1月日記

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2015/01/01(木)

TOPをお正月仕様に

そんなに飲んでいないお正月なのに、すごいシュールな絵に…。
羊の王様と飼育員さんです。
どう考えても羊という柄ではなくて、
狼が来ても頭突きで応戦しそうな羊ですがまあ…。

去年のお正月日記を見たら
「元旦あと30分!」って書いていて、
時計を見ると今日もあと30分な訳でありますが…。
呪いか何かでしょうか。

みなさまよいお正月をお過ごしください。


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2015/01/02(金)

もうかれこれ5日間くらい毎日牛肉を食べている。
パワー的にも体重的にも、今の私はちょいと相撲くらいとれるはず。

前歯2本が仮歯なので、噛むたび所在を確かめています。
(折れた歯は気付かず噛み砕いて飲みこんでしまったので…)
みなさまは差し歯や詰め物にご注意くださいね。




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2015/01/03(土)

色々感想

プリキュア
洗脳されて敵になったひと、今回で3人目なので
さすがに全然緊張しないというか消化試合を見ている気持ち…。

仮面ライダードライブ
2号ライダーがアメリカ帰りの派手なやつ。
なんかこうドロンパ…?テリーマン…?
って言っても平成生まれさんには通用しない。

人形劇シャーロック・ホームズ
司会のマウンテン・テンプルさんとホームズの会話、
声の高さは同じなのに全然違う声に聞こえて
(ホームズのほうが若い声)山寺さんの喉はどうなってるんだろー!
と思いました。

ホームズの人形は2種類あり、
瞬きが出来るタイプと、眼球が動くタイプを
シーンによって使い分けていて
操者は女性なのだそうです。
思ったより狭い空間で演じられているのが分かったりして
面白いスペシャルでした。

BIRDMEN(サンデー連載)
今週はサンデーがおやすみだったので
もう一度読み返してみましたが、
私は先週誤読してましたね。
たぶんこれ烏丸くんはミスディレクションで
闇落ちしかけてたのは鷹山くんという演出だわ…。
登場してからずっと、毎回が死亡フラグと言っても過言でない鷹山くんには
ぜひとも最後まで仲間として(ここ重要!)生き残ってほしいです。

相棒(正月SP)
相棒の脚本を書いた実績2回のひとが正月スペシャルを担当しておられて、
えっある程度の実績を積んで書くものだと思ってたけど、
実はくじ引きか何かで決めていて、
太田さんは単にクジ運の極端なひと…?とアワワしました。

干支のヒツジから聖書の話を持ってきて、
中盤に来てもなかなか全容が分からない話のパーツの多さはよかった。
あとスペシャルだからって張り切って誰かが怪我したり、
新春政治の主張!とかがないのも。

ただ犯人の手足となって動く犯罪者集団がタナボタで手に入る…
というのと、
右京さんに惚れるけどそっと身を引く20歳年下の美人…
とかいうのは、相棒世界のラインぎりぎりかなあ…という気はした。

というか予告のほうに話題集中ですね。
予告詐欺だといいなと、私は思いますけど…。

このミステリーがすごい!
ベストセラー作家からの挑戦状
このミス大賞をとった作家さんが書き下ろした作品を
ドラマ化したものです。

海堂尊「カシオペアのエンドロール」
中山七里「残されたセンリツ」
乾緑郎「黒いパンテル」
安生正「ダイヤモンドダスト」

ごく最近のドラマで犯人役だったひとがまたもや犯人役で
同じドラマに出ていたイケメンも出てました。デジャヴ。

これ小説だったら壁に投げてるな。というひどい話もあり、
短い時間にどんでん返しまで入れてあるサービス精神旺盛な話もあり、
さすが…シュールだ…よく分からない…という話もあり、
バラエティ豊かでした。

パンテルはドイツ語の古い表記で豹のことらしい。

すごーく昔に1度書きましたが、再度書いておきます。
マメサイトの容量がサーバの限界を越えつつあるので、
少しずつ引越しております。
トップページとインデックスはアドレスそのままで残しますので
日記だけをブックマークなさっている方は
念のためトップページのアドレスをブックマークなさるか
記憶するとかメモするとか、まあそんな感じでお願いします。





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2015/01/04(日)

今日は朝からハンバーグ、
お昼はステーキ、
夜はしゃぶしゃぶでした。
ほぼ毎日ずっと酔っぱらっていた。

ん?明日から仕事とか、ちょっと意味が分からないし理解できない。





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2015/01/05(月)

ドラマかんそう
「ウォーキング・デッド」シーズン1

年末の忘年会で一挙上映会をしました。
予算超潤沢、ゾンビ描写に手加減なしの
名ドラマとして名高い作品です。

ウォーカーと呼ばれる、
生の肉を求めて動く死人に埋め尽くされた世界で、
生き残った人間たちが少人数のグループを作り
生存のために戦う姿を描いています。
主人公は保安官代理の男性。妻と幼い息子がいます。
サバイバルアクションだけでなく群像劇でもあるので
別の集団と接触して、人間について考えさせられたり、
キャラクターが人生語ったりしちゃう感じ。

1人で見るよりは複数でワーキャー言いながら見た方がいい内容でした。
(少なくともシーズン1は)
クズ率が結構高いので「いいぞゾンビ!そいつを噛め!」と
叫びながら見るとストレスが溜まりません。
私はノーマン・リーダスが好きなので、彼の演じるダリルという人物と、
あとは東洋人のグレンという男性が癒しでした。

内容ばれ

主人公の相棒がクズ。
主人公が死んだと勘違いして
即座に彼の妻に言い寄ってゲットし、
主人公が生きていると分かったあとも
しつこく妻に関係を迫ったり主人公を殺そうとしたりするので
早いところ集団から遠く離れた場所でゾンビに噛まれてほしい。

あと従順な妻を殴って暮らしてきたので
集団の女性全員をナチュラルに奴隷だと思っているDV男や、
いまどき有色人種を差別して面と向かって侮辱する
レイシスト男とか様々なクズが一揃いあります。

主人公の妻も少しあれな感じ…
かといって主人公はどうかというと、判断力にちょっと難ありというか
良い人なんだけど、薄い根拠で集団を危険にさらしすぎというか…。
……うん、そんな愉快なメンバーでお送りするぜ!

