7月日記

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2018/07/01(日)

ゲームかんそう
「影廊」

ジャンプのコメント欄で吾峠呼世晴先生が褒めておられたので
ダウンロードしてやってみようとしたが、
画像処理の基準を私のPCが満たしておらず、動かなかった。

それで製作者さんは実況歓迎派のかただったので、
最初から最後まで実況を見ました。

吾峠先生が好まれるのがめっちゃ分かる!という和風ホラーでした。
夕方の路地を歩いていたプレイヤーが古い日本家屋に迷い込み、
出られなくなり、屋敷の中を探索する事になります。

ゲームルールはシンプルで、勾玉を5つ集めて祭壇のような場所に置けば終了。
しかし屋敷の中には、うつむいてしくしく泣いていて、
音や光を察知すると「どこにいるの……」と近付いてくる少女や、
神楽鈴をしゃんしゃん鳴らしながら廊下を走り回る能面の女などがいて、
暗闇の中から現れるそれらに捕まってしまうとゲームオーバーです。
セーブ機能はありません。

徘徊者に気付いたらすぐに部屋の暗がりに身をひそめないといけないのですが、
音が遠ざかって行くのを待つのが非常に不安で心細い。
(能面の鈴の女は走りながらあちこちを破壊して回るので音も怖い)
自分でプレーしていたらちょっとクリアできたか自信ないですね。
マップがないのでその点でも。

クオリティ高いゲームなので、これを趣味で作った人がフリーで配布してるの
すごいなと思いました。
(ちなみに影牢っていう商業品ゲームもあって、あれも好きだった…)





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2018/07/02(月)

映画かんそう
「ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷」

スピエリッグ兄弟監督。
ウィンチェスター銃を開発したウィンチェスター社の大株主サラは、
夫を亡くし屋敷で姪とその息子、3人で暮らしていた。
霊媒師の助言により、悪霊から逃れるために屋敷の改築を続ける彼女に、
ウィンチェスター社の役員たちはその判断能力に疑いを持ち、
精神鑑定のための医者を送り込む。
初めのうちはサラの正気を疑っていた医師だが、
怪奇現象を目の当たりにして考えを改めるというあらすじ。

実在のウィンチェスターハウスを題材にした映画で、
実際に屋敷で撮影した映像もあるそうです。
(どの部分かは分からない。屋敷の俯瞰はおそらくそうだと思う)
ウィンチェスターハウスはロマンのある場所なので、
ホラーファンの劇場鑑賞はマスト。
普通の映画ファンは別に見なくていいです…。

戸棚かと思ったら扉だったり、フェイクの階段があったり、
上階がスケルトンだったり、色々面白いですね。
突然出現して大きい音がして驚かすパターンが多くて
幽霊ものホラーとして斬新な表現は特になし。
サラ・スヌークは「プリデスティネーション」のほうが綺麗に撮れてた…
って思いましたけど、ヘレン・ミレンはお美しかったです。

内容ばれ

ウィンチェスター銃で死んだ人は無条件で集結するので
大変なことになってるハウス、
霊のために部屋を作り、魂が鎮まれば壊し、
鎮まらなければその部屋に封印する、って面白い解釈です。
実際のところどうだったんだろう。

この映画に出てくる人は皆ホラー映画お約束徹底遵守なので、
あやしい音や姿を認識したら絶対確認しに行くし、
主人公の医師に至っては、変なものを見たのに
さらにアヘンチンキきめて幻覚だかオバケだか分からなくなっちゃうし、
ウワー、だめだこいつ早く何とかしないと…って感じでした。

無差別殺人のひと、素で顔が恐いのはよかったです。





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2018/07/03(火)

映画かんそう
「アメリカン・アサシン」

大学院生の主人公はリゾート地で恋人に結婚を申し込み、
婚約が成立して幸福の絶頂にいた。
しかし自動小銃で武装した一団の無差別テロに巻き込まれ、
彼女は命をおとす。
復讐に燃える主人公は心身を鍛え、
イスラム教系テロリスト集団との接触を日常としていた。
彼の才能に目を付けたCIAは彼を暗殺者としてスカウトする。
というあらすじ。

メイズランナーシリーズで主人公を演じた
ディラン・オブライエンくんが主役。

格闘シーンが正統派でなかなか良かった。
特にボートの中のやつは、どうやって撮ったのか分からないが迫力あった。
しかしこのジャンルは隙なく面白い先達がいっぱいいるからな…。
エージェント・ラップシリーズのビギニングに当たるようですが
さてシリーズ化は大丈夫なのか…。

あ、「スカイフォール」のシルヴァとかお好きな方は
この映画ハマると思います。
拷問シーンがあるので苦手な人はご注意。

内容ばれ

主人公の前にも優秀な弟子がいて、
助けが来ると信じていたのに見捨てられて、拷問を受けて、
父とも慕っていた師を憎み、同時に現在の弟子に嫉妬し、
師を拘束して拷問するという例のアレね…。
ちなみに拷問内容はニッパーで爪をはがす、
電気でビリビリ、ガスバーナーで腕を炙るとかそんな感じ。
拷問されるのはマイケル・キートンです。

イスラム教が完全悪で、イランはユダヤ人みなごろしをたくらむわるいいらん。
なんかイスラム教完全悪映画が増えてきたような…気のせいかな。

制圧訓練でVRを使うシーンを初めて見ました。
私は人の顔の見分けがつかないからエージェントになれない。





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2018/07/04(水)

映画かんそう
「パンク侍、斬られて候」

架空の江戸時代、黒和藩に仕官するために浪人の主人公は
新興宗教団体「腹ふり党」の脅威をでっちあげ、重臣内藤帯刀に訴える。
企みは首尾よく進むが、やがて脅威の真偽を問われ
主人公は自ら新興宗教団体の活動を盛り上げなければならなくなる、というあらすじ。

原作は町田康さん。脚本がクドカン。
到底映画化は無理じゃないかというハチャメチャな話ですが
意外と細かいところまで忠実に追ってます。
セリフがちょっとクドカンアレンジなんですけど
クドカンお得意の微妙にイラっとくる現代人の物言いギャグとか、
町田康さんの、時代劇に横文字使いまくりの、
ちょっととぼけた文体と親和性が高い。

新感線とキャリーとキングスマンが合体したような感じ。
ハチャメチャなのが好きなかたには割とおすすめ…。
あとおさると國村さんという癒しのコンビも見られますよ!

