7月日記

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2015/07/01(水)

漫画かんそう
「月刊少女野崎くん」6巻まで
椿いづみさん

ヒロインが告白した、隣のクラスのクールな野崎くんは実は
売れっ子少女漫画家で、しかも告白を勘違いされて、
ベタ担当アシスタントとして見込まれてしまう…というあらすじの
ギャグ漫画です。

野ア君の友人で構成されているアシスタント部隊や
彼等の友人や、ヒロインの友人、野ア君の仕事の知人、
どんどんキャラクターが増えて人の輪が繋がっていきます。
学園ネタと漫画家ネタが半々くらいかな…。
野ア君が漫画を描く事以外にほとんど興味がないので
恋愛はあまり進展しません。

悪い人が出てこないので楽しく読めます。
むかし新井理恵さんが、変わった人はごく普通の漫画を描き、
普通の人は個性的な漫画を描く、みたいなことを描いておられましたが、
野崎君は見事にこの前者のパターンだな…と思いました。
クールな野崎君が唯一平常心を失う相手、担当の宮前さんが好きです。



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2015/07/02(木)

漫画かんそう
「ドミトリーともきんす」高野文子さん

その寮には
朝永振一郎さん、牧野富太郎さん、
中谷宇吉郎さん、湯川秀樹さんという学生さんがいて
寮母はとも子さん。とも子さんには幼い娘のきん子ちゃんがいます。

学生さんたちは寮母さんと、ちょっとした雑談をして
最後に彼等の著作の随筆や雑文が紹介されます。
物理学者、植物学者、物理学者、理論物理学者なので
物理学の話が多め。

内容を全部理解しきれませんでしたが、
何年もかけて繰り返し読む本だなこれは、と思いました。
あと理解できなくても楽しめる漫画です。

おまけ漫画の
「Tさん(東京在住)は、この夏、盆踊りが、おどりたい。」
を読んで、高野先生はもしかして思考と記憶をフル立体映像で行っておられて、
それを2次元に書き起こしておられるのかな?と、ちょっと思った。



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2015/07/03(金)

舞台かんそう
「田茂神家の一族」三谷幸喜さん脚本

東京ヴォードヴィルショー、創立40周年記念公演。
東北のある村で、24年間村長を務めた田茂神嘉右衛門が怪我をきっかけに
引退することになり、選挙が行われる。
しかし出馬したのは

嘉右衛門の次男
嘉右衛門の三男
嘉右衛門の長男の嫁
嘉右衛門の甥
嘉右衛門の弟

で全員が田茂神姓。
(勝っても負けても田茂神だーという歌が時々挿入されます)
討論会では、互いの整形や不倫や息子の素行、等々
低レベルの暴露合戦が始まりますが
その迷走っぷりに失望した田茂神嘉右衛門本人も立候補を表明して、
混乱は最高潮に達します。

内容ばれ
あやしい選挙コンサルタントが逐一予想獲得票の推移を語ってくれるので分かり易かった。
(村全体で105票なんだけども)
あとやっぱり伊東四朗さんがいると舞台が締まる。

最初に書きあがった原稿に対して、書き直して下さいという要望が出たらしい。
2014年に上演された三谷さん脚本の劇が8本…?とドラマが1回分。
お仕事なさりすぎ……という気がしないではない。



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2015/07/04(土)

色々感想

プラスティック・メモリーズ(最終回)disります!
どんでん返しもなくフツーに、観覧車の中でキスして機能停止するという、
悲しいピュアラブストーリーとして終わった。
アンドロイドという設定が、難病くらいの意味しかなくて、
かわいいアンドロイドちゃんとチュッチュして死別して悲しいよお、という話で、
特にSF設定や社会設定を煮詰める気がないなら、
高校生男子のお家に突然美少女アンドロイドのメイドが!とか
高校のクラスに突然美少女アンドロイドの転校生が!とかでいいじゃない?と思います。

このアンドロイド、10年で寿命が来て、回収が遅れると
人格が消え狂暴化して暴れ出す、という設定なのですが
まずこれ商品としてあり得ない。社会が正常なら一発で製造中止です。
(というかソフトの問題だと思うんですが、
人格・記憶を本社のサーバに入れて、無線でハードを制御すれば
10年問題は確実にクリアです)

そしてこれまでの会話を総合するとアンドロイドには性交渉が可能なようですが、
ペットが亡くなって心を病む方がおられるのに、
性的な関係を持って10年一緒に過ごした相手が廃棄されて、
全員が泣いただけで立ち直れるとは到底思えない。
鬱と自殺者を大量生産するでしょう。

アンドロイドが、どの程度権利保障されているのか全く不明ですが
たとえ人間に準じる人権があったとしても
家庭での虐待、性的虐待事件は100%確実に起こります。
それを見て育つ子供もいます。地獄。

こんな問題山積みの商品、実用化など無理じゃよ…。

どうでもいいけど主人公の部署にいるひと達が最後まで社内で全然仕事してなくて
主人公達の恋愛を応援するか、雑談してるかだったのが気になりました。
あの部署の業績が悪いのは仕事が丁寧だからじゃなくて
勤務時間内に仕事をしてないからじゃないの…。

Fate (最終回)
最終決戦は前回済んでいるので、
今週は2人がどう生きていくかまったり決める回でした。良い最終回。
ロンドンで同棲して、2人で「時計塔」で学んでいるようです。
(ウェイバーさん出てきた)

同居しているけど、食事を一緒に食べる時はちゃんと前もって約束して、
約束していない時は各自で摂る、みたいな
自立した暮らしぶりが見える感じがすごく良かった。
2人ともキャパが広く、特に遠坂さんの
自分の将来設計がちゃんとあって、そのうえで士郎さんを気遣ったり、
自分へのプラスマイナスも計算した上で一緒にいる事を選択したりするところ、
大人だなと思う。

それはそれとして、くったくたの遠坂さんに膝枕をしている士郎さん萌える。
癒されそう。

プリキュア
今度はお兄さんが敵幹部になったらどうしようとドキドキする…。

あとフローラ(花・春の女神)マーメイド(架空の生物)
トゥインクル(擬音)スカーレット(色)って一体どういう取り合わせなんだろう。
宝塚…って思った事も以前ありましたが、人魚がどう考えても違う。


葦原大介さん(ワートリ)がデビューされてからずっと担当編集されていた
服部ジャン=バティスト哲さんが、どうも退職されたっぽいのですが、
これまで変なテコ入れ展開とかお色気要望から守ってきてくださったと思うので、
新しい担当さんも良い人だといいなあ…と思ってます。
というか服部さんバクマンに登場されるくらい有名編集さんなのに一体何が。

西田征史さんが2016年春からの連続テレビ小説を担当されるそうですね。
タイバニ→日テレドラマ→NHK推理ドラマ→朝ドラというスピード出世だ!
しかし西田さんと言えば私はブロマンスものしかしらないのですが、
女子主人公で大丈夫なんだろうか…クドカンも何とかなったし、何とかなるか。

プラスティックをdisったら長くなったので明日に続きます。
(でもこれでも文句を半分くらいに短くしたんですよ……)

今日はアメリカ独立記念日にしてキャプテンアメリカの誕生日なので、お祝い更新しました。




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2015/07/05(日)

(続き)

GANGSTA.(アニメ)
10代以外は去れという勢いの(に見える)深夜アニメのなかで
中年同士のバディものは珍しい。30代半ば。
バディの片方が言葉が喋れない
(聴覚を損なった状態で言語習得したため、発音が不明瞭な)
人という設定で、意思疎通は主に手話、セリフ発声時には字幕が付いた。
アニメでは初めて見た。
内容は血と暴力と中2。

ケイオスドラゴン 赤竜戦役(アニメ)
TRPG「レッドドラゴン」(虚淵さんや奈須さん、紅玉さん成田さん参加)
を元にしたアニメ。
わりとのっそりした始まり方をした。

戦姫絶唱シンフォギアGX
いきなり最終回か!?という迫力のある始まりでした。
キャラクターを入れ替えず、続投なのも好感度高い。
シリーズ1で相方を失ってずっと引きずっていたツバササンが、
違う人とユニットを組めるほど吹っ切れたのは感慨深いです。

「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン エピソード0」
(マガジン掲載)
トニーとペッパーの胸キュンラブストーリーだった。
そしてトニーはそのままの性格と中年男外見なのに、
ペッパーだけがロリロリ外見の一途で泣き虫なヒロインになってるの何で?
映画のペッパーはファティマ体型の大人っぽい顔立ちで、性格タフネスだよ。

やや科学組推しなので、バナー博士好きは買いかな。

黒博物館 ゴースト アンド レディ(最終回)
ちなみに最終回掲載は先週号です。
一生結婚されなかったのは知らなかった。そっかー。
ロマンチックな終わり方でした。コミックスで読んだら確実に号泣するあれな。

