6月日記

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2015/06/01(月)

舞台かんそう
「銀河英雄伝説 第一章 銀河帝国篇」

衛星放送でやっていたので見た。
いつの間にか舞台銀英伝って11作も上演されていたのですね。
知らなかった…。
この第一章はラインハルトを主人公に、
彼が帝国の中で勢力を拡大し、覇権を握り、
キルヒアイスがあれであれになって、もう引き返せない…!
というあたりまでのお話です。
私は銀英伝を同盟メインで読んでいた派なので、
同盟のエピソードを全部抜くと、なるほどこういう話だったのかー!
ってちょっとびっくりしました。
でも原作より若干悲惨度がUPしている気がする。

特筆すべきは艦隊戦です。
ダ ン ス で 表 現 し て た … !
最初は仰天しますがそのうち慣れます。

あとオーベルシュタインの義眼の調子が悪くなると、
舞台が真っ暗になり、彼が光るスパーボールを取りだして見せるという演出、
いまにも「オリーブの首飾り」が鳴りそうだった。

双璧は仲良しだし、キルヒアイスはかわいいし、
門閥貴族の皆さんの演技は重厚だし。
ラインハルトは松坂桃李さんでしたが頑張っておられました。
(文語のセリフが多くて、滑舌的にちょっと大変そうだったけど)



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2015/06/02(火)

読書かんそう
「英国一家、ますます日本を食べる」マイケル・ブースさん

「英国一家、日本を食べる」の続編です。
続編とはいっても、原書「Sushi&Beyond」を邦訳するにあたって
カットされた部分+書き下ろしという構成なので、ややまとまりのない印象。
でも相変わらず親友の謎の日本人トシは登場するし、
息子さん2人はフリーダム、作者のマイケル・ブースさんの突撃精神は旺盛で
読者を楽しませてくれます。

この本では、
作者がキング・オブ・体に悪いものとして敵視していた
グルタミン酸ナトリウム、それを製造している
悪の総本山、味の素社を訪問し、考えを改める話や、
世界でも最高峰と言われる和牛、
音楽を聞いたり飲酒したりマッサージされたりするという噂の和牛を
自分もマッサージしてみたいという野望をかなえる話や、
フグの臓物をちょっとだけ舐めてみたい!という夢の蛮行を叶える話、
あと鰹節やワサビ、道具屋街、海女、温泉の魅力などが語られます。

日本人でも全員知っている訳じゃない話が多め。
この巻で紹介されていた醤油と塩は、
ちょっと興味が出たので通販しようかな…とか考えています。


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2015/06/03(水)

KRYZLER&KOMPANYという、
バイオリンとシンセ、ベース、チェロ、ドラム等の楽器を使って
クラシック楽曲をポップ、テクノ調にアレンジして演奏するグループがありました。
残念ながら1996年に解散したのですが、
このたびデビュー25周年記念という事で特別再結成されて、
そのコンサートに行ってきました。

3人とも面差しは随分変わられましたが、
演奏中のダンスのキレは昔のままで、
懐かしい曲がたくさん聴けて大満足でした。
(バイオリンの葉加瀬太郎さんはコンサートのためかは不明ですが、
15キロ減量されたとのこと)
(徹子の部屋の番組欄タイトルでは
「葉加瀬太郎15キロダイエット&KRYZLER&KOMPANY再結成」
と書かれていて、ダイエットの方が重要なんかい!とつっこんだ)

彼等3人は学生時代にユニット結成したのですが、
徹子さんに語られていた学生の頃のエピソード、
葉加瀬さんは学校内ではいつも取り巻きに囲まれていて、
学内で人だかりがあると必ずそこに葉加瀬さんがいるくらいだった。
ある日斉藤さんが学食でごはんを食べていると、
目の前に突然葉加瀬さんが座って、
「君、僕の事知ってるよね?(有名だから)」
って話しかけてきて、知ってると答えると
「僕も君のこと知ってるよ」
って言ったという。漫画か!!!
それでその日のうちに自宅に呼ばれて音楽を聞いたり
音楽の話をしたりしているうちにユニットを組むことになったらしい。
音楽界のバンコラン……。




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2015/06/04(木)

映画かんそう
「チャッピー」

2016年、ヨハネスブルグでは治安悪化の対策として
二足歩行ロボットを警官として導入した。
ロボットの設計者デオンは、会社の業務とは別に
完全な意識を持つ人工知能開発に取り組んでいたが、
ある日、廃棄の決定した警邏ロボットを秘密裏に入手して
自らのプログラムした人格をインストールしようとする。
しかしロボットの運搬中にギャングに誘拐された彼は、
彼等のアジトで脅迫され、やむを得ず
人間以上の知能を持つロボット「チャッピー」を完成させる。
産まれたばかりの子供のように無垢なチャッピーを、
ギャングたちは有能な犯罪者に育てようとし、
設計者デオンは現在正しいとされている倫理観と
人工知能の可能性を教えようとする。
チャッピーは翻弄され、やがて……というあらすじ。

チャッピーがkawaii。
監督が女性受けを習得した!という感じ。
戦闘の尖り具合がちょっと減りました。
残酷描写は半分ほど形が変わりましたが総量は同じです。
SFっぽい外装はそのままです。
寓話っぽいのもそのままです。
監督は純粋な善とか良心とか、たぶん存在するとは思っておられないので、
明るい気持ちで家に帰れる娯楽を映画に求める人向きではないです。
作り手の強い癖や、衝撃を映画に求める人はぜひご覧ください。
でも監督の日本公開作品の中で一番ラストが明るいよ!

内容ばれ

チャッピーが目覚めてすぐに、チャッピーかわいい祭りだったので、
そのあとの展開が結構きつかった。
1つの家庭に3つの倫理観があって、互いに否定し合っていたら
子供の自我がうまく形成されない気がする。
機能不全家族と、虐待と、児童相談所の役人さん、という感じでした。

ギャング夫妻+ヤンキーのキャラクターがよくできてました。
あのカラフルに塗られて絵がいっぱい描いてあるアジトも、
パステルカラーの銃器も、生きた人間という感じだった。
夫妻に愛情があって、チャッピーへの愛情も彼等なりに持っているけど
突然嘘っぽい善人になったりしないのもよかった。
かといって設計者デオンが完全な善人かといえば別にそうでもなく、
科学的好奇心優先で、チャッピーの人権については最初のうち全く考慮してなかったし、
なにより職業倫理に欠けすぎる。
ヒュー・ジャックマンさんは、うん、あれは頭がおかしい枠。
シガニー・ウィーバーさんの使い方はちょっともったいなかった。

チャッピーとジャックマンロボの足の裏を見たら
幾つかのパーツが個別に動いてバランスをとる造り(足指に近い)になっていたので、
この監督のこういうこだわりは好きだなと思いました。
あとまあ、どうあっても血が見たいという趣味と、手裏剣大好き!という執念な。
(日本公開版は残酷シーンが数秒カットされているようです)

意識とは何か、とか善悪とは何か、というのは明確な答えは示されない。
というか答えを出すつもりは最初からなさそう。
私は人間の意識は完全にニュートラルだと思っていて、
便宜上いまは善と呼ばれている価値観は、正しくは、
「トラブルを極力避けて脆弱な種を含む多様な人間が効率よく増えるのに適したルール」
「貨幣経済を壊さないためのルール」
であって、べつに悪と呼ばれている価値観より高等な訳でも正しい訳でもなく、
変化する可能性もあると考えています。
なので生まれた時から他人を殺さなければ自分が死ぬという環境にあれば
まあ大多数は殺人に適応した性格と身体能力に成長するだろうと。
(そして頭を使って楽しく快適に殺しをする方向に工夫するでしょう。
たとえば銃をかわいくペイントするとか)
なのでこの映画のチャッピーの、まだらな倫理観はものすごくリアルに見えました。

つっこみ(何というか、むしろこの隙の多さがキュートだ)
ラストばれ注意!

