4月日記

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2015/04/01(水)

最近デビューしたものが2つあります
1つは花粉症です。
去年くらいからこの季節になると目が微妙にかゆくて、
いや、でも気のせい!と自分を騙してきましたが、
今年はもうだめですね。目のかゆみと鼻水。
取り外して洗いたい、噂通りの例の症状です。
花粉症の薬を飲んだらぴたりと治まりました。
仕方ないので認めましょう、アイ・アム・花粉症!

もう1つは霊です。
成人するまでに見えなかったら一生見ない、
というのを信じていたのに、
これもまた去年くらいから、
夜道を歩いていたら、ビルの3階の壁の
あり得ない所とかに、人間っぽいものが見える。
いやいや、気のせい!植木か何か!って自分を騙してきましたが、
この間うっかり確認してしまったら、霊でした。
噂通りちょっと透けてて、噂通り目が合いました。

何十年か我慢したら、いつか治ったりするんですかねこれ…。



とかって、両方うそです。4月1日!
どっちもデビューしないよ絶対!




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2015/04/02(木)

映画かんそう
「ソロモンの偽証」前篇・事件

1990年、大雪の降った東京。
早朝登校した主人公は校舎裏でクラスメイトの死体を発見する。
彼の死は自殺と断定されたが、3人の生徒による殺人だという告発文が届き、
事件は波紋を広げ、とうとうもう一人の死亡者を出してしまう。
担当教師が辞職し、校長も責任をとって退職、
有耶無耶にされる真実に対し、主人公は生徒達だけの裁判を行う決意をする。
というあらすじ。原作は宮部みゆき先生です。

1990年といえばもう平成なんですが、
でも昭和のクレイジーさが描写されていて、妙に懐かしかったです。
当時まだ学校>子供という優劣で、
多少理不尽な事があっても、親はそう簡単に学校へ抗議とかしなかった気がする。
あと生徒が死んでいるのに、こんな時こそ元気よく校歌を歌えって歌わされたり、
それから妙に感情的な先生がいたりとか、あー、はいはい昭和ってそうでした。という印象。
「桐島〜」とかと比較すると、日本人みんなクールになったなあ…と思います。

色々な事実がじわじわと明らかになって、引っ張り込まれます。
よいところで続く!となるので、
前篇後篇特別一挙上映の時に行っておけばよかったーと思いました。
男が女を蹴ったり殴ったりするシーンが3回、
大人が子供をぶったり殴ったりするシーンも3回ほどあるので
一方的な暴力が苦手な人はつらいかも。

内容ばれ

ところどころなぜ?というくらいホラー演出。
とくに先生の隣の家のひと、呪怨か!?
(隣人の気が狂ったら、自分は悪くないのにどうしてとかグダグダ言わず
さっと引っ越すべきですね怖い…法律も家屋もすべてのシステムは
正気の人間に合わせて作ってあるので、気の狂った人から自分を守ってくれはしない)

あと真昼間の住宅街を歩いていた女子中学生が
不良に因縁つけられて殴る蹴るの暴行を受けて血を流して悲鳴をあげているのに
誰も来ないし警察も呼ばれないなんてことは、いくら昭和でもあり得ないのでご安心ください。
申し訳ないけどあの不良は家が燃えても父親に殴られても
「ハハーン!いい気味!」としか思えなかったです(おばあちゃんはお気の毒でしたが)。
後篇でどんな悲劇的な事実が明らかになっても「フーンそうなんだ死ねばいいのに」
という私の意見はたぶん変わらない。
怪人に兄弟を人質にとられて無理に悪い事をさせられていたとかなら話は別だけど…。
でも殴られていた樹里さんを好きか嫌いかと言えば嫌い。
間違っても友達にはならないし、クラスにいたらものすごく警戒して距離をとる。

なんか全体的に負の連鎖と言うか、悪意がぐるぐる回ってる感じの前篇でした。
宮部先生原作なので、救いのないラストではない筈…と信じてます。

主演の子はこの映画がデビューで、役名と役者名が同じ。
15歳なのに大人のような顔立ちの子でした。影があるというか。
助演の男の子は並大抵ではない整った顔の子だった。



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2015/04/03(金)

映画かんそう
「キル・ユア・ダーリン」2013年

実際にあった事件を題材にした映画です。
詩人アレン・ギンズバーグがコロンビア大学で出会った天才たち、
バロウズ、ケルアックらと徒党を組んで、酒、煙草、薬に耽りながら、
文学的破壊活動にのめりこむ様子、
そしてルシアン・カーという美青年に狂わされていく様子が描かれます。
ダニエル・ラドクリフとデイン・デハーン主演。

ダニエル君が大人になったショックでちょっと呆然としました。
大人の階段をのぼるというより、NASAで打ち上げられた勢い。
デイン・デハーン君との色っぽいキスは勿論のこと、
半ば強引に女性に口淫されたりですとか、
行きずりの男性に身を任せたりとか…!!
おろおろした!めっちゃおろおろした!

内容ばれ

純朴な青年のダニエル君が魔性の美青年に翻弄されるうち
彼を愛するようになり、そして才能を開花させていく話ですね。

でも魔性の美青年も、移ろいの激しい自分の感情をコントロールできず、
愛情も憎しみも未分化で、自分自身も振り回されている印象だった。
そして才能豊かな友人たちと違い、
自分が平凡な人間であると知っている顔をしていた。
デハーン君はこういう役を演じるとピッタリはまるなあ。

傷口を合わせて絆を結ぶシーンや
膝枕のシーンも色っぽかったですが
書架の影で口淫されるダニエル君をデハーン君が正面から凝視するシーンは
完全にアダルトBLでした…。

当時の法では同性愛者に襲われた場合、
殺しても罪にならなかったのですね。
女性の貞操<男性の貞操なの…?
当時の男性は尻にどんな価値を見出していたのか…。





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2015/04/04(土)

色々感想

アルドノア・ゼロ2(最終回)
あまり暗黒要素のない大団円でした。
あまりにもあっけなさすぎるので、元々スレイン君が
「泣いた赤鬼」作戦をやるつもりだったと思っておく。
透明な牢獄でチェスとか、X-MEN定番じゃないですか。

とんちに時間を食い過ぎて、
主要3名以外の人物を掘り下げる時間がなかった印象。

プリキュア
ダンスパーティー回。
立食パーティーの簡単な作法説明がありました。
人魚姫先輩、おばけこわいんだ!?

