4月日記

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2018/04/01(日)

こんにゃく、じゃがいも、豆腐は、
「冷凍して解凍すると変わり果てた味になる食材」TOP3ですけど、
最初に解凍した豆腐を食べた時は、なんじゃーこりゃー!って
衝撃のあまり食べられなくて放置、そのあと何故か再冷凍しました。
そのあとで、食べ物を粗末にするのはよくない!と思って
再度冷凍庫から出して解凍、出てきたものはなんというか、
水分が全部飛んでしまってサラフワした、
すごく不思議な、ビーズクッションの中身みたいな細かい白い粒でした。
困ったあげくに、なぜか砂糖と卵と小麦粉を混ぜて焼いてみたんですけど、
それがもう驚きの食感!!
フワフワ…?サクサク…?のちょうど中間くらいというか…。
綿あめとプリンの中間くらいというか、魔性の甘さです。
これはもしかして私が世界で最初に発見したレシピでは!?
って思って検索したらまさにその通りで、
クックパッドに登録したらどえらい人気メニューになって今度書籍化されます。
みなさんもぜひNY風豆腐パンケーキ試してみてくださいね!




うそなので、豆腐は冷凍せずにそのまま召し上がってください。
うそつくなんてひどい!って思った方は今日の日付を見てください。





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2018/04/02(月)

映画かんそう
「レッド・スパロー」

ボリショイのプリマを務める才能あるバレリーナであるヒロインは、
公演中の負傷により、バレエの道を断たれる。
住居や病身の母親の治療費などをバレエ団に頼っていた彼女は
突然生活に困窮することになるが、役人である叔父から、
とある高官を籠絡する仕事を頼まれる…というあらすじ。

ジェニファー・ローレンス主演です。
ロシアの話ですが、お約束により全員英語で会話します。
普通に暮らしていた美女があれよあれよといううちに転落して、
ハニトラ要員育成学校のようなところに放り込まれますが、
そこがすごい。
生徒たちの前で全裸になれと命令されたり、
犯罪者(小児性愛者?)を連れてきて口淫しろと命令されたり、
兵士たちを性接待しろと命令されたり、
またその翌日に各人の接待の映像をみんなで見て反省会をしたり。
性技を仕込まれる場であると同時に自尊心を折る場でもあるんですよね。
性暴力シーン、血の出る拷問シーンもあるので平気な人向け。
暴力と性と支配をミックスしたやつに興奮する人は大好物かもです。
もうちょっとアクション要素と、頭脳攻防多めだと思ってたけど違ったので
私向きじゃなかった…。

オチばれ
もぐらは火サス方式で分かりますが、
CIAのひとたちがものすごくドジっ子で、
そのCIAの人をヒロインが、特に根拠なく超信頼しちゃうので
大丈夫!?って心配になりました。
(まあ作者さんがCIAの人らしいのでどうしてもそうなるかな…)

でも美しい姪を、叔父が子供の頃から支配したいと狙っていたとか、
最初の仕事でいきなり暴力的に挿入されたり、
学校のシャワーブースで同級生に襲われたり、
現場に出たら現場の責任者のオッサンが
「報告書に悪口書かれたくなかったら分かってるな?」って身体を要求されたり、
うーん、なんかネットのエロ漫画広告みたいだな…?っていうか、
仕事のハニトラより内部のエロエロセクハラの方が多くない?
ロシアの諜報組織効率悪くない?
(ヒロインもエロとんちで切り抜けますが…)

全裸の女性が衆人環視の中で大股を開いて
「とっとと入れなよ。まだなの?グズ?役立たず?」
って煽ってくると、それがどんな美しい人でも
人種に関係なく多くの男性は元気がなくなってしまうものなのかな…
それってどういう理由による本能なんだろうって考えてました。
気性の荒いメスを孕ませても、子が成長する前に殺してしまうからとか…?
あれたぶんヒロインが怯えたり泣いてたりしたら全員に見られていても
お元気だったと思うんですよ。

ラストの逆襲はさすがにちゃんとしてました。
すごい親切に過去シーンのフラッシュバックも入れて分かり易かったです。




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2018/04/03(火)

映画かんそう
「トレイン・ミッション」

リーアム・ニーソン主演のサスペンスです。
長年勤めた保険会社を定年前にクビになってしまった主人公は
失意のままいつもの通勤電車に乗るが、
その電車に乗っていた見知らぬ女から、
普段この電車で見掛けない客で、終着駅が目的地の人物を探し出してほしい。
報酬は2万5千ドルプラス7万5千ドル、という話を持ちかけられて
つい依頼を受けてしまう。
しかし調査の邪魔になる人間は殺され、家族を人質にとられるに至り、
リーアムは事態の異常さに気付き、反撃を始めるというあらすじ。

昨日の「レッド・スパロー」と同じく、失業したら変な人が来て、
変な仕事やらされたプロットその2です。
リーアム・ニーソンがエロエロ学校にやられて性技を仕込まれ、
性接待をやらされるニーズもあると思いますがそれはまあいいとして
アメリカの人もロシアの人も貯金をすると爆発して死ぬのだろうか…。
「レッド・スパロー」のバレリーナは母の医療費が嵩んだかもだけど、
この映画のリーアムは2008年のリーマンショックで
資産を吹っ飛ばしたという設定で、おそらく投機には懲りただろうから
それから妻と必死に働いたお金はどうなったのだ。
失業した途端翌月の教育費の支払いが滞るというのは一体どういう。
生活レベルを落として貯蓄に励んではだめなのか…?
アメリカの大手企業は落ち度がなくても社員を即座にクビにできるの…?
退職金が現物支給って、規定とかはないのか…?失業保険は…?

それにしてもリーアム・ニーソンの家族を人質にとるとは、
映画とか見た事ないのかあの悪役は…!
このリーアム・ニーソンも元刑事なので、駄目だろこれという気しかしない。

冒頭、この主人公は家族のこととても大切にしてますよー
って映像が流れるのですが、わりとセンス良くて好きです。
喧嘩しているシーンもちゃんとあったり。
主人公が「愛してる」って言って、妻が「うーん、好きかも?」って
ふざけて返事してたり。

犯人ばれ

リーアムの元同僚の人、どこかで見た顔だと思ったら
死霊館のウォーレン夫さんかあ!
そしてリーアムの妻役の人はウォーレン妻なので、なんだか死霊館ですね。

悪の組織も、できるだけ人間を殺したくなくて予算数千万円かけたけど、
リーアムが言う事聞かなかったので、新聞おじさんとかFBIの人とか、
関係ない人がわりと死んだ。でも仕方ないね。人選ミスだもの。

あの裏切り男は、7年一緒にいて
真相を知ったリーアムがどういう行動をとる性格なのかまるで分かってなかったし、
リーアムはリーアムで、
裏切り男が実はどういう性格なのかまったく知らなかったという、
ちょっとしょっぱい結末。

脱線してからが結構長くてびっくりした。






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2018/04/04(水)

映画かんそう
「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」

監督脚本リュック・ベッソン。
原作はフランスのコミック「Valerian et Laureline」。
「フィフス・エレメント」的な、懐かしいような新しいような、
いかにもベッソン節のSF映像美が楽しめます。
様々な種族が共存する2740年の宇宙で
ヴァレリアン少佐とローレリーヌ軍曹は
要人警護の任務中、守護対象を誘拐されてしまう。
要人を追跡した彼等はとある種族の計画に巻き込まれ…というあらすじ。

冒頭が最高です。
あとヒロインが物凄くかわいい。
顔が綺麗なだけではなく、鬼瓦みたいな表情も厭わないのが素敵でした。
2人で武器を振り上げて突進するところ好きです。