聖おにいさん(モニツー掲載)
最近モニツーを見ないなと思っていたら、何だか随分分厚くなって
形状が変わっていたのでした。

昔夢の島だった場所は、今はもうゴミ捨て場ではなく、
緑豊かなスポーツ場になってるって知らなかったなー。
夢の島ってどんどん次へ移っていくというのも。

相変わらず悪魔のひとたちは親切だ。

ワンピ
ドレスローザ篇がようやく終了しそう。
なんか感覚的には10年くらい続いていたような印象。



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2015/07/06(月)

映画かんそう
「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」
※気持ち悪く長くまとまっていません

マーベル・シネマティック・ユニバース(略してMCU)11本目の作品です。
それぞれがシリーズ映画を持つヒーローたちが集結して戦います。
前回は変な宇宙人と、さびしんぼうの駄々っ子異界人が地球に攻めてきて
何となく集められたヒーローたちが互いに「何だお前!?やんのかコラ」的に
反目し合いながらも段々相互理解が進んで、
最後は宇宙人をボコってヒャッホーしました、おしまい。
という陽性のお話でしたが、
今回は、ヒーローたちの親密度が上がって、
互いを仲間だと認識したうえで、主義や手段が食い違って
深刻に仲違いする、しかも敵は侵略者ではなく
地球を守らせるためにトニー・スタークが開発していた人工知能…
という、結構重い内容でした。
それをアクションにつぐアクション、時折差し挟まれるジョーク、
派手な特殊効果で乗り切っていました。
最大積載量を越えた荷物を積んで、嵐の中を飛んで、胴体着陸しましたみたいな感じです。
ウェドン監督はこういう無茶振りに対して本当にお強い。

今回の映画のタスク(反転)
・インフィニティストーンの前振り
・シビルウォーの前振り(キャップとトニーの反目)
・ナタ姐とバナー博士の恋愛


わりとキャラクター同士の関係が網目状で複雑です。
1回見ただけでは追い切れないくらい。
人物関係整理(反転)

■ナターシャとバナー博士
多分今回の映画で突然決まったカップリング。
内容があまりにも重いのでせめて恋愛で緩和しようとされたのか、
それともホカイ退場の前振りなのか
(次の戦場にはもう行かない的な夫婦の会話があってドキドキしました)
あるいは避妊手術も何のそので、
ナタ姐が美少女のレディハルクを出産するという荒業に出るのか、
どちらにせよ私はナタクリで、
重要な任務の最中でもホカイのピンチなら駆けつけたり、
さりげなーく弓矢の形のペンダントをしていたりする、
周囲が「あの2人ってどうなのよ!」って言いたくなる関係が好きだったので、
正直言うと受け付けませんでした。
ナタ姐さんなら恋愛が簡単に終わるのも、
恋愛の終わる時の破壊力もよく知ってるだろうし、
巣の近くで狩りはしなさそうって言うか、
アベメンバーとは恋愛しないくらいの計算はする人だと思ってました。
(原作の姐さんはまあ…)
それで映画開始と同時に
「バートンとナターシャが恋人同士だと思った?えっと、それはね、
あなたのね、勘違いですよ?」っていう示唆が何回も何回もあって、
「しつこいよ!!!!!」ってなりました。
加えて言うとキャップは人の恋愛にドヤドヤアドバイスをする性格じゃないし、
そんなスキルもないです。
なにしろ彼女いない歴96年なんだから!
ましてや「彼女の手の内は知ってる」って言って、バナー博士を焦らせるような、
高等テクが使える人じゃない。
それはそれとして、アベンジャーズ創設メンバーが
白人(大雑把な表現)&異性愛者で埋め尽くされそうなのはディズニー的にまずいと思うので、
1人だけパートナーの決まってないキャップは、同性の恋人を作るしかないな…。

■バナー博士とトニー
ウルトロン、ヴィジョン、両方を共同作業で作りだした。
言わばお父さんとお母さんです。
何でも1人で作っちゃうスタイルだったトニーが
バナー博士に甘えっぱなしだし、
博士は押しに弱すぎるし(笑)いやでもウルトロンのやらかしのあとで更にヴィジョ
ンを起動させようってなかったときは(結果的に正しかったけど)科学者こえーっ
て思いました。予告でハルクバスターを見た時は、
うわあ、もう駄目だって思ったけど、
なんとか博士を傷つけず、被害も最小限に止めようとする。優しい戦闘シーンでした。
装甲を強固にして壊れないようにするのではなく逆転の発想で
破損パーツの補充をするのは成程と思った。共同開発さぞや楽しかったろうな。

■キャップとトニー
またもやトニーのやらかしかよ!
そろそろ入院して本格的に治療しようぜ!と思ってましたが、
アベンジャーズ全員の死を幻覚で見せられて恐怖症になっちゃったのか…
そりゃしょうがないな…。しかも臨終のキャップに責められるという。
あんなに彼が動揺するとは、前作とは比較にならない信頼関係が生まれてたんだな。
でも今回キャップとトニーの考えの違いが表面化するというか、
キャップは力のノブレスオブリージュのひとで、
仲間や国や主義や弱いものの為に、自分達は命を投げ出すのは当然という考え。
でもトニーは命を投げ出さずに済む方法を模索するし、
強い者だって死にたくないし、
最終的にはアベンジャーズがなくなっても
平和が維持できるのが理想的な終着点だと考えている
(その手段がウルトロンだった)。
でもソコヴィアがラピュタしたときに、
市民を犠牲にして地球全体を守る選択肢を一番有力と考えたのがトニーで、
市民全員を救おうとしたのがキャップって言うのはちょっと意外だった。
(アイアンマン3のあれがあったから特に)
キャップは(冒頭に家を持てとサムにすすめられてもさらっとかわして)
ここ(基地)が家だって最後に言っちゃう。
でもリア充組のひとたちは自分のおうちに帰っちゃってるし
眼下にいるのは、相棒や家族や分身を失ったひとたちで…
ああ、次で対立する下地が着々と…というラストのように感じました。

■ウルトロンとトニー
トニーが基本の思考回路を組んで、
トニーの命令やトニーの恐怖を内包したウルトロンはトニーの息子で、
誕生してからラストまで、
ずっと父であるトニーを越えようと必死だったように見えた。

■トニーとマキシモフきょうだい
スターク社製の爆弾に親を殺され、不発弾と一緒に恐怖の48時間をすごし、
その憎しみをエネルギーにして人体実験を耐えたマキシモフきょうだいは、
ある意味トニーの生み出した負の子供達と言ってもいい気がする。

■マキシモフきょうだいとウルトロン
なので、トニーの生み出したマキシモフきょうだいと、
トニーの生み出したウルトロンもまた、きょうだいって言えそう。
あのウルトロンの、きょうだいへの妙な執着はそのせいかなって思ったり。

■ウルトロンとヴィジョン
神視点で見れば、ヴィジョンを作るためにウルトロンは必要だったけど、
出来上がってしまえば不要で、気の毒な存在だった。
それこそ神のような超越者の倫理観を持つヴィジョンと比べると、
感情的で短絡的でどうしようもなく見劣りがするのに
本人は気付いてない感じ、
そしてヴィジョンはウルトロンを理解していて、決して嫌ってないあの感じ、
ヴィジョン×ウルトロンだなと思いました(えっ)。

■ヴィジョンとみんな
トニーとバナー博士が開発し、
(しかもジャーヴィスを取り込んだ人格で)
キャップの盾と同じヴィヴラニウムを元に構成された体で、
ソーから電撃を受けて誕生し、ムニョムニョを共有、
ロキからは石を受け継ぎ、ナターシャとホークアイがボディを奪還した、
ドリヒロインかよ!という立派な経歴。

これだけ人物を絡めながら話を進行させるのって大変だったろうなあと思う。

明日に続きます。





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2015/07/07(火)

昨日の続きかんそう
「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」

箇条書き
(キャップ推しなのでキャップ多め)
(吹き替えの台詞と字幕の台詞が混合です)

