10月日記

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2016/10/01(土)

色々感想

真田丸
父上とのお別れ回。村民同士の争いに策を授ける時に
昔の覇気が一瞬戻るんだけど、我に返って黙ってしまうところ良かった。
孫に隠し武器を使った喧嘩の方法を教えるところも。

きりさんに対する「お前はずっといるな」って台詞沁みます。
他のひとはいなくなっちゃうもんね。
戦への心理的準備が少しずつ整っていく感じ。

とと姉ちゃん(最終回)
花山さんが「生涯現役でいたいんだ!」って言って
妻や娘やほかのみんなに駄々をこねるところ、
ちょっとこてつさんっぽいなって思いました。

出版社の話という事で、静山社もいつか
朝ドラになったりするのかしらって思いました。

仮面ライダーゴースト
私の平成ライダーワースト3に入るかもしれない。
なにが悪いというより、印象が薄い…?
登場人物の言っている事がなにひとつ心に刺さってこなかった。
回ごとに主義が微妙にぶれて、イベント消化のために
喋らされている感が強かったせいかもしれない。

毎年思いますが、新ライダーのデザインが見慣れない(笑)

アマゾンズ
1期終了。2期に続く。
主人公たちはアマゾンズを率いて逃避行をするようです。
進撃で言えばエレン達が調査班を離れて巨人側につくみたいなもんですね。

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀
めっちゃ強いラスボスをどうするか→
盗賊の凜雪鴉が、クラスチェンジ前は実は
めっちゃめっちゃ強い剣士だったのでやっつけた。

魔界から蘇ったなんかすげえ強い真のラスボスをどうするか→
殤不患がすげえすげえ強い剣士だったのでやっつけた。

という力技で終わりましたが、なかなか面白かったです。
巻物をフリックで操作したり、あと骸骨と椎茸と口蓋を組み合わせたみたいな
魔界のラスボスのデザインとか良かった。

マギ
わー!ますますつらくなってきた。
これ、神殺し展開くるんじゃないか…ウーゴくん…。

三月のライオン12巻
本誌掲載時の私の感想ですが、
意図は分かるけど、先生と島田さんが運命の出会いをしたみたいに見える、
というの、お分かりいただけたでしょうか…。

明日から鉄血2期ですよー!




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2016/10/02(日)

映画かんそう
「高慢と偏見とゾンビ」

4年前から映画化まだかーまだかーまだかーと言ってきて、
(2012年にはすでに本の帯に「映画化決定!」と書いてあった)
そろそろ疲れて、無の境地に至りつつありましたが、
とうとう公開されました。

珍映画になるか、ゾンビ映画になるか、ラブロマンス映画になるか、
今更驚かないぞ、なんでも来い!と思ってましたが、
意外にバランス良かったです。
後半が原作と違うオリジナル展開でした。

オースティンの「高慢と偏見」の世界と登場人物設定を借りて、
もしあの物語がゾンビハザードを受けたものだったら…?という
アイディアで作られた話です。
貴族階級はゾンビを避けて地方の屋敷に籠城し、
息子、娘には日本に留学させて武術を学ばせるのが流行していた。
ベネット家の5人姉妹は中国の少林寺で修業をして、
見事なゾンビハントの技術を身に着けていたが、
修行の地が日本ではないという理由で婚期が遅れているのを
母親は気にしていた。
そんなある日、ビングリーという資産家の独身貴族が
近所の別荘に越してきて…というあらすじ。

内容ばれ

「娘たちよ!死の五芒星だ!」がなかった…!
そこのところは大変残念です。
隊列を組んで、5人でゾンビを斬り倒していくシーンはあったんです…。
死の五芒星やってくれてもいいじゃん…!
芸者を使用人にしていたり、馴れ寿司が出てきたりとか、あのへんの
馬鹿馬鹿しいところは全部カットしてありました。
キャサリンさまは私の想像より随分色っぽいお姉さまでした…。
(ヘレン・ミレンさまをイメージしていました)

あとダーシー×ビングリー推しの気配を感じました。

池で泳ぐダーシーのシーンが捻じ込んでありましたが、
ドラマ版のあのシーンってそんなに人気なんです…?

別にいいんですが、金具が甘いのか
閉めたドアがビヨーンって開いてきてたシーンがあって、
オイ撮り直せよ!って笑ってしまいました(笑)

別にいいんですがその2。
久しぶりに日本語に聞こえない日本語の台詞を聞いた。

エリザベスと姉のジェーンは、5人姉妹のなかでも超強い一級の戦士なので、
(ダーシーはエリザベスの強さに惹かれた)
ビングリーとダーシーのピンチを助けるシーンが何度かありました。
トロフィーでも足手まとい役でもない、
主人公が戦う理由になるために死んだりしない、かといってゴリラマンでもない、
この映画みたいなエンタメアクションのヒロインがもっと増えたらいいなと思います。





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2016/10/03(月)

映画かんそう
「真田十勇士」

びっくりしたんですが、
冒頭の十勇士が揃うくだりが全部アニメだった…。
ちょっと意味が分かりませんでした。
予算の都合なのか実験なのかは分からないけど、
あれはやっちゃ駄目ですよ…。
十勇士の初登場エピソードと出会いのシーンがアニメで
それ以降が実写って、感情移入が激しく阻害されて
最後までよそよそしい感じで終わりました。
終盤の展開とか結構熱かっただけに残念です。

監督は堤幸彦さん、脚本はマキノノゾミさん。
2014年に舞台化された話の短縮版のようです。
猿飛佐助が中村勘九郎さん、霧隠才蔵が松坂桃李さん。
ところどころ新感線っぽいなあと思ったのは、
勘九郎さんの演技のせいかな?
女忍者役で大島優子さんが出ています。

内容ばれ

幸村が実際は知将ではなく頼りない武将で、
それを佐助と才蔵が陰からアドバイスしてやるのとか、
最後の入れ替わりトリックとか、
クールな才蔵が押しの強い佐助に弱いとか、
おいしいところも多かったんですが、本当に惜しい。

あと大河と同じ武将を扱うのは便乗商法的には正解かもしれないけど、
「真田丸」が三谷さんの本気のエピソードを数十時間重ねて
相当分厚くなっているので、比べるとどうしても薄っぺらく感じられてしまう。

エンディングはその後の話になっているのでお見逃しなく。
ざっと4時間作品分くらいのストーリーが語られました。





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2016/10/04(火)

フレンチを食べに行った時に
デザートに「ババ」というケーキが出ました。
それがもう、おいしいけどすごいアルコールで、
これお酒に弱いひとだったら酔っぱらっちゃうんじゃないの?
っていうくらいの、おいしいけど、
私が酒キツイな!って思うんだから相当だよ!?おいしいけど!
ていう甘口のお菓子でした。(おいしかった)
まあ、アルコールがきつめなのはそのお店のオリジナルレシピのようで、
元は甘口のワイン(またはラム酒)に浸すお菓子のようでした。
家に帰ってから調べたのですが、

歯痛に苦しむスタニスワフがクグロフを食べやすくするため、
甘口のワイン(ラム酒)をかけたのがババの始まりだと言われている
(wikipediaより)

とのことです。
いや、歯が痛いのにクグロフ食べんなよ…って気はします。
スタニスワフさんというのはポーランド国王、
その後ロレーヌ公になったかただそうですが、
フランベしたそのお菓子があまりに美しいので千夜一夜物語を連想し、
「ババ」と名付け、彼の娘がフランス国王に嫁いで、
このお菓子もフランスで人気を博したそうです。





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2016/10/05(水)

映画かんそう
「神様の思し召し」

イタリアのコメディ映画です。
優秀で独善的な外科医の主人公が、
期待していた息子に突然「神父になる」と告げられて仰天し、
誰かに洗脳されたに違いないと、
息子が敬愛する神父に探りを入れるという話です。
息子がメロメロになった神父相手に、
その父親がメロメロにならない訳はない。(遺伝的に)
という感じの中年ブロマンスです。