グレンを誘拐した、やばいギャングみたいなのが、
実は……ってエピソードはとてもいいプロットでした。
短編小説みたい。和みました。
グレンは普通の良い奴なので、
あの集団にいると輝いて見える。
それとダリルはいまのところ変人おじさんですが、
キャラが立っているので活躍しそうなオーラがむんむん出ている。
初登場の時とか、大量のリスを紐でずらずらつなげて肩から下げてて
「メルル(兄)!リス獲ったから煮て食べよう!」
って大はしゃぎで出てくるんですよ。かわいい。
それにしても兄がメルルで弟がダリル。
日本の感覚ではアニメの魔女っ娘っぽい響きだけど
アメリカではそうでもないのか。

下記はシーズン3の展開に触れます。

シーズン3からメルル&ダリルの兄弟萌えがあるらしいので、
2を飛ばして3から見ようかな…と思案中です。




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2015/01/06(火)

山のぼり10

今回は衝撃的な事があったんですが、
頂上付近の、鬱蒼と茂った木々の間を抜ける、
曲がりくねった細い道の続く箇所が、
まるごと伐採されて小さいグランドくらいの大きさで整地されており
山中のUFO着陸基地みたいになっていました。

!?

なにか建てるのかな?
誰が何のためにこんな山中に??

あと見知らぬ人に
「寒くないの?」と聞かれたんですが、
のぼりはハイネック1枚でも暑いです。
零下5度くらいの条件でも同じです。
みなさんがエベレスト登山みたいな
立派なジャケットを着たままなのは
荷物になるのが面倒だからだと思ってましたが、
もしかして寒いの?
あれ…私は外国の人なみに温点冷点が少な…?
と思ったけど、くだりは寒くなってダウンを着るので違う。




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2015/01/07(水)

「接続された女」
ジェイムズ・ティプトリー・Jr

昨年最後に読んだ本でした。

公告が法律で禁止された社会。
人々は「神」とも呼ばれる美しいセレブの男女に憧れ、
彼等の身に付ける商品を我先に買い求めていた。

生まれつきの醜い容姿と身体を持った女性が
それを悲観し自殺を図るが一命を取り留め、
完璧に美しい姿の人造人間の女性を脳波コントロールし、
広告塔にならないか?という企業からのオファーを受けるというあらすじ。

サイバーパンクの元祖と言われているそうです。
40年前に義体のような概念があったとは。
(さすがに脳移植ではなく遠隔操作ですが)
マクロス・プラスを思い出しました。
というかインスパイア元なのでしょう。

内容ばれ

美しい心を持った女性の悲劇的な物語を書いて
読者の心を揺さぶるのは、ティプトリーさんにとっては朝飯前だったでしょうけど、
むしろ逆に感情移入を避けるように、注意深く書かれています。
そのための極端に冷笑的な第三者視点だと思う。

別に残酷とかではないですが
登場人物、誰に対しても等しく慈悲はない感じ。

この小説の感想をネットで色々と読みましたが
感想を書いた人の容姿に対する考えが透けて見えるのが面白いです。
極端な人になると、主人公の女性を
容姿サギを働くブス=悪、と認識して罵倒しているものもありました。
さすがのティプトリーさんもびっくりなさるのではないかしら。

どうでもいいですが
「女性には骨太の物語は作れない」というロジックへのカウンターとして
挙げられる(日本での)四天王が、ディプトリーさんと、キャスリン・ビグロー監督と、
高村薫先生と荒川弘先生ですね。
ディプトリーさんは途中まで男性作家とされていて
「これこそが男の書くSFだぜー!わーわー!」と言われていた時期があったから特に。
なんとなく全員お体が頑強そう(あっでも高村先生に関しては分からない)。




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2015/01/08(木)

映画かんそう
「紙の月」

銀行員の主婦が、ふとしたきっかけから
大学生と不倫を始め、
顧客のお金に手を付け、変転していく様子を描いた映画です。
「桐島、部活やめるってよ」で
「このひと、めっちゃ巧い!」と思った吉田大八監督の作品。
優しいが少し無神経な夫、
若くない女性に対する職場の扱い、
顧客からのセクハラ、等々
不倫に至るまでの圧迫の表現が洗練されてました。
明るくない内容ですが、不思議と悪くない後味は桐島と共通しています。
でも登場人物の年齢が高いため、桐島よりは重め。

内容ばれ

夫から時計を贈られるエピソードとかよかったですね。
彼の少し無神経なところと、何も言えない主人公の性格がよく出てた。

そして小林聡美さん、いい演技でした。
彼女は主人公の対の存在で、桐島における宏樹と涼也のような関係なのでしょう。
彼女が存在するので、主人公に対して否定的なラストではないと感じられます。

原作ではたぶん普通の、ちょっと裕福な層の女性として主人公は書かれていると思うのですが、
映画では少し異様なメンタリティの持ち主であることを匂わされています。
(他人の言っている事をオウムのようにそのまま喋っているシーンがやけに多かった…)
自我が薄いゆえに周囲に対して従順だけれども、
同じ理由により倫理観が希薄であるという。
ソシオパスとも違いますね。病ではなく性格?女性特有の。

走るシーンがとても綺麗だったので、
「なるほど、このシーンのために足の綺麗な女優さんを選んだのだな」
と思いました。

全然関係ないですが
プリントゴッコって消耗品の生産も終了してますよね?あれは類似品の何かなのか。
あとクリニーク、これ逆にイメージダウンやないの!(笑)




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2015/01/09(金)

今年頂いた一番個性的なお年賀



大日本絵画さん出版の「ヴェルサイユの庭園」です。
仕掛け絵本は写真撮影が難しいということがよく分かりました。
本当なら、覗き窓から見て一点透視で遥か遠くまで続く庭園を楽しむものなのですが、うまくピントが調整できず。

あと、「年賀」と書いておけば
小包でも1月1日に届くって知らなかった。
(配達時刻は他の年賀状と一緒ではなく夕方でした)




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2015/01/10(土)

色々感想

食戟のソーマ
さんまの糠漬けって食べたことないけどおいしいのかな?
(ネットで通販できるみたいだけど)

進撃の巨人(別マガ)
あの絶望に満ちた世界に、更に民族問題が…?

