10月日記

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2021/10/01(金)

ライオンスペシャル 高校生クイズ2021かんそう

今回はますます問題のバラエティ傾向が強くなり、
発想>>>知識というバランスだった。

出題に関してバレ

へえ…と思ったのは日本の北と南で使用される
コンニャクの色が違うこと。関東より上は、
白いコンニャクがメジャーなんですね。
こっちではほとんど見かけない。

あと東京から乗り換えなしで行ける都道府県、
香川が寝台で行けるのが引っ掛けぼかったが(すみません)
都民がうどんを食べるためにできた電車なのでは…とか
邪推してしまいました。

様々な家具やアイテムの置かれた部屋の中に3人で入って、
ある条件でポイントが増えるので推理して100点をためろという問題、
色や高さなどは引っ掛けで、結局自分たち以外の、
金魚があるラインを通過するとポイント加点だったというオチ、
「自分たち以外に動いているものは何か」
というところに気付けるのはすごいなと思いました。
あと基準のラインを外の壁に書いておくことで、
水槽をかきまわす、などの虐待行為をしなくても、
水槽ごと左右にスライドさせればよくなっているのは
細やかな配慮だった。

優勝は奈良でした。おめでとう!





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2021/10/02(土)

色々感想

ヒロアカ(ジャンプ掲載)
あっ爆豪くんがデクって呼び名をやめた!
とうとう…。爆豪くんにとっては元々は蔑称だもんね。
いじめ被害者と、いじめ加害者の理想的な関係の改善、という気がする。
デクくんがすごく強くて優しい子だから成り立った和解だけど。

PPPPPP(ジャンプ新連載)マポロ3号さん
https://www.youtube.com/watch?v=qJfFIwkvJjc
先週からスタート。音楽家の家の7つ子として生まれた主人公は、
ほかの6人とは違い1人だけ凡才。しかしピアノの夢を諦められず…
という話。たぶん作者さんはピアノ界についてすごく詳しいという訳ではないっぽい。
でも演出の力押しで読ませてしまう点で「アクタージュ」っぽい。
演出の力押しは、馬力がないと失敗するので今後ハラハラしそう。

Dr.stone(ジャンプ掲載)
コンクリに竹を通して鉄筋の代わりになるのかー!
水分を吸いつくされてバキバキになるようなイメージだけど
そうでもないんだな。

ロボコ(ジャンプ掲載)
きのこたけのこ論争だけど、
たけのこの里は手が汚れる、きのこの里は自立しないって面白い視点。
たけのこの里で手が汚れるとか思ったことないけどね。
(たけのこ派)

NIGHT HEAD 2041(ジャンプ掲載)
ブラコン兄弟2組がいて、
かわいい系担当のエンパス弟2人が消えて、
パワー担当番犬系兄2人が残ったというわけかな?
なんかゲームのルート選択ミスにしか思えないが
なんとかなるだろうか。










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2021/10/03(日)

映画かんそう
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」

2006年から続いたダニエル・クレイグのボンドシリーズ完結作。
クレイグボンドは全5作品。007シリーズとしては25作品目。

仕事よりもマドレーヌとの愛を選び引退したボンドだったが
旅行先で敵の急襲を受け、マドレーヌへの疑念が生じ…というあらすじ。

私はおそらく全25作おおむね鑑賞している。
といっても半分ほどは子供の頃にテレビ放映で見たのですが。
ここ10年ほどの世界的な価値観の変遷とパンデミック、
大変難しい急流を乗り切ったフェーズだったと思います。
最初の抜擢の際に大バッシングを受けたダニエル・クレイグ氏ですが
このシリーズのために様々な努力と犠牲を払われた。
お疲れさまでした。一番好きなシリーズです。
特に好きなのは「スカイフォール」ですかね矢張り。

旅行に出られない現在、
冒頭のマテーラ、行きたすぎてため息が出ました。
(ボンドの隠遁先のジャマイカの住居も)
あの過去を燃やす儀式、本当にあるんですかね。
「スペクター」の死者の日のお祭りがとても幻想的で素敵だったのですが
あれは実際のお祭りとは全然違って、あれを期待して来る観光客が増えすぎて
困ったメキシコが映画の通りのパレードを開催するようになったという話を知って
疑い深くなりました(笑)

悪役が子供に対して少々高圧的にふるまうシーンがあるので苦手な人は注意。

ラストばれ

ボンドシリーズは男性のための物語で
過去シリーズの女性キャラクターは99%消耗品扱いだったのが、
ダニクレボンドでの女性キャラクターは随分変わって、
特に今作は、過去の女がいまだにボンドの記憶に傷を残しているし、
時に油断ならないライバル、
危なっかしいがこいつはもしかして大物なのか…?っていう新人女子、
あと亡くなった尊敬できる上司、と人間扱いになったこのシリーズが好きでした。
(男性のためだけの物語を一部分残しておく必要はある気もするけどどうだろうね)

新人のパロマさんは、マティーニをグビグビ飲んじゃって、
ボンドが「えぇ…」って顔しているところが好きです。マティーニ飲みたくなった。
性的アプローチなのかと考えたボンドが「お互いにもう少し知り合ってからのほうが」
って言ったのも21世紀ボンドですが「ごめんなさい、そういうのじゃないの」
っていうパロマさんの対応も、女が出てきたら即交尾というボンド世界の終焉を感じた。
でもスレンダーな体に裸に近いドレス、コケティッシュなふるまいは
男性観客も楽しめただろうし、現時点の最適解という気はする。
ノーミさんは、優秀な子が優秀であるがゆえに愛嬌と従順を必要とせず育った、
いかにも優秀な新人っぽい性格でかわいいけど、
終盤すっとナンバー返してあげたりアシスト役に回るのは少し寂しかった。
新シリーズの007、ノーミさん来るかな?
ガールズじゃないけどQはキッチンに蒸籠があるのすごい。
スフィンクスちゃんと暮らしているのも、
彼氏を初めて家にお招きするイベントで蒸し野菜を選択するのも
その機会をボンドに潰されたのも
そのあと家に居座られてしまうのも、あまりにもQっぽすぎる。
今回はボンドにツンツンしている時間があまりなかったのが残念。
もっとQのツンツンが見たかった。猫とQのミニドラマシリーズとか見たい!

Mは、酒量が増えてませんか?心配になった。
MCUのインサイト計画的を思わせるヘラクレス計画、
そしてミサイル発射、あのあとどう責任をとったんだろう。
そして今回の悪役ラミ・マレック演じる、サフィン、
代々薬草園を継承する復讐者、日本趣味とか設定はものすごくよかったし
ラミ・マレック氏の静かな演技も良かったが、
尺不足によるエピソードの足らなさは勿体なかった!

マドレーヌの秘密を知ったら死ぬとかブロフェルドが言うので
血の繋がった兄妹とかかな?と思ってたけど、え?
カッコウとかも単に托卵って言いたかったの…?なにか見落とした?
いや結果的にはそうなったけど、あの時点のブロフェルドには知りようがなくない?
関係ないが私は最近ドラマで「pas mal」ってフランス語を覚えたばかりで、
聞き取れたので嬉しかった。あのシーン可愛かったですね。
本来なら今頃みっちり料理を仕込まれていたんだからな!?

