2月日記

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2018/02/01(木)

ウナギが絶滅の危機に瀕しているということで、
私達は本当にそんなにウナギが好きなのか?
実はタレがおいしいだけなんじゃないのか?
という説を見掛け、なすびの蒲焼を作ってみました。

茄子の蒲焼
https://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:eAtb3KLutHYJ:https://matome.naver.jp/odai/2147170322131157001+&cd=10&hl=ja&ct=clnk&gl=jp

私のウナギへのスタンスは、
4年に1度くらい、ちょっと上等めの専門店で
「久しぶりに食べるとおいしいねえ」とか言ってれば十分、
という感じです。

一度素揚げするレシピにしたので、
滋養はともかくカロリーは天元突破、
弱っている時に食べたら元気が出そうでした(或いは胃腸を壊して死ぬか)。
おいしかったです。
真剣にうなぎの代用品にするなら、
脂っぽい魚の干物とかのほうがいいような気もします。
重要なのはウナギじゃなくタレという発想はいいと思う。

いや、料理を美しく作る才能が
まったくなくて申し訳ないですがこんな感じ。







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2018/02/02(金)

久しぶりに辛気臭い話をします(むかしはもっと頻繁に書いてましたね…)。
例え話としてのスカトロ話題が出ますのでご注意ください。

表現の自由と配慮について考える機会がどんどん増えてきて、
ここらでふんわり中間まとめをしておこうと思ったので書きました。

私はどんなエログロでも暴力表現でもゾーニングさえきちんとなされているなら
特に問題はないと考える派。

しかし物語が現実に全く影響を及ぼさない無力なものだとは思わないので、
洗脳効果のありそうなものについては常に注意が必要なのではないかと
今のところ思ってます。

たとえば分かり易いところだと戦争賛美の物語。
男は国や主義、母や妻や恋人を守って命を落とし、
女は男を想って一生をおくり子を育てる。
これにグッとくる男性は全体の半数くらいじゃないかという気がしますがどうだろう。
女性もあるいは何割かは。
厳しく頼れる上官、彼に憧れる部下、信頼できる仲間との命を預け合う戦闘。
物語の人気の定型だし、私の好きな映画にも使われているけど、
でもこれは戦争ドリーム、戦争ポルノだと思う。
戦争がなくならない理由のうちの1つ。
(だって想像してみてください。戦争が夢も経済効果も全くない、
たとえば2国の国民全員が大便を食べて、
その総量で勝敗を決めるしきたりだったら、きっと10世紀くらい前に根絶してた筈)

同じように、同意を得ない性行為は、男子の健全な性的欲求などではなく
加虐欲支配欲であること、
女児の家事労働を丹念に描写してあるのは、古き良き日本の美しさの表現ではなく
支配欲とペドフィリアの混じった特殊性癖であること、
女性を守るための暴力、男性が自分にだけは優しく周囲には過剰に暴力的という設定に魅力を感じるのは、
死亡事件の原因になるような暗い欲求であること。
もちろんBLも例外ではありません。
受よりも攻の方が社会的地位が高い、または財力に恵まれているパターンが多いのはどういう事か、
攻よりも受の方が精神的に弱く、子供の世話や家事に適性があるパターンが多いのはどういう事か、
物語を楽しみつつ、私達は考えるべきです。

全ての性癖は脳内においてフリーだけど、
自主的な精査はされるべきだと最近なんとなく思いました。
(常に考え続けるとつらくなってくるので、時々…)






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2018/02/03(土)

色々感想

銀魂(ジャンプ掲載)
今のラストバトルがいつから続いているか記憶にないくらいだけど
仲間が命懸けの攻撃を仕掛けて、
ラスボスが倒れたと思ったら死んでなくて、
仲間が命懸けの攻撃を仕掛けて、
ラスボスが倒れたと思ったら死んでなくて、
仲間が命懸けの攻撃を仕掛けて、
ラスボスが倒れたと思ったら死んでなくて、
というのが意識が遠のくほど繰り返されて現在に至ります。
でも今度こそ本当に終わるかな…?

鬼滅の刃(ジャンプ掲載)
切れた首がちゃんと死んでるかどうか確認に行く炭治郎、真面目な子。
宇髄さんよかったー助かったー!前回のことがあったので、
さすがに2連続はないだろうと思ってましたが、それでもほっとしました。

ハンター×ハンター、連載再開しました。

プリキュアアラモード
大団円でした。ゆかりさんは麗しかったし、あきらさんは素敵だった。

アンナチュラル
前回女は感情的だとか能力がないとか検事や世論に叩かれた主人公が
今回実力でねじ伏せてドッヤァァァ!ってやるのかなと思ったら
ひねりがあって、
男性の先輩があまりに傲岸不遜なため膠着していたパワハラの訴訟問題を
お互いに交換して解決。
主人公は柔軟な対応で告訴予定の人の怒りを鎮め、
先輩は傲岸不遜な態度で法廷を圧倒、男性なので証言も取り合ってもらえる、
という男女視聴者両方に優しい解決方法でした。

傷口だけ切り取って保管しておくとか可能なんですね。
省スペースでいいな。

精霊の守り人(最終回)
たぶん視聴率的には失敗だったんだと思うんですが、
ハイファンタジーに予算を投じる心意気は買います。
しかし「鹿の王」の方がよかったのではないかとは思う。

オー・マイ・ジャンプ!
〜少年ジャンプが地球を救う〜(ドラマ)
有名漫画の無意識パクリをやってしまうレベルで
アイディアの出ない人が、いくら過去の自分の体験を元にしなよって
アドバイスを受けたとしても、突然おもしろい話を考え付けたりはしないよ。
それは明日から突然100m7秒で走れたりしないのとまったく同じだよ。

今回はろくでなしブルースの話でしたが、
そういえば森田さんは何を描いてらっしゃるんだろうって思ったら、
ジャンプでは1年で終わった「べしゃり暮らし」が集英社の別雑誌で
2015年まで続いてたのか。

相棒16
ヤロポロク死んどったんかワレ!!
こんだけ引っ張っておいて普通に死んでた!!
結局何がやりたかったの…?美彌子さんが老け専で、
実は一途で健気なところもある女性なんですとかそういう感じ?

