ・オリヴァをきっかけとして事件に巻き込まれるのと
あと登場人物の名前と、アップル・ホビングくらい…。
私は実写化されるならケネス・ブラナーの撮った
美しい沈床庭園が見てみたかった。
しかし原作のビッグタイトルがまだまだ残ってるのに
なぜ「ハロウィーン・パーティ」?しかも内容の全然違う?

良かったところは画の美しさ。
ベネチアのお屋敷の屋上にある小さな花畑。
ポアロさんの家の屋上のテーブルセット。
ワヤンクリっぽい孤児院の影絵。
特にアリシアの部屋が美しかった。
降霊会のシーンは真上からのショットをまじえつつ
目まぐるしいカメラの切り替えで緊迫感があった。

ミステリとしてはあまり評価しない。
密室トリックが…もうちょっとあるだろ何か!
あと原作だとアリアドニ・オリヴァは普通に友達なのだが
この映画では嫌な性格に改悪されていますね?
シリーズを持っている探偵役で、ファンも多いと思いますが…。

カトリーヌの話(オリジナル)を引っ張り続けている。
やっぱりラストは「カーテン」くるのか?












----------------------------------------------------------------

2023/09/18(月)

映画かんそう
「グランツーリスモ」

ニール・ブロムカンプ監督
同名のプレステ用シミュレーションゲームで高得点を出したプレーヤーを
リアルにプロのレーシングドライバーにする企画「GTアカデミー」で
見事な結果を出したヤン・マーデンボローを映画化。
アカデミーはニッサンとソニー出資なのでチラチラ日本が出てきます。

ゲーム好きの普通の若者をF1マシンに乗せようというのがthe狂気!という感じで
始終ハラハラしていました。迫力があって分かりやすく、面白かったが
しかし心臓に悪かった。

オーランド・ブルーム演じる企画者がすごく山師っぽく、
「昨今車は移動手段に成り下がって誰も夢を持たなくなったので、
車に対するワクワクを取り戻したい…」てきな演説、
内容はそ、そんなバカな……!なんですけど、
話ぶりが上手いので金を引き出せちゃうのはなんとなく分かる。

内容ばれ

ドライビングテクニックとコースの把握だけでは如何ともしがたい
加速の際の体への負荷や、プレッシャー、
マネーパワーでやってきたゲーマーに対するメカニックの反発とか
色々予測可能だったでしょうに…山師はえげつないことをする。

ニュルブルクリンクのところはヒエ…ってなった。
創作だといいなと思いながら帰って調べたが
実際にあった事故で、現実はル・マンの後だった。残酷だ。

ツンデレ師匠と弟子の感激ものというのが筋のうちの1つだが、
歪なところがどこにもなく健全で(登場人物みな素直でよく泣く)、
途中で本当にニール・ブロムカンプ監督作品なのか
またなにか勘違いしてたかなと不安になった。
(ところで意地悪ボンが言った「あんたの居場所は車の下だ」は
正確には「俺の車の下だ」だと思う)

戦闘機乗りの話で、「身長が高いと加速で気絶しやすい」みたいなの、
昔読んだ気がするけど、今の技術だと問題ないのかな?

気になった日本語の変な看板。
「岩の家」「のり」








----------------------------------------------------------------

2023/09/19(火)

映画かんそう
「ミステリと言う勿れ」

田村由美さんの同名漫画を原作とするドラマシリーズ初映画。
比較的初期のエピソードである広島編。
展覧会鑑賞のために広島に来た学生、久能は
突然見知らぬ少女に声を掛けられ、強引に彼女の家に連れてこられる。
資産家である彼女の一族は、代替わりのたびに遺産を巡って争いが起こり、
死者が出るという話だが…というあらすじ。