予告で見た橋からのジャンプ、すごく楽しそうだった。
「ponte acquedotto」という場所で、
片腕ロープだと負荷で肩が抜けるのではと思ったが
高さは37mらしいので案外いけるかも。
(橋からのジャンプ、30mと100mやったことある)

大作映画で、愛国心や愛情、アクション、
そしてポリコレ、様々な要素を含むエンタテインメントは
定食のようなもので、どうしても似通ってきてしまう。
そういう意味でなんかフェーズ1〜2の頃のMCUを思い出す…
って気がしてたところにあのラストメッセージでふいてしまった。






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2021/10/04(月)

映画かんそう
「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」

「死霊館ユニバース」の第8作目。
今回は「ラ・ヨローナ〜泣く女〜」のマイケル・チャベス監督です。
実際にあった「悪魔が私に殺させた」事件を下敷きにした作品。

このシリーズ、ホラーのこと全然知らないけど何か見てみたい〜!
という人に私が勧めるとしたらこれだなって作品で、
ちょっと怖いけど結局、愛と神が勝ち、犠牲者もそんなに多くなく、
大団円が約束されています。
逆に言えばこの作品を見て、何か合わない…と思ったひとは
ホラーに適性がないかあるいはハネケ監督やアリ・アスター監督、
ニール・ブロムカンプ監督など、マニアックな路線に行ったほうがよいかも。

1981年、11歳の少年ディヴィッドの悪魔祓いの儀式に呼ばれたウォーレン夫妻だったが、
ディヴィッドの姉の恋人、アルネ・シャイアン・ジョンソンの発言により
悪魔はアーニーに移ってしまう。
悪魔祓いの際に深手を受けたエド・ウォーレンの回復期に
アーニーは家主のアラン・ボノを殺害する。
検察は死刑を求刑するが、
夫妻はアーニ−が悪魔に乗り移られていたと裁判で主張する…というあらすじ。

今回も死霊館シリーズらしい盛り盛りのお話で楽しく見ました。

ラストばれ

ロレインと拮抗する能力者の女が出てきて、互いが互いの感覚器を乗っ取り、
おっ?百合か?百合か?と思ったが、お亡くなりになって残念でした。
自分の後ろ姿が見える画とか、怖くはないんですが
パニックになりそうだなと思って見てました。

私はアーニーが昔いじめられていた話とか、あの辺が
ほかの被害者とつながるのかな?
と思ってましたが、悪魔崇拝者が人を呪うのにとくに理由とかない、っていうのに
一番ぞーっとしましたね。
なんの理由もなくあんな面倒くさいことを!?
もっと…資格とったり株やったり自分の得になるようなことをすればいいのに…。

今回はロレインのサイキック無双で、
今後サスペンス路線に舵をとるのもいいなと思いました。
エドの調子が悪かったので、ずっとプリンセス状態でしたが、
(心なしかセリフも「ほかの方法はないの?」とか「気を付けて」とか
しおらしい感じに…)
最後は決めてくれました。
毎回、良いいちゃつきをありがとうございました!という気持ちで劇場を去ってますよ。
最後のあれ、エドじゃなかったら重い!こわい!と思ったかもですが
エドだからまあいいでしょう。ロレインも感激してたしね。


映画とは全く関係ない訃報

https://blog.goo.ne.jp/ojiroh/e/74854f3b6cf2e295f39cd49b64ddebdc
十代の頃に本を買って以来、現在までずっと同人誌を買ってきた
「突貫工事!おぢろう組っ」さんの里中守さんが、
今年の春頃に亡くなっていたと、昨日相方のへうがさんが発表されて、
呆然としています(飼い猫のぽーぽーちゃんも同じ頃に亡くなったそうです)。
二次創作作家さんの中で私が一番影響を受けた人でした。
シリアスがうまく、詩のちからが強く、発想が独特で、
なによりギャグセンスに定評のあるかたで、
つまりはオールマイティタイプの作家さんでした。
近年は二次創作よりも旅行や、飼い猫、
フィギュアスケート観戦のエッセイコミックを主に描いておられましたが
それもまた面白かったです。
手にしびれが出て念のため病院でCTなどを受けてそのまま入院、
そして1か月ほどで亡くなったそうです。残念です。
おそらくまだ50代くらい、お酒もたばこも特に好まれず
山登りを趣味にされているほどご健康だったのに。
昨年から漫画を描かれる方が若くして次々と亡なられるので、
やはり毎日足を使ったほうがよいのではないかと思っています。
在宅勤務でデスクワークのかた、元々自宅で作業なさっているかた、
多少仕事を犠牲にしても毎日歩いてくださいね。
里中守先生が極楽で面白い娯楽作品にたくさん出会えますように、
ファンの一人としてお祈りしております。







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2021/10/05(火)

パンデミックがなければ去年の秋に開催されてた
「ハリー・ポッターと魔法の歴史展」にとうとう行けた。
長かった。
やっと始まったかと思ったら緊急事態宣言で冷や冷やした。
科学や医学に基づかない世界各国の魔法や呪術、幻想文化の資料と、
ハリー・ポッターに関するアイテムやスケッチや絵、
JKR女史の創作メモなどが主に展示されていました。

日本からも薬草の文献や河童のミイラなどが展示されていて、
ちょっとそこだけ笑ってしまいました。
自国のものだと展示物の価値の高低が分かるというか。

あのブルームズベリー社の編集者の娘さん、
アリス・ニュートンさんが書いた有名なメモとかも展示してあって、
残ってるのがすごい!と思いました。

ジム・ケイ氏のスケッチやキャラクター画を見られたのはとても良かった。
特にルーピン先生のスケッチ。
これまで公式や二次創作の様々なルーピン先生を見てきましたが、
ひと目で「ルーピン先生はこの顔だ!」って直感してしまう顔だった。
あと、同じく映画も挿絵もそれぞれ好きだが、
あーマクゴナガル先生はこういう顔だなーってなる肖像画。
ダンブルドア校長も。
優しそうだけど、たぶん難しいところもある人だなっていうニュアンスの目と口元。

日時指定チケットでしたがなかなか盛況で
変わらぬハリポタ人気にニッコリするのと同時に
状況的にはちょっとヒヤッとしたりして忙しかった。
でも開催めでたいです。












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2021/10/06(水)

映画かんそう
「レリック−遺物−」

行方が分からなくなった老女の捜索のために故郷に帰ってきたその娘と孫娘。
ある日突然戻ってきた祖母と同居生活をするが、
祖母に認知症の症状があらわれており、
それと同時に母娘は家の中で不審な物音を耳にする…
という認知症ホラー。
終盤まで特になにか出るという訳ではなく緊張感で引っ張るので、
モニタで片手間に見ると退屈かも。
見るなら集中して見たほうがよろしいです。

近年見た認知症サスペンスと比較して
そういえば男性の症状は攻撃、
女性の症状は防衛にでることが多いような気がするな、
などと思いました。

ラストまでばれ

監督の経験が元になっているそうですが、
自分が孫にプレゼントした指輪を、盗まれたと思い込んで非難する様子や
写真を食べたりする奇行、みんなのところへ帰りたいと泣く姿、
自分の娘と孫ではなく偽物だという警戒、どれもつらい。
あと「頭の弱い子」って言葉で孫娘が動揺したことから察せる、
以前はああいう言葉を使う人ではなかったのに…
(おそらく心では思ってた)という変化も地味につらい。

ラストはあれ、祖母は実はすでに死んでいて、
母娘が一緒に暮らしていたのはミイラだった路線…?
って思ったけど、失踪する前に話した人が1週間前って言ってたから、
あの気温で2〜3週間であの状態にはならんなという理由でその線は消えた。
まあおそらく現実としては
「おじいちゃんが亡くなってこの家は妙に広くなった」ってセリフから、
時々壁の裏に迷い込んで生活なさってたのだろう。
ホラー的には、気付かれないまま死んだ曽祖父の悪いものが祖母に乗り移り
母にも伝染した。
映画的にはあの迷路も黒いカビも、認知症のメタファなのだろう。
ステンドグラスの窓と、最後の母親の背中は遺伝子のメタファ。

そういえば私の祖母の家、リフォームするときに壁を壊したら、
向こう側に封鎖した部屋が新しく出てきたというのを思い出しました。
封鎖を知っている世代が全員亡くなり、
係やその子供世代は外から見た家の大きさと、
中の広さが一致してないのに数十年気付かなかったのです。
私も、後から考えると変なんですが、全然思いつかなかった。







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2021/10/07(木)

映画かんそう
「TOVE トーベ」

ムーミンを創造したフィンランドの画家、小説家、漫画家
トーベ・ヤンソン氏(長年TOBEだと思っていたら、TOVEでいらっしゃった)の伝記的映画。
アトリエを構えてからの、新聞記者アトス、舞台監督ヴィヴィカ、
両名との出会いと恋愛とその結末を中心にした映画です。

どっちかというと私はトーベ氏×トゥーリッキ氏派なのに、
間違ってヴィヴィカ氏×トーベ氏のブックを買ってしまった虚無の気持ち…。

ラストまでばれ
(注意: 冒頭12行は愚痴です)

「リンドグレーン」の時も書きましたが
女性芸術家の映画となるとどうして創作よりも
性愛とか父へのコンプレックス…みたいな話になるんだろう。
製作者は誰と誰がまぐわったとか孕まされたとかに興味バチバチで
それこそがエンタテインメントなのかもしれませんが、
こっちは本当にビタイチ興味ないんでゴシップパート終わるまで仮眠をとりたいくらいですよ
メロドラマ終わったら爆発シーン入れてくれたら起きるからさ…。
もしこれがディック・ブルーナー氏やチャールズ・シュルツ氏、
手塚治虫氏の映画だったら、不倫とか恋愛遍歴(ベッドシーン連発、
嫉妬とか別離とか)や母親へのコンプレックス…って内容になったろうか?
でも北欧の男性の伝記映画を見たことないので、
今後見る機会があってそっちも下半身映画だったら諦めます。愚痴終わり。