雛子先生復帰は普通に嬉しいです。

ミッション・インポッシブルのシーンは
カットする勇気が必要だったのでは…。

エレメンタリー5
殺人事件の現場のアイテムや、被害者の遺物を収集するコレクターや
専門のバイヤーがいるのかー…。

あと銃で撃たれた場合の血痕が霧状というのは勉強になりました。
撲殺事件の飛沫の飛距離は殺人者の腕力に比例するというのも。





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2018/02/04(日)

映画かんそう
「スリー・ビルボード」

マーティン・マクドナー監督。
ミズーリ州の架空の町エビング。
娘を、暴行され殺され焼かれた母親が、捜査が進展しない事に業を煮やし
娘の遺体が発見された道路沿いの看板3枚の広告料を支払い、
娘を殺した暴行魔が捕まらないのはどういうことだと
保安官を名指しで糾弾するメッセージをあげた。
保安官を尊敬する田舎町の人々は母親に対する嫌がらせを始める、というあらすじ。

悲劇の母親が娘の復讐を遂げるとか、クズ警官が痛い目にあってざまあ!とか
そういう映画ではなく、むしろテーマは勧善懲悪とは逆方向なので
楽しい気分になるエンターテインメントを求めていくには不向きな映画です。

登場人物の立ち場が、感情が、観客の持つ印象が、怒りと赦しの配分が、
どんどん覆っていく様子は、将棋かチェスの名勝負を見ているようでした。
脚本が緻密だったし、役者さんもそれを受けてすごい仕事をなさってた。
特にフランシス・マクドーマンドさんの演技。

私は監督の「セブン・サイコパス」が好きなので
今回もああいうテイストだと思っていたのですが、全然違いましたね。
ブラックなジョークはちょっとはあったけど。
この映画はnot for meだったので前作の方が好きです。

内容ばれ

主人公はイーストウッド映画のイーストウッドが女体化したらこんな感じでは?という
めっちゃタフな女性だったので、ちょっと気持ちが楽だった。
娘さんの事は同情するが、看板については街の人全員が困っているって言いに来た神父に
カトリック教の神父が子供を強姦してたみたいだけど、
ギャング法でいったらあんたも同罪。とっとと出ていけ!って啖呵切ったときも、
歯の治療に行ったら「保安官の味方だし!」って言いだした歯医者の指にドリルで穴をあけたときも、
中身入りの缶を車に投げてきた青年の股間を蹴りあげた時も、
まあスカッとした事は確かだった。
警察署全体的に署長以外は、ろくでもない差別主義者のホモソーシャルクズなので、
署ごと燃やしてしまえばいい!って思ってたら主人公が本当に火を放ったのでお前は私か!って思った。
でもそのせいで彼女は、物語の多くの鑑賞者が望む「完璧な被害者」ではなくなってしまったけど。

麻酔の効いた口で「歯医者とか行ってない」って言ったり、
最高にホットな志村―!うしろうしろー!とか、
監督の持ち味のブラックジョークがあるにはあったけど、
緊張が強くてあまり笑えなかった。

署長には、せめて「わしが支払った!」って新聞に告知とか出してほしかった。
いいひとでお気の毒だったけど。
登場人物大半による、事態を悪化させるための、
息の合ったコンビプレイを見せられているようだった。
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズさんのオレンジジュースのシーンからそれが逆転して
よい連鎖になっていくんだけど、あそこの演技もまた良かったのと、
あと天使が田舎で広告会社やってたのかよ!?っていう聖人っぷりでびっくりしましたよね。
ていうか同室にすんなし。

not for me理由(映画のテーマとは真逆の冷血な意見)

癇癪持ちの発作的な怒りと、理不尽な暴力を受けたときの怒りを
マジカルな演出力でひとまとめにしないでほしい。
完全な被害者などいない、加害と被害は混沌としているというなら、
後者については同意しかねる。

「デトロイト」で、規則を破って有色人種を1人射殺した警官が
人手不足でそのまま普通に職務に当たっていて事件を起こした(史実)ときも
「????」だったけど、
この映画で、まったく何もしていない市民のオフィスのドアを叩き割って
警官が侵入し、経営者に殴る蹴るの暴行を加え、2階の窓から落とし、
女性社員の顔面を殴って、目撃者もいて同僚も察しているのに
そのまま警察署で勤務しているのを見て、
これは英国人監督の描く誇張された南部なのか、
それとも本当に現在も南部の田舎はこんな風に司法がガバガバなのか?と思いました。
(ミズーリ州は南北の境界州だけど)
ホラー映画の定型「田舎ホラー」に通じるところがあるんですが、
根はいい人達なんだけど、みんな自制心がなく激情にかられやすく
すぐに暴力に訴えるのはちょっと怖かったですね。
焼き打ちや略奪や魔女狩りを今でもノリノリでやりそうな印象だったけど
アメリカ白人貧困層はこの映画を見てどう思うんだろうか。

モラルのレベルと情緒の安定は体型のようなものだと私は考えるので
尊敬している人からの手紙くらいでは何も変わらないと思う。
体重100キロの人が明日から体重40キロになろう!って決意しても実質無理なのと同じ。
そりゃ年単位で努力して、リバウンドを克服できる人はいるかもしれないが、
サム・ロクウェルさん演じる警官はそうなのか?という話。









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2018/02/05(月)

映画かんそう
「ナイスガイズ!」

酒浸りのインチキスレスレ私立探偵ライアン・ゴズリングは、
老女の依頼で調査をしている最中に
突然現れた暴力私立探偵ラッセル・クロウに
事件に深入りするなと脅しをかけられ、腕の骨を折られる。
しかし奇妙な成り行きから、2人はコンビを組んで行動することになり、
そこにゴズリングの娘も加わって、ハチャメチャな大活躍を見せるというあらすじ。
ハードボイルドコメディです。
「キスキス,バンバン」「アイアンマン3」のシェーン・ブラック監督。

大筋の事件がやや雑だけれども、
アカン探偵2人組の掛け合いと、
しっかり者で正しい心の持ち主の娘ちゃんの珍道中が楽しいです。
ライアン・ゴズリングさん、コメディ演技もばっちりハマりますね。
終盤の、落下してはねられてぶつかって、という連続のアクションすごかった。
あれでなぜ死なない!って思うんですけど、
きっと体が柔らかいからですよ。そうに違いない。

内容ばれ

70年代の無茶苦茶な世界がキャラクターに似合ってました。
ルームサービスのふりをして部屋に侵入しようとしたけどバレバレ、
隠し武器で攻撃しようとしたら勘違いで隠し武器なかった、
熱いコーヒーをぶっかけてスキを作ろうとしたらコーヒーがぬるかった、
というハードボイルドのお約束連続破壊のところ、ふふふって思いました。

ラッセル・クロウの、人の役に立てた日が人生最良の日、という告白と
何の葛藤もなく人を殺そうとするところは特に矛盾がないんでしょう彼の中では。
これからはずっとゴズリング父娘と一緒に行動するといいと思います。

この殺し屋、無駄にイケメンだなあ…って思ってたらマット・ボマーさんだった。
なんかこのパターン前にもあった気がする。






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2018/02/06(火)

ドキュメンタリーかんそう
「デトロイト暴動 真実を求めて」

「The Algiers Motel Incident」を1968年に発行した
ジャーナリストのジョン・ハーシー。
彼は著作の中で「我々も共犯者なのだ」と記し
アメリカ国民全員に警告を発した。
彼の孫であるキャノン・ハーシーは祖父がインタビューをした人々を訪ね、
アルジェーズ・モーテルで一体何があったのかを追うという内容。

