1月日記

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2020/01/01(水)

2020年の皆さまが健康にすごされますように。
(結局、何をするにしてもまず健康だという事を悟り始めた)

暮れに買い集めた美酒と、ごちそうと、
Netflixとhuluで楽しく過ごしています。
そして突然読みたくなった本を、電子で購入。
色々便利ですね。10年前は想像つかなかった暮らしです。
10年後はデジタル人格になって
仮想空間内で生きているかもしれません。








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2020/01/02(木)

今日はツイキャス…?で、聞いてしまうと出る系の怪談を聞いていました。
(なんかおばあちゃんのネット生活手記のようですが)

毎食ごちそうと酒、眠くなったら寝る、で
だんだん心が平穏になってきましたね。やはり労働はよくない。









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2020/01/03(金)

ドラマかんそう
「悪魔の手毬唄〜金田一耕助、ふたたび〜」

村に伝わる手毬唄になぞらえて、名家の娘が次々と殺される
横溝ミステリーの最新版ドラマ。
私は1977年の市川監督版至上主義ですが、
まああれほどの出来栄えではないものの、
美術など、良かったのではないかと思う。仁礼のお屋敷が特に。
樽の中の娘がきっちり着衣だったのには時代を感じた。
あと手毬唄が1つ増えてた。
お婆さんが毬をつかなかった。

古谷一行さんが磯川警部を演じておられましたが
誠実そうな警部でした。
ほかにも由良敦子役で斉藤由貴さん、
青池の昔の弁士仲間に古田新太さんなど、面白い配役。

娘たちの友情の話などが挿入されて細やかでした。

内容ばれ

原作はラストがめちゃ唐突なので、大抵の映像化で改変されますが
手毬唄が増えたのにはびっくりだわ。

1977年版は死体が神がかっているので、
2019年になってもなかなかあれを越すのが難しそう。
特に焼けた恩田の顔。1977のはベーコンを使っているそう。
あとまあ酒樽のなかの娘。

この小説も、そろそろ動機が現代人の理解を越えつつあるように思う。
(本陣の殺害動機が一番、文明の遅れた野蛮な国っぽいけど)







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2020/01/04(土)

色々感想

AGRAVITY BOYS(ジャンプ掲載)
えっと何回か「ジェナダイバージョン3to1」って書いてましたが
それは読み切りの時のタイトルでした。間違い。
今回は可愛い系の親友の裸体をどうしても見たくない男3人の話でした。
腐女子ネタっぽい!

鬼滅(ジャンプ掲載)
ね、ねこー!
無惨様、おまえをゆるさないぞ!
一瞬も気を抜けない戦いが続いていますが、
先日ふと二次創作SNSを見に行ったら
ほとんどが鬼滅とポケモンで、すごくはやっているんだな!と気付きました。

Boichi先生体調不良によりDr.STONE休載。やっぱりか…。
(1冊にスピンオフと本編同時掲載チャレンジをなさっていた)

あと藤巻先生が久しぶりに読み切りを描かれてましたが、
とぼけた印象の主人公が、女子供のピンチに本気を出して無双パターンで、
せ、先生ー!?と思った。

グランメゾン東京(最終回)
よいドラマでした。
主役は尾花ではなく、倫子さんだったというのが
何となく明らかになったのですが、私は結構驚きました。

ラスボスのように恐ろしかったリンダさんですが、
結局は権力よりも美食道を選んだ。

丹後さんはいい人で、上司になってほしいタイプですが、
残念ながらお料理の食べてみたい度合いではグランメゾン東京に劣りました。
江藤さんが最後にボロボロになるかと思いましたがそうはならず、優しい世界。
思うんですが資本主義的に成功するという目的があって、
それが集団でないと成し得ない場合、
一般的に「性格がよい」とされる状態でいた方が
断然有利ですよね。
えてしてフィクションのライバル役は、非効率的に性格が悪い。

腑に落ちないのは、ココナツオイル混入が本当にただの過失だったのと、
あと恋愛のライバル認定した相手のロッカーに画鋲を仕込んだ女と
めでたく復縁した平古くんです。いいのか?

最終回の視聴率も16を越えたようなので、めでたいです。

相棒(スペシャル)
久しぶりに推理ものぽかった。
ヤクザさんが、暴対法のせいで仲間が散り散りになったとキレ散らかして
「人間は平等じゃないのかよ!」てきなことを言って怒ってましたが、
反社会勢力にまで恩恵を与えるほど社会は甘くないというか、
おまえのママじゃねぇんだよ。

きのう何食べた(ドラマ)スペシャル
原作漫画より少し愛情多めな気がする。
めちゃくちゃ忙しいパートナーの長い不在を
浮気のチャンスととらえる店長のような人もいるし、
一緒にご飯を食べられない寂しいと感じるケンジさんのような人もいる。

あとめちゃくちゃ忙しくて疲れて帰って来た時に
相手のしてくれた事に全部気付けるシロさんの細やかさ
なかなか真似できる人は少ないと思う。

原作のほうもいい感じに歳を重ねてるので、
ドラマ版もあのままの配役で少しずつ老けていくところを見たい。

傘は昭和23年創業の前原光榮商店のもので、
持ち手は「コンゴ」、柄は「ウロク-ブルー」なのだそう。






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2020/01/05(日)

読書かんそう
「どこの家にも怖いものはいる」
三津田 信三 さん

こわい話を探していた時に教えて頂いた本です。
怪談好きの編集と、ときおり会合をする作家の主人公は、
似通ってはいないのに、なぜか関連があるように思える幾つかの怪談について
最近何度も討論をしていた。
それは、壁の中に見えない子供のいるマンションの話、
かくれんぼうをしていて謎の屋敷に迷い込んだ少年の話、
進学で引っ越してきたアパートで妙な音を聞く大学生の話だった。
時代も場所も現象もバラバラに思えるそれらの共通点を
何とか探そうとしていた彼らだったが、
第四、第五の物語も集まり…というあらすじ。

5つの物語の関連をとうとう解き明かすのですが
途中からちょっと推理小説のようでした。

主人公の小説家は、著作のタイトルなどから
三津田さんご本人であることが分かります。
つまりはこれ、小野不由美さんの「残穢」と
技術比べですね?と思いました。

内容ばれ

怖さ的には大学生のお話が一番怖いかな?
怖さの元凶のバックグラウンドが分かってしまうと
怖さは減る気がする。

独り暮らしの人におすすめです!
(夜寝られなくなる的な意味で…)






