3月日記

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2017/03/01(水)

映画かんそう
「ルーザーズ」

監督シルヴァン・ホワイト
脚本ピーター・バーグ  ジェームズ・ヴァンダービルト

脚本のピーター・バーグは「バトルシップ」の監督ですね。
DCコミックが原作のアクション映画で、2010年に米国公開でしたが
日本で劇場公開はされず、DVDスルーでした。
私はアベンジャーズの青い人担当、クリス・エヴァンス目当てに見ました。
(俳優さんのお母さんが「役柄の中では一番本人に近い」っておっしゃったとかで)
クリス・エヴァンスが出てるし、イドリス・エルバやゾーイ・サルダナもいるので、
今なら逆に劇場公開された気がしますが、当時は今一つ知名度がなかったし、
あと同年公開の「特攻野郎Aチーム」と内容がかぶってると言われていたらしく、
見たら確かに……という箇所がいくつかありました。でも公開はこちらが先。

ボリビアでの特殊任務遂行中に軍の裏切りに遭い、
リーダーのクレイ以下、ハッカーや狙撃手、爆破のプロ、ドライバーといった
技術を持つ者が集まった部隊「ルーザーズ」は復讐を誓う。
彼等を亡き者にしようとした事件の背後に黒幕がいたことを突き止めるが、
謎の美女が接近してきて、共闘を持ちかける…というあらすじ。

という訳で、以降は「かわいい」を連発します。
普通チームものでIT担当というと、メガネをかけたヒョロヒョロの男で、
皮肉屋で、戦闘では役に立たないと相場が決まっていますが、
この映画のジェンセン(クリス・エヴァンス)は違う。
とりあえずメガネはかけている。けど、後半パソコンとか触らない。
飛び跳ねてよじ登って走って銃を撃って、
負傷した仲間を肩に担ぎ上げてまた走る。かわいい。
はっきり言って部隊で一番身体能力が高い。かわいい。
でもドジっこなのですぐにピンチに陥る。かわいい。
そこをクールな狙撃手クーガーに助けてもらう。かわいい。
あとなぜかエレベーターのお着替えシーンとかある。かわいい。
……えーと、これ豊満なアホの子金髪のお色気枠では?

内容ばれ

私はこの手のチームものの結束は絶対だと思っているので、
イドリスの裏切りは実は相手を出し抜くためのもので、
あとで敵のボスに「俺がこいつを裏切る訳ないだろ!」って言うのだと
ずっとずっと思ってましたが、片目が潰れたあたりで
「あれれ……?」ってなりました。
脳内巻き戻ししたら伏線があったんですが、全部黙殺してました。
思い込み強固!

ラスボス逃げちゃって、バスでカツアゲされたりしてるの、
なんでやねん!って感じでしたが、
メンバーが奥さんの出産に立ち会ったり、
姪っ子のスポーツ観戦したりするのは
めずらしい締め方でなかなかいいと思いました。脱力系。
クリス・エヴァンスも、すごく身内を大事にする人のようなので、
本人に近いのは何となく分かりました。

車のフロントのピコピコ動くアクセサリーが意味なくアップになる映画は、
なんか好きになっちゃう作品が多い気がします。




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2017/03/02(木)

映画かんそう
「トリプルX:再起動」

シリーズ3作目。
見なくても大丈夫な気がしたので前作は未視聴です。
国家安全保障局の非正規エージェントである主人公は、
かつての上司が暗殺され、
世界中のありとあらゆるIT網を支配下に置ける「パンドラの箱」が
奪われ、無数にある衛星が殺戮兵器として使用される
危機的状況にあると知らされる。
主人公は腕利きの仲間を招集し、パンドラの箱を追う…というあらすじ。
というかあらすじはあるようなないような、
個性的なメンバーが集まってワーワーして、
強いやつと戦って、お前やるなニヤリみたいな雰囲気になって、
あっちこっちで美女が出てきてウッフンな画面があって、
それでボカーン!ってなって終わる映画です。

私はトニー・ジャーさん目当てで行きました。
今回は残念ながらあまり活躍しなかった…。
彼は脳天からの蹴りと、蹴ってから足を戻すモーションが綺麗なので、
キックを見たかった…。
ドニー・イェンさんのアクションはたっぷりありました。
冒頭のテーブル上のアクションは、ドニーさん、オンステージだった!
闘いながらなぜか服を脱いだりもした!
お札を!お札をズボンのウエストに入れないと!

内容ばれ

アベンジャーズねた笑った。
各キャラクターの登場時に出てくる紹介文が、色々最高でした。
げひんねたもあったけど!

狙撃が得意とか、ドライビングテクニックがすごい、とかは分かるとして、
パーティーを盛り上げるのがうまい、という理由で仲間に加わったやつとかいて
ちょっと意味が分からん…と思いましたが、
そういう訳のわからなさを取ると、
「ワイルドスピード」シリーズとの違いがまったくなくなってしまうので
差別化としては正解なのかも。

終盤の航空中の戦い、ドニーさんの手足の動きをもっとよく見たかったので
背景色に沈まないようもう少し白っぽいお召し物にしていただきたかった。
それとカメラよ、あと少しだけ後ろに下がって…。
できないひとはアップで撮って、動ける人は引いて撮って…。

関係ないけどこれ系の映画、最高の男は、
いい女をたくさんとっかえひっかえしないとだめ!っていうのが
強迫観念めいて息苦しいのでそろそろやめてはどうかね、とは思う。






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2017/03/03(金)

映画かんそう
「6才のボクが、大人になるまで。」

なんと少年が青年になる成長の物語を、
子役と大人役で役者を替えるという手法を取らず、
実際12年かけて少しずつ撮影した映画。
少年と姉、母、離婚して一緒に暮らしていない父親が
終始登場するので、彼等と監督のうち
誰も病気や犯罪やその他トラブルに巻き込まれなかったのは
作品にとって幸いだったなと思う。

メインは少年の成長と彼を取り巻く家族だけども、
時々時事ネタもちらっとあるので、簡易アメリカ10年史、
みたいな面もある。(ドラゴンボールのアニメが映ってふいた)

ハリポタ4巻をお母さんが読み聞かせていたり、
6巻発売イベントで、書店の入口が9と4分の3番線仕様になっていて、
コスプレした子供が夜中に行列して、
みんなでカウントダウンするとか楽しそうだったし、
本当にハリポタは大大大流行したんだなあ…って思った。
(クイズイベントもやっていて、「アズカバンの看守の名前は?」って質問に
「名前とかあったか…?」って思ったけど、答えは「ディメンター」だった。
名前なのかあれ!?)
(しかしそれ以降話題には出ず…7巻どうだったんだよ!?)
その後、主人公の女友達が「トワイライト読んでないの私くらい」
って言ってました。その子は「アラバマ物語」のほうが好きらしい。
それからスター・ウォーズの続編の難しさも語っていた(笑)EP7公開の1年前。
ハン・ソロをシス卿にって言ってた。

内容ばれ

主人公が女の子に「ダークナイト」興味ないって言われてモヤってるの、
ダークナイト問題は東西共通(タラレバ)かよって思いました。
あと学校での男児集団によるゲイ蔑視は本当に過酷で、
60年代なのかって思いました。州によって違うのだと思いたいですが。
ちょうどオバマさんとマケインさんの選挙の頃で、
自宅前に南部連合旗を掲揚していて、オバマなど絶対に応援しない!
と怒っているキャラクターがいましたが
ああいう人は実際にアメリカに多くいて、
今はきっとハッピーな状態なのだろうなと思ったり。
(この南部連合旗はある種の目印になるようなので覚えておくといいかもですね)

それにしてもアメリカの男の子は、お父さんに
ものすごく沢山の事を教わるんだなあとびっくりしました。
ゴルフにボーリングにキャンプに射撃に避妊に。

ザッピングするようにどんどん時間は飛ぶので
逆に問題点が自然と見えてきます。
お母さんが3回も結婚に失敗したのは、
惚れると何も吟味せずに一緒になってしまうせいだとか。
お父さんは関係が壊れると女性を悪者にして
プライドを保つ癖があるとか。
それを悪意なく息子に引き継ごうとしているとか。
あ、でもお母さんがキャリアアップに伴って
ファッションが変わっていく過程は面白かった。