山賊の娘ローニャ(最終回)
よい最終回でした。

「ゲド戦記」の罪の重さを30兆ゲドくらいとすると、
15兆ゲドくらいに減刑してもよいと思った。

ドライブ&ニンニンジャー合同企画
とんでもない設定が飛び出た気がするんですが…。
ライダー世界にきたニンニンジャーのメンバーの体をスキャンしたベルトさんが
「質量が違う」って言ったんですよね…SFだ…。
それって外見は限りなく似てるけど、たぶん遺伝子レベルで違って、
確実に交配不可能ってことじゃないですか。すごくないですか。

あと結構ベルトさんの人格がデジタルで(いやデジタル人格だけど)、
「ライダーの使命はこの世界の人を助けるということで、この世界以外の人は助けなくていい」
って考えなのね…。

ミッチー出てきた!ライダーって言うよりミッチー!って感じだ。

救命医ハンク6 セレブ診療ファイル
ディビヤが無事出産しましたよ。3人とも父親みたいな大騒ぎが微笑ましかったです。
ボリスのハンクへの独占欲がますます酷くなっているような…。
というかボリスの遺伝病って一旦解決しなかったっけ…。

今回出てきたハンチントン病、原因となる変異をもつ場合には高い確率で40歳前後に発症し、
死に至るそうなのですが、発症がもっと早ければ子孫に受け継がれず病も根絶するのに、
40歳前後というのが残酷だしまるで変異遺伝子に意志でもあるようだなと思いました。

ナイトメア〜血塗られた秘密〜
付き合っていた女性と破局したガンマンのタフガイを、
中性的な美貌のドリアン・グレイが酒と音楽で慰めていたんですが、
突然ガンマンがドリアン・グレイにキスして、
互いの服を脱がし合って暗転しました。
「 ! ! ? 」
ドリアン・グレイは、バイかな?っていうシーンがあったんですが、
ガンマンのほうはその手の前振り一切なし。
ナンデ!?ガンマンナンデ!?
(いや次の回で、相撲をとっていただけだよアハハってシーンが入るかもですが)

ムジカ・ピッコリーノ
3期スタート!今回は曲ではなく楽器中心のようです。
今回の船長さんは鈴木慶一さんですよ。
しかし船の助手はどうしていつも美少年なのか…。
ムジカ・ムンドの暗部…。





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2015/04/05(日)

映画かんそう
「ヴァンパイア・アカデミー」2014年

アメリカのラノベが原作です。
露骨にB級低予算映画ですが、この映画はすごい。
何がすごいって、ハリポタとトワイライトを臆面もなく混ぜた!

吸血鬼は悪玉と善玉がいて、
悪玉は醜く凶暴で日光に弱く常に善玉を狙っている。
善玉吸血鬼は美しく、魔法が使えて王制を敷いている。
人間と善玉吸血鬼のハーフは悪玉吸血鬼から善玉吸血鬼を守る。
という設定で、
善玉吸血鬼の王族の金髪お姫様と、
彼女の親友で、護衛官の黒髪の少女の友情の話です。

2人は全寮制の魔法学校に通っていますが
お姫様には他の吸血鬼にない特別な力があり、
親友の黒髪の少女とは特別な魂の絆があります。
お姫様が飢えた時は黒髪の少女が血を飲ませてあげます。
2人にはそれぞれ好きな男性がいますが、
黒髪の少女がほかの吸血鬼に血を吸われるのがお姫様は不快だし、
お姫様が吸血鬼の男と仲良くおしゃべりするのが護衛官は不愉快です。
色々盛りすぎて設定のスカイツリー状態ですが、
これ黒髪と金髪の美青年2人だったら、ちょっとしたジャンルになってたよ。

内容ばれ

黒幕は登場した瞬間に分かったよ…なんとなく。

お姫様の部屋に血でメッセージを書いたり
悪い噂を流したりしていたいじめっこ連中が、
「猫を殺したもあんたか?」って聞かれたら
みんなびっくりして「そんなひどいことしない」って言っててなごんだ…。
吸血鬼みんな動物好きか!

お姫様の最後の演説、要約すると
「私はステキな親友がいるからいいけど、親友いない人大変だね!がんばれ!」
ってことでいいの…?のろけ…?






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2015/04/06(月)

今年のお花見は、天候がとても難しかった。
(朝から晩まで雨が降らなかった日が、関西では1週間で1日くらいしかなかった)
あとなぜか外国人花見客の人が異様に多かった。西洋のひとも東洋のひとも。
日本観光で今、お花見が流行スポットなのかも。
今年行った人がWEBに「ジャパンのHANAMIサイコー!」などと書いて
来年さらに増えるかもしれませんね。



相棒の話をして、ちょっとすっきりしました。



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2015/04/07(火)

映画かんそう
「ジュピター」

ウォシャウスキー姉弟のオリジナルSFです。
ズバリ言うとコケちゃった映画なのですが、
おたくはこの映画を悪く言いにくい感じの、なんかそんな作品です。
なぜなら、「これが!自分の考えた!最高のかっこよさなの!」
ていう拘りと愛情が伝わってくるから。

ロシアからの移民でハウスキーピングをして生計をたてている
ジュピターという女性は、本人も知らないある秘密があり、
それが原因で命を狙われることになるのだった…というあらすじ。
ただ、女さらわれるピンチ→男たすけにくる!っていう流れが
3回?4回?繰り返されるので、途中ちょっと忍耐が必要です。

重力操作ブーツと電磁盾のアクションは本当に格好良かった。
(スターロードとキャプテン・アメリカのアクションが合体したみたいな)
(電磁盾を最初に見たのは「エリジウム」だったけど、
なるほど今回みたいな戦闘スタイルの場合、空気抵抗を受けないのが最大のメリットだな)
(グローブ内部に仮想コンソールが出てくるのとか、ああいうギミックは大好き)
あれがこの映画のメインだと思う。

内容ばれ

チャニング・テイタム演じるケインは、やりすぎ!漫画かよ!ってくらい格好良かった。
狼と人間のハイブリッドで、しかもアルビノでそれが原因で幼少時に軍に売られて、
群れでしか生きられない狼の性質を克服して独りで生き抜いてきたが、
王族の喉笛を噛んだ罪で翼を切られたとか…。二次創作の過去捏造でもそこまではやらない。

そしてどちらかと言えば子ダヌキ系イケメンのテイタムが、
とんがり耳とつり目メイクで、いい具合にワイルドなイケメンに!?
(残念ながらミラ・クニスのメイクはいまひとつで、TEDの時の方が美人でした)

人類は資源のために飼われている家畜ねたは、腹いっぱいなのでそろそろ遠慮したいです。
ラストのロシアファミリーは良かった。

何気にペ・ドゥナが出ている(教えてもらうまで全然分からなかった)。
あとジェームズ・ダーシーも(配役を調べていて気付いた)。
ショーン・ビーンはなかなかおいしい役でした。
ラスボスのエディ・レッドメイン、アンニュイなヴィランだった。




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2015/04/08(水)

読書かんそう
「その女アレックス」

「このミステリーがすごい!2015」海外編1位をはじめとする、
「週刊文春ミステリーベスト10」
「ミステリが読みたい!」
「IN☆POCKET文庫翻訳ミステリー」
などなど各ランキングの1位を総なめにした小説です。

この本を読むおつもりの方は、下記ご覧にならない方が良いです。

1章2章3章で話が次々と変化するという構成(not叙述トリック)で、
読者は作者に翻弄されっぱなしです。
しかし1章2章3章それぞれに違う残酷描写があり、
人によっては読むのがつらいかもしれません。

とりあえず1章はストーカーに捕まって監禁され、
虐待を受けるアレックスという女性の話です。
物語はこのアレックスに関する描写と、
彼女の拉致事件を捜査する刑事のカミーユに関する描写が
交互に書かれて進みます。
カミーユ刑事と上司との絆、そして2人の部下とのつながりが、
時にユーモラスに、あるいは人情味豊かに描写されるので、
残酷な事件のなかで救われる気持ちになります。
あとカミーユ刑事。身長145センチというコンプレックスを持ち
(映画化の話もあるようだけど、誰が演じるんだろうか)
現在独身、猫と同居。萌えキャラか!