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2020/01/06(月)

映画かんそう
「十二人の死にたい子どもたち」

原作:冲方丁
監督:堤幸彦

ネットを介して知り合った12人の自殺願望のある若者が、
一緒に死ぬために廃病院に集合するが、
そこにはすでに13人目の人物がベッドに横たわっていた。
彼等は全員一致によって方針を決定するよう取り決めており、
13人目をどうするか、自殺を強行するかについて話し合いを始める、
というあらすじ。

到着した順番やその時彼等が何気なく目にした物が
後の議論の根拠となる、ミステリ形式で進行して
なかなか面白かった。
「十三人の怒れる男」オマージュな部分も、ちゃんとありました。

今の日本の若い子は、死ぬための集まりでも
あのくらい理知的な行動をとりそう。

ラストばれ
問題の根本的解決はしてない子の方が多いが
爽やかなラストだった。
しかし光あるところ影もあるというニュアンスもあり
いい匙加減ではないかと思う。







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2020/01/07(火)

アナ雪2の「into the unknown」、
日本語版を先日初めて聞いたのですが、
「into the unknown」は「未知の旅へ」って訳したの…。
元の詩の、高い所から飛び降りるような爽快感のあるリズムが、
地面を這うようなまったりした響きになっちゃって…。
と私は感じて、なんでだろ?って考えたんですが、
元の詩は母音で始まって、ジで区切って、ンで締まるからかな?
とっても感覚的なものですけど。

そういえば、1のときの「let it go」の訳の
「ありのままの」も、元の詩の持つ
やぶれかぶれな、でもパワフルなイメージがまったく反映されず、
おとなしい日本語になっているなどの批評は一部ありました。
なので私はネットで見掛けた「知るか ボケが もうどうでもええわ」
という関西弁バージョンを支持していたわけですが、
のちに「ありのままの」は、
語尾を「O(オー)」に揃えなければならなかった苦肉の策、
という意見も見掛けて、それじゃ仕方ないかと思ったりもした。

関西弁でやろうとすると、3文字末尾オーの言葉は
ドツボとドアホくらいしかないからね。
韻は踏んでるけど飲み屋街で泥酔したおっちゃんの歌になってしまうからね。







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2020/01/08(水)

汚い話注意!

去年内にやりそびれた、2019年、げろ映画。
(嘔吐シーンのあった映画一覧です)
なぜか2015年初頭より観測を開始。
2018年の24本よりは少し減りました。
男性が多いようです。酔っぱらって吐いている人は少ない。

蜘蛛の巣を払う女 女性 室内 
ああ荒野 男性 屋外
サスペリア 女性 室内 
ゴッズオウンカントリー 男性 トイレ屋外泥酔
ファースト・マン 男性 トイレ 
女王陛下のお気に入り 女性 室内屋外室内
バンブルビー 男児 車内
アメリカンアニマルズ 男性
ゴールデンリバー 男性 屋外屋外屋内
IT 男性 室内室内
ゾンビランド 女性男性 屋外室内
ドクタースリープ 男性 屋内屋外

昔はもっと数が少なかったんだけどなあ。
演出としてのげろが重宝されだしたということなのか。
アニメ映画でもあったんですが、それは除外しました。




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2020/01/09(木)

2019年の国内興行成績ランキング、
大体こんな感じらしい。
(この順位は昨年内に出されたものなので
秋以降の収入が計上されておらず、
若干の順位の変動と、アナ雪2、SW9が
ランクインしてくる可能性があります)

1位 天気の子
2位 アラジン
3位 トイ・ストーリー4
4位 名探偵コナン 紺青の拳
5位 ライオン・キング
6位 ファンタビ
7位 アベンジャーズEG

傾向としてはシリーズもの、リメイク、
ブランドスタジオまたは監督が強い。
でも世界的にそういう傾向ですね。
リメイク映画が増えるわけですよ。
2018年は上位7位の中に
ボヘミアン・ラプソディ、
グレイテスト・ショーマンという
単発映画がランクインしてましたが、
2019年はガチガチですね。
景気は関係あるのかな?





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2020/01/10(金)

舞台かんそう
「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ」

作・演出:三谷幸喜さん

三谷さんの好きな題材シャーロック・ホームズです。
今回は兄と弟の愛憎に絞ってあって、
若く美しく華やかで、でもとても不安定で寂しそうなホームズだった。
ちょっとしたユーモアと謎解き要素のバランスが良かった。

シャーロック・ホームズを演じたのは柿澤勇人さん、
ワトスン博士は佐藤二朗さん。

ラストばれ

特にカードゲームの進行がスピーディかつ変則的で
目が離せませんでした。
主演のかたが、これまでの舞台劇で一番のセリフ量だったと
対談で仰っていたが、まったく意識してなかったので、
声を聴くというよりまさにシャーロックの思考を
読み取っているような気分になっていたのだろう。

セットは凝っていた。1つ1つの拘りもさることながら、
意外に飛び越えたり転げ落ちたりといった
アクションの支点になっていたので、
普通の設置ではだめで、固定にも気を遣っただろうなと。
グラナダシャーロックを参考になさったそうですが、
あの部屋が2人住みにしては椅子が多すぎるのとか全然気付いてなかった。
あとヴィクトリア朝後期のソーダサイフォン(自家製炭酸水製造機)、
「ガソジン」は、あの時代の小道具としては欠かせないそうだけど、
全然意識してなかった。

ラストのワトソンの心の闇のオチは、ちょっと解釈違いです(笑)。

三谷さんは来年の大河の脚本に決まったそうで、
できればその次あたりにニチアサの脚本に挑戦されないかなーと思ってる。







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2020/01/11(土)

色々感想

進撃(別マガ掲載)
今月最終回ではなかった。デマだった。
でももう間もなく終了ですね。
「心臓をを捧げよ」というセリフに、
まさかこんな感情を持つ日が来るとは。

生きてたからなんだって感じですが、
それでも嬉しい。もうたぶん大丈夫。(全員死亡エンド以外は)

金カム(ヤンジャン掲載)
今回の彼の行動がこわいというより、
いままで発露しなかった、もしくは隠しおおせていたのがこわい。

プリキュア
12人の星座の女神に守護されたプリキュアだけど
闇堕ちした13番目の女神、へびつかい座がラスボスだったとか熱いな。
女性ラスボスは改心する事が多いけど、今回はどうかな。