・最初からクライマックスとはまさにあれ。
・ヒドラさんたちあんなに大口叩いておいて弱い弱い。
 やっぱり精神鍛錬の為に「ハイルハイドラ!」のポーズは必要じゃないの。
・バイクで人体を引きずったり、バイクを投げつけたり、
 敵ボスとはいえ、無抵抗の人間に思いっきり盾をぶつけたり、
 今回のキャップはちょっと暴走族風味。イライラしているんだね…。 
・アイアンマンのキャストオフが早くなりすぎて幽体離脱コントみたいだった。
・キャップの言葉ねたいじりは最初から最後までずっと続いた。
・アベンジャーズ打ち上げがめっちゃ楽しそうでした。
 初日に見たのですがトンカチゲームでドッカンドッカン笑いが起こってた。
 スタンリーおじいちゃんでも笑ってたので、初日はコアなファンが多いのだな。
・しかもこのトンカチゲームが、のちのヴィジョンのシーンに繋がるという。
・サムとキャップが会話しているのにウィンターソルジャーの話が出ないのが
 不自然だなと思っていましたが、
 missingpersonは長官の事ではなくWSの誤訳ではないのか…?
 というお話を教えてもらいました。
・人格誕生から人類滅ぶべしまでの計算が数秒間で非常に早いウルトロン。
 あともう5分ほど考えたらDrマンハッタンの境地くらいに行けたのではないか。
・「戦争がなければ生きていけないくせに。反吐が出る」
 って言われたときもそうですが、基本キャップの表情は大きく動かない。
・キャップの悪夢がシャイニングみたいでめっちゃ怖かった。
 (ペギーさんの登場は嬉しかった!)
 血を流していた人は、あれはドイツの人ということ…?
 (血ではないのでは、というご指摘頂きました。確かに。笑ってた)
 (そしてドイツ兵でもなかった)
 狂乱を見るキャップの顔に特に嫌悪が浮かんでなかったのと、
 叶わなかったダンスを、さあ、という時に特に喜びも見えなかったのが
 気になります。(踊っているフラッシュバックでは笑ってたけど)
 キャップはどう生きたいの?
 「戦争が終ったわね。家に帰れるわ。嬉しくないの?」ってペギーに聞かれた時も
 どうなのかよく分からなかった。
・ルッソ兄弟とウェドン監督のキャップには微妙な解釈の違いがある気がしたんですが、
 前者は引退して老衰で死ぬ未来も選択としてあるのに対し、
 後者は寿命では死ねないし屋内でも死ねない、本人も実はそれを望んでない、
 とまあそんな感じがします。
・でもどうしてキャップとナタ姐は過去の悪夢で、トニーとソーは予知夢なんだろう。
・ホークアイ農場笑った。素手薪割りといい…。
 お客様にはベッドをシェアしてもらわないと…とかって奥様が言って
 バートンが「無理だ」って笑ってたけど、ネタ振られると部屋割り考えてしまいますよね。
・トニーは無機物に優しい。トラクターへのその優しい声掛けを
 少しは人間にも…って思うけど、人間は心を寄せてもすぐ死んだり裏切ったりするからな。
 (アイアンマン1)
・MCUの素晴らしい所は、女が脱がずに男が脱ぐ点ですね。
 確実に意識的にやっている。今回はソーのヌードとバナー博士の胸毛サービスでした。
・国のために自ら志願して人体実験を…っていうシーン、
 たしかに現在の価値観で言えば狂ってるんですが
 それを仲間の口から聞かされるキャップの心境やいかに…。
・今回みんな「怪物」って自分たちの事言っていて、
 ナタ姐が博士と自分の事を、
 トニーがヴィジョン開発前に博士に「私達は怪物だよマッドサイエンティストだ」と、
 キャップが「科学が僕程度の怪物を作っていた頃が懐かしい」
 ヴィジョンが「私は怪物かもしれない。自分では分からない」
 わー、やめなよ、という感じ。
・バナー博士の専門って生物有機化学なの!?ガンマ線じゃなく!?
・ソーを見て、内心「いいね!」って思ってマントを生やしてみたんだろうかヴィジョン…。
 「どっちの味方なの!?」的な事を聞かれて「そんな単純な話では…」って微妙に困ってたので
 もっと長いスパンの、宇宙レベルの善悪観なのかなと思った。1人だけSFっぽいというか…。
 でも大丈夫かな、石が揃ったら取り込まれたりしないかな。
 あとジャーヴィスの声はもう今後聞けないのかしら残念…。
 (普通に考えて1日前や1箇月前のバックアップはあると思うけど、
 観客の混乱と役者さんの負担を考慮して、ということなんだろうな)
・「アベンジャーズよ、お前たちは私の剣だ。私の隕石だ」
 格好いいセリフ。
・落ちるの枕詞かというくらい役に立たないヘリキャリアがやっと日の目を。
 今回ホークアイさんとフューリーさんは株をあげましたね。
・今回は盾を使ったコラボバトルが豊富でした。練習したのか?
 ナタ姐はまるで持ち主みたいに見事に使いこなしていた。
・前回CAWSで銃で脅迫されても「キャプテンの命令だ」って言って
 ヘリキャリアの発進を拒否したオペレーターの人が、
 今回ヘリキャリアを飛ばしていたのは燃え展開。
・まさかムニョムニョの使い手2人による使用感トークが聞けるとは。
・電撃とリパルサーレイと高熱ビーム3本が合わさって
 ウルトロンが溶けるの面白かった。アニメか。
・うーん、クイック・シルバーくんに関してはちょっとな…。
 なんでわざわざ戦闘機に乗るし…最後のほうのウルトロンくん行動滅茶苦茶じゃないの…。
・最後の1体のウルトロンとヴィジョンの会話切ない。
 ウルトロン、左腕がない……。
・ヴィジョンがワンダを助けたのはのちに繋がる…かな…?
・エレベーターにムニョムニョを載せて…のジョークのところ笑った。
・「家族とか、安定とか、そういうものを求めていた男は氷に埋もれたよ。
  出てきたのは別人だ」
 ……キャップのこのフラグ、回避しないと悪い予感しかしない。
・最後アッセンブルって言いかけたのキャップ?
・EDの大理石のフィギュアで、「途中どこかで大理石の話があったな…」
 って思いましたが、ナタ姐の悪夢のレッドルームアカデミー、
 「みんな壊れてしまう」「脆い子はね。あなたは大丈夫。大理石だもの」
 ってところだった。
・イタリアロケってあったけど、ソコヴィアなのかな?
・ところで音楽がエルフマンなんですが、これまでで一番びっくりしたエルフマンです。
 MCU初参戦。
・今回のおまけ映像はちょっと寂しい。というか前回が楽しすぎた。

次回作「キャプテン・アメリカ3シビル・ウォー」について(原作ばれ)
衝撃展開のためにキャラクターの個性が曲がって、知性と品位が落ちる話が大嫌いなので、
「シビル・ウォー」とその続編(タイトルあげられない/笑)の展開が苦手なのですが、
ルッソ兄弟、神展開たのむ……という気持ちです。



得点は…というメッセージを頂いたので書いておくと70点くらいです。




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2015/07/08(水)

深夜百太郎さん(舞城王太郎先生)がツイッターで毎日発表されている、
怪談百物語の自分用まとめリストです。22話〜40話
ツイッターでの発表の何がつらいって、誤字が修正できないところだな…。

022軽トラの荷台
ロードムービーならぬロード怪談の風情。

023隣の豚
牡丹燈篭パターン。怪談らしい怪談。
二つ折りにされた三毛猫がすごいインパクト。

024座敷のあじさい
人間よりも怪異の方に心を寄せる話。
ハッピーエンドでも悲劇でもない不思議な話。

025床下の猫の通り道
この話が怖いっていうひとは少ないんじゃないかな…。
おばけだけど家の下に猫いっぱいだよ!?

026エロ本小屋
これ本来なら小屋の中のおじさんが主人公になるべきだけど、
モブが主人公になったことで変な話になった。

027車の河
はいでた人格に問題のある母親4号。
でも何が言いたいかは分かる。

028入れない家
おばけも怖いけど、この兄嫁もいやだ。

029夏の落ち葉
落ち葉の下には隙間がいっぱいあって、
なにが隠れてるか分からないから怖いって話。

030手握り
水田で作業していたら手の平みたいなものが触ってくる話。
肉親だと思ってガードが下がった所で「しね」は怖いな。
もしかしたら「シネマティック・ユニバースの続き見たい」
だったかもだけど。

031トイレットペーパー・ゴースト
これ最初は怖くなかったけど、夜中に普通に
人間じゃないものが家の中をウロウロして
自分を探しているのが怖い。

032オクリカエシ
超常現象に対しても、なんていうか工夫して対処してしまう
(看板の日付とか)人間はかしこいなあという感じ。

033夢の猿
怪奇現象なのか心の病なのか微妙。

034耳に入る虫
これは心の病ふうだけど怪奇現象。たぶん。

035風呂の外
舞城先生の百合って初めて読んだかもしれない!
…途中から残念ながら萌える百合じゃなくなったんだけど。

036横内さん
かわいい恋愛ものになるかと思わせて2回転して
残念ながら恋愛成就は成らず。

037空の大王
怪奇現象のまったく絡まない初めての話。こわい。
人格に問題のある母親5号。

038忠犬バッチ
あまり舞城先生っぽくないかも。
忠犬が化け犬になって主人の仇を討つ話。

039トイレ問答
鍵を閉めたトイレのドアから誰かが勝手に入ってくるのこわい。

040体育館でかくれんぼ
空間移転の怪奇の話。
これは珍しく咄嗟の機転で助かった。


河童と地蔵は出なくなった。
3本の手のモチーフが2回、あじさいが2回、首つり男性が2回、手首から先だけの怪異が2回。
発想の癖が出るような気がします。
人間の形をした怪異、気が狂う人間、怪異と同調する人間、共に圧倒的に女性が多い。
害意のある人間型の怪異、大雑把に数えてここまで女7男0。
(モブと子供除く)屈強なマッチョの霊カモン!

