6月日記

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2016/06/01(水)

映画かんそう
「マイケル・ムーアの世界征服のススメ」

第二次大戦以降戦争に勝てなくなってしまったアメリカの陸海空軍のトップから、
アメリカを何とかしてほしいという依頼を受けた(この部分は捏造ジョーク)マイケル・ムーア監督が
世界の国々を回って、アメリカに役立つものを略奪しまくるという体裁のドキュメンタリー映画。

イタリアの労働時間、フランスの豊かな学校給食、世界一の学力を誇るフィンランドの教育、
スロベニアの学費無料の大学、ドイツの労働環境、ポルトガルの麻薬合法化、
ノルウェーの快適な刑務所、チュニジアの女性権利獲得の戦い、
アイスランドの完全男女平等、などコンセプトの割に結構真面目です。

イタリアには土日祝以外に通常8週間の有給休暇がつくらしく、
「アメリカには基本的に有給制度はないんだよ」って言われた時の
「何を言ってるのか理解できない」という感じのイタリア人の目が印象的でした。
あと、フランスの給食はコース仕立てになっていて、
日本のレストランだと2000円くらいかな?って感じの豪華な内容なんですが、
同じようにアメリカの給食の写真を見せられたフランスの子供たちが
「オエー!気持ち悪い!」って顔してたのも面白かった。

今回いつものあの痛烈な皮肉やジョークが少なくなって、
しかも作品全体的に対象を糾弾するものではなく、
希望のある内容だったので、
何か心境の変化がおありになったのか、
それとも世界全体的に色々やばいので、
逆に気持ちを上げるような作品を撮られたのか、
どうなんだろうって思いました。

内容ばれ

優れた点の挙がっている国々には深刻な問題もあると思うんですが、
まあとりあえずそのへんには触れられていません。
(あと優れた点として挙がっている、再犯率の少ないノルウェーの刑罰制度、
犯罪者は適切でない環境でそうなっただけで、正しく教育もしくは治療すれば
必ず正常な集団生活が営めるという性善説に基いたもので、
私はあまり賛同できない。私が被害者または被害者の親しい者なら
犯人に更生など望まないし劣悪な環境で暮らしてほしい。
それがダメでも、罪人の快適な生活のために税金を使わないでほしい)
(世界史上、単独犯最高殺人数の「ノルウェー連続テロ事件」の
被害者の父親のインタビューが映画内にあって「犯人のレベルまで下りて
復讐などしたくない」という回答が入っている。そのあたり周到だなと思う)

監督はベルリンの壁崩壊や、マンデラ大統領誕生などに影響を受けた世代で、
その経験を踏まえて「世界は変わる」と断言します。
なんとなくアメリカのバーカ!バ−カ!で終わると思っていたのでびっくりした(笑)





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2016/06/02(木)

展覧会に行ったらものすごく見覚えのある絵があって、
その絵をどこで誰と見たか、その時何を話したかの記憶が
ざーっと蘇った。

ロバート・ジョン・ソーントン「フローラの神殿」

名古屋で3人で見たときは、なんだか閑散とした展覧会で
他にお客さんがいなくて、油断して盛り上がりすぎて、
監視員の人に「お静かに」って注意されたことまで思い出した。
(ごめんなさい)
分類としてはボタニカルアートになるのですが、
植物を主眼とした他の絵と違うのは、
このシリーズには背景が描かれていて、
なぜかどの絵も不吉で、微妙に惨劇の予感さえするところ。

今回ソーントンについてちょっと長めの解説が貼ってありましたが、
絵は、ソーントンが下絵を描いて、
彩色は様々な画家に依頼したのだそうです。
ソーントンは比較的裕福な家の出で、
母と兄弟の遺産を相続したりもしたのですが
しかし出版の経費が嵩んだうえに売り上げも落ち込み、
宝くじの発行に手を出したりして失敗し、極貧のうちに亡くなったとか。
絵の不吉さと相まって何とも言えないエピソード。

「フローラの神殿」はamazonで買えるようです。

あと全然関係ないですが
ダーウィンのお祖父さんがウェッジウッドの創始者って知りませんでした。
トリビア〜。





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2016/06/03(金)

ドラマかんそう

相棒
「バベルの塔〜史上最悪のカウントダウン!爆破予告ホテルの罠」
の再放送をやっていたので見ました。

スペシャル回のNO1に挙げる人が多く、
色々なかたの全相棒エピソードベスト10位に入っている事が多い話です。
私は当時まだ相棒を見てなかったので未見でした。

面白かったですー!
相棒が亀山さんの時代で、
右京さんに足りない人情成分、熱血成分を充分に補ってくれて、
事件も二重構造になっていて、犯人の演技も迫力あったし、
あと登場人物全員がなんとなくのんびりしている…?
みんなそんな腹黒くないというか、ええと牧歌的。
最後のおいしい所を寺島さんがもっていくのも素敵でした。
美和子さんとたまきさんのキャッキャウフフもかわいかった。
脚本は古沢良太さんでした。

比べると、今の相棒は、なんかギスギスしている。
何が足りないかといえば、ユーモラスなキャラクターと遊び心かな…?






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2016/06/04(土)

色々感想

ハンター
これまでのバトルの流れを箇条書きにしてくれたけど
それでも分からない(笑)

プラチナエンド(ジャンプSQ掲載)大場つぐみさん×小畑健さん
男性向け眼鏡百合っ子でてきた。

それでおじさんが拳銃も使おうとか言いだした。
相手は天使の力で攻撃してくると思い込んでるから
油断していると。一理ある…。

仮面ライダーゴースト
もともと主人公が初回で死んで、
アイテムを集めて復活するというのがメインストーリーなのに、
感動ストーリーを急にやりたくなったのか、
死んだ状態からさらに完全に死んで、
皆の呼びかけで復活するという超!雑な展開をやらかした!

これまでも、怪人と人間は分かり合える!
という思想を持っていた筈の主人公が
展開のために急に、怪人は得体が知れないから理解できない!
という考えに変わったりして、元々雑ではあったけども…。

ゆとりですがなにか
登場時は酸いも甘いも噛み分けて
仕事のできる面白いおじさんという印象だった弁当屋の人ですが、
その後お色気接待に弱く、簡単に主人公たちを切り捨てたりもする人だと分かり、
不祥事を起こして弱っているところを主人公に助けられ、
妙な可愛げを見せ、現在は殊勝な感じ。

アニメや漫画の登場人物は、
混乱を避けるためクレバーな人はクレバーなまま、
卑怯な人は卑怯なままですが、まあ人間はもっとマーブル模様ですからね。
どっちの描写が優れているとかではなく、用途や対象者によるかな。

さくらちゃん、それはアカン!!