ID: INVADED イド:インヴェイデッド
舞城王太郎さん脚本のサイコサスペンスアニメ。
人の殺意の中に潜って、シリアルキラーの動機や行動パターンを読み
映像から現在位置を推理したりする。
殺人鬼の殺意の中に潜れるのは殺人犯だけという設定。
面白かった。
展開は早い目で理解できないやつを置いていく気は満々だが、
適度に幼い登場人物もいて、若い視聴者も何割かは獲得できそう(たぶん)。

たぶん毎回かえるちゃんが出てきて、
最終的に主人公の殺人の話になるんだろうな。
1月12日からNetflixやHuluなどで配信が始まるそうです。

映像研には手を出すな!
湯浅政明監督5年ぶりのテレビアニメだそう。
ということは「ピンポンtheAnimation」って5年前か。

原作は未読なのですが、
あのありそうでなさそうな城塞都市みたいな団地が
とっても魅力的でした。
それと登場人物の女子3人も、
記号化された萌えキャラクターじゃなく人間という感じ。
アニメで映像を作る女子3人の話のようです。

SEDAI WARS(セダイウォーズ)
総理がストレスでちょっとおかしくなって、
団塊世代、バブル世代、ロスジェネ世代、
ゆとり世代、ミレニアル世代の各代表を仮想空間で戦わせて
勝ち残った一人を日本の大統領にするという話。
世代同士の罵り合いがきついので継続視聴はしません。





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2020/01/12(日)

映画かんそう
「フォードvsフェラーリ」

フェラーリ買収を土壇場で蹴られ、さらに侮辱を受けたフォードは、
相手の得意とするレース界でフェラーリを打ち負かすと決意し、
ル・マン24時間レースに勝利するべく、
キャロル・シェルビー率いる製造チームを雇う、というあらすじ。

「ニューヨークの恋人」「ナイト&デイ」「LOGAN/ローガン」ほか、
ラブロマンスからコメディ、サイコサスペンス、トンデモアメコミ、
重厚なヒーローものまでジャンルに合わせて最良の作品をきっちり仕上げる
ジェームズ・マンゴールド監督なので今回も間違いなかったです。

「フォードvsフェラーリ」というタイトルにはなってますが、
主要登場人物はフェラーリのことをあまり意識しておらず、
物を作る側の人間と、物を売る側の人間の対立、
車に情熱を燃やす人間とそれが理解できない人間、
あるいはシェルビーと、変わりものの英国ドライバーマイルズの友情の話でした。
タイトルは「シェルビー&マイルズ」としたほうが、内容には合っているように思う。
(知名度の点で無理だろうけど)

マイルズに寄った脚本になっており、演じたクリスチャン・ベールは絶賛されています。
またものすごい痩せて、顔は汚し加工されており(メイクならいいんですけどたぶん日で焼いた)
ちょっとは体大事にしなよ…という感じ。
しかし家族を愛しているがスピードにとり憑かれている天才ドライバー、
見る者を悲しい気持ちにさせるほど人間に対しては不器用、
というマイルズのキャラクターにぴったりでした。

ラストばれ

結果がどうなるかは全然知りませんでしたが、
クリスチャン・ベールの演技で、この人は(この映画内では)長くは生きないだろう、
というのが伝わってきました。
ちょっと上を向いて視線は前方に据える角度、あれをやると目に光が入って
いつもより温かみのある印象になりますね。
これまでに見たクリスチャン・ベールのなかで一番人の心のある顔だった。
ちょっとリスザルに似てました。
日給200ドルの話を奥さんとするシーンとか特に。

夜にコースを歩いてみようとするマイルズが少し高揚していて
ふざけて喝采に応える仕草をするのに笑うシェルビーとか、
「H-A-P-P-Yわぁーい」の歌とか、
取っ組み合いの喧嘩の場面とか、細やかな脚本でした。

けなげな子供と妻が「愛してる」を連発して
優しい父が死んで音楽が盛り上がって登場人物が叫んで大泣きなのを
そのまま垂れ流す醜い脚本に比べると
それこそ優美なレーシングカーのような繊細さ。
(特定の邦画に対するdisではありません)

マット・デイモン演じるシェルビーのほうは
天才を俗世から守りつつ橋渡しをするという役割で
どうしても割を食ってしまうポジションでしたが、
それでも主演の存在感を残したのはさすがでした。









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2020/01/13(月)

映画かんそう
「パラサイト 半地下の家族」

ポン・ジュノ監督。

父親が失業中の一家は、長男が大学浪人、長女が大学浪人。
家賃の安い半地下の狭い家で、家族4人身を寄せ合って
内職をしながら生活していた。
ある日長男の友達が尋ねてきて、自分が留学する間、
家庭教師のバイトの代役を勤めてほしいと依頼される。
家庭教師先の豪邸、美しく優雅な家族に魅了された長男は、
その家が子供の美術教師を探しているのを知り、一計を案じる…というあらすじ。

分類が難しいですが貧困ブラックコメディサイコサスペンスです。
流血はがっつりありますので注意。

私は監督の作品で、グエムル、スノーピアサーは好きで、
殺人の追憶、母なる証明とかは合わない。
現実っぽくない方の作品が好きなんですが、
この作品は好きなほうに入りました。
ファンタジー要素は一切ないので不思議です。

以前ケン・ローチ監督「わたしは、ダニエル・ブレイク」を見た時、
衝撃的で容赦のない作品ではあるんだけど、
疲れている状態の社会人が、
金を払って貧困を見るというのはどうだろう…?
果たしてそれはエンタテインメントか?という疑問を持ったのですが、
「パラサイト」はその答えになりました。
貧困はバリバリのエンタテインメントになり得る。

オチばれ

不穏なインターフォンの音が、劇伴の一部になる演出のところ、
ビビっときました。

お母さんが、鬼のような形相で牛肉入りチャパグリを作る傍ら、
妹ちゃんとお兄ちゃんが獣のようなスピードで部屋を片付けている、
地獄の家事シーンが良かった。
富豪夫妻がソファで性行為をおっぱじめて
(挿入なしというのがまた上品で知的、かつ妙にディティールが細かくエロい)
それを家族で川の字になって聞かなければならない無情とか。
一番笑ったのは親北ギャグですけど(あれOKなんだ!?)。
ああいうのをキレキレのギャグと言うんでしょうね。

