7月日記

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2020/07/01(水)

消毒液がないと騒がれていたときに
あちこちの酒造さんが70度のアルコール飲料を
販売してくださったのだが、
市場に消毒薬が出回り始めて、
あのときはありがとうの気持ちで1つ買った。
冷凍庫で冷やしてストレートで1杯飲んでみたけど、
さすがに酔っぱらった。
樽で熟成させる前の蒸留したての状態だそうで、
香りや味はあまりない。
以前97%の蒸留酒を飲んだことがあるけど、
ほぼ同じに感じられた。
胃に良くなさそうなのはなんとなく分かる。



しかしこれしきで外殻が破壊される脆弱なウィルスに、
自己修復機能まで備わった人間(ひいてはDNA族)が殺られるというのは
なんだか腑に落ちない。





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2020/07/02(木)

前に冷蔵庫の中の女の話を書きましたが(2018/10/31)、
男性が正義の鉄拳をふるう物語では往々にして序盤で、
母や娘や妻や妹や叔母や、彼女やまれに祖母とかが酷い目に遭います。
ジャンプの新人さんの読みきりでも、主人公が通りかかった町や村で
女か子供が酷い目に遭っていて、全然役に立たない又は冷酷だと思われた主人公が
実は強くて云々が黄金パターンです。

この過程を省くと、サイコパスになっちゃうんですよね。
何の前振りもなく突然残虐なDIYを始めて(少なくとも1は)
悪いことをした人をギタギタにする有名な話、あるにはあります…
「SAW」シリーズです…。ホラーの…。
ちなみに私は1が大大大好きです。
あと、物語がスタートする前に主人公はもう限界までボロボロになっており、
いぬが殺されたことで堰を切ってしまう「ジョン・ウィック」シリーズなどもありますね。
これも大大大好き。

これまでの物語で殺された千人以上の冷蔵庫の女たちの前に、
鹿目まどかのような女性が現れて救済してくれるお話が見たいです。






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2020/07/03(金)

映画かんそう
「パラレルワールド・ラブストーリー」

東野圭吾さんの近未来サスペンス小説を映画化。
主人公は大手IT企業の研究機関勤務の若者
美しい恋人もいて、恵まれた生活を送っている。
しかし彼女は親友の恋人でもあるという
不思議な記憶が徐々に蘇り始める…というあらすじ。

オチばれ

SF「こころ」〜K救済編〜でした。
脚が悪くてコミュ障気味で、容姿もぱっとしない親友くんと、
明るくて格好良くて何でもできる主人公くん。
でも専門分野でだけは親友くんが勝っていて、
それに対する焦りや嫉妬がNTRという暴挙を引き起こしたんだと思います
(いやそれにしたって畜生の所業だな!?)
残念ながらヒロインはポルノにありがちな、
知能と自我のない女性。
まあこの話の場合当て馬のようなものなので仕方ないですね。

主人公くんと親友くんはお幸せに。
二次創作があるような気がするので探してみます。






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2020/07/04(土)

キャプテン・アメリカ誕生日祝い!
Benediction(7/4)更新


久しぶりに推しの誕生日に数分遅刻してしまいました…。
色々感想は明日にします。







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2020/07/05(日)

色々感想

ニチアサは3本とも平常に戻りました。

キラメイジャー
えっちょっと待って。
追加戦士のロン毛はマブシーナ姫のお兄さん?
どう見ても地球人なんだけど、
マイティ・ソーさんちのお姉さんと同じ、
前妻のお子さんてきなあれ?
それとも弟さんと同じく拾った子?
(ふくざつなソーさんのおうち)

由利鱗太郎
犯人、「相棒」の青木じゃねーか!
長年思ってましたよ…捜査する側より犯罪者側のほうが似合うって。
しかし横溝キャラクターが、とど、ゆりりん、と呼び合うような描写をされる日が来るとは
夢にも思いませんでしたよ…。

MIU404
信じる&謝罪というテーマが上手く回ってた。
山梨といえば讃岐うどんなの?おいしそうでした。

追記:
(うどんじゃなくて、ほうとうでした…)
(「庄ヤ」というお店の「庄ヤセット」だそうです)








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2020/07/06(月)

ネットでこの漫画が話題になっていた。

pixiv
https://www.pixiv.net/artworks/82726827

Twitter
https://twitter.com/sanada_jp/status/1278618394099474433

あらすじをざっと書くと、主人公のオタク女子は
ある文字書きさんを神とあがめているが思いは一方通行である。
しかし神文字書きは主人公のジャンルの作品更新が減り
流行りのソシャゲジャンルの作品を書き始める。
どうやら交流の得意な作家に勧誘されたようだった。
主人公は嫉妬をパワーに変えて大力作の自ジャンル小説を次々とアップ。
ファンが増えるが、神は主人公ジャンルのアカウントを消してしまう…
というような内容です。

SNSを見ていると、主人公に感情移入しているひとが7割の印象。
かつて交流上手な人に煮え湯を飲まされた体験を元にした創作が山のように読めました。
そして1〜2割ほどは神作家に感情移人。作品を書いても遠巻きにされてたら
いつか心が折れても仕方ない、自分もこの漫画の交流上手さんみたいな人に声を掛けられたい
という意見。
それと1割ほどが交流上手さんにサイドの意見。
まあこれは主人公の対人関係構築のまずさとネガティブな行動を指摘。
私も交流能力が低いので多数派の7割ですね。主人公さんの気持ちは分かります。
信仰の対象にしているものをポケモンゲットだぜみたいな態度でボールに収められたら
一瞬アーッ!と思う。思うけれども、私レベルになると
慣れているので、お幸せに…状態にすぐ切り替わる。

ところで時々自カプで同人作家妄想をするのですが、
オメガバースのように、作家、ファン、交流好き、コミュ障、というような
役割が決まっていて当てはめやすいんだと思います。
X−MENのエリックとチャールズは神作家同士の逆カプなんですが、
しりるとキャプテン・アメリカとバンパイアハンター・リンカーンのところは
片方が作家で、パートナーはお手伝い。
グリーン・ホーネットはコンビ作家です。
私はたぶん、片方がアシスト役を好むカップリングが好きなんでしょうね。たぶん。





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2020/07/07(火)