救命医ハンク7 セレブ診療ファイル
シーズン1の第1回目で、ハンクが一番大変なときに彼を捨てた婚約者の女性と再会。
ハンクは別に怒っていないが、弟のエヴァンはまだ激おこ状態。
なんで君がそんなに怒ってるの(笑)。







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2016/06/05(日)

映画かんそう
「デッドプール」

快進撃のアメコミ原作もので、
マーベルのキャラクターですが、アベンジャーズとは配給会社が違うので
世界設定は共有ではありません。
同じ配給会社のX-MENが存在する世界で、
恵まれし子らの学園が出てきますが、
でもアメコミ映画を1作も見たことがなくても楽しめるようになっています。
ただし耐性のない人はグロ・えろねた注意です。R15。

あらすじは単純で、高い戦闘能力を生かして
トラブル解決を職業にしていた元傭兵の主人公は、
運命の女性と出会って幸福に暮らしていた。
しかし末期癌であることが突然分かって、
悩んだ末に、仲介人に紹介された研究所での治療を受ける事にする。
投薬と拷問の末に再生能力を手に入れた主人公は、
その代償として表皮が全て爛れてしまい、
体を元に戻すために研究者を追う、という話。

概略は「ダークマン」に似てます。
でも悲壮感が薄いのは、たぶん主人公の性格のせい。
饒舌に戦闘中も色々と物を考え、敵にも話しかけ、
ヒーローではないので容赦なくどんどん殺すし、言動は下品です。
なにより彼は自分が物語の中の人物なのだという自覚のようなものがあり、
観客にも話しかけてくるし、映画のスタッフや役者についてもメタ発言をします。
特殊なキャラクターです。

エンドテロップのあとにはおまけ映像があるのでご注意。

内容ばれ

X−MENねた好きです。
プロフェッサーXに関して、マカヴォイ?スチュアート?って聞くところ(笑)。
コロッサッスが頻繁に言葉遣いを注意するのはアベンジャーズねたなのかな?
あとキャプテン・デッドプールと遠景のヘリキャリアのようなもの。
おまけ映像の、フューリー長官ねた。

原作ではもっと狂ったキャラクターなデッドプールですが、
映画に合わせたのか、ラブロマンスに相応しい、比較的真面目な性格になってました。

相棒のウィーゼルくん、おいしいキャラクターだった。
最終決戦に「行くべきなんだろうが、行きたくない」って付いて来てくれないところが最高です。







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2016/06/06(月)

先日ビールのイベントで昼間から飲み食いしていたのですが、
ふと男女のカップルが近付いてきて、
「コインが余ったのでよろしかったらどうぞ。私達は帰るので」
って2枚のコインをくれました。
私達はびっくりして、何度もお礼を言いました。
ビールイベントのコインの価値はだいたい1枚200円ほど。
2枚あったらフライドポテトやアイスクリームが買えます。

そのあと
自分達だったらコインが余ったら絶対何かを買って食べてしまうよね…
人にあげるなんて考えもしないよね…
カップルの男女が両方とも鷹揚な人ってすごいよね…
ああいうご夫婦から天使のような子が生まれるんだよね…
こういう風にひとは徳を積むんだね…
そして徳の高い人は当選率の低いイベントのチケットをゲットできたりするんだね…
などと色々考察しました。
いただいたコインでポテトフライを買いました。
揚げたてでしょっぱくておいしかったです。






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2016/06/07(火)

アメリカ(というか日本以外の多くの国)では5月27日公開、
日本では8月11日公開のX-MEN新作映画「アポカリプス」で、
悪役が女性キャラクターの首を締め上げている大型ポスターが
謝罪と共に撤去されました。

私は先にネットで写真を見ていて、特に何も思わなかったんですが、
非難が集中して撤去されたと聞いて、あとで考えると
「あっ……なるほど」って思いました。

これ、フィクションでも女性への暴力を許さないとかそういうのではなく、
映画の宣伝で、主人公側の男性キャラクターが悪役に首を締め上げられ、
苦悶の表情を浮かべているポスターなどほとんどない。ってことなんだと思います。
痛めつけられる若い女性に、無意識に惹かれてしまう男性と
特に興味ない女性、そのへんの性差を考えなかったのは
確かに迂闊なチョイスだったなという気はする。

昔だったら「何か変だな…?」って少数がモヤモヤして終わったことが
どんどん問題提議されて改まっていくのは結構な事です。

記事
http://news.goo.ne.jp/article/cinematoday/entertainment/cinematoday-N0083356.html







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2016/06/08(水)

もうずいぶんむかし、
お店の中で、若い人が同性の友達と話していて、
「年とって、もし2人とも独身だったら一緒に住まないか?」
って言っているのを偶然聞いてしまって、
あっ、これは、もしかして、いわゆる…。
と何故か私がソワソワしましたが、
相手の人のお返事は
「うーん、老後は農業をやりたいからむり」
という感じのもので、
何故か私ががっかりしました。
でも、その相手の人のこと好きなの、なんか分かるわーと思いました。







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2016/06/09(木)

映画かんそう
「エンド・オブ・キングダム」

「エンド・オブ・ホワイトハウス」の続編です。
護衛官がテロリストから大統領を守り通します。
タフガイ活躍ものアクション映画の様式を踏襲していますが、
かなり変です。まず男ヒロイン制度採用。
大統領がヒロインです。
主人公は大統領に対して妙に高圧的で、
俺以外はみんな敵だとか、俺以外は撃てとか、
ドS系彼氏みたいなことを言います。
そして主人公サイコパス化。
殺しに対して全然抵抗とかありません。
相手がテロリストかどうか念のため確認とかしません。
テロの指揮者に肉親の断末魔の声を聞かせるために
捕えたテロリストを痛めつけて殺したり、
相手をナイフで滅多刺しにしたりします。KOWAI。
殺す必要があったのか?って聞かれて「ない」って言います。

序盤の内容についてちょっと触れます。
英国の首相が亡くなり、各国首脳が葬儀のために渡英しますが
結論から言うとドイツ、フランス、イタリア、カナダ、日本のトップは全員殺されます。
この暗殺シーン、首脳にそれぞれのお国柄が出ててなかなか面白いです。
でもスーパー護衛官であるところの主人公が守っている大統領は生き延びます。
そこから2人だけの逃避行が始まって、色々なものが爆破され、
ロンドン名所があちこち壊滅しますが主人公はともかく殺します。
そしてUSA!USA!みたいな話。

映画として優れているとかではないですが、変な作品が好きな人におすすめ。
あと妻帯者おっさん同士商業BLとかの好きな人にも。
1作目とは監督が変りました。今回はイラン系スウェーデン人ババク・ナジャフィ監督。

内容ばれ

兵器武器アクションは結構燃えます。
スティンガーって攻撃手段のあるヘリ3機を地上から落せるんだ!とか、
応戦するヘリから発射されるフレアの、幾何学模様っぽい軌跡とか、
あと大統領の乗っているヘリの盾になるために、
もう1機が空中で静止してミサイルに対して被弾面積が増えるよう角度を変えるところ!
あそこ格好良かった。

あと主人公の「ビルを爆破しようと、国旗を燃やそうと、人を殺そうと、
お前らのようなクソは勝てない。我が国は1000年後も安泰だ!」
っていう感じのセリフ。アメリカ国民じゃないけどウェーイ!ってなりました(笑)
最近「キャプテン・アメリカ シビル・ウォー」をヘビーローテーションで見ているので、
他国での民間人の死を責めまくられているアベンジャーズの皆さんと比較して、
気の毒になった。
こっちの主人公は敵の悲劇的な事情なんか全然斟酌しないし
ぶん殴ってドヤ顔で説教するぜ!