・人間の意識がまるっとUSBメモリに入っちゃうの?
 単位はギガなの?映像データも多いと思うけどどうなの?
・意識の解析と転送をサポートするアプリはソニーのVAIOの
 ノートパソコンで問題なく動くの?なんでそんな転送早いの?
 ソニーの科学力なの?
・価値の高い情報や物品を扱う企業は、死角がないくらい
 無数のカメラが設置されてるよ?とか、
 すごいところになると衣服のチェックまであるよ?とか、
 うちの職場ですらPCの使用にIDとパスワードが必要で
 社内ネットワークでもウェブでも、ログインしたら全部記録されるよ、とか。
・狭い路地に入ったり車を運転したりする警官ロボが二足歩行なのは分かるけど
 あんな重火器装備の破壊ジャックマンロボをなんで2本足にしたのよ。安定悪いよ。
 多脚砲台にしておけばいいのに。
・電動丸鋸で切断されたチャッピーの腕、
 なんで切断面に新しい腕をカチッとはめこめるの?磁石なの?
・わりとシリアスなシーンにもかかわらず、お洋服に大きく
 「テンション」という日本語。いや、これは別にいいけど…。うん。

明日はブロムカンプ3作品のまとめ。


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2015/06/05(金)

ニール・ブロムカンプ監督について雑感
(第9地区、エリジウム、チャッピー、ラストばれ)

全作共通要素は
非人間への変容(前作では肉体の半機械化)と、
執念深い脳筋。

前作との共通要素は
手裏剣、
あと5日の命、
童話、
そして面倒見のいい仲間は死ぬ。

たぶん監督は暴力や悪意や悲劇に対する耐性が高くて
それでこの程度までは一般的なエンタメの範疇だろうと考える範囲が
ちょっと違っているのだと思う。
複数の脚本家合議体制で不快要素を徹底排除するといえば
ディズニーだけど、
たとえばやめてくださいと哀願するベイマックスに
火がかけられたり、腕が切断されたり、
悪意ある人間によって人に危害を加えるようにコントロールされたりとか
そういう展開は100%NGだろう。
でもすべての映画がディズニーになる必要はないので、
癖と一般受けの均衡した、今回くらいの匙加減が丁度いいかなと私は思うのですが
アメリカでの興行成績は今回が一番悪いらしい。うーん、どうしてなの…。

でもこのキャリアにしてまだ35歳。
一般映画へでもキツいホラーへでも、どこへでも行ける!
今回音楽にハンス・ジマー御大が付いたので、
期待されてるんだな…と思いました。




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2015/06/06(土)

色々感想

ダウントンアビー3
シーズンの最終回でした。
うん?この世界は実は宇宙人の造ったレプリカイングランドで、
1品種の数が厳密に管理されているのでは?
そうでなければ不自然すぎる…。

クラークソン医師は振られて、
アレンにアタックかけた新人メイドはクビになり、
食料品店のオヤジは女とみれば手当たり次第に声をかける
ナンパ野郎だということが判明しました。
でもパットモアさんがヒューズさんの忠告を信じて良かった。
あれ、こじれるパターンだと、「私に嫉妬してるんだね!」ってなりますよね。

Fate/stay night
おっさんVS若気の至り。
おっさん世界の地獄の色彩が、若気の青空に浸食されていく演出が良かった。

ジョジョ
例のポルナレフの有名な台詞デター!
音声で聞くと、また違いますね。

救命医ハンク6 セレブ診療ファイル
一夜限りの関係で妊娠して、出産を決意したけど
女性は1人でも十分稼げる職があったので
男性とは円満に別れてシングルマザーになった。
でも男性の母親とは交流があって、孫を見せに外国へ行ったら、
子供共々軟禁されて、孫を渡せと強要されるって、ありそうな怪談ですね。

辻村深月さんの読売新聞夕刊連載が始まりました。
高知の食堂の話が続いているのでハートフル系かと思ったけど
どうも違うっぽい。

あと舞城先生がツイッターで毎晩怪談を発表しておられます。
おとついの「笑う鬼」とか、うぐぐと呻きたくなるエグい話だった。
(あれ真ん中くらいで終わっていればもっと恐かった)
https://twitter.com/midnight100taro




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2015/06/07(日)

舞台かんそう
「吉良ですが、なにか?」
作: 三谷幸喜さん 演出:ラサール石井さん

松の廊下で斬りつけられた吉良上野介が治療を終えるのを待つ、
3人の娘の場面から話は始まる。
事件は明らかに忠臣蔵の一件だが、病院は近代建築で
3人の娘の服装や所持品、会話もすべて現代日本のものである。

どことなく頼りない娘婿たちと、更に輪をかけて頼りない長男、
吉良の一族たちの間で、のほほんとした会話が交わされるが、
娘たちは父の言動から、愛人の存在に勘付く。
そして付添いに現れた愛人、シマは
人あたりの良い切れ者で、最初は反発していた娘たちも、
シマが彼女たちの問題を次々と解決していくのを見て、
個人的な悩みを打ち明け始める。
そんな彼等の元へ、浅野切腹の沙汰が知らせられる。
シマは浅野の家臣による仇討を予見するが……というあらすじ。

「紫式部ダイアリー」に続く、歴史ものを現代の文化へドッキングさせる試み。
(今回は若干趣向が違いますが)
面白かったです。
登場人物の娘たちや息子、妻の名前は史実に則ったものなのですね。
伊東四朗さん演じる吉良は、
家父長制の権化のような横柄さ、
妻や娘に対する腰の引けたような態度、
しかし男性を相手にした時の、ひやりとするような攻撃性、
愛人に対する幼い言動、
複雑で細やかな人物像でした。

ラストばれ

医者にアレンジされたフナ侍のセリフって
忠臣蔵の有名なネタなのかー。(分かりやすいように冒頭に引用があった)

シマさんが名探偵のように全部解決してくれて、
討ち入りも回避して、ハッピーエンド!かと思ったら違って、
正妻の帽子エピソードが入って、シマさんが惨めな気持ちになって、
そして更にもう1回転して、なんとも言えないラスト。
あの軽妙な味わいは、あて書きの強みだなーと思います。




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2015/06/08(月)

漫画かんそう
「幽麗塔」全9巻 乃木坂 太郎 さん

昭和29年の神戸が舞台です。
かつて猟奇的な殺人事件が起こり
現在は人の寄りつかぬ「幽霊塔」には秘密があった。
その秘密に引き寄せられた複数の男女の間で
血みどろの惨劇が繰り広げられる…というあらすじ。

謎の殺人鬼、「死番虫」の正体とは?
幽霊塔に隠された財宝と、恐ろしい死の仕掛け、
過去に時計塔で起きた殺人事件の真相は?
芥子を収入源とする集落で起きた密室殺人の犯人は?
嵐の旧家で遺骨を暴いて出てきた真実とは?
女装あり、男装あり、性的倒錯あり、
乱歩や正史の、あのグロテスクで鮮やかな世界を
平成の画風で再現したという感じの漫画です。
ホラー趣味を同じくするかたにおすすめいただいたのですが、
好みドンピシャでした。
探偵小説、怪奇小説のお好きなかたにおすすめです。
(こわいのグロイのが苦手なかたには無理です)

主人公のメガネ君は始めのうち、
うだつのあがらない身分でありながら見栄っ張りで、
気弱なのに美女とお金が好きで、
小狡い計算をするくせに騙され易く、
まあ青年誌の漫画によくあるパターンだな…
登場人物もフォースの暗黒面に堕ちたひとばっかりだな…
と思ってたんですが、それがどうしたことでしょう、
酷い目に遭ううちにどんどん成長し、
そして何故か性的マイノリティの登場人物が増え始め、
謎解きもきっちりまとめつつ、
思ってもみなかった方向の綺麗な結末、これには驚きました。

内容ばれ

メガネくんが女装させられて、閉鎖的な村に軟禁され、
性的な眼で見られて妊娠を強要されるイベントが発生するのですが、
以来メガネくんは女性側の視点を持つようになります。
私は「あ、作者さん女性なんだな」って思ったんですが、男性でした。
あれー?