そしてあの場合一体誰を助ければいいのか全く分からない。

マギ(サンデー)
アリババくんの持っている
共感能力の高さによって人の愛情や尊敬を得る能力は
多くの少年漫画の主人公の長所と同じだけど
これをここまで痛烈にdisった漫画があるでしょうか。

白龍くんはそれを、人格コントロールの技術によるものと解釈したようですが、
万物には必ず良い面と悪い面があってな、白龍くん…。

ムジカ・ピッコリーノ
半年ほど再放送でお茶を濁していたムジカ・ピッコリーノの
久しぶりの新作だー。ウィンター・スペシャルなのか。
3期は作られるのかな…

今回は擬音と、こぶしでした。小節と書くらしい。
小節とブルガリアンボイスの違いって何だろうそういえば…。
ビブラートとは違うのな?沖縄の歌唱法とは?

美男高校地球防衛隊
全員男のプリキュアだった。美少女戦隊ものをメタっているので
(キメポーズとキメ台詞は体をコントロールされて無理やりさせられるとか)
そういうの好きなひとは1度くらい見ておくといいと思います。

ローニャ
山賊間の争いで怪我人が出て、両者の争いが激化しそうです。

来週の予告で山賊息子が緊縛&猿ぐつわでした。
ショタ属性のかたは荒ぶりそう。

エレメンタリー2
どうしても謝罪が受け入れてもらえなくて
段々ホームズが逆切れ気味になってきたぞ(笑)
でも周囲の人々の調査能力がどんどん向上し、
今回なんかワトソンがホームズを凌駕しているし、
ホームズはどんどんコミュニケーションの手法を獲得し、
win-winの良い結果を出していると思う。
あとは例の子供の父親の件と、マイクロフトが誰と連絡を取っていたかだな。

バッテリー液って希塩酸で、人骨が溶けるのか…。

ファミ通
ゲームのムズカシイ話
従来使用されていたグラフィックの描画エンジンは
フォワードレンダリングと言って、
森があればその中にある木の全てをピクセル単位に分解して
光源や陰影を計算するが、
近年一般化されつつあるディファードレンダリングは
無駄な計算をしない。らしい。





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2015/01/11(日)

映画かんそう
「スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!」

「チェイス!」でインド映画始まった!と騒いでいた時に
教えて頂いたインドのブロマンス映画です。
100年の歴史を誇る名門校、聖テレーザ学園には
実業家の息子でハンサムで学業もスポーツも何でもできるロハンが
男子生徒のトップとして君臨していたが、
そこへ裕福ではないものの、超絶イケメン、スタイル完璧、
同じく学業もスポーツも優秀なアビが転校してきて
全校生徒の注目を集める。
おもしろくないロハンはアビへのいやがらせをするが、やがて…という内容。

ロハンとアビのいちゃいちゃがすごいです。
高級外車の横でお姫様だっことか、タイバニか!?
(あ、でも一応基本は学園男女ラブコメです)

スチューデント・オブ・ザ・イヤーというのは毎年開催される
学年1番の生徒を決定する催しで、
生徒たちはクイズ大会、ダンスバトル、トライアスロンと
3つの大会を勝ち抜かなければなりません。
まあトライ・ウィザード・トーナメントのようなものですね。

内容ばれ

ロハンとアビがいちゃいちゃしたあとは
必ずロハンが彼女といちゃいちゃするシーンが入ったりとか、
あと太った中年男性のゲイの校長が、サッカー部監督の
マッスルガイに片想いしていて、彼の奥さんに意地悪したりとか
「ほらね!この映画ではゲイはコメディ要員なんですよ!
ロハンもアビも女が好きだよ!違うよ!
ロハンとアビはゲイじゃないよ!ゲイじゃないよ!」
ってアピールが多すぎるので、もう少し減らしてもいいですよ。

アビ役のひとの手足の長さが凄くて、そんな完璧なボディの上に
イケメンの顔が載ってるとかあり得ないからさてはお前CGだな?
と疑ったほどでした。

あの酔ったメガネ君の主張を、
トライ・ウィザード・トーナメントのときの校長に言ってもよかったんじゃないかと思う…。





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2015/01/12(月)

読書かんそう
「火星の人」

今年最初に読んだ本です。当たり!

ミッションの引き上げ時に事故が起こり
結果火星に1人取り残された宇宙飛行士の話です。
まるで実際にあった出来事のようにリアルに詳細に書かれています。
しかしこの本の魅力は、次々に主人公を見舞うトラブルでもなく、
手に汗握る生き残りをかけたミッションの数々でもなく、
主人公の魅力です。すごい。圧倒的。
宇宙飛行士さんなので当然ながら(宇宙兄弟など参照)
頭が超いい。メンタルが強い。身体が頑強。
モラルが高く、コミュニケーション能力に優れている。
楽天家、忍耐強い、判断が早く的確、思想の偏りや偏見がない、発想が柔軟。
そればかりではなく、抜群のユーモアセンスがあり
ちょっとオタクでちょっとアホ、ちょっと小2という
チャームポイント付……。完璧すぎる…。

元はアマチュアの作家さんがサイトで公開していた小説が
大人気となり書籍化されたものです。

内容ばれ

メンタルが強いというのは、アドレナリンを放出して
一時的にパワーアップした強さを指すのではなく、
上がらず下がらず仄明るい状態を恒久的にキープするということなのだなと思いました。
主人公は実在しないのに、家庭環境や血統を調べたくなった。
後天的にこういう性格になれるもの?

地球側のパートは深刻なのに、主人公のパートで
他の隊員の私物の1979年のドラマにつっこみを入れるのに夢中になってたりとか
そのへんのギャップが良かった。
孫が生まれるのを待ってられない!って脳内孫に自慢を始めたりするのとかも。
(彼女もいないのに)
時々オタクねたが差し挟まれ、エルロンドやアイアンマンの名前が出てきます。
ローバー実験ミッションにシリウスの名前がついていたけど、
あれは何ねただろう…「分からなければくたばっちまえ」と主人公は言っていたけど。
(リンドバーグの水上機の名前…?)