中年ブロマンスお好きなかたにおすすめ。
ただしラストに関してはちょっと好みが分かれると思います。

おちばれ

教会の修理が終わる頃にはすっかり神父に夢中で、
もういいと言われても来る気満々の外科医がかわいいです。
初めてできたお友達に付きまとう男の子みたいだった。

悩める主人公を、神父がバイクで連れ出して
自分のとっておきの丘に連れてきてあげるところ、
ロマンチックでした。あんなん惚れてまうやろ。

外科医がこれまでの傲慢のツケが来て、
結構散々な目に遭うんですが、
私からするとそこまで酷い事をしていたようには見えず、
たとえばクズ度で言えば「二ツ星の料理人」の主人公などは
外科医の5倍くらいクズなのに周囲皆から愛されて
成功しているので、そんなに外科医の事叩かなくても…
って思いました。

1つ、うーんって思ったのは、
イタリア映画なので、時々ギャグセンスにぎょっとします。
特に主人公が神父に接触するため偽の家族を仕立てるところ、
娘婿が知的障害者の弟を演じるのですが、
私の感覚では完全にアウトで、ドン引きです。

ラストで梨が落ちたのを見て、
外科医が神父の言葉を思い出して笑っているのがよかったです。
どうなったかというシーンはあえて入れずに、
原っぱを歩く外科医を延々と映し続けるところもよかった。




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2016/10/06(木)

雨続きで洗濯ものの乾燥が間に合わなくなってコインランドリーに行きました。
天候のわりには人が少ないな、と思いながら乾燥機に洗濯物を入れました。
椅子に座って、持参した小説を開いて、ふと違和感を覚えました。
同じく乾燥待ちをしている50歳前後の金髪の男性、
携帯で会話をしていると思ったのですが彼は携帯を持っていなかったのです。
そして「死ね!」「ウジ虫が!」「俺が殺してやる!」「ゴミ野郎!」
と罵り始め、やがて立ち上がってそのあたりの乾燥機の扉をバンバンと乱暴に開閉し、
物を床に叩きつけて暴れ始めました。
私は「近隣のスラム化が進んでいる…(笑)」と思うのと同時に、
「出ていくのが一番賢いんだろうけど、
洗濯物を盗まれたり汚されたりするのが嫌だなー。
外は雨だしなー。幸いにして近所に人の居る公的機関があるし、
殴られたら110番を押しながら走って逃げるかな…」
って考えながら本を読んでいました。
男性はそれからネットの煽り書き込みそのままみたいな汚い言葉を連発して、
一生懸命大きな音を立てていましたが、
15分くらいしたら諦めたのか再度椅子に座って静かになりました。

暴力や怒鳴り声への恐怖で身がすくんで判断能力がなくなるっていうの、
すごくよく分かるし、女性への犯罪でもよく聞くケースです。
でもですね、これは慣れる事ができます。
以前から思ってましたが、暴力への恐怖とお化け屋敷での恐怖は似てます。
というか恐怖にはそんなにたくさんの種類はありません。
いえ、冗談ではなくて。
私が人生で一番こわい!って思ったのは、おばけ屋敷ではなく、
蛆虫のうじゃうじゃしたネズミの死体を片付けた時でもなく、
夜道のチカンでもなく、
企業恐喝に来たヤクザの怒鳴り声、プロのシャウトなのですが、
その瞬間でも、「こわい!」って思いながら普通に話せたのは、
間違いなくお化け屋敷通いで恐怖慣れしていたせいだと思います。
なので女性はもっと頻繁におばけ屋敷とか
通っておくといいんじゃないかと私は思うんですよね!(突然のおばけ屋敷推し)

それにしても面倒くさいので手斧を携帯したいです。でも私の手斧は重いので、
軽くてかわいい女性用護身手斧を開発してほしい。




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2016/10/07(金)

映画かんそう
「駆込み女と駆出し男」

原田眞人監督・脚本
原作「東慶寺花だより」

公開当時とても周囲の評価が良かったので見ました。
劇場で見ておけばよかった!と思いました。
江戸時代に幕府公認の縁切り寺だった東慶寺を舞台に、
駆け込んでくる女たちのドラマやそこで医師見習いとして奮闘する信次郎、
東慶寺への取り次ぎを務める柏屋の人々の気構えを描いた映画です。

駆け込み寺のルールや生活サイクルはすごく興味深いし、
長台詞は五七五でリズムが良いし、
達者な役者さんが揃っているので演技も見応えがあります。
ただ、虐げられた女性たちの再生と友情の物語がメインなので、
男性は人によってはあまり面白くないかも。
(という感じのレビューを幾つか見掛けました)

内容ばれ
信次郎さんは大泉さんなので、鉄板の愛されキャラクターなのですが、
じょごとお吟さんの対照的な2人の友情も良かったです。
(でも環境と性格は全然違う2人ですが、意志が固い所は似てる)
意識が朦朧としたところで楽しみにしていた八犬伝のラストを読んでもらうって、
理想の極みで、羨ましくなりました。
あそこはちょっと「風立ちぬ」を思い出した。

あ、しかし姉妹の話と道場仇討の話はよかったのですが、
想像妊娠の話と密偵の話は、「え?その決着でいいの?」って思った。
東慶寺潰しの話もえらくあっさりだったので、
もうちょっと紆余曲折あっても良かったかも。

あの五七五の小気味のいい啖呵は
原作の文章なのか気になってはいるんですが、
妻の顔を殴って小説を書いていた人の、
「夫の暴力に苦しむ女たちの小説」を読むのって
なんか共食いをして成長した鳥を食べるみたいで
複雑だなって思って読むのをためらってます。

監督は何を撮ったんだろうって思ったら、
「ガンヘッド」の人だった……そうか……。





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2016/10/08(土)

色々感想

鬼滅の刃(ジャンプ掲載)
このグロさと陰惨さと笑いが混ざったような独特の芸風、
相変わらずいい…ジャンプ読者にとってどうなのかは分からないけど。
善逸さんのリアクションが毎回素晴らしすぎる。

ヒロアカ(ジャンプ掲載)
要救助者のプロ…格好いい響き。
ヒーローといえば画面映えする敵との戦闘がメインになりがちだけど
救助の技術を競うのって面白い。

約束のネバーランド(ジャンプ掲載)
ここ最近の新連載の中では飛びぬけて面白いです。
2人目のシスター投入とか飽きさせない工夫も細やか。

プラチナエンド(ジャンプSQ掲載)
原作:大場つぐみさん 漫画:小畑健さん
ヒロインさんにどんなすごい過去が…って思ったら…うん…。
大場さんサイコパス女性の描写は凄いんだけど、
善良な女の子の匙加減は相変わらず、その、あれだ。

症年症女(ジャンプSQ連載)
原作:西尾維新さん 漫画:暁月あきらさん
新登場キャラクター、仮病だった!そして速やかに吊られた!
それにしても類似の話を全く思い付かない、奇妙な物語ですね。

ゴールデン・カムイ(ヤングジャンプ掲載)
私はいつも銀英伝は雑誌で読んで
金カムはコミックスで読むようにしているんですが、
ページを飛ばしていてときどき、あまりにも白石がかわいすぎて
目が釘付けになることがあります。
以前の、全裸で自分の肛門を広げている白石とか、
今回のみんなの心の中にいる白石とか……。

アシリパさんは、ヒロインなどと言う小さな枠には収まらない、
でっかい器の少女なので、
この漫画のヒロインは白石だと思うんですよね…。

進撃(別マガ掲載)
とうとうグリシャの過去が語られはじめました。
グワー!!いきなりえぐい!!もうモロにユダヤ人の迫害で…
なんというか…腕章のくだりとか大丈夫だろうか…。
ここまであからさまにモデルになってると、
結末の幅が狭まると思うんだけど…。
あとその名前…。

(明日に続く)




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2016/10/09(日)

(続き)

魔法少女育成計画(アニメ)
今日は皆さんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます、
という感じの魔女っ子アニメ。
わざと寄せてあるんだと思いますが、非常にまどマギライクです。

魔女っ娘アニメファン仲間だった幼馴染の男の子が
魔法少女になっていて再会した。こういうのも百合って言うのかな?