好きなのは024座敷のあじさい、035風呂の外、036横内さんです。
「風呂の外」はあれだな、百合だからな。怖かったのは037空の大王。





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2015/07/09(木)

映画かんそう
「ザ・ホスト 美しき侵略者」

皆さんは御存知でしたか。
あの例の吸血鬼恋愛小説「トワイライト」の作者さんが
いつの間にか次のシリーズでSF恋愛ものを書いていて
いつの間にか映画化していたことを。私は知りませんでした。
ていうかいつの間に上映してたんだろう……。

「ガタカ」のアンドリュー・ニコル監督作品です。
えっと地球人よりも温和で理知的な精神と、高い技術力を持つ宇宙人たちが、
地球人には地球の美しさを享受する資格はないということで、
人間の身体を次々と奪って、侵略を始めます。
宇宙人に抵抗して逃げ続ける少女メラニーは、仲間の情報を守るため自殺するが
ワンダラーという異星人の女性に体を乗っ取られる。
しかし不思議な事に普通なら消えてしまうはずのメラニーの精神は死なず、
1つの身体に2人の心という奇妙な共生生活が始まる、というあらすじ。

どうやら原作3冊の内容を2時間にまとめたようです。

内容ばれ

メラニーには彼氏がいるのですが、
ワンダことワンダラーは別の男性を好きになってしまうのですね。
で、2人の男性に愛されて、チュッチュします。
や、まあ確かにこれだと尻軽主人公とか何とか罵られずに済みますが、
2人の男性に愛されないと死ぬのか…!?って笑ってしまいました。

宇宙人の皆さんが、本当に理想的な人格者で
困っている人には無償でどんな事でもしてくれるし、
買い物にお金とかいらないんです。
でも侵略はするのね…うーん、善人でもバルサンは焚くよという事なのか。







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2015/07/10(金)

映画かんそう
「放課後ロスト」

腐女子上映会で見せてもらいました。
「青春ガールズラブ」というコピーが付いていますが
まさにその通りの、女子高生同士の友情以上恋愛未満の関係を描いたオムニバスです。
原作は「ワールドゲイズ クリップス」という漫画。
女子高生の、あの期間だけの髪の輝きや肌の美しさ、
鹿のような目、手足の細さ、でもその中にあるのは未熟な精神と過敏な感情、
というアンバランスな状態を撮ってます。
おれのかんがえたさいきょうかわいいJK、という感じ。

リトル・トリップ
らくがき うわがき
倍音

の3話。各話は繋がっていませんが、同じ学校の同じ期間の話であることが
徐々にわかります。私は「倍音」が好きかな。
百合表現はキスまでです。

内容ばれ雑感

「リトル・トリップ」は、ドロップアウト気味の美少女が
真面目な美少女を誑かして転落させる話かと思ったら、
なんと真面目美少女の方が天然の魔性の女で、逆に泣かされるという
ちょっといい話でした。
「らくがき うわがき」は食べ物を粗末にしてはならん、というのと
あとあの犯人の子はビンタだけではなく、
絵の製作期間に見合った報いを受けるべきと思いました。
「倍音」は、歌が異様に耳に残る。楽しそうなのが良かった。
その歳でシャイニングを知っているのはすごい。
それとさ、トリオ・ザ・デイジーは腹パンされるほど悪い事はしてなくない?

ファンタジー的な存在の何かがもし出てきて
「女子高生に戻してやる」って言われても、速攻で断るな…という気がしました。
自分が若くなれるのは、それは魅力的だけど、
あんな感情の起伏の激しい人々を毎日相手にしていたら、私が折れる。
(あのひとたち、一瞬一瞬ですぐ沸騰したり冷めたり恋したりするけど
でも1日経ったらもう凪いでいて、あれも若さだなーと思います)
現在高校生だけど精神的にあまり上下がなくて、周囲と合わせるのに苦労している人、
がんばってくださいとしか言えない。






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2015/07/11(土)

色々感想

進撃(別マガ掲載)
今回は重い内容だったな…。
諫山先生は時々小説みたいな漫画をお描きになる。
あと大人になって患う中2病は、取り返しがつかないし被害も大きい。
ハンジさんは中2病が嫌いなんだな…。

それはそれとして、時期もいいし
グリシャ×キースというカップリングがこの夏流行するのでは!?

マギ(サンデー掲載)
あ、他国の手を借りるのか。
古代あるある戦略ですけど、
戦争に勝っても大抵国土を割譲されて国力が弱って滅ぶんだよな…。

レディ・ジャスティス(ジャンプ掲載)
ノーランのバットマンねた使用がオマージュの境界線ぎりぎりなので、
次の回で変えて差別化を図った方がいいと思う。

デスノート(ドラマ)
ライトがアイドルファンの普通の大学生で
居酒屋でアルバイトをしているという驚きのアレンジ。
Lもライトも、なかのひとがスターダストプロモーションだ。
普通そういうものなのかな。

松田さんだけが無駄に似ている。

ふたがしら
悪の成宮寛貴が江戸だけでなく大阪も狙ってきて
なにこの壮大な展開と思ったら次週最終回だった。
なるほど。1話で死んだ辰五郎親分は、
親分のこと大好きな2人が毎回回想するので毎回出てくる。

うしおととら(アニメ)
原作そのままで、下手に平成ナイズしないところがいいですね。
新規ファンさん入ってくるかな?

ソニーが、ゴーグル型のバーチャルリアリティ映像端末機
「モーフィアス」を開発中で、来年発売予定だそうです。
http://jp.wsj.com/articles/SB11785226218567734557404580497022949442054
なんで「マトリックス」の登場人物…?と思ったけど、
その元ネタのモルペウスの方か。夢の神だから?
頭痛を起こす人と酔う人が多数出そうな機器だな。

ジャンプを見ていたらニセコイ(読んでない)の絵柄がいつの間にか「To LOVEる」
そっくりになっていて、あらら…と思ったら本当に「To LOVEる」出張版だった。

ファイアーエムブレムとアトラスがコラボするらしいですね。
http://www.nintendo.co.jp/wiiu/asej/
一体どこへ行くのか……。

ワートリの葦原さんの次の担当さんは誰だ誰だと心配していたら
齋藤さんだったので安心した。

担当のパワハラをブログで告発して(そのあと炎上して消去)、
ご病気の事もありその後サンデーの連載を1年4か月休んでおられた
渡瀬悠宇さんの「アラタカンガタリ」が再開しました。

ドラマデスノを1話で視聴脱落したので今期も民放のドラマゼロ。
この面白いドラマをお忘れですよ!というのがあったら教えてください。





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2015/07/12(日)

読書かんそう
「紙の動物園」ケン・ リュウさん

やたらいっぱい賞を取って、やたら高評価の、SF短編集です。
ハードルが上がりまくった状態で読みましたが、
それでも「すごい!」と思ったので、相当すごいのでしょう。
SF設定ぎゅう詰めで悦に入るタイプの作家さんではないので、
何に関しても描写は相当あっさりめ。
故にSF初心者さんがここから入るのもありだと思います。
特に冒頭の表題作はSFというより日常ファンタジー系で
誰でも受け入れやすい話です。

アイディアど抒情の両方でざくざくと押してきます。
必要最小限だけをカットして見せて下さってる感じ。
読書量の多い人が絶賛しているのも分かる。
(殊能先生が「結縄」の原文を読まれて「悪くない」っておっしゃってたらしい)
私は「紙の動物園」「もののあはれ」「文字占い師」「良い狩りを」が好きです。

架空の生物の形状や文化の話、
肉体を捨ててデータ化した生物の話、
人工知能に感情はあるのかという話、
死より逃れて長い時間を生きる話、
があるかと思えば
普通の日常で突然天使降臨を見てしまう話、
妖狐と妖怪退治師の話があったりなんかします。物語の幅が広い。

内容およびラストばれかんそう

「紙の動物園」
最大公約数の心を抉るように書かれていて
何もかも完璧だと思います。
ただ、物語のこういう役割は母親が負わされる事が多いな…
という点に私は引っかかったけど、これは私に問題があるのでしょう。

「もののあはれ」
日本人が主人公だけど、日本人は自分達の悪い面や汚い面を知っているので、
こんな綺麗な話は書けないと思う。泣いた。
「火星の人」と読み比べると面白いです。
あまりに違いすぎて文化の問題じ ゃなくDNAのせいじゃないかという気すらする。

「心智五行」
人間の感情を腸内のバクテリアが支配している
というアイディアだけでも十分なのに
なおかつそれに五行思想をミックスして
食事によって腸内を整える事により
感情もコントロールできる、というのが素晴らしい。
しかもSFラブロマンスです。

「愛のアルゴリズム」
人工知能をつきつめれば意志を持つに至るか?という話ですが、
これ系の話はアプローチが人によって違って面白い。
これは逆に人間の方が「私達には本当に意識があるのか?」
という疑問を持つという方向。
「中国語の部屋」という言葉は知らなかったので成程と思った。

「文字占い師」
私はこの話を英語圏の人間として読みたかった。
漢字を知っている事で、神秘性が減った気がする。

「良い狩りを」
冒頭を読んで、ラストを予想するのは不可能です。
まさかそうくるとは!