しかし女の子好きでナンパな少佐と、
気が強いけど真面目でキュートな女軍曹が、
喧嘩しながらもピンチの時は女の子が助けられて
やっぱり大スッキ…みたいな感じといい、
ゲストキャラクタの扱いとか、
ものすごく20世紀終わり頃のスペースオペラっぽい。
ベッソン監督、ここ数年くらいエンタメ新作映画をご覧になってないんじゃ…。

内容ばれ

いや本当、バブルさんが唐突に出てきて用が済んだら唐突に死ぬの、
マジカルニグロ問題(有色人種や同性愛者など少数者が
主人公のためにひたすら尽くしまくる都合のいい存在としてしか物語に参加できない)
で議論している人々が気絶するような物凄さだった。

ヴァレリアン役のデハーンさんはものすごく若者に見える大熱演でした。
いつの間にか32歳になっていらっしゃったけど、20代初めに見えたよ!
エリザベス・デビッキさん(声)とかイーサン・ホークさんとか豪華役者さんが
比較的意味なく使われているのは贅沢な遊びだなと思いました。

邦題は、やや盛り気味。




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2018/04/05(木)

映画かんそう
「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」

スティーヴン・スピルバーグ監督
1967年。国防長官は軍事アナリストを戦地に派遣して
ベトナム戦争の状況を詳細に分析させた膨大な文書を作成させた。
多くの武器人員を投入しても戦況は全く好転していない旨を文書は指摘していたが、
敗戦の選挙への影響を恐れた政治家たちによって、それは闇に葬られた。
1971年、文書の作成者の1人がニューヨークタイムズに機密文書のコピーを流し、
またワシントン・ポストも独自のルートから文書を入手するが、
先に記事を掲載したタイムズが政府から記事差し止めの訴訟を受け…というあらすじ。

当時のワシントン・ポストは社主が女性で、メリル・ストリープが演じます。
新聞社は社主であった父親から彼女の夫が受け継ぎ、
その夫が亡くなってメリルがその地位につきますが、
家庭のことと社交は得意でも、経営は不慣れな彼女は
練習してきた発言も勇気がなくて結局無言で会議を終えたりします。

社主メリル・ストリープと編集部責任者トム・ハンクスの
やり取りがメインなので、超安定感あります。
お互いの芝居をアシストするキャッチボールが上手い。

ラストばれ

報道機関は政府広報に成り下がってはいけない、
国家安全保障を侵害したとしても
国民の知る権利は守られるべきである、というカタルシスと
政治も経営も何も知らないお飾りの女社主と一部から侮られていたメリルが
最後に社運を賭けた、そして正しい決断を下すという2重のカタルシスがあります。

最後、裁判所から出たところでメリルがスピーチをしたりすると
ものすごくエンタメ的だったでしょうけど、盛るのをやめて現実に沿ったのでしょう。
観衆の女性たちから感謝の視線を送られるのにとどめた。上品な演出だと思います。

ラスト、正直に言うと私はウォーターゲートより
ベトナム戦争があとだと思いこんでいたので、
あのドアのガムテを見て、突然タイムリープものになったと思って軽く混乱しました。
これでちゃんと覚えられました。恥ずかしい…。









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2018/04/06(金)

映画かんそう
「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」

監督ジョー・ライト
ナチスの侵攻が激化する中で発足した英国の新内閣、
その首相となったウィンストン・チャーチルは徹底抗戦派であったが、
閣僚は和平派、なおかつ兄王退位の件で遺恨の残った
国王ジョージ6世の態度は冷たく、孤立無援の状態だった。
ヨーロッパ各国がナチスに降伏していく状況で、
ダンケルクの撤退作戦を敢行するチャーチルだが、
ナチスとの和平か、内閣崩壊かの選択を迫られる。

アカデミー主演男優賞をとったゲイリー・オールドマンの演技、
とくに演説を聴くために字幕版をおすすめします。
チャーチルはスピーチが巧みだったそうで、
強弱とか緩急とかよく練られているのが分かります(英語ができなくても)。
メイクもすごくて、目と口はゲイリー・オールドマンなんだけど、
他は全然違うので、ちょっと気持ち悪いくらいでした。

ノーラン監督の「ダンケルク」とつながりが強い内容ですが、
両方を見ると神の視点みたいで面白いです。
(ダンケルク後の市民の暮らしは「人生はシネマティック!」で)
といっても、この映画は戦争の犠牲に涙を流す乙女とか、
チャーチルを母のように励まし叱咤する美しい妻、
祖国を侵略せんとするナチスへの怒りで一丸となる市民などの
一種甘さがあるのに対し、「ダンケルク」は無糖だったので、
映画のカラーはかなり違いますけど。

内容ばれ

しかしダイナモ作戦進行中でもまだ
和平と抗戦で英国政府内がもめてたとは知りませんでした。
あと、40万人を助けるために死んでくれと
言っているに等しいカレーへの命令も。えぐいな。
現在の時点からはチャーチルの判断は正しいと言えますけど
一歩間違えたら国民を皆殺しにした首相という
最悪の汚名を受けていた可能性もありますね。
あとペンタゴン・ペーパーズを見たばかりなので、
正しい戦況を隠して国民の戦意を高揚させるのは
うーん、当時の倫理としてはギリOKか?などと考えたり。

政治家ではない人間としてのチャーチルですが、
短気ですぐ怒鳴って失礼なんだけど、でも妻には弱く
動物好きで、落ち込むと弱気になって引きこもってしまう、
しかしスピーチになると鬼神の憑いたように言葉を操るという、
妙に魅力的なキャラクター造形でした。
そのへんはさすがゲイリー・オールドマン、隙がないです。
余談ですが、
坊ちゃん育ちのチャーチルが、裏ピースの意味が下品なものである事を知らず
ビクトリーサインだと思って新聞の写真でやってしまうというエピソードがありましたが、
この裏ピース、一体西暦何年頃からあるんでしょうね。




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2018/04/07(土)

色々感想

銀河英雄伝説(ヤンジャン掲載)
ロイエンタールとミッターマイヤーの息の合った格闘シーンとか、
漫画ならではですね。ふと思ったけど、フジリュー先生はミタロイなの?

サンデー全体的に
百合漫画「はなにあらし」が読み切り掲載。
サンデー始まったな…。
来週からコナン君の連載再開するって読売新聞の社会面に載ってた。

THE FLASH シーズン2(ドラマ)
マーティン・シュタイン教授というおじいちゃんと、
イケメンのロニーが合体して
ファイアーストームというヒーローになってましたが、
ロニーが死んでしまってシュタイン教授の体調が悪化します。
それで新しい合体相手を探すわけですが、またもや若いイケメンです。
しかしスターラボの仲間達全員、
「ヒーローになって人助けができるのに、断るなんておかしい!」
っていう考えなので、選ばれた人がかわいそうだった。
人には色々都合ってもんがあるのよ!