最終的に主人公は「誰!?」ってくらい大きくなって、
うーん、この映画の子役と青年役はあんまり似てないなあ…
って思うくらいなんですが、
終盤で彼女と別れ話とかして、
ヒョェェー!あの小さかった子が!ヒョェェー!って
親戚のおばちゃん状態です。
この感じ、どこかで…って考えるまでもなく
シリーズ7作最初から最後まで見守ったハリポタ映画ですね。
時間が経つのって本当に早い。







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2017/03/04(土)

色々感想

BORUTO(ジャンプ掲載)
ナルトの子がサスケェをめざし
サスケェの子が火影をめざすという、
なんかこう…うん、綺麗な締めくくりですね。

BIRDMEN(サンデー掲載)
普通リーダー的なキャラクターができると
その人に全ての責務が集中することに登場人物たちは
疑問を持たないのが漫画文法だけど、
現在はたまたま判断がお前に集中してるけど、
全て負わなくていいって言ってくれる仲間がいるのはすごくいい。
お約束に縛られた記号じゃない生きた人間って気がする。

銀英伝(ヤンジャン掲載)
アスターテ会戦終了!内容知っていても、とっても面白かった!
あの修正されたヤンの戦意高揚掲示物とか、いかにもありそうですね…。
かわいそう。

ジャンプ新連載、マリーアントワネットの娘マリー・テレーズ・シャルロットが
主人公の男子に憑依して、肉体がフランス人女性になってしまう「腹ペコのマリー」、
久しぶりの田村隆平先生ですが、おっ?変則百合か?という期待がちょっと。

相棒15
また相棒伝統芸の放蕩お父さんドリか!
男が映画を撮りたいという夢を追うために妻子を捨てたせいで、
子を独りで養育した母は認知症を患い、娘は父を恨んでいるが、
自分が癌で余命幾ばくもないと知った男は知り合ったユーチューバーの協力で、
自分が殺害される映像を撮って世間を騒がせ自殺する。
娘の髪を持ち歩いていたことを娘があとで知り、
父に愛されていた事実に泣く。

父と母を逆転してもモヤっとしないものだけが感動せよ。

小林さんちのメイドラゴン
最近猛プッシュがあって、
百合とおねショタとBLありというセールストークに引かれて見てみました。
夜中のハーレムアニメの主人公男性が女性になったみたいな感じと聞いてました。
仕事のできる小林さんの家に押しかけメイドのドラゴンと
女児のドラゴンが住んでいる…?
そしてメイドラゴンは隙あらば自分の肉を食べさせようとする…?
レベル高いですね?

あと黒髪長髪のドラゴンがいますが、気性の荒いシリウスですね。
(いや、シリウスは気性が荒くないとは言えない…)
でもすごくちょろそうなひとです。

PALM39巻とLandreaall29巻を連続で読んだらぐったりした…。
Landreaallは全巻に引き続き大団円巻ですが、
PALMはヘビーですね…。ジョゼ関連が本当にきつい。



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2017/03/05(日)

映画かんそう
「アサシンクリード」

高いところから飛び降りるので有名なゲームシリーズの映画化です。
マイケル・ファスベンダー主演。
囚人の主人公は死刑により命を落としたかと思われたが
謎の施設で目覚める。
謎の医師の説明によると、彼の祖先はアサシン教団という秘密結社の一員で、
エデンの果実という秘宝のゆくえを知る人物なのだという。
その施設にはDNAを辿って、先祖の記憶を共有する装置があり、
主人公は強制的にその装置にかけられる。
そして彼は先祖の記憶を辿ると同時に、己の出自とも向き合うというあらすじ。

テンプル教団という結社は、人間の暴力衝動とその原因となる自由意思を恐れ、
コントロールを目論み、
対立するアサシン教団は人間の自由意思を何よりも尊ぶ組織です。
彼等はずっとずっと長い年月争い続けています。

最初の過去返りで、アサシンの皆さんが変な武器をそれぞれ構えるところ
格好良かった。
あとファスベンダーさんでエンタメを撮る時は、
半裸にして痛めつけて泣かせないといけないハリウッド秘密法があるんだと思います。

内容ばれ

高いところからジャンプする映像、気分いいです。
アサシンの末裔の皆さん、多くが犯罪者だそうで、
それは微妙にやばい理屈のような気もしますが気にしない事にします。
生き残ったアジア系の女性のアサシン、
動作がシャープでどなただろうって思ったんですが分からず。残念。
(追記:Michelle H. Linさんという女優さんでした。
同名の女性ボディビルダーと歌手のかたがおられるので、ちょっとややこしい)

テンプル騎士団が言っていた、
宗教や政治や消費で人間の意志を削いできたっていう言葉、
消費が入っているのが面白こわいですね。フフ。

ゲーム未プレイなので調べたら、アサシンの皆さんは
「かつて来たりし者」という種族と人間との交配種で、
それで身体能力が高いのだそうです。彼等は神ではない事は確定していて
ということは、宇宙人?SF…?
あとゲームではあのDNAで先祖の記憶を追体験する装置アニムスは
横たわってヘッドセット装着、みたいな形式なのに、
映画版は金のかかった人間ブンドドみたいなおもろいことになってたのは
やっぱり映画的な見栄え重視なのかな…?
でもちょっと一人大暴れするファスさんをじっと見守っていた人の中には
笑いをこらえていた人もいたと思う。

微妙に続編を匂わせて終わりました。






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2017/03/06(月)

映画かんそう
「素晴らしきかな、人生」

監督:デヴィット・フランケル
脚本:アラン・ローブ
親友と共同経営する会社も順風満帆で人生を謳歌していた主人公は
病で6歳の愛娘を失い、妻とも離婚し、
以降2年間誰ともコミュニケーションを取れなくなって無為な日々を過ごしていた。
会社の業績は下がる一方で、社の売却を望む共同経営者は、
主人公の判断能力がない事を証明して単独で話を進めるために
ある計画を思いつく、というあらすじ。

子供を亡くした親が苦しむ話で、
馬鹿馬鹿しいところが1ミリもない、ええ話系の映画なので
案外苦手な人も多いと思いますが、
私と好みが9割カブっている人は見てほしい。

内容チラばれ
なんですすめるかというと叙述だから。
黒いオチの叙述も好きですが、
こういう甘いオチの叙述も好きなんですよね…。
初期の辻村深月さんとかお好きな人は向いてるかも。

オチばれ
愛・時間・死の3人の人間じゃないものは、
手品でいうとカードの上から目を逸らさせるためのフェイクだと思います。

あの3人は人間だよ!派もいらっしゃるようですが、
そうすると最後の橋の上で姿が消える演出の意味がないし、
「死」はあのグループカウンセリングのひとの娘さんの死に立ち会ってるし、
「愛」は共同経営者に娘さんがいるって何故か知ってたし、
「時間」は経営陣の女性のパソコン履歴を知ってたし、
彼等が人間だったらその3つのシーンがまったく無駄になってしまう。
彼等は主人公ではなく3人の経営者たちを救うために現れたんだと思います。

あのグループカウンセリングのひとの旦那さんからのメッセージが切なくて、
そのメモがボロボロで、繰り返し見て考えたんだろうなって思って、
なんて包容力のある女性なんでしょうね彼女は。聖母か!

邦題がちょっと惜しい。
原題「Collateral Beauty」は作中にも出てくる言葉で、
「幸せのオマケ」と訳されていたけど、
これはあんまりだと思う。
作中のイメージだと「幸福の連鎖」とか
「この世の美しさの連なり」とかじゃないの…?いや英語全然駄目だけど。

万が一合わなくても、ヘレン・ミレンさまがキュートなので
映画代金の元は取れますよたぶん!




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2017/03/07(火)

イライジャ・ウッドが、
ダニエル・ラドクリフの半生記をテーマにした映画に主演する…という記事を見て
えっ!!って思ったんですけど、残念ながらおもしろジョーク記事だったみたいで
なーんだ…ってションボリしました。
http://thestudioexec.com/elijah-wood-to-star-as-daniel-radcliffe-in-becoming-harry/
もし見られたら、「ハリー・ポッターのコスプレをするフロド」という
無茶なネタが実現してた訳ですね。惜しい。

考えてみればラドクリフくんは若くしてあまりにも多くの事を経験したので、
瞳は年相応に澄んでいるのに、ものすごく静かな色をしていて、
(そう、指輪を捨てたあとのフロドのような)
一度人間とは寿命の違うものの役をやってみてほしいです。
エルフとか天使とか。
(「シティ・オブ・エンジェル」(ベルリン・天使の詩リメイク)で
ニコラス・ケイジが演じた天使の役とか似あうと思うんですよね!
彼の想い人は今風に初老の男性がいいな!)

