9月日記

----------------------------------------------------------------

2017/09/01(金)

映画かんそう
「イーグル・ジャンプ」

イギリス史上初のスキージャンプオリンピック代表選手
エディ・エドワーズの活躍を、脚色を交えて描いた映画。
子供の頃からオリンピックに出場するのが夢だったエディだが、
運動能力が優れている訳ではなく、視力に問題があり、
ぽっちゃり体型だったりしたために、周囲の反応は冷ややかだった。
しかしイギリスのスキージャンプ人口が少なく、
選手選考基準もゆるいと気付いた彼はドイツの練習場に向かい、
そこでかつてのスター選手ピアリーと出会う。
彼は才能あるジャンパーだったが、酒と色で身を持ち崩し、
スキージャンプ界を追われていた…というあらすじ。
「キングスマン」で主役を務めたタロン・エジャトンがエディを、
ヒュー・ジャックマンがピアリーを演じます。

ヒュー・ジャックマンは本当に足が長い。

内容ばれ

わりとスポーツものの定石通りの話運びです。
主人公の折れない心が、まずはピアリーの、
やがては周囲の人々の見識を変えていく。
(ピアリーは実在しない人物のようですが)

そしてエディ・エドワーズは競技の記録や才能というより、
その無邪気な喜びようや人柄を愛された選手なのですね。
うむ、参加する事に意義があるというのも分かる。
(しかし彼の参加年度以降、オリンピック参加条件は厳しくなったそうです)
(素人がコミケにサークル参加してんじゃねえよ、みたいなものか)






----------------------------------------------------------------

2017/09/02(土)

色々感想

Dr.STONE(ジャンプ掲載)
わー!今度は発電所作り!
絶縁体として、漆はそんなにすごいのかー!

来世は他人がいい(アフタヌーン掲載)
読み飛ばすつもりだったのに思わず読んでしまった吸引力。
ヤクザの息子と娘が組同士の都合で結婚させられそうになるが、
息子はドクズのサイコパスのドMで…というあらすじ。
うーん、狂犬系男子に特別に愛される女という恋愛ものになるのかな?
元はネットで発表されていた漫画のようです。
最近の主流ですね。

舞妓さんちのまかないさん(サンデー掲載)
今週はおうどん回。
そういえば関西だと、
「体調崩したときは柔らかく煮たおうどん派」の人が
身の回りにいるけど、
関東以北だとどうなんだろう。
あんまり病人食という感じではないよね。

双亡亭壊すべし(サンデー掲載)
突然軍人と絵描きの、
幼馴染のBLみたいなのが始まりましたがこれどうなるの…?

BIRDMEN(サンデー掲載)
能力による女子風呂覗きを、能力によって察知し、
能力によってブロックする、精神戦痴漢新しい。
あと女子たちは思考を直接繋いで
生の感情を男子に流し込んだのですが、
「男の子ってエッチなんだから!」みたいな
男子の想像する嫌悪感と、リアル女子の嫌悪感は隔たりがあるので、
なかなか効果的ではないかなこれ。

キラキラ☆プリキュアアラモード
ごりごりと百合推し。
しかし内容的には以前やった回の焼き直しであるな。

仮面ライダーエグゼイド(最終回)
色んな人が死んだり生き返ったり死んだり生き返ったりしていたが、
結局みんな生き返った…?と思う。
新番組仮面ライダービルド、どう見ても福山雅治のあれだ…。

ツイン・ピークス The Return
謎めいた映像回が続いたので油断していたら
突然のアイスピック連続ぶっ刺し!!
ヤク中の車に跳ね飛ばされる子供!!
すごい緩急が心臓に悪いです。



----------------------------------------------------------------

2017/09/03(日)

私に超能力があるとしたらそれはたぶん「割り箸を不均等に割る能力」だと思います。
相当柔らかいお箸でないと、8割以上の確率で右手に持ったほうが大きく割れる。
途中で左右に持ち替えても割れる。
なるべく根元の方を持って割るようにしてますが、それでも偏る。

ところでこんな私でも一発で均等に割れる方法を最近発見したんですが、
それは、「コップの水にお箸の持ち手をジャブンと浸けてしまう」ことです。
湿らせると綺麗に割れる。
でも問題があって、外食中にこれをやるのは非常に勇気がいるのです。
たぶんお相手がよそ見をしているすきに高速でやっちゃえば見つからないと思うんですが
まだやってないです。そのうち試してみます。





----------------------------------------------------------------

2017/09/04(月)

「マーベル・スーパーヒーロー・サマー」という、
2017.06.14〜2017.09.03期間限定のイベントのために
香港ディズニーランドに行ってきました。
主な目当ては丸いアイテムを持ったあの青っぽいヒーローのひとの
グリーティングなのですが、その他にもスパイダーマンのグリーティングや、
「ミッション:ディメンション・オブ・デンジャー」というアトラクションもありました。
青っぽい人のグリーティング、衣装のディティールや眼の色や、
匂いがどんなのか観察するぞ!って思ってたのですが
全部吹っ飛んで、せっかくポーズとってもらって撮影したのになぜかブレブレ、
考えていた挨拶は消し飛ぶ、
撮影係の人にカメラを渡すのを忘れる、と散々だったのですが、
旅の仲間が自分の携帯で撮ってくれて事なきを得ました。
ありがとうありがとう親切な旅の仲間……。
緊張と興奮が一定量を越えるとちょっと記憶とか飛びますね。

 

あとどうしても食べたかったこの青くて赤いケーキ、
これ総合案内所に写真を見せて販売所を聞いて、
教えてもらったのが誤情報で、店舗で更に尋ねて更に誤情報で、
もうらめぇ…(暑さと湿度で)ってなったところでやっと見つかった至宝です。
この盾や周囲のストライプは食べられるんですよ…!
(いや、私は紙だと思って捨てようとしたんですけど)
味は、想像してたほど凶悪な甘さではなかったです。
まあ炎天下でも腐らなそうな甘さだなあ、くらいの。








----------------------------------------------------------------

2017/09/05(火)

期間限定アトラクション
「ミッション:ディメンション・オブ・デンジャー」ですが、
特設ゲートでセキュリティチェックの演出がある本格的なもので、
終わってしまうの勿体ないなあ…という感じでした。



