5月日記

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2022/05/01(日)

映画かんそう
「ハリエット」

元逃亡奴隷で、南部から北部へ奴隷を逃がす組織「地下鉄道」に属し、
10回以上の奴隷の誘導に成功し、
南北戦争では料理人、看護婦、スパイ、斥候、
そしてアメリカ史上初の女性指揮官として兵を率いた
実在の女性ハリエット・タブマン・デイヴィスの伝記的映画。

彼女はアメリカ史上初紙幣に採用されたアフリカ系アメリカ人として
20ドル札になる筈がトランプ元大統領の在任期間中に棚上げされ、
再度企画が動き始めたと聞いて、映画を見ました。

ごく普通の奴隷であり、妻である彼女が
自我と闘争心に目覚めていく過程が順を追って描かれ、
演出には歌が多く使われていました。
しかしハリエット女史の人生がすごすぎるせいか
少し駆け足に感じられたかな?

内容ばれ

序盤に白人の農場のボンボンが
「黒人の祈りは神に届かない」って言うんですが、
まあ彼等の作り出した宗教なのだからそうなりますよね。
それで「お前の祈っている姿、ぞっとする」とまで言います。
お?そこまで言うか、このレイシストカウボーイ野郎!
と思ったんですが、ハリエットの祈りのスタイルが
半分トランス状態になって頭をぐわんぐわんすると
少し未来の出来事が見えるというもので、それで彼女は何度も危機を脱します。
えー!脚色にしてもちょっと…と思いました。
頭部の打撲が原因のナルコレプシーを拡大解釈したっぽい?

夫を愛する妻としてのハリエットや、裏切られて泣くところ、
神の啓示、農場主から微妙に矢印を向けられたり、
男装とか、軍隊の指揮とか、色々追いたいのは分かりますけど
もうちょっと絞っても良かったかな?

しかしその後の彼女、従軍が非公式のものだったので
恩給がもらえずに一時期困窮してたんですね。












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2022/05/02(月)

ケークサレというのを焼いてみました。
ほうれん草とベーコン、チーズ、オリーブ入り。
携帯食によさそうです。

レシピはこちら。
https://oceans-nadia.com/user/579706/recipe/432853

私のパウンドケーキ型は大きめなので
倍量で作ってもよかったかも。
















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2022/05/03(火)

「TIGER & BUNNY2」(第2期) 7〜9話

1〜6話は、キャラクター紹介&関係性構築編でしたが
いよいよ本筋のヒーロー狩りが動き始めました。

内容ばれ

バニーさんが先輩らしく落ち着いた人柄になったので、
騒動を引き起こす役割は新人にバトンタッチされた感じ。
私は、続編のために前作での成長や学びがなかったことになるのは苦手なので
バーナビーさんの成長が尊重されて嬉しいです。

飲みに行こう!キャッキャ!が、
まさか「この戦争が終わったら〜」系のフラグだったとは…。
ラストには飲みに行かせてあげてほしい!

ライアン、短い期間で虎徹さんのこと理解してたんだな。




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2022/05/04(水)

ドラマかんそう
「ムーンナイト」(全6話の4話〜6話まで)

ディズニー+で新しく配信されたマーベルのドラマです。
今のところ、他の作品との絡みは無し。

エキゾチック二重人格ヒーローものね、ふんふん、と思っていたら
4話でわりと大きく覆って、

内容ばれ

主人公マークは重度の精神疾患で、ハロウ医師の治療を受けており
1〜3話までの内容は、彼の見ている妄想世界…?
というパートと交互に進行します。

そしてマークの第二の人格スティーヴンの生まれた理由を解き明かしていく。
わりと地獄的な内容で、これまでの設定や小道具がどんどんリンクしていきます。
表情でどちらの人格かすぐわかるのはすごかった。
マーベルドラマ、それぞれに特色を出しつつ
限りある予算内で可能な限り実験的で、面白い(残念ながらハズレもあるけども)。
総合プロデューサー、ファイギ氏のクオリティコントロールがすごいなあと思います。

ムーンナイトは本当に幻覚かとも思ったんですが、
死亡後の行き先で「先祖の平原」が出てきて
そこはエジプト神信仰のワカンダ王家の人間が行く場所で、
マークの知り得ない情報が含まれているので、
やはりムーンナイト世界が真実なのかなと思います。

最初はいがみ合っていた別人格のマークとスティーヴンですが、
徐々に同じ痛みを持った者同士の絆が深まり、
毎回互いを抱擁し、
最終的には「お前のいない楽園など意味がない」を公式がやった!
わー!
二重人格を生かしたフォームチェンジ戦闘は、
ちょっとニチアサを髣髴とさせるものだった。

コンスvsアメミット戦は少々予算の限界を感じたが
鳥とワニじゃあ、ウェイトがなあ…って感じで面白かったです。
まあでもコンスがぶちのめされるとスカっとするよね。

ヒロインのレイラ、コンスのセールストークをズバっと断ったのは気持ちよかった。
主人公の補助てきな存在ではなく、自分の意志で動いている感じで良いヒロインでした。

最終話のラストで次シーズンを匂わせるクリフハンガーが入りましたが、
オスカー・アイザック氏の演技力が火をふくぜ!という内容。





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2022/05/05(木)

映画かんそう
「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」

「マーベル・シネマティック・ユニバース」の28作品目。
ドクター・ストレンジシリーズとしては2作目。
監督はサム・ライミ。
ストレンジは異世界の怪物に追われ、守護していた少女を
やむを得ず裏切る夢を見て飛び起きる。
かつての恋人であったクリスティーンの結婚式に参列し、
内心の未練を隠して平静にふるまうストレンジだが
式の最中NYに、夢に見た怪物と少女が出現し…というあらすじ。

サム・ライミ監督色が相当強い。
監督のカラーとMCUが上手く融合してます、
フェーズ4のメインテーマであるマルチバース設定に踏み込み、
ストレンジ先生の内心の屈託を描写し、
なおかつホラー表現とバトルが合体した、これまでのMCUにないテイストで
「絶対に飽きさせない」という強い意志を感じました。

見ておいたほうがいい作品は前作の「ドクターストレンジ」。
余裕があればドラマ「ワンダヴィジョン」も。

ちょっとしたゴア表現と嘔吐シーンがあります。
エンドロールの途中とラストに1シーンあります。

ラストまでばれ

「キャプテン・スーパーマーケット」じゃん!
いやでも100%サム・ライミ監督のやりたいように撮っておられたら
たぶんこうはなってなかった(もっと人を選ぶ内容になっていた)
気がするので、絶妙なバランスだと思います。
ゾンビの目がキリッとしたヒーローの目なのと、
ぶちぎれたクリスティーンの反撃がオラオラしていたところと、
最後の「やっと終わった!」という(ブルース・キャンベルさん!)自虐ジョークに
サム・ライミ監督っぽさを感じた。(分かる人だけ分かってください)
死体トンチも好き。