ジョジョ
新オープニング格好いいー!
「だが断る!」が聞けました!

代々様々な男達を仲間に引き入れ、命すら捨てさせた
強力なチャームを持つジョースターの遺伝子を継ぐ、
仗助の魅力をものともせず冷たくあしらう露伴先生すごい!と
ネットで言われていて笑いました。確かに。

鉄血のオルフェンズ(アニメ)
冒頭のナレーションであっさりと、
結構ヘビーな事が語られたような…。
やっぱりみんなのピンチにミカヅキ様が飛んでくる展開は
何回見ても見飽きませんね!おかえり!

終末のイゼッタ(アニメ)
故国の危機に果敢に立ち向かう姫の前に、
敵国がカプセルに保管していた生物兵器、
白い魔女が姿を現す。
彼女は不思議な力で姫を守って、
悪漢たちを殲滅するのだった……という感じの
ちょっと初期ジブリっぽいファンタジー、でも百合!
百合だこれ!姫の前に魔法少女が突然現れて
手に手を取って飛んでっちゃったよ!

世界地図はほぼ現実そのままで、でも国名が違うので、
アナザーアース世界という設定なのかな?
ドイツと思われる国がポーランドと思われる国に侵攻してるので、
第二次大戦あたり。主人公の公女の国は
たぶんリヒテンシュタイン(通ったことある!)。

ユーリ!!! on ICE (アニメ)
おもしろかった!スケオタのかたは
踏切りや着氷の作画を評価しておられますが
そのあたりは分からない。

でも1話で、主人公の揺れやすいメンタルを
好ましく印象付けて、でも才能がある事と
周りの人に愛されている事もばっちり分かったので
いい脚本だったと思う。峰不二子の監督さんなんだな。

ロシアの完璧超人スケーター・ヴィクトルさんから
「トシ、サッカー好きか?」のひとの波動を感じるのですが、
最終回までちゃんと生存しておられるか、ちょっと不安になりました。

映らない地域も多いようですが、公式配信があるようです。
http://yurionice.com/news/detail.php?id=1041350

仮面ライダーエグゼイド
医者で天才ゲーマーとか、どんなチートな人生だよ!?
蛍光色が多くて目に沁みます。しばらくしたら見慣れるだろうか…。






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2016/10/10(月)

映画かんそう
「ハドソン川の奇跡」クリント・イーストウッド監督

2009年のUSエアウェイズ着水事件を描いた映画です。
バードストライクにより左右両エンジンに推進力がなくなり、
空港に引き返すのは不可能であるという機長の咄嗟の判断で
ハドソン川に着水した航空機が、
奇跡的に1人の死者も出さなかったというお話。

まるで映画のようにドラマティックな出来事ではあるけれども、
状況が2転3転する訳ではないし、
物語を構成する要素はそんなに多くはないのですが、
そこは鉄腕イーストウッド監督、見事な作品に仕上がっています。
事故と、乗客のドラマと、機長の葛藤と、
事故後の調査と、家族の戸惑いと、
救出の様子などのエピソードの順番と
カットバックのリズムによる魔法でした。

当時職場で、事故映像を見た航空機の好きな人が、
いかに奇跡的で神がかったフライトテクなのかを熱弁なさってたな…。
そして機長、冷静沈着で自制的で、そして謙虚で、
(実際の事故の記録や、彼の言葉を読んでも)
フィクションの中の人のようでした。

内容ばれ

航空機メーカーはマシンの瑕疵ではないと主張したいし、
保険会社はなるべくお金を払いたくないだろうので仕方がないとは言え、
あの奇跡的な出来事ですら
「空港に引き返せたのではないか?」
「機長の精神に問題があったのではないか?」
と追及されるのにびっくりした。
事故後、家族に会えなくて世間から隔離されて、
カウンセリングにもかかれず、
妻からはローンが払えなくなるから早く仕事に戻ってくれって言われるとか、
(これはどこまで事実か分かりませんが)
私ならストレスで発狂してます。
だからこそ調査委員会で、先方の主張がバーンと覆るところはスカッとしました。
このへんも監督の意図通りなんでしょうけど。

それにしてもあの、コンピューターが演算しても
入力条件によって結果が変わる高度なシミュレーションと同じ内容を
瞬時に判断して空港着陸ではなく着水を選ぶ機長の経験と技術、
全身が計算機となっていたあの瞬間に、
人間の能力はすごくて果てがなくて、
まだまだ機械などは及ばないな!と思いました。

エンドクレジットで「本人役」の人が散見されました。
あの日、現場にいて救出に向かった人々なのだそうですが、
最後のテロップに出た、救助に携わった人の、
数の多さにもまたびっくりしたのでした。
着水が成功したのは機長の機転と技術ですが、
凍死者が1人も出なかったのは、
救出にあたったひと全員の善意と頑張りのお陰で、
作中でも言われていましたが、昨今珍しい
人を明るい気持ちにさせる大事件でした。







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2016/10/11(火)

映画かんそう
「ジェイソン・ボーン」

シリーズ5作目です。
ボーンは記憶が曖昧なエージェントですが、
今回は父親の記憶が蘇ってきます。
でも私の記憶も曖昧で、シリーズ全部リアルタイムで見ている筈なんですが、
4作目の主人公がジェイソン・ボーンじゃなかった事もあり、
これ既出だっけ…?この人誰だっけ…?の連続でした。

主役のマット・デイモンは5年ほど前あたりからムックムックとふくよかになられて、
もうボーンシリーズには出演されないんだろうなと思っていましたが、
今回ビシッとシェイプなさっていて、役者さんはすごいですよ。

内容ばれ

レイキャビクのハッカー基地で、
ネイティブな発音の日本語が聞こえてビクッとしました。
「停電?」「銃持ってる!」
実際にああいうハッカー集団の基地があって、
日本人の割合が高いんだろうか…。

エージェントヴァンサン・カッセル、
2年拷問されていた割りには手足も揃ってるし
顔面に破壊を修復した形跡もないし、
それどころかスーパー身体能力を発揮しているので、
ああ、拷問…(察し)てきなことを考えました。
いや、だって別番組のエージェントパルデムがね…。

新登場のエージェントアリシアさんは
野心家で抜け目がなさそうでいながら、
ポッケにブツを入られれても、盗撮されても気付かないところが
ちょっとぼんやりさんでかわいかった。

アクションシーンはカメラ寄りすぎで、
あと少し引いた方がいいように思いました。




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2016/10/12(水)

UHA味覚糖から「ぷっちょ マーベルつむつむ」というお菓子が出ました。
http://puccho.jp/blog/puccho/comment.php?_id=461
9種類のキャラクター+1種類のシークレットで計10種類の
おまけが付いてきます。
ま た か !って思われている気もしますが、
またもやあのキャ…テン…リカとか何とかいう青いやつが欲しくて、
9本買ってみました。
確率的には1割ですが、シークレットはそんなに多くないだろうし、
実質1.1割くらいかな…と思ったんですが。



……なんかこれ逆に凄くないですか?
1.1割の確率で出るものが9回ハズレ(not目当て)って、
一体どのくらいの割合であり得ることなんです?