以前のインタビューで「今後は変な役しかやらないぞー」みたいなコメントを聞いた覚えがあって
まあそれは英国ジョークなのかガチなのかよく分かりませんが、
確かに一風変わった役が多い気がします。
「ホーンズ 容疑者と告白の角」とか…「ヤング・ドクター」とか…。
彼が最初から最後まで死体を演じるらしい「Swiss Army Man」楽しみです。



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2017/03/08(水)

ジェルネイルと俺

去年の終わり頃にジェルネイルに挑戦して、
台所用洗剤や掃除用薬剤、
何をどれだけ使ってもびくともせず、
どこにぶつけても擦ってもまったく欠けない頑丈さがあまりにも便利で、
3回ほど塗り変えてもらったんですが、
でもさすがにどんどん爪が傷みだして、
あれ、これ中で折れてるのでは?という爪もあって
(表面には何も出ないし爪で何かを掻いても問題ない)
これを取ったらしばらくやめようと思っていたら、
ある日爪の半分ほどと共にモゲてしまって、アチャーって感じでした。
どうやら爪の弱い人間は3回くらいが限度のようです。
でも本当に丈夫なのでまた塗りたい。




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2017/03/09(木)

そういえば足の生爪を丸ごと剥がしてしまったことが3回あって、
せっかくだから取っておこうと思って保管してたんですが、
最初のうちは普通に爪だったのに、
やがて変色してくるんくるんに縮んで巻いたので、
残念ながら捨てました。
あれ何か特殊な方法だったら綺麗に保存できたのかな?と思って
今検索してみたんですが、さすがの知恵袋にも、
爪の保管方法について質問したひとはいないようです。
知恵袋に勝った気持ち。



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2017/03/10(金)

ポタ文章「誕生日とプレゼント11」

キャプアメ「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」

キャプアメ「You're the One(3/10)」

更新しました。
今日はルーピン先生と、バッキー・バーンズくんの誕生日です!
おめでとう2人とも!

性格はあんまり似てないように思いますが、
両者とも私の脳内世界では、ずっと死にたいと思っているところは同じ。
でも先生はもう死にたくない。
私のリアル時間で10年ほどかかって変化しました。
バッキー・バーンズさんはまだ絶賛死にたい。

2作品ともあまり誕生日関係ない。
そしてお前はずっと腹が減ってるのか、という内容。
別にそういうわけじゃないんですけどなんか……。



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2017/03/11(土)

色々感想

ジャンプの新連載、いきなり人類が滅亡して壮大だった。
主人公の親友くんが面白いやつで
主人公と俺でアダムとイブになるとか言い始めて
大丈夫か?意味を正確に把握しているか?…と不安になった。

先週からスタートしたやつは、
首相の暗殺と現政権転覆を目論んでいるらしく、
ジャンプでは案外珍しいアナーキーな路線だなと思った。

進撃の巨人(別マガ掲載)
新しいマンが始まった!?
敵の時はあんなに怖くて嫌な巨人も、味方だと頼もしくて怖く見えない。

マギ(サンデー掲載)
なんだろうどんどんシンさんが可哀想になってきた。
たぶんこれは補完されない気がするので
誰かウルトラCをキメて二次創作で補完してあげてほしい。
死にたいのかな。
だとしたらなんて可哀そうな

鉄血
ガンダムシリーズのメインキャラクターで同性愛者設定のひとって
これまでいたっけ?
男が好きなんて…じゃなくて
俺みてぇなのを、好きになってくれる物好きもいてよぉ…っていう意味で
色んな奴がいる、って受け取り方だったのは
なんかとってもよかった。
いや、私はまだ希望を捨ててない。

キラキラ プリキュアアラモード
新登場のマカロンの人がすごい。
お嬢様で何でもできて何でも嫌いじゃなくて、でも退屈っていう。
そして来週出てくるボーイッシュな人とあわせると、
はるみちはるなのでは?

小林さんちのメイドラゴン
小林さんが仕事から帰ってきて、
疲れすぎて何もできず放心してるのリアル。
あと小林さん仕事出来そう。

エレメンタリー4
DNA鑑定の担当官が、
悪人に自分の手で制裁を加えたいというヒーロー願望の持ち主の女性で、
鑑定結果を捏造して、最有力容疑者のDNAが出たと偽っていた話。地味に怖い。
技術がどんなに発展しても、人間の心が比例して強くなる訳ではないから。





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2017/03/12(日)

映画かんそう
「お嬢さん」

監督パク・チャヌク
原作サラ・ウォーターズ「荊の城」

原作はこのミステリーがすごい!2005年の海外編で1位をとりました。
BBCでドラマ化もされています。
映画では舞台の英国を、日本統治下の韓国に変えて、
令嬢のモードを、富豪の日本人令嬢秀子に、
詐欺師のスウを、韓国のスラム育ちのスッキにしています。
2時間30分と長い映画ですが、3部構成でどんどん話が裏返っていくので
ものすごく短く感じました。
あと百合萌えしたー!

男性向けサービスのポルノっぽいベッドシーンが長いのと、
パク・チャヌク監督通常営業の残虐シーン、
それと変態性癖炸裂シーンがあるので、ご家族との映画鑑賞には向きません。
あと中途半端な仲の友達とかカップル向きでもありません。
エログロ大丈夫な百合萌え属性のかたと、
乱歩的変態耽美の好きなかたにおすすめします。

詐欺一団と共に育ったスリのスッキは、
リーダー格の詐欺師に、莫大な資産を持つ日本人の令嬢を籠絡し、
結婚した後は施設へ閉じ込めて財産を奪うから、
お前はメイドとして屋敷に入り込み、手引きをしろと命令を受ける。
成功報酬の大きさにひかれて屋敷へ入ったスッキだが、
令嬢秀子の美しさに圧倒され、そして孤独な彼女に同情し、
徐々に好意を抱くようになる……というあらすじ。

ネタバレ!

完璧な計画を立てて冷静に行動していた秀子お嬢様が、
あと少しで自由を手に入れられるところで、
「珠子(スッキのメイドとしての日本名)が私の事を見てくれない!
珠子のばか!もう知らない!」(こんなことは言ってない)とばかりに
首をつろうとするシーンが大好きすぎて、ニヤニヤを抑えるのに必死でした。
1部でさりげなくロープが垂れてて伏線になってたところも好きです。
泣きながら秀子お嬢様を助けようとするスッキに
「あなたの事が心配よ……」って言うお嬢様に完全同意でした。
スッキがちょろ可愛すぎて…。
そのあとの2人のやりとりも好きです。

あと書斎の大破壊ですね。
本が破られるシーンってちょっと苦手なんですが、
RPGのNPCみたいにウロウロオロオロと
スッキのうしろを付いて回るお嬢様が可憐だった。
「彼女は私の人生を変えるためにやってきた破壊者。
私の珠子。私のスッキ」みたいな(たぶん細部が違う)
お嬢様の独白も好き。

夜の平原を2人で走るところもよかったなあ…。

朗読会の変態性については、あ、ハイ……って感じでしたが、
女児の頃の秀子が、性器の名称を朗読させられていて、
つい笑ってしまって叔父が激怒したところ、
なんで怒るのか分からなかったのですが、
叔父にとって性に関する事はすべて神聖なので
笑うとは何事だ!って感じだったんでしょうかね。
私、結構性的な事と笑いを合体させて
それでいてエロティックな創作物とか大好きなので
この変態とは趣味が合わんな……と思った。
あとあの叔父は、能が不のかたなんじゃないかと、ちょっとそんな気がしました。

最後のシーンは、DVD特典にすればいいのになーって思いました。
ボートの回想が綺麗だったので。





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2017/03/13(月)