オチばれ
正確には「パンク侍、刺されて候」じゃないかと思うんですけどね…。
竹べらで肝臓を刺されるって、苦しい死に方ランキング
TOP20とかに入りそう。絶対嫌だな。
でもなんか不思議と爽快なラストでした。
復讐もの好きなんですよね。


キャプテン・アメリカのページ更新

今日はMCUのキャップテン100歳の誕生日です。
4年間ずっと書いてきた、長い長いながーい話が完結したのでよろしければどうぞ。






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2018/07/05(木)

ドラマかんそう
「デアデビル」シーズン1
7〜13話(最終話)

昼は弁護士の顔を持つ盲目の男が
超感覚と鍛えた肉体を武器に
夜は覆面をかぶって街を守るドラマシリーズです。

主人公には肉親がなく、身内と呼べるのは
大学の時に知り合って一緒に弁護士になり、
以来コンビを組んで共同で事務所を開いた
親友ただ一人なのですが、
とうとう彼に自警行為のことがばれてしまいます。
もしや…このドラマは…ここがメインなのでは…
という丁寧な展開でした。
学生時代の仲良くなっていく過程と、
現在の破局エピソードが交互に入る、みんなの大好きなやつ。

あと子供時代に盲目の師匠と出会った経緯も描かれます。

内容ばれ

主人公のマット君は微妙にはらたつ…。
好き勝手にやるくせに、見離されそうになると
誰彼かまわず「つらい…」って縋るの、めんどくさいです。
あと、怪我するたびに付き合ってもいない看護師を呼び出して
手当させるのどうかと思う。
衣裳を作らせた人とかも。感謝の気持ちを形にすべき。
紙幣とかで。
あと綿は紙ヤスリみたいだからシーツはシルクじゃないと…
ってお前は王子様か!

ラスボス君の恋愛描写ですけど、
幼少時に虐待があって父親を殺した彼が
ようやく見つけた運命の女性とのやりとりがやたら丁寧なんですが、
最後までその効果のほどはよく分からなかった。
あんな舞い上がってパーティーで連れ回したりしたら
そりゃ敵が多いんだから、オッ!いっちょ毒盛ったろか!ってなりますよ。
ラスボスかわいそう演出は両刃の剣。

フォギーは、親友だと思ってた主人公が自分に
重大な隠し事をしていた事と、
あと法で戦うのが弁護士の信念なのに、
私刑という手段に手を染めていた主人公にショックを受けて泣きます。
「俺だったら、お前だけには話した」
「それは分からないだろ」
「分かる断言できる」
ん?これは喧嘩ですか?それとも痴話のつくやつ?

あと学生時代の彼等が、一緒にやっていこうと決めるシーン、
「お前がやるべきと言うなら俺も一緒だ。どんな時も」
You think this is what we should be doingthen Im with you
For better or worse
ってフォギーくんは言ってくれます。
「結婚の誓いか」
「結婚より重要だ。ビジネスパートナーだ。すべて共有する
考えも夢も請求書も負債も」
「僕のパートナーは君しかいない」
「俺もだ」

ハイおめでとうございます!(台詞は字幕版)なんのドラマだっけ!?

でも二次創作はそんなにないんですよね…海外ではめっちゃあるらしいのに…。
理由は分かってます。日本の腐女子はぽっちゃりが嫌いなんだ…。






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2018/07/06(金)

映画かんそう
「怪盗グルーの月泥棒」

人気シリーズ1作目だけあって、王道の面白さでした。
偏屈な怪盗が、とある目的のために孤児の3人の少女を引き取って、
共に生活するが、やがて個性的な少女たちと友好を深め、
単なる手段だった彼女たちに情がわく……という本当によくある話なんですが、
それでも面白かった!

吹き替えを見たんですけど、グルーは関西弁で、
でも白々しいニュアンスの時だけ標準語を喋るのがとってもキュートでした。
スピンオフの「ミニオンズ」を先に見ていましたが、
やっぱり1作目のほうが面白い…!




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2018/07/07(土)

色々感想

アクタージュ(ジャンプ掲載)
存続だ!次は野生児VS野生児のようです。
千世子さんは、亜弓さんみたいに
生涯のライバルになって時々出てこないかな。

舞妓さんちのまかないさん(サンデー掲載)
百子さん姉さんが、すーちゃんの姉役なんだけども、
緊張して打ち解けてくれないすーちゃんに
「片想いってこんな感じやろか…」と物思いにふける回。
とてもかわいい。
百子さん姉さんはおっとりした性格だけど、
フルマラソン走った後にお座敷に出られるような体力もあり、
また人気もある芸姑さん。

金カム
うわー、尾形くん、清らかな弟に女性を抱かせようとして断念して
今度は人殺しをさせようとしてきたぞ…。
弟はそんな兄様のことがそれでも大好きだぞ。
大変なことになってきたぞ!

HUGっと!プリキュア
仕事をクビになって彼氏にもフラれて
人生に絶望しているかつての職場の先輩をなぐさめる回…
しょっぱいつらい…。

ルールーとえみるのいちゃいちゃが無限に続くよ!?

ジャンプ恋愛小説大賞、受賞作3本のうち、1本が百合だ!
ぶっちゃけると、BLと百合はどっちが売れるんだろう…。






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2018/07/08(日)

映画かんそう
「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」

スター・ウォーズのハン・ソロの若かりし時代を描いたスピンオフ作品です。
乗り物全般の操作技術に天才的な才能を持つハン・ソロは、
犯罪組織に支配された星から恋人を連れて脱出しようとしていた。
しかし…というあらすじ。
経験と実績のある熟練のロン・ハワード監督なので、
ものすごく安定感のある娯楽作品に仕上がってます。
シリーズを見てなくても分かるし、旧シリーズファンには嬉しい設定になっているし。

魅力的で、悪ぶってはいるが善良な若者と、
人当たりはいいが誰も信じてはいない男との出会い、
これから長い年月を共にする運命の相棒と船との出会い。
そのあたりがメインです。

ラストばれ(EP7ばれ)

チューイとの出会い、不思議と「知ってる…」という懐かしい気持ちすらしました。
シャワーを浴びているハンのところにチューイが乱入してきて
2人でシャワーを浴びるというお色気シーンもあります(どういう意図で入れたのか…)。
チューイと打ち解けていく過程はとても丁寧で、
ふふふ…って思ったんですが、
新シリーズで彼らに起きた事をハッ!と思い出して、
「地獄かよ……」と思いました。
チューイが一体なにしたっていうの…。
マーベルのアベンジャーズシリーズもいまたぶん一番つらい段階ですけど、
でもあれはまだ出口が見えているつらさで、
チューイの地獄はもう決定してしまっているので覆らない。

