8月日記

----------------------------------------------------------------

2015/08/01(土)

色々感想

仮面ライダー
重要な展開が進行しつつも
チェイサーが運転免許を取得するために教習場に通うという
へんてこなねたをねじ込んできた不思議な回。
ベルトさん人間体、そういえばハンサムおじさんだった!

ムジカピッコリーノ
パンデイロという打楽器が登場。
形はタンバリンなんだけど、音はドラム寄りで、
路上で演奏する時などは、いいなこれと思った。

突然親子設定が明かされて仰天。何のどういう伏線だ。

プリキュア
はるかの実家へみんなでお泊まりに行く回でした。
みんなで畳に寝ころんでお昼寝、
夕暮れの蚊取り線香、目が覚めたら友達が団扇で風を送ってくれているなど、
夏の描写が丁寧でした。

みなみさんの3つのトランク、1つはメロン、1つは花火、
もうひとつは何だったんだろう…。

がっこうぐらし(アニメ)
おすすめいただいて見てみました。ゾンビものだー!
どうやら学校で籠城してがんばっているようです。
宣伝ページのイラストを見て、1シーズンに15本ほどある
美少女カタログものかと思ってスルーしてました。
洋ドラ「ウォーキング・デッド」を意識しているのかな?
とりあえず継続視聴して見ます。

GANGSTA.(アニメ)
すごく萌えフックが多い。
中年同士のバディで、片方は元おぼっちゃまで超記憶症候群(?)、
片方は人工的に作られた強化人間で代償として寿命が短く耳が聞こえない。
2人は主人と警護役として少年の頃に出会い、何事かがあって手に手を取って2人で逃げて、
現在は違法の便利屋のような事をしている。
現在の事件の話が6割、過去の2人の設定紹介が4割、くらいの時間配分で進んでいます。

聖おにいさん(アフタヌーン掲載)
ロキさん登場!アベンジャーズの名前も出てきたぞ。
しかしほかの北欧の神々を差し置いて先陣切って登場とは、
やっぱり知名度が高いのかな?

斉木楠雄のΨ難(ジャンプ掲載)
タイムリープもの。といっても斉木くんは能力が高いので事件も難易度が高い。
1万6千回以上も繰り返して発狂しない精神力もすごいな斉木くん……。

暗殺教室
円満に決着!よかった!
肩固め
https://www.youtube.com/watch?v=nrJpoECT8OQ
2人の戦いを見てた人の3割くらいはちょっと違う事を考えたと思う。

マギ(サンデー掲載)
ハニワになったアリババくん、妙に冷静だなって思ったら、
すごい長い年月を放浪してたのか…(ハニワの姿で)
元の姿に戻ったら賢者みたいな風貌になってたらどうしようか…
でも全然変わらなくてもそれはそれでどうよという感じだしむずかしい…。

少年魔法士18巻
いよいよラストバトルに入った感じ。
タイトルが相応しくなくなってきたくらい壮絶な内容。
もうカルノも勇吹も、知識がなく覚悟も決まってない少年じゃないからなあ。

Landreaall26巻
しばらくストレス展開が続いたので、
今回ちょっとカタルシスを得られる場面が多くて爽快でした
(根本的解決はまだだけど)。
うむむ、まさかあの人がああいう…・。
突然かっこういい口上が始まるのって鉄板演出ですが、
やっぱり効きますねー。




----------------------------------------------------------------

2015/08/02(日)

山のぼり17とフィギュア

そうだ…フィギュアを山に持って行って撮影しよう…と突然天啓を得て、
キャプテン・アメリカフィギュアを鞄に入れて山に登りました。
重さはさほど気にならなかったですが、
この気温は人形によくないんじゃないかと思える(塗装が溶けたりとか)暑さでした。



普段のスピードでは歩けなくて、登って降りてくるのに、
いつもの1.4倍くらい時間がかかりました。
(撮影はせいぜい15分くらい)
あ、先月なんですけど、本当に暑い日だったので!
人がいなくて、だれにも見つかってないので!大丈夫なので!(←?)



----------------------------------------------------------------

2015/08/03(月)

映画かんそう
「バトルヒート」(原題:SKIN TRADE )

ドルフ・ラングレンとトニー・ジャーが共演するという事で見に行ってきました。
ドルフ・ラングレンは身長198センチ、空手家でもあり、
トニー・ジャーは身長172センチ、元スタントマンでムエタイを習得しています。
人身売買組織と戦う内容との事だったので、タイの刑事のトニーがアメリカにやってきて、
刑事のラングレンとデコボココンビを組み、
最初は反目しながらも徐々に互いを認めて云々…って話だと思ってたらちょっと違った。
96分しかない映画なのに、60分経過しても
トニーはラングレンのことをぶっ殺す勢いで憎んでいて、
収拾がつくのかどうなのかハラハラした。
ドルフ・ラングレンかトニー・ジャーのファンは必見。
(でもアクションのできる俳優さんを撮る場合は、もうちょっとカメラを引いてほしいと思いました)

内容ばれ

主人公が怒って戦う理由のために女が死んで、
主人公に尽くす癒し系の女が捕まって人質になって、
主人公に救出されて感謝するたくさんの女が出てきて、
もう女おおいそがし!
主人公のキャラクター設計の為にどんだけ大人数消費するの効率悪い。
性搾取を表現する場面はあきらかにサービスシーンだし、
このへん本当アジアは遅れてると思う。もちろん日本も。
(アメリカ・カナダ・タイ3か国共同の映画で、監督はタイの人)
主人公は自分のために戦ってください。象のためとかでもいいですけど。

ロン・パールマン演じるマフィアのラスボスが印象強かった。
3人の息子に家業を手伝わせているけど、
気性がマフィアに向いてない末っ子のこともちゃんと愛していて
血族至上主義なのかな?と思ったら
妾に産ませた息子は、特に落ち度がないのになぜか殺したりして、
よく分からない。
逃げた孫たちは、敵の顔を覚えて復讐しろって言われてたけど
続編に出てくるのかな?
というかドルフ・ラングレンの旅は続く!って終わり方だったけど続くのかな?

黒人の刑事さんですごく蹴りの綺麗な人がいて、
格闘の人かな?と思ったら黒帯持ちの俳優さんでした。
マイケル・J・ホワイトさん。MCUとか派生ドラマとかに出演されたらいいのに!


----------------------------------------------------------------

2015/08/04(火)

相棒会のみなさんと集まって、人形オフ会をした。



左から神戸尊くん(相棒)
鏑木虎徹さん(TIGER&BUNNY)
スティーヴ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)

同じ背の高さのフィギュアなんですが、
日本人のミッチーとアメリカ人のクリス・エヴァンスは
骨の太さと筋肉の量が全然違う、
そしてアニメのこてつさんとは、頭身や各パーツの比率が違う、
というのが分かって面白かったです。

そして大人の人形遊び、なんか楽しい。
モデルとカメラマンのような状態になって、
「いいよー!いいよー!」とか言いながら
夢中で人形の周りをぐるぐる回りました。





(合同捜査とかかな…それにしても途中で一体何が…)



----------------------------------------------------------------

2015/08/05(水)

涼しい美術館で浮世絵を見て、
そのあとかき氷を食べに行ったりと大変優雅な休日を過ごしたりもした。
いや、移動が暑くてもう駄目だとか、
かき氷の待ち時間が1時間あってもう駄目だとか、
猛暑の週末だったけど、
暑かった時間の記憶は記録エラーを起こして、
涼しかった時間の記憶しかない。

歌川国芳の
清盛入道布引滝遊覧悪源太義平霊討難波次郎
http://www.bestweb-link.net/PD-Museum-of-Art/ukiyoe/ukiyoe/kuniyoshi/No.044.jpg

ジャンプの巻頭カラーだ…。
当時の人には先鋭的すぎて、怖いと感じた人や、
よく分からないと感じた人もいただろうな。

関係ないけど、同い年の友達と喋っていると老いについて色々考える。
その日に会っていた友達は体力の低下がちょっと心配だけど、
そのほかの好奇心や行動力、
加齢によるマイナスの方向への性格の変化(妬み嫉み恨みに流れやすくなるというか)、
モラルのアップデート、等々は全然心配がないのが何よりだ。
心・技・体、バランスをとりながら年をとるのはとてもむずかしいように思う。