シールドの基地を見学中にヒドラの襲撃を受けた私達ゲストは、
Drストレンジの指示で、ポータル・ネクサスに
石をはめ込んでいくミッションに挑戦します。
途中、ヒドラを迎え撃つホークアイとナターシャがいたり、
ソーがいたり、スターロードがいたりします。

 

アトラクションって危ないから走るなって言われるのが普通ですが、
さすがは外国、めっちゃ「ヒドラがくるから走れ!急げ!」
って走らされます(笑)。結構面白かった。
Drストレンジ世界のスリング・リングによるゲート移動の演出とか、
コレクターの部屋とか、色々凝ってました。







----------------------------------------------------------------

2017/09/06(水)

「氷艶」かんそう

高校生の頃から全部の同人誌を買っているサークルさんがあって、
現在そちらがスケートジャンルにいらっしゃるので、
このショーのレポート同人誌を持っているのですが、
最近テレビで放映していたので見てみました。

アイスショーと歌舞伎の世界が融合し、
日本の神話や歴史の登場人物が入り乱れる、
まあ要するにFGOみたいな内容なのですが、
オタクなので全然抵抗なく入り込めました。

ニニギノミコトがコノハナサクヤヒメを選び、
己に見向きもしなかった事を恨んだイワナガヒメが、
仁木弾正を召喚し、ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメを石にしてしまう。
ニニギノミコトの配下の猿田彦は、対抗手段として源義経を呼び出し、
かくしてスーパー神話歴史大戦が開幕するというあらすじ。
源義経を演じるのは高橋大輔さん。
整ったお顔に結い上げた長髪黒髪というお姿は、
まるでアニメの世界から抜け出たような非現実感がありました。
(イワナガヒメが「義経の美しい心を汚してやりたい…」と言ったり
女装酒宴潜入ミッションで仁木弾正に気に入られたり、
腐女子への配慮もばっちりです)
仁木弾正を演じるのは染五郎さんです。
こちらは隈取厚塗りがちょっと勿体なかったですが、
スケートに吊り回転に、ものすごいチャレンジしてらっしゃいました。
あとスクリーンへの人物投影と、
氷上へのプロジェクションマッピングを上手く合わせたダイナミックな演出が良かった。



しかしこのショウ、アリーナ席が26000円だったって
同人誌に書いてあったのですが、(お安い席もあるだろうけど)
スケートって、貧乏人には手の出ないジャンルだな…と思いました。





----------------------------------------------------------------

2017/09/07(木)

映画かんそう
「新感染 ファイナル・エクスプレス」

仕事人間の主人公は妻と別居中。
どうしても釜山の母のところに行きたいと言う幼い娘に付き添って、
早朝のKTXに乗り込んだ。
しかし乗客の中にウィルスに感染した者がおり、
またたく間にその感染は拡大していく。
各地で暴動が広がっているというニュースが飛び込み、
途中で通過する駅でも人が人を襲って食っている場面を目撃する主人公たち。
彼等は無事釜山に辿り着けるのか、というあらすじ。
ゾンビパンデミックを描いたホラー映画です。

この映画のゾンビは動きが素早く、噛まれると数秒でゾンビ化します。
大半が列車内でのサバイバルになるので、
連結部分やトイレなどをうまく使った回避方法がおもしろかった。
あと展開が早いのでどきどきした。
ゾンビ部分を隠して、父娘感動ものっぽく作らず、
めっちゃゾンビゾンビしてた予告には好感がもてました。
お客さんも結構多かったように思います。

内容ばれ
大柄な人は、登場時はパニック映画にありがちなモラルの低い人かと思ったら、
めっちゃいいひとで、パンチとキックでゾンビをやっつけていて目玉飛び出た。
銃で頭ぶち抜く系ゾンビ映画ばかり見てるので、何気に新鮮でした。
主人公は、最初は娘の事を放ったらかしで、
自分を優先して他人を見捨てろ的な事を娘さんに言って軽蔑されたりしてましたが、
娘さんや大柄な人の影響もあって、段々好感度が上がりました。
娘さんはお祖母さんの教えなのかそれとも母の教育なのか、
大変しっかりした倫理観の持ち主で、クズ社長が貧乏人を馬鹿にする発言をしたとき、
冷静に反対意見を言えたりとかして好感度高く、あと可愛かった。演技も達者でした。
クズ社長は典型的なパニック映画のクズで、
さあラストにどんな悲惨な死に方をするんだろう!と楽しみにしてたのですが、
ちょっと物足りなくてこの点だけは不満でした。
幼児退行くらいでは憤りが収まらない…。

ラストは、わがままを言わせてもらうと助かってほしかったけど、
うーん、でも最初のほうの設定が生きるいいラストでした。

お父さんのひと、ずっと「誰かに似てる…誰…職場のひとか…?」
って思ってたんですが、大沢たかおさんでした!すっきりした。






----------------------------------------------------------------

2017/09/08(金)

映画かんそう
「エイリアン:コヴェナント」

2017年9月15日、日本公開予定です。機内鑑賞しました。
「エイリアン」の前日譚である「プロメテウス」の続編。
監督は同じくリドリー・スコット。ジャンルはSFホラーです。
人類居住が可能な惑星を探す入植希望者2千人は
コールドスリープ状態でコヴェナント号に乗っていた。
しかし事故により船は損壊し、死傷者が出る事態となった。
目覚めた13人の乗組員は船の修復作業中、
歌のような謎の信号を受信する。
その信号の発信源である惑星は人類の生存に適しており、
彼等は調査するべく探査機に乗って星に降り立つ、というあらすじ。

昨今では珍しくなってきた、激情家のウッカリ乗組員たちによる宇宙もの。
SF、ホラーとしては特に目新しいものはありませんが、
アンドロイドに対する変態性癖の映画としてはトップレベルの傑作だと言えます。
アンドロイドを演じるのは前作に引き続きマイケル・ファスベンダーさん。
今回は2体出てきます。この時点でやばいな…と思った人は劇場へGO。

ラストばれ
白のボディスーツを着たファスベンダーさんが歩行するシーン、
大理石のような素材の床と、ガラスの壁面に姿が映り、
素晴らしく美しかったです。
そこからは荒ぶる巨匠の独壇場、ピアノを弾かせる、
お茶を淹れさせる(ロボットにしては滑らかだが、人間にしては少し不自然な挙動!)、
アンドロイドがアンドロイドに縦笛の演奏方法を教える
(人間阿鼻叫喚なのに妙に静かに丁寧に。膝が震えました)、
アンドロイド同士でキスをする、殺し合う、アンドロイドが産卵する、
さあどうです、これを越えるSFを思いつきますか…?ポルノとか以外で…。

映画の主軸がエイリアンからデイヴィッドに移ってしまって
もはやエイリアンは印象の薄いただの道具になりかかっているのですが、
まあ寄生して食い破られるのが元々のモチーフなので、
それはそれで合ってるかなとか思います。






----------------------------------------------------------------

2017/09/09(土)

色々感想

ツイン・ピークス The Return
突然ダイアンが出てきた!
実在しない人だと思ってたけど、セクシー系女性だった!