映画かんそう
「ネオン・デーモン」

ニコラス・ウィンディング・レフン監督

田舎からロサンゼルスに出てきたモデル志願のジェシー。
生まれつきの美貌と細い肢体に恵まれた彼女は
すぐさまモデル事務所の社長や有名カメラマンの目に留まり、
順調にのし上がっていくが、
業界の熾烈な争いや嫉妬の渦に飲みこまれていく…というあらすじ。
同監督の「ドライヴ」をデビルマンとすると
「ネオン・デーモン」はデビルマンレディーです(アニメのほうね)。
デーモンだけに。(うまい事言った感)
きらきら光って、とても禍々しい世界。
宣伝では綺麗な写真が使われていますが、
イテテテっていう表現や、カニバ系気持ち悪いシーン、
特殊なエロシーンもありますので、人を選ぶ映画だと思います。

内容ばれ

事務所に所属した段階で社長に事情を話して
安モーテルから引越しをするべきだと思うんですがどうですかね。
まあピューマくんコンニチハとか、
近くの部屋の女の子が襲われてるとか、
あのモーテルで起こった事はメタファ〜なんでしょうけど、
それにしてもキアヌはなんであんな役引き受けたのよ…。
ピューマでっかいですね。金属バットを持っていても勝てる気がしない。

でも頑張ってスクリーン鑑賞してよかったです。
神々のトライフォースシーンが長すぎて、
自宅モニタで見ていたら、確実にあそこで寝てたと思います。

妙に普段映画館で見かけないタイプの、男性客が多いなあ…
って思ってたんですが、内容見て納得しました。
昨今の洋画では珍しいくらい裸と特殊な性的シーンが多かった。
しかしあちこちで携帯の振動が鳴りまくり、
映画を見る時は…電源を切るか…無音マナーモードにしようね…
って思いました。
たぶん映画が趣味という訳ではないあのひとたちは
どこでそういう情報をキャッチするのだろう…。

パク・チャヌク監督にしろレフン監督にしろ、
暴力描写に定評のある監督たちの間で百合ブームが到来したのかな。






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2017/03/14(火)


第89回アカデミー賞授賞式

今回は前代未聞のトラブルが発生したので
ニュースで見掛けた方も多いと思います。
監督賞が「ラ・ラ・ランド」デミアン・チャゼル氏で
作品賞が「ムーンライト」だったのですが、
間違った封筒が手渡され、ラストの作品賞で
「ラ・ラ・ランド」の名があげられ、スピーチまで終わってしまったあとで
実は違うという事が判明して舞台上は大混乱でした。
舞台慣れした大ベテランでも表情がこわばるんだなとか、
スピーチしている人の後ろでスタッフが右に左に走り回り、
なんとなく困惑が広がっていく様子がリアルだな…って思いました。

通常発表用封筒は舞台の上手下手にそれぞれ1通用意され、
主演女優賞(ラ・ラ・ランド)の時に使われなかった側の封筒が
回収されずに誤って使われてしまったそうです。
賞の集計や会場での封筒の管理をまかされていたのは
83年間この業務に携わっていたプライスウォーターハウスクーパースで、
どうやら当日に封筒を扱う役目をしていた男女ペアのうち
男性のほうが重度のツイッター中毒で、
間違いの直前も授賞式のレポートに忙しく、
舞台袖でツイートしている姿を激写されており
それで封筒を取り違えてしまったらしいです。
2人は授賞式に永久に出入り禁止、
殺人予告まで来ているそうです。
(片方は巻き添えでお気の毒ですが)SNSはほどほどに……。

大統領選のあと色々あったので、
今回はそれを受けたスピーチが散見されました。
アメリカが分断されようとしている今こそ、という感じの。
外国語映画賞を受賞したアスガル・ファルハーディー監督が
イスラム教7カ国からの入国を禁じた行為に反対の意を表明するため
出席をボイコットして代理のかたがスピーチを読み上げられたりもしました。
「世界を自分達と敵に2分するのは恐怖を生み出す」という内容でした。

授賞式の演出としては
出演者の多くが有色人種の「ムーンライト」が受賞して
最後に監督が人種の垣根を越えて云々っていうメッセージを発して
わー!って盛り上がって終わる予定だったんだと思いますたぶん。
でも舞台上の人たちが可能な限りフォローなさってたとはいえ
残念ながら本当にグダグダになって終わったので、
10本くらい首が飛んでると思う…。
(プライスウォーターハウスクーパースは「誰もクビにしない」と言ってますが)

監督賞をチャゼル氏が受賞した後で
スタジオゲストの大友監督が「腹立つわあ!」って仰ってて
「えっなんで!?」って思ったんですが、
若くてイケメンでハーバード大出身で
最年少アカデミー賞監督賞受賞しやがって腹立つ!という事かな…?
と思いました。
それはそれとして今回の「ラ・ラ・ランド」で作曲賞受賞した
ジャスティン・ハーウィッツ氏は、
チャゼル監督の大学時代のルームメイトっていうのがかわいいですね。

今回の司会はジミー・キンメルさんでした。

キャプアメ「Intermission」アップ





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2017/03/15(水)

映画かんそう
「モアナと伝説の海」

監督はロン・クレメンツとジョン・マスカー、
リトル・マーメイド、アラジン、ヘラクレス、
トレジャー・プラネット、プリンセスと魔法のキスのコンビです。
脚本も同じくロン・クレメンツとジョン・マスカー、
あとタイカ・ワイティティ、ジャレド・ブッシュが参加してます。
タイカ・ワイティティは「マイティ・ソー3」に抜擢された監督です。
なにやってんの監督!?

南の島の長の娘であるモアナは何不自由なく暮らしていたが、
サンゴ礁の向こうへ出てはならないという決まりに不服を持って、
いつも外洋への冒険を夢見ていた。
幼いころから聞かされてきたおとぎ話、
盗まれた女神テフィティのハートと、それを奪った半神マウイ、
悪魔テ・カァが現実に存在し、
海の生命に死が広がっていると知った彼女は冒険の旅に出かける、という話。
ディズニーアニメで十代後半以降の女性主人公で作中歌が歌われる形式で、
同じ年頃の男性(王子様)が出てこなかった初めての作品じゃないかなこれ。
(メリダはディズニープリンセスだけど、ディズニーアニメじゃない)
あとプリンセスって言われて否定してた。

メインテーマの「How Far I'll Go」がとてもいいです。
サビの旋律も素晴らしいけど、
モアナが躊躇い迷っていた期間を表現するようなBメロ部分が良かった。

内容ばれ

マウイの過去や心情を、セリフや回想ではなく
動く刺青で表現するというのは実にスマートなアイディアでした。
最後ニューキャラクターが増えたところで、ぶわわわってなった。
(マウイってポリネシアの伝説の英雄なんですね)

モアナは最初はガッツはあるけど何もできない女の子だったのが、
どんどん航海技術を身に付けて船乗りになっていく過程が好きでした。
あとがっしりした健康的な足や胴体、ふわふわの髪とか、
最先端の技術とセンスが溶け合った感じ。

いかにもプリンセスのお供風の豚の子がお留守番で、
知能が若干不安なヘイヘイが付いてきてびっくりしたんですが、
最後までいい味でしたねあの子。
しかしグッズは圧倒的に豚の子推し展開…。
私はむしろココナッツ海賊たちのフワフワしたなにかがほしい…。

EDにレック・イット・ラルフがいたのを見つけた。

併映ショートフィルム「インナー・ワーキング」
人間の1日を内臓から描くという面白い試み。
でもなんていうか私は、ラストで幸福の記号としての女が降ってわいて、
ハッピーエンド〜!っていうのが苦手で…。
ディズニーショートフィルムはこの形式が多く、
男性の来歴も描かれてないのならいいんですが、
時間がないから本当にアイテムみたいな扱いで、うーん、って思います。
(「南の島のラブソング」とかすごく苦手)

あと日本の平均的会社員の感覚からすると普通に起きて出勤するだけで
どんなけストレス溜めとんねん…という感じ。
海で遊んでいる人はその日は休日でも普段は働いているだろうし、
サングラスを売っている彼女も、主人公と同じく勤労してるんだよ。







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2017/03/16(木)

ルサンチマン系創作物ともいうべきパターンがあるように思う。
(ルサンチマンは恵まれたもの、強い者に対する恨み僻みの感情、と私は解釈してます)
漫画でも映画でも小説でも、同じ人が原案なのかな…って思うくらい
似通ったところが複数ある。

