1月日記

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2022/01/01(土)

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

新年早々ですが感染者数があやしい感じになってきたので
大きな買い物や遠出の予定などは
近いうちに済ませたほうがいいかもですね。

色々感想

ショーハショーテン!(ジャンプSQ掲載)
お笑いを目指す若手の、こういう登竜門的なコンテスト、
実際あるんだろうなあー!
それでコンテストには身内の客が多く
そういう客はネタの巧拙で笑っているのではない
と気付いた2人が直前にネタを入れ替えるという話ですが
じゃあどういうネタならいいのか、想像できないな。

黄泉(よみ)のツガイ(少年ガンガン掲載)荒川弘さん新連載
社会から隔絶された独特の文化のある村で生まれた双子の兄妹、
妹のほうはなぜか牢に軟禁されており…というあらすじ。
やっぱり荒川先生、話のギアが最初からトップで面白いです。
ヘリ破壊は燃えますよね。
どっちもお兄ちゃんを好きな分裂した妹、ということで
アリカとナニカを思い出しました。

さて今年は三谷さんの3回目の大河があるので見守らなければです。
大河で三谷さんのスランプ期を見たことがないので、
凄腕のアシスタントスタッフさんがNHKにいるのだと勝手に思っている。
組!のダイジェスト版が今晩とか明日の晩とかに放送するはずなので
新選組が好きで未見で三谷節が苦手ではない人におすすめ。






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2022/01/02(日)

バラエティかんそう
「M−1グランプリ2021」

昨年は片桐仁さんがお笑いユニットを結成されたりなどして
内心複雑ながらも「じゃあ応援しないとな…」と思い、勉強のため見てみました。
当然初めて見るし、出場者で知っている人は1人もいない。

参加者は
もも、真空ジェシカ、モグライダー、オズワルド、
ランジャタイ、インディアンス、ゆにばーす、錦鯉、
ロングコートダディ、ハライチの10組。

なんとなく漫才は最近あったおもしろいこと、
という体裁の話が王道かと思っていたけどそうでもなくて
生まれ変わったらワニになりたい男が、
あの世の生まれ変わり窓口に執拗に肉うどんにされる話とか、
シュールな話も複数あった。
特に風の強い日に飛んできた猫が耳から入って、自分が操縦されてしまう話のランジャタイ、
友達がいないから、お前の友達でいらないやつを1人くれという話のオズワルドが好きだなと思いました。
(インディアンスは心霊動画の話でアズカバンの囚人をねたにしてくれてありがとね)
ほぼ2人同時に喋ってるコンビもあって、すごく攻めてた。
ネタがよいというのと、言語センスがよいというのと、演者がうまいというのはあるような気がしたが、
採点の基準はよく分からなかった。
座席が温まるというのを数値で表現していたのか?

ついでにM-1グランプリ2021 アナザーストーリーも見たが
収録しておいた映像のうち、勝利者のものをメインに流す構成なのだな。
やっぱり親御さんは反対なさるのかとか、
錦鯉の片方の人、一時期はギャンブルと酒で1日が終わってたそうで
やばかったなとか、お笑い界の光と闇という感じだった。






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2022/01/03(月)

映画かんそう
「ただ悪より救いたまえ」

殺しを請け負って生きてきた男は日本のヤクザの組長暗殺を最後に引退しようとするが
むかしに事情あって別れた女が自分の子を産んでおり、
母子共に犯罪に巻き込まれたと知り単身タイに飛ぶが
殺したヤクザの跡目を襲名した男が自分を殺すために追跡してきて…というあらすじ。

暴力を見るための映画なので、倫理ゼロ世界&痛さに耐性のない人は無理です。
何らかのプロフェッショナルである男が、攫われた娘を助けるために
反社会的組織と真っ向勝負するのって、全世界男子の夢のストーリーで、
女児におけるプリンセスものと同じだなーと思う。

「レイジング・ファイア」と連続して見たんですけど、
この映画の暴力(韓国映画の暴力)は、なんというか拒絶の暴力だなと感じました。

内容ばれ

ケーブルカッター拷問、いいですね…。
でも耳は、あまり痛みを感じないと聞いたことがあります。
指に比べると、ですけど。

復讐者でサディストのレイですけど、
部下を使わず、自分が先頭に立って突っ込んでいくスタイルは潔いが
組長向きではないな。

香港からタイに旅行中の娘が臓器密売組織に拉致られて
警官の父親が単身救出に向かう「SPL 狼たちの処刑台」
(出演:ルイス・クー、トニー・ジャー)という映画もありましたが
タイの臓器密売組織、旅行者も、ご家庭のお子さんも攫うくらい活動が活発なのか…?
本当ならそんな世紀末ランドにはとても観光になど行けないし、
事実無根ならタイ政府はちょっと抗議していいよ?

その辺を歩いている犬や猫が映ってにっこりした。
そうそう、タイの犬猫みんなシュッとしてるんだよな。

ふと思ったが、ハリウッドのポリコレ遵守映画が気に入らない人は、
今後はアジアンノワールを見ればいいのではないか。






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2022/01/04(火)

ドラマかんそう
「岸辺露伴は動かない」

去年に引き続き、年末の露伴先生やらかしを愛でるドラマ放映!
今回は、原作からの2本にJOJO本編の話を1本加えて、3作をつなげてあります。
それだけでもすごいけど、
原作では俯瞰で見てる仗助や弱点の康一くん、鈴美さんを配置して
お寒いヤレヤレ系にならないようバランスとっている露伴先生を、
それら全部抜きで同じ印象に調整して
なおかつ杜王町のないドラマ世界でもチープトリック戦を成立させる靖子さん脚本の腕力…!
さすがだぜ!しびれるぜ!と思いました。

「ザ・ラン」
筋トレ男は六壁坂の怪異に憑りつかれた設定となった。
本来なら瞬殺できる能力差だと思うんだけども
露伴先生、余裕こくにも程があるというか、
いや、むしろいつもスレスレで命が助かっていて凄いというべきなのかな?

「背中の正面」
このドラマにはスタンドがいない設定なので、
ではチープトリックをどうするかというと
市川猿之助さんが高橋さんにおぶさるという力技に出た!
そしてこのドラマには杜王町もないので、
この世界には科学では割り切れない不思議な場所があって…
という3本通しのテーマで押し通した!
何もかもすごい話だった。
靖子さんは実際人の背中に張り付いて徒歩で移動できるか試したのだそう。

「六壁坂」
この話は、原作を読んだ時はピンと来なかったのだが、
私だったら確実に遺体を埋めてそれで終わりなので
露伴先生があんなに恐怖するのが不思議だったのかも。
不思議な味わいの話。

さすがに血液(体液)をごくごく飲む表現はなく
もっとさりげなくなってた。

泉さんの持ってきたケーキ、ニコラ&ハーブというお店のもので
加地邸の近くにあるようです。不思議な形のケーキでした。

さっそく密漁編を見たいというファンの声があがってますが、
水中撮影が難しく危険でお金がかかるのがネックだろうな〜と思う。
スマホ虫をやろうよ!
噴上裕也の名がシーズン1ですでに出てるから、
ハイウェイスター戦はあるかもしれない。




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2022/01/05(水)

映画かんそう
「レイジング・ファイア」

ドニー・イェン氏、ニコラス・ツェー氏がダブル主演のアクション映画。
アクション指導で谷垣健治さんが参加されてます。
監督ベニー・チャン氏の遺作。

香港警察は長年追ってきたマフィアを検挙する絶好の機会を得るが、
武装した正体不明の5人組がその場にいた多くの人間を銃殺する。
事情あって現場におらず、難を逃れた警官のドニー・イェンは、
犯行グループの正体が自分と深い因縁を持つ人物ではないかと疑念を持つが…
というあらすじ。

ダブル主演だけあって、ドニーさんだけがつよつよ演出されるのではなく、
ニコラス・ツェーさんも同じくらい格好よく強く、
そして悲しく狂おしく印象的に撮られてます。
そんな2人が激突するのですが、
前後して鑑賞した「ただ悪より救いたまえ」と比べると、
こちらはコミュニケーションの暴力だなと思いました。
和解は不可能でも、自分の怒りや狂気や正義を相手に伝えるための暴力。

後半で見たこともないようなすごいアクションがあるのですが
何が起こったか分からなかった。
映画の記憶って、脳内でざっくり絵コンテのような映像で再生できるのですが
このアクションシーンは再生できなかった。

ラストまでバレ

車を運転していたドニーさんが、目前に子供を認識して急ブレーキを踏むが
間に合わず、あわやというところで車を飛び出し
子供を庇って自分の運転していた車の上に乗りあげるというもの。
???????
撮り方によってはクイックシルバーのような映像になりそうなものだけど
物凄く自然で、ああ、ドニーさんならやれるのかも…という感じだった。
たぶん変速のかけ方が上手いのだろうな…?