ハーバードを出て、マイクロソフトに勤務したり企業弁護士をやったり。
作者さんの経歴が面白いです。たぶん何でもできるタイプの人なんでしょうね。




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2015/07/13(月)

映画かんそう
「バケモノの子」

細田守監督最新作。面白かったです。
フックがめちゃくちゃ多く(マスコットキャラまで完備!)
子供も大人も満遍なく楽しめる映画です。
家族でもデートでも友達同士でも、誰と行ってもOK。
普段あまり娯楽作品を見ない人でも分かるように説明も丁寧です。
この夏ヒットは間違いなしでしょう。腐萌えもあるよ!

母親が事故で急死し、親族に引き取られそうになった少年は
彼等を嫌って逃げ出し、彷徨っていた夜の渋谷で、
異形の姿をしたバケモノに遭い、異界に迷い込む。
バケモノは熊徹という乱暴者で、
彼は「渋天街」という街の長である「宗師」という地位を望んでいたが、
ライバルの猪王山(いおうぜん)は強さと人格に優れ、弟子も多いのに対して、
熊徹は人望もなく1人でいるのを指摘され、弟子をとるように忠告される。
そうして主人公と熊徹は出会い、奇妙な修行生活が始まる。というあらすじ。

みんな大好き修行と成長ですよ!
あと、今回は熊徹と主人公と多々良と百秋坊の4人が疑似家族的な関係なのですが、
全員男、赤の他人同士なので、ストレスなく見られました。
熊徹と主人公だけだとたぶん息が詰まったでしょうけど、
百秋坊がちょっとお母さんっぽかったり、
多々良が皮肉っぽいお兄さんみたいだったりして、
ガス抜きになってあげて、いい関係だった。

絵もよかったです。
戦闘の表現も。渋天街と、そこに行くまでの迷路が特に好き。

内容ばれ

最後のほう、車がドワワー!ってなるところ、
「実写…あれ?ちがう?スゲェ!」って思いました。
迷路は、花が配置してあるのと、所々動物がいるのがいい。
特に鹿のところ良かった。
渋天街は、遠景は分からないですが熊徹の家の周辺は
ちょっとマカオに似てるなーと思いました。
坂と階段が多くてごちゃごちゃしている感じが。
渋谷を上から撮った構図や、自転車置き場もすごかったな。

卵かけごはんが食べたくなります(できれば醤油つきで)。
バケモノのみなさんが昼間からビールを飲んでいるのがうらやましかった。
(でも貨幣経済制で、働かないと暮らしていけないみたいだから、
飲んでいた人はあの日お休みだったんだねだぶんね)

各街の宗師さまに会って教えを乞うところ、
ダイジェストになっていて、ちょっと児童文学みたいで
どきどきしました。修行シーンも好きだけど、ああいうのも好き。

名前の付いたキャラクターはだいたいみんな良い人で、
熊徹のライバル猪王山(いおうぜん)も悪人とかでなく
本当に礼儀正しい人格者だった。
どう考えても宗師には彼がなったほうがいいと思う(笑)

エンドロールに中島敦の名があったから「?」と思ったけど
「悟浄出世」からセリフと、ちょっとだけプロットが使ってあるのですね。

1点だけ文句

ヒロインが古い…。
マッドマックスの、男女とも自分の人生の目的があって、
それに突っ走ってる途中で共闘したりするのを見たばかりだと、
もうあの、出会ったばかりのイケメンに
自分の7割くらいのリソース割いちゃって、ひたすら心配して癒しちゃんで、
戦闘のお荷物になって、ラスボスに場違いな説教とかしちゃうの、見るのもつらい…。
いなくてもいいし、実のお父さんがあの役割をやっても問題ないじゃない…。
(ていうかお父さんが10年間容姿変ってないのが地味に謎です)
いや私の意見が特殊で、メインの客層が
主人公とヒロインのラブロマンスを必要としているのは分かってるのですけど…。




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2015/07/14(火)

アニメ感想
「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」6話まで

これも腐女子上映会で見せてもらったもの。
このアニメは色々すごいので、オタク仲間で
ギャーギャー言いながら見るといいと思います。
1話に1回は、あるいは2、3回、「ナ、ナンダッテー!!」
というシーンがあります。
ただし性的に過激な場面も多いので(百合・男女共に)
ご家族での鑑賞には向きません。

魔法によく似た「マナ」という力を皆が使える世界で、
その力を持たぬ者達はノーマという蔑称ですべての権利を奪われ、
強制的に戦闘をさせられていた。
ミスルギ皇国の世継ぎである第一皇女アンジュリーゼは
美しくたおやかで国民の尊敬を一身に集めていたが、
洗礼の儀式の折に、ノーマであるという事実が発覚し、
一転して周囲全てから差別され、戦場送りとなる。というあらすじ。

何がすごいって主人公。自分がノーマであるという事実を知らずに育ったため、
ノーマは人間ではないのでたとえ子供であっても捕獲管理されて当然、
母親は次こそちゃんと健常な子供を産むべきだと考えており
(その世界の常識を疑うことなく信じている)
自分がノーマだと発覚した後も、それは何かの間違いだと頑なに主張します。
そのいっそ清々しいまでの差別主義ぶり!
わりとたくさん登場人物がいるのですが、
クズ「じゃない」のは2人だけ(たしか)と聞いて、
そのクズ率に震えあがりました。
でもまあ序盤では主人公がクズのMVP。

内容ばれ

新人が勝手な単独行動をとったために仲間が死ぬとか、
パニックを起こした新人がベテランにしがみついて、
それでベテランが死亡するとか、
これ主人公の足を引っ張るやつがやるパターンですが、
これを全部主人公がやっちゃうというね。
しかも特に悪いと思ったり気に病んだりしないというね。
こんな主人公初めて見たよ!
それが終わったかと思ったら、今度はイケメンが出てきて
30分で3回ラッキースケベが起こって、
主人公のお胸とお股に顔をうずめるというね。
気が!狂って!いる!

6話見ただけで1クール見終わったような感じなんですが、
全24話らしく、この先4倍も何が起こって展開していくのか想像できません。
楽しみです。





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2015/07/15(水)

映画かんそう
「ターミネーター 新起動/ジェニシス」

えっと実質ターミネーター5です。
話の内容としては1の、人類根絶をもくろむスカイネットが、
人類側の救世主ジョン・コナーに追い詰められ、
起死回生の手段としてジョン・コナーを産む前の
無力な母親サラ・コナーを殺そうと、
最新テクノロジーによって、殺人ロボットターミネーターを
1984年へ転送するが、
人類側も志願者がサラ・コナーを守るためにタイムリープするという
1と同じ始まり。
しかしごく普通のウェイトレスであった筈のサラ・コナーは
戦闘技術とサバイバル技術に長けた女戦士となっており、
ターミネーターを瞬殺する。一体何があったのか?という始まり。

私は全映画ベスト3の中に「ターミネーター2」を入れちゃうくらい
2が好きですが(このベスト3は更新しないシステムですけどね…)
3、4と見てきて毎回「うん…」ってお地蔵様みたいな顔になってましたが
今回とうとうシュワちゃんが出てきて、
何というかやっぱりシュワちゃんは華があるなーと思いました。
過去ネタ多いので、ファンは必見。
ファンじゃない人は、うーん、1と2くらいは見ておかないと話が分からないかも。