今週は、おすもうの話題で持ちきりでしたけど
私は先に動画配信サイトで映像を見ていたので
「救命措置のために土俵にあがった何名かの中に女性がいて、
その女性に下りてもらうためアナウンスがあった」
っていう報道には首をかしげた。嘘ではないけど全然違うというか。
https://www.youtube.com/watch?v=35aIqDTYOD8
(映っているかたの顔に処理が掛けられていない映像なのでそのうちに消えるかもですが…)
読売新聞でも最初はその線で朝刊に載ってましたが、
翌日朝刊に、女性たちが医療従事者であった旨、再度大きな記事になってました。
しかしこういう緊急の際に映像を撮るのってどうだろうとこれまでは思っていたけど、
何のトラブルになるか分からないから必要かもしれませんね。

映画「ペンタゴン・ペーパーズ」を見たばかりのワシントン・ポストWEB版で
記事になってました…女性蔑視という方向で…。OH…。
https://www.washingtonpost.com/news/worldviews/wp/2018/04/05/a-japanese-woman-tried-to-save-a-mans-life-in-a-sumo-ring-but-was-ordered-away-for-being-unclean/?utm_term=.76f858a3a9b3






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2018/04/08(日)

映画かんそう
「7500」

清水崇監督のホラー映画。CBSフィルム製作なのでアメリカ映画です。
ロサンゼルスから東京に向かうヴィスタ・パシフィック7500便、
問題なく航行中だった機内で、男性が突然死する。
クルーたちは遺体を別の場所に移動するが、徐々に異変が広まる、というあらすじ。
ホラーなんですが、別に恐くないうえに、
ロドリゴ・ガルシア監督の「パッセンジャーズ」、
あっちも飛行機の話なんですけど、だいたい同じプロットで、
しかも10倍くらいよく出来てるんですよ…「パッセンジャーズ」が。
いや、ぱくりって言いたいんじゃないです。
ぱくったのなら、後発がこんな酷くなる訳がない…。なんかつらい…。

私はアイディアの時点で物語の出来は9割決定してるって考えなんですが、
同じネタでも構成でここまで変るとは、考えを改めざるを得ません。
そんな訳で、時間が有り余ってて、アイディアについて勉強したいぞ!
っていう人は、「パッセンジャーズ」→「7500」の順番で見てください。
絶対逆にしないように。
あと「パッセンジャー」っていう映画もあるので気を付けて。
「パッセンジャーズ」はアン・ハサウェイ主演です。




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2018/04/09(月)

映画かんそう
「ダイバージェントFINAL」

序盤のあらすじを書くと前作ラストのねたばれになってしまうので、
ふんわりにしておきますが、
無事外の世界に迎え入れられたヒロインたちだが、
外の世界の人はヒロインだけを別格に扱い
他の仲間達には労働を課すのだった。
ヒロインたちは外の世界もまた楽園ではなかった事を知る…というあらすじ。

囲いの中で特別な存在だった主人公が、
外の世界でも別の理由で特別な存在で皆の注目を集めるというのは
YAっぽいな…って思います。

前作の感想でも書きましたが、
他のYAものにちょっとずつ似てるけど、
どの要素も色づけ程度で掘り下げられはしないので、
全体的にぼんやりとした印象の話になっちゃってます。

内容ばれ
彼氏のお母さんとヒロインが敵対しますが
もちろん彼氏はヒロインの味方で、
頭固い母親もやがてヒロインの正しさを理解します。
YAっぽい…。

平和が訪れたかに見えたが…という終わり方。
最終章を前後篇に分け、本作はその前篇に当たるが、
興行成績が急激に落ちたせいで完結篇製作の目処が立たない模様。
日本では本作がラストであるという体裁で宣伝が打たれました。





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2018/04/10(火)

映画かんそう
「夜は短し歩けよ乙女」

湯浅政明監督
森見登美彦原作
原作が有名なやつなので読んだ人が多いと思いますが一応説明すると
京都の大学に通う黒髪の乙女と、彼女に思いを寄せる先輩男性が織りなす
奇妙なドタバタコメディと、それを取り巻く不思議な人々と、
不思議な京都の街を書いたお話です。
このアニメ映画では、原作の4編の話を1夜(とその翌日?)に時間短縮してあります。

お酒おいしー!お酒好きー!っていう感じは原作より薄まっている気がする。
森見先生本当にお酒がお好きだからなあ…。
あと、先輩の内省的なところがカットされたので
ちょっとストーカーっぽさが増しました。
でも絵柄とコミカルな動きはイメージ通りです。

内容ばれ

分からないのが、パンツ総番長の想い人の設定、なんで改変した!?
最初は成就するのかと思って、それは随分今風だと感心したんですが、
結局そうじゃなくて、誰でもいいみたいな結末でがっかりしました。

詭弁踊りはイメージと違って、なにやら前衛的でした(笑)

原作にもあるお友達パンチですけど、
親指を中に握りこんでパンチすると指関節を傷めるかもしれないので、
たとえどんなに柔らかくぶつ場合でも絶対やらない方がいいと思います。
酔っぱらって胸を揉んでくる輩は、石を握って殴るのが21世紀風ですよ。







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2018/04/11(水)

映画かんそう
「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」

ジェイク・カスダン監督
居残りで学校の地下の清掃を課せられた4人の学生たち。
オタク男子、スマホ中毒の自撮り女子、理論武装女子、脳筋男子、
特に交流もなかった彼等だが、地下室の片隅にゲームを見つけ
試しにプレイしてみる事にする。しかしそれは命懸けのゲームの始まりだった。
というあらすじで、「ジュマンジ」続編です。
でも過去作を見てなくても分かります。
ボードゲームだったジュマンジですが、
「誰がいまどきボードゲームなんかするんだ」
って言われて、うーん!って気合で電子ゲームに変化します。頑張り屋さん。

家族でもカップルでも友達同士でも誰でも楽しめるお話ですが
ちょっと深い部分もあって、それは
子供の頃は友達同士だったけど片方はオタク、
片方はヒエラルキーの上位ムキムキスポーツマンに成長し
周囲の目もあって仲良くするのをやめてしまった男子たちが
オタクの方が身長190以上のドゥエイン・ジョンソンに、
ムキムキの方が貧相な学者のキャラクターになります。
そして可愛い自分大好きな自撮り女子が太った中年男に、
ナード女子がムチムチ美女に、それぞれ変化します。
そして中年男性の姿のまま男性に恋したり(わりといい雰囲気になったり)、
ゲームの格好いい姿より元のいけてない姿が好きだったり、
ちょっと考えさせられるシーンが幾つかあります。
容姿がすべて、性別がすべて、体のスペックがすべてって
思考に縛られる前の子供に見てほしい感じ。

チラっとだけ性的な要素はあるんですが
子供には分からないようになってます。
過去作品を見たひとへのちょっとした目くばせが嬉しい。
あと中身が女子高生の中年男を演じたひと、めっちゃ上手い。

ラストばれ

4人ともそれぞれ至らないところはあるけど、
でもそれで痛い目に遭うんじゃなくて、
みんな根はいい子で、ちゃんと自分で気付いて
ぐんぐん変化していくところよかったなあ…。
十代だったら数時間であれくらい変化できるのかも。

というか女性がプレイヤーでも男性器が機能して
その感覚を味わえるってすごくないです?
攻殻原作でもそれは不可能だったよ…。
(全感覚フル再現のポルノでも同性のものしか無理)
本来の使い方とは違う使用方法で巨万の富を得られるのでは…。

あと20世紀中にゲームにインしておいてライフを温存、
20年後に向けて指示を残し4人応援に来させて
20年間にあった大まかな出来事とその日付をなるべく多く伝達、
元の世界に戻って大儲けというジュマンジマネーゲームを思いつきました。

さわやかで甘酸っぱい終わり方だった。
どっちも初めてのキスで、最初はめっちゃ下手くそだったけど
ラストシーンはきれいに決まってよかったね…。

本体とキャラクターの性別チェンジとか、なにげに攻めた設定なので
「レディ・プレイヤー1」はこの上を行ってほしい。
いやCGとかは最高のクオリティだろうけども話的にも。




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2018/04/12(木)

