11月日記

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2019/11/01(金)

読書かんそう
「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー
ヒーローズ・ジャーニー」
スティーブ ベーリングさん

映画インフィニティー・ウォーの補完的な小説。
ウォンから見たストレンジ、ネビュラから見たガモーラ、
ヘイムダルから見た神兄弟の話、3本がメインで
そこにアイアンマンとキャプテン・アメリカのパートが混ざります。

この手の補完小説はネットにたらふくあがっていて、
しかも結構レベルが高いので、
わざわざ買って読むほどではないかな…?という気はした。
公式ならではの攻めた設定が、もっとほしかったかな。








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2019/11/02(土)

色々感想

TOKYO GRIND HORROR CHANNEL(ジャンプ読み切り)
科学+霊退治ものという生存競争の激しいジャンルですが
弱い子役が女子で、助ける脳筋ゴリラも女子、
やや変化球気味でおもしろかった。
何回か読み切りを描いている人ですね。

チェンソーマン(ジャンプ掲載)
前回のキスで口の中にゲロを吐かれる、
今回のキスで舌を食いちぎられる、
青少年のトラウマ製造機になってるこの漫画!!

Dr.STONEの番外編連載が始まりましたが、描き手はBoichiさん!!
つまりジャンプで週刊連載を2本もつということ。
長らくジャンプの読者をしてますが、初めての事例の気がする。
作画スピードがケタ違いなんでしょうねおそらく。

舞妓さんちのまかないさん
すうちゃんにとって、キヨちゃんと健太は
見ているだけで元気をもらえる存在。つまり推しなんですね。
推しと推しがくっついたら自分は寂しいけど嬉しい…なるほど分かる!!

リュウソウジャー
ええー!仲間になるの!?
だって後ろから斬りつけた時、
本人の意思8割、操られ2割って感じじゃなかった?
斬った後も、苦しんでる様子が微塵も見られなくなかった?

いだてん
敗戦すぐあとのロンドンオリンピックは参加が認められなくて
それで同時刻に日本だけでオリンピックやったりなんかしてたのか。
知らなかった。

フィリピン遠征で「人殺し」と罵られて
「アジア各地でひどいこと、むごいことしてきた俺たち日本人は、
面白いことやんなきゃいけないんだ」という流れ
今週は完全に私はアウトでしたね。
自分達が面白い事をやりたいだけなのに、
贖罪にもなると勝手に考えるのはどうなのか。
昔いじめをやらかした奴が
被害者を笑顔にしなければと考えるのに似ている。

まあ数ミリでもずれると怖い話になってしまう
難しい箇所を現在走っているのは分かります。

シャーロック(ドラマ)
語られざる事件の「ジェイムズ・フィリモアと傘」
なのだそうです。みんなよく覚えてるな…。

グランメゾン東京
なるほど天才でも一線を退くと時代遅れになる、確かに。
漫画家でも3年描いてなかったら、
最先端の作品はしばらく描けないもんなあ。

茄子と、カルダモンでゆっくり臭みを抜いたレバーと、
カカオの入ったチョコレート生地を薄くパリパリに焦がしたものを
重ねた「ナスのプレッセ」食べたい…!!
プレッセは、色々な食材を重ねたテリーヌなのだそう。
(茄子の近くに生えてたカタバミを飾りに使うんだけど
近くに生えてるものは相性がいいって理屈は初めて聞いた)

このドラマの天才料理人キムタク、あんまり傲慢じゃなくない?
単に自分が料理に命を懸けているから、
他の料理人にも同量の情熱を要求する面倒なひとでは?
それでそういう料理バカが嫌いじゃない人達が
ついついキムタクに着いてきてしまうという話では?

私、ナッツを入れたのはアメリちゃんだと思う。
これを入れたらパパとずっと一緒にいられるよ、
とかお母さんに言われて云々。

相棒18
別に死ななくてもよくない…?
辞めなくてもよくない…?と思いました。
私の性格が適当すぎるのか。
前回と今回女性脚本家さんですね。










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2019/11/03(日)

シリル 更新「バースデーと贈り物」



今日はシリウスの誕生日です!おめでとう、シリウス!



ネットで見掛けましたが、なんでも今年で還暦なのだそうですね。
還暦かあ…!!
まあ東洋の風習は置くとして、魔法界での60歳って
マグルの何歳くらいのイメージなんでしょうね。
時々とんでもない年齢の魔法使いがいるじゃないですか。
全員が長生きなのか、そうでもないのか。




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2019/11/04(月)

読書かんそう
「三体」
劉慈欣さん

オバマ元大統領が夢中になったという触れ込みで
非常に話題になった中国のSFです。

文化大革命の暴虐の描写から始まって驚いたのですが、
中国的には現在、文化大革命は誤りだったという認識だけど、
あまり大っぴらに話題にされても困るという扱いのようだ。
(本来は文革からスタートするが、本国版は順序が差し替えられたらしい)
(英語版、日本語版は初稿通り文革からスタートする)

文化大革命で何もかもを失った文潔という女性の話に始まり、
ナノマテリアル研究者のワン・ミャオが、
高度な技術の使われたオンラインゲームを探る話になり、
科学者の相次ぐ死亡事件が絡み、
すべてが収束して驚愕の展開をします。
登場人物も話も理系ですが、べつに何の素養もなくても読めます。
前半の、ジャンルさえ分からないワクワク感がすごかった。

文化大革命絡みの、愚かで醜い人間のターンは非常につらいですが、
50ページほどで終了するので何とか読み通せるし
書き手を信頼できる…と思いました。

女性と男性で能力・性格の差がほぼないので
ストレスなく読めます。
男性に比べて女性が優しかったり、倫理的であったり、
感情の振れ幅が大きかったりはしない。
割りと登場人物みんな淡々としています。

三体問題については本当に分からないというか、
そもそも三体問題を知らなかったので、
当然ラグランジュポイントや
ポアンカレ予想の中身もよく分かってなかった。
カバー裏に書いてくださっている説明を見ても残念ながら分からないし、
動画を見ても結局分からなかった。
惑星の初期位置と惑星間の距離に何の設定もないんだろうか?
考えても仕方なくない?

英語版翻訳はケン・リュウ氏が手掛けているらしい。ソォォォォイ!!
自分の作品の執筆もお願いします!!

内容ばれ

三体星人の性格というか思考が
わりと地球パートの政府高官そのままなのは気になる。
まあ三部作なので理由があるかもだけど。

1人だけ精神が健やかで、
別の番組から出張してきたような体育会系の史強兄貴、
頼もしいです。続編でもどんどん活躍してほしい。

すぐに舞い戻ってきてやるぜ!って息巻いてたひとが
網膜で個体識別してるから、永久ブロックだよ…って言われた途端に慌てるの、
ソーシャルゲームのアカウントロックに似ている。

太陽に向けて強力な電気信号を発する実験を行う必要があるが、
赤い恒星に向けて何かを撃ち込む行為に
政府がどういう印象を持つかを恐れて実行できないというシーンがあり、
ニュアンスとしてはおそらくブラックな笑いなんでしょうけど、
科学にメタファーを持ちこんで
大真面目に粛清したりしてた時代が本当にあったんだろうか。
政府高官ってみんな文系なんですかね。あと、太陽って赤いか?
(追記:教えて頂いたのですが、太陽はダイレクトに毛沢東の象徴なのだそうです。
「東方紅」という歌がありました)

人間という愚かで汚い種族は滅べというキャラクターに
いつも思うんですが(三体の場合は地球上の生物すべてが対象だけど)、
周囲のごく一部、あるいは所属国家は愚かで汚いかもしれないが
どうしてそれを突然地球規模まで拡大するんだろう。
地球人全員が愚かで汚いという根拠が
あったとしても、自分の認知および自分が
狂っているとは絶対に考えない、
その強い自己肯定はどうやって育てたんだ。

これだけ文化大革命って何度も書いたら、
当サイト、中国から閲覧できなくなるかしら?
確認する手段がないから分からないけども。








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2019/11/05(火)

映画かんそう
「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」

遥か昔から27年周期でデリーの街に蘇り、
多数の人間を食って再び眠りにつく「it」。
子供時代にitを撃退したルーザーズクラブの少年少女たちは街を出て大人になり、
それぞれ社会的に成功していたが、1人デリーに残っていたマイクから
itが目覚めて、殺戮が始まったという連絡を受ける。
彼等は約束を果たすために故郷へと車を走らせるが…というあらすじ。