アベンジャーズは合意なく奪われた宇宙の半数の生命体を救ったけど、
代償も大きくて、何名かは命を落としたし、
ワンダのように愛する者の命を奪うという苦痛に耐えた人もいた。
力を持ったものは全員、自己犠牲に生きろとか、
強い精神力で苦難に耐えて当然とか、言う権利は誰にもないので
ましてや不幸にして子供時代に家族を奪われたワンダに
高潔であれ、理性的であれとは言えないよなあと思いました。
恨みに狂うアベンジャーズが出るのも仕方がない。
彼女の怒りや執着と、ホラー表現がよくマッチしてました。
対抗する先生は、ゲートを使った戦闘表現はNWHのほうが上だけど、
まあ今回はゾンビ&悪霊バトルが最高なのでね。

ライミ監督は人の美貌にさほど興味ない印象だったのですが
今回のMoMはカンバーバッチさんが美しかった。特に冒頭。
元カノの結婚式場で変身して巨大生物と戦うって、
MCUのツカミは相変わらずレベルが高い。
ところでクリスティーンの結婚式について、
出席したことをウォンさんが驚くコミカルなシーン、
以前にプライベートについてウォンさんに話したのかな?
もしかして事前に相談したりしたのかも…。

そういえば考えたこともなかったけど、
指パチンで消えた人の飼っていたペットは
外飼いとかでない限りほぼ100%死ぬことになるな。
下手すると声の出せない、身動きの出来ない要介護の人間も。

今回の最大のサプライズはイルミナティ。
サーが「出演はしてない」と言っておられましたが
例のガー氏以来、もう誰のことも信じてないので(笑)
ほらね!ほらね!と思ってました。
キャプテンが「I can do this all day.」を言ってくれて
キャー!(気絶)ってなりました。
背中のジェットパックはストンパーの応用なのかどうなのか。
マリアがキャプテン・マーベルなのも白目になりましたが、
(キャロルはどうなった世界…?)
あそこまで無慈悲な退場だと、むしろ笑いました。
あっでもFOX勢を刺激しないで…!!!!とも思った。
ブラックボルトについては、お好きなかたには申し訳ないですが
私のMCUワースト作品は「マーベル インヒューマンズ」なので、
ちょっと爽快でした…。

チャベスさんは、久しぶりに見た
制御できないスーパーパワーによって強大なヴィランに追われるティーンですが、
散々性格に問題のある描写をされている先生、
なんのかんの言って未成年は無条件で助けてくれるんですよね。
(チャベスさんのご両親、女性カップルですがまたもや中国で削られるのか?)
めちゃくちゃやりたい放題やっている印象のこの映画、
自分がメスを握らないと気が済まない先生の性分、
世界のための犠牲は仕方ないという先生の考え、
ウォンさんへの友情と敬意、クリスティーンへの思いの決着、
自分は幸せか?という問いの答え、
劇中で起こる出来事をきっかけに先生が変遷し
答えを得ていく様子が案外細やかに描写されています。
なので見終わったあと、そんなに暗い印象はない。
(私はワンダが生きていると考えるので)
クリスティーンとはうまくいかなかったけど
先生にはウォンさんとマントちゃんがいるからね!

シャーリーズ・セロンさん参戦!
わー!アンジーと戦ってほしい。






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2022/05/06(金)

読書かんそう
「ぜんしゅの跫」澤村伊智さん

比嘉姉妹シリーズ5冊目。短編集です。
過去作に登場する人物たちがチラホラ出てきます。
未読でも内容は分かりますが、まあ知っていたほうが面白い。
ぼぎわんの頃と比べると、琴子さんと真琴さんの距離が縮まったような。


つわりで体調悪い妻に、悪気なくごはん作って〜と言い放つこの波動…。
あっやっぱりお前か!と気付いたので笑った。
晴れの場での容姿いじりというタイムリーなシーンもあったが
書かれたのは2019年。あとこの手のルッキズムは呪物よりも邪悪だと思う。

赤い学生服
結末以外比較的爽やかな話。比嘉家の人たち皆いいひとなのかな。

わたしの町のレイコさん
生殖器と生殖が生命であり人格であり生きる理由って、
ナチュラルにそう思っている人、年配世代に少なくないけど、
宗教みたいなものなので、自分が信じるのは自由だけど
人に押し付けるのはやめてほしい。

弥生さんは、なんとなく誰だか分かった。

鬼のうみたりければ
無職の旦那が家でぶらぶらしていて、
奥さんが働いてお金を稼ぎ、家事をして、姑の介護もして、
3時間睡眠で頑張って、倒れて、でも夫は何もしない…
って序盤が地獄すぎて、怪異が起きて普通の怪談になってむしろほっとした。

ぜんしゅの跫
公式がすごいサービスを!?
この世界、アナ雪があるんだね。
琴子さんとエルサ吹替の声が似てるんだろうねきっと。
圧倒的パワーを持つが人の心の分からない姉の、
欠けている部分を補って関係者の心を紐解く妹って、
これは名コンビ誕生の予感がする!











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2022/05/07(土)

色々感想

今週は少年誌がお休み。

ゴールデンカムイ(ヤングジャンプ掲載)完結
先週書き忘れましたが、どう考えてもあと1週では絶対に終われない。
梅ちゃんや、房太郎との約束エピソート、月島の処遇、アシリパさんの決断、
全部入らないよ!と思っていたら、入った…!すごい、奇跡だわ…。
コミックスでは大幅加筆があるのではと言われていますね。

鎌倉殿
始まった当初は、
地方の一族の成り上がりコメディで
ずっとわちゃわちゃするのかな、などと思っていたが
もはやマフィアもの、ノワール映画の文脈で話が進んでいく。
義時の目がどんどん濁っていく。
これだけ多くの人が助命嘆願に動いても、吸い寄せられるように死んでしまう。
「お前たちはおかしい。狂っておる」ってセリフ、
最高のタイミング、最高の状況だった。

巴御前のエピソードがせめてもの救い。
(捕えられたものの、あまりにも強いので家来になってくれと哀願されている)