木内酒造さんのビール「pirika」



山椒味のビールです。
山椒の辛さはなくて、むしろスッと涼しい味。
(ただし私は辛さに、ものすごく強い)







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2020/07/08(水)

ふんわり自粛生活ですっかり開花した
私のポイズンクッキングの才能ですが、
先日はしゃぶしゃぶ用の豚肉で竜田揚げを作ってみました。
大好きなしゃぶしゃぶと大好きな竜田揚げが悪魔合体したら、
さぞやおいしいものができるだろうと、そう思ったんです。
しかし出来上がったのは鶏皮チップスでした。
……おいしいは……おいしいけど…これだったら鶏皮でよくない…?
単価的に…と思って終了しました。





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2020/07/09(木)

読書かんそう
「人間をお休みしてヤギになってみた結果」
トーマス・トウェイツさん

定職に就いてないし、彼女と何となくうまくいかないし
毎日色々ストレスだなあ…。象になりたい。象は無理っぽい。
じゃあヤギになろう!という内容の本。
「ゼロからトースターを作ってみた」の作者さんなので、
卒研が世界レベルで有名になって企業から引く手あまたで、
順風満帆の人生を送っておられると思ってましたなんとなく…。
そういう型にははまらない系のひとなのか。
(「ゼロからトースターを作ってみた」は面白いのでおすすめです)

トースタの時と構成は同じで、
作者さんが問題を1つ1つクリアしていく過程を
ユーモラスに描写してあります。

シャーマンの人に動物になる方法を学びに行ったり、
動物の骨格について専門家の話を聞きに行ったり、
装具士にヤギになれる外付けパーツを発注したり、
人間が牧草を消化できる装置について試行錯誤したり、
磁気の力を借りて知能をヤギレベルにしようとしたり。
その過程で出会う人々が大変個性的で面白かった。
結果自体はあまり重要じゃないというか
期待しすぎると拍子抜けするかも。

内容ばれ

構造運動専門の教授がよかった。
あのあらゆる動物の死体と断片が
山積みになった死の倉庫は、
映画の撮影とかによさそう…。
強力な磁気を頭部に当てると、
微弱な電流を使って情報伝達をしている脳の細胞を
阻害できるため、記憶や意識に異常を起こせるという理屈は面白かった。
(現時点ではほんの少し言葉が出なかったり、 知覚に些細な異常があったり、その程度)

この人何のかんの言って家族や友達や彼女が付き合ってくれてるので、
交友が持てないタイプの変な人ではないのだと思う。たぶん。





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2020/07/10(金)

ドラマかんそう
「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」2018年
シーズン2 9〜13話(全13話)

シーズン1のかんそうは2020/05/29と2020/06/12に。
シーズン2のかんそうは2020/06/18と2020/06/24に。

シーズン2完走しました。
終盤がめちゃくちゃきつくて、リタイアしようかと思いました。
娯楽で見ているドラマにこんなに苦しまなくてよい。
シーズン3もありますが無理です。私は2で脱落します。

私のギャッて思った回はどれも同じ脚本家さんが書いている事がやっとわかった。
オブフレッドの解釈が脚本家によって微妙に違う。
あとマミーポルノ的な面白さを表現しようとしてる回、
弾圧と抵抗の血みどろの物語を描いている回、色々あったが、
私はできれば後者だけで展開してほしかった。
でもたぶん前者を望む人もきっと多いんだろう。

色々ばれ

最終回なので分かりやすくフレッドがビンタされ、
リディアが刺されて突き落とされた。
どうかみんなこれで納得してつかあさい…
次シーズンがあるんで殺すわけにはいかんのです…
ということなんだろうけど、いやどっちも木材の粉砕機に
生きたままINくらいしないと、悪行とのバランスとれんやろこれ…。

セリーナは神の教えに忠実な良き世界を作っているつもりで、
理屈を説けば自分の意見は聞き届けられるだろうと思っていたようだが、
残念ながら幹部の半数以上は宗教を利用して支配者層になりたかっただけ。
なおかつすべての女を合法的に奴隷扱いできる世界なんか、
一度体験したら手放せないだろう。

ところで、なかなか出産に至らないオブフレッドを産気づかせるために
ウォーターフォード夫妻は協力してオブフレッドを性暴行するんですけど、
夫人のセリーナはキャリアの全てを捨てて赤ちゃんを望んだひとで、
そんな人が早く出産させたいからって積極的に暴行に加担するだろうか。
赤ちゃんにとってよくないのに。
あと自分が暴行されたときに助けてくれず
むしろ両腕を押さえていた女と、後日共闘できるものだろうか。
脚本家さんにはどってことないのかもしれないけど、私だったら無理だ。
妊婦の性暴行シーンというショッキングな場面を書くために
キャラクターが曲がりすぎた。

性暴行をポルノと見るか見ないか、
同性間の連帯はあり得るか無理か、
そこのところだけでも打ち合わせして統一してほしかった。





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2020/07/11(土)

色々感想

ちょっとコメディ漫画が増えすぎて、コロコロ系雑誌みたいになってるジャンプ。
しかしさすがに人気連載2本が一気に終了すると、
読み終わったあとの満足度が違うなやっぱり…。

チェンソー(ジャンプ掲載)
グロイものを極力描かずにグロさを表現するのに成功している。
頭に穴があいて臓物っぽいものが出てきて光輪になるのとか、
支配の鎖がたぶん子宮から伸びてるっぽいのとか。
(ビジュアル系バンドのジャケットみたいでした)

ドアを開けてはいけないものが来て、ドンドン叩いてる状態で次週に続くって、
あらゆる地獄を想像してしまう。
早川パイセンなんだろうけど、最初は綺麗な状態なのかそれとも……なのか。
来週は完全ホラー文脈展開だな。

アクタージュ(ジャンプ掲載)
大河ドラマで、子供時代、少女時代、成人を演じる3人の女優が
イメージを共有するために同居って、事務所的には難しそうだけど
プロモ企画だとしたらありかな?