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2016/10/13(木)

舞台かんそう
「死刑執行中脱獄進行中」

荒木飛呂彦作品初の舞台化です。TV放映で鑑賞しました。
「死刑執行中脱獄進行中」と「ドルチ 〜ダイ・ハード・ザ・キャット〜」
を融合させたお話と聞いて、全然想像がつかなかったのですが、
あらすじを追うというよりは観念的な舞台でした。
台詞による部分は少なく、多くは舞踏で表現してあった。

原作の「死刑執行中〜」は奇妙な部屋に収監された犯罪者が、
その部屋の仕掛けに翻弄されるお話、
「ドルチ〜」は遭難したヨットに男と、死んだ女と猫が乗っており、
男は猫を食おうとするというお話です。
お芝居では、収監された男はヨットの男で、
死んだ女は猫でもあるような、ないような、そんな感じでした。

新感線の舞台でぴょんぴょんしていた山本未来さん主演。
すごい瞬発力と柔軟性とバランス力のある肉体でした。
特筆すべきは黒子のような存在のダンサーたちです。
時にワイヤーの代わりとなって森山さんの体を吊り上げ、
時に家具になり、うぞうぞと蠢き、
時に階段になり、時に海になり、変幻自在でした。
奇妙に荒木先生の漫画っぽかったです。
そういえば先生の絵は、背景も効果線も擬音も妙に生物っぽいのでした。

評価は賛否両論だったそうです。
放映のあとに森山さんのトークもあったのですが
「漫画の舞台化というと内容に忠実なミュージカルをイメージする人が多いので…」
てきなことを仰っていて、うん、それはまあ確かに…と思いました。




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2016/10/14(金)

世にも奇妙な物語 秋の特別編 (2016年)かんそう

「シンクロニシティ」
偶然昔の友達に会って、偶然部活の顧問に会って、
そして偶然…という話。いやちょっと待って、法的には教師がギルティだし、
殺されるべきは彼なのでは。

「貼られる!」
周囲が自分に貼るレッテルが見えるようになる話。
カイト君、元気そうでなにより。

「捨て魔の女」
物を捨てるとラッキーに恵まれると気付いた女が
一切合財を捨てて昇進し、やがて…という話。

「車中の出来事」
護送中の組織の構成員と護送する刑事、
偶然列車に乗り合わせた刑事、
しかし彼等は本当に被疑者で、本当に刑事なのか?という話。
状況が2転、3転します。我孫子武丸さん原作。

ショートストーリー
「ずっとトモダチ」
女子学生いじめネタがほかのやつとカブってる。


「車中の出来事」が一番面白かったです。ほかは、まあ普通。





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2016/10/15(土)

色々感想

マギ(サンデー掲載)
ウーゴくん闇落ち…?というか神堕ち…?
もし逆転してシンさんに倒されでもしたら、
彼の一生って本当になんだったのという感じになってしまうので、
本当やめてあげてほしい。

ドリフターズ(アニメ)1話
わー、ヒラコー先生の漫画がそのまま動いてるみたい。
安心してお任せできそうなスタートでした。

夏目友人帳 伍 (アニメ)
シーズン5期まで続いてるアニメって、わりに一握りですよね?
たしか原作と違う設定の友だちがいて、ええと誰だっけ…みたいな、
最初は恐る恐るといった感じです(笑)。

魔法少女育成計画(アニメ)
とりあえずリストラされた魔法少女は
リアル肉体が死ぬことが判明(視聴者に)。
あの世界には、まどマギは放映してないんだろうか。

仮面ライダーエグゼイド
2話目にしてもう2号ライダーと3号ライダー出てきたよ!?
2号ライダーはツンデレエリート医者みたいです。

勇者ヨシヒコと導かれし七人
初回でラスボスを倒して終わろうとしたところを
神からストップがかかり、長くて面倒くさい旅をする羽目になった一行。
あの神の、妙に間延びした会話はアドリブなんだろうか。
ちゃんと脚本書いてあげて。

相棒15
エー!エー!エー!どうなの!?エー!
待って、3回目の犯行を起させる必要あったの!?
他の方法なかったの!?違法捜査じゃないの!?
どうして特別厳重に監視するように言っておかなかったの!?
右京さんのせいじゃないの!?
もうトリックの質とかは問わないけど、初回でこの後味の悪さ何なの!?

あと米沢さん、普通に帰ってくると思ってたんですが違うのか…。
来週は色欲おじいちゃん大往生の脚本家さんだ…
腹に力を入れて見ないとな…。

真田丸
このドラマのヒロインはきりさんだと思うんですが、
最後まで幸村とは結ばれず、
どちらかというと戦友ポジションに収まりそうです。
そんなヒロインこれまでいただろうか。

このまま山郷で生涯を終えようとする幸村を叱咤激励し、
戦に向かわせるきりさん。
これまで邂逅してきた幾人もの武将たち、そして父親、
多くは無念のうちに消えた彼等の言葉が次々に脳裏に蘇り、
やがて決意する幸村。
全エピソードの繋がりを実感できました。
名作回だった!





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2016/10/16(日)

人生初MRIを体験。
すごいうるさいとは聞いていましたが、本当にうるさかった。
ヘッドホンでピアノの音楽を流してくれましたが、
MRIの音が「間近で聞くパイプオルガンと、
エレキギターのセッション」だったので、あまり意味はなかった。
しかも所々和音になっていたりして、
絶対音感持ちの人ならこれ楽譜に起こせるだろうなーと思っていた。

医療系洋ドラで、妻の浮気を恐れた夫が、
妻の眠っている間に体内にGPSを埋め込み、
それを知らない妻がMRIにかかって……という話を突然思い出した。

アレルギー検査や健康診断、お見舞い、歯医者や眼科以外で、
不調を診てもらうために病院に行くのは実に13年ぶりの事でした。
健康を損なうのってお金がかかるんだ…ということが分かりました。
MRIとレントゲンとエコーを撮ったので財布に痛かった。




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2016/10/17(月)

映画かんそう
「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」

ヘミングウェイやフィッツジェラルドと組んで作品を世に出し、
作家からの信頼も篤い名編集者マックス・パーキンズ の前に、
無名の天才作家トマス・ウルフが現れる。
彼は泉のように美しい言葉を産みだし、無限に物語を紡ぐ事ができたが、
それを商品として纏める技術を持っていなかった。
パーキンズはトマスの才能を認め、
彼と共に「天使よ故郷を見よ」を完成させる。
発売された小説はベストセラーとなるが、
それはトマスの生活に劇的な変化をもたらし…という
実話をベースにした物語です。

監督はマイケル・グランデージ 、
本作が長編映画デビューです。
若干躁病っぽく、言葉とインスピレーションがどんどんと出てくるトマスと、
いかにも紳士らしく冷静沈着でいつも帽子をとる事がなく、
家族の前でも節度ある態度を崩さないマックスの友情の話です。
演じるのはジュード・ロウとコリン・ファースですが、
2人とも役柄に合ってました。

内容ばれ

トマスのパトロンで年上の愛人がニコール・キッドマンなんですが、
このひとが滅茶苦茶マックスに嫉妬しまくるのが
気の毒ながら何か面白かったです…。
トマスの作品の1作目は愛人のニコールに捧げられたんですが、
2作目は編集者のマックスに捧げられたことに激怒したり、
(自分も捨てられたから)あなたもやがて彼に捨てられるのよ〜って
忠告したり、とうとうピストルを持ってマックスの職場に乗り込み、
彼を殺すか私が死ぬかあなたを殺すか3つに1つ!って迫ったり…。

トマスやフィッツジェラルドがメンタル豆腐気味に描写されるのに対して、
ヘミングウェイさんがメンタル鋼鉄っぽいんですが、
映画作品に出てくるヘミングウェイさんはいつもこんな感じで、
ご本人が本当にそうだったのかしら…などと想像します。
(というかこの映画のヘミングウェイさんは、作家とは仮の姿で、
国家間で暗躍する秘密組織のエージェントみたいでしたよ…)

マックスが食事中も帽子を取らないので、
何か秘密があるのかと思っていたら、
最後ああいう風に使うとは!でした。







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2016/10/18(火)

映画かんそう
「ダイバージェントNEO」

アメリカの人気YA映画化の続編です。
世界崩壊後、生き残った人々が
無欲、平和、高潔、博学、勇敢という5つのグループを作って
均衡を保って暮らしていたが、
主人公はそのどれにも属さない、ダイバージェントという
異端の烙印を押されてしまう。
まあ要するにハッフルパフとスリザリンとレイヴンクローとグリフィンドール、
どこにも選ばれなくて放逐された、みたいな話ですよ!
YAはともかくグループ分けが基本だというのは以前も書きましたが
本作も例外ではないです。
しかし主人公のリーダーシップという点では「ハンガー・ゲーム」に及ばず、
先の見えないミステリアスなストーリーでは「メイズ・ランナー」ほどでもなく、
イケメン彼ピッピに愛されて困っちゃう主人公に感情移入して
読者がうっとりという点で「トワイライト」ほどのボリュームはない、
悪く言うと他のYA原作映画に押され気味で影の薄い映画です。
続編の最終章前篇が映画化されましたが、
残念ながら興行成績が振るわず、
後篇の製作がおぼつかなくなっているようです…。

内容ばれ
前半は追われるトリスと彼氏が各共同体をハシゴして
都度襲撃を受ける展開、
後半はとっ掴まって、ダイバージェントにしか開けられない、
世界崩壊前の人間の残した遺産の試練に挑むトリスです。
しかしあの試練、勇敢だけえらくハードルが高くて他の試練チョロイな!