ペニー・ワイズさんによるホラーショウたっぷり3時間。
ビルがジェームズ・マカヴォイ、ベヴがジェシカ・チャスティンという配役なので、
ペニー・ワイズさんは20分くらいで丸焼きにされて、
その後は炎の周りで歌ったり踊ったり過去話に花が咲いたりするのでは…
と思ってましたがそうでもなかったです。
原作ではそもそも冒頭のジョージィのシーンのあと
マイクからの連絡があって話が始まり、
徐々にデリーでの記憶が戻っていく構成なのですが、
大人時代と子供時代を前後篇で分けたので、
3時間のうち2時間くらいはオリジナルストーリーだった。

こわいものがバーンと出てくるのが駄目な人は、この映画無理かもです。
それこそモリモリ腹いっぱい、手を変え品を変え、ドンドコ出てきます。
監督さんは視覚的恐怖一本押しなので、音や気配の怖さはあまりない。
私は冒頭の、ペニー・ワイズさんが登場するまでが一番怖かった。
(あれも原作冒頭のシーンですけど)ペニワさんが出るとむしろ怖くない。

ダイナミックげろシーンと、普通のげろシーンがあります。

ラストばれ

思い出の品を集めて燃やす儀式とかは、あれはオリジナルです。
itの正体も、めっちゃ宇宙っぽくなっちゃって…。
そして亀はとうとう出てきませんでしたね。
ベンの視聴覚室のシーンでカメオ出演してた。

カメオと言えば久しぶりのキングのカメオ出演(古道具屋の主人)
おおむかしはめっちゃカメオででまくって、
1度は主演までなさっているのですが、(なので演技が板についている)
随分と容貌が変られていて、私も年を取るわけだわとしみじみした。

ベヴがかつての自分の家を見に行く場面は、
原作、1回目の映像化、今回、全部にありますが、
やっぱり優れたシーンですね。今回はおばあちゃんダンスが最高でした。
ティーカップの色が描写と違うけどな(キング警察のキング棒)。

私の原作2大地雷の残りの1つ、ビルとベヴの謎の不倫も
当然カットされていて、やったー!と思いました。
(それいらんやろ…って変な性行為を入れるの、キングの癖なんですよ)
(あと今の倫理観で子供にそれはまずいというのも丁寧に取り除いてある)
(違法ハーブでラリるのとか……)
ベンとベヴの話は原作よりも更に可愛くなってて嬉しい。
そして1回目映像化版よりもベンのイケメン度がアップしていて、
もし3度目の映像化があったら、
今度はヘンリー・カヴィルさんあたりをキャスティングしないといけないのでは…
と思いました。

リッチーの性指向の話は原作には全くないので
ちょっとびっくりしました。原作にない恋愛要素…ハッ!二次創作!?
(関係ないですが最近時々洋画でスト2を見掛けるのは何でなのか)
エディとスタン、今回はいけるのでは…?と思いましたが今回も駄目だった…。

最後突然ペニー・ワイズが「大人になったな…」とか言い始めて
なんか良い話風にまとめようとしていて笑いました。
ルーザーズクラブのみんなも困っちゃうよ。











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2019/11/06(水)

映画かんそう
「天才たちの頭の中 世界を面白くする107のヒント」

英国屈指のメジャー広告代理店勤務の監督が
創造とは何かという疑問を抱いて、世界の様々な業界のトップランナーに
「なぜあなたはクリエイティブなのか?」という疑問を投げかけるドキュメンタリー。
会社のコネがなければ成立しないコンセプトだと思うけど
20年以上かけたインタビューはさすがに豪華。
(ただしちょっと映るだけの人もいます)
デビッド・ボウイ、オノ・ヨーコ、
スティーブン・ホーキング、ビル・ゲイツ、ダライ・ラマ、
クエンティン・タランティーノ、スパイク・リー、デヴィッド・リンチ、
イアン・マッケッラン、サミュエル・ジャクソン、ウィレム・デフォー、
山本耀司、ヴィヴィアン・ウェストウッド、
ネルソン・マンデラ、ミハイル・ゴルバチョフ、ヤーセル・アラファト、
ジョージ・ブッシュ、ウンベルト・エーコ、ジョージ・R・R・マーティン等々、
故人含む107人の回答映像が流れます。

ざっくり分けると
「才能を与えられたから」
「みんなでなんかするのが楽しいから」
が2大派閥。もちろんそれ以外の回答も色々とありますけど。

「凡人は奇抜なアイディアを垂れ流すだけだがクリエイターは
それに秩序を与えて形にする事ができる」
「創造には善が必要」
「公共的平等さなど馬鹿馬鹿しい」
色々なスタンスが聞けました。

多彩な年齢の人が回答する様子を見ていて、
・美や善や才能など様々な抽象概念について考える習慣があるか、
・人の質問を正確に理解できるか、
・適切な言葉を選ぶスピード、
は如実に出るなあと思いました。
中にはやっぱりちょっと的外れな回答もあった。
ジョージ・ブッシュさんは、体調が悪いのかどうしたのか、大丈夫か?と思った。

内容ばれ
回答がキレキレだったのはホーキング博士で
「どこかに着くよりも楽しい旅を続けたい」
「創造性のない科学など、古い数式をこねくり回すだけだ」
あの回答が、打合せなしに瞬間的にあの場で出たものなら
頭の中がどうなっておられるのか。
あとマンデラ元大統領、
めちゃくちゃ不意をつかれた質問にもかかわらず早く鋭い回答、
私が仮に英語話者でも元大統領と対等に会話が交わせたように思えない。

しかし質問者が途中で
「性と創造とは」「科学と創造とは」「政治と創造とは」
と微妙に質問の内容を変えるのはどうかと思った。

デヴィッド・リンチ監督が「みんなでものをつくるの楽しいから」派だったのは
なんとなく意外だったけど、リンチ監督のインタビューのときだけ
照明の調子が悪くなったのはちょっと面白かったですね。

あとRRマーティンは才能を受けたから派なんだけど
「突然才能がなくなって書けなくなるかも…」
っておっしゃっていて、私からするとバリバリの技巧派に見えるのですが
先生は才能で書いておられる感覚なのね。これも意外。








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2019/11/07(木)

2019年全国高等学校クイズ選手権(第39回)

わりと前回の方針そのままで、
高い柱に効率よく輪投げを行ったり、
重いモアイを道具を使って運搬したり
工夫して風船をたくさん集めたり
視聴者も一緒になって考えて、なるほど、
と思えるような出題中心だった。
私は出題の3文字目でピンポンと鳴らして答える、
高みの領域の対決が好きなので、
このままバラエティ路線が続くならもう見なくていいかな?
という気はしました。
たぶんバラエティっぽいほうが視聴率が取れるのでしょうな。

一連のイラスト群の中に法則を見つけて
その法則に合った絵を選ぶ出題は良かった。
お札、新聞、ハガキ、野球→裏表がある
杯、畳、滴、米俵→単位になっている
という感じの。

広島のAICJという新設校、海外大学合格を目指すというコンセプトで
生徒さんもユニークな感じで面白そうだった。
まあ世界大学ランキングで、他アジア勢に
どんどん追い抜かれているもんね日本の大学。

優勝は京都府立洛北高校でした。








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2019/11/08(金)

ドラマかんそう
「八つ墓村」

母を亡くし天涯孤独に暮らしていた青年が、
自分を探していたという地方の素封家に呼び寄せられ、
郷里に戻るも、自分の父親が恐ろしい大量虐殺犯だったと知り、
そして遺産を巡る殺人事件に巻き込まれるというあらすじ。

フィクションの田舎で、髪をふり乱した高齢の女性が
「たたりじゃ〜!」と叫ぶパターンの原型はこの作品の濃茶の尼です。

今回のドラマは八つ墓映像化の際に大抵カットされるような
細かいエピソードが丁寧に拾われてました。
消されがちなヒロインの典子も、ちゃんといた。
そのせいで色っぽい未亡人の美也子さんと、
天真爛漫ないとこの典子ちゃん、
清楚な姉、全員から矢印を向けられ、
大金持ちの遺産を相続してくれと言われた俺!
どうなっちゃうの〜!!!みたいで笑ってしまった。
でも前回に引き続き後味はものすごく悪かった…。

金田一さん役の吉岡秀隆さんは
1977年版の「八つ墓村」で 本作の主人公
寺田辰弥の少年時代を演じているんですね。

内容ばれ
ちなみに原作より辰弥さんの性格が悪い。

素封家の妻帯者が道端で若い女を攫って
自宅に監禁、性暴行を働くのですが、
その娘息子が目撃しており、
「女の人がかわいそうだよー」と言うのに
妻が「ああ見えて喜んでるのよ!」
というシーンがあり、ここまでやらなくても…って思いました。

あ、懐中電燈の向きは上ではなく、前方を向いてた。
でも昼間の凶行だったので、夜まで消しておいたほうがよくない?

