4月日記

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2021/04/01(木)

そろそろツイッターをやめなければと思います。
情報が多すぎて、追いきれなくなってきました。

自慢じゃないですが文字を読むのは早く、
スマホくらいの大きさの画面なら、
スクロールを止めずに文章を認識できますが、
現在7アカウント、ざっくり計算して700人分の日々のつぶやきを、
仕事をして日常の雑用もこなしながら読むのは難しく、
ついつい睡眠時間を削ってしまう。

約700人の男女の、面白かった映画や、仕事の愚痴、自慢、
おいしいごはん。試験に受かったとか、一人暮らし始めたとか、
新ジャンルはまったとか。
通年読んでいてわかったのですが、
人は春に心の乱れるタイプと、秋のそれと、冬のそれに分かれる。
夏に気持ちの弱る人はあまりいない(しいて言えば私)ので
言われているように日照時間が作用しているんだろう。
みんな一斉に頭痛を起こし、花粉に苦しめられ、
黄砂に悩み、地震にキャーって言う。

AさんはBさんと仲良くなりたいんだなとか、
CさんはDさんが嫌いなんだな、とかそういうのもわかってくる。
赤ちゃんが産まれましたとか、彼氏に殴られましたとか、
今から死にますとか。
(最後のやつは、時々遭遇して悩むんですけど、
私の言葉がもし後押しになってしまったら?と思うと何も言えません)
今そんなにハイになるとあとでダウン期間が来るよとか、
その件はもうちょっと慎重になったほうがいいよとか、
そんなに使って貯金は大丈夫?とか。

罰当たりにもほどがありますが、
神様はこういう気分なのか?とか考えます。
でももう本当にやめにしないといけません。生活が破綻してしまう。



※恒例のエイプリルフールの嘘でしたー!
 SNSとは適度な距離を保って生きてます。私の生活は鉄壁です。









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2021/04/02(金)

読書かんそう
「Another 2001」
綾辻 行人さん

新学期に突然死者が混ざり、
それが誰か分からないまま次々に死者が出るという現象が起きる
夜見北中学校3年3組。
多くの死者が出た1998年から3年が過ぎた2001年、
3組に配された主人公は…というあらすじ。

アニメ化もされた「Another」の続編です。
ところで、この作品の前に「Another エピソードS」があったようなのですが、
気付かずに読んでしまった。不明点は特になかったです。エッヘ。
見崎鳴さんが出てくるよ。

オチバレ

言いかけて中断するのが100回くらいあってキレかけた。
早口で喋って!!東京特許許可局!!
最後の落ちは、前振りが何度もあるので、
知ってます!もう分かってます!大丈夫だから言って!!
さあ!!どうぞ!!って何回か思いました。

この人は死なないのではないか…?という、
とても良い人がジャンジャン死んだ…。
ウーパールーパーくんまで…ひどい。
3年3組は今後、国外の日本語話者の生徒を募って
リモート授業にしたらどうかね。






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2021/04/03(土)

色々感想

品出しのゆうれい(ジャンプ読み切り)
仲畑りんたろうさん
アルバイト先のスーパーの店舗内に手がぶら下がっていて
商品の場所を教えてくれるという短い怪談なんだけど、
ほのぼのと始まって、ぐぐぐっと怖くなるのが良かった。

逃げ上手の若君(ジャンプ掲載)
パルティアンショット!カー!恰好いいね!
日本だと押し捻りというのか。たしかに技の名前だと前者がよい。
それにしても未来が見えるって設定、万能だな。

ムジカ・ピッコリーノ
新章スタート!
一転して自由な感じの女子が主人公。

プリキュア
スケバン先輩参入。(べつにスケバンではない)
過去に何かつらいことがあったっぽいね。

俺の家の話(最終回)
しみじみと優れた脚本だった。視聴率も最終回10%と、まずまず。
認知症も隅田川も、世阿弥の議論の話も、
全部この最終回につながってたのかー!うわー!
この終わり方、時々ありますが、ポカーンとするというか
置いて行かれたような気持になりがちなんですが、
ここまで緻密に準備されてると、お見事!という気持ちしかない。

最終回主人公男性に、ヒロインが
「本当に自分がないんですね」って言ったら普通
貶し言葉でバッドエンドなんですが、愛情がこもってるって、
ちゃんと分かりました。
さくらさん、あの家の父親と、長男と次男を落としたことになるな(笑)
でも全然妖婦とか、悪女とか、逆に聖女とか、そういう描写じゃないのもいい。

「俺のいない、俺の家の話だ」
で、ビシッと決まった。
長瀬さんの引退より先に企画が決まってたそうですが
なんだか絡めて考えてしまう。
クドカンと言えば長瀬さん!なんだけどなあ。寂しい。






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2021/04/04(日)

映画かんそう
「モンスターハンター」

監督・脚本ポール・W・S・アンダーソン

トニー・ジャーを見に行きました。モンハンは未プレイ。
そうしたらアメリカ陸軍レンジャー部隊が
モンハン世界に飛ばされる、なろう系異世界話だったのでびっくりした。
あと怪獣映画テイスト。
キング グ・コング(髑髏島)とサラマンダーとリディックを足したような。

トニー・ジャーの本気のアクションは、ほぼ見られないけど
(ミラと互角という設定のため、カメラが寄り気味、
流れのある組手ではない、動きの分かりにくい衣装)
でもビッグバジェットの助演なのは嬉しいです。
いや、製作費60億円はビッグバジェットじゃないな…?
むしろどうやってそんな安くで撮れたんだ?
ドイツ中国アメリカ日本出資。

グロいシーンと痛いシーンがあります。
内容反転記述
(人間の腹に蜘蛛の卵が産みつけられてそれがボコボコ産まれるシーンと、
あと傷口に火薬をまぶしてそれに火をつけて消毒するシーン
)

ミラとトニーが特にロマンス風になることもなく、
(それぞれ大切な存在を失っていて)熱い戦友風なのもよかったです。
最近本当に無駄に割り込むラブロマンス展開は減ったな!良いぞ!