内容ばれ

えっと今回のタイムリープにより1〜4までの内容がすべて書き換わった。
2もなかった事になるのは痛いけど、小ネタが嬉しかったので許す。
(やっぱり審判の日と言えばスプリング遊具だよね!)
1からずっと見てきて、大切な人が自分の為に死んで死んで死んで死に続けるのを
ただ見ているしかないジョン・コナーが発狂しないのが不思議だったので、
今回「うん、そうだよね」という気がすごくした。
しかもスカイネット擬人化ですよ!カップリングするなというほうが無理だよこれ!
どうしても、何を何回やっても勝てないジョン・コナーを、
とうとう屈服させると同時に、皮肉なことに彼の精神を救ってるんですよ。

贅沢をいうなら、ジョン・コナーはクリスチャン・ベールで見たかったです。
鉄の意志、鋼の自己抑制と自己犠牲精神、神の如き悟りの境地にいる男の闇堕ち…。

老いたT−800と美少女(中のひとは普通に大人だけど)サラ・コナーの
疑似親子関係かわいかった。
サラがめっちゃ強くなっていて、むしろカイルを守れるくらいなのは
今風だなーって思った。
カイルがサラよりもむしろジョンを愛してるっぽいのも今風…。
あ、そうそうイ・ビョンホンはあまり活躍しないので
ファンの人はがっかりしないように。

「おじさん」を送ったのは誰かとか微妙に謎が残ります。
どうやら続編があるっぽい。
でも今回で終わっておいた方が綺麗だった気もしますよ。

監督のアラン・テイラーさんはドラマ畑から来た人なのですね。

エンドロール後に1シーンあります。
(続きまっせーというシーンが…)


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2015/07/16(木)

映画かんそう
「オンリー・ゴッド」2013年

フランス・デンマーク合作
ニコラス・ウィンディング・レフン監督

スタイリッシュ暴力映画です。
北野映画とデヴィッド・リンチ作品を足して割ったような…。
あまり一般受けする内容ではありません。

バンコクで麻薬密売組織を家族で運営しているアメリカ人の母と兄と弟。
ある日、兄はローティーンの売春婦を惨殺し、報復を受けて殺される。
母は兄の仇を討つよう弟に命じる。というあらすじ。
最初から最後まで「!?」という感じです。

内容ばれ
母親は死んだ兄のチーンの大きさを突然自慢し始めるし、
それに比べて弟のチーンが大したことないとか、
普通に傷つくし虐待だし、
ていうか兄がローティーンでないと駄目なのは
たぶん母親と性的関係をもってたからだろうし、
母親の虐待のせいで兄も弟も、もう普通の人間には絶対になれないし、
あのラストは救済なんだと思うけど、
あの背中から刀を抜く制裁おじさん、すごい手首の柔らかさだし
刀さばきが見事だし、一体どういう経歴の俳優さんだろう。
でも一仕事終えるたびにカラオケで歌うのやめてほしい。
欧米の人にはああいうの、エキゾチックに映るんだろうか。
どうでもいいけど制裁おじさん歌が上手い。

原題は「Only God Forgives」神のみが赦し給う、ですね。





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2015/07/17(金)

ホラー小説「残穢」で、
新耳袋のなかで一番こわいエピソードであると紹介されていた
「八甲田山」を読んでみたら、そんなには怖くなかった。
(もしかすると私が「八甲田山死の彷徨」を読んで、
計画の杜撰さにめっちゃ憤ったのも影響しているかもですが)
障りがあって怪異の全部は書けなかったそうなのですが
わざと書かなかったのは、やっぱり後日譚の部分だろうか。

うーん、怪談の技術的には
霊が主語述語目的語をきっちり並べて話すと
ちょっと冷める。




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2015/07/18(土)

色々感想

戦姫絶唱シンフォギアGX
「防人の剣は可愛くないと、友が語って聞かせてくれた」
「こ、こんなところで言うことか!
えっと、これ前期のねただと思うんですが、
あれ、ツバササンもしかしてマリアといい感じになりつつあるの…?

乱歩奇譚
結構面白いです。乱歩ネタはキャッチーにまとめてある。
乱歩は読んでなくてアニメを見ている人全員に
人間椅子は、死体を椅子にする話じゃないですって
テレパシーを送りたい。

プリキュア
これまで洗脳されて敵方にいた王女が
手をついて謝るシーンがありました。
プリキュア登場キャラクターで
許せないひとランキング1位がダントツでレジーナの私ですが、
トワさんは応援しちゃう。

うしおととら
石喰い、あさこたちがフルヌードになって悲鳴をあげるお色気シーンは大半カット。
石がいい仕事してました。
そのあたりは、ちゃんと現代風に修正していくのですね。安心。

純情ロマンチカ
結構期間が開いたので、誰と誰の話だったか記憶がウロでしたが
一発で思い出しました。
小説家が学生時代に片想いしていた相手の弟を下宿させて
そのまま出来たんだった!そうそう!

ケイオスドラゴン 赤竜戦役
3話で脱落。
太宰の「駈込み訴え」を三人称小説にして
起こった出来事を最初から時系列順に描写したらこんな感じになるのかな…。
という気がしました。

暗殺教室(ジャンプ連載)
カルマくんはもうずっと昔から渚くんの才能に気付いていて、
無意識に恐れていたのに
渚くんは自分の才能を知らなくて
相手にもしてもらえないって考えていた関係おいしいですね。
ていうか、過去の渚くんの顔、作中一番の美人キャラクターなのでは?

マギ(サンデー連載)
うわ、満を持してシンドバッドおじさん登場。
黒い!黒いわ!
うん、でもここで暗躍せずにいつ暗躍するのだというタイミング…。





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2015/07/19(日)

山のぼり15
むこうからやってくる初老男性2人が、
「最近は戦国武将を格好よく描いたアニメがやってるから
若い女の子の間で歴史が人気なんだよー」
という話をなさっていて、
合ってるような微妙に間違ってるような…と思いながらすれ違いました。

山のぼり16
2013年6月に登って暑さで気持ち悪くなって引き返しましたが
今年は何とか行って帰れた7月の山のぼり。もう本当に苦しかったですけど!
夜になっても疲労で指が震えてましたけど。
山で1リットル、戻って1リットルほど水を飲みましたが
それでも一気に1.5キロ痩せる程です。
(次の日焼き肉に行って1キロ戻った。というか焼き肉の為に登った)

この日は私と逆ルートでやってきた、平均年齢60〜70、
人数50人ほどの大集団とすれ違いました。
前の20人ほどの人は普通に歩いておられましたけど、
その後ろの15人ほどは疲労困憊、
その更に後ろの15人ほどは全員ステータス異常でした。
足を痛めて、しゃがんで処置しているひともいた。
明らかに初めて登った風の人も。
顔色の変な人もまっすぐ歩いてない人も。
日本人は団体行動に向きすぎて、逆に向いてないと思います。
リタイアしたくても集団を乱したくなくて言えない人や、
女性が平気そうなのに男性の自分がリタイアなどできないってひとや、
色々いらっしゃる感じだった。あの年代の人だと特にそういう傾向が強そう。
私は降りている最中だったので、
何人かの人に「頂上はまだ遠いですか?」って息も絶え絶えに聞かれたけど、
そこから更に30分くらい登る場所だったので、何とも返事しにくかった。
八甲田山のことなどを思い出した。
計画者さん、なぜ秋まで待てなかったの…。




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2015/07/20(月)

映画かんそう
「インサイド・ヘッド」(原題:inside out)

製作ピクサー、配給ディズニーのアニメ。
ライリーという11歳の少女の脳内にいる、
ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリという5つの感情達が
主人公となって繰り広げる冒険ものです。
現実の出来事としては父親の都合で少女が引っ越しすることになって、
転校先でうまく周囲になじめなくて…という到底映画には向かない平板な話ですが
ところがどっこい天下のピクサー、ハラハラどきどきわくわく、
泣かせるところはきっちり泣かせるという大型エンタメ作品に仕上がってました。
記憶や人格の仕組み、イマジナリーフレンドとか、
作品全部を楽しめるのは小学生高学年くらいからかな?と思わないでもないですが、
オーバーな表情やコミカルな動き、変顔などで、小さい子も何とかついてこられるかな?
監督は「カールじいさんの空飛ぶ家」で監督・脚本・原案を務めたピート・ドクターさん。
脚本は「メリダとおそろしの森」で監督を途中降板なさったブレンダ・チャップマンさん。
よかった、ピクサーと縁が切れた訳じゃなかったんだ。

内容ばれ

ライリーの脳内がともかく面白くて、記憶貯蔵庫とか空想ゾーンとか夢の撮影所とか、
まさにそれ!という視覚化。
どう考えてもガムのCMよりアメリカの大統領の記憶の方が大切だと思うけど
しょーもない事に限って脳内でリピってしまうのは、なるほどああいうシステムだったのか。(笑)
でも全体的に脳内のあの施設、安全面に関して一切考慮されてないというか、
コンソールだけじゃなく全面的に改築した方がいいと思います。

脳内彼氏、笑ってしまったんですが
彼がカナダ人という設定、最近英語の堪能な方に教えてもらったんですが、
「カナダ人の恋人=実在しない」というメジャーな概念らしいですね。
それ知ってる!赤ペン先生に聞いたところ!って思いました。
あと吸血鬼の恋物語の島!(笑)それも知ってる!