でも実は人類は絶滅してなくて、壁の向こうに人間いるよ!ピッピロピー!
って言う展開は何かに似てるな。
「メイズ・ランナー」もそうだけど、ほかにもあったような。





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2016/10/19(水)

読書かんそう
「ドロレス・クレイボーン」
スティーヴン・キング

リトル・トール・アイランドという辺鄙な海沿いの田舎町で、
ヴェラ・ドノヴァンという富豪の老女が変死する。
その死に、長年仕えていたメイドのドロレス・クレイボーンという女性が
関与しているのではないかと噂される。
ドロレス・クレイボーンは警察署で
彼女の人生に起こった壮絶な出来事を
語り始める…というあらすじ。

ラストの数ページを除いてずっとドロレスの独白です。
キングですから当然ですが、退屈などからは程遠く、
一気に読ませます。

老女百合の極北です。
でもたぶん若い頃に読んでも響かないと思います。
ドロレスもヴェラももうすっかり老女で、
ヴェラに至っては痴呆が始まっていて、
粗相をしてドロレスに嫌がらせをするような有様なので。
でもこの2人の女性は大木のようにタフでへこたれず、
お互いのそういう部分をひそかに敬っています。
そして人生の本当の危機に際しては手を差し伸べます。
昨今の百合化の著しいブロマンスと比較すると
彼女たちの方が相当骨太な友情だと言えるでしょう。

起きる出来事は夫からのDVや子供の性的虐待と
かなり陰惨なのですが、読んでいてつらくないのは、
ドロレスがともかくタフだからです。
彼女は不幸を運のせいにしていたずらに嘆かず、
自分の浅はかな選択の責任を取り、冷静に判断します。
なによりどんな逆境でも彼女のユーモアのセンスは失われません。

1990年以前のキング作品が好きなので、
以降は読んだり読まなかったりですが、
この作品は映画の「黙秘」を先に見たので読まずにおいていました

内容ばれ

ヴェラはキング世界でいうところの
「かがやき」持ちだったのだと思います。
3時から晴れると予言して見事に的中させたり、
距離を越えてメッセージを何度も送ったり、
ドロレスがまだ夫を殺害していないときに
旧姓で呼んだり。

DVについては、詳細には書かれないのですが、
ドロレスの母もまた父から殴られていたり、
夫の仲間内でも妻を厳しく躾ける者は尊敬されたりと言った、
家庭内暴力を成り立たせる仕組みについてはさり気なく語られています。

ドロレスとヴェラは別に互いの事を友達などとは思ってない様子ですが、
それでも戦友みたいな関係で、
時々ほんの少し互いを守ろうとするところが見えて、ほろりとします。
キングはまるでかつて中年女性だった事があるように
詳細に2人の設定を作りこんでいて、その圧倒的な情報量に
「わあー、キングだなあー!」って久しぶりに思いました。

映画は娘が性的虐待の記憶を失っていて、
母への不信だけを覚えているというあらすじで、
ドロレスとヴェラの話は大方割愛されてましたが、
それでも面白かったです。






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2016/10/20(木)

映画かんそう
「名探偵コナン 純黒の悪夢」

公開直後から著しく赤井さん×安室さんのカップリングの人気が急上昇し、
創作系SNSのランキング上位に食い込んでいました。
一体何が起こったのか…と訝しんでいましたが、見たら納得しました。
脚本は「相棒」でボーダーラインなどの暗黒話を書いていらした櫻井武晴さん。

黒の組織のエージェントで、諜報活動を行っていたキュラソーは
公安に追われている途中のカーチェイスで海に転落し、
記憶を失ってしまう。
リニューアルされた人気水族館で座り込んでいた彼女を
偶然遊びに来ていた少年探偵団のメンバーが保護し、
彼女の記憶を取り戻す手助けをしようとするが…という話。

映画では殺人事件の推理はしなくてよくなったんでしたっけ?
何作か飛ばしたのでもう分からない…。
ともかくこの映画では人は死にますが別に犯人は捜さなくていいようです。

内容ばれ

原作の赤安さんたちは、因縁の関係なのね…って感じですが、
映画の彼等はただならぬ関係を感じさせる謎の距離感がありました。
観覧車の上で、花火があがって、
イルミネーションがきらきらと輝いたところで、
本来なら新一君と蘭さんが見つめ合うべきシチュエーションなのに
赤井さんと安室さんがファイティングポーズをとり、
作画のレベルがギューンとあがって猛スピードのアクションが始まって
こらえきれずに笑ってしまいました。

映画は全体的に大味というか、
観覧車の待機列を収容する建物が安全性に問題がありすぎたり、
子供たちが華麗にコネを使いまくるのでだんだん怖くなったり、
たぶんこの施設はその後大赤字のまま閉鎖されて
何十人も路頭に迷うなと思ったり、
わりに残酷なシーンがあったので、子供大丈夫だろうかと心配になったり。
でもまあ赤安さんたちのケンカップルぶりが
キラキラしていたので、いいか!という感じです。
でもさすが全年齢向けだけあって、
キュラソーさんのパンツが見えないこと巌の如しでした。

黒の組織のヘリに搭載されていたIDWSは
Interim Defensive Weapon Systemの略称で、
各種センサーとM134機関銃を連動させたシステムのようです。
M134は連射機能が凄まじいため、
人間に当たった場合、知覚する前に絶命する事から
無痛ガンと呼ばれるらしい…。
危ないから空自は撃ち落としとくべき。





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2016/10/21(金)

映画かんそう
「刑事グラハム/凍りついた欲望」(1986年)

5年後に「羊たちの沈黙」が大ヒットして、
「レッド・ドラゴン/レクター博士の沈黙」と改題されました。
たしか私も「羊たちの沈黙」公開後にレンタルで見たように記憶してます。
のちに「レッド・ドラゴン」としてリメイクされています。

なにせ30年前の映画なので。
まずびっくりしたのは、登場人物が白人男性ばっかり!
最近ドラマ版を見たところなので違いは歴然でした。
ドラマ版は配役を女性や有色人種に替えています。
あとこれはもう監督の才能云々よりは、
業界に積み重なった技術の違いだと思いますが
俳優さんの演技、その表情の撮り方、キャラクターの作り方、
サイコパスの演出、話のスピード、映像の画質、色調、
何もかもが違いすぎて面白かったです。
そういうのに興味のある人には、
ぜひドラマ版「ハンニバル」シーズン3と見比べて頂きたいです。
(というかドラマ版の話をしていて、偶然この映画の話題になり、
ご厚意でDVDを貸していただきました)

あらすじは、殺人鬼レクター博士を逮捕したものの、
心身ともに傷を負った捜査官グレアムは、
一線を退いて静養していた。
しかし連続一家皆殺し事件を捜査するクロフォードは
グレアムの力を借りるために彼の家を訪れる。
グレアムは犯人の手掛かりを得るために
収監中のハンニバルに面会する…というものです。

当時は何も思いませんでしたが、
3種の映像化作品の中で、一番非モテ感溢れるダラハイドで、
ちょっと気の毒になりました。
そう言えばドラマ版のダラハイドは、「ホビット」で
トーリンを演じた俳優さんなので、
その顔、その肉体美、隠してもあふれ出るその場馴れ感で
コンプレックスだと…!?こやつ!!
と言いたくなる感じでした。

音楽に喜多郎さんが参加されてます。



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2016/10/22(土)

色々感想

左門くんはサモナー(ジャンプ掲載)
珍しく(というかたぶん初めて?)長編シリアス展開来た。
普段はカス虫呼ばわりで、主人公だというのを
忘れてしまいがちな左門君だけど、
久しぶりに主人公らしいところが見られるのか。
それとも一転してまた脱力ギャグ回に戻るのか。

ユーリ!!! on ICE (アニメ)
3話、すごく動いた!すごく綺麗だった!
手のしぐさとか、背のそらし方とか。
特訓シーン好きなのでいっぱいあって嬉しい。

ヴィクトルが天才すぎて、要領を言語化できないところとかよかった。
先生に向いてないな(笑)

魔法少女育成計画(アニメ)
魔法少女たちも、魔女を辞めるのが死に直結するって気付きました。
そしてポイントを奪えるシステムが導入されました。
殺し合い開幕か?