ポール・ベタニー氏、ウディ・ハレルソン氏共にいい演技でした。
ウディ・ハレルソン氏は特にああいうグレーの立ち位置の人物が合いますね。
あと現代風カスタマイズだなと思ったのが、
恋人のキーラ。これまでの活劇映画だったら高確率で彼女は死んでたと思うんですが、
滅茶苦茶強くて(ラスボスより)頭も切れて、才覚もあって、
なんだか彼氏のハン・ソロよりも上に行けそうなラストになってたのは良かった。
(まあ彼女にとってそれが幸福かどうかは微妙な表現でしたけど)

なぜか本国での興行成績が振るわず、
前作で離れたファンが多い、シリーズ製作本数が多すぎる、等
原因が考察されていました。







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2018/07/09(月)

映画かんそう
「オンリー・ザ・ブレイブ」

ジョセフ・コシンスキー監督(トロン: レガシー、オブリビオン等)
アリゾナ州プレスコット市の消火精鋭部隊、
「グラニット・マウンテン・ホットショット」の20名が
山火事に立ち向かう姿を描く。実話を元にした話。
森林消火では具体的に何をするのか、
訓練はどういう感じなのか、隊員1人1人はどんな人なのか
丁寧に描写してある映画です。
家族との問題もしっかり時間をかけてある。

当然ながら火災のシーンが多いですが、大迫力です。

ラストばれ

ヤーネルヒルの大火災を知らなかったので、ラスト本当にびっくりしました。
そういう…。隊員たちの自己犠牲的な活躍とか、
生への執着とか、いくらでも盛って5倍くらい泣かす映画にできたと思うんですが、
淡々と、不運とちょっとした油断という感じに描かれているのが
上品だなと思いました。

私はこの手のホモソーシャル的組織の実話英雄譚映画に出てくる妻が苦手で、
それは「愛してる」と「帰ってきて」しか言わない、
お喋り人形みたいな雑なキャラクター描写のせいなんですが、
この映画のジェニファー・コネリーは、車で横転事故を起こしても翌日仕事する、
自分の失禁話で笑いをとってくる、個性の強い妻ちゃんで、安心感ありました。
家庭描写いらんという人もいらっしゃるとは思いますけど。
それにしてもジェニファー・コネリー20歳くらい若く見えた。

ヤク中のマイルズ・テラーが、ヤクをやりながらヘラヘラ生きてたら
別れた彼女が妊娠して、責任を取らなきゃ…と彼女のところに行ったら
「お前はいらん」宣告をされ、しかも投獄されて帰ってきたら母にも
出てけー!と言われるというスタンダードなクズなのですが、
消火隊に入って、サノスに根性を叩き直され真人間になっていくという
更生話でもあります。
ヤク中のことをずっとイビってくる隊員がいるんですが、
やがて仲良くなって、同居するようになったり、一緒に赤ん坊の世話をしたりして、
にっこりしました。

ところで20人の隊員は全員白人で、サノスも過去ヤク中だった描写がありましたが、
これって偶然なのかそれともそういう風習なのか、どっち?って思いました。
アリゾナ州の田舎のほうは今でも男性はカウボーイ風の格好をしている。

防火帯の面積が少なすぎたのではないか等の検証がされていたようです。




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2018/07/10(火)

江戸時代の、絵で描いたなぞなぞを集めた展覧会に行ってきた。
最初に簡単なおやくそくの説明があって、
(うろ覚えですけど)こういう感じで、



字を使わずに絵だけで、地名を表現したり、
人気役者の名前を表現したりして、
見て楽しめるクイズという感じでした。

ただ、以前の日記にも書いたんですけど(2015/12/01)
絵に描かれたものがもう現代にはなくて何か分からなかったり、
解答自体が同様に今はもうないものだったりして、
いまでも解答不明の絵がありました。
いくら考えても解けない!

でも江戸の人たちは、
年賀状の挨拶文を全部絵で描いたりして、
なかなか楽しそうでした。





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2018/07/11(水)

映画かんそう
「パンクチュア 合衆国の陰謀」

監督アダム・カッセンマーク・カッセン
使用した注射針が刺さりエイズに感染した看護師が、
安全な注射器を使うよう病院に訴えるが、
病院側は全く取り合わない。
その裏には協会と医療機器メーカーとの癒着があり、
巨額の利潤を守るため、かれらは圧力をかけてくるが、
彼女の弁護人を引き受けた弁護士は型破りな人物で、
前途多難だった…というあらすじ。実話が元になっています。

事件が半分と、弁護士の無軌道ぶりが半分といった感じです。
弁護士はおそらく頭の回転が速く、学習能力も高いため、
全てにおいて飽き易く、リスクジャンキーの傾向にあるように思う。
そして彼がどうしてもやめられないコカインは、
ヒートアップしがちな神経を中和する役割があるのじゃないかと思う。

ラストばれ

むきになって意地になって、相棒に迷惑をかけて、
薬物と手を切れず、とうとうああいう結果になってしまって、
でも相棒は最後まで彼を見捨てなかったという、
なんかちょっといいラスト風なんですけど、
でも不審死じゃないの…?ていうのと、
あと、これはいかにもゴリゴリに金のとれそうな案件なので、
声掛けがもっと早かったら、いつでも大弁護団が組めた気がしないでもない。



キャプテン・アメリカ二次創作への感想ありがとうございます!返信不要のかた、ギギギ…ってなります!(笑)
4年間で書いた伏線を、だいたい回収できたと思います。終えられて良かった。

はりぽたでは、1つのカプ、同設定の長い話を16年書き続けていますが、そこまで長期間勝負になると
「仲間たちとキャッキャやりたい」などという煩悩を捨て、己とキャラクターだけがいる暗闇の世界で、
何年も座禅を組み続けるようなもので、文章とかアイディアよりも、むしろ孤独耐性と根性のほうが重要な気がします。

でも4年間くらいだと、最初から見てくださっていたかたが、まだたくさん残って応援して下さって、
終わった時も労をねぎらってもらえるのがとってもとっても嬉しかった。4年間くらいが丁度いいのかもしれません。
(いや、連載がという意味で、ジャンルをやめるわけではありませんけど)
勿論私が勝手に書いていたものですが、喜んでもらえたのが伝わってくると、
途中の苦労が確かに報われた感じがします。ありがとうございました。

ちなみに!今週末三連休だけど、暑いし家で長編のERO小説とか読みたいわー、
なんかステバキステとやらが気になってきたわーってかたは、
「キャプテン・アメリカ ファーストアベンジャー」「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」
この2作だけ!この2作だけ見ればパスワードも分かるし内容も全部理解できるので!(ジャパネットたかた声)
なぜなら私の二次創作に他の人はほとんど出てこないから!たった4時間!
リンクページから行けます。






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2018/07/12(木)

映画かんそう
「ディストピア パンドラの少女」
(原題「The Girl with All the Gifts」)

未知の菌糸類によって脳を破壊された人間は、
知能を失い同族を食うグールとなってしまう。
生き残った少数の人間はいくつかの基地で生活していた。
菌糸類に寄生された妊婦から生まれた子供たちは
菌への耐性を持つが、知能を有しており、
しかし人肉食への欲求も強いので、拘束されて教育を受けていた。
高い知能を持つ第二世代の少女メラニーは、
ある日、ワクチン製造のための実験体に選ばれるが…
というあらすじ。

英国産。タイトル通りディストピアゾンビもの。
ホラーですがそんなに怖くない。人物の描写がわりと丁寧です。
猫が食われるシーンがあるので苦手な人は注意。

ラストばれ

オチは淘汰…と思わせておいて、
女児×おねえさんの監禁百合ではないのこれ?????
と思ってちょっと検索したら、そう考えているひとが
ポツポツおられて安心しました。だよなー!