主人公は容姿その他スペックが残念仕様の男性で、
大抵は性格が少し悪い、またはねじくれている。
登場する容姿のいい男女や、お金持ちの男女はものすごく悪く描かれる。
(ヒロインだけは別枠で天使!というパターンと2つに分かれる)
暴力シーン、女性への性暴力シーンが多い。
災害やその他の理由により社会の仕組みが破壊されるか、根底から覆る。
なぜか動物には視点が優しく、酷い目に遭わないケースが多い。

自分を認めなかった社会と女に復讐してやる!という
エネルギーを作品から強く感じますが、
上記のような理由で実際に女を殺したり、
無差別に殺したりする人は世界中にいるので、
作品で昇華するのはむしろいい事だとは思います。

ディズニーショートフィルムに書いた感想ですが、
幸せになるには女が必要!
時期がきたら適度にかわいくてやさしい女の子(異性)が現れてハッピーエンドだよ!
っていうああいう物語、あれは呪いだからそろそろやめた方がいいのでは…って思います。

一生つきあえるような気の合った友達を作るのは難しくて、
それはコミュニケーション能力や人を思いやる力、
相手を楽しませる能力が必要で、当然努力が不可欠です。
女の子(異性)とお付き合いするというのも全く同様なので、
ありのままの自分を理解して愛してくれる、
かわいい女の子(異性)は、突然降ってこないけど、
でも努力が面倒だったら1人でも楽しく生きていけるよ!
っていう物語が、もっと増えるべきだと私は思いますよ。




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2017/03/17(金)

微妙に昨日の続き

幸せの記号である「女」がたくさんほしいけど、
内面を磨いたり、思いやる力を伸ばしたりする効率の悪い事はしたくないよ!
最小限の労力で「女」をいっぱい集めたいよ!
あるいは「女」は男の真面目さや誠実さなんか全然見てくれずに
金持ちの男やイケメンの男にばかり群がるよ!
というニーズに対して生まれた、
大丈夫だよ!こうすれば簡単に「女」をゲットできるよ!
「女」は全然こわくないよ!すぐに騙せるよ!
というノウハウが「恋愛工学」ですが、
この単語をSNSで見掛けてから数年間、うまく考えをまとめられずにいます。
(ゲームの流れ作業的にタスクをこなして、
まさにゲームの捕獲的に様々な女性をゲットするメソッドです)
好ましくないな……っていうのは大抵の女性が感じると思います。
しかし女性への尊敬を全く欠いているけれど、犯罪行為という訳でもない。

これを活用するタイプの人は、たぶん尊敬や思いやりを身に付ける事は一生ないだろうけど、
形だけある振りをするのってどうなんだろう、いいのか悪いのか…とか考えると
ぐるぐるしてしまいます。

なのでとりあえず「女」を手に入れないと幸せじゃない!敗者!惨め!
って追い詰めるのをやめてみてはどうだろうと思った次第です。




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2017/03/18(土)

色々感想

ジャンプ新連載「Dr.STONE」は文明のないところで21世紀の知識を使って
状況を打破していく、なろう系の亜種かー。
読みきりは、追われている月の皇女を助けて少年が無双とか、
設定があまりにもクラシックすぎる…。

約束のネバーランド(ジャンプ掲載)
お前がママになるんだよ展開ですよね?それ以外ないよね?

サモナー
シリアス展開の頻度が増えてきた。
しかし面白いのにこの順位は一体。

銀英伝(ヤンジャン掲載)
ジェシカが出てきた。
そういえば「スタジアムの虐殺」って市民側の死者
2万人という設定で、血の日曜日事件とか、
天安門事件とか目じゃない大惨事だったのか…
というか、大量破壊兵器を使わないと2万人は無理な気がする。

キラキラ☆プリキュアアラモード
5人目にすごいひときた。
主人公がドキドキする、お隣の爽やかイケメンのお兄さん…
だと思っていたらお姉さんだった!変身アイテムはチョコレート!
能力は犬だから嗅覚が鋭いよ!みたいな…。
 
最後に「動物にチョコレートをあげてはだめ」って
ちゃんと注意してたのも好感度高い。

キューレンジャー
兄に村を焼かれた系イケメン暗殺者出てきた。
しかもダブルスパイ。ニチアサが本気出してきた。
気が早いけど、実はお兄さんは悪人じゃないんじゃないかな…。
(サスケェ……)



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2017/03/19(日)

映画かんそう
「ストレイヤーズ・クロニクル」

人間の能力を伸ばす極秘裏の実験で、
片方は遺伝子の操作、片方はストレスを与えることによって、
様々な特殊能力を持つ子供たちが生み出された。
彼等は短命で、生殖能力がなく、生き残る道を模索していた。
彼等は2人のリーダーに導かれ、それぞれの目的のために
戦うことになる…というあらすじ。

2つのチームのリーダーを、岡田将生さんと 染谷将太さんが演じます。
彼等の演技はよかった。

原作の小説家さんか監督が、「X-MEN ファーストジェネレーション」
を好きなんだと思う。片方車椅子だし、
音楽に載せて画面分割特訓シーンがあったし。
でも残念ながらあんまり面白くなかった。
予算が違うとか役者の能力が違うとかもあるでしょうけど、
それだけが理由じゃないと思います。

内容ばれ

あの悪い人、奥さんが公園で自殺して、
彼女が失血死するまで誰も助けなかった!人間滅びろ!
というようなこと言ってましたけど、
奥さんが自殺するまでケアしなかった自分を罰しないのは何故なのか。
そして周囲の誰も「八つ当たりですぞ」って指摘してあげないのは何故なのか。
優しいから言わないという設定なのか、
話を考えた人がガチで「周囲が悪い!!!」って思ってるのかどっち。
他罰的なところが相棒にでてくるテロリストみたいだなって思ってました。




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2017/03/20(月)

映画かんそう
「ドラゴン×マッハ!」

トニー・ジャー主演なので見に行きました。
冒頭で「殺破狼II」って出て、「!?」ってなりましたが、
「SPL 狼よ静かに死ね」という映画の続編なのですね。
知らなかったので見てないのですが、特に分からないところなどはなかったです。

香港で臓器売買組織へ潜入捜査をしていた捜査官は素性がばれて
タイの刑務所に犯罪者として収監されてしまう。
その刑務所の所長は臓器売買にも関わっており、
捜査官は絶体絶命だったが、正義感の強い1人の看守が事態を怪しむ、というあらすじ。

主にアクションを見に行ったのですが、意外にお話もちゃんとしてました。
ただ、偶然に適合したドナーでした!っていうのは「オイィィィ!!」ってなりましたけど。
トニー・ジャーさんの蹴りは重そうで、なおかつ綺麗なのがよい。
あと「イヤーッ!!!」っていう掛け声がグッとくる(notニンジャスレイヤー)。

ラストバトルに見応えがあって、よく組み立てられてました。
ラスボスの回避能力がすごくて、
普通なら確実に仕留めてる!というような攻撃でも全部かわしてた。
実力差のある相手との対戦格闘ゲームで、強攻撃を全部かわされまくってる感じ。

兄弟とか、所長と社長とか、微妙に腐ホイホイな感じの人達がいました。
所長はどう見てもカンボジアの人には見えないけど、
移住してからフェイスマッサージと美白頑張ったんだね…。





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2017/03/21(火)

映画かんそう
「プリキュアドリームスターズ!」

今回初めてプリキュアが全員参加から2つ前のシリーズまでに変更され、
登場するのも12人までとなりました。
お気に入りのシリーズキャラクターが見られないのは残念ですが、
登場シーンが短縮されたことによって尺が確保され、
ゲストキャラクターの掘り下げが丁寧に出来るところ、
敵を極端に巨大化させたり大量に出現させなくてよくなったところなどの利点があります。

それと今回は、プリキュア達の存在する世界が通常のセルアニメ、
異世界「桜が原」が3DCGで描かれてました。
まあEDで見慣れているのであまり違和感はなかった。

異世界から来たサクラという少女に、助けを求められたプリキュアアラモードたち。
サクラは「スイーツ」「鍵」「宝石」を持つ人を探さなければならないらしい、というあらすじ。