もし人間に近い人工知能が作れたとしても、
この主人公レベルの能力を出すのは無理じゃないかと思うんですよ。
不具合の原因を何通りか予測し、1つずつ試して特定することは出来ても
その状況を打破するために手持ちの道具を使ってどうするか、という
アイディアを出す部分が。
手持ちの道具というのは文字通りの道具だけじゃなくて自分の体や、
そこから排出されるものや、その惑星の地表に存在するものすべて、
惑星そのもの等々、条件が無限すぎて。

こんな主人公に彼女がいないのが一番SFだ。
彼女はいないって書いたけど彼氏ならいるよという一種のオチかと疑ったよ。


本を開けば、いつでもあの陽気なワトニーに会えるというのはいいものです。





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2015/01/13(火)

ドラマかんそう
「エージェント・オブ・シールド」
1話〜14話

アベンジャーズのスピンオフドラマです。
マーベル映画お馴染みの秘密組織、シールドの
凄腕エージェントコールソンがチームを結成し、
宇宙的なトラブルや悪の秘密結社と戦うお話です。
マーベル各映画とめっちゃリンクしているので
ヒーローたちの名前がどんどん出てきて
時には脇役の人達が登場します。
(全部見終わったら一覧を作ります)

チームは科学アシスト組2人(男女)と前衛直接攻撃組2人(男女)
とスーパーハッカーの主人公(女子)+コールソン。
萌え、というよりはチームがとても家族的なので
燃え+結束になごむという感じのドラマです。昔の少年漫画のわくわく感。
アクションも効果も凝ってるよー。

メインの謎が2つあります。

内容ばれ

そのうちのひとつが「アベンジャーズ」で死んだコールソンが
どうして生きているのか、という謎なんですが
最初のうちは数秒心臓が停止していただけで、
蘇生した後はタヒチで静養をしていたよー、みたいな呑気な話だったんですが
だんだんその内容が怪しくなってきて、
コールソンの記憶も混濁してきて、
コードネーム「タヒチ」っていう秘密の部屋があったりして
「うわ…これは…」って内容でしたね…。
あれを見てしまうと、ちょっとロキたんかわいいとか言えなくなってしまう感じ…。
100年ぐらい投獄されて反省しろし…っていう。

あらすじ的には今のところ7話が一番好きです。

12話。殉職碑である「勇者の壁」(wall of valor)に
バッキー・バーンズの名前があるのは、えぐいな…と思いました。
キャップが見てないといいんですけど、よりによって全施設にあるらしいので無理かな。




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2015/01/14(水)

ふたたびハリポタランドに行ってきましたので
前回は撮れなかったシリウスのバイクの写真を。
サイドカーがイメージよりかなり大きい!



前回との違い
・冬限定のバタービール、ホットが出てました。
 これまでで一番の甘さ。
・フォービドゥン・ジャーニーのロッカー100円が
 廃止されて無料になってました。
 あそこ最高に混雑していたのでありがたい。
・城見学ツアーが新たに出来ていました。
 乗り物は酔うので乗りたくないけど、
 お城の中は見たい!中の会話とか全部聞きたい!
 という人に朗報。待ち時間も10分〜20分ほど。
・各アトラクションの待ち時間、大分ましでした。
 ハニーデュークスも1時間くらいだった。

その他
・ヒッポグリフコースターはお昼の待ち時間2時間ほど
 日が暮れてからは1時間ほどなのですが、
 なぜかって言うと、寒いからです……。
・今回初めてスペアリブを食べましたが、
 プラスチックのナイフでは切れないので
 ウォーキングデッド状態でしか食べられません。
・ところでナノブロックのハリー・ポッターシリーズ
 かわいいですね。http://al-work.net/waraikandouiyashi/archives/666.html

分霊箱がどーしても覚えられないので、
誰か語呂合わせを考えてほしいですね…という話をしていたのですが
他力本願よくないと思って自分で考えました。
「分霊箱は床には無かろー」です。
(指輪、髪飾り、日記、ハリー、ナギニ、カップ、ロケット)
よし覚えた。






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2015/01/15(木)

「有頂天家族」で矢二郎の住んでいた「冥土通いの井戸」が
六道珍皇寺さんで特別公開されているとのことで行ってきました。
特別公開期間は大抵夏なので、行きたくても暑くて無理…って感じだったのですが
今回は3月までやっているらしく、
一度見てみたかったというひとにはおすすめです。
夏に行くよりは、たぶんずっといいですよ。

・めっちゃ迷いました。
 お寺の入り口は南を向いています。地図で確認していきましょう。
・建物にあがってから庭に出るので、
 ブーツではないほうがいいかも。
・庭での写真撮影は禁止だそうです。

アニメの作画が写真資料にすごく忠実に描かれているのが分かりました。
でも井戸が縁側のすぐそばにあるので、夜はともかく
お昼に頻繁に矢二郎に会いに来るのは難しいなこれ、と思いました。
でもどうして地獄への出口と入口の井戸を分けるんだろう。一緒でいいんじゃ。
(ちなみに小野篁氏は当時としては珍しい高身長のイケメンだったそうです。180越えとか)
(子孫に小野小町がいるのがその証拠とのこと、なるほど。天パかどうかは仰ってなかった)




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2015/01/16(金)

「シン・シティ 復讐の女神」

原作者フランク・ミラーとロバート・ロドリゲスがダブル監督で作り上げる、
コミックの世界そのままのようなモノクロ(一部カラー)映画です。
「シン・シティ」の続編。あれからもう10年か…。
バラバラ死体が出てきたり、
眼球をえぐったりするので万人向けではない。

私はハードな世界観と主人公の優しさを表現するために
とりあえず女を痛めつけとけ殺しとけみたいなのは苦手なのですが
シン・シティは何となくオッケーなんですよね。小2ノワールだからかな。

突き抜けたサイコパスが前作よりも減り、
ややしんみりした話が増えたので、私は前作の方が好きです。
しかし、劇場によるかもしれませんが本編上映前に
30秒くらいの前作のあらすじダイジェストを上映してくれて、
ひねくれ盛りの小学生男子が考えたような、あまりにも頭の悪い話に
ふきだしてしまいそうになりましたが、
うん、まあまとめるとそういう話だったな…。

内容ばれ

みんな同じことを考えたと思うんですが
シャマランの例のあれ…うん…。

私は最強の娼婦ミホが好き(日本刀を持った娼婦がくるくる回ったら、
首がぽんぽん飛ぶのが嫌いな人なんかいるかしら)で、
再登場にワーイ、と喜んだのですが、
中の人がおめでたで代役さんだったのですね。気付かなかった…。

ジョゼフ・ゴードン=レヴィットは、
役柄は「あほなのかおまえは!?」と言いたくなる男でしたが
イケメンに撮ってもらってましたね。






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2015/01/17(土)

色々感想

美男高校地球防衛部LOVE!
えっ割りばしが非対称に割れても、私はそのまま使うけど!?
普通は捨てて、もう一度割り直すもの!?