ラストの2人の闘いは変化に富んで、華があって、見ていて楽しかった。
ニコラス・ツェーさんのために演出の時間を割いたのは大正解。

冒頭が過去シーンで、途中でもう一度同じシーン含む過去回想が複数あって、
ちょっとテンポが乱れるところだけが残念だったけども、
あとは大満足アクション映画でした。
そして香港警察への皮肉もきいている(ような気がする)。












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2022/01/06(木)

映画かんそう
「リトル・ジョー」
オーストリア・イギリス・ドイツ合作。
エミリー・ビーチャム、ベン・ウィショー出演。

企業の研究チームで新種の植物を開発しているシングルマザーのヒロインは、
人間のオキシトシンの分泌を促すことで
幸福な気持ちにさせる香りを発する植物を作り出す。
多忙で十分に世話のできない息子に、
その花を持ち出しプレゼントするヒロインだが、
しかし少年の様子が少しずつ変わっていく…というあらすじ。

特に残酷シーンはなく、じわじわ不安の広がる話なので、
怖がりのかたでも見られると思います。
反面、起伏の少ない話なので退屈に感じる人もいるかも。
ベン・ウィショーさんの見せ場はあまりない。
主人公研究者が女性、以前のNO1研究者も女性設定だったので
スタッフを見たらやはり女性監督だった。

音楽がどえらい和風で、あとで見たら
昔に亡くなった日本の作曲家、伊藤貞司さんの曲でした。
監督が感銘を受けた実験的映画、
マヤ・デレンさんの作品で使われていたそう。
しかし時々、作中で鳴っているのかBGMなのか
分かりにくいところがあった。そういう効果なのかもですが。

ラストについて

植物による支配がじわじわ広がっていくラストとも解釈できるし、
単に息子の自立と父親への傾倒にショックを受けた母親が
妄想にとらわれるが本来の自分の望みに気付いて生きていくラストともとれるし、
そもそも本心で生きているひとなどいなくて
皆様々に偽っている云々めたふぁーともとれる。
(あと、支配していた対象、具体的には犬や息子など、を失った
女の狂乱という路線もある。
しかし中身が愛犬じゃないからという理由で殺処分というのは、
今の日本の常識からすると鬼畜だ。ペットの認知症だってあるわけだし…)










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2022/01/07(金)

2021/12/14の日記に書いた、業務スーパーの葱抓餅ですが、
バリエーションとしてピザにしても、
細かく切ってグラタンにいれても美味しかったです。






宇宙いち雑なレシピ

ピザ
目玉焼きとベーコンを焼く
ピーマンを切る
葱抓餅の片面を焼いて裏返す
その上にピザソースを塗り目玉焼きをON、
溶けるチーズ、ベーコン、ピーマン、オリーブ、パセリ、黒胡椒を載せる。
弱火でチーズが溶けるまで焼く。
そのあと電子レンジで少し焼く。
(オーブンのある人はオーブンで焼かれよ)

グラタン
葱抓餅を焼いて切る
焼き鮭、白菜、葱抓餅、キノコなどをグラタン皿に並べる
ハインツのアルミパウチ個包装ホワイトソースをかける
好みで牛乳を少し入れて量の調節
溶けるチーズとパセリを盛る(パン粉があると見映えがいいかも)
トースターやオーブンなどで焼く
焼き鮭やキノコ、パセリなどは冷凍常備しているので、
作るのに5分、焼いて15分の簡単メニューです

でもこの餅の長所は冷凍庫から出して焼いて3分で食べられるけど
塩分とカロリーはインスタント麺に比べると小ましなところにあると思うので、
バリエーションレシピとしてどうぞ。









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2022/01/08(土)

色々感想

呪術(ジャンプ掲載)
レシートの購入内容を具現化する能力って発想も凄いけど。
それを体中に張り付けて蓑虫状態になっているというのが
とりわけ素晴らしい。どうやったら思いつけるんだろう。
露伴先生と戦ってほしい。


舞妓さんちのまかないさん
まゆげの職場の先輩の急な(いや、前からかな?)BL仕草。
先輩と2人でものすごく遠くの地方都市に店でも開こう。

ジャンプに、各作家さんのオススメ音楽が書いてあったんですか、
「やっばい7割くらい知らん……」と思いました。
知っている人の曲ばかり聞いているうちに世代交代が進んでいた。
紅白を見忘れたことに今気付いたし、
これ漫画で言えば鬼滅読んでないみたいなものですよね。

堀越先生「Syrup16g・セツナブルースター・Plenty」
芥見先生「Maneskin・Rhye・Tempalay」

などなど……そのページは保管したので少しずつ聴こう。

相棒
お正月スペシャル、とても攻めててよかった。
貧困に引け目を感じて自己責任だと自嘲する子供に怒り、
低賃金で働く労働者は国の経済のために必要だと言う与党議員に対し
労働者は道具ではない、国のためではなくあなたとお友達のためなのでは?
優先して病院に入院できるような身分の人々が、
子供が福祉を諦めるような国にしてしまったという、
舌鋒冴えわたる右京さんも久しぶりで良かったのですが、
通常は99%捨て置かれる、顧みられることのない脇役の、小悪を働いた関係者2人が
なんとなく交流をもって終わるラストがこれまでにない感じだった。
まあ人により、「若い女でもない、
金もない中年男同士が知り合ってもハッピーでもなんでもない」
と感じるかもしれませんが、そこで「楽しいかも?面白いかも?」
と捉えられる感性は、人生の後半で結構重要かもですよ。

脚本は太田愛さん。
2時間を書けるひとが少なくなってきた相棒作家陣のなかで貴重な存在。
しかし今回、労働者が経営者に待遇改善を求める活動の描写で
自分の脚本にはなかった描写があったと気にしておられました。
たしかに…ドラマにでてくる改善を訴える活動って
やたらヒステリックに描かれますね?
たぶん制作側は視聴者が飽きないように、
ドラマチックに撮っているつもりなのだと思いますが…?いや、どうかな?
https://ameblo.jp/gralphan3/entry-12718296806.html

でも今回のことで太田さんが抜けるようなことになりませんように。










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2022/01/09(日)

映画かんそう
「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」
見る予定の人は下記を一切読まないで
インタネットも断って早く映画館に行ってください。


どえらいものを見てしまった…。
どえらいものを見てしまった…。
ワー!ってなってキャー!ってなって、登場人物たちのことを思い、
あげくに架空の物語と人間の関係そして歴史について色々考えてしまった……。
ねたばれを避けるのが難しい内容なので、見に行く人はお早めにどうぞ。
おそらく私の2022年ベスト映画となるでしょう。
これを越える作品が年内にあるとは思えない。

ある男の陰謀で、残虐な悪人のスパイダーマンの正体は
高校生ピーター・パーカーであると全世界に広められてしまう。
しかもそのせいでピーターだけではなく、
大親友のネッドとMJまで進学の道が閉ざされてしまい、
思い余った彼はアベンジャーズで面識のあった
魔法使いストレンジに、解決を依頼する…というあらすじ。

おまけ映像がエンドロールの中程に、次作の前振りが終了後にあります。
1つだけ見て帰った人が数人おられた。

見ておいたほうがいい作品は、あるんですけど
それを言うとネタバレになってしまうというね…。
下記に反転のタグ付きで書きますね。

トム・ホランド版スパイダーマン1・2
トビー・マグワイア版スパイダーマン1・2・3
アンドリュー・ガーフィールド版スパイダーマン1・2

キャプテン・アメリカ シビルウォー
アベンジャーズ インフィニティー・ウォー
アベンジャーズ エンドゲーム

順番はできれば制作年順で。

余力があれば
Drストレンジ
チャーリー・コックス版デアデビル

……人間が一気に履修できる限界を越えてますね。

ラストまでばれ

好きで色々追って見ているだけでこんなすごいものを度々見せられると
中毒になってしまう…。すごい。
私は運よく関連作品を、だいたいリアルタイムで全部見ていたので、
フルパワー100%のパンチをいただいて見事吹っ飛びました。
スパイデイガチ勢だったら気絶してた。
みんな自分の世代のスパイダーマンがあると思いますが、
私の場合は完全にトビー・マグワイアなんですよね。
ピータ1〜3全員好きですが、スパイディといえばトビー・マグワイアです。
運よくねたばれも踏まなかったので、登場シーンその1その2で
感電したかというくらいびっくりした。