キューレンジャー
ナーガの種族は全員顔がナーガと同じらしく
突然女装ぶっこんできた。

仮面ライダービルド
新番組。突如出現した壁により日本列島が3つに分断され、
争いが始まった…的なお話のようです。
しかし権力者がインタビューに来た若い女性記者に
「朝までホテルで話しましょうか」って言って、
女性記者が陰で怒って泣き寝入りとか、
子供番組にこのエピソードは必要だろうか…思わず脚本家の過去作品調べたよ。

キラキラ☆プリキュアアラモード
あきらさん闇堕ち回。
みんなに親切な人は、結局誰にも親切じゃないんだよ、
みたいなそういう闇の問いかけ。うるせえ!という解決。
というか結局あきらさん、堕ちてないね?

プラチナエンド(ジャンプSQ掲載)大場つぐみさん×小畑健さん
格差社会をなくすためには、貧乏人と不細工を全員殺せばいい!とか言い始めたぞー!
対する善の側の抗弁がぺらぺらだぞー!がんばれー!

進撃(別マガ掲載)
ベルトルトさんの寝相…唯一の癒しのシーン…
もうこういうのがなければ窒息してしまう…。
雑誌だからまだ短くて済むけど、コミックス派は一気読みして大丈夫なんだろうか。

舞妓さんちのまかないさん(サンデー掲載)
小さい頃のキヨちゃんが、刃物は駄目、火も使っちゃ駄目、って言われて、
でもどうしても甘いものが食べたくて作ったお菓子の話。
小さい頃のキヨちゃん、今よりくせっ毛なんだな。かわいい。

マギ(サンデー掲載)
うーん、どうなんだろう、結局は力押しの話になってきたな。
全員が同じ結論でないとだめなんだろうか。
中にはルフに還りたい人だっていると思うんだけど。

ジャンプ金杯スタート。
1番手は、伝説のゴーストバスターとなんかすごい吸血鬼がコンビ結成する話。
いいぞいいぞ!もうヤレヤレ無双が女子供を助ける話でなければなんでもいい。





----------------------------------------------------------------

2017/09/10(日)

映画かんそう
「gifted ギフテッド」

2017年11月23日公開予定。機内鑑賞しました。

青年フランクは、船の修理で生計を立てながら、
亡き姉の子を1人で育てていた。
姪っ子には特殊な才能があり、
編入した学校では専門的な学校への転入をすすめられるが
彼女を普通の子供として育てたいフランクは助言を受け入れない。
そうこうするうちに絶縁状態だった母が現れ、
フランクから姪っ子を奪おうとするが…というあらすじ。

青年フランクがかわいい。姪っ子がかわいい。片目の猫フレッドがかわいい。
カレーにカツと温玉とナスの素揚げを載せた状態です。かわいいが飽和してる。
フランクも姪っ子もまつげ星人で、ともかく美しい顔です。

(500)日のサマーでブームを巻き起こし、
アメイジング・スパイダーマンでちょっぴり躓いたマーク・ウェブ監督。
心機一転ハートフル映画です。おしゃれ恋愛ものは今回休憩なのね?

内容ばれ

しかし特別な才能を持った子供を、
普通の子供として育てるのは虐待だという母の主張も分からなくもない。
すべての子供に野心や名誉欲が、全くないって訳ではないだろうから。
でもどっちが正しいなんて神様でもないかぎり誰にも分からないし、
判決を下せって言われても判事も困るだろうな…。
まあ映画では力技で母が悪いって私達に納得させてましたけど。
(フレッドが!!なっ!なにをするだァーッ!ゆるさんッ!)

母と姉との確執は結構根深く残酷で、
叔父&姪&猫のかわいさがなければつらかったかもしれない。
叔父はちょっと頼りないところ、
姪は時々子供らしからぬ毒のあるところがとってもよかった。
しかし姪、あの叔父を見て成長したら
男性の顔面判定がめっちゃ厳しい女性になりそうです…。

講義でラマヌジャンの話が出てきて、知ってる!ってなった。
(奇蹟がくれた数式)






----------------------------------------------------------------

2017/09/11(月)

映画かんそう
「ダンケルク 」

監督脚本:クリストファー・ノーラン (今回は弟さんは参加せず)
音楽:ハンス・ジマー。
第二次世界大戦初期、フランスの北端ダンケルク海岸に包囲された
連合軍40万人の兵を、対岸の英国へ救出するための
「ダイナモ作戦」が敢行された。

・所属する隊の唯一の生き残り英国人のトミー二等兵は
 故郷に帰るために乗り込める船を探す
・政府からの要請で小型船に乗って息子と共に出港し、
 兵隊の救出に向かう英国人のドーソン
・ダンケルク脱出を阻むドイツの戦闘機を撃墜するため
 出撃した英国空軍のファリアとコリンズ

以上、陸・海・空3つのパートに分かれてお話は進行します。
リアルタイム同時進行ではなく3つに若干時間のずれがあり、
時々逆行したり、なおかつ別パートの人物が顔を出したりするので
集中して見られるコンディションが必要です。
映画を見る前にダンケルクの戦いとダイナモ作戦の予習をしていった方がいいし、
鑑賞中はなるべく人物の顔と服装の特徴を覚えた方がより理解できます。
私は「しまったスピットファイアとメッサーシュミットの見分け方も
勉強しておけばよかった…」と思った。

圧倒的文章力描写力による長編小説のような映画で
通常の戦争映画3本分の質量がありました。
でも上映時間は106分。これが150分くらいに感じられた。
海岸線や、海面や、空がやたら美しかった。
今回は革新的・実験的な部分は殆どなく、監督の演出腕力一本勝負です。