高槻×リアル謎解きゲーム
高槻城を守れ!織田信長への反乱 高山右近・有岡城の戦い

に参加してきました。
カトリック高槻教会や野見神社、高槻商工会議所会館、
高槻市立歴史民俗資料館、高槻市立城跡資料館などを巡って
パズルやクイズを解き、最後の設問に答えるというゲームです。
3人で参加したのですが、最終的に正解して盛り上がったのと、
あちこち歩き回ったのでなかなかの運動にもなって
良いレクリエーションでした。

ところでこのイベントは終了したので
クイズの1つでも紹介しようかなと思ったんですが
同名のイベントがこれまでに2回あり、
もしかして用紙とクイズを使いまわしているのでは…?と
ちょっと思ったので、用紙の写真のみにしておきます。



ちょうど満開の桜も見られてラッキーだった。

ところで同じ主催のリアル謎解きゲーム、
大阪城版も同じメンバーで以前参加したのですが、
大阪城広すぎてヒントを探すので精一杯、
制限時間内に解答に辿り着けなかったという事がありました…。




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2018/04/13(金)

今年の桜はなぜか開花が1週間ほど早く、
お花見の予定を入れていた週にはほぼ散っていましたが、
まあそれでも楽しくピクニックしましたし、
八重桜や枝垂れ桜はまだ頑張ってました。





ところでこの自然な感じに写っている素敵なワインですが、
こちらでした(年齢確認があります)。
http://bpnavi.jp/shuzo/tb1/
こんな高級ワインを一気に2本空けたのは始めてです。
バニーさんは微炭酸でおしゃれな味、
虎徹さんはとっても淡泊で飲みやすかったです。



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2018/04/14(土)

色々感想

犯人の犯沢さん(サンデー掲載)
治安の悪い米花町で所持金をすべてとられてしまって
生活もままならなくなった犯沢さん。
ワーキングライフが始まる…!殺人は大丈夫?うまくいく?(笑)

舞妓さんちのまかないさん(サンデー掲載)
干し餅……食べた事はたぶんない。
バターで焼くとおいしいのか…。

進撃(別マガ掲載)
アルミーン!ハンジさーん!
気合の入った作画でお美しい!アルミンその髪型似合ってる!

魔法少女俺(アニメ)
歌のシーンを入れたり、オリジナルアニメのシーンを入れたりして
めっちゃ引っ張って、最初の変身シーンまでで1話。
ふふ、毎回歌ったら視聴切るからな?

ゴールデンカムイ(アニメ)
放映開始前に100話無料試し読みがあったので
すごく話題になってた。
そうそう、そういえばこの話すごく血肉のシーンが多いんだけど、
案外みんなキャッキャと楽しんでるので、
なんだか普通のグロ耐性というものが分からない。
アシリパさんがアニメみたい!(アニメです)

ひそねとまそたん(アニメ)
岡田麿里さん構成なので見ました。
航空自衛隊で希少なドラゴンが管理されていて、
そのドラゴンに選ばれてパイロットになる女子の話。
キャラクターデザインがあったかい感じ。

コンフィデンスマンJP(ドラマ)
古沢良太さん脚本。
オーシャンズ11みたいな頭脳戦。
1話目は、ばーっと派手で面白かったです。

ムジカ・ピッコリーノ6期
いつの間にかスタートしてた!見逃した人も再放送やるから大丈夫。
アリーナが卒業しちゃって寂しい…。

今週号のヤンジャンに田中先生とフジリュー先生の対談が載っていた。



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2018/04/15(日)

映画かんそう
「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」

英国出身のテロリストを追う合同チームの指揮者パウエル大佐(ヘレン・ミレン)は
ケニアの上空を飛ぶ小型ドローンと、潜伏場所に入りこんだ虫型ドローンによって
テロリストの一団を完璧に補足していた。
一団は自爆テロを計画しており、爆薬入りベスト身につけて出発しようとしていた。
アジトの爆破を命じようとした大佐だが、
1人の少女がアジトの前でパンを売り始めたのに気付く…というあらすじ。

なんとなくですが舞台劇っぽいと思いました。
1人を犠牲にして大勢を救うか、それとも?というメジャーな問題です。

ラストばれ

人命が犠牲になる可能性のある爆撃の許可を求めて
政治家に連絡を取るのですが、たらいまわしにされ、
少女を追い払おうとしてパンを買い占めたりするけど
ことごとく失敗するあの感じは、
不謹慎ながら喜劇っぽくもありました。

攻撃の犠牲になる少女の父親は、
武装集団のメンバーを「狂信者」と呼び、
彼等の前でだけ熱心な信者として振舞い、
彼等のいないところでは娘をのびのびと自由にさせています。
しかし爆撃で重傷を負った娘を病院に連れて行こうと
周囲に助けを求めた時、手を差し伸べたのはテロリスト集団でした。
この父親はもしかすると今後テロリストになるのかもしれないと匂わす皮肉なラスト。





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2018/04/16(月)

映画かんそう
「パシフィック・リム アップライジング」

「パシフィック・リム」続編。
監督はスティーヴン・S・デナイトに交代しました。
カイジュウに破壊された都市は復興が進んでいたが
一部スラム化して無法地帯と化している場所もあり、
主人公はイェーガーのパーツ等を違法取引などして暮らしていた。
ある日彼はとうとう拘束されてしまうが
留置所にいた彼とコンタクトをとってきたのはモリ・マコ。
彼の義理の姉だった。彼女は主人公にある提案をする、というあらすじ。

新型のイェーガーがいちいち格好いいし、燃えるペアが複数出てきます。
前情報を全然入れてなったので、ナンダッテー!の展開が連続!
あと訓練されたパブロフの犬なので、メインテーマが流れると目から涎が流れます。

内容ばれ

英雄の息子とカイジュウに家族を奪われた少女(中のかた成人だけど)の師弟関係、
優等生な白色人種のパイロットと不良有色人種のペア、
真面目だけどマイペースな姉さんと素直になれない弟、
ロシア美少女とスラム育ちの天才少女のケンカ百合、
どれも素敵ですけど、とりわけハーマンとニュート…
世界の命運をかけたカップルになってしまった…びっくりした…。
スマートなブックが世界中で生産されてしまう…。
しかもあのラスト…なんて不健全な…!!

お昼の都心部でガンガン戦闘してましたが、
確か夜よりも予算が嵩むんじゃなかったかな…大丈夫かな…とハラハラしてました。
イェーガーVSカイジュウの格好よさは
前作であらかた掘り尽くされた感があるので、
今回はイェーガーVSイェーガー戦が熱かったですね。
コアの抉りだしとか、えげつないのが良かった…。
(動力の安全設計すごいな)

この1点だけは、ちょっと受け入れられない話
死に方にもランクがあって、あの文脈だと
序盤に死んで主人公の戦う動機の1つになる妻や彼女や娘の役割ですよね。
あれだけ経験と能力のある人が、イェーガーの中ではなくヘリに乗ったまま戦わず死ぬなんて。
(イェーガーに乗れなくなった理由があるなら、10秒でいいので説明ほしかった)
(General Secretaryって事務総長?書記長?総書記?)
あの人は前作の、主人公の恋人役とかじゃなく、主人公と同等の存在なのに。
あの人がペントコストの息子でボイエガくんの兄だったら、監督はあんな死に方をさせただろうか。
司令官になって現場にいるべきだったし、ペントコスト以上の偉業を成し遂げて
イェーガーの中で死ぬべきだったと私は思うけど、うん、資金てきな配役の事情は理解してます。
新登場の女社長とビジュアル&キャラクターがかぶるもんね。

あとマックス・チャンのアクションシーンは絶対に捻じ込むべきだったと思う!