しかしこの悲惨な死の連鎖、源家を第二の平家にしたくない法皇が
巧みに同族の食い合いを誘導しているせいですね。
明日は壇ノ浦!予告を見るになんかまた悲惨なことになるっぽい…。
八艘飛びやるっぽい。




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2022/05/08(日)

映画かんそう
「Mr.ノーバディ」

主人公は冴えない中年男性。
家事も仕事もいまひとつパッとせず、妻子から生暖かく見られている。
しかもある日、家に強盗が押し入り、彼が無抵抗で金銭を渡してやったところ、
周囲から軽蔑されるようになり…というあらすじ。
舐めてたオッサン最強系アクション。

「ジョン・ウィック」と「エンド・オブ・ステイツ」を足して割った感じ。
「ガンパウダー・ミルクシェイク」が女子向け「ジョン・ウィック」とすると、
こちらは妻子持ち中高年男性向け「ジョン・ウィック」。
レベルとしては同じくらい。
アクションの組み立てはガンパウダーのほうがオリジナリティ、ブラックユーモア、
共に豊富で面白い。
こちらのアクションのほうがややリアル寄り。 

内容ばれ

しょぼい父→あなたステキ!父さんカッコイイ!に加えて、
舐めてた→実はスゴイ!
舐めてた→実はスゴイ!
舐めてた→実はスゴイ!
が合計で3回くらいあるので、さすがにクドいというか、苦笑してしまうというか、
まあ中高年男性の快感のツボなんでしょうね。
「ガンパウダー・ミルクシェイク」にはなかったので、比較すると面白いです。

同類だと思ってた人間が妻子をもっているのが羨ましくなって
自分もあれが欲しい!と思って手に入れたけど
暴力の味を思い出して、つい手が出てしまい
エスカレートして…という流れなので
妻子の元に戻ってもそのうちにまた我慢ができなくなるのではないか。











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2022/05/09(月)



大阪の英国菓子専門店wickedbakeshopさん(土曜のみ営業)で
ベイクウェルタルト(ピスタチオアレンジ版)の販売が始まったので買いに行った。



「キングスマン ファーストエージェント」を見たときから
ずっと食べたかったんですよ。
映画の真似をして、手掴みで食べました。
なんとなく想像していた通りの味でした!満足!
(左はキャロットケーキ。右がベイクウェルタルト)



この写真は、上から時計回りにラズベリーガレット、マーマレードケーキ、
ピスタチオベイクウェル、キャロットケーキ。
夏頃には、ピスタチオ入りじゃない通常のベイクウェルタルトも
販売予定とのことです。











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2022/05/10(火)

おおふりを読んでいたら、男子高生がマカロンを自作していたので
えっじゃあ我にもできるかもと思って焼いてみました。
いやあ、そんな訳なかったですね。
ミッフィーマカロンを作ろうとしたのですが、
バッキバキに割れました。
割れる原因としては生地の乾燥が足りないというのと、
マカロナージュが足りないというのが2大原因なのだそうです。

リベンジします。









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2022/05/11(水)

映画かんそう
「ゴヤ・マーダー」

スペインのサスペンス映画です。
女性2人コンビのサスペンス映画って珍しい!と思って見ました。
年上の先輩女性刑事が独身で、若い後輩刑事が子持ち人妻。
ゴヤの版画の所有者を、絵画に見立てて殺害する連続殺人が起こります。

最初のうちは、後輩刑事が子供の写真を見せたら
「見せてくれって頼んだ???」って怒るし、
「私は仕事一筋だけどあなたは違うでしょ???」と、
どうしても家庭のことに時間をとられてしまう後輩に嫌味を言ったりします。
でもたぶん後半になったら段々信頼するようになり、
いいバディになるんだろうな……と思ってました。

ラストまでバレ

全然そんなことはなかった。
先輩女刑事は顔を焼かれて死んだ。
ポカーンとした。
先輩女刑事は、上司と寝るし、好きピとも寝る。
好きピに事件の情報をぺらぺら喋ってワイドショーに流されてしまうし、
後輩女刑事は先輩からの緊急の電話のときグーグー寝てて気付かないし、
2回目はカラオケしてて気付かない。
そのせいで先輩死ぬ。どっちもあんまりだ…。
スペイン人はこれで「あー、面白かった!」
って思うんだろうか?

まあダメ男性バディのサスペンスだったらこんな感じのはあるけど、
女性2人でここまで好感度低いのはめずらしいなと思いました。









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2022/05/12(木)

ホラー動画を見ていたのですが、
怪奇現象が起こり、住人が逃げ出したという設定の民家が舞台でした。
しかしこの家、すごくきれい。
たぶん撮影者、または知人の家を使って撮影しているのでしょうけども、
住人も長らくのぼっていないという2階、
階段も畳もきれいすぎる…。
たぶんこの家を管理している人がきれい好き&家事能力が高いのでしょう。
何もかもがピカピカです。
うちには誰も使わなくなった階段があるので、
本当に人の通らなくなった階段は、こんな感じよ…という写真をあげようかと思いましたが、
人によってはホラー写真になるのでやめます。
雪のように埃が積もって、蜘蛛の巣もはっていますが、
人工的にこういう状態を作るのは難しそう&お金がかかりそう。










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2022/05/13(金)

NHK日曜美術館
まなざしのヒント メトロポリタン美術館展
を見ました。

荒木飛呂彦先生が特別講師。
東京大学の三浦篤先生が
異国の絵画を見るうえで、異国の文化を知っておくのは重要とのことで
色やアイテムなどの意味を解説しておられた。
質問に対する、生徒役の俳優さんたちの回答が違っていても、
いい意見ですね、とポジティブに受け止めておられて
感じが良かったです。

荒木先生は、指先を含めたポージングの意義や、
布の質感、構図などについて語っておられた。
そして総括で、語りたいことがまだあるので
また機会があったらよろしくと言っておられて
自由か!と思いました。

相変わらず時間が止まったかのような風貌でした。
三浦篤先生と荒木先生、3歳差で目を疑った…。







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2022/05/14(土)

色々感想

すごいスマホ(ジャンプ新連載)
何でも調べられるスマホを使った推理もの…?
でも上手く誘導しないと、狙った回答が得られないっぽい。
もし当たったら、グーググのオモチャが発売されそうね。

呪術(ジャンプ掲載)
ほぼほぼハンターではないか?
ルールがよく分からなくて冒頭を読み返したが
矢張り分からないのだった。

地銀で横領をやっているらしい幼馴染が気になる。

ウィッチウォッチ(ジャンプ掲載)
みんなが子供の落書きみたいなデザインになるというギャグ回なのだが
デッサンが、コマが進むにつれどうしても整っていくので
充分な効果が得られていなかった。ワイが描いたるで?と思った。