最初は「魔少年BT そばかすの不気味少年事件」か
映画「クリーピー 偽りの隣人」のように、
完全に貧困家族に乗っ取られる展開だと思っていたので、
前のお手伝いさんが壁と棚の間の突っ張り棒になっているのを見て
「???なんだ???これ???」ってなりました。あそこ超展開だった。

下と上という観念が物理的にすごく分かり易かった。
あの豪邸はセットなんだそうですね。
「昨日の雨のお陰でPM2.5がゼロ」
っていうのは、いくらなんでもニュースを見てたら
出ないセリフのような気もしますけど、
うーんでもバタバタした一日で、見てなかったというのもあり得るかも。

韓国映画をそんなに沢山は見てないので一部分かってない部分もあるかもしれませんが、
チャミスルを飲んでいるのと、貧困家族がめちゃ口悪いのは分かりました。
(シーバル言いまくり付けまくり)
警備員募集に大卒500人の応募があるって言ってたから、
少々誇張にしても韓国も景気が良くないんかしら…。
でも貧困家庭の子供は親を敬っていて、きょうだい仲もよく、夫婦仲もすごくいいのが
シーンとセリフでちゃんと表現されていて、
それがあの絶望的ラストにもかかわらず
鑑賞後にそんなに嫌な気持ちにならないのに繋がっているのだと思います。








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2020/01/14(火)

映画かんそう
「ダウントン・アビー」

19世紀初めのヨークシャーの伯爵とその妻、3人の娘、
そして使用人たちが、カントリーハウス「ダウントン・アビー」で過ごす日常を描いた
英国のドラマシリーズ、映画版です。
とうとうジョージ5世とメアリー王妃の訪問という一大イベントが起こります。

ドラマはわりと下世話にドロドロしており、定期的に人が死に、
特に3姉妹およびその配偶者の死亡率の高さは、
土地が呪われているのでは?と思ったものでした(しかも性格のいい人から死ぬ)。
しかし屋敷と調度、小道具、衣装はドラマ界最高峰で、
私もなんのかんの言いながらシーズン6まで視聴しました。

映画版ではドラマではなかった角度からのお屋敷の全景がたっぷり拝めました。
郵便貨物車両とか、王の招待されたパレードとかダンスパーティーとか、
センキュー予算!!という感じ。
アクションあり、人情あり、ヴァイオレット様の皮肉が冴え渡り、
ラブロマンスあり、ドロドロは控えめ、映画版ドラえもんのような共闘が見られました。
シリーズ視聴者には楽しかったです。
全く見てなかった人でも、冒頭に簡略あらすじがあったので、英国好きなら楽しめる気がする。
それ以外の人は分かりません。

今回は1927年が舞台のようです。

内容ばれ

まさかトーマスがラブロマンスの7割を担当するとはな。
でも私は許してないからな!(色々あった)
よかったなイケメンの彼氏ができて!

上のきらびやかな会食やパーティーもいいんですが、
下の階で戦場になってるのとか、まかない飯とかを見るのも楽しいです。
今回もたくさん見られて良かった。

ヴァイオレット様とイザベルさんのコンビが好きなので、少し寂しい終わり。









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2020/01/15(水)

映画かんそう
「シライサン」

小説家の乙一さん、劇場長編映画初監督作品。脚本も同じく乙一さん。
(名義は安達寛高さん)

突然の心臓麻痺と同時に両目が破裂しているという死者が連続で出る。
事件性はないと判断されるが、不審を持った遺族が協力し、
一見無関係であった死者の関係性を解き明かしてゆく…というあらすじ。

名前を知っただけで殺される厳しめのルールと、
呪いをかわせる対策はなかなかよかった。
が、少し貞子に似た部分があったので、もう少し差異を図ってほしかった。

ラストばれ

ちょっとあの魚を食べるシーンが妙に長いとか、
廃工場?でシライサンの過去を幻視して?そのまま寝ちゃったシーンはどうなのとか、
気になるところはありましたが、まあ。
シライサン登場前にふと光が陰る描写は好きです。
昼間から出る怪異、余裕を感じさせる。

2時間ほどシライサンを目をそらさずに見ていると
そのうちにいなくなるっていうのは、
これは勝てるのでは!?という気もしますが
向こうも対策立ててくるので、
死んだ人が気になる呼びかけをしてきてそっちを見てしまうとか、
踏切の向こう側に立っていて、列車が通るたびに目をそらしたカウントになって
一気に終了したりします。卑怯だぞ!シライサン!

エンドロールがオチになっているのですが、
もうちょっと行間を空けるか字を大きくしたほうがいいと思う。
見逃した人いっぱいいるぞたぶん…。

染谷将太さんがまさかの死亡チョイ役で出ておられましたが
1人だけ演技が上手い…。

乙一さんの義理のお父さん押井監督は、
哲学なき映画は、格のないスカスカのエンタメであると最近コラムで述べておられましたが、
このホラー映画の哲学って言うと、ネットの承認欲求の暗喩になるのかなやっぱり。







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2020/01/16(木)

映画かんそう
「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」

報道の仕事に誇りを持っていた男は、
会社が大手メディアに買収されたことに腹をたて、勢いで退職する。
彼を元気付けようとした友人に連れられて行ったチャリティーパーティーで、
彼は子供時代に憧れた年上のシッターに再会する。
彼女は国務長官を務めるキャリアで、相変わらず雲の上のひとだった…というあらすじ。

単館系で地方はもっと先だと思ってたらシネコン上映だったので、
教えていただいてギリ間に合いましたよかった。

シャーリーズ・セロンとセス・ローゲンのラブコメディです。
女性のほうが社会的地位が高く冷静で美しく、
男性のほうが恋愛に夢中になってメンタル乱気流の一般人。
でも単なる恋愛男女逆転皮肉ものというよりは、
今後の新しいラブコメディ模索のうちの1本という感じ。