東宝系の劇場へ行くと上映前のCMでよくお見掛けする山崎紘菜さんが
すこしだけ出演しておられる。あとロン・パールマンも。

内容ばれ
アイルー、私はもっとかわいいイメージでしたが
ハードボイルドねこだった。

砂の上にガラスが落ちている、のではなく
砂がガラス化している、つまり……っていう演出は好き。

ゲームの映画化って続編を意識したラストにしがちですけど
爆死フラグなのでやめたほうがいいよ…。

エンドロール中に映像あります。

差別的な童謡「Chinese,Japanese,dirty knees」を元にしたセリフがあり、
中国では1日で上映打ちきりとなりました。
監督は該当のシーンをカット。
しかし時すでに遅しでおそらく莫大な収益を失いました。
耳慣れすぎて差別的だとも認識されてなかったのでしょうけど、
迂闊だしチェック体制が甘かった…。
監督、カプコンには随分儲けさせてもらったでしょ!
カプコンは日本の企業だよ!
あと残念ながら金で殴るのは、抗議より何より早くてつよい。








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2021/04/05(月)

ドラマかんそう
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」1〜3話まで(全6話)

カリ・スコグランド監督(ハンドメイズ・テイル/侍女の物語など)
このために他のサービスよりも加入の面倒なディズニー+に入ったのでした。
「エンドゲーム」のその後を描いたドラマです。

映画ではよく喧嘩していた2人ですが
どうコンビになっていくのか…!?という明るいドラマかと思いきや
サムがスナップで消えている間にじわじわと貧しくなっていた実家や、
世界を救ったアベンジャーズのメンバーでも免れ得ない人種差別、
そして洗脳されていた時に犯した罪の贖罪を続けているバッキー。
わりと重めの話でした。
スナップされて蘇った人々が優遇されていると主張し
世界を変えようとするテロ組織、フラッグスマッシャーズが登場。
アクションは映画並みでした。とくに1話がすごかった。

感想がこれだけ長くなるのは、やはり作品としては面白いんです。
推しが出てないほうが純粋に楽しめたかもしれない…。

内容ばれ

サムの実家の困窮に関しては、
アベンジャーズの関連商品が今もモリモリ売れとるやろが!
サムのぶんのロイヤリティは誰が握ってる…?と思いました。
あとCMとか出ていいよ?ステーキ屋やってもいいよサム?

冒頭のアクション、ゴージャスだったー!MCUのアクションは、
1人1人の能力に似合う技とカメラワークとステージを組んでくれるところが好き!
今回は狭い場所でも構わずにスラスターを使って
相手にボディブローをかける無慈悲な小技が特によかった。

バッキーのこれまでの描写時間って短すぎて
彼のこと実はよく知らなかったけど、こういう人なのかーって思いました。
不機嫌な時は露骨にへの字口だし、
反対されるから黙って相手を巻き込むとか結構強引。
スティーヴの前では結構大人っぽく振舞ってたんだな。
カウンセリングのシーンはとくに良かった。
虚偽の申告と実際の行いが交互にあって、悪夢を見る見ないの応酬が繰り返され、
「俺はウィンター・ソルジャーじゃない」「バッキー・バーンズだ」
でつながるところ。
それと「極めて重要よ」「その2なのに?」っていうのは、
ぽやんとした皮肉で女児みがあった。こういう皮肉を言うひとだったんだ。
あとカウンセラーの暴言を黙って受けずに抗議してて安心した。
新キャプテンアメリカの報道を暗い部屋で1人見ている嫌悪と虚無の顔は最高でした。

ベッドで眠れない、行動リスト、人からデートを薦められる、
パラシュートなしで飛び降りる、等々CAWSのキャップをなぞってるんだと思います。

バッキーが過去に無関係の日本人を殺してしまったエピソードは
アメリカでアジア人女性6人を含む計8名が射殺され
その担当保安官が「昨日は彼にとって本当に悪い日だったんだろう」
と犯人に寄り添ったコメントをし、
その後アジア人へのヘイトクライムが激化した事件とほぼ同じタイミングで、
これは制作者が悪いわけではないが、
今後フィクションで白人男性の殺人者の視点で苦悩や人生を描く場合は、
被害者の人種性別は慎重に選ぶべきだと思う。
(殺人の悪や被害者の人生を描く場合はこの限りではない)。


強化人間が沢山出てきました。
イザイヤの件はヒドラも認識し、継続的に狙ってたそうなので、
AoSの設定は、やっぱり切り離されることになったようです。少しさみしい。
ということはハワードが殺される意味はあまりなくない?

新キャップ、サムとバッキーのピンチに降下してきたときは、
なるほど後継者に指名されたサムを助けるところを報道して
自分の優位性を示すんだな。
下手すると敵も仕込みかもな、と思いましたが、別にそうでもなく、
えっ無策で突っ込んできたの…?バックアップもなく…?
とびっくりした。ノープランの人が多すぎる!
私は新キャップが銃を撃ったところと、
バッキーのいる方向に盾を投げたところでギャッとなりました
(まあスティーヴもCAFAで撃ってたし、当然バッキーは躱せるんだけど)。

3話の脚本はジョン・ウィックの脚本のかた。
心なしかセットもジョン・ウィック風。
時々映る日本語の看板が面白い。「すだちのそば」4回は映った。

3話は、キャプテン・アメリカの苦境を助けてくれたシャロンが
そのせいで反逆者として国にいられなくなったのに
スティーヴはまるで無視して彼女のその後を気にもとめず、
自分は過去に戻って人生やり直した、
スーパー恩知らずの自分勝手野郎だった設定にされてしまったので、
完全に解釈違いで大変に苦しみました。実は…という新規設定も
残り3話だと苦しそう。

ところでバッキーの語るスティーヴ、とくに「旧知だし」のところ、
現在も近くにいる人間に対してknewって使うだろうか、
どうだろうか。とウグググ…ってなってました。

スティウーヴが嘆く
Steve didnt want this

旧知だし作戦もあった
Steve knew me longer and Steve had a plan

スティーヴには?
Steve didnt know about him?