「あかね噺」で落語の基礎用語みたいなの始まった。
「逃げ上手」の中世豆知識といい、漫画雑誌で雑学が身に着くのはよいですね。

黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ(モーニング掲載)

「創作は、出産などよりも崇高な生産行為である。
なぜなら出産は動物のメスでもできるからだ。
そして創作は男のものであるから、創作をする女は怪物だ」
てきなミソジニーおじいの発言、キツイ〜!
そろそろガツンと反撃が見たいものです。

音楽絵画造形詩哲学小説を男性だけでほぼ独占していた時代に
実際にあった言説なのかな?と思って検索してみたが、
関係ない情報がいっぱい出てきて正解に辿り着ける気がしなかった…。

鎌倉殿
わっ、戦では勝てない天才を謀略で葬るために動き始めた!
やっぱりこのドラマの梶原殿もこの路線かー!

義経、案外執着しない子なのね。







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2022/05/15(日)

映画かんそう
「シン・ウルトラマン」

監督樋口真嗣さん、脚本庵野秀明さんのシンゴジコンビ。
約55年前に地上波で放送されていた特撮番組
「ウルトラマン」をリブートした映画。

日本にのみ出現する謎の巨大生物「禍威獣」を撃退するために立ち上げられた
「禍特対」は、かろうじて巨大生物を駆除していたが
電気をエネルギー源とするネロンガの攻略に苦戦していた。
そこへ謎の生命体が天から現れて……というあらすじ。

最初からギャンギャンに詰め込まれる表示テキストと
全員が聞き取れる前提ではない早口の文語体の会話、
「へい、おまち!いつものやつね!」と、お通しが出てきた感じでした。

半世紀後のリメイクだけあって、エネルギー表現は新しいし
カメラワークが凝っていて、怪獣のデザインもランクが上がり、
リブートした意味はあったな!と思った。

最後までばれ

ウルトラマンについては大して詳しくないが、
ネロンガ、地味に歯が増えていたのが好きだし、
スペシウム光線のモーションを左手先からの視点で撮ったのは
考え付いたひと天才だなって思ったし
飛行するウルトラマンにベイパーコーンが出てて、おっ!てなったし、
あとシン・ゴジラより3〜4割予算を削られたという噂を聞いたので
それが本当なら、お金のかかる戦闘を極力避けて、
上位種SFに比重を置いたのは正解だなという気がしました。

「幼年期の終り」と「三体」を思い出したのですが、
宇宙人を出すと、設定を作った人の価値観がモロに出るな…と思います。
この映画に出てくる宇宙人は皆理詰めでものを考え、損得で行動する者が多い。
(交渉の余地がある)
でもザラブ星人とメフィラス星人、キャラがかぶってるので
もう少し離したほうがよかったのではないか。
この映画で最も優れた点はメフィラス星人のキャラクターとキャスティングで、
山本耕史さんは予告の時から宇宙人にしか見えなかったし
名刺を差し出した時点でもう勝ってた。
(好きな言葉を挙げていくのかわいいし、
捲土重来も「嫌いな言葉」って言わないところが細やかだし怖い)

宇宙人も法的なものに縛られていて言動を制限されるの面白いし、
資源的価値を独占したい、というのは経済あるいはそれに近い概念があるのだな。
光の国のひとたちの価値観はまた違うようだが、
ゾーフィ(さすがにゾフィーではないようだ)の言動から考えると
宗教に近い倫理なのかな?と思う。
(でも好意による自己犠牲的な献身への理解はある)
リピア、78億人全員のび太くんの星、みたいなところに赴任して
何しろのび太くんなのでアホのくせにすぐ調子に乗って
すぐ騙されて、また騙されて、ジャイアンにぶちのめされて
ウェェェン!ドラえもーん!って泣かれて目が離せない…でも好き…
みたいな経緯で気の毒だった。
捨てて帰っていいんだよ?君も星に家族や友達がおるだろう。

1点のみdisるが、
長澤まさみさんのスカートの中をローアングルで撮ったりするやつは、
もう本当にださいのでやめてほしい。
えっちだからやめてほしいんじゃなくて、ださくて恥ずかしいんです。
ヅラが飛んで禿頭になるコメディを
いまだに面白いと思って延々やっている感じって言えば通じますかね…。

庵野さんは、巨大生物が地面と平行になって
空に浮かんでいる絵面がお好きだな…と思ってました。
しかしゼットンガチ勢とかがもしおられたら、
推しが1兆度火の玉製造機となった気持ちはどんなものか聞いてみたい。
やっぱりつらいんだろうか。

あのめちゃくちゃおいしそうな居酒屋は、
浅草一文本店というお店だとSNSで知りました。
メフィラス星人、いい店をいっぱい知ってそう。
インスタアカウントを教えてほしい。

「大怪獣のあとしまつ」と比較すると、さすが本家だけあって
格の違いがよく分かりました。







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2022/05/16(月)



SNSで見掛けたナポリタンがおいしそうだったので作ってみた。
目を疑って何度も確認したんですが、
オリーブオイルを大さじ5杯も使う上に
生クリームとバターもたっぷり使う、
カロリーもコストもバカ高いレシピです。

https://twitter.com/ikedanoriyuki/status/1506260837937393670

いやでもカロリーisパワーでおいしかった。
朝に食べましたが夕方までお腹が空かなかった。

胃の弱い方にはおすすめしないのとあとお子さんと女子は
分量を少なめにしたほうがいいと思います。

動画のほうが分かりやすいという人はヒカキンさんが挑戦されてたので
これを見るといいと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=TA7I2VCRidE






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2022/05/17(火)

映画かんそう
「スレイヤー 7日目の煉獄」

熟練の不良中年エクソシストと、若くて真面目な助手コンビの話。
おっ「ディヴァイン・フューリー」「プリースト 悪魔を葬る者」
とかあの路線か?師匠はどういうタイプ?と思って見たんですが、
いまいち…キャラクターが…弱い?
あるある展開とあるある台詞がだらだらと続いて
あるある結末に終わった。

内容ばれ

もうちょっと師匠と助手のオリジナリティのある会話を入れて
親密にならないと、せっかくの展開が「ふーん」で終わってしまうよ!
惜しいよ!








