12月日記

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2020/12/01(火)

私が長年追ってきてこの日記でも色々書いていた
ラーメンズの小林賢太郎さんが芸能活動からの引退を発表されました。
足がお悪かったとのことで、今後は創作活動に専念されるそうです。
必然的にラーメンズも終了、
最終公演は10年ほど前の「TOWER」になるようです。

今後も小林さんの漫画や文章、もしかすると演出の舞台は
目にする機会があるかもしれないですが、
彼が演じた様々な人物、
臆病な、冷徹な、調子のいい、優しい、阿呆で利口で頭のおかしい人々には
もう会えないんだなあと思うと、じわじわ悲しくなってきました。

https://www.nicovideo.jp/watch/sm3807314

これはフアンの方が大むかしに作った二次創作動画です。
舞台を見てないとなんのこっちゃ分からんのですが、
1つ1つの単語に、セリフやシチュエーションがよみがえってきます。

ラーメンズの舞台はもう散々おすすめしたので、
見てくださる方はすでに見てくださっているでしょうけども、
第5回公演からあとは公式配信で見られるので
気になった方はどうぞ。
再生リストで1つの公演の演目を順番に見ていくのがよいと思う。
(ねたが繋がっているので)
「TEXT」が私の最推しです。銀河鉄道の夜モチーフ。

https://www.youtube.com/channel/UCQ75mjyRYZbprTUwO5kP8ig

小林さんがラーメンズで書かれるお話は私の究極の理想だったので、
一度小林さんの脳を借りて二次創作してみたかったです。
ラーメンズ最新作「美大じじい」見たかった。
最高の演技と神脚本をありがとうございました。






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2020/12/02(水)

映画かんそう
「ボーダー 二つの世界」

とても醜い容貌をしたヒロインは、
人の心を嗅ぎとれる特殊な嗅覚を持っていた。
彼女はその能力を活かして税関の手荷物チェックを担当していたが、
ある日自分と似た容貌を持つ不思議な男を見つけ、
自分の家に住まわせることにする。
彼は主人公の出生の秘密を知っていた…というあらすじ。
スウェーデンの映画です。
虫を食べる描写があります。
ヒロインと相手の容貌は特殊メイク。

ラストまでばれ

コンプレックスを持った女が、自分と共通点のある不思議な男と出会い、
恋に落ちるが男には秘密があったという鉄板の起承転結にもかかわらず、
見て楽しいとか、繰り返し見たいとは、あまり思えない。
エンタテインメントについて色々考えた。
登場人物が醜いというのは、ややハンデになるのかな?みたいなことを。

この映画がさらに先鋭的な点は、登場人物の性別が入れ替わるところだ。
外見は男性の人物に女性器があり、ヒロインに男性器がある。
彼らは性行為をして、外見男性が出産する。

きちんと人間界の正義を守る結末を迎えるが
カタルシスが得られるかといえばそんな風でもなかった。
エンタテインメントというのは、実は世界共通の制約があって、
そこから逸脱すると楽しめなくなるようできているのでは?
というか、架空の物語から得る楽しさとは一体何なのか?まで考えた。

ところでヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストさん原作の話は
毎回性器に重要な意味があって、そこにボカしが入ると
話がよく分からんことになるのだった(「ぼくのエリ」とか)。





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2020/12/03(木)

ドラマかんそう
「陳情令」16話〜20話(全50話)

家を焼かれて、親の敵にボコボコにされた受の義理の兄、
彼を庇いつつ、知り合いを頼る受。
あちこちの家が焼かれすぎて、正直どこが残っているのか
分からないくらいです。
兄はボコボコにされたうえに仙術も使えなくされて
それを元に戻すために必死になる受と義理の姉です。
15話〜19話あたりは逆境クライマックスなので結構つらいです。
しかし20話になると突然

内容ばれ

ホラーになる。
ジャンルが変わったのかと思った。
受が拷問を受け、悪霊だらけの山に落とされ
闇堕ちしました。
そしてジョブチェンジして悪霊使いになった。

そもそも5つの名家のうち、1家だけが抜きんでて強く
他の4家を圧倒しておったのですが
闇の力は法則が違うのか仙術が通用せんのです。
それでめちゃくちゃ強い悪の家の食客も結構チョロく倒せたし、
序盤からずっと悪行の限りを尽くしてたカップルは
女が発狂して首をつって、男は皮膚が爛れて結局死んだ。
20話はホラー。








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2020/12/04(金)

今年の秋はやたらホテルのアフタヌーンティーに行ってました。
なぜかというと

・お部屋がめっちゃ広いので空気が流動している
・隣の席が遠い
・テーブルが大きくて距離が保てる
・お客さんは比較的衛生意識の高そうな女性が多い
・お手洗いが(おそらく)丁寧に消毒されている

という理由です。
どこもおいしいし見た目がかわいかった。

リッツ・カールトン大阪



コンラッド大阪



ゼンティス大阪



でも昨日外出自粛要請が出たのでしばらく友達と会えないな。





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2020/12/05(土)

色々感想

今週のタツキ先生のおすすめは、
ちばてつやさんのエッセイ漫画でした。

ヒロアカ(ジャンプ掲載)
ミリオだー!そう、割と好きなんです彼の能力の活かし方や性格。
というか能力復活エピソードありましたっけ??

相棒
幼いころ、富豪の養子になるチャンスを友達に奪われて
辛酸をなめた男が、大人になってその相手の婚約者を
脅迫して奪って、友達を殺すが結局ばれて自殺するという話。
婚約者のコネを使ってのし上がるところを見せつけないと
復讐したことにならないのでは…?
殺すんだったら婚約者を奪う必要はないのでは…?
というか右京さんは説教直後に相手が自殺して
安眠できるんだろうか。

定型の話にするなら、養子の座を奪ったのは事情があった
もしくは養子になれたが幸福ではなかった、という流れだが
あえて変則的にしたのかな。





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2020/12/06(日)

漫画かんそう
「空気が「読める」新入社員と無愛想な先輩」
鳥原 習さん

この漫画もSNSでよく見掛けてました。
生まれつき空気を読める(人の心が小さな不思議生物となって見える)
若い女性が、就職して会社での業務と苦闘しながら
表情が乏しいけれど実は優しい先輩と気持ちを通わせていく
ほのぼのラブコメディです。

