4月日記

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2016/04/01(金)

私事ですが結婚しました。
先月はそれでずっとドタバタしていました。
というかルーピン先生のお誕生日が式の前日で、
どうして私は自分の結婚式の前の日に
BL二次創作をこんなに必死になって書いているんだろう、
しかも2本も!!
って目を三角にしながら文字を打ち込んでいましたが
間に合って良かったです。

新婚旅行はドバイにしました。
トム・クル−ズがぶら下がったタワーに登りましたし、
例の世界最速コースターにも乗りました。
また写真の整理ができたら日記に書きたいと思います。
食べ物かまたは気候が合わなかったらしく、
かつてないほど体調を崩し、病気のロバみたいにヨロヨロしてましたが
最近やっと復調してきました。

うん、ていうか嘘です。
結婚してないしドバイにも行ってません。






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2016/04/02(土)

色々感想

鉄血のオルフェンズ
絶対死んだと思った人が生きてた!
頭部が潰れたと思ったんだけど、よく助かったね…。
2期に続く。

昭和元禄落語心中(アニメ)
えっそこで!?ってところで終わったのですが、
2期決定したらしい。決定しなかったらどうしてたんだろう。

銀英伝(ヤングジャンプ掲載)
第6次イゼルローン攻防戦、短いけどもいい話だった。
引き立て役も安易に下げないっていうのがとっても良い。

真田丸
妊娠は嘘だったけど、
でも気合で本当にしてしまう、うめさんは本当に男らしいと思う。
ああいう風に、片方を聖女に書かないのはいいですね。

やっぱり知将系主人公の頓智エピソードは盛り上がるわー。


来期はクドカンのドラマがやるらしいので、とりあえずそれは見ます。






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2016/04/03(日)

美容院に行くと主婦向けのファッション雑誌を
阿吽の呼吸で手渡されますが、
「子供がいて仕事もあるけども、家事も育児も仕事もちゃんとやって、
美容もファッションも手を抜かず、髪を巻いて、爪はジェルネイル、
睡眠時間は毎日4時間を切る…」みたいな設定、読者投稿、コラムばかりで、
私だったら2か月くらいで衰弱して死ぬ…と思いながら見ています。









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2016/04/04(月)

漫画かんそう
「ゴールデンカムイ」野田サトルさん
6巻まで

面白かった!やったー!
日露戦争を生き残った主人公は、
北海道で砂金採りをしていたが、ふとしたきっかけから
和人が奪ったアイヌの隠し金塊の話を聞きつけ、
その金を手に入れようと決意する。
金塊が原因で父を失ったアイヌの少女アシリパは、
その弓の腕前で主人公を救い、行動を共にするようになります。

この漫画の面白さは総合力なのですが、
まず北海道でのサバイバル、主に熊との闘い(熊こわい…)、
金塊を狙う様々な勢力との肉弾戦、
頭のおかしい魅力的な登場人物と、
異文化に対してフラットに振舞う好感度高い主人公、
(この主人公、幼い異性であるアシリパに対しても
普通の大人への態度と変わらないのが、ありそうでない感じ)
そしてアイヌの文化、とりわけアイヌ料理!
グルメ漫画かというくらい沢山出てくるのですが、
どれもおいしそうです。
どの要素が欠けても成り立たない、面白いバランスの漫画です。

ただ、熊がひと撫でしたら顔の皮がべろんと取れたり、
顔に串が刺さったり、指がぽとっと落ちたり色々するので、
そういう描写が苦手な人は無理です。
ヒラコー先生の漫画が好きな人は好きなんじゃないかと思う。
あとタランティーノ監督の映画。
(実写化するならタラ監督がいいと思う!)

内容ばれ

リスって毛が多くて、食べるところはちょっとしかないって
聞いた事がありますが、そうかー、皮が剥きやすくて、
ああいう風に食べたらおいしいのかー…。

わりと人間の死と動物の死が同等に描かれてる気がします。
なので残酷描写があまり気にならない。
死ぬときは死ぬという感じ。






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2016/04/05(火)

昨日の「ゴールデンカムイ」ですが、熊を神とし、
狩猟のルールやその扱いが細かく決まっているのが大変興味深かったです。
動物を神とする動物崇拝は、(感謝したり、祀ったりとはまた違って)
本州にはあまり馴染のない考え方で、
こちらではせいぜい神のお使いか、使役霊止まりかなって感じがしますが、
世界的にはメジャーな文化ですね。
やっぱり農耕民族よりは狩猟民族に根付きやすいんだろうかとか考えたりします。

北の狩猟民族という事で、
エスキモー、イヌイットなどの名称で呼ばれる、ツンドラ地帯に住む先住民族グループの皆さんは
アザラシやトナカイを神様としてたりするかしら?絵とかあったらかわいいかしら?
と思って検索したら、元々はシャーマニズム信仰だったけども、
1920年頃より、キリスト教への改宗が進んで、
現在はほぼ100%クリスチャンなのだそうです。
宣教師がシャーマンによる治療行為に何の意味もないことを証明したのが
原因ではないかという説があるようで、
それが本当だとすると、なんだか居た堪れないような話ですね…。
自分達だって天動説推しだったくせに…。





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2016/04/06(水)

読書かんそう
「殊能将之 未発表短篇集」

「犬がこわい」「鬼ごっこ」「精霊もどし」収録。
ちょっとずつ読んでいましたが、読み終わってしまいました。
メフィスト編集部が、雑誌に載せたいので短編を下さいと
殊能先生に依頼して、先生は送ったんだけど結局掲載はされず、
編集部の箱の中で眠っていた原稿なのだそうです。

どんでん返しはあるものもあり、ないものもあり。
あっ!なるほどやられた!というのもありました。

「ハサミ男の秘密の日記」 は一度雑誌にも掲載された、
殊能先生が友達に宛てて書いた作品。
私はこのラストに書いてある「磯君は、ハサミ男の主人公だからね!」というのは
主人公のハサミ男のモデルだと思ってたんですが、
あとがきを見ると刑事さんの磯部さんモデルだったそうで、
それは知れてよかった。

あとがきを読むと、殊能先生わがままだけど人懐っこい人で
なんだかおもしろいです。
あとフランス語を独学で、原書を読めるレベルまでいったというのが
さすがという感じ。



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2016/04/07(木)

ドラマかんそう
「GOTHAM/ゴッサム」
シーズン1 7話〜14話まで

キャラクターが出揃ってきました。
よくまあこんなに癖の強い顔の人を集めたな!という感じで、
キャスティングの勝利のような気がします。

ゴードンの相棒のハービィのデレ期がスタートし、
権力者に逆らうゴードンと行動を共にし、
彼の頬にキスするまでに至りました!
なんという変りよう!この先が楽しみです。