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2018/04/17(火)

舞台かんそう
「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」

宝塚の銀英です。
布教活動の一環の上映会で見せていただきました。
す、すげえ!としか言えませんでした。
まさか2018年になってこんな独自解釈の銀英を見られるとは。
(下記舞台の内容ばれと銀英伝のあらすじねたばれ)

いや、アスターテから始まる話の早さや、
ラインハルトの閣僚たちが1人1人自己紹介の歌を歌っていくキャッチーさは、
いかにも舞台という感じだし、
艦隊戦をダンスで表現しているところなんかは、松坂桃李さんの舞台版で慣れたし、
緑色に光る義眼を取り出してみせるオーベルシュタインもそう言えば同じでした。
ではこの宝塚版何が違うかってオーベルシュタインなんですよ。
美しい顔をした誘惑者なんです。
天使のようなキルヒアイスが優しく導き、
悪魔のようなオーベルシュタインが甘く誘うという、
大変あやしい雰囲気の歌がありましたけど、
天使と悪魔がどちらもラインハルトに絡みついて、
両存在に引かれるラインハルトは苦悩するという、
なにかこう…踊り子さんの衣裳に紙幣を挟まなければならない雰囲気でした…。
あのオーベルシュタインは犬とか飼わないし、
部屋の壁はラインハルトの写真でびっしり覆われてると思う。
あと初登場時、義眼を取り出してなぜかラインハルトに「ハイ」って渡しました。
尖りすぎだ!
宝塚で銀英を知って原作に挑戦した人は
オーベルシュタインが普通の人すぎてびっくりするんじゃないだろうか。

脚本家のひとはどうやらオーベルシュタイン推しのようで、
ヤン提督の描き方には熱がこもってなかったし、
それより双璧への興味のなさが物凄かった。
あれ自カプだったら私は相当憤慨した気がする…。
小池修一郎さん…YOUの名前は記憶した…。

特筆すべきはさすが宝塚、絵描きが悶絶するラインハルトの美貌を
すんなり表現なさってました。キラッキラの効果がかかってて、
どんなに踊っても巻き髪のカールが完ぺきでした。
そして衣裳が白→暗い赤→黒と、変わるにつれ闇が深まっていくという趣向。
あとユリアンの人が可愛かった。衣裳も幾つかあってどれもセンス良かった。
松坂舞台版1章と同じくキルヒアイスがあれなところで終わりました。
あ、ヒロインは一応ヒルダです。





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2018/04/18(水)

映画かんそう
「夜明け告げるルーのうた」

湯浅政明監督オリジナルアニメ。
ポニョ(少年と人外の女児)に
リメンバー・ミー(歌と血縁)と
君の名は。(日本の田舎のパニック描写)を
ちょっとだけ足して割ったようなお話でした。
2017年作品。

架空の港町で暮らす中学生の主人公は音楽を趣味にしているが、
誘われたバンドに参加する過程で幼い人魚と出会う。
その人魚が音楽を好むと知った主人公は…というあらすじ。

終盤までばれ

おおむね可愛い話なんですが、人魚の設定が若干怖くて
噛まれると哺乳網は人魚になっちゃうんですよ…。
あとこの人魚は、日光にあたると黒こげになります。
それって吸血…。
そして人魚になった人間はずっと若く美しいんですけど、
彼等って、どうして今まで縁のある人の前に姿を現さなかったんでしょう。
人生に悔いがなくなるまで待ってたんでしょうか。それとも…。
って考えると、ほらちょっと怖いでしょう。

被害者が無限に許しすぎなところは、ちょっと気になりました。
(人間に捕えられて焼き殺されかけたルーが人を助けたり、
殺処分されるところだった犬が自分を捨てた飼い主を助けたり)

限りなく個体っぽい水の表現は、絵として新鮮で面白かった。





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2018/04/19(木)

映画かんそう
「名探偵コナン ゼロの執行人」

東京サミットが開催される予定地「エッジ・オブ・オーシャン」で
爆発事故が起こり、点検にあたっていた警察の人間に犠牲者が出る。
現場に残された指紋により毛利小五郎が容疑者として拘束され、
新一は調査を開始するが、公安警察に所属する降谷零の暗躍を察知し…というあらすじ。

今回は公安が中心の話なので、かなり大人向けな内容。
登場人物を特命係のひとに変えて相棒の映画にしても違和感ない感じ。
(脚本が櫻井武晴さんだから)
公安の組織構成の説明のところ、
音声だけだと全然理解できなかったので
文字と図があって有難かった。
原案協力が6人もいらした。
一番人気キャラクターをグイグイ推して参る!という
気概を感じ取れてよかったです。

犯人ばれ

同性愛じゃないけどものすごい絆で結ばれた男2人が、
片方を失って発狂して火星探査機を落とす!愛する男の復讐のために!
同性愛じゃないけど!同性愛じゃないけど!ていう感じの内容でニッコリしました。
(探査機落としってやっぱりコロニー落としと掛けてるのかな?)

それにしてもあの犯人の人、めっちゃ足が速くて
コナン君キックの空き瓶を食らっても瞬時に立ち直って、
普段どんだけトレーニングしとるねん…という感じですね。
仕事も激務だろうし、スーパーハッカーだし、
生まれつきハイスペックなんだろうなあ…。

蘭姉ちゃんは爆発物を引き付ける超能力の持ち主だと思う。

ところで田舎の映画館の平日の夜なんて、
レディースデーでも周囲2mは誰もいないゆったり空間が常態ですが、
でっかいシアターの後ろ半分空席1個もなし状態で動揺しました。
調べたら、去年のコナン君、邦画の興行成績NO1なんですね。
いつの間にかドラえもんも越えてた…。
洋画邦画を合わせても、美女と野獣、ファンタビ、ミニオンズの次、
堂々の4位…すごい…。コナン君とか気安く呼べない。コナン様だ…。

ふと創作系SNS人気作品ランキングを見に行ったら、
上からずらっとコナン夢で埋め尽くされてました。
私の知らないうちに世間はどんどん変わっていく。



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2018/04/20(金)

先週は捻挫をして、親知らずの虫歯が痛みはじめて、
なんのこれしき!って頑張って遊びに行ったりしてましたが、
痛すぎて上下どっちの歯が痛んでるかわからなくなって
とうとう歯医者さんに行きました。
しかしお医者さまも上か下か分からないってことで、
とりあえずヤマ勘でえーい、って上の親知らずを抜きました。
最近抜いた歯を合計すると3本。まるで孤島の連続殺人みたいに減っていく私の歯。

それはそうと、ふと2016年4月の日記を読んだら
2年前の4月も捻挫をして、もうすぐキャプテン・アメリカの新作映画がある
ってソワソワしてました。ちょっとループもののようです。
そう、もうすぐアベンジャーズの新作映画があります。

もう今からキャプテンアメリカシリーズを見る人はいないと思うので
ネタバレしますけど「いや、私は今から全部見るからね!」という人は
下記読まないでくださいね!