下品ネタがいくつかあるので苦手な方は注意。
彼女の政治活動については、かなりふんわり気味だけど、コメディなのでいいと思う。

ラストばれ

性行為が男女対等だったのが良かった。
しかしここまで身分に差がないと対等にならないのかとも思う。

この監督ジョナサン・レヴィンはセス・ローゲンのこと大好きで、
「50/50 フィフティ・フィフティ」
「ナイト・ビフォア」でも仕事なさっている。
ちなみに「50/50 フィフティ・フィフティ」「ナイト・ビフォア」
どちらも薬物ネタがあり、
「50/50 フィフティ・フィフティ」にも「ウォーム・ボディーズ 」にも、
男友達が、「女なんか!」的なことを言う台詞があり、
ここに名前をあげている全作品に友情にあつい男友達が出てきます。ふふ。
(「50/50 」は彼の脚本ではないですが)

シャーリーズ・セロンが美の化身なので、
「ヒゲクマな俺でもこんな美女をゲットできるかも…?」
というドリ視点で男性も楽しく視聴できるのではないかと思う。
そしてセス演じる男性も、決して去勢された奉仕男にならないよう気を遣って演出してある。

遠い未来男女同権が完全に実現し、
世界の女性全員が一歩下がるのをやめてしまったとき、
はたして男性は性的に興奮できるのかな?と考えてました。
「自分より劣るところの一つもない(所謂ホレた弱味もない)相手に、
男は性的に興奮できない」という、非常に検証の難しい俗説を思い出しもしました。

顔にかかる下品ギャグは「メリーに首ったけ」ネタ?
それともタイトルにかかってる……?

女性パートナーのために男性が
人生設計とキャリアを捨てて彼女を支えるという結末でしたが、
滅多にないので、もっと増えるといいと思います。

共和党支持者でクリスチャンっていうのは、ネオリベラルにとって
友情が終わるくらいの裏切り行為なん…?!

二人が部屋で見ていた映画は
「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」だよ!








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2020/01/17(金)

葱油餅(ツォンヨウビン)を作ってみた。
https://cookpad.com/recipe/4469642

葱のたっぷり入った台湾のおやつで、サクサクした食感らしいのですが、
生地が思ったよりポソポソしてしまって、寝かせても上手くまとまらなかった。
そして薄く伸ばせなかったせいで、紐状にならなかった。
普通に円形にまとめて焼きました。
それはそれでポリポリしておいしかったですが、
パイ生地のレシピで作って、ネギを巻いたらいいのではないかと思いました。








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2020/01/18(土)

色々感想

舞妓さんちのまかないさん(サンデー掲載)
すーちゃんにとってパピコは、
キヨちゃんとしか分けてはいけないアイスだという話。
それも一緒に割るところを見ないといけない。
かわいすぎて逆上しますね。

ID: INVADED イド:インヴェイデッド
2話、銃による無差別殺人の話。
おっと会話によって犯人を自殺に追い込んだ。
黒いほうに舵を切った。わくわくする。
女性が全員十代に見えるデザインなので
誰が成人でどれが子供なのか、やや見分けにくい。

映像研には手を出すな!
角度を詰める話、絵で解説されてもよく分からなかった。
動画をやりたい人はアニメを作るとき、
描きたい動きから入るのか。そりゃ結末とか大変だろうな。

相棒18
今シーズンは女性の脚本家さんが多いですね。
上司の不正を暴こうとしたら、不正じゃなかった話。
上司は面倒がらずに子供を相手にするように
懇切丁寧に説明してやるべきだった(のかな?)

コタキ兄弟と四苦八苦
脚本 野木亜紀子さんのドラマ。
久しぶりに帰ってきたダメ弟が、
レンタルおじさんと接触事故を起こしたので、
彼の代わりに依頼人の話を聞く兄。
DVで頭から血を垂れ流している女性のために離婚届にニセ記名をしてあげる話。
レンタルおじさんを続けるのかな?

エレメンタリー7 ホームズ&ワトソン in NY ザ・ファイナル
最終シーズンです。
英国で仕事をしている2人。
ただ、ワトソンは英国に馴染めず、
自分の人生がこれでいいのか疑問を持ち始める。
おろおろしているホームズがかわいい。

キティが出てきました。
できればレギュラーキャラクターを損なわず、いい感じに終わってほしい…
と思ったら第一話からこれかよ!(レギュラーが撃たれて意識不明)







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2020/01/19(日)

映画かんそう
「ジョジョ・ラビット」

おれたちのタイカ・ワイティティ監督。
天才だった。知ってた。

第二次大戦末期のドイツ、心やさしい少年だったジョジョは
ナチズムに傾倒し、母親を悲しませていた。
ある日無人の部屋から物音がすると気付いたジョジョは、
部屋を探索するが…というあらすじ。
本筋は割とクラシックな感じだけども、
登場人物全員がどこかユーモラスで、
セリフもなかなかパンチが効いたもので唯一無二の個性的な映画に変貌してました。
ジョジョにはイマジナリーフレンドとして常にヒットラーが見えているのですが、
総統を演じているのが監督のワイティティ監督。
コメディアンでもあり俳優でもある監督なので勿論演技も上手い。

(小動物虐待シーンが1箇所ありますので苦手な方は注意)

ラストばれ

スカヨハ演じるお母さんが特に良くて、
強くて明るくて優しくてユーモアのセンスもあって、そしてしなやか。
彼女のセリフは全部良い。
サム・ロックウェルのキャプテンKもいい演出、いい演技だった。
彼の性指向が分かるシーンが幾つかあって、
本当だったら部下の彼と仲が深まって
一生を共に過ごすパートナーになっていたのかなと思ったり。
ヨーキーは、「マイティソー ラグナロク」のコーグとミークであり、
ショートムービーに出てきた会社員のダリルでもある、
何のかんの生き伸びて、一緒にいて
最後まで付き合ってくれる気のいいやつだなあと思った。
ぽっちゃり天使。

ジョジョ目線なので、母の活動内容や逮捕に至る経緯、
街で横行するユダヤ人迫害などはぼやかされている。
それがまた絶妙の匙加減で、監督のユーモアと共に
この映画をエンタテインメントにとどめている。