丸部さんは変態の属性を盛られすぎて(終盤付近で展開が変わったのだと思うたぶん)、
一周回って「うん、なんかピュアな人だったよね……」
っていうか…うん、でも彼を1言で表現するとしたら何になるの!?
若さの秘訣は心の中に乙女を住まわせることっていうのは覚えておきます。はい。

でも本当に、いいラストでした。

江戸川乱歩の「幽霊塔」は知ってましたが、
その元になったのが黒岩涙香の「幽霊塔」で、
彼がネタ元にしたのがアリス・マリエル・ウィリアムソンの「灰色の女」だったけど、
涙香はそれを秘密にしていたので、判明したのは結構最近だった、というのは知りませんでした。
(西條八十も「幽霊塔」書いてたんですね)
むかしは色々フリーダムだな!




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2015/06/09(火)

舞台かんそう
「銀河英雄伝説 外伝 
ミッターマイヤー・ロイエンタール篇」

第1作を見たので、2本目も見てみました!
原作にある双璧のエピソードにちょいちょいとオリジナル部分を足して、
ラインハルトに仕えるまでが描かれますよ。
1作目より、キャラクターの踊りが多いような印象。
ミッターマイヤーの役の人が特にダンスの上手いひとのようで、
踊りながら、ものすごいジャンプされてました。

全体的に双璧同人誌だった!

内容ばれ

突然火サスてきな始まりかたをした。
ところであの火サスの女の人の婚約者が
ロイエンタールとミッターマイヤーに似ていたそうですが、
それどんな完璧超人なのさ!フュージョンかよ!ゴジータかよ!
って、ちょっとつっこみまくったので疲れました。

牢獄でのミッタマイヤーはなぜか美少年ブラウスを着ていた。
そして苦悩の踊りを踊った。

拷問係、これまでに見た漫画やアニメのどれよりも
ビジュアルがやばいひとが来て、
これはあれですね、花が散る絵で暗喩されるやつですね
って思ったけど、ちゃんと助けが来てよかったです。

あらためて見るとロイエンタールからミッタマイヤーへの矢印がすごい。
序盤で、漁色家の面よりも一種の女性恐怖症であるという演出が強かったからな…。

ところで銀英舞台5本がニコ生で一挙放映されて、
おすすめいただいたのでタイムシフト録画をしてみたのですが、
全部で10時間くらいあるので、毎日少しずつ見よう、と思っていたら
これ一度見始めると制限時間がつくのですね?
双璧篇と、オーベルシュタイン篇の半分くらいを見終わって、
来週また見よう……って置いておいて、次に見たらもう視聴期限が終わってました…。



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2015/06/10(水)

漫画かんそう
「でぃす×こみ」1巻 ゆうき まさみさん

小さな頃から少年漫画家を目指していた女子高生、渡瀬かおるは
ある日、投稿した作品が大賞を受賞したと自宅に連絡を受け、
大喜びで授賞式に出るが、自分の描いた作品として見せられたのが
身に覚えのないBL作品で仰天する。
混乱状態で、その場では賞を受け取って帰るが、
のちにその漫画は、就職活動中の兄弦太郎が
学生生活の記念に描いたものだと分かる。
兄に悪気はなく、ペンネームが思いつかなかった彼は
妹の名前を借りて応募したのだった。

編集からはBL路線での次回作を求められ、
同業者からはテクニックを褒められ、複雑な心境のかおる。
とりあえず兄と二人三脚の漫画家をスタートするが…というあらすじ。

毎回架空のBL作品でスタートするのが面白いです。
BLに疎い人が頑張って描いている感も滲み出ていて逆にかわいい。

お兄さんの弦太郎さんは、自分の描いたものが
BLであるという事すら分からないほど漫画には疎いのですが、
でも逆にこだわりのない分、ストーリーの取捨選択になった場合、
シビアに劣った案を切り捨てることができる。
逆に妹のかおるは、思い入れが強すぎて、
あらすじのほうが迷走しがち。
2人が会話をしながら新連載のアイディアを形にしていくところ
とても面白いです。




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2015/06/11(木)

映画かんそう
「トゥモローランド」

ものすごくよくできたジュヴナイル映画でした。
懐かしい少年少女空想科学ジャンルがブラッシュアップされた感じ(原作はなし)。
オタクなら性別年齢問わず楽しめます。おもしろかった!

宇宙飛行士になるという夢を持つ17歳の少女ケイシーは、
持ち物の中に見覚えのないピンバッジを発見し触れてみる。
すると目の前に広がっていたのは未来都市だった。
そんな彼女の前に謎の美少女アテナが現れる、というあらすじ。

理系オタクで天才で楽天家って、
これ5年前なら確実に主人公は男の子だったと思います。
そしてこの映画、「能動的な女性を主人公にすると
男性キャラクターが引き立て役になり、男性の観客が駄作評価を下す。
有能な男性を主人公にすると女性キャラクターが
驚き役かトロフィーヒロインになる」という、
難しい問題(だと私が個人的に考えていた点)をクリアしています。

理系オタクで天才で、トゥモローランドに招待されたケイシーと同じく、
50年前にトゥモローランドに招待された理系オタクで天才のジョージ・クルーニーは
まるっきり立場が同じで2人とも主人公なのです。
(普通少年少女主人公ものに老齢の人物が出てきたら、
それは行き先を示す役で引き立て役だけどこの映画は違う)
それでいて長所が違うので互いにリスペクトもある。
男性や年齢の大きなお友達はジョージ・クルーニーに感情移入し、
若者かあるいは女性はケイシーに感情移入する。
男の子は発明少年だった頃のジョージ、女の子はアテナに。
(そうそう、アテナのアクションがすごい。びしょうじょでお洋服も可愛い)
(ヒット・ガール以来の痛快アクション美少女だと思います)

内容ばれ

トーマス・エジソン、ニコラ・テスラ、
ジュール・ヴェルヌ、ギュスターヴ・エッフェルが
秘密組織「プルス・ウルトラ」の最初の4人で、
実はエッフェル塔は……とかどきどきしませんか?私はどきどきする!
(エジソンとテスラが同じ組織にいるとか、どんな地獄絵図が…/笑)
あとジョージの家が最高です。あのSFホーム・アローンのところ
繰り返し何度も見たい!
関係ないですが科学の粋を集めたトゥモローランドに
メガネの人がいるのは(視力矯正の技術がいくらでもあるだろう)
メガネが万民の萌えアイテムだからですね。分かります。

ディズニー映画なので相変わらず人種への配慮がすごい。
いや、そんなに気を遣わなくてもいいですよ…って言いたくなるくらい。
突然日本語が聞こえるとピャー!ってびっくりする。
千円札が綺麗すぎる!(笑)
あと、同性カップルだよーって言いたいのかな?って
2人組が映った、ような気がしたけど違うかも。
でも子供の見る作品で同性愛が扱われると
「そんな破廉恥なものを見せるとは!」と怒る親も世界的に多いらしいので
それと宗教団体も大ハッスルするので加減が難しいですね。

こんなに面白いのに興行成績はいまひとつで、
日本で「ゆるふわ癒し・テレビに出てる人やキャラクター・なんか皆が見てるもの」
以外の映画が流行らないのはもう諦めましたが、
アメリカでも駄目なのは理由が分からない。
科学技術への憧憬はもう流行遅れという事なのか、
それとも有名俳優があまり出ていないからか…。

ジョージ・クルーニー、めっちゃ切ない役なんですが、
無人島のムード満点の海岸に、
おっさんとジョージが2人っきりで転移させられた時は
恋が始まるしかないじゃない!と思いました(始まらなかった)。

イッツ・ア・スモールワールドは
ディズニーランドで始まったものだと思ってましたが
1964年のニューヨーク世界博覧会出展が最初だったんですね。
(出展者:ユニセフ 提供:ペプシコーラ 製作:ディズニー)
その後、若干アレンジを加えて移設。

スタッフロールを見ていたら、
スペイン撮影クルーがものすごく多かったので、
どこがスペイン撮影なんだろう…大平原のとこかな…?
と思ったら未来都市が実在して笑った。




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2015/06/12(金)

クライズラー&カンパニー
Concert Tour “NEW WORLD”
の最終日を生中継していたので見ました。
ちなみに私は大阪公演を見に行きました。
下記大阪とは違った部分。

・MCは基本同じ話でしたが、まとまって分かり易くなっていた。
・MCの回数が増えていた。
・途中斉藤さんのキーボードがグランドピアノに替わった。
・バックダンサーが現れて踊った。

かなり違う!かなり違う!
やっぱり観客数が違うからか、
それとも生放送するからかどっちだ!?