ラストばれ

夜の海を進む魚雷がまるで死そのもののように
ゆるぎない禍々しい動きで、駆逐艦は紙のように容易く沈み、
(知りませんでしたが駆逐艦って巡洋艦より小さいんですね)
戦闘機は地上を神のように支配し、
しかし刻一刻と容赦なく減っていく燃料、
揃って飛んでいた筈なのにいつの間にか消失している隊長機、
戦闘というよりはすべてが現象のようでした。
幾人かの登場人物をクローズアップして撮っているにもかかわらず、
同時に俯瞰で見ているような、不思議な感じがしました。
一番きれいなのは空のパートで、
なんとなくロアルド・ダール「飛行士たちの話」を思い出しました。
(紅の豚の飛行機墓場のシーンの元ネタになった短編があります)
戦闘機乗りがテーマの物語はどれも儚い感じがします。
最後に飛行士がマスクを取った時は「ごん、おまえだったのか」
と思いました。出てるのは知ってたけど、緊張が長くて忘れてた(笑)。
彼が捕縛されるシーンは本当に美しかった。
モノローグといい、監督が超腕力でぐいぐい締めた。

あまり好ましくない点3つ(ラストばれ)

・音楽を多用しすぎではないかと思った。
 秒針は最後に止める演出のために頻繁に鳴らしておく必要があるのは分かりますが、
 音楽はもうちょっと絞ってもよい気がした。
・兵士を助けるために船出した少年が、
 ヒステリーを起こした兵に暴力を振るわれ死んでしまい、
 17歳のダンケルク救出劇の英雄として新聞に載るのは、
 本人の夢だったのは分かるけど、グロテスクに感じた。
 あの記事は感動的なエピソードなの?それとも子供の死がプロパガンダに使われる鬱エピソード?
 ちょっと意図が分からない、
 あの少年の両親は?子供を殺されても軍相手だと当時は泣き寝入りなの?と思った。
・映画関係ないですが軍事作戦に民間船徴用がそもそも個人的にドン引きなので、
 集結した民間人に、兵たちが希望を見出すシーンにはつらいものがあった。
 いや、鉄板演出なのは理解してます。

ノーラン監督、CGを使わない、デジタルカメラも嫌い、本物志向!
という面をなぜか予告で強調されており、
日本の配給会社は彼をこだわりの巨匠キャラクターとして売ってくつもりなの?と思った。
ちょっと前まで(私のちょっと前は10年以上前とか)は新進気鋭の若手監督だったのにね…。




----------------------------------------------------------------

2017/09/12(火)

映画かんそう
「ザ・ウォール」

ダグ・リーマン監督
この映画を見るつもりの人は、
下記あらすじ一切読まないほうがよいです。

イラクの石油パイプライン建設中の現場で、
現地社員および護衛が攻撃を受けているという連絡が入り、
米軍から2名の狙撃兵が派遣される。
彼等が駆けつけた時には全員が射殺されており、
彼等も長時間の安全確認を終えた途端に敵のスナイパーから狙撃を受ける。
彼等は本隊に応援要請をするが、
通信士は彼に名前と階級を要求し、位置確認のため発煙筒を使えと指示する。
しかしその通信士の英語の、イラク訛りに気付いた主人公は…というあらすじ。

開けた砂漠が舞台ですが、登場人物は3名、実質映っているのは2名、
全員が狙撃手のためその場から動けません。
よって密室会話劇でもあります。なかなか私の好きな感じでした。
(被弾してぐちゃぐちゃになった肉にめり込んだ弾を
自分で摘出するシーンがあります。苦手な人注意)

内容ばれ

イラクの謎の狙撃手が、主人公の生い立ちや、
軍での交友関係などをゆっくりと尋ねます。
主人公はそれに乗る振りをして、相手の位置を探ります。
これ相手は人間じゃなかったオチ…?って思いましたが違いました。
復讐の話でもあります。

人格と復讐心が融合してしまって、もう怒りとかはなく淡々と、
持てる全ての能力を使って復讐を成し遂げていく人の話は好きです。

定期的に止血帯を緩めないと足が腐ってしまうのではないかとか
余計な心配をしたりした。

しかし伝説的な狙撃手の通り名はどうして全員「死の天使」なんだろう。
ややこしいから違うのにしたほうがいいのではないか。
セイレーンとかハルピュイアとかタスマニアデビルとか。
あと身体的な能力、視力や静止筋などは
銃器の性能がカバーすると思うんだけど、
それでも伝説級の戦績を出す狙撃手は何が違うんだろう。集中力?

てっきり従弟のことが好きで、
だから故郷のみんなにジロジロ見られると感じるんだと思ったら違ったぜ。

製作にアマゾンスタジオが参加してるので、例のマークがでっかく映った。
他にどんな作品があったっけ?って調べたら
「ネオン・デーモン」「お嬢さん」
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「パターソン」などがありました。
予算は巨額ではないが、小粒で質のいい、
または性癖持ちを狙い撃つラインナップという印象。




----------------------------------------------------------------

2017/09/13(水)

第37回(2017)全国高校生クイズ選手権かんそう

今回は7組まで残った時点で
男女3組、男子同士2組、女子同士2組とバランスがよく、
そしてラスト3組になった時の内訳は
男女1組、男子同士1組、女子同士1組で
調整してるのか…?と思った。
今年も開成と灘の対決だろうと予想していましたが
番狂わせが起こって、なんと灘が2回もハズレカードを引いて
敗退してしまったのです。かわいそうに。

食事のマナーを陰からこっそり採点という企画は、
みな経済状態の良いおうちの子だろうから、
まあ大丈夫だろうと思って見てましたが
わりとそうでもなかったというか、人それぞれだった。

でも朝の5時に突然連絡が来て
早く準備できたチームには有利な条件が与えられるという企画、
ビリは準備に20分かかった子たちでしたが、
私はスーツケースを詰める作業込みの朝の支度を
20分で終えられる気がしないわ…。

今回女子チームが決勝戦まで残って、
勝てば23年ぶりの女子優勝だったそうですが、惜しくも敗退。
正解するたびにハグに頭ぽんぽん、大変萌えました筑波大付属の子たち…。
米ディズニーが場所提供をしていた関係か、
マーベル映画の映像が流れ、関連問題も1題出題されました。

「現在の普通切手のデザイン、1円は前島密ですが」
で出題を止めた筑波大付属が
「うさぎ」って答えて正解だったのは神がかってた。
(2円はどんな動物か答えなさい)
あと金字塔がピラミッドのことって知らなかったー!
最後はなんと男女ペアが優勝し、
開成高校の「男子校の友情ではカップルの愛は突破できない」
という名言が飛び出て終わりました…。




