9月日記

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2014/09/01(月)

読書かんそう
「銀色の恋人」タニス・リー先生

ちょっとSFの話をしていた時に友達が名を挙げたので読んだ。
高性能アンドロイドに運命の恋をしてしまう少女と、
アンドロイドに魂はあるのかというテーマの物語です。
あとサブの軸として、神のように完璧な母親の影響から逃れる娘の話でもあります。

タニス・リー先生のブレのない筆力をひたすら堪能しました。
エジプティアの描写や、
お金に不自由した事のない人の、ものすごく悪い所と
ものすごく良い所が的確に表現されているクローヴィスの言動とか、
それから特異なのはやはり主人公の母親。どんな物語に出てくる母親にも似ていません。
美しく有能でどんな事態に即しても完璧に平静なんです。人間じゃないみたいに。
技巧による主人公の情緒不安定描写も読み応えがありました。

オチばれ…?

描写で言えば、金属の名前を持つアンドロイド達が
主人公の目の前で次々に動いて見せるところも圧巻でした。
へこんだ主人公にクローヴィスが中国のお茶と林檎をくれたり、
あと落ちないマスカラが出てきたりする細部も好きです。
もちろんシルヴァーと主人公の恋愛描写も。
綺麗なだけではなく性的なやり取りや、嫉妬や邪推などの醜い感情まで全部書いてありました。

魂の有無の証明をまさかああいう手段でお書きになるとは思わなくてびっくりしました。
クローヴィスのあの悪趣味は伏線だったのか…。







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2014/09/02(火)

映画かんそう
「ミッドナイト・イン・パリ」ウディ・アレン監督

脚本家の主人公は小説家への転向を志望していて処女作を執筆中だった。
裕福な家の娘である美しい婚約者と、義理の両親と共にパリを旅行中、
真夜中に1人歩いていた主人公は1台のクラシックカーに誘われ乗り込む。
主人公が降り立ったのは1920年代のパリ。
綺羅星のごとく才能ある芸術家たちの集うパリだった。

パリがともかく奇跡のように美しく撮られています。
実物のパリの1.2倍くらい魅力的。
そして真夜中のパリで主人公の出会う、
ヘミングウェイ、フィッツジェラルド、ピカソ、ダリ、
ルイス・ブニュエル、ロートレック、ゴーギャン、ガートルード・スタイン。
タイムスリップものなのですが、SFっぽいところは全くなくて、
ひたすら夜のパリと、芸術家たちに圧倒される映画です。
主人公のことは全然好きになれないですが面白かった。

内容ばれ

(2013/06/26日記に書いた)まさかフィッツジェラルドと、
妻ゼルダと、ヘミングウェイの複雑な関係を映像で見られるとは思いませんでした。

ただし主人公がヘミングウェイさんを前にして
自分の書いた小説を読んでほしい!と要求するところは
まったく理解できなかった…。
もっとこう…ほかに聞くべきことがいくらでもあるじゃん!?

婚約者と旅行中に他の美人に夢中になって、
その女性へのプレゼントを妻の宝石箱から適当に抜いちゃう主人公と、
婚約者と旅行中にほかの男性(友達の彼氏)と浮気しちゃう彼女は
お似合いの2人だと思うんだけどな…。
なんか妻の方だけ俗物で悪女みたいな撮られかたをされているのはちょっと不満。

でもあのパリを眺めるために繰り返し見たくなるような映画です。





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2014/09/03(水)

映画かんそう
「50/50(フィフティ・フィフティ)」

27歳の主人公はがんを宣告され、闘病生活を余儀なくされる。
その生活の中でガールフレンドや、親友、母親との関係が変化していくという話。
がん治療ののち生還した脚本家さんが話を書かれたそうで、その経験から
希望ある、明るい闘病映画を目指されたとのこと。
なので軽快な音楽が様々なシーンで使われ、
悲惨なところは薬をキメた主人公がハイになって目撃したり、
親友が超弩級のナンパ男だったり、
暗くならないよう、演出に工夫がされています。

内容ばれ

で、この映画のおかしなところは主人公の親友のナンパ男です。
最初から主人公のガールフレンドに対して攻撃的なのですが、
浮気の現場の証拠写真を撮影して主人公に見せ、破局のきっかけを作ります。
彼女の残して行った絵画を空き地に立てかけて、
主人公と卵を投げたりナイフを投げたり、最後焼いたりします。
主人公の病気をダシにナンパをしたりしますが、献身的に尽くします。
俺がお前の彼女だったら30分に1回、口でしてやるし
クッキーも焼いてやるのに!とか言います。
……うん?
そしてナンパ男の家に行った主人公は、
癌患者との向き合い方を書いた本を偶然見つけ、
しかもその本はかなり読みこまれています。
これって普通恋人キャラクターに使用されるエピソードじゃないかな…。
なんかテーマとしては闘病よりも、男の友情は永遠!だったような…。

髪を剃ってスキンヘッドになった自分を揶揄して
ヴォルデモートって言ったり、グリンゴンの名前が出たり
手術の傷あとを「SAW」に譬えたりする映画ねた面白かった。


さて今日は「キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー」のDVDの発売日です!
じゃあ未見の方は「キャプテンアメリカ ザ・ファーストアベンジャー」とあわせて
今週末にでもレンタルしてみましょうか!
それで好きなカプ名すら書けない(ねたばれだから)私の苦しみを理解してください是非…。
鑑賞後、何でもいいからキャプテン・アメリカの出ている作品が見たい!という状態になった人は
「アベンジャーズ」を見てみましょう。時系列的にはCAFA→アベンジャーズ→CAWSです。





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2014/09/04(木)

映画かんそう
「天才マックスの世界」ウェス・アンダーソン監督

1998年なので、まだ監督独特のスタイルが煮詰まっていなくて
予算もたぶんすごく少ない。
でもすでに壁一面の絵はあるし、変てこな舞台劇、
アニメのような役者の動きもあります。
監督の作品を5本見ましたが、犬猫が死ななかったのはこれが初めてです。