内容ばれ

女主人公の小説を3冊読んだような読後感です。
譬えとしてのタイトルも3つ挙げられるのですが、
超弩級ねたばれなのでやめておきます。
この話を還暦前後の男性が書かれたというのは、なんだか意外な感じ。

とくにペナルティを受けずに済んでいる女のひとがいるのが気になるんですが、
やつも報いを受けるべきだと私は思います。

ちなみにこの小説はカミーユ刑事シリーズのうちの1冊のようです。



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2015/04/09(木)

パイの形をしたパイのレシピ本。





上図のように、右ページに実物大パイの写真、
左ページにレシピが載っています(英語)。
眺めているだけで楽しいし、
プレゼントなどによいのではと思います。




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2015/04/10(金)

映画かんそう
「MAMA」

事業に失敗した男が、共同経営者と妻を殺し、
幼い娘2人を道連れに無理心中を図ろうと車で失踪する。
男の弟は5年間彼等を探し続けるが、
ある日森の中の山小屋で娘2人が発見される。
男は野生化してしまった姪2人を引取り、
一緒に生活しようとするが、自宅に奇妙な現象が起き始める。
5年間少女2人を守り育ててきた「ママ」が
彼等の家についてきてしまったのだった……というあらすじ。

怪異の出現演出などがクラシックな感じの、かっちりとしたホラーです。
ホラー7割、悲劇3割くらいの配分。
どことなくジャパニーズホラーのテイストも感じました。

内容ばれ

まさかああいうラストになるとは思わなくて
あっ!?えっ!?ってなった。
カウンセラーの先生はどういう勝算があったんだろう…しかもわざわざ夜に…。
ホラー映画とか一度も見たことなかったんだろうか。

兄と弟は同じ人が演じてましたが、
イケメンさんだね…と調べたら、
ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で人気の出た俳優さんでした。

野生化した妹が箱に飛び乗って丸くなるのとか可愛かった。
地味に人間には不可能な動きだったのでCGかな?






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2015/04/11(土)

色々感想

暗殺教室
殺せんせーの過去編。
松井先生、狂気や残酷描写が上手いけど、
愛情を描くのも上手いんだよなあ…!
変柄Tシャツかわいい。気になってしまう殺せんせーもかわいい。

進撃(別マガ掲載)
主人公交代するの!?という勢い。
しかしエレン、どうして突然心の中で「人類の皆さん」呼びなん…。
ジョークか?真顔なので分からない。

プラスティック・メモリーズ
シュタインズゲートの林さん脚本なので見始めました。
9年で記憶と人格が崩壊するアンドロイド(ギフティア)を、
ユーザーから引取り機能停止する部署に就職した主人公の話。

9年というリミットは、メモリの限界では絶対にないだろうから
なにか理由があるのだと思います。
できれば美少女アンドロイド萌えじゃなくSFの方へ行ってほしい。

Fate/stay night2期
私はツンデレ萌えはあまり分からないのですが、
あっちょっと分かりかけたかも!?って思いました。
主人公が妙に格好を付けたりせず
ずっと前から好きだったし?って素直に言うのもますますいいですね。

攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE
劇場公開したARISEを再編集して
新エピソード2話を追加した放送なのだそうです。全10話。

第1話の時間が、原作より前、
映画版ARISEより後のようなのですが、
これ2話まで新エピソードをやって、
映画の話(つまり過去に)につなげるのかな?
1話は密度が高くてよかったです。

アルティメット・スパイダーマン ウェブ・ウォーリアーズ
1話のゲストがアベンジャーズだと聞いて見ました。
えっと、普通のアニメの1話ぶんを冒頭の2分30秒でやった。
アメリカのアニメめっちゃ展開早い…。

ダウントン・アビー3
ええええー!三女がお産で亡くなっちゃったよ…!?
あとデイジーは、あほの子ではあったけど、
あんな能動的にいじめをする子ではなかったのに…
公式による性格改変がつらい。

救命医ハンク6 セレブ診療ファイル
父の隠し子が登場しました。(ドーソン兄弟の妹)
夕食会のお料理がお寿司とサラダで、
ハンクが徳利とお猪口で日本酒(たぶん)飲んでた。
今アメリカのセレブの間で流行なのかな?

ナイトメア〜血塗られた秘密〜
前回裸で抱き合っていた男2人がいた?知りませんな!
いまは百合が熱い!とでも言わんばかりの過去編でした。
エヴァ・グリーンさん、出演作品ではかならず脱いでくださってる印象。

ムジカ・ピッコリーノ
笛4本による「木星」。
なんとなく物悲しいけど暖かい、不思議な感じ。





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2015/04/12(日)

読書かんそう
「満願」米澤穂信先生

短編集です。
山本周五郎賞受賞
「このミステリーがすごい!」2015年 国内編1位
「ミステリが読みたい!」2015年 国内編1位
「週刊文春ミステリーベスト10」2014年 国内部門1位
実力のある作家さんなので申し分なく巧いですが
ミステリ的な大傑作であるとかそういう期待を持って読むとちょっと肩すかしです。

「夜警」「死人宿」「柘榴」「万灯」「関守」「満願」
の計6本。
なんとなく「世にも奇妙な物語」っぽいです。
というか、これをまとめて映像化されたら、すごい傑作回になりそうな予感。
ミステリではないですが、細かい伏線がざざっと収束するのが爽快だったのは「万灯」、
謎解きもありつつ昭和の苦学生のほのかな恋に小説的抒情があった「満願」、
とりわけ2本が好きです。




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2015/04/13(月)

映画かんそう
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督

アカデミー賞監督賞、作品賞、撮影賞、脚本賞を受賞。

主人公は俳優で、20年以上昔「バードマン」という
人気スーパーヒーロー映画で主人公を演じるスターだったが
今は落ちぶれ、妻にも去られ、世間から忘れられようとしていた。
しかしカーヴァーの舞台劇に私財をつぎこみ、
ブロードウェイでアーティストとしての再起を目論む。
というあらすじ。

最初からラスト付近までほぼワンカット風に撮影してあって、
それはまあCGや様々な技術が駆使してあるのでしょうけど、
でもワンシーンは確実に普通の映画より長かっただろうので、
綿密な打ち合わせとリハが必要だったろうなと思います。
演技もセリフも顔の向きすらもアドリブ厳禁だったらしい。
そりゃ移動が数秒遅れたら後ろのパートの人の段取りが狂うものね。

落ちぶれて精神を病み始めている主人公が見る、
異形のバードマンの幻覚や声、
こちらの精神まで削られる気のするドラムの音、
互いを食らい合うようなマイケル・キートンとエドワード・ノートンの演技。
逃げ場のない迷路みたいな舞台裏の通路をひたすら歩く姿が
ノーカット風に撮り続けてある閉塞感、
控室を移動するたび青に赤に白に変わっていくライトの色彩。
すごい技術の高さと完成度でした。
ただしエンタメ映画とは違うので、行楽には向かない。