タイムパラドクスゴーストライター(ジャンプ掲載)
頑張ったら面白い漫画が描ける、というこの漫画の基本理念と相容れなかったので
(その頑張りって、何度も書き直すとかそういう根性論てきなやつ)
女の子の未来での死を食い止めるフェーズに移ってくれてよかったです。

進撃(別マガ掲載)
平成、令和っ子たちのレジェンド漫画だわこれ。
いよいよカタストロフ期なんですけど、エレンが完全に正気で、
完全に冷静なのがとてもいい。
昭和の主人公はこういう時よく喚いてたからね。
思えば初期と比べると彼は思慮深い大人になった。
それが通常の漫画でよくある正しい方向の成長とはちょっと違うところもよい。
(彼の怒りと自分を重ねていた子は、がっかりしたかもだけど)
(まああと、彼の立ち位置が完全正義の側ではなくなったのが嫌な子もおるだろう)
でも彼の言っていることは1巻からずっと同じ「駆逐してやる」 なのだ。

キラメイジャー
お兄さんは養子だった。でももう見るからにシスコンなので
近いうちに円満解決しそうな予感しかしない。
マイティ・ソーさんのお宅も、ソーさんが女子だったらうまくいってた気がする。

由利鱗太郎
中之島公会堂がたっぷり映ってるぞー!
(ドラマオリジナルの)由利先生の過去については明かされるんだろうかどうなんだろう。







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2020/07/12(日)

映画かんそう
「透明人間」

リー・ワネル監督脚本。
本当なら、おトムの「ミイラ男(ザ・マミー)」と世界を共有する
ダークユニバースになる予定だったが、1作目からコケたので
白紙に返ったところをリー・ワネルが引き受けて本を書いた。
リー・ワネルは学生時代に出会ったジェームズ・ワンとコンビになり
2人で撮ったホラー映画「SAW」がハチャメチャヒットした監督・脚本家・俳優。
今回も、透明人間という、ちょっとダサめに感じられるテーマを
「なるほど、そうきたか!」という設定で固めてあって面白かった。
(個人的にはまたジェームズ・ワンと組んでホラー撮ってほしい)
ホラー、サスペンス好きな人におすすめします!特に女性。

主人公の女性は、一緒に暮らす恋人からのモラルハランスメントに苦しんでいた。
ある日、意を決して恋人に薬を盛り、逃亡に成功する。
加害されない生活を手に入れ、安らかに暮らしていた主人公は
恋人が自殺したことをニュースで知る。研究者だった恋人の遺産は5億円。
それらはすべて主人公に残されており、
相続の条件は犯罪者ではないこと、精神が健常であること。
しかし主人公の身の回りで不可解な出来事が起こり始め、
彼女はそれを恋人の仕業ではないかと疑う、というあらすじ。

透明なモラハラ彼氏なのか、それとも加害を耐え続けた主人公が心を病んだのか
あるいは遺産狙いの誰かが仕組んでいるのか、序盤は分からないようになっていて、
それがとてもよかった。

犬は無事!
大きい音でビックリさせるシーンが序盤に1回だけあります。
ただ集合体恐怖症のひとは、ちょっときついかも。
モラハラがテーマなので、恐怖症の方は無理です。

ラスト含む色々ばれ

オープニングの主人公の異常な怯え方で、
この家で何が行われていたかが分かるスマートな導入部。
ゼウスの皿を蹴飛ばしたシーンで久しぶりにビクッとしました。
最初から最後まで、こわいのは透明人間ではなく、モラハラでありDVなんですよね実は。
なので親族や協力者が心変わりしたり信じてくれなくなったり
(実際はもうちょっと巧妙に不和を煽るようですが)
匿ってくれる身内が殺されたりするのはリアルでぞっとしました。

ドラマ「ハンドメイズ・テイル」でも、
男性からの虐待と女性蔑視に耐える妊婦を演じた主演のエリザベス・モスですが、
この人の上目遣いはちょっと気の違ったニュアンスもあって絶品です。
今回のテーマにかぶせたキャスティングなんでしょう。

「サプライズ」のひとことで、確信を得てからの復讐が鮮やかでスッキリした!
ちゃんと伏線が回収されたし、妹を殺されたのと同じやりかただもんね。
(スーツ内の痕跡で兄に罪をなすりつける必要があって、スーツの中身は始終一貫して兄だったと私は思ってる)
(ただし兄はもう自分の意思とかはなく、何でも弟の言いなり)
互いのきょうだいを殺して一騎打ちからの勝利!
やっぱりずっとホラー界にいるひとのホラーは、鮨屋の鮨くらい安定している。

光学迷彩スーツ、めちゃ燃えました。
あれ各々カメラの周囲がスクリーンで、前後と左右の風景を逆転して映写するんだろうけど、
視点の角度があるから、床上1センチのところに床上1センチの視点からの映像が写ってたら
相当変な気がする…。
それとも人の視点の高さを自動で感知して、1m60あたりのカメラの映像を全体に映写するんだろうか。
その場合、前面に立ってる人と寝そべっている人がいたら、どうするんだろう…とか色々考えた。
パワードスーツを兼ねてるみたいだから、思いっきり軍用だな。

さて映画とは関係ない蛇足ですが
モラハラとかよく知らないし、周囲にもないという人に書きます。
私の知人女性は、夜中に起きていたら、たまたま起きてきた男性に
家出をすると勘違いされて殴られ、頭部のパーツが1つ損壊しましたが
もちろん警察に通報とかはなさってません。暗数が多い。あと加害者は男性ばかりとも限らない。
モラハラ加害者とは円満に別れられないので、失踪による解決が多い。
なのでもし「もっとよく話し合うべきでは?」「相手をそんな風にレッテル貼りするのは失礼」と思っても
そう助言したり、ましてや連絡先を教えて失踪者追跡を応援しないほうがいいです。
あと被害者をかくまって巻き添えで暴力を受けたりするケースもあるのでそこは注意。

モラハラ被害は、本人が気付くのは結構難しいですが
「最近なんか自分に自信がなくなってきたな…」とか、
「最近なんか友達や知人が減ってきたな…」とか、ふと思ったら自分の交友関係を精査してみてください。

あとこの映画を見て「どっちもどっち」「愛情がすれ違っただけ」
って思った男性や女性は、特に自覚がない場合はモラルハランスメントについて
ちょっと学習してみるといいかもしれないけど、
「くだらないことでギャーピー騒ぎやがって!」と腹立って終わるだけかも…分からん。






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2020/07/13(月)