今回はスパイダーマンシリーズすべての補完の物語で、
ピーター・パーカーという名の運命の話でもあり、ある意味エンドゲームでした。

2019.03.12「スパイダーマン  スパイダーバース」の感想で私は
「しかしこれよく出来た話なので、トビー・マグワイア、
アンドリュー・ガーフィールド、トム・ホランドで
やりたかっただろうなあと想像します。すごいヒットしただろうな。」
と書きました。でもそのあとでその企画が実現不可能である理由もずらずら書いた。
しかしプロデューサー2人はそうは考えなかったようで、
たぶん私が映画を見た頃には企画が進んでたんだろうな。
さすが巨大企業で頂点まで出世する人は普通とは違う…!
でもこれ単なるビジネスなら1ピーターに1ヴィランをマッチさせて
適当に複数バトルを繰り広げてピッピロピーって撮影すれば早く済むのに
各ピーターのキャラクターをちゃんと把握したうえで
彼等の悲しみや後悔を細かく拾って話に融合させるとか面倒くさいことは絶対しませんよ。
10年も20年も前の映画なのに。(丁寧に、マイルスのことまでチラっと触れた)
スパイダーマンへの愛情と、旧作クリエイターへの敬意がないとできない仕事ですよ。

ただ、トム・ホランド版のスパイディ世代で、
過去スパイダーマンなど全く知らないし興味もない派は、
自分たちのスパイディが知らないおじさん2人にジャックされて完結してしまった…
と感じる人もいるかもしれない。そういう人には今の大絶賛はつらいかも。

逆に過去スパイディを知らなかったけど見てみるわ、って人は、
特殊効果とスーツの造形とアクションの組み立てが
今の映像と比べると格段に劣るのと
あと脚本の技術的にも何ランクも下がるけどそこは優しい目で見てほしい。
展開も登場人物の彫りこみも、今なら30分で済ますところを1〜2時間かかってるからな。
倫理も何気にやばい。オズボーンおじさん「MJと楽しんでやるぞ」とか言ってるし。
でも過去のスパイダーマンがあるから今回のノーウェイホームが作れたように、
20年の研鑽の結果があるから今回の傑作脚本ができたのです。
現在スマホがあるからベル博士の発明はゴミかと言えばそうではないのと同じです。



ねたばれ二分割

3人が互いを労わり気遣うのがよかった。
2号が登場と同時に天井の掃除をさせられるの、すごく彼らしいし
1号が青年牧師の格好って言われるの(40半ばだけど)本当それ!って言いたかった。
ウェブシューターの話が始まった時は手に汗握ったし、
1号が彼の誠実な人柄なら当然そうするだろう2号への励ましでビヤァァ!ってなったし、
2号が1号の背中伸ばしてあげたところは三途の川が見えた。
理系3兄弟のシーンは気持ち悪い笑顔を浮かべたゴリラになった。
そして彼等の喪失の話、ベンおじさんや親友のハリーの話、
なにより2号がMJを救出したときの表情の演技、
1号がノーマンを庇ったときの演技(3号の憤怒の演技)
脚本もすごかったけど、演技もそれに拮抗してた。俳優さんの完璧な仕事を見せてもらった。
(もちろんウィレム・デフォーもアルフレッド・モリーナも)
アメスパに関してはソニーも色々しょっぱい思いをしたかもしれないけど
ファンもそれと同等かそれ以上に傷付いたので、
今回気のせいか特別優しい扱いになってて嬉しかったわ。
ソニー単独だったら絶対迎えられなかった結末。MCU参加は大英断だった。

さて今回ピーターは人生最大の大きな喪失を経験します。
「このシリーズではやらないと思った!?残念!」ってやつですね。
賛否両論だと思うけど、私はこれはバランス感覚だと思う。
誰も手にかけない、親しいものと憎しみ合うこともない、
ヴィランすら癒してしまう、という奇跡には
ラストのあの不幸だけでは足りぬという考えなのでしょう。
でもやはりまだ学生なので1ミリほど手加減されているというか、
1号と2号は自分の無関心、または慢心、油断、楽観で大切な人を失うのに対し、
ほよピタは、自分の志を通すために、後押しされて挑戦した結果、大切な人を失います。
そして大人たちの手助けもあって最後まで初志を貫いた。

この映画の主軸はスパイダーマン3人大集結、なんだけども
サブの軸もしっかりしているので過去作知識と興味がなくても
楽しめるようになっている。
Drストレンジとピーターの真っ向勝負であったり、
マスコミに痛めつけられる自分よりメイおばさんとハッピーの仲を心配し、
自分の進学よりも友達の進学のために奔走する、
そしてこれまで、出てきた悪役は叩きのめしてきたユニバースの中で
全員を癒そうとする強くて優しい、優しくて強い青年の成長の話です。
ところでストレンジ戦、ロキも敗北した無限ゲート落下をやぶり、
エクトプラズムを抜かれても肉体だけで動き、
先生のミラー・ディメンションでも「数学!」って言って勝っちゃうの、
もしかしてこの子は純粋に肉体のスペックだけでいえば
アベンジャーズ最強なのでは…?と思いました。知と力のバランス的に。
倫理観の高い子で良かった…この子が闇落ちしたらまた世界滅ぶよ。
細かいところでは、もうほぼ先生のサイドキックと化したマントさん、
魔法使いの血筋というだけで訓練なしにゲートを開いてしまうネッド、
他のピーター・パーカーの親友が闇落ちしたっぽいと知って
自分は絶対ヴィランにならないよと誓うネッド、
合格通知を一緒に開ける仲良しの3人、一緒に住もうって約束する3人……
コラー!!金魚鉢てめぇーーーー!
あとMCU世界のNY住民コラーーー!他アースのNY市民を見習えー!

ラストシーンの、MJの額を見たトム・ホランドの顔と変化がこれまた…。
つらい…私の孫…。地獄にあっても善性を失わずに走れる恒星のような子。

設定がこのまま引き継がれて続編が作られる場合の解決策を考えたのですが

シュリえもんがなんとかしてくれるかも。
宇宙に出ているチームの記憶はあるかも。
生物は忘れてもAIが覚えてるかも、そう不器用アームくんとか。
魔法が発動した時に死んでいたひとは影響を受けないかも。ヴィジョンとか。
合流したX教授が何とかしてくれるかも。

いくらでも思いつくぞオラオラ!

これもう5回くらい言ってる気がしますが本当にMCUを見てきてよかった。
私の脳内にアベンジャーズの人達が座るイスがあって、
今そこ修学旅行のバスみたいになってるんですけど(笑)、
MCUをもし見てなかったら、今頃ちょっとだけ人生がつまらなかったと思うんです。




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2022/01/10(月)

映画かんそう
「ユンヒへ」

学生時代に恋愛関係にあったが、いまは交流もなく韓国と日本に暮らす女性2人が、
それぞれの家族と過ごす静かな時間と、互いへの思慕を描いた映画。

昔は美しい少女同士の激しい恋と破局、異性との結婚が映画の題材になりがちでしたが、
誰かが怒鳴り合ったり、傷付いて泣いたり、勘違いしたり強要したり、あと不倫とか、
そういうのはありません。少しの苛立ちと少しの落胆、少しの幸福と少しの愛、
そして家族への愛情が上品に描写されます。

監督さん、女性だと思っていたらまだ若い男性だった。
男性監督だとすると、セボムの彼氏の扱いがけっこうシビアだなと思います(笑)
それとキム・ジヨンで描かれた諸問題、5分の1ほどの淡白さだったけどそれでも問題定義されてた。

ラストばれ

木野花さん演じるおばさん、実際に親戚にいそうなリアルさだった。
アジア人にとってのハグってまさにああいう感じで、
ああ、韓国でも同じなんだなあと思ったり。

ユンヒとジュンに割かれる尺と同じかそれ以上に
セボムとユンヒ、ジュンとおばさんの時間があるのは良かったです。
世界から孤立して完結する関係は、そんなに長くは続かないので。

でも動物病院のお客さんへの態度はちょっと思わせぶりすぎると思う…。
あと元旦那の背とか撫でると「やっぱり妻はまだ俺に気がある!?」って思っちゃうし
男性観客の3割くらいも「ユンヒは元旦那に未練がある!」って誤読しちゃうわよ…。

猫のアイドリングを聞けます。
しこんきゅうしゅってなんだろう…と思って検索したら歯根吸収だった。
「歯根吸収 猫」で画像検索するのはやめたほうがいいです。

エンドロールにVFXチームがあったけど、月とかかな?夜景とか?

同時期上映のスパイダーマンが世界的に大絶賛の流れですが
こちらの映画のほうが性に合っているというひともおられると思います。
みんな多数意見など気にせず自分の見たい映画を見てくださいね。











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2022/01/11(火)

映画かんそう
「リビング・ウィズ・ゴースト ある家族の物語」

ロシアのホラー映画です。
ロシア独特の怪談の表現とかあるかな?と思ったのですが
特になく。ごく普通の若者ウェイウェイ不法侵入オバケ遭遇ものでした。
怖くないし、とくに面白味もないです。

ナンパして意気投合した若者男女グループは
古い屋敷でパーティーをするべく不法侵入をする。
しかしそこは過去に交霊術が行われていた場所で…というあらすじ。

交霊術やろうぜ!って言ってみんなスムーズに始めるんですけど
ロシア人はどこで作法を学ぶんだろう。学校…?