冒頭、第二次大戦で破壊された街を歩くトーべが、
全く違うムーミン世界の情景を描写しながら歩くシーンは、
現実世界と空想世界の関係の表現としてすごくすごく良かった。

トーベはお家賃や食べるものにも困るくらいお金がないのに、
彼女には教養があり、アトリエには歳書がずらりと並んで、
お酒も煙草もバンバン飲めるところに(国の?親世代の?)豊かさを感じました。

アトスとも不倫、ヴィヴィカとも不倫で、
当時のフィンランドは不倫を罰する法がなかったのか?という気がしますが、
同性との浮気はノーカン!みたいなトーベの俺様ルールは笑ってしまいますし、
人の配偶者と寝ておきながら浮気に怒るというのは意味が分からない。
実際のトーベはポリガミスト、まではいかないけど、
1対1の関係に拘らないタイプだと思うので、ああいう展開にはならんのでは?と思いますが。

あとアトスと不倫→アトスの新聞社から仕事をもらう→
ヴィヴィカと不倫→ヴィヴィカのお父さんから仕事をもらう、という順番で描くと、
枕営業みたいだからよしなさいという気はした。

ヴィヴィカとの体験がどうだったかアトスに聞かれたトーベが言った
「息をのむほど華麗な竜が舞い下りたようだった」という言葉が綺麗で、
ムーミンに竜の出てきた話があったなと思って帰ってすぐに再読しました。

むかしムーミン展に行った時、パレットの実物を見たが、
でかくてびっくりした記憶がある。
あれで作業できるなら相当な腕力の持ち主だろうな…と。
配線とか薪割とか、家周りのこと一式できるのは格好いいですね。
ちょっと憧れました。(後半1時間は無人島の話になると思ってました)

1950年前後頃、フランスでホラーが大流行りしてたというヴィヴィカの話はとても気になりました。
ハマーフィルムは微妙にまだだし、一体なんだろう。国産ホラーだろうか。

ムーミンはどうして怒らないの?彼は臆病なの…というやりとりで、
「えっあの不機嫌を隠しもしないトロールが!?」って思ったんですが、
怒るの定義が違うのかな?

最後のご本人映像、全力で踊っておられておかわいらしかったです。

ところで映画とは全く関係ないトウーリッキ氏の話を開いてください。
私がトゥーリッキ氏のエピソードで一番好きなのは、
ヤンソン氏が森で釘をぶちまけてしまって「ウワー!拾うの大変!」って思ったら、
トゥーリッキ氏のバッグの中から磁石がス…と出てきて、
「なんで!?」ってなった話です。ご静聴ありがとうございました。









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2021/10/08(金)

漫画かんそう
「トリリオンゲーム」既刊2巻

原作稲垣理一郎さん
作画池上遼さん

若くして世界有数の資産家に成り上がるハルとガク、
正反対の性格をしたコンビの、型破りな立身出世の物語。

容姿が派手で、人並み外れたコミニュケーション能力を持つハルと、
ITオタクで常識人でコミュ障のガクはなぜか気の合う友人同士だった。
就活で志望会社から落とされ落ち込むガクに、
一流企業の内定を蹴ったハルは起業を持ち掛ける…というあらすじ。

集英社で「Dr.stone」の原案をされながら、
小学館でもこちらの原案をされているのをジャンプ作家コメントで知り、
読んでみました。
稲垣さんはアイディアマンの山師と、
真面目な、または純朴な努力家の組み合わせが死ぬほどお好きなのだな…と思った。
アイシールドも、Dr.stoneも、この作品も、全部そのパターンで
でも全部違って全部面白いのはすごい。
(でも一番エグみがなくて、少年少女が読みやすく
エンタテインメントなのはDr.stoneだと思います)

内容ばれ

業務内用は何でもよくて、ともかく融資を取りつける必要があって、
巨額であればあるほどよい、というのは、そういうものか……という感じ。

商品のソフトがあるふりをして、実は人間が対応しているというの、
現実に聞いたことがあって、
キャラクターがまるで人格があるかのような応答するギャルゲのソフト会社が、
キャラクターの中の人とおぼしき業務内用でバイトを募集してたというやつ…。

青年誌だけあってあまり綺麗事は描かれない予感だが、実写化しやすそうだ。











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2021/10/09(土)

色々感想

ウィッチウォッチ(ジャンプ掲載)
お茶の作法のテストを遠隔操作で完璧にこなそうとするが
離れているため不自然な動きを連発するという篠原先生らしい回。
モイちゃん本当に何でもできるな!

プリキュア
あすか先輩と、なにやら因縁のありそうだった白鳥先輩の過去回想話。
なるほど不正を許さないあすか先輩(友への加害を許せないのもある)と、
穏便に済ますことでみんなの為になると考える白鳥先輩かあ。
たしかにどっちも一理ある。

RE-MAIN(最終回)
あともう1回あればという感じかなあ。
兄弟の確執と、彼女さんの話は無理やり決着付けた感じ。
これ序盤の性格の良い主人公を好きになった人は
性格悪い主人公のまま終わってしまったので、
ちょっとサムネ詐欺のような気持になったのではないか。

NIGHT HEAD 2041(最終回)
弟が消えたと思ったら、お兄ちゃんたちもあとを追った。
片方の世界は、兄弟の命運にかかっているそうだ。
へー…そういう話なんだ!?結局よく分からなかった。
残念ながら面白くなかった…。

舞妓さんちのまかないさん(アニメ)
原作第一話が第一話じゃない!?
ええー私あのパンプディングの回が好きで、すぐにお店を探して食べに行ったくらいなのに!
京都の街は美しいですね。

テスラノート(アニメ)
女子高生忍者が「テスラの欠片」を使ってテロを起こす謎の組織から街を守る話のようだ。
原作は西田征史さん、久保忠佳さん原案による漫画。
とりあえず視聴を続けます。

仮面ライダー
ブラック企業に対するYouTuberの告発を、
暴走する正義文脈で「おじいちゃんが泣いてるぞ」と成敗していたので、
おっ、体制寄りライダーか…?とか思った。

ミステリ作家リモートトークアーカイブ
綾辻行人さん+有栖川有栖さん+法月綸太郎さん+竹本健治さん、
4人の作家さんのトークをオンラインで聞きました。

有栖川先生の学生時代のミス研の話、キャンパス移転で新校舎には新入生が、
旧校舎には先輩たちが集って分断が起き、親交がなくなった…というのは地味に切ない。
あと綾辻先生が、最近の仕事について語るついでに奥さんの小野先生の新作…と言って、
フェルトで作った寿司モルカーをチラ…と見せておられたの、すごく可愛かった!
寿司モルカーもかわいいけど、綾辻先生もめちゃくちゃかわいかった!
他の3人の先生は沈黙…ふふor分からない…って反応だったけど!

綾辻先生のツイッターアカウントで、
最近小野先生の作られたモルカーアート写真がどんどん上がって、
それがめちゃくちゃ上手くていらっしゃるので、
小野先生、文学部だと思ってたけど造形畑だっけ?と調べてしまった程なのですが、
彼女は別に仕事から逃避してるわけではなく、病状が思わしくなくて、気分転換に…って、
綾辻先生が言い訳されてるのが微笑ましかったです。
が、病状が思わしくない、という表現には微笑ましいのの100倍くらい不安を感じる昨今です。
作家先生は、作品を産まなくても、生きておられるだけで読者のためになるので、
どうか気後れなくお好きなことをなさってほしい。


そうそうファイブスターの最新刊が発売されました。
私の手元にはまだ届いていませんけどもね!