内容ばれ

えーと、ゴードンと彼女は破局し、
破局した彼女は同性の恋人と元鞘に戻ったんですが
結局それも駄目になります。
ゴードンは女医と付き合い始めました。

ブルース坊ちゃんはキャットといい雰囲気になったり、
アルフレッドといい雰囲気になったりしながら
だんだん強くなってきました。

あ、この人は後のスケアクロウだなとか、
リドラーだなとかいう人が出てきて、
というか何故か悪人はみんなゴードンの事が好きですね。
(今のところゴードンに冷たいのって、アルフレッドだけですが…)







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2016/04/08(金)

ムカデの話(虫・残酷注意)

部屋の中からジャワジャワジャワジャワ…って
音がするなと思ったら、体長10センチを越える立派なムカデが歩いていました。
刺されたら嫌なので、すぐさま横にあったハサミで胴体をちょん切ったのですが、
なぜか死ななくて、分割されたままジャワジャワジャワと狂ったように暴れます。
仕方ないのでハサミで台所まで持って行って、
台所用洗剤を掛けましたが効果なし。
プラスチックフィルムの袋に入れて頭を潰しましたが死なず。
えっなにこの条件を満たしてなくて殺せないラスボスみたいなの…
って途方にくれました。
近くにパソコンか携帯端末があったら
「ムカデ 死なない」で検索したと思いますが、あいにくどちらもなく、
仕方ないので丁寧に折りたたんで何重にも包装し、ゴミ箱に捨てました。
子供の頃にムカデの駆除をやって以来の遭遇でしたが、
こんなに頑丈だったっけ…記憶にありません。
(例の害虫ですら2つに折ったら死ぬのに)

あとになって調べてみましたが、
「火で炙るか、熱湯をかける」が正解だったみたいです。
火属性に弱かったのか…。
ちなみにムカデはツーマンセルで行動するエージェントなので
1匹いたらもう1匹いる、というのは誤りのようです。





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2016/04/09(土)

色々感想

プラチナエンド(ジャンプSQ掲載)
大場つぐみさん×小畑健さん
さくっと女児を殺した…。この作品の倫理のラインは
デスノートより低い…?
天使の性格が無邪気に情け容赦なくて、大場さんの十八番という感じ。

進撃(別マガ掲載)
これ、どの段階からやり直せばこんなに劣勢にならなかっただろう。
ハンジさん!助けに来て!次号定番の「待たせたな!」をやって!

銀英伝(ヤンジャン掲載)
ヤンファンは今週も買い。
なにあの子猫のような目をした作戦立案者…。

魔法つかいプリキュア!
列車と紅茶とかのハリポタ成分ににこにこしてしまう。
みらいがマグル世界に帰るので、リコとお別れだったのですが
紆余曲折あって、リコも一緒にマグルの世界へ来る事になりました。

ジョーカー・ゲーム(アニメ)
えっとこれ確か実写映画化もされてた気がする。
スパイ養成学校D機関の話。
3次元映画ばかり見ていたせいでアニメの人物の見分けがつかなくなってきて
主人公と、小柄な人以外誰が誰か分からない。詰んだ。

うしおととら(アニメ)
あれ?私、1シーズン見逃した!?
ってくらい飛んだような気がする。
東西妖怪戦争ってやってませんよね…?

ジョジョ4部(アニメ)
緊張感のあるいいスタートです。
ああ、そういえば4部の色使いってこんな感じだっけ…
って懐かしく思い出しました。
私は2部至上主義なんですが、
本来ならたぶん4部が一番好きなんだろうなって気はするし、
4部が一番好きって言う人の気持ちは凄く良く分かります。

甲鉄城のカバネリ
生きて動く死体、カバネが跋扈する世界で、
分厚い鉄でできた列車、甲鉄城が移動の手段だった。
どうやらメイン登場人物は甲鉄城に乗りこむ事になるっぽい。

真田丸
亡くなるとは思ってたけど、あの最期はちょっと腑に落ちない。
だって戦力にならないと分かっていても
行かずにはいられない感情的なタイプじゃなかったもの、うめさんは。

ハリポタ7巻のことがいまだに引っかかっていて、
ああいうシチュエーションが苦手です。
幼い子供のために戦う!って死んでしまう親より、
戦闘が大好きです!子供は二の次!って言って
死んでくれた方がまだすっきりする。

合戦は、大軍が押し寄せて平原でガツーンよりも、
ああいう狭い場所で行われて
ちょこまか小技が効く方が見ていて面白いです。







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2016/04/10(日)

第88回アカデミー賞授賞式

生放送を録画したら5時間半あったので、
見るのに1か月以上かかってしまいました。
今回は前年度に引き続き演技賞候補が白人で占められ、
人種偏重の「ホワイトオスカー」であるという批評が集中し、
出席のボイコットを呼びかける運動が起こったりしました。
視聴率は8年間で最低、オスカー史上でも下から3番目だったそうです。