戦争に関しては、なぜこんな愚行を繰り返すのか、というよりは
楽しいから、得をするから、カードとして便利だから何度もやってしまうのであって、
できないような仕組みを作らなければならないと思う。
迫害がしたいかといえば、したいという人はあまりいないだろうけど
悪辣な敵から祖国を守るために戦って皆に称賛されたくないか?と聞かれたらどうだろう。
人は思ったより頭が良くはないし、
ましてや未来の進んだ倫理から見て正しい行いなんか出来るわけがない。
何でも学習してしまうので
「ミサイル、ダイナマイト、筋肉」が格好良くて、
ダンスだの歌だのワインだのは下等で、
国家への忠誠や勇敢さが崇高で、母親を愛しているが
彼女は女だから何も分かってない、みたいなのにすぐにかぶれてしまう。
(でも女は戦争の被害者で弱くて善良な存在だという風にならないようにもしてあった)

あの笑顔のこわいゲシュタポの人、やけに大きいなあと思ったら身長2m越えだった。

ユーモアで死の世界と戦った映画ということで
20年ほど前の「ライフ・イズ・ビューティフル」を思い出す。
あれは収容所の父親が、子供にこれは全部ゲームだと嘘をついて
毎日を乗り切る話だった。
そういえばあの映画もロベルト・ベニーニ監督が脚本と主演もなさってて
その点も同じ。

「全てを経験せよ 美も恐怖も 生き続けよ 絶望が最後ではない」
が出たところで泣きました。この詩を知らなかった。

「フォードvsフェラーリ」「パラサイト」と本作
連続して封切られてますが、どれも年間ベスト級でどれも
アカデミー賞、監督賞か作品賞にノミネートされてます。贅沢な週間。


今日は推理小説作家の殊能将之先生のお誕生日です!
おめでとう先生!(故人です)今年はジャスト当日ですよ。
ツイッター社が使用してないアカウントを消すかも…って発表した時
最初に浮かんだのが先生のアカウントのことでした。大丈夫みたいでよかった。
(最後のツイートが「んじゃまた」なんですよね)









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2020/01/20(月)

映画かんそう
「ペット・セメタリー」

スティーブン・キング原作小説の二度目の映画化。
医師の主人公は郊外に家を買い、妻子と暮らしていたが、
家の裏手に子供たちがペツトを埋める動物墓地があるのに気付いていた。
ある日飼っていたペツトが死に、可愛がっていた娘を思って心を痛めるが、
親しくなった隣人の老人が、動物墓地の奥に猫を埋めるよう主人公を導く…というあらすじ。

前回の映画と比べて、テンポは良くなってる…気がする。
原作と大きく違う点が2つある。

(猫の死体がバッチリ映ります注意)

ラストばれ

死ぬのが弟じゃなくお姉ちゃんになってる。
それはラストをこうしたかったからかーってあとで分かります。

今回は蘇ってくる死者より、お母さんのお姉さんのほうが怖かったような。

前回映画はパスコーが目立ちすぎて妙な感じだったんですが(キング脚本&カメオ出演)
今回もパスコーはしっかりと出てます。
切っても影響ないと私は思うんですけどね。






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2020/01/21(火)

なんだかSNSで話題になってましたが、
夜に女性が駐車場で車のドアの錠を解除し
運転席に入ったタイミングで後部座席に乗り込み、
刃物で脅すという犯罪があるらしいので
車に乗り込む際はご注意下さい(自宅玄関解錠と同様に)。
車の中って安全なイメージあるので油断しますよね。







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2020/01/22(水)

映画かんそう
「マンディ 地獄のロード・ウォリアー」

ベルギーの幻想怪奇ホラー。
主演は ニコラス・ケイジ。
主人公は愛する女と郊外で幸せに暮らしていた。
しかしカルト宗教団体に目をつけられた彼女は、
拉致され、主人公の目の前で焼き殺されてしまう。
主人公の復讐が始まる、という内容。

厳しめの感想になるが、
アップデートの済んだ同系統の話、
「ジョン・ウィック」があるのに、
この映画を撮る必要があるだろうかというと、
私はないと思う。
女を殺されて怒りのあまり無双する実力者の男の話とか、
21世紀になって、わざわざ撮らなくていいよお、
もう1億本くらいあるじゃん…。

内容ばれ

あとこの映画、妙にモタモタしていて、復讐に身を投じた男が、
怒りのスタートダッシュするんだけど、
なぜかもう一度敵に捕まる。
何でああしたのかは分からない。

あと怒りの主人公はまず武器を鋳造するんだけど、
それでラスボスを倒すかと思ったらそうでもない。よく分からない。

ほかにもよく分からない北斗の拳バイクの人や、上位種らしき人が出てくる。
最後まで見ても何も分からない。虚無の映画。

画面の粗をごまかすためか、やたら赤く、
20世紀の夜中にテレビでやってたマイナーホラーみたいなので、
それがお好きな方にはいいかもしれない。






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2020/01/23(木)

映画かんそう
「翔んで埼玉」

魔夜峰央さんの同名漫画の映画化。
埼玉の田舎ぶりをこれでもかとネタにしたコメディ。
原作漫画の物語がラジオドラマとして流れ、
それを現実の埼玉県の親子が聞いているという入れ子構造にしてある。

埼玉県人は二流国民としてありとあらゆる差別を受ける世界で、
洗練された都会人として羨望の的の生徒会長の美少年が、
アメリカ帰りの美貌の転校生に心を奪われるが、
彼は実は埼玉県人だった…というあらすじ。
後半部分がオリジナル要素が強い(たぶん)

生徒会長の美少年を二階堂ふみさんが、
美貌の転校生をGACKTさんが演じます。
埼玉デュークは京本政樹さん。
皆さん大真面目に演じてくださって大変楽しかった。
とくにGACKTさん、魔夜峰央さんの耽美世界に合ってました。
格付けネタもおいしい。

私は地名がまったく分からなかったですけど、
とくに問題なかったです。
埼玉の人には大ウケだったらしいですか、
心広いな埼玉の人!?