マックスという才能豊かな、変わり者の青年が
年上の女性に恋をして奔走するコメディです。
うーん、コメディかな?
マックスは初老の男性と友達になるのですが、
年上の女性と、初老の男性、マックスの3名の間に
三角関係が発生します。

内容ばれ

マックスは名門校を放校になって公立の学校に編入するのですが
いつも奇妙な世界にいる奇妙なウェス・アンダーソン監督のキャラクターが
アメリカの普通の青春映画みたいな学校の中にぽつりと存在するのは
強烈な違和感とアウェーの変人の悲しさがありました。

変わり者の子供が一生懸命大人の女性にアプローチするのが
たぶんこの映画の肝だと思うのですが、
断っても断ってもくじけず迫ってきて、
でも自分の意に添わないと狂暴になって怒鳴って
警察に捕まっても隙あらば近付いてきて
無理やりキスをしようとするし事故を装って部屋に入ってくるっていうのは
これ撮りようによってはホラーだし、
2014年の今となってはウェス・アンダーソン監督ですら
コメディとして撮るのは難しかろう…と思いました。

マックスの親友役のメイソン・ギャンブルくん(Mason Gamble)が
かわいかった。でもいまは活動されてないっぽい。
マックス役の人はタリア・シャイアの息子さんなのですね。
ウェス・アンダーソン監督作品の常連さんだ。






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2014/09/05(金)

映画かんそう
「LUCY」リュック・ベッソン監督

台湾に留学中の女性が、クラブで知り合った胡散臭い男性に
トランクを運ぶ仕事を無理矢理押し付けられ、
そればかりかその中身である合成ドラッグを腹に手術で埋め込まれ、
しかもそれが腹の中で溶けだしてしまった事から脳が変異し、
100%その潜在能力を使えるようになるという
ファンタジーSFアクション。

味付けとして韓国マフィアが出てきて
(「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシクさんが親玉です)
流血多めなので、苦手な人は駄目かもしれません。
でもスカーレット・ヨハンソンが手をかざすと
黒服の男たちが吹っ飛んだり、言語を一瞬で習得したり
ネットに侵入したりという中2病御用達シチュエーション満載なので
わりと面白かったです。

「トランセンデンス」に「her」をちょっと足して
エンタメの方向へ全速前進した感じ。

オチばれ

私的には「トランセンデンス」がアウトで
「LUCY」はオッケーなんですが、
それは何故かと言うとやっぱり身体的要素ですね。
「トランセンデンス」は身体を悪くしたジョニデが前半ずっと寝ていて
後半は顔漫画のようにずっと顔だけでぼそぼそ喋ってなんかすごいことやってたんですが、
超越者アクションは、やっぱり手をかざしたり、おびえる黒服に無表情で歩み寄ったり、
電磁波をつまんだり、時間をフリップしたりといった、
絵になるポーズや動きがあったほうが面白いです。
それと冒頭では虫けらのように扱われて、殴られ蹴られしていたスカヨハが
覚醒してからは逆に相手を虫けらのように一蹴するのは、ベタですが爽快です。
(虐げられセクハラを受けていた女性が無敵状態になって無双する話なので女性向けかも)

時々挿入される大自然のイメージ映像がなんか面白くて笑いそうになってたんですが
類人猿ルーシーと天地創造を繋げて、
人類の起源をぶちかましたところなんかは、うまかったですね。
しかし森羅万象に通じ全知全能になったルーシーの英知すべてが
USBメモリ1本に入ったのには驚いた。
あれああ見えて単位がギガじゃないやつ?

「夏になったらビキニが着られる」ってブラックウィドウねたかしらと思ったり。
(ブラックウィドウは腹に弾痕があるのでビキニが着られない)





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2014/09/06(土)

色々感想

JOJO
先週は残酷シーンがあちこち黒く塗りつぶしてあって
逆に、いかがわしいことが行われているように見えました。

あと、放尿シーンなどが虹のようにきらきらと抽象的に描かれていて
逆になにか美しいもののようでした。

アルドノア
ほらもうすごい医者×軍人推しですよね。
死んだ過去の男あり、しかも自分が手にかけた、トラウマになった、泣く、
等々、すごい受設定てんこ盛りでこぼれそう。

プリキュア
脈絡なくラブリーの黒い版みたいなやつが出てきて倒されたんですが、
あれプリキュアハンターが粘土のようなもので作った存在だと思ってたら
プリキュアハンターさんが変身してらした!
あんたそれどう考えても生身で戦った方が強いよ…。

鎧武
うーん?どうして命をかけてまでミッチーを更生させようとするのか
主人公の気持ちが分からないです。
そして俄かに時間ものへ急展開…?ヒロインまどか化…?

アオイホノオ
ダイエットで有名な人出てきた。
そうか、あのひとはお金持ちのお坊ちゃんだったのか。
あと、庵野監督役のひと、変態仮面に出てたニセ変態仮面のひとだということにやっと気付いた。


ハリポタのスピンオフの映画、3部作で2016年公開らしいですね。
「Fantastic Beasts and Where to Find Them」
(幻の動物とその生息地)
(↑作者が主人公のようです)
(何か邦題、ハリー・ポッターと幻の生物とかにされてしまいそうな予感)
http://hogwartsite.deviantart.com/art/Fantastic-Beasts-and-Where-To-Find-Them-Fan-Poster-402569369

あ、水曜に書き忘れましたが「キャプテンアメリカ ザ・ファーストアベンジャー」は
「キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー」まで一気に見ていただきたいです。
なぜならばCAFAで一旦休憩すると、「うん、正義だね…よかったね…」で止まってしまうので。
2でやっとキャプテンは、迷って苦しんで弱さが見え始めるので、そこでキャラクターが完成する感じ。




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2014/09/07(日)

海洋堂さんの作品をいっぱい見てきました。
私はおたくの割にフィギュアへの興味が薄いのですが
やはり高評価老舗メーカーさんだけあって
見ると欲しくなりますね。

特にヒラコー先生の「ドリフターズ」のフィギュアや、
可動仏像シリーズ、妖怪シリーズなんかは
ネットでお値段を調べたりしましたね。

旭川市旭山動物園のグッズや
大英博物館のグッズは
(中身入りの棺とかエジプトの神様とか臓器入れとかのフィギュア)
わー、色々実物を手にとって買い物したい…と思いましたが、なにぶん遠い…。
スノードームの「オオカミの遠吠え」すごく格好いいですね。

白土三平関連のジオラマ作品は、
跳躍している主人公が浮いてるように見えると思ったら
なびく髪と木立がくっついていて、
それで保持してあったりして感心しました。

ところで妖怪シリーズで人間の尻から
尻子玉を抜いている河童のフィギュアがあったんですが、抜かれているのが
ど う み て も 内 臓 。
私は尻子玉=元気玉みたいな輝く球
だと思っていたので、改めて尻子玉について調べたりしましたね。
尻子玉=臓器という解釈もあるのかー!