・司会者はアフリカ系コメディアンのクリス・ロック。
 スタートから人種差別へのジョークで飛ばす飛ばす。
・レッドカーペットの役者さん、みんな時間がないので
 日本のブースに来てくれる人は少ないですが、
 今回はなんとスタローン、ヘンリーカヴィルさん、
 アリシア・ヴィキャンデルさんや、
 ジェイコブ・トレンブレイくんが来てくれました。
 ファスベンダーさんは挨拶と妖精スマイルで去って行った。
・授賞式をどういう風に楽しむかっていう街頭インタビューで
 「親類が集まってみんなで見る」「友達とお酒を飲みながら見る」
 って言ってて、紅白みたいな感じ?って思った。
・今年から新ルールで、感謝する人の名前を羅列するの禁止して、
 テロップで流すから、もっといいスピーチしろ!って決まったらしいけど
 みんな普通に名前を羅列してた。
・アカデミー会員は役者さんが16%で、
 どうしても演技重視の受賞作品選びになるそうです。
 通りでむかしから私の好みと微妙にずれる訳ですよ。納得。
・マッドマックスの受賞、ほぼ連続で、
 最後の方はドキュメンタリ賞の発表でプレゼンターの人が
 「受賞作はマッドマックス!……ではありません(笑)」
 ってジョークを言うくらいの快進撃だった。
・マッドマックスの編集で480時間以上の映像を
 容赦なくぶった切って2時間にした監督の奥さん、
 納得の編集賞受賞だけど、キュートな眼鏡女性でした。
・今年度に亡くなったかたへの追悼映像、
 アラン・リックマンさんの代表作品はスネイプ先生なのか!
 ってちょっとびっくりした。
・人種差別へのカウンタージョークはひたすら続いて、
 候補作品の配役の人種を変えた映像とか、凝ってたんだけども
 あまりにもずっとそればかりなので、有色人種の私から見ても
 「うん、もういいです。他のことをやってください」という印象でした。
・や、というかノミネートされた人、壇上に登った人、会場にいる人の
 アジア人の比率を考えたら、カラテ・カンフー・ムエタイ集団が
 授賞式に乱入して大暴れしてもいいんじゃないの?
 アメリカの人口比率でいったらもうちょっと多くてもいい筈。ヒスパニックも。
・「黒人だけじゃなく他の人種のことも忘れないでください。
 小さくて黄色い人達…そうミニオンズとか!
 スター・ウォーズの黒人…ダース・ベーダーの事も忘れないで」
 っていうサシャ・バロン・コーエンのスピーチにはにやりとした。
・あと「キャロル」の落選はLGBTへの差別ではないかとかも
 言われたそうです。
・好きな俳優さんが「ボイコット運動は正しいと思うけど、
 自分が出演した作品で扱ったテーマの関係者のかたのために出席する」
 ってコメントしてらして、授賞式に出席するのに、
 自分が差別主義者でないと弁明しなくてはいけないのか…と思った。
・作曲家のモリコーネさんが初受賞というのが驚きでした。
 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」とか
 「ニュー・シネマ・パラダイス」とか「海の上のピアニスト」で
 とってらっしゃると思ってた。87歳。
 とても感激していらして、こちらもホロリときた。
 愛妻家で有名なかたで、チョコレートが大好き。
 奥さんに怒られるので隠れて食べているそうです(wikipediaより)。萌え紳士か!
・レディ・ガガのパフォーマンス。性暴力の被害者の気持ちに添った歌でした。
 バイデン副大統領が参加して前口上を述べられました。
 副大統領は以前より性暴力の問題に取り組んでいらしたようです。
・C-3POとR2-D2とBB-8のパフォーマンス。
 オスカー像に似てるというねたと、ジョンウィリアムスねた。
 可愛かったです。
・とうとう、ディカプリオさん受賞。
 名スピーチだと聞いてはいましたが、いい演説でした。
 会場中が「よかったなレオ」という空気で一体感に包まれていた。
 タイタニックで共演したケイト・ウィンスレットとは現在も大親友で、
 ウィンスレットさんがディカプリオさんの受賞で
 たまらずに泣いてらしたのに、じーんときた。






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2016/04/11(月)

映画かんそう
「マジカル・ガール」(スペイン)
監督脚本カルロス・ベルムト

日本のアニメ「魔法少女ユキコ」に憧れる白血病の少女アリシアは、
魔法少女のコスチュームを身に付けてユキコに変身する事を夢見ていた。
作品20周年記念で有名デザイナーの手がけた衣装は
日本円にして90万円。失業中の父親にはとても用意できない金額だった。
彼は自分と関係を持った人妻バルバラを脅迫し、
ユキコの衣装を手に入れようとする。しかし……というあらすじ。

予告や、このあらすじから予想されるのとは全く違う展開をします。
魔法少女に憧れるアリシアは傍流のパートで、
メインはどちらかといえば人妻バルバラです。

結末ははっきり描かれないし、時系列もやや不親切なので
万人向けではありませんが、でも印象的なシーンが時々あって、
なんか後に監督が大化けなさりそうな雰囲気の作品です。

ねたばれ箇条書き
・魔法少女ユキコの衣装は、うん、「まどか・マギカ」ですね。
 90万円とか…本当日本が無茶言ってすまん…でもあり得そう…。
・と思ったけど、さすがに魔法のステッキ250万円はないわ。
 仮にあったとしても、子供が持って振回すものではないわ。
 衣装はともかくステッキは自国のレイヤーさんに頼めば
 1万円ほどで完璧なレプリカを作ってくださると思う…。
・「魔法少女ユキコ」の主題歌、いかにも昭和アニメ曲…って思ったら
 元の曲はフィンランド歌謡曲で、
 それを長山洋子さんがカバーなさったんですね。
・マコトとかサクラとか日本名っぽいハンドルネームが
 あっちの子らの間では流行ってるんだろうか…?
・スペインの不景気、酷そう。
・「北欧は理性で動き、ラテン・アラブは感情で動く。
 スペインはその中間」みたいなセリフがありましたが、
 ちょろっとスペイン映画を見る限りでは…かなり後者寄りかと思…。
・出所後の先生の家にバルバラから電話がかかってくるシーンがあって、
 次の章で時間が戻って獄中の先生のシーンがあるので混乱する。
 バルバラが先生に執着していたというのは
 パズルの1ピースが家の前に落ちていた件で
 そっと示唆するって事でいいんじゃないかな。
・「窓から投げ捨てたらどんな顔をするかと思って」
 って夫の友人夫婦の子供を抱っこしながら
 クスクス笑っちゃうバルバラですけど、
 どう考えても相応しくない状況で
 言ってはいけない言葉を言ってしまう性質の人っていると思うんですが、
 そういう人と、完全に精神を病んじゃった人の区別はどこにあるんだろう。
・SMは、内容が一切描写されないのがいいですね。
 1日で250万円かー。税金かかるのかしら。領収書とか出すのかしら。
 髪が無事だったので、酸で焼かれたとかではないと思うけど、
 あれ片方の目が潰されてたら割に合わないですね。
 スペインにはマチ金とかないのかな。
・ラスト、解釈が分かれるけど、
 私は「先生があの後バルバラを射殺した」と思う派。
 何故かというとこれまでの先生は
 愛のために犠牲的献身を行っているつもりで、
 だからこそのカウンセラーの
 「あなたは善人だと思う」というセリフが出る訳で、
 しかし今回の一件がバルバラの嘘によるものだったという証拠を
 聞いてしまった彼は、
 前回の殺人(おそらく)もバルバラの嘘によるものだった(おそらく)と
 気付いてしまい、自分の手が穢れていると知ってしまった。
 それ故の無慈悲な目撃者殺しと、子供殺しなんだと思う。
 あと冒頭のあの魔法(手品)を使った後で
 バルバラは(おそらく)先生の人生を破壊したけど、
 最後に先生は同じ魔法を使ったことで
 今度は先生がバルバラの人生を破壊するのかな、とか。
 「おそらく」使用回数多い。






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2016/04/12(火)

