7月日記

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2019/07/01(月)

映画かんそう
「神と共に 第二章 因と縁」

使者を地獄の裁判で弁護、警護する3人の使者、
カンニムとヘウォンメク、ドクチュンは、
あと1人の死者を転生させれば自分達も人間に転生できるのだった。
前作で3人が裁判を担当したジャホンの弟スホンを、
例外的に裁判にかけるため、交換条件として
死者を冥界から守って裁判を妨害するソンジュ神との交渉を命じられるが、
ソンジュ神はかつて3人を冥界に導いた使者で、
彼等の過去を知っていた…というあらすじ。

第一章は母の献身と子の孝行という、
儒教色の結構強い、一般層向けヒューマンドラマでしたが、
今作はガラっと変わって記憶のない3人の男女の
前世の因縁ものというオタク向けの題材でした。
前世BL好きな方もご満足の逸品だと思います。
ねたばれなのでこれ以上は言えない。

マ・ドンソク兄貴は貧しい老人と孫を守って暮らす家神様ですが、
どうやら彼は壺に依って現世に存在しているようで、
「マ・ドンソクのアラジン」という感じだった。キュートな神様でした。

あ、飲尿表現あり注意。

ねたばれ
裁判の杜撰さは相変わらずで、もはや悪口大会でしたけど、
父と子の愛憎物語で、圧倒的に言葉が足りない遺伝家族なので仕方ない。
父親はもっと言葉を尽くしてすべてを説明すべき。
MCUのオーディンといい、配慮がなさすぎる…。

だいたい途中で真相は分かるんですけど、
あの文字の伏線は説明されても理解できなくて残念でした。
というかハングルって点対称の文字が多いのかな??
日本語だと田口とかそういう…。

ヘウォンメクのキャラクターが違いすぎて
「一体どうした…」って思いますが、
あの家に引き取られていなかったら案外ああいう性格だったのかも。
(いや単に地獄へ行く途中で頭を打ったのかもだけど)
どっちのヘウォンメクも好きです。
屋根の上で格好を付けているのとか実に良い。

洋画を見た後だと、弱くて優しくて子供を守る若い女性キャラクターって
ものすごく前時代的に感じますが、
アジア全般ポリコレの遅れが横並びなんだなあと思います。
ドクチュンかわいかった。童女か精霊みたいだった。
使者としてのヘウォンメクとの関係が幼い兄と妹みたいで、
その関係が真相を知った後も変化しなかったのにニッコリしました。

この3人、互いに殺し合っていますが、
唯一相手の命を絶ってないのがヘウォンメクなのが面白いです。
結局3人が言葉で意思を語る事はなかったですが
(話し合った方がいいと思うけど)
これからもわちゃわちゃやれるといいね。
転生しても近所の友達くらいになるといいね。

アメリカ映画だと反省した瞬間に許される流れが多いんですが、
反省してそれから1000年罰を受けなければ許されないというの、
非常にアジアっぽいなと思います。
私も根っこのところでその感覚が分かるかも。




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2019/07/02(火)

映画かんそう
「ハッピー・デス・デイ」

監督クリストファー・B・ランドン
脚本スコット・ロブデル

主人公は美しいが素行の悪い女子大生。
学内では挨拶を無視するし、友達の親切にも冷たい。
教授と不倫をしながら友達の彼氏にも色目を使い、父との約束をすっぽかす。
泥酔した翌日、同僚男子の部屋で目覚めた主人公は
例年と変わらない誕生日を過ごすが、
その夜に仮面をかぶった人物に殺されてしまう。
しかし目覚めた主人公は、その日が自分の誕生で、
同じ朝を再び迎えている事に気付くのだった…というあらすじ。

一応ホラーなんですが、同じ時間を何度もやり直す
リピートものです。
殺されるとリセットされる法則に気付いた主人公が、
自分を殺す犯人を捜すミステリ要素もありますし、
大抵のリピートもの(時間もの)がそうであるように
ラブロマンス要素もあります。
低予算映画ながら脚本がよく出来ており、
満足度が高いです。

主人公、頭もいいし(医学部なのかな?)容姿も優れているし、
機転もきくし身体能力も高い。
しかも実は性格も悪くないというハイスペック人間。
殺人鬼とのバトルもストレスなく見られて楽しかったです。

もういきなり続編が来月上映で、予告編を見たんですけど、
脚本家が下りて監督が脚本を兼任、
予算が倍になり興行成績が半分になるという
やや心配な数値が出ており、違う意味でもドキドキです。
今度は全員ループに巻き込まれるみたい。





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2019/07/03(水)

ところで毎週連続でパフェを食べていて気付いたのですが、
パフェにコーンフレークが入る境界の価格って、1500円では?
それ以上だと下層はフルーツとかトライフルとかムースとかアイスだけど、
以下だと生クリーム&フレークでは?



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2019/07/04(木)

映画かんそう
「マルクス・エンゲルス」

ドイツ・フランス・ベルギー合作。
原題は「Le jeune Karl Marx」なので、若きマルクスとかそういう感じ?
まあでも比較的ちゃんとエンゲルスさんの登場シーンがあります。

19世紀、産業革命により資本家と労働者の格差は開きつつあった。
ドイツの地方紙で政治批判を行っていた記者のカール・マルクスは
とうとう国外追放の憂き目に遭う。
一方イギリスの紡績工場主の息子フリードリヒ・エンゲルスは
労働者を虐げる資本家を疑問視し、
と社会構造や宗教に対する批判的な文章を発表していた。
そして彼等は出会い、相手の作品に並々ならぬ関心を抱いていたことを告白し、
定義だけではなく改革をする哲学者としての道を歩み始める、というあらすじ。

映画内での出会い(正確には2度目の出会い)は
険悪な雰囲気なんですけど、著作の話になると
見つめ合いながら最高だとか傑作だとか褒め合うのは面白すぎました。
それで2人でチェスして飲みに行ってベロベロに酔っぱらって
合同誌決定してるのかわいすぎる。
こっそりお互いファン同士だった同人作家かよ!