なかなか上手くまとまっていて映画向きのお話なので面白かったです。
菅田将暉さんの久能くんの喋り、独特で好きだ。

ラストまでばれ

あの一点透視の続きの間が出てくると
「旧野ア家住宅……」って分かるようになってきました。
最近ドラマ版犬神家で使われたばかりです。
ちなみに倉のガワは旧井上家住宅のもの。
野ア家の倉は敷地の中央に連なって立ってるもんね。
久能くんの泊った部屋は旧野ア家のようです。

この話の犯人(の構造)はたぶん横溝の例のあれがモデルだろうし、
旧家の相続だし、ロケ地がかぶってるし、探偵役の頭はモジャだし
なんか思ったより金田一感がありました。
うーんでもこの話の優れているところは登場人物の圧倒的まっとうさと、
終わった後の圧倒的さわやかさ。いい話だった。

原作、ドラマ鑑賞組への目くばせもちょっとありましたが、
池本の原作リスペクト舌ぺろでなぜか笑いが起こって、
「そこで笑うのか…!」という新鮮な驚きを得た。

やっぱりシーズン2あるんですかね。








----------------------------------------------------------------

2023/09/20(水)

映画かんそう
「アリスとテレスのまぼろし工場」

監督脚本 岡田麿里さん

製鉄所のある地方の町である日爆発事故が起こり、
住民は皆ふしぎな膜の中に閉じ込められた状態となる。
製鉄所の責任者が命じるままにいつも通りの生活を送る地域住民だが、
主人公の少年は苛立ちを感じていた…というあらすじ。

岡田麿里さんを応援していたのですが、
もうやめるわ…というくらい私向きではなかった。

ちなみにアリス、テレスは出てこない。
アリストテレスが微粒子レベルに掠る。

ラストまでばれ(dis)

申し訳ないですが気持ち悪い新海監督作品みたいな…。
いや、ニッチ路線を狙っていかれるならそれもよかろうと思いますが
私はついて行かれない。
2作品連続して近親相姦ギリ回避ねた、
思春期独特のピリピリした対人関係、
癖つよ美少女ぱんつ見せ挑発、
知能が幼児並みの美少女のおそらく萌えを意識した描写、
その美少女の中身入りおまるを洗う美少年、
思春期独特のJ-POPの歌詞っぽい感性、
恋愛に翻弄されるキッズたち、
というか兄嫁を狙う義弟など、
発情ガスが製鉄所から漏れているのかと思わせる性愛へのこだわり。

しかし思春期と書いたが、 あの生徒たち、
中身はもっと年齢が高いのだから(20代くらい?)
もっと落ち着いていてもいいのでは…。
それで中身年齢20前後で、なんで上履き隠しとかやってたのあの人たち。
ずっと閉鎖社会に居たら
A子のむかしの男B、C、D、Bは以前E子F子と付き合っており、
E子はBの前はCと交際しており……みたいになったあと賢者時間が来る気がするけど、
助手席に乗っただけで好きになったとか、あの子が好きなんでしょ!キー!
みたいなことなんでやってるんだろ。
それとも文化から隔離され、
手近な人間とまぐわうくらいしか娯楽のない田舎の直喩だろうか。

よくあるオーソドックスな、
子供から大人まで、皆が妙に達観した浄土のような地方都市で、
少年少女はなぜか博識で全員絵が上手く全員音楽をたしなみ、
料理人のような腕前を持ち、器用。
そこに児童が迷い込んで、実はそこは死人の町で…帰りなさい帰らない、
我々はもう十分生きたから、で強めの音楽ジャーンてきな
普通の構成にしたほうが、一般受けはすると思うんだ…..
それで科学者になった女児がみなを復活させに来るラストでいいと思うんだよ。
まあどうしても知能のない美少女の尿入りおまるを洗う美少年とか
スカートをめくってぱんつを見せてくれる美少女とか、
痛いと居たいでうまいこと言うやつがやりたいなら仕方ないけども。

夏の雨が暗い色をした雪の上に降るイメージと画はよかったと思います…。







----------------------------------------------------------------

2023/09/21(木)