----------------------------------------------------------------

2015/08/06(木)

映画かんそう
「ジュラシック・ワールド」

あの事故から22年、今ではすっかり人気テーマパークとなった島は
世界各国から1日2万人の観光客を呼ぶほどの盛況ぶりだった。
しかしリピーターを呼ぶために運営は、
より大きくより恐ろしい姿の恐竜を求め、その要望を受けて開発された
インドミナス・レックスは知性と狂暴性を併せ持った恐ろしい生物だった…
というあらすじ。

ジュラシック・ワールドにわくわくします。
本当にどこかの国にありそう。あの混雑、あの行列。
(あの広さだと、1日では回りきれなさそう)
主人公がマッスル系ナウシカなので、強さと包容力とラブリー度が無限大です。
すごい安心感。
恐竜の大きさや咆哮を楽しむ映画で、劇場でないと面白さが減るので
DVD鑑賞はおすすめしません。
人間はしょっちゅうパックンもぐもぐされますが、
恐竜の口が大きくて内臓が飛び散ったりはしませんので、
夏の行楽にぴったりだと思います。

内容ばれ

前半と後半だったら前半が好き。
インドミナスの姿がよく見えない状態の方ががはらはらしました。
ところで頭の中で最初に「インド・みなす」で区切ってしまったので
それからずっとインド…って思ってました。
訳は「最強」でしたけど、インドじゃ負け知らず的な意味かと。
調べたらラテン語で、dominusが封建領主、
Indominusが飼い慣らされないとかそういう意味だった。

ヒロインが典型的な足手まといかつ偉そうな人でしたが、
あのダイナミック職場放棄とかどうなんだろう…。
日本との感覚の違いかな?アメリカでは
あのケースなら甥っ子を助けに行って当然だろう!という感じなのか。
日本なら「何のために普段高給をもらっているのだコラァ!」って糾弾されますよね。
あと職場に甥っ子が来て、忙しくて相手を秘書に任せたら
甥の母である姉に泣かれたというのも
日本ならたぶん小町案件…そして日本のあの地位にいるひとは
甥が遊びに来た程度の理由で有給など取れぬ…。
というかあのあと裁判になって業務上過失致死とかそういう話になるんじゃ…。

ラプトルさんたちがかわいかった。
みんな女子で、インドミナスも女子なんですね。レディースチームみたい。

久しぶりにあのテーマ曲聞いてすごく盛りあがりました。
あのあたりのジョン・ウィリアムズの音楽は神がかっていた…。




----------------------------------------------------------------

2015/08/07(金)

映画かんそう
「アクト・オブ・キリング」

すごい映画です。
こんな作品は2度と撮れないだろうから、
様々な学問の資料として、長く保存されてほしい。
1965年、クーデターにより統治者の替わったインドネシアは
右傾化が進み、やがて100万人以上の被害者が出たとされる、
共産主義者の大虐殺が始まりました。

この映画では、過去に虐殺をおこなった男達が、
当時の殺人を再現するお芝居を演じるのですが、
何がすごいって、インドネシアでは50年前と比べて
倫理観に変化がなく、虐殺者たちは罰せられたりしておらず、
現在も治安維持の貢献者として持て囃され、
家族に囲まれて幸せに暮らしているという点です。
なので実に誇らしげに、共産主義者たちを
こういう風にして殺した、家を焼いた、女に乱暴した、
中国人を片っ端から殺した、とにこにこ語ります。
落ち込んでいる時に見ると精神的に死にますのでご注意。

イギリス・デンマーク・ノルウェーの共同作品で、監督はアメリカ人です。

「どうしてこんな恐ろしいことが繰り返されるの?」とかアニメでよく聞くセリフですが
そりゃ、楽しいからでしょう。
全員ではないにしろ、何分の1かの人間にとって、
自分より弱い立場の人間を怒鳴って、痛めつけて、惨めに泣かせて、
なぶって、俺TUEEEEE!をやるのは楽しい事なんですよ。
普段はやらないけど、きっかけがあればやる。
きっかけがあっても出来ないようにするにはどんな手段があるかを考えなくてはならない。

たくさんの人が死ぬのって、
大抵「金、宗教、指導者が基地外」の3つの原因うちどれか1つ、または2つですね。
このケースは、大本の原因をアメリカが作っている。
共産国との陣取り合戦で布石を打ったはいいが、
(共産寄りの大統領を、クーデターを使って葬った)
人選を誤って基地外を据えてしまった。

ラストばれ(明るくないです)
当時の拷問と殺害をご機嫌に演じているうちに、
主演の人の心境に変化が起きて、自分の過去の行為を恐れ始める…
というラストですが、
私はあの結末、かなりの割合で誘導されたものだと思います。

監督には思い描いているラストがあって、演技者をそこに導ける知性があった。
主役にはおそらく欧米コンプレックスがあり、監督の意図を察する知性はあった。
途中で「虐殺の件で国際司法裁判所に呼ばれたら行く」
「有名になれるから」って言ってたじゃないですか。
彼は映画スターに憧れていて、有名になりたいんです。

そして1000人は盛りすぎにしても、100人前後は殺しているだろう彼が
あれしきの質問で変わるとは考えられない。絶対に。
彼は今後もハッピーに生活していくと思います。

あと思ったのは
・宗教はこういう場合、全く訳に立たないな!ということ。
 だって笑いながら「神も共産主義者が嫌いだ」って言ってるもの。
 まだ幽霊譚のほうが威力を発揮する。
 虐殺のあった場所では必ず幽霊が大勢出る話を聞きますが、
 無残に死んだ人が化けて出る物語のフォーマットは絶対絶やしてはいけない。
・美人の共産主義者は全員乱暴するし、それが14歳だったら最高だ!
 って言ってたけど、人種別のロリペド率を誰か本腰入れて調べてくれないか。
・ホモソーシャルと暴力の相性抜群!
 彼は人殺しだからみんなに恐れられていたが、
 俺だけは別だった、って顔をテカらせて自慢する男を見て、
 あーはいはい、と何か理解した。
・テレビの女性リポーターが虐殺行為を誉めそやしているシーン、
 現実に放送している番組なのがすごく怖かった。
・子供の頃、家族が殺されて、村人は誰も助けてくれないから
 自分が穴を掘って死体を埋めたという話をするひとを
 笑いながら見ている加害者団体。
 話し手も今は加害者組織に所属しているので内心は分からないが 
 笑い話として喋っている。本当にシュール。
・彼等がモンスターで、彼等をやっつければめでたしめでたしという訳ではなく
 倫理はどんどん変わるツイスターゲームなので、頑張れるだけは頑張りたい。
 でも良い事にしろ悪い事にしろ、徒党を組むのは危険。

万が一出演者がエゴサーチをして、自分達が映画スターのように言われてないか
確認していたら腹が立つので、
原題と「虐殺者は地獄へ落ちろ」ってメッセージを英語で書こうとしましたが
そういえばこの日記はものすごい検索避けをしているのでやめた。





----------------------------------------------------------------

2015/08/08(土)

色々感想

マギ(サンデー連載)
シンドリア関連のカプの方には暗雲展開になってきた…?
・シンドバッドと思わせておいて、もう一回転する。
・むしろシンドバッドの方が相手を利用している。
・暗黒展開。王をとるか世界をとるか。
3択ですかね。

アベンジャーズ/ゾンビ・アセンブル(講談社マンガボックスで発信)
どうやら噛まれて感染するのではないみたい。
ソーがさっそくゾンビ化しました。ゾンビになってもイケメンだなあ。

GANGSTA.
元おぼっちゃんの方が、女性に体を売って強化人間を養ってたのか…。

仮面ライダードライブ
融資を断った若社長の顔そっくりにロイミュード(人造人間)を造って虐待するって
変態だ……。
どうやらロイミュードよりもそれを開発した博士の方が悪いらしい。

台湾の人形劇。
糸や棒の類が見えないんだけど、どうやってるのかなこれ…。
https://www.youtube.com/watch?v=S0FxBPHDXmI

ジャンプ後記
先週とうとう齋藤さんがマッドマックスについて記述。
葦原先生が1日30分ずつ読んで「火星の人」を読破されたとのこと。
あれを1日30分でやめられるのは鉄の意志だと思う。

ファミ通
フィレンツェにあるメーカーのインディーズゲーム
「The Town of Light」
精神病院のお話で、選択肢によって主人公の病気が
統合失調症になったり躁鬱病になったりと変化するらしい。
そして主人公の女性は病院で様々な虐待を受けていたらしい。
それはすごく暗い気持ちになりそうなゲームだな…。
注意:ややこわい
http://jp.automaton.am/articles/iotw/indie-pick-157-the-town-of-light/
建物のモデルとなったらしいオスペダーレ・シキアトリコ・ディ・ヴォルテーラ
白黒の写真しか出てこないっぽいのは、現存しないということかな?