日本武道館、観客席を丁寧に撮ってましたが、
あんなに大きいんですね!
まあ最大の収容人数(13000ほど)ではないでしょうけど
それでも1万人前後といったところでしょう。
私の行ったオリックス劇場は2400人収容なので、ほぼ4倍です。
さすが世界一の人口過密を誇る東京……。
関ヶ原の戦い、めっちゃアバウトに言うと両軍とも9万ずつくらいの兵力なので、
そう考えると日本武道館すごいな!


あのジャニーズのコンサートでよく見る
名前を書いた手作りうちわを見て、目玉飛び出ました。
ノリの良さに定評のある大阪の観客ですが、
さすがに弦楽器メインのコンサートで、うちわを見掛けたことはない…。





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2015/06/13(土)

色々感想

プラスティック・メモリーズ
人為的に若くてかわいくてピュアな
残り寿命あと少しの亜生物を作り出しているということで
最近の言葉で言うところの感動ポルノ製造会社なのかと思う…。

ギフティア回収の際の細やかな心のケアを心がける前に
技術的に努力すべき点があるのではないか。

なにか大きなどんでん返しがあるといいんですが
このまま悲しい恋愛もので終わったら盛大にdisってしまいそう、というか
もうすでに竹刀の素振りを始めてます。

Fate/stay night
決断が迅速で大胆な遠坂さんは素敵な女子だし、
そんな遠坂さんに、好きだって素直に言う士郎くんは格好いい男子だ。
2人ともかわいい。

ニンジャスレイヤーフロムアニメイション
すげえ、段々レベルアップしてくるというか、
今回向かい合って座って、動かないし喋らない時間が30秒以上あったぞ!

ムジカ・ピッコリーノ
あ、バグパイプって、バッグ+パイプなんですね!
深く考えたことなかったけど、バッグの中の空気で音が鳴らせるのですね。ふむ。

ニンニンジャー
前回は俺俺詐欺の話でしたが
今回は安易な契約の恐ろしさを扱った回でした。
啓蒙子供番組だ。

進撃(別マガ連載)
長い間ずっと、次のコマで即死している可能性のあるミッションの連続でしたが
今回やっとセーブポイント雑談している感のある話でした。
サボりを見とがめられる男子かわいい。
何か言い訳してるのもかわいい。
「マルロはバカなの?」ってアルミン様…。

技術革新の回でもありました。
あの大型兵器、後世ではギロチンみたいに
ハンジさんの名前が付きそうですね。

そしてあの注射器…いかに最悪な状況で使用されるかを想定する、
暗黒大喜利が二次創作で行われそう。


キャプテン・アメリカのページを更新しました。


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2015/06/14(日)

深夜百太郎さん(舞城王太郎先生)がツイッターで毎日発表されている
怪談百物語ですが、まとめページがあるものの
http://togetter.com/t/%E8%88%9E%E5%9F%8E%E7%8E%8B%E5%A4%AA%E9%83%8E
ある日突然、要請で削除されることもないではないので
自分でリストを作っておこうと思いました。
覚書なので内容ばれです。

001アナタタ=周囲の悪意を引き出すドッペルゲンガーの話

002倒れた木=見つけてはいけないものを見つけてしまった子供

003地獄の子=逆ダミアン……?

004踏切=踏切に出る車の霊の話

005二階の火の玉王子様=不思議な話。テニプリ

006ゆらゆら=トンネルの中に霊が出て彼女消失トリック

007グラグラ=家のトイレで全く知らない人が首を吊っていた

008ミルナレ地蔵=子供の頃に作ったオリジナルの神様

009家族の手=夜に出てくる手の話。小5でスティーブン・キングとか渋い

010蛍の光=蛍を見に行った子供が怪異に魅入られる

011友達の部屋=友達に依存してしまう系の霊

012笑う鬼=こわい。理由のない愛情の喪失、虐待を妖怪の形にした感じ

013あじさいの中=あじさいの茂みの中に女がいる。クトゥルフ?

014夜のダム=デート中の男女が怪異に遭う

015兵藤君=むかし遊んでいた仲間のなかに河童がいたよねって話

016山の小屋=山を捜索中に見つけてはいけないものを見つけてしまう

017穴の蓋=途中からかわいい。クモ女さんの話

018河童の地蔵=川の中に奇妙な像があって、それを欲しがる少女の話

019ファミレスの子供=霊よりも人間恐い系

020叔母の主張=電車に飛び込み自殺した叔母の話

021図書館の彼女=むかしフラれた少女に再会する話。いい話

どれも面白く、ハズレの話はないです。なんとなく河童と地蔵の出現頻度が高い気がする。
人格に問題のある母親の登場回数が多い(007・008・012)。
幽霊もしくは怪異は女の姿が多い。
こわい話・いい話で分けてもおもしろいし、
映像化が簡単そう・むずかしそうで分けてもよさそうです。
やっぱり上手い人が文章で書いた好意とか感情の揺らぎとかは
映像化しにくそうだなーと思ったり。
あと、人が死ぬ話でも、始終好意が語られていると
そんなに後味が悪くならないのは不思議ですね。「015兵藤君」とか。
逆に人が死ななくても「012笑う鬼」とかは後味悪い。

人によって好きな話は全然違うと思いますが、
003地獄の子・005二階の火の玉王子様・012笑う鬼・013あじさいの中
015兵藤君・017穴の蓋・019ファミレスの子供・021図書館の彼女
が私のお気に入りです。あまり絞れなかった。
しかしこの企画、抽斗多くて文章上手い人でないと到底無理だ!おそろしい!

話が起きた住所が毎回記されているのですが、
舞城先生の過去作品でありましたよね確か…繋げるやつ…。




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2015/06/15(月)

映画かんそう
「ハイネケン 誘拐の代償」

小さな建設工事の会社を営んでいた幼馴染5人組が、
経営に行き詰まり、ハイネケンの社長誘拐を計画実行するという、
1983年に実際にあった事件を元にした映画です。

予告とか紹介では、誘拐事件の謎が明かされるとか、
社長が犯人側を圧倒し立場が逆転するとか書かれていますが
特に謎は明かされないし、
途中までは社長優勢と言えなくもないんですが後半ちょっと違います。

ラストばれ

会社の経営難→銀行強盗→誘拐という順番で話が進むのですが、
間延びするので登場人物紹介を兼ねた感じの、
銀行強盗からでよかったのではないか。

びっくりするほどアバウトな誘拐です。
外出するところにわーって走って行って、
わーって後ろから抱きついて、
わーって車に押し込めてしまう。
脅迫状をコピーするのですが、
コピー機に原稿を忘れてきちゃったりとか…。
イベント前のオタクかよ!?