終末のイゼッタ(アニメ)
戦闘パートむやみに丁寧でした。
味方のピンチに単身魔法使いが飛んできて敵を蹴散らすって
性癖直撃です(笑)。

アベンジャーズ・アッセンブル(アニメ)
3話はロキさん登場回。
笑いの神はアニメでもサービス満点。
角笛を吹きまくり、兄上のうそっこ降参にすっかり騙されて鼻高々。
案の定酷い目に遭わされて「あにうえー!」って、なにその才能。

相棒15
1回目、2回目と連続して関係者が自殺したんですが、
最後花の里でキャッキャと飲み会をやっているのが結構怖い。
なんかこう…責任を感じたりとか…。

真田丸
九度山脱出回。「結び雁金めでたけれー」の歌は
実際にあるのかなと思ったがそうでもないようだ。

これまでずっと一歩下がって他のキャラクターを立ててきた幸村の、
主人公無双タイムがやっと開幕。わくわくします。

エレメンタリー4
原作のホームズが軽い気持ちでやっていた薬物ですが、
どっこい現代アメリカ版では絶対ダメっていう厳しいテーマ。
警察顧問の地位もはく奪され、起訴が秒読み段階という状況からのスタートでした。
メキシコこわい…。


Frauディズニー特集
海外ディズニーランドの楽しみ方や、
最近のディズニープリンセスの変化、
スタジオの女子スタッフ、などの記事の後ろに
さり気なくマーベル(ディズニー傘下)の記事とMCUの紹介。
女子ヒーローと女子アーティストについて。
結構読み応えありました。
でもこのMCUのまとめ記事作った人はアイアンマンのファンだね?

犀川先生のAI
https://twitter.com/SAIKAWA_AI
上記で期間限定公開されてます。
でもこんなにフレンドリーなのは犀川先生じゃない(笑)
なんかもっと素っ気なくて尖ってないとだめだ!



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2016/10/23(日)

漫画かんそう
「宇宙戦艦ティラミス」2巻まで
原作:宮川サトシさん 作画:伊藤亰さん

シリアス戦闘SF漫画風の表紙ですが、ギャグ漫画です。
今風のツルっとした綺麗な絵なので、
シリアスギャグが綺麗に決まってます。

地球連邦軍の戦艦ティラミスの戦闘パイロットで、
愛機デュランダルを駆るスバル・イチノセは、
年上のパイロットたちと会話が合わず、
また生来口数の少ない性格だったので
愛機のコックピットで食事をするのを習慣にしていた。
1人になれるその空間を愛するあまり、
段々引きこもりがちになっていくスバルの
日常を描いた漫画です。

内容少しばれ

戦闘直前のコックピットで串カツを食べたり、
戦闘中にTシャツが前後ろ逆である事に気づいたり、
大気圏突入に際してYAHOOO知恵袋で質問したり、
なんかガンダムなどのお約束に慣れていれば慣れているほど笑えます。

どんどん登場人物が増えていき、
2巻ではアニメのお約束的人物も登場し、
段々と盛り上がっていきます。




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2016/10/24(月)

舞台かんそう
スーパー歌舞伎II(セカンド)「ワンピース」
2015年

シネマ歌舞伎として、映画館での上映が始まりました。
とっても評判が良くて、チケット瞬殺だと聞いていたので、
上映してくれて嬉しいです。
この秋に再演が決まっているそうです。
内容は、シャボンディ諸島を経て、インペルダウンへ行き、
そして頂上戦争編までです。
えっめっちゃ大変じゃない?大丈夫?って思ってましたが、
わりとちゃんと収まってた。
歌舞伎としての体裁を極限まで削って、
ワンピース世界の再現に尽くしておられました。
( スーパー歌舞伎を見るのは初めてですが…)

エースがとてつもなく格好良かったので、
エースが好きな人は多少無理してでも見に行くといいと思います。
炎の表現が良かった。
プロジェクションマッピングと、赤い布と、赤い照明と、あと本物の炎、
場面によって使い分けてあったり又は組み合わせてあったりで
迫力がありました。

内容ばれ

ニューカマーランドが舞台に出現したときは、
「こ、これが歌舞伎…!?」って思いました(笑)
さすがにイワさんの頭部は通常サイズでしたけど…。
ボンちゃんとかゾロとか、サンジとかは、
漫画がそのまま3次元化されたような再現度でした。
ナミはちょっと違う…って思った。
見た目じゃなくて気性が飲み屋の女将みたいだったんだもん…。
あとチョッパー、形態が3種類ほどありましたが、
(人形、大人が演者、児童が演者)
最初のバージョンはやっぱり「チョッパー!!!!??」
って思いました。

ルフィの腕はプロジェクションマッピングと、
あと6人の黒子の腕を繋いで表現してありました。
影を使ったり、大道具を使ったりした各人の能力表現も凝ってました。
あと舞台で大量の水を流したり、
客席の上を巨大なクジラが泳いだりするの凄かった。

余談ですが出演者がほぼ市川と坂東と中村で埋め尽くされる中、
違う名前の人はとても目立つ…。
エース役の人は歌舞伎役者ではなく俳優さんなんだな。

舞台のライブビューイング系は、
各種割引デーに対応していない事が多いので、
ご鑑賞の際はご注意ください。

キャプテン・アメリカのページを更新しました




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2016/10/25(火)

映画かんそう
「スター・トレック BEYOND」

監督はジャスティン・リンさん。JJから交代しました。
ワイルド・スピードシリーズを後半あたりから監督しておられます。
今回はキャラクターたちの魅力が前面に出て、
色々と派手にぶっ壊れ、お祭り騒ぎ的な印象のあるお話ですが、
どっこい人間の暗い情念も描かれ、
そして亡くなられた2人の役者さんへの追悼の意をこめたシーンもあり、
明るいけれど、終わるとしんみりしてしまう感じです。

救助要請の緊急信号を受け取り、
発信元の惑星に向かうカーク船長とエンタープライズ号。
しかしそこには恐ろしい陰謀があった…というあらすじ。

内容ばれ

アー!プラモデルで一番ポッキリいきそうな所が!
そして接着剤でくっつけるのが難しい所が!アー!

大筋が荒っぽく、伏線が細やかなミスマッチが面白かった。
楽しい伏線の数々はペグさんのお仕事かな?って気がしました。
今回はスポックと船医の気の合わないコンビが
ギャースカ言いながら冒険していて楽しそうでした。
船医はいちいちツッコミをいれてくれるところが優しいですね。

カーク船長は族のヘッド的なやんちゃな感じが薄れて、
責任を重んじる指揮官らしさが芽生えてきたような。

あのエンジニアの宇宙人女子が
「キングスマン」で両足義足のアサシンを演じたソフィア・ブテラさんだとか、
あの劇的ビフォアアフターの宇宙人男子が
「パシフィック・リム」で司令官を演じたイドリス・エルバさんだとか、
全然気付かなかった…。
ところで年配のオタクは今回の話を見て
「マクロス…」とか「ジャミラ…」とか思う気がする。
年配のオタクだよ。私じゃないよ。

あと、今回の仲がこじれた理由は酷すぎるので、
ウフーラはスポックをビンタしていいと私は思いますがどうでしょう。

ドバイロケをしていたみたいですが、どのへんがドバイだったのかな?
ヨークタウン基地の都市風景?