イタリアは世界初の精神科病院廃絶法であるバザリア法で
基本的に精神病院がない、新しく建てられない、
治療は本人の意志でないと始められない、
本人の意志でない場合は厳しい審査がある、等々知らなかった。
現在でも賛否両論らしい。
虐待を防ぐためとはいえ、判断能力がないくらい重度の患者を抱えた
家族の人は大変じゃなかろうか。

「仮面ライダー555」で木場勇治 / ホースオルフェノクを演じた
俳優の泉政行さんが亡くなられたそうです。残念です。


----------------------------------------------------------------

2015/08/09(日)

昨日書き忘れたこと

ファイブスター物語13巻
デコースくんが敬語とか使えちゃってる点に40年の歳月を感じます。
何があった一体…。
名称などの変更が地味に痛い。
一旦以前の名称が何だったか考えないといけない、そのタイムラグが。

FSSの食事シーン、結構好きですが、
今回はデザートのラインナップが良かったな。
ジャン・ポール・エヴァンのチョコ、デメルの菫の砂糖漬け、
マンゴスチンのフランべ、ラデュレのマカロン…。

ちゃあ、が出てくると半端なくなごむ。

進撃(別マガ掲載)
私、諫山先生のギャグも好きなので、連続で読めて嬉しいです。
(いつかシリアスギャグ漫画も描いてみていただきたい)
どうしてだれも止めてくれないんだ…?って思いながら殴り合う
ジャンとエレンかわいい…。

あと、腹を殴られているのに微動だにしないミカサの腹筋が素敵。





----------------------------------------------------------------

2015/08/10(月)

今年も行ってきました梅田お化け屋敷「呪い指輪の家」!

妙子は永瀬という医師と婚約し、幸せな結婚をする筈だった。
しかし永瀬は失踪してしまい、
悲嘆にくれる彼女を慰めたのは永瀬の同僚、阿久津という男性でした。
数年後、妙子は阿久津と結婚します。
しかし妙子は、失踪していた永瀬の遺体を庭で発見し、
逃げようとしますが阿久津に掴まって軟禁されます。
阿久津からの指輪を抜こうとしていた妙子は指を折られて
指輪を抜けないようにされていました。
その指輪を取るために、妙子は食事を断ってやせ細ります。
やがて妙子は餓死し、怨霊となって家に憑りつきました。
というあらすじです。

12年があやこ、13年があかね、14年がすず、今年は妙子。
ひらがなで統一しないの!?
ちなみに小泉八雲「和解」にインスピレーションを得た話だそうですが、
なにか別の話と勘違いされてるんじゃないのかな…?というレベルで
なにひとつ似通ったところのない話です。

家に入る前に、箱を渡されるのですが、
その箱は1グループの中に1つ、指輪入りのものがあって
指輪の入っていた人は最後の部屋で、妙子の指に
永瀬からの指輪をはめて妙子を成仏させてあげないといけません。
そしてその箱には心拍数をチェックする機能が付いていて、ビビリ度判定をしてくれます。
あと、お化け屋敷内のカメラで撮った自分達の映像を、スマホかパソコンから見られます。
なんだかサービス盛りだくさんです。
お化け屋敷内の自分の姿なんか見たことなかったけど、
なんかめっちゃ冷たかったな…心の中ではキャッキャしているつもりでしたけど、
もっとピョンピョンしないと駄目だな…。
あと、1カメ2カメ3カメ映像があって、他のグループは結構
バラエティ番組みたいに映ってましたが、私と友達は
なぜか1カメにしか映ってなかった。歩くのが遅いか早いか、
またはカメラの死角を歩いているのでしょう……。

そして今回とうとう初めてやらかしてしまったのですが、
「うわーんドアがないよー!どっちに行ったらいいのー」って(毎年言ってる)
スタッフオンリードアを間違って開けてしまった…。
何か急に物置っぽい内装だな…?とは思ったんですよ。
そして急に3人も生きた人間が…でもあっちにお化けさんいるし…
とそのまま進もうとしたら、呆然としてた手前のTシャツ姿のひとが
「お客様!こちらは順路ではありません!」と…。
もうキャーっていうね。すごく謝って退散しました。
でもスタンバイ中のお化けを見てしまった…。

えっと怖い度で言えば去年のすずちゃんのほうが造形や構成がよかったです。
でも今年はサービス色々あって面白かった。
ここのお化け屋敷は、前方からワーって出るんじゃなくて、
この部屋には何も出ないな…じゃあ次の部屋…って思った頃に出るのが好き。
それと廊下に阿久津と思われる男性の人形が次々と3人も飛び出るのですが
EXILEかよ…って思ったらなんか笑えて困った。

指輪は友達の箱に入っていました。
最後の花嫁の仕掛けは、面白いアイディアだった。



----------------------------------------------------------------

2015/08/11(火)

映画かんそう
「96時間」2008年

バリバリのハリウッド映画な気がしてましたが意外やフランス映画。
監督ピエール・モレル・脚本リュック・ベッソン  ロバート・マーク・ケイメン

離婚して1人暮らしの主人公の生きがいは、
離れて暮らす愛娘と時々会うことだった。
彼の元妻は現在大富豪と再婚して、娘と共に幸せに暮らしている。
しかし友達と2人、初めての海外旅行に出た愛娘は、
女性旅行者を誘拐して薬漬けにして売却する、
アルバニアの人身売買組織に拉致されてしまう。
それを知った主人公は、傷害や殺人、手段を問わない追跡を開始する。
実は主人公はCIAの元工作員だった。というあらすじ。

シリーズが幾つか作られる映画の1作目は必ず面白いの法則で、面白かったです。
リーアム父さんが、躊躇とか葛藤とか全然なく、
どんどん撃ったり拷問したりしていくのがいっそ爽快です。
リーアム父さんは有能で、判断が早くて、サクサク行動します。
ニヒリズムとかそういう余計な溜めの時間は全然ない。
娘が助かれば後はどうでもいいという、シンプルな話です。

ただ、中年男のドリっぽいというか、
ラストとかも、お父さんが格好良すぎて、
これ本体はアル中かなにかで死にかけていて、
最後に見ている願望の幻覚と違うのか?大丈夫?と
ちょっと心配になる感じでした。
(大丈夫!続編に続いてるから!)



----------------------------------------------------------------

2015/08/12(水)

深夜百太郎さん(舞城王太郎先生)がツイッターで毎日発表されている、
怪談百物語の自分用まとめリストです。61話〜80話
あと20話だがんばれ先生!

061カラスの神
知恵を持った動物が集団で攻撃してくる系。

062空き部屋禁止
代々その家には嫡男が眠ると決まっている部屋があって、
その部屋に毎晩出るものと問答するしきたり。
しかしこの子、近い将来に好奇心が仇となって失敗しそうな気がする。

063車内放置ワゴン
怪談ぽく怖い。子供をワゴンに放置して死なせた母の霊。
性格に問題のある母親8号。

064トンネル師匠
苦い方向に切ない話。
腐女子は皆、変人と凡人のコンビに多かれ少なかれ夢がありますが、
鋭くシャープに夢が破られる感じ。

065うろうろ息子
死んだ息子の霊が、近所のあちこちには出るのに
待ち望んでいる自宅には出てくれず、やがて地域の迷惑になり…という話。

066次の電車
都市伝説の1パターン、変な電車が来る系。
「もうなんかしょうがないって言うか、諦めたって言うか、拷問も悪いもんでないよ」
舞城先生の書かれる登場人物ってこういう感じの人、多い。
あと、耳ってわりと簡単に取れるって聞いたことあります。

067隣で寝てる人
夜中になると彼女が分裂する系。これも何回かあったパターンですね。

068ムカデの巣
空想内で恐れていたことが現実になる系。わりと普通。

069押すな押すな
エレベーターに、押してはいけないボタンの順番のメモが落ちている。
これも普通。

070保留中の黒電話
小さい頃に死んだ息子と、黒電話を使ってずっと話していたお祖母さんが亡くなって、
その電話の処遇に困る遺族。

071夕立ちの先頭
雨に濡れたくない特殊な種族の話。
やがて子供が生まれるというオチは072と同じ。

072掘り出し石
弟が石を掘り出して、その石の力で不妊治療をしていた姉が妊娠する話。

073出戻りの家
どストレートな怪談。浮気をして妻子を捨てた男が、
親ごと呪い殺される。視点が近所の人なのがちょっと変わってる。
屋根の上のお化けの形容がこわい。
あ、性格に問題のある父親1号か?