映画かんそう
「ルーム」(カナダ・アイルランド)
監督レニー・エイブラハムソン
原作脚本エマ・ドナヒュー

地方の、裕福でない普通の母子の話の体裁で映画は始まります。
なのでこの映画をご覧になるおつもりの方は下記あらすじを
読まれない方がいいと思います。

けれど少しずつ妙な部分が目立ってきます。
小さな部屋の扉がやけに重くて頑丈そうなこと、
「父親」が帰ってくるときに電子機器を操作するような音がすること。
「父親」が帰ってくると、子供はクロゼットに押し込まれてしまうこと。
母親と子供が一切外出していない雰囲気。
そしてとうとう、母親が17歳の時に誘拐されて
7年間監禁されている女性で、子供は犯人の子であるというのが分かります。
ある日、誘拐犯が失業して生活が困窮し始めたことを知った母親は
身の危険を感じ、決死の脱出を試みます。

かなり厳しいあらすじですが、犯人は完全に脇役で
舞台装置に等しく、役目が済んだらすぐに姿を消します。
メインは母と子の濃密な関係と、
極限状況から生還した被害者がさらされる世間のあらゆる反応、
立ち直って行く過程なので、身構えていたほどは落ち込まなかったです。

息子役の子が美少年で、予告の段階では女児だと思ってました。
監督も、思わずぐいぐい撮ってしまった!(そして編集でカットできなかった!)
という感じのシーンが散見されます。

内容ばれ
・部屋の中とテレビしか知らなかった子供が経験する、
 絨毯が広がるように果てなくどんどん拡大していく世界が
 すごく不思議できらきらして見えました。 
・脱出の過程はドキドキしました。あの警察官の女性、
 スーパー推理コンボが決まりまくりで、何か別の連ドラの主人公様じゃ?
 と思いました。
・監督の前作「FRANK フランク」とは、あらすじも台詞も進行の早さも
 現実度も何もかも違う。
・犯人の息子でもある自分の孫をどうしても受け入れられない父親、
 というのがリアル。
・「人に親切にしなさい」って教えられてきたから、
 犯人に「病気の犬を助けてくれ」って言われてついていった!
 私がいなくなっても普通に暮らしていたくせに!
 っていう被害者からの、親への叫びもリアル。
・主人公の女性の母親と現在のパートナーが、
 優しい…の一言では片付けられない、心の強い人達で良かった。
・監禁期間は確かに地獄で、こちらの世界こそが正常で健全なんだけども
 けれど「ルーム」は母と子だけの親密な時間で、
 あそこにはもう戻れないと知っていても
 母も子も、少し甘く懐かしく思うニュアンスもあった。
 (あと現実世界が厳しすぎた)
 子にとっては胎内回帰願望というか、産まれなおした感じ。
・この映画のモデルになった実際の事件は犯人が父親で、
 母親も協力していたという更に救いのない内容で、
 でも西でも東でも昔も今もこの手の事件ってずっと起こり続けているので
 異常な犯人による犯罪!と一時的に騒いで終了っていうのをやめて、
 本能的に監禁飼育したいものなのだということを全員認めて、
 恒久的に防止できる策を考えた方がいいと思う。
 申告している人数(戸籍と照合)よりも電気ガス水道の使用量の多い住宅には
 チェックが入るって手段しか私は思いつかないけど
 もっとローコストの方法を頭のいい人なら考え付ける筈。
・この手の事件に限らず、陰惨な事件を認めたくないという心理から
 被害者に落ち度を探すのは、よくない。





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2016/04/13(水)

漫画かんそう

「はたらく細胞」2巻まで
清水 茜さん

白血球、赤血球、血小板、T細胞などの人間の細胞を
擬人化した漫画です。
どことなく配送業者風の制服と作業風景で、
お仕事漫画っぽいですが、体が危機的状況に陥ると
バトル漫画になります。
花粉症や、インフルエンザ、傷、アニサキス、熱中症、がん、等々。
毎回外敵を排除するまでの流れと、あと
白血球さんと、赤血球さんが徐々に近しい関係になっていく、
恋愛ものの部分もちょっとある感じ。


「女の友情と筋肉」3巻まで
KANAさん

WEBで途中までは読んでいましたが、
そういえば今はどんな感じかなと思って読みました。
あ…えっ…一番好きだったカップルがああいう事になっているとは…。

イオリ、ユイ、マユは同郷の仲良しOL。
3人とも同棲中の彼氏がいて、仕事に恋に悩みつつも
揃ってランチに行ったり焼き肉に行ったりして元気いっぱい
毎日を過ごしています。
ただちょっと身長が全員190センチ前後だったり、
握力が100キロ近くあったり、手からエネルギー弾を撃てたり、
空が飛べたりするだけで…。
でも3人とも優しくて仕事ができて頼もしくて友情に厚くて、
なにより健康的なので、先輩だったらすっごいセンパイセンパイって
くっついて回ってたと思います。だって楽しそうだから(笑)。
この漫画を読むとたぶん男も女も、「もっと体を鍛えなければ…」
という気持ちになると思うので、春にぴったりです。



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2016/04/14(木)

映画かんそう
「エイプリルフールズ」

相棒やリーガル・ハイの脚本を書かれた古沢良太さん脚本。
監督は石川淳一 さん。

自分を捨てた男を追う妊婦
UFOを召喚する中学生
誘拐された小学生
上品な夫婦
男子学生親友2人
刑事と老女
インドネシアの男

という幾つかの話が組み合わさって、4月1日の嘘をテーマに
ドタバタコメディを繰り広げます。(少しだけリーガルハイ関連のネタがあります)
さすがに危なげない感じで、笑いあり人情あり、少しだけシリアスもあり、
最後に、あの話とこの話はこういう繋がりがありましたよ、というのが
ザーっと開示されて、ストンと終わります。

内容ばれ

男子学生親友2人の話は、片方が四月ばかの嘘で
「俺じつはゲイなんだ!お前のことが好きなんだ!」
って言うんですけど、相手が
「俺もだ!うれしいよ!」
ってそのまま押し倒して、時間が経過して
裸でいちゃいちゃしているという、なんか非常によく見た感じの短い話でしたが、
映画の中では一番のハッピーエンドだったと思います。お幸せに!

誘拐された小学生の話は、「乱暴なんだけど本当はいい男」の
「乱暴なんだけど」の部分がきつすぎるのと、女児への性的なねたが多くて
私は受け付けませんでした。

ニセ医者とデートしていた女性、決め台詞もギャグもビシッと演じて、
しかもすごいスタイルだなあと思ったら、菜々緒さんという
美脚で有名な女性タレントさん(モデルさん)でした…。
たしかに綺麗なお御足でした。


九州で震度7と聞きましたが、お住まいの皆さまご無事でありますように…!