カーヴァーの「愛について語るときに我々の語ること」を
読んでいなくても平気だけど、読んでいると考える選択肢が増えます。
あと1989年のバットマン2作を見ていると悲壮感が増す。
見なくても、マイケル・キートンがバットマンの主役を2作務めて、
そのあと降板して他の人に引き継いだ事を知ってればOK。

オチばれ
(といってもハッピーエンドか悲劇エンドか?ですら意見の割れる映画なのであくまで私の意見です)

最後のシーンは現実だよ!派と、あそこは現実じゃないよ!派がいます。
現実だよ!派でも、ラストカットは死だよ!派と、メタファだよ!派がいます。
たぶん真面目に調べたらさらにもっと細かく分かれる(笑)。

主人公の超能力が、中盤で妄想によるものと判明するのですが、
あの空中浮遊が終わった後でタクシー運転手が料金払えって追いかけてくるのとか
視点がプロデューサーに変った途端、主人公が手を使って物を壊しているのとか、
すごくスマートな演出だったので、
(共演者の怪我も、ああ超能力(物理)かーって類推させる。うまい)
なので私はこの映画の映像に映っているものはすべてリアルか妄想のどちらかだと思うんですね。
でも主人公は愛されゆるふわ欲求と承認欲求から解脱できたんだと思う。

映画を見てびっくりしたのは、
舞台人は本当に映画人をあんなに見下し憎んでいるものなの…?
ということと、
あと「愛について語るときに我々の語ること」の舞台劇、
テディの拳銃のシーンがラストみたいなんだけど、一体どういう話になったの!?
ということです。

カーヴァーの「愛について語るときに我々の語ること」の
上っ面を撫でて言語化すると、
人それぞれ愛情というものは違うが、人はそれを追わずにはいられない
という感じになりますが、
この映画のテーマに、小説が絡むか絡まないかによっても
かなり解釈が変わってきます。
(最後で主人公がまさに顔をガーゼで覆われているし、どうだろうか)
でも愛情がほしいのと承認欲求は違うし、
そもそも手をつけた年下の女優は愛としてはノーカンなのかとか、
だいたいこの主人公、自分の話をするばかりで
自分の受け皿の役目以外の元妻や娘に興味があったようには見えなかったけど、
家庭は一方的な愛情供給装置ではないし、
娘の財産になる予定の不動産を自分の夢のために抵当に入れて借金やら
結婚記念日の浮気やら色々あるので、
とうとう最後には家族から愛情を得て満足できた、とは思いたくない。

ダブルおちばれを防ぐためタイトルは書きませんが
ダーレン・アロノフスキー監督の例の映画と重なる部分があります。
あっちの方が悲壮度1.5倍ほどですが、
それは主人公がうんと若いのと、あと真面目な気性の女性だからだろう。
至高の演技を目指すのと世間に認められるのを目指すのは違うので
その点はバードマンの方が人物が不純。
でも「バードマン」は表現者たちの外側の
批評家や観客やインターネットユーザーも映画内に取り込んでいるので、
一層ぶん世界が広い。

あと余談ですが、X−MENとアベンジャーズの準備期間がかぶってるって、いつだ(笑)





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2015/04/14(火)

「ティム・バートンの世界」展に行ってきました。

まさかの大混雑で、えーっティム監督ファンってこんなに多いの?!って思いました。
展示内容は、監督のアイディアメモや、紙ナプキンとか新聞紙に描いた落書き、油彩画、
キャラクターが立体化されたもの、監督が商業デザインしたもの、
ショートフィルムや、ミュージックビデオ、気分転換に撮った写真、等々でした。
展示作品が多かったので、グランフロントのイベントラボでは
ちょっと小さかった気もしました。もう少し大きい会場でもいいよ…?

40年くらい前のスケッチとかもありましたが、
むかしのティム監督の絵は、すごい基本のしっかりしたもので、
人体の筋肉を描いた絵や、表情筋だけを描いた絵とかもありました。
それが徐々に簡略化されて崩れてきて、あの独特な絵になった。

さらさら描かれたジャックのスタイルが良すぎて、
「ハ、ハンサム…」としか言えなかった。
でもジャックの絵は悲嘆に暮れている絵が多かった。
そういうイメージなのですね。

「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」には
ロックとショックとバレルというキャラクターが出てくるのですが
いつの間にか脳内で「スリルとショックとバレル」ということになっていて
よく考えたら「恋はスリル、ショック、サスペンス」と混ざってた…。

グッズは!ゼロとスクラップとスパーキーの揃ったグッズがあると信じていたのに!
あとアクションフィギュアにゼロがいないとか!商売下手か!
日本だけでいっせんまんは損してるよ!





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2015/04/15(水)

昔に使っていたパソコン、ウィンドウズ98に残っている写真を、
現在のパソコンに移して整理しようとある日突然思い立ちました。
(98って何の数字…?と思われる方がいらっしゃるかもですが、そういうOSがあったんです…)

しかしUSBメモリに移し替えよう→認識しなくなってる!
MOは認識する→現パソコンが読み取れない!
自分あてにメールを送ろう→大容量すぎてフィルタにひっかかる!
幾つかあるWEBメールに保存しよう→ブラウザが古すぎてどこのページも表示できない!
大容量メール送信サービス→当然無理!
最新のブラウザをダウンロード→お使いのパソコンではインストールできません!

と試す手段悉くアウトで八の字眉だったんですが、
唯一、15年前使っていたソフトが、いまも現役だったアップローダーを使って
サイトにアップして再度ダウンロードしました…。
長く使われるアプリケーションに幸いあれかし。
あと容量のあるサーバを借りていて助かりました…。





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2015/04/16(木)

映画かんそう
「ソロモンの偽証 後篇・裁判」

あらすじ
中学生が謎の転落死を遂げ、自殺と断定されるが
彼は同級生に殺されたという怪文章がマスコミに届けられる。
犯人と名指しされた少年の家は火災で失われ、
怪文章の差出人であると目されていた少女は事故死、校長と担当教師は辞職する。
すべてが曖昧なまま終わろうとする事件に主人公の少女は反発し、
学校内での裁判を提案し、実行する。
少女は検事となって犯人と名指しされた少年の罪を追求し、
墜落死した少年の旧友が弁護人を担当する事になった。
関係者全員が裁判に集まり、意外な事実が明らかになる。

暗黒エンドではなかったので、後篇見てよかったです。
えっとクズのひと
(中学生もいるのでクズって言ったら可哀そうかな…
性格に問題あるひと、くらいにしとこうかな)が後篇で新たに参入したりして、
性格に問題あるひとのラインダンスを見ているようでした。
でも大人も中学生も、真面目な良いひとも多いので、
それでバランスはとれています。

妖怪シリーズで京極堂がやっている憑き物落とし、
あれを中学生が、大人の助けを借りて
自分達で補い合いつつ成し遂げちゃった感じ。

オチばれ

学校裁判も大事だけど、
トラックに住宅街での徐行運転を徹底させるのが
先じゃなかろうかあの地域…。

あと住む場所と友達は慎重に選ばないと
最悪死ぬというのが重要な教訓だと私は思います。松子ちゃん…。
藤野さんと神原くんはセイント中学生、
松子ちゃんはエンジェル、井上くんは萌えキャラですね。