おちばれ

というか家族のふりをした悪魔なので、このタイトル内容に合ってないのでは?

女子に聞こえるように「あの子を落とせるか賭けようぜ!」みたいなこと言ったチャラ男は、
メインのハンサムに「そういうこと言ったらだめ」って言われてたので
ロシア、セクハラに厳しいのか…?と一瞬思ったが
そのあとその女子ちゃんには別の好きな男がいると知ったハンサム男は
めちゃくちゃ態度が悪くなり女子ちゃんを詰めまくるのでした。最低やんね。
ジェンダーギャップ指数順位100くらい?と予想しましたが81位でした。

空き家で電気や水道が使えて、別に若者たちが驚かないのは
ロシアでは電気水道は止められないのか
それともロシアの地方の家は井水、自家発電装置使用が常識なのか。
いや前者はともかく後者は止まってるよね。










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2022/01/12(水)

読書かんそう
「潜入・ゴミ屋敷: 孤立社会が生む新しい病」
笹井恵里子さん

特殊清掃会社で実際にゴミ屋敷の清掃を経験した筆者によるルポルタージュ本。
新聞の書評欄で紹介されてすぐ予約を入れたが
順番待ちで何か月もかかって新年初読書になってしまった。

現在の認識では、
発達障がい、認知症、鬱病、強迫観念を原因とするもの「以外」に、
独立した「ため込み症」という疾患があり、
それは文化圏に関係なく、現代になってから発生するようになったそうです。
普通に社会生活を営みながら、それどころか社会的地位の高い人でも、
家の中にびっしりゴミというケースもあるのだとか。

近年になって発生したのは、家父長以外の男女も、
ため込みを可能にする住居と、ある程度の資産を持てるようになったからじゃないかな?
と思いましたがどうかな?

前半はため込みと清掃の実例、後半は治療方法についてです。
ゴミが積み上がって地層になり、トイレも風呂も使えなくなり、糞尿をためこんで、
天井近くまで増えたゴミ山から落ちて亡くなるような重度のケースもあるようです。
その現場でクワを使って固くなったゴミを掘り、虫を駆除し、分別していくハードなお仕事です。
だいたい、そういうお家の清掃費用は200万円前後ですが、かなり安いと感じます。
ナマモノと非生物が分けてあるお宅の清掃もありましたが、そちらは数十万程度でした。
最低でも生物は分けよう……。

ため込み症には、認知療法が効くらしいんですが、月に100万ほどかかるそうなので、
苦肉の策としてグループ療法があるのだとか
(あれどうして複数で輪っかになるんだろうって思ってましたが、費用頭数割という意味があったのかなるほどね!)。

整頓好きでゴミ屋敷とは無縁の人も、親が、親類が、または持ち不動産の住人が、
ため込み症を発症して人生に関わってくるかもしれないので(実際にそういう例が載っていた)
読んでおいて損はないかもしれない。
なお、特殊清掃には今のところ営業許可などがないので、悪質な業者も多いそうです。
きちんとした会社を見分けるコツが書いてあって有り難かった。

最後のオマケ的に死体の特殊清掃の話があって、うーん、少しテーマとはずれるなあ?と思いました。
苦手な人ご注意です。

私が山師なら、これからマンションオーナーになるひとに向けて、
マンション専属カウンセラー企業を立ち上げて、月に一度のオンライン面談を義務付け、
部屋が荒れてきたら整理業者に連絡するってシステムにして不動産会社に売り込むな…。
月一の見守りで高齢者の家族も安心、マンションもゴミ屋敷化から守られてオーナーも安心ってね…。












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2022/01/13(木)

食べると悪夢を見るという俗説のある
スティルトンチーズを買って食べてみたのですが、
普通に夢を見なくて(もしくは覚えてなくて)ちょっと残念でした。

ただ、「ピー」っていう変な電子音で目が覚めたのですが、
なぜか私が「ピー」って口で言ってたのでした。
でもそのあとすぐに二度寝したので、現実かどうか少し曖昧です。
あれが実は夢なのかも。

ゴルゴンゾーラよりマイルドで、チーズとして好きな味でした。
普通に成城石井とかで売ってた。













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2022/01/14(金)

映画かんそう
「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」

見逃していたハサウェイを見ました。
ガンダムシリーズのアニメは久しぶりでしたが、評判通り良く出来ているし洗練されてた。
ガンダムにありがちな、突然怒鳴り始める熱血若者は姿を消して令和の有能やれやれ男子に変わりました。
精神が不安定orエキセントリックなヒロインは健在、ハサウェイあんた女の子の趣味が全然変わってない!
このシリーズは運命的な邂逅をする対極の男2人の間に女の子が挟まることが多いのですが
令和なんだから直接やれよ!とは思いました。

特権階級が地球を占有し、自分たち以外を宇宙に強制送還する暴挙を繰り返していたが
それに反発したテロ組織のリーダー「マフティー・ナビーユ・エリン」が
各地で破壊活動を行っていた。
ブライト・ノアの息子、ハサウェイ・ノアは地球へ向かう宇宙船の中で
マフティを名乗るハイジャックに遭遇する…というあらすじ。3部作らしい。

冒頭の宇宙船の描写と、待機させられる高級リゾートホテルの描写が細かくてよかったです。
無重力で使用するグラスのデザインとか。

内容ばれ

ハサウェイが今の日本の十代男子の理想を煮詰めたような最新式のヤレヤレ系で感心しました。
テロリストを制圧しちゃうのはオタク男子の夢として有名ですけど、
自分からはグイグイいかないし、ドヤらないし、余計なこともいわないし、
暑苦しい正義感もなく冷静で最強。異性に対しても、プレイボーイではないが
挙動不審になるほどでもない。不思議な美女に口ックオンされて、
謎めいた会話を楽しめる。

でもタクシーの運転手に「学がありすぎる」「暇なんだ」と言われて
ダメージを受けているのは少し笑ってしまった。
現在の若い環境運動家たちが1000万回くらい言われている内容ですけど、
エゴサしたことはないのかいマフティ?

夜のテロ攻撃による炎の色、建物のダメージ描写、エネルギーの量による破壊の違い等々
見どころが沢山ありました。
その反面MS戦は、ちょっと物足りなかったかもしれない。
圧倒的戦力差も特になく、その勝敗が状況を激変させるものでもなかったからかな。
MS戦は続編でしっかりやるのかもですね。

話はずれますが、
大人になってから見るガンダム世界はすごく奇妙な部分があって、
登場人物のほとんどが白色人種で、有色人種の身体的特徴を持った人がいないように見える。が、
地位の高い人物はほぼ年配の男性で、高齢の女性は誰かの妻らしき描写が入る。
おそらく身分の高い人物の未成年の愛人女性を、高齢女性が汚らわしいと嫌悪する描写があるが、
誰も未成年性虐待を心配する様子がない。
登場人物は未来の白色人種なのだが、彼等の倫理観は昭和後期の日本、あるいは大戦後あたりの西欧諸国のものなのだ。
未来の話なのに、過去を描いている。
余計なお世話なんですけど、今後、フィクションジャンルにて創造する仕事をしたい人は、
このまま日本が衰退していって仕事を海外から受ける確率が高くなった場合、
一発アウトのやらかしをしないように、海外産のエンタテインメントも程よくとっておいたほうがいいですよ…
と申し上げたい。
いや、ポリコレ無視の日本のエンタメこそが世界を席巻するのだという人もおられるが、
売れに売れている鬼滅や進撃、呪術がポリコレを無視しているようには思えないので
(ポリコレって、勘違いしているかたが時々おられますが、
エッチなものはだめ!怖いシーンもだめ!って話ではありませんからね)。

ハサウェイが過去回想をするそのフラッシュバックが、よりにもよって巴投げだったんですけど、
これは不意打ちで笑わせにきてますよね?

私はブライト艦長のことが結構好きなんですけど、その息子さんがこんなことになるとは気の毒すぎる…。
続編も見ようと思います。
(原作未読)








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2022/01/15(土)

色々感想

舞妓さんちのまかないさん(サンデー掲載)
まゆげ、君は料理人を目指しているのではないのか?
まだミンチに手をつっこむのが気持ち悪いあたりにいるのか?
未成年男子だとそんなものなのかな?