メラニーめっちゃ生き生きしてるし、
先生もそれなりに幸せそう…?




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2018/07/13(金)

映画かんそう
「海街diary」

原作吉田秋生さん。
是枝裕和監督作品一挙放送をやっていたので
全部録画してちょっとずつ見ています。
不思議と漫画のほうが生々しい印象でした私は。
映画はどことなく姉妹ドリームが漂っているフワフワと。
あんな美人四姉妹がいたら、街の男性の3分の1くらいは
初恋が四姉妹のうちの誰かだろうし、
あんなしっかり者清楚な美人看護師が病院にいたら、
1日1人くらいの割合で運命の人だと思われて大変だろう…。

美人姉妹が梅の実をとって梅酒をつけたり、
姉が妹にマニキュアを塗ってあげたり、
一緒に料理したり、海を散歩したり、
お洋服の取り合いで揉めたり、
なんだか天女の住処のよう…。
姉妹萌えの人におすすめです。

不倫で妻と娘を捨てて出ていった父親の扱いも
やっぱりちょっとドリームフィルターがかかってるような。
「3月のライオン」の妻子捨男(原作の)と、
足して2で割ると丁度いいと思います。




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2018/07/14(土)

色々感想

火ノ丸相撲(ジャンプ掲載)
ラスボスがファイナルバトルで主人公のカウンセリングしてくれるって
めずらしいパターン。

アクタージュ(ジャンプ掲載)
さっそく再登場、千世子さん!
観劇に誘いたいけど勇気が出ない主人公可愛い。
すぐにOKのお返事がくるけど、当日仕事でこれなくなるの、
切ないすれ違い!

約束のネバーランド
再会して名前を呼んで熱いハグじゃないのかぁぁぁ!
(ずっと名前が不明のままの人がいる)
今呼ばずにいつ呼ぶというのか!!!

ゼロの日常(サンデー掲載)
安室さんが犬を飼うに至る経緯を丁寧に描写。
最近夢部下という概念を覚えたばかりですが、
これはあれか?夢犬の時代に突入か?

進撃(別マガ掲載)
……もうあの…鬱展開大好物な人以外のユミクリ、
クリユミの人に何か甘いものを奢ってあげたい…。
きつい…民族浄化運動とか色々嫌な事を思い出す…
逆ベクトルとはいえ…。

HUGっと!プリキュア
「30過ぎた大人にはそんなもの(仲間)存在しないんだよ」
というなかなか尖ったセリフが飛び出てきましたね。
じゃあ30を過ぎると…周囲には家族と他人しかいないという?
そいつはつらそうだ。

THE FLASH(ドラマ)
このドラマはどんだけハリソン・ウェルズ博士のことが好きなの…。
死亡したら別のアースから博士を連れてきて再びレギュラーにするし、
1人じゃ飽き足らず過去の博士まで登場させて、
登場人物が博士まみれになっちゃうよ!?

偶然ワンピースも進撃も日本っぽい国が出てきて面白い一致です。
今日は確かジャンプの発売日。

今日はヒラコー先生お誕生日だそうです。おめでとう先生!
あとヘルシング20周年(本当は21周年)だそう。え…?20年…?




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2018/07/15(日)

映画かんそう
「ジュラシック・ワールド 炎の王国」

前作で、恐竜たちが残った状態で放置されていたイスラ・ヌブラル島。
にわかに火山の噴火の兆候が見られ、恐竜存続派のクレアは、
スポンサーであるロックウッド財閥の助けを得て、
島にいまだ生存している恐竜の捕獲を目的としたチームの一員となり、
オーウェンを推挙するが…というあらすじ。

監督が交代して、J・A・バヨナ監督になりました。
「永遠のこどもたち」などを撮られた監督ですが、
後半ちょっと館ホラーっぽいかも。

ブルーが可愛いので、ブルー好きな人は見に行ったほうがいいです。

ラストばれ

タイトルにつながった感。
なるほどーと思ったんですが、
待て待て、「恐竜さんかわいそう」でやっていいことではないよねそれは…。
というか普通に考えて軍隊が出て、あのあと駆除されたとは思いますけど…。

甚大な被害が出たでしょうけど、補償はロックウッド財団が受け持ったんだろうか。
科学で人工的に作られた生物の保護についての議論に神の意志が出てくるのは
面白いなと思いました。

ブルーが、けなげだった。
狼の血が入った犬とかも他のラプトル達のように、
飼い主が弱っていると(捻挫で足を引きずる等)
主導権をとろうとして襲いかかってくるそうですが、
心配して寄りそってくるというのは
ものすごく知能が高いんだなという感じ。
この映画でオーウェンのこと好きな生物は、
みんな恐竜の血が入ってるんだと思います。








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2018/07/16(月)

漫画かんそう
「マロニエ王国の七人の騎士」2巻まで

「金の国 水の国」の岩本ナオさんの長編ファンタジー漫画です。
マロニエ王国の女将軍・バリバラには
「眠くない」「博愛」「暑がりや」「寒がりや」「獣使い」「剣自慢」「ハラペコ」
という風変わりな名の七人の息子がいた。
彼等は周辺国の「寒い国」「夜の長い国」「生き物の国」「食べ物が豊富な国」
「暖かい国」「好色の国」「武力の国」に使節として送られることが決定したが、
武力の国出身のバリバラには何か秘密があるようで、
息子たちもその意思を計りかねている。
夜の長い国を訪れた長男の「眠くない」は女王の歓待を受けるが、
長男の身柄を国に止め置きたいようなそぶりを見せる彼らに長男は…というあらすじ。

Landreaallが好きな人はハマると思います。
2003/09/15日記に書いたんですが、私は国名や人名が無駄に羅列されるあらすじが苦手で、
読む前に挫折してしまうくらいなんですが、
この漫画は一気に7人7国出てきても、簡単に覚えられる親切設計が嬉しかった。

