---------------------------------------------------------------- 2021/09/01(水) 映画かんそう 「82年生まれ、キム・ジヨン」 1歳の娘を持つ主婦のキム・ジヨンは、専業主婦として子供を育てていたが 日常の小さな出来事に神経をすり減らし、ある日突然親族の女性の人格があらわれ、 カウンセラーにかかるようになるというあらすじ。 現在の韓国の女性が産まれてからずっと浴び続ける苦難の羅列であり、 物語のようで物語ではない。 女性に学は必要ないと考えている人が多いこと、 普通に生きているだけで性犯罪被害にあうこと、 家事育児は女性の仕事だと考えられていること。 小さな子供を連れたお母さんに風当たりが強いこと、 びっくりするくらい日本と似ている。 ラストばれ 会社のトイレが盗撮されていて、その映像を男性社員が共有してたとか 気持ち悪くてウゲ〜ってなるけど、 会社での盗撮は時々耳にしますし、私の知っている限り警察へ届けたケースはないですね。 「ママ虫」という衝撃的な言葉は、子供をしつけられない母、 子供を放って遊びまわる母というニュアンスだと検索したら出てきたが、 母親への蔑称に意味合いが変化したんだろうか。 夫が育児休暇を取ってくれようとしたら、姑から 息子のキャリアを潰すつもりかという内容の怒りの電話がかかってくるとか 父親が娘に無関心で無頓着だとか、 全現象をひとつとして捉えるとあまりにも巨大で それこそ精神を病んでしまうけど、 企業が人件費を切り詰めるためにキツキツの人員で回してるのと 育休と母親の勤労は行政、性犯罪は司法、 家庭の性差別は世代交代しか改善策がない、 婚家は最初の訪問の時に釘バットを背負っていくべきだった 等々小分けにして1つ1つやっつけていくしかない。 問題解決にあたっては、家父長制度の望むような、 賢くて優しくて穏やかな娘さん、感心なお嫁さん、 理想のお母さんでいることをやめる勇気が必要な気がする。 あと男児のお母さんは、「女性は社会進出すべきだけど 息子の嫁は一歩引いて息子を立ててれる専業主婦がいいわ」とか ダブスタは捨てるべき。 しかし映画、夫さんはいい人なんだけど 問題は何も解決してないし、人格分裂も治ってはいない? 小説になってめでたしめでたし、みたいなふんわりした終わり方でいいの? 原作の終わりはどうなんだろう。 関係ないですが最近あった東京大運動会で、 韓国代表のアーチェリー女子選手がショートヘアをしていたため、 「フェミニストにちがいない。メダルを返上すべきだ」 という大バッシングが起きたとニュースになっていましたが、 いくら何でもそんなアニメのアホな暴徒みたいなバッシングがあるだろうか…? 何かの間違いであってほしい。 そんな意味の分からない、全世界が「うわ…」って思うような 集団ヒステリーを起こす大人が沢山いるなんて怖すぎるし、 韓国の女性が気の毒すぎる。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/02(木) 映画かんそう 「ウィッチサマー」 離婚して離れ離れになった父親と夏休みを過ごすために、 海辺の町にやってきた青年の話。 退屈な海辺暮らしに思えたが、 隣家の少年に助けを求められ、 青年は町に魔女が潜んで子供を攫っているのに気付く…というあらすじ。 青春(?)ホラー映画です。 邪悪な魔女は、女の体の中に寄生し、子供を食らい、 大人の男は邪魔なので殺します。 獲った子供に関する記憶を消すこともできます。 駆逐されずによく21世紀まで生き延びたなあ魔女。 ラストばれ ちょっとしたどんでん返しあり。 記憶は消せても無機物は操作できないので、 写真に残った子供の姿を見ると記憶が戻ってしまうのは面白い法則。 ハッピーエンドと見せかけて実は?というラスト。 といってもかなりの人数が死んでいるので大掛かりな捜査が始まる筈。 魔女はのんびりしてないですぐに逃げるべき。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/03(金) あまりにもワクチンの副反応がなさすぎたのと、 元々運が悪いので、たまたま買った商品がリコール、 たまたま入ったお店でトラブル、 街路樹の下を普通に通ったら伐採した木の枝が頭に当たる、等と同じ調子で 夜中に保存庫の電源を抜いて、明け方に戻したワクチンだったのでは… と思って、Sタンパク抗体検査を受けに行きました。 結果は7千AU/ml以上とのことで安心しました。 4千以上あれば大丈夫で、ファイザー2回接種後の中央値は6396AU/ml。 若い方は私の10倍、7万とか、9万とかいう数値のかたもおられるようです。 おそらく抗体は今がピークで、ここから少しずつ落ちて、 半年後には3回目の接種が必要となるでしょう。 私と同じように副反応が全然なかった方、安心してください。 大丈夫でした。 ちなみに抗体検査は保険が効かないのでそれなりのお値段がします。 あと検査を受けたい方は、色々な検査方法があるので、 S(スパイク)タンパク抗体の量の分かる検査かどうかを確認したほうがいいです。 血液を採って、結果が出るまで数日かかりました。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/04(土) 色々感想 マッシュル(ジャンプ掲載) マクゴナガル先生似の先生がいることは分かってたが 今度は(二次の)ジェームズ・ポッター似の生徒が出てきた。 この人も鉄拳制裁で仲間になるんだろうか。 Dr.stone(ジャンプ掲載) とうとう初歩のコンピュータが! 最初はあの磁石の役割を人海戦術でさばくのかと思ってた (そういうSF小説がある) まあ1人でも体調悪かったり寝ちゃったりしたら機能しないからなあれ。 関西の2回分のニチアサ移動、3番組それぞれ違う曜日、 違う時間帯に飛ばされたけど、 関西のちびっこたちは、ちゃんと追えただろうか。 土壇場でころころ変わって大人でも難しかったが 下手すると最終回見られなかっ出た子がいるんじゃないかと心配です。 お疲れのお父さんお母さん、公式サイトの監視とかしてられんもんな。 毎年最終回付近になると放映日時が変わって気を付けてないと見逃してしまう番組とか、 関西のオタクじゃない人は見るのやめちゃうよ…。 仮面ライダーセイバー(最終回) 結局どういうことだってばよ!? NIGHT HEAD 2041 実は地球がふたつになって?スピリチュアルな存在を信じる人は 新しくできた地球に移れたが、 物質しか信じない人は取り残された…って なんだか新興宗教が資金に物を言わせて作った映画みたいになってきたな? リメイン はいきました、記憶喪失前の主人公、 実は性格が悪かった、というか、ややパワハラ気味だった。 「トータルリコール」映画版の一番最初のやつね。 ミステリー作家・有栖川有栖の“猫をめぐる謎” NHKドキュメンタリー 有栖川先生の2匹の猫、いくちゃんと、たまちゃんの映像と、 書きおろし短編の朗読。 いくちゃんと、たまちゃん、カメラを警戒しなくて とても人懐っこく、かつ毛並みがツヤツヤで 肥満でもないし痩せてもいない程よき体型。 可愛がられているんだなー。よかったなー。という、 ニコニコ癒される番組でした。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/05(日) 映画かんそう 「シャン・チー テン・リングスの伝説」 マーベル・シネマティック・ユニバースの第25作目。 ホテルの駐車場係をしているショーンは、 同じ大学出身で親友のケイティと毎日ゆるく楽しんで生きていた。 しかしある日、バスに乗っている最中に襲撃を受け、 普段はおとなしいショーンが別人のようになって敵を倒したのでケイティは驚愕する。 彼はすぐに妹を助けにマカオに行かなくてはならないと言い出すが… というあらすじ。 今回、これまでとは全然違う作風で 登場人物製作スタッフの多数をアジア人が占めているそうです。 マンネリ化回避、多様性の尊重でしょうけど、でもしっかりとMCUです。 配信ではなく劇場公開されました。 大きいシアターがまずまず埋まっていて、やったー!!ってなりました。 チャン・イーモウ監督の「HERO」とか、 アン・リー監督の「グリーン・デスティニー」好きなので、今回の路線、楽しかった! ラストまでばれ アクションの変化が特に大きくて、カンフーベースであるのは勿論だけど、 父と母の出会い、兄と妹、父と息子の交感というか、 あー、これもしかして、格闘で感情を表現する、 ミュージカルの歌の代わりにアクションを使うやつでは!?