萌えキャラと言えば自動矢印吸引機の神原くんですが、
大出くんが終盤で別人のように従順になっていたのは、
ショックのせいだと思います。
あれだな?さては好きになりかけていたな?
演技で言えば、主演の藤野さんは達者な演技でしたし、
性格に問題のある3人、柏木くん樹里さん大出くんは
役者さんの素なのか?と思うようなリアルさでした。
小日向さん、佐々木さん、松重さん、子役をひき立てる演技なさってました。
あと津川さん、さすがの存在感。

やや納得がいかなかったのは樹里さんのこと。
親切にしてくれてた友達を騙して事件に巻き込んで、
ほぼ自分のせいで死なせたのに、
自分のやらかした罪をその死んだ友達になすりつけて、
お澄まし顔をしていた子が、最後本気で謝るかな…?
やつは将来、洋猫でも膝に置いて葉巻をふかす
マフィアの首領ぐらいしか就職先がないような気がします。
(たぶん原作では最後の涙に至る経過が違和感なく書かれているのでしょう)

並み居る強豪揃いの中のチャンピオン、
クズの中のクズ(大人)はとりあえず逮捕されたので安心しました。
あと先生の隣の家の人もな。先生が旦那をぶったのですっきりした。
この話の中で誰が一番不幸かって、先生だと思うんですよ。
担当クラスの子が自殺して、マスコミに事実無根の噂を流され周囲に責められ、
隣人の気が狂って危害を加えられるって、
通常人生で一度あるかないかの不幸がダブルできたよ!

映画を見ていて心配になったんですが、
この記事を反転して読んでいる、若くてまじめで優しいひとがもしいらしたら、
この世には、人の苦しむ姿を見ている間だけ自分の痛みが和らぐという種類の人や、
他人が安らかな心もちでいるのが絶対に許せないという種類の人がいますよ、
というのを頭の隅に記憶しておいてください。
それは、あなたの恋人や友達や肉親かもしれません。
でもなんか苦しいなって思ったら離れていいと思います。うん。
頑張っても駄目になる場合もあるし、それなら単純に駄目になる人間の数は少ない方がいいです。
(この映画の場合、私だったらゲームのスタート時点で警察に電話してます)
遠い未来にもし困ったことがあったら「なんかそんなことネットに書いてた人が昔いたなー」って思い出して下さいね…。

エンドロールのあと、その後のみんなの様子が映ると思ったら
そんなことはなかったぜ!




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2015/04/17(金)

ドラマかんそう
「世にも奇妙な物語 25周年スペシャル・春〜人気マンガ家競演編〜」

「面」永井豪
「地縛者」伊藤潤二
「ゴムゴムの男」尾田栄一郎
「蟲たちの家」楳図かずお
「自分を信じた男」石川雅之

今回は小粒な話が多かった印象…。
有名な漫画家さんは長編漫画が得意なかたが多いですが、
長編の得意な人が短編も得意だとは限らないしさ…。
普段の回でも漫画原作は多いけど、やっぱり短編得意な人の話が多いし。

ワンピ+阿部寛さんのコラボは確実に今回の目玉の筈なのに、
放映順が真ん中…?って思ったら、
一体何がどうしたのという出来だったので納得した。
脚本家さんはどんな作品を書いてきた誰だろう、と調べました。
そうしたらこれまではプロデューサーや制作デスクをやってきたひとで
脚本家さんではありませんでした(私の調べ間違いでなければ)。
……まあ、何か色々あったんでしょう。

稲垣ごろうさんの「自分を信じた男」はかわいかったですね。
ごろうさんは、ちょっと不幸で、ちょっとぼんやり気味の役が似合います。



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2015/04/18(土)

色々感想

銀魂(ジャンプ掲載)
「そうだ京都行こう」の写真集があるんですね。
空知先生のコメントで初めて知りました。
そして先週見事に叙述トリック決まって、
何事もなかったように戦闘が続きますが
いよいよ連載終わるのかな?という気が、さすがの私もしてきました。

血界戦線(ジャンプ読みきり掲載)
あっトライガンのひとだ。
キャラクターの多いチーム制の熱血バトル漫画ということでいいのかな。
既刊10巻ほどらしいので、一気読みして追いつこうっと。

マギ(サンデー掲載)
前回の「堕天は本当に悪か?」から始まって、
今回は「この世から戦争をなくすにはどうすればいいか」論をやり始めた。
思想を一つにする、という方法についてはちょっと疑問に思うけど、
(それって宗教も風土も文化も言語も全部ひとつにするってことだね…?)
これまで起こった数々の戦いの原因に同じ構造を見出すのとか、
バトル系週刊少年漫画でよくやったという感じ。

そしてアリババくんの復讐をしようとする仲間たちに、主人公のアラジンが
僕はやらない、と言ったのがクールすぎて痺れた。
仇を討つわけでもなく、かといって復讐なんて空しいことはやめろでもない、
自分は参加しないというポジション。
少年漫画で!

ワールドトリガー(ジャンプ掲載)
実力差や技術の差を気持ちの強さで覆すのは少年漫画の定番ですが、
今週のワートリで全否定してたの格好良かったな…。
でも気持ち自体を否定する訳ではなかったところが葦原先生!

アルティメット・スパイダーマン ウェブ・ウォーリアーズ
2話にして最終回みたいなニューヨーク大決戦。
そうか、アベンジャーズのゲスト回は2回で終わりなのか。
5分ほどで普通のアニメ1回分くらいの話が動くので
見ていてすごくエネルギー使います。

ロキさんはアニメでもコメディアンぶりを遺憾なく発揮していて、
自分の巨大な顔のオブジェの付いたビルを魔法で建造したり、
またもやハルクにびったんびったんされたりしていました。
アベンジャーズ全員を敵に回して勝つ気満々だったのに、
兄上が到着した途端、弱腰になるのもかわいい。

ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン
紙人形芝居だった……!!
ここまですごいと逆に話題になりそうです。予算がなかったのかな?

ナイトメア〜血塗られた秘密〜
ガンマンのひと、彼女とよりを戻してた!
「一晩中帰って来なかったけどどこにいたの?」と聞かれて
「グレイ氏の家だ」って答えてた!
というかこのドラマもうすぐ終わるけど、
決着付ける気は全然ナッシングだね?