やや腑に落ちないのは
・主人公の上司の長官があまりにキャーキャー言いすぎて
 素人のお姉さんみたいだった。
・あとあのテロというよりは武力侵攻レベルの蜂起を(いくら内通者がいたとしても)
 察知できないなら諜報部なんかあっても無駄だろ。
・乗ってたヘリがミサイル直撃で墜落した大統領が生きてるのに、
 橋から川へ車で単に落ちただけの日本の総理が死ぬのはちょっと納得できない(笑)。
 (総理の日本語はめずらしくネイティブ発音でした)
・最後の攻撃、建物内に民間人はいないって言ってたけど、
 往来の私兵に混じって、一般の人が吹き飛ばされてなかった?
とかそんな感じです。







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2016/06/10(金)

読書かんそう
「遠い太鼓」

べらぼうに評判のいい、村上春樹さんの旅行記です。
旅行記というか、1986年から1989年の間に
ヨーロッパのあちこちで住まれた体験記といった方が正しいかも。
新刊ではなくて、数十年前の本です。
どの土地へ行かれても、おいしいものを食べて
お酒を飲んで、散歩をして、ランニングをして、
音楽を聞きに行って、オペラを見て、執筆をして、という生活をなさって、
その土地土地の形容がとても素晴らしく、
特に魚やワインに関するそれらは読んでいると
すぐに旅立ちたくなるくらい生き生きしているので、
旅行の下調べとして読むのもいいし、
また休暇中に諸所の事情で旅行に行けない際に
自宅で寝そべってのんびり読むのもいいように思います。

特にイタリア・トスカーナ州のキャンティ地方で
ワイナリーを夜に訪れ、葡萄畑を眺めながらワインの試飲を行ったくだりや、
あと同じくキャンティ地方でスイス人女性が自分の別荘に好意で旅行者を泊まらせる小さな宿屋
雉鳩邸(仮)のあたりが素敵でした。

独特のユーモアがあり、
ギリシャのホテルでクロゼットが開かなくなって
従業員さんが「道具を持っていく」と言って
やってきた従業員さんの右手に握られていたのは石だったエピソードには笑いました。

あとイタリアの悪口はすごいので一読の価値ありです。
(読んでしまうとイタリアには行きたくなくなるだろうけど…)
(私はイタリアに行きましたが特に何も盗られてません)
こういうのを読むと、日本はそりゃ悪い所もあるかもしれないけど
とりあえずみんな働き者で社会全体が機能的だな…って思う。






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2016/06/11(土)

色々感想

真田丸
今回は三谷さんお得意裁判劇仕立て。
毎回手を変え品を変え楽しませてくれます。
でも北条は実際のところ一体何がやりたかったんだろうこれ…。

ゆとりですがなにか
「童貞の方が詳しい事だってあるんだよ!」
DT説教かっこいい!

仮面ライダーゴースト
アランの夢はタコ焼きを食べる事で
マコト兄ちゃんの夢は妹が一杯に増える事か…。

マギ(サンデー掲載)
アルバの戦闘スタイルが不必要にぐろいんですが、
これも小学生のトラウマ一直線でしょうね…。

とうとうユナン以上の攻め力を身に着けたアラジンさま!

進撃(別マガ掲載)
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
これはもう、世界のシステム的巨大どんでん返しでも来ない限りは無理だ!!
……と私は思ったけど、まだいける!派のかたもいらっしゃる…どうなんだろう。
大丈夫だろうと思ってた上位3位内なのでショックだ…。

僕だけがいない街(最終巻)
このうえなく綺麗に終わった!カタルシス半端なかった!
僅差で負けたけど、考えたら敵の人は、
チート能力者相手によく頑張ったよ…。

ドリフターズ5巻
相変わらずみんな格好いいです。
黒王様は…もうあの人ってことでいいのかしら…
最終的に名乗れるのかしら…いや無理かしら…。







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2016/06/12(日)

映画かんそう
「エクス・マキナ」

作家、脚本家のアレックス・ガーランドさん初監督作品。
SFですが、ややホラーっぽい表現の箇所もあります。

大手検索エンジンを提供するIT企業の社員であるケイレブは、
社内の企画抽選に当選し、社長の別荘に滞在する権利を得る。
広大な土地に建つ豪邸に招かれた彼は、しかし社長から
彼が趣味で開発している人工知能に本当の意識があるのかどうか、
テストをしてほしいという秘密の仕事を依頼される。

引き合わされたのは骨格と内蔵メカニズムが露出されたデザインの、
女性型アンドロイド、エイヴァだった。
彼女と対話を重ねて行くうちにケイレブは、
次第に彼女に惹かれる自分を自覚するようになる、というあらすじ。

内容ばれ(ラストにも触れます)

人工知能に意識があるかないか、っていうテーマがとってもとっても好きなので、
そこのところが追及されるかな?って思ったんですが、
どっちかといえばエイヴァは人間よりも高次の存在ぽかったですね。
(暗示するような、進化の話を社長がしてた)
そういう点で
「her/世界でひとつの彼女」に出てくる思考型OSサマンサ
を思い出しました。

しかしこれ主人公の性別に合わせて造られた設定とはいえ、
社長本人は明らかな性差別主義者で、過去作品も全員色っぽい若い女性で、
虐げられた女性が解放される話と混同されてしまいそうなので、
アンドロイドは男性型かもしくは非人間型がよかったなーとちょっと思いました。
あとアンドロイドがテーマのあらゆるフィクションに言えるのですが、
なんで性器をつけちゃうの…。
セクサロイドに、人間に等しい知能とかあったらまずいでしょう。
そんなのしかるべき団体が黙っちゃいないでしょう。
開発費はかさむ、販売は無理、所持しているだけで社会的に爆弾抱えてるも同然、
デメリットだらけでしょう…。

最後、他のアンドロイドの体からパーツを取るエイヴァは、
「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス」オマージュかな?って思いました。
たしか社長の話の中にプロメテウスの名前が出てたような…。
それにしても社長、どうして三原則を条件付けておかなかったのか、
理系は小説など読まないのか、アル中だからうっかりしてたのか、何なんだろう。
あのおうちの、急病と大怪我に対する備えのなさも気になる。
私はあんな環境で泥酔とかできないよ恐くて…。

余談ですが、作中に出てくるキョウコという日本人らしきキャラクターが、
デル・トロ監督が以前語った
「普通、若い日本人女性が出ると聞くと、超色っぽいすらりとした露出の多い女の子が
5分おきに濡れたTシャツで登場するようなことを想像すると思うけど(略)」
って言葉全くそのままだったのでちょっと笑いました。
(すらりとした体に下着なしの短い衣装で、英語が話せなくて、
給仕とダンスと性交渉の相手しかできない)

主人公はビル・ウィーズリーを演じたドーナル・グリーソン、
IT会社社長はオスカー・アイザック、
アンドロイドのエイヴァはアリシア・ヴィキャンデルです。
アリシア・ヴィキャンデルの、人間への擬態が必要なくなった時に見せる
人間ともロボットとも違う異質な表情の動きが良かった。


社長の邸宅の撮影はノルウェーの「ジュヴェ・ランドスケープ・ホテル」で行われたようです。
なんかすごいところ。






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2016/06/13(月)