話してない
He didnt. I didnt tell him

いや、私はスティーヴは宇宙にいるんだと思いますけどね。
6話めのラストで「彼が上で待ってる」ってスクラル人が来るんですけどね。











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2021/04/06(火)

奈良少年刑務所を見学しました。







元は明治の五大監獄の一つ奈良監獄
明治41年(1908年)竣工の建造物です。
現在は使用されていません。
設計は明治の建築家、鹿児島士族の山下 啓次郎氏。
パネルに書いてありましたが
ピアニストの山下洋輔さんのおじいさまなのだそうです。
ハビランド・システムという放射状になった建築様式で
中央に立てばすべての棟が見渡せるのは良いのですが
棟の端っこから、隣の棟に行くのにものすごい歩くので、
歩数が大変なことになりました。

正面から見ても美しいですが、
記録映像の、真上から撮影した構図がとりわけ美しかったです。
思ったより日光の差す屋内で明るかったですが
反省独房とか、壁が二重になっておそらく真の闇、無音で、
さて私はこれ耐えられるだろうかなどと考えました。
(むかしから、自分はいけるのでは?と思ってるのですけど)

星野リゾートが2021年にホテルとしてリニューアルすると発表しましたが、
2024年開業に延期されました。

「少年たち」というジャニーズ映画のロケ地になったらしく、
アクスタを持って撮影なさっているファンのかたが何人かおられました。

ところで、私には素養がないのですが、
霊感のあるかたが行かれたらどうなるか興味があります。













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2021/04/07(水)

ドキュメンタリーかんそう
「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
庵野秀明スペシャル」

噂には聞いてましたが、恐ろしい現場でした。
正解がどんなものかは分からないが、
これではないのは分かるという監督の元で、
作ってはダメ出しされ、作ってはダメ出しされ、
納期だけがヒタヒタ迫ってくるというホラー。
賽の河原だよーこんな職場いやだよー。
そして監督は頭のなかにあるものでは満足できず、
「降りてくる」のを望むタイプ。

私が思うに、他人のアイディアへのダメ出しが、
集中への儀式になっているだけで、
ヨガでもランニングでも水風呂でも何でもいいのでは?と思う。

モヨ子先生、内助の功という感じでは全然ない女神のような存在感でしたが、
作品の何割かはモヨ子先生のお陰で成立したものだと思います。
ありがたい…。

旧劇の際のバッシングで、死を考えたそうです。
何者にもなれない人が、ほんの数百文字のテキストを打つだけで、
有名なクリエイターを殺すことができると分かって、
今後は更に加速するだろうなという気がした。

「シン・ゴシラ」も、「シン・エヴァンゲリオン」も素晴らしかったけど、
(それは本当に。お疲れさまでした)
(肉も魚も食べない人はお風呂に入らなくても臭くならないけど
鶏小屋みたいな臭いはするっていうのが強烈なエピソードでした)
若手出てきなよー!と思わなくもない。
それが新海さんであり、細田さんなのかもだけど。
ウルトラマンも仮面ライダーも庵野さんで撮るそうじゃないですか…。
若手にお金を出すスポンサーが今の日本にはいないからなのか?
じゃあもういっそ中国かNetflixに…。





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2021/04/08(木)

クリスマスプディング

クリスマスプディングを買ったとき、
常温で1か月、冷蔵だと半年もちますと書いてあって、
ヘー!と思って11月に買ったプディングを4月に食べてみましたが、
去年末に食べた時よりも味がまろやかになっており、おいしかった。
もちろんお腹は無事です
(おそらく個人差があります。私の腹はめちゃくちゃ強いです)
でも焼き菓子が半年もつってすごいですね!?









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2021/04/09(金)

映画かんそう
「誰も知らない」

是枝裕和監督。
シングルマザーとその4人の子供が
狭いアパートで身を寄せあって暮らしているが、
やがて段々と困窮してゆき…という話。
なるほどこの映画のアップグレード版が「万引き家族」か。

海外上映をしたとき、エンドロールで
最初に子役さんたちのお名前が流れて、
次に「YOU」とお名前が出るのだが、
英語圏の人にとっては、「この物語の一部はあなたである」
と解釈されてショックを受けた人が多数出た、
という話を昔に聞いたことがあるが、
都市伝説なのかどうなのか分からない。

YOUさんが血も涙もない鬼母ではなく、
優しくて明るくて面白いお母さんなんだけど、
でも見通しを立てて、計画的に立ち回ることは出来ない人、
という描かれ方は、当時としては先鋭的だと思う。
でも父親の責任や罪がほぼ棚上げされておるところは
当時の限界だなとも思う。
(今年に法が改正されて、養育費を払わない親の財産差し押さえが可能になったそうです)






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2021/04/10(土)

色々感想

約11年連載が続いた進撃の巨人が完結しました。
コミックス派の方はねたばれ避けを頑張ってください。
残酷描写的に万人向けとは言い難いが、すごい漫画なのは間違いないので
未読の方はチャレンジしてみるといいと思います。

進撃の巨人(別マガ掲載)最終回
先月号で、もうこれは円満解決は無理で
全部が駄目になる虚無エンドもありでは…という感じだったので
今月号、心の底から安堵した。
別マガで読んでおいてよかったなあと思った。

時間の描写が面白くて、上書きでも多元でもない
テッド・チャンのSFのように、全時間が同時に存在するやつかなと思ったが
もう考察は進んでるだろうか。

好きなカップルは全部大破したけども、
もうそれどころじゃなかったのでいい。
エレン、アルミン、ミカサのことがすごく好きになるラストだった。
「そこまで」「かっこ悪いことを言うとは…」
って最終回なのにアルミンのツッコミ冴えまくりだった。
つまり諫山創先生のネームの切れ味、最終回までキレキレだった。
お疲れさまでした…。

新本格魔法少女りすか(別マガ掲載)
西尾維新先生原作。奇麗な絵のかたで読みやすい。
原作未読ですが、海を渡れないとか、血を流すと魔法が使えるとか
既存の属性を組み合わせて使うのが相変わらずお上手だなあ。

絶チル(サンデー掲載)
不二子さんと兵部さんの死を覚悟した共闘!
X-MENのエリックとチャールズに一番近いのはこの二人だと私は思ってますが、
主義や利害が相反して戦ったり憎み合ったりもしたけど、
指導者としての2人はどっちも間違ってなくて立派に後進を育てた、
というのが分かるエピソード、からの熱い共闘…みたいなのとても羨ましい。
生涯現役の逆上お年寄りシナリオ、かわいいけど少し悲しいもん。

ウィッチウォッチ(ジャンプ掲載)
鬼をライバル視している天狗が、鬼滅を読んで
なんで天狗滅じゃないのか憤慨するの面白かった。
てんぐめつ、って言いにくいじゃん。
あと天狗のほうは意識してるのに、鬼は天狗のこと眼中にないって関係、
大阪と東京みたいね、フフ。




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2021/04/11(日)

映画かんそう
「ザ・スイッチ」

「ハッピー・デス・デイ」のクリストファー・B・ランドン監督。
(ところでこの監督、マイケル・ランドン氏の息子さんなのだな。今更ながら)
殺人鬼が、豪邸を襲撃した時に入手した古美術品の短刀で女子高生を刺したら
短刀の魔力で中身が入れ替わってしまい…というあらすじ。
「ハッピー・デス・デイ」級のウルトラCを期待すると
やや肩透かしだけども、楽しい青春ホラーコメディです。