なんとNetflixで実写映画化するそうです。
監督は是枝氏。そ、その監督は父親がテーマだと実力を発揮するけど
女性はあまり…いや、プロだから撮れるのかな?百合を。
まゆげ主人公にしたら痔になる呪いをかけるからよろしくな!

平家物語(アニメ)
1話の感想は9月に書いたけど、続きが楽しみです。
高野文子さんの絵が動いてるぅ〜!

JOJO6部(アニメ)
徐倫の声優さん、女性のオラオラオラオラとても良いです。
現行プリキュアの主人公と同じ人なのですが
私には到底同じ声に聞こえない…。

鎌倉殿の13人(大河ドラマ)
北条氏のドラマってあまり見たことがないかも。
大雑把に言って、逃げ上手の若君の100年ほど前。
前半ちょっと立ち上がりが遅いかな?と感じましたが、いや面白かった!
流されがちで苦労しそうな主人公。
わりとサックリ子供が殺されて(さすがに映像には出ない)、
いいですね、倫理の欠如した中世暗黒感。

三谷さんがキャラクターに魅力を付与するのって大抵言葉のちからによるものなんですが、
西田敏行さんの後白河法皇と、松平健さんの平清盛のファーストシーンは
何も言わずに酒を飲んでいるだけで、彼等の顔面への信頼が感じられた。
たしかに顔だけで十分だった。

ミステリと言う勿れ(ドラマ)
新聞のドラマ評で、主人公の言葉に納得させられる的なことを男性が書いていて
(男性に対してかなり手厳しい話が多い)へー?と思って見たら
たしかにちょっと柔らかくなっていた。
それほどセリフが変わったようには思えないけど、
(お父さんを臭いという一連はカットされてたけど)
菅田さんの演技かな?

同級生が殺される話からバスジャックの冒頭までを1話でやった。






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2022/01/16(日)

映画かんそう
「ハウス・オブ・グッチ」

イタリアのブランドGUCCI一族で起きた内紛を描いた同名ノンフィクションが原作。
リドリー・スコット監督。
アダム・ドライバー、レディー・ガガ出演。

リドリー監督、他の高齢監督が
「あの、失礼ですが前作と内容が同じでは…?」という作品を撮るなかで
「最後の決闘裁判」と落差の激しいこの作品を連続で撮れるパワー&柔軟性がすごい。

グッチで起きた事件は、一般常識扱いらしく
ねたばれなしの評論や記事でも結果について触れているので注意。
私はなぜか知りませんでした。とても興味を持ちそうな事件なんですけど。

実際の事件の概要を読むと、マウリツィオ・グッチ氏は
映画で描かれたような人物でないことが分かりますが、
でもアダム・ドライバーのいつものあのドライバーりょくによる
魅力的な人物像、好意を持ってしまう。
レディー・ガガはマクベス夫人みたいだった。
コケティッシュな魅力と、激怒が決壊して目や口から噴き出るシーンのギャップがすごかった。

とても美しく細部の凝った昼ドラなので、好き嫌いは分かれそう。

「労働者たちがいつか自分もグッチの、2番目に安い商品を持ちたいと夢に見て
しかしそれは一生叶わない、そういうブランドだ」
てきなセリフがあって、グッチのバッグってそんなに高かったっけ?
って帰って検索して、「労働者だけど買えるよ…」と安心しました(笑)。
客としての日本人をとても褒めてくれるシーンがある。
(あくまで客として)

衣装小道具はグッチの全面協力を得ているが
グッチ家は映画に対し不快感を表明しているのだそう。

ラストまでバレ

なぜならグッチ家はもうグッチの経営に携わってないからですね。
えっでも株売買のタイミングであんなに都合良く色々内紛や犯罪が起こるものだろうか…?
それにしても暗殺請負代金が6億リラって、
自社のバッグ90個とか100個とかの料金で殺されるのって切ないな。

パオロ氏がたぶん現実とは違う、極端なバカとして描写されてますが
アルド、パオロ親子が、それでも一緒に皿洗いなどして
「お前はバカだ。だが私のバカ息子だ」と言って
お父さんがバカも裏切りも受け止めたのは血族主義の良い部分ですね。

乾杯の歌の使い方とか、少しフフって笑って、イタリアで統一するのかな…?と思わせて
あとで夜の女王のアリアとかもあったりしてとくに関係ないみたいでした。
そこは統一しようよ!?

テキサス出身の元機械工で才能あるデザイナーって誰だっけ…
って思ったらトム・フォード氏でした。あなたの撮った映画は見てます(笑)!
わりと親孝行なひとなんですね。

グッチの創始者がロンドンでベルボーイをやってたとか知らなかった。
でもたった3代しか続かないとかどういうことなの。

日本の客がグッチ家の人間とショップで会って「キャー!」ってなるシーンがあるのですが
これ悪意なくこういう描写…なんだろうな…と思った。
複数で行動して、挙動が子供っぽい。女はキャーキャーして男はおずおずしている。

あと他の人にとってはどうでもよかろうけども
とてもおいしそうな牛肉のお皿を床に叩きつけるシーンがあったので
ヌァァァァァァ!って心の中で悲鳴をあげた。








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2022/01/17(月)

映画かんそう
「モンスーン」

ベトナム戦争後に難民となり、イギリスに移住した男の子が
30年後に両親の遺灰を散骨すべく祖国を訪れる話。
ヘンリー・ゴールディング 主演。
余談ですが「GIジョー 漆黒のスネークアイズ」を見たばかりなので
「嵐影のプリンセスT三郎にあやまれ……」という気持ちがまだ少し残っています。
他の男と乳繰り合うとはどういうつもりだこのやろう。

ベトナムの風景をゆっくり見られる、ロードムービーのようでもあります。

内容ばれ

バイクのカオス、最初はこんな道路渡れない!ホテルから出られない!
ってなるんですけど数日後にはひょいひょい歩けるんですよね。

鳥瞰が多用されている。
あと、1階をうろうろしている主人公が次のシーンで2階にいるのも。
(あの廻廊型のマンション、雰囲気ありますね)

移動に疲れた。ふう…休憩…→ベトナムの風景→身の上話
が何回かループする。
他国に逃れた人と逃れられなかった人は、
同じ世代の血族であっても、もう別の国の人間なのだなと思った。
(お土産の浄水器のエピソードとか、絶妙ですね)
お母さんが英国を亡命先に選んだ理由の話とか好きです。

この監督は確実に食べ物に興味がないひとで、
おいしそうな食べ物が出てきて「おいしそうだ」ってセリフがあるのに
つつきまわして食べないし、ビールも一口飲んで放置されている。
あとビールを手に持っていて、少し移動してまたビールを注文して、でも飲まないってシーンがあって
私が代わりに飲んでやるからそのグラス4つ分寄こせよ!!!!!!!って思いました。






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2022/01/18(火)

お餅の新しい食べ方を発明するぞ!って思って、
マスタードマヨ和えにしてみた。

マスタード、マヨネーズ、すりおろしにんにく、塩、パセリ、胡椒を
いい感じに混ぜて絡めるだけ!
ちょっと新食感で面白くはありましたが、
まあバター醤油には敵いませんでしたね残念ながら。でも色がきれい。







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2022/01/19(水)

煉獄さんの(煉獄さんのではない)牛鍋弁当を作ってみた。
というか、柿安の牛めし弁当の具材を変えただけなんですけどおいしかった。
分かったのは、あのサイズの焼き豆腐を2つ並べるには、
弁当箱の横幅があと3〜5センチ必要だけども、
柿安の牛めし弁当のカロリーが700〜800あるようなので、
そうすると無限列車のあのお弁当は1000カロリーくらいある!
運動量の多い隊士にぴったりのお弁当だという事なのでした。
(ローソンの牛すき弁当は、おかず配置を横2列に変えて
牛肉面積を減らして対応してるみたい)



今日はミステリ作家、故殊能先生のお誕生日なのでした。
おめでとうございます先生。
流行ものも案外見ておられたから、鬼滅の感想とかお聞きしたかったわ。






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2022/01/20(木)

この1〜2年、外に出ることが少なくなって室内にいる時間が長くなり、
そしてなるべく水分を摂るよう心掛けているので、
めちゃ大量の紅茶を飲むようになりました。
日常で飲む茶葉の種類としては、

・ヨークシャティーゴールド デカフェ
・日東紅茶 こく味のある紅茶 アッサムブレンド
・日東紅茶 ティーバッグ
・トワイニング ゴールデンアッサム ティーバッグ

です。半量ほどはカフェイン抜き紅茶を飲むようにしてます。
長年、紅茶ならどれでも好きなので1番は選べないーって思ってたんですが、
長年傍にいたアッサム、「お前…そんなおいしかったっけ…(トゥンク)」と
その良さがやっと分かった感じです。