「世にも奇妙な物語」春の特別編2016かんそう

今回は下記4本。作品数が減った。
「美人税」
原案 - 加藤公平
脚本 - 高山直也

「夢見る機械」
原作 - 諸星大二郎
脚本 - 高山直也

「通いの軍隊」
原作 - 筒井康隆
脚本 - 徳尾浩司

「クイズのおっさん」
原作 - 竹本友二
脚本 - 宇山佳佑

放映中から「クイズのおっさん」にネット界隈がざわざわしてたのですが、
なるほど納得の萌えカップリングでした。
主人公はテレビのクイズ番組で優勝するほどのクイズマニアだが
他に特技もなく、精彩を欠く日々を送っていた。
しかしある日、クイズ番組の優勝副賞品「クイズ1年分」だという
中年男性が自宅を訪れ、クイズを出題し始めた事から生活が変化する。
というあらすじ。

職場でも馬鹿にされ、片想いしていた女性は超弩級の性格の悪いひとで、
ボロボロの主人公を励ましてくれたのはクイズのおじさんただ一人。
クイズのおじさんが言葉を話せず、
出すクイズの解答でのみコミュニケーションを図れるという設定がよかったです。
あとなんで一緒にお風呂に入ってるのかよく分からなかったけどやったね!

(ラストばれ)
1年の期間が過ぎておじさんが去った後、
また「クイズ1年分」が商品に出されているの見て、
主人公が嫉妬する結末がおいしかった。
あれ以降彼は毎年あの番組に出場して修羅の如き強さを発揮し、
チャンピオンの座を死守するのでしょう。
というか作品をずっと見ている書き手さんが
突然クイズおじさんで二次創作を始められたのでびっくりしたりしました。

ほかの3作品は「あっハイ」って感じでした。




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2016/06/14(火)

「没後100年 宮川香山展」に行ってきた。
ずっと現物を見てみたかったので、有名作品が大方見られて嬉しかった。
以前日記に書いたな?と思ってたんですが書いてなかったので、
リンクを張りますが、こういう感じの作品です。
(でもグロテスク一歩手前の派手な作風なので苦手な人は苦手かも)

私はこれ、壺部分と飾り部分を別々に焼いて
あとで合体させてるんだとばかり思ってたんですが、
一緒に焼き上げるんですね!?
壺部分と飾りは土が違うので収縮率も違って大変難しいらしいです。
盛り上がった部分は、内部に空気穴を開けてあるらしい。
私は絵でも立体でも必ずしも現物を見なければならない派ではなく、
サイズさえ把握していればある程度脳で補完できるよ派なのですが、
宮川香山さんの作品は、「あ、これ写真じゃだめだ…」って思いました。
360度立体だし、立体部分に法則性がなくて
変な盛られ方、へこみ方をしていたり、
隠れたところに蟹がいたりとか、
陰になる部分の細工がびっくりするくらい細かいんですよ…。
鏡を置いて背面も見えるように展示してくれるのありがたかったです。

有名な「眠猫覚醒」に
水指と香炉の2種類あるの知らなかった。
毛の表現が圧倒的に水指の方がいいなと思いました。
黒の釉薬と白の釉薬を使って、細い筆で毛を描いてあって
フサフサしているように見える。
あと紙みたいに薄い舌と米粒より小さい歯があって、
口の表現がすごかった。耳の血管も、肉球も。

「高浮彫枯蓮ニ蟹花瓶」の枯れた蓮は、
まるで壺の一部が性病で腐って落ちたみたいな
グロテスクな造形と色彩で、
その中に蟹がいるんだけども、
この作品が特に写真では全然ニュアンスが出ないので
現物見ないとだめだなって思いました。





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2016/06/15(水)

初代宮川香山さん、最初は京都にいらしたのですが
周囲の反対を押し切って横浜を活動拠点にされ、
そして高浮彫で名声を得てからも
周囲の反対を押し切って磁器に転向なさったりもしました。
B'zの「孤独のRunaway」みたいなひとだな…って
思ったらちょっと愉快でした。
安定を良しとせず常に上を、違う事を、世間のニーズを、と挑戦し続けた精神は
見習いたいです。
(磁器作品に関しては正直私の好み的には「うーん…?」なんですが)

「金彩帆立貝ニ魚蟹図花瓶」のスケルトンの壺とか挑戦的すぎてぞっとします。
http://blog.goo.ne.jp/runcocteau/e/09265cbc27038d09dc8067eb80b1bcfc
(このサイト様の真ん中くらいにある写真)

でも代表作の蟹貼付台付鉢を数十年後に、
さらに高くなった技術力でセルフリメイクされたのですが、
確かに蟹の甲羅の表現とかスーパーリアルなのですが、
作品全体の強さとか調和とかを考えると過去作品の方がよかった。
(初期作品が「褐釉蟹貼付台付鉢」晩年の作品が「高取釉渡蟹水盤」)

アイディアに特化した作品は、技術力よりも精神力なのかもしれません。
絶対に実現させてやるぞという気迫のようなもの。

あと宮川香山さんの作品は、田邊哲人さんという方が、
世界に散逸していたそれらを長年かけて収集して下さったので、
今、国内で比較的楽に見られるようです。ありがたい。
田邊哲人さんの経歴を拝見したら、他のコレクションはしてらっしゃらなくて、
経歴がなんだかすごい。





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2016/06/16(木)

熊の被害が相次いでいて、
注意喚起する専門家のかたもいらっしゃるようです。

ツキノワグマ研究所(食べられた人の記述あり注意)
http://ha3.seikyou.ne.jp/home/kmaita/index.html

クマよけの鈴は、人肉を覚えた熊には逆効果で、
却って呼び寄せてしまうというのには、ぞっとした。
熊鈴持ってるし、「つけるように」と書いてある山では付ける。
(まあ人間を襲う熊の出るような本格的なところには行かないけど)
熊対策としてはむしろ同族の熊を恐れるので、
熊のするように笹を揺らしたり、あと爆竹が効果的と書いてあって
なるほどって思いました。

あとこの研究所のかた、もとは秋田県のお役人さんで
熊に入れ込むあまり仕事をやめて、今は広島に移住、
熊を殺さず放逐してほしい主義ながら、
射殺するハンターの勇気は称賛するという姿勢は、
なにか完成された原始宗教のようなものを連想します。





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2016/06/17(金)

映画かんそう
実写版「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」

全体的にねたばれ、全体的にdis。

御存知講談社の大ヒット漫画を実写映画化した前後篇の、後ろ半分です。
映画評論サイトさんで
「この映画は内容のひどさもさることながら、
1本で纏められるものを2本に分けて収益を上げるという悪辣な商法をとっているので、
今後のためにも興行成績を少しでも減らしたい。なので見に行かないでください」
と書いてあるのを見て、私は納得して見に行きませんでした。
前篇が本当に酷かったのと、スタッフの言動に好感が持てなかったという理由もあります。

上映時間1時間30分ほどです。
エレン裁判があって、髭リンゴとエレンが会話して、爆弾を取りに行って、
巨人と巨人の殴り合いがあって、爆弾で壁を修復しようとしたら邪魔が入って、
なんかしらんけど排除して、うまくいったよ、やったね!という内容。