射殺された遺体の状況とか、一列になって壁に手をついて尋問されたとか、
別室に連れて行かれて殴られる演技をしたとか、
女性が服を破かれて裸で立っていたとか、
映画「デトロイト」がかなり詳細に
現実と同じ描写をしていたことが分かりました。

あとモデルガンを発砲して射殺された子は17歳だったのか…
映画では老け顔だったから分からなかった。

事件を生き延びたひとや、裁判を担当した弁護士、
殺された人の遺族、様々な立場の人の話を聞けましたが、
射殺した側の言い分というのは映画ではあまり描かれなかったので、
「警官には暴動への恐怖があった」という弁護士の意見は、
そこのところは吟味されないとならないとは思った。

尋問を行った3人の警官のうち存命のかたはお1人だけ。
インタビューの呼び掛けにはとうとう応えられなかったですけど、
フェイスブックに大勢の孫に囲まれた写真をあげておられました。
剣呑な意見ですけど、復讐ってフィクションの中だけのことなんだなーって思った。

ホラー映画でチラホラ見掛ける、ものすごく荒廃した現在のデトロイト、
あれは郊外の風景で、中心の都心部には黒人が住み、郊外には白人が住んでいるそう。
テリトリーがあって、互いに境界線を越えないそうです。

ドキュメンタリーにしてはちょっと製作期間が短めのように思いましたが、
まあ孫のキャノン・ハーシーさんはジャーナリストじゃなくてアーティストだからね。




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2018/02/07(水)

2018年のわたくしのチョコレート(の一部)。














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2018/02/08(木)

「ハトメ」という語彙、どの程度の割合の人が持ってるのか分からないけど、
一応説明すると、布や皮などの素材に穴をあけて何かを通す時、
穴が広がらないように補強する丸い金具のことをハトメといいます。
たとえば、ちゃんとしたレジャーシートの4隅に付いていて、
そこへ固定金具を土中に打って、飛ばないようにしたりします。

ハトメの金具は、表側と裏側の2枚セットで
専用工具で圧迫して完成するので、
私はずーーーーっと、「ハ・トメ(留め)」だと思ってました。
ところが最近読んだ小説「アルテミス」で
「鳩目」って書いてあって、
鳩目って……ハトメ!?鳩の目!?言われてみれば!?
似てなくもない!?ってびっくりしたのでした。
鳩目かあ…。昔の人は面白い名前の付け方をしますね。




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2018/02/09(金)

読書かんそう
「STAR WARS ジャーニー・トゥ・最後のジェダイ
ルーク・スカイウォーカーの都市伝説」
ケン・リュウ著

えっケン・リュウ!?なんで!?と思って買いました。
こういう大作映画のノベライズとか外伝小説とかは
無名作家さんのお仕事だとなんとなく考えてましたが、
ケン・リュウさんは「紙の動物園」でネビュラ賞、ヒューゴー賞の
短編小説部門を受賞し、めっちゃ評価されたSF作家さんです。

読んでみると、やっぱり普通の映画ノベライズとは違って
仕掛けがバリバリある、技術力の高い小説でした…さすがだ。
明らかに映画「最後のジェダイ」とリンクしている部分があったのですが
この本が本国で出版されたのは2017年の10月っぽい。
映画公開は2017年の12月。
脚本をあらかじめ読まれてたのか、どのくらいの期間で執筆されたのか
色々考えましたが、偶然合致したというのは、ちょっと考えられない…。

EP8を見て、ルーク・スカイウォーカーの活躍を見たい!
ジェダイマスターのルークをたくさん見たい!って思ったかたは
是非この小説を読んでほしいです。
控えめに言っても一人スタオベします。
ルークがもう、音楽が聞こえるほど格好いいんですが、
レイア姫の描き方も何気に好き。
そしてルークの語る、彼の師匠たちの話もすごくいいです。
ケン・リュウに自ジャンル小説を書いてもらえるなんて、
SW沼の人、なんてうらやましい…って思いました。
私もこういう感じの自ジャンルの小説をケン・リュウに書いてほしい。

ねたばれ注意!

この本の中で、様々な概念と言葉で語られるフォースが
私には一番理解しやすかったです。東洋的な考えが少し混じっているからかも。

ほかもEP8に繋がってるなーって思ったところはちょこちょこありますが、
「いつの日か、そなたも同じように、教えたくないことを教えよと
しつこく生徒にせがまれることを願うばかりだよ」
っていうのは、偶然かぶったとかではない筈…。

ジャバ・ザ・ハットのエピソードは、
本編には映ってなかったけど、実はいました!っていうのが
本当に上手かった。ソダーバーグに映像化してほしい。
本編と同じ映像を撮り直して、高速で展開したあと
もう一度巻き戻して最初からやるやつ。
実はいました!ここも!ここも!っていう感じで。

若くて天真爛漫なルークも、達観した髭ルークも
どれも素敵でした。なんでこのお仕事受けられたのか分からないけど
ありがとうございましたという気持ちです。





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2018/02/10(土)

色々感想

トマトイプーのリコピン(ジャンプ掲載)
漫画家の赤裸々な話。
ソシャゲのガチャ1回分とコミックス1冊の料金が
大体同じって話は衝撃的だった。
私はソシャゲをやっていないから分からないけど、
ガチャの方が面白いんだろうか…。
うーん、対抗するために漫画業界はどうしたらいいんだろう。

「容姿をネタにしたギャグなんてもってのほか!非常識!」
「あんたの毒々しいスタイルは時代遅れ!」
ってジャンプで描かれたのは初めてじゃないかな。
まあ漫画家が女性だったのはワンクッション、という感じだったけど
容姿をネタにしたギャグを他の漫画家さんは
まだ描いてるから必要な気遣いだな。

最後は違法アップロウド話で締めた。
違法業者、めっちゃ醜い豚顔の悪人だったけど、
子どものうちから刷り込まないとなあ…。
毎週違法業者が叩きのめされる漫画を連載してもいいくらいだよ。

キャプテン翼のゴールポスト登るネタでふいてしまったけど、
世代的に未成年には分からないよねこれ…?