扇風機を24時間×1か月、
つけっぱなしにした場合の電気代を調べたことがあるが
700円未満だった。

今となってはもう家に扇風機がない人もそれなりにいらっしゃりそうだけど、
うちでは5台ほど現役で、まだ活躍しそうです。








----------------------------------------------------------------

2023/09/22(金)

しばらく前に、北朝鮮の娯楽についての記事が新聞に載っていた。
流行の映画は「トップガン・マーベリック」で、
案外新しめの作品だったので意外に思った。

記録媒体はマイクロSDカードが主流で
何故かといえば突然調査が入ったら
証拠隠滅で飲み込むためらしい。なるほど。
しかし日本も今後どうなるか分からないので
他人事というわけでもない気もする。





----------------------------------------------------------------

2023/09/23(土)

色々感想

だんドーン(モーニング掲載)
斉彬様、病死説が一般的だったけど毒殺説も最近有力なんですね。
主人公くん、どんな怒り方をするんだろうか…。

キングオージャー
次回というか明日はリタ回。予告が不穏だった。
なんか色の違ったモルフォーニャが叫んでたような。
やめて!リタにはモルフォーニャしかいないのや!(もっふんもいます)

VIVANT
スネイプ先生、いちおうハリポタのシリーズ通してのどんでん返しなんですが
そこのところ丁寧に説明するのね。いいのか?

暗い室内に入って片方が片方を壁ドンして思いの丈を語ったあと
抱擁するってオリジナルBLでよくあるシーンですね…。

国家を守るためなら暴力も辞さない、
日本愛で結ばれた父と子、二重人格がミスディレクションになって
そこがひっくり返ると思ってたがそんなことはなかった。
プロデューサーがヒットメーカーで、これまで当たった作品の要素を
全部ぶちこんだっぽいな。
最終回の視聴率、18%を超えた。

家康
脱糞エピソードはどうするのかと思ってましたが、
民による悪質なdisで、それを許す度量という話になった。

オリオンをなぞる家康と三成、新しい。






----------------------------------------------------------------

2023/09/24(日)

映画かんそう
「ジョン・ウィック コンセクエンス」

伝説となるほどの凄腕の殺し屋の
孤独な闘争を描いたシリーズ4作目。
無口で孤高のイメージのあるジョンですが
シリーズ通してお友達多すぎ!みなジョンのこと好きすぎ!
殺し屋とかにならずに保険の勧誘員をやればよかったのに!

連合のあらたな有力者となった侯爵により、
執拗に追われ、協力者にも危害の及んだジョン・ウィックは
古来のしきたりに則った、ある方法で反撃を試みる…というあらすじ。

起承転結とかはほんの少しで、
ともかくジョンがずーーーーっと人を殺しているという希少な映画。
色々な言語、色々な訛りの英語が飛び交います。今回は日本語も。
ドニー・イェン氏、真田広之氏が参戦ということで、
なんとジョンを合わせて3人、仲良しだったっぽい。なんだってー!

犬が車と当たったり、叩かれたりするシーンがあります。
苦手な人注意。
痛いシーンや血もまあそれなりに。

エンドロール後に1シーンあり。

ラストまでばれ

ジョンの墓が出ましたが、フューリー長官の先例があるので、
さてどうかな?
ジョンは天国で妻ちゃんに会えたろうか?殺しすぎて無理だろうか?
天国には入れなくても、中間点の犬国、みたいなところに入れてもらって、
そこで妻ちゃんと逢引きできるといいね。

アクションシーンはいつもの特盛サービスだったけど、
敵が燃える銃が面白かった。
ジョンが体重を乗せる攻撃をするとき、
助走をつける円運動するのが好きです。
ウェイトが足りないんだろうな。薄いもんなジョン…。
しかしさすがに階段のシーンは長すぎるように感じた。
(私の話なんですが、階段を転がり落ちながら「踊り場で止まるだろう」
と思っていたら止まらなくて最後まで転がり落ちたのを思い出した)
というか教会の横あたりに出したれよキングさんよ!
スタントで「ベイビーわるきゅーれ」の伊澤彩織さんが参加されてた。
この調子でご縁がどんどん繋がって、
世界規模のスタントギルドができたらいいと思う。