ラストシーンが小竹さんの首吊りだもんなあ…。
子供が見てたらトラウマだよこれ。
尼子の落武者は、もうちょっと武士感のある、
死ぬのが上手い役者さんにしてほしかったかな。
なんか普通にウェイウェイした集団に見えました。
(豆知識:1977年版は落武者の中に田中邦衛さんがいる)

ヒロインの典子さん問題
小学生の頃に読んだ時、病名は書いてないが
「知能に問題のある子なのだな」という風に私は理解して、
映像化の際に彼女が削られるのはそのせいだと思っていた。
(洞窟の中で性行為に及んだことが事後報告で語られるのだが、
現代の倫理観では少々まずい。
その後なぜか普通の女性っぽくなるのだがどう解釈したらいいのか分からない)
そうしたらこの前wikipediaの八つ墓村のページを見たら
年齢より幼い女性と書いてあって、私の変な勘違いかと思って
横溝友達に確認したが、友達も私と同じ解釈だったので、
wikipedeiaは婉曲に書いているのか、
それとももしかすると現在の版では色々削られているのかもしれない。
検索してみたが、私と同じ解釈をしている人が少なからずいらっしゃるけども、
過半数というわけでもない。なぞ。






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2019/11/09(土)

色々感想

鬼滅(ジャンプ掲載)
無惨様の「普通の人間は鬼に親兄弟を殺されても、
天災に遭ったようなものと諦めるのに、
そうせずに復讐しようとするのは鬼殺隊士が異常な人間だからだ」
という理屈、凄すぎて震えたけど(セリフは正確ではない)
21世紀のヴィランってこういう認知の歪み、
精神疾患要素を含む流れなのかなと思った。「ジョーカー」然り。


舞妓さんちのまかないさん(サンデー掲載)
キヨちゃんが愛宕山にお札を取りに行く話!
普段からフラフラしているけど大丈夫なのキヨちゃん…。
1000m近くあるよ…。(来週に続く)

銀の匙(サンデー掲載)
おめでとー八軒くん!
もうこれフィナーレに向かってるんかしら。

いだてん
「功名心で組織委員会に名を連ね、記者が集まる公開討論にしか顔を出さん」
「小役人風情が口を挟むんじゃないよ」
「だったら渋滞なんとかしてくれよ。国民の生活、もっと豊かにしてくれよ。
 国民の一人一人がさ、
“俺のオリンピック”だって思えるように盛り上げてくれよ、先生方!」
ヒエー!斬り込むなあ!
そしてこの週から主要登場人物になる予定だった人物が脱税で捕まったため
急遽短縮版に。1年と長丁場なドラマだけど、
こんなにいいタイミングで出演者が何度も不祥事を起こすってあり得ますか?
がんばえー!クドカンがんばえー!

シャーロック
マーゲイトの婦人事件なのだそう。
いじめパワハラによって追い詰められて自殺した青年、
父親は無関心だった。哀れな母親が思いつめて復讐!という
相棒っぽいテンプレ話にしたくなかったのは分かりますが、
息子は母親の過干渉にも悩んでいた、
死の要因の一部は母親!みたいな結末には、ちょっと??だった。
過干渉は家を出れば全解決だし、悪いのはパワハラマンでしょ…。

グランメゾン東京
どうしてもミッチーが必要なキムタクだが
ミッチーはシングルファザーなので娘が大事。
キムタクは料理に人生の時間全て捧げろというスタンス。
でもオーナーシェフの鈴木京香さんが、黙れキムタク
全員で育児をサポートするから来てくださいと言う、
あっこれって「二ツ星の料理人」の補完だ!?と私は思いました。
私あの映画で主人公にむかついたシーンが幾つかあったんですが、
「娘の誕生日にお休みください」って言った部下の女性シェフに、
ぬるい事言うな!却下!
だが俺が気まぐれに与える優しさには全員感服!
みたいな流れだったんですよね。
その点については結局最後まで反省も気付きもなかった。
でもこのドラマは京香さんが上司なので立場が強い。
天才と凡俗が殴り合ってより良い環境になる流れだといいなと思います。

あとミッチーに未練タラタラなキムタクが
密かに娘ちゃんにキャラ弁を作ってあげてたんですが、それがナルト。
フランスでは人気なのだそうです。連載終ったのは知らなかった様子。
(ミッチーは知ってた)

鹿の血は卵白に近いそうです。
えっ。哺乳類の血って種族によってそんなに成分が違うもの?
鹿の血のマカロンという商品も実在するみたい。
ただ、鹿を媒介に人に感染する肝炎ウィルスもあることから、
ドラマのレア鹿肉描写を問題視する声もあるようです。

(続く)









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2019/11/10(日)

(続き)

相棒18
父親の暴力に苦しめられている母娘がいた。
娘は身の危険を感じて父親を殺す。
→分かる

父親の実家の名家が家の恥を恐れて母親に
一生面倒を見てやるからDVはなかったと証言しろと指示。
母親は従って娘が実刑判決。
→まあそういう人もいるかもしれない…?

その後、娘は有名詩人になるが、心の美しい娘は誰も恨んでおらず
迷惑がかかることを恐れ、学生時代から味方だった友人に影武者を頼む。
→迷惑がかかるというのは実家に?

ネットで詩人の前科の事を書かれ、
喫茶店のマスターしか知らない事実が書かれていることから
1千万円を持って店に行き、ネット中傷をやめるよう懇願。
激高したマスターに殺される。
→分からない。同じ情報は冠城さんも知っている。
金銭目的だとどうして決めつけるのか。なんで1千万円なのか。
多いかもしれないし少ないかもしれない。なぜ事前に打ち合わせないのか。

犯人のマスター、なぜか詩人の家まで行って
同居の友人を殺す。
→分からない。相談されていた場合の口封じか?
相談されていたら訪問時点で即通報されるだろう。
そして何も知らなかったとしても、よく知らない(顔見知り程度の)
男性を家にあげてその男性の淹れた飲み物を飲むか?
いまの東京にそんな警戒心ゼロの若い女性っているか?

そして冠城さんが昔付き合っていた女の人が
父親を殺した前科を持っていたことが判明するのですが、
「冠城さんって人を見る目がないんですね。
今後はちょっとモテるからって調子に乗らず云々」って
本人に面と向かって言うのをコメディシーン風に書くのって
人の心がねぇ〜〜!!えげつね〜〜!!と思いました。

脚本が先週と同じ女性だった。
女性というか、人工知能によって書かれたような話だ。


PRINCE OF LEGENDの続編がスタートするのですが、
界隈があまりのシュールな内容にざわざわしていました(笑)。

ドラマ「貴族誕生 −PRINCE OF LEGENDー」
https://www.youtube.com/watch?v=HIk-M4r8PLg&feature=emb_logo









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2019/11/11(月)

映画かんそう
「ターミネーター ニュー・フェイト」

ターミネーター6作目にしてキャメロン復活(製作ですけど)。
「T2の正当な続編!」という宣伝文句で、
新シリーズも視野に入れた展開です。
監督ティム・ミラー、脚本デヴィッド・S・ゴイヤー他2名。

メキシコの自動車工場で弟と一緒に働くダニエラは
ごく普通の女性だったが、そこに殺人マシーンが現れ
彼女に襲い掛かる。間一髪彼女を助けたのは
長身金髪の女性だった…というあらすじ。
序盤はT1そのままの展開ですが、徐々に変奏曲になり、
そして懐かしい登場人物が出てきます。

今回の敵Rev-9、固体から液体への変化が可能で
更に骨格とそれ以外に分かれて活動する事ができます。
破壊が難しいので、ひたすらずっと追いかけてきますが
グレースの鉄槌アクションが特に良かった。
あとやっぱりサラ・コナー。
重火器をぶっ放すクールな初老の女性で
味方でメインキャラクターなのって本当に希少なので
(あとは「MMFR」「RED」、「リメイク版ハロウィン」くらい?)
それだけで加点30点!

T2に思い入れの深い人(私もです)は
ちょっと歯を食いしばれ。でもこの映画好きです。
(予告は見ないほうがよかったな…と思った)

オチばれ注意!