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2021/10/10(日)

映画かんそう
「キャッシュトラック」

ガイ・リッチー監督作品。
現金の輸送を行う警備会社は強盗の襲撃を受け、従業員2名を失った。
補充で入ってきた新人は別の警備会社からの転職で、
経歴と実力は平均的だったが、ある日再び強盗の襲撃を受けた際
驚くほどの手際の良さで強盗全員を射殺する。
一体、男の正体と目的は何なのか?というあらすじ。
ステイサム主演です。

フランス映画「ブルー・レクイエム」のハリウッド版らしい。
そのせいなのかどうなのか、
ガイ・リッチー度100%だった「ジェントルマン」に比べると
無駄口と寄り道が減って真面目な感じに。
なので作品のトーンはぐっと暗くなってノワール映画調になっています。
ハードめのマフィアものや香港ノワールなどがお好きな方は大好物だと思います。
私は割と好きです。

ラストばれ
好きなのは、復讐ものだからですけど、中盤までのねたばれだから書けない。
最初に一般の人が殺された音声情報が入って、
妻とは離婚した、他の家族はいないの台詞に含みがあったので
はいはい、分ったよ!と思ったんですが、
あの襲撃シーン、ステイサムの事情で1回、
強盗側の事情とサイコパスヤバイヤバイを描くのにもう1回と
都合3回も見たので、3回は飽きるよ!巻き戻し1回でよくない?と思った。
ガイ・リッチー監督作品にしては、時系列はすっきりしているけども。
スコット・イーストウッドさんは、いい役をもらったと思う。人の心のないやつ。
特性のないメインキャラクターより、
こういう役でキャリアを積んだほうがよいのではないか。

ギャング側も、警備会社側も、元軍人側も、みんな味があってよろしかった。
もうちょっと生き残っても良かったように思う。

あとあの警備会社を狙う強盗は3グループもあったってことで
ちょっと狙われすぎじゃないです?

この世界「ジェントルマン」とクロスオーバー可能で、
とくに腹心の部下つながりでレイモンドとマイクは苦労話で盛り上がりそう。






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2021/10/11(月)

アニメかんそう
「What If…?」(全9話)

6話
アイアンマン無印で、テロリストに誘拐される寸前のトニーを
キルモンガーが救ったとしたら…?という話。
キルモンガーはトニーの信用を得て、スタークインダストリーズを掌握したうえで
ティ・チャラとトニーを亡き者にし、ワカンダとアメリカを敵対させ
すべてを手に入れるという珍しくヴィラン大勝利の話。
ラストにシュリ姫とペッパーが手を組んでキルモンガーの野望を阻止するぞ!
というシーンが入って終わります。普通のマーベル映画と完全に逆ですね。

7話
オーディンが拾ったロキをちゃんと彼の国に返していたら?という話。
ヨトゥンの王子として育ったロキはコンプレックスもなく
ソーとは親友です。やっぱりお前のせいだったのか、オデン!
ソーとロキがものすごい仲良しで微笑ましかった回。
お母さんが来たらみんなスーンとしていい子になるのも面白い。
ソー三部作全部わいちち監督だったらああいう感じになったのかもしらん。
ラスト、なぜかウルトロンが地球を支配せんとしている。
どうしてそうなった?

8話
ウルトロンが石を手に入れ、最強無敵になった世界。
前編後編です。
地球および他の惑星の有機生命体をほぼ全滅させ、
多元世界をも感知し滅殺に乗り出したため
ウォッチャーと殴り合いになる。

スティーヴ・ロジャースが大統領になる瞬間かな?という世界が一瞬映る。
ホークアイとナタ姐にかんしては、
どっちか死なないと世界が滅ぶの!?と聞きたい。
あとこの話のサノス、かまぼこくらいの戦闘力しかない…。
上映時間6時間もかけて倒したのに!

9話
困ったウォッチャーが各世界から選んだ戦士を集結させる。
つまりこれまでのIF世界を全部繋げてきた。
(ゾンビ世界のつなげかたはとても強引だった)
CAWSのペギーバージョンだ!!!!ウ、ウワー!
ペギーとナターシャの親友ってムードがすごくいい!
ナターシャはペギーに男を紹介している!ワー!
この2人がとても良かったのとあとアクションも良かった!
アタッカーと補助魔法と盗むコマンドの人の連携でFFぽかった。
全員防御力が硬いのがいいな。

あとそのストンパーの中身、洗脳されてないやつ?洗脳されてるやつ?
それと、ガモーラとトニーがいて、ガモーラが選ばれるのにオッと思ったんですが
あの話って10話の内の1話で、カットされてシーズン2に飛ばされたらしい。
そ、そんな!?その件を除いては、なかなか凝ったアニメでした。
でもゾンビ回は嫌い(笑)





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2021/10/12(火)

漫画「ブルーピリオド」の本誌掲載分に出てきた
藝大のバタ丼、どんな味なんだろう……?と思って作ってみた。
もやしと豆腐をマーガリンと醤油で炒めてご飯にのせるというシンプルな料理。
豆腐は炒めた豆腐説と厚揚げ説があるので厚揚げにした。
あまりに寂しいので葱としらすと煮卵を足した。
なかなかおいしかったです。



これ上の具材だけ冷凍しておくと、
疲れたときにご飯に載せるだけで丼ができていいかも。




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2021/10/13(水)

映画かんそう
「アンチライフ」

滅びる寸前の地球から、裕福な人間は遠く離れた星に移住しつつあった。
移住のための船には睡眠状態で到着を待つ人々と、
船を安全に航行させる役割の人々が乗り込んでいたが、
船内には正体不明の生物が乗り込んでおり、
船員たちは徐々にその餌食となっていく…というあらすじ。

2016年「パッセンジャー」と2017年「ライフ」を足して割って
予算を20分の1にした感じ。
一応ブルース・ウィリスが助演なのですが…。

序盤はそれでも一応普通のB級SF映画に見えなくもないんだけど、
後半になるにつれお金のかかりそうなショットは
「よく見えない」「省略する」等の方法で切り抜けているうちに、
トンチキアニメか紙芝居みたいになってきて、
???というラストを迎えるのでした。
予算がないときはSFや時代物を撮らないほうがいいんじゃないですかね。

内容ばれ

荒くれ船員たちがこっそりお酒を合成してみなで飲んでいるのは、
英国の階下の人々みたいでちょっと面白かった。
あと謎の触手は宇宙ができる以前からいたって言ってましたが、
クトゥルフって言いたいのか何なのか。
だいたいあの触手の設定もころころ変わりすぎて訳分からないし、
何がやりたいのかもよく分かんなかった。









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2021/10/14(木)

ドラマかんそう
「ペンブルックシャー・マーダー 21年目の真実」

実在の連続殺人犯ジョン・クーパーを元にした英国のドラマで、
放映時は高視聴率を獲得したとのこと。
1989年に起きた残虐な殺人、ひいてはその後にもあった幾つかの似た未解決事件を、
赴任したばかりの刑事が最新の科学技術を使って洗い直し、
とうとう犯人を見つけるという内容。
主演はルーク・エヴァンス。

ラストばれ

最終的にカタルシスが得られるのだが、事件がともかく悲惨なのと、
犯人の他者への見下しと自尊心の強さといった、
あの類の人々の特徴をよく表現しているので途中ややきびしい。

中でもサイコパスに完全に支配されて下僕になっている嫁を見るのが不愉快だった。
下僕の適性がありすぎて、サイコパスから離れられない人。
良心の呵責を覚えつつも我が子の虐待にさえ目を瞑る。
被害者か従犯か微妙なところだと私は思う。

過去に友達と遊んでいて被害に遭った女性が勇気を出して証言するシーン、
通常のドラマならそれが決め手になって有罪判決につながる流れなのだが
弁護士に「でも犯人は目出し帽をかぶっていたので顔を見てませんよね?」
で終了してしまうのは英国のドラマだなあという感じ。






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2021/10/15(金)

カレーめぐりと同じく2年ほどかけて、
こつこつと関西のキャロットケーキ行脚をした。

大阪エルマーズグリーンカフェ(クリームがおいしい)。


大阪うさぎとぼく(さっぱりめ)。


大阪ウィキッドベイクショップ(ヘヴィ)。


京都鳥の木(スパイスやや強め)。


京都松之助(バランスがよい)


一番好きなのはウィキッドベイクショップだった。
ただし常時販売品じゃないんだよなー。
ところで私、気付いたんですが、キャロットケーキを探していると
英国菓子専門を謳ってはいないけど、
でも置いているお菓子は英国菓子だけってお店が見つかりやすいです。





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2021/10/16(土)

色々感想

鬼滅の刃 無限列車編(アニメ)
映画の無限列車にオリジナルシーンをくわえて毎週放送。
1週目は列車に乗り込む前の煉獄さんを追う完全オリジナルでした。
天ぷらそばを食べたくなったので、
どん兵衛の「炎ぷらそば」を食べた。
ひさしぶりにどん兵衛を食べたが、なかなかおいしいですね。
罪もなき牛鍋弁当が2回も地に落ちて食べられなくなるのでつらかった。
牛鍋弁当ーーー!!!!