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2020/01/24(金)

映画かんそう
「リンドグレーン」
スウェーデン・デンマーク合作

それが好きな人が多いのは知ってるのですが、
私は他人が病気になって恋愛して死んだり、
妻帯者に騙された未成年女子が妊娠して出産して云々って話に全く興味が持てない。
それならまだ人間の体が4つに裂ける映像を見てるほうが楽しいです。

スウェーデンの童話作家リンドグレーンの伝記的映画。
17歳のアスリッドは就職先の新聞社の編集長と肉体関係をもつ。
彼はアスリッドの父親と同年代の妻子持ちで、妻とは離婚係争中だった。
身ごもってしまったアスリッドは、
信心深い村の住人たちに気付かれないよう外国へ渡り出産する。
息子を人に預け、編集長との結婚を夢見て懸命に働くアスリッドだが…というあらすじ。

リンドグレーンの創作秘話とか、そういう話だと思ってたんですが、
妻帯者と道ならぬ恋に落ち、定番の離婚するする詐欺で、
愛する息子と涙の別れ!!っていう演歌っぽい話が2時間続きました。
えっ。これリンドグレーンさんじゃなくてもよくない?
それと、17歳の少女、しかも従業員に手を出す妻帯者のオッサンの
スリーストライクな犯罪を恋愛っぽく撮っていて、
えっ、スウェーデンが全体的にこうなのか、
監督さんがアップデート出来てないのかどっち?って思いました。
いまハリウッド映画だと、戦争帰りの狂ったヤバい男という設定でも
「おっと、未成年?捕まるのはごめんだぜ」という時代ですよ。

全体的にばれ

(ちなみに肉食系のアスリッドは21歳のときに、
お金持ちでイケメンで独身のリンドグレーン氏と結婚するので
結果オーライと言えばオーライです。
でも実家近くの教会で不倫デブオヤジと出くわして、
遠くから黙礼するのとか、田舎の共同体あるある過ぎてゲーとなりました)

望まない妊娠をした女性を助ける活動をしている弁護士の女性がいて、
里親を斡旋しつつ複数の子供を育ててくれてるのですが、
アスリッドの子供が弁護士さんを慕って母に見向きもしないシーンで、
The悲劇!みたいな撮りかたをされていて、意味が分からなかった。
2年も3年も預けっぱなしじゃ当たり前じゃないの…。
むしろそんなに慕われるほど優しく育ててくれた弁護士さんに感謝の五体投地しなよ!
自己投影型の話は、周囲の人の苦労に無頓着で、自分!自分!自分!になるから苦手です。

幼い少女が大人の女になり、そして母になることで強くなり、男は捨てられる。
ほろ苦い恋愛…ととらえている感想もネットに溢れているので、
物事は見る人によって全く違うというのを実感できます(笑)。

しかしゴッホの伝記的映画で彼の芸術論に触れず
性愛の話しかしないってあるだろうか。
リンカーンの功績には一切触れず、
彼の結婚と子供にのみ絞った伝記映画ってあるだろうか。
児童文学を卑小化しすぎてはなかろうか。
いっそ吸血鬼と戦ってくれたほうが、まだよかった。
ヴァンパイアハンター・リンドグレーン。




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2020/01/25(土)

色々感想

鬼滅(ジャンプ掲載)
夜明けまであと少し!効いてるよ効いてるよ!
人数が増えて、アイコンタクトで連携を取るのは限界だと思うから
指揮を執る人が必要だ…。

終わった後できたら将棋の感想戦のようなことをやってほしい。
ここは効いてるとかこれは悪手だったとか。
いまのところ致命的なミスは誰もしてないと思うけど。

銀英伝(ヤンジャン掲載)
ウルトラジャンプに移動するそうです。

絶チル(サンデー掲載)
えっそこ!?そこが闇堕ちするの!?

金カム(ヤンジャン掲載)
普通、人は同族殺しを嫌がるものだけど、友愛で縛ると殺しやすくなる。
そして人殺しを恐れない人間もいる。
そういう人物を集めているという鶴見さんの話でした。
鶴見さん、どんな死に方をするのか今から楽しみです。

波よ聞いてくれ(アフタヌーン掲載)
いま、引きこもりは震災によって外に出られるか?
という話をしているが、
よく考えたら赤の他人と仕切りのない部屋で寝泊まりする避難所生活なんか
ハードル高すぎるな。引きこもりでなくても難しいわ。

あと緊急で出勤したくても託児所が開かないので家を出られない女性たちのために
子供をまとめて預かるようにするんですが、普段からできるといいですね。
子供に絵を描いてとせがまれた瑞穂ちゃんが描いた絵が
「馬岱に斬られた魏延」だったので、
瑞穂ちゃん結婚して…(ミナレさんと)と思った。

ID: INVADED イド:インヴェイデッド(アニメ)
他の殺人者を投入したら秒殺されるの良かったです。
主人公は才能あるんだ。

推しが武道館行ってくれたら死ぬ(アニメ)
ドルオタ女性が収入と時間の全部をつぎ込んで推し活するコメディ。
原作漫画は既読。
ドルオタの方々の生活が分かって面白いです。
私にはあの生活は無理だというのと、
生きている人間相手はやっぱり大変だ!というのと。
推すのも辞めるのも気楽にできる2次元が、私には向いている。

ゼロワン
人間とヒューマギアどちらが優れているか合戦をやっているのだが、
ヒューマギア代表が女性型で
焦った人間の男性に卑怯な手で妨害され、罵倒され、暴力をふるわれ
感情が激したら化け物になってしまって切り倒されてしまうのつらすぎる。
というか意識してやってないと思うけど、めちゃメタファーになってるね。

エレメンタリー7 ホームズ&ワトソン in NY ザ・ファイナル
アメリカに帰りたいワトソンと、アメリカに帰ると逮捕されてしまうホームズ。
でもワトソンのために帰国を決意するホームズ。
寂しがりやで尽くすタイプ…。








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2020/01/26(日)

映画かんそう
「キャッツ」

日本公開前から本国で、
ホラーより恐ろしい悪夢のような映画だと評判になり、
ネットでもザワザワしていた映画です。
こういう作品はオーバーな表現を競う大喜利のお題になって、
色々読んだ結果自分の意見を見失うので、早めに行ってきました。
舞台は太古の時代に一度見ました。

ジェリクルキャッツたちの間には一年に一度、
選ばれた猫が天上へのぼり、生まれ変わるという儀式があった。
彼等はお祭り騒ぎを楽しみながら、一匹一匹が己の魂の歌を歌い、
選ばれるのを待つのだった…というあらすじ。
ミュージカルなので起承転結はあまりない。

これが怖さの原因かな?と考えたのは2つ。

・CGによるネコ人間。
皆さんスタイルがよろしく、腕も足もすらりと長くて頭が小さく、
それでネコだよ!と言われると違和感がある。
どっちかと言えばサル?
まあでもゲームの獣人のCGってあんな感じだし。

・人間が演じてるブリ虫やネズミを食う。
これは人によっては無理かも。まあでも血などは出ないし、
実際ネコは食べるしさ…。

このへんは舞台を見たことがあればクリアすると思う。

みんなどこかで一度は聞いているだろう「メモリー」ですけど、
作曲技法的にはクラシカルな部類になると思います。
でもやっぱり常に新鮮で力強くてエモーショナルな曲ですね。
終盤何人か泣いているかたがいらっしゃいました。

映画としておすすめとかではありませんが、
ホラー映画って貶されるほどでもないです。
劇場ネコを演じるサーイアンが若者からチヤホヤされている様子がかわいい。
ジュディ・デンチさまは相当なモフ度で、わりとネコに近い。キュート。
逆にイドリス・エルバ氏は、コートを脱いだら、エッ!裸体…?!
というくらいの見事なヌード感でした。サービスなのかな…?