サクっと簡単に言えばMCUキャプテン・アメリカは
二次大戦の頃のアメリカで祖国のために尽力したいと願っていた
病弱で小柄で痩せっぽちの青年が、人体実験に志願し強化人間となって、
自分を馬鹿にせずずっと仲良くしてくれた幼馴染を相棒にして
ナチスの科学部門と戦い、その途中で相棒は命を失い
自らも大量の爆薬と共に北海の底に沈む。
しかし70年後に海の底から仮死状態で引き上げられ、
変ってしまった祖国に戸惑いつつも再び正義のためにその拳を振るい、
しかし死んだと思っていた幼馴染はナチス科学組織により強化措置を受けて蘇り
若いままの姿で冷凍され、暗殺者として立ちはだかる。
洗脳されていた彼は多数の人間を手に掛けており
被害者の中にはキャプテン・アメリカの現在の仕事仲間の両親も含まれていた。
そうして彼は親友をとるか、仕事仲間とキャプテン・アメリカという立場をとるか
という選択を迫られるのですが(超人登録法とか他にも事情はありますが)、
彼は迷いなく親友を選び、祖国と地位とアベンジャーズを捨てる……という話です。
全然サクッと簡単に言ってませんが、いやこれでも随分短い。

ファンが絶叫、喉と目から血を流した「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」から2年
監督は私の神ですけど「今回はちょっとショックを覚悟してネ!☆」とか言ってます。
いやいやいや(笑)!!前回以上のショックが来たら耐えられません!!
そんな訳で2年前の4月と同じ事を書きますが、
月末の日記が止まったらお察しください。



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2018/04/21(土)

色々感想

呪術廻戦(ジャンプ掲載)
安定して面白いと思います。1人死亡って最初に提示されているので
めっちゃどきどきする。

ひそねとまそたん(アニメ)
2話目でリタイアします。

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー
レッド2人がが急接近!来週女装回です。

ムジカ・ピッコリーノ
ローリー司令官レギュラーなんだよかった!
フローラ役の子は歌唱力があって、かわいくて、サックスも吹けるのか…!
すごいな!というかこれに出てくる子は、みんないいとこのお坊ちゃんお嬢さんだな。

コンフィデンスマンJP(ドラマ)
リゾート業界回。面白かった!1時間で2回ひねった!
(虚偽のセクハラで議員を脅迫するねたはタイミング悪すぎるけど)
このドラマは女性主人公に超人的な能力があり、
どちらかといえば心の真っ直ぐな男性の相棒が振り回されるという
「リーガル・ハイ」とは逆パターン。
というかダー子さん、さらっと「女もいける」って言ったよね?

JPって何だろうって思ってたけど、
この脚本を元に中国版と韓国版も製作されるのか!
ジャパン版ってことか!新しい…!

ダンジョン飯6巻
ほのぼのとみんなでごはんを食べていた頃が懐かしいシリアス展開。
1巻の頃のライオスって、ちょっとおっとりした普通の主人公タイプって印象だったけど、
随分変わって個性的にしてもらったことだ。




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2018/04/22(日)

映画かんそう
「哭声 コクソン」

監督ナ・ホンジン
静かな辺境の村で、錯乱した村人が家族を殺すという事件が起きる。
薬物による幻覚という線で解決すると思われたが、事件は連続し、
謎の湿疹や怪奇現象なども始まり、
村人は最近やってきた日本人旅行者の呪いではないかと噂する…というあらすじ。
ホラーです。

去年のお花見の時に、この映画がどんな感じか尋ねたら、
日本人が見ると怖くないかも…という回答だったので
衛星有料チャンネル放映まで待ちました。
たしかに、韓国の人が見たらすごい得体のしれない日本人が
分からない言語で何かを言っていて、
謎の道具もさぞかし恐かろうって思うんですけど、
私達からすると邦画登場率80%(体感)を誇る國村隼さんで、
パンツ一丁で鹿食ってても、目が赤くピカーって光っても、
お疲れ様です!って声掛けたくなるし、
喋ってる内容全部分かるし、謎の道具も
「能面!?ナンデ!?能面持って飛行機乗ったの!?手荷物検査受けたの!?」
って感じしかしない。

あと明快なラストがないというか、好きな解釈ができるので
スッキリしたラストが好きな人には向いてないかも。

内容ばれ
日韓呪術合戦になったところは、京極堂に解説してほしさが凄かった。
ウィンドウズとMACでウィルス送り合うようなものではないの?通じるの?

私は田舎の司法グダグダ描写と集団ヒステリー描写、どっちも苦痛なので
警官の主人公が噂を根拠に怪しい日本人をリンチしに出掛けた時は
かなり引いてたのですが、
最悪の分岐を選択しちゃったサイコホラーゲームみたいねって思いました。
聖書によって読み解くのがよいらしいです。






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2018/04/23(月)

映画かんそう
「レディ・プレイヤー1」

スティーヴン・スピルバーグ監督。
まさにおたくのために作られた燃え映画。
座席の右に「分かる」ボタンがあったら5分に1回くらい押してた。
あと孤高の天才、彼の不器用な友情…みたいなのが好きな人にもおすすめです。
じょぶずとウォズニアックみたいなああいうやつ!

荒廃した世界で、人々はジェームズ・ハリデーが創造した
「オアシス」という仮想空間に没頭することで現実から逃避していた。
ハリデーはすでに故人で、彼は「オアシス」内に3つの鍵を隠し、
それらを見つけたものにオアシスを譲ると遺言をしていた。
主人公は鍵を見つけるべくハリデーのゲームに勤しんでいたが、
非常に難易度が高く、失敗続きの毎日だった…というあらすじ。

オタクカルチャーへの愛情や、異性や同性への好きという感情が詰まった映画です。
キューブリック監督の「シャイニング」が好きな人は見るべき!

ラストまでばれ

予告段階では、選ばれし若者にハリデーの人格をDLして肉体乗っ取りとか
そういうSFかなって思ってたんですが、
もっと切ない、不器用な両片想いの話でした。
ハリデーは天才だけど精神面が未熟で、
大切に思っていた友情を自分で壊してしまったけど、
それに気付いた時はもう時間がなくて、幾らお金があっても取り戻せなかった。
その後悔とか、モローへの気持ちとかを表現したくて
それであんな壮大な財宝探しイベントのプログラムを組んでしまうところが
また良くも悪くも天才の天才たる所以なんですよね…。
直接言えば10分で済むのに。
ハリデー役のマーク・ライランスも、モロー役のサイモン・ペグもいい演技でした。
あと天才に焦がれすぎて憎しみまでに至った凡人であるベン・メンデルソーンも良かった。

主人公とアルテミスの恋愛に関しては少々もっさりしてる。ジュマンジが1歩リード。
いや、この映画のメインはハリデーとモローの関係だからいいんだ…。

おたくはオタクトークに好感を抱き、ついつい早口になり、
夢中になると口半開きになり、天才の前で舞い上がって、
初めてオフで会った仲間に最初はびっくりするけど後からじわじわ
「あっ納得……」ってなったり、そしてコミュ力がないんですよね。

敵の分析班の女子、最初は社のために分析してたのに、
最後のほう自分の推理に夢中になっちゃって、
早口でビャーって喋りはじめて、実況にガチ集中してるところ
とっても気持ちが分かりました。

シャイニング
シャイニングねたがあるのは事前に知ってたのですが
まさかオーバー・ルックホテルが舞台になるとは思っておらず、
例の音楽も流れて、私的にはあそこがクライマックスでした。
237号室のバスルームのグリーン!双子の水色のドレス!

キングが映画のシャイニングもキューブリック監督も大嫌いなのは
ホラー沼住人には有名ですが、
(ジャスティスリーグでも思ったのですけど)
アメリカ人のおたくのキング履修率ってどのくらいなんだろう。
日本だと1割以下のような気がするけど…。

「シャイニング」の物語のなかで出てきた鍵が、
みんなスラスラ言えるところとか、こいつら大好き…!って思いました。
1人だけ映画を見てない、っていうのがまたいいんですよ。

原作「ゲームウォーズ」にはシャイニングネタがないっぽいので監督ありがとう!
というか3つの試練自体が違うっぽい?