相棒20
がっつり前シリーズからつながってましたが
今後は殺し屋が恒常的に出てくるんだろうか?
脚本は輿水泰弘さん。

FSS16巻
mission16「ラキシスを守れ」というシミュレーションゲーム風だった。
しかしすごい攻防戦だったけど、最終巻でやることがなくなっちゃったのでは。
それとも不穏な伏線があったがラキシスと天照のバトルでもするのか。

年齢的に、
「あのかたが…」とか「あのときの…」みたいな匂わせをされると、
いつの誰!?ってなるので、リンクを貼って過去巻の該当箇所に飛べるなら
全巻電子書籍で買いなおしてもよい。

さて月末の衆議院選挙ですが、俳優さんたちが投票を呼び掛ける
動画をアップロウドしました。
こういうの、事務所が絶対に許さないと思っていたのでびっくりした。
https://www.youtube.com/watch?v=Ygtmbwj0sV4

下記はめずらしく選挙の話なので、苦手な方は飛ばしてください。
選挙の真面目な話なんて20年近く書いているこの日記でも初めてです。
この2年、国民の7割が反対し、45万人の反対署名が集まったオリンピックが
強制的に開催されたり、
3億を投じたCOCOAがまるっきり役立たずのソフトであったり、
ワクチン交渉の遅れ、260億円かけて不要な布の配布で終わったマスク、
色々なことがありました。
失業する人の増える中、派遣会社パソナグループは
なぜか2021年5月期、最終利益前年比1000%過去最高を記録したりして
選挙に行かないといよいよやばいという感じが、私はしています。

そもそもほかの国と比べて日本は…?と思うことが増えてきました。
ビリになるのでは?という勢いのジェンダーギャップ指数もそうですが、
主要先進国の中で日本のみ30年間年収が横ばい。
(その代わり失業率も低いそうですが、
低賃金の仕事を一部除く国民全員で長時間やりたいかと言われると答えはNOです)、
でも税金は3分の1引かれます。しかし食事にも困る子供が増え、
老後は最低2千万円貯蓄しておいてね!と言われます。
税率の高い国は他にもありますが、その代わりに教育支援と老後保障が手厚い。
日本は残念ながらそうではないようですが、税金はどこへ?
性的同意年齢は日本のみ13歳のまま。異様です。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5fd591e5c5b663c3759749d4
人工妊娠中絶、世界基準では安全な中絶薬が一般的だが
なぜか日本は危険な掻爬術がいまだに続いている。
選択的夫婦別姓、これも採用されていないのはほぼ日本のみ。
同性婚も進む様子がない。
よそはよそ!うちはうち!というおじいちゃん達の意志を強く感じます。

まあ私は16歳なのでよく知りませんが、
政権交代しても暮らしが良くなってなにもかも解決したりしない気はします。
しかし現状はちょっとあまりにもやばい。
現状に特に不満はない人も、同世代同性別の投票率が低いと
「この層は無視してもいいな」ってなっちゃうので、どこに投票するにしても
同属性の人のために選挙に行ってください今回は特に。





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2021/10/17(日)

映画かんそう
「キャンディマン」

1992年のホラー映画の続編。
しかし大変上手につながっているので前作を見ておく必要は特にない。
ジョーダン・ピール脚本で、
「ゲット・アウト」よりも苛烈でストレートな人種差別ホラーになっている。
もはやこれは負のブラックパンサーだなと思った。
映画で受けた衝撃を、実生活に持ち帰らせるという点でとても優れている。

アートディレクターの主人公は、恋人の画家を家に住まわせて
彼の活動を支援していた。寡作の画家は次のテーマを
カブリーニ=グリーン地区のキャンディマン伝説に決定して取材を始める。
しかし彼の周辺で不審な殺人が起こり始め……というあらすじ。

虫が駄目な人と、集合体恐怖症のひとは少々厳しいかも。

内容ばれ

最初のシーンからエンディングまでずっと
「殺された同胞と同じ数だけお前たちを殺してやる」という叫びに満ちている。
自国を出ずに暮らし人種差別を経験していない黄色人種の私でもヒッって思ったので
当事者である2つの人種の動揺はどれほどだったろう。
無印キャンディマンは恨みを残した人物が怪異となり
その怪異は継承されるというスタンダードな話だったが
今回は差別弾圧を受けている属性の者たち全員がキャンディマンになりうるし、
虐待される属性の者たちはキャンディマンを待ち望むという話だった。
魔王的な人物はよく「光ある限り闇は何度でも蘇る。ぐふ」とか言って絶命するが、
「差別がある限りキャンディマンは存在する」という設定だと、
消滅させられる気が全然しない。

しかし恨みや執着を残した死者が怪異となって思いを遂げるというのは
元は西洋より東洋に多い物語のパターンだと思うが
(欧米の古い怪談は、ただ出てくるタイプのものが多い)
このアイディアがこっちで出なかったのは惜しい。
性暴力が原因で自殺した女性、ストーカーに殺された女性、
DVで死んだ妻、性加害目的で殺された女児、その恨みの集合体の怪異が
女性から女性に受け継がれるホラー・ダークヒーローものがあったら、
それを見た男女は平静でいられただろうか。
(そしてこの映画ほどドライな感じに撮れただろうか)

冒頭の反転MGM、なんだかもぞもぞした。
そういえば鏡像なら見えるって設定は、後付けだよね…?





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2021/10/18(月)

映画かんそう
「DUNE デューン 砂の惑星」

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督
1965年フランク・ハーバートによるSF小説の2度目の映画化。
前回映画は1984年デイヴィッド・リンチ監督。
私は原作未読、前回映画は視聴済、ドラマ版未見。

後続の作品で影響を受けたものが数多くあるので
(私は今回「宮崎駿さんは、めちゃくちゃこの小説に影響を受けたんだな…」と思った)
若い人は「よくあるパターンで構成された普通のSFですね」って感じるかも。
でも1965年、いまから半世紀以上前の小説なのです。

公家の台頭を懸念する皇帝の策略により、領地替えで砂の惑星アラキスに配属されたアトレイデ家。
その嫡男であるポールは、不思議な夢をよく見るようになっていた。
「スパイス」と呼ばれる貴重資源を産むアラキスを失ったハルコンネン家は、
夜陰に乗じてアトレイデ家を滅ぼそうとするが…というあらすじ。
シリーズ化する予定だとかで、完結していません。

リンチ版ポール役のカイル・マクラクランも少女のような美しさがありましたが
今回のポールを演じるティモシー・シャラメ、CGか人形のような美しさ。
あとスケールどでかい話なのですが、衣装、美術が頑張って
重厚な世界観を作り出していた。
1965年版はリンチ監督が個性派作家すぎて、
気の毒なほど作品の傾向に合ってなかったですけど、
今回のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督版、彼で駄目なら
今回の予算と期間では誰にも無理だろう、という人選なので、健闘した。
(あるいはJJを引っ張ってきてドカンボカン系SFにするか)
私の感想は、がんばったな!という感じ…。

内容ばれ

ダンカン役のジェイソン・モモアが格好良かったです。
それとお父さん役のオスカー・アイザック。
なぜか全裸に剥かれてしまって
(体に何か仕込まれるのを警戒したとか?)
何かこれ見た事あるな…?って考えましたが何ですかね。
「マラーの死」かな?カラヴァッジオの「ホロフェルネスの首〜」?