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2015/04/19(日)

「「そうだ京都、行こう。」の20年」

多くの人を血迷わせて新幹線に飛び乗らせたJR東海のCM写真集です。
春のピンク、秋の赤、初夏の緑、冬の白、写真はさすがの美しさですし、
同じページにキャッチコピーも付いています。
そういえば私は確か、ハリポタの最初のオフ会で上京した時にこのCMを初めて見て、
京都を観光したい!!って思いましたからね…。本当に魔のCMですよ…。

私は宇宙を、

友人は人生を、

考えていたのでした。

っていうキャッチコピーは源光庵に付けられたものですが
心なしかシリルテイストです。
(ところで安楽寺縁起、初めて知りましたが後鳥羽上皇、クズすぎですね…)
(愛人2人がこっそり出家したので腹いせに出家させた僧侶2名を斬首した)

関西人として一応述べておきますと、
春の京都は宿が取れないし、夏の京都なんか関西随一の灼熱地獄だし、
一番の紅葉の名所は貧血を起こすような行列の長さですからね?
そういう苦難の末にやっと見られる風景を
四季すべて、自宅の快適空間で見られるこの写真集はなんて素晴らしいんだろう。

キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー公開一周年とのことで、ちょっと更新しました。





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2015/04/20(月)

私は目測で、ものの大きさを判断することができない。





2015/04/21(火)

英国留学していたかたが、
自分にとってはこれこそが英国のベイクドビーンズの味である、と
ハインツのベイクドビーンズの名をあげておられたので
Amazonで買って、英国朝食ごっこをしてみました。
(遥か昔、それこそヴィクトリア王朝時代くらい昔にロンドン旅行したとき
そういえばベイクドビーンズって食べなかったので)



ベイクドビーンズはケチャップ煮っぽい味で柔らかく煮てあって
なるほど、なんかイギリスっぽい!というのと
チリコンカンと違う!(あたりまえ)というのが私の感想です。
英国朝食ごっこ、楽しかった。

ロンドンの食パンは、小さい正方形で、薄くて、黒焦げという、
おそらく何らかの映像作品の影響を受けたイメージを持っていますが、
日本で小さい正方形の食パンってあまりないですね。
4店舗回って一番小さい食パンが写真の物です。




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2015/04/22(水)

読書かんそう
「荒木飛呂彦の漫画術」

荒木飛呂彦先生による漫画描き指南書です。
絵とストーリー、両方のアプローチが載っています。
分かり易く丁寧に書いてくださっているのでとても勉強になります。
お話を書き始めたばかり、という人には
上達するうえで凄いショートカットになる筈です。
(これまでの映画評論やNHKの漫画講座で話しておられた内容と少し重複はあります)

私は短編の「富豪村」が、あの異様な雰囲気といい、
「正しいマナー」が少年漫画のバトルに組み込まれるという稀有なアイディアといい、
ともかく大好きなのですが、
あの作品を例にしてアイディアのまとめ方を説明されていて、
やはり面白いお話は数多くの計算と技術で出来上がっているのだなと再確認しました。
(でもアイディのきっかけになったお金持ちの会話が書いてありましたが、
あの話を聞いて、「富豪村」をまとめあげられるのは、
世界にただひとり荒木先生だけだと思います/笑)

武装ポーカーのあと、ボツネームを500枚も描かれていた不遇時代があったとは知りませんでした。
なんとなくデビューしてビーティー→バオー→アイリン→ジョジョと
とんとん拍子で来られたイメージがあった。

気になった部分抜粋

たとえ、恋やときめきを描くのでも、その漫画の世界観次第では、
女性ではなく男性同士でもかまわないはずです。
そのキャラクターが魅力的であれば、男だけの世界でも大丈夫。
何も恐れることはありません。

ちなみに、関節は斜めについており、上から見るとらせん状になっています。
服を着た状態であれば、関節の位置から皺が重力でどうついていくか、といった
ことにもきちんと法則があるので、適当に描かないようにしましょう。

前者にはとても深々と頷いてしまいます。
後者は耳が痛いというか、ところどころ何を仰っているかよく分からない(笑)。




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2015/04/23(木)

映画かんそう
「セッション」デミアン・チャゼル監督

ドラマーを目指す主人公は、アメリカの名音楽学校の一年生。
ふとしたきっかけで、学園一の指揮者の目に留まり、
彼の率いるスタジオバンドの第二ドラマーとしてスカウトされる。
期待に胸を膨らませて練習に参加する主人公だが、
彼を待ち受けていたのは指揮者による苛烈な指導、執拗な侮辱、暴力だった。
というあらすじ。
ジャンルとしては音楽系サイコサスペンスになると思います。

胃の痛くなるようなシーンの連続です。
地獄の練習スタート以降、弛緩する場面がなく、
長時間の緊張を強いられます。
まさに主人公の叩くドラムのような2人のやりとり、
悪意と殺意と愛憎の混ざる2人の会話のようなドラムの音、
見せ方が上手いです。
デミアン・チャゼル監督は「グランドピアノ 狙われた黒鍵」の脚本の人で、
今回が初監督の若手。

オチばれ注意

サイコパス系映画を連続で見たので、
そろそろ必殺技で何かをぶっとばして3点着地する映画を見たいです。

人の努力が無に帰す瞬間を見るのって怖いですが、
今回のあの「肝心なコンペに向かう途中でバスのタイヤがパンク!」とか
「大事な音楽祭で自分だけ楽譜がない!」とか、悪夢の連続でした。
というかこの監督、楽譜がない!っていう状況がトラウマなのか。

ラスト、「モンスターを音楽で見返したよ!やったね!」っていう解釈と
「新たなモンスター天才演奏者が誕生したよ!やったね!」っていう解釈ができますが、
私は後者だと考えます。
どうしてかというと、親類に侮辱されたシーン、あれは必要な場面でしたが
主人公が従弟たちを貶める発言をする必要はなかったなというのと、
あと自業自得とはいえ終盤で彼女にふられたから。

典型的なサイコパス&モラハラ加害者のやりくちだなーと思って見ていました。
威圧して怯えさせた後で安心させ、プライベートの話を聞きだし、
その話を元に相手の親など大切な人物を侮辱し、一転してまた持ち上げ、
別の人物を贔屓にして突き放す。

このまえに見た「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」を思い出した(笑)。
社長室で転んだドジっ娘ヒロインはイケメンサディスト社長に見初められましたが
人と目を合わせないでオドオドがちに生きていると、
とんでもないのに目を付けられるみたいなので注意しようっと!
(あのバンド、技術枠とマゾ枠があって、新人が来るたびみんな「どっち!?」
ってドキドキしてるんじゃないか)

洗練された遊びであるSM(Mの人権は保障されており、
いつでも関係を解除することができる)では満足できず、
相手の尊厳を踏みにじり、弱点をえぐり、自尊心を破壊し、
それでも逃げられないような関係を構築しないと満たされない人は、
そういえばどうするんでしょうね。
教師や、音楽指導者、スポーツ指導者等になって、
法に触れるか触れないかぎりぎりのラインで欲求を満たしてらっしゃるのでしょうか。

表現者は別に人格者である必要はないと考えますが
指導者は少なくとも理性的な人間でなくてはまずいな…と思いました。

主人公のお父さんだけが唯一の癒しでした。



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2015/04/24(金)

演劇かんそう
「紫式部ダイアリー」作・演出 三谷幸喜さん

長澤まさみさんと斉藤由貴さんが紫式部と清少納言を演じる、
昨年の秋に上演され人気を博したお芝居です。

とても不思議な感じのする話です。
時代は現代で、プライベートで初めて会う2人は、バーで待ち合わせています。
紫式部はパソコンで急ぎの仕事を片づけたり、
ネットをエゴサーチして、ツイッターに書かれたリアルタイムの自分の容姿の悪口を見て
ガチ切れしたりします。
しかし彼女たちの話題に登場する人物は、平安時代の人々で、
彼女たちの作品の文章も古文です。
そのあたりは丁度良くぼかされていて、お芝居の雰囲気造りに一役買ってます。