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2014/09/08(月)

「同人作家コレクション 番外編―腐女子ブログ閨口」

「魔法少女俺」が面白かったので、
作者さんの昔のブログが書籍化された本を買ってみました。
前半分がブログで、後ろ半分がREBORNのツナ受ギャグ漫画でした。
嗜好disになりますが、私は攻の変態化と総受おひめさまが苦手なんですが、
そしてまさしくこの本は攻の変態化と総受おひめさま作品だったんですが、
ここまでぶっ飛んでいると、なんだかもう楽しく読めました。
むしろ受はギャグのキャッチャーで、攻がどこまで変態になれるか競う芸、みたいな…。
(あ、でも変態になってたのがシリウスだったとしたら、ぶち切れてたと思いますけど)

日記の方は、やっぱりすごいギャグを描く方は日常もすごいなあ…という感じでした。
水洗ではないトイレに携帯を落とした経緯とか、なんか本当もう……。
あとコードギアスがやってたり、トワイライト・初恋の感想を書かれていたりして
色々懐かしかった。
キャラクター名があって作品名がない感想だったりすると
聞き覚えがあるのに、タイトルがなにか思い出せないという大変苦しい状況になったりとか。

弟さんが作者さんのペンネームを「毛根一直線」だと思い込んでいる、
という記述があって、あ、今のペンネームはこれが元なんだなと分かりました。
サイン会とかではやっぱり「毛根先生」と呼ばれたりなさるのだろうか。





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2014/09/09(火)

最近やや涼しいのでもうそろそろいいかなと思って山へ行ってみましたが
全然そろそろよくなかったです。暑いわ蚊は多いわ。当然人も少なかった。

ところで田舎なので、繁華街のすぐ近くに低い山があって
前から登ってみたかったんですが
そこの山の入り口付近にたしか
誰か昔の有名な人の慰霊碑とかお墓とか、そんな感じのものがあって、
そこは触るものみな傷つけるギザギザハート的な、
近付いたやつを片っ端から祟るんじゃなかったっけ…。
っていう、ふんわりすぎるにも程がある記憶があって
これまで近づかなかったんですよね。

でもさすがグーグル先生、こんな私のふんわりな記憶でも
見事に詳細を教えてくださいました。
近年大河ドラマにも出ていたビッグネームの人で、
ちゃんと文献にも「さわったら祟るらしい」という記述がありました。
でも慰霊碑とかお墓とか、そんな感じのものはずっと昔に遠くに移転してました。
店 舗 か 。
文献に祟るとか書くくらいならちゃんと祟れよぉ!って思いました。
まあおかげでこれからは買い物のついでに山歩きできますけど。
でも繁華街から10分ほど歩いただけでまじ誰もいないので
ちょっとぞっとするような不思議な場所ではあります。




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2014/09/10(水)

読書かんそう
「カッコウの呼び声」(上)
ロバート・ガルブレイス(JKR)先生

アフガンで片足を失った元軍人の私立探偵ストライクは
派遣会社からやってきた有能な美人秘書と共に
有名モデル自殺事件の調査を始める。というあらすじ。

JKR先生が偽名で書いたミステリー小説です。とりあえず上巻。
「カジュアル・ベイカンシー」でハードルが下がりまくっていたので
普通に面白くてびっくりしました。
あ、でも普通に面白いというのは、あくまで普通にであって、
これがもし本当の新人作家さんだったとしたら、
「随分手慣れた新人さんだなー」と思うくらいで、
特に人にすすめたりはしなかったでしょう。

探偵と美人秘書との出会いのシーンが
階段から落ちかけたヒロインの胸を、私立探偵が鷲掴みにして助けるというもの。
ラッキースケベ!!!JKR先生、なにを勉強なさっているの!!?

内容ばれ

出てくる女性はヒロイン以外(被害者、被害者の母、被害者の友、主人公元カノ)みんな精神を病んでいます。
心を病んでない女性は性格が悪い。薬をやっている人も複数います。
これいまの英国がそうなのかJKR先生のくせなのかどっち??

犯人の見当がつかないまま下巻を読んでみようと思いますが、
もうシリーズ続刊が出てるんですね!

主人公私立探偵ストライクは、
(ぽっちゃり巨漢、頭が縮れ毛、記憶力がよく頭の回転も速く、人に好かれるのが得意で話術巧み)
セス・ローゲンの脳内イメージで読んでました。






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2014/09/11(木)

映画かんそう
「アップサイドダウン 重力の恋人」監督脚本フアン・ソラナス

フランスとカナダ共同制作。
接近して存在する双子の惑星、
ただしその重力は、各々の星の生物と物質にしか作用せず、
相手の世界は逆さまになって頭上に浮かんでいた。
片方の惑星は富み栄え、もうひとつの惑星は貧しく差別されていた。
ある日、山の頂で逆さまに降る雨を見ていた少年は、
頭上の世界の山の頂にいる少女と出会う。というあらすじ。