採用されたエピソードが無印とだいたい同じで
演出の違いを比較すると2重に楽しめます。
旧作ハルコンネン伯爵の
「醜くてサディストで女性や小動物を虐待し、同性愛者」っていう、
明らかに同性愛を悪役演出の1つにしていたのをなくしたのはいい判断でした。
私は無印で唯一しっかり覚えてたのは鉄のパンツの男のことだけなんですが
今回は登場しませんでした。続編で出るのか?そして鉄のパンツを穿くのか?
リンチ版は巻きに巻いて復讐の成就まで詰め込んだんですが、あれは狂気のスピードでした。
しかし今回、丁寧に描いているがラストのカタルシスがないのも一長一短。
それはそうと星間飛行をする科学力があるのに、
なんで地平をワーワー走る白兵戦やってるのかな?って疑問でしたが、
あのバリア、瞬間的なエネルギーを遮るから人力の刃でしか殺せないのですね。
納得です。投石器で鉄骨でも打ち出したらどうかね。油を放出して火を放つとか。

最後の決闘裁判と連続して見たのですが
要するに諸侯の領地争いとか、印章による書類押印とか、
共通点がちょっとあって面白かった。








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2021/10/19(火)

映画かんそう
「最後の決闘裁判」

リドリー・スコット監督

14世紀末に実際に行われた、決闘による罪人の決定、決闘裁判を元にした映画。
ノルマンディーに領地を持つ家柄のマット・デイモンは実直な男だったが
その武骨さゆえに近隣を統治する伯爵ベン・アフレックに敬遠されていた。
友人のアダム・ドライバーは伯爵に気に入られどんどん台頭することに
苛立ちつつも美しい妻を迎え、地方で満足していた彼だが
ある日、戦地から戻ると妻が、暴行を受けたと訴え…というあらすじ。

夫から見た1章、妻を襲った男の視点の2章、妻の視点の3章、3パートに分れます。

リドリー・スコット監督の時代物を撮る手腕衰えず、
構図も色調もおろそかになる瞬間が全くない。
本当にそこで生きて生活している人を撮っている現実感。
人物描写も的確でくどすぎず、いつの間にか理解できている。
しかも「ハウス・オブ・グッチ」の撮影もなさっているので
それほど製作時間に余裕があったわけでもないと思う。
80歳を越えておられるのに、どういうことなの…。

大変優れた作品ですが、でももう見たくはないし
妻と、マット・デイモンの親友の人、王妃、伯爵の妻、メイド以外の登場人物を
全員一か所に集めて焼き払いたい……。

2章と3章に性暴行シーンがあります。
「藪の中」のようにまったく内容が食い違うかと予想していたが
そうではなく、多少自分に都合のいいように認識してしまう程度だった。
それと馬が何回か酷い目に遭うので馬好きの人ちゅうい。

ラストまでバレ(内容下品)

いつも同じことを言っていますが、
結局アダム・ドライバー演じる彼がやりたかったのは
自分にない家柄を持ち、自分より劣っているくせに
先に騎士になって公然と自分を侮辱したマット・デイモンへの攻撃であり、
領地と同じように妻をも奪って彼に勝つことだ。恋などというのは後付けで、
もっと言えばマット・デイモンの尻を掘って征服してやりたいが、
それだけはできないので代わりに他のあらゆることをやっているのだ。

マルグリットに対しては両名とも
下手くそなセックスの見本のような雑ックス描写だったけど
それに対して決闘シーンの描写の丁寧さはすごかったですね。
ランスでの突撃合戦から始まって落馬、至近距離の剣戟、急所を傷つけ、
ねっとりと舐めるようなカメラワーク、最高潮に盛り上がったところで
ブッスリとね、うん。

馬のエピソードが秀逸だったと思う。
あの黒い馬はアダム・ドライバーであり、
妻もマット・デイモンにとっては高額な白い馬と同じ。
愛し合う夫婦を引き裂く悪魔のような暴行魔の話にしなかったのはさすがのセンス。
(夫との性行為は妻にとって苦痛であるとか、夫のパートにはなかった
妻の服装を叱責するシーンや、暴行を告白されてまず妻に怒りを向ける夫、
そのあと自分との性行為を強要する夫のシーンなどを認識できないと
もしかすると夫妻が愛し合っているように見えるかもだが)
人物描写もよかった。夫の自己認識では
その厳しさゆえに近寄りがたいが周囲に一目置かれている勇敢な戦士だが
章が変われば彼は浮いているし何なら少し馬鹿にされている。
アダム・ドライバーは身分はないが教養があり、ある程度の倫理もあるが
下衆な相手に合わせてやんちゃもやれるし、それを楽しめる男。
ああいう状況で出世するのも分かるし、2人はいずれ全面戦争になるのも分かる。
どちらかが相手を立てていればあるいは上手くいったのかもしれない。
妻の章のタイトル部分で「真実」の文字が消えずに残ったので、
まあそういう事なんだろうけど、
強いジョディ・カマーが幸せになる所が見たい人は「フリー・ガイ」を見よう。

私が一番グエーって思ったのは、
おそらく妻に不利な証言をした友達が、ニヤッって笑ったところでした。
味方だと思ってた人に背中から刺されるとこたえる。
あ、あとお義母さまが「私も手籠めにされたけど私は我慢した!」
って説教始めたところと、
女が男に対して偽証した罪は全裸火あぶりの刑に処されると知った主人公、
そして「知ってたら私もほかの女性のように黙ってたのに…」と言うところ、
地獄の見どころがいっぱい!







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2021/10/20(水)

映画かんそう
「メインストリーム」

コッポラ監督の孫娘さんのジア・コッポラ監督。
何かを作り出す人間になりたくて、youtuberをやりながら
場末のバーでアルバイトをしていたヒロインは
ある日モールの広場で不思議な青年と出会う。
モバイルも持たず、自由に生きている青年の姿に特別なものを感じた彼女は、
彼の姿や言葉を撮影し、ネットにアップする。
その動画はたちまち人気になって…というあらすじ。

そういえばyoutuberものサイコサスペンスって初めて見たかも…?
一応サイコサスペンスだと思うんだけど、
ヒロインが新しく出会った不思議な青年に夢中になる一方で、
もう1人からもゆるく矢印を向けられたりして、
そのラブロマンス匙加減で印象が柔らかくなっている。
一長一短だと思う。

排便をする描写とげろの出る描写があります。
現物は映らない。

内容ばれ

星の王子様だと思った人が、サイコパスだったという話。
予告で見た印象だと、元は純粋だった人が、
フォロワー稼ぎに夢中になっていくうちに狂ってしまう話に思えたけど、
見てみたら元からサイコパスだったので、胸が痛まなかったのはむしろよかった。

私はあらすじのない動画にはあまり惹かれなくて
配信系のサイトは見ないので、
あの画面に点滅するハートや星や炎や水や文字などは邪魔に感じられたが、
逆に動画配信がメインの世代にはあのエフェクトのない画面は
平板で退屈に見えるのだろうか?
終盤あのエフェクトが現実世界にも侵食し、
げろがキラキラ効果で隠れるのとかは面白かった。

アンドリュー・ガーフィールドが大便を握ったとき
「食べたらどうしよう!?吐くかも!?」
と思ったが、おもちゃでよかったです(よくない)。





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2021/10/21(木)

読書かんそう
「営繕かるかや怪異譚」小野不由美先生

悲惨な死や酷い来事があって
その魂を慰めると言うのが心霊物のパターンだが、
過去のことは置いて、
怪異を建物の不具合として
修繕や改築で直してしまうというアプローチは面白かった。
それでいて死者を無碍にしているわけでもないのもいい。
私はこのシリーズを読んでなかったのですが、
江戸時代の怪談だとなぜか思い込んでいた。

登場する古い家が全部自分の家に思える。
引き戸が勝手に開いているのは、99%小動物のせいです
(ネズミが引き戸の隙間に頭部を突っ込んで、
胴体で無理に開けている現場を目撃したことがある。
そこはガムテで封印して開かなくした)。
怪異を物理で解決する方法が、ちょっとパズルのようなところもあり、
怪談の湿度の高さが苦手な人に向いてるかも。

収録作品は
「奥庭より」「屋根裏に」「雨の鈴」
「異形のひと」「潮満ちの井戸」「檻の外」

過去に起こってしまった理不尽な出来事をどうにかする話ではありませんが、
登場人物は基本的にいい人達なので、読後感は良い。

好きなのは、圧倒的に「雨の鈴」です。
雨の日にだけ路地を歩く女の怪異がいて、
その女が入って来た家からは死人が出る。
路地の入り口から順番に人が死んでいて、
次は自分の家だと気付いた主人公は…という話ですが、
この話も法則性がきちんとしているので、
条件さえ整えれば避けられるのですよね。小野先生っぽい。

内容ばれ
パイプとテント地で路地に簡易屋根作ったらどうかとか、
路地が私有地なら路地全部を個人の家という体裁にしたらどうだとか、
色々考えた。
歩いてくる怪異に到達されると死ぬというのは
「イット・フォローズ」に似ていますが、
もちろん小野先生が先です。2012年掲載。
路地を絵にして下さってるブログがあって、
私は少し違った想像をしてたので有り難かった。

青エクの加藤先生による漫画化がスタートしています。







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2021/10/22(金)