074空き家の草取り
草取りをしている庭は大丈夫だが、家屋の中に入ってはいけないという仕事。
次の日からの日常生活に支障をきたすという点で、
私なら幾らお金を貰ってもこの仕事はやりたくない。

075我が家の花子
トイレに美人の霊が出るようになったら、
弟がトイレに隠しカメラを仕掛けて、自らも下半身を露出してトイレにこもる、
しかもそれだけではなく…という、もはや霊どころではない話。
霊になっても露出狂に遭うとか大変そうだな。

076枕元にハサミ
めずらしく定石通りに奮闘して子供を守るお母さんの話。

077恋するクーラー
性格に問題のある父親2号。
しかし性格に問題のある母親と比べたら全然薄い。

078執着コトメ
性格に問題のある母親9号。
タイトルといい、なんかこう発言小町的な…。

079宅配深夜便
性格に問題のある母親10号。
ネット用語?で言えば毒親に、搾取用と愛玩用に分けられて育った姉妹が、
妹は脱出できたけど、姉は自殺した、その姉の日記が宅配で届いたけれど
妹は読まないという話。
メインは妹の語る、母親から姉への凄まじい虐待。
母親に罰が当たるとか、そういう話ではないのが変わっている。

080橋の下
女の子の霊にシドニアの騎士を貸してあげる話。牡丹灯篭フォーマット。
小学生にシドニアは難しいかな…どうかな…?
じぶんが小学生の時にシドニアを読んで理解できたかどうか分からない。
現在14巻だから、生きるか死ぬかギリギリのラインかもな…。
あと冒頭の捨て子話、あまり関係ない。

064トンネル師匠と、066次の電車が好きです。
トンネル師匠、微妙になんていうか悲しい話だけど。



----------------------------------------------------------------

2015/08/13(木)

映画かんそう
「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」

謎の組織「シンジケート」を追っていたイーサンは、
奇襲を受け敵の手に落ちる。
そして同時にIMFは解体され、かつてのメンバーはCIA所属となる。
謎の美女の手助けで辛くも脱出したイーサンは、単身調査を始める、というあらすじ。

おもしろかったです!
シリーズ5作目。前作のゴースト・プロトコルもかなり好きですが、
どっちが上か悩む感じ。ブラント好きは4だし、ベンジー好きは5かな。
そう、今回は完全にベンジーがヒロインです…。
いや、本当に誇張や冗談ではなくて。
多分ハリウッドでは、
「女を単なるお色気役や癒し役、足手まとい役に使うのは、どうやら古いらしい」
という意識が急速に浸透しているのでしょう。
今回出てくる美人エージェントは、有能で強くてトムを何度も助け、
そしてトムとは特に恋愛関係にはなりません。脚本そのままで男性が演じても違和感ない。
しかし強すぎるトムのハンデになって、可愛らしい事をやらかして癒し役になる人間は必要です。
白羽の矢が立ったのがベンジー。

内容ばれ

「その服似合ってるよ」って、まあ、君の姿を見てるよ、くらいの意味なんでしょうけども、
イーサン、もうちょっと口説き文句っぽくない言葉が他に幾らでもあるじゃない…。

あと、危険だから君は帰れ!君の事を守れない!
いや帰らない!お前の事を友達だと思ってる!っていう言い争いの後の
「どんな顔したらいいんだ……」
「やだ、なんか恥ずかしい……」
っていう2人の表情が絶妙です。凄腕諜報員が照れを隠せてない!
それと「イーサンは凄いんだからな!3分くらい息止めるの楽生だぜ!」
っていうベンジーの主張の後のトム・クルーズのあの演技も最高でした。
「できるかな…?いや、こんなに期待されて出来ないとはいえない…」
って内心思ってるよねイーサン。
それでベンジーを拉致られた時のイーサンの狂乱ぶり…。

今回ラスボスの人が、とても雰囲気のある顔立ちのかたですが、
最後、透明な防弾樹脂ケースに入れられ、
メンバー全員に観察されながら、抵抗むなしくガスでゆっくりと気絶させられる
という屈辱のオチが相当フェティッシュだったので、
これまでの様々な映画の高慢系ラスボス全員、このネタで再現してほしい。
すばらしいアイディアでした。



----------------------------------------------------------------

2015/08/14(金)

海外のファンフィクを読んでいる方に、
「キャプテン・アメリカとバナナの面白い話がありますよ」って教えてもらいました。

キャップのお友達がバナナを食べたら、
過去に食べていたものと味が違う…というのが冒頭で、
それは何故かと言うと、むかしアメリカで一般的に食べられていたバナナは、
グロスミッチェルという種類で、
それはキャップたちが冬眠に入った直後の20世紀中頃くらいにパナマ病という病気で
ほぼ全滅してしまったせいなのです。
現在流通しているフィリピンバナナはキャベンディッシュという種で、
味が違うのだそう。

へー、そうなのか、キャップの食べてたバナナが食べてみたいなーって思って調べたら、
どうやら台湾の北蕉、仙人蕉がグロスミッチェルの分類なのだそうです。
(パナマ病には強い)
昔の日本でも一般的に食べられていたのはこちらだけど、
生育にものすごく時間がかかるので、やはりフィリピンバナナに敗れてしまったらしい。
で、北蕉バナナを通販で買って食べてみたのですが、
普段食べているバナナより、ねっとりもっちりした食感でした。
(冷凍したらめっちゃクリーミィ)
そうか、これが70年前の人が食べてたバナナ…!って思いながら食べた。

ところで通販したバナナはたっぷり実が付いていたので到底1人で食べきれるものではなく、
マーベル映画全く見てない友達にも容赦なく、
会ったひともれなく全員に「バナナ食べる?」って聞いて回ってました。
ちょっと親切なゴリラみたいでした。

いま一時的にバナナ博士です。
世界にはほかにもグロスミッチェルの系譜のバナナがあるので、
そのうち挑戦してみたいです。


----------------------------------------------------------------

2015/08/15(土)

色々感想

今週は雑誌もアニメもお休みが多かった…。

アベンジャーズ/ゾンビ・アセンブル
ソーの眼球が落ち…。
接触感染だったようです。2人目の感染。
この作者さんはトニバナみたいなので、
2人は最後まで残りそうだな…。

がっこうぐらし
あっ、登場人物のうちの1人が実在しない幻覚の人だった!
途中から見始めてごめんなさい!という感じ…。
なるほど、結構な大ネタ仕込んでくるな。

ダンジョン飯2巻
1巻よりも更に面白いです。
宝石やティアラにそっくりな「宝虫」や
「生ける絵画」の中の食べ物、
ケルピーの脂肪で作った石鹸と、
内容が上級になってきているのと、
あと迷宮の伏線らしきものが描かれているので。



----------------------------------------------------------------

2015/08/16(日)

映画かんそう
「進撃の巨人」(実写版)前篇
樋口真嗣 監督

巨人という謎の生物から逃れて壁の中の世界で暮らす人間たちと、
その運命に抗い、世界の成り立ちの謎を解き明かす主人公の物語、
いまや講談社の看板漫画となった「進撃の巨人」がとうとう実写映画化されました。

が、残念ながらちょっと、こう、原作ファン&映画ファン共に炎上気味になる出来で、
何て言うか、あれな感じになっているようです。

・原作のキャラクターとオリジナルキャラクターの両方がいる。
・全員日本人で、舞台もたぶんアナザー日本。
・登場人物のほとんどが短気・アホ・衝動的。
・登場人物のうち1名が耐えがたいくらい寒い。

このへん乗り越えられる勇者だけが劇場に行く方がよさそうです。
伝説の映画「デビルマン」を越えるかな!?と思ったのですが、それほどではないです。
何故かというと原作のエピソードをそのまま使ったシーンがおもしろいから。
あと巨人の描写はさすがに凄いです。
人間がエビフライのようにブチーンと噛み切られます。
それでも、さすがに私の年内ワースト作品くらいにはなりそうですけども…。

内容ばれ(褒めてない。一部分ちょっと怒っています)

出てくる皆さんは、わりと感情移入が難しい変わった人が多くて、
主人公からしてそうなんですが、
人間の声に反応する巨人が周囲にいるかもしれないのに、
ミカサを他の男に取られたショックで作戦行動中に
大声で絶叫したりします。
というか作戦行動中ですがやたら休憩時間が長くて、
ピアノを弾いて遊んだり、リンゴを食べながらお喋りしたり、
カップルが本番行為を始めたり、人妻が主人公を体で誘惑したりします。
君たち本気で巨人をどうにかする気はあるのか?