誘拐された社長が、企業で発揮していた人心掌握術を駆使して
犯人グループを翻弄し、内部崩壊に導く話かと思ってたら、
全然そんな事はなくて、
むしろ最後のほう、犯人たちが
わたしをとるのか、あの子をとるのかっどっちよ!
みたいになってきて、
なにこれモテモテリーダーをめぐる痴話喧嘩…?
って真顔になりました。
最後彼等が実際どうなったかテロップが出るのですが
「あれってどういうことなの…」って終わってから話し合いましたよ。
企業のトップ誘拐+義弟に片想いする男(たぶん)ということで
「レディ・ジョーカー」を思い出しましたね。私は。

裕福には2通りあって、巨額のお金を手に入れることと
もうひとつは友達が大勢いること、2つを同時に手にすることは出来ない
とかって社長のセリフがリピートされて、
教訓話のような体裁で終わりましたが、いやこの映画のキモはそこじゃない。
結局義兄の想いは通じたの!?何で彼は暗殺されたの!?




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2015/06/16(火)

2日前に書いた深夜百太郎さん(舞城王太郎先生)の怪談百物語の
格好いい文章を抜き書きして、「うーん本当に格好いいな!」と眺めてます。
でも毎日ずっと見ていると文体が微妙に似てきてしまう罠。

下記抜き書き・各話ねたばれ注意

小学校のときに同じ学年に有名な放置児がいて、
勝手に人のうちに上がり込んだりしつこく入りたがったりしていて
迷惑をかけまくっていたというか
小学校時代の六年間だけで八家族が引っ越し、
何故か二夫婦が離婚し、トータルで三十五人も怪我をしていて、
精神科に通うことになった人たちも少なくとも七人はいて、
一人死んでいたので、もう迷惑とかそういう話じゃないよねこれ。
               「003 地獄の子」


と私はこの後に及んでふざけているし、
プリンスの絶望を横顔でも見れてうほうほ得したとすら思っている。

私の優しさはどこに消えてしまったんだろう?

弱ってる人、小さい子、おじいちゃんおばあちゃんには優しくできる子だったはずなのに。

プリンスが死人だからだろうか?
死んじゃった人には優しくしてもしょうがないと思ってるんだろうか?

プリンスにも感情があるのを知っていたのに。
それも、三ヶ月近くもたった一つのボールを探して
私の部屋に来るほど困っているのを知ってて、表情だって確認していたのに。

死ぬ以上の不幸なんて無いんだからちょっと意地悪されるくらい平気だとでも思ったんだろうか?

判らない。

何か判っていたとしても後の祭りは後の祭りで、私はしっかり後悔することになる。
               「005 二階の火の玉王子様」



で、義母の足が田んぼから抜けないって言って泣いてるのか……アハハ!
何でそんなことで泣いてんの?
泥から足が抜けないとか言って……アハハハハハハハ!
絶対泣くようなことじゃないよそれ!アハハハハハハハハハハハハハハ!

「アハハハハハハハ!おっかしいの!アハハハハハハハハハ!」

と声を出して笑ってしまう。何だかこんなふうに笑ったのが久しぶりで、
いろんな嬉しさがこみ上げてくる。

息子は可愛い!

そういう気持ちがはち切れんばかりなのに、それから私は、
泥だらけで義母と帰ってきた息子をゲラゲラと笑いつけ、
               「012 笑う鬼」


そしてある朝、ドアを開けると、玄関先にあじさいの女が立っていて、
俺は焦るが、嬉しい。自宅の場所を教えた憶えはないが、判るのだろう。

「けうてるしみんど?」

と女が笑うので、俺はもうことの成り行きに任せよう、と思い、
女を家に入れることにする。

ドアを開けて女が玄関から裸足で上がるのを見つめながら、
妻と息子にどう謝ろうかを考えている。
俺は悪い男だ。酷い父親だ。それをどう償えばいいかも考えなければならない。
               「013 あじさいの中」



男子たちは次第に学校に戻ってくるが、一人は全然出てこなくて、
ある日家からも姿を消して、
野川で見つかったときには右のほっぺを齧られて死んでいる。
               「015 兵藤君」


子供よ、小屋に住んでたのはおじさんじゃなかったのかよ
               「016 山の小屋」


お前どうしたの?一瞬消えてまた現れたけど。クモ女と何話してたの?
何か話してたよな。何がどうなったの?何て言ってた?あの女何?」

何じゃねえよこの野郎。クモ女さんだ。
せめてさんをつけろよ馬鹿が畜生。クソめ。クソめ。
               「017 穴の蓋」


また来ればいいよ、と俺は咄嗟に思う。
俺には見えないお化けだけれど、ここはファミレスで、
こんな夜中に外よりは良い場所であるべきだ。
               「019 ファミレスの子供」


ここにいて、『イギリスW』を落としてくれたのだ。

僕のために。

僕は『イギリスW』の収まっていたはずの本棚の隙間をみる。
『イギリスV』と『フランスT』の間にそれはあり、
その大型の本一冊分の空間の向こう側に、
あの僕の好きだった彼女の顔半分が覗いている。

それは確かに彼女だ。

顔は少し大人びているけれど、ほとんど変わらない。

そしてあの頃のように、不機嫌そうに笑っている。

「大丈夫だからその本持って立って、目ぇつぶったまままっすぐ走りな」
               「021 図書館の彼女」

同じく「図書館の彼女」ですが
「なんでこんなちょっと喋ったくらいで告白とかしてくんの?やめなよね」
男性作家の書く女性で、悪女でもツンデレ設定でもないのにこんなに告白を袈裟がけに斬って捨てる女子高生は初めて見ました。






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2015/06/17(水)

ずっと前の日記で(2004/10/03)
ルーマニアにドラキュラ・ランドが建設されるらしいと書いたのですが
もういい加減完成した頃かな?と思って調べたら、
2006年に早々と撤回されてました……。
何でも最初はヴラド大公生誕の地シギショアラに
建設される予定だったのが、ユネスコや環境保護団体の反対で挫折、
つぎにヴラド大公の埋葬された土地スナゴフに
460ヘクタールのランドを建設する計画が新たにたてられたようですが
それは資金面で頓挫、白紙に帰したようです。残念。
460ヘクタールというと、東京ディズニーランドの10倍くらい?
完成していたら随分ルーマニアが潤ったでしょうに。
しかしアトラクション全部ドラキュラ関連だったんだろうか…
ホラーハウスが10個くらいあったりしてね…そんなの絶対行ったのに。

ところでシギショアラスナゴフ
すてきなところなので、ぜひついでに観光したかった。



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2015/06/18(木)

映画かんそう
「ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス」

シリーズ最終回の前篇です。次で本当のファイナル。
タイトルにもなっている、少年少女の殺し合い
ハンガー・ゲームは前回で終了して、
今回からはゲームを強いていた中央政府と
圧政に苦しむ地方地区との戦いに話は移ります。

革命の象徴として救出されたカットニスは、
しかしパートナーのピータを残してきた事に後悔と罪悪感を覚え、
また全地区を一つに結束させるという自分の役割にある
違和感をぬぐえないでいた。
しかし政府はメディアを通じて、革命の暴力性、非生産性を
ピータに演説させ、カットニスはショックを受ける、というあらすじです。
向こうはこんなに酷い事をしてます!立ち上がれ!という宣伝と、
テロ行為は野蛮だぞ!やめたまえ!という宣伝のぶつかり合い。
逆マウントの取り合いですね。
とりあえず近未来の戦争はこういう感じで
イメージ映像の流し合いに終始するようになればいいんだけども。

カットニスが落ち込んでいるので、
今回はあまり主人公が能動的に動くシーンはなく、
アクションも少なめです。次回に期待。
カットニスのプロモーションチームは健在で(欠員が出ましたが)
イメージ戦略勝負はあったので、裏方燃えの方は必見。
あ、でもドレス着用シーンはなくなって、それはちょっと寂しい


内容ばれ

フィリップ・シーモア・ホフマンがいい役です。
心からプロデュース業が好きで、
相手を見て言葉を変え、忍耐強く、いつも笑顔だけども
心がない(ように見える)。
亡くなる前に大体の撮影は終わっていたそうですが、
最終回もちゃんと見せ場があるでしょうか。

フィニックが、ハンガーゲームの勝者でルックスの良いものは
お金持ちに売られて肉体関係を強要されるって
爆弾発言をかましてましたけど、
それは男性の場合、売られる相手の性別とか…性別とかは…。
そしてヘイミッチは!?カットニスのトレーナーでアル中のヘイミッチは、
過去のハンガーゲームの勝者ですよ!?