当時は人権の概念も希薄で、
価格競争のために賃金の安い子供に過酷な労働を強いたり、
従業員を3日3晩不眠不休で働かせて、体を壊せばクビという
非道がまかり通っていたようであるが、
今後の経済衰退によってはこういう労働条件を
絶対に経験しないとは言い切れないのがこわいところ。

内容ばれ
元々あった、人間は平等で皆兄弟だとする「正義者同盟」を乗っ取って、
資産家を打倒して財産共有制を目指す「共産主義者同盟」に変えたりとか
結構めちゃくちゃな事をしている。
結局のところ農奴と奴隷と賃金は形を変えて現在も残り、
共産主義は完全な形での成功例は今のところないけれど、
彼等は共著「共産党宣言」を初めとする優れた著作を残します。

裕福な坊ちゃんと貧乏な男、性格も結構違いますが
才能に惚れたからこそ関係が続いたんでしょうね。

キャプテン・アメリカのページ更新
まあ色々あったので…あほあほのエロで…。




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2019/07/05(金)

映画かんそう
「ペンギン・ハイウェイ」

森見登美彦さんの小説をアニメ映画化。
何でも詳しく研究せずにはいられない小学4年生の少年が主人公。
街のあちこちにペンギンが出現する怪現象が起きる。
主人公は友達と共にその謎を研究し始めるが、
どうやら彼の憧れる美しい歯科衛生助手のお姉さんが
謎に関係しているらしい事が分かる、というあらすじ。

主人公の少年が、やたら年上のお姉さんの
大きなお胸に執着するという点で、
公開当時ちょっぴり議論になってたと記憶しています。
ペンギンがかわいい。

内容ばれ
うーん、私は胸胸言ってるのは気になりませんでしたが、
ソフトな「冷蔵庫の中の女性」だなと思いました。

宇宙の歪み?ブラックホール?を修正するキーアイテムが
どうして若い女性の姿で人格があって、
しかも記憶や職や住居があるのか、
その割にはどうして役割に対する知識や記憶が一切ないのか、
少年との対話シーンは沢山あるのに、
それ以外のお姉さんの性格掘り下げがほぼないのはなぜか、
それはお姉さんが少年の初恋を
ドラマチックにするためだけに存在しているキャラクターだから。

これ性別を総入れ替えして、
なぞの長身イケメン歯科衛生助手のお兄さんと研究好きな少女、
その少女に片想いする美少年という話だったら
今と同じ評価を受けられるかな?と思います。

実際にあったのは他愛ない憧れと失恋で、
その記憶を少年が美しく変換しているのであればまあ分かる。






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2019/07/06(土)

色々感想

波よ聞いてくれ(アフタヌーン掲載)
北海道はコタツの普及率が全国で一番低くて
コタツに入った事のない人がいるみたいですね。
まあ家全体を暖めてたら必要ないよねコタツ…。

相手を緊張させずに自分のペースに引き込むのは
ミナレさんの特殊能力だと思う。
全く気を遣わない事で、相手にも気遣わせない技なんだよね。
あと、他人を必要としていない女は
選ばれないエピソードが2回目なんですけど
沙村先生よっぽどなにか含むところがおありなんですね?

ブルーピリオド(アフタヌーン掲載)
めちゃくちゃ絵の上手い人に「絵が上手い」って言ったら、
君は、ごはん食べたり排泄したりするのが上手いって言われて
自信でたりする?っていうような事を言われるんだけど、
天才じゃないからその譬えはよく分からない。
ごはん食べるのが人より飛び抜けて上手かったら、
褒められるとやっぱり嬉しいような…?

金カム(ヤンジャン掲載)
グズリが出てきて、小さいなかわいいな!って思ってたら
食われましたね…グズリって食べられるんですね…。
どうでもいいですが、グズリはウルヴァリンです。

ワートリ(SQ掲載)
自分以外の才能を称賛して、ファンでもある実力者って
精神的に健全でいいなと思う。
ランク戦では順位を競うライバルだけど、
最終的には全員背中を預ける存在だから
互いに高め合うのが当たり前って状況だと
バトルも全くストレスがない。

キャロル&チューズデイ(アニメ)
2期に続くのか!妙に展開がゆっくりしてると思った!
お話の展開というよりはやっぱり歌がよいので、
2期は歌多めがいいな。
https://www.youtube.com/watch?v=UeoYgrSpu1k

彼方のアストラ(アニメ)
スタートしました。とっても丁寧。初回は1時間あったのに気付かず、
30分見て録画を消してしまった……。

いだてん(第二部)
主人公交替しちゃうの!?
しそうさん、最後はオリンピックでメダルを取ったかただと思ってたんですが、
結局棄権、16位、棄権、という成績で終わるの!?
2部主人公にdisられて退場というのはあんまりなので、
今後も出てこられると思いますけど。たぶん。

阿部サダヲさん、大きな声でともかく早口でよく喋る方で、
ああ、体育会系男性に、このタイプの人ってモテるんだよなーって
思いました。
逆にオタク女性はこのタイプの人、苦手な人が多いですよね。

薬師丸ひろこさんがバーのマダム役で登場されて、
ますます「あまちゃん」っぽくなってきました。

最後の展開は「火焔太鼓」とかかっているんですけど、
普通の視聴者には分かるのだろうか。
そして別に「火焔太鼓」を知らなくても
洒落を言ってるんだなーくらいは分かる筈ですが
はたして平成生まれの非オタクさんは「はんしょう」が半鐘であり、
「おジャンになる」が洒落であると御存知かというと、
若干そうでもない気がする。
というか「おジャン」という言葉を知っている人は少ないかも。

クドカンの「タイガー&ドラゴン」、見た事がなければおすすめですよ!






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2019/07/07(日)

映画かんそう
「ぼくの名前はズッキーニ」

酒浸りの母を過失によって殺してしまったズッキーニは、
養護院に入ることになる。
そこには、親に性虐待を受けた子や、
親を失った子たちが集まっていて、
ズッキーニは初めのうちこそ馴染めない様子だったが、
徐々に個性的な子達と交流するようになっていく。
というあらすじ。

フランス、スイスのストップモーションアニメ。
うーん?という感じでした。

ラストまでばれ

ズッキーニは新しく来た女子に夢中になって、
親切にしたり、眠っている子の手に触れたりキスしたりして、
実は起きてたわよフフフ、みたいな甘酸っぱい初恋話になって、
最終的には2人一緒に引き取られて終わり…
なんですけど、これ養護院の子供たちの連帯の話にするか、
ズッキーニの恋の話にするか、
どちらか片方にした方がよかったような。





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2019/07/08(月)

映画かんそう
「ゴールデン・リバー」

殺しを稼業とするシスターズ兄弟は街を仕切る提督に、
「新技術を独占して逃げた研究者を追って
その全容を聞きだし殺せ」という指示を受ける。
同じく提督に雇われた連絡係の男と連携して
研究者を追う兄弟だが、
妙ななりゆきにより彼等の予想していなかった展開が待っていた。
というあらすじ。