舞台かんそう
「けむりの軍団」

ゲキシネ上演。
脚本は倉持裕さん。

賭場での寺銭持ち逃げ騒動に巻き込まれた、元軍配士の浪人が、
金と下手人を揃って5日以内に連れ帰らねばお前の子分を殺すと脅され、男を追う。
一方、大名の目良家では、婚姻に寄る同盟を破って攻め込んだ目良に対して、
姫を取り戻し即刻応戦しようとする厚見家の家臣たちが城への潜入を果たしていた…
というあらすじ。
「走れメロス」と「隠し砦の三悪人」を合体したような話がいいという、いのうえさんのオーダーに
ちゃんと沿った形の脚本です。

相変わらず早乙女さんの殺陣はキレキレ。
目良家を統率する高田さんの極悪非道ぶりには華がありました。
第二勢力の夭願寺住職を演じる粟根さん、
袈裟の翻りまで計算に入れたアクション、お若い頃よりむしろ色気が増されたような。
池田さん、スナフキンと白石(金カム)を足して割ったような飄々とした役どころ、
お声が美しかった。古田さんとの掛け合いの息もばっちり合ってました。
姫役の方は、蹴りが結麗だった。この物語の良心なので、
時々救われたような心境になった。
冠さんは楽曲のみの参加。あのシャウトを聴くと寿命が延びる気がします。
古田さんは、十八番の役柄。適当で下品で狡いところもある流れ者だけれど
膨着した状況の破壊者。
芝居を支えるキャラクターに足る存在感(ただちょっと、 殺陣の時「体幹…」って思ったけど)

内容ばれ
前の「乱鷲」のときも思いましたが、
倉持さんは中島さんの新感線風の脚本を書かれるのがすごく上手い。
たぶん器用なかたなんだと思う。
中島さんのお芝居から、灰汁と言葉のリズム感とカオスを抜いた感じ。
きれいなジャイアンみたいな。
なので整って飲み込みやすい話を好む人は倉持さんの本のほうが好きかも。
ただ時々、倫理がゆらぐことがあるのが気になるんですが、
今回も皆殺しが起承転結の中でラッキーに位置付けられたのが「ンー!?」って感じました。
あそこ十兵衛の機転と詭弁で切り抜けるか、
あるいは行きがかり上、一家を助けた形になって放免されてたらよかったんだけども。
だってあの一家、皆殺しにされるほど悪い事はしてなかったし、
メロスが帰ってきたら革命が起こってて、王をはじめ一族郎党全員斬首されてたら、
あんまりヤッターって感じにならないじゃない…。

最後の紅葉の演出は美しかったです。
いつか、絶望的に口下手で天才的な剣士の新しい物語が語られるといいですね。

新感線は随分昔からグキシネというサービスを定着させてきたけど、
舞台の予定が立てられない現在のこの状態で、劇場公開が命綱になっているといいなと思う。








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2020/07/14(火)

保存食の味見をしてみる試み4回目です。
今回はハンバーグ。味はふつう!
昔のレトルトハンバーグってこんな味だったなあ…という感じ。
(なので最近の方にはもしかするとあまり美味しくはないのかも)





ところで気付いてしまったのですが、
職場の備蓄食料が20年保証の、1缶7500円もするスープや雑炊で、
私1人だったら1日3食たべて2か月もつくらいの量がある。
いざとなったらトゲつき肩パットを着けて職場を襲撃すれば…!(だめよ)




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2020/07/15(水)

映画かんそう
「ねことじいちゃん」

猫好きのみなさんの憧れ、人類の中で特別に猫に愛されし男性、
岩合光昭さんの初監督作品。
原作はねこまきさんの同名漫画。

妻に先立たれたおじいちゃんは愛猫のタマさんと小さな島で暮らしていた。
島には猫が多く、仲間の同年代たちと
毎日ワイワイにぎやかに暮らしているおじいちゃんだが…というあらすじ。

おじいちゃんを演じるのは立川志の輔さん。さすがのいい声。
タマさんを演じるのはベーコンちゃん。
結構演技をする必要のあるシーンがあり、
ベーコンちゃん日本語が分かるのかな…?
というくらい流れに沿って動いてました。
ベーコンちゃん以外のねこも、
「このねこの表情や動きはどうやって撮ったんだろう…」
というショットの続出で、半分くらいは猫歩きな感じです。
ロケ地は佐久島。

少しラストばれ
ねこと自然パートは文句なくかわいいし美しい。
おじいちゃんと奥さんのエピソードもいい。
でもよく分からない学生男女の淡い恋、おじいちゃんのお友達の恋、
引っ越してきた美人への若先生の恋、とかは、別にあの、
なくても良かったかな?
そんなみんな無理にペアにならなくても…そんな劇的に死ななくても…。
大吉さんの暮らしは、一種夢の老後です。
毎日おいしいお魚を食べて、かわいい猫と暮らして、
友達もいて(いや、リアル過煉の漁村はそんな甘いものではないとは思いますが)。

そして食事は言うに及ばず、
部屋は隅々まできれいだし、シーツも枕カバーも清潔でピッとしてて、
おじいちゃんは家事全部こなせるひとなんだなあ、
奥さんが仕込んだのかな、だったら深い愛情だなあと思いました。





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2020/07/16(木)

読書かんそう
「鬼」今邑 彩さん

人間こわい系寄りのサスペンス短編集。
グロや癖のない話なので、
世にも奇妙な物語の真ん中あたりに入るエピソードっぽい。
ちょっぴりだけゾッとしたい人向け。
すこしふしぎ話も、霊の出てくる話もあります。
霊の話が一番ほのぼのしてるかも…。
男女観は時代から少しずれつつある。12年前の作品ですからね。

おちばれ

妻こわい、母こわい、姉妹こわい、母こわい
妻こわい、前妻こわい、子供たち怖い、1つだけ父こわい、霊こわい。
まあそんな感じ。





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2020/07/17(金)

ドラマかんそう
「世にも奇妙な物語'20夏の特別編

5月予定だった春編が病禍で飛ばされて夏分となりました。

しみ 脚本:諸橋隼人
両親の経営するクリーニング店を手伝う娘は、
ある日怪しげな女性から、血痕のようなシミのついたシャツを預かる。
しかしそのシミは落とそうとしても落ちず、逆に広がっていき…というあらすじ。
なんかこのオチと伏線、知ってる…なんだっけ…「パッセンジャーズ」だっけ…?
いやもっと近いのがあったような。