----------------------------------------------------------------

2017/09/14(木)

5人の名探偵 新本格ミステリ30周年記念トークショー
に行ってきました。

情報を見掛けて友達の都合も聞かずにすぐに電話してチケットを取りましたが、
残りあと数十人だったのでギリギリだった(友達も無事来られた)。
参加された作家さんは綾辻行人さん、法月綸太郎さん、
有栖川有栖氏さん、我孫子武丸さん、麻耶雄嵩さん。
同メンバーのトークショーを2002年に聞きに行っているのですが、
みなさんあまりお変わりなく…波紋使いなのかなって感じでした。

新本格誕生から30年経ったということで…まあ私は生まれてないですけど…ホホホ
王道ミステリと言えば新本格かな、くらいの認識なので、
当時「新本格とかいう若造ども」という扱いも一部あったとか、信じ難いです。
しかし5人のうち4人が京大出身で、4人が京都在住ってちょっとびっくりしました。
学閥かよ!
(順番としては綾辻さんが5回生のときに法月さんと我孫子さんが
ミステリサークルに入ってきて、そのずっとあとで麻耶さんが入部されたとの事)
法月さんが勤め先の銀行と合わなくてつらかった話や、
綾辻さんのお気に入りの自著が「暗黒館」、
有栖川さんの同じくお気に入りが「乱鴉の島」であるお話などが興味深かったです。
わりとマイクの調子がずっと悪くて何度か調整をされていたのですが、
矢張り一部聞き取りにくいところがあり、なにか聞き間違いをしていたら済みません。





----------------------------------------------------------------

2017/09/15(金)

映画かんそう
「散歩する侵略者」

黒沢清監督。同タイトルの舞台劇の映画化です。
不条理SFラブロマンス…?

夫との不仲に苦しんでいた妻は、数日行方不明になって
戻ってきた時には人格が変わっていた夫に戸惑う。
また米軍と政府の不自然な動きを追っていた記者は、
妙に馴れ馴れしい少年に声を掛けられる。
彼等は宇宙人だと名乗り、
侵略の前に人間の持つ概念を収集しているのだと明かす、というあらすじ。
冒頭とあらすじはホラーっぽい(スナッチャー系)んですが、
宇宙人と人間の奇妙なやりとりを時間を掛けて描く不思議な映画です。
前半はなかなかいいぞって思ってたんですが、
後半集中が切れて瓦解した感じがする。

ラストばれ

松田龍平さんてそういえば素で宇宙人に憑依されてそうというか(笑)
素足で釘を踏み抜いても「いてー…」くらいの反応で済みそう。(個人の意見です)
なので憑依される役とってもお似合いでした。
というか地球人に対してまったく慈悲の心はないが、
自分が「ガイド」と定めた相手だけは傷つけないし、
他の人間が傷つけようとするとそれを守るために容赦しないって
なにこのBLと少女漫画の爆売れ黄金パターン…って思いました。
なので長谷川博己さんファンは大満足の作品だと思います。
相手役の宇宙人、鎧武でミッチーをやっていた子かー。
宇宙人3人みなかわいくて、彼等の人間とのやり取りがよかったです。
ヒロインは、なんかこう「クリーピー」のヒロインと似た感じの性格設定ですね。

しかし侵略シーンは予算的にかなり厳しいものを感じたので描かないほうがよかったし、
なんか分からんけど侵略途中でやめたし、
なんか分からんけど奥さん意識障害が残ったし(与えた直後は平気だったのに)
なんか分からんけど概念消失した人は回復しつつあるよって、
なんか分からん多すぎだと思いました。
(私はメタファの類を起承転結の下位の下位に位置付けているので考慮しません)






----------------------------------------------------------------

2017/09/16(土)

色々感想

食戟のソーマ(ジャンプ掲載)
次のテーマにバターが!
チキンキエフとかどうですかね!
(バターの塊を鳥肉で包んで油で揚げる)

舞妓さんちのまかないさん(サンデー掲載)
江戸時代から行われていた、節分の夜に仮装する風習「お化け」だが
現在は祇園、先斗町、宮川町、上七軒にその名残を残すのみなのかー。
知らなかった。知らない事ばかりです。
http://blog.goo.ne.jp/mimoron/e/6bcf0f08a1a12f1f67adc7d019ec51ac
でも安定のキヨちゃんとスーちゃんの仲良しオチ。

サクラダリセット(最終回)
セカイ系ヤレヤレハーレムでしたが、なかなか面白かったです。
能力バトルで、ちょっとだけ杜王町みもあったし。
主人公を愛する女性は2人だけで、控えめといえなくもない。

正ヒロインが主人公の事を好きというか、
心酔していて絶対服従状態なのは、やや気になりましたが、
思春期の男子君や女子ちゃんにはきっと刺さるんだろう。
さすがに思春期の感性まで遡って見る事はできないやごめんねティーン達。

フューチャーアベンジャーズ
先週今週とWS回でした。
もうそろそろ原作の設定である
キャプテンアメリカと少年兵バッキーという関係はやばいと思ってましたが
(戦争犯罪です)
映画の設定の幼馴染になりました。
でも爆発する航空機と共に散るのは原作準拠。
アニメのキャプテンは映画よりメンタル強そうなので
これから100回くらい殴り合って親友を取り戻せそうです。

ツイン・ピークス The Return
分か!らん!
ごめんなさい前衛映像表現は本当に素養がなくて分からない。
あ、でも手のひらくらいの黒い例の害虫で下半身が蛙のやつが
眠っている女の人の口の中に入ったシーンでは、
何人か気絶したんじゃないかな?っていうのは感じ取れた。








----------------------------------------------------------------

2017/09/17(日)

漫画かんそう
「ヒャッケンマワリ」 竹田昼さん

内田百ケン(門構えの中に月という字)先生に関するエッセイコミックです。
色々な随筆からエピソードが採られていますが、知らない話もありました。
8年分の連載をまとめられたそうで、とても丁寧で細やかな漫画です。