シャイニング以外ではゴジラとガンダムの使い方が最高だったのと、
あとゼメキス監督ねた多めだったのが嬉しかった。
アドバイザーでマシ・オカさんの名前があった。
ディズニー勢は水も漏らさぬ鉄壁の守りで…あの…はい…。

「レディ・プレイヤー1」に出てきたキャラクターや意匠(ねたばれ注意)
http://www.monkey1119.com/entry/readyplayerone-easteregg
すごい。私は1〜2割くらいしか分かってなかった。




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2018/04/24(火)

ドラマかんそう
「黒井戸殺し」

脚本:三谷幸喜さん
クリスティの「アクロイド殺し」をドラマ化。
舞台を日本にした名探偵勝呂武尊シリーズ2作目です。
ミステリジャンルの人は
「なんでわざわざアクロイドを……?」
と、眉間に皺をよせたと思いますが、私もです。

でもすごい出来のいいドラマ化だったと思います(私は)。
アクロイドの映像化としては、これは最上級なのでは…?

犯人ばれ

犯人が登場したとき「なるほどそう来たか…!」
って思いました。
と、同時に「これは勝ったな(三谷さんが)…」って確信しました。
原作は普通に映像化はむり…って言われているやつで、
その無理な部分を全部役者さんの魅力で押し切った!
(あと名前がミスリーディングになってる/笑)
いやー、でも犯人が分かって見ていると、
伏線を即座に認識できるのがいいですね。

犯人の役者さんは、実は悪逆非道の人物だった!
という使われ方を最近映画でお見かけしましたが、
やっぱり舞台で何度か一緒にお仕事されているだけあって、
とりわけあのひとの魅力を活かした脚本ですね。
(ていうか舞台で一緒に仕事なさった人が多いような。人見知りか!)

ラストは原作をちょっと改変してあって、
やや優しめになってたのもまた良かった。

私はアクロイドが世界初の叙述トリック小説だと思ってたんですが
どうやら先例は2、3あったらしい。
(でもクリスティがその作品を知ってたかというと、
知らなかった可能性の方が大きいらしい)
当時は肯定派と否定派に真っ二つに分かれて論争があったらしい。
SNSがあったら、もっとすごい事になってただろうな。
楽しそう。







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2018/04/25(水)

映画かんそう
「夜に生きる」

禁酒法時代のボストン。厳格な警官の息子の主人公は、
父への反発から犯罪行為に耽っていたが、
ギャングのボスの情婦と恋愛関係になり殺されかける。
フロリダ州で心機一転、闇ビジネスで成り上がるが…というあらすじ。

監督・脚本・主演ベン・アフレック。
原作はデニス・ルヘインの同名小説。
うーん、まあ普通のギャング映画+アルファという感じ。

内容ばれ

人種入り乱れるフロリダ州でのカーストが興味深くて、
イタリア人は同郷以外を見下し、
スペイン人とキューバ人はプエルトリコ人を見下し、
その最下層にドミニカ人がいるという説明がありましたが、
どういう根拠で形成された順位なんだろう。
KKK団も出てきたりしたけど、
土地の名士などを含むイキリおっさんたちの自警団…
という感じだった。

ただ、人種差別を描きたいのか、
血まみれのギャングの抗争を描きたいのか、
すべては己に返ってくる因果応報を描きたいのか、
父から息子に受け継がれる何かを描きたいのか、
やや印象がぼけてしまった感じ。
あと、この時代の話なので仕方ないけど、
登場人物の女性3名にほぼ人格がない。
ラスト、主人公の行いが己にはね返ったというのは分かるけど、
特に悪行を成していない奥さんがあんな風になるのは納得いかない。
しっぺ返しは本人が受けるべき。










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2018/04/26(木)

指ピアスというものがあると最近知りました。
それを結婚指輪の代わりにする人がおられるらしく、
なるほど指輪と違って外しても跡が残るし
悪さ防止にするんだろうな…と思ったんですが、
指は耳や鼻と違って可動部が多く、
全ピアスの中で一番排出されやすいというのを検索で知って、
「????」となりました。
(身体が異物を押し出してしまう)
取れるたびに付け直すのかな?それとももっと本格的に骨を貫通…?

検索すると指が腫れ上がった写真が多数出てきますのでご注意ください。




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2018/04/27(金)

色々感想

アクタージュ(ジャンプ掲載)
マヤと亜弓さんの実力のせめぎ合い。
ジャンプっぽくないのが面白いんだけど、順位がやばい。
サンデーだったらもうちょっと続いてたんだろうなー。

呪術廻戦
人体縦輪切り来たよ。いいよいいよ。

猫が西向きゃ(漆原友紀さんアフタヌーン新掲載)
初回2回分一挙掲載。
不思議な現象とねこ!という話。

封神演義外伝(ヤングジャンプ短期掲載)
まさか2018年になって外伝が読めるとは。
可能な限り当時の画風で、そして皆が生きていた頃の話が見られる??

宝石の国(アフタヌーン掲載)
わー、ホラー表現トラウマ回!自分の肉体の中にもう一つ意思があって、
逆らおうとすると声が聞こえて体が裂けるって…。
月に行った子たちも十分苦しんだと思うので、
ちょっと休ませてあげて下さい。

第三世界の長井(ゲッサン掲載)
登場人物の事象の認識は果たして一致してるのか
読者の側からはうかがい知れず、見守るしかない感じ。
相変わらずあらすじは説明できません。

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー
女装回じゃなかった…性転換回だった…!
最近の子はみんな顔が綺麗だから普通にかわいいし、
あと男子版ピンク格好よかった。
後半で泥棒チームもやってくれると信じてます。

HUGっと!プリキュア
ハリネズミはどうやら未来から来たらしい。
未来の人間は意識的に動物にトランスフォームできるのか、
どうしてそんな事になったのかが非常に気になるし
早急に問い正した方がいいよね?

マーベルインヒューマンズ(ドラマ最終回)
兄王に嫉妬する弟が王位を簒奪するが、
彼はその器でなかったので失敗し、兄は民を連れて新しい地に…
っていうのはアスガルドのみなさんがすでにやっちゃってるうえに、
こっちの弟はロキさんと違ってコメディアンの才能がないので
見ていて普通にスン…って感じでした毎回。
王が喋れない設定というのは挑戦的だったけども。

おっさんずラブ(ドラマ)
不動産屋に勤めるごく普通の青年が、
男性上司と同僚に好意を寄せられ板挟みになるというドラマ。
お友達からおすすめメールが来たので公式見逃し配信で見ました。
上司からの愛は、ちょっとパワハラっぽいのであれですが、
同僚の男性が主人公に惹かれていく過程は丁寧でよかったです。
あと桜が満開の頃に撮影されたのか、お花が綺麗だった。

来週のジャンプは水曜発売注意!(自分用メモ)

日記に余計な事を書いてしまわないよう、
やっぱり土日の日記はお休みします。
「インフィニティー・ウォー」休暇!