3つの願い 脚本:荒木哉仁
病弱で、将来に不安を覚えながら暮らしていた男は、
ある日ランプの魔人と出会い、富と女性を望むが…というあらすじ。
時間ものの同じカラクリで、富と女性を得るが、
このドラマとは違って愛情の話に仕上げたテッド・チャンの手腕はさすがだと言わざるをえない。

燃えない親父 脚本:坂本絵美
亡くなったお父さんを火葬にしようとするが、何回やっても燃えないというあらすじ。
主演は杏さん。今回一番おもしょかったです。
ただ、ゲイバー勤務の男性が登場した時「カーマは気まぐれ」を流すとか
そういうのはそろそろやめるんだフジ。そういうとこだぞ。

配信者 脚本:荒木哉仁
あまり人気のない生配信主は、ある日不審なメッセージを受け取り…というあらすじ。
人間同士が接近しないで撮影できる、配慮された脚本。
追跡者の視点を確認しながら逃げられるという点で、
システムてきには「SIREN」の視界ジャックですね。
私は混乱してしまって、たぶんすぐ刺される。




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2020/07/18(土)


色々感想

ハイキューいよいよ来週完結!

キラメイジャー
クーデターを起こした叔父のアドバイスをなぜ今も律義に?
ちょっとぼんやりしたところがあるのか兄。

MIU404
いくら足が速いといっても、現役陸上部高校生には勝てないよなさすがに。
おっと、ラスボスは菅田将暉さんなのか?

カジノの話は、アクションと苦さとキャラクターの事情、
いいバランスの回だった。

由利麟太郎
最終回。まさかの、まさかの先生の過去、なにも触れず!
先端恐怖症の事情も分からぬまま!大家さんの恋の話もなし!
続くということ!?






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2020/07/19(日)

映画かんそう
「私がモテてどうすんだ」

高校生のヒロインは、男性同士の恋愛関係が大好きな、
所謂ふじょし。
クラスの男子たちを陰からひっそりと眺めては妄想していた。
しかしある日、一番の推しであるアニメキャラクターが死んでしまい、
ショックで1週間絶食した主人公は、痩せてかわいくなっていた。
そんな彼女を見てクラスのイケメンたちは
こぞってアタックしてくるのだった…というあらすじ。

よく見かける若手俳優さんが沢山出ているので、
応援〜!と思って見に行きました。
まずヒロインの元の姿を演じるのが
HiGH&LOW THE WORST(ザワ)のマドカちゃん、
激やせ後を演じるのがHiGH&LOWいちごみるくの1人、
イケメンたちはザワの中中の片方、ザワのつかさくん、
それと演劇部の部長がザワのサバカン、
ニチアサ界からはルパンレッドくんとジオウくん、滅亡迅雷の亡。

私は男性向けハーレムもの、女性向け逆ハー、BL総受け、
一貫して全部苦手なんですが、
この映画のメインは男性同士のイチャイチャなので大丈夫でした。
が、DEBUとふじょしはヒエラルキー最下層という
この物語の法則に、ちょっぴりダメージを受けた…。

イケメンたちはみなイケメンで、
がんばってイチャイチャしてくれた!
エンドロール後に長めのNG集がついているのでお見逃しなく。

ラストまでバレ

リバウンドしてしまった主人公を痩せさせるため、
目標体重になるたびに手つなぎや、
壁ドンや顎クイを実演してくれる
イケメンたちのシーンが一番好きでした。
それを見てブヒってる主人公と親友がかわいかった。
あのシーンが一番幸せそうに見えたよ…。
富田望生さんの演技、好きです。
主人公が痩せる前と痩せた後で態度に変化のない
先輩一択でしょ…って思ったけど、
原作では先輩と結婚するんだね。

いやだなあと思ったのは、遊びに来たイケメンたちに、
お兄さんがなぜか「こいつはこういう女だ」って言って
隠してあったBL本を床にぶちまけるところ。
自分の本を床に叩きつけられたら、お前の大事なものを同じようにする。
あとBL本をチラ見したイケメンが「キショ…」 というところ。
「俺たちが(主人公に男の良さを)教えてやれば…」というところ、
あと演劇部でヒロインを演じてくださいって頭を下げに来た演劇部が、
リバウンドした主人公を見て豚豚3回くらい罵った後、
降板してくださいって全員で頭を下げて、
また痩せて美しくなったらやっぱり戻ってくださいって全員で頭下げにきたところ。
ハリウッドホラーならあの部長は、なんか豚にちなんだ殺され方をしている。
人の頼みが断れないというのは、性格が良いというのとはちょっと違って、
危うい状態だと私は思うので主人公がはっきり言えてよかった。
最後の王子×王子はグッドでした!エンディングも良かった。
ヒロイン2人が同時に走って来る所好き。

主人公のお部屋、すごい進撃の巨人だな?って思ったけど、原作講談社か!
(エンドロールにおおふりの名前が出てたけど、それはどこか分からなかった)
飾ってあるグッズ、10万円以上、
押し入れのBL本、10万円以上じゃないです?
いまの高校生ふじょしはみな資金潤沢なの?






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2020/07/20(月)

映画かんそう
「オールド・ガード」

Netflix映画。監督はジーナ・プリンス=バイスウッド、
原作コミックの作者グレッグ・ ルッカが脚本も担当。
面白かったので、Netflixに加入している人は下記読まずに見てほしい。

不老不死の肉体を持つ4人の男女はチームを組んで
よりよい世界を作るべく、長い年月人間を助けてきた。
ある日彼等は誘拐事件解決の仕事を請け負い
普段通り最年長のアンドロマケの指揮で現地に向かうが…というあらすじ。

最初、現代の話なのに彼等のサブ装備が異様に古風で、
「……?」ってなるんですが、あとで成る程ね〜と疑問が解けるいい導入。

部隊のリーダー、数千年を生きているアンドロマケを演じるのは
シャーリーズ・セロン。夢女が大量発生しそうな強さと美しさ。
(スキタイ人といえばヒストリエを思い出します…)
不死者のなかには男性同士のペアがいて、
女性戦士同士の命を預けるような共闘関係も描かれ、
そうだ、そうだよNetflix、これだよ!という感じ。