女性キャラクターは特にひどくて、
ハンジさん以外の女性には知能がありませんでした。
作戦行動中に「子供の声が聞こえる…」って制止を無視して勝手に隊を離れて
案の定幼児型の巨人に襲われて仲間を危険にさらす未亡人。
前述のように突然主人公に生胸を揉ませて「子供の父親になって」と迫る未亡人。
「え…?」とか「あ…?」とかばかりで殆ど喋らないので、
頭がどうにかなった設定かと思ったサシャ。
彼ピッピ(夫?)を巨人に殺されて逆上し
壁の修復に必要な、最後の貴重な爆薬を使って巨人に特攻する女。

そして今回リヴァイ兵長は出てこなくて、代わりに最強の兵士として
シキシマという中年のおっさんが登場します。
インタビューによれば監督にとってエレンとシキシマは
「かつての自分と今の自分」なのだそうです。
このおっさんが、想像を絶する寒さ。
なんか強いんですよ。強いんですけど油断するとすぐポエムをつぶやくんです。
そしてニヤニヤしてるんです。あっ中2!そう中2病だこれ!
あと関係ないけど出陣する時、後ろに控えているミカサがマントを着せるんですが、
マントくらい自分で着ろ。園児か。
後篇は脚本家さん曰くシキエレだそうなので、
たぶんこの中年のおっさんも巨人だったりして、
エレンに「俺と共に生きよう」とか言ったりしちゃうのでしょう。

今回の脚本は町山智浩さんという方と、渡辺雄介さんという方がなさってます。
町山さんは有名な映画評論家さんで、
私も時々ネットでご意見を目にしたり耳にしたりして、
なるほど!と啓蒙されたりしてましたが…
しかし映画の登場人物の知能の低さが観客のストレスになる事は
過去に仰っていた筈なのに、なぜ今回の映画はあれなのか。
なんであんなに唐突で寒いダンテの引用やニーチェの引用をするのか。
書いたのが中高生なら分かるんだけど!
(渡辺雄介さんは「ガッチャマン」の脚本のかたなので
どっちの責任かちょっと決めかねる感じですけども…)
ちなみに作戦遂行中の休憩時間に本番行為をおっ始める男女は
過去の名作戦争映画を参考にしたそうです…わあ、そうですか…。

ただちょっとムカっとしたのは、
脚本家のかたが映画公開前に、諫山先生との打ち合わせ内容を
公表しておられた、その表現です。

「ご本人が。それで、『もし映画化するんだったら、エレンを非常にリアルな、
巨人を見ると恐怖で身動きもできなくなっちゃうような青年として描いてくれ』
という要望があったんですよ。」

「これで炎上する可能性があるんですよ。すごく。今回の試写で。」

「根本的な部分だから、これ、全部書き直しになったんですけど。その後。」

なんていうか、これ批評されたら諫山先生のせいだし、諫山先生の発言で全部書き直したって
そういうふうな文脈に思えるし、あとあの遠慮がちな先生が
そんなハードルを上げて退路を断つような言い方をするかな…?と思って。
「できるなら」とか「もしよかったら」とかそういう言葉が前後に付いたんじゃないの…?
と思ってしまいました。
(あ、でも諫山先生の担当の編集さんも殆ど新人で、2人揃ってイケメンで、
そのイケメン新人コンビが講談社の救世主になったという話は面白かったです)

しかしこういう映画が爆誕すると、確実に楽しいネタ記事を量産して下さる色々な有名映画サイトさんが
今回はえらく歯切れが悪くて、ああ、こういう世界にも人付き合いってあるんだな…
ってちょっと地蔵顔になりました。


----------------------------------------------------------------

2015/08/17(月)

感性が古いのは悪か

最近映画やアニメを見ていて、「(新作なのに)古いなー」って
思う事が時々あるんですが、
そのたびに「うーん、でも古いって悪い事かな…?」って自問します。
誰でも意見を書きこめるポータルサイト的なところでも、
映画に関して時々論争になっています。
「感性が古い」という書き込みに対する反論は
「新しい・古いだけが面白さの基準じゃない」
「欧米的な価値観が無条件で優れていると考えるのはどうか」
みたいな感じです。
確かにそうですね。

最近アメリカの娯楽映画では、
職業・性別・民族・宗教・人種・年齢による不当な差別偏見表現を
極力排除する方向へ急速に進んでいて、
それは結果的に多くの人間が楽しめるようになることで、業績を上げています。
それに逆行して、たとえばマッド・マックス評ですが
「女の隊長なんか不要だった。老女部隊も要らない。
美女5人の凌辱シーンがないのはリアルじゃない。
マックスが美女5人を助けてハーレムエンドにしないのは監督が老人だから。
なので新作マッド・マックスは駄作!」
っていう意見は現実的ではないですし、
悪ではないにしろ重要視はされないでしょう。

古いものが好き、というだけなら勿論悪じゃないです。
「昔の映画みたいに、女は役立たずで、
主人公はピンチの美女を救ってハッピーエンド!なのが好き」
これは個人の好みだから全くOKです。
作り手としても、古いのは分かってるけど自分の作りたいものはこれ!
という姿勢ならいいと思う。
でも
「昭和の特撮こそが本物で、
平成の特撮はイケメン出して女を釣ってるだけの学芸会」
とか、
「タイバニとやらはアメコミを模倣しようとした失敗作で、
登場人物や物語がアメコミの足元にも及ばないくらい薄っぺらい」
とか、(元になるブログがあるのですが検索できぬよう文章は変えました)
その手の
昔の作品こそが至高で、新しいのはくだらぬ、稚拙な物である。
という考え、意見は
「お使いのブラウザが古いかあまり一般的でないため、
標準がサポートされていないようです」
というやつじゃないのかなーと、思ったりします。

さて、では実写進撃に戻りましょう。
2013年に「パシフィック・リム」という映画がありました。
その映画のヒロイン、マコについて監督のギレルモ・デル・トロは
「このマコという役には、とにかく強烈な個性を持たせたかったのです。
ローリー(チャーリー・ハナム演じる主役)と同等の立場で
この映画を締めくくれるような、
二人が恋愛関係にならなくてもおかしくないような、
個性を持った女性にしたかったのです。
普通、若い日本人女性が出ると聞くと、
超色っぽいすらりとした露出の多い女の子が
5分おきに濡れたTシャツで登場するようなことを想像すると思うけど、
そういうタイプではないので。(略)
とにかくセックス対象か男みたいな女性のどちらにもしたくなかったです。
アクション映画に出てくる女性はみんなそうなってしまいますからね」
と語っています。
(5分おきに濡れたTシャツで登場するってどんな映画ですかトトロ監督/笑)
その「パシフィック・リム」を見た樋口監督が(進撃の監督です)
「いいかギレルモ!仲間と信じてこっそり教えてやる!
健全な日本男子はピンチにおちいった女子パイロットをローアングルで撮るんだよ!
衰えぬ闘志は前のめりのポーズで!利き目を設定して顔の向きを捻じりつつ
目線は真っ直ぐに!背骨は絶えずS字を描け!注視点は太腿だ!異論は認めん!GO!」
とツイッターに書いてます(炎上してのちに削除)。