ラストまでばれ

舞台版ではグリザベラは他ネコから顧みられなかったのですが、
今回、ヴィクトリアと長老ネコから気にかけられる演出になって、
分かりやすくなった。

メモリー、溜めの部分は惨めに弱々しく歌う演出ですけど、
あんたが最強なのは知ってるんだぞ!!!!
ドラゴンボールのようにじわじわ上げていかずに、
最初からフルパワーで殴ってくれー!!!!ってなりました。

でも、そもそもネコって、
年老いても汚くなってもいつもかわいいじゃない…?







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2020/01/27(月)

台湾土産にもらった狼紅茶です。
口元がかわいい。












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2020/01/28(火)

毎年だんだんカタログが豪華になっていってこわい。
これどうじんし即売会で買ったら3500円くらいじゃない?
(阪神、阪急、大丸のカタログ)
ちょっと下見程度の感じで、友達と買い食いしたりなどして
ぷらぷらしました。今週末くらいに本気出すぞ。








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2020/01/29(水)

映画かんそう
「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」

企画が難航し、何度も流れ、
キャストも変わり、けれど監督が根性で完成させた作品。

若手鬼才映画監督が、スペインで撮影中に、
かつて自分が学生時代に「ドン・キホーテ」を撮影したことを思い出す。
プロの役者は使わずに、現地の一般人に演じてもらったその作品が懐かしくなり、
監督は現場を抜け出して撮影した町に向かう。
しかし、主役を演じた靴職人の男が、
撮影をきっかけに自分をドン・キホーテと思い込むようになり、
またヒロイン役の娘も、セレブの仲間入りを夢見て都会に行き、
身を持ち崩したと聞き、主人公は罪悪感を持つ。
運悪く事故で警官を傷つけてしまった主人公は、
自称ドン・キホーテの狂人と旅をすることになるが…というあらすじ。

最近引っ張りだこのアダム・ドライバー氏が、ちょっと傲慢な若手監督を演じます。
監督の持ち味である絢爛豪華な怪奇シーンは健在で、スペインの風景も美しい。
微妙に原作に沿いつつ意外性のあるラストは良かった。
しかし、ギリアム監督作品を初めて見る人にとって
この作品はどうなのかは分からない。
年齢80歳近くでいらっしゃるので、女性のキャラクターはさすがに、まあその古い。

一瞬だけ犬の虐待シーンがあります。

ラストばれ

個性的な女性を描くのが巧いワイティティ監督作品を見たあとなので特に際立った。 
アイリッシュマンの時も思ったが、女性が妻・母・ヒロイン・娼婦のテンプレしかいない。
上手い女性キャラクターっていうのは、男性に変えても成り立つけど
なぜか女性の方がしっくりくる、そういう感じだと私は思う。

あと17世紀初頭のスペイン侯爵家を模した館で(たぶん)、
余興の巨大な山車を運んでくるのが、
アフリカっぽい腰蓑と扮装の男たちというのは少しやばい。
メインの登場人物女性2人は男性から暴力を受けており、
管理職らしき女はいない。暴力を受けている女は救済措置がなく
公衆の面前で夫の靴を舐めさせられる、これも少しやばい。
でも一番やばいのは、ムスリムの女性たちがニカブを取ったら
男性であることが分かるシーン、
「自爆テロだ!」って皆が叫んで警護がボスを体でかばう余興。

誰かなにか意見しなかったのか。
やばいというのはキレキレという意味じゃなくて、
大学生が糞便と性器しかジョークの持ちネタがないみたいな、その類のやばいです。

靴職人がドン・キホーテとして、若い娘を酔漢から助け、
狂気が芽吹くシーンはとてもよかった。
その狂気が継承されるところも。

靴職人の憑依型俳優ってもしかしてダニエル・デイ=ルイスと言いたいのかな?




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2020/01/30(木)

ドラマかんそう
「シリーズ・横溝正史短編集II
「金田一耕助踊る!」貸しボート十三号」

NHK BSプレミアムの
金田一耕助ドラマシリーズ第二弾です。
貸しボート十三号のドラマ化って珍しい気がする。
私は初めて見た。

そういえば被害者がクズで、愉快なホモソーシャル村!みたいな話だった…。

結末バレ
逆玉の輿チャンスに乗るために、
火遊びをしていた相手の人妻を殺したボート部の青年が、
現場を婚約者のお嬢様に見られて、
仕方ないから彼女も殺そうとしたら、
逆に殺されてしまって、
彼の親友たちが、部の名誉と、
彼の名誉と、お嬢さんの名誉を守るために
死体に細工するという、そんな感じの話。
半世紀後の我々の倫理からすると、
さっさと通報しろ…としか言えない。

ところで今回のドラマシリーズの最終回が犬神家なのですが、
30分の犬神ってどんな話なんでしょうね。
金田一さんの回想かな。







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2020/01/31(金)

ドラマかんそう
「シリーズ・横溝正史短編集II
「金田一耕助踊る!」華やかな野獣」

富豪の財産を相続した娘が、
定期的に乱交パーティを催していたが、
ある理由から金田一耕助を雇う。
そんな彼女が殺害されてしまう、というあらすじ。

金田一さん以外を全員女性が演じるという変わった演出。
おっさんがたくさん出てくるが、それも女性。
宝塚的な耽美な男装ではなく、本物志向のおっさんだった。

金田一さんが踊りながら推理するやつは
やめたほうがいいんじゃないかなと思いました。
演出の人が若い方かと思ったが、そうでもなかった。




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