内容ばれ

ゲストキャラクターの2人は親友同士で、
片方が洗脳されて敵の手先になる訳ですが、
お約束の仮面キャラクターです。
仮面がとれて親友だと気付いたり、洗脳が解けかけて再洗脳されたりと、
こいつはワクワクもんだあ!な見せ場が一杯です。
あと常に抱き合って鼻コツンしていても違和感がないように
片方を獣人にするという手法は天才現る!と思いました。
(洗脳された状態だと美少女です)

あきらさんは、ゆいちゃんを壁ドンしていました。
さっそく視聴者の女児を虜にしているようですが、
やっぱりこういう路線なのだな、あきらさん。
あとリコちゃんは、ギャグキャラクター路線になるみたいだった。
というか魔法つかい組は最終回の年齢じゃないので、
まだ放映中の時間軸なのではないかなあれ。







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2017/03/22(水)

映画かんそう
「ひるね姫〜知らないワタシの物語〜」

岡山で自動車工場を経営する父と
2人で暮らしている主人公の女子高生は、
最近よく夢を見るようになる。
それは魔法少女の夢で、幼い頃に父が語ってくれた物語だった。
しかし父は突然逮捕され、家には見知らぬ男達が何かを探して不法侵入し、
彼女の生活は一変する。
どうやら彼女が幼い頃に亡くなった母に関係があるらしかった…というあらすじ。

新海監督は、鬱やアンハッピー要素を弱めて大成功しましたが、
神山監督もSF要素を弱めて女子高生の冒険と家族の絆で勝負してきました。
監督のこれまでの映画作品の中で一番好きです。
(攻殻は原作原理主義、東のエデンはTVシリーズが好き、009は大失敗)
それでもテクノロジー要素や巨大ロボガチ戦闘シーンなどがあるのですが、
清々しいくらい予告ではカットされていたので、
やっぱり非オタクの客はSFや巨大ロボは嫌いなんだな…と思った次第。
なんとか口コミで流行って、多数の非オタクの人が見に行きますように。

内容少しばれですが、現実の人がいつの間にか夢のなかの扮装をしていたり
夢の中の人が現実っぽい単語をチラっと言うところとか、
2つの世界が混ざり始める、ああいう演出好き。

ねたばれ

「幼いころからお父さんに聞かせてもらっていた
魔法少女の物語の主人公が、実は自分じゃなかった」
っていうのが、ちょっとしたサプライズになっているのですが、
途中で「んー?」って思ってたところが幾つかあったので
(現実では祖父なのに、夢では父親になっているとか)
気付いた時に結構カタルシスがありました。

SNSでの炎上を、魔法世界では黒い無数の鳥と
そのさえずりで表現していたの良かったです。禍々しかった。
(声の古田新太さん上手かった!悪いやつだけどとぼけた味もあって)
あと神山監督の萌えの、無機物に魂と意志が宿るやつ。

EDで退職後のお母さんが一通り流れましたけど、
もしかして自動運転の実験中に亡くなったの…?
というかあれ公道でやってもよいもの…?






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2017/03/23(木)

映画かんそう
「SING/シング」

ショービジネスの世界と、歌を愛する心と、挫折と希望を
動物たちの演技でコミカルに見せるアニメーションです。
声を演じるのはマシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、
セス・マクファーレン、スカーレット・ヨハンソン、ジョン・C・ライリー、
タロン・ エジャトン等々。
彼等が揃って天性の歌唱能力を持った動物たちの歌を歌うのですが、
歌手かよ!!っていうくらい歌がうまい。びっくりしました。

子供の頃から夢みていた劇場のオーナーになれたコアラ。
しかしヒット作に恵まれず、考えた彼はオーディションを行う事にする。
しかし事務員のミスで、
賞金の1000ドルが、100000ドルと記載されてしまい…というあらすじ。
スカヨハがうまい!本当に十代みたい!
タロンくんもうまい!天使の歌声!
セス・マクファーレンは歌謡ショウそのままの歌声だし、
あ、でもさすがにゾウの中の人は歌手だ。

内容ばれ

オーディションに来た歌手の中に日本の女の子のグループがいたのですが、
なるほど国外の人から見た日本のアイドルグループってああいう風なのかと思いました。
個体差がなくてニコニコキャッキャしていて、英語がしゃべれない。
でもなんか楽しそうではあった。
歌っていた歌は、きゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」と「こいこいこい」。
栗鼠だと思ってたけど、調べたらレッサーパンダだった。

お子さんが沢山見に来るだろう作品のわりに
全体のモラルがちょい低めなのは気になりました。
コアラは賞金の額が違う件を秘密にしてるし、
ネズミはわりとろくでなしだし、
ゴリラくんは保釈金が必要になったら間を置かず事務所から金を盗もうとしたし、
強盗の親父に至っては息子と和解するため脱獄してきたのをいい話として演出しているし、
そのへん引っかかったのですが、まあこれは多分ディズニー映画が続いて
私の基準がモラル高いめになっていたせいでしょう。

そのなかではコアラの親友の羊くんの人柄が光っていました。
行き場のなくなった友達を家に置いてあげて、
一緒にパンツ一丁になって洗車してあげるとか…。
コアラが洗って、羊がふき取るって、なんか一攫千金の匂いがする…。








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2017/03/24(金)

映画かんそう
「3月のライオン 前篇」

家族を交通事故で失った主人公は、
父親の友人の棋士に内弟子という形で拾われ、
成長して史上5人目となる中学生棋士となった。
義父の家族と折り合いの悪かった彼は中学卒業を期に独り暮らしを始める。
生活の全ての時間を将棋に費やし、孤独だった彼だが
ある日、川本家の3姉妹と知り合い、生活が変化していく、というあらすじ。

原作だと、開始段階で零くんと3姉妹は出会っていて、
最初の頃の話は回想されてましたが、
映画では零くんが家族と死に別れたところから始まって棋士になり、
そしてあかりさんに拾われるという、時系列順で話が進んでいました。
幾つか対局を省いて、ひなちゃんの初恋エピソードをカット、
6巻の新人戦の内容をちょっと盛って終盤に挿入、
ラストは島田さんと宗谷名人の対局で終わってました。
だいたい4巻くらいまで。

内容ばれ

漫画の国から来た俳優、神木さんはいつものクオリティでした。
あのひとはどうしてあんなに漫画なんだろう。
あと佐々木さんもコマから抜け出たように物凄く島田さんでした。
髪はフサフサだったけど…。ヅラのCMには呼ばれそうもないけど…。
香子おねえさんは、あんな人が家にいたらそりゃあ色々狂うよ…って感じでした。
えーと、伊藤英明さんの後藤さんは、漫画に似てるというよりともかく色男でした。
色男だから画面にずっといてほしい感じ。
宗谷名人はちょっとちがう…んじゃないかな…
「聖の青春」のほうがまだ近い…。
染谷さんの二階堂君は、似すぎていて染谷さんだと気付かなかった。
心配になって検索したら特殊メイクだったよかった。

零くんの川のそばのおうちが、わりと川がライトアップされていて
キラキラして綺麗でした。
あと川本家の内装がとても良かったです。
あれ実際に使用されている家をそのまま貸してもらったのでなければ
かなりの頑張り。
あかりさんのバイトをしているバーのお店の規模が10倍くらいになっていて、
もはや本気で家計のためにホステスやっているように見えました。

そもそもの出会いのきっかけ、泥酔する零くんですが、
色々まずいのか先輩に無理矢理飲まされたのではなく、
自分からジュースと間違えた?やけになった?どっち?
っていう演出で飲んで、
あと最後に念入りに「未成年の飲酒は犯罪で、実際のお酒は使用してません」
ってテロップがありました。大変ですね…。

後篇はクズ父と、ひなちゃんのいじめをやるみたいです。
えっ!将棋をやっている尺はあるのかな!?
というか、上エピソード2つ、どっちも私が超苦手とする話なので、
どんなラストになるか気になりますが、後篇は残念ながら見に行けない…。






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2017/03/25(土)

色々感想

相棒15(最終回)※ほめてません
えー!なにこれきもちわるい話!