たぶん息子たちの能力と派遣先の国の特色が呼応しているのだと思うのですが、
1つの国に3巻ほどの時間を掛けて、長編漫画になるのでしょう。
読むなら今!(笑)

登場人物たちは基本思慮深く、いい人達で、
男女の能力差はそれほどなく、老若男女職務を全うしている。
そしてひっそりと秘密を抱えて生きています。
2巻で十分エモーショナルだったので、続きが楽しみです。






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2018/07/17(火)

映画かんそう
「そして父になる」

是枝裕和監督
建設会社勤務のエリートである福山雅治は
美しい妻と一人息子を持ち、順風満帆の人生だったが、
ある日、病院から連絡があり、息子の生まれた6年前に
赤ん坊の取り違えがあり、
育てていた息子は赤の他人の子供であった事が分かる。
彼の本当の息子は群馬の小さな電気店を営む夫婦の子として育てられていた。
病院のすすめもあって、子供同士を交換する方向で
しばらく様子を見る両家だったが…というあらすじ。

習い事も食事の作法も礼儀もしっかり学ばせた育ての子に比べて
実の子は行儀も悪いし訛りもあるし…とか、
でも闘争本能が強く、競争社会で頂点に立ってきた自分と違って
育ての子はおっとりしすぎているのが気になってた…とか、
群馬の夫婦はどうやらあまり裕福ではなくて、
賠償金の額ばかり気にしているが、しかし悪い人たちではなく、
却って子供には好かれやすい…とか、
福山雅治は父親と、義理の母親にコンプレックスがあって
自分の中に確固たる親子像がない…とか
細部がいいと思います。

ラストばれ
子供の取り違えといっても、事故ではなくて、
当時育児に悩んでノイローゼ状態だった看護師が
いかにも幸せそうな福山夫妻に対して
不幸になれという明確な悪意を持って取替えたという、
救いのない設定と、
そんな看護師と彼女の息子の関係が、
主人公の最後の決断を後押しするのは面白い。
設定のわりには悪い人のいない映画でした。
しかしこれ、視点が親になりきれてない大人の主人公だから
一定のトーンを保ててるけど、
入れ替えられた子供視点だったらこんなつらい話はないだろうな。

主人公の上司というあまり意味のない役で國村隼さんと、
あと森の妖精さんみたいな人の役でARATAさんが出ておられます。






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2018/07/18(水)

漫画かんそう
「映画大好きポンポさん」
杉谷庄吾さん

映画プロデューサー、ポンポさんは
幼い女性ながら実績あるヒットメーカーで、
脚本も兼ねる激務をこなしていた。
見習いの若者ジーンは、ある日大抜擢を受け、
ポンポさんの執筆した大作映画の監督を任せられる、
というあらすじ。

以前WEBで発表されて話題になった時に読んだ漫画の
コミックス版を読んでみました。
各キャラクターの映画語りのページが追加されています。
作者さんはたぶんガチの映画好きの人で、
登場人物それぞれの映画の好みの違いが出ていて面白いです。

創作についての物語ですが、
負の面や挫折は、おそらくあえて描かれていないので、
サラっと読めます。

内容ばれ

どうして自分なんかに目を掛けてくれるんですかと質問する主人公に
あなたは社会に居場所がない人間特有の追い詰められた目をしていたから。
満たされた人間はモノの考え方が浅くなると答えるポンポさん。
うーん、たしかに飢えのエネルギーで作るタイプの作家さんはいらっしゃるけど、
逆に安定した状態でのみ傑作を作るタイプの作家さんもいると私は思う。

ポンポさんの主義で面白いのは、映画は2時間を越えてはいけないというもの。
それには私も同意です。例外の監督を除いてですが(笑)。


WEBで読めます。
https://comic.pixiv.net/works/3728





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2018/07/19(木)

映画かんそう
「海よりもまだ深く」

是枝裕和監督
主人公は作家崩れの中年男で、
現在は興信所に勤務している。
無類のギャンブル好きで有り金は全部賭け事につぎ込んでしまい
母の箪笥から金目のものを漁ったり、
姉に小遣いをせびったり、あるいは脅迫まがいのことをして小銭を稼いでいる。
愛想を尽かした妻は息子を連れて出ていき、
現在は違う男性と交際しているが、
主人公は嫉妬心からその交際を監視していた…というあらすじ。
まあ男女でちょっと感想が違うんじゃないかなと思う。

これで監督の作品を4本見ましたが、
ダメ父萌えなのは何となく分かりました。
4作品のうち3作品がダメな父親の話で、
1作品は原作付きの、ダメな父親のいる4姉妹の話。
ダメ父とクズ父の違いは、憎めない要素の有無だと思いますが、
まあきっと視点によって変動しそうだなそれはと思います。

何事か起こりそうだけど、特に起こらないまま
エピソードと会話が積み重なって終わります。






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2018/07/20(金)

読書かんそう
「KEI―チカーノになった日本人」

コカインの密輸で逮捕された日本人が、
アメリカの刑務所で10年以上服役し、
黄色人種の少ない受刑者のなかで、
メキシコ系のグループに所属する事で生き延びたという
監獄暮らしのエッセイです。

フィクションの中の監獄って、
憎しみとか恨みが渦巻いて
それが積み重なって暴力に発展するという感じですが、
実際はあまり連続した感情というのはなくて、
発作的な暴力衝動だけがあって、
それが解消されると平静な状態に戻るのの繰り返しなのかなと思いました。
まああとグループが大事みたいで、群れてないと標的にされるようなので、
グループ所属が何より不得意な私は
アメリカの刑務所に収監されるのはやめようと思いました。

内容ばれ

チカーノはメキシコ系アメリカ人を指す言葉で、
結束が固いそうなのですが、
たまたま作者のかたがチカーノの大物の席に座っちゃって、
その堂々とした態度を気に入られて
「お前、ずいぶん度胸あるな」と目をかけてもらえるようになって、
他のチカーノたちにも一目置かれるようになるという、
性別や社会の階層が違っても、鉄板ドリのパターンは不変…
って思って、ちょっと面白かったです。
監獄ごとに雰囲気が全然違って、
陽気だったり陰気だったりするのは不思議だなと思いました。

私はジャンクフード好きなので
監獄の中でみんなで作る、ソーセージや肉やレタスやサルサ、
インスタントラーメンをレンチンして、ゴミ袋に入れて、
マヨネーズとサルサソースをかけてシャカシャカする料理、
結構おいしそうだと思いました。
レシピと写真が付いてた。
あと獄中にスーパーがあって、映画館もあって、
外と変わらない最新の映画が見られるのはいいなあ…。

巻末はチカーノの文化についての対談。
サウスとノースで抗争があるとか、ブラック文化を憎んでいるとか
チカーノおすすめ映画とか、色々知らない事ばかりで面白かった。




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2018/07/21(土)

色々感想

呪術廻戦(ジャンプ掲載)
「枕元の抜け毛が増えていたり、
お気に入りの総菜パンがコンビニから姿を消したり
そういう小さな絶望の積み重ねが人を大人にするのです」
って、いいセリフ。とっさにこういう事の言える大人になりたい。

アクタージュ(ジャンプ掲載)
次の演目は「銀河鉄道の夜」だー!やったー!
演出が楽しみ!