って閃きました。 先祖から受け継ぐものを特に意識するってアジアだなあと思うんだけど、 直線的で力強い父の剛拳と、相手の力を受け流すテクニカルな母の柔拳、 シャン・チーがどちらも使いこなすことでそれを分かりやすく見せてくれた。 格闘技以外だと、アイテムとしてのテン・リングスが面白くて、 攻撃、防御は基本として(無限師匠、マグニートーの使う鉄片のように)、 足場に使ったり、あと凶悪な使い方としては 大きい生物の内臓に入れて掻き回したり、今後もあっと驚く使用方法が見たいです。 人物は、主人公シャン・チーが育ちのわりに男性っぽさの薄いおっとりした人で、 そのへん親友のオークワフィナのキャラクターでうまくバランスがとってあります。 オークワフィナ、前出演作「ラーヤと龍の王国」ではキュートな龍だったので、 「その龍、オークワフィナでは…?」という気がずっとしてた(笑)。 今後も活躍してほしいし、アベンジャーズの色々な人と「or…?」でカラオケに行ってほしいし、 ホークアイに弓習ってほしい、スパイディとシャンチーの親友自慢合戦に巻き込まれてほしい。 シャン・チーとは、そういう仲なの?って皆に気遣われつつずっと親友でいてほしい。 (ラーヤとクレイジーリッチを見たら、誰でもオークワフィナの親友になりたくなる) ウォンさんがめちゃ目立ってましたが、彼は何をやっていても 「ああ、お金がないんだろうな…」で納得される部分がある。 あとトレヴァー、まさかの再出演、まさかのコメディ枠でアジア組合流。 アイアンマン3でテン・リングスを名乗ってたとかすっかり忘れてたよ。 ミシェル・ヨー様、最近「コンティニュー」でも 主人公を鍛えるカンフーマスター役をされてましたが、 今回はあの京劇ティーチャーを一撃で沈めるんだろうなと思ってたんですよ… そうしたら驚きの吸引力のアレにチュルッと吸われてしまって。がっかり中ボス…。 もう少しご活躍シーンが見たかったです。 そしてトニー・レオン演じるお父さん。 MCU恒例のサイコパス父か!またか!と思ったんですが、 なんか今回、子供を酷い環境に置いてはいたものの、 そして戦争中は相手兵士を殺してはいたけど別段一般市民をどうこうしてはおらず、 村を焼けとは言ったが焼いてもおらず、今回はヴィランのいない話だったとも言える気がした。 最愛の伴侶を失って気が狂ってしまって、 子供もある程度分かっているので距離をとっている、という。 彼は一から十までやり方を間違っていて、 ペンダントも「お母さんと会えるかもしれないからペンダント貸して」って言うべきだし、 「母親が死ぬのをただ見ていた」って当時子供だった息子に絶対言ってはいけなかった。 それにしても千年生きた人がダンスダンスレボリューションを 妻とキャッキャプレイしているの可愛すぎた。せこい妨害をしているのも可愛すぎた。 奥さんは、この映画唯一の不満点ですが、またもや死ぬ母かーい!っていう。 (折り紙のところケン・リュウの「紙の動物園」だなと思いました) (ところであのカードの絵はお父さんが描いたのかな?) 何か新しい別のルートがあると思うんですけどどうでしょう。 彼女は、その人がいると周囲が円滑に回るってタイプなんだけど、 そのせいで周囲の人がコミニュケーション能力を失って、 彼女がいなくなると何もかもがメチャクチャになってしまった。 妹さんは、徹底的に放置されてああいう結末になったけども むしろお父さんの性質を受け継いだのは妹さんで、彼女を後継者にすべきだった。 今後は善悪ニュートラルな存在になるんかな?ケイティとは意気投合したみたいなので 彼女とは連絡を取り合っててほしい。 今回カラーの全然違う作品でも、しっかりとMCUで、 それはアイアンマン3との設定のつながりや、Dr.ストレンジからキャラクターが出張してきたり、 スナップ後の社会、潤沢な予算によるビジュアル・話運び両面のクオリティ維持、 色々な印象の複合的なものだなと思った。MCU世界は広大で強固。 「サーカスにようこそ!」という気持ちになりました。 波乱の幕開けです。 余談ですが、主人公が中国にルーツを持つこの作品が 中国では公開されないことが決定したらしく、興行的には手痛い流れ。 最近中国ではオンラインゲーム規制、アイドル活動規制と 国内の資本主義化を締め付け直す方針のようなので、その一環なのかもしれません。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/06(月) 映画かんそう 「モンタナの目撃者」 森林消防隊員であるアンジェリーナ・ジョリーは、 過去に自分が指揮を執っていた大火災で、 避難者の子供を救いきれなかった事件がトラウマになっていた。 ある日、監視塔での見張りの業務中に見掛けない子供と出会う… というあらすじ。 危機に際して判断の瞬発力を求められる職業のアンジーが、 困難に対して一歩も引かずに戦います。 原作ありとはいえテイラー・シェリダン監督作品なので 善人が理不尽にバンバン死にますが、 登場人物の能力の高さ、展開の速さ、 心地よいドライさは健在なので面白かったです。 シェリダン作品、冷蔵庫の女を背負ったニヒルなおじが、 若い女のメンターになる話ばっかりなので 私は(私はね)あまり好きではなかったのですが、 それでも上手いし面白いので毎回見てました。 今回は女性主人公でびっくりしたけど、とても上手く噛み合っていた。 それと子役くんの演技が素晴らしすぎた。 無力な子供でありながら、アンジーに対して時々発動するイケメン仕草。 将来のモテを約束されたようなキャラクターでした。 ラストまでばれ アンジーが子供を守るのは、職業意識の高さによるもので、 母性本能とかそういうスイートな理由は排除されている。 あと、物語のバトルヒエラルキーでは常に最下層の妊婦が、 プロのエージェントを仕留めていて、 それもきちんと勝敗の要因が描写されているので、素直にやったー!ってなった。 監督今後も女主人公で撮ってくれないかなー!無理だろうけど…。 ニコラス・ホルトとエイダン・ギレンを組み合わせるという発想はなかったですが、 なんだか妙な説得力がありました。 2人ともお仕事、お出来になるんでしょうけど、 ストレス性の精神失調っぽい描写がお気の毒でした。 あの「2班であたるべきだった」って意見、 「次回から改善するから今回は耐えてくれ」くらい言えよ上司くん! 「今更言うな」とか言われると心折れるよ! 今回の件、ちゃんと「人員不足による」って危機管理シートに書いて回せよな! あと武器としての斧が好き…。人間は案外丈夫なので、 特に頭は骨の曲線で力が逃げて割れないので、狙うなら顔か、 アンジーがやったみたいに伏せた状態で足の甲に振り下ろすのが正解だと思います。 シェリダン監督作品(not脚本作品)におけるバーンサルさんのパートナーを残して死ぬ率、 今のところ100%では。 2021/09/07(火) 映画かんそう 「アナザーラウンド」 高校で歴史を教えるマッツ・ミケルセンは、父兄から意見されるほど授業に精彩がなく、 家庭でも妻との会話が途絶え、明るさのない日々を送っていた。 しかし悪友グループで集まった際に「アルコール血中濃度0.05%で日常生活を送れば すべての効率が上がり良い結果をもたらす」という説を聞き、 全員で実践してみたところ、授業は生徒たちから好評で、 妻との仲も改善し、なにもかも上手くいくと思われたが…というあらすじ。 内容が内容なので、泥酔人間仕草が苦手な人は見ないほうがよいです。 あと当然ですがげろあり。酒好きのマッツファンは、 ウォッカ、シャンパン、赤ワイン ビールを用意して見ること。 余裕があればキャビアもあったほうがよい。 酔っぱらいに対して相当寛容な人むけの映画です。 様々なマッツが楽しめます。 ラストまでばれ 鼻血とか、シャワーシーンとか、腹チラとか、涙目とか。あと見事なダンス。 マッツ先生のルーズベルト、チャーチル、ヒトラーの話おもしろかった。 しかしマッツ踊ってなんとなく終わったけど、問題は山積みのままなような気がする。 特に小さい子が2人いて毎日が戦場なのに泥酔しておねしょをするところまでいった父親、 彼がどうやって許されたのか想像もつかない。 実験をもちかけた人は、お友達の死に対してもうちょっと罪悪感というか…? いやこれは日本人的な感覚で、あくまで自己責任なのか? たぶんこれ酒の好きな男性→酒の嫌いな男性→酒の好きな女性→酒の嫌いな女性 の順番で意見が辛くなっていくと思う。 