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2022/05/18(水)

大阪の老舗紅茶店「ロンドンティールーム」の
ロイヤルミルクティーが、ミルクティーの中で一番好きなんですが、
(2020/04/27日記)
専用茶葉で作ると、翌日くらいまでに飲み切ってしまわないといけないのが
少し大変だったので
製氷皿で冷凍してみました。
解凍したロイヤルミルクティーに氷のままのロイヤルミルクティーを浮かべて、
薄まることなくなかなか良かったです。



ただ、去年開封した茶葉の残りを使ったのですが
さすがに少し風味が落ちてたので、やはり茶葉は新しいものを使ったほうがよいかもです。








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2022/05/19(木)

うちの家には大むかしに作られた耐火金庫があり、
人力で持ち出せぬように台座に接着してあり、
しかも手順が複雑すぎて開けるのがとても難しいのですが、
いま所用があって金庫を開けようとしたら、
開けっ放しになっていました。たぶん何年間も。
い、意味ねえ〜〜〜〜。







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2022/05/20(金)

アニメかんそう
「TIGER & BUNNY2」(第2期) 10〜12話
NETFLIXにて独占配信
監督:加瀬充子さん
脚本:西田征史さん

コンビで行動しているため、1組ずつ狩られていくヒーローチーム。
ちょっとしたホラーのようです。
1話から引っ張っていた件は一応解決するので12話で一区切りかな?

内容ばれ
しかしバニーの幼馴染くんや、キャットの毒親、
ウロボロスの皆さん、あと意味ありげに名前の出た過去のダークヒーロー、
楓さんの進路の話、等々まだ伏線っぽいものが残っているので
やはり24話までいくのかな?

今回のヴィランについては、ちょっと行き当たりばったりかな?
応戦するヒーローたちも行き当たりばったり気味だったので拮抗した(笑)

でも若い新人さんたちが入ってきて小さな問題が起こりつつも
結局調和するのは、健康的な組織と言える。
続きがもしあれば、今度はもう少し虎徹さんとバニーの活躍が見たいです。

私は作画のことはあまり気にならないが、
気になる人は気になるかも。特にロングショット。

UNISON SQUARE GARDENの主題歌が良すぎて、
毎回ついスキップせずに聞いてしまった。
「かくして、またストーリーは始まる」って歌いだしなんですよ。
泣いてしまうでしょう。








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2022/05/21(土)

逃げ上手(ジャンプ掲載)
諏訪大社の御柱祭、動画で見ました。
わー、これは死者も出るわ!


ゼロの日常(サンデー掲載)
あれ?もしかして終わっちゃう?
アニメ化して読者も増えて、いよいよこれからって時に!?


鎌倉殿
後白河くん、毬を脇に挟んで、脈を止めてまでの義経引き留め作戦、
ナレーションが、つっこみをいれるほどの小細工。からの手のひら返し。
都の古狸には、若い天才サイコパスも敵わないのか。





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2022/05/22(日)

映画かんそう
「ハケンアニメ!」

伝説の天才アニメ演出家の復帰作品と、
新人女性演出家のキャリアをかけた初監督作品が
同じ時間帯に放映されることになり、
2つのアニメは視聴率バトルを煽る形で宣伝される。
創作に身を捧げる2人の監督の、仕事エンタテインメント映画。
2012年から2014年まで連載された、辻村深月さんの同名小説の映画化。

作中作のアニメ
「サウンドバック 奏の石」と「運命戦線リデルライト」が
よくできていて、1クール2本のアニメを見守ったような気分になりました。
ピンクとブルーで色分けする演出もよかった。
架空の世界が好きで創作が命という登場人物が多く
ともかくこれが好きだ!という情熱を浴びる作品。
でもガチオタク向けというわけでもなく
非オタクのひとも楽しめると思います。

ただ、責任ある仕事をしている女性が詰められまくって詫びたり
うっすらセクハラを受けて我慢する描写があるので、
現在お仕事でストレスを受けている女性にはきついかもです。

内容ばれ

原作だと3人の女性がそれぞれ主人公になるのですが、
映画は斎藤監督がメインになり、
作画の並澤さんのエピソードはほとんどカットされます。
(リア充の人が「リア充」をリアルしか充実してないという蔑称だと勘違いする部分は残った)

並澤さん、オフの日に外出先から無理やり呼びつけられ、
自分の仕事場でもなく自分の仕事道具もない状態で、複数の人が見ているなかで
超特急で絵を描かされて、せめて自分の名前は入れたくないと交渉しても
名前を入れさせられるの、地獄かよ…せめて相場の金額の倍をもらうといいです。
でも素人の想像する神絵師そのままの挙動でした。

皆の拘束時間を延ばして頑張ればクオリティが上がるという表現だったため、
現在の日本のアニメ業界の一番の問題点、
低賃金とやりがい搾取を100%スルーだったのは少し気になりました。
それでも視聴者が「サバク」と「リデル」に熱狂していく様子は魅力的だったし
この2本のアニメを見られて、毎週キャーキャー言える人たちが羨ましかった。
とくにリデル、序盤から「主人公と黒い子の百合では…」と思ってたんですが
百合大勝利のラストっぽかったので、脳内のSNSが二次創作で溢れました。

伝説の天才演出家の王子監督のモデルは、幾原監督だそうです。
ということは「ヨスガ」は「ウテナ」なんでしょうね。

原作は辻村深月さんのほかの作品とリンクしているのですが
映画版ではカットされたようです(私が見落としてなければ)。

ルックスで大人気だが演技が棒という設定の女性声優さんを、
高野麻里佳さんという声優さんが演じておられましたが
本当に女優さんのようなルックスに100%のアニメ声をなさっていて、
私は声優さんに全く詳しくないので知りませんでしたが、
こんな架空の存在みたいな方が実在するとは!