内容を少し書くと、
主人公は内気で、校内のジョックたちからいじめを受けており、
教師からもつらく当たられ、母と姉の3人暮らしの家庭も上手くいっていない。
それが殺人鬼とスイッチしたことで変わっていくのですが、
主人公の心の支えの親友たちがとてもいい子で
いわばルーザーズクラブの復讐譚も兼ねます。
そこに爽やかな初恋もの、家族再生要素も加わって
きっちりまとまっている。
ただしベースはホラーなので注意。(人体切断、貫通、色々あり)

内容ばれ

主人公をいじめてた連中がどんどん血祭りにあげられるので
怖いというよりはイエーイ!って感じだった。
おとなしい生徒を狙って当たり散らしストレス発散する教師はいるので
電ノコは特にスカッとした。
あと女子高生の体だと馬力が足りなくてウキー!ってなる殺人鬼、
女子高生が男性器におおはしゃぎネタ、
主人公の片思いの相手が男前すぎて中年男性状態の主人公とキス、
おいしいエピソード全部詰めだった。

ヴィンス・ヴォーンさんによる女子高生演技は
「ジュマンジ」のジャック・ブラックのような派手さはないが自然でした。

主人公の女子高生役の女優さんは「スリー・ビルボード」で殺されて焼かれた娘さん。
今生ではがんばれ!負けるな!という感じでした。





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2021/04/12(月)

映画かんそう
「アンモナイトの目覚め」

19世紀中ごろ、英国の海辺の小さな町で土産物の化石を売って生計を立てている
古生物学者のメアリー・アニングのところに、化石発掘を見学するために学者がやってくる。
学者は妻を旅に同行させていたが、精神的にまいっていた妻を町に残し
その面倒を見てほしいと報酬をメアリーに渡して去ってしまう。
最初は互いに馴染めなかった2人だが、徐々に打ち解け、
やがて愛し合うようになる…というあらすじです。
「ゴッズ・オウン・カントリー」のフランシス・リー監督。

実在の女性古生物学者で、発掘実績は優れているものの女性であるために
学者としての活動はほぼ禁じられていたメアリー・アニングを演じるのは
ケイト・ウィンスレット。
美しき人妻を演じるのはシアーシャ・ローナン。
(メアリー・アニングが同性愛者であったという資料は特になく、
実在のマーチソン夫人と同性愛の関係にあったというのも同じく監督の創作だそうです)
ベッドシーンは結構がっつりあるので、ご家族でのご鑑賞向きではない。

内容ばれ

偶然だろうけど、最近見た「燃ゆる女の肖像」と話の流れが同じだ。
職業を持つ女性と、婚約者または夫を持つ女性が
最初はうまくコミュニケーションを取れないがやがて愛し合う。
しかし別れが訪れ、ラストに対峙する。

ところで同性の恋愛映画、近年私が劇場で見たのは
「アンモナイトの目覚め」「燃ゆる女の肖像」「マティアス&マキシム」
「劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜」「ゴッズ・オウン・カントリー」
「君の名前で僕を呼んで」ですけど、
配偶者または婚約者のいるパターン多すぎじゃないですかね。6本中4本。
そしてラストで別離、または関係が続かないのも6本中4本。
同性愛は倫理観を欠く、普通ではない連中による一過性のもの…
という偏見を強化してしまうのではないかしらと
余計なことながら心配してしまいます。
(過去の女性を描く場合、誰かの妻になる以外の生活の手段がないとかで仕方ないかもですが)
精神の安定したフリーの人同士が、ハッピーな関係を築く同性愛映画が
もうちょっと増えてもいいのではないか。






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2021/04/13(火)

ブルーナーカラーのパンケーキでも
焼くか!と思ったんですが緑はともかく赤が違うな…?










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2021/04/14(水)

映画かんそう
「21ブリッジ」

MCU「ブラック・パンサー」で気高く美しくチャーミングな王
そしてスーパーヒーローを演じたチャドウィック・ボーズマン主演作品。
マンハッタンで強盗が警官4人を射殺する凶悪事件が発生。
殉職した警官を父親に持ち、正義に対する並々ならぬ主義を持つ主人公が
犯人を追うクライムサスペンス。
主人公は暴力と射撃共に強い、頭良い、粘り強いと
三拍子そろったサスペンスの主人公で、
現場ではスーパー推理力まで発揮します。
100分と短いながら、食い足りないということもなく、程よい感じで終わった。

嘔吐あり注意。

全部ばれ

オチは火サス形式で分かる。途中から相棒ちゃん、隠す気ゼロで笑ってしまった。
主人公はどんな無茶な追跡を続けてもまったく傷つかず、
銃撃戦をくぐってもかすりもしない。
私がブラック・パンサー好きのせいか高貴な感じがしました。
本当に撃たれそうなときはなぜかデブの人が突然現れて
代わりに撃たれてくれたりしたけど、
彼は何だったんだろう。ロイヤルガード?

贅沢のために汚職をやってたんじゃない、生活のためなんだ…
って主張は、まあお気の毒って思ったけど、
随分広い家ね…家具もとっても贅沢ね…とも思いました。
でもアメリカではあれでもつつましい生活なのかも。
日本が貧乏なのかも。分からん







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2021/04/15(木)

映画かんそう
「ジェイド・ダイナスティ 破壊王、降臨。」

中国人気WEB小説の映画化。
予算とノリ的にジャンプ漫画実写映画っぽい。
なにやら謎めいた出生の主人公が、法術の名家に弟子入りし、
実子たちと仲良く修業し、美しい姉が優しくしてくれる。
しかし中華ヴォルデモートみたいなやつが出てきて
主人公はやばいアイテムをゲットしてしまいそれを使いこなす…
この話、陳情令では…?
そして主人公の顔、陳情令の受の人そっくりで、
ヒットが出たら似たものを乱造するのはどこの国も同じかー!
などと考えました。

ちなみに後で調べたら主人公を演じてたのは
陳情令の受の中の人でした。そっくりな別の人かと思ったよ。
(なろうの悪役令嬢モノや、パーティー復讐モノみたいに定番の型なのかな?)