感性が古いのは悪ではないが、自分の古さを自覚しているのが望ましい、
というのが私の結論です。

明日は製作者のネットでの余計な発言について。すみません(笑)続きます。




----------------------------------------------------------------

2015/08/18(火)

ネットでの余計な発言

「作品と作者の人格は別だから絶対気にしちゃだめ!」
って思うように常々努力してるんですが、
今回の実写進撃で、製作者の皆さんが
「大大大好きな原作を映像化しようとがんばったんですが
全然及ばなかったので、改めて原作の凄さを再確認しました。
でも、存在したかもしれない別世界の進撃として楽しんでもらえたら」
っていう態度、もしくはネットへの書き込みをなさっていたら…
とか考えてしまって、
わーやっぱり私も謙虚大好き日本人だーとか、ちょっと反省しました。

しかし監督は酷評した評論家にぶち切れ、
「というか誰だよこいつに試写状を送ったバカは!」と発言、
これは「友達まで公開」にしたフェイスブックの発言を、ネットに流されたそうで、同情しますが。

特殊造形プロデューサーは
「みんな映画はハリウッドがいいんだね!じゃあハリウッド映画だけ観ればいいよ!
予算と技術はある方がいいもんね!特に予算!
金で顔叩かれた映画を観ればいいと思います!
ハリウッド日本比較の人はそれが気持ちいいんでしょう?」と捨て台詞、

dTV版音楽スタッフは
「この期に及んでもまだ原作がどうしたこうしたって言ってるほんとーーに
大脳皮質コンクリ固めなみなさん、いっそ怒りまくって脳みそ破裂させてください(^-^) 」
と煽りまくり、

泥沼の状況です。
製作者はネットを見ない・書きこまない、勇気と自制心も
今後は必要になってくると思うんですよ…。



ところでハリウッド映画の予算の話ですが
ナタリ監督「CUBE」は制作費約3000万円ほど。
ロドリゲス監督の「エル・マリアッチ」は70万円。
ノーラン監督のデビュー作「フォロウィング」も100万未満です。
3本とも大好きですよ私。





----------------------------------------------------------------

2015/08/19(水)

そういえば最近(今年とか去年とか一昨年とか)、
引越しをしたんですよ職場が。

これまで引越しというものをした事がなかったのですが、
朝から夜中の12時まで段ボール箱に荷物を詰めて詰めて、
60箱とかを、ファミコン時代のゲームのブロックのように積み上げて、
全て詰め終わりそうな頃になって誰かが
「すぐ必要なものを間違って入れちゃった!」とか言い出して
また開けて開けて詰めて詰めて地獄でした。
ロッカーの扉とかが微妙に歪んだのか、開きにくくなったし、
ゴミ箱も曲がったし、紛失したものはあるし、何だかんだで
私は引っ越しが嫌いだな!という発見はありました。

自分の引っ越しの場合、荷物が段ボール箱いくつになるか
考えたくもないです…。
あと引越しの業者さん、会社によって見積金額が
同条件なのに10倍くらい違ってよく分からない…。


公式からの燃料が来たので、キャプテン・アメリカのページを更新しました。




----------------------------------------------------------------

2015/08/20(木)

クリエイターは炎上を防ぐために、作品売り込み期間中は
1日に3文字以上ネットに書きこみしないという制限を
己に課すべきだと思う。

「はわわ」とか「うふふ」とか「こねこ」とか「おはな」とか
そういうの。

でも漢字を使うと
「憎凡愚」とか「原作厨」とか、ある程度対象を煽れてしまうのです!
漢字スゴイ!





----------------------------------------------------------------

2015/08/21(金)

以前ドラマの「エレメンタリー」を見ていたら、
ホームズが暖炉の中に普通のテーブルサイズの
鉄製のテーブルを置いて、お菓子を載せて焼いていたシーンがあって、
「へー、いつでもホカホカおやつが食べられるな。一般的なのかな」と思い、
暖炉・テーブルで画像検索をしてみました。

そうしたらずらずらとこんな写真が出てきて、

なんだこれ?と思いました。
部屋の中に火が燃えていると、原始の記憶的に安らぐのだろうか…。

私の目にはどの写真も「火事だー!!」としか思えないのですが、
火が気になって安らげる気がしない。

ちらっとお値段を見たら、机の上に置くだけのやつは2万円ほど、
テーブルと一体型のやつは25万円ほどでした…。
ガスボンベ式の卓上コンロでええやないの…。




----------------------------------------------------------------

2015/08/22(土)

色々感想

ニンニンジャー
恒例の女装回。
2人とも両肩を出してたけど違和感があまりなかった。

GANGSTA.
強化人間の子孫で、
寿命が短く耳の聞こえない身分卑しい傭兵の少年と、
警護対象のお坊ちゃん。お坊ちゃんはよかれと思って
少年を金で買ったけど、そのせいで少年は親?に捨てられた。
父親に虐待されていたお坊ちゃんを助けるために少年は虐待親を殺した

それで2人で逃げて、最初はお坊ちゃんが女性に身を売って強化人間を養って、
現在2人は中年で便利屋稼業か(強化人間はそろそろ寿命限界)。
不幸カプ設定全部盛りみたいなこの巨大なフック!
声が榊原良子さんの、強化人間の姉御も時々でてくるよ!

ニンジャスレイヤーフロムアニメイション
なんか目が慣れてきて、人形劇状態でも驚かなくなったし、
むしろ人体が動くと、「普通のアニメみたい!」と思うようになりました。

ところで全何話なんだろうこのアニメ…
と思ったら26話なんですね。

乱歩奇譚 Game of Laplace
あ、明智さんの昔の男が初代20面相なのかー。
ところで過去の明智さんとそのお友達は、ちょっと学生シリルみたいですね。
タイトル理解。でも絶対彼氏生きてるよね。

マギ
シンドバッドさんがえぐい。悪い。

NHK カズオ・イシグロ 文学白熱教室
貴重な講演を聞けました。先生はもう日本語をお話にはならないのかな。

あと思った事が100%口から出ちゃう直情型のことは、
先生の想定する人間の中には入ってないのかもしれぬ…とちょっと思った。

忘却がテーマの新作、おもしろそうです。

今週のサンデーの末尾に編集長の決意表明が掲載されていました。
サンデー連載作家さん達と編集さんのトラブルを
時々日記に綴ってきましたが、いよいよ解決するのかな。

http://www.j-cast.com/2015/08/18242930.html

https://twitter.com/Sekkyonist/status/633553397069680640/photo/1




----------------------------------------------------------------

2015/08/23(日)

映画かんそう
「フューリー」2014年

第二次世界大戦終戦間際、ドイツ侵攻のため派遣された機甲師団の
戦車隊所属クルーたちの戦いと絆を描いた映画です。

百戦錬磨のリーダーがブラピ、
戦死した副操縦士の代わりに配属された新米の兵士がローガン・ラーマン。

内容ばれ

噂には聞いていましたが、
「あれ!?あなたたちはそういう…ええと…深い絆で結ばれて…!?」
みたいなシーンもあり、
(そりゃあ男5人があんな狭い空間に詰め込まれたら、がっつり仲良くならないと発狂するよな…)
新米くんはかわいらしく、
萌え以外では、戦車博物館より貸し出された本物のティーガー131を使って撮影されていて、
マニアの方は感涙ものなのだそうです。(私は詳しくないので分からないですが)

ただ、ドイツ人女性と新米くんの儚い恋のエピソードは、「?????」だったので、
(女性視点で描いたらまったく違う話になりそうというか)
ホモソーシャルだぜ!わっしょいわっしょい!に徹して、
男5人で卵焼いてキャッキャしてくれたほうがよかったかなと思います。


関西のニチアサ組のみなさん、振替放映が明日と明後日ありますので
録画をお忘れなくー。





----------------------------------------------------------------

2015/08/24(月)

ちょっと汚い話ちゅうい

今年に見た映画の中で、
「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」
「アメリカン・スナイパー」
の2本で、女性がげろをするときに
男性が後ろに立って髪を押さえてくれるシーンがあり、
不思議な偶然もあるもんだな、と思っていましたが
最近読んだSF「紙の動物園」の中の一編に、
主人公の女性が、
げろをするときに彼が髪を押さえてくれたのにトゥンクした……
てきなことが書いてあって、
あっ!そうか、げろのときに髪を押さえてくれるのは、
おひめさまだっことか、突然の花束みたいに、
女性の胸キュンポイントなのかー!!と気付いた。