上下逆さまの世界の男女の恋の物語です。
つい最近上下逆さまの映画の感想を書きましたが
(2014/08/31日記「サカサマのパテマ」)
この2つの映画はねたが同じです。
http://news.ameba.jp/20130906-223/
日本公開時期も同じなのでややこしかっただろう。(カナダ公開はその1年前だけど)
同じなのは設定と、重力の違う男女が逆さまになって抱き合い
空を飛ぶシーンくらいなので、
ぱくりとかそういうキナ臭い話では多分なさそうで何よりです。

映像の美しさでは「アップサイドダウン」
お話がかっちりしているのが「サカサマのパテマ」
この映画では色調補正のかかった、イメージの美しいシーンが沢山ありました。
上下で人が踊っているダンスホール、
上下で人が勤務しているオフィス、
ふわふわと飛んでいくパンケーキ、
逆さまのカクテル、
上下2つのコートを使った球技、
さかさまの雨雲とさかさまに降る雨、等々
ちょっと児童文学風でもありました。

お話はすごく普遍的なラブロマンスです。

オチばれ

反重力物質を、たるみ取りクリームに使うという発想は
「こやつ天才か」って思いましたね。「そこからかよ!」とも思いましたけど(笑)。

でもこの監督さんは細部を考えるのがおそらく苦手な人で
分かるわ〜などと勝手に親近感を持ったりしました。

双子の惑星を巨大ビルで連結したりしてましたが、
あの星、昼と夜があったから自転してるとして
ビルは地軸の延長線上にあって、2つの惑星はまったく同じスピードで自転してるの!?
とか、
デートのとき女性を肩車してたけど
女性は足だけでさかさまの自分の体重を支えないといけなくて、
キャッキャウフフどころではないんじゃないかな…
とか、
妊娠したから重力が変わった!って女性が下の世界に来てハッピーエンドだけど、
出産したら元に戻るのではないかな…それ…
とか
突っ込みだしたらきりがないので
考えずに見た方がいいです。







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2014/09/12(金)

映画かんそう
「フライト・ゲーム」

監督ジャウマ・コレット=セラ
サスペンスが得意な監督さんですが(過去作品「エスター」等)
今回はリーアム・ニーソン無双要素の強いフライトパニックものです。
連邦航空保安官である主人公がロンドン行の旅客に乗り込んだところ、
正体不明の人物から携帯に連絡が入る。
これから20分に1人殺していく。乗客を助けたければ指定口座に金を振り込め。
という脅迫だった。
乗客とスタッフ全員容疑者という状況で、主人公は犯人を止められるのか?というあらすじ。

色々あって主人公は心が弱っておりアル中なので
前半ちょっと大丈夫なの!?って感じでしたが、
後半は安定のリーアム・ニーソンでした。

内容ばれ

・心の弱ったリーアム・ニーソンの乗った飛行機は、
 とりあえず碌でもないことになる定め。(TEH GREY)
・もうひとりのCAがルピタ・ニョンゴさんだって全然気付かなかった!
 というかとても地味な役だった。もったいない!
・トイレの順番の件が納得いかんです。
 毒の効き目は早いし、年配の女性の次はジュリアン・ムーアだし。
 その前か後に入ったって事だよね…?
・あと携帯の画面を見せろって言うチェック方法は、2台持ちだったら意味なしだし、
 ガラケーだったら画面見ずにポケットの中で打てるよ。
 (リーアムの返信内容は見なくてもだいたい予想できるし)
・あのお巡りさんのスマホに、弟さんとその彼氏の写真があって、
 それを主人公に見せるエピソードが絶対くる筈と思っていましたが
 なかった…。というか何故絶対くると思ったし…。
・結局何がやりたかったのかよく分からなかった犯人…音楽性の違いというか…。






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2014/09/13(土)

色々感想

鎧武
視聴率が歴代最低まで落ち込んでいるそうですね…。
やっぱり武士+フルーツ+ダンスってお題が無茶振りすぎたのと違うかな…。

トッキュウジャー
パワーアップして、金色の列車が肩パットになったぞ!
うーん角のところが顔にめり込みそう…。
たまたま見ていたきょうだいのひと「だせえ…」
私「だせえ…」

マギ(サンデー)
少年漫画によくある、長い過去回想が終わったあとの、
「現在の時間軸ってどういう状況だったかもう覚えてないよ?」
って現象に名前が欲しいです。

ナルト(ジャンプ42号本日発売)
さ、さすがサスケェ……!

進撃の巨人(別マガ)
死亡フラグ完全回避と思っていいよね!?
ここまで回避しまくった以上、彼はラストまで生きていると思っていいよね!?
(それがいい事なのか悪い事なのかは別にして)
というか拷問係の人、比較的顔を綺麗な状態で残して下さってあざーす!
王室の拷問って言うとやっぱりグリフィスを思い出しますからね…。

ファミ通
「ゲームのムズカシイ話」
コンピュータの演算能力は20年で83000倍になったらしい。
そのスピードのまま単純計算すると、
60年後にコンピュータの演算能力は人間の脳のスペックを越えるそうだ。
しかしそれって早いのか早くないのかよく分からない。


今日の夜、BSプレミアムで「謎解きLIVE 忍びの里殺人事件」という番組があるようです。
出題は麻耶雄嵩さん。綾辻さんが解答者で出演されます。解決編は明日の夜放映。
(麻耶さん、伊賀市ご出身なのですね。知らなかった)





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2014/09/14(日)

映画かんそう
「イヴ・サンローラン」
21歳でディオールのチーフデザイナーになり、
26歳で自分のメゾンを持った天才イヴ・サン=ローラン、
彼の独立を援助し生涯にわたって彼を支え続けたパートナーのピエール・ベルジェ、
2人の関係を描いた恋愛映画です。

恋愛のきらきらした美しく貴い面と、
汚ならしく残酷な面の両方が描かれます。
それと、世界トップレベルの才能を与えられるというのは、
どんな恐ろしいデメリットがあるのか、
その天才と恋愛をして支えるというのは
どういう事なのかも見せつけられます。