そして今回も2人の男性の間で揺れ動くカットニスですけど、
とりあえず彼女は苦しんでいる人間に弱いのでピータに分がありそうです。
物語シリーズの阿良々木さん女性版みたいなものですね。



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2015/06/19(金)

映画かんそう
「偉大なる、しゅららぼん」

原作の感想は2012/07/01。
琵琶湖の神から能力を授かり、
長い年月を湖の周囲で暮らしてきた2つの家系、
その血族たちの話です。
あらすじは結構シンプルな話だと思ってましたが、
そうでもなかったらしく、起承転結だけで時間ぱつぱつで
お遊びを入れる余裕はほとんどなさそうでした。
設定を説明するのに時間を食ったんだな多分。
(だというのに何故かカロムで遊ぶシーンはあった)
わりと学校とお城と琵琶湖で終始する話なので
プリンセストヨトミほど地域紹介ムービーにはならなかった。

内容ばれ

「おまえまさか!?(俺の事が好きなのか!?)」
「ちがう!」

とかそういう、ブロマンスは1割増しくらいのサービスになってましたよ。

丸々太ってて、ジャージ姿で白馬にまたがる、
一族の中でも比類ない能力者のグレート清子さんが
普通に美女の深キョンになっていて、ちょっと納得できなかった。
ギャップ萌えが…でも映画的に仕方ないのか…
それともまさか深キョン程度で…太いって言うんじゃないだろうな?



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2015/06/20(土)

色々感想

斉木楠雄のΨ難が映画化だそうで、おめでとうございます!
わりと映画化は難しい内容だと思うけどもがんばってほしい。
(NHKとかで1回15分くらいの脱力ドラマにするのがいいような)

暗殺教室
渚くんのやった飛びつき三角絞め
https://www.youtube.com/watch?v=kEXHeKs1FVI
絵にも描いてあったけど、蛇みたいですね。
しかしこれ、相手が勢いに逆らわず床に落としてきたらどうするんだろう。
「小動物のメス」発言は一瞬混乱した。

プラスティック・メモリーズ
キスはしたの?まさかそれ以上?って質問されてましたが
それ以上も可能なの…?えっ?セクサロイドなの?
価格が1.5倍くらいになりそうだけど。

プリキュア
うん、トワイライトさまは、そうだと思ってました…。

仮面ライダードライブ
刑事ドラマみたいな意外な真犯人きた!

救命医ハンク6 セレブ診療ファイル
角膜移植して見えるようになった女性が
丸いものはどれ?と聞かれてルービックキューブを手に取るところ
興味深かった。
脳との配線がまだうまく繋がってない感じなんだろうか。

ふたがしら(ドラマ)
オノナツメさん原作 中島かずきさん脚本
殺しをしない主義の盗賊団の頭領が急死し、死ぬ間際に
松山ケンイチと早乙女太一の手を取って、
盗賊団は任せたと言い残すのだが、
遺言状が出てきて、新しい頭領は残忍な成宮寛貴に決まってしまう。
2人は新しい盗賊稼業を始めるべく旅立つ、というあらすじ。
役者さんと脚本のせいで微妙に新感線っぽいテイストがあって面白いです。





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2015/06/21(日)

映画かんそう
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

先に公開されていたアメリカで、
男による男のための暴力マッドネス映画であるこのシリーズを
女に媚びた内容にしやがって!!!!許さない!!!!みたいな
めんどくさい論争が起こったとか何とか小耳にはさんで、
論争はどうでもいいとして、あの世界観で女性に媚びるっていったいどうやって…?
と不思議に思っていたので公開早々見に行きましたが、なるほど納得しました。
「トゥモローランド」もそうでしたが、男女ダブル主人公でした。

下記、何も情報をいれずに見たい方はご覧にならないでくださいね。

核兵器で文明が荒廃した地球。
水や石油不足、先天的な病による短命に苦しむ人間は
小さな集落を形成し、武装して暮らしていた。
家族の死の記憶に苛まれ、1人荒野をさすらうマックスは、
武装集団に拉致され、奴隷として囚われる、というあらすじ。
特にどんでん返しがあったり、過去の話が伏線になったり、
様々な陣営の思惑が入り乱れたりはせず、
序盤を除いて、2時間ずっと爆走しっぱなしです。
びっしりと詰め込まれたカーアクションの豊富なアイディア!
そして狂った世界の頭のおかしい登場人物たち!

マッドマックス1〜3の続編ではあるのですが、
主役も交代しましたし、特に前作を見てないと分からないって事はないです。
(私は3を見てないし、1、2はずっと昔にTVで見て記憶がウロ状態で見た)

そして今回は支配者イモータン・ジョーに飼われていた5人の女奴隷たちの逃亡、
彼女達の逃亡を手助けする女大隊長フュリオサの物語でした。
あと、闘うおばあちゃん(熟女含む)集団が出てきた!
洋画バトル映画って戦うおじいちゃんたち胸熱展開は時々あるけど、
勇猛果敢なおばあちゃんはすごくすごく少ないから貴重!
でも彼女達に負けないくらいマックスは格好いいし、見せ場あるし、いい男だよ!

大画面映えする映画なので劇場で見て頂きたいですが
シネコンでやれるギリギリのラインのやばい世界観だったので
(あれを越えるとカルト映画になっちゃう)
爬虫類やら昆虫を食べたりするシーンもちょびっとあるし、
車に撥ね飛ばされてボーンとか、飛び散ったりとか、腫脹とか、
欠損した人、五体満足な状態ではない人、等々苦手な人はだめかもしれません。

これ見てみて、面白そう!と思われたかたは劇場へ。
https://www.youtube.com/watch?v=qyERfHRjTTo

内容ばれというか、頭がおかしいな素晴らしいな!という点

・イモータン・ジョーの軍団が、楽隊を引き連れて進軍してくる。
 太鼓とエレキ。私の隣りの外国のお客さん、後半ヘドバンしてた。
・追っかけてくる車のデザイン、頭がおかしい。
 びっしりトゲに覆われていたり、改造パワーショベルだったり。
 もちろんタイヤから真横に武器が出るし、丸鋸も出るぞ!
・人間もおかしい。登場人物の半分は暗黒舞踏のひと(画像検索してください)。
 中ボスの人で、スーツを着たおじさまがいらっしゃるのですが、
 両方のちくびのところだけ服が破けていて、手持無沙汰な時間に
 ちくびピアスをいじってらっしゃるところが一瞬映って、
 その細やかなキャラクターの作りこみに感服しました。
・小道具の凝りようもすごい。何にでも髑髏の意匠が付いていて
 いっそ面白かった。
・なんか…母乳を搾乳するミルク製造工場があって、
 女が並んで座らされていて…たぶん幻覚じゃないと思うんだけど…。