お話がまだまだ続きそうな終わり方でした。
陳情令との違いは、男性向けってところかな。
血の繋がらない姉を含む3人の美女がでてきて
主人公くんにグイグイせまったり優しくしたりしてくれる。
残念ながらあんまりおもしょくなかった…。






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2021/04/16(金)

映画かんそう
「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」
(前作のねたばれありますご注意)
「スマホを落としただけなのに」続編です。
前作でひどい目に遭ったカップルは無事結婚、
今回の主人公は捜査にあたった刑事さんとその彼女です。
悪のスーパーハッカーMが
人殺しをはじめとする凶悪犯罪を連発し、
その逮捕のために前作の犯人を利用しようとするが…
というあらすじ。

原作小説と少し内容が違うようです。
うん…登場人物全員あまり好きにはなれないな。

全部ばれ

問題なのは、主人公を虐待していた母親と
主人公の仲をとりもとうとする彼女の行動を
善として描写していたところ。
親子は仲良くするのが正しい。
夫婦は仲良くするのが正しい。
恋人は仲良くするのが正しい。
と思うのは自由なんだけど、他人に押し付けるのはだめだ。
ましてや本気で逃げてきて精神修復中の人もいるので
無理強いするのは絶対にいけない。下手したら命にかかわるよ。

真犯人は主人公の親しい男性だったんだけども
そのモバイルをハッキングしたら
中身は主人公の写真がぎっしりつまっていて、
実は主人公をひそかに想っていたという2重のどんでん返しだった。
が、主人公の反応が薄かった。キャー///とか言おうよ…!

終盤意識を失ったヒロインをモブが暴行するべく
パンストを破ったり胸元を開いたりするサービスシーンがありますが、
こういうの昭和の頃はよくありましたね。懐かしいです。
しかし2020年の全年齢むけ映画でまだやるとは。
トップランナーから10年遅れてる文化途上国の映画みたいなのでやめてほしい。




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2021/04/17(土)

色々感想

ハッピーハッピーバースデイ(ジャンプ読み切り)
善意で戦っていた魔法少女が、
かわいいお助け妖精的キャラクターに実は騙されていて、
最終的にいままで戦っていた魔物に姿を変えるってあらすじ、
1話で終わる「まどかマギカ」という感じだったが
なぜこのネームを通したし。
せめて魔法少女じゃなくてエクソシストにしなさいとか、
そういうアドバイスをしてあげなよ。


舞妓さんちのまかないさん
すーちゃんを褒める話をいくらでも聞きたがるキヨちゃんと、
(舞台では)うちだけを見てたらよろし、って、すーちゃんに言う百子さん姉さん。
かわいい話だった。

金カム
あれ?これどういう展開になるの?
実は生きていらっしゃるとかそういう流れ?
尾形、進撃で言うところのライナー?

美少年探偵団(アニメ)
西尾維新さん原作。
美しくあること、少年であること、探偵であること、
この3つを信条とした美少年探偵団に、
見失った星を探す少女が依頼にやってくる1話。
やっぱりセリフの切れ味がよいなあ。継続視聴です。

ゴジラSP
円城塔さんが脚本を書いておられるそうで
見ようと思ってたんだけど1話を見逃した。
でもまあ1話は無料でネットで見られるでしょうと思ってたら
見られなかった。1話お試し無料はけっこう重要だと思う…。
2話から見ましたが、町工場の人々がゴジラと戦ってる?のかな?

仮面ライダーセイバー
最近の倫太郎は何かといえば叫んでますが
彼ってこういう性格だったっけ?









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2021/04/18(日)

読書かんそう
「島暮らしの記録」トーベ・ヤンソン

ヤンソンさんとパートナーのトゥーリッキさんが
孤島に家を建てて夏に暮らしたクルーヴ・ハルでの暮らしを書いたエッセイ。
2015/09/08の日記に書きましたが、
むかしヤンソン展で島の家の1/1スケールモデルを見た。

空や天候の描写がやっぱり読みごたえがある。
あまり大変そうではない書き方だが、
絶対サバイバルな暮らしだったと思う。

全部ばれ

ヤンソンさんのねこのプシプシーナが
松脂の中に飛び込んでしまったので
石油とランコムの乳液でとってあげたという箇所は
ねこにランコム!と思いました。
プシプシーナちゃん、写真を見ると
すごくでっかいくろねこちゃん。

まずいことがあるときはいつも南東の風が吹くって描写がありました。
英国だと悪い前触れは東風ですけど、フィンランドにもある感覚なんですかね。

トゥーリッキさんはよく分からないことで大笑いする女性なのだそう。
ヤンソンさんが釘をぶちまけてしまったときになぜか鞄から磁石が出てきて
釘を集めてくれた話が好きです。

体力と気力が衰えてきて
島での避暑生活はもう終わりにしようと決めて
その準備を淡々と進める、少し寂しい感じの終盤でした。






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2021/04/19(月)

映画かんそう
「名探偵コナン 緋色の弾丸」

4年に1度開催されるワールド・スポーツ・ゲームスに合わせて
真空超電導リニアの開通が決まる。
その告知イベント会場に参加していたコナンと少年探偵団の面々、そして保護者達は
経営者連続誘拐事件に巻き込まれる…というあらすじ。

脚本は純黒、ゼロ執の櫻井武晴さん。
赤井家集結映画で、赤井秀一さん、羽田秀吉さん、世良真純さん、メアリーさん、
それぞれに見せ場があり、強者演出もあって、
なおかつ推理とアクションのバランスがよく、スケール大きく、
スペクタクル映画になっているという良い脚本でした。
(この脚本、テレ朝の「相棒」が欲しかっただろうな…)
(櫻井武晴さんは「相棒」メインライターだった)

全部ばれ

今回は灰原さんの対等のバディ感と有能描写もたくさんあってファン大満足ですね。
割を食ったのが蘭さんで、
やたら爆発に巻き込まれたり落下地点にいたりする例の特殊能力を発揮して、
工藤さんに守られたりするシーンや格闘技による活躍シーンはなかった。
あと赤井家全員に均等に尺が割かれたので、
秀一さんのピン活躍を見たかった人には肩すかしかもしれません。

クエンチという現象は初めて知りましたが
国内で何度か起こっているし、同じく国内のリニア実験でも起きてるんですね。

しかし寿司太郎(仮)が何をやりたかったのか、
なぜ無罪を主張していたのかがなぞのままだった。
寿司太郎(仮)、お前の往生際が悪いばっかりに大変なことになったぞこら!