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2016/04/15(金)

読書かんそう
「ラオスにいったい何があるというんですか?」村上春樹さん

村上さんが寄稿されていた旅行記を1冊にまとめられた本です。
アイスランド、ギリシャ、フィンランド、ラオス、トスカナ、熊本等々。

・音楽に関する感想、とくに旋律や音響関係に関する
 村上さんの記述は結構好きです。
・ニューヨークが東京で、ボストンは大阪みたいだって思いました。
・村上さんがここまで猫好きとは知りませんでした。
 各土地の猫の話が結構多い。
・西と東のポートランドのグルメ比較おもしろかったです。
 オレゴン州ポートランドどメイン州ポートランド。
 オレゴン州は1人当たりの読書量が多く、
 教会に通う人の少ない街なのだそう。
 メイン州といえば、はい、私もやっぱりキングを思い出します。
 行ったことないけど、
 行ったら怪奇現象に巻き込まれて死にそうな気がしている。
・アイスランドはパフィンという鳥と
 世界最大の露天風呂ブルーラグーンがいいなと思いましたが、
 車がないと話にならなそうなので、観光は無理という気がする。
・9月のフィンランドはすごく寒いそうです。
 私は過去8月に旅行して快適だったので、
 30日の違いが明暗を分けたのかも?
 カウリスマキ兄弟の経営するバーというのは面白そうだけど、
 40分待っても店の人が来ないのは、ちょっと不便だ。
・シベリウスが貧乏で神経質っていうのは知らなかった。
 でも家の中で家族が用を足すと気が散るから水道も引かなかったし、
 外のトイレで用を足させたというのはあんまりだ。寒いよ。
 現存するシベリウスの別荘
・村上さんほどの旅慣れた人が
 「旅行中の体重管理は難しい」と仰っているので、
 たぶん不可能なんですよ旅行中に体重を増やさないようにするのは!
 よし解脱した!

ところで書評などを読むと、過去の旅行記「遠い太鼓」などは素晴らしかったのに
この本はいまいちだ!と言っている人が多いので、
とりあえず買いましたよ「遠い太鼓」を…。
disに見せかけた高等なステマじゃないのあれ…。




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2016/04/16(土)

色々感想

キズナイーバー(アニメ)
鉄血に引き続き岡田麿里さん構成。
このかた、仕事量がものすごい…?

洲籠市の高校生である主人公は痛覚が鈍く、
日常的に暴力で金品を奪われても
まるで危機感なく生活していた。

しかし謎の美少女に拉致され、
集められた数人の学生と痛覚を共有する改造を受け、
キズナイーバーの一員となってしまう。

現代の七つの大罪、「愚鈍」「独善ウザ」「脳筋DQN」
「狡猾リア」「上から選民」「不思議メンヘラ」とか
センスが尖ってました。
OPがよかった。ニンジャスレイヤーの
OP曲の人かな?って思ったらやっぱりそうでした。

真田丸
まあこれできりさんが、うめさんの娘を見事育て上げてしまっても
「女なら誰でも全員本能で完璧育児できるほどチョロくねーよ育児は!!」
って叩かれたと思うので、育児放棄は別にいい。

精霊の守り人
第一部完!続きは来年!エー!なんだってー!
みんな覚えているのか…だいじょうぶなの…。

マギ(サンデー掲載)
黒幕はシンさんだと最初から思っていました…
というか読者の大半は知ってたよアリババくん…。
今回の商業バトルは面白いけど、
決着はどうするのかな?

銀英伝(ヤンジャン掲載)
ラインハルトとヤン激突!
爆散する戦艦と星々が、動画のような迫力と美しさでした。

暗殺教室番外編(ジャンプ掲載)
あっ、そっちの皆さんが主役だったの!?
それにしてもオフの日も人を指導してしまうとは
つくづく天職なんだね殺せんせー。

左門くんはサモナー(ジャンプ掲載)
天使ヶ原さんはスーパードリヒロイン並みの
高スペックなんだけど、
(校内にファンクラブがあるほどの天使。
近隣のヤンキーを総括する恐怖の存在2名が
天使ヶ原さんに対しては従順。高名な悪魔も惚れる)
そんな感じがあまりしないのは、積極的にツッコミをこなすせいだと思う。
先週登場した天使ヶ原妹可愛いですね。姉妹萌え。

遊戯王の特別編が掲載。海馬が相変わらずで嬉しかったです。
それに合わせて磯兵衛も駒バトル回。ふいた。





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2016/04/17(日)

金曜日書いた村上さんの
「ラオスにいったい何があるというんですか?」の中で
熊本を訪問することを来熊(らいゆう)と言うと書いてあって、
あれ?大阪は来阪(らいはん)だけど、
後ろの字を取るって決まってる訳じゃないのか?
って思って検索したら、「修飾語でない方の字を使うことが多い」
と書いてあって、へー!っとなりました。
(熊本の「本」って修飾しているの…?)

京の字がバッティングする2つの土地、
東京は上京で、京都は入京もしくは入洛だそうです。
金沢は来沢、横浜は来浜、博多は来博、倉敷は来倉、
でもやっぱりメジャーな所でないと、漢字変換ができません。





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2016/04/18(月)

映画かんそう
「スポットライト 世紀のスクープ」
トム・マッカーシー監督

ボストン最大手の新聞ボストン・グローブに
新編集長が就任する。
彼は、少人数で長期間の取材を行う「スポットライト」という
コーナーを担当する部署に、
ゲーガン神父の性虐待事件を追ってみるよう指示する。
4人の記者は戸惑いながら調査を開始するが、
やがてそれは1人の神父の犯罪にとどまらず、
カトリック教会が長年隠蔽してきた、
おぞましい事実を明らかにしていく、という実話を元にした作品です。

派手なエンタメ的表現はなく、事実に誠実な作りです。
記者達は人生を破壊された被害者たちから地道に話を聞き、
残業してひたすらリストをチェックしていき、信仰が揺らぎ、
それでも職業倫理と自分の良心に従って仕事をします。
そして仲のいい善良な友人たちから調査を取りやめるよう
あくまで丁寧に相談されます。

悪と戦う善!という体裁ではなく、
被害者がいて、普通の人間がいて、という感じです。
それでも途中すごくどきどきしました。

カトリック教会という組織の大きさが怖かったです。
彼等は何百年も、もしかしたら千年以上ずっと
被害者に沈黙を強いてきて、
現代になっても司法を取り込んで
加害者は罰せられず、その事を誰も疑問に思わなかった。
けれど千年前に比べると格段に人権は尊重されるようになり、
当然子供の人権も同様で、
また子供の性虐待の知識も皆が共有するようになった。
教会は変化を取り入れるのを怠り、それに気付かなかった。
人口の半数近くをアイルランド系、イタリア系が占め、
カトリックの強い都市ボストンで、
皆が黙認してきた慣例を引っくり返すきっかけを作ったのが、
外部から来たユダヤ人の編集長と
アルメニア系の弁護士というのが面白いなと思いました。