いやでも髪くらい自分で押さえるし、
嘔吐している時に人が近くにいるのは嫌だ…。
(個人の意見です)




----------------------------------------------------------------

2015/08/25(火)

あとついでにドラマや小説で
「突然雨が降り始めて、店の傘立てから人の傘を借りた経験は
誰でも一度や二度はあるだろう」
「子供の頃に親の財布からお金を抜いた経験は(略)」
的な形容にも2、3度あたり、

私はどっちかというと盗みに厳しく(盗まなければ死ぬような事例を除く)、
「そんな手は鎌で切り落としてしまえまずは左手からだ!」
って思う方なので、
親の金を抜いたり人の傘を盗んだりする輩は
全体の2割未満くらいかなって感覚なんですが、
実は私が特殊で、5割を越えていたらどうしようとかちょっと思いました。





----------------------------------------------------------------

2015/08/26(水)

読書かんそう
「黒衣の女  ある亡霊の物語」
スーザン・ヒル

若い弁護士の主人公は、顧客だった老婦人の
葬儀参列と文書整理のため、辺鄙な土地への出張を命じられる。
そこは沼地に立つ奇妙な噂のある陰鬱な館だったというあらすじ。
近年「ウーマン・イン・ブラック」という邦題で、映画化もされました。
ダニエルラ・ドクリフくん主演だった。

20世紀はじめのイギリスの温度と湿度と空模様の描写がすごくいいです。
クリスマスの夜、暖炉とその前に集まった家族、犬たち、パイプとモルト・ウィスキー。
列車の旅、霧、宿屋の自家製スープ、サーロインステーキ、
りんごとレーズンのタルト、マルドワイン、スティルトンチーズ。
沼地を渡る強い風、湿気と塩気に傷めつけられた家の匂い。
正統派ゴシックホラーなので、1983年に書かれたとは思い難い。
そしておばけの描写と食べ物の描写が同じくらいあって、
さては作者さん食いしん坊だな!?と思いました。
(途中、ちょっと主人公、食べ物の算段よりもうちょっと怪奇現象に備えた方が…って思ったくらい)
あと、もじゃもじゃのぶちの毛並みのテリアが出てきて
とてもかしこくて勇敢でよい子なのですが、
おばけ!食べ物!犬!ってバランスよく描写されるので、
なんか児童文学みたいでした。

内容ばれ

映画と小説は全然結末が違って、そもそも小説の方は
晩年の主人公が再婚して子や孫に囲まれ、
過去の恐怖体験を回想するという形式です。

映画は、主人公がやもめでお金がなくて、
追い詰められていて、何か色々可哀そうだった。
小説版は何かと言えばごはんを食べてお酒を飲んで、
散歩が大好きで、何度怪奇現象に遭っても散歩し、
もちろん紅茶も大事で、
知り合ったお金持ちの紳士の描写とかが大変好ましく
怖い中にもゆとりのようなものが感じられた。

いぬのスパイダーが殺されかかったところが一番どきどきしました。
お ば け め ! 許 さ な い !

この手の祟り系でいつも思いますが
たとえばタヒチとかに逃げても、追いかけてくるのかな?
湿度も日照時間も違う明るい土地に
あのコスチュームで出没するのかな?




----------------------------------------------------------------

2015/08/27(木)

漫画かんそう
「となりのロボット」西UKOさん

貸してもらった!おもしろかった!百合SFです。
4歳の女の子チカちゃんが、雨の日に女子高生のお姉さんヒロちゃんに出会いますが
ヒロちゃんは実は開発中のロボット"プラハ"で、
彼女たちはそれから時々会うようになり、
チカちゃんはヒロちゃんへの恋愛感情を自覚するようになります。
ヒロちゃんの設定年齢と同じ17歳になったチカちゃんは…というあらすじ。

人工知能であるヒロちゃんは人間のチカちゃんと同じような
動物的な強い恋愛感情を持つことは出来なくて、
それでチカちゃんは傷ついたりもするんだけど、
優れたAIなら限りなくそれに近いものを持つことができる、という過程を
凄く丁寧にシミュレートしてあって、SF部分にも読みごたえありました。
たとえば
外部で組んだ囲碁のプログラムを試す実験中、チカちゃんを見掛けたヒロちゃんが
彼女を同定しようとして集中力を欠いて実験に失敗するのですが、
そのリソースの割き方や判断の自然さ、
判断の元になる基幹プログラムを切れない理由、細やかに全部描写されてました。
そして作中で言及されていたように「集中力を欠く」という状態を作りだせたのは、
たぶん囲碁のプログラムよりすごい。

あと、"プラハ"は営利目的で開発されているロボットではないので、
その開発者チームの試行錯誤や、贅沢な時間と資金の使い方が面白かったし、
チカちゃんとの交遊がプラハにとって成長のチャンスだと認識して、
全力でバックアップするところは裏方燃えがあった

あともう1冊くらい続けられそうだったので、
ラストはちょっと勿体ない感じがした。


「きのこ人間の結婚」村山 慶さん

菌類が生態系の頂点にいる惑星での
きのこ人間たちの生活を書いた漫画です。これも貸してもらった!
絵柄がとても可愛いのですが、ふわふわファンタジーではなく、
食物連鎖の仕組みや菌類たちの設定、きのこ人間の文化、などが
別ページを設けてきっちり書いてあります。
メインは部族の垣根を越えて夫婦となったアリアラとエリエラの物語ですが、
部族間の諍いや支配者層の思惑も絡んでくるので、
童話っぽい百合SF乙嫁語り…みたいな感じ。

この人は、手足のすんなりした幼い体型に童顔の女性の絵がとてもかわいく、
逆に動きのある絵はお得意ではないようなので、
アメコミ式の静止画アクションシーンを採用なされば良いのではないかと思いました。

内容ばれ

相思相愛で幸せに暮らしていたアリアラとエリエラですが
横恋慕した第三王女がエリエラを拉致します。
そして必死に追うアリアラですが、

囚われたエリエラは王女に
「先に求婚してくれたらよかったのに」
「私はまだあのひとの妻で、離婚したわけじゃないのよ。裏切ることはできないわ」
とか言います。
……あれ?愛しいアリアラの元へすぐ帰してくださいとかじゃないの?
相思相愛じゃないの?どっちなの…?

とかちょっと考えましたが、大団円で終わりました。







----------------------------------------------------------------

2015/08/28(金)

ロボットで思い出しましたが、
最近「ボッコちゃん」(星新一さん)を再読する機会がありました。

SF短編「ボッコちゃん」のあらすじを
簡単に全部書きますので、ご注意ください。

酒場のマスターが趣味でこしらえた、美しい女性のロボット、ボッコちゃん。
外見は人間の美女と見分けがつきませんが、
言語能力までは手が回らなかったので、
人の言う事のオウム返ししかできません。
「きれいな服だね」
「きれいな服でしょ」
「なにが好きなんだい」
「なにが好きかしら」
「お客のなかでだれが好きだい」
「だれが好きかしら」
「僕を好きかい」
「あなたが好きだわ」
というような調子。しかしバーの男性たちは彼女に夢中になり、
次々とお酒を奢ります。
ボッコちゃんはロボットなので、足に管が付いていて
マスターはそこからボッコちゃんの飲んだお酒をこっそり回収し、
お客に飲ませたりします。
しかしボッコちゃんに恋焦がれた青年が、
彼女の思わせぶりだけど冷たい態度に絶望し、
ある日彼女に毒入りの酒を飲ませます。
青年が帰った後、マスターがサービスだと言って
ボッコちゃんから回収したお酒を、無料で店の皆にふるまいます。

……というあらすじ。

大昔に最初に読んだときは、
「バーっていうのは、1種類しかお酒を出さないのかな…?」
って思ったものですが(でないとボッコちゃんの体内で混ざって再利用できなくなる)、
いま読むと「ああ、ボッコちゃん、モテそうだな…」っていう若干しょっぱい感想になります。
日本だとやっぱりこういうタイプの女性が根強い人気ですよね。
(国によっては、男女関係なくまともな会話が出来ないのは、
一人前の大人ではないと見なされたりするので、世界的には何とも言えませんけども)

でもボッコちゃんに、優れた言語ソフトが搭載されていれば、
悲劇は起こらなかったかなと思います。
できればジャンル制限のない膨大な知識と、ジョークのプログラムも。
というかそういうタイプの女性を好きになる男性は、
絶望して毒を盛ったりしないような気がする…。




----------------------------------------------------------------

2015/08/29(土)

色々感想

ニンニンジャー
先週は女装回でしたが、今回は67歳の老忍者(偽)が猫なりきり!
マタタビでゴロニャン回でした。マニア垂涎!