仲間さんに子供がいる事がおおやけに→
偉い人が集まってつるし上げ「父親は誰だ」→
父親はロシアのエージェントだった→
偉い人が再度集まってつるし上げ「国を裏切るのか」→
暴行されたうえでの妊娠でした→
本当か!?合意の上だったんじゃないのか!!
……うわー、これもうミステリーじゃないしサスペンスでもないよー。
中高年向けドリテロリストが消えたと思ったら2時間セクハラ学級会かー。

こんな下世話な話に右京さんが首を突っ込む理由もかなり苦しいし、
その情報を弄ぶことで、幼い娘さんが苦しむという冠城さんの指摘に、
「想像が及ばないのならば、黙っていろ!」
って右京さんが怒鳴るのですが、
冠城さんの指摘はもっともで、誰かを傷付ける発言ではないのに
自分が侮辱されただけで、花の里で女将さんが委縮するだろうに、
そこで怒鳴るの?右京さん更年期なの?って思いました。
つまり頭の悪いやつは口を閉じてろって事ですよね。
右京さんらしくない…。
それに女児の将来を棒に振ってもいい大局に関わることとは思えないし…。
なんだろ、実はロマノフ王朝の末裔だった!とかそういうやつかしら…。

カイト君が出ました。
あと貼られていたシールのプリキュアの放映年度で、
カレンダーの西暦を右京さんが推理するシーンが話題になりました。
画像検索して、1年で切り替わるプリキュアのシステムを
瞬時に学習したのはすごい。

バイプレイヤーズ
過去に撮ったフィルムに、映ってはいけない物が映っている…
という急展開。もうそろそろ終盤ですね。

エレメンタリー4
グレッグソン警部がホームズ父に、「2人を傷つけたらただじゃ済まない」
みたいな警告を!前から思ってたけど、ちょっとお父さんみたいだ。

鉄血
いまどの陣営もオルガに死なれると微妙に困るというか、
秩序のもとで処刑したいんじゃないのかな…
え、いや私はまだシノからして生きてるんじゃないのって思ってますけどね!!

小林さんちのメイドラゴン
黒髪長髪のドラゴンくんは飼い主より背が低い!!
それで飼い主くんは冬コミに出て新刊完売したそうです。
あんなに多忙なのにいつ原稿を描いてるんだろうあのひと…。


(明日に続く)




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2017/03/26(日)

(続き)

HiGH&LOW g-sword(マガジン掲載)CLAMPさん
連載スタートしました。頭身低い感じのかわいいデフォルメ系なの?
まだよく分からない感じです。
ハイロジャンルで二次活動中の方は戦々恐々でないかと思う。

宝石の国(アフタヌーン掲載)
月人の説明で全容が見えた感じ(あれが嘘でなければ)。
金剛先生、機械なのか…?僧侶の服装をしているのも理にかなってる?
全自動お弔いマシーンなのか?

遺族が法要を行って、死者の成仏を助けるというのは仏教のお約束だけど、
そうか、同族の生者に弔ってもらえないと魂が分離できないということは、
月人は元はみんなぼっちの人間か…。

波よ聞いてくれ(アフタヌーン掲載)
「道内の男という男をブッ殺して北海道をかつての黒松内町のような女の国にしてやる!!」
相変わらずミナレさんのセリフ、キレッキレで全部書き写したいくらいですが、
ミナ・レってアイヌ語で「笑わせる」なのかー!

「誰かを笑いモノにするんじゃなくて、自分が恥をかいて起こる笑いが一番尊いよ」
ってセリフがありましたが、考えてみれば沙村さんのギャグは
おかしなひと、おかしな言動を他人が笑うのではなく、
何ていうか自ら取りにいっている感じがする。

聖おにいさん(モーニングツー掲載)
ロールスロイスのフロントグリルってパルテノン神殿がモチーフなのか…。
えっ…?そうかな…?(見比べる)

舞妓さんちのまかないさん(サンデー掲載)
キヨちゃんが、初めて髪を結いあげて夜に眠れないスミレちゃんのために
朝から仕込んだ甘酒を夜中にふるまってくれる話だった。よかった。

これを読んでいる小学生男子には、
「僕も大人になったらこんなかわいい子にご飯を作ってほしい」
じゃなくて
「あの漫画では落ち込んでいる人をこんな料理で励ましてたな、僕も作ってみよう」
という方向で影響を受けてほしい。

1話ためし読みです
https://www.sunday-webry.com/websunday_samples/maikosanchinomakanaisan/

ジャンプ藤巻忠俊さんの新連載、
やっぱり長期連載していた人の漫画は無条件でおもしろい。
コミュニケーション能力に問題のある天才のお話みたい。





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2017/03/27(月)

読書かんそう
「ハリー・オーガスト、15回目の人生」

面白かったです。ジャンルとしては変則系の時間もの…?
1919年に私生児として生まれたハリー・オーガストは、
人生を終えると自動的に誕生からやり直すという能力を持っていた。
世界にはハリーと同じ能力を持った人々が多く存在し、
彼等はクロノス・クラブという組織を作って互いに扶助し合っていた、というあらすじ。

幾度も繰り返されるハリーの人生と、積みあがっていく奇妙な思い出、
両親や養父母への複雑な感情、20世紀初頭の世界情勢が書かれます。
あまり物語、読書慣れしてない人向けの小説ではないです。
転生の法則とクロノス・クラブの相互扶助方法については
分かるやつだけついてこい!というクールな描写。
そしてハリーはやがて運命の宿敵と出会います。

内容ばれ

…私、ラストで転生の法則を使ってなにか大きなどんでん返しがあると思ってたんですよ…。
違った…BLだった…めっちゃ壮大な…。
終盤から加速してBL。すごい切ないBL。
私はあまり片想いには萌えないのですが、
ヴィンセントの、ハリーへの妄執は、気が狂ってて醜すぎるあまり
一回転して綺麗なもののように感じた。
ある意味、吸血鬼の物語の亜種のようにも思えた。
アン・ライス女史のヴァンパイア・クロニクルズ的というか…。

真面目な感想としては、ハリーの淡々とした性格と
ユーモアのある感性による世界の描写が好きでした。
淡々と人を愛したり、淡々と人を殺したり。

ラストばれ

それでヴィンセントの想いは一方通行で、
ハリーは全然気付いてないんだと思ってたのですが、
ハリーのほうも「関係を持ちかけられたらどうしよう」とか考え始めて、
「もし誘われたら、(略)さんざん罪悪感をアピールしてから身を任せる」
とかいう結論で、OKなのかよ!!自分が受なのかよ!!
って大声でツッコミたかったです。
いや、なんか、執着されてるのに気付いてたんだねハリー…。
愛し狂ってるひとと、愛されている人が勝負したら、
前者が不利なんだからそりゃ負けるよ…。





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2017/03/28(火)

映画かんそう
「パッセンジャー」

移民5000人を乗せた宇宙船アヴァロン号。
乗客は全員120年間冷凍睡眠し、目的地に到達する直前に目覚める筈だった。
しかしポッドの故障によってエンジニアのジムだけが目覚めてしまい、
彼は無人の船内をさまようが、やがて今後90年間1人で生き、
孤独のうちに死ななければならない自分の運命を悟って狂乱する、
というあらすじ。
SF7割、ラブロマンス3割くらいかなと思っていたら、
ラブロマンス8割、SF2割だったでござる!!

この脚本を書いた人は「プロメテウス」の脚本も書いているのですが、
技術部分がダイナミックすぎてSFが好きなのか嫌いなのかよく分からない…。
でもとりあえず宇宙船にはバスケ!というこだわりと、
アンドロイド萌え属性があるのは分かる。

ラストばれ

アヴァロン号内の内装が良かった。
豪奢な巨大建築物の中を1人の男がさまよってバーに辿り着き、
人間じゃないバーテンダーと会話するのは「シャイニング」を思い出した。
バーテンダーのアーサーは、限りなく人間らしくバーテンらしい発言ができるけど、
でもイレギュラーな問いかけにはふさわしい返答ができず、
結局は人間ではない感が滲み出ているのが良かった。
それでも人間が愛着を持って大切に扱っているのも。

「インターステラー」のお蔭で重力ターンが説明なくても分かった!
でも「火星の人」を読んでいるので、食糧問題が気になって仕方なかった。
90年分の食糧…それはラストシーンで自給自足を匂わせているのかもだけど、
施設の老朽化や、自作できない消耗品、たとえば医薬品や交換パーツ、衣料は
どうしてたんだろう。

演技が大変良かった。
ジェニファーのあの恐怖の演技。そして
「よい選択をされました」ってアーサーに言われたときの、
悪い事をしたと自覚している犬の目をしたクリス・プラット。
あと、オーロラが宇宙服を着る前にドレスを脱いだ時の
「はわわわ!」って顔が職人芸だった。可愛かった。