19世紀半ばのゴールドラッシュを題材にした
非常に渋い西部劇です。
糖度低い兄弟萌え、ブロマンスの好きな方におすすめ。
甘さで言えば「3時10分、決断のとき」くらい。
(糖度の話であって、あらすじが似ている訳ではない)

父の暴力によって安定した情緒の壊れてしまった弟ホアキン・フェニックス、
その弟に疲弊しながら守ろうとする兄ジョン・C・ライリー、
支配から逃げて無感動に生きる男ジェイク・ジレンホールと、
理想と夢の実現を目指す研究者リズ・アーメッド。
この4人の人生が重なって起こるドラマが話の中心です。

デスプラの音楽がよかった。
出だし数秒は「レトロ気味のピアノ曲…?」
って思うんですが、レトロでも何でもない攻めてる旋律。

リアル寄り西部劇なので、馬が酷い目に遭います。
あと虫、人体の痛いシーン、嘔吐注意。

ラストまでばれ(BL寄りの意見)

ジェイク・ジレンホールとリズ・アーメッドが運命の出会いをして、
観客は人が恋に落ちる瞬間を見る強制プレイをさせられます。
共産主義と宗教の混ざったようなキラキラした夢を語る
リズ・アーメッドに、実現不可能と思いながらも
ジェイク・ジレンホールがどんどん惹かれる気持ちが何となく分かった。
リズ・アーメッドの理想も、黄金も、美しかった。
途中リズ・アーメッドがセリフを言い終えた後、
カットのかけ忘れかと思うくらい長々と彼の顔が映っている瞬間があったけど
あれはジェイク視点に違いないってピーンと来ましたね!
幸せになってほしかった!

…だというのに…ホアキン・フェニックス…お前…。
突然ホラー映画の状況悪化男ムーブを…この野郎…。
リズ・アーメッドの最後の告白は永久に届かないし、
ジェイクに至っては…。
だというのに、最後ママかよ、この野郎…。
あれは代償ってことなんでしょうけど、
足りないので、あと2、3本とれてもいいと思う。

ポスターを見て4人の男の物語と思っちゃってたけど
原題は「The Sisters Brothers」で
兄弟の話なんですよね…いや、そのまま使うと
今度は姉妹兄弟のナルニア西部劇みたいなの
思い浮かべてしまう人が大勢でるでしょうけど。

ジョン・C・ライリーは仏のようなお兄ちゃんでした。
歯ブラシ(でかい!)を使って自分の息を確認してエヘ!って笑ったり
女性が自分にスカーフを贈る小芝居を、
娼婦のひとにお願いして演じてもらうのとか、
あと水洗トイレを初めて見て弟に見せずにいられない所とか
「シスターズ兄弟のかわいいほう」って名乗っていいと思う。

飲み過ぎげろ、毒物げろ、ショック性のげろ(中身なし)、
げろの豊富な映画だった…放尿もあった…。






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2019/07/09(火)

映画かんそう
「Diner ダイナー」

蜷川実花監督。
怪しげな短時間高額バイトを請けたはいいものの
運悪く失敗に巻き込まれた主人公が売られた先は、
殺し屋専門の料理店「ダイナー」だった。
料理長ボンベロの究極の料理に集まるのは、
気の狂った凶暴な男女で…というあらすじ。

平山夢明さんの同名小説が原作。
私は未読(読んでから行く予定だったのに、MCUで時間が溶けて…)
漫画は読んでます。
序盤の主人公のバカ度とゴミみたいな扱いがややマイルド。
登場人物が減って、設定が少し変っているようです。
(というかお店の名前が違う?)

蜷川実花さんのいつもの彩度の強い画面。
限られた予算の中で、ここまで色彩にこだわってる邦画は少ない。

藤原竜也さんはハマリ役で「俺はー!ここの!王だ!」
って腹式発声で言われると、そうか…って思ってしまう。
藤原さんと玉城ティナさんはともかく綺麗で色っぽく撮ってありました。
あと窪田正孝さんも。ファンは必見です。

私は、亡くなった殊能先生が
生前真矢ミキさんのことが大好きで、
その真矢ミキさんが男性の殺し屋を演じられると聞いて、
「生きておられたら、さぞやキャッキャされただろうな、
代わりに見に行ってあげよう」と思って劇場に行ったのでした。

傷とか血とかは少し映ります。
犬の生死について触れるとねたばれになる気がしますが
ええと、犬が怪我をします。でもわりとCG犬くん。
あと若い女性がオレ様系メンターの虐待に耐えて
自我と愛を得るパターンの話なので、そこが駄目な人は注意。
逆にオレ様×小動物系ヒロインの好きな人、
怒鳴られて怯えて泣く若い女性が好物な人におすすめです。

内容ばれ
食材およびボンベロの作品はどれも美しく撮ってあったけど
果たしておいしそうかと言うと、ちょっと違うかも。
でも6種類の肉のパテによるバーガーは食べたいです!
スフレも食べたい!なんていうか半生感がすごい!




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2019/07/10(水)

たしか昨年あたりにブームだった高級生食パンのお店に行ってみた。
案の定行列していましたが、15分ほどで買えました。
とりあえず生で食べてね!って注意書きにあったの生で食べてみましたが、
確かにかつて経験したことのないほどフワッフワでした。
どのくらいフワフワかというと、研いだ包丁で切れないほどです。
切っ先を入れようと、ギコギコしようと、フッワァ…と跳ね返されてしまう。

でも私は焦げ気味のトーストを愛する女なので
このパンに相応しくない人間だったかも…。
卵不使用なのでアレルギーの人はいいと思うのと
あと舌で小麦のランクの違いが分かる人は感涙ものだと思うたぶん。

写真も撮ったんですが、
食パンやん!って感じの写真なので特に載せません。




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2019/07/11(木)

映画かんそう
「不能犯」

原案 宮月新 さん、作画 神崎裕也 さんの
同タイトル漫画が原作。
監督は白石晃士さん。貞子vs伽椰子の次に撮られた作品。

ある特定の電話ボックスに、
憎い相手の名前を貼るだけで殺してもらえるという都市伝説があった。
都内では不審死が相次いでおり、
その現場には黒いスーツの男が必ず目撃されていた…というあらすじ。

まったく何も調べずに見たんですが、
途中でこれ原作は漫画で、作者はデスノが好きで、
主人公の女刑事は原作だと男じゃないかな…?
って思ったら、案の定そうでした。
(いや、デスノは知りませんが漫画で、主人公は男性)
愚かで醜い人間どもに対し、中2主人公無双。

内容ばれ

強力な暗示で人を殺す悪いほうの主人公の能力が、
正義のほうの主人公には通用しないので、
自分を止めたければ殺すんだな…みたいなの、
男同士だと盛り上がりそうですね。
二次創作あるのかな?