良かった点
・巨人と巨人の殴り合いの特殊効果
・衣装
・草なぎさんのサイコパス演技(登場一瞬)
・ハンジさん

前篇は理解できない行動をとる登場人物がずっとgdgdしているのを
見せられるつらさでしたが、
後半はスカスカなのに短いというつらさ。どっちもつらい。
その中でも光っていたのが髭リンゴ男で、
なんか謎の白い部屋で突然ポエムを呟きながら現れて
シャンパンを飲みだしたりするのでふきだしてしまいました。
シャンパン=カッコイイ!
女にキスして暴力を振るう=カッコイイ!
という全体に漂う圧倒的昭和感…。
あ、エレン裁判で、エレンがなぜか滑り台に縛り付けられているのも、
小学校のいじめみたいで地味に笑いました。
予想通り(大抵の人は前篇の途中で予想できたでしょうけど)
髭リンゴも巨人でした。

エンドロール後に1シーンあります。(ないほうがいい気もする)

髭リンゴポエムですが、
「The end of the world」の歌詞なのは分かってるし、
村上春樹の小説にリンクさせてるのは知ってますが、それでもアカンやろ…。
何度も書いてますが私は作品の暗喩一切スルー派で、
一度肯定派の誰かに聞いてみたいんですが、
暗喩とかオマージュとか、この映画みたいにそれまでの流れをぶった切って
客をポカーンとさせてまで、
あるいはキャラクターを素っ頓狂なやつに落としてまでしないといけない事なのでしょうか?
「実はこういう意味です!」
「あの名作のこのシーンにヒントを得ました!」ってやっても、
肝心の物語に重度の損傷を与えたら本末転倒のように私は思います。
批判に対するカウンターの役割もあるんでしょうけど、
その手の作家には「客がお金を出して買った尺で言い訳をするな」と言いたい。

内容ばれ

町山さんはエンタメの、観客の心をぐいぐい掴むキャラクターを作るのが
苦手でいらっしゃるのかもしれない。
(なのでリアル人間路線ならお得意という可能性はある)

髭リンゴがエレンの兄で、巨人で、
全滅したとされていた調査隊を率いていたという大筋はよかった。
彼が「壁を破壊して愚かでブタな民衆を目覚めさせる!」というような
短絡バカではなく、
もっと魅力的なエピソードと会話があれば、あるいは名作だったかも。

そうえいば髭リンゴの「食べ物を粗末にするな!」というセリフはよかった。
意外性があって。








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2016/06/18(土)

色々感想

食戟のソーマ
生卵の天ぷらとシソの素揚げをご飯の上に載せて、
甘辛たれをたっぷり掛ける卵丼おいしそうだった…。

ジュウオウジャー
追加戦士が出てきました。
サイとワニと狼のジュウマンを捕えて
そのパワーを人間の男に注入して造ったらしい。
子供&お姉さんに人気出そう。

ムジカ・ピッコリーノ
Mrグレープフルーツことドクトル・ジョーは
ローリー司令官と学生時代なにかあったみたいですね。
いやべつに萌え設定を盛り込んでこなくてもいいと思うんですが、
どうしてもと言うならいただきます。

真田丸
結局北条の殿は老いて頑固になって判断力がなくなったという事でいいのかな。

しかし戦が長引けば長引くほど人件費(食料代)が嵩んで経費が増えるというのは
映画の撮影に似てると思った。

石田さん、臨機応変な対応が全然できないところに親近感を覚える。

ゆとりですがなにか
まりぶさんのおうちの事情、なんか切ないけど
とりあえず相談おじさんが諸悪の根源なのは確実だよね。
「自業自得」の使い方上手かった。

茜ちゃん、上司との話を告白しちゃうのかな…。






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2016/06/19(日)

前向きに、進撃実写から何か学ぶところはないかなって考えました。

・プロアマ問わず全物書きが
 雑学やポエムを作品内に取り入れたいときは、
 あなた自身が友達に突然披露しても
 体調の心配をされないような内容と状況にしたほうがいい。
 たとえば突然シャンパンを飲みながら歌詞の暗唱をしたら
 友だちはどんな顔するかな!?とか。
 架空力を過信しすぎるのはよくない。

・あと夜中とかにネームを切っていて、または文章を書いていて
 どんどん書けるのは脳が考えているのではなく
 過去に見て覚えている既存の物語の展開やセリフを再生しているだけ…
 という恐ろしい罠があるので注意する。
 覚えているくらいだから、相当何度も見ていて、
 つまり相当陳腐だって事です。

・以前も書きましたが、会話がキャッチボールになってなくて、
 互いに投げっぱなしセリフなのは暑苦しいし、
 狂人みたいなのでやめたほうがいい。

こんな感じ。





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2016/06/20(月)

映画かんそう
「レジェンド 狂気の美学」
監督脚本ブライアン・ヘルゲランド

1960年代、ロンドン東部を支配した実在の双子のギャング
レジー・クレイとロニー・クレイ。
兄のレジーは度胸があって頭も切れるが、
弟のロニーは精神を病んでおり、暴力衝動を抑えられない。
2人が互いを愛し憎みながら共に成功し、
やがて転落していく様を描いた映画。

トム・ハーディさんが1人2役でギャングを演じます。
撮影技術もすごいですが、トム・ハーディさんの頑張りもすごくて、
表情の皺の入り方も微妙に違ったりして、2人の人間がいるように見えます。
そして弟のロニーの同性の愛人を演じるのが
「キングスマン」で主役を務めたタロン・エジャトン。
躁病的に陽気でクールで、怪演でした。
レジーに懇願されて彼の妻となるヒロインを演じるのは
「エンジェル・ウォーズ」のヒロインだったエミリー・ブラウニング。
60年代の女性らしくセンシティブで、綺麗だった。
ギャング団の会計士的な役割の男性をシューリス先生が演じます。
比較的黒シューリスなのですが、双子がマッドネス過ぎて
何か気の毒な感じだった。

ロンドン東部訛り?がすごくて、
最初「どこの言語だろう…?彼等は移民でお国の言葉を話してるのか?」
って思いました。
ロンドンのギャングだけあって、集まると紅茶を飲むのですが(笑)
ギャングの人達はカップの取っ手の持ち方が間違っていて、
刑事さんは正しい持ち方だった。あれは演技プランなのかな?

ラストばれ?