アラフォー男性が少年に戻って仲間とキャッキャサッカーして、 泥酔して楽しいのは分かりますけどね。 作中でマッツたちの飲んでいたカクテル「サゼラック」が とてもおいしそうに奇麗に撮ってあった。飲みたい! 本式はライウイスキーを使うみたいだけども、 映画のレシピはバーボンを使っていました。 外国のサイトで映画のレシピを公開していましたが、 バーボン90ml アブサン15ml ペイショーズ・ビターズ2振り 角砂糖1こ オレンジの皮 なのだそうです。 これアルコール度数50度くらいになると思うんですが あんなにバカバカ飲んで、アジア人とは体から根本的に違うとしか思えない。 ラストにテロップが出てましたが、 デンマークではお酒を買ったりお店で飲んだりするのは16歳から。 お家で飲むのは特に制限ないらしい。 国の推奨する飲酒量、男ビール14本、女7本までとかで 酒つよつよ遺伝子の人間ばかりなのだなと思った。 あまり関係ないが、踊りによって観客が呆然として 結末がいったん棚上げになる印象の映画、過去にあった気がする…… と思ったが、あれですね、ポン・ジュノ監督の…。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/08(水) キャプテンアメリカワッフル型で、しょっぱい系ワッフルを焼きました。 2枚分のレシピ 小麦粉70g 塩胡椒適宜 ベーキングパウダー5g 卵1個 牛乳40CC 溶かしバター30g 食用油10CC すりおろしじゃがいも1個 ピザ用チーズ1つかみ 細ネギ半束くらい トマト2/3個 ベーコン1塊 オリーブ適宜 まずトマトを輪切りにし、お好みで1/4カットにしてキッチンペーパーにはさみ水分を取ります。 じゃがいもをすりおろし、ネギをみじん切り。オリーブもスライス。 ベーコンは細かく切って軽く炒めておきます。 卵を電動泡だて器でしっかり目に泡立てます(時間がかかります)。 塩胡椒、小麦粉とベーキングパウダーを少しずつ(重要)入れて、粘りが出ないようさっくりめに混ぜます。 牛乳バター食用油を入れ、水分を捨てたじゃがいも、チーズねぎオリーブベーコンを生地に入れ混ぜます。 余熱し油を塗ったワッフル型にトマトを配置し、生地を流します。10分ほど焼きます。完成! これがめちゃおいしくて、完全食品!って思いました。 たぶんカロリーは1枚700くらいある…私にはわかる…。 ところでパンケーキとワッフルの違いは何だろう?と思って調べたら、 材料は同じだがパンケーキは食事系とお菓子系がある。 ワッフルはお菓子系のみ。型がなければ作れない、とあり、 ワッフルの掟を破ってしまった…と思いました。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/09(木) 読書かんそう 「三体3 死神永生」下巻 全世界でブームになったSF巨編3部合計5冊の最終巻を読み終わりました。 2019年秋から自分のペースでのろのろと楽しく読んだ。 長い年月を乗り越え、人類の英知を集め、或いは対立し、 難局を打破し、絶望し、また立ち直って難局に挑む、 大変スケールの大きな話でした。 作者さんとは恋愛観がまったく合わなくて 途中のロマンスパートでは相当苦しかったがそこを抜けると面白かった。 1巻と、3巻下巻が好きです。 ラストばれ 太陽系の二次元化の描写が特に圧巻だった。 攻撃も防御も、打開策も、物理法則をねじって行う発想は劉慈欣氏独特のもので、 それを読者に理解させる描写力と合わせて強烈なオリジナリティだと思う。 「星月夜」の譬えは美しかった。 でも、程心とAAの、時間を超越した美しい百合が、 お前に!お前に百合の素養がないばかりに、 アホみたいなヘテロラブを急造しやがって作者〜〜〜〜!と地団駄を踏んだ。 (すみません) 作者さんが一生懸命好きな女性キャラクターを作り込むと ウ…って感じになるんですよね。 3部主人公、程心が2回も地球規模のやらかしをするのは、 キャラクター的にどうかと思うのですが、 たぶん作者的にはそんなところも可愛いよ! というバランスで書いておられるのでしょう。 なんだか社会的に責任のある大人という感じではなく、悪い意味で童女のようだった。 AAは、作者が萌えなく書いておられる女性で逆に魅力的なんですが、 私はシャトル発着所で子供の集団から救う子を3人、ためらわず選ぶところと、 何十人死のうとも自分と程心が助かるために離陸しようとして 程心に止められると、ライフルを持って周りのシャトルの尾翼を撃ったところが 大変好きです。 精神にすごい負荷のかかる判断をしている最中でも 自分が出たあとシャトルのロックを忘れないところも好き。 というか程心は「やだ」「やだ」「やだ」と駄目だししまくって 汚れ仕事を全部AAにやらせて、これでAAが程心を愛してないとかおかしいでしょう。 映像化の際は頼んだぞNetflixの天才クリエイターたち…。 AAの片思いからのお芝居をねじ込んでくれ! 今までは適当に後腐れなく異性と楽しんでいたAAが 最後のわずかなページで突然1人に熱を上げるとか、最終回交配タイム以外の何なのか。 AAと程心エンドだったら、 星環に乗ってどこまでも、露姫と長帆の物語のように 「そして二人はいつまでも旅をつづけ、たとえどこに行ったとしても、 いつもいっしょに、しあわせに過ごしているのです」 で終われたのに…。 なんだか百合豚の愚痴みたいになっちゃって遺憾ですが、以上三体の感想でした。 百合以外だと、宇宙アル中の無重力げろとか、ああいう シリアスギャグなのか真面目なのか分からない小ネタも好きでした…。 頭の悪い登場人物、私利私欲に走る人間、 何がやりたいか自分でもわかってないひとがいない(モブ以外)、効率的な宇宙だった。 現実は全然そうじゃない事を知ってしまった2021年。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/10(金) 読書かんそう 「ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい」 クリスティン・バーネットさん 原題は「The Spark: A Mother's Story of Nurturing, Genius, and Autism」 直訳すると「ひらめき:育児、天才児、そして自閉症と向き合った母親の物語」 という感じかな?日本語タイトルとは少し印象が違いますね。 2歳で自閉症(高機能自閉症)と診断され、 今後自分の靴紐を結ぶのも難しいかもと言われた息子さんを、 必死のケアで、9歳で大学に入学する才能を開花させた お母さんのエッセイです。 感想を書いておられる方ほぼすべてが絶賛されていますが、 残念ながら私には合わなかったので、下記ひねくれた感想になります。 この本を既読で、満足された方は読まれないようご注意ください。 内容ばれ 作者さんのバイタリティはすごくて、保育所を経営しながら息子さん3人を育てて、 長男さんは自閉症、次男さんは難病。 のちに自閉症の子供の回復トレーニングの会も定期で主催し、 産後3日で仕事に復帰するほど。 しかし無理がたたって脳卒中になったり、 不況に見舞われて貯金が3200円になってしまったり、 リフォーム業者が前払い金を着服し、放火して逃げたり、 あと息子さんの親友が事故で亡くなったり。色々ありすぎて書き切れない。 しかしすべて家族への愛情で乗り越えられて、ひれ伏してしまう。 ただ同じ悩みを持つお母さんがこの本を読まれるときは注意が必要というか、 自分の愛情の足りなさゆえに我が子は、このお話のように世界と社会に戻ってこられないのだ…、 という方向に追い詰められてはいけないと思う。 しかし私には合わないかも…という気がしてきたのは 特別支援学級に通っていた息子さんが、自分より重いハンデのある子の真似を始めたので、 あそこは息子にとってよくないから普通学級に入れる!とトレーニングを始めたり、 自閉症の子供は運動が苦手で突発的な出来事が嫌いだと分かっていても、 子供は友達とするスポーツが大切、でも普通学級だと能力が低くていじめられる、 じゃあ同じハンデを持つ子供同士でスポーツをさせましょう! と思いついてスポーツクラブを作ったり。 作者さんは「こうでなくてはならない」という思いが強いタイプなのですよね。 運動が苦手で、ルーチン以外のことが嫌い、他人の感情読み取りが苦手な私は そのあたりのエピソードで段々つらくなってきました。 