愚かで醜い人間どもエピソードは、
ちょっと雑なように思えました。








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2019/07/12(金)

映画かんそう
「銀魂2 掟は破るためにこそある」

前回に引き続き、
空知先生の作風と福田さんの作風が混ざって
何とかマッチしている世界観。
アドリブと思しき部分が少々寒いけども、概ね楽しい。

将軍がお忍びで遊びに出る話と
伊東鴨太郎の反乱の話を合わせてあります。
鴨太郎が三浦さんって全然分からなかった。

土方さんの中の人がイケメンなので
トッシーを演じても全然オタクに見えないし
気持ち悪くもないの、大誤算だと思います。

あと大河で中村勘九郎さんを毎週見てますが
近藤さんとは発声方法から違うのさすがだな。
(キメの場面では腹からドンと声がでてる)






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2019/07/13(土)

色々感想

チェンソーマン(ジャンプ32号掲載)
仲間が惨殺されて、通常なら怒りに燃える筈だが
割とどうでもいい…という展開なのは本当にこの漫画異質だな。
いや死亡は偽装かもしれないし、死別というのをこれからじわじわ理解していくのかもだけど。

約束のネバーランド(ジャンプ33号掲載)
ここ数年はエンタメ内の紛争の解決策として和平交渉は有効な流れでしたが、
その後長きにわたって禍根を残したパターン来ましたね。
うーんでも片方を絶滅させるまで殺し合うのも正解とは思えない。

しかし絶対神のような存在がいるなら、鬼を草食に変えてもらうのが一番平和的では。

舞妓さんちのまかないさん(サンデー掲載)
タイムリーな祇園祭の話です。
今年は平年に比べて涼しいので、
連休中、ちょっと覗きに行ってみようかなという気もする。
いつもだと暑すぎて行ったら死ぬという気しかしないんですよね。

銀英伝(ヤンジャン掲載)
ヤン提督、査問会にて集団いじめプレイ中。
子供の頃に読んだ時は、ヤン提督をいじめるな!
って思ったものだが、大人になって読むとまたちょっと違って
非効率的だけど本来は必要なチェック機能だな…とは思う。
タイミングが最悪ではあるんだけど。

金カム(ヤンジャン掲載)
アシリパさんが変な映画を撮り始めた。
アイヌの物語ってチン…の話が多いのかな?
それともアシリパさんがチン…の話が好きなのかな。

SPY×FAMILY (ジャンプ32号特別読み切り)
スパイの男と殺し屋の女とエスパーの少女が便宜上家族の振りをして生活している話。
面白かった。展開のスピードがSNSで見掛ける漫画と同じくらい早かった。

聖おにいさん(ドラマ)
ネットで一世を風靡した医者に脳内で語りかける回ですが、
完全に福田さんのリズムなので、違うシーンのようだった。
ギャグって指紋みたいに固有のパターンがあるんだな。

Heaven?〜ご苦楽レストラン〜(ドラマ)
当時なぜドラマ化しないのか!?って思ってたけど、
あのせわしないアレンジを見るに
今だともうあの作品のリズムではゆっくりすぎるのだと思う。
メインターゲットは何歳くらいの誰なんだろう。視聴率がちょっと心配。

いだてん(ドラマ)
今回の話は、ドラマ1回分のクオリティじゃないってくらいよかったな。
日本人女性初のオリンピックメダリスト、人見絹枝さんの話なんだけども、
1部での積み重ねが丁寧だったので、
「化け物」って言われても
男子選手の繕い物をさせられても微笑んでいた彼女が
泣きながら、自分が負けたら
後世の女子スポーツ選手全員が侮られてしまう
って訴えるシーンには胸が詰まってしまった。

ご本人は小学校の下校時に2階から飛び降りて帰ってたとか
結構面白い人っぽい。
しかし24歳のアスリートが過労で亡くなるって…?
って思ったら、乾酪性肺炎って結核の一種か。

バランス的に上手いなって思ったのは、
まぁちゃんまで絹枝さんスゴイエライ!ってなると
男性視聴者から見てウェットすぎて何だこれ女向けメロドラマか!
って思われてしまうので、彼だけはオリンピック終了後も
人見さんを「化け物」呼びしている点です。
(全体的にイラ…っとするけどね彼!)
身長170センチの女性、今では珍しくなくなりました。
日本人、大きくなったなあ。

あと舞台「魍魎の匣」を最速配信で見始めたのですが、
1時間弱くらいのところで、
「この先は有料会員にならねば見ること能わず!」って出たので
「あっじゃあいいです…」ってやめた。
まあ加入している何かの配信サービスでそのうちやるだろう。
京極堂は作画が良かった。ともかく作画が良かった。
電車の演出は上手く機能していた。
「ほう」の発音は私の脳内のものとは違った。
(相槌っぽかった)

デスノートの番外編のコンテがWEB上発表されてました。
松田くんが元気そうでなによりです。





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2019/07/14(日)

映画かんそう
「トイストーリー4」

監督は「インサイド・ヘッド」の脚本に参加されてたジョシュ・クーリー。

アンディからボニ―に譲られたウッディ達だったが、
ウッディーは最近、お気に入りのメンバーではなくなったのを内心気にしていた。
ボニ―が幼稚園で自作した使い捨てフォークのおもちゃフォーキーは、
自分をゴミだと思っており、目を離すとすぐにゴミ箱に身を投げようとするのだが、
ウッディが何とかそれを阻止していた。
ある日キャンプに出掛けたボニ―一家だが、またもやフォーキーが逃走を図り
それを追い掛けたウッディーは懐かしい人物に再会するという話。

3がかなり完璧な結末だったのですが、
結末が綺麗なものの続編を作る場合、同じテーマをアレンジして繰り返すか、
一部設定を破壊して作り変えるかの二択になります。
この作品は後者を選択しました。賛否両論だそうです。
私は、あの3からの続きという難易度の高さを考えると
相当上手く作られていると思います。
おもちゃたちの性格や考え方が微妙に、または大きく変わったけど
一応原因や経過のシーンはちゃんとある。
ただ、変化を好まない人が、つらく感じるのも分かるけども。

店内のピタゴラスイッチてきなアクション、面白かったです。
ギャビーギャビーと下僕たちは、シリーズ一番の怖さじゃないかな?
お子さん大丈夫かな?