ガールフレンドのお母さんが怖くて玄関のチャイムが鳴らせないレジーや、
兄弟喧嘩の時に瓶を掴んだら「反則だ」って言われて戻すところとか、
とっても可愛かったので結末には結構暗い気持ちになります。

スーパー正論タイム
アル中もそうですが、自分が何とかしてやれるって思って
家族が患者を専門機関につれていかない、又は退院させてしまうっていうのは、
悪い結果しか生まない(らしい)。
これ弟を病院から出さなければ、なんか各方面ハッピーエンドになってた気がする。
弟が側にいないと、兄がおかしくなったのかもしれないけど。
あとヒロインのお母さんがもうちょっと柔らかければヒロインの悲劇だけは防げたかも。
考えてみればヒロインのお母さんは正しいけどきつすぎる、
兄弟のお母さんは柔らかいけど間違ってる、
どっちの母親も子供を悲劇の方向に進ませてる。

あっ関係ないけど英国では紅茶の淹れ方が嫁いびりの種になるんですね。
「紅茶も満足に淹れられないなんて……」とかって怖い。
あの注ぎ方の何が悪かったのか私には分からなかった。

監督は過去に「ROCK YOU!」を撮ってます。
あの映画、理由は分からないですがなんか好き。





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2016/06/21(火)

漫画かんそう
「紅殻のパンドラ」 7巻まで 六道神士さん

夜中にやっていたアニメが面白かったと教えてもらって、
もう追いつけそうになかったので原作を一気読みしました
原案協力が士郎正宗さんなので、
企業名や技術の名前に覚えのある物がどんどん出てきたり、
モブの中にものすごい懐かしいキャラクタがいたりして、
ファンには嬉しいオマケつきです。

主人公の少女は数年前に事故に巻き込まれて
肉親を失い、全身義体化手術を受けていた。
保護者に会うためにリゾート島を訪れていた彼女は、
そこで大規模な爆発事件に巻き込まれ、
猫耳の付いた美少女アンドロイドとその開発者という
奇妙な2人と出会う、というあらすじ。
(義体技術がまだ一般的ではなく、攻殻世界より前の時代のようです)

サイバーパンクおなじみのハードなテクノロジーを、
プリキュア系のエフェクトと、ちょっとエッチな男性向け百合と、
可愛いもの大好き大好きな女性向け百合でコーティングした感じ。
とっても分かりやすし、ティーン読者も、すんなり入って行けそう。
でも電脳戦は本格的だし、アクションも迫力あります。

主人公は脳の、デジタル世界との親和性が異様に高く、
全てのデバイスを瞬時に操り、ソフトを使いこなします。
戦闘の種類に応じたプログラムを毎回インストールするのですが、
ダウンロードするためにデータにアクセスするには、
猫耳美少女アンドロイドの下腹部のコネクタに指を入れないといけない、
というわけであとは説明しなくても分かるな?

主人公はかわいいものが大好きな、天使のような子で
夢は世界平和です。猫耳美少女アンドロイドに一目ぼれします。
猫耳美少女アンドロイドはツンデレですが、どうやら主人公のことは
大事に思い始めている様子です。

モブの中にM−66がいたの嬉しかった!

キャプテンアメリカのページを更新しました。





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2016/06/22(水)

読書かんそう
「鹿の王 (下) 還って行く者」上橋 菜穂子さん

上巻を読んでから時間が空いてしまったので、
キャラクターのことは覚えているのですが、国家の力関係については
綺麗さっぱり記憶から消去されており(たぶん興味の薄い情報から消えていくのでしょう)
最初は難儀しました。

内容ばれ

上巻はファンタジー世界のパンデミックものか…斬新だなって思ってたんですが、
下巻ではウィルスを使ったテロであることが徐々に明らかになり、
真顔になりました。
様々な国籍の様々な立場の人物が、私利私欲のためというよりは
祖国のため、家族のため、信義のために行動し、
それらが複雑に絡み合って展開します。

ラストばれ

タイトルにまつわる感動的なエピソードが明かされた後で、
その理念を持て囃すことの醜さも同時に示唆されているのは
信頼できるなと思いました。

誰も間違った事はしていないというか、
黒幕のひとは黒幕の人で正しい事をしているというか、
それしか選択肢がないように私には思える。

終盤は、人によっては涙腺直撃なのでお外で読まない方がよいかもですね。
予算さえあれば、映画化にぴったりだと思います。





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2016/06/23(木)

映画かんそう
「貞子vs伽椰子」白石晃士監督

Jホラーのシリーズものが、ここ最近低調だったので
たぶんこれも駄目だろう…と思って行ったら案外よかったです。
祟るものを2つ出さないといけないのは、難易度高いですが、
それなりに怖く演出してあったし、
ネット怪談の文法を思わせる教授や有名な霊能者、
ちょっと漫画キャラっぽい俺様霊能者と相棒の盲目の少女。
呪われた女の子たちの微百合もあるのでサービス満点です。

両親の結婚式のビデオ映像をDVDにダビングするために
古いビデオデッキを購入した女子大生は、
その中に入っていた不気味なテープの映像を見てしまう。
それは都市伝説の授業で習った貞子の呪いのテープだった。
変わり者の霊能者の男は、女子大生を伽椰子の家に連れて行き、
彼女を2つの呪いにかけることによって、
貞子と伽椰子を争わせ、対消滅させようとする。というあらすじ。
最後の方、ちょっと面白いですね。なんで対消滅すると思ったの。

目の前にギャーン!って出てしまうと怖くないのですが、
よく見えないブレた姿で隅の方にいるのは怖いです。
白石さんの作品は、戦慄怪奇ファイル コワすぎ!を2まで見てますが、
なるほど、POVっぽい作風なんだな、と思って途中でやめてました。
でも全部見てみようかな?と思いました。
エンドクレジット後に1シーンあります。

ラストばれ?

貞子の呪いのビデオ、ラインのメッセージに返信していて、
目をそらしていた人がセーフでびっくりした。
そして呪いのビデオの中身が変わってた。
(たぶんラストの井戸と混同されないよう省いたのだと思う)

貞子と伽椰子が合体して、サヤ子が爆誕しました。
ゴジータみたいなものですね。

空前の「VSもの」流行りです。
まあ単純に2つのシリーズのファンを呼び込めるので
集客が固い所が魅力なのでしょう。
でも貞子のファンと伽椰子のファンって高い率でかぶってる気がするので、
もっと異なるジャンルから対戦相手を引いてくるべきなのかもしれません。
「貞子vs杉下右京」とか「伽椰子vs仮面ライダーゴースト」とか。






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2016/06/24(金)

映画かんそう
「パージ」

ジェームズ・デモナコ監督。
2022年、アメリカは経済崩壊を経て、
現在は新政府が統治している。
その政権下では、「パージ」という、
1年に1度すべての犯罪が合法化する12時間を設ける事によって
国民のフラストレーションを解消し、
犯罪率失業率を低い数値に抑える事に成功していた。

主人公は防犯システムの販売会社に勤める中年男性。
美しい妻と、娘、息子の4人で、いつものように堅牢な家に隠れて
パージの夜を過ごそうとしていたが、自宅前で殺されようとしていた男性を
息子が建物内に入れてしまったために、すべてが狂い始める…というあらすじ。
ホラーかつディストピアものです。
皮肉の利いた展開をするので、なかなか考えさせられます。

オープニング、ドビュッシーのピアノ曲をバックに
過去の「パージ」の不鮮明な虐殺映像が静かに流れるシーン、センス良かった。
監督は「交渉人」の脚本を書いた人です。
低予算映画ながらバーンと儲かったので続編が作られました。