そういえばこの事件、ハリポタを悪魔の書とした法王様を、
異例の辞任においやった主要因と言われてます。

内容ばれ

この事件はあとになって日本の新聞にも載ったように記憶してます。
リアルだなと思ったのが、記事が完成に近付いた頃に9.11が起こって
調査がいったん凍結されるところ。

役者さんの演技もそれぞれよかった。
派手な技巧を凝らした演技ではなく、
市井の人々の怒り、善意、葛藤だったのが特に。

神父の性的虐待を専門に研究している人に、
「6%は性虐待を行っている筈だ」って言われて、
記者達が「ボストンにいる神父は1500人、
6%といえば90人、そんなまさか!」って調べてみたら、
結局は87人いたシーン、統計(?)すげえ!って思いました。
ところであの人からの電話が意味深に途中で切れた時、
まさか消された!?って心配したんですが、結局何だったの(笑)

その専門家の人(元神父)が言っていた、
「信仰は永遠だが、人間の作った組織はそうではない」
というようなセリフがすべての答えのように思います。

映画の最後に、神父による性的虐待が行われていた都市名が
小さい字でずらずらと並んで、ゾーっとしました。

映画とは関係ない話

確か日本でも似た事件が最近あったような…って思って調べたら、
全然最近じゃなくて、そして正確にはキリスト教系新興宗教だった。
でも根本は同じですね。
この件は、積極的に協力していた成人女性達がいたと
確か新聞記事に書いてありました。「聖神中央教会事件」

他人を蹂躙したいという願望を持った人が確実にいて、
それは全体の何割かという決して少なくはない数字で、
そのうちの何割かは、機会があればやってしまうひとで、
その「機会」というのは、人間関係で上下の差が大きいと発生するもので、
たとえば教師と生徒、上司と部下、買い手と売り手、
コーチと選手、導師と信者、それとあと親と子も。
どうすればそれを防げるか、そろそろ本気だして考えないといけません。







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2016/04/19(火)

「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」展に行ってきました。
 
かわいいチケット



かわいい看板



年表に「第二次世界大戦に従軍」とあって、エー!ってびっくりしました。
なんとなくもうちょっと後の人かと思っていたので。
意外なお仕事としては、
ウェルズの「宇宙戦争」の表紙とか描いていらっしゃった。





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2016/04/20(水)

「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」展つづき

・お母さんに出す手紙の封筒にイラストを描いてあるシリーズ、
 かわいかった。あれは保存しておきますよね…。
・アコーディオンスタイルのポップアップブックとかもありました。
 絵柄にぴったり…。
 「The Tunnel Calamity」
 トンネルの惨劇
 http://www.jamescumminsbookseller.com/pages/books/265153/edward-gorey/the-tunnel-calamity
 という本と、
 「The Dwindling Party」
 どんどん減って
 http://goreyana.blogspot.jp/2009/11/dwindling-party.html
 という本です。「どんどん減って」は覗き込むと奥の方で
 人が食われたりして素敵でした。
・「不幸な子供」はさすがのゴーリーさんも背景が細か過ぎて嫌になって
 5年ほど放置していたそうですが、
 全ページに小さく怪物が描かれていたとは知らなかった。
 (おつまみのスルメみたいなやつがそうなのかな?)
・「ウエストウィング」の壁紙の模様を見ていたら、
 細かいカケアミの上に、細かい植物模様が描いてあって、
 手間を考えてぞわぞわしてました。
・ゴーリーさん修正が大胆というか……うん、大胆です。
・立体になった「うろんな客」がいました。見たかったんですよこれ。
 やっぱり一番人気の本だそうです。
 各国の「うろんな客」コーナーがありました。
・うちの近所では展示会やらないわ!というファンの方はあまじょんで図録が買えます。
 ムックもおすすめ。

インタビューを受けるゴーリーさんと猫。映像。
https://www.youtube.com/watch?v=0s3h_hHqboU
最後まで見て頂きたいのですが、もうこれゴーリーさん殆ど映ってないよ!
画面の9割が猫だよ!って瞬間があってめっちゃ笑います。




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2016/04/21(木)

映画かんそう
「シグナル」
ウィリアム・ユーバンク監督脚本

ニックとジョナスは親友同士。
そこにニックのガールフレンド、ヘイリーを加えた3人は、
気の合った3人組で、マサチューセッツ工科大学の生徒だった。
ある日謎のハッカー、ノーマッドからハッキングを受けた彼等は、
1年休学して帰省するヘイリーを郷里に送るついでに、
ノーマッドの接続ポイントであるネバダの廃屋に立ち寄る。
しかしそこで彼等の意識は途切れ、
気付いた時には施設に収容され、
周囲には防護服を着た職員たちがいた。
彼等は、ニックたちは地球外生命体と接触し、
汚染されたのだと説明する、というあらすじ。
予告を見た限りでは面白そうでした…が…。

ニックは事故で両足が不自由になり、
ヘイリーが色々悩んだ末、別れる決意をした事、
ニックは彼女を引き留めたいけど何も言えない事、
でもなんとなく2人は互いに未練を持っている事、
ジョナスはいいやつなので2人に気を遣っている事、
等々が分かります。序盤は青春映画として比較的いい雰囲気。

施設に隔離されて以降も割と頑張ってます。
MITの学生なのでキーコードの電子錠を自力で解こうとしたり、
施設の図面をこまめに作成したりします。
通風孔からジョナスの声がするのも、
何となく身体が以前と違っているのもミステリアスです。

逃避行のあたりから段々雲行きが怪しくなってきて、
ラストで!?ってなります。
えっその世にも奇妙な物語の、しかもすごい昔の回みたいなオチのために
1時間30分ほども引っ張ったの?えー!?という感じ…。

おちばれ

ドラマ「ハンニバル」で高まった、
ローレンス・フィッシュバーン演じるキャラクターへの不信感が
ますます伸びました。
現在、リブートされたスーパーマンの編集長役を演じておられますが、
やつもフィッシュバーン星人とかじゃないの…疑わしい…。

この映画が劇場公開になった理由が分からない。
これを上映するくらいなら「ヒックとドラゴン2」をやるべきではないか。






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2016/04/22(金)

最近妙に熊の出てくる話に縁があって、

「ゴールデンカムイ」を皮切りに

宮沢賢治「なめとこ山の熊」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1939_18755.html

沙村広明さんのヤングマガジン読み切り
「軍傳〈いくさつたえ〉」

そして映画
「レヴェナント 蘇えりし者」

と連続してます。こういうのもシンクロニシティというのかな?
あるいは何かの虫の知らせで、近いうちに熊に出くわすのかな…?