映画かんそう
「燃えよ剣」

司馬遼太郎による同名小説の映画化。
1年に1回くらいは様々なメディアで目にする新選組ですが
これは真祖というか本家というか。
遠い昔に読んだ原作と比較すると、
土方さんが策を弄する非情な男というより、
思慮深く素朴でナイーブな面が強調されていてよかった。
お雪さんへの言葉遣いが丁寧なのとか。
話は土方さんの半生語りの体裁で、
多摩から始まり函館まで駆け足で描写します。
配役が良かったし、殺陣も、役者さんの頑張りと
カメラワークのアシストで、うまい具合に収まってました。
なにより主演の岡田さん、格闘の基礎は剣道にも通じるのか
(まあ足技も出るガラの悪い剣法という設定ですが)
ガチで強そうだった。

特筆すべきはロケ地のすごさ。
めちゃくちゃ顔の利く人がまとめたのだと思うが、
こんな豪華なロケ地を取り揃えた邦画は滅多にない。
見てて分かったのは渉成園、あと市川崑監督でおなじみ広兼邸、
最後の撮影協力で確認できたのは東寺、東本願寺、西本願寺(並んでいた)。
あとで調べたが、桜の美しかったのが奈良の長谷寺、
近藤さんが「土方くん」って言ってたのが吉備津神社、
どこも美しかった。

暴力表現は、時代劇としては強めでメッタ刺しあり、
血だまりでのたうちまわったりします。馬が好きな人は注意。
性暴行表現があります。

キャラクターとしては沖田さんがとてもよかった。
優しくてポリコレ剣士なのも勿論ですが、
人殺しを仕事と心得ている強いメンタルと、
懐いた人間の傍から離れない猫のようなところ、
あと自分の才能に対し謙遜も奢りもしないところも好ましかった。

内容ばれ

若い指導者と構成員が大勢、社会に対して強い変革を求め
常に行動を共にしているとそのうちに内ゲバが始まって
瓦解していくのは古今東西のお約束事で、
この身食いする獣のような苛烈さを何割入れるかで
新選組創作のカラーは随分変わります。
この映画は流血こそ多いものの、それほど地獄ではなかった。
最初に創造したのは司馬遼太郎先生なのかな?
土方歳三を「自分の思想や野望よりも、
推しをセンターに立たせたい思いが強いというP気質の人物」にして
彼を芯に据えると、お話から多少脂臭さが抜けるし、
昔から変わらぬ日本の副官・献身萌えにヒットする。

お雪さんは、歴史の転機のエンタテインメントに登場する
女性キャラクターにありがちな、
「泣く」「心配する」「愛情を吐露する」
しか行動コマンドのない不気味さはなくて、
心配のパッションを人命救助で発散するという行動力が良かったですね。
ちょっとその健脚と機動力はファンタジーぽかったけれど。
ファンタジーと言えば土方さんと共寝した
あの立派な庭のある家はどこという設定なのかとか(宿?)、
ご婦人方が天下を語るシーンの聞香、そんな吹きさらしの場所で?とか
少しだけ面白い感じの場面が幾つかあったが、不気味よりは全然いい。

時々真上からのショットが入るのは監督の癖なのか分かりませんが印象に残りました。
特に芹沢鴨絶命。
池田屋でビゼーのハバネラがかかったのにはびっくりしたが、
若い監督さんだと転調部分まで鳴らして極彩色にしてしまうだろうけど
そうしないのは上品だと思いました。

土方さん関連のアクションは岡田さんの指南が入っているようで
締め技が極まったりして、いつもの岡田さんだった(笑)

私のベスト新選組は三谷幸喜さんの「新選組!」で、
NHK大河ドラマのベスト作品でもあります。
見る機会がありましたらオススメです。
隊士1人1人に潤沢なエピソードが与えられた、大好きな群像劇です。






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2021/10/23(土)

色々感想

ウィッチウォッチ(ジャンプ掲載)
あー篠原先生、同人女の感情を読まれて、
分析して自分なりに面白さを再構築されたんだな!というのが分かった。
面白かった。
内容は、Twitterの同ジャンル神イラスト描きが実は教え子だった女教師が、
神作家初挑戦の漫画が、絵の素晴らしさを活かしきれてないと悩んだ末に
アドバイスするが…という話。
しかしこの流れでアドバイスして大惨事にならないとしたら、
相当な感想文章ぢからがあるか、描き手さんが人生五周目とかだよね。

PPPPPP(ジャンプ掲載)
今週分かったんですが、これ音楽ものではなくて
異能バトルだわ。
ピアノを聞いて見える幻覚の強さを競う話だわ。
なるほどそんなにピアノ業界について詳しくなくても描ける。

逃げ上手(ジャンプ掲載)
田楽がクラブミュージックという表現は面白い。
井伊次郎とか、板額御膳とか、巴御前のほかにも女傑はいるのですね。

魔老紳士ビーティー(ウルトラジャンプ掲載)
西尾維新さん原案・出水ぽすかさん作画
魔少年BTと公一くんが初老の紳士になって、
2人とも結婚しているが、友情は健在という話。
財産を巻き上げられた公一の復讐に乗り出すBTだが…という内容。
コアなファンが多いというのをよく分かっている西尾先生が慎重に考えたネタを
ベテランのポスカ先生が、上手い具合に自分の絵柄に落とし込んで作画なさってて
とってもよかった。2人がとてもチャーミング。

「白髪や甲羅が生えたとて、心はいつも少年だぜ」
少年の心を持つ、という言葉に対して段々懐疑的になってきましたが
でもBTが変わらないのは嬉しい。

金カム(ウルトラジャンプ掲載)
熊に顔を叩かれて顔がめくれても生きている人は複数おられるので
案外頬のあたりって重要じゃないから大丈夫大丈夫たぶん…。

鬼滅の刃(アニメ)
あっ修行が足りないので追加カットが分からない。
すごい煉炭炭煉を感じさせるオープニングだ!

あと先週描き忘れたが柱の皆に好かれている
煉獄さんの話を拾ってもらえてうれしい。

テスラノート(アニメ)
女子高生忍者は高校生なので学校にも行くが、
そこではいじめが行われていて、
エージェントたちは各々の能力を使って、いじめを止めるために動くが…
という3話で私は脱落!普通の高校生相手に
本気の仕事をしてドヤっているのが合わなかった。
あと金銭を脅し取られてきた子が、
反省したら許してあげるという態度なのもどうも…それは犯罪だから警察に行こうぜ!

らせんの迷宮-遺伝子捜査-(ドラマ)
このドラマ、私の記憶によると2020年放映の予定だったんですけど、
1年延期になったようですね。
1話から女性全裸死体が映って、昭和かよってなりました。
特に必然性のない全裸、むかしサービスシーンでよくあったらしいですね…!
私は16歳なので知らんけど。
監督演出のひとが高齢男性でしょ!って思ったらそうでした。
若い人でなくてよかったです。変人遺伝子科学者と熱血刑事のコンビもの。








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2021/10/24(日)

映画かんそう
「G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ」

G.I.ジョーシリーズ3作目。というかリブート作品。
日本が舞台で、ヤクザと忍者がポン刀持って戦います。

日本を600年間陰から支えてきた嵐影一族のお家騒動のお話なのですが、
嵐影さんの家に行くと、どう見ても天守閣だし(姫路城?)
門番が忍者だしで笑ってしまった。
インチキジャパンが好きな人は見に行くといいでしょう。

世界を滅ぼす兵器を巡って云々にせずに
こぢんまりとまとめたのは正解だと思います。
あと忍者BLです(前作も忍者BLでしたが)。
不憫、不誠実萌えの人むけ。
主人公は「クレイジー・リッチ!」
「シンプル・フェイバー」「ラスト・クリスマス」など
ヒロインを支えるイケメン役が多かったヘンリー・ゴールディング。
師範役でイコ・ウワイスが出ています。アクション監督は谷垣健治さん。

内容ばれ

主人公が、お前の血は何色なの?って真顔で聞きたくなる悪男(わるお)なので
そんな男、やめときなよー、
ほかにいくらでもいるよー?って言いたいのを我慢してました。
ケンタの悪事のほかは、ほぼ主人公のせいですよね??
トミサブロウ、悪くないですよね??
(ストームシャドウ、毎回かわいそう)

バストイレ付きの離れと、刀と、バイクと居場所をくれて
兄弟になろうと言ってくれたひとを
よくあんなゴミのように裏切って捨てられるな??
再会したらまずスライディング土下座しろよな??