イベントチケットの徹夜行列組の話とか
クレーンゲームの闇の話とか
最近時々現実世界の裏事情を暴く的な話が混ざるけど
毎回おもしろいです。

鬼滅の刃(ジャンプ掲載)
炭次郎やさしい。やさしい死神みたい。
それにしても母が梅毒で死んだから名前を梅にするって強烈だな。
この漫画のこういうところが好きです。

銀魂(ジャンプ掲載)
とうとうラストバトル終わった…。
新八がビジュアル的にすごい事になった…。
時々、あれ、これメインキャラクターも空知先生の絵じゃないような…
って思う回があったりしたけど、お疲れ様でした。
腱鞘炎酷くされたようだけど大丈夫だろうか。

オー・マイ・ジャンプ!
〜少年ジャンプが地球を救う〜(ドラマ)
シティハンター回。
二度と女の子を騙せないようにしてあげる、
というようなセリフと共に女医さんが詐欺師の男の肛門を
指でぐりぐりするんですが、
え…指一本で何がどう変わるの…?と不思議に思う腐女子。

アンナチュラル
ブラック企業で酷使された男性が死亡するが、
バイクの故障だったのか、それとも労災か、
疾病を病院が見逃したのか、あやふやなケース。
全員が来てくれて作業がマッハで終了するのとか
やっぱりああいう展開熱いですね。

バイプレイヤーズ〜もしも名脇役が
テレ東朝ドラで無人島生活したら〜
今回はスケジュールの都合で寺島進さんが参加されず5人になりました。
1クールずっと無人島で生活する話かと思ったら
1話目にしてもう救出されていた。次回からどうなるのかな?
役所さんや小日向さん、岡田将生さん、野間口徹さんが特別出演。
ええ人達や。

相棒16
すごく久しぶりの推理回。そして久しぶりのいい話。
もうずっと太田さん脚本がいい…(酷使)。
右京さんの説教も久しぶりに共感できた。

大企業の経営者でも、やっぱり孫にはバイアスがかかって
人柄の良しあしは見抜けないものかしら。

エレメンタリー5
一種の名誉職というか文化人というか、そのステイタスによって
金銭を得ているひとにとっては、元ナチスであるという秘密は
殺人に値するという認識なんだな。この21世紀のアメリカでも。
面白い話だった。







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2018/02/11(日)

映画感かんそう
「マンハント」

「君よ憤怒の河を渉れ」リメイク。
ジョン・ウー監督、チャン・ハンユーさん福山雅治さん主演。
原作小説、オリジナル映画、共に未鑑賞ですが、鳩を見に行きました。
ごく短いシーンなんですが、監督作品でNO1くらいの鳩のがんばりで、
タイトル「マンと鳩」にしてもいいのではないかと思いました。
この映画における鳩は、たぶん中身は神。

下記、物語とは関係ない、登場人物とその他の部分で
びっくりしたことを伏せずに書くので何も知りたくない人はご注意。

エンドロール後に突然、ウー監督と福山さんの対談が始まったので面食らった。
エンドロール見ずに帰る族の人達も通路で固まってた。
登場人物のうち、コンビの女暗殺者の片方がウー監督の娘さんだと分かって
更にびっくりした!言われてみれば面影があるような…?

製薬会社の弁護士を務めていたハンユーさんは
ある日突然、ホテルの自室で女の死体の隣りで目覚め、
身に覚えのない殺人の罪を着せられる。
追ってきた大阪府警の福山さんと敵対するがやがて共闘することになる。
というあらすじ。
大阪が舞台なので、関西人は
「ここ知ってる…」「上本町やないか…」「中之島やないか…」とニヤニヤします。
そしてなんかパーティーで変な踊りを踊ったり、ラスボスがだんじりの神輿の上に乗ったり
おもろい系ニポンが展開したあとニチアサ風味になったりバイオ風味になったりしつつ
事件解決するというあらすじ。
やや変なバディムービーが好きな人むけ。

内容ばれ

チャン・ハンユーさんと福山雅治さんの最初のアクションシーンで
2人の乗った車が鳩小屋に突っ込んだので、まずそこでふいてしまった。
「どうせこれを見に来たんだろオラァ!」みたいな、多少のヤケッパチを感じました(笑)。
そのあと闘う2人の背景で鳩ずっと飛んでました。
そればかりか、チャン・ハンユーさんが撃たれそうになると庇い、
福山雅治さんが岩に頭をぶつけそうになると逸らし、
鳩めっちゃ頑張った。鳩えらい。

斉藤工さんが噛ませ犬のチンピラ役で出ておられてびっくりした。

製薬会社と突然の牧場がオリジナルリスペクトだというのが分かりましたが、
あの息子は何がやりたかったのか今一つ分からなかったのと、
あとあの自殺した人はなぜわざわざ結婚式会場まで来て自殺したのか、
ちょっと遺書やら告発文書の扱いが投げやりすぎやしないか、等
不明点が色々残りましたがまあいいでしょう。






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2018/02/12(月)

ドキュメンタリーかんそう
「猟奇的犯人の素顔」

BBCの科学番組「ホライゾン」から。
サイコパス猟奇殺人犯のインタビューを中心に、
更生が可能かを探るという内容。

サイコパスの全員が殺人者ではないし
殺人者全員がサイコパスではない。
共感能力がなく、他人への慈悲のない遺伝要素の持ち主が
不幸な生育環境に置かれた時に猟奇殺人犯が誕生するという話。
ドキュメンタリーとしてはちょっと雑で、
結論が最初にあって、それに合わせたインタビューの回答を流している感じがしました。

セロトニンで他人への同情心が増す?という説はちょっと面白かった。

共感能力がなく、他人への慈悲のない人というのは
日常生活で「もしかしてこの人はそうかも…」と思うケースが
ごく稀に、10年に1度くらいありますが、
社会から排斥されないように、普通の人間なら何を言うか、
どうするかを常に考えながら暮らしておられるような気がします。
でも1度のしくじりでドン引きされて、
それまで築いてきた人間関係が崩壊したりとかする事もきっとあるだろうな。

物理的に脳の灰白質が少ないという説も紹介されてましたが
どうなんでしょうね。








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2018/02/13(火)

映画かんそう
「殺人者の記憶法」

かつて虐待を受けていた少年が親を殺し、
そのまま連続殺人鬼となったが、
娘を育てるために人殺しをやめて生活をしていた。
しかし彼の暮らす街に若い殺人鬼が現れ、
娘に接近を始める。
年老いた殺人鬼は娘を守るため、若い殺人鬼と戦う決意をする。
しかし彼はアルツハイマーを患い、
その記憶は長くはもたないのだった…。というあらすじ。

認知症サスペンスは
エゴヤン監督の「手紙は憶えている」が記憶に新しいですが、
この映画は殺人鬼vs殺人鬼という刺激的な内容に加え、
本当に相手は殺人鬼なのか、実は連続殺人は自分の仕業で
娘を殺そうとしているのも自分ではないのか…?という
嫌なドキドキ感があります。

家庭での性虐待、ミソジニー要素、飲尿シーンあり、
あと、それほど残酷な表現ではないですが猫が死にます。

ラストばれ
殺人鬼相手に戦うと決意したとき、
主人公が腕立て伏せとか逆立ちを始めたのはスポ根ものみたいでした。
殺人は体力勝負なんだなあ…。

でも主人公が何度も相手のこと忘れちゃって
おじいちゃん、ごはんはさっき食べたでしょう…状態になるの、
色々な意味でつらかった。記憶が曖昧になるのは本当どうしようもないですね。