ヒロインさん、子供のころから能力で何かと苦労なさっているんですが
X-MENからスカウトも来ず、普通に就職なさって
でも素直な人なので闇落ちなどもなさらず、
モブ以外は悪い人もいなくて、にこにこ読める漫画です。

先日の「私のジャンルに神がいます」 の
amazonレビューと思わず比較してしまいましたが、
過剰に叩きのめす評価が1つもなくてほっと一安心。
やっぱり感情移入を猛烈に引き出す作風は諸刃の剣なんですよね…。

内容ばれ

WEB更新での最新のお話は
ややパワハラ系のお話だったので、社員の立場で語る人と
上司の立場で語る人が場外乱闘なさってコメント欄がえらいことになってましたが
奇跡的にほのぼの決着してよかった。

描きおろし部分でかつてないほどヒロインと先輩が
心理的に距離を詰めます。
私は、ヒロインの友人の美女がヒロインに片想いしてたら
かわいいな…と思ったんですが、
この漫画の場合、そういう意外性は盛り込めないのでした。
(心が読めるので)百合的には無念。






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2020/12/07(月)

映画かんそう
「魔女がいっぱい」

ロアルド・ダール原作、ギレルモ・デル・トロ脚本参加、ゼメキス監督作品。
不幸な事故で両親を亡くした少年が祖母に引き取られ、
やがて明るさを取り戻すが、運悪く魔女の集会を目撃してしまい…というあらすじ。
アン・ハサウェイが大魔女を演じています。
少年の祖母がオクタヴィア・スペンサーで、さすがの存在感。
こういうお話の場合、添え物になりがちな高齢女性ですが、
この映画では主演といってもいいくらいの活躍をします。
魔女相手に一歩も引かぬ子供たちの機転と勇気、
子供さんにぜひ見て頂きたいが、魔女が結構怖い。
口が裂けたり、頭の皮膚がただれていたり、腕が延びたり。
こわがりさんだと夢に出るかも。

衣装がかわいらしくて、特に祖母と大魔女のドレス。
どちらもお着替えが多く、双方の肌の色や体形に合った色柄でした。
ゼメキス監督と長年仕事なさってきたジョアンナ・ジョンストンさんのお仕事。

不思議にティム・バートンぽかった。
プリンに醤油を掛けるとウニになるよ!みたいな感じです(やったことないですが)。
ダール原作をトトロが脚本に起こして
ゼメキスが監督すればティム・バートン風味になるよ!…てきな。

ねずみが苦手な人にはちょっとつらいかも。

ラストまでバレ

ヴォルデモート女体化ハリーポッターという感じもした。
アンハサウェイ、美女役と違うポジションを模索中なのか、
本当に思いきった表現だった。特に子供の匂いをかぐとき、鼻の穴が大きくなるところ。

作中の魔女の手の表現が、先天性の欠指症に似ているという批判が出てワーナーが謝罪した。
原作通り、尖った鋭い手にしておいたほうがよかったかもですね。
ちょっと色を変えてカエンタケみたいにするとか。
主人公とおばあちゃんの人種を原作と変更したり、
魔女団の人種のバランス等には配慮が感じられた。

普通ラストは元の姿に戻れてハッピーエンドなんですけど
ネズミのまま暮らしていくのにはびっくりした。
ネズミの寿命の話もでたし、楽しそうではあったけどうっすら夕暮れエンドですね。
それにしてもおばあちゃんの肺病フラグは一体なんだったの。







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2020/12/08(火)

読売新聞健康欄で近視特集をやっていたのですが、
近視というのは極端に言えば眼球の変形で、
球から紡錘形になることで起こるので、
眠るときに矯正コンタクトレンズを付けて
眼球の形を整えれば視力が戻るという治療が
普通に行われていると書いてあって、
エエエエエエエエエエエェェェー!!!
とびっくりした。

あと日光(not紫外線)に眼球の変形を防ぐ効果があり、
毎日2時間日光を浴びると近視になりにくいそうです。
それはさすがに、
「近視の原因の読書やゲームやスマホをやる時間が
少なくなるという要因の方が大きいのでは…」
と半信半疑です(笑)








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2020/12/09(水)

漫画かんそう?
「鬼滅の刃」23巻(最終巻)

最終巻は書下ろしがあると聞いて買いました。
どうせ書店では争奪戦になるだろうから電子で買おう〜
と軽い気持ちでいたのですが、
24時になったら過負荷で購入サイトが動かなくなって、
ブラウザを変えたり色々したが諦めて寝た。

(最終巻ねたばれ)
結局翌日読めましたが、しみじみと良かったですね。
当時、賛否両論!的なことを小耳にはさんで、
そうなの?って思ってましたが、
私は本来登場人物がトーナメントかよって感じにカップルになるのも、
転生エンドもあんまり好きではありませんけども、
鬼滅のそれは全然気にならなかった。
少年漫画ではあまり見ないタイプの、優しいラストバトルの終焉だった
(無惨様の「恥を知れ」にはふいてしまった)。
連載当時はあそこで完結すると思ってなかったので、
禰豆子ちゃん主人公の二部が始まるのだと思ってた。懐かしい。

さて、ドキドキしたとか良かったとかストレートな感想は
連載時に書いたので今回は異例の大流行について書こうと思います。
今年は鬼滅イヤーといっても過言ではない、本当にすごいブームでした。
コミックスの売り上げは当然ですが、映画の売り上げも
もうすぐ千と千尋を抜いて日本の歴代興行成績NO1に躍り出るかもしれない。
タイアップ商品もめきめきと売り上げを伸ばし、
実際に鬼滅に生活を救われた(金銭的に、あるいは精神的に)人も
きっといらっしゃるでしょう。

鬼滅の流行の原因について、もう少しで言語化できるような気もするんですが、
とても難しい。ただ、時々見かける、「受け入れられやすい和風伝奇もので、
今求められている残酷な話を綺麗な絵柄で
夜中のアニメで流したから運よく受けた。
そして病禍で映画館のハコが空いていたのでヒットした。ラッキーな作品」
という、半分以上が運やろという評価は違うんじゃないかな?と思うし、
この評価を下しているひとがクリエイターなら
たぶんこの人にはヒット作は作れないだろうな…と思う。