BURN THE WITCH(ジャンプ掲載)
久保帯人先生久しぶりの読み切り。ハリポタだった…?
(ロンドン、現実世界から隔絶された魔法世界、電話ボックスから出勤、対ドラゴン部署)
しかしさすが面白かったわ…。

絶チル(サンデー掲載)
ちょっと幻影世界に入ってからグダグダ気味かなって思ってましたが(すみません)
皆本さん、 賢木さん、兵部さん、3人女体化、同僚編がきて
にわかにガタタってなりました。これは組み合わせが難しい…。
公式でパラレルOLが来るとかジャンルの人がうらやましい。

ゼロの日常(サンデー掲載)
78億の男のスピンオフ、なんか愛犬漫画になってきたぞ…?
この人もし愛犬がどうにかされたら、即ジョン・ウィックになりそうだな…って思いました。
というか犬と安室さんの映画で100億狙えるのでは。





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2018/07/22(日)

映画かんそう
「未来のミライ」

細田守監督・脚本。
妹の生まれた4歳の男の子、くんちゃんは
お父さんもお母さんも妹の世話と家事に忙しく、
自分を構ってくれないのに不満気味。
しかしある日、庭に出るとそこには不思議な風景が広がっていて
1人の見知らぬ男がいた…というあらすじ。

監督の過去作品、ヒロインや母の描き方にモヤ…ってする事が多かったのですが、
今回はそれが少なかった。
イヤイヤ期フルスロットルの息子プラス新生児の世話で
父も母も満身創痍、ワンオペ育児?愛情さえあれば子は育つ?寝言は寝て言え!という
過酷な育児描写がちょっとあります。
あと最初はファッションイクメンだったお父さんが
段々と家事育児慣れしていく過程の描写も。

起承転結の形式ではなく、どちらかといえば絵本っぽい反復で進行します。
変顔とか、身体的なギャグシーンがあるので
監督作品の中では比較的小さなお子さん向けなのではないかと思う。
(怖いシーンもちょっとあるけれども)
ただ、一部の男性と、育児に全く興味ない層からは
叩かれそうだなこれ…という気がしている。(気が早い)
私は「おおかみこども〜」があまり好きじゃないのと逆の理由で、
この作品の事はちょっと好きです。
起承転結があれば、もっと好きだった。

内容ばれ

血族の話。
ひいじいちゃんの話が好き。
ひいじいちゃん、イケメン声だなあ…ってぼんやり思ってましたが、
エンドロール見て、ファー…ってなった。

私は常にどのエピソードでも親の視点で見ていたので、
「地獄…がんばれ…がんばれ…」
って思ってましたが、
ちょっと感想を見て回って、大人でもくんちゃんの視点で見て、
くんちゃんが可哀そうだ!ひどい!って感じる人がいるのか!
とびっくりしたりした。

しかし未来世界の美形兄妹はちょっと萌えます。

あの家すごくおしゃれだけど、足腰が悪くなったら詰む。






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2018/07/23(月)


映画かんそう
「BLEACH」

佐藤信介監督(図書館戦争シリーズ・アイアムアヒーロー)

黒崎一護は父と妹2人と暮らす平凡な高校生。
ただ、彼には霊が見えるという特殊能力があった。
ある日、自分の部屋に古風な黒装束の見知らぬ少女が表れ…
というあらすじ。

突然死神登場系の中で一番有名な漫画(たぶん)の実写映画化。
内容は死神代行編をかなり端折った話。一番影響を受けたのがヒロインの織姫で、
ちょっと目立つモブ…くらいの扱い。
なのでイチルキの人には優しい映画化のように思います。
前倒しで喜助さんが出てきたりするところを見ると、
一応続編構想があるのか…?
アクションシーンは、恋次役が早乙女太一さんなので
ぎゅんぎゅん回転する剣戟がとりわけ良かったですね。
あと刀を収める前のモーションの肩の可動域がすごかった。
白哉役は MIYAVIさんでした。
一護役が福士蒼汰さんで、頬の削げ具合など
イメージに近いように思いました。
ルキア役の杉咲花さんは予告の段階で、
原作とまったく違う髪型などにブーイングが起こっていましたが、
うんまあ古風な感じを出したかったんだろうなというのは分かった。
人に教えてもらうまで気付きませんでしたが、
雨竜役の吉沢亮さんはフォーゼでも福士蒼汰さんと共演なさっていて、
主人公のこと大大大大好きな2号ライダーだったので、
雨竜とどう違うかというと、あまり違わない。

内容ばれ

キメキメの白哉兄様の背景にくっきり映る「うな丼」の文字が
なんだか愉快だったので、まあいいかという感じです。







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2018/07/24(火)

映画かんそう
「三度目の殺人」

是枝裕和監督・脚本。
「海よりもまだ深く」の感想でも書きましたが、
私の見た是枝監督4作品すべてにダメ父が登場していて、
監督はダメ父萌えなんだなあ…と思ってました。
この作品はクズ父と、少しダメ父と、謎父によるプリキュアオールスターズ,
スーパーお父さん大戦です。

解雇された事を逆恨みして雇用主を殺害し、
死体を燃やした男を弁護する事になった主人公。
しかし男には前科があり、またその供述も2転3転、
主人公は戸惑う…というあらすじ。
一見ミステリー映画のようですが
主軸はそこではないので、真相が明らかになったりはしない。

内容ばれ

母親が容認している父から娘への性虐待、
最悪の問題なんですけど、扱いが軽いというか
お父さんドリの肴にするんだったら、
もうちょっと別の問題のほうがよかったような気がする

私は吉田鋼太郎さんとリリー・フランキーさんを
なぜかごっちゃにしてしまうのですが、
是枝監督作品はいつもリリー・フランキーさんなので
途中までリリー・フランキーさんだと思ってた…。

ところで是枝監督の次回作はカトリーヌ・ドヌーヴ主演の
母と娘の物語のようですけど、
大丈夫かな、母とか撮れるのかなって
他人事ながら心配になりました。





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2018/07/25(水)

今月はなぜか冷凍餃子の味を比較するのに凝っていて、
味の素と、王将と、ライフと、セブンイレブンの商品を食べ比べたのですが、
一番おいしかったのは味の素でした!
(しかしセブンイレブンの商品はフライパンを使わずレンジで作れるという点で
別枠かなという気がします)

短期間のうちに餃子40個を食べてることになりますが、
餃子って食べ飽きませんね。いつ食べてもおいしい。
酢醤油で食べてもいいし、味噌だれで食べてもおいしいし、
食べるラー油に豆乳少し混ぜたやつもなかなかいける!