そしてサーモボトルに直接バサーっと茶葉を入れて上から熱湯を注ぐと
コクのある紅茶が淹れられることに気付いてしまいました。
カップに注ぐときに茶濾しを使います。
初めは茶漉しボールを使っていましたが、
やはり葉が上下に踊るほうがおいしいようです。
更に濃くしたいひとはボトルを横にしておくとめちゃ濃くなります。
抽出時間と葉の量は自分好みのバランスを探ってください。

一旦紅茶をどこかに移し替えて葉を出してからボトルに戻してもいいし
差し湯が気にならない人はそのままどんどんお湯を足すといいです。
ちなみにボトル内は茶渋で真っ黒になり、
重曹かボトルクリーナーでないと落ちないので、
紅茶専用のボトルにしたほうがよいです。
私はモンベルのサーモボトルを使っていますが、
5時間くらいは余裕で熱湯だし、24時間たってもまあまあ温かいですよ。










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2022/01/21(金)

映画かんそう
「コンフィデンスマンJP 英雄編」

ダー子、ボクちゃん、リチャードの凄腕詐欺師3人組の活躍を描いた
ドラマからの映画化3本目。
オーシャンズ系の話なので、
目まぐるしく事実が入れ替わっていく展開がお好きな人向け。
脚本は安定の古沢良太さん。
私は好きです。映画は1>3>2の順で好き。
邦ドラからの映画化で私がおすすめするとしたら、
これとあと岡田准一さん主演の「SP」くらいかな。

ドラマと前作2本を見ていなくても、まあ7割くらいは分かると思いますが、
過去作履修できるならしておいたほうがよいです。

ダー子、ボクちゃん、リチャードの師匠的存在であった伝説の義賊ツチノコ。
そのツチノコを名乗る怪盗がフランスに現れる。
一方、刺激のない生活を送っていたダー子たちは、
3人のうち誰が一番優秀な詐欺師か勝負することになり…というあらすじ。

エンディングのあとに1シーンあります。

内容ばれ

このシリーズの出演者さんが連続して亡くなって、
一時は呪いの映画呼ばわりをされていましたが、
キャラクターとしての彼等はまだ存在していて活動しているというのは、
私はうれしく感じました。

リチャードの章がやや苦しいかな?

城田さんはドラマ版に出ていたような気がしてましたが、気のせいでした。
めちゃかわいい役なんですけど。素のほうの彼をもうちょっと見たいです。

ボクちゃんが「ダー子を守りたい。普通の女の子になってほしい」と
平凡な邦画ムーブかましてくるのを、
ダー子さんが今回も華麗に回避してくれました。
というか(下世話な話)ボクちゃんの役者のかた、
とうとう事務所を放逐されたようなんですが、
今後続くならボクちゃんはそのままで役者さんを変えてはどうだろうか。
ファンタスティック・ビーストシリーズのジョニー・デップでも、
途中からマッツ・ミケルセンに変わるのだし、いけるのではないか。

今回特に(騙された人以外)みんな楽しそうでよかった。

関係ないんですが、同じ古沢さん脚本の「GREAT PRETENDER」に
五十嵐が出ているので、2つの世界は繋がっているのかもしれない。
私は五十嵐がツチノコでは?と疑っていたが違った。









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2022/01/22(土)

色々感想

ウィッチウォッチ(ジャンプ掲載)
ジャンプ史上前代未聞の女子1人男子4人同居コメディ!
しかしほぼ全員がボケ側で、ツッコミが追いつかないのではないか。

金カム(ヤンジャン掲載)
あっ、でも人間vsクマにはならないでほしい。
できれば人間に殺されてほしい。
そして殺したひとはその業を背負って欲しい。

プリキュア
ラストバトル直前、
前代のプリキュアとラスボスの魔女は実は両想いだったことが判明して
前代のプリキュアの霊が出てきて、
魔女が「友達になりたかった……」って本心を言って
二人で手に手を取って消えた。
ラストバトル消化のためか、
副官が「人間の娘などに惑わされて私を置いて行った!」
と怒って巨大化した。

鎌倉殿の13人
視聴者の何割かが「チョロッ…」って思った気がする。
頼朝が人たらしというより義時がちょろい…。

國村さん、アホな邦画の箔付けのためにキャストされることが多くて
まあお仕事なのでしかたないですが、
やはり演技力をのびのび発揮されている作品のほうがよい。当たり前だけど。

千鶴丸は出家させたというセリフがあったがどうなんだろう。
文献だと淵に投げたとなっているらしいが。

封刃師
中島かずきさん脚本。
ジャンプっぽい日本刀アクション、少々少女むけドリ風味。
殺陣は早乙女太一さんの身体能力におぶさりすぎだと思ったがなかなかよかった。
ラスボスは早乙女友貴さんでしょう!!?




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2022/01/23(日)

映画かんそう
「ライダーズ・オブ・ジャスティス」

マッツ・ミケルセン主演のデンマーク映画。
軍人である主人公は派遣先で、妻が列車事故で亡くなったという知らせを受ける。
母親と一緒に事故に遭い、生き残った娘と途方に暮れているところに
車両に乗っていたという統計学者が訪ねてきて、あれは事故ではないと主人公に告げる。
彼は妻を殺した連中への復讐を始める…というあらすじ。

妻殺され復讐バイオレンスね、ハイハイ…って思っていたら、なんだか違った。
妻を殺されて即座に殺人に走る人というのは、元々どこか病んでいて、
そんな彼が社会で普通に生きてはいけない人々と寄り添って再生する、
その過程でなんかめちゃ人が死ぬ、奇妙な映画だった。
これまでに見たデンマーク映画のなかでは一番好きかもしれない。
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」原作と「96時間」を無理やり鋳熔かして固めた感じ。
冷蔵庫の女が多すぎですが、男性同士で癒し合って問題を解決しようとする姿勢やよし。

「アダムズ・アップル」を撮ったアナス・トマス・イェンセン監督。
嘔吐、暴力表現、父親から娘への怒号あり。

ラストばれ

Little Drummer Boyに始まってLittle Drummer Boyに終わる。
3人の博士は3賢者なのかな?と思ったけど、演奏も博士がやってるからどうかな。
「アダムズ・アップル」も信仰と性虐待が題材として扱われていたけど今回もそうです。
この監督はマッツをいたぶるのが性癖なのだな。

いろいろあって捻じれてしまった人たちが、互いの歪みを許容し合って生きている様子は
優しいけどなんだか痛ましかった。
顔認証システムエンジニアがパニックを起こした時、
統計学者が決まった手順で背中をトントンしてあげるのとか。

主人公の娘のボーイフレンドが、「君は僕が守る!」って感じじゃなくて
スーパーリベラルなのは面白かった。若いデンマーク男子、いまああいうひとが多いんだろうか。
でも顔面をもろに軍人パンチされて、指の骨を折られてまだ娘さんとお付き合いしているのは
わりと骨のある人だと思う。それとは別に、インスタに上げるんじゃねえ。専門家も注意しろ。

マッツの飲んでいるビール、プールしてあるカールスバーグは分かったけど
メインで飲んでたビールは分からない。
あと、目玉焼きをなぜ食べない。なぜ捨てるのだ。
些末なことながらサンドイッチとジュースで2000円もするの?
(食べ物に執着の強い豚の映画かんそう…)

襲撃の決着では「ええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーー!!!!!????」
って思いますよね。司法的にはどういう決着になったんだろう…。
監督の「反社に人権なし」という強い主張が感じ取れる。

クリスマスのダサセーターパーティー、
ここ10年ほどであらゆるフィクションで見かけるようになったが、
デンマークにも伝播してたのか。1980年代のBBCが火付け役らしい。へー。







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2022/01/24(月)

映画かんそう
「ブラックボックス 音声分析捜査」

フランスのサスペンス。
300人以上の犠牲者を出した航空機事故のブラックボックスが開かれ、
調査局は内容を解析するが、間もなくその担当官が失踪する。
本来なら分析担当にあたる筈だったマチューは、その仕事を引き継ぐが、
やがて彼は事故の不審な点に気付き……という内容。

主人公は天才的な聴覚をもつのですが、
その代償で音に過敏で日常ではノイズキャンセラーを着けています。

ずっと室内にいて推理するタイプかなと思ったんですが、
意外と外に出て行動する主人公でした。
題材が面白いです。ブラックボックスの中身ってあんな呪物みたいになってるんだ。

ラストバレ

才能があるひとに特有のコミュ力不足で、主人公さんかわいそうな感じでした。
主人公の妄想かもよ?ってミスディレクションもあって、段々怪しく見えたりした。
表情が変わらないと得体が知れなく見えますね。
主人公は、イヴ・サンローランを演じた人だった。

「上司の家の窓を棒で叩き割る、なんてね、
そんなことできるわけないよネ……からのバーーーン!」は、ちょっと笑ったし、
やると思ってたよ。

うーん、でも90分くらいがちょうど良かった気がする。
上司くんさあ、自分で動画サイトにあげなよね!