たまたま梅田の映画館で見ましたが
「ジョンが梅田駅に来る!?」という臨場感がありました。
(ただ、駅は本物の梅田駅ではない…たぶん)
日本刀と手裏剣と弓で戦うコンチネンタルホテル大阪。
闘うスモトリ。いいじゃんファンタジーで。

ドニー・イェン氏、真田広之氏との友情がどのように築かれたのか、
エピソードを見てみたい気もします。
ただ3人とも、娘・娘・妻、と人生の幸福を女にアウトソーシングしすぎのように思う。
ハピネスは自分で製造してくれ!
それと今作がラストだとするとエンドロール後の映像は卒業おめでとう感を少し損なったかも。
行動には報いがある、コンセクエンス、インガオホー、ということなのかもしれないけど。
だいたい1のあのアホバカカーマニアのドラ息子が何もかも悪いんじゃん…。

シャロンを演じたランス・レディック氏が今年の春に病没されています。
魅力的な役柄でした。

インターコンチネンタルホテル大阪、ラウンジ&バーadeeで
ジョン・ウィックが愛飲しているとされるバーボンBlanton'sを使ったコラボカクテル
「Evenin’ Jimmy」を2023年9月22日〜10月17日に提供しているそうです。






----------------------------------------------------------------

2023/09/25(月)

映画かんそう
「ロスト・キング 500年越しの運命」

持病があり、能力を発揮できず苦悩する女性が、
あるきっかけで リチャード三世にシンパシィを持つようになり、
醜い姿と残虐性を持つ簒奪者という彼の悪評を
否定したいという願いを持つようになる。
彼女は 「川に流された」 という伝承のある王の遺体を
捜索するプロジェクトを立ち上げるが…というあらすじ。

実話が元になっています。
持病があって、情緒不安定な中年女性主人公の、
可哀そうなお話ではなく何事かを成し遂げる話というのは珍しい。
(男性におけるアカンタレが偉業を成し遂げる系統にあたると思います)
主人公の情緒不安定をサリー・ホーキンスさんが名演しているので
こちらもすごく不安になった。
熱中することのある女性にとっては楽しい映画。
特定のタイプの男性鑑賞者はもしかするとイラっとするかも。

ラストまでばれ

それにしても500年以上前に死んだ人の、
行方の分からない遺体が見つかるのはすごいことだ。
さすがに映画向けに脚色してあって、あの駐車場にあるのではないかと
論じた人は複数人おられたようだけども、
あの「R」のマークにインスピレーションを得たのは実際あった出来事らしい。

主人公の情緒不安定、
2人の子供の養育と2軒の家を維持するためにも、
別れた夫と主人公で2人分の収入を維持する必要があるのに、
2週間仕事を休んでいる事も、
研修だと嘘をついて推しのために遠征していたことも内緒にしていた主人公に対し
説明を求めている元夫に、
自分の感情の話を一生懸命する主人公のシーン、脂汗が出た (共感性羞恥心かも)。
ある種の人は自分の感情を説明するのにいっぱいいっぱいになり、
その場で自分に開示要求されている情報がどういう種類のものなのか認識できなくなってしまう。
そしてそういうタイプは女性に多いとされている。
そのあとで、「感情の話はしないほうがいい」と別の女性からアドバイスされるシーンがあり、
教訓的なシークエンスだったのか…?と思った。
脚本を書いたかたが夫役もされている。

発掘の費用が3万5千ポンドで、「足りる!?」と驚いた。
油圧ショベル含む機材のレンタル、アスファルト撤去&再舗装、
廃棄物の処分、スタッフの日当、 代換駐車場代……
思わず価格と期間を調べて試算してしまったわ。