ジャンプで長期連載できるのは、そもそも国内漫画家の頂点の一握りで
何万人に1人の才能だ。まぐれ当たりはあり得ない。
ジャンプに掲載された、他の人が描いた鬼滅の漫画を読んだが、
あれを面白いと思われたかたには申し訳ないが、
和風伝奇で残酷で絵が綺麗だから受けるとか
そういう事ではない…全く違う…。と私は思いました。

以前読売新聞の家庭欄に、最近の小さい子供はごっこ遊びをするとき
お父さん役やお母さん役をやらずに、ペットや赤ちやん役を取り合う
という記事が載っていました。
あとなろう識者に教えて頂いたのは、
主人公の仲良しがすごい実力者揃いで、主人公に害をなしてくる悪役を叩
きのめしてくれる形式が現在人気という話でした。

鬼滅の世界において完成された戦士で責任を負っているのは柱たちで、
炭治郎はあくまでイレギュラーの新人、守られる立場でした。
でもその設定の漫画なら多くあります。古くは星矢、新しくはヒロアカ。
それに加えて、少年漫画の主人公は強い敵と戦っていくうちに、
相手と同じ数式に飲み込まれていきます。戦闘力至上主義であるとか。
武器や技が格好いいという価値観。
鬼滅は、戦闘をしているというよりは、命懸けで駆除を行っているように思える。
人を襲うクマや狼相手にするように。このあたりから表現が難しいのですが、
他の漫画で比率の高い「勇猛さ、利発さ、団結力」、
そういった要素が低く、「悲壮さ」の要素が圧倒的に高いように思える。

そして一番重要なのが炭治郎の優しさ。優しい主人公も少年漫画には数多いですが、
強者から弱者への優しさではなく、共感能力によるそれは少ない。
戦闘力によってカースト分けされることもなく、最初からの仲間たちと最後まで仲良く戦い抜く。
そういうお話が、人と争って覇権を取りたいわけでもない
優しくて真面目で繊細な21世紀の子供たちに受け入れられたのかなあとか私は考えました。
(21世紀の子供ではない私は、あの独特の言葉遣いや
最近の漫画では珍しいふっくらとした人物の絵が好きなんですけどもね)




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2020/12/10(木)

ところで私は最近知ったのですが、児童唱歌のフニクリフニクラ、
世界最初のCMソングとも言われるイタリアの登山鉄道の歌ですが、
私これの歌詞は原語のナポリ語を普通に翻訳したのだと長年思ってました。
ウキウキするような、少し怖いような内容で好きな詩です。

赤い火をふくあの山へ  登ろう 登ろう
そこは地獄の釜の中   のぞこう のぞこう
登山電車ができたので  誰でも登れる
流れる煙は招くよ    みんなを みんなを

暗い夜空に あかあかと 見えるよ 見えるよ
あれは火の山ベスビアス 火の山 火の山
登山電車が降りてくる  ふもとへ ふもとへ
燃える焔は 空に映え  輝く 輝く
いこう いこう 火の山へ
いこう いこう 火の山へ
フニクリ フニクラ フニクリ フニクラ
誰も乗る フニクリ フニクラ

地獄の釜が出てきて、その次に
「のぞこう」が来るのすごくないです?
もうイメージが黒と赤で、子供が手を繋いでて山が燃えてるんですよ…。
やばい、そりゃ乗りたくなるわ!と思ってたんですが、
原語の歌は全く違いました。

夕方僕は登ったんだ    どこだかわかる?
君の恩知らずな心が    僕を悲しませないところ

火が燃えている場所だけど、もし逃げれば
君は逃げるまま      君を追いかけたり悩ませたりしない
見ているだけなら

電車は登って、もう登って 頂上だ 頂上だ
到着して戻ってまたやって来る
ここに止まる ここに止まる 

頂上は回って回って    君の周りを 君の周りを
この心は繰り返し歌う   結婚しよう 結婚しよう

いこう いこう 火の山へ
いこう いこう 火の山へ
フニクリ フニクラ フニクリ フニクラ
誰も乗る フニクリ フニクラ

ウッゼェェェェェェー!
相当鬱陶しいです。
前半と後半の人格が分裂してるし…。
ヴェスヴィオ火山でもチョモランマでも好きなところに登ってこいよ…という感じ。

フニクリフニクラとは、登山鉄道のイタリア語、フニコラーレの愛称だそうです。
ポンポン船、みたいな感じかな。

100年前のイタリアの歌や
70年前の訳詞にもJASRACが来るのかは知りませんが問題があれば消します。






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2020/12/11(金)

2020/10/15の日記に書いた英国菓子専門店
wicked bake shop(ウィキッドベイクショッフ゜)の
クリスマスプディングが始まりました!
あとついでに、ミンスパイと、ジンジャークッキーも!
念願の本格的クリスマスプディングです!さすがに甘い!
これにブランデーソースは無理だー!わはは。
小さな欠片でお腹がいっぱいになりますが、
これ常温でも1か月、冷蔵なら半年もつそうなのでゆっくり食べます。













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2020/12/12(土)

色々感想

チェンソーマン(ジャンプ掲載)
次回最終回!?次回!?
色々大変な時世なので、もう人気連載は終了させない方針に
戻したかと思っていたがそうでもなかった!?
あと、その、なんていうか勝ち方……。
今週の巻末コメントは絶対お気に入りの焼き肉屋だろうと思ったが
さすがに違った。

あとタツキ先生がなぜかツイッターで
キャプテン・アメリカの悪魔を描いておられた。なぜ!?

AGRAVITY BOYS(ジャンプ掲載)
片思いの相手(クリス)が男だと、やっと気付いたが
男性器について突き詰めて考えすぎたため
イマジナリーワールドでおちんちんの精霊に会ってしまう。

うん、これBLEACHの斬月のパロディですよね……?

約束のネバーランド読み切り(ジャンプ掲載)
シスタークローネの過去話。ディストピア百合。
やっぱり約束のネバーランドは起承転結が奇麗だなー。

絶チル(サンデー掲載)
「ヒマジン 想像してごらん」の歌、
芥見先生に続いてJASRACをおちょくっているのだった。
自作替え歌は当然セーフなんですね。

プラチナエンド(ジャンプSQ掲載)
もしかしてハッピーエンドに向かっているの!?
笑っている君が云々、
大場さんは光のぽえむりょくが全くないので痒い。
ハッピーポエムだけ外注にだしたらどうだろう。

進撃(別マガ掲載)
兵長…どうかもうそのへんで!
ひやひやするのであまり無理しないで兵長!