というか冒頭、 ステディな彼氏からの求婚を待つばかりだったのに、 妹のごり押しで垢抜けない男の子と無理やりデートさせられた私。 そんな軽い女じゃないんだから!から始まって、そこから!? って思ったんですが、合わない気がすでにしたんですよその時…。 ヒーローとは私にとってアフガンへ行った兵士や消防士であるという一節や、 隣人の明るくて屈託ない人懐っこい女性の形容に 「全米ライフル協会の会員」って付いてて、 おそらく信頼のおける、まっとうな人という意味で付けてあるのだろうけど、 そういう細かいところが無数に引っかかって、 最後まで「うん?うん…」ってなりながら読み終えました。 強いて言えば終盤は息子のジェイコブ君の天才エピソードが主になって 日本語タイトルに近い感じで楽しく読めました。 ホワイトボードに数式が書ききれなくて、窓にも書き始めたり 「フィクションでよく見るやつ!」という感じ。 ところで最後に奇妙な思いをしたのですが、 夫婦の愛情深さと、親から子への無限の愛情を書いた本だったので 現在一家はどうしてらっしゃるのだろうと思って検索したら 妙な刑事事件が起こっていて、ご夫婦は離婚されてました。 ウクライナから養子に迎えた6歳の少女を家に置き去りにして一家はカナダに逃亡、 ネグレクトで訴えられたというものです。 バーネット家の言い分は「6歳の少女は少女ではなく実は大人で 私たちは何度も殺されかけた」というもの。 ねたばれなのでタイトルは書きませんが、それはあるホラー映画のあらすじそのまま。 双方を援護する人々の意見を英語で読んで、なんとなくまあぼんやりとした判断は得たのですが 母国語に比べると検索能力がないので書くのは控えておきます。 記事は下記 https://news.biglobe.ne.jp/trend/1007/fdr_191007_1634774808.html ジェイコブ・バーネットさんは今からノーベル賞の噂をされている天才。 今後のご活躍を陰ながら祈ってます。 https://de.wikipedia.org/wiki/Jacob_Barnett ---------------------------------------------------------------- 2021/09/11(土) 色々感想 逃げ上手の若君(ジャンプ掲載) 源平合戦までは一対一の戦闘が基本で、 集団戦という概念はなかったというのは面白いな。 リメイン わー!記憶喪失の主人公が記憶を取り戻したら 今度は好感度の高かった人格が消えてしまって めちゃいけ好かない傲慢な本来の主人公になってしまった! 叩け叩け頭を叩け! 仮面ライダー リバイス 悪魔と合体して変身するやつ。 現在はピンクのカラーリングでかわいい感じ。 脚本家さんどなたかなと思って調べたら 今回脚本初めての小説家さんだった。 今週はあまり書くことがありません。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/12(日) ドキュメンタリーかんそう 「デ・パルマ」 ブライアン・デ・パルマ監督が自らの監督作品の製作事情を 年代順に語っていくドキュメンタリー。 私は「キャリー」から入って初期作品を結構見ているので面白かったです。 思った以上に監督がアルフレッド・ヒッチコック監督の 「めまい」が好きなのが分かった。私も「めまい」は好きだ。 ヒッチコック作品ベスト3には入れるだろう。 作品を年代順に見た印象は、サスペンスが基本で時々スプラッタ表現があり アクセントカラーが赤、画面も全体的に赤みがかっていて 画面分割表現が特徴。 監督曰く、1画面でも手前と奥に別々の情報を入れたりするそうだ。 「リメイクの監督たちが、私の回避した失敗をしているのを見るのは愉快だ」 とおっしゃっていて、 それは「キャリー」についてのコメントですが 確かにパルマ版のキャリーを越えるのはなかなか難しかろうと思う。 ドラマ版、母親は原作に忠実に心臓発作で死ぬが 「胸を掻きむしって死ぬ?正気か?」ってところ、すごくいい笑顔でした(笑) 白人の高齢男性だなと思うところもあって、1960年代の黒人民族主義運動に対し 「当時の黒人は白人を排除しようとしていた」というお言葉、 まあ素直な感想なのでしょうけど、カットしたほうがよかったのでは…という気もした。 飲食店やバスで黒人専用席があって、そこ以外の利用を禁じられた時代の話だから。 女性の扱いが酷いと非難された、と仰っていて これは高齢の男性に説明するのはとても難しいだろうけども 展開上必要があっても、か弱い女性を怯えさせ、首を切ったり頭を潰したりしてはいけません、 という意味じゃなくて、 女性を怯えさせて、首を切ったり頭を潰したりするシーンを皆が楽しめるサービスシーンだと思って、 展開を動かしてはいけません、という事なんだけど、 これ高齢の男性じゃなくても伝えるの難しいからなあ。 CGに対して否定的でいらっしゃるのだが それは私もそうかもなとは思う。あれ使うとどの監督でも同じ画面になっちゃうよね。 なんとなく最近の映画は見ておられないような印象を持った。 「映画監督は、結局30〜50歳で作ったものが最高」 とのことだが、これは人による。 リドリー・スコットは60歳を越えて「グラディエーター」や「キングダム・オブ・ヘブン」 を撮っているし、 イーストウッドは70歳を越えて「ミリオンダラー・ベイビー」や「グラントリノ」 を撮っている。 監督業は、体が強くなければならない、とのことで それは確かにそう。虚弱な映画監督を知らない。 そして締めくくりに、「監督業は手抜きや失敗などを永久に残す仕事」 と仰っていた。 文章や漫画や歌曲、他のジャンルに比べて確かに、 手抜きをしなければならない状況が多く発生しそうではある。 そして失敗も、他のジャンルに比べて分かりやすいように思う。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/13(月) 漫画かんそう 「ミステリと言う勿れ」5〜9巻 田村由美 さん 既刊すべて読みました。 猟奇連続殺人、雪の中の山荘や、美術館に閉じ込められての謎解き、 双子入れ替わりと、ミステリフアンがぴくりと反応するモチーフばかり。 解答もなかなか凝っていて面白かったです。 ドラマではこのあたりまでいけるかどうか分かりませんが楽しみ。 ねたばれ 連続殺人鬼の父親のサイコパスが息子に対して お前が娘だったら芥川龍之介の「地獄変」をやれたのになー、残念、とか言ってて あの辺の気持ち悪いディティールが、さりげなく上手い。 雪の中の山荘は、殺人を阻止する名探偵を久しぶりに見た。 尺が持たないから難しいんですよね。 ヒロインのライカさんの設定、 あっそういうそれ!自分の二次創作のシリーズ、 終えておいて本当によかった!と思いました(笑) amazonの評価を見に行くと 作者の主張が強すぎる、男性差別、日本disが酷いというマイナス意見が目立ちました。 そうかしら…日本disは気付かなかった…。 良くないと感じる人が多い箇所があったら、普通に直したらいいんじゃないかしら。 痴漢被害を訴える声より冤罪を危惧する声のほうが大きいとかああいうの。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/14(火) ドキュメンタリーかんそう 「ようこそ映画音響の世界へ」 映画音楽についてのドキュメンタリーがありましたが、 その音響版です。 かつてはモノラル再生、トラック数も1しかありませんでしたが、 やがてその重要性が理解されてステレオになり5.1サラウンドになり、 トラック数も16に増えたと。 モノからステレオが主流に切り替わったのは「スター誕生」1976年からで、 バーブラ・ストライサンドは 「観客が会場にいるかのような臨場感がこの映画には必要だ」 と判断して、 自腹を切ったそう(試写を見た会社が追加で支払ってくれたらしいですが)。 作業工程を1つ1つ説明してくれましたが、 その中にセリフが聞き取りにくいところは効果音を下げる、 またはその部分だけ音声を再度収録するという手順があり、 邦画も!邦画もそれやってくれー!と思いました。 (邦画ってつぶやきが聞こえる音量にすると 怒鳴るシーンや爆発でギャア!って言うくらいの大音量になりますよね…) あとスターウォーズの音源集めのお話、楽しかったです。 今では大大大タイトルですけど、当時はどう転ぶか分からない チャレンジングな企画。 