内容ばれ

天才で、美貌をも持って生まれたイヴは自分で言っている通り
すごく意地の悪い部分があるんですが、
イヴを助けて、イヴの家族にも気を遣い、尽くしてくれているピエールに
「寄生虫」って言い放てるのがすごい。
酒におぼれ、薬におぼれ、徐々に精神の均衡を失い、
美しいものに弱く、一時の享楽に弱く、
(お互いさまなんだけど)浮気を繰り返し、
ピエールに面と向かって浮気相手の美しさを賛美する、
そんな彼と添い遂げるって壮絶な人生ですよね…。

2人の名前で検索すると、老境の仲睦まじい
リアルの2人の写真が多数出てきてしみじみします。
(この映画はピエール氏が監修している)

特筆すべきはイヴ役の俳優さんの頑張りでした。
眼鏡の位置を直す仕草、すごくすごく繊細で多くを物語ってた。





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2014/09/15(月)

映画かんそう
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」

楽しかったです。少年漫画ノリのSFドンパチがお好きな方は是非。
マーベル・シネマティック・ユニバース作品なので、
アイテムや悪役などがアベンジャーズと微妙につながっています。
歌って踊る主人公や、キュートな外見とは正反対の血の気の多いアライグマ等、
個性豊かなキャラクターが大暴れし、
洋楽好き大きなお兄さんお姉さん世代直撃の懐かしいヒットナンバーがバンバン流れ、
ギャグやこねた完備、アクションもスペースシップ戦もあり、泣かせどころもあって、
スカッとしたい時に最適です。
(主人公チームは、ならず者集団の割に異様にモラルが高いので安心して見ていられる)

ちょっと内容ばれ

最初、病気のお母さんの臨終と、お別れする少年のシーンから始まります。
丁寧に描写されるので、結構ほろりとするんですが、
祖父から病室を出るよう言われた少年が病院の外に泣きながら走り出た瞬間、
彼は宇宙人に誘拐されます。
えー!っていう。涙がぴゅっと引っ込んだ。
波乱万丈の展開が予想されるOPでした。うまい。

ラストばれ含む箇条書き

・ロケット(アライグマ)が可愛すぎるんですが…。
 夜中のガモーラのリンチの時に寝起きで出てきたら
 右のほっぺの毛が寝グセでぺったりしてたのとか最高でした。
 私も泣いてるロケットをナデナデしたい。
・私はロケットのことをアライグマ型の宇宙人だと思っていましたが、
 (そして主人公だと思っていた)
 どうやら無理やり人体改造されたようですね。
 (他の臓器はともかく、脳をどうやってあの体に入れたの)
 声をブラッドリー・クーパーがあてていますが、
 そして続編も決定しているので、
 これは回想シーンでイケメン版ロケットもくる…と予想してます。
 それにしても何故アライグマに改造…バッタ人間よりはましか…?
・グルートのことはねたばれになるので何も書けぬ。
・寝ころんだ状態のままのアクションと、
 あと地面と平行に滑っていく、靴のジェット機能を生かしたアクションよかった!
・宇宙監獄の中では、暴力や殺人が横行しているようだが、
 だれ一人として女性キャラクタをよこしまな目で見ないし、
 ましてや暴力的にどうこうするとか考えもしてなさそうな、意識の高い宇宙。
・あと本当の本当に何があったのかディズニーに聞きたいんですが
 なんで姉妹萌えをぶち込んできますか?
 ネビュラとガモーラは原作だと別に義姉妹でもなんでもないですよね?
 「兄弟たちのなかで一番好きだったのに」とか突然の告白に白目になった。
・そのうちにアベンジャーズの誰かが戦うのかと思ってましたが
 もしかしてコレクターって面白い系のひと…?
 アヒルはハワード・ザ・ダックだそうですよ。
 といっても若い人はご存じなかろう…。
・ラスボスとの最終決戦で突然歌い踊りだしたスター・ロードに
 律儀に「は?意味が分からない。なんなの」的に
 ツッコミを入れてくれる今回のラスボスはいいひと。
・主役の人は、この映画のために半年で27キロ痩せたそうですが、
 比較写真がネットで出回っていて、ダイエットの励みになりそうだから
 デスクトップの壁紙にしたい。それくらいすごいです。お腹6つに割れてる。





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2014/09/16(火)

映画かんそう
「るろうに剣心 伝説の最期編」

京都大火編からの続きで完結編です。
前作と同じで、アクションorるろ剣のお好きな方は必見です。
やっぱり殺陣がよくてですね、殺陣だけで言えば洋画を越えていると思う。
垂直水平、縦横無尽なワイヤーの使い方がいいし、役者さんも頑張ってる。
谷垣さんの殺陣のアイディアと、それをロングアップ使い分けて見易く撮って、
なおかつ馬鹿馬鹿しく見えない重い色調にする大友監督のセンス、2つ揃って実現する技ですね。
(2人ペアでスカウトするなら今だよハリウッドさんよお)
宗次郎戦と、4対1のバトルが好きです。円舞みたいでした。

内容ばれ箇条書き

・特訓シーンは長すぎるので編集で半分にしていただきたかったが、
 俳優さんがビッグすぎて無理なんだろうな…。
・蒼紫さまは、あほの子からクラスアップして保護者付あほの子になった。
 剣心VS蒼紫さまの戦っていたところは日野城址ですね。
 道迷い防止の赤布のついた縄が映ってましたが、あれはまた別の場所なのかな?
・蒼紫さまが寝るにはあの布団は小さすぎる!
・十本刀のファンの方は、ちょっと覚悟が必要かもしれない。
 あ、口頭でメンバー紹介して終わるんだ…って思ったけど、
 それも3人ほどで終了だったし…。
・ちゃんとした牙突だー!初めて見たぞー!やったー!
・剣心が元の赤い着物に着替えてくれてよかったよ。
 カメラがアップになってぐるぐる回ってもどっちが剣心がすぐ分かる。
・ホラー映画みたいにグロイ死体が!って思ったら血だらけのさのすけだった。
・知っているひとにはちゃんと挨拶して、知らない人には誰だお前ーって言う
 ししおさまは律儀。
・最後戻ってくるとき、ちゃっかり4人の中にいる蒼紫さまにうけた。
・照明協力の名前が何十人もいた。レフ板を持つひと?中央にいるひとが燃えちゃう。
・所作指導の人とかいた。和風の家で生活している人も減ってるし、重要ですよね。