私は娘さんの存在がおじいさんの妄想かと思ってたのですが違った。
若い殺人鬼の人は、邦画だったら岡田将生さんだな。
最後、主人公は現実世界だと思っているけど
私は2人が地獄にいるのだと思います。これからずっとあそこで殺し合いをする。

「殺人者の記憶法:新しい記憶」という別バージョンがあり、
こちらは結末が違うようです。





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2018/02/14(水)

映画かんそう
「悪女」

この予告で度肝を抜かれて、「どうやって撮ってるんだ!?」
って思って見に行きました。ドローン撮影だそうですが、
バイクの車輪に巻き込まれて事故になったりしないんだろうか…。
そして貼っておいてなんですけど、
この予告、終盤に明らかになる黒幕の正体を明かしちゃってるので
知りたくない人は1分30秒あたりで止めておいたほうがいいです。
https://www.youtube.com/watch?v=d3nLniWI6kA

父を殺され、闇組織に拾われて暗殺者としての訓練を受けたヒロインは
教官であった男と恋に落ち、幸福な結婚をするが
夫を殺されて復讐に身を投じる…というあらすじ。

うーん、すごかったです。
バイクチェイス+日本刀のアクションと、肉薄するカメラワーク、
自分も並走しているかのような視点。
アクション映画がまた一歩進化したなって思いました。

冒頭のFPSゲーム視点が、
鏡に自分の姿が映ることで外部カメラ視点に切り替わるところ、
韓国映画の定番、斧アクションシーン、
ボンネットに乗ってハンドル操作するところ、どれも好きです。

ただ、ヒロインが戦闘マシーンではなく
愛した男に一途で、その子供を守り育てる、か弱い母親でもある…
みたいなパートは好みにもよると思いますが私はないほうがよかった。
「アトミック・ブロンド」や「女神の見えざる手」など
湿度の全くないスーパーヒロインものが快適だったので。

オチばれ

男に騙されて愛してしまうパターンが2回続いたら、
ヒロインがあほみたいじゃないです…?
(まあ2回目は男もほだされてしまうのですが)

ていうか
父殺される→闇組織に拾われて暗殺マシーンにされる
夫殺される→政府組織に捕獲されてスーパー暗殺マシーンにされる
って流れはちょっと首をかしげた。
別にあのヒゲが意図してた訳じゃないんですよね…?

あとヒゲがヒゲを剃ったので、私は顔認識できなくなって、
ヒロインが驚いたシーン、「えっ誰!?」ってなった。
ウェディングドレスの狙撃シーンは美しかったです。

ラストは6分息を止めていられる特技を活かして
相手を殺すんだろうなと思ってたら違った。







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2018/02/15(木)

映画かんそう
「アウトサイダーズ」

英国コッツウォルドで、様々な理由によりまともな職に就けない者たちが
トレーラーハウスを並べて生活し、ヤギや犬を飼い、
裕福な家に強盗に入ることで生計を立てていた。
彼等の手口は巧妙で毎回起訴には至らず、彼等は独自のルールと、
キリスト教を改変した宗教を持ち、それなりに楽しく暮らしていた。
集団のリーダーの息子マイケル・ファスベンダーさんは、しかし
自分の子供には普通の人生を歩んでほしいと望み、
グループから脱退しようと考えていた…というあらすじ。

犬が死ぬシーンがあります。
野ウサギを車で追いかけ回して狩り、犬のエサにするシーンがあります。

マイケル・ファスベンダーさんを見に行きました。
意外にも今回ファスベンダーさんはあまりボロボロにされず、
懊悩はするのですがあくまで前向きなもので、
ファスベンダーさんを巡って火花を散らす幾人かの監督が声を揃えて
「「「「分かってないな」」」」っていう幻聴が聞こえました。
むしろ他の監督ならショーン・ハリスさんの役を
ファスベンダーさんに振ったのではないかという気がします。

内容ばれ

学校行ってないせいで読み書きも出来ないファスベンダーさんですが
テーマは最貧困層の末路とか、国家権力への抵抗とかそういうのではなく
父から息子へ、受け継がれる思い…とかいうふんわりと甘いものなので、
ラストもふんわりふんわりしてた。子犬は大丈夫なのかコラ。

ファスベンダーさんがショーン・ハリスさんにつらく当たるのは、
もちろん犬を殺されたとか理由は色々ありますが、
愛される弟への嫉妬てきなものもあると思う(別に血は繋がってないけど)。
だからこれ本当に父と息子の話です。

法治国家は、弱者が自分よりはるかに腕力の強いものを縛り首にできる(こともある)場なので、
原始時代だったらあのグループは完全に強者だったろうに残念だったな(感想)。






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2018/02/16(金)

「The Art of Harry Potter:
The definitive art collection of the magical film franchise」
を買いました。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/1785657399/ref=oh_aui_detailpage_o01_s00?ie=UTF8&psc=1
映画ハリポタのアートワーク全集です。
なんだこの価格…?って思ってましたけど、
届いたら納得のサイズ。表紙がだいたいB4の大きさ。全ページフルカラー。
建築デザイン、室内装飾、衣装、杖や箒やクィディッチ用品などの小道具、
魔法生物はもちろん、作中の商品のパッケージデザインや、紋章、
新聞記事やポスターまである!すごい!
もちろん死の秘宝のアニメーションのデザイン、
ブラック家の家系図のデザイン画、囚人の刺青のスケッチ、
銅像、肖像画、手配書、見たいものはだいたいあります。

なかなかのお値段だし本棚に入らないしで
気軽におすすめとは言いにくいですが、まとめの資料が欲しい人にはいいと思います。












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2018/02/17(土)

色々感想

絶チル(サンデー掲載)
不二子さん事態を把握していたし、
抑止の手段を講じていたし、兵部さんとちょっと連携とってた。
よかった。まるっきりしてやられた訳じゃなくて。

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー
怪盗3人の方はカフェを経営しながら、
伝説の怪盗の残したお宝を収集しているようです。
キャッツアイやないか…!!