映画製作学校の生徒さんの中からのスカウトとかしてたのか。 チューバッカの声とか、まさにあの声でないと!という感じですよね。 面白かったのは、トップガンの実際の戦闘機の音が弱弱しかったので 動物の声をミックスしたというところ。リアルがすべてでもないんだな。 (戦闘機マニアのかたからすると怒髪天ものでしょうけど) 作曲界ほど白人男性占有率99%の世界ではなく女性が多かった。 有色人種率は低かったけども。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/15(水) 読書かんそう 「こんとん」 夢枕 獏さん 松本大洋さん 映画「シャン・チー」に出てきたファンタスティックビーストで、 ころころ丸くて大きさはクッションくらい、毛がふさふさ脚が6本、 羽があって顔がないという種族がいたのですが、この子は下記文献にも登場する 『荘子』においては、目、鼻、耳、口の七孔が無い中央の帝として、「渾沌」の表記で登場する。 『春秋左氏伝』においては「渾敦」と表記され、帝鴻氏の子であり、四凶の一つとされる。 『山海経』に登場する、体が黄色い袋の様でのっぺらぼうで、脚が六本と四枚の翼が生えた姿をした天山の神帝江。 (wikipediaより) 由緒正しい生物だというのをあとから知りました。 そんな「こんとん」を描いた絵本です。 「荘子」では顔がないので目と鼻と目と耳、7つの穴をあけてあげたら死んだ、という内容で 「お前の腹にも7つ穴をあけてやろうかオイ」という感じなんですが、 絵本内容ばれ 絵本のほうは物理穴じゃなくて絵で目鼻耳目を描いてあげるんです。 結果はやっぱり死ぬんですけど。死ぬんかい! 私がこの話で思うのは「良かれと思ってでも、他人の一切を自分の尺度で測って かわいそうとかうらやましいとか判断するのはおよしなさい」ということなのかな?と思いましたが、 絵本では「普段我々が何の気なしにやっている、見たり聞いたりするっていうのは、 実は大変なことなんだね!」 「でも、こんとんのこと好きだよ!」って結論で、 サイコパスの書いた詩のようでした。 絵の混沌はでっかくて白くて、かわいいな…と思ったけども。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/16(木) 映画かんそう 「スパイラル ソウ オールリセット」 「SAW」シリーズ9作品目、2度目の新生SAW。 監督はダーレン・リン・バウズマン。 新人の頃に仲間の悪事を暴いて以来、職場で疎外されてきた主人公が、 ジグソウの模倣犯で警官ばかりを狙う謎のシリアルキラーから 挑発を受けるという話。 怖さよりも痛さに重点を置いたグロなので苦手な方ご注意ください。 このシリーズのホストであるジグソウと、 他の映画に登場するモンスターや殺人鬼との違いは、 彼の目的が被害者の更生である点です。 犠牲を払う覚悟さえあればクリアできるゲームが用意されていて、 被害者はその成功体験と、ジグソウが示した自分への理解に 心酔してしまう者がでるくらいでした。 しかしシリーズが進むにつれて、単なる面白処刑ショーになり、 その特色は失われたのですが、このリブートもやっぱりクリア不可能な残虐ゲームばかりで そこはがっかりしましたけど、別の箇所に愛情があって良いなと思いました。 過去シリーズを見た人に少しの目配せはありましたが、 別に話は繋がってないので、この映画から見ても大丈夫です。 でもまあ1作目が偉大なので、おすすめはSAW1です。 ラストばれ ちょっとサスペンス慣れした人なら、あのシーンですぐ真犯人は分かってしまいますが 早く気付いてほしくてウズウズしてたと考えると少しほほえましい。 子供の頃に出会った憧れの人を、満を持して迎えに行ったのだな。 あの誘い、全部出まかせかとも思ったけど、 あんなことを言わなくてもタイミングをコントロールはできただろうから、 本当に相棒になりたかったんだけど、 それが無理なら一生自分を追いかけてほしかったんだろうなと思いました。 ラストが過去の再現になってたの良かったです。 今回のゲームは、舌と指は痛みで気絶したら100%死ぬのがちょっと無理だし、 脊髄にいたっては首と肩の筋力だけで切断できるか? 蝋で焼けただれた顔は、上部と下部で不均一で、よくできているなと思いました。 マザファカおじさんは、なぜ低予算ホラー映画にでてくれたのかは分からないけど、 元気よくファックックって言ってました。 刺さる人にはすごく刺さるBL萌えがあるので、 人体破壊が平気な勇者は配信されたら見るといいと思う。 って反転せずに書くべきだけど、勘のいいひとはこれだけで分かっちゃうからなあ。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/17(金) アニメかんそう 「What If…?」(全9話) ディズニープラスで毎週配信しているMCUのアニメです。 新フェーズのテーマは分岐による並行世界になりそうな感じですが、 ウオッチャーという存在が、アベンジャーズのメンバーが作り出す 様々な世界を観測するという内容。 1話 もしも超人血清を投与されたのがスティーヴ・ロジャースではなく ペギー・カーターだったら?という世界。 2話 もしも誘拐されたのがピーター・クイルではなく 幼少のころのティチャラ殿下だったら?という世界。 3話 もしもアベンジャーズのメンバーが集結する前に どんどん殺されたら?という世界。 4話 もしも自動車事故でストレンジが失ったのが腕ではなく 愛する女性だったら?という世界。 5話 もしもサノスのスナップ前に、 地球がゾンビパンデミックに見舞われていたら?という世界。 声優さんが豪華で、卒業した人と撮影中の人以外 2つか3つしかセリフがなくても本人が声を当てています。 さすがディズニーだぜ……。 1話 ペギーが何物にも負けないパワーを手に入れ、 スティーヴは生まれついた体格のまま機械の助けを得て戦い、 それでも2人は互いに惹かれてダンスをするという、現代的な話でした。 ペギーとスティーヴは思った以上に似ていて、 人一倍の正義の心と勇気とかしこさ、周囲に認められない立場、 人を外見で判断しない等々、彼等が入れ替わっても話が動いていく所に驚いた。 2人の武闘派の「ダンス」わくわくしました。 筋骨隆々とした金髪碧眼白人男性の体を手に入れたスティーヴでは、 理不尽な世界への怒りが共有できないし、 そして英雄のスティーヴが相手ではペギーはどうしたって選ばれるヒロインになってしまう。 なんとなくこの逆転設定のほうがしっくりくる感じ。 「腕がもげるかと」ってバッキー、メタなジョークを!!(笑) くやしいけどふいてしまった。 ちなみに愛する人を失った親友を慰めて慰めて慰めているうちに カップリング成立します。やったー! 「エージェント・ロジャース」のあとでバッキーと結婚して 「CCWS」の記録映像で「107連隊には、のちに僕の夫となるひともいたんです…」と語るもやし。 病院には老もやしがいて、美しいペギーがお見舞いに行くんですよ!ワー! (バッキーはもやしと末永く仲睦まじく暮らして先に永眠しました。超ハッピーな一生だったそうです) 2話 これは成り代わりというやつかな? ピーター・クイルの代わりに宇宙に行った殿下に、ヨンドゥ以下クルー全員心酔しまくり。 モブの敵が「光栄です!」「ファンです!」って言いながら倒される面白い世界。 ヴィラン以外の登場人物、ほぼ全員陛下のファンやん! (そうか、早期に陛下を宇宙に出しておけば少なくともスナップは回避できたのか…) すごく面白かったけど、スターロードが推しのひとと 、クレイジームラサキゴリラの顔も見たくない人にはちょっとつらい回だったかも。 自カプで想像したら人体発火しそうだった。1話がシャッフルものじゃなくて良かった…。 3話 アベンジャーズ殺人事件。ミステリフアンとしては楽しい(今回私の推しはシード扱いなので死なない)。 30分番組なのでサクサク死にます。 この世界ではウルトロン発生しないし、シビルウォー発生しない。 いきなりサノス戦で、おそらく終了する。 しかしあんな馬鹿馬鹿しい役のために来てくれるとは、マイケル・ダグラスさんすごく気さくな人なのかな? 4話 暗黒回。 今はマントちゃんとウォンさんという正妻がいるのだから、過去を振り返るべきではない。 というかマントチャーン!!!! 後ろ手に腕を組んだエンシェント・ワンの再現度がすごい。 ティルダ・スウィントン、ベネディクト・カンバーバッチに30分アニメの声優をやらせる資本力がすごい。 