あとこの映画を今風だな、と思ったのは、
登場人物全員のモラルの平均値が高いところ
(サディストのラスボス以外)、それと優しいところ。
脱線しますが「鬼滅の刃」という少年漫画が鬼のように売れて、
特に小さなお子さんに流行ったとき、
一部で「何が他の漫画と違うのか分からない」という意見を見たんですが、
通じるものがあると思います。
(まああとは作者さん独特の言語センスとか他にも色々ありますが)
この傾向は世界レベルで進んでいく気がします。

ラストまでばれ

仲間同士が思い合っているのを、何気ないシーンで表現するのがとてもうまい。
バクラヴァ産地当てとか(私もバクラヴァ好き。歯が抜けそうなくらい甘いやつ)。

教会に襲撃者がきたとき、ああ、ブッカーが善心を失って不死者から脱落したのか。
それで補充されたんだな、と思ったら違って、
しかも許してあげるんだ!えっ!どんだけいい人たちだよ!?
罰はハブるだけ!?しかも結構ダメージ受けてる(笑)
半年でヘロヘロじゃん…とかキュンとしました。

あの人たち、不死身なだけでほかは特に強化されてないので、
何が強いかって数百年訓練を重ねた体術と連携なんですね。
全員が自分の肉体を盾にしてアンディを守りながら戦うところとても良かった。

リアルタイム進行のみで過去回想はほぼなく、
それで正解だとは思いますが、でも知りたい…特に十字軍のあたりを…。
マルタ島楽しかった?ねえ楽しかった?(笑)

ところでブッカーの深酒って不死の孤独から来てるのかなって思ったけど、
最初の人生から大酒飲みかよ!ってエンディングで思いましたね…。

エンドロール後のクリフハンガーがえぐい。
アンディが悪いんじゃないので、恨まないであげてほしい。
みんなお揃いでGPSマーカーを骨に埋めよう。そうしよう。





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2020/07/21(火)

映画かんそう
「悪人伝」

連続で人を殺しているサイコパスが
ヤクザの組長を刺してしまったので、
当然組長が激おこで追い込みかけてきて、
殺人鬼を追ってきた刑事とお互い出し抜きつつ
タッグを組んで犯人を追い詰めるというサスペンス。
変則的で面白いんですけど、韓国ノワール通常連転の
血液びしゃびしやカーニバルと暴力と怒号なので、
苦手な人は注意。

ちょっと内容もう本当に笑ってしまうんですけど、
サイコパスが黒塗りの高級車に激突してしまって、
降りてきたのがマ・ドンソク。
しかもピクサーアニメみたいな完全に仕上がった状態の
最終形態マ・ドンソク。普通は刺さないですよ。
あ、これ無理だなって見たら分かりますもん。
ところがこのサイコパスは、
「誰でもよかった」 とか言いながら女しか殺せないような
ヘタレ尻穴リトルなキラーとは違う、本物のサイコパスなので、
マ・ドンソク兄貴を刺します。
当然不意を突いて思いっきり刺したのに、マ・ドンソク兄貴は死なない。
むしろものすごいパンチで殴ってくる。すごい。
どうして誰も笑わないのか不思議でした。
あと筋肉つけたいなと思いました。

ラストまでバレ

途中、手口がわかっているならドライバーに注意を呼びかけたほうが…
とは思いましたが、そこ以外は警察一応ちゃんと仕事してた。

マ・ドンソク組長、車に2回はねられるんですけど、
2回目にはねられたとき、
浜辺に打ち上げられた無力な丸い生物みたいでかわいかった。
組長、カタギの人、特に若者には結構真面目に接してて、
ふるきよき任侠という感じだった。

私は組長が最後で「こいつじゃない」って証言して
無罪放免にするのだと思ってたら、もっと善寄りのエンドでよかった。





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2020/07/22(水)

SNSで見かけた、中華粥を作ってみた。



胡麻油で、おろした生姜と生米を50CC炒める。
お米が透明になって、再び白っぽくなったら
熱湯500CCを入れて煮る。
鶏がらスープか、味覇をどっさり入れて味付け。
20分くらいでもサラサラしておいしいし、
40分ほど煮込むとお店の中華粥っぽくなります。
胃の調子の悪いかた向きではないけど、
お休みの日の朝にこれを食べられたらかなり幸せ。
分量は1人分です。冷凍もできます。

ネギや食べるラー油とかも合うし、
ササミを細かくしたのや、卵や、揚げワンタンとかも合いそう。





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2020/07/23(木)

数日前に、なんとなく今風な感じのする
架空の物語の条件についてちょっと書きましたが、
(映画「オールド・ガード」感想で)
逆に、例えばジャンプなどで新人さんの読み切りなのに
「この作者さん、結構年齢高めなのでは…?」
と思うこともあり、それは

・悪人ではないひとのモラルが低い
・キャラクターの怒りの沸点が低い
・話の展開が遅い
・お色気漫画ではないのにしょうもないエロネタ連発

等の条件がいくつか重なるとそういう印象になります。
話の展開のスピードは、
SNSで漫画4ページを1つの単位として読むのに慣れると、
その文化を知らない人の描いた漫画を読むと本当に遅く感じられる。

あ、別に今週のジャンプがどうのという話ではないですよ。





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2020/07/24(金)

覚書
移動自粛の全面解除が6月18日にあり、
以降当然ながら感染者数は徐々に増え、
本日東京では260人の感染者が出ましたが、
旅行業界救済のためのGO TOキャンペーンが
2020年07月22日より敢行されて紛糾しています。

専門家が危険だと警告している、
幾つかの地方が反対意見を公表している、
大手旅行会社、旅行組合にのみ金銭が流れる利権ではないかという批判がSNS上で見られる、
九州の水害被災者への対応が十分ではない、
肝心の旅館やホテルには詳細の通達がない、
開始前に1軒1軒基準を満たすかどうかチェックするのは到底間に合わない、
新型ウィルスに対応している病院の多くが赤字で補助を必要としている、
7月17日になって東京発着はキャンペーン対象外となり、
そのキャンセル料の何割かは政府が負担すると発表があって、
税金の不平等な使用方法に不満の声があがっている、
等々々々々…の問題が山積みです。