相棒16
うーん、相棒二次創作、何でも許せる人向け…という感じ。

花の里にきた元ボクサーの工事現場作業員の人といい感じになった幸子さん、
けれど元ボクサーの人がマチ金の事務所で暴れて意識不明の重体になった時、
拳銃を用意してもらってマチ金にカチコミに行くという話。

幸子さんがチョロすぎるし、
これまで積み重ねた、右京さんのこと好きなようなそうでないような空気全破壊!
というか一部始終全部ビデオに映ってました!ってミステリーではない。

オー・マイ・ジャンプ!
〜少年ジャンプが地球を救う〜(ドラマ)
今回はキャプテン翼回でした。子供に、スカイラブハリケーンを要求されて猛特訓する話。
要求されたのがスカイラブツインシュートじゃなくて良かったな。

アンナチュラル
遺族の許可を得ず、恋人の遺体を勝手に解剖に回した男の話。
犯人の殺害動機と、遺族にべらべらと嘘を喋っている様子が怖かったです。

今週、相棒とアンナチュラルで偶然
「女性を下の名前で呼ぶ」エピソードがあったのですが、格段に差があって、
お話の厚みってどうやったら出るのかが分かって、とってもためになりました。

ジャンプ編集後記齊藤さん、「アンナチュラル」褒め。安定のアンテナ一致。

FSS新刊出ました!相変わらず年寄りは新しいものが覚えられないので、
固有名詞でおぶおぶしていますが、面白かったです。






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2018/02/18(日)

読書かんそう
「津山事件の真実」

もとは同人誌で発行されていた本が
amazonでも買えるようになったと聞いて購入。
津山三十人殺しに関して、個人の方が現地へ行き、
年表をまとめ、当時の事件報告書をあたって
丹念に事実を洗い出した調査書です。

すごい行動力だなと思ったのが
岡山地裁検事局が昭和14年にまとめた
「津山事件報告書」。
これは法務図書館の蔵書は紛失、
某大学医学部は一般非公開、
津山朝日新聞も同じく一般非公開、
ならばということでスタンフォード大学まで飛んで
コピーされた報告書がこの本に掲載されています。
被害者の遺体や自殺した犯人の写真も少し。
すごい価値の高い資料です。

あとあの有名な懐中電灯を頭に巻いたスタイルが、
昭和12年の少年倶楽部のイラストに
ヒントを得たものであるとして、
そのイラストまで載っているのは大変有難かったです。
(懐中電灯は真上を向いているイメージですが、
前方を向いていなければ意味がないとのこと、
言われてみればその通りでした。
イラストでは懐中電灯は前方を向いています)

津山事件にインスピレーションを得たフィクションの紹介ページもあって、
当然八つ墓村、龍臥亭。あと松本清張さんや西村望さんも書いておられたんですね。
知らなかった。
現在津山事件の代表的なルポと考えられている筑波昭さんの著作「津山三十人殺し」、
しかしその内容は取材をせずに行った筑波さんの憶測が大半であり
事実とは異なるというのがこの「津山事件の真実」のメインテーマであり、
反証にかなりのページ数が割かれています。
その部分がちょっとやりすぎに感じられるところがあったのと、
あと事件を運よく生き延びられた方のご自宅の写真とか、
許可なく掲載してらっしゃるのは、どうだろう…って
少し残念な部分もありました。

私にとってこの事件は、完全に八つ墓村のイメージなので、
狂って、人間を超越した荒御霊状態になったなにかが大量虐殺を行った
という認識だったのですが
この本を読んでかなり印象が変わったというか、
夜這い文化と結核という要因があったとはいえ
「ルサンチマン、ミソジニー」という2語で分解できてしまって
ちょっとびっくりしました。






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2018/02/19(月)

最近見た某映画でハンバーグが出てきて、
「つなぎの入ってないハンバーグは、焼いたら割れる」
という話をしてたんですが、
複数方面から「さわやかのハンバーグはつなぎゼロでも割れない」
と教えてもらって、食べに行ってきました。「さわやか」が店名です。
なにか、エグザイルの方もライブの時にメンバーで行かれたそうで、
ハイロジャンルのみなさんも、さわやかブームだそうですね。



食べてみたのですが、色々すごい。
予約不可なので、お店に行って順番待ちチケットをもらう必要があります。
お昼時に1時間30分くらい待ちました。
出てきたハンバーグがともかくビッグ。巨大なボール状のそれを
店員さんが2つに切ってくれます。
中はレア気味で、ともかく牛肉!
鈍器のようにみっしりと密度の高いミンチ!
外は香ばしいハンバーグ、そして中心部分はちょっとユッケ感ありました。
メニューにカロリーが書いてましたがセットで900越えてました。
食べた後の満足感半端なかったです。
もう少し西の方まで店舗が来てくれると嬉しいんですけどね。
大阪だったらあの味とあの価格、2時間待ちの大人気店間違いなしだよ。








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2018/02/20(火)

そして熱海の温泉につかってオタク話をしながら日本酒を飲み倒し、
いい感じに二日酔いになって秘宝館に行きました。
これが最高じゃなくて何だろう。
秘宝館は写真撮影禁止ですが、
このあたりのサイトさんで内容を全部紹介しています。
(エロ見世物小屋なので、秘宝館とは…?という良家の子女はご注意ください)
https://asoview-trip.com/article/9303/
お客さんは男性6割、女性4割ほど、カップルもいました。
昭和感ただよう裸のマネキンは独特の風情があった。
なかにはオリエント工業製と思われる人形もいて、なんだか顔が美しかった。
おみくじとか、射的とか結構こまめに遊んで、所要時間50分程です。

私、子どもの頃に祖母や伯母たちと熱海に行った時、
「秘宝館」という看板が目について
すごいお宝の展示してあるキラキラしたところなんだろうと思って、
「秘宝館だって!」って言ったら、全員え?聞こえなかったわ?
って感じでス……と無視されたのが今でもハッキリ記憶に残ってるので
結構感慨深かったです。
入場料1700円は高すぎる気がするので、まあお好きな人にだけおすすめ。
人間の性器に対する関心と執着はともかくすごいというのが分かった。
しかしエロ=性器という感性は、今後廃れていくのではないかという予感がする。
あ、でも女性への加害行為はなくて(記憶では)、
男女共に楽しそうにえっさほいさやってたのは微笑ましくてよかったですね。

熱海の桜は開花が早いそうで花盛りでした。建物はカラフルで気候は暖かく
とってもいいところだった。また行きたいというか今週も行きたい。

キャプテン・アメリカのページ更新





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2018/02/21(水)



映画「ブレードランナー2049」で、
主人公が立ち飲み屋にいるシーンがあるのですが
そこで「鳴門鯛 吟醸しぼりたて生原酒」が
小道具として使われていると聞いて買ってみました。
格好いいアルミ缶パッケージで、旅行にもぴったりです。
しかしこれ18.5度という2度見するアルコール度数で、
しかも飲み口端麗で幾らでも入る危険なお酒。
めっちゃ酔っぱらいました。

https://twitter.com/shumurie/status/957153950133702656

(いや、このお酒の前に「田中六五」と「三井の寿」を飲んでいたので
鳴門鯛のせいで酔っぱらったのではないかもですが…)










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2018/02/22(木)

映画かんそう
「マリアンヌ」

ロバート・ゼメキス監督。
第二次世界大戦中のモロッコ、工作員のブラッド・ピットは
共同作戦で、フランスの女工作員マリオン・コティヤールと夫婦を装い、
富貴層の社交に溶け込んでナチス・ドイツの高官を暗殺する機会を得て
無事任務を遂行する。
夫婦のふりをして暮らした期間に惹かれあった2人は
英国で結婚し、やがて彼等の間に子供が生まれるが
ある日、妻にドイツのスパイである嫌疑がかかっていると
上官に告げられる…というあらすじ。

第二次世界大戦のころの話ですが、戦争に関する描写はふんわりだったので、
白黒映画時代の、ド直球の正統派大作ラブロマンス映画の再現です。
どうしたゼメキス監督、懐古趣味に走るような、そんなお年でもなかろう…
と思いましたが60代半ばでいらっしゃった。
でもさすがにまったく危なげないクオリティでした。

先鋭化、複雑化、リアル化の一途をたどる映画のプロットを
一旦リセットしたいという感じなのかな…?