仮面ライダードライブ
高校野球で遅れていた回の一挙放送がありました。
主人公に恋愛相談をされたベルトさんが、動揺して
「そういう事を私に訊くかね?私ベルトだよ?研究一筋で生涯独身だったんだぞ?」
って言うのかわいかったなあ。
ていうか、悪のラスボスくん、
怪人を、死んだかつての同僚(ベルトさん)の姿に変身させて連れ歩くって
それはちょっとどうなんだろうな…。

プリキュア
高校野球で遅れていた回の一挙放送がありました。
泳げない事をさらっと告白して、みんなが気兼ねなく遊べるように気遣いもして、
5人グループの中で自分だけがプリキュアになれないのを気にしてるよ、
変身できるのがうらやましいよって正直に言える眼鏡っこの対人スキルは物凄く高い。
いい子だなー。

先代のプリキュアさんたちが出てきました。
少年喋りの先代トゥインクルさんが気になる!

うしおととら(アニメ)
うしとらで一番有名な妖怪と言っても過言ではない衾さん回。
でも不思議とカラーだとそんなに怖くなかった。
たぶん衾さんが一番怖く見えるのは、墨絵アニメ。

がっこうぐらし(アニメ)
おすすめがあって途中から見始めたのですが、
先日「無料配信している1話をご覧になっては?」と別のかたにすすめていただいて、
見てみたら、1話は普通の学園物のふりで始まったんですねー!!
(登場人物のうちの1人が見ている、ごく普通の学園生活の幻覚を映している)
私が見たどんでん返しの伏線も1話からちゃんと引いてあるわ…。
叙述トリック好きな人向けだ!

最新話は、学校にサバイバル設備が整いすぎていて変だと言うので調べてみたら
パンデミックがあらかじめ想定されていた事態だったという…。
2〜3話に1回くらい驚愕の展開を仕込んでくるのですね。最後が恐いというか楽しみです。

銀魂(ジャンプ)
ちょっと、え、なんかクローン的な存在だと思ってたけど
本人なのかよ?えー、それはだめだな…うん、それはだめだ。

マギ(サンデー掲載)
終結した……。というかシンドバッドさんに現在どういう心境なのか
一人称地の文で5Pくらい滔々と語ってほしいものです。
シンドリアの皆さんも…どんな気持ちなの…?

シドニアの騎士(アフタヌーン掲載)
ギャァァァァァーーーー!!!!!つむぎちゃーーーん!!!!

おおふり(アフタヌーン掲載)
田嶋家で出てきたおむすびとお漬物と、
きゅうりと味噌マヨ(?)おいしそう…。
久しぶりにお腹へった…

あと最先端のトレーニング方法は、
猛練習による体の故障問題とか、クリアしてるのかな!?
だったらすごいな!

(明日に続く)




----------------------------------------------------------------

2015/08/30(日)

(続き)

波よ聞いてくれ(アフタヌーン連載)
ミナレさんの元カレ登場だけれども、惨劇と喜劇の予感しかしない、
(ヒロインがチョロく元鞘になって二股かけられる展開とかにはならないだろう)
この絶対の信頼感……。

聖おにいさん(モニツー掲載)
イエスの荊の冠が伸びてブッダに巻きついたときに
「ごめん蔵馬みたいな技だしちゃった」
には笑いましたけど、モニツーは講談社…。
ていうか幽白を読んだのですかイエス…。

ヒモザイル(モニツー連載)
仕事のできるアラサー女子の好みを知り尽くした東村アキコさんが、
夢はあるけどいまひとつ実績のあげられない草食系男子たちを
立派なヒモザイルに育ててアラサー女子とくっつけるという企画漫画だそうです。
わー、それは需要と供給というか、いい試みかもしれませんね。

…でもちょっと、ママ友さんが東村さんの男性アシさんに自分の子供を見てもらって
お茶をしに行ったのに、帰る時に「うちの子があんな風になったらどうしよう…」とか、
仕事のできる全員独身のアラサー女子会に参加した東村さんが
「いつも同じ話題で正直ウンザリだ」って思ったり、
えっ、これいいの?えっ周囲の方が気を悪くされないの?って…思いました。
男性アシさんは非実在アシさんかもですが、女子会は…女子会も非実在女子会かな?

Netflixオリジナルドラマ「デアデビル」1話
ニコニコ生放送ツッコミ上映会
(秋から放送開始を記念して行われた)
むかしに映画を見ていて、盲目の弁護士が自警団をやって
街の悪を倒すダークヒーローものというのは知ってましたが、
このドラマ版はアベンジャーズと世界観を共有していたのですね。

アベ1のニューヨークの決戦のせいで都市は半分が破壊され、
街は景観が悪くなり治安が悪化し、地価や家賃が下がり公共工事が増え…
という、わりにリアル寄りの設定が面白いです。

宇宙からの侵略者はアベンジャーズがやっつけてくれるけど
こういう無数にある、人身売買とか薬物売買とかはご当地ヒーローが
小まめに何とかするしかないのだな…。
悪人が色々出てきましたがロシア人や中国人や日本人と、珍しい編成でした。

ファミ通
いつの間にかYouTuberをプロデュースする会社が出来てる…欧米っぽい…。
UUUM=2013年に芸能プロダクションとして設立。
そして実況で盛り上がるようなゲームソフトの発売もしてるのか!
発想の逆転だな。

そしていつの間にか新しいタイプのテレビが出てた…解像度とかあまり気にならないほうなので
全然知らなかった。4Kテレビと言うのだな。
よく分からないけど、まあ綺麗なんだろう…。






----------------------------------------------------------------

2015/08/31(月)

ジョークのプログラム

ボッコちゃん話題で思い出しましたが、
人工知能はジョークを言えるだろうか?というのを
なぜか長年考えています。
たぶん、つまらないジョークなら言えるんじゃないかな?
という気はしてます。

たとえば「電球ジョーク」。
「1個の電球を取り替えるのに何人の(ポーランド人)が必要か?」
「100人。1人が電球を掴んで残りの99人が家を回す」
というもの。(カッコ内のポーランド人は他の人種版もあり)

これは、ある一般的な行動や物質を
実際よりも数を増やしたり、サイズの大きい物にしたり、
権威の高いものにしたりする言い換えの手法ですね。

僕の初恋の540人の女性たちは一部を除きみんな素敵なひとだった、とか
足が長すぎて隣の県まで1歩で行けちゃうよ!とか
たけしくん(3歳)はじめての国会答弁!とか

という風に応用も簡単です。
これならたぶんプログラムにも言える。
でも理屈に説明がついて応用が可能なジョークは
往々にしてつまらない。
思わず笑ってしまう秀逸なギャグって、
どうして面白いのか説明が難しい場合が多いです。
たとえば「ギャグマンガ日和」の一番有名な話だと思いますが「ソードマスター・ヤマト」
あれ、「まそっぷ」の何が面白いのか、
「このオレに生き別れた妹がいるような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!」
が、どうして流行ったのか、説明不可能だし全く別のジョークに応用することは難しい。
世界の名コメディアン100人を集めても、
理論だててジョークを作っている人はごく少数の筈です。

少なくはない予算を使って
人間よりつまらないジョークを作る機械を開発する意味って
果たしてあるだろうか…。
どうせなら人間の上をいくギャグセンスのプログラムが組みたいじゃないですか。
そうするとまずプログラムの前に笑いとは何かを解析しないといけないんですよ。
これは、うーん、どうだろう。
もっと頭のいい人だったら何か画期的な方法を思いつかれるかもしれないけど、
とりあえず私レベルでは無理のように思う。



----------------------------------------------------------------