結末ばれ

十代の子が見たらどう思うかは分からないけど、
とりあえず私はお父さんかわいそうだった…。
頑張って稼いで、家族が安全に過ごせるシステムを買っても、
娘が彼氏を家に入れちゃってて、彼氏は交際に反対する父を殺す気満々だし、
それを返り討ちにして撃ち殺したら娘が怒るし責められるし、
息子はなんか家の前で殺されそうな男を勝手に家の中に入れちゃうし、
その男を追ってきた集団に、そいつを差し出さないと家族全員皆殺しだぞ!
って脅されてあわてて侵入者をつかまえて放り出そうとしたら妻に責められるし、
どういう無理ゲーなのこれ…。(娘と息子が黒幕かと思った)

というか、人を見捨てるのもイヤ、自分が殺されるのもイヤ、
でも自分では何もできないから何とかしてって、イヤイヤ期の幼児か。
パージなんて物騒な制度のある世界で、
なんであの2人はあんなお花畑のような脳の子に成長したの…。
他人を見捨てたくないという精神は立派だけど、
それは肉親の命と引き換えにすることか…?
そしてなぜあなたたちは1か月ほど国外にバカンスに行く手段をとらないの。

自分だったらどうするか、パージという制度について、考えるのが楽しい映画です。
パージで、安全を金で買えない貧困層や病人や年寄りが死ぬので
(それらに税金が使われず)社会は安定する、という設定のようです。
でもどうかな、貧困層を殺して回る人より、
警護の薄いお金持ちの家を襲って金品を強奪する人の方が多くないかな。
あと女性の数が減ると思う。
1年に1回、死亡届や相続手続きで役所の窓口がパンクして、
病院、消防関係もそうで、破壊された家屋や電化製品の修理・新規購入も
集中するのって効率良いだろうか…?

パージ=銃社会だと考えると、
お前たち、早くその狂った制度を放棄するんだー!って思いますね。






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2016/06/25(土)

色々感想

鬼滅の刃(ジャンプ)
連載開始以降ずっと見てますが、
この人の絵柄って色っぽいなあ…と思います。
といってもパンツ漫画みたいに今風のお尻やお胸がパーンって見えるやつじゃなくて、
全体的にみんなふっくらしているのと、匂いがしそうなところ。
あとネタとか描写もフェティッシュだ。ジャンプ向きかどうかはちょっと分からないけど。

左門くんはサモナー(ジャンプ)
投稿SNSで人気の出るコメディ漫画のパターンを全部ぶち込んで、
一番面白くなる感じに煮詰めたような漫画だなって毎回思います。
人物初登場からキャラクターフィックスまでが数コマで完了し、
ネタ振りからオチまでも2、3コマで、ともかく早い。

波よ聞いてくれ(アフタヌーン)
よかった現実に着地しそう。
しかし蠅が群れなし、おそらくウジのぬけがらや本体がそこいらじゅうにあるだろう空間を、
文句言いながら普通に這い進むミナレさん惚れる。

ムジカ・ピッコリーノ
チェンバロって連動機能があって、1つの鍵盤で最大3本の弦をはじく事ができるんだな。
(たぶん音階は同じ)それで音量をコントロールしてるのか。

プリキュア
どうやら今回のラスボスは校長の同士だった人のようです。
魔法界にやがて来る大災害を止める方法を2人で模索していて、
短気な片方は焦って闇の魔法に手を出したとそういう事みたいですね。
まあ簡単に言うとグリンデルバルド=ヴォルデモートみたいな感じ。

キズナイーバー
大切な人が苦しんでいると自分も苦しくなるっていう自然な現象を、
テクノロジーで強制的に再現し、
その状態を解除したのちに、自力で状態で関係を構築できたのって
素敵なんだか皮肉なんだかよく分からないですが面白いです。

ジョーカー・ゲーム
ラスト前1話と、最終回を見てみました。
あっ!?1人しかいないぞ!?見分けが付く!?と思ったのもつかの間、
最終回にはみんな出てきなすって、特にテーブルに集結なさったところは
究極の乱視の視界みたいでクラクラしました。
でも2本ともサスペンス仕立てで面白かったです。

真田丸
今回もよかったですね。切腹の命に従って死のうとする北条を
説得する徳川、真田、上杉がそれぞれ個性出てて。
どの当主もそれぞれ思惑がありつつ、情けもある感じでしたが、
その後、真田パパが残党を制圧するために北条の死の名誉を汚す策を、
ためらわず実行するところなんかも好きでした。
このドラマ、若者勢の印象がかすんでしまうくらい
おじさま武将勢がいい味出してます。

ゆとりですがなにか
うーんまあ、フリー期間だったとはいえ、
元カレの友達と旅行に行って性的な誘いを掛けたり、
妻帯者の上司と関係を持ったりするのは、うん、駄目だと思う。
でも正和くんがパニックを起こして叫びながら走り回ったり、
自己嫌悪の茜ちゃんに俺を殴れ!って言われて
感動した山路がガスッて綺麗に殴って大騒ぎになるところ、
申し訳ないけど愉快でした。
茜ちゃん、ネット上で男性視聴者にボッコボコに貶されてるだろうな…!
怖くて見に行けないけど。
いい大団円でした。このドラマも名ゼリフがいっぱいあった。

とと姉ちゃん
西田征史脚本作品と言うのをすっかり忘れて、
3か月ほど見逃してました(笑)
今週1週間ほど見てみましたが、
お話が分からないというのもあるかもですが、
あんまり?おもしろくない?というか西田さんらしくないセリフが多いぞ。









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2016/06/26(日)

シネマ歌舞伎かんそう
「阿弖流為」

劇団新感線「アテルイ」の脚本を歌舞伎にアレンジしたもの。
坂上田村麻呂の蝦夷討伐、阿弖流為との闘いを
大胆に脚色したお話です。

愛する女を守るため、神の使いを殺した部族長の息子阿弖流為は
名と記憶を封じられ、故郷を追われていた。
朝廷の蝦夷討伐を知り、故郷に帰る事を決意する。
坂上田村麻呂は太陽のような人柄で、都の多くの人に人気があった。
大臣より蝦夷討伐の任務を与えられ…というあらすじ。
阿弖流為と田村麻呂の出会いと友情、
阿弖流為の最愛の女性、鈴鹿との再会、
そして意外な真実が明らかになります。
燃えと愛と笑いと意外性のバランスいい話でした。
新感線バージョンよりかなり削ってあるようです。
剣戟あり、コメディあり、踊りのシーンありと、あまり歌舞伎という感じはしません。
でももちろん見え切りはありますし、アクションのスローモーションは、
みなさんさすが、ピタッと決まってた。
私はやっぱり染五郎さんのチャンバラが好きで、特に刀の取り回しと、
打ちこんで、相手の刀が重くて弾かれるときの、
振動まで再現したモーションがいいと思う。
意外な真実に関しては、伏線が少しあって、あっ!て思ったんですが、
何か切ない話だし、役者さんの演技がそれを2倍3倍にしてました。

舞台装置に関してはアラハバキの神がすごかった!
少なくとも操者が15人以上いたと思うんですが、大迫力でした。
観客席の一番後ろとかだとどうか分からないので、
これはスクリーンで見て良かったという感じ。

阿弖流為が市川染五郎さん、坂上田村麻呂が中村勘九郎さん、
鈴鹿が中村七之助さん。
御霊御前が市村萬次郎さん、藤原稀継が坂東彌十郎さん。
観客は年配のかた多めだった。