ところでこの映画のねたばれの範囲が分からないのですが
実は彼がストームシャドウだったのです!って体裁なのかどうなのか。
でもGIジョーを知っているひとなら主人公がスネークアイズを名乗った時点で
じゃあこっちがストームシャドウだなって思うだろうし、
GIジョーを知らない人は、ストームシャドウだって言われても
フーン…としか言いようがないと思うんですよね。

忍者ものにしては珍しく女性率が高い。そしてお色気くのいち衣装はなし。
族長の扇子で戦うスタイルかっこよかった。

アクションは、あまりこれ!というショットはなかった。











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2021/10/25(月)

映画かんそう
「CUBE 一度入ったら、最後」

1997年のカナダのソリッドホラー「CUBE」の正式リメイク。
私はこの映画がとても好きで、
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督作品をずっと追ってきました。
立方体のセットを一つ作って、連続する立方体の中に閉じ込められた男女の話を撮影すると、
実際は密室劇であるにもかかわらず場面転換ができるのと同時に、
セットの予算が大幅に削減できるという、画期的なアイディアです。
実在の刑務所を元に名付けられた登場人物たちは
生き残りと脱出のために協力するのだが…というあらすじですが、
結局どういうことなのか、今もまだ正しい解釈は明らかになっていません。
(CUBEを見ようと思った方は、監督ヴィンチェンゾ・ナタリと書いてあるのをご覧ください)
(続編が色々出たのですがそれらに監督は関わっていないので)

日本版は大筋が元のままで、
日本人受けしなさそうなところは改変してあります。
少しグロシーンあり。

ラストばれ

オリジナル版では発達障害の成人がいたのですが心を閉ざした子供に変更されました。
それとオリジナル版には女医や理数系女学生がいたがどっちも消えた。
数学の素養は主人公に引き継がれた。
濃い設定の人は引っ込んで、会社役員とかアルバイターとか
普通っぽいひとで揃えてあった。
それで家族の死とトラウマを菅田将暉さんが乗り越える的な話になって、
すごく邦画だなという感じだったんですが
元々のCUBEが不条理ものだしエゴむき出しだし、そもそも日本人向けじゃないんですよ。
やわらか改変するならなぜ癖の強いCUBEを日本でリメイクしようとしたのだ…?と思った。

主題歌の星野源さん「Cube」、すごく頑張って内容を歌詞に混ぜてくださっているが、
あまりチャカポコした音楽にマッチする内容ではないので、あー…という感じだった。
お仕事なので仕方ないのでしょうけども。

ところで「CUBE」ってサイコロステーキ元祖だろうか?とふと思ったが
北斗の拳が先かな?どうだろう。
それと最近閃いたんですが、オリジナル版「CUBE」って
空間と次元の話だったのかもって、ふと思いました。
同監督「NOTHING ナッシング」もそうで、連作なのかなって。







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2021/10/26(火)

クリームダウン現象を起こさずに
透き通ったアイスティを作ろうとして、(2020/05/28日記)
急速に冷やすとか砂糖を入れるとか試行錯誤を繰り返していましたが、
結局デカフェの茶葉で淹れると透明なままだというのを発見し(2020/06/18日記)、
満足したのは(日記をご覧の皆様は)ご存じの通りです。
しかしネットでふと見かけた情報によると、
白濁させない薬品をキッコーマンが開発したそうですね
「タンナーゼ」という薬品がそうなのですが…
私が自然的方法で頑張っている間に科学が…。
でも分量を見たら1kgが最小単位のようで、一生アイスティを飲んでも
使い切れそうにない量です。
お試しサイズの50gとか販売してくれないものか。
それにしても面白い商品を開発する人がいるものです。









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2021/10/27(水)

モンサンミッシェル名物の大きなオムレツが食べたくなって作った。
電動の泡だて器を買ったので卵を泡立てるのは楽勝だった。





わりと写真で見る本物そっくりに焼きあがったのだが、
お皿に載せたら3分の1以下に萎んでしまった(2枚目写真)。
片栗粉か小麦粉を入れるとよいとあとで知り、
卵2個に片栗粉大さじ1ほど入れてみたら(3枚目写真)、
縮みは2分の1くらいになった。



これ、片栗粉をどんどん増やしていくと萎みもなくなっていくが、
食べ物としてはパンケーキ寄りになっていくのではないだろうか。
写真3枚目で、ちょうどオムレツとパンケーキの中間くらいだった。
まあおいしかったけども。ケチャップやチーズをのせてもよさそう。





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2021/10/28(木)

映画かんそう
「騙し絵の牙」

大手出版社「薫風社」の社長が急死し、
勢力争いにより幾つかの派閥が対立する。
そんな混乱の中、休刊の危機にある雑誌「トリニティ」編集長は
様々な奇策で販売部数を伸ばすが…というあらすじ。

大泉さんのために当て書きされた同名小説の映画化。予告の印象だと、
倫理的にアウトなだけではなく
法からも外れるような異常な男という印象だった主人公だが
(ナイト・クローラーてきな)、わりと常識の範囲内の立ち回りだった。
映画は人間ドラマに終始したが原作は出版業界の危機について
もう少し踏み込んでいるそうです。

内容ばれ

私の話になりますが、この2年でメインに利用していた本屋さんが2軒なくなり、
時折行っていた書店が1軒なくなって、本屋さんが利用できない状態なのですが、
この映画のように営業形態を劇的に変える必要があるのかもしれない。

文化サロンのような場所にして、
最終的には図書だけでなくほかの媒体も扱うような感じの場所が望ましいがどうだろう。
でも店主に相当な素養が必要だし、その店主の教養を作るためには、
やはり相応のお金が必要だ。

しかし3万5千円。
タモリさんがむかし「誰が買うの一体!?って思うようなマニアックな商品でも、
1000人は必ず買う」っておっしやっていたので、
3万5千円の超豪華装丁本でも1000人は買うのかもしれない。
私は誰の小説だったら3万5千円で買うだろう…?って考えたけど、
ちょっと思いつかないな。







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2021/10/29(金)

映画かんそう
「樹海村」

清水崇監督
村シリーズ2作目。
今回脚本が複雑骨折していて、
それは内容が「コトリバコ」なのに
無理やりシリーズに組み込もうとしたため、
樹海の奥にある、社会から迫害を受けた村が
コトリバコを作ったという設定になったのだが、かなり無理がある。

樹海オフ会の一連、カットされても全く問題ないと思うけど、
なんであんなパートを入れたんだろう。
村シリーズの統一感を出すために
オカルトyoutuberの出番を作りたかったんだろうか…?

新婚カップルの引っ越しを手伝っていた友人一同だが、
引っ越し先の床下から奇妙な箱が見つかる。
グループの中の1人が実家の寺にその箱を持ち込むが
しかしその箱は周囲に次々と禍をもたらし…というあらすじ。

内容ばれ

飛び降り自殺した人の頭が、下にいた人の頭に垂直にカチ当たるシーン、
「キン肉マンにこういう必殺技なかったっけ…?」と思ったけど
「マッスル・リベンジャー」だったっけ…?

そして話の流れは明らかにコトリバコだけど
コトリバコのコの字も出ないのは、
現在は作者不詳だけども、
のちに名乗り出たりして権利問題でゴタゴタするのを回避したのだろうか。








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2021/10/30(土)

色々感想

相棒20
何と驚きの3話構成だった。
1時間くらいで収まる内容を3時間に延ばしたので
相当にびろ〜んとした印象の話だった。
しかしラストはグっときた。
右京さんそんなに官房長強火同担拒否男になってたの…?
いつの間に…?
そして、今回ミステリとしては禁じ手の、
身代わりの死体を用意して外国に逃亡という
あまりの無茶解決策、もしかして官房長復活の前振りでは?
と期待してしまうのですよね。無理かな。

金カム(ヤンジャン掲載)
これから毎週、退場の連続でしょうか。
よい見せ場でした。
鯉登少尉はもうこれ大丈夫のような気がするが
月島さんは瀬戸際だな…。

あまりにも漫画家さんの訃報が多すぎますが
白土三平先生が今月お亡くなりになったとのこと、小学館から発表がありました。
子供のころから読んでいる漫画家さんです。
「ワタリ」がとりわけ好きで、わりと手足がぽんぽん飛んだり、
科学的知識や生物学的知識が進行する漫画の横に描いてある独特のスタイル、
忍術による駆け引きや頭脳戦など、
影響を受けた漫画家さんは数多いです。ご冥福をお祈りします。





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2021/10/31(日)

鶴屋吉信「季節の生菓子」






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