先生の大好きな列車、旅、お酒、猫、親友、鳥、空想、夢。
繊細なような、呑気のような、頑固なような、浮世離れした先生の話と
それにぴったりと合った絵柄。

先生が冬のビールについて
「おなかの中でほのかに、梅が一輪一輪と咲く趣で暖かくなってくる味はひ」
と表現し、
夏のビールは
「冷蔵庫で温度を構はずに冷やし過ぎて死んだ魚が棒になった様な味がする」
とdisりまくったところの先生と梅の花の絵が特に好きで、
いますぐ冬ビールを飲みたくなりました。
思い出しながら飲むと、1.2倍くらいおいしく飲めそうです!
(あと「死んだ猫に手をつけたような鞄」がおもいのほか可愛かった)

「なんにも用事がないけれど、汽車に乗つて大阪へ行つて来ようと思ふ」
という文は、文章の冒頭として最高だと私が思うもののうちの1つです。

http://natalie.mu/comic/news/246810





----------------------------------------------------------------

2017/09/18(月)

2017/02/03に書いた、冬季限定のチョコレートを
夏においしく食べる実験ですが、
ちょっと実験自体を忘れていて(笑)夏っていうか、もう秋ですけど
取りだして食べました。あぶなかった。
今期のラミーが発売されてしまうところでした。
結果から言えば買いたてには少し劣るけど、
普通に冷蔵庫に入れるよりは全然おいしい!という結果でした。
銀紙に包装されたチョコレートをラップで巻いて、
更にジップロックに入れて小さく畳んで輪ゴムで止めるという条件でした。
ふう、比較するのに丸1年くらいかかってしまったことだよ。







----------------------------------------------------------------

2017/09/19(火)

そういえば今月キャセイパシフィック航空で海外に行きましたが、
戻りの受付が
カウンター無人、チェックインは機械、
航空機に預けるスーツケースは自分で重量を計って、
自分で航空券のバーコードをスキャンして、
自分でタグのシールを発行して、自分で貼って、
自分で預かり証を発行するという超セルフサービス形式でした。
一応係員の人が巡回はなさっていたけど、
お年寄りのかたには割とむずかしいというか、
私がそろそろお年寄り枠なので、「?????」でした。
自動化が進んでいく…。




----------------------------------------------------------------

2017/09/20(水)

映画かんそう
「ハイ・ライズ」

監督ベン・ウィートリー
大学勤めの医師である主人公は40階建ての高層マンションに引っ越す。
そのビルの中にはジム、プール、スーパーマーケット、
ありとあらゆる設備とサービスが整っていた。
階層が高くなるほど住民は裕福で、彼等はパーティーに明け暮れ、
下の階層のものはひそかに不満を持っていた。
少しずつビル内の風紀は乱れ、電気や水道が止まり、
暴力が横行するようになるというあらすじ。

資本主義社会が格差を悪化させながら隆盛を極め、
病んで腐っていく様子を風刺したものだと思うけどよう分からん。
物語というよりは風刺の面が強い。なんか原作はもっと分からんらしい。

「イメージ映像でお送りしております」というシーンが後半多いので
PV撮ってたひとかな?って思ったんですが、そうでもなかった。
世界観は刺激的なんですが、男女観がもっさりと保守的で、
そこのところチグハグだった。上半身モードで下半身ステテコみたいな。

風刺、暴力、先鋭的といえば、50年以上前に
「時計じかけのオレンジ」が撮れたんだから、もうちょっとこう…と思わなくもない。
役者さんは皆さん大変いい演技でした。



----------------------------------------------------------------

2017/09/21(木)

ドラマかんそう
「エージェント・オブ・シールド」シーズン4
1話〜7話まで(全22話)

4期序盤は悪を狩る謎の男、ゴーストライダーと、
人間に未知のテクノロジーを授けるダークホールドという謎の本、
そして3期に前振りがあった、
ラドクリフ博士の開発した人工知能搭載アンドロイドを中心に話が進みます。
コールソンは長官職を辞めてエージェントに戻りました。
わりと長官としてその判断どうなのよ的局面が多かったので、
それはよかったことだよと思いました。
しかし宇宙人の頻繁に出てくる話に幽霊と悪魔もヤアヤア出てくるのは、
ちょっとどうなのかという気はする。
ダークホールドは、コミックスではストレンジ先生世界のアイテムのようです。

内容ばれ

3期で発火男が鎖を持った時に「ゴーストライダー…?」って思ったんですが、
彼はゴーストライダーにはならず、その武器いいじゃん的にアイディアをいただかれてしまって
ちょっと気の毒でした(笑)。
ゴーストライダーの弟の少年君が、幼ないながらお兄さんを守ろうとしていて、
お兄さんのいない所でデイジーに「兄に近付くな」って脅してたのは萌えました。







----------------------------------------------------------------

2017/09/22(金)

読書かんそう
新本格30周年記念アンソロジー
「7人の名探偵」

名探偵をテーマに7人の推理小説作家が
短編を書きおろしたアンソロジーです。

麻耶雄嵩「水曜日と金曜日が嫌い−大鏡家殺人事件−」
山口雅也「毒饅頭怖い 推理の一問題」
我孫子武丸「プロジェクト:シャーロック」
有栖川有栖「船長が死んだ夜」
法月綸太郎「あべこべの遺書」
歌野晶午「天才少年の見た夢は」
綾辻行人「仮題・ぬえの密室」

メルや法月父子、火村准教授などお馴染みのメンバーが活躍したり、
あるいはまったく新しい世界観で、挑戦的なお話が展開したりします。
座談会のアンソロの話題の時に、綾辻先生が有栖川先生に対して
「おこってない?だいじょうぶ?」みたいな態度だった訳が分かりました(笑)。
綾辻先生の話はご自身が主人公で、我孫子先生や法月先生も登場されるし、
あと小野不由美先生も出てこられます。
キャラクターとして喋っている小野不由美先生、なんだか不思議な感じ。

オチばれ
我孫子先生と歌野先生はちょっぴりだけネタがかぶってる…!
と思いました。歌野先生の世界観、ダンガンロンパっぽくて、
10代受けしそう。

座談会のときから、綾辻先生がやたら自分と有栖川先生のカプを
静かにぐいぐい推してらっしゃる気配を感じていましたが、
今回の短編を読んで、確信しました。カプ推しだ。
本人によるウスイブックだ。
しかし綾辻先生と有栖川先生、
デビュー以降の長いお付き合いだとなんとなく思ってましたが、
安楽椅子探偵で一緒に仕事をして以来親しくなったそうです意外。
(座談会でそういう話をなさってた)

あと綾辻先生が下戸というのを知りませんでした。
なるほど十角館…とちょっと納得したり。








----------------------------------------------------------------

2017/09/23(土)

色々感想

Dr.STONE(ジャンプ掲載)
次はガラス作り。
そういえばビーカーも試験管もみなガラスだけど、
あれは意味があったのかー…。そりゃそうか。

マギ(サンデー掲載)
あれ、もしかしたらこの章で終わるの…?
なんかもうちょっと対話が必要な気がするんだけど全体的に!