仮面ライダーセイバー
ライダーの見分けがつかなくなってきたなあ…
って思ってたら(子持ちの人以外)1人消滅してしもうた。
でも復活しそうですね彼。主人公の幼馴染、消滅しすぎ問題。

危険なビーナス
傷ついて誰かにすがりたくてヒロインちゃんを抱きしめる主人公。
「感情のはけ口にしないでください」とビンタするヒロインちゃん。
でもゴリラとかツンデレとかじゃなくて、
話は聞いてくれるし、問題点をまとめてアドバイスもくれる。
人として親切なヒロインちゃん。
深夜ドラマや海外ドラマじゃなく、国内ドラマ日曜夜9時には珍しい正論。

たぶんこのシーンは原作にないと思う。





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2020/12/13(日)

映画かんそう
「新解釈・三國志」

福田雄一さん脚本監督。
主人公劉備を大泉洋さんが演じます。
脇はムロツヨシさん、佐藤二朗さん、山田孝之さん、等々いつものメンバー。
小栗旬さん橋本環奈さん一ノ瀬ワタルさんも出ておられるので銀魂っぽくもある。
他メインキャストは城田優さん、岩田剛典さん、渡辺直美さん、橋本さとしさん等。
西田敏行さんが語り役

お話は桃園の誓いから赤壁まで。
劉備が、酔っ払うと大言を吐くが普段は面倒くさがりの小心者という設定で
バラエティのノリでわちゃわちゃやります。
なかなかの客入りでした。

内容ばれ

呂布って5mくらいある人外イメージだったので、
城田さんでびっくりしました。

田中芳樹さんの著作で、諸葛亮孔明と表現する人間の非見識を
ボコボコに貶す文があるのですが、映画でめちゃ諸葛亮孔明連呼していて
それが懐かしく思い出されました。

文章、漫画、音声と映像ではそれぞれ面白いと感じるネタが違いますが、
映像と音声ではやはりスピードが命だなと思いました。
しかし美人がくると思っていたら不美人が来たときの男性の反応って
いまだにギャグとして有効なんだ!?
いや、中身は現代の価値観での美人だったところまで含めて
ルッキズムへの皮肉という意図なんかしら…分からん…。

赤壁の時の疫病ってそういえば何だったんかしらと調べてみたが
結局不明のままなんだな。






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2020/12/14(月)

NHK「漫勉(まんべん)」の星野之宣さん回を見た。

やっぱりスキルが常人離れしておられて
見ていて楽しかったです。

アップを毛筆で描かれていて、
ビシャッって、陰の部分をすごく黒く塗られて
私も浦沢直樹さんも「えっ!?」って思うんですが
完成するとまさにそれこそが正解だったと分かったり。
大海原を、フリーハンドで(ひええぇ)シャッシャッシャ…と描かれたり。

重大な決意をする主人公のシーンを3コマで描かれるんですが
どれも顔のアップで、でも角度と大きさを変えて
動画のようなテイストを出しておられた。
画力がないとできないことです。

浦沢さんも指摘しておられましたが、
星野之宣さんというと伝奇漫画!っていう認識が強くて
ついつい忘れてしまうんですが、超絶画力の絵師なんですよね…。
星野さんの漫画を「ハイビジョン」と評しておられましたが
なんだか分かります。遠景までクリアな印象。

描かれるスピードは10時間で9枚の下書き。
2時間で1枚のペン入れでした。
中学生のころ「2001年宇宙の旅」を見て
影響を受けたそうです。それもよく分かる気がする。




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2020/12/15(火)

ドラマかんそう
「陳情令」21話〜25話(全50話)

ストーリー中盤の内容をちょっとバラしてしまいますが、
他家を虐殺して回っていた悪の家が
被害家連合隊によりあっけなく倒されてしまいます。
私はてっきりラストで
「光ある限りワシは何度でも現れる…ぐふ…」って言うのかと思ってたよ!
ハリポタで言えば3巻でヴォルデモート死んだ感じ。

祝杯を挙げる名家の生き残りの皆さんたち。
ところがどうも1つの家の動きが、きな臭くなってきて、
ハリポタで例えるとレイブンクローが死の秘宝を集めて
何かしようとしているっぽい(ハリポタから離れなよね)。

受くんは、闇の力を使うというのがよくないのと、
あと死の秘宝を隠し持っているのではないかという疑いを受けます。
さらに悪い事に、被害家連合隊は悪の家の非戦闘員の女子供年寄を捕らえて
虐待しており、優しい受はそれが許せず、ますます立場を悪くします。
攻君は、受君を心配して色々と手助けしようとします。

内容ばれ

受くんは義理の姉が大大大好きなんですが、
姉の好きな人が名家のご子息で、
ご子息も彼女のことが好き、姑も彼女を気に入っている、
けども姑は受くんを苛め抜いた義理の母の親友で
やっぱり受くんのことが嫌いで、
妾の子とか、何をするか分からないから一緒にいてはだめとか
意地悪を言います。
(すごくアジアっぽい展開。でもこういう展開人気あるの分かる)
なろう小説だったら全員今頃コテンパンだぞコノヤロー!
と思いながら見てました。
そう、この話は受をいじめるひとを攻がやっつけたり、
ギャフンと言わされたりとかはしないのです…。
受けは割と独力で何とかしたり耐えたりする。






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2020/12/16(水)

以前見た大林宣彦監督のサスペンスドラマ
「可愛い悪魔」(2020/08/13日記)で豪邸が出てきて、
「フランク・ロイド・ライトっぽいな?どこかな?」って
ロケ地を検索してもどうしても出てこなかったんですけど、
最近神奈川の加地邸が宿泊できるようになりました!っていう記事を見て、
「ハッ!ここは、あの、あれだ!」ってすぐに気付きました。
比較のために本編画像と加地邸公式画像を貼ります。
住や照明の位置、屋根の形などからまず間違いないと思うんですが、
ライトの弟子、遠藤新さんの作品だったのか。

加地邸(カーサ ブルータス記事より)


「可愛い悪魔」


ところでこの加地邸、2日間で約40万円、
6人まで泊まれるそうですけど、
4人で泊ったとして1人10万円とちょっと…。
1泊5万円、お食事などは付かないと考えるとかなり高級ですね。
でも海も近いしロケーションも建物も最高だ。