エンディング後で安室さんが特殊弾丸を手配していた的な映像出るかなと思いましたが
出ませんでしたね…その代わりなのかなんなのか、来年の予告が衝撃でした。
警察学校編…。外伝の漫画をそのままやるんでしょうか。
(私あれ実写ドラマ向きだなあと思って読んでました)
(04.20追記:公式から情報が出ましたが、メインは高木刑事と佐藤刑事で
プラス警察学校なのだそうです)
映画終わったあと、劇場が相当ザワザワしていた。










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2021/04/20(火)

映画かんそう
「ミッドナイトミートトレイン」

ホラーファンにはお馴染みクライヴ・バーカーの同名小説が原作。
北村龍平監督、ブラッドリー・クーパー主演。
原作は短いお話なので8割ほど膨らませてあります。

内容ばれ

肉屋が歯を一本一本丹念に抜いてたので、
おいおいそんな丁寧にやってたら朝までに終わらないわよ!
首は落として廃棄しな!と思いました(親方目線)。
いや、でももうちょっと人を雇って3交代制くらいにするべき。
あと主人公の彼女が良い子すぎるので、その子は実在してる?
夢彼女じゃない?って疑った。






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2021/04/21(水)

映画かんそう
「ゴーストランドの惨劇」
パスカル・ロジェ監督

おすすめいただいて見たら面白かった!
姉妹萌えの人はぜひ!
ただし男性から少女への酷い暴力描写があります。ご注意。

亡くなった叔母の家に引っ越してきた母親と双子の姉妹。
姉は快活で進歩的だったが、妹は内向的でラヴクラフトを愛好し、
恐怖小説を自作するのが趣味だった。
そんな3人の家に連続殺人犯が押し入ってきて……というあらすじ。
内容についての検索はしないほうがよろしいです。

おちばれ!

世の中には叙述トリックやどんでん返しが嫌いな人(だから何?てきな)、
不愉快になる人もいらっしゃるようだというのが最近分かってきましたが、
私は好きなのでこの映画も好きです。
過去に例のないパターンではないけど、短くまとめてあって好感度高いし、
気の強い金髪姉と内気なプルネット妹の不器用な姉妹愛とか単体でもごちそうです!

変態巨漢の趣味が人形遊び&虐待ということで、
うまく性暴力を回避しているところは配慮を感じました。
(いやそれでも完全回避ではないですが)

この映画は、趣味で少し文章を書く友達と2人で見てたのですが、
ラヴクラフト先生ご登場のあたりで2人ともウェヒヒヒ…って
変な笑い声が出てしまいました。
憧れの先生に「(この完璧な作品の)一言一句変えることは私が許さない」とか
「ハワードと呼んでくれ」って言われたら嬉しいよね…
(まあ先生、どえらい差別主義者だっていう別問題はあるんですけども)。
分かるよ妹ちゃん…!










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2021/04/22(木)

映画かんそう
「ELI/イーライ」

重度の自己免疫疾患で外気に触れることもできない少年イーライは、
同じ症状の子供を専門に治療してきた医師の経営する病院に、両親と共にたどり着く。
症状は一旦落ち着くが、イーライはしだいに病院内で霊を目撃するようになり、
医師はそれを薬品の副作用だと説明するが…というあらすじ。
ホラー映画なので注意。

真相が分かるまでが少々くどいけど、
それ以降は、わりとギャハハー!なにこれー!?
というハイテンションで楽しめます。

オチばれ注意

女医の正体バレからの燃える逆十字メリーゴーランドは、
あまり見たことない系映像だったので興奮しました。













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2021/04/23(金)

ドラマかんそう
「陳情令」45話〜50話(全50話)

約1年かけて完走しました!
受攻が完全固定と聞いて、私の苦手なやつでしょ…と思ってましたが、
受は「この世の人間は全員守ってやるし、全員抱いたぜ!」
みたいな甲斐性のあるやつだし、
攻は最後まで高貴で清らかなディズニープリンセスだったので楽しかったです。
とうとう誰1人名前を覚えられずに終わりました(なんとかなるよ!)。

しかし原作とドラマの違いの解説を読んでいると、
受は普通に無自覚天然、
攻は普通に独占欲と嫉妬でイライラ男だったようなので、
ドラマアレンジが私に合っていたようです。
あとラスト間際に横からダンプが走ってきて
危うくはね飛ばされるところでした…伏兵カプてきな…。

ねたばれ!

受が自分の能力を義兄に譲り渡した話がまさか終盤にめり込むとは!
黒幕くんが対話を進めてくれたりしてでも1話まるまるその話だった。
あとの4話を使って「黒幕の事情」と「黒幕を告発したのは誰だったのか」
をやりましたが、黒幕の人は名家の妾の子で
いくら技を研鑚しても礼節を心がけても、
妾の子である自分は人から軽んじられ陰口を叩かれ居場所がないが、
嫡男は高慢でも人から丁寧な扱いを受ける!
ゆえに自分は父を殺し嫡男を誅殺したというのが黒幕の主張。
まあなんというか…そうなのと言うしかないが、
復讐譚という感じでもない。
家を飛び出て野良導士として生きるか
あるいは家業から離れて別の業界へ行ったたほうがよかったのでは?
という気がする。
でも他のキャラクターは全員名家の嫡男、および次男ばかりなので、
全員うつむいたのは面白かった。いやいや親や姉妹や弟子たちを殺されたことは、
冷遇されて屈辱の中に育ったことと同等かそれ以上につらいからな。
胸を張って怒っていいぞ。

ところで攻の兄は品行方正で鳴る攻くん以上に、
術士としての力も品格も最高とされ3大実力者と言われるくらいなのですが、
黒幕的にはおそらく自分の理想の姿だったのでしょう。
攻兄にだけは本当の友情を感じて常に助けてきました。
最後の最後に攻兄に一緒に死んでくれって言います。
攻兄は自分の生まれが完璧であることで黒幕くんに対して引け目を感じているのだと思う。
引け目8割、友情2割くらい。なので一瞬殺されようとした。
でも上下が分からない。この作者さん的には育ちがいい人が攻だから
攻兄×黒幕なのか(あとオリジナルBLでありがちなんですけど、
攻の兄弟は攻ってのがおおいですよね?)。

それにしても長かった!
長いのを書くのが好きな人独特のストーリーラインだなという感じ。

エンディングは日本独自編集だそうです。

本来なら
別々の道を行こうと決める→最後に合奏する→再会を予想させる名前呼び
だそうなのですが、日本版の編集は
別々の道を行こうと決める→再会を予想させる名前呼び→合奏
なので、再会後のハピネスな暮らし感が一層強いそうです。なるほど。

これ宝塚の舞台かもしくは四季で見たいかも。
音楽が重要な要素だし最後のあのダイナミックな感じを
オペラ座みたいな大仕掛けでやってほしい。

原作の「魔道祖師」はもうすぐ翻訳版が出るようです。







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2021/04/24(土)