人形シャーロックホームズ
「バスカーヴィル君と犬の冒険」
ものすごく登場人物が減ってるので、
モーティマーの台詞をステイプルトンが言ったりとか大変そうだった。
でも私もあのセリフが好きなので、残したかったのは分かる。

ローニャ
うわ、山賊息子、顔をぶちのめされてる…これは引く…。

アルドノア・ゼロ2
全員生きてたみたいで何よりです。
主人公のヤレヤレ諸葛孔明度がアップしてますが、
それだけの仕事をしているのでまあ許そう。
あとなんか体が一部人工のものになったっぽい…?

相棒
わーよかった。
ところで「やってない!」って開き直ったけど科学捜査で逮捕された痴漢が
逆恨みで鑑識の人間を陥れようとしたっていうケースよりも
長年真面目に勤めてきた鑑識さんがふと魔がさして証拠を故意に破損したケースのほうが
長々説教されてるんですけど、ちょっと腑に落ちない。
(いや、職業倫理なのは分かりますが)
都会の独り暮らしの人にとって、住居の管理人さんがサイコっていうのは
最高の恐怖ですね。私だったら自分の正気を疑ってると思います。

どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い
(週刊ヤングジャンプ掲載 原作:西尾維新さん 作画:中村光さん)
死闘の末に生き残った戦士に与えられる、
たった1つ何でも願い事が叶えられるという権利を獲得した少年が
何を願うか延々と考え続けるという話です。
こんな願いはどうだろう→いやだめだ、という脳内ツッコミが99あるのですが
細かく読むの楽しかったです。(一生タンスの角に小指をぶつけない、とかあった)
あるあるテンプレを裏返す感じ、西尾さんっぽい。
でもネタも面白い中村光さんが作画のみというのはちょっと勿体なかった…

黒博物館ゴーストアンドレディ
クリミア戦争まできたよー!
女性が天然で男性がツンデレって藤田先生の黄金の萌えなんだな…。

今週サンデーの休載漫画が6本だった。みなさんお大事に…。

「ワカコ酒」がドラマ化されたのですが
あの「ぷしゅー」を口で言ってた!!吐息じゃないんだ!?
番組の最後でお店紹介やお酒紹介をやるのはいいですね。




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2015/01/18(日)

ドラマかんそう
「オリエント急行殺人事件」(三谷幸喜さん脚本)

前篇が長すぎて、どうしようこれ…と思っていたら
後篇が2倍くらい面白くて、ちょっともったいなかった。
前篇で視聴を切ったひと、それなりにいらっしゃるよきっと…。

犯人密着取材24時間ドキュメンタリー、みたいな感じで。

犯人ばれ(いや、この作品の犯人は有名ですが)

人殺しのための努力なんだけども、どこかコミカルででも真面目で。
馬場先生の「なんで燃やしちゃうかなー!?」って叫びが可愛かったです。
(総指揮をとっている女家庭教師さん。大変そうでした)
原作の先生、どんなキャラクターだったか確認したくなりましたが
本棚になかった!か、買おうかな。

勝呂さんの演技プランはどこか合ってないように見えて、
乙部のりえを思い出した。
本場の映画を意識したんだろうけど、ああいう演技なら
役所広司さんか阿部寛さんがよかったのではないかな。

エルキュール・ポアロ=勝呂武尊…?なんで?と思ったけど
エルキュール=ヘラクレス=ヤマトタケルなのかな…?
あとアームストロング=剛力には笑った。
「いろは殺人事件」にも。

駅舎ロケに使われた大社駅(島根県出雲市)、すてきなところですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%88%E6%80%A5%E8%A1%8C%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6_(2015%E5%B9%B4%E3%81%AE%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E)#mediaviewer/File:Kyu-Taisha_station06s4592.jpg






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2015/01/19(月)

読書かんそう
「カッコウの呼び声(下)」
ロバート・ガルブレイス(JKR)

スーパーモデルの自殺事件を、
アフガン戦争で片足を失った私立探偵ストライクが調査するミステリーの後篇です。
推理小説としてはとてもオーソドックスな内容でした。
上流階級の人々や、芸能界の人々の虚飾に満ちた云々かんぬんの他にも
新しくストライクの事務所に来た仕事のできる美人秘書とそのフィアンセ、
ストライクを捨てた超美人でお金持ちでメンタルのヤバイ富豪の元カノ、
4人の四角関係の進展も今後の見どころなのでしょうたぶん。
続巻が出たとかもうすぐ出るとかなんかそんな感じ。

上巻よりは下巻の方がやや面白い。
「カジュアル・ベイカンシー」よりは「カッコウの呼び声」の方が面白い。

犯人ばれ…?
JKRの伏線+回収を久しぶりに見た気がする。
犯人は、まあ、あー…ハイ。という感じ…。

今回のラッキースケベは、
隣に座っているスーパーモデルが、ちょっと体をずらしたら
固い素材のドレスが浮いてお胸が全部丸見えちゃったよ!というもの。
(そのあとスーパーモデルをいただいたりもするのです。私立探偵島耕作)

英国にも火葬場が普通にあって、宗教色を排した作りになっているのかー、
と妙なところに感心した。
調べたら英国の火葬率って70%で、案外高いんですね。

読み終わってから、タイトル上手いなって思いました。


今日はミステリ作家の故殊能先生のお誕生日です。おめでとう先生。
(ちなみにご命日は2月11日ですが何となく習慣で)
時々ふと殊能先生のウソ新作レビューとか書きたくなりますよ。





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2015/01/20(火)

西尾維新さんと9人の漫画家さんがタッグを組んで
9本の漫画を発表する企画、「大斬―オオギリ―」ですが
毎週1本ずつWEB再録をするらしい。
http://plus.shonenjump.com/rensai_detail.html?item_cd=SHSA_JP01PLUS00000811_57
読み逃しした人は朗報ですね。
公開日程はテキストに書き起こすのが面倒なので、
集英社公式ウェブサイトから借りてきました。

私は今のところ8本読んでいますが、
面白かったのは
「恋ある道具屋」
「RKD−EK9」
「ハンガーストライキ!」
逆にいまいちだったのは
「娘入り箱」
「僕らは雑には学ばない」
「何までなら殺せる?」
ですね。ジャンプに載った漫画3本は、男子向けと言うのもありますが
オーソドックスであまり意外性がなかったです。
(ということは西尾先生はジャンプ読者を保守的だと考えておられるということかな?)
(SQの「何までなら殺せる?」はあまりにもタイトルがすべてすぎた)
女子向け雑誌に載った「恋ある道具屋」は、男性主人公でありながら
女性に不快な要素はすべて取り除かれており、
自在に分けられるのがすごいなと思いました。
「RKD−EK9」は画力ありきのねたになっており、これも作り分けですね。