時々思い出したように差しはさまれるオタクネタは、なくてもよかったかもだ。

予告映像
https://www.youtube.com/watch?v=Y1Xjo79xzaI

エンドロール後に1シーンあります。




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2022/05/23(月)

映画かんそう
「バブル」

突然起こったた原因不明の爆発と、同時に発生したバブル群により
重力の狂った東京は水没し、都市機能を失った。
人々は避難したが、 天変地異で家族を失った子供たちは東京に留まり、
チームを作ってバトルクールという競技に熱中していた。
主人公はバトルクールの名手だったが不意の事故で水中から脱出不能になり、
あわやと言うときに謎の少女に助けられる・・・ というあらすじ。
脚本が虚淵さん、キャラクターデザインが小畑さん、
監督がアニメ進撃の荒木哲郎さん、ワーナー資本Netflix配信ということで、
めちゃ当てにきてるな? という気合を感じました。

ボーイミーツガールもの、都市崩壊、美麗な背景作画、キャッチーな曲、
ちょっとサークル交流っぱいニュアンスで、
難しい設定やドロドロした人間関係、難解な長台詞はナシ。
「君の名は。」を含め、ヒットしたアニメを分析して作られたのだろう。

バトルクール(パルクール)の動きがよかったです。

内容ばれ

主人公ヒビキが謎の少女ウタに惹かれていく過程をシチュエーションや台詞だけではなく、
パルクールでも表現していたのが今風だなと思った。
人魚姫モチーフの話なのでウタはスピリチュアルな存在かつ
主人公への恋愛感情以外の情動が薄いのですが
知能がないわけではないですよ、という知的好奇心のシーンもあったので
一応配慮をしていたのだろう。

当たる要素を組み合わせたお話だけども、
今のところ勢いは弱いようだ。
「君の名は。」が当たった時と今は、
客の求めているものが微妙に変わっている気がするけどどうだろう。

気になったのは、幼い頃、日常生活が困難なほどの聴覚過敏描写があったヒビキが
ウタと出会えて本当の自分になれたことで、それが治ったような表現だったが
それはちょっと…!?ということと、あと
もうすぐ公開の映画「ONEPIECE FILM RED」のヒロインの名も「ウタ」で、
当然ながら歌がキーとなり、予告に「ウタ!」と名を呼ぶシーンがあって、
偶然かぶったのでしょうけど、両方のスタッフのかた
「ウワー!」って思われたのではないかしら……。








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2022/05/24(火)

なんとサイトを開設して今日で20年が経ちました。
びっくりしますね。

しりるのために作ったサイトですが、
現在は私の見たものや私の萌えたもの
全てを書いておく場所になってます。
見てくださっている方はありがとうございます!

しりるたちは相変わらず私の頭の中にいて、
平和だけども刺激的な毎日を送っています。
いつか皆様に何事かあって
「すべての愛はうつろう。むなしい…」と思われたときに
「いや、なんか20年ほど同じようなことをずっと言ってた人がいたな…?」って
思い出していただけたら光栄です…。
(気持ちや愛情が変質しないのは、成長変化しないというデメリットもあるんですけどね、へへ)

20年も経つとさすがにハリポタ周りの環境も随分変わりました。
いま二十歳前後の方はハリポタブームの後の子達で、未読の人が多いと聞きます。
ファンタビから入って、ゲラアルゲラにハマり、
原作が気になっているかたも、きっとおられるでしょう。
続編が書かれ、舞台劇になり、もうすぐ日本にも来ます。
(チケットと感染の状況次第ですが、私も見に行く…かもしれないし行かないかもしれない!)

JKR先生がトランス差別で、アメリカリベラル層から非難されました。現在も継続中です。
これについては、「JKR先生が正しい」「JKR先生はトランス差別をしていない」など、
ファンの間でも様々な意見があるようです。
「先生を非難しながら、利益はいただくハリウッドの連中、ジャンルを去らないダブスタのオタク」という、逆非難も目にしました。
うーん、これについてはずっと考えています。
ハリポタとしりるが好きなのは変わらないのですが、
もうあまり表明はしないほうがいいのかなとか、
いや、作品を好きなら作者に絶対服従しろというのはちと乱暴だな…?とか。
まあこの件に関してはのんびり考えて、自分なりの方針を見つけようと思います。

このサイト、続けられる限りは続けるので
見たい方が、見たい時に見に来ていただけると嬉しいです。
私も皆さんも、健康にそして好き勝手に生きたいものですね!





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2022/05/25(水)

映画かんそう
「映画 えんとつ町のプペル」

西野亮廣さんの絵本を原作としたアニメ映画。
まず、映画の内容とは関係ない西野さんの話をしますが、
私の知識的にはオンラインサロンをなさっているかたで、
彼に感化された人は一様にポジティブな、
「皆に感謝」「ネガティブなことばかり言う人は相手にできない」
てきな改行多用ブログを書く…。
まあポジティブなのはいいことだが、
彼等の言う「ネガティブ」は、自分たちへの批判も含まれる…という感じです。
そして 「西野があなたを意識する権」のクラウドファンディングを一口1万円で募ったら、
123人が支援したというニュースが昨年話題になってました。
なので、私の映画感想には、かなりバイアスがかかっているのを前もって書いておきます。

ざっと見た感じ、西野さんは架空の物語にそれほど執着があるタイプではない。
でも頭が良くて、人気作品を数本見ただけで分析、再生産(パクリではないレベルで)
できる人なのでは…?と思いました。
(参考にされた作品の中に「ベイマックス」がある気がする)
所々歌の演出があり、都市は色鮮やかで背景画が美麗、悪人は多くなくて、
深刻な貧困や憎悪などは描かれない。友達のいない子供に友達ができる超鉄板の話です。

ラストまでばれ

煙に覆われた街で空の星を見ようとする主人公なのですが、
彼等を理解せずに馬鹿にする街の連中と、夢を諦めない純粋な父子…というところにも、
私が深読みしてしまってどうもいけません(笑)。
でも時間が経つと腐る金という素晴らしい技術のお陰で
皆がどんどんお金を使うので、街は活気にあふれたというところは、
(朝に買ったものが夕方には倍の価格になっている)
スーパーインフレやないか…とつっこみました。

ところで、紆余曲折のすえに友達になったプペルとルビッチですが、
結局プペルは失踪した父親(の魂を継承した何か)
だったことが判明したあといなくなります。
私はここに、西野さんの物語への依存度ゼロっぷりを見せつけられたのですが、
現世に友達が100人くらいいる人は気にならんかもしれないが
たとえ架空の存在でも親は親、友達は友達で仕分けてほしい…。
ドラえもんが実はのび太のパパさんだったら、なんか嫌じゃないですか…。
友情だと思ってた一切が庇護欲によるものだったとか…。
(実は先祖だったとか祖母だったとか、そういうファンタジーは普通にありますが、
特に世界でボロボロになっている子供の唯一の理解者で親友は、親であってほしくない。
これはなんか感覚的な基準です)


お祝いメッセージありがとうございまーーーーす!わー!うれしいです!