大学がちょい悪めに描かれている。
あの、何も貢献してないのに結果が出たとたん前にグイグイ出てくる人物の
世界共通の声のでかさよ。
実際のラングリーさんはもうちょっとガッツのあるタイプに見える。
2012年からヘンリー1世捜索プロジェクトを立ち上げなさったらしい。





----------------------------------------------------------------

2023/09/26(火)

映画かんそう
「バーナデット ママは行方不明」

真面目に主婦業をやっていた、 少し変わった性格の女性が、
隣人とのトラブルをきっかけに突然何もかもを投げ出して
南極に向けて旅立つハートフルコメディだと思っていたが、
かなり違って、若くして業界の注目と期待の的だった天才建築家が、
現在は主婦業をやっており、
天才特有の社会性の欠落からトラブルを起こし、
それでも彼女なりに必死に家族へ愛を向けようとした結果…という話だった。

類型としては 「破天荒な天才話」。
でも男性主役の天才話と、 女性主役の天才話は展開が違って面白い。
「TAR」 も破天荒な天才話ですが、
全然違う人に見えるので演じ分けがすごい。
そしてエキセントリックな女性が何事かを成し遂げる話という事で
「ロスト・キング」とフォルダが同じ映画ともいえますが、
どちらも配偶者の夫が超超いいひと。
(破天荒男性主役の癒し系妻or彼女ちゃんの男性版ですね)
同時に母と娘の物語でもあります。
(破天荒父話には彼をリスペクトする息子くんが付いてくることも多いですが、 反転版だ)

ラストまでばれ

タイトルと内容紹介が少しミスディレクション気味に感じられるが
昔はすごかった変わり者のママの自分探しの物語ではない。
でもまあ普通の身近な存在の女性主役でないと集客できないというのは分かるし、
その読みは多分正しい。

まず彼女は天才で、 そんな彼女が創造をせずに普通の暮らしを送るのは、
スーパーカーが自転車と並走するようなもの。
そして彼女は重度の鬱病で自殺の危険があるという疑いがかけられますが、
精神科医は普通の人間の精神には詳しくても、おそらく天才の精神のプロではない。
天才のスランプが、 鬱病の症状と酷似している可能性があるのでは?
あと鬱病や双極性障害は、普通の人間が健康的に過ごし、
毎日労働し周囲とコミュニケーションをとるのには障害となるが、
天才が創造性を発揮するには不可欠なプロセスなので治療は不要では。
(当人が健康と長寿と交流を犠牲にしても創造したい場合に限るけど)

ラストのバーナデッドがパワーに満ち、 全開の笑顔だったので
私は長期スランプだった説をとりますけども。

今の南極の基地ってあんなAT-ATみたいなデザイン?って調べたけど
英国の研究基地ハリーVIで、デザインコンぺで勝利した
ヒュー・ブロートン建築事務所のアイディアのようです。
すごく画期的でスーパークールなデザインらしい。
しかしよく風圧で転倒しないな。








----------------------------------------------------------------

2023/09/27(水)

高級素麺 「三神」を食べ終わったので、空き箱を捨てようとした。
おそらく接着材による接合部分から割れるだろうと思って、
キエー!と拳で突いたら、ちゃんと釘で接合してあって、
ジャンプ漫画の初修行シーンみたいにイテテテ… となった。
さすがは高級素麺、箱まで高級やでえ!
(踏んだら砕けました)
(よい子は真似しないでね)






----------------------------------------------------------------

2023/09/28(木)

映画かんそう
「ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!」

突然変異した4匹の亀兄弟たちが、
忍者の武術を仕込まれて悪と戦うお話。
最初からスタートするので予備知識必要なし。
スパイダーバースで、かなり目が肥えましたが、でもすごい。
厚塗り風、落書き風のテクスチャ。
3Dアニメって表面がラテックスやプラスチックっぽいのが多いですが
このアニメは全然違う。
車や建築物などの立体ものも、
わざと歪ませたり、左右非対称にしてある凝りよう。