色々感想

あやかしトライアングル(ジャンプ掲載)
事故で女体化した主人公が、必要があって眠っているヒロインのヘソを吸うが、
寝ぼけたヒロインに胸を吸われて互いに感じ合う。
目が覚めたヒロインは、主人公が好きなので寝ているフリをする。
という話なのですが、意識のない人間へのボディタッチ、ただし途中から合意という
エッチなシーンでした。
矢吹先生、毎回なるべくコンプラ順守して色っぽいシーンを描かれていて
プロだな…と思う。加害でなきゃだめだ!とかそういうのではなく
与えられた条件で可能な限りの最高のえろを淡々と描かれている。


波よ聞いてくれ(アフタヌーン掲載)
瑞穂ちゃんはミナレさんとくっつくか、
もしくはずっと2人でわちゃわちゃしててくれ〜〜!
新キャラクターが霊とかそういうのでありますように!

金カム
本当に、この話はどう転ぶのか全然分かりませんけど、
ちょっとあらすじから外れますが男性向け娯楽作品では
男性からの美しい女性への恋は純粋で奇麗な想いと描写されることが多く、
女性から美男への恋は品のないドブスてきな描写をされることがままありますね。
まあ金カムでは何らかの皮肉を含む決着が来るんでしょうけど。

バック・アロウ
特殊な小国乱立で面白くなってきた…が私の観測範囲では
全く話題になってないのが惜しいところ。
立ち上がりが遅かったからなあ。


色々大変な状況になってまいりましたが、
みなさま治安の悪化に備えて様々な対策をなさってくださいね。
家の鍵を開けた瞬間と、車に乗り込んだ瞬間にはご注意ください。
家の近所のコンビニから徒歩で帰る際は背後に気を付けて。








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2021/04/25(日)

最近の映画感想にも書いたのですが、
どんでん返し、私は形式として好きなんですが、
嫌いな人もいらっしゃるのだなという気付きを得ました。
嫌いというか、それを通り越して認識しない人もおられるな?と。

叙述系の何かの感想をWEBで読んでいて、
「こんな大切な情報をなぜ最後に書くのか。
初めのうちに書いておくべきではないのか」という批判を見掛けたのですが、
なるほど!?叙述トリックという形式を認識してないとそうなるな?
後で説明されたとしても、楽しさが分からないと、
「そんなのややこしくなるだけじゃないか!面白くともなんともない!」
ってなりますよね。

例えば30歳まで俳句を知らずにきた日本語話者に
俳句を読んでもらったとしたら、似た反応になるかも…わかりませんけど。




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2021/04/26(月)

映画かんそう
「るろうに剣心 最終章 The Final」

大友啓史監督
谷垣健治アクション監督

雪代縁の話を映画化。
連続で2作公開とのことで、てっきり前後編になるのかと思っていたら
縁の話は1本で完結して、
次の映画はどうやら剣心と巴さんの過去話らしい。
潔い偉い!

愛する姉を二重に奪われた縁は剣心への復讐のために
剣心と親しくする人や大切な場所を次々と破壊する、というあらすじ。
大友監督と谷垣アクション監督の組み合わせは間違いないので
アクションを見に行きました。
格闘シーンの3分の1くらいは剣心の足が地面についてないのでは?
というくらい、壁や屋根を走り空中を飛んでいた。
ガトリング砲で撃ち続けても走って躱されてしまうのだから
もうどうやっても倒せないよあれは…。
今回は残念ながらさのすけの見せ場なし。
蒼紫さまも(もしかすると編集でカットされたのかも)同じく。
縁役は新田真剣佑さん。なかなか様になってました。
後腕の筋肉がすごい説得力だった。原作設定通り嘔吐があるよ。

内容ばれ

署長の家での格闘が一番好きかも。
狭い和室でよくまああれだけ動けたものだよ。
どのシーンにも言えることですが1カット1カット細かく
ワイヤーを付け替えてあって、作業を考えると発狂ものだな。

そして原作既読組にはでかいサプライズ、
宗次郎さん再登場ですよ。
映画の剣心は機動力増しなので、共闘とても映えてました。
互いの刀をかいくぐりながら、ユニゾンで円や直線を描く動き良かったなあ!
それにしても邦画界、神木さんに頼りすぎでは!

燃やされる街が美しかった。それと縁さんのおうちが素敵でした。

ロケ地一覧
https://eiga.com/news/20210310/31/



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2021/04/27(火)

映画かんそう
「プリースト 悪魔を葬る者」

「ディヴァインフューリ」とクロスオーバー可能らしいと噂されていたので観ました。
同じく韓国の悪魔祓いもの。なるほどどちらも師匠弟子ものなんですね。
しかし「ディヴァインフューリ」の弟子とこの映画の弟子はめちゃ仲が悪そう…。
あとこの映画ではわりと正攻法で大変な目に遭いながら悪魔を祓っているのに
「ディヴァインフューリ」は拳に聖痕というチート能力により、
パンチで悪魔を粉砕しちゃうので、この映画の弟子がプンスカしそう。
ちなみにこの映画の師匠がチンピラ系とすると、
「ディヴァインフューリ」の師匠はお姫様系。

神学校に通う主人公は、型破りな悪魔祓い師の助手に白羽の矢を立てられてしまう。
軽く考えていた主人公だが、しかし悪魔との戦いは想像以上に過酷で…というあらすじ。
フリードキンの「エクソシスト」をリスペクトしつつ、うまくアジアテイストにした感じ。
嘔吐があるよ。

ラストばれ

最後の川のルールが難易度たかいな!?
もっと川の近くでやったほうがよくない!?
あとどっから出たルールなん?海では駄目なん?






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2021/04/28(水)

映画かんそう
「ムカデ人間」2009年

ドイツ人のマッドサイエンティストが
人間を繋げてムカデ人間を作ろうと思いつき、
人を拉致って本当に完成させてしまうという有名カルトムービー。
人間の接続方法が雑で、前の人の肛門に後ろの人の口を縫い付けるだけなので、
スカトロねた不可避につき見ずにきましたが、見てみたらまあギリギリいけた。
さすが伝説のカルトムービーだけあって何もかも突き抜けてましたね…。
日本人のヤクザが出るのは知ってましたが、まさかの先頭。
ネイティブの日本語でヤクザがオラオラします。
現在シリーズ3作まで出ている。

内容ばれ

しかもヤクザわりと気骨のあるいいひとで、
最後にヤクザポエムを披露して自死します。
これ字幕が付いたのかな…?
というか日本人にはこのひとがヤクザだってすぐ分かるけど
他国の人には伝わったのかな…?