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2018/07/26(木)

映画かんそう
「ミューズ」

製作国アイルランド・スペイン・フランス・ベルギー
「REC」の監督によるホラー。
大学教授の主人公は教え子と交際していたが、
ある日突然彼女がバスルームで手首を切って自死してしまう。
それから1年。鬱々と暮らしていた主人公は、
女が殺害される夢を見る。
その夢と全く同じ殺人事件が起こり、
不思議に思った彼は、殺人現場の屋敷へと向かうが…というあらすじ。

別に先鋭的でもないし、シュールな訳でもないんだけど
「???」という部分が多い映画でした。
意味不明なルールが多すぎる…?

内容ばれ

7人グループの女神の内ゲバに
中年男が巻き込まれた話なんですけど、
7人のうち2人?だけ感情があるので
残りのメンバーから嫉妬されて、そのうち1人は
記憶を抜かれたうえでストリップバーに売られて、
そのうえまだシメられるのなんか理不尽…。
女神は詩のパワーで人間を操れるんだけど、
キャラ立ってないうえに能力バトルになったりもしないので、
4人女神くらいでよかったのに…と思いました。

英国の詩とフランスの詩と中国の詩で壮絶なバトル!
韻が複雑なほうが強い!有名な詩のほうが強い!
とかだったら面白かったのに…。

「秘匿」が死んだら全員死ぬっていうルールがともかく分からない。
彼女たちはたぶん何度も死んでは生まれてるんでしょうけど
(パスポートがあるという事はちゃんと人間として)
繰り返し繰り返し何度も嫉妬してはヒロインを殺してるんだろうか?
そろそろ彼女は完全に隠れるすべを身に付けた方がよいのではないか。







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2018/07/27(金)

ドキュメンタリーかんそう
シリーズ深読み読書会
「横溝正史の集大成!“悪魔の手毬唄”」

安藤裕子さん、 綾辻行人さん、 道尾秀介さん、
中野信子さん、関川夏央さんによる座談会。

横溝先生のご両親がダブル不倫で、父違い母違いののきょうだいが7人いて、
プラス父母が同じきょうだいが3人、合計で10人、先生を入れて11人という
複雑な境遇でいらっしゃるのは知らなかった。
わー、そういえば横溝先生の長編は
きょうだいが順番に殺される話が幾つかありますね…。
あと男があっちこっちで子供をこさえる話も多い。

今でこそ普遍的モチーフという感のある、歌詞の見立て殺人だけど、
当時はヴァン・ダインのオリジナルアイディアという認識で
一度はお蔵入りにしようとしていたというのは面白かった。

冒頭に出てくるおりん、綾辻先生と同じ年だそうで、
いやいやめっちゃ腰曲がって杖ついているあの老婆、
57歳って設定だったの…!?
昔の人間、ボディの使い方が荒っぽすぎて傷みが早い…。

パノラマ島奇譚を書いた時の乱歩先生の担当編集が
横溝先生だったというのも知らなかったな。






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2018/07/28(土)

色々感想

食戟のサンジ(ジャンプ掲載)
食戟のソーマのコンビによるワンピコラボ漫画。
ソーマも今新章の立ち上げ部分で、大変そうだけどどっちも面白かった。

アクタージュ(ジャンプ掲載)
よし、主人公はカンパネルラ役で少年設定だな!
ジョバンニとカンパネルラとザネリのうちの誰かの性別を変えて
恋愛感情を絡めたりする演出の舞台を見たけど
あまり好きじゃなかった。(全員女子にするならよし)

舞妓さんちのまかないさん(サンデー掲載)
旦那さんがたがスーちゃんのために
どんな豪華なプレゼントやご馳走を用意しても、
スーちゃんのことを一番理解しているのはキヨちゃんで、
キヨちゃんの作るごはんやプレゼントがキヨちゃんの心の支え、
っていうお話は黄金パターンだけど、
今回はいつにもましてキヨちゃんスパダリ回だった。

ちょっと前から、
キヨちゃんが青森に帰ってしまうのを恐れている
スーちゃんの描写が続いていますが、
スーちゃんが個人的にハウスキーパーさんとして
キヨちゃんを永久雇用すればいいと思ってる!

ゼロの日常(サンデー掲載)
安室さんと風見さんがバーで飲んでいる、
ただそれだけの話をサンデーで…!
安風推しだな?この漫画…とは思っていましたが…。
ていうか風見さん、めちゃ酒弱いな!

金カム(ヤングジャンプ掲載)
吹雪の表現がさすがすごい。
「これは死ぬ…」という説得力のある作画
樺太犬って北の猛吹雪の中でも3、4日耐えられるし、
2か月ほど絶食可能なんですね!?皮下脂肪が厚いのかな?

ブラックナイトパレード 中村 光(ヤングジャンプ掲載)
連載再スタート…?(たぶんコミックス1冊分溜まるまで?)
頭のおかしい後輩も、単に頭のおかしい人じゃなかった!?
しかし人間はあんなに完璧に人格障害っぽくふるまえるものだろうか!?
モニツーの聖おにいさんもちゃんと掲載されてましたが、
執筆期間もろかぶりだったんじゃなかろうかと余計な心配をしてしまう。

ブルーピリオド(アフタヌーン掲載)
絵に魂を捧げているひとにはもっと刺さると思うんだけど、
そうか、絵は技術向上を急ぎ過ぎるとメンタルがやられるのか…
大変だな。

HUGっと!プリキュア
ハリーが親と死に別れたあと、若い身でたくさんの孤児を育てていたが、
その中の1匹(美形の弟)が悪の組織の幹部になって
ハリーを迎えにきたということがわかる重要な回。
それに加えてアンリと、えみる兄が
お祭りに一緒に遊びに来ているのがチラっと映るという、
明らかなオーバーキル。

THE FLASH(ドラマ)
最近なんかラスボスのお父さんがDV野郎で、母親殴ってて、
それでラスボスの心が歪んだパターン多いな…。




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2018/07/29(日)