3、4、5は無かった扱いとなった。
これまで修羅の道を歩んできた全時空、全アースのジョン・コナーに
お疲れ様って言いたい…。
そしてすごい百合を見せてもらいましたけど、
あとは百合に任せておやすみジョン・コナー。

この世界のタイムリープの法則は上書き形式で、
スカイネットの誕生を阻止したにも関わらず
ジョンが消えていないことから、タイムマシンによって起こった出来事は
変更不能というのが6のルールなのだと思います。
故に、スカイネットが消える前に
あちこちの時間に複数のT−800を送り出したなら
それが消えずに出てくるのはまあ納得。
ただ、グレースの上司が、協力者の位置を刺青にしたのに、
サラに関してまったく申し送りがなかったのは不可解です。
あそこで協力関係になれなかったら危なかった。

どうでもいいですがタイムマシン、マッパと光球は同じ仕様なのに
高低の算出だけ甘くなってない!?地面に出してあげなよ!
あとRev-9の骨格分離、質量保存の法則は気になりました。

「ただの凡人」とか「聖母の座は譲るわ」とかがミスディレクションで、
ちょっとしたどんでん返しがあるんですが、
女性に大きく作用するカタルシスで、
男性のほうはたぶんイマイチぴんとこないのではないかと思います。
あとこういうSFアクション大作で感情移入できる男性キャラクター不在、
という例がほぼないため、投影なしに映画を見ることのできる一部の男性以外には
不評だろうなと思いました(何度か同じことを書いてますけど)。

逆に言えばシスターフッド、女子エンパワメントを描いた映画で
SFアクション大作は少ないので希少な映画だと思います。
キャメロン御大がプロットにどの程度関与なさったか分かりませんが
まあ昔から女鬼軍曹好きですもんね…。
でもジョン・コナーと同じで、一体どういう心境で送り出したのか気になります。
(山奥に隠れて過ごすのは御免、ってあれT3への皮肉かな…)

しかし結局ジョン・コナーがいなくても、次の指導者が現れ、
その指導者が倒れても結局誰かが人類を勝利に導くような気がします。
むしろタイムマシンに頼るのは敗北フラグだよAI…。









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2019/11/12(火)

映画かんそう
「永遠の門 ゴッホの見た未来」

苦難に満ちたゴッホの生涯をウィレム・デフォーが演じます。
顔立ちはそんなに似てない筈なんですが、
ものすごくゴッホに見えます。
笑うと、あっデフォーだ!という感じ。

絵の色彩比率に近い風景、風の音、
自然と向き合うゴッホ、不器用な会話、芸術論…
と淡々と進むゴッホのPVなので、
体調が万全でないときはやめておいたほうがいい気がする。

ゴッホの精神状態が徐々に悪くなって、
シーンが途切れて、ふと気づくと精神病院にいたりするので、
映っている人や会話も、現実にあったことなのか
段々疑わしくなってくる。
とくに唐突に出てきて唐突に芸術論を述べて退場した
神父のマッツミケルセン、あれ一体何だったの…。
カソックなんか着ちゃって、ふじょしの妄想かと思ったわ。

オスカー・アイザックがゴーギャンを演じたので、
こんな悪いゴーギャン見た事ないってくらい悪かった(笑)
金めあて!?そうなんでしょう!?

視界の下半分がぼやけたり、会話が脳内でリピートされたり、
突然フランス語になったりするのは、認識能力の低下を表現してたのかな?
俗説の「ゴッホの絵はすべて閃輝暗点を描いたもの」
っていうのが印象深くてずっと覚えてるんですけど、
いや、本当に視界が常にあんな風だったら、
そりゃあもう色々無理ってもんですね。

タイトルは、地平線一直線の構図を見ると
そこに永遠を感じるというゴッホのセリフから。
製作ペースがほぼ1日1枚ですごいなと思った。

ラストばれ

他殺説を採ってます。
珍しい気がする。






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2019/11/13(水)

映画かんそう
「若おかみは小学生!」

公開当時非常に評判のよろしかったアニメ。
たしかに、家族友達、子供、男女、
関係なく楽しめると思います。
原作は20巻まである令丈ヒロ子さんの児童書。
1巻につき1ゲストの問題を解決する形式のようですが、
その数巻分の話を合わせてあります。

交通事故で両親を亡くし、祖母の切り盛りする温泉旅館
「春の屋旅館」で若おかみとなって
滞在する客の要望を叶え、楽しんでもらおうとする苦闘と、
春の屋旅館に出没する幽霊たちとの交流、
同じ温泉街にある高級ホテルの跡取り娘との切磋琢磨が
春夏秋冬を通して描かれます。
(知らない間にTVアニメも放映していたそうだけど、私は未見です)

登場人物は皆よいひとたち、よい子たちで
嫌なシーンがない。
食べ物が綺麗でおいしそう。お酒もとてもおいしそうでした。







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2019/11/14(木)

「佐竹本三十六歌仙絵巻」という鎌倉頃に作られた絵巻があって、
それは久保田藩主、佐竹家に代々伝わっていたが、
明治維新以降の没落により、絵巻も売却せざるを得ず、
競売の末、当時の金額で35億円ほどで落札された。
しかしその持ち主も2年後に困窮し絵巻を競売にかけるが
今度はその代価を支払える人間がいなかった。
協議の結果、益田孝氏が取りまとめ人となり、
絵巻は37枚に分断され、個別に売却されることになった。

コナン君の映画のネタみたいですが、
そういう経緯の絵巻が
京都国立博物館にて特別展
「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」で
37枚中31枚という史上最大規模で展示されているとのことで、
私は全く知りませんでしたがお誘いいただいて行ってきました。

絵の技巧や紙の贅沢さもさることながら、
分割された絵を買った当時の財界人の一覧表が面白かった。
三井・野村・三越・住友など、よく知る名前が並んでいました。
あと職業欄に「素封家」とあって、職業なのか…?と思ったりした。
当時の財界人は号を持っている人が多く、そして
「虎大臣」とか「電力の鬼」とかカッコいい二つ名があったりして、
名前に併記してあってアニメの人みたいだった。

絵は男性歌人よりも女性が人気で、
特に斎宮は最高額が付いたとのことなのですが、
購入する絵は公平にくじ引きで決められたそうです。
(使われたくじも展示してあった)
しかし発起人の益田孝氏は全然欲しくない絵が当たって
ブンむくれていたら、気を遣ったひとが斎宮のくじと交換してくれたらしく、
全然公平じゃない(笑)と思いました。でもいますね、そういう偉い人。

富豪の趣味人は当然茶を嗜んでおり
買われた絵は趣向を凝らした表装をされて茶室に飾られました。
私はわりと絵巻物が裁断されるのに残酷さを感じますが
国外散逸を避けるという点ではまあ仕方がなかったのでしょう。
現在絵の多くは美術館など団体所蔵のものが多いですが、
個人蔵のものもあり、やはりそういう絵は出展されていません。
(一番人気だった斎宮もそう)









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2019/11/15(金)

舞台かんそう
「修羅天魔〜髑髏城の七人」Season極

花、鳥、風、上弦の月、下弦の月、と連続公演を行った「髑髏城の七人」、
そのドクロイヤーのフィナーレとなる作品です。
それにふさわしい、驚きと華やかさのあるお話でした。
Season極は、髑髏城の七人という舞台劇から主要登場人物3人を抜いて
1人にまとめたストーリーなんですが、
いやあ、もはや髑髏城に変えるところはないだろう、と思ってましたが、
案外できるもんですな。
現在の中島さんによる、過去作品のアップグレードという感じ。
(でも捨之介、蘭兵衛、極楽がいなくなるというか、溶けるので
彼等に思い入れの強い人には、少し受け入れ難いかも)

主演は天海祐希さん。
舞台がぱあっと明るくなるお姿と、低いドスのきいた声、
緊張感と殺気、男性の役者さんと女性の役者さん、
両方の良いところがある演技でした。
捨之介が背負っていたつらいものが、
女性主人公になる事によって、しなやかに受け流されて、
すごいハッピーエンドの髑髏城でした。
「髑髏城の七人」を見るのは今回で10パターン目ですけど、
とうとう迎えたトゥルーエンディング…って、ちょっと思いました(笑)。
冒頭の口上が
「修羅と仏の一重の境、 渡り歩いて居どころ知らず。
渡り遊女を名乗っていても、紅は血飛沫、吐息は硝煙。
それが定めの極楽太夫!」なんですけど、
これだけで気分ブチ上がりでした…。

ただしこの「極」から見ると、普通にワクワクするスペクタクル演劇なので、
ほかの髑髏城を一度ご覧になってください。
そうですね、私のイチオシはアオドクロですが、
劇場で観るのが難しいので「下弦の月」とか如何ですか。

下弦の月予告
https://www.youtube.com/watch?v=ZlWKOaIC9Gw

一律2000円、割引なしですが、
観劇する事を思えば全然安い。チケットも簡単にとれるし。
花鳥風月極DVDボックスだと、5まんえんもするのです。

2019年現在 ゲキシネ公開予定一覧
http://www.geki-cine.jp/schedule/

オチばれ

男主人公に男狭霧もなかなかよかったですけど、
女主人公に女狭霧もいいですね…!T6といい、これは世界的流行の兆では?