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2016/10/26(水)

映画かんそう
「われらが背きし者」

「裏切りのサーカス」「誰よりも狙われた男」などの
超硬派スパイ小説で知られるル・カレ原作。
モロッコでの妻との旅行中にロシア人の男と知り合った大学教授の主人公は、
彼とテニスをしたりパーティーに招かれたりなどして親交を深める。
しかし実はロシアのマフィアの大物であった男は、
組織の情報と引き替えに、自身と家族の身の安全を
英国政府に要求しようとしており、主人公に助力を求める、というあらすじ。

登場人物の大半がエージェントであり、
覚悟の上で命の遣り取りをしていたこれまでの映画化作品とは違い、
主人公夫妻は大学教授と弁護士という素人なので、
すごく話が分かりやすいです。
ラノベの「俺、一体どうなっちゃうの〜!?」系というか。
でも大学教授とロシアンマフィアの友情ものだと思います。
(って書くとまるでBLですが)

内容ばれ

あのヘリのシーン、瞬間は映ってなかったけど、
地上から何か発射されたような音はしなかったし、
もとから爆発物が仕込まれていたか、
ヘリの発着位置が漏れてたのではと思います。

あれだけ頭のいいロシアおじさんと、
あれだけ用意周到なMI6おじさんがプロデュースした逃亡なのに、
娘の携帯電話とMI6おじさんの元上司くんお宅訪問で、
ものすごいヘタを打って台無しになったので、
なんでやねん!という気持ちです。
娘さんは素人の若い子だから仕方ないかもですが、
なんでMI6おじさんはわざわざ元上司の家に行って
「お前のやばい証拠握ってるぞバーカバーカ」などと
意味のない煽りをしたのでしょう…
そりゃあ相手だって何らかの手を打つよ…。

教授は正義感の強い人で、特に弱者が虐げられていると
自分の身の安全を忘れて立ち向かってしまう人。
ロシアのマフィアおじさんはそこに惚れます。
(たぶんマフィアおじさんの最初の殺人の件と重ねている)
なんとなく任侠映画の世界。

ル・カレさん原作映画でこれまで私が見てきたものの中では
初めて勧善懲悪と言えるラストかも。





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2016/10/27(木)

映画かんそう
「奇蹟がくれた数式」

19世紀生まれのインド人でありながら、
ケンブリッジ大学に招聘されて数学を研究した
天才数学者シュリニヴァーサ・アイヤンガー・ラマヌジャンと、
彼を英国に呼び寄せた数学者ゴッドフレイ・ハロルド・ハーディの友情を描いた映画。

ラマヌジャンは神からのギフトを与えられた真の天才ですが、
数学の世界においては人種、(欧州の価値観では)きちんとした教育を受けていない事、
等々大きなハンデを持っています。
ハロルドは(この映画の中では)ラマヌジャンほどの才能は持っていませんが、
ケンブリッジの教授職という社会的地位を持っています。
加えていうなら、ラマヌジャンは強い信仰心を持ち、
妻と家族を愛する男ですが、
ハロルドは無神論者で家族もおらず(当時の大学教授は妻帯しない人も多かった)
人と接するのが上手くありません。
そんな2人が、ラマヌジャンが次々と「発見」する独創的な数式を、
偏見に凝り固まった世間に認めさせるためにチームを組みます。
面白かった。天才と凡人もの、格差友情もの、英国ものが好きな人におすすめです。

二次創作の世界では、他の国の人の漫画や小説は、
言語がネックになって内容が分からない事にぐぬぬする羽目になるんですが、
数学畑の人々は世界のどこでも(アラビア数字使用圏であれば)
翻訳必要なしに「こいつはすごい」「おもしろい」ってすぐに分かるのだなあ、
羨ましい!と思いました。

ラストばれ

最近はイギリスのよい面を描いた映画ばかりを見ていたので、
鼻持ちならない差別的排他的特権階級意識に凝り固まった英国を
久しぶりに見て、「うんうん、これだよこれ」と思いました。
だいたい彼等は差別している意識とかはなさそうで、
実にのびのびとピュアに差別をぶちかましていました。
(差別は悪いことであるというモラルは、そんなに古いものではないし)
(あと自分は嫉妬している、恐れている等の感情の動きを
自覚できるかできないかは、頭の良さに関係ないと思います)

天才には常に、その才能を世間に翻訳する人物が
ペアとなって寄り添うべきだと私は思うんですが、
ラマヌジャンにはハロルドがいて、
更に不器用なハロルドのために2人の橋渡しになるリトルウッドがいて、
この3人のチームは完璧です。リトルウッドは天使。
ところでハロルドとリトルウッドはズッ友で、共同研究を続けていくのですが、
業界ではリトルウッドはハロルドの脳内友達説があったというのは事実ねたみたいです。
wikipediaを見ると、菜食主義ゆえに体を壊したのも、自殺未遂も、1729も、
全部実際にあったんですね。
(そうそう、あの鬼姑が行いに相応しい罰を受けなかったので憤懣収まらぬ感じです。
自分が遠因となってあんなラストになったとはいえ!嫁は姑に腹パン入れてもいい)
(とはいえ実在の人物をほぼ悪役にしてしまって大丈夫でしょうか)

作中、ケンブリッジを去る教授が、次の就職先はオックスフォードだと告げ、
呼び戻されるのを待つって言っていて、オックスフォード<ケンブリッジなのか?
と思って調べたら、そんな感じでした。
オックスフォードは政治家が多く、ケンブリッジは一流研究者が多いのですね。
学力もケンブリッジの方が高い。
ちなみにラマヌジャンがケンブリッジを去った数年後に、
トールキンがオックスフォードの教授に就任しています。時代感把握。

ラマヌジャンが、数式は女神から与えられる
って告白したときのハロルドの顔がすごくかわいかった。まばたきの使い方が。
東洋の神秘は信じられないが、君は信じるって言う、
ハロルド渾身の譲歩のときの顔とか。
あとお別れのときの、「ハグどうしよう…ハグ…」っていう
2人の間の空気感。(独りスタオベしそうになりました)

「神の御心でないなら、数式など何の意味もない」
というラマヌジャンのセリフが好きです。




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2016/10/28(金)

今日の日記は、もしかするとカップリング固定派の人には
不愉快な内容かもしれないのでご注意ください。

ずっと昔から、それこそこのサイトを開始する前から不思議だったんですが、
攻と受の間で暴力が振るわれる場合、
(変態の攻を懲らしめるとか、セクハラに腹を立てるとか)
受が攻を一方的にボッコボコにするパターンが圧倒的に多く、
逆はあまり見掛けません。
私はそこに何となくフェミニズム的なものを感じていました。

攻に対して暴力を振るうのは、受の男らしさの表現という場合が多いですが、
その前の段階で受には女性的な条件が付与される事が多いです。
攻と受を比較すると、受は攻より体格や性器が小さく、
神経が繊細または性格が柔和、
(アジア一部地域で女性に求められる)色の白さ、処女性、無垢、
パートナーより劣る能力、性欲が弱い、
さらには原作にはない料理上手、倹約上手、幼児に好かれる、などなどなど。
逆に原作の攻にそれらの条件があった場合は
切り捨てられるかもしくは極力控えめに描写されます。
同様に、受の毛深さや体臭の強さ不潔さ等も、
もし原作での描写にあったとしたら高い確率で消されます
そうまでして念入りに攻受=男女、に近しいものと表現しておきながら、
なぜ突然暴力を振るってまで男らしさの証明をしないといけないんだろう…
ってとても不思議でした。今も不思議です。