ラストばれ

持ち主の子供への忠誠心が一番大きいウッディの選択に
みんな大なり小なりショックを受けたんじゃないだろうか。
私は彼が声を奪われたのがちょっぴりショックだった。人魚姫…。

おもちゃたちはかなり積極的に人間に干渉するようになって
これ人形のデザインがもっと怖かったらそのままチャイルドプレイだな…
という気もしました(笑)

ボーの性格の変化は原因がはっきりしているし
話の流れを止めてしまうような、本当は弱いの、傷付いたの、というエピソードもなく
アクションが格好良かったので私は好きですが、男性の拒否反応が大きいようですね。
(というか最近のディズニー映画の新しいヒロイン像についていけない感じなのかも)

今後も続くとしたら本筋はどちらになるんだろう。
それとも両方のパートに分かれるのかな?
余談ですが、ラストあたりのやりとり、
ちょっとアベンジャーズ・エンドゲームを思い出して傷が抉れました。

エンドロール後のあれ、彼だけハイタッチできなかったの地味に気になってたので良かったね。

エンドロール後にちょっとだけお遊びがあります。






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2019/07/15(月)

映画かんそう
「ハッピー・デス・デイ 2U」

6月28日封切りの「ハッピー・デス・デイ」の続編が
2週後に上映開始です。有難い!面白かった!

TOHOのサービスデーに朝イチ行ったんですが、
1日4回上映のうち3回が満席、最終回のみ7席残だったので、
電車に乗って隣りの都道府県まで行った…
上映館が少ないとはいえホラーの2作目でこんなヒット滅多にないよ。

前作で何とか事件を解決した主人公だが、
今度はカーターのルームメイト、ライアンがループに捕われてしまう。
動揺するライアンの説明を聞いた主人公は、すぐさま状況を把握して
逆襲をかけるが…というあらすじ。

注意なのですが、「ハッピー・デス・デイ」と「ハッピー・デス・デイ 2U」は
続編というよりほぼ1本の作品と言っても過言ではないので、
2から見るのはやめておいた方がよいです。
そして劇場で見るにしろ配信で見るにしろ、
できれば間を空けず連続して見た方がよいです。
今ならまだ1を上映しているところもあります。

オチばれ

ユニバーサルロゴ、前作のがループだったんですが、
今回のは分離して、もうそこで何のネタかピンときた。
なぜならエンドゲームの時、多元宇宙についてめっちゃ調べたからだ!
(厳密には、この映画は多元宇宙映画ではないと思う…)
(私の見た多元宇宙映画は今のところジャコ・バン・ドルマル監督の「ミスター・ノーバディ」1本だけ)

ライアンの話を聞いたらすぐにバットを引っ掴んで飛び出していくツリーが好きです。
さすがは経験者、話が早すぎる!それとなんのかんのいって優しい子なので、
出来る限り全員を助けようとするところも。
善良でチャーミングなお父さんとお母さんに愛されて育った子だなという感じ。

1でのスタートの印象が最悪だったので、
好感度がどんどん上がって天井知らずなのも映画の面白さと関係していると思う。
あとこの映画の科学組、自分達の研究が影響を及ぼした結果に
ちゃんと責任をとろうとするのがえらい。学生なのに。
最後、アベンジャーズに合流しても違和感ない感じだった。
(というかあの装置なら色々解決できるのでは?)

カーターが机の下で何を探していたのかやっと分かってよかった。
わりとみんな笑っていて、連帯感が生まれた。
1と合わせて一体何回彼が机の下ゴソゴソするのを見ただろう。

ツリーが抜けてきた世界がどうなったかちょっと心配です。




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2019/07/16(火)

映画かんそう
「アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲」

月面にナチス残党の秘密基地があり
地球と全面戦争になるという荒唐無稽な映画、
「アイアンスカイ」続編です。
核兵器で滅んだ地球から逃げ延びた人間は
月面基地で暮らしていたが
エネルギー問題で全滅の危機に瀕していた。
前作ヒロインの娘オビが、基地と母を救うべく立ち上がるというというあらすじ。
フィンランド・ドイツ・ベルギー合作のSF映画。

前作以上に色々やばいですが、
ネタが散らかってきて、ごちゃごちゃした印象。
ちょっとモンティ・パイソンっぽい。
観客は8割が男性でした。

ラストばれ

恐竜に跨って突進してくるヒトラーを、
金髪美女がサマーソルトキックで倒すという
その筋の映画愛好家大興奮のシーンがあります。
あと、ヒトラーを筆頭に、サラ・ペイリン(仮)、プーチン、サッチャー、
金正恩、ビンラディン、アミン、ローマ教皇、毛沢東、スターリン、
ジョブズ、ザッカーバーグが、
みな効率よく人類を滅ぼすために地上に潜入していた
二足歩行爬虫類の地底人だったというネタ、
これ国外に輸出して、シネコンで上映していいんだ…
って軽い驚きでした。
(ウルバヌス2世、磔刑象のスリングショットで攻撃してたし、
最期の叫びが「ホーリーシット!」だし、やりたい放題だ)

スティーブ・ジョブズを神と崇める新興宗教ねたが面白かったので
地底国はなしにして、半分くらいはあのねたで良かった気もする。
(最後の晩餐ビジュアルのところは一瞬盛り上がったけれども)

次作もあるようですけど、エンドロール後のあれから察すると
ロシア人の彼氏はどうなの?裏切るの?


エンドロール後に1シーンあります。





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2019/07/17(水)

チャイを作ってみた。

クローブ 7粒
カルダモン 7粒
シナモン 2本
生姜 1片

水 400cc
牛乳 400cc
アッサム茶葉 茶さじ5杯

シナモンスティックは手で細かく折り、
カルダモンは皮をむいて中身を出し、
刻むかおろすかした生姜と一緒に一切合財全部水に放り込んで
茶色くなるまで煮る。

弱火にして茶葉を投入。
茶が煮出せたら牛乳投入、お好みで砂糖を入れて濾す。





飲んでみたんですが、
私の好みからするとコクとスパイシーさが足りないので
次は水と牛乳を半量にして、スパイスと茶葉はそのまま、
胡椒をプラスしてみようと思います。




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2019/07/18(木)

読書かんそう
「生まれ変わり」ケン・リュウ

収録されているお話はどれも鋭くコンパクトで、
サービス精神旺盛なSF短編集。楽しかったです。
文章が巧いと何でも書けますね!
前半は「異なる文化を持つ人間、
あるいは生命体との接触」がテーマで、
後半は「人格のデータ化」がテーマなのかなと思った。