すごい人気で、チケット完売してました。
入場も、るろ剣だけ別行列になっていて、30mほど並んでた。




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2014/09/17(水)

映画かんそう
「アイ・フランケンシュタイン」

系統で言えば「アンダーワールド」とかあのあたり。
原作のフランケンシュタインのラスト手前から話が続いています。
復讐のため追ってきたフランケンシュタイン博士が
寒さであっけなく死んでしまって、
怪物は博士を埋めてやるのですが、
蘇りの秘密を求める悪魔の王子ナベリアスが彼を狙います。
時間が流れて現代、悪魔と、悪魔を狩るガーゴイル族は
怪物を巡って大激突する、というあらすじ。

ガーゴイルの中身は天使だという設定がちょっと面白かった。
でもガーゴイルのリーダーの人、中身が天使の割には
考えが刹那的で人間ぽかったな…。
怪物(アダム)の扱いもどんどん酷くなったし。
ありがちなんですが、悪魔の方がよっぽどアダムに対して理解があったし優しかった。

CGの派手なエフェクトをまき散らしながら
ひたすら戦いまくる映画なので、難しいところはどこにもないです。

ちょっとばれ

途中のナベリアス王子の揶揄を拾って、
最後、タイトルに上手く繋げたなーって思いました。うむ。
それにしてもナベリアス王子、
再生医科学のために企業を起こして出資するって気が長いな。
チャールズ・ワセックスとか、ちゃんと名前まで決めて…。

ナベリアスは、ソロモン72柱の悪魔で
別名ナベリウスまたはケルベロス(ギリシャ神話のとは別)、
犬orカラスの頭で描かれることが多いそうです。





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2014/09/18(木)

映画かんそう
「イン・ザ・ヒーロー」

熱血中年スーツアクター(唐沢寿明)と
現代っ子のイケメンアイドル(福士蒼汰)の交流の話です。
自分の限界を感じつつも夢を捨てきれない男が、
その手の泥臭さを鼻で笑う人気アイドルとぶつかり、
飲み屋で説教し、妻と娘の写真を見られ、
やがては信頼と尊敬が生まれます。
そして若者にも事情と目的がある事を知り…という具合に
フォーマットがまるっきりタイバニなので、ファンの方におすすめ(?)。
うーん、ちょっと後半が間延びした感じだけども。

近年になってどんどん人気が高まりつつあるスーアクさんの
毎日の訓練やお仕事ぶりがどんな感じなのか
垣間見る楽しさがあります。

ラストばれ

「太秦ライムライト」と「タイバニ」を足して割った話。
これが100%正しい形容だと思うんですが、
両方見ている人はたぶんほとんどいない。
(ライムライトとこの映画、両方とも最後に松方弘樹が本人役で出てきて
ふだんは裏方である主人公に花を持たせる展開なんですよ!)

スタンリー・チャンという架空の有名監督が出てきて、
忍者が城から飛び降りて、火だるまになりながら敵忍者軍団を斬り倒すシーンを
ワイヤーなし、CGなし、ワンカットで撮影したい!とか言い出して、
「こいつ…早く何とかしないと…」って思ってたんですが、
主人公が根性で何とかしたのでびっくりした。
というかあの架空の映画の原作は「ニンジャスレイヤー」だったのではあるまいか。

るろ剣と連続して見ると、ちょっと殺陣のシーンに見劣りがしちゃうので、
日数を開けた方がよいです。

ミッチーがものすごく妙な役で一瞬だけ出てます。






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2014/09/19(金)

洋ドラかんそう

「エージェント・オブ・シールド」第1話

アベンジャーズのシリーズに登場する組織S.H.I.E.L.D.の活躍を描いたスピンオフドラマ。
DVDのおまけについていたので1話だけ鑑賞しました。
1話の監督脚本は映画と同じジョス・ウィードン監督で、
予算もパッと見た目で分かるくらい潤沢そうで、面白かったです。

アベンジャーズで死んだと思われていたコールソンが
生きていたぜ!バーン!というツカミがあって、
(しばらくの間タヒチでマイタイと小説三昧していたそうで、うらやましいにも程がある)
それから謎の超人を追う事件になっていく訳ですが、
血清について、ちょっと考えるところがありましたね…。
CAWSのねたばれになるから書かないけど。
Xファイル+ヒーロー+少し社会風刺の路線で行くのかな?
あとコールソンが知らない何かがあるという伏線がありましたが
それがシリーズラストで明かされるのかな?
ヒドラのことかしら、それとも血清打たれてるのかしら…。
コールソンが言いかけてた「飛行機が恐い男の話」ってダイ・ハードでいいのかな?
まさか特攻野郎ではないよね?

続きも見たいなーと思っていたらWOWOWで放映決定したよ!
WOWOWさんありがとう!

「ワンス・アポン・ア・タイム」第17話「帽子の男」

役者さんが目当てなので、思いっきり途中を見ました。
さすがに話が分からない!(笑)
囚われている世界から、大切な人の所に戻ろうとする男の話でした。
目当ての俳優さんはお口をぽかーんと開く癖があるのですが、
この役でもやっぱりぽかーんと開いているシーンがあって、
「その癖は直しなさい。お口を閉じなさい」と思いながら見ていました。





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2014/09/20(土)

色々感想

ハピネスチャージプリキュア
トッキュウジャーに続き、こちらも新フォームがださい!
一筆書きで15秒で描けそう。

おやじの背中(最終回)三谷幸喜さん脚本

毎回脚本家が変わるオムニバスドラマでした。
癌治療を受ける売れない役者の通院する病院に、
怪我をした小学生の息子が来て、
自分の職業を隠していた父親は
思わず自分が医師であると嘘をついてしまう。
嘘がばれないように辻褄を合わせながら、息子と病院見学して回るという
三谷さんらしいコメディでした。

NHK 謎解きLIVE 忍びの里殺人事件
んんー。私も綾辻さんと同意見で、
偶然雨が降って、偶然猿の付く名前で、偶然蓑があったっていうのは
ちょっとどうかな、とは思いました。
結局決め手になる1要素は、映像ならではのネタで面白かったです。

まさか黒田官兵衛を愛憎監禁して
のちに犬の糞という意味の名に改名した荒木村重(の中の人)と
仲間由紀恵さんが結婚されるとはなあ!