格好良かったところ

・フュリオサもマックスも、やばい状況でずっと冷静で、
 互いの能力に一目置いている感じが良かった。
 2人とも地味にツンデレ同士なのがこれまた良かった。
・ニュークスを演じたのはニコラス・ホルトだったのですが、
 メイクのせいで全然彼に見えなかった。
 頭を撫でると懐いてついてきてしまう系男子。かわいい。
 最後のシーンはキメた。
・露出の高い服を着た細身の美女はキャーキャー役かと思いきや、
 妊婦まで自分と腹の子を盾にして仲間を庇って闘うの燃えた。
 マックスも思わず親指を立てる闘いぶり。
・おばあちゃんたちもガンガン闘う。銃底での打撃、いい腰の捻りぶりでした。
 ただ老女はやっぱりウェイトが足りないのがリアルだった。
・女でもシビアに戦死するのが世界観に合ってた。
・出た!種は死亡フラグ!
・若い女と年寄りの女と、片腕のない女、体を病んだ社会の最下層の若い男と、
 心を病んだはみだし者の男が手を携えて強者と戦う話でした。





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2015/06/22(月)

「小林賢太郎テレビ7 知らなくていい世界」

5月の本放送を見逃していたので再放送で見ました。

今回は上野樹里さんとのコラボという事で、
朝ドラの体裁で作ってあるミニドラマ「エンヤートット」が可愛かったです。
研究職に就きたかったのに何故か受付をやらされていたトトは、
飲んでいたコーラにふと目をやり、突然猛烈な興味を持って、
日本古来のコーラを作り続けるエンヤコーラ社に再就職する。
そこでトトにしか見えない創業者の霊に会ったり、
日本のコーラに必要なコーラ虫を探したりしながら、
コーラ製造業に邁進するトトであるが…というあらすじ。
全4回で、最後は驚きの事実が明らかになったりしました。
そういえば朝ドラは現実の話じゃないと駄目って縛りがあるみたいですが
こういう若干ファンタジーっぽい話もすればいいのに…「エンヤートット」朝ドラで見たい…。

その他
「ひまわりさん」
小林さんが衛星ひまわりの帽子をかぶって、市井の人々の小さな疑問に
答えていく話。解答は案外強引。

「ホワンホワンホワン」
過去回想をすることで、過去が具現化し、その過去時間に入ったり出たりすることができる。
少し不思議コント。

「本音の可視化」
世にも奇妙な物語の「ズンドコベロンチョ」系。謎のスポーツ「ルゴール」の事を何も知らないのに
有名選手のインタビューをする事になってしまった男が、なんとか話を合わせて場を乗り切ろうとする。
本心が、JOJOのスタンドのように本体から分離して喋る

「ザパン語講座」
日本とよく似た形の国土をした、よく似た文化を持つザパン国の言語紹介。
日本語とそっくりだけど「ゃ・ゅ・ょ」の発音がない。
色々な単語を実際に声に出して読んでいるうちに、
サスペンスドラマのあらすじのようなものが出来上がる。

今回のラストのお題はいまひとつな感じ。



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2015/06/23(火)

ユニクロのコラボTシャツで欲しいものがあったので
調べたら、「超大型店舗」限定販売とのことで、
ユニクロの店舗に等級があるって知らなかったけど、
一覧を見てふきだした。

ユニクロくんは、大阪より西が人の住まわぬ不毛の大地とでも思っているの…。
http://www.uniqlo.com/jp/shop/c/sp_large/



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2015/06/24(水)

漫画かんそう
「ふたがしら」5巻まで
オノ・ナツメさん

原作に対して、ドラマは
どんなアレンジがされてるんだろうと興味がわいたので
読んでみましたー。

あっ、なるほど原作だと頭領が亡くなるのは過去の話だけど、
時系列通りに並べて、
あと放送初回だから、周囲の人の見せ場だった部分を
全部主役2人に集中させて、とりあえず主人公を上げたわけだな…。

細部の違いも面白かったです。
あの昔馴染みだった人が地面に投げるのが
小銭から小判に変ってたりとか(笑)インパクト優先なのかな。
漫画の方はしっとりた情緒のある感じで
登場人物の心の問題が解決して話が進んでいたようですが、
ドラマの方は痛快時代劇って印象だった。

大勢いるお家の、あのお正月の煩雑さとか細かな習慣、冬の印象、
なんかが描かれていた部分が特に好きです。

内容ばれ

でも5巻にして早速、2人の心がすれ違い始めるのは
ちょっと早すぎてウェーってなった。





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2015/06/25(木)

明日は「アベンジャーズ」が地上波初放送ということで、
ちょっとプレゼンしておきます。
ちなみに40分カットされているそうなので、
腑に落ちない所があったら、レンタル屋さんへ行くか、
お友達のマーベル通の人に説明を求めてください。

ちなみに「アベンジャーズ」というのは、
キャプテン・アメリカ、アイアンマン、超人ハルク、
マイティ・ソーという、それぞれ主役の映画シリーズを持つヒーロー達が
一堂に会して宇宙からやってきた敵と戦うヒーローものです。
まあ喩えるなら、ルフィとナルトと銀さんと一護が共闘するようなものです。
世界観も能力もばらばら過ぎて到底まとまらない気がしますが、
それが何とか2時間と20分ほどに収まってます。
はっきり言ってすごい。

下記簡単な登場人物紹介。
【】の中の数字は現在DVDの出ている主役映画の本数です。

キャプテン・アメリカ【2】
第二次世界大戦の頃、人体実験により超人になってナチスの秘密組織と戦いました。
色々あって、北極の海で氷漬けになっていましたが最近掘り出され、
70年後の世界になんとなく馴染めないままヒーローをやってます。
衝撃を吸収するすごく丈夫な盾が武器です。
年齢的には90代のおじいちゃんですが、肉体は若いままなのでピュアです。

アイアンマン【3】
大企業のCEOでしたが、色々あって自分でスーツを開発してヒーローをやっています。
天才でハンサムでお金持ちなので、ナチュラルに傍若無人です。
でも妙に繊細なところもあって、心を病んだりもします。
この人のお父さんが、キャプテン・アメリカの盾とかスーツとかを開発しました。

超人ハルク【2】
ブルース・バナー博士が実験に失敗して誕生したヒーローです。
感情が乱れると、緑色の大男に姿が変り、理性も人格も何もかも失って
ひたすら暴れ回ります。バナー博士は温和な人です。
(キャラクターの骨格がルーピン先生に似てます)
不用意にハルクにならないよう、常に感情を抑制しています。

マイティ・ソー【2】
北欧の雷神トールです。ムジョルニアというハンマーで戦います。
もちろん雷を落としたりもします。オーディンの跡を継いで王になる予定でしたが
地球に彼女が出来たり、勘当されたり、色々ありました。
北欧の戦いの神様なので、豪快で天真爛漫です。

悪役:ロキ
ソーさんの弟さんです。魔法の得意な文化系。
体育会系の父や兄とは気が合わないけども
お母さんの事は大好き。自分を認めてほしい難しい年頃。
自分が実は捨て子だったことが判明して非行に走りました。
王位が欲しいのか、お兄さんに構ってほしいのか、
あるいは大好きなお兄さんに彼女が出来てショックなのか、
本人もよく分からない状態なんじゃないかと思います。
迷惑ですね。兄弟喧嘩は家でやれ。
アベンジャーズでは名コメディアンぶりを発揮します。
よく言われることですが、スリザリンの生徒さんっぽいです。
超・超グリフィンドールっぽい3人+ハッフルパフっぽい1人に
どつきまわされて気の毒です。

あと、すごく素早いホーク・アイという人と
魔性の女スパイで総攻と噂されるブラック・ウィドウさんという人がいます。

気になったヒーローがいたら、主演映画作品を見てみると楽しいですよ!