アイディアの勉強をしたい人にはとてもいいかもしれません。
春頃には1冊のコミックスになるそうです。
凝り性の西尾先生のこと、
さらに全作に共通設定があるとか、頭文字をつなげると何かになるとか
そういうねたを仕込んでくるかなーとにらんでますが、どうでしょうね。




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2015/01/21(水)

漫画かんそう

「美術館のなかのひとたち」1巻
黒田いずまさん

美術館に就職した主人公が、
対人恐怖症気味だったり、方向指示マニアだったり、姿が見えなかったりする
個性的な上司や先輩たちと働くというゆるふわ日常系漫画です。
私はこの作家さんをタイバニ二次創作で知って、
その後ジャンプ本誌でお見かけしたりしましたが
いつの間にか違う会社からコミックス出してらした!
風変わりな人々が、毎日楽しく暮らしている
この作者さんの世界観は健在でした。ギャグはややおとなしめ。


「あれよ星屑」2巻まで
山田参助さん

ものすごく昭和っぽいのに、平成のスタイリッシュさもある流麗で不思議な絵です。
敗戦直後、復員してきた黒田は見ず知らずの男に騙され、荷物を総て盗まれてしまう。
空腹のあまり無銭飲食をするが、そこは敬愛するかつての上官の経営する店で…というあらすじ。
敗戦国の悲哀が描かれますが1つ1つのエピソードがすごく重い。
(男性の場合は上官や部下との人間関係、敵国の兵とのやりとり、初めての殺人、軍隊での陰湿なリンチ、
と様々な種類のエピソードがありますが、女性の場合性搾取一択というのが見ていて結構つらい)
いまのところ過去編に比重がおかれていて、
黒田と上官の絆が深まっていく過程が重点的に描かれているようです。





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2015/01/22(木)

白いちごのタルト



去年は休日の早朝に行ったり、平日の夜に行ったりしたけど
どうしても買えなくてギギギしましたが、
今年はなんとか買えました。
味は酸味のない、まろやかないちご。




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2015/01/23(金)

読書かんそう
「美女と野球」
リリー・フランキーさん

15年前のエッセイなので仕方ないですが
ノリが、うーん、古い…?

下記下品、動物虐待記述注意

女の人って時々大便漏らすんだってー、とか
わー、おじいさんやおばあさんが性行為するとかありえないよなー、とか
子供の頃に友達が犬の口にボンドを流し込んで窒息死させたー、とか

なんか小2病っぽい?しかも昭和の?
いまのブログやエッセイで主流のスタイルって素人プロ問わず
もっと他人に対して非干渉を貫いてて、
生っぽい感情を見せない傾向にありますね、そう言えば。
そして長々と言葉を費やして説明なさっているその感覚、
それはいまではミソジニーという名前がついていますよ…
と教えてあげたい気持ちになりました。
淫行に関する主張、悪い大人が騙すんじゃなくて
女生徒個人がバカなんだよ。そいつは大人になってもバカのままだよ!
はさすがに現在だと炎上するだろう…。犬ボンドもだけど…。
15年でモラルもずいぶん洗練されるんだな…と思いました。
(たぶん作者さんの感覚では、女性的な、ヒステリックな世の中になったと思われるかもだけど)

UK的ユーモアセンスに溢れる親族と、
ママンキーさんとパパンキーさんのお話は面白かったです。
あと、女性の髭(鼻の下のうぶげ)に対する並々ならぬ嫌悪も。
(女性にむだ毛など生えないから髭生やしている女は異常だよ!ではなく、
うぶ毛は生えるものだけど手入れを怠る女の精神が異常だよ!という姿勢は
玄人だな!と思いました)




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2015/01/24(土)

色々感想

ローニャ
山賊息子を助けるために反抗したローニャに、
自分に子供はいないとか言い出した!
山賊父さんの株が大暴落だ!

プリキュア
ラスボスが、お前の愛で俺を癒してみろ的なことを言って
キュアラブリーを抱きしめたよ?ロリコンなの?
さすがのラブリーもちょっと引いてるよ。

あと、愛では解決できない問題をどうするのか?という問題提議に対して
いいや!それも愛で解決するよ!というのは展開として雑だと思う。

ダウントンアビー2
うむ…いくら死ぬ間際のひとの頼みでも
自分の意思に反する事は受け入れてはいけないな。
なんだか遠い未来に悪い方へ転がりそうな予感。

あと自分の人生の脚本を書いているのは
どういう傾向の人か、ある程度把握してないとだめだな…。
落ち度の許される人生と、許されない人生って人によって確実に違いますよね。

相棒
突然の漱石ネタ!
細かいことですが、めがね女子は
スペアの眼鏡、もしくは度の合わなくなった旧眼鏡を
念のため保管してますよと言いたい。






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2015/01/25(日)

映画かんそう
「セブン・サイコパス」
マーティン・マクドナー監督 2012年

劇場公開時に見に行けなかったんですが面白かったのでちょっと後悔。
主人公は「セブン・サイコパス」という映画の脚本を執筆していて、
変人の友達の知恵を借りるのですが、その友達のしていたやばい仕事の関係で
マフィアに狙われることになり…というバイオレンスコメディです。
頭のおかしい人が沢山出てきて、シュールな会話をかわし、
やたらと人が死ぬという話なので、
タランティーノ映画がお好きな人に合うかも。

そのアイディアで1本映画が撮れるのでは?というネタが
1つのエピソードとしてどんどん消費されます。贅沢。
その代り、背骨にあたる起承転結は薄め。

内容ばれ

眼球を撃たれて死んだ実在の人物の話とか、
プードルは泣き顔だとか、
アイルランド人は飲まずにはいられないとか
夢オチはオカマっぽい。いまはオカマって言わないらしい。ホモって言うらしい。とか
セリフが妙に心に残ります。

シリアルキラーを夫婦で殺して回る話は劇的だったので
別の映画で見たいくらいです。
あれに出てきたテクサーカナの月光殺人の犯人や、
キングズベリーランの屠殺者や、ゾディアック、
みな未解決事件のシリアルキラーですが、
キングズベリーランの屠殺者はスウィーニー博士犯人説に基づいて撮られていることがわかったり、
ゾディアックの部屋にガンジーの写真が貼ってあったりとか、
細かいうえに皮肉が効いてて良かった。