これまで見た中で一番ティーンでした。
高い声でキャーキャー喋っているので、
子供やないか!?家でアニメでも見とれ!と思いました。

スプリンターお父さんや、兄弟との暮らしは楽しいけど、
人間の文化が好きで、自分たちを受け入れてほしい、
でもこわい…という児童文学みたいなテーマもあって良かった。

私には分からないけど、選曲のセンスはいかしてたんだと思う。
脚本にセス・ローゲン氏が参加しているので
「ペロッ…これはセスのギャグ」って感じたところがあった。

ゲロは物語の一部なので何回か嘔吐がある。
ゴキブリがアップで映るよ!
エンドロール中にワンシーンあります。

内容ばれ

搾乳と、クリス・エヴァンスの等身大全身パネルはセスの案でしょ!?

あのハエも、一生懸命きょうだいたちを育てたのに、
なんだか無情…でもスプリンター父さんとの違いは、
自省があるかないかだと思う。
生みの親が、家族を熱烈に求める人だったので
その作品たちも皆どこか寂しがりやさん…。
(そういえば今回の生みの親は日本の忍者じゃなくて、
武術もこれ中国のだな…と思ったらスプリンター先生の声がジャッキーでたまげた)
(英語のイントネーションが、それぞれなんか違うなとは思ってた)

マーベルねた多いし、最後のリレーこれ、エンドゲームだな…って気がしたけど、
そもそも原作コミックがマーベルの影響を受けていて
定番の敵フット団て、「デアデビル」の「ザ・ハンド」からきてるんだね!知らなかった。
(「進撃の巨人」ねたも2か所あった。わりと重要な箇所)

最後のきみは、シュレッダーくんかい?続くの?






----------------------------------------------------------------

2023/09/29(金)

ドラ息子の「ドラ」ってそう言えばなんだ?と思いましたが、
親の金を使い尽くす、 金を尽く、つまり銅鑼をつく、という説が優勢のようです。

ドラ猫も同様に人の魚を盗んだりして貧乏にさせるという語源らしい。
つまりドラえもんのドラも、ドラ息子のドラと由来を同じくする可能性が高い?






----------------------------------------------------------------

2023/09/30(土)

色々感想

呪術(ジャンプ掲載)
まさかここで先生が退場するとは思わなかった…。
しかももう二度と復活できない演出…。
これまでずっとお疲れさまでしたよ先生。

ジャンプが発売する5日くらい前からねたばれが出回り、
「そんなバカな…ドラゴンボールじゃあるまいし…」と思ってましたが
本当だった。
しかし人生で初の推しの死という中高生もいるだろう。
めちゃくちゃショックだろうな、あの…あれ…。
インタネットも大荒れですよ。

ツーオンアイス(ジャンプ掲載)
ジャンプでスケート漫画って珍しいですね。
そして主人公くんが子供のころに憧れた同年代の選手が女子っていうのがまた珍しい。

宝石(アフタヌーン掲載)
ぐんぐんSFになっていく。

キングオージャー
あっ、白い髪の人、モルフォーニャじゃなかった。
ゴッカンの先代王だった。よかった。
ヒメノリタ推しのひとは悲鳴を上げただろうな。
私はモルフォーニャリタです。

家康
スケールの大きなドラマの主人公のテンプレ妻といえば、
おおらかでにこやか、愛情深い、 ですが
このドラマの於愛の方は、家康を愛してはいなかったと、
なるほどそのタイプのパターン崩し。
ただ、尊敬して尽くしたかった、偽りの笑顔だったが、
殿のおかげで心から笑えるようになったと、そういう愛情もいいと思います。

ネットで言われてましたが、顔は北川景子さんで
中身が岡田准一さんの淀君だと。
なるほど締め技とかキメてきそう。



----------------------------------------------------------------