「化学調味料ゴーレム」
宇宙船に乗って移動中の中国人の少女に
ヤーウェの神が話しかけてきて、「ユダヤ教徒となって
ゴーレムを作り、船内のネズミを一掃せよ」という指示を与える、
何の薬をキメてお書きになったんだという話ですが、
これがまあ上手い人が書くときちんと収まるんですな。
このお話が一番好きです。
神は旧約っぽいざっくりした性格をなさっています。
少女は宇宙船の中でどうやって泥を調達するかとか
安息日には何もできない問題などを頓智でクリアしていきます。


「生まれ変わり」
表題作。他惑星の生物に支配された後の地球の話です。
私は悲恋物だと思っています。異星人の考え方としては
人格は複合体で、非道を行った者でもその全部を殺す必要はない、
悪い人格だけを消せばよい、というもので、
地球を支配するにあたって、異星人達は虐殺のような事を行っているが、
その人格は今は必要なくなって消えているので
いつまでも恨んでいるのはナンセンスという感覚なのです。
復讐の話。
人間の男性の体に、異星人が挿入するベッドシーンがあって
色っぽかった。

作者は8歳の時に中国からアメリカに移住しておられますが、
旧来の中国に固執する世代への苛立ちや、
有色人種への悪意のない差別感情、
工場で酷使されるベトナム人の少女、
非人道的介護職に就くメキシコ人の女性、
強制的に売春をさせられるカンボジアの子供、等々
SFの中に溶け込んでいるアジア人、有色人種の鬱屈のようなものが、
やはり生粋のアメリカ作家とは違う個性なのかなと思ったりした。
かと思えば唐の時代の物語「聶隠娘」を大胆にアレンジした「隠娘」、
これは謎の比丘尼に才能を見込まれて攫われた娘が、
姉弟子と共に成長し、三次元の更に上の次元を使って
自由に空間を出入りする一流の暗殺者に成長するが
やがて姉たちと敵対する物語なのですが、
わりと敵対しても姉に可愛がられており、
不思議な味わいがあってよかったです。
しかし元の物語、唐の時代に
暗殺者として育てられたお嬢様の物語がすでにあるとは
さすが中国…という感じですね。

あ、それと各国から選ばれた宇宙飛行士を乗せた宇宙船が、
目的地に着いて、彼等がコールドスリープから目覚めると
「香港の情勢が危うくなったので、
香港出身の乗組員だけ再度コールドスリープに戻せ」
という内容の地球からの指示が届いて…という話があって、
ヒエ!?と思ったら、書かれたの2012年だった。

小説を書くうえで、国の持つ文化の蓄積って
結構重要なんだなと思った一冊でした。






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2019/07/19(金)

映画かんそう
「東京喰種 トーキョーグール」

原作の序盤をわりと忠実に実写化。
人肉食の欲求を抱えた喰種と人間との戦いの話です。

真戸呉緒役が大泉洋さんですが、
鋼の時もそうでしたが時々無茶振りされますね彼。
あと窪田正孝さんに学生役を振るのは、
もうそろそろやめて差し上げろ。

原作を読んでなくても、まあだいたい分かると思うけど
クインケの説明はもうちょっとしたほうがよいのでは?
あとトーカ役の清水富美加さんは引退なさったので、
2作目では山本舞香さんが演じられるようです。







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2019/07/20(土)

色々感想

ジオウ
何回リセットされてツンに戻っても、
すぐにデレるゲイツ…本当にゲイツのツンが味わえる期間は短い。
敵の偉い人、シスコンかと思ったら、
自分じゃなくて妹が王に選ばれたから、
記憶を奪って追放してやった!という器のちいせぇやつだった。

リュウソウジャー
先週からモサレックスが出てますが、モデルはモササウルスでしょうね。
ちなみに「レックス」はラテン語で王、
「サウルス」はギリシア語のラテン語形でトカゲという意味だそうです。

Heaven?〜ご苦楽レストラン〜
そうかー、当時はSNSなどがなかったから、
そのへんはどうしても足す必要があるな。
(よく考えたらGoogleマップがあるから第1話も微妙に成立しない)
石原さとみさんが毎回おいしそうにフレンチをもりもり召し上がって、
ワインもぐいぐい飲まれるので、
それを見ているだけでいいか、という気もしてきた。






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2019/07/21(日)

映画かんそう
「天気の子」

新海誠さんの新作アニメーション映画。
予告の時から、これもヒットしそうだなと思ってました。
やっぱり風景の美しさがアニメ映画の中ではトップクラスだし、
RADWIMPSは5曲も提供していて、要所要所でバーンと使ってあるし。
(予告でも2曲流れました)

離島出身の16歳の主人公は、家出して東京で暮らそうとしていたが
仕事は見つからず先行きは暗かった。
東京は異常気象でずっと雨が続いている。
知り合った天野陽菜という少女に、快晴を呼べる能力があると知り、
主人公はそれをビジネスにしようと提案する、というあらすじ。

ボーイミーツガールものです。
天気を売るというプロットが面白いし、
依頼がどんどん来て、主人公達がそれをこなしていく過程が
曲に乗ってスピーディーに流れて行くシーンはわくわくした。
雨の描写はさすがだったし、あと今回は何度かあった食べ物のシーンが印象的だった。
複雑な料理じゃなく、製作者の趣味丸出しの和風料理でもなく
チキンラーメンとポテトチップスを使ったチャーハンとか、十代っぽくて面白かった。
あれはどうやって作るんだろう。
ただ、怒鳴ったり殴ったりのシーンが少しあるので前作よりは子供向けではないかも。

ラストばれ注意

新海誠監督の好みからすると
ラストで世界のゆがみを引き受けてヒロインが死に、または離れ離れのまま、
主人公の恋は美しい永遠になるという定番の形の方を選択されたかったのでは?
という気はしますが今回もちゃんと商業的ハッピーエンドを完遂された。

でもわりとさらっと3年間雨がやまなかったことや、
東京の半分が水没したことが告げられ、
なかなかショッキングな光景も見せられるというラストは挑戦的でした。
こういう場合大抵は女が自己犠牲の精神を発揮して命を捨てるのが定番なので、
世界より自分、他人より自分達、という選択は清々しかった。
(ここに引っかかる人も多いだろうけど)
触れられてなかったけど、ものすごい死者がでてるだろうなあれ…。