信長なのか影武者なのか分からないというのは、
かなりどきどきする仕掛けでした。
そして捨がいないので、1人足りない!
6人しかいない!どうするの!?というのもかなりドキドキした(笑)。

天魔王がアホだな…というのはシリーズずっと思ってたんですが、
この天魔王はかなり改善されてた気がします。
信長が手出しをせず、ただ愛でていた女を、
どうしても手に入れたくて、それで判断が狂ってしまったという背景が
なんとなく察せられて。

最後、完全復興した無界の里で
極楽太夫が出て来てフィナーレかなと思ったけど、それはなかった。残念。
これまで何度となく虐殺されてきた無界の住人が最後に蘇ったのを見届けて
髑髏城の見納めにしたかったなあ。
勿論あのセリフを太夫が言って、締めるというのも実にいいんですけどね。

まったくどうでもいいことですが、家康の首がものすごくよくできてた。
肌の質感、切断面といい、垂れ下がった何かといい、
舞台レベルの首ではなかった(首評論家)。







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2019/11/16(土)

色々感想

ハイキュー!!(ジャンプ掲載)
たぶん終盤の畳みに入ってるんでしょうけど、
スポーツ漫画なのにスポーツやってない部分でもすごく面白い。
海外生活での不安や落ちこみとか…。何でも描けてすごいなあ。

進撃(別マガ掲載)
割と最近、「もともと予定してた結末を変更して
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2みたいなラストにした」
って諫山先生のインタビューを読んだような胡乱な記憶があるんですが、
とてもそういう風になるようには見えない(笑)いまのところ。

たびたびデモンストレーション(ジャンプSQ掲載)
久しぶりの西尾維新さんと暁月あきらさんのコンビ。読みきりです。
思い立ったら行動せずにはいられない親友に振り回される女子高生の話。
光コメディ属だった。

金カム(ヤンジャン掲載)
え?どういう?頭の中に熊の人格を持つ版江渡貝くんみたいな感じ?

舞妓さんちのまかないさん(サンデー掲載)
キヨちゃん無事だった!よかった!
心配で眠れなかったスーちゃん、というオチでした。
というか、夜中に1000m登山して翌日朝から仕事!?
半分業務のようなものだから、お休みさせてあげて…。

サンデーに、コナン本編、安室さんの話、安室さんの警察学校の話、
並んでお休みって書いてあると、ふふって思う。

リュウソウジャー
パーやん!?(パーやんではない)
追加戦士枠じゃなくてアイテム枠だったの!?

時効警察
「カメラを止めるな」パロディ回。
撮影中に監督が殺される云々。
なんだなんだシャーロックと時空で連続パワハラ容認話か?

いだてん
しかし実在の政治家をこんな悪役にして大丈夫?
いや、後半でこの人もいいひとになるかもだけど。

シャーロック
一酸化炭素の漏れ出ている家を探すためだけにカナリアを買って、
そして事件が終わったら人に押し付けた!
2人で飼うんじゃないのかよ!?
これ最終回に守屋がダメだししてくれるといいんだがなあ。

グランメゾン東京
オープンに向けてデザートを完成させるために、
ホテルブッフェ勤務の女性パティシエをスカウトする一団。
その女性はあちこちで賞をとっているが
現在は気まぐれでホテルで働いている。
自分の才能を自覚していて、謙遜などはせず、
フォトジェニックなデザートを作り、インスタにアップする今風の料理人。

しかし彼女の試作品を食べた一同は、
コースのシメには相応しくないと判断し、天才キムタクは不採用を言い渡す。
陰でこっそりミッチーと沢村さんが相談し、彼女は必要だという意見が一致、
彼女の手助けをして再テストで認められるよう取り計らう…という流れだったのですが、
この時の沢村さんとミッチーの会話、「女性ならではの華やかなセンス」
的なセリフにブチ切れている人をネットで見掛けて
「エエー…」って思ったんですが、
ここは彼女の能力やセールスポイントを客観的に精査しているシーンで
キムタクにないものを彼女が持っていると、キムタクの才能の格を落とさずに、
視聴者に分かりやすく5秒ほどで伝えないといけません。
ほかにどんなセリフがあるっていうんでしょう…。

いやこれ本筋ではなく、カリスマグルメライターがオープン日に食事に来てくれて、
ライバル店から妨害が入る、運命の分かれ道の回だったんですけどね。





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2019/11/17(日)

映画かんそう
「エンド・オブ・ステイツ」

エンドオブシリーズ3作目です。
毎回監督が違いますが、今回はリック・ローマン・ウォーさんというひと。

仕事での負傷が原因の頭痛と不眠症に悩まされていたマイク・バニングは
周囲にそれを隠して任務にあたっていたが、限界が近付きつつあるのを感じていた。
大統領護衛中に襲撃事件が発生し、頭痛により後退していたマイク以外
同僚が全員死亡して…というあらすじ。

あれ?しかし今回の警護対象が、
じわじわと地位が上がってきたトランブル大統領(モーガン・フリーマン)なのです。
これまでマイクが命懸けで守ってきた友人のアッシャー大統領は名前さえ出てこない。
奥さん役も違う人だし、3作目は並行世界なのかもしれん…。

私はマイクが主人公なのかヴィランなのか分からなくなる残虐ファイトが好きなので、
2作目が好きかな…。今回も容赦なかったですけど。

結末ばれ

今回のヴィランは気持ち重くて、もてあまし気味のマイク・バニング…。
しかしなんというかこう、警護対象も敵も協力者も全員ご高齢の男性で
皺だらけの顔のアップが続いて、皺のない人もたまには映してくださいという感じ…。
ジェラルド・バトラー、急に老けこんで実年齢より10歳くらい上に見えるけど、
どうかなさったのか。

お父さんはチャーミング。マイクの残虐ファイトは遺伝だな。
それはそうと、脊椎は怖いから、休職して治療に専念した方がいいよ。









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2019/11/18(月)

映画かんそう
「ブライトバーン 恐怖の拡散者」

監督デヴィッド・ヤロヴェスキー
子供に恵まれなかった夫婦が、墜落してきた謎の飛行物体の中に
赤ん坊を発見し、自分達の息子として育てるが、
やがてその子はスーパーパワーを発揮し…という、
冒頭はスーパーマンそのもののスタート。
しかし子供は戦闘的な種族の生命体で、
やがて地球人に対する侮蔑と攻撃本能を抑えきれなくなり…
というあらすじ。どっちかというとホラーです。

ダイナミック反抗期。
気性荒めの男子くんは、地球人でもこんな感じじゃないだろうか。
お父さんお母さんお疲れ様です。

痛いシーンがあるので、苦手なひと注意。
そう、予告であったあれです。

内容ばれ

最初の蜂の話、ミツバチが命と引き換えに
高熱でスズメバチを殺す伏線かと思った。

暗黒スーパーマンはすでに「ザ・ボーイズ」で見ていたので
インパクトが薄れてしまったのは惜しい。
こういうアイディアはスピード勝負ですね。
というかお母さんが「ザ・ボーイズ」見ていれば
重大なヒントがあったのに…!

一応子供は死なない配慮はあります。
目に尖った異物が突き刺さった場合は、
抜かないのが鉄則だった気がする…と検索しましたが
やっぱりそうでした。抜いちゃ駄目です。中身が出ちゃう!

エンディングの縄持った魔女はワンダーウーマンさんで、
半漁人はアクアマンさん!?みんな残虐超人なん!?