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2018/04/30(月)

映画かんそう
「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」

マーベル・シネマティック・ユニバース19本目の作品です。
「シビル・ウォー」で事実上崩壊したアベンジャーズだったが、
強大なパワーを秘めた6つの石を集めるサノスの襲来に対抗するため
それぞれが必死の抵抗を試みる…というあらすじ。

いや、もう、物凄かったです。
普通の映画のラスト20分!みたいな怒涛の展開が2時間30分ずっと続くんです。
最初から最後までクライマックスです。
最初から最後まで小粋な名セリフが出まくり、断続的に名シーンが続き、
衝撃の展開につぐ衝撃の展開、見終わったあとはほぼ精神力が尽きています。
途中で思いましたが、監督のルッソ兄弟は
ヒーロー系エンターテインメント映画というジャンルにおいては、
たぶん現時点で宇宙一うまい。超絶技巧です。
プロアマ問わず、架空の話とその技巧に興味のある人の多くはそう思われた筈。
(技巧にこだわらず自分の好きな話だけを追求したいタイプの人には響かないかもですが)
(物語の技法って説明が難しいですが、エピソードの優劣やユーモアのセンス、
キャラクター造形の強さ、構成力、密度、スピード、アクションの組み立て、独創性等々)

1人の主人公と脇役数名で面白い映画を撮れる監督はたくさんおられます。
上手い監督なら主人公格の人間が5、6人いてもなんとか話が回せるかも。
しかし主役映画を持つヒーローが8名、それに加えて
それぞれにバックボーンを持ち話の中で活躍するサブキャラクターが10人以上、
しかも今回の敵サノスはその理念や苦悩が丁寧に描写されます。
ルッソ兄弟の持ち味であるアイディア豊富な戦闘シーンが随所に入り、
初対面のキャラクター同士の間でユーモラスな会話や対立が発生し、
彼等の強さが発揮され、しかし誰も引き立て役にはならず、
進行のための捨てシーンがなく、DVD鑑賞だと早送りするだろうなというシーンがない。
どうしてこれが2時間30分で収まったのか私には理解できません。
ドラム缶の中に部品を入れて、振り回して開けたら
偶然組み合わさってテレビが出来ていた、くらいのミラクルに見えます。
なんでこんな事が出来るんだろうって考えましたが、
同じ環境で育った、影響を受けた作品も好みも発想も似通った脳が2つあるから?
くらいしか理由が考えつけません。

欠点としては、初見の人間向けではないし、子供向けでもないところでしょうか。
しかし前提条件として過去作品が18作あるシリーズもので、
登場人物がめちゃくちゃに多いアベンジャーズというドル箱シリーズがあり、
その新作を誰かが撮らねばならないのは確定していて、
その中央からの無茶振りに、現場の天才指揮官が神采配を振るい奇跡で応えたのですから、
そこに文句は付けたくないです。
ただ、「Infinity War Part1」「Infinity War Part2」とする筈だったタイトルから
章分けの表記を取り払ってしまったのはフェアでない気がします。
ラストで決着がつかないので。

ラストまでばれ注意

どのシーンも、どの一瞬もすごかった。
「小僧ども、宇宙船は初めてか」
「ビートルズみたいに?」
「地球は閉店だ」
「その動物は代弁者か?」
「我々のポッドは貴殿には渡さない」
「1時間前から」
「イエス様とでも言えと?」「…地球から?」
「降伏するって?」「ないな」
「卵産まないで」
「オリンピックやスターバックス」
「髪切った?」「髭真似たろ?」
寒いジョークがなくて、どっちかといえば皮肉の効いた、
ビターめの会話が嬉しかった。大好物。

とうとう兄に対して率直な言動ができるようになったロキ!
その次の瞬間の衝撃展開!
まさかあの義眼ねたが回収されるとは!
両肩を切る仕草をして叙勲の真似ごとでアベンジャーズ入りを宣言をするトニー!
(どっちもアメリカ人なのになぜ!?)
ストームブレーカーの材料にあれがああなるとは!
知的レベルの低い人間を前にしたトニーがあんな顔をするとは!
キャップと親友のハグ、満面の笑顔!
ガモーラのいないところではガモーラの事しか言及しないネビュラさん!
グルート語を解するソー!
敵は全員倒す。失うものはないと勇猛な言葉を語りながら涙を流すソー。

アクションは特にガーディアンズ組と地球組の共闘のところ燃えた。
ストレンジの作った足場の上ををスターロードがジャンプし、
ポータルを駆使してスパイディがトリッキィな攻撃を仕掛け、
ネビュラが切りかかり、マントが腕に絡みつき、マンティスが精神攻撃、
アイアンマンがグローブを引っ張る。
あそこはスターロードが原因で失敗しますが、彼の短慮や低能が原因ではなく、
ようやくガモーラと心が通じた直後に、しかも親に殺される子供という
スターロードの地雷であったせいだときちんと予防線が引かれています。
というか今回のアベンジャーズ側は愛情ゆえにサノスの後手に回るパターンが多かった。
ソーを人質にとられたロキ、ネビュラを人質にとられたガモーラ、
ビジョンをすぐさま消滅させられなかったワンダ。
(ワカンダに行かずに秘密裏に土中ででもあれを行って、
そこを爆破してればあるいは巻き戻せなかったかも)
そして愛情ゆえに、愛する者を手にかけたキャラクター達。
逆にどんな犠牲もいとわず目的のために有効な手段を選択し、愛する者を殺したサノス。

個人的にMCU3大クズ親(オーディンさんエゴさん)にランクインしたサノスに関しては、
後篇を見ないと私には分からない。
彼の愛情を否定する展開が来るのか、
それとも彼は全世界の年配の男性の感情移入用キャラクターで、
娘の愛情と嘆きを受けて消えるのか、
更にキャラクター描写が追加で来て
(彼の親の名を梅干しが言ってた。アラ―ス。原作ではタイタンの統治者)
大半の観客が同情できるようになるのか。

そしてMCU最大の鬱エンディング…………。
まさかシビルウォーを越える作品が誕生するとは思ってなかっ…。
私の隣りのお客さん大号泣だったんですけど…ちょっと…。
私はキャプテン・アメリカとバッキーが推しなんですけど、
正直トップでやってくれたのはありがたかったです。
あそこで許容量オーバーしたおかげで、あとは誰の消滅も心に入ってこなかった。
虚無でした。
キャップの名を呼ぶ柔らかい声、
キャップが身分も仲間も故郷も全部捨てて彼の手をとった親友が目の前で灰燼と化す衝撃。
膝をつく彼と、「なんてことだ」という腹から出ていない力のない最後のセリフ。
それでも「気分が悪い」「行きたくない」「ごめんなさい」というピーターのシーンは
ダメージありました。HPゼロでしたけど。鬼か!鬼かよ!

えっとでも今回消えた人はむしろ安全で、
危ないのは生存組だというのは分かってるんですよ。契約本数的に。
でもやっぱり消えた人の気持ちとか残された人の気持ちとか分かってしまうし考えてしまう。
もうずっと、10年ほど見続けているシリーズの人達だから。
あと推し2人が一緒に生きていくのが理想なんですが、
次善策として一緒に死んだなら、私にはそれは悲劇ではないんですけど、
今回の展開で、その結末が難しくなったのが察せられてかなりへこみました。

余談ですが、今回出てこなかった蟻おじさんが実はずっと登場してました、って体裁で
全滅シーンのダイジェストを後篇の冒頭にやらないかな。
Drの指示でタイムストーンにくっついて飛んでって、
ずっとグローブに潜んでて巻き戻しをする役目。
(ケン・リュウのSF小説にそういうねたがある)
(ケン・リュウはディズニ−でノベライズの仕事をしているので原案協力可能だと思う)

私は現在トータルで2100本ほど映画を見ていますが、
自分がまだこんなにフィクションで衝撃を受けられるのに驚いてます。
考えてみたら過去作品18本、単純計算で40時間以上、
派生ドラマも合わせると合計100時間以上、
その時間全部で殴ってくる集大成が、文句のないモンスター級のクオリティで
そりゃあショックも受けるよなあ…と納得してます。こんな映画は他にない。

これから1年続編を待ちます。
ワクワクと、悲鳴と汗と涙をありがとうマーベル!
何度も見るしグッズも買う!



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