昨日の書き忘れ

「dele」(ディーリー)1話目おもしろかった。
車椅子の非情なスーパーハッカーと行動派の性善説の男が出会って
相棒になる話。複数脚本家参加なので次週も面白いかは分からないけど。

最新話無料放映8/3まで
http://www.tv-asahi.co.jp/douga/dele_cu/2722/?official=1


シリアルキラー展が大阪にも来たので行ってきました。
連続殺人犯たちが描いた絵や、手紙などを展示しています。
(東京で開催した時のパンフレットを読んだ感想は2016/07/25)
そんなに混雑はしておらずゆっくり見られました。

シリアルキラーたちの経歴と、作品をたくさん目にしましたが、
100%ではないけど、画力は教育の高さに比例するな…と思った。
そして男性のシリアルキラーの作風がおどろおどろしいのに比べて
女性のシリアルキラーは普通の絵なのが興味深かった。
シリアルキラーは主に2タイプに分かれ、
父母のアル中、鬱病、虐待、などの環境によるものと、
環境は特に問題ないと思われるのに幼いころから虚言癖や動物虐待などがあった
本人の資質によるもの。
まあでも圧倒的に前者が多かった。

しかし3人殺しても9人殺しても同じ無期懲役なら、
たくさん殺しとこうかな?ってならないものかな。差別化は図らなくていいのか。

シリアルキラーの顔のステッカーがグッズとして販売していて笑った。
一体どう使えばいいのか想像できない(笑)。



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2018/07/30(月)

「ダークピエロの隠れ家」
2011年から毎年見に行っている
大阪の夏のおばけ屋敷、今年も行ってきました。
会場はひらパー。(2016年までは梅田開催だった)

今年も五味弘文さんプロデュース。
人を攫って監禁しているという噂のダークピエロ、
彼の留守中に隠れ家に忍び込んで
捕らわれているひとを解放するというミッションです。
今年も楽しかったー!
動きやすい服装と服で行った方がよい。
あと閉所恐怖症の人は無理かもしれない。

下記ねたばれ

ホラー映画好きの憧れのシチュエーション、
モンスターに追われてクロゼットに逃げ込んだら
外から覗きこまれ、扉をガンガン叩かれるという貴重な経験ができました。
あと、長テーブルの下を這って進まないといけない所があり、
上からやっぱりテーブルを叩かれるんですが、
「センサー感知の自動叩き棒みたいなもので叩いているのだろう…」
と思っていたら、ダークピエロさんがテーブルの上に乗って
一生懸命足を踏み鳴らしていらっしゃったという、まさかの人力!
人のぬくもり!
あと、テレビを見てるうちに寝ちゃったっぽい
ダークピエロさんの後ろをそっと通るみたいな謎のシチュエーションもありました。
ダークピエロさん、お布団で寝ないと風邪ひくよ…。
途中で服がたくさん干してある部屋があり、
友人が「攫った子供の服…ダークピエロさんがお洗濯してくれてる…?」
と言ったので笑ってしまいました。しかも部屋干ししている…。
留守が多いからね。
なんだか「相棒」に出てきそうな名前ダークピエロさん…。

2011年からずっと、恨みを残して死んだ人の霊が出るねたで、
大半は女性や子供が苦しんで死ぬ設定があったのですが、
今年はそれがなくて、ダークピエロさんが1人で頑張ってたので
なんだか好感度高いです。がんばれダークピエロさん。

去年は5人で夜の部に参戦してとっても楽しかったんですが、
それで満足して今年はもういいよね、って昼だけにしたら、
私達の行った日は、台風で夜の部すべて中止になっていました。
運が良かった。今年の夜の部はカードを集める趣向みたいでした。

ところで去年の「呪われた夜の遊園地」は
4名1組または5名1組から参加で1人2500円だったけど、
今年の「呪われた夜の遊園地 笑うキラーピエロ」は
1名から参加可だけど1人3500円、さりげなく千円値上がってた!
昼の部は昨年と同じ800円です。



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2018/07/31(火)

映画かんそう
「ウインド・リバー」

「ボーダーライン」脚本のテイラー・シェリダン監督作品。
ワイオミング州ウィンド・リバー保留地で
害獣を狩って暮らしている主人公は、
雪原でネイティブアメリカンの少女の死体を見つける。
派遣された若いFBI捜査官は保留地にも寒冷地にも不慣れで、
主人公に捜査協力を依頼する、というあらすじ。
ジェレミー・レナーとエリザベス・オルセンという
アベンジャーズ疑似父娘コンビの共演です。

内容は、結構きつい。

ラストばれ

テイラー・シェリダンは、海外に出るような大きな作品は
今回が初監督だと思うけど、作風が固まっていてクールだ。
「ボーダーライン」との共通点で言えば
銃によるカタストロフ、複数による銃撃戦と嘔吐、復讐、
あと若い娘の指導者的な立場に立つニヒルな中年男(家族を失っている)。
ボーダーラインのときは、男が「死んだ妻に似てる」とか言いだして
ちょっと気持ち悪かったが、
今回は娘と重ねている流れだったので見ていて安心できた。

サスペンスは、謎解きが言葉で行われ
犯人側も言葉で認める作品が多いけど
この映画はドアをノックした瞬間突然真相の映像に切り替わり、
あとは犯人集団と捜査陣が銃撃戦を繰り広げる、というのが
斬新だった。

つがいのオスとメスのオスを集団で殺して
メスを奪って交尾するって、
日本でも同様の事件はあったし、他国でもあったのを記憶してるけど、
人間以外の他の生物はやるだろうか?
あの件に関しては女性の人種がなんであっても結果は同じになったと思うけど、
保留地以外の地域で育った女性は、あんな相手を恋人にしない、
またはあんな場所には行かないという事だろうか。
ネイティブアメリカンの女性の失踪数はデータがない、
という事だけど、どうしてだろう。
だれも気に掛けないという事か、保留地側の意識の問題なのかどちらだろう?
というか虐殺と弾圧と差別の歴史があるのに、
ネイティブアメリカンに関する映画は妙に本数が少ないと思う。

もしリアルであんな事件があったら、
社員の心身の健康を保つ努力を怠ったという理由で
企業が訴えられそうだな…と思った。
あと犯人側、やたら武装が重装備だったけど、会社の経費だよね?
なにと戦う設定なの?熊?武装盗賊団?

コヨーテから羊を守るハンターのように、
親は一瞬たりとも子供から眼を放してはならない。
家畜を食い荒すピューマは殺さなければならない。
都会では弱者も生きていけるが僻地はそうではない。
吹雪と低温に蹂躙され、希望も心も蝕まれ、
そして21世紀でも弱者は殺され獣に食われる、という内容だった。

主人公の娘の件も犯人が明かされると思っていたが
そんな事はなかったぜ。








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