途中「おまえかよ!」って突っ込みを入れるところが何回かあります。
この系のオチに名前がほしい。
どんでん返しでもないし、意外な正体というのとも違うけど
でもびっくりする。

サイコパスを7番までカウントして元に戻るところいいですね。
ビリーは主人公の事を好きすぎてせつない…。
みんな頭がおかしいのですが、
サイコパスさんたちがそれぞれ大切な存在を持っていて、
その愛情がとても強いので、不思議にほんわかする映画です。




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2015/01/26(月)

映画かんそう
「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」
ジェマイン・クレメント、タイカ・ワイティティ 監督脚本

379歳、183歳、862歳、そして8000歳の吸血鬼4人が
ニュージーランドで同居生活をするブラックコメディです。
密着取材の撮影映像という体裁です。

デジタル目覚ましで夕方に目覚め、
ミーティングをして生活態度を改め合い、
夜はナイトクラブに遊びに出掛けたり、
時には喧嘩したり、とても楽しそうです。
彼等にとって人間は餌なので、結構容赦なくひとは死にますし
それなりに血は大量に出ますが、
ブラックコメディ好き、吸血鬼好きさんは必見です。
日光、十字架、銀製品、等の弱点と
鏡に映らない、招かれないと建物に入れない等の特性について、
吸血鬼いじりは、ばっちりあります。トワイライトねたもあるよ。

たぶんすごい低予算映画で、浮いている吸血鬼のワイヤー感は半端ないですが
(吸血鬼4人のうち2人が監督だし)
ビルが破壊され、大軍同士がぶつかるビッグバジェットだけが映画じゃないですし!

内容ばれ

中盤にスチューという人間がマスコット的な立場で仲間に加わるのですが、
彼の愛され方がすごくてですね、
噂に聞くオタサーの姫ってこんな感じなのかしら…って思いました。
日本の漫画だったら絶対スチューが主役になってるよ!
平凡な中年男性のスチューがなぜあんなにモテるかって、
主張しない、闘争本能が薄い、何でも受容する、と女性的なんですよね。
ホモソーシャルな集団では爆モテするのも当たり前だ。
(彼等のあまりのホモソぶりに切れた登場人物の女性が
「〇〇〇好きの集団なの」って言ってました…)

人間の食べ物をちょいとつまみ食いして中毒を起こし
ヴェェェェェェって未消化の血を吐きだしたり、
コウモリになって飛んでいくシーンで「コンドルは飛んでいく」がかかったり、
反応に困るギャグ多めでしたが、不思議と嫌いじゃない。

ヴィアゴの恋がかわいかった。招待されてない建物に恋愛パワーで入った。

スタッフロールのあとで1シーンあります。


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2015/01/27(火)

映画かんそう
「アニー ANNIE」

お話がかなり現代風にアレンジされていますが
なかなかうまいな、と思いました。

スタックスさん(=ウォーバックスさん)は市長選に出馬予定の
携帯会社社長で、票集めのための話題性を必要としていた、とか
ハニガンさんは政府から支給される週157ドルのお金目当てに
孤児たちを複数引取って里親になっていたとか。
あとSNSの使い方とか。

冒頭、クラクションやドリル、自転車のベルが音楽の一部になっているのを聞いて
すでにテンションが上がってました。歌とリズムの力って大きいです。
「tomorrow」は名曲ですね。
この曲はプロの歌手が歌うよりも子供の声の方がいい。

内容ばれ

・わー、みんな歌がお上手だなーと思ってたんですが
 スタックスさん役のジェイミー・フォックスが図抜けて美声だったので
 ふきました。ていうかミュージシャンと兼業でいらっしゃるのですね。
・ハニガンさん役はキャメロン・ディアスですが、よく受けたなこの役…
 でもハニガンさんは悪役じゃなくて実は良い人に改変されてました。
・マイケルJフォックスが本人役で!
・スタックスさんが、まずいマッシュポテトを
 口からヴェェェェェェってやったシーン、中国でパロディ動画が作られて
 パンダやドラゴンにヴェェェェェェってやってましたが、
 パロディ動画といえば世界的には中国なのか!
・半魚人の名称が「サカナ族」でしたが、日本語…?
・カンノーリって聞いたことあるけど何だっけ…って検索しましたが
 写真を見ても食べたことがあるようなないような…。
・最後、車から逃げるアニーが
 思いっきりサンディ(犬)を置き去りにしていたのを見逃さなかった。
・スタッフロールで撮影の合間に踊っている風な映像が流れますが
 みんな大層可愛かったです。

エンディングの後で1シーンあります。
でもまあ見ても見なくてもどっちでもいい(笑)。



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2015/01/28(水)

映画かんそう
「ジャッジ 裁かれる判事」

リーガルサスペンスだと思っていたら違って、
厳格な判事の父親と、反抗的な弁護士の息子の、
関係修復、家族再生の物語でした。
「有栖川有栖の映画はミステリー」最終回で紹介された映画です。

突然亡くなった母の葬儀のために帰郷した主人公は
兄や弟との再会を喜ぶ間もなく、相変わらずつらく当たってくる父親と衝突し、
すぐに出て行こうとするが、
そんな父が殺人容疑で起訴されるという話を聞き彼の弁護を申し出る。というあらすじ。

劇的な出来事があって父よ!息子よ!ってなるのではなく、
歩み寄って、ちょっと考えなおしたり、でもやっぱり失望したりと
じわじわ前進後退するのがリアルでした。(駄目押しのエピソードはありますが)
微妙な表情で感情表現するシーンが多かったので
役者さんの腕の見せ所だなという感じ。

内容ばれ

私はてっきり最初に車を取り上げられたロクデナシ夫の犯行で
弟の撮っているフィルムにその証拠が映っていた!って流れだろうなと思っていたら
全然違った!!