以前、自分のジャンルで、受が攻を蹴っている絵を
小学生の女の子がネットにあげているのを見た事があり、
(女子小学生だと判断した理由は、自己申告と絵と日記です)
そのキャラクターは日常的に戦っている人物ではなかったので
「この子はそんなに沢山の二次創作を見たわけではないだろうに
受からの攻への暴力を魅力的なものと表現しているのは、
パートナーへの暴力は本能的な快楽なんだろうか…」
「そういえば男性向け同人誌では往々にして女性が暴力を振るわれている」
「一部の昆虫みたいに弱ったパートナーを養分にするとかそういう本能か…?」
とかショックのあまりめっちゃ考えました。

長々と述べましたが、その嗜好を非難する気は私には毛頭なくて、
ただ現時点で、その攻と受が平等ではない世界、
攻だけが貶され軽く扱われ一方的な暴力をふるわれながら嬉しそうにしている日常、
受へのフェミニズムの発露てきななにかは、
「みんなこれが好きなんだから、これが普通」と認識されており、
嗜好の名称がありません。

固定の人が注意書きによって苦手な逆カプ・リバを避けられるように、
苦手な人(私です!)がこれらの嗜好を避けられるよう、
数年後には名称ができるといいなと思います。



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2016/10/29(土)

色々感想

青春兵器ナンバーワン(ジャンプ新連載)
異世界からやってきた、世界の脅威的なめっちゃ強いやつが、
身を隠して防衛隊員をやっている真面目なメガネくんと友達になり、
リア充生活をエンジョイしまくる、
なんとなくワートリのギャグバージョンみたいなお話。

約束のネバーランド(ジャンプ掲載)
急展開につぐ急展開。
あの3人組のバランスが好きなので脱落しないでほしいけどどうなの!?
ママの善悪がまだ読めない所も気になる。

3月のライオン(ヤングアニマル掲載)
島田さんとあかりさんが段々と知り合っていく感じ…なんですが、
なんということでしょう、相変わらず先生と島田さんの仲が
深まっているようにしか見えません。
(泥酔した先生が島田さんの家にお泊まりした)

あと先週号くらいのジャンプコメント欄で、
漫画のキャラクターの中では、あかりさんが一番好き!って
ブラッククローバーの作者の人が突然書いておられて、
あー、分かる分かると思いました。

波よ聞いてくれ(アフタヌーン掲載)
カレー屋さんの店舗名に、尻から黄金をひりだすインドネシア神話の登場人物
「ハイヌゥエレ」を推すミナレさんはサブカル系小2でカッコいいな!と思いました。
ハイヌゥエレ型神話は死んだ神の死体から食物が発生するパターンを指すそうですが、
ハイヌゥエレの話の肝はそこではなく、尻から宝物が出てくるところだろう…
などと私は考えます。

マギ(サンデー掲載)
ウーゴくんが負けるのは予想通り。死なずに済むみたいでよかった。
でも現在のシンさん、あれはどういう状態?ニアリー神?ハルヒ的な?
どれくらい強いとかいうより、「出来ない事は何?」という感じ。
あれと戦ったりできるのかな?

ジュダル君ずいぶん丸くなったな!?

ジャンプ作家コメント欄
サモナーの人、兄の結婚式にも出られないとか、
普通に休載させてあげてと思いますが、
1週でも休むと順位的にやっぱり苦しい事になるのかな…。

ゲッサン青山剛昌さんへのインタビュー漫画
黒の組織の「あの方」の正体について
阿笠博士だと思ってた人は多いと思うんですが、
私もそうでした!
でも違うって断言された!違うのか!
じゃああとは目暮警部とかくらいしか…。
(でも本物の阿笠博士は床下に埋まっていて…という線はまだ消えてない)

(続く)





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2016/10/30(日)

(昨日の続き)

絶チル(サンデー掲載)
現在不二子さんはマインドコントロールを受けていますが、
保険として凍結しておいた自分の人格と記憶が
事態の収拾を図ってます。
異様に用心深いひとって好きだな!

終末のイゼッタ(アニメ)
最強の盾にして切り札の白き魔女に、
専属の広報係さんが付くのは良いディティールですね。
真面目に面白いですよこのアニメ。

魔法少女育成計画(アニメ)
グループ単位で動いていたチームに仲間割れがあって
リーダーが殺された…。
それはいいとしてリーダーの人、昼は会社で働いて
夜は魔法少女をやってたのか…。

鉄血(アニメ)
2期になっても容赦ないミカヅキさまの殺し…。

アベンジャーズ・アッセンブル(アニメ)
バッキー登場回。腹がよじれた。
左手のメタルアームになんか…ハンドミキサー付いてる…!
あと、キャップにきついこと言いながら、
撃つ時はスタンガンだし、
あと何秒で爆発するから逃げろって言ったり、
キャップ大好きな気持ちが漏れ出ていてかわいすぎると思いました。

ユーリ!!! on ICE (アニメ)4話
最終回かと思うくらいの盛り上がり。
あのピアノ曲は放映前に予告で見て、すごい好きになった曲です。
自分に自信のなかったユーリが一歩踏み出した感じ。
4話で!早い!

グランプリシリーズって複雑な選考方法なんですね…。
不平等とかはないのかな…。

相棒
久しぶりに面白かったです!
どことなくユーモアがあったし、動機などにも共感できた。
1シーズンぶりに戻ってこられた櫻井さん回でした!

勇者ヨシヒコ
FFコラボ回でえふえふの村に行き、名前にやたら「ヴ」を多用するとか
名称が全部横文字になるとか、メタ的なギャグが盛りだくさんでした。
対するドラクエは、壺を割るとか箪笥の引き出しとか、
鉄板ギャグですけどやっぱりあれには狂気を感じる…。

真田丸
指揮権を幸村に集中させず、分散した事のツケが
家康との和平交渉、ひいては大阪城の外堀埋める云々に繋がっていくのかな…
だとしたら切ないな…

エレメンタリー4
意見が変わる際に活発になる脳の部位を操作するという主旨の
洗脳プログラムの実験の話。
犯人ばれになりますが、技術の発達は肉体のハンデをどんどん補いますが、
それは殺人であっても例外ではない。いいことのような悪い事のような。
作中に出てきたsonic pressure shieldは実際にはないみたいで、
形状は違うけどLRAD(Long Range Acoustic Device)が近いようです。
実際世界中の軍隊や警察に導入されている模様。

このドラマは関係性がじわじわ変わるので
途中から見ないで最初から見ていただきたいのですが、
ワトソンがホームズの父に「彼を傷つけたら許さない」宣言。
これはもう衝撃だったし嬉しかった。

おっと、中国のネット規制に言及。販売数に響かないか大丈夫か。





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2016/10/31(月)

映画かんそう
「インフェルノ」
ラングドン教授の「いい旅夢気分」シリーズ、
映画では3作目です。(原作では4作目)

イタリアの病院で目覚めたラングドン教授は、
自分が怪我をしており、記憶がないことに動揺するが、
謎の女暗殺者に襲撃を受けて病院を脱出する、という
スパイアクション映画のような始まりをします。
相変わらずイタリアの寺院や美術品は
(どれがセットでどれが本物か分かりませんが)
美しく撮れてました。

しかしいつもと違って今回は教授に記憶がなくて、
しかも頻繁に幻覚を見るので、ちょっとグダグダします。

内容ばれ
大富豪の人も、その仲間の人も、
「人口が増えすぎて、人類が絶滅してしまう!
ウィルスを使って大量殺戮しなくちゃ!」
ってあまりにも短絡的すぎるし、
そのウィルスの隠し場所をラングドン教授レベルの専門家でないと
解けない暗号でヒントにするのも謎だし、
総じて意味が分からない人達だったのですが、
これは「ダ・ヴィンチ・コード」の時と同じく、
敵方の造形の簡略化があったんだろうな、
と想像しながら見てました。(今回原作未読です)

ラングドン教授の幻想シーンは特徴的で美しかったけど、
もうちょっと切って、敵のキャラクター構築をしてもよかったのではないか。
でもなぜかインド人の社長の人は無駄に格好良かった。
接近戦だと100%刺されるな…っていう説得力のある動きだった。

ミッキーの腕時計戻ってきてよかったねえ教授。

アヤソフィアの地下宮殿、行ってみたくなりました。
http://find-travel.jp/article/28415




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