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2018/02/23(金)

映画かんそう
「グレイテスト・ショーマン」

象やファンタジーの動物、異形の人々を見世物にした、
実在の興行師P・T・バーナムの半生を元にしたミュージカル。
監督はこの作品が初監督。
https://www.youtube.com/watch?v=wqGOKoXB3UA
予告がすごくワクワクさせてくれるやつだったので見に行きました。
評価は割れています。曲と歌と映像はどれも素晴らしいです。捨て曲がない。

貧しい仕立て屋の息子の主人公は、得意先の貴人の娘と恋に落ち、
極貧のなかで手紙を通じて愛を育み、駆け落ち同然に結婚するが、
彼女に最上の暮らしをさせるという約束はまだ果たされていなかった。
そんなある日、職を失った主人公は奇妙なアイディアを思いつく…というあらすじ。

評価が割れているのは、主人公の取る行動がわりとクズめなんですけど、
それをヒュー・ジャックマン氏の持つ聖人りょくでなんとかカバーしようとして
それなりにうまくいっているところだと思います。
そこのところは下記にまとめました。
それにしても曲が最高で映像が美しく、サーカス場面も、
バーでの男同士の猛烈な口説きの歌とか、オペラの歌も、ロープを駆使した動きも、
見たいと思った瞬間に俯瞰、回転、かゆいところに手が届くカメラワークで、眼福でした。

内容ばれ

上流階級や銀行や批評家などの権威に反抗する闘士かと思えば
一番その権威に弱いのは本人で、

異形の者たちの庇護者で味方かと思えば
彼等が用済みになったら冷淡に扱い、

自由なショーに誇りを持っているかと思えば
自分の耳より評判を信用すると言って高名なオペラ歌手を雇う、

せめて妻子を大切にする姿勢だけは守り通すかと思えば
娘たちが泣いて止めても去ってしまう。

妻が彼に言うセリフ
「誰の事も愛してない。愛してるのはショーだけ」
ですけど、彼は別にショーさえも愛している訳ではなくて
あるのはただ、子供の頃に自分を侮辱した
すべての人間、階級、社会への恨みで、それはおそらく永久に晴れない。
何を詰め込んでも、ぽっかり空いた穴に落ちていくだけで満たされないんですよね。
(まさにNever Enough)
でも彼がどんなにひどい事をしても周囲は許して彼を愛する。
演じたのがヒュー・ジャックマン氏じゃなかったら
私も6回くらいサイコパスサイコパス言ってたと思います。

彼の飢えにはエネルギーがあって、
高貴なものを見るとどうしても手に入れたくなり、
その熱病みたいな彼の夢に触れると、高貴な人々は彼の手に落ちてしまいます。
妻もそうだし、パートナーもそう。オペラ歌手も。
でも飢えが彼を病のように蝕んで、いずれは次が欲しくてたまらなくなる。
積み重ねられたエピソードから、あのラストに着地するのは(あの尺では)不可能な事が分かります。
でもそれは脚本が悪いのであって、曲に罪はない。

ヒュー・ジャックマン氏の足が長すぎて、何回か「CGでは…?」って思いました。
なんか現在の人間の居住環境より、水辺に立って水面下の魚を狙うのに適した体だと思う…。

「SING」の主人公のコアラも、P・T・バーナムをモデルにしているのでは?
という意見をネットで見掛けて、「あっ確かに!!」って思いました。
オペラ歌手も出てくるし!そしてどっちの映画にもパートナーの羊が出てくる。
どっちの羊にも「友達は選んだ方がいいヨ…」って思いますけどね。

余談ですが、綺麗ごとじゃなくてちゃんと当時の倫理観で
おぞましい部分と美しい部分の両方が見たい…と思った方には
近藤ようこさんが漫画化された「五色の舟」をおすすめします。
(2016/07/07感想)






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2018/02/24(土)

色々感想

銀魂(ジャンプ掲載)
長編ものにありがちな、
なぜかラストに様々な男女がカップルになって
子供ができるパターンの大破壊はさすが銀魂だなあって思います。
新八さんが清らかなままなのも、とっても新八さんらしいと思います。

Dr.STONE(ジャンプ掲載)
サルファ剤開発の期間全部を武器製造に充てていればあるいは…、
いやでもきっと千空の選択は最終的には正しいはず。

約束のネバーランド(ジャンプ掲載)
ところで早くルーカスとおじさんを再会させてあげましょうよ。
そして憎しみを克服して2人で生きる事を選択させてあげましょうよ。
きっとものすごく増えるよ…SNSで…なにかが…。

破格の家賃(ジャンプ読み切り)
絵は昔風だけど、話はすごくSNSっぽい。
SNSっぽさというのは、結局は速さと読みやすさなのかなと思う。

舞妓さんちのまかないさん(サンデー掲載)
疲れ果てていると夜中の台所でキヨちゃんがラーメン作ってくれるとか天国か。
うーん、深夜残業代が出てるといいんだけど、でもたぶん出ないんだろうな…。

HUGっと!プリキュア
女の子たちが赤ちゃんの夜泣きで睡眠不足、
でも学業もプリキュアもがんばらなくちゃ…って
なったら視聴終了するつもりでしたが、
お供の妖精が美青年化して夜泣きで睡眠不足をやってくれた。
男女両方が育児やる姿勢見せてくれて、ちょっと安心した。

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー
赤ルパンは兄を、青ルパンは婚約者を
黄ルパンは友達を蘇らせるためにルパンレンジャーをやってるっぽい…?
というか、あの無差別殺人の白い人、ルパンなんじゃ…。

相棒16
先週の幸子さんの銃の不法所持はお咎めなしなの…?
銃はあのあとどうなったんだろう。

バイプレイヤーズ〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜
大杉漣さんが亡くなられた。
ご冥福をお祈りします。毎週そうなんだけど、
にこにこ笑っておられる、楽しそうな回でよかった。
一応予告はありましたが、次週はどうなるんだろう。

アンナチュラル
石原さとみさんと市川実日子さんの友情ものという、実質シン・ゴジラ回。
デートドラッグを使われるんだけど、運よく相手が死んで
市川実日子さんは無事という優しい世界。
パワハラでやめた人も転職した職場で楽しくやっているようでなによりです。