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2022/01/25(火)

卵焼きを、なるべく食感を損なわず冷凍する試みシリーズ。
伊達巻ならばあるいは?と思って作ってみた。



伊達巻って料理上級者向けという印象でしたが
案外お菓子作りとかに近く、工作感覚で作れました。
(しかし使うガスレンジと玉子焼き機によって焼き時間が変わるので
焦げないよう調整は必要)

https://cookpad.com/recipe/2430261

このレシピで15分弱火とありましたが、
私の場合は10分で全面こんがり茶色になって上部は半生だったので、
ひっくり返して5分焼きました。
そして冷凍してもあまり食感は変わらず。
お弁当とかにいいかもしれません。

私はもしかしてこれ…中にチーズとかべーコンとか入れて
伊達キッシュ巻にしたらおいしいのでは…と思いました(なんでも魔改造)。







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2022/01/26(水)

舞台かんそう
「フェイクスピア」
NODA・MAP
高橋一生さん主演

イタコの女性と、その同級生の男性、神の言の葉を入れた箱を持った男性の3人が登場します。
イタコは色々な人物を呼び、彼等はシェイクスピアの悲劇の登場人物らしきセリフを喋ります。
やがてシェイクスピア(野田氏)も登場し、
お得意のダブルトリプルの意味を掛けた言葉遊びが続いたかと思うと
話は思わぬ方向に流れていきます。

内容ばれ

ああ、だから星の王子様か、とか
to be or not to beの使い方は上手い、と思いましたが、
さてこれ終盤のエモーショナル効果材料として消費してよいやつか?
まだ早くない?とは少し考えました。(この感覚、世代によって違うでしょうけど)
あらすじで伏せている人が多いので
映画や小説のどんでん返し的扱いなのかな?どうだろう。

当時オタク雑誌でとても人気の高かった絵描きさん
(今だとぴくしぶランカーに相当するのかな)が乗っておられて、
オタク雑誌で追悼の記事が組まれ、
実兄さんが妹のファンに向けて書かれた文章が載っていたことなどを思い出しました。
私の生まれる前の出来事ですけどね!
ところでこの舞台の記録映像を見た後、
フライトレコーダーを扱った作品が意図せず2作続いたんですが
不思議な偶然です。

高橋一生さんが、
シェイクスピア劇の女性を演じるシーンがチラっとありました。
高貴だけど可憐な演技だった。
そういえば高橋さんは2021年に
男女入れ替わり役をドラマで演じられていたけど、
あの時もめちゃ可愛く見えたな…演技力!





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2022/01/27(木)

「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」2回目に行った。

なんか映画の終盤になるとすでに「もう1回見たいな…」って思うんですよね。
私たちにタイムストーンはないけど、お金を払えば何度でも時間は巻き戻る。

内容ばれ

ロジャース・ザ・ミュージカルの看板を確認できました!
少なくとも冒頭で2回見えました。
イメージカラーが黄色なのでピッと来ないんですよね。
そもそもどうしてアベンジャーズ・ザ・ミュージカルではないのか、
どうしてみんなトレードマークのあのスーツを着てないのか、
私はドラマを見たとき、あの世界の版権料の問題ではないかと考えた訳ですが…。

あと、アストラル体を抜かれるところで左端にリスがいるというのをネットで見て、
ネタだと思ってたら本当にリスがいたー!案外色々見落としてるもんですね…。

1回目は聞き流しちゃったけど、至高の魔術師はウォンさんで、
つまりストレンジ先生より偉いのか…なんで金策に走り回ってるのウォンさん!
ストレンジ先生にやらせなよ!
(でも、なるほどカフカルの魔方陣を使うの、
ウォンさんの許可を執拗に求めているのはウォンさんが上司だからか……)

高架道路で大学役員さんの車を探している時、犬に吠えられてビクっとするところ、
HCでも犬にじゃれつかれてたなあ…って懐かしく思い出した。
ここのくだり、ドクオク戦で映える場所に移動するために一旦ピーターは外に出て
また戻らないといけないのだが(そのまま地下で戦ってもいいが地味)
その誘導がまったくモタつかずに上手いので、ストレスがない。

ドクオクのアームを制圧した後フフフって笑うのも、
ドクオクの本名を聞いて3人でフフフって笑うのも本当にかわいい。彼等は正真正銘まだ子供なのだ。

「死ぬときは死ぬ」ってストレンジ先生が言ったけど、MCUで最初に死ぬ時は死ぬって言ったのはバッキー
(正確に言えばラムロウ)。あの時はgoで表現してたけど。
まあMCU、死ぬ時は死ぬって思っている人が多そうではある。

teasing me?の訳が「イジってる?」なのがかわいい。
トビピタが後輩に対して、ちょっと拗ねた様子を見せるのは興奮します。
3人のやりとりはたぶんあの4倍量くらいテキストがあって絞ったんだと思うけど、
登場時に初代を見たガーピタが「彼は君たちの友達じゃない…?」って言いながら
本能的に戦闘モードに入るところがね、とてもよかったです。
初代は動きに無駄が一切なく、ガーピタを制圧するところが格好良かった。
MJにパンをぶつけられて、なぜスパイダーセンスで避けないのか聞かれたガーピタが
「パンは無害だから…」っていう無力さ、愛してるよっていう無邪気さ、グサッっていう陽気さ、
やっぱりとりわけガーピタに用意されたセリフが、彼の理解度の深い優れたセリフだと思う。
(あっ「痛いだろう」「痛いよ」も好きだ!末っ子の前ではやせ我慢の兄)

1回目ではなにがどうなってるか分からなかった、
連携の上手くいってない動きがやっと分かったので、2回見てよかった。

キャップの盾はもうちょっと空気抵抗のないデザインにしないと倒れるのではないかと思うけどどうだろう。
網目部分をもっと広げるとか。フレームだけにするとか。

MCUもいつかは下火になり、
もしかするととんでもない駄作やガッカリな結末にぶち当たる可能性はある。
でも、今回のように、20年後に掘り起こされて、補完される可能性もあるのだ。
私がフェーズ3終了に至るまでに「お話のためだから仕方ない」と諦めた幾つかのことに対する補完が、
フェーズ6とか7の完結20年後に起こるかもしれない。
NWHを見て、そういう期待が持てました。私はもしかしたらその頃には寿命で死んでるかもだけど。

キャラクターや物語は消費されるものと思われがちだけど、全然そんなことはなく、
我々より長く生きるのかもしれない。
我々の記憶や、資本経済を糧にしてずっと長く生きるのかも。とか色々考えました。

とりあえずホヨピタ、継続してくれ〜!






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2022/01/28(金)

大ベルセルク展 大阪に行ってきた。









またやるかもしれないが、やらなかったら後悔するだろうな、どうしよう…と
めちゃ悩んだ末に行きました。
(去年のうちに行っておけばよかったのだが、なぜか春開催と勘違いしていたのだ)
日時指定チケットで、展示物は1人で1点鑑賞できるくらい、
物販はレジ複数に対し客は私1人という理想的な混み具合でした。

すごい枚数の原稿が展示されていて、時々立体展示物があるんですが、
最初から最後までずっと平沢さんの曲がかかっていて、
自分の持つベルセルクのイメージにどっぷりと浸かれました。良かった。
ペンタッチが少しずつ変わっていく様子が見られたし、
あとゴア表現も色々試行錯誤されているのが分かった。
私は血液だけを黒で描いて、他をグレーにしてある描きかたが好きです。
ゴア表現の好きな人の描くゴアシーンは、血と内臓に愛があって最高だ。

あと、原稿の印刷範囲外に、ペン先の試し書きがあって、親近感がわきました。
三浦先生でもあれなさるんだ!

最後に先生のファンにむけてのメッセージ映像が流れて、
「元気にやってます」とおっしゃっていて、なんとも言えない気持ちになりました。
先生はお若くて、肌とかつやつやで、亡くなるようには全然見えなかった。
アナログ作画は書道、デジタルは細工師だと例えておられた。
あと、自分は平沢さんに最初にツバつけたうちの一人!と
控えめなマウントをとっておられてニッコリしました。
ベルセルクは現在5分の3〜4というところで、風呂敷を畳み始めますとおっしゃっていた。

私は、10巻ほど読めてないので、一気に読み終えたいのですけど、
なかなか踏ん切りがつかない気持ち、分かっていただけますでしょうか。
ベルセルクのラストが永久に読めない日が来ようとはね。

チケットは事前購入で、ちなみに平日はやってません。週末のみ開催。今月まで。
みんな行ってね〜、とは言えないのがつらいところ。






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2022/01/29(土)

色々感想

夜桜さんちの大作戦(ジャンプ掲載)
ごめん、私もプラモのバリは取らないわ…。
塗装前に工作ナイフで削ればよくない?