自殺にしろ埋葬にしろ、死体が残ってなかったら
訴訟がやりにくいので船内に残した方がいいのでは…と思いました。
これどえらい大事故だし、モリモリ賠償金がぶんどれると思うんですよね。血族が。
というかメンテナンス係として低料金クラスの客を1人起こすのは
元より織り込み済みで、契約書の末尾のほうに豆字で書いてあったのを
主人公が見逃したのだと、予告段階では思っていました。
(船員の居住空間のドアがあれだけ頑丈に作られている理由が謎)

関係ないですが船外キャッチはFF8のリノアキャッチゲームを思い出しました。
あと準光速30年の距離の電信が約60万円で送れるのは安い気がする。

よくなかった点

この話、オーロラが美貌ゆえに性犯罪の被害に遭ったようなもので、
種類としてはマイルドな拉致監禁なのですが、
あの結びでは、それでも犯人を愛する事ができれば幸せになれる、
最初は犯罪で始まっても誠意さえ尽くせば愛し合える、
と言っているにも近しいので、残念ながら私はアカンかったです。
孤独のあまり魔が差すというのは誰しもあるかもしれないけど、
真実を知らない状態のオーロラにノリノリで
プロポーズしようとしてたところが受け付けない。
クリス・プラットは好きな俳優さんなので、
嫌悪感が若干軽減されたのは助かった。

レストランに書いてあった「幸せ遠征」は
NICE TRIPとかを自動翻訳したのだろうか…。






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2017/03/29(水)

漫画かんそう

「竜と勇者と配達人」1巻
グレゴリウス山田さん

駅逓局の配達人をやっているハーフエルフの吉田さんが
土地の権利問題や、竜を倒す勇者や、狩猟権や、
様々な問題や仕事に体当たりで挑むファンタジーです。
題材には中世欧州に実例があり、
末尾にコラムが付いているのが嬉しいサービス。
SNSで話題になって、買おうと思った時には品切れ状態で、
Amazonでどえらい高額になっているのを横目に見ていました。
増刷がかかったらしく通常価格で購入。
竜狩りとそれにつき従う様々な職種の人々による行軍(モデルは江戸時代の捕鯨)
羊皮紙の使い方、人員増加による給与の低下に苦しむ魔道士、等々
情報がいっぱい詰まっていて面白かったです。


「四ツ谷十三式新世界遭難実験」1巻
有馬慎太郎さん

近未来、天才ではあるが悪魔のような性格の義兄、十三に呼び出された正宗は、
妹や他の連中と共に異世界に飛ばされる。
奇妙な姿をした危険な生物が横行するその場所で、
彼等は生き残りをかけた冒険を始める、というあらすじ。
「レベルE」を彷彿とさせる、という評価が多く読んでみました。
しかし「レベルE」に似てると言うよりは、
バカ王子とクラフト隊長に似ているキャラクターが
同じような掛け合いをする、と言った方が正確かも。
私が「レベルE」のどこを好きかって、それはキャラクターの個性と
面白い掛け合いもそうなんだけど、SFになったり戦隊ものになったり、
野球サスペンスになったりホラーになったりする幅の広さなんですよね。
「レベルE」でハードルが爆上がりしてしまった…。





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2017/03/30(木)

映画かんそう
「キングコング 髑髏島の巨神」

まあ私も族の皆さんがバイクで家の前にやってきて、
大ボリュームで音楽をガンガンかけて、
爆竹を鳴らし始めたら、投石器で岩をぶつけたくなるかもしれない。
そんな感じで1973年、嵐に覆われた謎の島、
髑髏島へ調査のためにむかった科学者と護衛の軍人たちを
巨大なゴリラが襲う!というあらすじ。

ホラー映画みたいに出るぞ出るぞ…っていうタメがなくて、
バカーン!といきなり殺されるので、
怖がりさんでも案外見られるかもしれません。
ただし当たり前ですが死に方は残虐です。
人間がゴミのように死にますが、後味はそんなに悪くないかも。

内容ばれ

怪物の口の中に人が落ちて顎が閉じる瞬間に
サンドイッチをガブ!ってやる映像に切り替わったり、
自動で焚かれる設定になったストロボを握ったまま呑みこまれたひとが、
食道から胃に落ちていくのが光の位置でわかったり、
仲間のために怪物の腹の中で自爆する覚悟で立ちはだかった人が、
怪物の尻尾でバーンって遠くに飛ばされて爆発したり、
全体的にブラックだなー、って思いました。
フロントガラスのマスコット人形がピコピコするの、流行ってるのか…?

無能な、もしくは冷静さを失った指揮官のせいで
人がどんどん死んでいくのはちょっと苦手なんですが、
まあこいつは100%死ぬよ!って雰囲気が伝わってきたので
我慢しました。
それにしても何を見てもサミュエル・L・ジャクソンが出ているので、
実は彼だけCGじゃないのか実験的に…?という気がしてきました。

コングさんは大変かっこうよかったです。
どんな転び方をしたらそんなに鎖がからまるの…?っていう、
案外ドジっ子な所も含めて、髑髏高校を守る愛され番長って感じでした。
スカルクロウラーは、自分と同身長のやつと戦うのか…
殺す気で向かってくるボルゾイと素手で殴り合う感じか…無理…ってなりました。
でもモーニングスターとバットがあれば勝てるかも…。

サブストーリーに強烈な萌えがあったのですが、
殺し合っていた米兵マーロウと日本兵グンペイが、生き残るために協力し合い、
何十年と共に過ごし兄弟の誓いを交わし、
もうすぐ脱出という時に片方が死ぬとか!
グンペイの遺品の日本刀をマーロウ持ち歩いているとか!
教えてもらった日本語を時々話すとか!
ちょっと待って!この部分の話を書いた人出てきて!
ポテンシャル秘め過ぎでしょう?誰!

エンドロールの遊び心がすごい。モス…キングギ…ゴジ…。
極めつけは咆哮。監督は日本のオタク文化にすごい影響を受けたそうです。

エンドロール後にわりと重要な映像があるので見た方がいいです。




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2017/03/31(金)

映画かんそう
「ヒメアノ〜ル」

監督 吉田恵輔
原作 古谷実

スルーしていましたが、2016映画ベスト10に
本作を入れている方が散見されたので見てみました。
久しぶりの「好きではないが優れているのは分かる作品」でした。

清掃会社に勤務する岡田は変わり者の先輩安藤に、
カフェの店員に片想いをしているので、後押しをしてほしいと頼まれる。
皮肉なことに岡田はその店員ユカと、それをきっかけに親しくなるが、
彼女はストーカー被害に遭っており、彼女を付け回す男は
偶然にも岡田の同級生だった男、森田だった…というあらすじ。

誰かがサイコパスだという知識はあったので、誰だろう…と見てましたが、
森田の会話で「あ、このひとかー」ってなりました。
短いやり取りなのにすでに矛盾があって
それを指摘すると「そんな事言ってないよ」って真顔で言う。
たしかに、こういうひと、リアルでいる…という気がしないでもない。
なるべく関わらないようにするけど…、
ああいうのは喋るそばから忘れちゃうせいなのか、
うまいこと騙してやったぜ!って内心思ってるのか、
どうなんでしょうね。

ムロツヨシさん演じる安藤先輩のあの何とも言えない風味のお蔭で
かなり見終わったあとの絶望が軽減されたように思うので
キャスティングに感謝です。

内容ばれ

他の人はある程度仕方ない部分はあったけど、
あの電話でちょっとdisった通りすがりの女の人が
後をつけられて自宅に押し込まれて性的暴行、殺害って気の毒だった。
女性は帰宅時に本当に気を付けましょう。
あと帰宅したときに見知らぬ人が家でご飯を食べていたら
誰か知らないけどとりあえず殺す、これくらいの覚悟でいきましょう。

強請られてたカップルが、共謀して殺害に行くところ、
あり得ないグダグダぶりで、ちゃんと予行演習しようね…って思った。
あそこでうまくいってたらよかったのになあ。

「残穢」の一部分といってもいいくらいの負の連鎖で、
本当に救いがないです。

明日はエイプリルフールですが、特に何かする予定はないです。




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