さとみさんも実日子さんも、ゴジラとは全然違う人に見えてすごいなあ。

金田一少年の事件簿外伝「犯人たちの事件簿」2巻発売!
遠野先輩、なんか好きだったんですけど、そうかよく考えたら大変だわ…。
ていうか金田一少年の犯人って、心技体すべてを求められがちですね。



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2018/02/25(日)

舞台かんそう
「マトリョーシカ」

三谷幸喜さん脚本
松本幸四郎さん、市川染五郎さん、松本紀保さん出演。

若い役者がベテラン役者に呼び出され、個人的なテストを受けますが
それは若い役者の才能に嫉妬したベテラン役者が、彼に舞台を諦めさせようと、
それが無理なら彼を亡き者にしようとする企みだった…というあらすじが最初の設定。
タイトルの通り、それが何度も何度も変遷し、覆ります。面白かった。

何を言ってもネタバレなのであまり言える事はありませんが、
私は恥ずかしながら幸四郎さんのお子さんが、
染五郎さん、たか子さんの2人だと思い込んでいたので
もう1人長女さんがいらっしゃって今さらびっくりしました。

内容ばれ

私は3層目(2層目?)の、花屋の娘さんが舞台の虚構世界に入り込んで、
お約束に守られているおかしな点をどんどん破壊していく話が好き。
ああいうのもメタっていうのかな?

結局どういう結果になったのか分からないラストもいいですね。






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2018/02/26(月)

漫画かんそう
「彼方のアストラ」全5巻
篠原 健太さん

「SKET DANCE」の篠原 健太さん、充電期間が長いなあと思ってたけど、
ジャンプ+で新連載がスタートして、そして完結してた。
ネットで話題になっていたので知りました。
でもいいタイミングで読めたと思います。これは5巻一気読みしたほうがいい。
興味を持った人は下記は読まないで、あと情報を遮断して読まれるのをおすすめします。

2063年、高校のカリキュラムで集まった9人の少年少女たちは
キャンプのために別惑星に向かうが、途中のアクシンデントにより
何千光年も離れた場所で孤立してしまう。
生きて地球に帰るために、少年少女たちは力を合わせてサバイバルを始める…というあらすじ。

「火星の人」と「11人いる!」を足して割って少年漫画にした感じ。
SFですけど、終盤のドンデン返しがエグイくらいすごいのでミステリっぽくもあります。
最初から最後まで細部を決めて描かれているので、伏線も緻密。
篠原健太さんは「SKET DANCE」の頃から「めっちゃ引きだしの多いひとだなー」と思ってましたが、
持ち味のユーモアと、知識と、ミステリ要素、そして登場人物の客観的描写が
5冊という限定された長さの話にぎゅっと詰めてあると、どえらいクオリティになりますね。

オチばれ…?

なぜ9人は集められたのかっていう理由の仄めかしが
途中の惑星にもあったんですけど、
みんなやたら高スペックなのも伏線のうちのひとつで、
うわぁぁぁぁってなってたら、
それどころじゃない大オチがきて、
もう本当AAみたいな顔でウワァァァァァァァァ!!!
ってなりました。

宇宙服のメーカーなどに「SKET DANCE」小ネタなどがちょっとある感じ、
ファンには嬉しいサービス。





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2018/02/27(火)

映画かんそう
「羊の木」

吉田大八 監督
過疎化対策として、仮釈放された模範的な囚人の身元を引き受ける制度の
モデルケースとなった魚深市。
市の職員である主人公は、その秘密のプロジェクトの担当となり、
6人の殺人者の衣食住や職のケアを行う。
最初は上手くいくかと思われた試みだが、土地の祭りをきっかけに
不穏な事件が起こり始め、やがて…というあらすじ。

誰かの思惑で事件が動いたりするわけではなく、
淡々と悪いほうへ、または良い方向に変化していきます。
「スリー・ビルボード」ほど苛烈で緻密ではないけど、
日本における受容と許しの話と言えるかも。

腐女子が「我々への挑戦かコルァ!」て言いたくなる、
なんかこう友情迷子みたいな2人が出てきますが、
吉田監督にはBLの素養はないのできっと偶然の産物でしょう。
(理髪店の店主が……らしいですけど)
吉田監督はNTR趣味があるな…って今回思いました。

原作では移住してくる元受刑者は11人だったらしいですが、
更に減らして4人くらいにしてもよかったのではと思いました。

内容ばれ

途中で「クトゥルフものか…!!!」って思ったんですけど違った。
のろろ祭にインパクトがありすぎて、本筋が頭に入らなくなりました。

松田龍平さんって、登場したら「この人が一番ヤバイ」ってすぐにわかる
サイコがパスの演技と、おっとりした善人の演じ分けがすごいですね。
主人公的な人にとっての運命のひとを演じる才能。
宮腰くんが「友達」って言うと、なんか切られるようなつらさがありました。

優香さんのシーンへの男性の食いつきがすごいんですけど、
うん、でもまあエロかったですね。
エロさって3種くらいあると思うんですが、
やっぱり判断能力が低いっぽいエロさというのは強い。
本筋に何ら絡まないので地上波放映があったとしたらカットされそうではあるけど。

そういえば、桐島のときに「主人公に脈あるよ!」っていう男性の意見が目立ったんですけど、
私は(原作主人公には脈あるけど)「脈とか一切ないよ…」って思ってました。
でも今回は、ちょっと脈あると思います(笑)







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2018/02/28(水)

読書かんそう
「映画を聴きましょう」細野晴臣さん

映画音楽をテーマにしたエッセイです。
わりと音楽に特化していて、脚本の巧拙や
映像美にはあまり頓着されてないのが新鮮でした。

内容ばれ

むかし「悪魔のいけにえ」を見て、あまりのグロさに
映画館を途中で飛び出してしまったのがトラウマで、
以降ホラー映画が苦手になってしまったのだけれども、
でも克服するために結構頑張って見ていらっしゃるのが
失礼ながらお可愛らしい。
あと流行りものを見るのはなんとなく悔しいけれども
でも結局アナ雪とかご覧になって、
それなりに気に入られたりとかも同じくお可愛らしい。

お好きな映画はSFで
「SF/ボディ・スナッチャー」「遊星からの物体X」
「エイリアン」の3つをあげておられたが、
センスいいなあ!と思います。
ちゃんと「プロメテウス」も見てらっしゃる。
(ちょっとガッカリされたようですけど…)

朝ドラの「あまちゃん」のOPを
ノベルティーミュージックなのは珍しいと褒めておられたのですが、
私はあらすじやセリフは思い出せても
音楽は一切記憶にないのに気付いて面白かったです。
ああいうコミカルな音楽をノベルティーミュージックと言うのですね。

そういえば、「風の谷のナウシカ」イメージソングを
作曲なさったのは細野さんなんですけど
本編中でどうして使われなかったのか謎のままだって仰ってるので、
今からでも遅くないから説明してあげてよ駿監督!って思いました。




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