というか、いま旅行しろって言ってる国、ほかにあるん!?
11か国が消費税一時緩和措置をとるみたいよ…?
経済死を避けたいのは分かるけど、
その1兆7千億円を旅行業界や医療業界、
その他様々な企業への補償に使うのはあかんわけ…?
素人には分からないなにか重大な理由が?
これで感染拡大したら宿泊施設従業員の屍の山が積みあがるし、
マイナスイメージ所の騒ぎではない、旅行=死!みたいな印象が付いて
業界ごと完全消滅すると思うんですけど、どうなんでしょうね。

というか、仕事のできない人が采配しているのが分かって
嫌な意味でドキドキしています。
組織の実務能力がどのくらいか全く把握しないままあれこれ言っている。
そして毎月めっちゃ痛い思いをして払ってるワイらの税金をジャブジャブ使っている…。





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2020/07/25(土)

色々感想

ハイキュー!!(ジャンプ掲載)最終回
大団円。違うんだけど、鬼滅のラストに通ずるものがある。
すごい遠近感で描かれる絵が、まるで動いているみたいとずっと思ってました。
お疲れさまでした。

チェンソーマン(ジャンプ掲載)
ハイ地獄!優勝!
本人は雪合戦しているつもりで無差別殺人をする仲間。
もう止めるには殺すしかない、みたいな。
そりゃデンジくんの呼びかけで正気に返るのが一番いいけど
チェンソーマン、そういう漫画じゃないから…。

こち亀の読み切りが載りました。
あの世界には、新型ウィルスの流行が来たみたい。

波よ聞いてくれ(アフタヌーン掲載)
「エッグベネディクトと缶バッジに似たような名前の海外俳優」
に微妙に似ているおっさんが登場。
肖像権の都合か、絶妙な似てるような似てないような加減。

ブルーピリオド(アフタヌーン掲載)
ベラスケス以上に絵の上手いやつがまだでてないという話と、
彼の絵の何が特別なのかという解説。
絶対の真実というわけではないだろうけど、暴論でもなさそう。
しかし音楽の、特に演奏者のレベルはどんどん上がっているというのが定説だし、
アスリートも明らかに記録が向上しているけど、絵はそうでもない(かもしれない)?
身体スペックが関係ないからだろうか。

宝石の国(アフタヌーン掲載)
はーい!次回、シンシャvsフォスだよー!(たぶん)




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2020/07/26(日)

映画かんそう
「パブリック 図書館の奇跡」

エミリオ・エステベス監督、脚本、主演。
厳しい寒さの続くオハイオ州シンシナティでは、
ホームレスたちが日中、寒さをしのぐために図書館を利用していた
しかし彼等の寝泊まりするシェルターは到底足りず、
とうとう凍死者が出てしまう。
考えた末に彼らは図書館を占拠し、立てこもり事件を起こすが、
折しも市長選直前、貧者への共感のない候補者は自らの選挙活動のために
事件を利用しようとし、
キャスターは事件をよりセンセーショナルなものに報道する…
というあらすじ。

アメリカの現実と不思議にリンクした作品です。
貧しさに対する考えは千差万別だけど、
日本は比較的厳しめのひとが多い気がする。
貧乏は甘えというような。
でも足の骨を折ったときは治るまで杖をついて歩くのが効率的で、
折れた足で無理やり歩くのはあまり賢い方法とは思えない。
体のどこかを悪くするたびそんな風にしていたら
やがては全身が機能しなくなってしまう。

ラストまでばれ

これは関係ない冒頭の話だけど
臭いの強い人を図書館から追い出すの、
悪臭を嗅ぎたくないという利用者の権利と、
図書館に自由にアクセスできる利用者の権利がかちあっていて難しい。
臭いは人によって耐性が違うし、数値化もしにくいからなあ…。

女性ホームレスが1人もいないのは、さすがに不自然だろうと思っていたら
あのオチでなるほどフフフってなりました。
でも私、出会い系で騙してるCAは冒頭の女性ホームレスだと思ってました。

ただ「文脈を説明して」 と言われて「怒りの葡萄」の一節を暗唱し、
それを理解しないのは馬鹿で情緒を解しない下等なにんげん、って演出するのは、
あれは駄目だと思う(鼻につくって作中でも批判はされてたけど)。
貧しさを他人事ではないとするのが善なら、
本を読まずに現実だけに生きる人を認めるのもまた善であるよ。
私は現実より本を選ぶ人間だけど、そう思います。

「タイトル忘れたけど、棚の一番上にあった赤い表紙の本」
が一番難易度高いリクエストだと思います。司書さん大変。

関係ないけどホームレスの中に
ジョス・ウェドン監督がいるような気がしたけど
そんなことはなかったぜ。
私は人間の識別を頭の形状に頼りすぎだぜ。

映画館を出たときに一瞬コートを着なくてはと思うくらい
冬の印象の強い話でした。
図書館の中に一晩いたような気分になった。




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2020/07/27(月)

映画かんそう
「コンフィデンスマンJP プリンセス編」

シンガポールの大富豪、レイモンド・フウが没し、
彼の3人の子等がその莫大な資産を相続すると思われたが
遺言状には所在不明の4番目の子供に全財産を譲ると書かれており
ダー子たちは相続のおこぼれにあずかろうと、
4番目の子供、偽のミシェルを担ぎ上げてフウ家に乗り込むが…というあらすじ。

ドラマシリーズ+映画版1作目、の続編の映画版2作目です。
所謂コンゲームもので、2転3転する展開が魅力。
ドラマも映画も面白いのでおすすめ。
脚本は古沢良太さんのオリジナル。
古沢さんは人情ものがお得意なので、
血も涙もない騙し合いというわけでもなく、適度に善意が描かれるのが良い。
ただ今回は病禍と、主要メンバーの俳優の不倫と、
それから公開直前に出演されている若手俳優さんがお亡くなりになるという、
不幸なスタートとなってしまった。がんばれー!