お母さんの脳内も2時間見たかったです。
お母さんのカナシミ、すごいクレバーな感じだった。

開始前にドリカムの曲に乗って、公募によって集められた
カップルや子供たちの写真が5分ほど流れ、
それが済んだと思うと同時上映の「南の島のラブソング」という
ショートアニメが始まるので、本編を楽しむぞー!という気力が
ちょびっと削られる気がしないでもない。





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2015/07/21(火)

マグリット展に行ってきました。
2002年以降、13年振りだそうです。
えー、もうそんなに経ったっけ?と思って
図録を見たら、私の持ってる図録は
1995年のものでした。
うーん、でも2002年のにも行ったような…。

展示作品が膨大で、年代順に並べてあったので
画風の変遷が分かり易かったです。
戦争があって一時期すごく画風が変わられるのですが、
あまり絵に心情とかは出なさそうな人柄に思えるのに
こんなに変化するものなんだ…ってびっくりしました。

私の好きな絵はほとんどが50代後半から60代に
描かれたものでした。
アイディアと色彩が年齢と共に優しく丸くなっている気がした。
大家族、光の帝国、ゴルコンダ、アルンハイムの地所、
ピレネーの城、白紙委任状、等々…。
私はジャンルは何であってもアイディアが好きなので、
マグリットの絵に惹かれるのかもしれません。
そして何年のバージョンとか拘りはないです。

絵の感想やご本人への萌えは過去日記で何度か語ったので割愛。
今回は御愛用のイーゼルが来てましたよ。



グッズが充実してました。
立体のフィギュアとか、クッキーとか、文具系、バッジ…。
私は何をそんなに挟むのかというくらいクリアファイルを買った。

そういえば動画サイトで検索したら
まさかのご本人インタビュー動画が出てきてしまって(白黒です)、
そうしたらちょっと、すきっ歯であることが分かって胸がきゅんとしました。
写真は、お口を閉じてらっしゃるので知らなかった…。


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2015/07/22(水)

読書かんそう
「有頂天家族 二代目の帰朝」森見 登美彦さん

京都は糺の森に住む、毛深い狸の一族の物語です。
狸たちは人間に化け、天狗に仕え、それなりに規律をもって
毎日面白おかしく暮らしています。
主人公は下鴨矢三郎という若い狸。
傑物として知られる狸、下鴨総一郎の息子で
彼から阿呆の血を色濃く継いでいます。

この小説は、親の仇がいたり命を狙われたりと、
それなりにハードな設定もあるのですが、
なにせ狸なので、どこかのほほんとしていて、
敵の心配を何となくしてみたりとか、
死んだら死んだときの事だ、という感じの
のんびりとした、優しい、そして強い世界です。

素っ気ないようでいて愛情と執着のある
4兄弟が、相変わらず可愛い。

内容ばれ

今回初登場の人物がどんな顔になるのか見たいので
アニメの続編が見たいなあ。

「おまえは俺に甘えてるんだよ、矢三郎」
次兄は優しい声で言った。

↑これだよ!もう!

京都の四季と、あと滋賀と兵庫も書かれます。




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2015/07/23(木)

映画かんそう
「ダイバージェント」

「幻影師アイゼンハイム」のニール・バーガー監督。
人気ヤングアダルト小説が映画化されたものです。
このカテゴリの映画を観すぎて何が何だか分からなくなってきました(笑)
私って何を見たんだっけ……。

文明崩壊後のシカゴで人々は
無欲・平和・高潔・博学・勇敢という5つのコミュニティを形成して暮らしていた。
適齢期に達した主人公は、自分に合った集団はどこかを検査するテストを受けるが
その結果は、彼女がどこにも所属しない「異端者(ダイバージェント)」であるというものだった。
テストを担当した女性は、この事を口外しないよう主人公に忠告します。
彼女は勇敢のグループを選びますが、大きな陰謀に巻き込まれ…というあらすじ。

作者は大学生の女性で、在学中に映画化が決定したとのこと。

内容ばれ

女の子が主人公ですが、複数の男性に求愛されてない!
(今のところ)
でも彼氏が洗脳されます。

続編が春に公開され、日本では秋に上映されるそうです。





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2015/07/24(金)

ヤングアダルト小説は、十代向けの本という分類のようですが
むこうの新聞のランキングとかを見ると
ナルニアやエンダー、ハリポタ、エラゴン、パーシー・ジャクソンなどが含まれてます。
えっ??ナルニアとハリポタとパーシーは児童文学だし
エラゴンはファンタジー、エンダーはSFじゃないの…?
とりあえず上記を除く、映画化された有名なYA小説で私の見た映画を並べます。

トワイライト・サーガ
アイ・アム・ナンバー4
ハンガー・ゲーム
ウォーム・ボディーズ
ダイバージェント
ヴァンパイア・アカデミー
メイズ・ランナー
ザ・ホスト

なんか熱心なファンみたいな…。
ディストピア世界で、異なる共同体を幾つか形成する事がYA小説の特徴だとか
ネットで見かけましたが、
それは確かに、成程!という感じです。
十代は、グループ分けに無関心でいられないということなのかな?
それとも単にハリポタの影響という可能性もありますよね。
あと、ある集団に主人公が単体で放り込まれるパターンも多いです。
やっぱりどことなく「学校」の影響を感じる。

男子主人公3、女子主人公5。
この中で一番アイディアが洗練されているなと私が思うのは
「ウォーム・ボディーズ」です。一覧を見るまでYA小説原作とは知らなかった。
ロミオとジュリエットの重ね方もおしゃれだし、ギャグも皮肉もうまい。
YA小説っぽくって、映画として一番バランスがいいのは「ハンガー・ゲーム」かな…?
「メイズ・ランナー」がまだ1作目なので、今後変わってくるかもしれませんが。
一番印象が薄いのはダイバージェントです。
他のシリーズに比べて、これといった特徴がない…。
まあこれも2作目以降化けるかもですが。




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2015/07/25(土)

色々感想

謎解きLIVE 第3弾 美白島殺人事件 我孫子武丸さん
えっと第1弾は見逃して、第2弾は見て、
第3弾は出題編を見逃して回答編だけ見ました(笑)
製作者のかたにはちょっと申し訳ないことをした。
1の条件に当てはまらない者を除外、
2の条件に当てはまらないものを除外、以下同じ…
という形式でした。
ラストは視聴者選択で結末が2つ用意されてたっぽい。
次は綾辻さん担当みたいです。

乱歩奇譚 Game of Laplace
やっぱり一応書いておくと、
黒蜥蜴はヤンデレじゃないしM奴隷でもないです。

でも展開早くて面白いです。
もう闇落ち裏切り展開来た。

プリキュア
きららさんとトワさんの回、2人ともいい子なので
にこにこして見られる。

でもきららさん、睡眠時間はちゃんと確保してね…。

宝石の国(アフタヌーン掲載)
??????金剛先生…石…!?????
でも金剛石はダイヤ…????別の意味もあるのかな??

でもごめんなさい、脈絡なくアンパンマンを思い出した…。
金剛先生にふさわしい、すてきな攻の速やかな登場が待たれます。

おおふり(アフタヌーン掲載)
田島様のおうちご訪問回!
うん、なんか想像を越えた広さというのは分かった。
うちの庭、何mあるか計りに行こうかなと思ったけど、
この季節、得体のしれない血を吸う虫が草むらに数種類いるから断念。




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2015/07/26(日)

深夜百太郎さん(舞城王太郎先生)がツイッターで毎日発表されている、
怪談百物語の自分用まとめリストです。41話〜60話
全話書きあげてから、シャッフルしてUPしていらっしゃるのか、
それとも書けた順番にUPしてらっしゃるのか、
どっちだろー?と思ってましたが、なんか後者じゃないかという気がふとした。

怪奇系の短い話にはハードルがあって、
それはいかにして「世にも奇妙な物語」っぽいな…
という印象から脱却するかという点です。
いや、でも「世にも奇妙な物語」っぽい、というのは別に悪いわけではなくて、
無駄なキャラクターがいない、意外性のある、綺麗にまとまった話、
という意味にも取れると思いますけども。
舞城先生の話は、キャラクターが特異なので、あまり「世にも〜」臭がしない。