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2022/05/26(木)

映画かんそう
「映画大好きポンポさん」

漫画をネットで読んで、おおむね好きだったので、アニメ映画も気になってました。
漫画感想は2018/07/18。
映画にとりつかれた青年ジーンくんは、
名監督の孫にして敏腕プロデューサーのポンポさんに見いだされ、
ポンポさん渾身の脚本の監督に抜擢される…というあらすじ。

ニャリウッドなので、ふわっとファンタジーな製作現場で
映画に興味のない日本の視聴者にも受け入れられそう。
でも各キャラクターの好きな映画作品が外されてしまったのと、
ポンポさんの絶対強者度合がやや低くなり
ギャルゲの気の強い女の子枠…みたいになってたことがちょっと残念です。
映画大好き(だけどディープな話はしない、広く浅くの)ポンポさんという感じの映画版だった

内容ばれ

ビビッと感性が震える表現はアニメならではで
分かりやすかった。

社会不適合度合いと創作能力は正比例しないので、
勘違いして人生狂わせる人が出るようなことを言うのはやめなよ、
と思いましたが漫画版の感想を読んだらだいたい同じことを書いていた。

上映時間が90分なところはニヤリとさせられる。





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2022/05/27(金)

映画かんそう
「100日間生きたワニ」

Twitterで連載され、注目を集めた「100日後に死ぬワニ」の映画化。
原作の漫画は最終回で突然グッズ販売を始めとする怒涛の商業展開を開始し、
「最初から電通の仕込みだったのでは」と炎上したが、
今のところ作者さんは否定されてます。

アルバイトをしているワニくんと、 友達のねずみくん、
ワニくんが好意を持っている異性、バイト先の先輩ほか、
彼等の交友と日常を描いています。
監督は「カメラを止めるな」の上田監督と、パートナーのふくだ監督。

内容ばれ

しかしあの内容を映画化するとしたら、
これ以外は無理だよな…
うん、でも映画館で見るような内容でもないよなあ…と思いました。

映画にはオリジナルキャラクターのカエルくんが出てきます。
カエルくんは、 相手が引いている空気が読めなくて
異性にも同性にもグイグイ行ってしまう性格。
ああいうタイプの人は結構多いと思うけど、
この映画を見た時、どんな気分がするんだろうか。

でも彼がきっかけになって日常が再生する展開なのは
地味ながら良かったです








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2022/05/28(土)

逃げ上手(ジャンプ掲載)
時間の単位になるくらい現地の方は御柱祭がお好きなんだね。

氏子が暴れると神様は嬉しいらしい。

あかね噺(ジャンプ掲載)
私は寿限無、死ぬオチしか聞いたことない…。

こぐま兄さん、面白い人だ。どんな噺をするんだろう。
作者さん、ドクターストレンジ最新作を見て、
ワンダビジョン見ておけばよかった!と書いておられた。
MCUお好きなのかな。

岸辺露伴(ウルトラジャンプ掲載)
「ドリッピング画法」後編。
煽り運転くんは露伴先生だった。なんだか不思議な話だった。
普通ならエコテロリストと露伴先生の出会いと別れを描きそうなものだけど
なぜか不倫主婦が重要登場人物に。
しかし過去の露伴先生なら泣いたりしなかっただろう。

犬のお名前バキンさんは、やはり馬琴からとったのかな。
(JOJOマガジン読んでない)

舞妓さんちのまかないさん(サンデー掲載)
百子さん姉さんの過去話がいよいよ??
まあでも憎悪の話には絶対にならないだろうけども。

ゼロの日常(サンデー掲載)
終わりじゃないんだけど、終わりだった…さみしい。

黒博物館 三日月よ、怪物と踊れ (モーニング掲載)
突然「ああ無情」の世界に!?
奥様と離れているとエルシィの元気がなくなるようです。
ふむふむ!

鎌倉殿
義経の最期。
弁慶の立ち往生を正面から描かずに
窓から覗いた義経が「武蔵坊、耐えてるなあ!ハハハ」
ってはしゃぐ演出なのがとても良い。
主従の別れもあっさりしていて好みだった。
(まあ王道の、涙の別れからの大立ち回りが見たい人もいるだろうけど)

静御前と正妻の里、
静御前は里の話をされて義経の女として死ぬ決意をし、
里は静御前の話を聞いて義経と共に死ぬ覚悟をした、
(義経を奪い合うというより、里と静御前の戦だった)
と私は解釈したのだが、
ネットを見るとなんかもっとハートフルな解釈をした人が多かった。
アッレェー!?

親族は、首を切ってからでないと信じられないし弱みを見せられないし愛せないのだな。
こんな孤独で恐ろしい頼朝があったろうか。





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2022/05/29(日)

映画かんそう
「犬王」

原作:古川日出男さん「平家物語 犬王の巻」
監督:湯浅政明さん
脚本:野木亜紀子さん
キャラクター原案:松本大洋さん

壇ノ浦に沈んだ三種の神器の呪いで視力を失った友魚は
琵琶法師となって流浪するが、
京の都で異様な体を持つ犬王と出会い、意気投合し、
彼等のパフォーマンスで新しい平家物語を表現しようとする…というあらすじ。
実在の能役者、比叡座の犬王を題材とした伝奇ものです。

めちゃくちゃ人を選ぶし、欠点は幾つもありますが私は好きです。
類似作品が他にない。
強いて言うなら「どろろ」と「グレイテストショーマン」を混ぜたような話でした。
あと、ながいけん「まんがでよくわからない日本史」を混ぜて、
そこにBLを足した感じ。
平家物語が好きな人は見に行くといいと思います。
繰り返しますが普通の楽しさを求めて見る映画ではない。
反体制的という意味で非常に中世パンクな作品。
ボーイがガールにミーツして記憶を失ったり時間を越えたり
おしゃれな音楽が鳴って、ピュアでエモで、
そういう一切合切、しゃらくせえ!という人むけ。

全員同じ方向を目指すのは非効率的だと思うので
湯浅監督、正解だし誰かお金を出してあげてほしい。

今年はイヤー・オブ・平家物語で
アニメ「平家物語」、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、
ジャンプ連載漫画「逃げ上手の若君」(100年以上あとの北条時行主人公。2021年より連載)
いずれもトップレベルの娯楽作品ですが、この映画も面白かった!