出演者が豪華で、レイモンドが北大路欣也さん、
その忠実な執事が柴田恭兵さん、
富豪の3人の子が白濱亜嵐さん、古川雄大さん、ビビアン・スーさん、
ホテルスタッフ滝藤賢一さん、
ドラマからの出演で広末涼子さん、前田敦子さん、石黒賢さん、
前回映画からの流れで竹内結子さん、そして三浦春馬さん。
友情出演的にGACKTさん、デヴィ夫人、前作に続き生瀬さん。
全員なかなかおいしい役所でした。

ラストばれ

邦画ではものすごくものすごく珍しい、年上の女性メンターと少女の話。
今回の件はマンゴーおじさんとレイモンドによる共謀オチだと思ってたら違った!
でも、そっちかー!!っていう真相。
やや人情多めでした。
ダー子さんの衣装が多くて、とても楽しめました。






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2020/07/28(火)

非常食を地道に買い集めているが、
私の想定しているのは食糧難と、あと食料の高騰なので、
たとえばカレーライス1皿1まんえん…みたいな事になったら
何か月分食糧を備蓄していてもあまり意味はない。

そういうときはあれでしょ、じゃがいもでしょ。
読んだことはないけど、なろうで知ってる!
と思って、幸い庭の空きスペースはそれなりにあるので
芋の栽培してみるか!って調べたんですが
種イモは素人が作れるものじゃありません。買いなさい、
(病原菌の除去が難しい)
とどこのサイトでも書いてて、ハイ…ってなりました。
それだと種イモ1個1まんえん…になりそうだからあまり意味ない。

簡単に作れてカロリーがあってなるべくおいしい植物って何だろう…。
植物から離れて、鶏の放し飼いでもしようかな?




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2020/07/29(水)

映画かんそう
「プラド美術館 驚異のコレクション」

プラド美術館の成り立ちと収蔵品について、
ふんわりと紹介するドキュメンタリー。
キュレーターさんが、推し絵画について力説します。
ナレーションはジェレミー・アイアンズ氏。
特になにかテーマがあるわけではないので、ちょっと散漫な印象。
しかしゴヤにベラスケス、エル・グレコ、ヒエロニムス・ボス等々
濃い作風の絵画に恵まれてるなプラド。

内容ばれ

むかしは裸体など刺激の強い絵は特別室にまとめて展示され、
女性と子供は入室禁止だったらしいです。
昭和のレンタルビデオのアダルトコーナー(笑)。
まあ私は剃毛した犬や猫が、とくに芸術的に見えないのと同じに
人間の裸体が芸術的だとは思わない派なんですけど、
描きたい人、見たい人は好きにしたらよろしい。

美大漫画「ブルービリオド」の本誌で
タイムリーにもベラスケスの話があったんですが、
色彩を光学的に見ていた、画家の中でも稀有な才能の持ち主とのことで、
しかし昔プラド美術館展があったときにベラスケスの説明文で、
宮廷画家であった彼は王の信任が厚く、
王女の結婚式のディレクターも彼でなければならぬという指名があり、
高齢に鞭打って仕事をしたが、過労でほどなく亡くなった…
と書かれており、秀でた才能を持ちながら
コミュカと実務能力もあったばかりに気の毒に…って思いました。
というか才能ある表現者で交渉能力もあるって案外珍しいですね。
とくに天才画家というと、
なんかこう周囲とトラブルばかりを引き起こす印象
(カラヴァ…いやなんでもないです)。

そういえばスクリーンの大アップで絵のタッチが映される機会って
あんまりないので、それを見たい方はぜひ(一瞬なんですけど)。

ゴヤが友達に宛てた手紙が面白かった。
巨匠でも自分の似顔絵の落書きしたりするんだね。






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2020/07/30(木)

ドラマかんそう
「陳情令」1話〜5話(全50話)←!

BLが原作の中国のドラマ。
ドラマ版は友情ものだそうです。
16年前に何事かがあって、受を殺した攻めが、
転生した(蘇った)受と出会い、真相を暴く話のようです。
1、2話目が蘇ったあとの話だったのですが、
3話目から受の生前の話になった。

仙術を生業とする5つの名家があって、
攻はそのうちの1つのおぼっちゃまで、
兄を尊敬している大真面目の秀才、
受は他の家で勉強中の弟子。
2人とも術に関しては飛びぬけた才能があります。

100年前に災いをもたらした「陰鉄」(鋼錬の賢者の石っぽいアイテム)。
現在はそれはバラバラに封印されているが、5つの家のうちの1つが、
邪念を持ってそのアイテムを揃えようとしている…というあらすじ。

受の子がかわいい。というか攻の子が塩塩塩対応すぎて、
これから大丈夫なのかという感じ。




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2020/07/31(金)

映画かんそう
「竜馬の妻とその夫と愛人」

三谷幸喜さんの舞台劇の映画化。
2000年初演。
龍馬と死別した妻のおりょうは、
今は再婚して大道商人の男性と暮らしていたが、
夫とは別に愛人がおり、奇妙な三角関係が成立していた。
そこに龍馬の法要への出席を打診するため
龍馬の弟弟子がやってくるが…というあらすじ。

京香さん演じるおりょうが、色々な男を惑わせる魔性の女なのですが、
不思議と上品で無邪気で、 猫のような演技をされていた。
木梨憲武演じる夫は、おりょうのことが好きで好きで、
オッケーを頂くと大喜びで飛び乗っている様は
やはり犬か猫か馬のように邪気がなかった
(そして翌朝は京香さんが腕組みをして、
木梨さんが寄り添って眠っているところ可愛かった)

これは若い頃に見ていたら、
「だらしない男女ばかり出てきてなんだこれは!!」
って思ったかもしれないけど、 もういい加減高齢なので
「まあこういう人間、こういう人生もあるよね」」
とも思えるようになった。味わい深い映画でした。

内容バレ
中井貴一さん演じる弟弟子も、おりょうの新しい愛人も、
龍馬への強い憧れがあって、
それでおりょうを手に入れたいという順序があって、
(頭脳が龍馬で肉体が女体という人間がいれば完壁だったのでは?)
ホモソーシャルの気持ち悪いところも何気なく書いている。
あと勝さんの「龍馬の妻としてふさわしくない行状なら斬れ」
という指示とかも。

夫はおりょう本人をちゃんと愛してるのだけど
それじゃ駄目なんだろうな。
幕末の偉人が凡人の人生を狂わせるのは、
三谷さんのお得意のテーマではありますね。




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