主人公の男女がメインですが、
くたびれた中年男と美少年、色っぽいおねえさんなども登場なさり、
そしてまた人気が出そうだなと思いました。
子供じゃなくなって随分長いので、
子供だけで街の夜を越すのがあんなに難しいって忘れてました。
十代だったらリピーターになって劇場に通ったかも。

過去作品の登場人物がちょっとだけ出てきます。
ソフトバンクの犬のお父さんはすぐ見つけられたよ。






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2019/07/22(月)

映画かんそう
「チャイルド・プレイ」

1988年の同名ホラー映画のリメイク。
旧作では、殺人鬼の魂がブゥードゥーの秘術によって人形に宿り、
子供の体を乗っ取るために動いていましたが
新しい設定では、人形を製造しているベトナムの工場で、
パワハラで病んだ男性が一体の人形の人格プログラムの
リミッターをすべて解除して自殺するという導入部になっています。

人形は家電と連動し、自分で歩いて移動し、
簡単な会話を交わし、家族のスケジュールも管理します。

チャッキーが単なる邪悪なおもちゃって訳ではなく、
アンディが孤立無援って訳でもないので、
なんとなくストレスの少ない、良いリメイクでした。

チャッキーの声がなんとマーク・ハミル氏。

内容ばれ

チャッキーは最初から邪悪なのではなく、
人間から残虐性を学習してしまったというのと、
アンディの体を乗っ取る目的ではなく、
あくまでアンディと友達になりたくて、それで彼を守ろうとして、
或いは彼の周囲に嫉妬して、という設定が、なかなか良かった。
恐めのトイストーリーと言える(うそです)。

子供の連帯ものが好きなので、
あの子たちがアンディーを見捨てなかったところが好きです。
リーダーシップがありすごく強いボスが女の子っていうのが現代風。

不倫クズや盗撮デブなど、殺される人は
一応死んでいい人セレクトになっているのかな?と思わせておいて、
全然悪くないマイクのお母さんが犠牲になるのは卑怯だと思う。

「2パックの恨み」ってなんだろうと思ったけど、ラッパーの2PACが
ノトーリアスBIGとの抗争でどっちも銃殺された事件に関するジョークか。
勉強になる…。

ねこ好きな人は注意。






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2019/07/23(火)

舞台かんそう
「ミュージカル刀剣乱舞〜阿津賀志山異聞〜」

刀剣乱舞の舞台が一挙6公演放送されていたので、
まあどれか1つ見てみようと思って録画してみた。
本能寺とか、伊達家の話とか、ほかにも色々あるんだな。
これは源義経の話。
映画で覚えたキャラクターたちが出てきたので、ちょっと分かりやすかった。

あらすじは、兄の計略により落命するかと思われた義経だが、
兄への執着という心の隙につけこまれ
時間遡行軍に意志を支配されかける。
兄の真意を問い質そうとする義経。
しかし歴史を修正するために刀剣たちが派遣されて…という内容。
半分がお話のあるミュージカルで、
もう半分が歌と踊りのショーという構成でした。
主たち=神を喜ばせるために歌ったり舞ったりするという体裁なのかな?
これはハマったら深そうというか、
貯金を切り崩すひとがでそうな感じが映像からでも伝わってきましたよ…。






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2019/07/24(水)

クリームチーズをマッシュポテトに使うとおいしいという記事を見掛けて、
じゃがいも4個につきキリクリームチーズ等を2つ、
バターたくさん、粗挽き黒胡椒、というメンツでやってみましたが、
高級感あふれる味になりました。
フードプロセッサーを使うと、3秒で完成です。

これ…ゴルゴンゾーラでやったらどうなるだろう…ごくり。





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2019/07/25(木)

映画かんそう
「新聞記者」

邦画にしてはめちゃくちゃ珍しい、ストレートな現政権批判映画、
そして公開規模も大きいし、松坂桃李さんや本田翼さんなど、
メジャーな役者さんが出演なさっている。本当に珍しい。
当然ながらTV局や出版社や大手広告代理店は噛んでない。
製作はThe iconとスターサンズ、配給はスターサンズとイオンエンターテイメントです。
ちなみに松坂桃李さんの所属はトップコート、本田翼さんはスターダスト。
主演はシム・ウンギョンさん。

森友、加計問題、伊藤詩織さんの事件、官僚の自殺
などに酷似した事件が出てきます
観客動員数を増やす事に意義があるので見に行ってほしいという意見を読んで、
劇場で観ましたけど、なるほど…という感じでした。

東都新聞に務める主人公は、
日本人の父と韓国人の母をもつアメリカ育ちの女性記者。
彼女の父はかつて誤報を出した事が原因で自殺していた。
新聞社にFAXで送られてきた、
新大学設立の資料と思しき怪文書の調査を任されるが…というあらすじ。

WEBでは現政権支持派と批判派の殴り合いになっていて、
他のエンタテインメント映画よりも普通の感想が少ない。

結末ばれ

内閣調査室の仕事が本当にこの映画みたいなのだったら
私も空調の効いた部屋で一日中ツイッターに人の悪口を書きこんで
高給がもらいたい…。税金で養われてネサフがしたい…税金…。
松坂さんの上司のひと、怒鳴り散らされているうちは安全なんだけど
愛想がよくなったらめちゃくちゃ危険というのがよく表現された演技だった。

司法が、身分によって機能しなくなるのは
民主主義国家としてはヤバい兆候だと思うけど
激しい拒否反応が出なかったのは、
性的暴行に強い認知の歪みを持っている人が何割かいるせいだと思う。

出産直後でも髪型とナチュラルメイクが完璧で
いつもカウンセラーみたいな優しい話し方のファンタジー嫁と
泣かない赤子。高級マンション。
フィクションみたいだけど実際あるんだろうな。
というか嫁が入院したらすぐ物が散乱して魔窟化する住居と
生け花みたいになってる郵便ポスト…。
そもそもお前がちゃんと毎日ポストを見てれば
こんな事にはならなかったのに…。
(上司に戦う気概など、最早なかったと最初から知ってれば)
ポストは見ろ…毎日見ろ…。

あと、どの人ももう少し伴侶に相談とかしてもいいと思う。
せめて日常生活で背後からの車に気を付けろとか、
なるべくカメラのある場所を通れとか警告をしてあげて。

映画としては終わり方の切れ味が良かった。
残念ながら記者は詰んで投了という結末だろうけど、
海外でやり直せるし、このネタを追う事もできる。
それを仄めかすためのアメリカ育ち設定だと思う。







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2019/07/26(金)

奈良大和郡山の、とほんさんで販売している、
金魚のしおり。文庫サイズです。







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2019/07/27(土)

色々感想

ブルーピリオド (アフタヌーン掲載)
どうなるかまったく読めなかったけど八虎くん合格したのか。
自分の受験番号を確認するところとか、
さすがのコンテりょくだなと思いました。

これ美術系学校の人が全員経験する、
「クラス全員が天才で心折れるエピソード」がきますよね。
たしか沙村先生もクラスメイトが上手すぎてやる気を失った
とか言っておられたもの。沙村先生ですら!?と思った記憶。

波よ聞いてくれ(アフタヌーン掲載)
おさき人形の話のクオリティが高すぎて
私も本当の伝承だと思ったよ!
ミナレさんの法螺話りょく凄いな!?