互いにリスペクトを告白してきゃっきゃしたり、
新作のアイディア出しに協力してくださいよとか、
互いの作品の欠点をぶっちゃけトークしたり、
なんか微妙な「これ知ってる!」感…(笑)。
二次創作作家のオフ会…てきな…
2人の会話を聞いているうちに、
紫式部は若く、ドライで、毒舌で、売れっ子、
清少納言は年上で、ウェットで、世間体を気にする人だというのが分かってきます。
三谷さんが、「2人とも僕の分身です」とおっしゃっていたので
台詞の端々に色々と考えさせられました。

内容ばれ

どっちの女流作家もかわいらしく、憎めない感じです。
紫式部は自分で言った通り本当に性格が悪いんですが、
「人生の半分が酒」っていうくらいお酒好きだったり、
清少納言のグラスを奪って勝手に飲み干して
「グラス、空ですよ?」って言うところとかとてもキュートでした。

清少納言はバーのスツールに上手に座れないところにまず親近感!
あまり世間慣れしていないのに一生懸命先輩風に繕おうとする様子や、
あと強引に来られるとどんどん流される気質が受っぽかったですね…。
それと、あんたみたいな美人が何で文章なんか書いてるのよ、
美人はこの世界に来るな、という本音の叫び、ちょっと気持ちは分かります。
(カッコイイ脚本家さんや小説家さんに会った時の三谷さんの気持ちだそうです)

2人の衣装とメイク、とてもよかったです。
紫式部の上品だけどセクシーなドレスとか、
清少納言の目尻に丸く朱の入った、時代がかっているけど不思議に現代風のアイメイク。

ラストにどんなことが書いてあったか、観客に委ねる系なのですが、
三谷さん曰く、ネットで検索すれば該当の箇所がすぐ出てくるので
それで判明する仕掛けです。でも必ずしもそれが真実ではない、とのことで
結 局 ど っ ち な ん だ 。
斉藤さんも含みを持たせた演技をなさっているので、どうとでも考えられます。

場面転換の音楽、勇猛な感じだけど、どこの民族音楽なのか分からないなと思って調べたら
オスマン・トルコ帝国の「ジェッディン・デデン」の前奏部分でした。
(有名な曲なのだそうですが私は知らなかった)
「祖先も 祖父も 祖先も 祖父も」「勇猛なるトルコよ!」
「祖国の敵を打ち負かし」「忌わしき奴等に絶望を与えん!」
とか、歌詞がすげえ怖かった!こんなの演奏しながら侵略してきたら震えあがりますね。
https://www.youtube.com/watch?v=Y4o7ttdxdKk


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2015/04/25(土)

色々感想

蠅庭のジグザグ(ジャンプ読み切り)
以前感想を書いた「肋骨さん」の作者の方がまた読み切りを書いておられました。
この人のこの妙な面白みって何だろうって考えたのですが、
セリフ回しですかね。関西弁+標準語ってなんか力の抜ける感じがします。

銀の匙
長らく休載でしたが今週再開…?
八軒くんがどんどん経営者らしくなっていく。

マギ(サンデー連載)
先週あんなにクールなアラジンさまだったのに、
今週は大粒の涙だと…!?
ショタの猛攻!おそろしい主人公!

おおふり(アフタヌーン連載)
主人公チームが負けても面白い希有な漫画よ。
メンタルの強さを簡潔に表現するのは難しいけど、
考察する花井キャプも、答えを引き出すモモカンもすごい。

仮面ライダードライブ
斧が武器のライダー、久しぶりだなー、キンタロス以来かなと思ったら
ウィザードもそうでした。でもアックスカリバーって斧かしら…。

攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE
特に説明なしに劇場版に繋がった!
1話2話の人たちは今後映画で出てくるのかな…?

ジョジョ(アニメ)
DIOさまのおうちに着きました。
突然喋った(心の声)のでびっくりしたけどイギ―可愛い。

ダウントン・アビー3
うっ、ちょっと胃の痛くなる展開…。
娼婦は汚い→娼婦の作る食事も汚いって
「穢れ」の概念ぽいけど、英国でもああいう考え方が一般的だったんだ!?
あとそれとは別に「娼婦は汚い」って、
そもそも東西のどこから始まってどう伝播した感覚なんだ。

英国教会信者によるカトリックdisはなかなか興味深かったです。

ナイトメア〜血塗られた秘密〜
ガチ悪魔が出てきて、荒くれガンマンに
「あんたこのまえ美青年とベッドインしてたけど、
受だった?攻だった?あ、受かー!楽しかった?」って
みんなの前で尋ねてガンマンをワナワナさせていた。
さすが悪魔さんやでぇ!

来週最終回だけど、終わる気全然ないね?

救命医ハンク6 セレブ診療ファイル
消防署で、職員全員が似たような虚脱症状を訴えるという内容で、
「感染症かな?結核?」って予想していたら、
塩入れに間違って亜硝酸ナトリウムを入れていて、
全員中毒だったというオチでした!
死にはしないって言ってたけど、wikipediaには致死量2gって書いてある…?

あとボリスはハンクを危険な目に遭わせて、
間一髪で自分が助けに来るシチュエーションが好きすぎるね?
そろそろやめてあげなさい。

ムジカ・ピッコリーノ
スティールパン初めて見た。円の大きさで音階が変わるの不思議!
音階手書き図説
http://shimamuramusic.hatenablog.com/entry/20090829/1251495734
音階は順番に並んでくれないと、こんなの到底演奏できないよ!!!

ファミ通
現在据え置きゲーム機で一番ハイスペックなのが「shield」らしい
(なにか別のものが思い浮かぶ)
本体デザイン格好いいですね。
http://japanese.engadget.com/2015/03/03/nvidia-4k-android-tv-shield-tegra-x1-pc-grid/



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2015/04/26(日)

そういえば、食物アレルギー検査を受けに行って、
結果が出たんですけどね。
とりあえずタコに関するアレルギーなし。

他の食物へのアレルギーも、
非特異的IgE?とかいうやつの数値が、
通常の10分の1くらいしかないらしく
「あなたはたぶん、一生どのアレルギーにもならないと思います」
って言われちゃったよーヤッター!
とりあえず花粉症にはならないみたい?ですよ?