バチカン奇跡調査官(アニメ)最終回
ジュリア司祭との決着がつくのかと思ってたけど、そんなことはなかったぜ!
大空に2人の顔が浮かんで、僕達の戦いはこれからだ!みたいな終わり方でした…。

フューチャーアベンジャーズ
アニメだけ見ているひとからすると陛下って受に見えるだろうな…。
あんなに押しに弱いとなあ…。
私も陛下に「2億ください!くださいったらください!」
って粘って、「好きにしろ……」って言われたい。

エレメンタリー5(新番組)
今回の通しのテーマは受刑者の再犯率の高さなのかな?
4人に3人は再犯とか言ってたけど、それはまた随分高いな。








----------------------------------------------------------------

2017/09/24(日)

ドラマかんそう
「エージェント・オブ・シールド」シーズン4
8話〜14話まで(全22話)

内容ばれ
ラドクリフ博士の画策が本格始動。
しかし彼には悪意がなく、知的探究心とむしろ善意でそれを行っている模様。
科学者は信用ならないというのがMCUの基本方針ですね。

あとコールソンとメイの仲が急接近。
これに関してはうーん、あまり「やったー!」って気持ちにはなりません。
だって前シーズンで2人とも好きな異性を亡くしたばかりだし…。
2人ともすぐに気持ちを切り替えて次に行けるような器用な人ではないと思うので。
というかコールソンにはメイの格闘を最前列で見てワクワクするひとでいてほしい…。

パトリオット計画というのも明らかになりました。
本当にMCUのアメリカはキャップが大好きなんだな……という。
でも気持ちは分かるけど、キャップが知ったらすごく怒るよこれって思いました。





----------------------------------------------------------------

2017/09/25(月)

映画かんそう
「スイス・アーミー・マン」

ダニエル・シャイナート監督・脚本
ダニエル・クワン監督・脚本

無人島に流れ着いたハンクという青年が、同じく島に流れてきた死体のメニーと共に、
サバイバルする過程で2人の間に友情が芽生えるというブロマンス映画。
類似作品を全く思いつけないとても変わった物語です。
死体と一緒に悪戦苦闘する話は「世にも奇妙な物語」にあった気がするし、
「キャスト・アウェイ」のウィルソンが死体になったような感じ…とも思うんですが、
ハンクとメニーの暖かい(そして馬鹿馬鹿しい)交流はやっぱりそれらとも違う。
死体をダニエル・ラドクリフさんが演じます。
ともかく変な役がやりたい彼は、脚本を読んで即決だったようですが、
彼の見事な死体演技は一見の価値ありです。

腐敗ガスおならネタとか、勃起した男性器がコンパスになったり、
ダニエルさんのお尻まるだしとか、一部下品なので、
ご家族での鑑賞向きではない気がしますけど、
見た事のない独創的な話が好きな方におすすめです。
本当に、どうやったらこんな話を思いつくのか。

タイトルは、死体のメニーくんには信じ難いほど色々な機能があって
お役立ちのところから、スイスアーミーナイフに譬えています。
映画「グリーン・ホーネット」でブリットが有能なカトーに対して
人間スイス・アーミーナイフって言ってたのを思い出して、ふふってなりました。
あれも大好きなブロマンス映画です。

ラストばれ
ハンクとメニーの距離がどんどん縮まって、
酔っぱらってキスしそうになってからの甘酸っぱいおやすみと
危機的状況での満を持してのキス、一体何を見せられているのか…ってなりました。
でも2人には好きな女性がいるし、これは行き過ぎた友情表現…?
と思っていたら監督が質疑応答で
「ハンクとメニーが恋に落ちるに任せて、意図せずしてゲイ・ネクロフィリア映画を作った」
って答えておられたので、やっぱりこれは恋愛映画でいいような気もしました。
でも恋愛映画って言ったらネタバレかもと思ったので伏せます。

ハンクとメニーがごっこ遊びをするために作ったバスや、
レストランや映画館がとってもロマンチックでした。
バスの窓の風景が手動で流れるところとか、
ミシェル・ゴンドリーっぽい工作感というか、
絶対監督はミシェル・ゴンドリー作品が大好きだと思う
女装するハンクの格好も、滑稽なはずなのに
バスの映像はすごくすごくキュートに撮れてたし、ポール・ダノさんの演技も良かった。

でもこの映画、現実から乖離しないよう、
「メニーとの交流一切が、ハンクの幻覚」とも解釈できるよう撮ってます。
ハンクが死体を動かし、メニーとして喋っているともとれる。
(ハンクと幼女以外はメニーとコミュニケーションをとってない)
というか、最初の島を脱出して、
自分の住んでいた地域に到達できていたというのはかなり非現実的なので、
どこまでがリアルなのか考え出すとちょっと難しい。

監督2人組はこの作品がデビューのようなので、
これからも変な映画をどんどん撮ってほしいです。
それにしてもあの曲、ジョン・ウィリアムズ御大からよく使用許可とれたな!
あ、全体的に音楽のセンスもとてもよかった。

映画予告
https://www.youtube.com/watch?v=cmmxUF1Sy_k




----------------------------------------------------------------

2017/09/26(火)

山のぼり21回目(20回目は1年ほど前で特に何事もなく)

膝の調子を悪くして、1年ほど登山をやめていたのですが、
しばらく痛まない期間が続いたので久しぶりに登ってみたら
それはもう筋力が衰えていて苦しかったし、転んだし、筋肉痛がすごい。
数年前はこの山を、登って降りて、登って降りてと2往復できていたとか信じ難い。
天狗か!?

あと時々不思議な人とすれ違う山ですが、
今回は平服で法螺貝を吹き鳴らしながら歩いてきた人がいて、
凝視しないように必死で努力しました。
法螺貝を吹き鳴らす山伏の御一行とはすれ違った事があるんですが、
ちゃんと装束を着てらっしゃったし……。
趣味の法螺貝とか流行ってるの…?