父も息子も1つ言われたら倍にして返す性格で、
しかも普通はこれは言っちゃいけないとセーブするような事も
躊躇なく言い放っちゃうし、父親は癇癪持ちだし
これクッション役のお母さん大変だよっていうか長年のストレスで…。

お父さんにするなら「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」のお父さんの方がいいです私は…。

飴や、国旗や、アジサイ、釣り等々、細かいアイテムやエピソードをこれでもかと重ねてくる
血のつながりや家族の歴史の描き方は圧倒的です。

本筋とは全く関係ないが、RDJの元カノがお店を持とうと決意したときの貯金額が
4000ドルで、アメリカ人の貯蓄についてまたしばらく考え込んでしまった。
それと、200万円くらいの資金でカフェをオープンさせたって事だろうか。
田舎だから土地が超安いとしても店舗は…店舗も安いのかな?
日本だったら10倍の資金があってもあの大きさのカフェは買えないよな。

舗装された地面ではなく芝生に吐けば服の裾に飛沫がかからない。豆知識。
ていうか口からヴェェェェェェってする映画を3本連続で見た。不思議な偶然。
(チャーリー・モルデカイの予告も…)


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2015/01/29(木)

映画かんそう
「ビッグ・アイズ」
ティム・バートン監督

60年代に、大きな瞳の子供を描いて有名になったモダンアートの画家キーン。
実は絵を描いていたのは彼ではなく妻で、キーンは画家を騙っていただけだったという
ドラマのような実際の事件とその裁判を描いた映画です。
ティム・バートン監督はマーガレット・キーンの絵のファンで、
どうしても映画にしたかったとのこと。
(でも映画としてはあまりティム・バートンっぽくない)

自分で創作をする人と、しない人では見かたがちょっと変わると思う。
しない人はモラルハランスメント被害に遭った、
ちょっと意志の弱い女性の映画に見えるだろうし、
創作をする人にとっては自分の作品を奪われて
作品を描いた理由や意味などをどんどん捏造される恐怖の映画に見えます。

口が達者で虚言癖のある夫の役を
クリストフ・ヴァルツさんが楽しそうに演じられました。

ラストばれ注意

2人はバツイチ同士、共に画家として出会うのですが
夫が結婚前に描いていた風景画も、
実は別の画家の作品にサインだけを足したものだと分かるシーンが終盤にあってゾーっとしました。
うそつきは泥棒の始まりって言いますけど
虚言癖は色々な精神疾患の始まりだと、私は個人的に思います…。

最後、裁判で双方の主張が真っ向から対立して埒が明かないから
1時間で絵を描いてください。ということになって、
それまで立て板に水の如くぺらぺら喋っていた旦那がぴたりと黙って
椅子を調整したり、持病の腕の痛みが!ってやりだして、
対するマーガレットが女王のように堂々と、生き生きと絵を描いて
真実を証明したところ、すごいカタルシスがありました。
現実とは違うんだろうけど、さすが映画、感動的に盛ってくるなー!って感心してたら
1時間ドローイングも、持病の腕の痛みが!も全部現実にあったことだった!!
旦那、なぜ勝てると思ったんだ…。
旦那は最後まで主張を変えず、無一文で亡くなったそうです。

マーガレットさんも、結婚に2回失敗して、そのあと宗教に傾倒して
3回目のご結婚でとうとう幸せを勝ち取って、と波乱万丈の人生ですが、
自分の作ったものを奪われ
他人が苦労を語ったり、創作秘話を披露したりする環境は、
歯を永久にドリルで削られ続けるような地獄ですから
いま伸び伸びと創作されているなら良かったことです。

素敵な60年代ファッションは、ティム映画お馴染みのコリーン・アトウッドさん。
娘さんのお洋服が特にかわいかったな。



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2015/01/30(金)

読書かんそう
「セカンド・ラブ」乾くるみさん

衝撃の叙述トリック作品「イニシエーション・ラブ」の後継にあたる小説です。
なんか8割くらいのひとが感想に書いてますが、私も同意見です。
残念ながら「イニシエーション・ラブ」ほどの驚きはない……。

主人公は、職場の先輩に誘われたスキー旅行で
春香という美しい女性と出会い恋に落ちるが、
彼女とまったく同じ顔をした美奈というホステスと偶然出会い…
というあらすじ。

おちばれ…?

冒頭の意味は変わってくるので、なるほど!と思いました。
折角だから全編そのねたで押し通せばいいのにー…って思いかけたけど
それはもう有名な映画があったね!そういえば!

そのそもその小芝居は必要だろうか…とか
仏像彫りが趣味の先輩の失踪は一体…とか
腑に落ちない所が幾つかありました。





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2015/01/31(土)

色々感想

BIRDMEN
いつの間にか周囲の人と気負わずにコミュニケーションを
とれるようになっていた主人公。
よかったね、って思ってたんですが、
それがどうもよいばかりでもない雰囲気…。

先週のジュウドウズに続きハイファイ打ち切り。

プリキュア(最終回)
来期のプリキュアはお姫様になるために
寄宿舎で頑張るお話のようです。
なるほど異色作っぽい。

アルドノア・ゼロ2
スレインが弱いばかりの存在ではなくなってきて
俄然盛り上がってまいりました。
出来れば映画ではなく本放送内で綺麗に決着を付けてほしい。

人形劇シャーロック・ホームズ
女番長イザドラ・クライン(声:戸田恵子さん)ってまた
強烈なひと出てきた!
「三破風館」がベースになってますが、「青い紅玉」も確実に入ってますね。
ワトソンがすごく格好よかった。

ダウントンアビー2
「!?」
タイタニックで死んだと思われていた後継者が
顔のただれた状態で見つかって、本人かどうか謎のまま失踪。
そして第一の殺人が…!!
一気に方向転換して横溝の世界へ!?
これ犯人は主要登場人物の中にいるの…?
ドラマ進行的にいま一番邪魔なのは新聞王だろうので
(メアリーはフリーのままの方が盛り上がりそうだから)
犯人として退場かな?とか思ったり。

相棒
ハートフル路線なのかもしれないけど、後味悪いよー。
あの主婦のひとたちはどんな罪があってあんなひどい人生を送らないといけないの。
あと予告が何かホラーみたいでした。あのうさぎさんは一体なんだろう…。

エレメンタリー2
話の大筋には関係ないが
大手企業の重役が、様々な女性を権力で手に入れ
それでは飽き足らず、部下の妻も軒並みゲットし、
さらなる難易度を求めて一般人男性も屈服させて
体を自由にするというエピソードがあって、
それはよくあるスーパー攻様…って思いました。

御手洗さんのシリーズがドラマ化するそうです。
天才探偵ミタライ〜難解事件ファイル「傘を折る女」〜3月7日(土)
http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2015/i/150125-i012.html
映像化は数十年断り続けていらっしゃったのに
島田先生どうなさったの一体…。



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