カーサ ブルータス記事
https://casabrutus.com/architecture/162625
公式
https://kachitei.link/



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2020/12/17(木)

読書かんそう
「三体U 黒暗森林」下
劉 慈欣さん

地球よりはるかに優れた科学力を持つうえに、
地球の科学が今以上に発展しないよう対策をするという
万全の準備をして侵略してきた三体星人に対する地球人の抵抗を描くSF。
ナ、ナンダッテー!という展開もあるが、
破天荒過ぎるプロットを支えるのは広範囲に渡る作者の知識。
でも専門知識がなくてもいい塩梅に分かりやすく書かれています。

私に合うか合わないかで言えば普通寄りのやや合わない、くらいなのですが、
ここまで読んだので続編が出たら読みます。

内容ばれ

レイ・ディアスの最後とか、ハインズの破壁人のくだりとか
宇宙で別種族に会ったら殺すべし慈悲はないとか、ああいうのは好きなんですよ。
でも私はSFで未来のテクノロジーと同じくらい、
社会的倫理や個人の意識が変化している描写を読むのも好きなので、
その辺はやや「?」となるところがありました。

下巻でちょっとそれは…と思ったのは、
飲食店の給仕が皆美しくて若い女性のロボットなところ。
給仕が全員アフリカ系のロボットだったらヤバいでしょ…その未来。
描写をされてないだけで女性客には若く美しい男性のロボットが
配膳に行くのかもですけど、
黒色人種には白色人種給仕ロボが仕えるサービスは変でしょ…。
あともうともかく主人公が合わない。
交代してほしかった。ハインズの破壁人のあれが主人公に起こればよかったのに。

共通言語としてメジャーなのが、英語と中国語のミックスというくだりは、
ハハハこやつめ、と思ったけども、
このままいくと、あり得なくはないな?という気もします。

ところでガラーニンとケントが、あの例のゴージャスハウスで
2人でひっそり共に老いて暮らした、というのを私は見逃さなかった。


Netflixドラマ化が決定したようですが、もんのすごい予算が必要な気がします。
でもお話は元々ドラマ向きっぽいそういえば。










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2020/12/18(金)

最近ハッて理解したことがあるんですが、
昭和のアニメ「一休さん」、
頓知というものを子供たちに楽しく易しく理解させた名作で
学級期間になると午前中に再放送していましたが、
これの主題歌で
「分からんちんども とっちめちん
とんちんかんちん一休さん」
というリズミカルに韻を踏んだ歌詞があります。
私はこれを、

分からん(分からない)
ちんども(珍問も)
とっちめちん(解決した+韻)

だと思ってました。「ちんど」って言葉があると思ってた。
でも

分からんちん(九州の方言で分からず屋)
ども(たちを)
とっちめちん(とっちめた+韻)

だったんですね。ずっと勘違いしてました…。
ところで関西には吝嗇家を表す言葉「しぶちん」
標準語にも鈍感な人を表す「ニブちん」がありますが
disに「ちん」を付けて柔らかくするのって
いつ頃からどこで始まったんでしょうね。





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2020/12/19(土)

色々感想

「チェンソーマン 公安編」終了、そしてアニメ化だそうで、
アニメ化は可能なのか…いや、進撃だって放映してるのだし
たぶんいける…?
続編はジャンプ+に移るのだそうです。

チェンソーマン(ジャンプ掲載)
いや…マキマさんそんなファンシーな性格じゃなかったと思うけど
奇麗にまとまりましたね。
ラスボスを物理的に食って終わる話ってあったっけ。
昔話とかにはあった気がしますが、あの、口車に乗せられて小さくなったヤツを
おばあさんが食べて退治する的な。
ところでその犬は本当の犬?

ロボコ(ジャンプ掲載)
ツイッターに関する話。ガチゴリラ、意識が高すぎてフォローできない系の人か!
小学生もフォロワー数が多い=カッコいい!という価値観なのかな?

ダダダダーン(ジャンプ読み切り)マボロ3号さん
学習の天才が、ピアノの天才の演奏方法をコピーしようとする話で面白かった。

AGRAVITY BOYS(ジャンプ掲載)
引き続き精神世界で、ちんちんが風属性、土属性、闇属性など
8つの属性に分かれそれぞれ特殊能力があって云々。
設定ですでに勝利しているので何やっても面白いわ。

約束のネバーランド(ジャンプ読み切り)
イザベラの話。やっぱり面白い。登場人物全員経産婦で心理戦とか
たぶんこれまでのジャンプで1度もなかった筈。
アフタヌーンティーが固めの杯みたいになってるのも良い。
ただあの人数に対し、お茶菓子は足らないと思うDEBU。

Dr.STONE(ジャンプ掲載)
女子の体重、子供以外はみんな50以上だ。安心。

舞妓さんちのまかないさん(サンデー掲載 先週分)
芸妓と舞妓さんを一緒にお座敷に呼ぶことってできるの!?
百子さん姉さんとすーちゃんを一緒に踊らせていたよ!?
いったいお幾ら万円くらいなの!?

GREAT PRETENDER(最終回)
ローランの復讐と、エダマメの確執が解消される最終回。
ちょっと長めだったので、もう少し短いほうが良かったな。
しかし父親、日本で普通に弁護士として生きるのではだめだったのか。

相棒
ヤクザと半グレが大乱闘するHiGH&LOW的な世界観に?
刑事部長がバットで殴られて人格が変わったんですけど、
こんなに長いシリーズでそんな雑な…!
脚本家さんの暴投かと思いましたが
輿水さんなので、ちゃんとした方針に沿ったものなんでしょう…たぶん。

危険なビーナス
まあ犯人は火サス方法でわかったけども、
楓さんは脳を入れ換えられた弟くんだと思ってたのに…。
絶対その方が面白いのに…!
あと私は蔭山さんのほうが好きだし友達になってほしいよ!
最終回の視聴率は12ちょいで、まずまずじゃないかと思います。

ウラムの螺旋、スタニスワフ・ウラム氏、SF作家のレムと同じ名だけど、
スタニスワフってロシアのメジャーな名前なのかな。





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2020/12/20(日)