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2014/09/21(日)

映画かんそう
「NY心霊捜査官」

ホラーだと思って見に行ったら萌え映画だったの巻。
マッチョでタフなNY市警の警察官エリック・バナは
昔から妙に勘の鋭いところがあり、同僚にもそれをからかわれる程だった。
ある夜勤の日に、虐待事件とDV事件を担当した主人公は
その事件に奇妙なつながりがある事に気付く。

主人公はバリバリ硬派な刑事なんですが、
霊感が強くて普通の人に見えないものや聞こえない音を感じ取れます。
それで元ヤク中で酒もたばこもやっちゃう濃い顔の神父が出てきて
後半から2人は組むことになるんですが、
2人にはそれぞれトラウマがあって、そこを悪魔にな…。
あとは言わなくても分かりますね…。

腐女子はニヤニヤしながら帰れます。
(ホラーとしては残念ながら普通…)

重要な所バレ

真っ暗闇の中でメリーゴーランド回ってるって、どこのサイレントヒルだよ!
ていうか停電しているのになんで動くんだよ!悪魔が発電してるのか!
じゃあ悪魔1000匹つかまえて新しいエネルギーにしよう!って考えるのが人間。

相棒の人が惜しい…。いい人だったのと、
あと続編があったら内部情報を持ってきてくれるめっちゃおいしい役どころですよ。
いや、でも悪魔が彼の顔をして出てくるというのもおいしいですけど。

「誰もいない部屋で物音がして、いくらつけかえても電球が切れて、声がする」
って警察に通報していい案件なんだ…。警察たいへん…。

というか続編はたぶん無理だろうから続きはみんなの心の中に…。
刑事がラブラブ妻子持ちでなければ二次創作したのになー。
絶対夜のランニングを2人でやってるよ今頃。

原作には神父がいないそうですね。えっ……ていう。






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2014/09/22(月)

映画かんそう
「猿の惑星: 新世紀」

認知症の治療薬を開発中に発生した猿インフルエンザによって、
地球の人口は激減し、逆に知性を得た猿たちは領土を拡大しつつあった。
人間の集落のエネルギー問題を解決すべく、
猿の集落近くにある水力発電所を補修にきた主人公チームは
猿と遭遇し、銃で撃ってしまうという事件が勃発する。
というあらすじ。

「猿の惑星: 創世記」の続編です。
どちらの陣営にも平和を望み、争いを回避しようとするキャラクターがおり、
また憎しみと恐怖を忘れられず相手を一掃しようというキャラクターがいます。
というか鏡のようにそれぞれの側に対になる猿と人間がいる。

丁寧な脚本なんですが、SF・有名な役者さんが少ない・猿、
という三重苦で日本では苦戦しそうなのが残念なところ。

内容ばれ

憎しみと恐怖っていうのは、一度受けてしまうと猿インフルエンザのように致命的な病で、
しかも周囲に伝染していくのではないかと思った。
あの最初に発砲した人とコバがいなければ、人間と猿は共存できたかもしれないけど
でも相手の陣営を信じられる人たちは決定的な喪失と痛みをまだ得ていないだけだし、
みながみな聖人君子になれるわけではないし。

・監督がルパート・ワイアットからマット・リーヴスに変わりました。
 でもあまりトーンに変化を感じない。脚本が同じ人だからかな。
・前作の人間側の主人公、フランコはどうやらインフルエンザで亡くなったようです。
 まあそれは彼自身の責任だから仕方ないとして、隣りの家の人本当気の毒…。
・最初の猿インフルエンザ被害状況、北海道の人口が少なすぎやしませんか!?
 あんなもん?
・カメラのバッテリーの電気は10年間残っているものだろうか…さすがのSONY製?
・自慢じゃないけど数千年戦争を続けている人間には
 戦術的にも兵器的にも、相手を欺く方法も、ノウハウの蓄積が膨大にあるので
 いくら個体の力が大きくても、いま戦争デビューしたばかりの猿には負けないと思うんですよ。
 多少文明が後退していても。
・予告ではゲイリーがクズっぽくて、ゲイリーのせいで共存の道が断たれたっぽく作ってあったけど
 べつに悪い人でも何でもなくて、常識的な行動だった。
 指揮もしつつ最前線で戦ってる勇敢な人だし。
・というかあの局面で主人公がゲイリーを銃で脅すのはどうだろう。
 これまであれだけ銃のせいで状況が悪化してきたのに。
 対話で、もしくは引き延ばしのための対話で何とかならなかったんだろうか。







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2014/09/23(火)

漫画かんそう
「チャンネルはそのまま!」佐々木倫子先生 全6巻

佐々木先生の、綿密に下調べをされたうえで描かれた、
ふんわりゆるーいコメディ、本領発揮です。

北海道☆テレビには超個性的な人間を「バカ枠」で採用し
その超個性人間の面倒を見る「バカ係」を対で採用するという隠れた習わしがあった。
「バカ枠」採用の雪丸花子と「バカ係」採用の山根が
周囲の個性的な面々の力を借りて、
トラブルにつぐトラブルを何とかこなしていくというあらすじ。

北海道地元ネタがやはり面白いです。
使い捨てカイロは外で封を切ると温まらないので
家で熱くしてから外に出る、とか理屈は分からないけどそうなんだ!と。
あと、帽子で蓋をしないと上から熱が逃げるとか、すごい説得力。
それから荒川先生が特殊だと思ってたんですが
北海道の人は高確率で重機が扱えるんですね…すごいや…。

花枝さんの、ゾーンに入ったような超感覚、
スポーツ漫画やバトル系漫画で使われているのはよくありますが
仕事で使われている漫画は初めて見たような…。
でも一刻一刻で状況が変化するTVのお仕事、
私にはできそうもありません…。