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2016/04/23(土)

色々感想

キズナイーバー
人に言えない事の共有からか…ハードル高いな…
自己啓発みたいだな…。
犬が怖かったり、むかし太ってたり、不思議ちゃんの振りをしていたり、
結構バラエティに飛んでます。
眼鏡女子はクレイジーサイコ百合ルート希望。

真田丸
どこの家臣団も殿らぶで、楽しいホモソーシャルを形成していて
多少面倒くさいけど幸せそうです。
でも三成が一番面倒くさそうだ。
あにうえが落ち込んでいるのに、
幼児に乳首を吸わせる男がいたり、
火遁の術の稽古で庭がボーボー燃えてたり、
なかなかシリアスになりきれない環境の真田家、いいですね。

ゆとりですがなにか
おもしろかった!クドカン脚本ドラマ1話目。
岡田将生さんと松坂桃李くんの百合ですよね。

ゆとりのさらに下の世代の描写が面白かったです。
SNSとリアルの人格が乖離しているところとか、
どういう理屈か全然分からない傷つきかたとか。

岡田さんが居酒屋で食器をバーンって落しちゃったときに、
お客として来てた松坂くんがいたたまれずに大声で
「失礼しましたー!!」って言ってあげるところ好き。

ボッタクリバーの客引きの手口であんなのあるのかー。
私が男だったら一発で引っかかってるな…。
でも学習料として6万円は痛いな…。

救命医ハンク7 セレブ診療ファイル
娘ちゃんを車に置いて、急患を路上で診ていたディヴィヤが
虐待で通報されて、一部始終を動画に撮られて
動画サイトにあげられて、虐待の馬鹿母として炎上するという
ちょっとしたホラーでスタートしました。
光学迷彩の開発が待たれます。

ムジカ・ピッコリーノ
4期スタートしました。
謎のDJとしてオダギリジョーさんが登場。
他の登場人物は、音楽のプロが多いですが、
オダギリさんはどうされるんだろう。
ところで徳澤青弦さんが3期から出てらっしゃるのにやっと気付いた。
小林賢太郎さんによく楽曲を提供している音楽家さんです。
ずっと見てるのに気付かなかった。








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2016/04/24(日)

エドワード・ゴーリー展で見た中で、
鳥と紳士の友情を描いた「オズビック鳥」という本が気になったので
取り寄せました。残念ながら日本語訳はされてません。

ある日突然Fingby氏の帽子の上に降りてきた
オズビック鳥が、氏と仲良く暮らすというごく短い話です。
この1人と1羽の生活がすごく良くてですね、
一緒にお茶を飲んだり、フルートとリュートでセッションしたり、
夕陽を見に散歩したり、冬はおそろいの防水長靴を履いたり、
カードゲームしたり、喧嘩して1週間口をきかなかったり。
その絵の1枚1枚が、実に味があっていいのです。
(しりるだ…ってちょっと思いました)

ラストばれ

展覧会の解説では、「皮肉なラスト」というような事が
書いてあったように記憶してますが、
私はそうは思わなくて、
オズビック鳥は満足して、気が変わって飛び去ったんだという風に読めました。
彼等の友情と過ごした時間はなにも損なわれずにずっとある感じ。

1ページ目と最後のページがリンクしてて、温かい気持ちになった。
でもこれ見る人によって全然違うように見えるだろうなという気がしました。






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2016/04/25(月)

映画かんそう
「レヴェナント 蘇えりし者」

映像美が凄かったです。
色がきれいとか風景が美しいとかではなく(いや風景も美しいですが)、
世界の奥行や空の高さを感じさせる撮影技術が。
普通人間がアップになっていると後ろの自然は背景ですが、
遠景がくっきりと鮮明なので手前にいる人間が
妙に小さく心細く見えるという不思議。
梢はどこまでも伸びて遠く、空は果てしなく大きく、
人間ってちっこいんだなーって思いました。
あとオープニングの交戦シーンが圧巻です。
逆にあらすじは単調なので、小さなモニタでの鑑賞向きではない。

19世紀初頭、アメリカ先住民族の妻を持ち子をなした白人の主人公は、
土地勘をかわれて毛皮業者の一団に道案内として雇われるが、
好戦的な部族に追われて山に分け入った際に、
熊に襲われて大怪我を負う。
主人公を看取る役目を金で請け負った男は、
本隊から遅れるのを嫌い、まだ息のある主人公を殺そうとする。
止めに入った主人公の息子をはずみで刺殺してしまった男は、
主人公を埋めて逃げる。
主人公の復讐のためのサバイバルが始まるというあらすじ。

結構血が出て体の部分が取れたり、動物が死んだり、
内臓が映ったりします。苦手な人にはハードル高いかも。

照明は自然光のみ、役者さんは雪を求めて地球を大移動したり、
川に漬けられたり生肉食わされたりして過酷を極めたそうです。
トム・ハーディーさんは自分が監督の首を絞めている写真を
Tシャツに加工してスタッフに配ったらしい(笑)
あっでも瞳孔の散大収縮による瞳の変化とかが
綺麗に映ってましたよ。

内容ばれ

熊こわいし、頭撃っても止まらないし、
あの「お腹空いてないけどとりあえず殺しとくか」っていう嬲り殺し
すげえ嫌だし、銃は連射できないし、
主人公がゴールデンカムイを読んでいれば…って思いました。

事前に熊×レオって聞いてたんですけど、
本当に熊×ディカプリオさんのシーンが長くて、
これ以上続いたら笑ってしまうのでやめて!って思いました。
あと隊長さんがディカプリオさんの事を狙いすぎていました。
(隊長さんはロンのおにいちゃん役の人だった)

ずっとディカプリオさんがハァハァフゥフゥいうのを聞いている156分です。
もうちょっと短くしてもいいと思う。
あと演技で言えば「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のほうが
テクニカルだと思うんだけどどうだろう。
役者が過酷な目に遭うのと演技のうまさはイコールじゃないですよね。
まあでもともかくディカプリオさん主演男優賞おめでとう。

実在の人物の話のようです。熊に襲撃されて見捨てられたけど、奇跡の生還をして、
自分を見捨てた連中に復讐するため追跡するという。
作中の主人公、ちょっと超人すぎって思いましたが実話なら仕方ない。






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2016/04/26(火)

またマーベル・カフェに行ったので写真をあげておきます。





ところでこのキャプテン・アメリカ氏、以前に見たものより
お疲れ気味の顔してらっしゃるんですが、
残業続きだったりするのかな?