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2019/11/19(火)

映画かんそう
「キューブリックに愛された男」

アレックス・インファセッリ 監督
お得なコンビ前売券を買ったので、
「キューブリックに愛された男」
「キューブリックに魅せられた男」
を連続で見ました。
「愛された男」のほうは監督の運転手を約30年務めた
イタリア系移民の男性の話。
「魅せられた男」は監督に惚れこんで役者を廃業し
約30年彼のアシスタントを務めた男性の話。

過去作品の撮影風景が見られるのも、
天才の残酷さが垣間見られるのも断然「魅せられた男」のほうなので、
キューブリックファンがどちらか見るなら「魅せられた男」のほうですが、
対称的な内容のドキュメンタリーなので、比べながら見るのは面白いです。

1970年、タクシードライバーだったエミリオ・ダレッサンドロさんは
映画会社の依頼で、雪の夜にある大道具を運ぶが
それは「時計じかけのオレンジ」の例の巨大なアレで、
彼はそれがきっかけでキューブリック監督に気に入られ、
長い期間彼の運転手を務める事になります。

彼はキューブリックの映画を1本も見た事がなくて
仕事を引退するまでとうとう見ないままだった。
でもそれが幸いして、監督と
人間同士の付き合いができたのではないかと思います。
キューブリック監督には、人懐こくて思いやりのある面「も」ある。
そちら側を描いたドキュメンタリーでした。

ラストばれ

故郷に帰るエミリオさんが別れの挨拶を述べようとすると
半泣きで「やめろバカ!」ってさえぎったり、
イタリアに帰るとすぐに電話をかけてきてくれたり、
映画に出させてくれて、
トムクルーズをはじめとする並居るスターの前で
妻共々丁寧に扱ってくれたり、
ホンワカエピソードの連続でした。
亡くなる直前に過労で弱って、
「猫に飲ませる錠剤がうまく割れない」
って言っていたという(監督は超愛猫家)監督の話は、
すごく生々しかった。

ラストもよかった。
一番好きな作品は「スパルタカス」ですって言ったら
監督が嫌な顔した話。
そういう、映画監督にとって異種族であるエミリオさんだからこそ、
むしろ礼節を持って接したのだと思う。
「キューブリックに魅せられた男」を見てそう思った。








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2019/11/20(水)

映画かんそう
「キューブリックに魅せられた男」

監督トニー・ジエラ
「バリー・リンドン」に起用された若手役者レオン・ビターリさんが
キューブリックの才能に心酔して彼に弟子入りし、
監督が亡くなるまで右腕として働き続けた経過を追うドキュメンタリー。
天才の天才たるエピソード満載で、
キューブリック作品の撮影風景がふんだんに使われています。
完全にファン向け。
(しかし仕事で追い詰められている人は見ないほうがいいかも…)

気さくで人懐こい面がある一方で、表現者としてのキューブリックは
完全主義者で妥協を許さないし、
人が100%の力を出しても決して満足しない。
なぜなら天才の彼が映画に対してすべてを捧げているから。
セリフをトチった役者をすぐにクビにして、
美術監督を精神失調に追い込んだ監督の冷酷な面が描かれます。
キューブリック作品の撮影風景が幾つか映り、
現在のハートマン軍曹役のかたや、
ダニー・トランス役のかたがインタビューに答えます。

睡眠時間2時間の激務に耐え、
ドアマットの上で眠り、体重は落ち、それでも彼は忠実に監督に仕えます。
周囲の人曰く「奴隷のように」。

内容ばれ

この人を、監督あるいは撮影監督として育て、
独立させてあげることもできたと思うけど、
キューブリック監督はそうしなかった。
監督の死後、生活に困窮して息子を頼るほどの賃金しか与えず、
またキューブリックのイベントから存在を無視される程度の
権限しか持たせなかった。1人の人間の人生を使い潰した。
なぜならたぶん監督には才能がありすぎて、体が1つでは足らなかったから。
サブの体として最後まで使いたかった。
それでもレオン・ビターリさんは、天才の仕事に関われて幸せだと語ります。
凄まじい話。
でも激務に耐え、70を越えていまもお元気そうなのはよかった。
きっと頑丈でいらっしゃるのだろう。
キューブリック監督の仕事を、平均的に才能のある8人くらいで分担すれば、
奴隷労働は必要ないと思うけど、8人分の成果を1人であげちゃうのが
天才ってものなのかも。つまりはコスパがいいってことなのかも。

子供の頃、戦争で人格の変わった父からの虐待に怯えていた
レオンさんのエピソードが語られ、
観客になんらかの結論を導き出させようとするこの…
うん…何が言いたいかは分かりますよ。

余談だけど「ROOM237」の話がチラッとでていたけど、
スーパー深読みに対してはプススス、という感じでした。そりゃそうだよね。
あと日本語のフルメタルジャケットの宣伝が流れた。








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2019/11/21(木)

映画かんそう
「アイリッシュマン」

2019年11月27日より配信予定のNetflix映画。
一部劇場で期間限定公開中です。

20世紀半ば、加入者は150万人を越えた、
トラック運転手組合の理事を務め、
経営者相手に一歩も引かぬ交渉力と胆力を称賛された一方、
他のライバル組合を潰して回り、
目的のためにはマフィアとも手を結ぶ非情さを恐れられていたジミー・ホッファ。
1975年に起きた彼の失踪事件を中心として、
犯行を告白したのち死亡したフランク・シーランとの交流を
シーランの回想という体裁で描く。

ジミー・ホッファ失踪事件が知識にあった方が、
見ている間、頭の中が整理しやすいかな?という気はしたが
絶対に知っておいた方がいいという程でもない。

スーパーカリフラジリスティックエクスピアリホモソーシャル。
ホモソーシャルの誕生と全盛期、そして老化と臨終を
じっくりじっくり、おじいちゃんがぽたぽた焼きあげた
ホモソ〜〜シャル焼き。

言葉にせずとも視線で察して、多くを語らず仕事は確実、
ひとかどの男として認められ、尊敬を払われる事が肝要で、
なめられたら終わり。メンツ!仲間!野心!男!
しかし3じかん30ぷんは長い。特に老境に入ってからが長い。
年寄りの15分と若者の15分は違うんよ。私も年寄りだから言うけど。

公開前に監督がマーベルのアメコミ映画をdisって物議を醸しました。
MCU叩きって、もはや無料プロモーションと同義になってますが、
まあ、スクリーンの占領をやめて無名の若者にもチャンスを与えよ、
という話なら一応分かる。
でもワシの長編大作にスクリーンを譲れ!という話だと賛成しかねるなあ…。
というか今後の映画界は配信の比率が徐々に増えていくのでは。

今回の騒動関係なく、人間が描けている、描けてない、よく話題になりますが、
映画界の巨匠の大作における「人間」って、
イコール「オッサン」であることが多いなと3じかん30ぷんの間に考えてました。
オッサンの政治的信条や信仰、野心や友愛、様々な社会活動が描かれるが、
女性登場人物は愛情や家庭にしか関心がなく、カナリア並みの自我しかない。
まあ若者にとって人間とは若者だろうし、
貧者にとっては貧者が人間。巨匠監督は圧倒的にオッサンが多いので、
人間を描くとなると、やはりオッサンが描かれるのだろう。




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2019/11/22(金)

映画かんそう
「食べる女」

古本屋の店主兼小説家の小泉今日子さんの家に
女たちが集まって美味い酒や肴に舌鼓を打って大騒ぎ。
そんな彼女たちの食と恋を描いた映画。
小泉さんの親友が鈴木京香さんで、
ほかに沢尻エリカさんや前田敦子さん、広瀬アリスさん、
山田優さん、壇蜜さん、シャーロット・ケイト・フォックスさん。

友情ほっこり+食べ物だー!って見たんですけど、
なんか違う…。
出てくる男性がクズばっかりで、
妻子がありながら「好きな人ができた」「浮気してる」
って家を出ていく男が3人も出てくる。いくらなんでも多い。
これはラストで山中、スコップ、シャベル、ブルーシート展開で、
埋めて、飲んで、恋をして、みたいなやつだろうか…って思ってたら
別にそうでもなかった。

内容ばれ

出ていった旦那が好きだから、
離婚後も肉体関係だけ続けて子供を増やす女や
家に帰ってきて無言で妻を台所の床に押し倒して性行為に及び、
翌日お前が料理ができないから浮気した、と出ていった旦那を
全然怒らない女とかがどんどん出てくる。
なにこの世界???と思ったら、
監督さんも脚本家さんも70歳くらいのかたなんですね。
昔の男女の倫理観なのかもしれない。
最初の、献立を読み上げるところが一番盛り上がりました。

この人たちどうしてこんなに
恋愛エネルギーに満ちてるんだろうと思ったけど、
たぶんおたくじゃないからですね。
おたくのインプットと、推し活と、交流と、創作のエネルギーが
全部恋愛に集中したら、そりゃ大恋愛にもなるか。






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2019/11/23(土)

色々感想

銀の匙(サンデー掲載)
食肉業界好景気なのか。
言われてみれば牛肉系の飲食店、じわじわ増えてるもんな。
いや私は生まれてからずっと牛肉愛好家ですけども。

舞妓さんちのまかないさん(サンデー掲載)
宝塚と推しの話。
スーちゃんにとっての推しはキヨちゃん。
えっその話は数週間前に書いた。

金カム(ヤンジャン掲載)
刺青持ちだったのか!
今回の話はあれだ、ウェンディゴ症候群に似ている。
ビタミンをとれ!熊の脂肪を飲め!

リュウソウジャー
パーやんの爪、税込5500円で売ってるのか…そう…。
パーやん、クリスマス商戦の先鋒なん…がんばってパーやん…。

いだてん
噂で潰す、というのは正直いまでもありますね。
というか今回は台湾、イスラエルを入国させない政治介入のオリンピック、
毎回暗黒面がきついので、
こんなイベントやめたらどう?って気持ちになってきました。

グランメゾン東京
ハンバーガーおいしそう!