ベネディクト・カンバーバッチの触手プレイが聞けるのは「what if…?」だけ! ところで愛する女を失って心が狂い、世界を破滅させる男の話をアニメと映画で連続3〜4回見せられて もうええです…という気持ちになっている。 5話 人間が2つに裂けるのは好きですが、推しが2つに裂けるのはあまり楽しくない。 サノスが来る直前にゾンビパンデミックの起きた地球の話です。 なぜかバッキーのシャワーシーンがある。 あれは結局全滅エンド、ということでいいのかな…。 亡くなったチャドウィック・ボーズマンがいまのところ2・5・6話に出ておられますが 不思議な感じ。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/18(土) 色々感想 逃げ上手の若君(ジャンプ42号掲載) 魚尻線という言葉を初めて知った。 海から諏訪まで直線距離で100キロほど? もちろん平坦な道ではないし、途中戦闘も発生しているので、 うまく絞めて氷で冷やしながら駆けて何時間くらいなら腐らず運べるだろう。 ただ、当時の夏はいまの夏ほど暑くはなかったと思うたぶん……。 ウィッチウォッチ(ジャンプ42号掲載) 男の子が1人に女の子が複数人同居のジャンプ漫画は数あれど、 女の子が1人にイケメン男子3人が同居するジャンプ漫画ってありましたっけ? 魔女の女子と、使い魔の鬼と、天狗と、狼男。 狼男は鬼と戦って負けているので、鬼の命令なら聞く。 なんか楽しそうな同居生活話が何回か続きそうだな。 マッシュル(ジャンプ42号掲載) 三大魔法学校対抗試合だー!(ただし1校は参加不能につき不戦敗) プリキュア ひよりん先輩の書いた文章をボコボコに批評した人、 今後出てきてくれないかなー。どうかなー。 リメイン 記憶喪失の主人公の記憶が戻るように応援してくれていた昔のチームメイトは 主人公を負かすという自分の目的のためにそう言ってただけだし、 ツンデレヒロインと思ってた女子は、好きな人を主人公に潰されてしまったため 主人公を恨んでいた人だったし、いや、なんだろうこのつらいアニメ……。 鬼畜に戻った主人公からすればみんな能無しのボケなんだけど、 (元々はいい子だったようだが、水球の監督に仕込まれているうちに鬼畜になった) 記憶喪失時の主人公が、周囲の人1人1人のいいところを紹介していく映像を残していて それを見てなんとなく考えを変える鬼畜。 平家物語 https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/anime/ser5h19/5h19110001/?waad=nKsqLnF3&ugad=nKsqLnF3 原作古川日出男さん、監督山田尚子さん、脚本吉田玲子さん、キャラクター原案高野文子さん。 来年1月スタートのアニメ1話がお試し視聴できます。 オリジナル主人公を立てて、自由にやる感じのようです。徳子さんの顔が好き。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/19(日) 映画かんそう 「レミニセンス」 温暖化による海面の上昇、富裕層による土地の買い占め、 戦争による貧民の増加の起きた都市で、 過去の記憶を再生し、追体験できるサービスを提供している元軍人の主人公は 家の鍵を失くして在処を探している美しい女性の記憶を再生するが それがきっかけで彼女と恋に落ちる。 しかし彼女は姿を消し、主人公は憑りつかれた様に女性を探し求める…というあらすじ。 ヒュー・ジャックマン主演。 ノーラン弟の脚本だと思っていたが違って、 ノーラン弟の奥さんのリサ・ジョイさん初監督・脚本作品だった。 ノーラン弟さん、ノーラン兄さん作品における外付けの人情装置だと私は思っている…。 予告ではインセプションの設定を使ったミステリーという風情だったが、 ラブロマンス6割+サスペンス4割くらいだった。 水没したマイアミ、気温上昇による昼夜逆転生活、という世界観と画はよかった。 おちばれ ヒュー・ジャックマン演じるキャラクターにしては弱くて (何らかの後遺症で足が少し不自由?) ピンチになるたびに奇跡的に助かるんだけど、 同じ元軍人が情けを掛けて見逃してくれたり助手が助けてくれたり 愛され主人公なので問題ないのだった。 それはそうと悪漢と格闘する際に構図のためかマナー足格闘になっていた。 マフィアを1人で殲滅できるほどの凄腕のガンマンの助手さん、 元軍人でアル中というニヒルな設定なのですが、 (1人でポリコレを背負ってた感はまあ少しあるが) 主人公は彼女を選ぶべきだったと思う。 運命の女メイは、 マフィアの薬物をちょろまかして売って、隠れて生きることはできたのに どうしてほとぼりが冷めるまで海の家で潜伏していられなかったのだ。 まあ恋に狂って戻ってきてしまったということでいいけども、 なぜ突然命懸けで子供を助けないといけないって思ったのだ。 ええ感じの理由で死ぬことが優先されて、 彼女の人生およびその設定はふんわりした感じになったような。 というか焙りハゲが、知ったら後悔するとか呪われるとか言うから 何があったのかと思ったけど、普通にいい話じゃないか。 あれ肉体の生命維持はどうなってるんだろう。 実は朝昼晩は三食食べているのか? あとドライランドというとウォーターワールドを思い出します。 通販のお問い合わせをくださったかた、本は随分古くなって糊なども劣化していると思われるのでお値段半額で対応いたします。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/20(月) 映画かんそう 「マスカレード・ナイト」 ホテルで起きる殺人を未然に防ぐため潜入する警察官と、 ホテルマンとの共闘を描いた「マスカレード・ホテル」続編。 東野圭吾さん原作。 マンションで見つかった他殺死体に関して 「犯人がホテル・コルテシア東京の年越しイベントに現れる」という密告状が届く。 参加者は全員仮装するきまりのその催しを監視するため、 再び新田がホテル従業員になりすます…というあらすじ。 冒頭の長いタンゴシーンと、木村さんがイベント名を言ったら それがエコーになってタイトル、という演出は少しレトロすぎるように思った。 ホテルのグランドフロアは相変わらず豪華。 そうそう、この映画の無茶ぶりの客を見ると、 両ひざを金属バットで砕きたくなるんだった、と懐かしく思い出した。 今作の無茶ぶりは前作より少しまし…?片膝くらいで勘弁してやる。 犯人ばれ 原作未読ですが、2股によるあれがミスディレクションで まんまと騙された。 プロジェクションマッピングの光が瞳に反射しているところ、 とてもお美しかったです。 相変わらず山岸さんの客至上主義は徹底してましたが、今回の 「あの女性と話したい」というゲストのご要望に応えてしまうのはどうかと思いました。 女性客も当然ながらホテルにいる時間をお金で買っているわけですから。 というか若い女性はホテル内でも気を抜かず防犯に気をつけている人が多いので、 まずは女性客のほうに相談すべき案件なのではないだろうか…? 沢村さん演じる日下部は、片膝で勘弁してやんよ。 小日向さん、最近「危険なビーナス」や「MIU404」でお見掛けしてて 設定が脳内で混ざり、「この小日向さんはどういう小日向さんだっけ…?」ってなった。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/21(火) 出先でモバイルのバッテリー残量が少なくなったので充電しようとしたのですが、 なぜか充電開始せず、検索すると「再起動すると良い」とのことなので そうしてみました。 すると今度は電源がつかなくなってしまって、リセットや電源ボタン長押し、 SIMカード挿し直しなどを試しましたが、どうにもならず。 ショップに駆け込んで強制再起動も試していただいたのですがこれも駄目。 「同機種を明日着で送るので、そちらをお使いください。 保存、同期してなかったデータに関しては諦めてください」という判断。 写真はすべて保存してあったし、他はまあいいかと思ったんですが、 ただ、行動予定や、行き先、様々なセキュリティ番号、 これから数か月先の映画の公開日、送金の予定、発売予定、 二次創作文章などを何でもかんでも保存しているメモアプリ、 あれがなくなったら私は生まれたての赤ちゃんも同然で、 明日から何をしていいのかも分からなくなってしまいます。 困った!バブー!