でも
「だから体調の悪い時に古い魚を食べたのが原因でしょう」
って断言されてしまったのですが、
夏・秋・冬に…?
たまたま高級鮮魚を食べた日だけ体調が悪かった…?
友達は平気で私だけが…?
などなど色々腑に落ちません。



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2015/04/27(月)

映画かんそう
「シンデレラ」ケネス・ブラナー監督

今回は奇をてらった改変等は無しの、直球勝負のシンデレラです。
(現代から見て、あれはちょっとなあ…という部分はきちんと変更されてます)
シンデレラのドレスと靴がともかく美しいです。

ラストばれ

まず原作王子にほぼ人格というものがなくて
猛烈なメンクイであるという個性しかない点、
これは事前にシンデレラと出会い、
彼女の心優しさや毅然とした態度に心惹かれるというシーンで補完されています。
またこの際に王子は身分を隠しており、
シンデレラは仲良くなった見習い士官に会いたい一心で
王子のパーティーへ参加するという改変もなかなかいい感じでした。

そして王子と王様がすごく愛し合っていて
互いを理解し合っているのがよかった。上手に育てられた子という感じ。
シンデレラも、いじめられているところを王子に助けられて
ふらふらと嫁に行って、お義母さまもお義姉さまも悪いひとじゃないんですー…
的なあたまのよわい感じの優しさではなく、
怒りや憎しみがあって、その感情を乗り越え、
また王子に平民を嫁にとる覚悟を問うたうえで結婚承諾するところなんかが良かった。
夢と現実の中間くらい。
あ、馬車や御者や侍従に白馬のあたりは夢全開で
よくよく知ってる話なのに、どきどきしましたね。
金髪にすると全然印象の違うヘレナ・ボナム=カーター、
コミカルな演技が上手いです。(ラストの唄も彼女かな?)
シンデレラと2人、まさかの変顔を披露してくれました。子供は変顔ねた大好きだからな…。
ケイト・ブランシェットのお義母さまはとても怖かった。こちらもよいお仕事でした。

ブランコに乗っていて落ちた靴を王子が履かせてあげるシーン
無駄にエロティックに演出されていて、ちょっと笑ってしまった。
あと最後の王子の水戸黄門シーン好きです。
あれ靴行脚のシーンをDVDで見直したら、ちゃんといらっしゃるのだろうか。

人種に関して配慮が感じられました。
ディズニーはこのあたりとても細やか。

「アナと雪の女王 エルサのサプライズ」(同時上映短編映画)

御存知モンスターヒット作品、待望の短編です。
内容ばれ
「ほら、誕生日ねたとか風邪ひきねたとかオタクは大好きだろう?たんとお食べー」
「グワー!!公式さんにそんなことされたらオタクのやる事がー!グワー!!」
みたいななんかそういう幻覚が見えた。
だってプロの中のそのまた世界トップレベルの集団が本気で同人ねたをやったら
そりゃ上手いに決まってる。幸福な続編でした。
最後のほうのピンポイント爆撃オチとかわりと本気で笑った。
アレンデール姉妹最強伝説…。




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2015/04/28(火)

友達が買ったアナ雪かるた(株式会社エンスカイ)の写真を撮らせてもらいました。
ごはんを食べながら、
「どうして(ふ)を最初にもってくるのかね…?」
って協議しました。



普通は(あ)を表面に持ってくるじゃない?
「ありのままの すがたみせるのよ」でいいじゃない?
(しかも(あ)はありのままのすがたネタじゃなかった)
(ジャスラッ……てきな事情があるのかな…?)



それとは関係なく、アナ雪折り紙セットなる商品が劇場で売られており

BBAの私の目も釘付けに。
女児の頃にこんなの買ってもらってたら、嬉しくて気絶したかもしれん。





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2015/04/29(水)

映画かんそう
「ザ・アブノーマル」2011年

フィリピンのホラー映画です。原題「THE ROAD」ヤム・ララナス監督。
定冠詞の付かない「アブノーマル」は
イライジャ・ウッド主演の別のホラー映画になりますので注意。

3つの時間に分かれていて、
Part1が2008年、Part2が1998年、Part3が1988年、
という風に遡っていきます。
夜のドライブに出た親友女子2人とそのボーイフレンド1人が
迷い込んだ脇道から出られなくなり異様な姿をした者に襲われそのまま失踪するという事件、
それよりも以前の事件で、運転中の姉妹の車がエンストを起こし
助けを求めた家で襲われて失踪する事件、
さらに昔の、脇道の先にある家で何が起こったかという話。

幽霊の出現演出は非常にアジアのフィーリングなので
すごいホーム感あります。
どんでん返しというか、おっと驚く箇所もある。
ただ、3部に分ける必要があったかなかったで言えば
分けないほうが良かったように私は思いました。
Part3を冒頭に持ってきて、あとは事件総替えにして
時間が途切れないようにした方が分かり易い気がする。

内容ばれツッコミ

首をかしげる部分もあって、
女子2人のうち1人が怖くて動けなくなったら
もう一人の親友ちゃんが3秒で見捨てて、
動けなくなった子の彼氏もまた逃げて、「!?」ってなった。
ハリウッド映画なら…もうちょっと努力する。

あと家から出るな、女と喋るなという虐待を受けている少年に
「私のせいで酷い目に遭ったね、ごめんね、遊ぼう、出ておいで」
って全然懲りずに誘う女性は、違う意味で怖かった。
頼むからみんなホラー映画とかもっと見よう!

案の定その女性は殺されますが、
殺人者の妻を、別件で夫が殺します。
殺人不自然に多発すぎない?どっちか一件でよくない?
あと死んだ人たちの霊はどうして無関係の人を襲うの…?
恨む相手は全部近くにいるんだから霊と悪人同士でファイトしなよ!




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2015/04/30(木)

映画かんそう
「プリズナーズ」2013年

「複製された男」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。
主人公の男は妻と息子と娘の4人で幸福に暮らしていた。
ある日、隣家で感謝祭を祝っていたところ、
娘と隣家の娘が、自宅へ少し戻るという。
兄と一緒ならいいと許可を出したが、結局兄は同行しないまま、
少女2人は行方知れずになる。
警察はその時間帯、付近にキャンピングカーを駐車していた男を拘束するが、
知能に障害のあるその男の犯行であるという証拠は出なかったため、
彼は釈放されてしまう。
追い詰められた主人公は異常な行動を始める、というあらすじ。
ヒュー・ジャックマンが父親役で主演、
ジェイク・ギレンホールが捜査にあたる敏腕刑事を演じます。
(複製された男もジェイク・ギレンホールでしたね。好きなのか)

ペンシルバニアの田舎のほうで、人もまばらなんですが、
でも主人公の自宅半径16キロ以内に性犯罪者が9人暮らしている
とかいう刑事のセリフがあって、それが一番怖かったです。
お子さんのいるお家は大変。
(でも面積にしたら89kuに1人だから、9km×10kmに1人って考えたらそんなもんかな…)

微妙なおちばれ

拷問部屋を日曜大工でささっと作ってしまったのには驚きましたね。
お仕事がそれ関係とはいえ、あんな短期間で!

神父の家の地下のミイラが殺人旦那であるとか、wikipediaを見て初めて気付きました。
(相棒の右京さんなみに家宅侵入捜査を繰り返すジェイク・ギレンホール)
しかしあの付近一帯殺人者が多すぎない?

信心が強すぎる故に、それが裏切られたときの反動が大きく、
子供を殺して回るくらいなら、宗教など最初からないほうがましだと私は思う…。

私は冒頭のシーンが伏線で、息子が自宅で銃を見せびらかしていて
暴発して妹を撃ってしまったとかだったらどうしようと思っていたので、
その手の暗黒エンドじゃなくてよかったです。






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