それで…まかないくんがあっちの陣営に行ってしまう、と!
ああ、なるほどだからあの女子がこっちに来たわけか!そうか!
ピーナツの件はあれで決着…?

相棒
右京さんの視力が一時的に失われる話。
殺人者よりも、貧困ビジネスに手を染めた区役所職員を怒鳴るというのは
右京さんの中に法律とは違う、殺人<公務員職務背信という倫理があるんだな。
誰か右京さんがプルプルシャウトした相手の
年齢・性別・罪の内容をリスト化してくれないものか。









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2019/11/24(日)

読書かんそう
「白銀の墟 玄の月 3巻4巻」
小野 不由美 さん

(文字化け配慮しません)
忽然と姿を消して生死も知れぬ主を追ってきた
李斎たちだったが、とうとう最悪の結果を得てしまう。
一方、宮廷に戻った泰麒もまた、簒奪者阿選の
猜疑心に苦しめられる…というあらすじ。

1巻2巻で戴国の飢えと寒さがこれでもかと描かれ
心が挫けそうになりましたが、
3巻から徐々に話が動きだします。
各地の驍宗さま、GSO48たちも正体が出始めて、
本物が誰か分かる。よかった。
ネットで感想を漁っていると、賛否両論っぽい。
残念ながら私も、ちょっとこれは…派なので、
絶賛派は下記、読まれないほうがいいかもです。

ラストばれ?

4冊読み通して思ったのは、
1巻2巻を1冊にして、4巻の内容を2冊にすればよかったのでは?
ということ。
4巻のラストあたり、謎の残った人物は
のちに再登場するにしても、それでも諸々一切合財省略されすぎで、
物理的に体力からくる限界なのではという気がした。
小野先生はお体大切になさってほしい。

泰麒の、麒麟にはできないとされてきた
あの行動2つが見せ場なので、
阿選がそのシーンを作りだすための装置に近くなっていて、
結局彼が能動的に動く見せ場のようなものは設けられずに終わった。
驍宗さまの再捕縛も泰麒の見せ場のためとはいえ、
かなりストーリーラインがもたもたした。
そして泰麒のあの見せ場は
全4冊の長編を支えるトリとしては少々弱かった。

登場人物がどんどん死んで、
おっつかない人はナレ死する様は「死の秘宝」を彷彿とさせた。
それでも、ようやく戴の人々が安定した暮らしを送れるようになるのは
喜ばしい。たぶん。
驍宗さまと泰麒も、やっと平穏に国を治められる。たぶん。

蓬莱帰りの麒麟は、ぬくぬくと飼われて育った家猫とは違うんだぜ!
ということなんだろうか。なんかムショ帰りみたいなニュアンス…。
それとも麒麟は国民の性質を反映するそうで、
ワイルドな国民性が遅れてやってきたんだろうか。
泰麒が心を病んでないといいんだけど。
緊急避難だよ泰麒。カルネアデスの板を蓬莱で習ったでしょう。

今回、泰麒が麒麟の掟を覆した事で、
他のことも実は気合で何とかなるんでは?という疑問がわいた。
子供、腹から産めるのでは?王がなくてもなんとかなるのでは?
作中にあったように、子供を餓死させても国家への忠を尽くさねばならない、
というのは、私は間違ってると思うし、国などどうでもいいと思うけど、
十二国のシステムは個を優先する事を許さないというか、
物理的に不作になり妖魔が跋扈するというペナルティがあるので、
それがどうにも気に入らない。
個人主義という考えもきっと育たないだろう。
最終的に引っくり返らないものか。たすけて景王!













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2019/11/25(月)

ドラマかんそう
「世にも奇妙な物語」 秋の特別編 (2019年)

鍋蓋
ネットですすめられたラッキーアイテムを買うと
実際に役に立って、どんどん購入してしまう話。
鍋の蓋を盾代わりに使うのと、
あと蓋投げのモーションがキャプテン・アメリカだと
一部界隈でザワザワしていた。

恋の記憶、止まらないで
売れないシンガーが、ふとわきあがったイメージで曲を書いたら大当たり。
しかしその曲は、過去にCMで使われた曲で、
その歌手は謎の死を遂げていたというホラーっぽい話。
「止まらないで」から「ま」を抜くと、「盗らないで」になるという
頓智が利いている。

コールドスリープ
脚本山岡潤平・原案大崎翔
難病に罹った父親が、コールドスリープに入り
治療法が見つかるまで眠るが、5回だけ目覚められるので
段々老いていく息子と対面するという話。
ケン・リュウ「母の記憶に」ではないか?という気もする。
(こちらは母と娘)
未読なので早く読みたい。たぶんラストは違うだろうなと思う。

ソロキャンプ
昔の世にもっぽくて懐かしい。
1人でゆっくりキャンプ中の中年男性のところに
会社員や女子高生や老婆などが次々現れ、
なぞの自死を遂げていく。彼等は一体…?という話。
1人でキャンプとか、変態殺人鬼に殺される気しかしないので
私は無理だ。

恵美論
恵美の誕生から今までの細かい出来事を学習する
「恵美論」という授業があって仰天する恵美だが…という話。
やっぱりトリは、こういうデザートっぽい話が良いですね。





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2019/11/26(火)

映画かんそう
「アナと雪の女王2」

通常邦画タイトルは「2」を付けるのを頑なに避けますが
(初見のお客さんが敬遠するため)この映画は別ですね。
圧倒的知名度。

幸せに暮らしていたエルサとアナ姉妹だが、
エルサは近頃不思議な歌声がどこかから聞こえてくるのを気にしていた。
ある夜、アレンデール王国から火や水が消え去り、
大地が崩れ落ちる不思議な現象が起こり、
姉妹は原因を調べるべく、北の森を目指す…というあらすじ。

主題歌「Into the Unknown」がともかく良い。
歌い手を信頼した、超難易度の、うねるようなメロディが、
淋しそうではなく、パワフルな勇ましいイメージなだったので、
繰り返し聞きたくなる感じでした。

ラストばれ

二種族間で、恐れが原因となって諍いがあり、
非は(白色人種の特徴をもつ)自陣営にあり、
主人公が二種族間の争いを止めるという粗筋は
「マレフィセント2」と同じなので、
ちょっと今回冒険を避けた感じがします。
自力で何とかするヒロイン、超常能力を持ったプリンセス、
姉妹の物語、とディズニープリンセスものの常識を破った前作の続編なのだし、
さらに無茶を重ねてもよいのでは?と思ったけど、
ディズニーの稼ぎ頭なので、そういう訳にもいかなかったのかな。

細かいギャグが好き。
特にオラフによる前作の雑語り、笑った。
早すぎて通じないでしょ…って思ったら通じてた。
エルサも前作のあらすじを流し見てたけど、
彼女的にはレリゴーは、ちょっと黒歴史っぽいのかな。
ハンスが嫌いなのは分かりました(笑)
クリストフによるクイーン(?)パロディは、
メイン観客層てきに理解可能なのか…?
ところで前作から6年経ってるんですね。
前作を12歳で見た子はもう今18歳だ!!こわい!!
私の体感的には2〜3年ほど前です。

アレンデール王国の、王位継承者の非業の死率が高い。
あと小さな子供のいる夫婦としても、
王と王位継承者という点でも、リスクの高い行動を一緒にとるべきではない。

猛烈なアナの結婚プッシュは、
前作で男性キャラクターの扱いの悪さにブーイングがあったので、
(卑怯な悪人and女性を救って愛を得る訳でも地位を得る訳でもない善人)
姫というトロフィーを得る男性サービス、そして幸せな結婚を夢見る女児むけ、
キリスト教徒むけアピールかな?と思いました。
それと前作で、クリストフをはじめとするトナカイ飼い達が
サーミをモデルにしているのに、描き方が正しくないのは
文化の盗用ではないかという批判があった事を受けて、
今回ノーサルドラ族を描写するにあたって、
サーミの指導者と契約を取り交わし正しい描写になるよう尽力したとのこと。
(ということはクリストフたちはノーサルドラの分派かなにかで、
エルサアナ母と同郷…?)