ただし、キャプテン・アメリカの1と2は前篇後篇みたいなものなので、一気鑑賞推奨。
あとハルクは主演の俳優さんと監督さんが違って、キャラクターも微妙に違うので、
アベンジャーズでハルクを好きになった人がご覧になると、ちょっと首をかしげる結果になるかも。




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2015/06/26(金)

舞台かんそう
「君となら」三谷幸喜さん脚本

1997年の斉藤由貴さんバージョンを見て
ずっと好きだったお芝居ですが、
今回竹内結子さん主演で再演された舞台を映像で見ました。

竹内結子さんが母、父、妹に、
付き合っている彼氏(愛称:ケニー)を紹介しようとするお話なのですが
実はケニーは70代の男性で、彼女はそれをなかなか家族に告げられずにいた、
というあらすじ。

内容ばれ

父は最初、ケニーの事を彼氏のお父さんだと勘違いします。
それが軽い準備体操になっています。
ケニーの息子も父の婚約者の顔を見るためにやってきてしまって
そこからは誤解と勘違いのドミノ倒しです。

妹、父→事実を知っている

母→ケニーを舅、ケニーの息子を娘の彼氏だと勘違い

ケニーの息子→結子さんの母を自分の父の婚約者、
       結子さんの父を隣の蕎麦屋のおじさん、
       ケニーを猫だと勘違い

この家のお母さんはショックを受けると混乱してしまうタイプなので、
父と娘2人は嘘をつきまくって奮闘します。
勘違いした人同士の会話がすれ違ったり、奇跡的に噛み合ったり。
ハラハラドキドキします。

私は三谷さんのお芝居の中では
「グッドナイト スリイプタイト」「コンフィダント・絆」
「12人の優しい日本人」と「君となら」の4本が好きです。



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2015/06/27(土)

色々感想

救命医ハンク6 セレブ診療ファイル(最終回)
エヴァンが長い間お世話になっていたカウンセラーが
無免であったことが判明。しかし最初にカウンセラーを名乗ったりしなかったし、
なによりとても人柄のいい人物で、エヴァン夫妻が救われたのは確かなので
円満な解決。

最近の挿管は管の先にカメラが付いていて、
中を確認しながら通せるのかー。
ドラマ「ER」で新人が何回やってもうまくいかなくて
べそをかいていたのが嘘みたい。
私でもできそうな気がするけど気のせいだろうなたぶん。

ふたがしら
人足の川渡しを断って川を渡ろうとして、
すべって転んで溺れかけるシーンがカットになってた。
うむまあ役者さんの危険もあるし、なにより何十万か製作費が増えるもんな。

BIRDMEN(サンデー連載)
味方チームが、すごい慎重に協議を重ねてから行動するので
めったに下手を踏まないのですが、外部組織から
軽率なおバカの子が来たー!!

うっ、でも明るくて懐っこい金髪の男の子が
足に鎖をつけられて幽閉とか…気になる。

ニンジャスレイヤーズ フロムアニメイション
どうして竹林だけそんなに気合を入れて作画する…(笑)

ニンジャスレイヤーズといえば「イヤーッ!」「グワーッ!」ですが
えっと連続で10回やった。(飛ばされる敵は使い回し)
何らかの不具合かと思ったよ。

ジョジョ
最終回でしたー!過不足なく綺麗に終わりました!

きのう何食べた?10巻
グリーンカレーとパンケーキがおいしそうでした。
リコッタチーズのパンケーキってすごい手間がかかるんですね…。
今年の初めに食べたニューオータニのそれがおいしかったな。
うん、千円と少し出して、外で食べます(ものぐさ)。



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2015/06/28(日)

読書かんそう
「残穢」小野不由美さん

映画化されるらしいという情報を聞いて、
すごく怖いという事を何人かの方がネットで仰っていて読んでみました。

主人公は小野不由美さんご本人だなと思わせる設定で、
小説家で、京都住まいで、ご主人も小説家で、
過去にホラー系のシリーズを連載していて、
(ゴーストハントの事だと思われる)
その縁で、読者から心霊体験の手紙が寄せられる。
それが縁で知り合いになった女性から、部屋になにかが出るという話が出て、
興味を持つというあらすじ。

引っ越したばかりのマンションの自宅でその女性が持ち帰り仕事をしていると、
隣の部屋で「シュッ」という微かな音がする。
布が擦れるような小さな音で、静かでないと気付かないくらいの音量。
やがて女性は帯のようなものを目撃し、
やがてそれが左右に揺れているという事に気付きます。

主人公が基本的に心霊現象を信じておらず、
本当に否定の材料はないのか?という検証から入るのと、
あと綿密な調査でますます信憑性が増す感じ。
進行が淡泊なので怪談というよりパンデミック小説みたいでした。

ラストばれ?

アイディアが面白いと思いました。
霊に人格や行動原理がある訳ではなく、
ウィルスのように自動的に人間を殺し、
またそれに感染すると移動先で祟りをばらまいて、被害が拡大してしまう。
そして犠牲者の祟りを取り込んで、ウィルスが変異していく。

あらすじはあるんだけども、最後投げっぱなしにする事によって
リアリティが出たというか、
「もしかして、この本を読んでしまった事によって自分も…?」
という嫌な感じを読者に与える事に成功しています。

実在の人物が登場するし(平山さんや福澤さん)、
私も読後、不安になって福岡の旧家について検索しましたよ(笑)

別に霊は誰かを恨んでいる訳ではないのでこの話に解決方法はない。
あるとするなら、パンデミックものに出てくるワクチンですね。
視覚や聴覚や触覚に対して鈍感になり、あまり深く考える事がなくなる薬。
それはもうすでにこの世界にある、抗精神病薬です。
この話はみんなが抗精神病薬を服用すれば助かる、と私は思う。

人に教えて頂いたのですが、「鬼談百景」という本とペアで発刊されているので
順番としては「鬼談百景」→「残穢」の順番で読むとよいようです。
私はそれを知らずに「残穢」を読んで、「鬼談百景」のあらすじを読んで
「あっ(理解)」ってなったので、未読のかたで
両方読もうと思われたひとは順番にご注意ください。



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2015/06/29(月)

漫画かんそう
「さんかく窓の外側は夜」2巻まで
ヤマシタ トモコさん

心霊つながりで怖い系漫画。
書店勤務の主人公は昔から霊の見える体質。
そんな体質を見込まれて、あやしい除霊業者の男に
副業として除霊の助手をしてほしいと申し込まれる。
男が言うには、主人公の目を通すと仕事が格段に楽になるとのこと。
高額収入につられて了承してしまう主人公だが……というあらすじ。
BL漫画ではありませんが、除霊のプロセスが微妙に性行為っぽい
(魂を具現化した手を、除霊師の男が主人公の内部に挿入すると
主人公は性的快感に似た感覚を覚え、「抜け」だの何だのセリフもそれっぽい)
ので、その筋の読者さんも楽しめるという寸法です。

お話が進むと、イケメン心霊占い師とか、
呪術を生業とする一族の少女とかが、
ガードのゆるい魂の持ち主である主人公を巡って火花を散らします。
もちろん除霊師の男はすごい独占欲で主人公を束縛します。
主人公そううけ!

おばけの描き方が独創的でおもしろいです。
ピュアとほのぼのを抜いた夏目友人帳という感じ。




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2015/06/30(火)

「ショーガール こんな出会いも悪くない」三谷幸喜さん脚本

「君となら」の再演と連続上演された舞台のようです。
アメリカのハードボイルドものを思わせる雰囲気のお芝居なのですが
セットはごく普通の日本家屋で(「君となら」で使われたセット)、
舞台は東京の三鷹市下連雀です。
川平慈英さんとシルビア・グラブさんが、探偵と謎の依頼人を演じます。
1974年上演の福田陽一郎さん作「ショーガール」のリメイクのようです。
元のお話からどうアレンジされているのか分かりませんが
どちらかと言えば歌と踊りがメインの舞台でした。

ラストばれ

地味な女が、誰かに注目されたくて
サングラスで変装して探偵に自分の調査を依頼するが
それがばれてしまうというシンプルなお話。

ケニーという名の猫が出てきたり、
流しそうめんの話が出てきたり、
「君となら」との繋がりがちらちらして、洒落てました。
あとセットの変形が結構頑張ってた。

「君となら」との兼ね合いで開演が22時からだったそうで、
それで家に帰れるとは、さすが東京やでぇ!という感じ。



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