まあなんというか、糞便しか食べられない後続のひとは
遠からず死にますよね。つなげ方を再考する必要があると思う。










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2021/04/29(木)

ドラマかんそう
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」4〜6話まで(全6話)

新キャプテン・アメリカの誕生、バッキー・バーンズの救済と
次のフェーズへの波乱の予兆を描き切って
なおかつアメリカに根深く残る人種差別、難民差別を扱い
評価の高いドラマとなりました。
アベンジャーズシリーズの登場人物たちが次々と登場し
意外な役割を演じました。

ラストまでばれ

人口が半分になった世界で、先進国は復興の担い手として難民を受け入れた。
しかしAVEGで失われた人々は戻ってきたので難民は不要になり、
先進国は受け入れや公的資金援助ををやめて彼等を排斥しようとしている。
なぜなら蘇った人々は職を失い家を失い、家族を失い(配偶者が別の相手と再婚するなど)
路頭に迷っているから。
反発した難民たちは決起してテロを起こすというのがF&Wの事の起こりです。
(でもWEB感想でスナップから蘇った難民と、元々の難民両方を救うためのテロと書いている人もいるな?)
(フラッグ・スマッシャーズはスナップ後の世界こそ理想としているので、
私は違うと思うけどあまり自信はない)

なにげにバッキーのお召し替えが多くて、
ウィンターソルジャーからワカンダホワイトウルフの洗脳解除シーンまで、
これ撮ってる人はバッキーが好きなんだな?という感じだった。
へへ、ありがとうございます。
そして1〜4話かけて初代キャプテン・アメリカにとらわれた2人を描いたので
5話、6話で解放される2人が描かれます。
そしてサムの元々持っている性質、
それは相手の話をとりあえず聞こうとする姿勢や、
ヴィラン相手でも対話で解決の道を探ろうとする強さが
今の時代のキャプテン・アメリカに必要とされていたことが分かります。
バッキーも1〜4話で苦しんでいる彼の描写が続きましたが、
終盤でやっと笑顔や、他の人間と関わり始める彼が見られます。
なにより人助けをして感謝されたときの、
ちょっと理解が追いつかない表情がよかった。

サムの翼と盾のコンビネーションは映画並みのアクションだった。
スラスターを使っての盾の突進や、パワー不足を翼の先端を支点にすることで補ったり、
ああいうのワクワクします。
そしてサムは追跡しながらレッドウィングを操作して情報を探り、
攻撃をかわして人とコミュニケーションを取ったりできる
マルチタスクが得意なんだと思う。ああいうの、もっと見せてほしい。



不満な点

・一番飲み込めなかったのはやっぱりヨリで、
 大切な人を殺されて苦しんでいる遺族がいたとして、
 犯人は実は顔見知りの親切な近所の人で、彼は自分の罪を告白して謝って、
 数日後に遺族が笑って食事をしていたからもう大丈夫だなと判断したっていうのは、
 最近あったアジア人女性銃殺事件と犯人に寄り添った警察のコメントの件もあって、
 ちょっとあんまりだと思った。ヨリがアフリカ系アメリカ人ならああいう決着になっただろうか…?
・あとカーラ、特に悪くもないGRCの夜勤のひとを3人焼き殺してるけど
 なんだか悲劇のヒロインみたいな扱いで謎だった。
・無抵抗のテロ組織の人間を盾で撲殺したジョン・ウォーカーに
 仲間意識を示しているバッキーとサム。これにも違和感があった。
 (しかもバッキーとサムは知らないが、親友を殺した敵だからあれは復讐だったとジョンは嘘をついている)
・カーリはジョン・ウォーカーの親友を殺すつもりはなかったと無感情に告白したが、
 ジョン・ウォーカーはカーリの親しい同志を衆人環視のなか盾で撲殺している。
 彼女も怒り狂うべきでは?ネットを一切見ていなくて知らないのか?あるいは忘れている?
 このあたり、キャラクターの記億が連続していないのは
 編集ミスで補完シーンがカットされたのか?と思います。
・新キャップ、まったくバックアップなしにいつも単チームで突っ込んで
 軍は彼らを早々に殉職させたかったとしか思えない。なにがやりたかったのだ。
・あと……手…帳……はい。そうか…。
 私がカップリング萌えなどしていなければ、きっといいエピソードだと思えたでしょう。
 てっきりラストで存在匂わせをして、ネットで話題になり
 加入者を増やすつもりなんだと予想してましたが、ディズニー案外潔かった。
 「gone」って言った。奇しくも5話で。ハリポタ5巻を思い出しました。

サムがラストの演説で言ったのは要約すると
「これで先進国の人間も、難民たちの元々抱えてにいた問題を共有できた。
ここから共に解決していこう。だから難民だけを排斥するのはやめよう。
自分の国の人間を優先的に助けるのはやめて、難民にも公的な援助をしよう。
共に雇用を拡大していこう」ということなんだと思うけど
すごく遠くて険しい道だと思う。
自国の税金をなぜ自国民にだけ使わないのかと不満を持つ人も多かろう。
復活したアメリカ国民にも、移民にも貧困による死者が出て
おそらくヘイトクライムや大規模な衝突が何度も起きるだろう。
現実にある問題をフィクションで扱う際に難しいのは、
一発解決みたいな明快な解決策を提示するのが不可能なことです。
(現実にはない超テクノロジーや魔法を持ち込むなら別ですが)

そしてキャプテン・アメリカ4の制作が発表されました。
ずっとドラマでやるのだと思ってたので少し意外でした。











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2021/04/30(金)

映画かんそう
「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」

好評だったので見てみた。
原作の知識ゼロ!
というか、サンエックスのキャラクターだったのか…。

すみっこが好きな、不思議な生物や意思ある物や食料たちが
絵本に吸い込まれて、有名童話の中を行き来し、
物語の中で出会ったひよこさんと仲良くなるという話。

怖いところやショッキングな展開がないので
(ドキドキハラハラは少しある)小さなお子さんでも大丈夫。

すみっコたちは喋らないので、
表情と動きと、あとはナレーションの補完で進んでいきます。
不思議なアニメーションだった。

全く関係ないですが、
むかし、たれぱんだってサンエックスのキャラクターが
ものすごい大ヒットしたなあと思いだした。
調べたら、あのキャラクターのデザイナーさんは別会社を興されてた。



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