ラストばれ

神の通じない片想いが切ない…。
北の神と、都の神の闘いでもあったと思うんですが、
力も弱まり、愛した男には拒絶され、殺されてしまうという…。

坂上田村麻呂が助命嘆願するが、朝廷にはねのけられ処刑されるという記述が
平安時代の文献にあるんですね。それは色々創作もしたくなる。

えみし、というのは完全に蔑称だったんじゃなかったっけ…?って調べたんですが
勇敢と言う意味じゃないの?とか諸説あるんですね。

クマコかわいかった。
蛮甲がバンクォーに聞こえて、他の人の名前もシェイクスピアネタかな?って思いましたが
調べても出てこず。阿毛斗とか、なにかであったような気がするんですが。






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2016/06/27(月)

カクテルバーに行ったら、メニューの中に
「ハリー・ポッターのバタービール」があったので頼んでみました。
レシピは、ざっと説明して頂いたところによると
ウォッカとジンジャーエールで作ったビールの上に
溶かしバターとクリームとバニラをホイップした泡を載せるというもの。
泡部分以外に甘みが少なくてとってもおいしかったです。

USJのやつはたぶん外国のレシピに準じているので
歴戦の甘党戦士でないとつらいものがあるのですが、
これはたぶん普通の味覚の人にもおいしいと思います。
(甘いものが苦手な人だとどうか分からないけども…)






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2016/06/28(火)

かんそう
「小林賢太郎テレビ8」

今回のゲストは大泉洋さん。
そして片桐仁さんということで、
「TOWER」以来7年ぶりの共演で話題になってました。
(「TOWER」が2009年上演なのが驚愕ですが)
新幹線に乗った男の見る、奇妙な世界がメインの話です。
大泉さんはさすがのリアクションで、
キレてるけど妙に冷静で、呆れてるのに妙に優しいという絶妙な演技でした。
小林さんは懐中時計を持ってピョンピョンはねて、白塗り、
片桐さんは赤い王様、ドアが小さくなったり大きくなったり、
なるほどアリスかーって思いました。
今回ところどころ覚えのあるネタがありましたが、
公演「アリス」からだったのかな?桶屋懐かしい。

今回のお題コント(製作期間3日、映像編集、特撮なしのテーマは
「お化け屋敷」でしたが、うーん、という感じ。
むしろ没になった椅子の男とかが好きだったかも。
あれズラっと並んでたら怖いですよね。

内容ばれ
うそっこCMが、とっても私の好みで、
すごくよくある感じのCMなのに、何のCMなのか分からないという。

小林さんの声と片桐さんの声ってすごく質が違って、
会話が聞き取りやすい。
交互に聞こえるとトマトとチーズのようにぴったりと合って
永久に聞いていられます。
あ、でも感謝を忘れないようにという主旨の話で
片桐さんに「相棒とか」って言わせてしまうのは、
小林さんらしくなかったかも(笑)。
言おうとしたら強風が吹いて聞こえなかったりする感じですよねいつもは。


パージ感想の誤りにご指摘くださった方、返事不要になってたのですが、






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2016/06/29(水)

読書かんそう
「ルドルフとイッパイアッテナ」斉藤 洋さん

この夏に映画化されるという事で読んでみました。
リエちゃんという女の子に飼われている黒猫のルドルフは、
魚屋さんに追いかけられている途中で隠れた
長距離トラックが動き出して、
遠い遠い都道府県まで運ばれてしまいます。
初めての土地で出会ったとても強そうなオスの虎猫イッパイアッテナは
なぜかルドルフによくしてくれて、なにかと世話を焼いてくれます。

タイトルを最初に見た時は、
ドイツの猫とギリシャの猫?とかの話かな?
と思ってましたが、どっちも日本の猫で(岐阜と東京)
名前を訊かれた虎猫が、「いっぱいあってな…」
と返事したのを名前だとルドルフが勘違いしたのでした。

イッパイアッテナは強く、独特の美学を持っていて、
知性のある猫で、文字を読めたり辞典や地図を使えたりします。
先輩として、まだ幼いルドルフを教え導いてやりますが、
それだけではなく、2匹の友情も描かれます。
そして親切とは何か、教養とは何か、
逆に下劣とはどういう事か、さりげなく示すエピソードもあり、
身の回りに小さいお子さんがいたら読んであげたい本でした。(いないけど)

内容ばれ
途中くらいで、「これは最後にイッパイアッテナが死ぬのではないか…」
って思いましたが、よかった助かって。
ちょっと「じゃりん子チエ」の小鉄とJrを思い出しました。
あの2匹も好きです。

全4巻らしいので、続きも読みたいです。





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2016/06/30(木)

映画かんそう
「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」
宮藤官九郎監督・脚本

クラスメイトに片想い中の高校生の主人公が、
修学旅行でバス転落事故に遭い、死んで地獄に落ちるが、
高校生のみが参加できるジゴロックという音楽の祭典で
閻魔大王に認められれば一発逆転で人間に転生、または天国に行けると知り、
転生して彼女に告白するために
地獄の鬼に猛特訓を受ける、という話。
いつものクドカン節の、バカ、エッチ、ギャグ、ドタバタです。
比較するとやっぱりドラマ作品は上品だなと感じる。
でもバス転落直前の出来事が、実はあらゆることのキーになっていて、
あのセリフの意味は実はこうでした!という種明かしも幾つかあり、
妙に繊細な所もある脚本なのでした。台詞のキレ味もいい。
うーんでも人を選ぶので、すべての人におすすめできる映画ではない。
クドカンファン、またはロック好きのかた向け。
ちなみに今年の2月に公開される予定でしたが、
バス事故のシーンが生々しいので公開延期になりました。

内容ばれ
神木くん演じる主人公が、
最初のうちは自分の片思いのことしか考えず
利己100%の行動しかとらなかったのですが、
長瀬さん演じる鬼のキラーKの過去を知るにつれ
段々彼のために行動するようになるところ、よかったです。
キラーKは泣き声も「マザファッカ!」なのが実にかわいい。
間違いなく大助×キラーKだなと確信しました(←?)。

みうらじゅんさん、片桐仁さんはすぐ分かったけど、
野村義男さん、ROLLYさん、中村獅童さんは全然分からなかったので、
帰ってから検索しました。
あと、歌を聴きながら「あー、これ冠徹弥さんで聞きたい!」って思ってたんですが
エンドロールに名前があった!でもどの部分かは分からず…。
葉加瀬太郎さんがジゴロックで一発人間転生キメたエリートとは知らなかった(笑)
閻魔大王の前での超絶技巧演奏聞きたかった!

じゅんこちゃん関連の、ブスに対する笑いは、ギャグとしてちょっと古く感じられる。
あと、女湯の覗きと盗撮は、もう「男の子はバカだねー」っていう
笑いで済む時代は終わったのよ…。
きっとクドカン忙しくて一般的な意見を見て回る時間がないのだな…。

今の高校生男子って、昭和の高校生男子ほど
性のエネルギーで頭がいっぱいで爆発しそうって感じじゃない気がするんですが、
どうでしょうね。

歌の大半はクドカン作詞なので、滲みる歌詞が多かった。


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