「Into the Unknown」が、謎の歌声に呼応する旋律になっているところが
すでに暗示しているあのラスト、これまでのアナの言動から考えると
すごく反対しそうなんだけど、姉妹の葛藤と、
考えの変わるシーンも、ほんのちょっと見たかった。
(精霊世界で別人みたいに生き生きしているエルサを見るとか)
でも円満解決でエルサがとっても伸び伸びとしてたので、
いいラストだなと私は思いました。
きっと今ならジェスチャーゲームも、もっと上手くできるはず。
というか人体との比較によるダムの大きさと、
水量と、アレンデールまでの距離で
エルサが瞬間的にどの程度のエネルギーを発せるのか
大まかな計算が可能だと思うんですけど、
X-MENでもアベンジャーズでも立派な主力選手になれるよエルサ…。




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2019/11/27(水)

映画かんそう
「アダムズ・アップル」

デンマーク・ドイツの作品。言語はデンマーク語。
封切られたのは14年前の2005年だけど
いまなぜか限定上映をしています。

スキンヘッド、マッチョ、白人男性の主人公は
ヒトラーを信奉するバリバリのネオナチ。
刑務所を仮出所したばかりで、教会の下男として雇われる。
同僚は同じくムショ帰りの、ガソリンスタンド強盗と盗癖のある男。
すぐに銃を持ちだすし、すぐ盗む。
雇い主の牧師は超マイペースな男で、
主人公がどんなに悪態をついても、
それどころか殴る蹴るの暴行をくわえても
まったく気にする様子がない。
主人公はその信仰の強さにイラつくが…というあらすじ。

高度に発達した信仰心はコメディと見分けがつかない。
あるいは高度に発達した信仰心は狂気と見分けがつかない。
信仰についての、人と人の関係についての映画ですが
妙に脱力系です。

牧師は「本当の悪人などいない」と心から思っている
敬虔な信者で、演じるのはマッツ・ミケルセン。
様々な彼が見られるので、ファンは必見です。

猫と鳥が銃で撃たれるのと、人間の頭の中身が出ちゃうので注意。

ラストばれ

牧師は子供の頃に実の父から性的虐待を受け、姉は死に、
息子は重度の脳障害、自分は脳腫瘍で余命わずかという人生で、
それらすべては悪魔による信仰心への攻撃であると強固に考えていて、
それらが覆ると、彼の精神は崩壊する。
私はどの宗教にも懐疑的だが(仏教はブッダになるための学問だと認識してます)、
彼の信仰にはどうこう言えない。

人は罪を悔いてやり直せるということと信仰がテーマなんだと思う。
(ただしパキスタン人の更生は描かれないので、
取りこぼされる可能性も示唆されている)

ただ、登場人物が猫を撃ち殺したとき、ちょっと宗教について考えたのですが、
「老猫だった」ととりなすシーンがあって(たぶんコメディ文脈)、
例えばこれ人間相手の、例えば性暴行だった場合どういう言葉になるんだろう。
(実際、盗癖ぽっちゃりの過去の罪状に性暴行があった)
あなたは年寄りだから許しなさい?
主語が巨大になるが大抵の宗教は、繰り返し改心しては再犯する者がいた場合、
罪人の改心を助け、被害者の許しを促し平穏へと導く
というスタンスだと思いますが、、
加害者に寄り添い更生を助ける姿勢が被害者を量産するとしたら、
果たしてそれは善だろうか…?

牧師とネオナチマッチョとアップルケーキのエピソードは微笑ましいし、
運命の出会いだなって思いました。
(FBI捜査官ウィル・グレアムを地獄に導いた
「ドラマ版ハンニバル」の真逆バージョンですよね!)











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2019/11/28(木)

映画かんそう
「ゾンビランド ダブルタップ」

ゾンビハザードを生き延び、チームを組んだ
男性2名、女性2名のコミュニティは
家族のように仲良く暮らしていたが、
最年少の女性リトルロックは
いつまでも子供役を押しつけられるのに息苦しさを覚え
とうとう家出してしまう。
彼女を追う3人だが…というゾンビ人情ブラックコメディの第2作。

小ネタが豊富で、新顔も次々出てくるが、
まあ死ぬ人は死ぬ。

げろシーンが豊富です。

内容ばれ

おばかさん男子も、おばかさん女子もかわいかったし
案外生き延びた。
ニセ黄門様ご一行みたいなそっくりさん2人も
面白かったのに死んだ。残念。

意外と丁寧な生活系というか、どんな状況でも楽しく暮らすコツが
会得できる映画のような気もするけど気のせいかも。
何にでもあだ名を付けるとか。
(新種のホーキングって、あそこまで知性があるなら会話が可能なのでは…)
タラハシーはトゥインキーねたやってくれなかったけど、
食べすぎて飽きたのかな?

バビロン、最後絶対阿鼻叫喚だわ…って思ったけど
みんな無事だった。まあ他の大半の監督は血祭りになるよね。
優しい世界ゾンビランド。

ゾンビの表現としては、
冒頭の倒れたゾンビの顔の皮膚の下の
液状化した組織がぶるんぶるんするところは凝ってるなーと思いました。

それにしてもなんでゾンビの運動能力が上がったり
知能が向上したりするんだろう…?

ビル・マーレイ好きすぎか!?

オープニングでコロンビアの女神(コロンビアレディ)がちょっとした芸を披露してくれるのでお見逃しなく。









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2019/11/29(金)

映画かんそう
「フラグタイム」

主人公の女子高生には、
3分間だけ時間を止められるという特殊な能力がある。
彼女はストレスを受けるとその能力で逃げ出して心を落ちつけていたが、
あるときクラスで一番の美少女のぱんつを覗いていると、
その美少女に話しかけられて…という百合もの。
DIOさまもびっくりの能力の使用方法。

すごい内気な女の子は、たとえ時間が止まっていても
他人のパンツは見ないと思いますが、
たぶん男性の感情移入を呼ぶための設定なのでしょう。

客は(私たちを除く)18人中
17人が男性、カップルの片割れの女性が1人で、
百合人口の圧倒的男性率の高さを目の当たりにしました。

キス止まり、本番行為はなし。
「女同士なのに…」とかそういうのもなし。21世紀ですね。

付き合い始めのドキドキエピソードから、
本音ぶつけあいのラストという、ベーシックな構成。

内容ばれ

周囲100人の100通りの要望を全部叶えて
そのように振舞えるキャパを持った人も確実に存在するから、
そういう人はそのように生きればいいけど、
そうじゃない人が無理するのはやめときなよと思います。
周囲の1割くらいと上手くやれたらいいやーくらいが楽だと婆は思う。

主人公のコミュ症ぶりが相当なもので、
学校に慈悲などなかった時代なら壮絶ないじめに遭ってたと思います。
それがあんなマイルドな影口で済むなんて、
子供全般が上品になって(?)なによりですよ。
影口もなくなるといいけど、大人でもそれは難しいもんね。
いやでも主人公の影口遭遇率は高すぎる気はしますけど。

原作の、教師による性加害エピソードは削られたようでよかったです。

主題歌の「fragile」、これすごい知ってるけど懐かしいけど
タイトルなんだっけなんだっけ!って苦しんだ(笑)
エンドテロップの最後でスッキリしました。








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2019/11/30(土)

色々感想

銀の匙(サンデー掲載)最終回
あれ、わりとシュっと終わった!?
地球温暖化により、ロシアの農地って広がってるんですね!?
それはビッグビジネスの予感。

在学中に起業とか多くの学生さんが憧れそうだけど、
八軒くんは元々高スペックなうえに、面倒見が異様によく、
人の縁に恵まれた子だったからこそ歩めた道だな。
どっちの名字にするか悩んでるのが今時の漫画。

おおふり(アフタヌーン掲載)
バッティングフォームの話。
すごく分かりやすいんだけど、たぶん理解できてない(笑)。
ベーシックなスイングでは真ん中に来る球しか打てない
というのも、結局どういうことだってばよ!
スイングのパターンを3つは持つ必要があるそうです。
絵柄を3つ持つのとどっちが難しいだろう。

ブルーピリオド(アフタヌーン掲載)
現役合格にも、メンタル弱い・知識量が足りないっていうデメリットがあるのか。

私には講師が普通に潰しに来てるように見えるけどどうなのか。
あと芸大ライフがあんなだったら、私は1年で発狂する。
あと講師よりも生徒の方がうまいとか、芸術方面ならあり得るのか?
その上手下手の評価は多数が共有する認識なのか。


今週のジャンプの読み切り「聖剣の勇者の護衛」は
ギャルが伝説の剣を抜いてヤレヤレ無双する話。
男子くんが「あなたみたいな不真面目な人が勇者なんて認めません!」
という役。男子くんヤレヤレ無双から半歩進んだぞ!

気付けばジャンプの性消費なし女子主人公の連載漫画、
3本になってるんですよ。
「約束のネバーランド」「アクタージュ」「ミタマセキュ霊ティ」
(アクタージュは初期入浴シーンがあったが今はそれどころではない)
「ミタマセキュ霊ティ」は、なんかどの雑誌に載ってても違和感ない
癖のないギャグ漫画ですが、主人公ちゃんのハゼレナけっこう好きです。

(明日に続く)




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