今週末4月29日にキャプテン・アメリカの3作目の映画である
「シビルウォー」が封切られるので、
みなさん見てくださいねー!って言いたいのですが、
それを見るためには最低限でも
「キャプテン・アメリカ1」(ファースト・アベンジャー)
「アベンジャーズ1」
「キャプテン・アメリカ2」(ウィンター・ソルジャー)
「アベンジャーズ2」(エイジ・オブ・ウルトロン)
以上4本の映画を見る必要があり、それだけで8時間、
それでも大事な映画を飛ばしている状態なので
(アイアンマン1〜3とか)
さすがの私も見てくださいねー!とは
もう気軽に言えません残念ながら…。

すでにMCUデビューなさっていて、予告をご覧になっているかたは
私の現在の気持ちが分かっていただけると思います…。
なんていうか…これ以上ないくらい心配…。
(4月29日以降日記が止まったらお察しください)





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2016/04/27(水)

今月は捻挫をして、唐傘お化けみたいに1本足でピョンピョン飛んでました。
得てしてそういう時って、一番捻挫したくないタイミングなんですよねなぜか。

捻挫って1週間ほどで治るイメージでしたが、
1か月経ってもまだ痛んで走れないっていうのは、
加齢で回復力が衰えているのもあるでしょうけど、
本当に捻挫だったのか…というか医者に行けって話ですよね。はい。
反省したので次からは行きます。

うちの家は逆バリアフリーで、
(というか古い日本家屋ってなぜか廊下と部屋に謎の段差がありますよね。
あれは何なのか。畳の分高いのか?でも片足駄目になると2センチの段でもきつい)
足が悪くなると、もう家に入りたくなくなるくらい段差だらけですけど、
「あ、これ足が悪くなったら奥の部屋に引っ込んで
家から出るなって構造だわー」ってやっと気付きました。
奥の座敷からトイレまでは段差なしですぐ行けるけど、
玄関までは遠くて段差だらけなのです。




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2016/04/28(木)

映画かんそう
「ズートピア」

肉食動物と草食動物が本能を克服して
共に文化的生活を送っている世界で、
子供の頃から警官になるのを夢見て
努力してきたウサギのジュディは
種族として初めて採用され、理想都市ズートピアにやってきた。
その頃問題になっていた連続行方不明事件の捜査に
加わりたいと望むジュディだが、
任されたのは駐車違反の取り締まりで…というあらすじ。
差別を許さないというメッセージと多様性礼賛のめっちゃ重いテーマを、
サスペンスとバディコメディにふんわりと完璧にくるんであります。

キャラクターの立て方が上手く、サスペンス部分もよく出来ており、
ギャグもレベル高いという、まったく隙のない脚本です。
たぶん絶賛するのは女性の率が高いと思いますが、
アナ雪ほど男性の拒否感は強くないと思います。
世界中のたくさんの男児くんと女児ちゃんに見てほしいです。
(こわがりの子には、ちょっとだけ怖いシーンがありますが)

原案は7人体制で、
ラプンツェル副監督、シュガーラッシュ監督、ベイマックス脚本家、
シュガーラッシュ・WALL-E脚本家、アナ雪監督が参加しています。
アベンジャーズ状態です。
それでも我の張り合いで話が破綻したりせず、融和しているのがすごい。
あと途中に出てきたアイテムやセリフやシチュエーションを
後半にうまく拾って使っているシーンが無数にあります。
この作業は複数人でやるのが難しいと思うんですが、
うーんプロだなあという感じ。

少し内容ばれ

冒頭のわずか数分の寸劇で、原始時代じゃないんだから、
草食動物だって警察官になれる!と幼い主人公が語ります。
そして肉食動物も獲物を追わなくてよく、強さを強要されない!
という主張もされます。
(これ駄目な脚本だと終盤に持ってきて、15分くらいかけて主人公が語ります)
でもそのあとで、主人公は両親から
「幸せになるためには高望みしないのが肝要だ」って諭され、
更に、弱い者いじめをしていたキツネに注意したら、
力で抑えつけられ、顔に傷を付けられ、ウサギであることを馬鹿にされます。
これが女性や有色人種の差別シーンだったら大人でもつらくて見てられないし、
差別のお手本を子供に見せる事になってしまうので、
キャラクターが動物なのは絶対必要条件です。

内容ばれ

大抵の映画の泣かせどころは、別離とか献身とか病気とか、
抗えない苦難な訳ですが、
この映画は主人公のジュディがあまりに真っ直ぐに強くて、それにガツンときて
がんばれ!って思って泣いてしまう感じです。
そしてどんな逆境でも絶対泣かずに乗り越えたタフなジュディが、
自分がニックを傷つけてしまったのを痛感してボロボロと泣く、
(いや私は基本加害者は泣く権利ないですって思う方ですけどジュディは許す)
あのシーンでも泣いてしまいましたね。
そう、主人公も間違えるし、一方的な被害者とかいないっていうのも、
一歩先に進んだお話って気がします。

動物ヌードねたとナマケモノねた、狼ねた、
ゴッドファザーねたが好きだったんですが、
これ二次創作したら楽しそうだなあぁぁ!って思います。
動物の特性を生かしたオチの警官バディものミステリーとかね!
ジュディとニックは今風の完全対等コンビなので、
ブロマンスものと、もはや差異はない感じ。

複数人原案or脚本家体制について(創作をする人向けの話)

作品のコンセプトと、主な対象者が決まったら、
その物語に必要なエピソードというのは完全に優劣が支配するべきで、
個人の好みの出る幕はない。
キャラクターのためのエピソードも、サスペンスのためのエピソードも、
差し挟まれるギャグシーンも、70点の物と85点の物なら
単純に点の高いものを選んで低いほうを切っていけば隙のないものができる。
例えば性別による好みで言えば、
もっと男性が女性のピンチを救う冒険シーンが欲しくなるだろうし、
趣味で言えばもっと陰惨な事件がいいとかあるだろう。
でもそういうのを抑え込める人であれば複数人でも1つの話が作れると思うし、
数が多いほうがそりゃあアイディアは豊富になるだろう。
もちろんエピソードの優劣が見えるというのは最低条件で。

日本は1人の天才に頼ろうとする傾向にあるので、
もうちょっと、このシステムに着目してもいいのでは?と思う。

絶賛しましたが、王道もの、歪みのないものが好きでない方には
この作品は地雷だと思います。
複数人原案・脚本家体制の唯一の欠点が、
作家性や偏りのようなものを出すのは難しいという点なので。
あと好みの点で言えば、私はズートピア<ベイマックスです。
ズートピアの方が隙と荒がなく、より完璧に近いんですけどね。








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2016/04/29(金)

「シビル・ウォー」を見たので1回休み。





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2016/04/30(土)

「シビル・ウォー」を見たので2回休み。
(すごろくみたいな感じで読んでください)




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