041パソコン共用
珍しく旦那が憑りつかれる系…と思ったら、女の姿になるのでした。
旦那さん、痩せてらっしゃるんですね…。

「私、人のこと『あんた』って呼ぶの、感心しないかも……」
っておばけに注意されるの面白いです。

42手招き
レギュラーになった感がある、手だけの怪異。
最後のひねりに出てきたおじさんが、増田こうすけさんの絵で浮かぶ。

43パクった傘
この怪談は公共広告機構CMで流れるべきだと思いました。
人の傘をぱくるやつは滅びれ。

044昔のアルバム
これはやや「世にも〜」っぽい。
親しい人全員存在しなかったっていう。

045高架下の首吊りストーカー
不気味な霊が実は善意の守護者であったというオチ。
ラストがちょっぴり舞城先生らしくなかった。

046猫の段ボール
人格に問題のある母親6号。
短いけど描写がリアル。このタイプの人いるよな…っていう。

048夜中の暗い風呂
姉妹の話で結局姉が死ぬんだけども、
これ妹が姉の事を好きで、今も時々夜中にお湯を張っておいてあげる…
って終わり方だったらちょっと姉妹いい話だったんだけど、
妹は姉のこと別に好きじゃなくて冷淡なのが残念。

049買ってない品物
これは「新耳袋」っぽい。世にもとどう違うのかと言えば
霊に特化した感じ?というか。

050車の蛇
人格に問題のある妻。

051ベランダの彼氏
人格に問題のある母親7号。霊だけど。
(ちなみに頭のおかしい父親の登場回数はゼロ)
女の子の描写が良かった。

052ダムでカヤック
ダムに住まう人魚に魅入られた女性の話。
人魚に触った手で俺のごはん作ってたのか…!っていうショックで
彼氏が吐くのですが、随分繊細だなと思いました。

054夏のコタツ
夏に出してきたコタツの中に赤ん坊の霊や
血まみれの犬や痩せこけたおじいさんの霊が出る話。

055知らない人の日記
いつの間にか現れる日記の話。恐くはない不思議系。

056篝火
怪異相手でも人間は工夫して何とかしますよエンド。

057残業の梶師
ドッペルゲンガー系の話も結構多いと思う。

058つけっぱなしのテレビ
これは恐い。つけっぱなしのテレビが恐いイメージって
先生の年齢的にたぶん「ポルターガイスト」で刷り込まれたのではないかしら。
でもこのお母さん、自分の家の何かに登場しなよ!と思わないではない。

059駐車場の私の車
この話はちょっと世にも奇妙系かなと思う。
夫婦の愛情の話です。

060僕の中の鏡
この話は舞城さんらしくないというか、
青年誌に掲載された新人の読み切りギャルゲ漫画っぽい。




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2015/07/27(月)

読書かんそう
「怪談徒然草」加門七海さん

加門さんが、これまでに体験された心霊現象を
4日間にわたって語られ、それを収録した怪談集です。
小野不由美さんが、大半の現象に科学的な理由付けをされて
基本信じないというスタンスで臨まれる怪談なら、
加門さんは小さい頃からその手の現象に頻繁に遭遇され、
宗教オカルト伝承に造詣が深く、
心霊を100%あるものだと解釈なさっている怪談です。
どちらも怖いですが(笑)あとは好みの問題です。

ご友人の霜島ケイさんの新しいお住まいに関する怪談は
これまでお2人が断片的に発表されてましたが
今回初めて最初から顛末を語られたとのこと。
本のラストに配置されるだけあって怖かったです。
(あと映画みたいに話がドラマチックだった)
タイトルは「三角屋敷を巡る話」。
三角形の家に住んではいけないという事がよく分かりました。
確かに中洲の三角形になった土地とかって神社仏閣が多い…。

内容ばれ

霊感が全くないので、
「怪奇体験を話すとそのあと続く」とか
「しりとりに魔を払う効果がある」とか
「やばい感じの宿では寝ない方がいい」とか
「記念とかで石をもって帰らない」とか
「鍵束を枕もとに置いておくと魔除けになる」とか
「骨董は買わない方がいい」とか
知らないことばかりで、ほー!ってなりました。
(さすがにピラミッドで石を拾ったらいけない事は分かりますけど…)

霊感の強いひとばかりが集まった怪談、
内容もハイクオリティだそうだし、
途中で「出た」ら、全員が同じ方向を見るそうです。
それは一度見学してみたいような、したくないような…。





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2015/07/28(火)

「ルルド」というマッサージクッションを買ってみました。
これまで色んな人や同人誌作家さんが「ルルド決めて回復した!」的な事をおっしゃっていて、
私も「ルルド決めて回復したい…」と思ってました(この踊らされやすさ…)。
名前もなんか癒されそうじゃないですか。ルルド。

でも使ってみたら「……?」「……??」「……???」という感じだったのですね。
しばらく考えたんですが、
クッションのマッサージャーと私の背中のツボの左右の幅が合ってない。
(えっと、微妙にクッションの方が大きい?)
なので、左右のツボを片方ずつ当てるようにしたら、
ちょうどいい感じになりました。
山歩きをした後などに足全体をマッサージするのもとてもいいです。
これが「ルルド決めて回復」ということか…。

でもこれ毎日使っていると効かなくなるそうですね。
週末だけとかにしよう…。





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2015/07/29(水)

かぼちゃの種が髪や爪にいいと聞いて
(ビオチン=頭皮のかゆみ、亜鉛=爪が丈夫に・髪のハリ)
4月の上旬から食べ始めて3箇月になります。
特に私は爪が脆くて、シールを剥がそうとしただけで
爪がボロボロと欠けるくらいなのですが、
3箇月経って面積の全部が入れ替わる頃合いですが、
たしかに爪は分厚く、欠けにくくなりました。
でも分厚くなったせいで、平べったかった爪のアーチが丸っこくなり、
闘う時に効力を発揮しそうな感じになった事は否めない。

ローストして塩をまぶしてあるだけですが
逆にそのシンプルさがおいしくて、いつまでもポリポリ食べてしまいます。
でも昔は虫下しに使われていたそうで、たくさん食べるとお腹を壊します注意。
あと100g=574カロリーとか結構栄養豊富なのでそれも注意。

産地が日本のものを選んだのですが、
生産地:関東になっていて、このふんわりとした表示…と最初思いました。





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2015/07/30(木)

映画かんそう
「天使の処刑人 バイオレット&デイジー」
ジェフリー・フレッチャー監督

ニューヨークに住む10代の美少女殺し屋
バイオレットとデイジーの1日を描いた個性的な映画です。
ドレス代ほしさに殺しを請け負うような、ライトな殺し屋ですが、
でも一応死体を山積みにしたり、流血表現もあるにはある。
でもバイオレットとデイジーは標的の家に忍び込んでうたた寝しちゃったり、
標的にクッキー貰っちゃったり、銃を撃つとき目を瞑っちゃったりする。
へんてこなガールズムービーです。
サスペンス要素とか、キレキレ暴力表現とかを期待すると
円盤を空手チョップで叩き割る羽目になると思います。

でもなんというか監督の、
「美少女が修道女のコスプレして、チューインガム膨らませて、
銃を撃ったりするのがいいの!!!!!!
かといってマッチョな女とかは嫌なの!!!
リアルな同性愛じゃなくて、かわいくウフフしてて
それでちょっと前の相棒に嫉妬とかするくらいがいいの!!!!」
っていう妙なこだわりを感じました。
監督と趣味の合う人にはおすすめです。

シアーシャ・ローナンは天女のような美しさ。
でも出演作品はもうちょっと吟味なさった方がいいですよ…。







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2015/07/31(金)

マグリット展に行って、「アルンハイムの地所」が
ポーの短編からタイトルをもらったものだというのを知り、
マグリットもポーも好きなのに未読だなーと思って
さっそく読んでみました。

もともとお金持ちでこの上なく幸福に暮らしていた青年が、
遠縁の大富豪から財産を譲られたことにより更に莫大な資産を得て、
美の粋を極めた庭園を造る様子を、親友が説明する短いお話でした。
文中でも触れられていましたが、ウィリアム・トマス・ベックフォードさんという
ものすごいものすごいお金持ちの建築オタクの人が、
お金をかけて大邸宅を作ったという実際の話があったようです。

(しかしFonthill Abbey William Thomas Beckfordで画像検索しても
出てくるのは絵と模型ばかりなので、フォントヒルのお宅は現存してない模様。
ランズダウン・ヒルのほうは、ベックフォードタワーが残っているみたいです)

しかしこの架空の庭園のほう、場所の選定からして4年かかっているのですが、
その間に富豪の青年は妻を放ってあちこち旅暮らしだったようなのですね。
そしてこの物語の筆者の親友はその旅に同行している。
一体君たちはどういうあれなの…?とちょっと不思議に思いました。



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