----------------------------------------------------------------

2017/09/27(水)

映画かんそう
「怒り」

夫婦が自宅で何者かによって惨たらしく殺されるという事件が
八王子で起きて1年が経過する。
千葉の漁港で父と暮らす娘が出会った素性のしれない男、
ゲイの男が東京のハッテン場で出会った陰のある男、
沖縄に引っ越してきたばかりの娘が出会った放浪する男、
3人の男を中心に話は展開します。
彼等は事件の犯人なのか、それとも違うのか、周囲の人間は懊悩する事になります。

原作は吉田修一さんの同名小説。
李相日監督作品。「許されざる者」の監督さんですね。
暴力衝動がお得意のテーマなのかな?そして渡辺謙さんがミューズ?
音楽は坂本龍一さん。予告の時から綺麗な曲だなと思っていました。

3人の男それぞれに殺人犯を思わせる要素があり、
そして3つの世界の状況を上手くかぶせて映像で繋いであるのは見事でした。
最後までぐいぐい引っ張られた。

オチばれ

それはそれとして、腐女子なので綾野剛さんは犯人じゃないといいな!!
とめっちゃ念じながら見てました(笑)。千葉のカップルがハッピーなら
あとはどうでもいいとまで思いました。
結果としては犯人のせいで悔いを残すお別れとなったので、ヤツを許さない。

英語教師殺害事件の犯人が元になってる感じですが
それを書くと犯人ばれになりますね。

沖縄の話はちょっと、なんていうか、住宅地の子供がピアノを練習できる時間に、
繁華街から数分離れた公園で、女の子がいきなり米兵に性暴行を受けて、
目撃した付近住民は助けもしないし通報もしないっていう描き方が、
「????」でした。
あと、仲良しの男の子が、女の子が暴行されている間、
物陰に隠れて震えてるというのも「????」だった。
いや、漫画のように米兵と戦ってカラテで倒せとは言わないけど、
叫ぶとか通報するとかさ…?





----------------------------------------------------------------

2017/09/28(木)

ふと気づいたら映画を2000本見ていた。
記念すべき2000本目は「クリーピー」でした。
1000本目は「SAW3」だったので、
人の死ぬ映画をたくさん見ているという事でしょうね。
1000本は2007年春頃だったので、だいたい9年と少しくらい。
1500を越えたあたりで、なんか全パターン見尽くした感が出てきて、
もうそろそろいいかなって思ったんですが、
そこから数百本見て、いやそうでもないぞ!?って思うようになりました。

映画をたくさん見る人へのアドバイスは、
・絶対に全タイトルと感想は書いておいた方がいいという事。
 (なぜなら若いうちはいいけど年をとると何もかも忘れてしまうため)
・50音順と年代順で検索できると便利。
 (ある日突然終了してしまうサービスには頼らない方がいい)
・内容から逆引きできるともっと便利。
以上3点です。
1000本目のときに日記に書いていた(2007/03/24)、
好きな映画と嫌いな映画、いまも1ミリも変ってないです。





----------------------------------------------------------------

2017/09/29(金)

読書かんそう
「散歩する侵略者」前川知大 さん

映画との相違点が気になったので読んでみました。
登場人物と大筋は同じです。
ただ小説(舞台劇のノベライズ)は宇宙人の収集する概念と、
夫婦の恋愛がメインなので、静かな話でした。
映画版の鳴海はいかにも普通の邦画のヒロインって感じでしたが
小説の鳴海は歩いていて履き物が脱げたらこのまま服も脱いで
全裸になってヒッチハイクしてやろうかと考える、ユニークで生っぽい人でした。
真治はびっくりするほど映画版と同じ。

人間が普段無意識に使っている言葉や、
コミュニケーションの上で必要なスキルは、わりと意味不明で
合理的じゃない物が多いよな、と気付かされる感じです。

内容ばれ

主な違い3点
・最後の侵略はなかった
・宇宙人を追跡する政府組織もなかった
・桜井さんが常識人で侵略を止めようとしている
というわけで、映画的には終盤に派手なシーンが入らないと駄目なんでしょうね。
(細かい点ではヒロインの得意先のセクハラの話は映画オリジナルだった)

付き合っている時は対等な仲間だった夫が、
結婚すると徐々に夫妻観の違いを見せ始め、
やがて親密さを失って浮気が始まるっていう経過の回想が印象的で、
あれ、この作者さん女性?って思ったのですが男性でした。





----------------------------------------------------------------

2017/09/30(土)

色々感想

Dr.STONE(ジャンプ掲載)
ガラス→メガネな、なるほど!
というか酷使しなくても生まれつきの近視ってあるのかって思って
調べたら近視にも色々種類があって面白かった。

波よ聞いてくれ(アフタヌーン掲載)
「グングニルの如き胸」って、
お胸の立派な人に対していつか使ってみたい形容です。

枯れた年配のおじさまを、若いおなご2人で取り合うという、
普段の私なら唾を吐き捨てるシチュエーションですが、
セリフがキレキレだとあまり気にならない。
ミナレさんの突っ込みもキレキレ。

ところで好きなタイプが鶴竜だと、
どうしてデキル女になるのか全然分からない。
というか鶴竜どなた?と思って検索しました。
(茅代さんの昔の彼氏も鶴竜似なんですよね確か…)

三月のライオン(ヤングアニマル掲載)
猫のマニーちゃんの回。
ねこかわいいわ、年配の女性がお洒落してるのかわいいわ、
ごはんおいしそうだわ、壮絶な癒し回。

漫画ならず道(ゲッサン掲載)
取材を受けてくれるところがなくなったので連載終了だそうです。
カービィの件で知名度が上がって、これからって時じゃないの!?

あだち充さんと青山さんキャッキャ、たしかにかわいい。

戦姫絶唱シンフォギアAXZ(4期)(アニメ)
今回の敵娘たちは仲間にならないの!?
さすがに増えすぎた!?

キューレンジャー
洗脳されてたナーガの問題解決しました。
しかしナチュラルに女装をキメてくるなあ最近の特撮…。

エレメンタリー5
えっその台湾の認識は一般的なアメリカ人のもの?
それともホームズが特別?

いまだに正統な中国政府であると主張する小国なの?

聖おにいさん、ランドリオール、きのう何食べた?、
波よ聞いてくれ、3月のライオンの新刊が一気に出ました。
どれも面白くてホクホクですが、
もうちょっと間隔をあけてくれてもいいのよ…。




----------------------------------------------------------------