映画かんそう
「ワンダーウーマン 1984」

世界大戦から人類を救ったダイアナは、博物館勤めの傍ら
凶悪犯罪をひそかに未然に防いでいた。
ある日、出所不明の大量の古美術の鑑定が
FBIよりダイアナの同僚へ依頼され、
その中には謎めいた、願いを叶える石があったが、
それをきっかけにダイアナの周囲が変貌を始めるというあらすじ。

冒頭の1984年、ファッションも音楽も人の行動もやたらに過剰で
まさに1984年!という感じでした。倫理もいまよりやばかった。

どこまで書いていいのか難しいですけど、
アメコミやアクションに興味なくてラブロマンス好き!というタイプも楽しめる、
幅広い層に受けそうな内容です。
ダイアナのデート、とっても可愛かった。

音楽はジマーです。

内容ばれ

冒頭、冴えなくておとなしい眼鏡女子とダイアナの夢映画が始まったかと思った。
出会って、ごはん食べに行って、悪漢から守ってもらって、ポーッとなるという…。
でも、エンドロール後に、友達になってください
と眼鏡女子が言うシーンは入れるべきだったのではないかしら…
でないと眼鏡女子がかわいそうすぎる。
冒頭のショッピングモールのウィンクなどから
女児エンパワメントも意識してると思うんだけど
みんながみんなダイアナになれるわけではないので、
優しい眼鏡女子タイプの女児がショックを受けそうで心配。

2mに1人くらい声をかけてくるアメリカのキャットコーリング、
現実でもあんな感じだったらあれは歩きにくかっただろうな。
あの酔っ払い声かけオヤジ、すごいエンカウント率だけど
1日に500人くらい声かけまくってるんだろうか。
声かけオヤジが叩きのめされたりする一方で、
スティーブには、「あなたは特別ね。私にはできない」
「あなた以外愛せない」という感じの褒め・デレもあり、
男性が見ても楽しめる(感情移入できる)バランスだと思う。
まあダイアナのほうが強いって知ってても、
ブレイクダンスから彼女を庇おうとしたり
彼は本当に理想的な男性なのですけれども。

無知なパートナーを愛でながら優しく教えてあげるパターン
前回と逆ですね。
デートパート可愛かったのでDVD特典で倍くらいオマケにつけてほしい。
しかしイケメンは変な格好をしていてもイケメンだなあ。

邪神邪神言われてましたが、願いのキャンセルを受け付けるなど、
良心的な神様だと私は思いました。
ダイアナとか、普通に戦える程度の弱体化で済んでたし、
スティーブとデートして旅行してウフフキャッキャ暮らしても
キャンセルしてくれるんですよ?最近の通販会社だってそんな甘くないよ。
アベンジャーズのあの石の容赦なさと比べたら菩薩だよ。
でも、ジャスティスリーグの中で、「大切な人か、世界を守る力か」
という過酷な選択をさせられたのってダイアナだけなので、
みんなもっとダイアナを労わって!
(「ジャスティス・リーグ」の2017年はまたもや塩対応に戻ってたので
30年ほどの間にまた何かあったんだろうか…)

アクションは冒頭が一番良かった。
終盤になるにつれ、ちょっと…という感じに。
せっかくの黄金聖衣はほぼタケコプター扱いだし。
アステリアのアイディアはとても良かったので
どうしてもいれたかったのでしょうけども。
ああいう、旧版とリンクしていたり、
前作の秘書子さんと交流があったりするねたは良いですね。
(写真の年配のご婦人、前作のエッタの老いた姿だと思ったけど違うかも…)

エンドロール中に映像があります。




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2020/12/21(月)

映画かんそう
「約束のネバーランド」

ジャンプで連載された同名漫画の映画化。
孤児院グレース・フィールドでは様々な人種の子供たちが
里親が見つかるまでの間、
優しい「ママ」に愛情いっぱいに育てられ幸福な生活を送っていた。
優れたカリキュラムを受けられる院の中でも
ずば抜けて優秀なエマ、レイ、ノーマンは皆のリーダー格だったが
ある日、孤児院の本当の目的と自分たちの末路を知ってしまう。
彼等の命懸けの脱出劇が始まる、というあらすじ。

「鬼滅の刃」とほぼ同時期に開始した「約束のネバーランド」、
少し遅れて「Dr.STONE」、3本がジャンプ中堅として同じくらい面白くて
どれが当たってもおかしくないなと思ってました。
この漫画はめずらしく女子主人公で、知能の高いパワータイプ、
ラストまでお色気消費なし、頭脳戦多めで楽しめました。

とくに序盤は寮で暮らす子供たちに危機が迫り
優しい保護者だと思っていた人物が実は……
というダリオ・アルジェントのホラーでよくある鉄板パターン
子供たちが知恵を絞って生き延びようとする展開は
やっぱり惹きつけられます。
脚本も、うまくまとめてありました。

内容ばれ

原作では全員11歳の主役3人、
エマ役の方が20歳、ノーマン役の方が18歳、
レイ役の子が14歳なので
原作では12歳の出荷を16歳に変更してある。
微妙に人道的な施設になってしまった。
あと、ちょっと演技的には難しい役だったのかもしれない。
シスタークローネ役の渡辺さん、
人種が違うんですがニュアンスはなんか合ってた。
北川景子さんも同じくニュアンスは合ってた。お美しかったです。

エマの頭の突起、よく見るとあった。
2次元と3次元の妥協点という感じ。

ハンガーでの滑空は危ないよって最後注意書きが出た。








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2020/12/22(火)

ネットで話題になっていた、高級みかん「紅まどんな」を買ってみた。
百貨店に売ってたのですが、1個だと600円くらい。
2個で1000円くらいでした。
お味は、みかん100個ほど食べると1個くらいの確率で当たる
甘くてジューシーな完璧な味のみかん!という感じでした。
人為的にそれを100%にする科学のちから!すごい!
(なので酸っぱいみかんが好きな人むけではない)







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2020/12/23(水)

BS世界のドキュメンタリー
「アガサ・クリスティーの世界」を見た。
(原題「INSIDE THE MIND OF AGATHA CHRISTIE」)

彼女の生い立ちと、人生での出来事、
有名作品をサクサクと紹介する番組。
途中でクリスティの音声記録や映像記録、
彼女が撮影した映像などの貴重な資料や
お孫さんの証言などが流れます。

この番組では彼女の豊かな創造力の源を、
女性に決定権のある家庭で育ち、特殊な教育環境を経て、
戦争中に看護士として働いたことによるものだと、
ふんわり理由付けていて、なるほどと思いました。