あとお色気女忍者みたいな役をさせられている美少年くんだけど、
10年後はミナレさん好みの鶴竜似の男になれるといいな。

宝石の国(アフタヌーン掲載)
これまで金剛先生役はマークストロング氏がいいとか言ってたけど
撤回します。あんな可哀想なシーンは演じなくていい。
ステイサムでいい。ステイサムならなんとかしそう。

ジオウ
魔王のいる世界からゲイツとツクヨミが来たことで、
むしろジオウを魔王にしてしまっているから
早く未来に帰るべきという理屈が突然出てきて、エ…?となっている。
今になって!?そんなことは番組スタート時に言ってくれないと!
ゲイツもツクヨミも困惑しちゃうじゃない。

ムジカ・ピッコリーノ 
音階からレとラを抜いて演奏しただけで沖縄の音楽っぽくなるの不思議!
琉球音階という名称があるのか。






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2019/07/28(日)

舞台かんそう
劇団新感線「髑髏城の七人」
シーズン「月」 下弦の月

捨之介:宮野真守
天魔王:鈴木拡樹
無界屋蘭兵衛:廣瀬智紀
兵庫:木村了
霧丸:松岡広大
渡京:伊達暁
極楽太夫:羽野晶紀
狸穴二郎衛門:千葉哲也

髑髏城9回目鑑賞。
今回は天魔王を見て、
「あれ?これ最近映画で見たばかりの刀剣の三日月の人では?」
(刀剣の名前間違いのご指摘いただいて修正しました。お恥ずかしい)
って思ったらやっぱりそうで、捨之介は宮野真守さんで、
なんとなく新規客取り込みの意欲が見える気がする配役なのでした。
あっでも舞台役者さんでも滝のような汗をかく運動量とセリフの捨之介を
ちゃんとこなしてらっしゃるうえに、私の好きな染捨に近いキャラクター解釈で、
なんか陽気で人情味があるけど隙も見える捨で、霧捨でしたね…。
宮野真守さんの捨之介、良かった。
鈴木拡樹さんは、すごい表情筋で、特に顔の片側で嘲り笑い、
もう片側は引き攣っているのとか、一朝一夕にはできない表情だった。
三条は表情がほとんど動かないし激高するタイプではないので
こういう演技なさるかただったとは知らず驚いた。
蘭兵衛役の廣瀬智紀さんも刀剣映画の鶯丸役をされていて、
2.5の舞台で活躍されているそうで、あとHiGH&LOWにも出ておられるな!?
あっラスカルズのMARCOなの!殺陣が綺麗でした。

次のSeason極は、極楽太夫が蘭兵衛の役割を吸収して
天魔王と対決する話だと聞いた気がするので楽しみです。
登場人物が減るとエピソードが増えるから、きっとかなりお話が変りますよね。




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2019/07/29(月)

平沢進さんがFUJI ROCK FESTIVAL'19
参加なさるという事で、
久しぶりにリアルタイムで平沢さんを見た。ネット中継で。
リアルタイムというか数時間遅刻したんだけど、
遡って見られました。ありがたい。
昼間から富士登山の話をされていて、何だろうとは思ってたんだよ。

TOWN-0 PHASE-5
Archetype Engine
フ・ル・ヘッ・ヘッ・ヘッ
聖馬蹄形惑星の大詐欺師
アディオス
アヴァター・アローン
夢みる機械
ジャングルベッド II
平沢+会人
Nurse cafe
オーロラ
白虎野

曲目はまるっとコピーペーストしましたがこんな感じでした。
どちらかといえば古参大喜びな選曲?
平沢さんはどちらかといえばおとなしめで、
いつもの平沢節も封印。
最後に「ありがとう」と素早く告げて去られました。

初めて平沢さんを見た若い人のツイートが面白くて
なに?宗教?やばい?なんか分からんけどすごいの始まった!
という感じで、忘れてたけど癖が強いんだよなあ…。
でもあれをきっかけに聞いてみようってなった人が
たくさんいると思います。
感情移入を拒む別惑星の物語っぽい音楽で、
しかもあの完成度って他にないんですよね。

WEBで年齢に関する記述を見てぎょっとしてしまった。
ファルセットも低音ボイスも全然健在なのは凄い事です。





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2019/07/30(火)

ハイアンドローの鬼邪高校をメインにした
「HiGH&LOW THE WORST」が始まったのですが、
(秋に映画があります)
うっかり1回目を見逃してしまって、
アワワってなった挙句にhuluに入会しました。
あばよ!アマプラ!
これで映画とか見放題だぜ…って思ったら甘かった。
なんかこう検索機能弱くないですか?
見逃したJホラーを見ちゃうぜ…って検索したら
なぜかアンパンマンがズラズラ出てくるし(ホラーマンがいるから?)、

ドラマで1話だけ見逃した回見ちゃうぜ…って思って
回のタイトルで検索しても出てこない。

ていうか、HiGH&LOWで検索しても
「HiGH&LOW THE WORST」が出てこないのは酷くないですか?
(見逃し配信ドラマ一覧から行った)見せたくないの?

ドラマの感想は週末に書きますが
相変わらず美術が凄いというか、
鬼邪高の室内の汚し方を見てくださいよ!芳醇な予算の匂い!
王子が大渋滞の美術、どうしてあんなに投げやりだったんだろう。







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2019/07/31(水)

久しぶりに家具を手斧で粉砕しようとしたんですが
(大型ごみ回収の手配をするのが面倒なので、庭で解体します)
昭和の半ばころに作られた椅子で、
平成生産のペラペラ木材と違ってそれはもう頑丈で、
渾身の力で斧を振り下ろしても、3センチほどしか割れません。
(安物の木製の家具なら1回で真っ二つ)
全部木片にするまで頑張っていたら、私の手の皮がむけました。
軍手をね…すればよかったね…。


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