呪術(ジャンプ掲載)
木造二階建ての家の代金のレシート……?
領収書?契約書?

ショーハショーテン!(ジャンプSQ掲載)
まず観客のハードルを下げてもらうネタでスタートして
途中からギアを上げるというトーク、
切り替えが難しそうだったけど凄く上手く流れた。
これ、実際にショーにかけてもいけそう。
ネタも良かったし絵も良かった。というか、映像化いけるのでは…?

ブルーピリオド(アフタヌーン掲載)
とうとう美術の、経済格差と居住地域による不平等の話が出た。
これまあスポーツでも演劇でも何でもそうですけどね。
生まれた家の経済力を越えられる才能というのはたぶん稀。

あと悩んでいるときにああいう自分の作品のこと全部わかってくれる人と出会ったら
相当やばいことになるだろうな…。
ネットワークビジネスや宗教でないだけまだましだけど。

金カム(ヤンジャン掲載)
尾形…なんだか普通の悪役みたいになっちゃって、どうしたどうした。
もっと理解不能なことを言って欲しいです私としては。

舞妓さんちのまかないさん(サンデー掲載)
まゆげが関西に来たので、そういえばキヨちゃんのおばあちゃんの
生活を補助するひとがいなくなったのだった。
キヨちゃんが帰省した時、電球とか替えてたけど
それまで電気が点かない部屋があったのおばあちゃん?
あと、キヨちゃんの家、ほかの2人よりも辺鄙な位置にある描写だったけど
スーパーにはどうやって行ってるの…?

舞妓さんちのまかないさん(アニメ)
ひっつみ汁がでっかかった。汁椀より少し大きめで想像してたけど、
ラーメン鉢よりも大きい、鍋ものくらいあった…。遠近感だろうか。

鎌倉殿の13人
用心深く、運も人も世界も信用しない現在の頼朝が、
やがて生き延びて地位が上がっても運や人や世界を信用しないのは容易に想像つく。
大泉さんのぽかぽかパワーで中和してやっと五分五分くらいではないか。
三谷さんの大泉さんへの信頼無限大。

封刃師
おっと早乙女さんの相方の人、
早乙女さんを最終的には殺す役割だという設定が2話目にして明らかに。

今週、偶然だけどジャンプのウィッチウォッチと戦隊がどちらも
体を小さな四角いキャラクター状のものに変えられる話だったが
展開がそれぞれ違って面白かった。






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2022/01/30(日)

映画かんそう
「ドライブ・マイ・カー」

予告を見た限りでは、妻を亡くした中高年男性と
暗い過去を持つ若い女が互いの心の傷を吐露して
最後は五穀豊穣、子孫繁栄を祈願して性行!ドコドコドコ…という、
むかしのアダルトゲームみたいなあらすじなんだろうな…と思ってました。
原作村上春樹氏だし(偏見)。
でも海外でものすごく評価されたと聞いて、じゃあラストは性行祭りじゃないの?
と思って見に行ったら、ちがいました。誤解しててゴメンネ!
でも妻との性行シーンはあるので、ご家庭での鑑賞向きではないかも。

2年前に妻を突然亡くした役者の男は、
広島で「ワーニャ伯父さん」の公演を行うべくオーディションを開始した。
彼専属のドライバーとして紹介されたのは、若い女性だった…というあらすじ。

こういうトーンの作品にしては珍しく心情を細かくセリフで説明してくれるので、
察しを強要する話が苦手な人にいいかも。

岡田さんに与えられた役がとてもよくて、
とくに終盤の車内のシーンとか、上手い人が演じると本当に映えますね。
西島さんはどちらかといえば共演者の荒ぶりを受け止める役。
北斗の拳で言えばトキ。そういえば彼は受け手の役が結構多いような。

ラストまでばれ

小説だったら2年後からスタートすることが可能ですが、映画だと難しいですね。
逆に文章だとあの朗読のテープが現実とリンクしている演出が難しい。
章の冒頭とかで戯曲の一節として引用する感じになりますかね。
それと手話での演出も、文章だと難しい。
(チェーホフ、予言の書などと同じで汎用性が高い言葉が多いということだろうけど
綺麗にハマってたな。それと輪唱するように音さんの創作と現実の共鳴が始まる演出もよかった)

悪女というのでなく素で倫理に縛られず謎多き女でそれゆえに深く男に愛され…みたいな妻と、
深く傷つきながらも愛情を持ち続ける夫みたいなああいうラブストーリーを好む女性の感性にヒットしそう。
でも妻だけじゃなく、破滅型純情真面目サイコパス岡田君とか、
無言無表情ウルトラテクニックドライバーとか、
すぐさまサスペンスを始められそうな人ばっかり集っているので、
主人公にそういう人を呼ぶ才能があるのかもしれない。
西島さんが岡田さんに刺されるんじゃないかとヒヤヒヤしてました。

どうでもよいことだが、まばたきってタイミングまで演技の一部だと私は理解しているが、
登場人物の中で、ドライアイなのか?というくらいまばたきしているひとがいて気になった。
様々な国の人が出ている映画なので、演技の流派の1つなのかもだけど

舞台ラストの演技、手話でないとこのニュアンスは出ないなとは思いつつ
「理由は検証されてないが、私たちは毎日苦しみ続けないとならない。
楽になってはいけない。何故ならそういう決まりだから」という意味に見えて、
宗教こえー…となりました。
映画の感想から脱線すると、手話使用者キャラクターの舞台劇への登場、
既存のセリフを単に手話に直すのではなく、
手話使用者の脚本家が台本を書き直すべきと思うけどどうだろう。
手話、たとえば「相手の手を掴めば、相手の言いたいことを捻じ曲げるのが可能」
「目を閉じれば相手の言葉を完全に無視することが可能」など、
音声言語では使えない演出が多くあると思う
それを使いこなせる人が脚本を書くべきだ。
英語を話せない人が書いた英語脚本など使えないのと同じだ。

原作は未読ですが、表題作にプラスして、
怪盗やヤツメウナギの寝物語は「シェラザード」
妻の浮気を目撃する男のエピソードとバーは「木野」から採られているようです。




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2022/01/31(月)

映画かんそう
「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」

ウェス・アンダーソン監督
スタートと同時に
「情報が多い!待って!止めて!設定語らないで!静止画にして!そのビルの完璧なデザイン何!?アー!」
となりました。
雑誌の体裁のオムニバスという知識くらいはあったほうがいいかも。

映画というより、天才小説家と天才画家のコラボを見ているようだった。
この小説を書ける人は世界に何人かいるだろうし、
この絵を描ける人も世界に何人かいるだろうけど、
この映画を作るためにはその2つの才能が1人の脳に宿る必要があって、
いまのところそんな人間はウェス・アンダーソン監督しかいない。
どんなに予算をかけても、人をたくさん集めてすごいCGを使ってもこの映画は作れない。
しかしその代わりに、興行収入でてっぺん取れるタイプの映画ではない。

相変わらず役者にモテモテで出演者が非常に豪華。
ビル・マーレイ、ベニチオ・デル・トロ 、フランシス・マクドーマンド、
エイドリアン・ブロディ、ティルダ・スウィントン、ティモシー・シャラメ、
レア・セドゥ、リーヴ・シュレイバー、エドワード・ノートン、
ウィレム・デフォー、クリストフ・ヴァルツ、シアーシャ・ローナン。
(でもどこに出ておられるか、私には分からなかった人もいる)

内容ばれ

全シーンが凝ってた。凝ってないシーンが一瞬もなかった。
美しい映像って、天候や植物が美しい、人間の顔が美しい、色が美しい、
色々ありますが、ウェス・アンダーソン監督は
人間の全身及び人工物の形の美しさ、その美しいものを画面に配置した構図の美しさだと思います。
ちょっと仕掛け時計を連想します。
(でもアニメは、うーん…?アクションを実写でやるとトーンを統一できないという判断かな?)

特筆すべき映像が多すぎてさすがに全部は覚えきれなかったが、
(私は牢獄の画家の話がとても好きです)
殺そうと決意した瞬間、顔面に光がさしてカメラがスライドして
奥の厨房で肉を解体している人物が映るところ、
なんでこんな演出を思いつくのか分からないし、
なんでこんな完璧なリズムで撮れるのかも分からない。
わあーって思いました。

ネスカフィエ氏の「期待に応えられないのが怖かった。異邦人だから」ってセリフ、
いつもウェス・アンダーソン監督の色彩設計って
根本的に有色人種向けではないんだよなあとは思うのですが
努力はなさってる気がする。





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