ゴア表現があるのでお子様向けではありません注意。

内容ばれ

犬王、腕の形と位置が左右対称ではなく、
顔も頭部はそのままで顔面だけ90度歪んでいる造形ですが
主人公2人が盲目と異形って、そんなアニメこれまでにあったろうか。
あと冒頭から南北朝の説明が始まって、やばい感がありました。

ショー演出は、途中まで中世の技術でなんとか対応してましたが
竜はもう超常現象の域だった。いや、全然いいです。
中盤以降、歌とループに頼った映像が増え、
予算が尽きたのか…?と思ったので、今度は倍額あげてほしい。

犬王と友魚の出会い、琵琶とダンスのセッションで
運命の出会いと好意を表現していて良かった。

別にいいけど、かつて見た中で一番荷物のでかい壇ノ浦入水だった。
三種の神器、過剰包装じゃない?冷蔵庫かと思ったよ。


劇中歌「腕塚」歌詞付き映像
https://www.youtube.com/watch?v=b3tP4huFvlE

平家物語を読んでから見ると、ますます楽しめるが
忙しい現代人、そうもいかないだろうから、このへんが知識にあるといいですよ。
湯浅監督のTwitterより
https://twitter.com/masaakiyuasa/status/1528288397537648640

https://twitter.com/masaakiyuasa/status/1528151065509564416







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2022/05/30(月)

映画かんそう
「トップガン マーヴェリック」

36年前の大ヒット映画「トップガン」の続編。
輝かしい戦歴とフライトテクニックを持つピートは
生来の無鉄砲を発揮し、危く職を失いそうになるが
エースパイロットたちの教官として迎え入れられる。
そこにはかつての相棒、グースの息子がいた…というあらすじ。

前作の登場人物が引き続き出ているので、前作を忘れている人は見たほうがいいかも。
(回想シーンや説明台詞でフォローはしてくれるけども)
36年間で撮影技術は格段に向上しているので
戦闘機の位置や動きが分かりやすく、なおかつ迫力もあった。
飛行機好きにおすすめです。
奇をてらわない王道の、見本のような良い続編でした。
が、若い人がどう感じるかは正直分かりません。

ラストまでバレ

このシリーズは、ピートがいなくなった男性をずっと思っている。
前回は父、今作はグースを。
そして毎回親しい男性との別離がある。
前作では俺が!俺が!俺が!という性格だったピートだけど
今作では大人の落ち着きを身に付けていて、
特に対人は、後進を案じ、親友の息子を案じ、
女性に対しても引き際と遠慮を心得ていたのが大変良かった。
若者が圧倒的に強いお年寄りをチヤホヤする内容の映画が時々ありますが
ああいうのでなくて安心しました。

冒頭の、誘導員と戦闘機の水平ショットで
おっ!この映画、旧作へのリスペクトが極大値…?と思いました。
そしてダークスターのデザインや軌跡や背景がとても奇麗だった。
空のシーンはシミュレートを含めどれもよかったが、
あの、機首を90度上げると空気抵抗によって極端に減速する、あれが派手でよかった。
コブラ機動って言うんですね。編み出されたのがそれほど昔ではないようですが
思いついた人は頭がおかしいな。
あとピートのミサイルをかわした第五世代機の動きも良かった。
神フライトテクってコントロールされた墜落だなと思いました。
それと、ルースターのためにフレアを発射するところ、
翼で雛を守る母鳥のようで、空中戦の構図は全部決まってました。

前作はホモソーシャルりょくが高くてちょっと胸やけがしたビーチバレーのシーン、
今作のアメフトは淡白に仕上がっていて、ニッコリ笑顔でした。
女子が混ざっているからとかではなく、なんとなく牧歌的というか。
ピートが保護者目線で見守っているからかな?
あとヒロイン交代は少し残念でしたが、ペニーは前作でピートが狙ってた女子の1人なんですね。
主人公男性の命懸けの終盤の闘い、
邦画だとヒロインが祈ったり、泣きながら出迎えたりしますが、
この映画のペニーはクルージングに出かけてて
帰ってきたピートがアッルェ〜?って顔しているのも、おかしみがあっていいです。
ヒロインにはヒロインの人生がある感。

ピンチの時、難易度の高い飛行をしている時、
もちろんピートは緊張してるんだけど、
同時に一瞬笑っているような、幸福そうな顔に見える時があって、
演技力なのかトム・クルーズの人生なのか分からなくなることが何度かあった。

さすがに今回の敵国は国名を言わないし
人種も分からないようにしてあった…。イランではないかという話だけども。







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2022/05/31(火)

映画かんそう
「クリーチャー・デザイナーズ ハリウッド特殊効果の魔術師たち」

20世紀末から21世紀冒頭にかけて特にご活躍なさった
映画に携わる有名造形職人とアーティストが
当時の話をするドキュメンタリー。
ホラー寄りの内容かと思っていたけど、そうでもなかった。
早口で喋りながら、 ろくろを回すポーズをなさるかたが多くて
ほっこりしました。

登場する映画は「エクソシスト」「ザ・フライ」「遊星からの物体X」
「グレムリン」、「アビス」、「ターミネーター2」
「ジュラシック・パーク」、「ヘルボーイ」
「スターシップ・トゥルーパーズ」、「スパイダーマン2」等々。

当たり前ですけど、モンスターデザインに興味のある人むけ。

ラストまでばれ

私はクリストフ・ガンズ監督が元気そうなのが見られて、
デル・トロ監督がいいこと言って、
「ヘルボーイ」の死の天使がバラバラのパーツになっているところを見られて満足です。
なんて美しいんだろう死の天使。羽の眼球が個別に動くギミックの素晴らしいこと。

ジュラシックパークの頃が過渡期だったようで、
フィル・ティペット氏は関わっていたジュラシックパークの仕事を
CGが代行すると決定したショックで肺炎になられたらしい。

CGか、 実在物質造形か、というのは全体的なテーマとなっており、
現在は製作期間を短くして費用を絞る方針にCGが合致しているけども、
それは必ずしもCGのほうが優れているわけではなく、
両方によいところがあるので共に必要な技術である、
という結論に納得しました。
逆にCGが手抜きで貧しい技術だとも思わないが、
短納期で仕上げる場合、 作家性が出にくいな、とは思う (私は)。
既視感のあるテクスチャと動作、重力、等々。
それにしても昔のハリウッドはお金があった…。

「ターミネーター2」のT-1000の効果、
破壊されるところは実物で戻るところはCGだったのか、とか
「アビス」の特殊効果、72秒に1年かけたのか、とか
ヨーダのCGの動きはアーティストの皆さんには不評なのか、とか
知らないことが色々ありました。
気になったのは、
ゴムの作品の寿命が来て変形変質しているという発言です。
たかだか数十年前なのに、ゴムって耐久力が低いのか!
石油王のファンよ…作品の保存を…と思いました。

映画音楽作曲家のインタビュー集の時も思ったが、
有名造形アーティスト達も白人男性率9割以上だな。
現在はもう少し偏りがましになっているといいのですが。






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