あとまあ失踪事件。彼女の最初の夫のような不誠実な振る舞いは、
当時の男性には珍しくない事だったかもしれませんが、
彼女にはそれを拒否する財力(と地位名声)があったので、
再婚相手のかたはよい人っぽくて何よりでした。

映像を見ていると、普通の主婦のように控えめで引っ込み思案そうなかたに、
あれほどの多種多様な殺人のアイディアが湧いたのは、面白いなと思った。



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2020/12/24(木)

ドラマかんそう
「陳情令」26話〜30話(全50話)

受がどんどん孤立させられていく、つらいターン。
ちなみに攻は世界を敵に回しても君を守るとか、そういうタイプではない。
彼は名家の次男坊で、尊敬する兄の顔に泥は塗れないのです。

悪の一家が虐殺を行っている間、人質をとられてやむなく荷担していた一族があって、
主人公達は何度も助けられています。
しかし悪の一家が倒されて、悪を見過ごしていたのは
悪人と同罪であるという皆の判断でその一族は捕らえられて虐待を受けます。
あー!どっちの言うことも分かる…!
受けはとうとうその一族を全員救って逃亡します。

今回の受の攻ポイント
(作者さんにチクらないで下さい)

宴席で、お酒の苦手な攻に偉いオッサンが
「わしの酒が飲めんのか!」と絡んでいるところにスッと現れて
杯を受け取って全部飲みほす。カッコいい!

街中で知らん子供にまとわりつかれて泣かれて困っている攻めに、
お前は顔は整ってるけど子供には美しさなんか分からない。
そんなこわい顔をしていると子供だって泣くと諭します。
ひえー、さらりと口説き文句カッコいい!

そして受の隠れ家に一緒に行くのですが、
なんとなく、ここで初めて肉体関係が生じたのではないか原作では?
と思いました。知らんけど。

受が一緒に生まれ育った兄弟と決闘になってハラハラしましたが
あとで打ち合わせ済の茶番だということがわかりほっとしました。










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2020/12/25(金)

映画かんそう
「ある女流作家の罪と罰」
(原題Can You Ever Forgive Me?)

実話を元にした映画。
かつて伝記を書いてベストセラー作家になった主人公は、
現在は落ちぶれて家賃を滞納し、ペットの診察も、過去の未払いを理由に断られる始末。
追い詰められた彼女は、やがて著名人の手紙の偽造に手を染めるが…という話。

「社会の普通」にどうしても馴染めない人々を憎めない感じに撮ってあります。
犯罪なんですけど、彼女にとっては文学で創作だったという解釈もなかなかよい。
しかし、うーん、最初からバリバリにモラルが低いので引いてしまった。
盗みに罪悪感がなかったり、いたずら電話して遊んだり、ああいうの。
そりゃ偽造なんか思い付いたら絶対やるわ。

内容ばれ

それと相方の人、住むところがなくて困ってる時に善意で泊まらせてもらったのに、
「ベッドで寝ないで、タバコは吸わないで、ネコの世話をして」って頼まれて、
即ベッドに寝て、タバコを吸って、ネコは死ぬし、
道端で好みの相手を見つけて家に入れて性交為するとか、悪意があるようではないんだけど、
忘れちゃうんだろうか……?すごく不思議だ。
あれでは就労は不可能だと思うんだけど、無頓着なのと精神疾患の境目はどこにあるんだろう。

映画とは違って実際は、偽造された手紙はもっと多く、
盗んだ手紙も多いようです。

ところで「天才作家の妻 40年目の真実」という映画もあるんですが
タイトルが混ざって、ある天才作家の罪と罰とか、女流作家の真実とか、
完全に分からなくなってしまったのでした。






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2020/12/26(土)

色々感想

炎眼のサイクロプス(ジャンプ読み切り)
アクタージュ宇佐崎さん、年内に作品を描かれたの、
まずは一安心です。
原案の石川理武さん、漫画を描かれてた方のようで
(過去作品「雨の日ミサンガ」、よかった)
なら絵コンテから起こせて宇佐崎さんの負担が減りますね。
片方の義眼で嘘を見抜く無資格の弁護人が活躍する
法廷ミステリーもののようです。

こち亀(ジャンプ読み切り)
この漫画では新型ウィルス流行が起こっているのですが、
中川さんも麗子さんも持てる者の義務を果たしていらっしゃる。
しかし中川さんが高級車をやめて、
環境に配慮した自転車通勤をなさるようになるとは感慨深いです。

宝石(アフタヌーン掲載)
あれ……ホワイト先生爆誕………?
これが解決方法でいいの?みんながいいならいいのかな?
一旦お休みのようですけど、
まあ先月や先々月で休載になるよりはずっといい。
決着の目途がついたもの一応。

金カム(ヤンジャン)
房太郎ーーーー!!!白石と…白石といい感じだったのに…!
こんなあっさりした退場でいいの!?もうちょっと頑張ろう?

ネットで知りましたが、来年1月30日から2月28日まで北海道で
JR流氷物語号とファミコンゲーム「オホーツクに消ゆ」の
コラボ運行をするようです。懐かしい…!
もしかすると例のニポポ人形を売ったりするかもですね。
権利を持っている会社が現在ない場合、権利はどうなるのかが分かって
面白かった記事。インタネット全盛期でも人と人のつながりは結構大事ですね。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2012/18/news090.html



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2020/12/27(日)

映画かんそう
「ジョゼと虎と魚たち」
原作:田辺聖子さん

海洋生物おたくの主人公は大学で学ぶ傍らバイトを掛け持ちし、
将来メキシコへ行く夢のために努力していた。
ある日バイトの帰り道に、車椅子が止まらなくなった女性を助けた主人公は、
ジョゼと名乗る女性と、その祖母と知り合うというあらすじ。

原作はとても短い話なので、9割がオリジナル展開です。
でも今の中高生が好みそうな話だな、ヨシ!という感じだった。
絵もとても奇麗だった、特にジョゼのお部屋が。
高級そうな部屋と調度を美しく描くのはおそらく簡単でしょうけど
ああいう、狭い和室を予算に限りある女性が
自分の感性で集めた小物で少しずつ飾ったみたいなのは難しいだろう。
山村家の内装は使い込まれてる感が出てました。
あと、いつもTOKYOばっかりキラキラアニメになってずるい!
って少し思ってましたが、
今回道頓堀になんばパークス、HEPFIVE、海遊館、てんしば、
知っているところが沢山出てきて嬉しかった。キラキラOSAKA!
海だけ「知らん…どこ…」ってなりましたけど、須磨でした。