って家に帰って、オロオロしたまま なんとなく出してあった電気ブランケットでモバイルをくるんで、 温めながら「おーよちよち。元気になあれ」とか思っていたら、 なんと電源がはいるようになりました。 動物の赤ちゃんとか弱っている時あたためるよな…という感覚でしたが、 おかげで色々バックアップ、エクスポートできました。 あとで調べてみましたが、モバイル温めているひと、少数ですけどおられました。 (でもドライヤーはやめたほうがいいと思う) もしいつか、突然モバイルの電源が入らなくなったら、このIT呪術を思い出してください。 (15分ほど最強温度で温めました。電気毛布や電気こたつ、ホットカーペットなどが良いと思います) ---------------------------------------------------------------- 2021/09/22(水) 映画かんそう 「ドクター・デスの遺産―BLACK FILE―」 末期の重病人の依頼で安楽死をさせる謎の医師ドクターデスを追う刑事の話。 死は救いであるという思想と安楽死は殺人であるという思想が 真っ向からぶつかるのかと思ったが、 俺は主人公で相手は悪!みたいなノリだった。 原作は未読なのですが、そのあたり他国のケースも交えつつ もう少し丁寧に検証するのかもしれない。 主演綾野剛さん、相棒役に北川景子さん。 犯人ばれ? 原作はシリーズ物で、4作目らしい。 火サス方式では推理できない。 相棒の平常回みたいなお話で、うむ、くらいしか感想が言えない…。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/23(木) 映画かんそう 「ラスト・クリスマス」 ポール・フェイグ監督 エマ・トンプソン、ブライオニー・キミングス脚本 子供の頃にユーゴスラビアから英国に家族で移ってきたヒロインは、 歌手を夢見てオーディションを受ける毎日。 彼女の悩みはエキセントリックな母親で、 家に帰りたくないあまり友人の家を泊まり歩いたり バーで出会った男と一夜の恋を楽しんだりする日々を送っていた。 しかし注意力散漫な彼女は、友人宅で物を壊したり 職場で鍵をかけ忘れて盗難被害が出たりと 自業自得ながら信頼を徐々に失いつつあった。 しかしある日、彼女は不思議な東洋人男性と出会い…というあらすじ。 ワム!の同名歌曲を元に作られた映画で、 not for私だろうけど、フェイグ監督だし一応見ておくか、と思ったら、 途中で「エエーッ!」ってなった。恋愛映画ではなかった ワム!の「ラスト・クリスマス」およびその歌詞を知らなかったら、 フーン…くらいの普通にいい話だと思うけども。 オチばれ 主人公のあの過去の話で、まさかまさか……!?って思ったんですよね。 Last Christmas I gave you my heart オチ自体はほかにも先行作品がありますが、その歌詞をそういう風に…。 ミシェル・ヨー様が、主人公の勤務先の店長です。 しかし残念ながら格闘シーンは無い。 人種、移民、LGBT、そつなく混ぜ込んだ風に感じられて 人によっては鼻につくかも…どうだろう…。 でもこの映画のお母さんみたいな強烈な人、実際にいますよね。 悪い人ではないが距離をとるのが難しい、ましてや子供は、みたいな。 ヒロインの相手役ヘンリー・ゴールディングは、クレイジー・リッチ、 シンプル・フェイバー、ジェントルメンときて次はG.I.ジョー: 漆黒のスネークアイズ という準主役なので着実に出世なさっている。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/24(金) 映画「アナザーラウンド」でマッツが飲んでいた「サゼラック」を、 映画のレシピで作って飲みました。 しかし足にくるわ…この酒…。 北欧の男をノックアウトするにはこのくらいの強さがないとだめなのか。 レシピ バーボン90ml アブサン15ml ペイショーズ・ビターズ2振り 角砂糖1こ オレンジの皮 オレンジの皮はグラスの淵にこすりつけます。 写真は角砂糖を入れる前。オレンジは、オーガニックなやつを買いに遠出するのが面倒なので 近くで買って皮を取り払い薄切りにして浮かべました。 映画でマッツたちの使ってたお酒は バーボン「リージェント」 アブサン「アブサンホフ」 だったのですが、入手に時間がかかりそうで別銘柄にしました ふと思ったんですがマッツたちのグラス、 こんなになみなみと注がれてなかった気がする …この分量ってもしかして4人分なのでは?? 丸い氷は、一度沸騰させた水を使うと透明になると読んでやってみた。 それでも透明とはちょっと違うな。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/25(土) 色々感想 波よ聞いてくれ(アフタヌーン掲載) 茅代さんのこと好きになってきた! (カチコミをかけるのに、狩猟用エアガンを持ち出した) ミナレさんのつっこみ「スタンガンどころかガン!」 も冴えている。 営繕かるかや怪異譚(ジャンプSQ掲載)短期連載 小野不由美先生原作 加藤和恵先生作画 憑りついた怪異を、家を少し改修することで落ち着かせる工務店のお話。 未読だったけどこういう話だったのかー! 原作を読んでみようかな。 天狗の台所(アフタヌーン掲載)新連載 天狗の末裔の少年が兄と同居するスタートで バトルものになるのかな…?と思っていたら(ジャンプに天狗男子同居漫画があるので) スローライフグルメものだった!まあね、タイトル台所だもんね。 煎った胡桃に砂糖まぶしたやつ。たしかにローソンで売ってるけども 作りたてはおいしかろう。 ブルーピリオド(アフタヌーン掲載) 学校がおかしいのでは?という流れになってきた! あっそうか、そこは疑問に思っていいのか。 漫画を読んでいるぶんには、「自殺者が出るのでは?」ってくらいおかしいけど これ、「じゃあ改革します」って流れになるのか「必要悪です」ってなるのか。 ワートリ(ジャンプSQ掲載) 部屋割りの話とかして修学旅行みたいだけど これ後々なにか効いてくるんだろうか。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/26(日) いまはもう閉店してしまった大阪の英国菓子店、 ブロードハーストさんのサマープディングがおいしかったというコラムを読み、 再現してみようと思いました。 レシピはこちらのものを参考にして、 ナパージュで艶出しなさっていたらしいのでそれをプラス。 https://www.youtube.com/watch?v=5iJR0KTSyMY 冷凍ベリーをフープロで粉砕して、一部砂糖で煮て 詰めて冷やすだけなので簡単だしおいしかったです。 生クリームで酸味がマイルドになって相性が良かった。 あとでブロードハーストさんのサマープディングにはリンゴが入っていて 生地はパンではなくケーキ生地が使われていたと知り、いつか再挑戦したいです。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/27(月) 映画かんそう 「ベイビーわるきゅーれ」 阪元裕吾監督 殺し屋のハイティーン女子2人が同居しながら仕事をする ガンアクション女子バディ青春コメディ暴力映画。 口コミでじわじわと人気がでてきた感じです。 10月封切り映画が多いので難しいかもだが 公開劇場、もう少し増えてほしい。 鑑賞後いちごのケーキが食べたくなるかもなので買っておくとよい。 アクション監督は「HiGH&LOW」Season2を担当なさった園村健介さん。 殺し屋少女の片方は本業スタントさん。 陰キャ女子とコミュ強女子のゆるい会話による日常系のおもしろさ、 甘さ抜きのガンアクション、どっちも楽しめてお得な感じ。 殺しを統括する組織と掃除屋とヤクザが出てくる世界観も良い。 ラストまでバレ 2人のやりとりは全部よくて書ききれませんが ごはんを食べているシーンが何気に多くて好きです。 まひろは食べるのがちょっと下手な子なんだなとかわかるようになっている (中身が落ちちゃうのが2回あった)。 歩いて帰るのが好きな女はメンヘラが多いって会話があって、最後歩いて帰ったり、 ラーメンのスープをはね散らかして頭をどつかれたりとか、 Netflix?への「スタッフへのリスペクトがない!」とかいう文句、 殺しの仕事が終わってから一緒に映画に行くところ、 フローリングを歩く時に爪が鳴る犬の足音を口真似しながら歩くちさと、 おねだり上手のちさとと、そういうの一切不器用なまひろ。 (やくざも「オーシャンズ8とか見てないのか」とか言っちゃってポリコレヤクザで 中盤は面白かった。怒鳴り出すと普通のやくざになっちゃうんだけど) アクションは、ウェイトの差をどうするかという解がないままだったので そこは少し不満でしたが、頭部に一発蹴りを食らったら ガタンとパフォーマンスが落ちたりとかああいうシビアなところはよかった。 あとともかく沢山刺すというナイフの動きと、 ガンアクションの、人体を盾と障壁代わりにする手慣れた感じも。 殺し屋組織がかなりホワイト企業で 高校生までは社宅完備、給与の一部積み立てをしてくれて、 大人になってからも一般的な社会経験を義務付け 住居の手配から頼めば確定申告までやってくれるという。 お掃除組織もかっちりしていて、会社通さないと保険が効かなくて 料金が高くなる。あと職業意識の高さを求めてくる感じ。 (「便利屋みたいに思ってるのかもしれないけど僕たちも人間なんで」 って言われている時のちさとの、叱られた猫みたいに虚無の目、可愛かった。 脳漿の掃除が難しいのかな?それとも頭は血の飛び散りが激しい? でもあの人数のヤクザを殺して2200万円?なのは安いのではと思ったよ) 年配の男性が撮るティーン女子2人は大抵、語彙だけが若くて やたら感情的で喜怒哀楽が分かりやすく、テンプレ台詞しか言わないんだけど そういうのがなかった。 最近の日本の若い女子はもっと感情表現が薄くて、めちゃくちゃ空気読んで 怒っていても、あなたはあなたでそういう意見ねハイハイみたいな客観性が残っている感じ。 で、数秒後にスン…ってなる。切り替わりが早い。 あと世界的に女子2人ものは、倫理観が高く臆病で感情的で物欲が強く注意力散漫、 能力が低い、でもかわいいみたいなのが多いんで、普通に糖度低いのが出てきてくれて嬉しい。 同じくティーン女子2人の殺し屋ムービー、 「天使の処刑人 バイオレット&デイジー」を見たときに感じた不満が全部解消された。 不満点は、最初の空想と、途中の時系列入れ替えが、特に効果のないわりに 全体が分かりにくくなっていたところです。あれはなかったほうがよかったかも。 ラストシーン、よい切り方でにっこりした。 この2人の女子高生殺し屋、監督の前作「ある用務員」に出てるんですね(ただし別の設定で)。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/28(火) 読書かんそう 「ババヤガの夜」王谷晶さん 本日も暴力百合作品です。 人並外れた体格と格闘技のセンスに恵まれ、 幼少の頃より祖父に肉体を鍛えられて育ったヒロインは、 ヤクザとトラブルになり、購り殺されるところを、 組長の一人娘の警護をするという名目で命拾いする。 その娘は気位が高く、最初はヒロインに対し高圧的に振舞うが、 やがて…というあらすじ。 わー、もっと早く読めばよかった…!と思いました。 昔は皆無でしたからね、 本格暴力百合もののマジガチムチ戦闘狂ヒロインとか…! (百合というかシスターフッドというか) ただ性加害、暴力表現がハードなので苦手な人は、ご注意ですけど。 色々読んでみたい人には挑戦してほしいです。 (話はそれますが、女性キャラクターのガチムチ設定というと これまではグラマー方向に行っちゃって、 それだと馬力はでないよね…ってデザインが多かったですが、 ジャンプでもブラクロやレッドフード、 MCUだと「what if…?」1話のペギー、つく食べの春日さんなど、 少しずつに増えてきて嬉しいです) ラストまでばれ じょ、叙述トリックだったー! 全然情報を入れてなかったから、まったく予想してなかった。 びっくりした! 叙述の手法としてはメジャーな形なので、 ウワーやられたー!ってなりましたが、 ミステリ興味ない人が大丈夫だったかは少し心配になりました (少し前にも書きましたが叙述トリックを エンタテインメントとして認識しない人は不快になることもあるようなので)。 お嬢様は、ツンデレだけどデレがめちゃくちゃ早かったのはよかった。 ツンが長いと、私の心が折れるので…。 柳も、これは作者のかたも憎からず思ってらっしゃる書き方… って読んでました。 スピンオフがあってもいいキャラクターの立ち方でしたよ。 長く穏やかな暮らしもあり、でも生来の暴力への執着も失われてはおらず、 複雑でよいラストでした。こういう小説もどんどん増えますように! ---------------------------------------------------------------- 2021/09/29(水) 映画かんそう 「ブリット=マリーの幸せなひとりだち」 スウェーデンでめちゃくちゃに売れた小説の映画化。 ブリット=マリーは63歳、料理は絶品で掃除は完璧な家事上手。 しかし40年連れ添った夫とは碌に会話もない。 あるとき急病で病院に運ばれた夫の病室に駆け付けると、 そこには付き添っていた愛人がいて、 ブリット=マリーは家を出るというお話。 不倫じいはブリット=マリーを追いかけてきて、 戻ってくれー、あの女とは何でもないんだーとか言うのですが、 これアメリカの映画だったら、当然許されるわけもなく 不倫じいの車がクマに襲われて大破するくらいはあると思います。 でもスウェーデンにおける夫婦の倫理がどんなもんか分からないので、 どうなるのだと少しハラハラしました。 ラストまでばれ 高齢男性が現役として活躍するエンタテインメント作品は 日本にもありますが、 高齢の人物の人生を描く大ヒット作品は男女ともに思い当たりません。 これは大作邦画には芸能事務所とスポンサーの意向が大きく反映され、 事務所の売り出したい役者さんは若手というのが理由かな、 などと考えます。 (でも今後人口における老人と若者の比率がどんどん偏っていくと、 老人の人生映画は増えるかも) ブリット=マリーは職安で「63歳となると就職口は少ない」 と言われるのですが、少々意外でした。 スウェーデンは61歳以上は希望すれば年金受給をスタートできるらしいから それで働かなくても大丈夫ってことなのかな? 日本のように老後保障年齢が年々上がっていくうえに 働き口が少ないってことではないといいんだけど。 あの「許可証を持ってないと大会には出られないよ」って 勧告に来たあと放置して、大会直前に 「出られないって言ったよね」ってなったとき、 ひどい!あ んまりだ!ってワーワーなったの、ちょっと不思議な感じがした。 なんで放置した…あの時点で誰かに相談していたら もっとスムーズだったのでは…これは日本人的な感覚かもだけど…。 このお話、邦画だったら確実に誠実で優しい警官さんと一緒になって、 子供たちと楽しく暮らしました…ってなってた気がするのですが そうはならないところが北欧なのか?と思いました。 ---------------------------------------------------------------- 2021/09/30(木) 映画かんそう 「ボルベール〈帰郷〉」 ペドロ・アルモドバル監督 父と母を火災で失った姉妹は、 記憶力の衰えた伯母を引き取ろうとしていた。 しかし伯母は姉妹の申し出を断り、息を引き取る。 妹は伯母の家で幽霊を見る……という、 女性3代にわたる笑いあり、サスペンスあり、涙ありの家族の物語。 スペインの村の人たち、明るくて優しくておおらかだけど、 強引で詮索好きで陰口が娯楽で気分屋で忘れっぽい。 長所と欠点は表裏一体。 あまり好きではない系の話だが、 ぐいぐいと展開して引き付けられてしまうのは監督の手腕だろう。 ラストまでばれ 死体を埋めに行くシーンで国民性が出るなあと思ったんですが 私だったら死体を埋めるのに近所の人の助けは借りないし 墓標とかも絶対に彫らないわ。 なぜ産むのかよく分からない。 当時スペインの中絶が規制されてたとかだろうか。 こういう畜生、1人ならばまあ人生の苦難の象徴としてバランスが取れるけど 2人以上出てくると、 隙あらば卵を産み付けようとするフェイスハガーが人情ドラマに閲入して ウロウロしている感じで、 男はつらいよ、旅と女とエイリアン、という印象になってくる。 まずフェイスハガーを全員燃やせ。話はそれからだ。(全員死んだけど) タフな女系家族3代にわたる家族記で、 娘ちゃんの心配はしなくてもたぶん大丈夫だろう。 彼女は今後も強く生きていけるし、エイリアンに出会ったら燃やせる。 ---------------------------------------------------------------- |