実写映画版は、男と女の…業…肉欲…にんげん!みたいな解釈でしたが、
21世紀の人からすると、あれはただ気持ち悪い話に感じられるかも。
今回のアニメ版は令和だなあと思いました。
誠実の平均値が昔より上がって、人権意識もしっかりしている。
家族でもカップルでも、誰と行っても大丈夫です。

内容ばれ

アニメの良い点は、
ジョゼに同性の友人ができて、ちゃんと関係が結べているところ。
ジョゼの自立までちゃんと描いたところ。

ん?と思ったのは、退院の出迎えをすっぽかして、
冬の夜にリハビリ中の足の悪い主人公を駆け回らせたところ。
盛り上げのためとはいえ、あれはいかがなものか。

原作ではハンデキャップを持つ人に対する悪意と、
貧困が書かれていましたが、
アニメでは前者を残して後者は削られた。
妥当な判断だと思います。

主人公のバイト先の友達「その声に顔、そのセリフ、髪型、
実はイイ奴の主人公の友達を100人煮詰めて固めたようなやつだな」と思ってました。
当てウマ子ちゃんも、とてもいい子だったので、
司書子さんも入れてみんなで末永く仲良くしてほしい。

いま鬼滅にドラえもんと非常に固いやつが上位なので苦戦すると思うけど
さわやかな良作なので頑張ってほしい。




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2020/12/28(月)

2009年に経営破綻したウェッジウッドですけど、
その後アメリカ企業に買われ、現在はフィンランド企業傘下のようです。
2009/01/06の日記に書いたカップなんですけど、
インディアというシリーズで、ずっと昔からほしかったティーカップでした。
でも代表的なシリーズだし、半永久的にあるだろう…と思ってました。
しかし先日店舗を見ていたらインディアがない。
お店の人に尋ねたら、「シリーズ終了しました」とのこと。
他の店の在庫も確認してくださったんですが、結局なくて
「ネットだったら買えるので、ぜひともそちらで!」とのことで
適正価格も教えていただきました。
陶器専門店で買えました。よかったー!
柄が好きなので、時々眺めるだけでよいのです。











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2020/12/29(火)

保存食の味見をしてみる試み、えっと6回目?
今回はモンベルのリゾットにしてみました。
パッケージの中にお湯を注いで出来上がりのやつです。
保存期間は5年と6か月、325カロリー。





うーん、同じご飯ものとしては2020/06/29のドライカレーのほうが
カレー味ですべてが帳消しになるぶんおいしかったかも?





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2020/12/30(水)

サンタマリアノヴェッラ
ルームエキストラクト サンダーロ



しりるなかたが、おすすめルームフレグランスとして挙げておられたので
試しに買ってみました。
付属の素焼きの円盤のうえに数滴垂らして、温度の上がる箇所に置くのですが
ふわーっと白檀が香って上品で良い感じです。

サンタマリアノヴェッラといえばレクター博士お気に入りブランドです(確か)。
彼はものすごく嗅覚が鋭いという設定だった筈。なるほど納得。





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2020/12/31(木)

今年のベスト映画・小説・色々です。
(私が今年に見たり読んだりしたものなので、新作とは限りません)
今年見た映画は120本、小説は13冊。

■映画
ジョジョ・ラビット

それとは別に
TENET
劇場版 鬼滅の刃 無限列車編
羅小黒戦記〜ぼくが選ぶ未来〜

ホラーとしては
透明人間
ミッドサマー

■小説
金田一耕助語辞典(小説ではないけど)
息吹 テッド・チャン

■ドラマ
MIU404
岸辺露伴は動かない 全3話

■アニメ
ID: INVADED イド:インヴェイデッド

■漫画
烏に単は似合わない

■舞台
月光露針路日本 風雲児たち
偽義経冥界歌

映画のベストはタイカ・ワイティティ監督渾身の一作で、
シリアスもジョークもビシッとキマってて痺れた。
重すぎず軽すぎず最短の描写で、悪人も善人も鮮やかだった。
わいちち監督!これからもずっとファンだよ!

ベストとは別に、我が神ノーラン監督があくまで劇場公開にこだわって
世界公開してくださった「TENET」。
見終わったあともずっと頭の中に残って彼らのことを考えてしまう作品です。
あとノーラン監督、観客の知能って、監督が想定しているより
もうちょっと低いと思います私を含めて。
「鬼滅の刃」はもはや社会現象で、邦画の興行収入1位「千と千尋の神隠し」を抜いて
煉獄さんが300億の男として君臨することになりましたが、
今年のレコード大賞も鬼滅だし、2020年ベストセラーも鬼滅のノベライズなのでした。
他の小説は一体どうしたの!?
「羅小黒戦記」は昨年末も挙げましたが、あのクオリティに対して
見た人間が少なすぎると思っていたので、拡大上映嬉しいです。
今年の後半、ろしゃおへと、テネットと、鬼滅の二次創作が
毎日毎日かわいいのやら美しいのやらどんどん無限に流れてきて、
それを読むのに夢中の毎日でした。監督スタッフさんは勿論ですが、
二次創作を生み出してくださった方々もありがとうございます。
そしてワーストは「ノー・サレンダー」「狂武蔵」です(どさくさ)。

岸辺露伴を見逃したひとは1/4日から3連続で再放送があるのでそれでどうぞ。
脚本は靖子さんですよ。「おさすが!」っていう3話構成でしたよ。

今年は連載を追っている作品以外の漫画をほぼ読めてなくて
それは私は大抵、話題の漫画をネットカフェで一気読みするんですけど
今年はネットカフェで15分以上着席するのは控えているので
流行の漫画は惨敗でした。

2020年は、まさかこんなことが…という年で、
特に卒業、就職するかたや、結婚しようとしていたかたなど、
人生の節目の人に大打撃だったと思うのですが、
軽はずみに励ましの言葉を述べることすら憚られます。
各自できる範囲で温かくして、栄養を取って、よくお休みになりますように。
皆さまが来年を健康に過ごされますよう祈っております。