6巻が特に面白かったです。
これドラマ化したらすごいハマるだろうし、
若いタレントをいっぱい起用できるし、おそらく人気も出ると思いますが、
佐々木先生は確か「動物のお医者さん」以降
ドラマ化の話はお断りになるという話を聞いたことがあるので
映像化はされないんでしょうね。ちょっと残念。





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2014/09/24(水)

読書かんそう
「バベットの晩餐会」イサク・ディーネセン(カレン・ブリクセン)

デンマークの紙幣にもなっている女流作家さんで、
男性名と女性名のペンネーム両方で書かれていたそうです。
表題作の映画を見て、興味を持ったので原作も読みました。

不要な事は一切書かれない、効率的な文章です。
でもとても柔らかい印象。
「バベットの晩餐会」と「エーレンガート」の2本が収録されていましたが、
どちらのお話も、レーシングカーのように最短距離を走り抜けたあと
終盤でものすごいヘアピンカーブを曲がり切ります。

映画のほうでは料理が主役で、それに芸術とは、信仰とはという
サブのテーマが付随した感じでしたが
小説は映画に比べて料理の比重が減り、芸術、信仰、人間の霊性、
といったものが均等に書かれた感じ。
私は食いしん坊なので映画の方がやや好きかも。

「エーレンガート」内容全部ばれ

軍人の家系に生まれ、質実剛健な気質を持つ少女エーレンガートを
百戦錬磨の芸術家カゾッテが、
身体に指一本触れずに官能の世界に導き、調教し、
身は清らかだが精神は汚された状態で婚約者に渡してやるぜフッヒッヒと企むという
宮廷の退廃的なやりとりが前半に書かれるのですが
後半急展開して皇太子の子息誘拐事件を追い、
犯人を雄々しくぶちのめす、一種エンタメ的なエーレンガートが書かれます。
面白いけど、ぜ、前半何だったの…という。

「バベットの晩餐会」も「エーレンガート」も
女性の、女性賛美の物語である、という意見もあるようで、
お、おう成程…という感じ。





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2014/09/25(木)

映画かんそう
「エンド・オブ・ホワイトハウス」

優秀なシークレット・サービスである主人公は、
大統領警護の任務に就いていたが、
ある日不慮の事故が起き、大統領夫人よりも大統領を優先して救出したために、
大統領の眼前で夫人が亡くなるという事態を引き起こす。
主人公に責任はないと大統領を含む皆が認めたが、
感情の問題から主人公は事務方に転属する事になった。

韓国首相が訪問中のホワイトハウスが
北朝鮮のテロリストによって襲撃を受け、
占拠されるという前代未聞の事件が起こり
主人公は単身大統領救出に向かう、というあらすじ。

占拠のプロセスは、なかなか面白かったです。
エンタメ映画で、ガチで北朝鮮悪役って珍しいですね。
予算少なめなのですが、そのぶん丁寧な伏線で頑張ってます。
わりとたくさん人が死にます。

内容ばれ

韓国首相が射殺されたり、
北朝鮮のテロリストが「日本海」って言ったりとか、
そのへんは他人事ながらハラハラしました。

「アメリカ人も飢えろ!」とか、なんか切実でしたね。

エンタメ映画で黄色人種がラスボスになりにくいのは
やっぱりどんなに鍛えても他の人種に比べて筋肉ダルマになりにくいゆえに、
格闘の場面で、絵にならないという理由があるのかもな…と思いました。
(投げ技や関節技、絞め技はともかく、パンチやキックは全然効いてなさそう)







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2014/09/26(金)

映画かんそう
「ホワイトハウス・ダウン」エメリッヒ監督

下院議長の警護を務める主人公は、
大統領警護官への転職を試みるも結果は捗々しくなかった。
ある日、娘を連れてホワイトハウスの見学ツアーに来ていた主人公は
ホワイトハウスが占拠されるという事件に巻き込まれ、
単独で大統領の救出を試みるのだった。というあらすじ。

にゃかむらさん、その映画は昨日も感想書いてなかった?
おばあちゃん晩ごはんはさっき食べたでしょう?
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、
同時期上映のこの2本、本当にまぎらわしかった。

・ホワイトハウスが陥落しテロリストが占拠する。
・大統領含む、多数の人質がとられる。
・ホワイトハウスに詳しい子供がいる。
・主人公が護衛官、またはそれに類する者。
・時計のエピソードがある。
・アメリカ側に裏切り者がいる。
・核兵器が狙われる。

という共通点があり、紛らわしさが倍。
映画のクイズがあったら、間違いなく引っかけ問題になることでしょう。
ちなみに区別する方法は、
エメリッヒが監督した方は予算が多く、派手で、若干バカ、
エメリッヒが監督してない方は、話がややシビアで、伏線が多く、ダイハード1っぽい。
エメリッヒが監督した作品のタイトルに「エ」は付かない。
これで完璧です。
ちなみに「エンド・オブ・ホワイトハウス」の方は続編が決定して、
次はロンドンが舞台だそうです。

この映画は「リンカーン/秘密の書」と
不思議に繋がっている、と教えて頂いて見たんですよ…
予想は付くでしょうが「エンド・オブ・ホワイトハウス」の方を…。
それでずっと「どこが繋がっているんだろう…???」って考え続けて
終わってからやっと間違いに気付いたのでした。

負けずにこの映画を見ましたが、確かに共通の役者さんがいて
共通のアイテムがあり、既視感のある光景と、あとヘンリー。
歴代のアメリカ大統領をあれからずっと陰で守っておるのかしら…と考えると
ちょっと切ないですね。






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2014/09/27(土)

色々感想

鎧武
べつに今週終わっても良かった感じにまとまってた。
あ、メロン兄さん生きててよかった。
主人公とヒロインはなんだか金髪に白い衣装の
FFにこういう人いましたよね…?的なキャラデザになって
異世界に旅立っていきました。

暗黒エンドだと、新世界の創造に失敗した主人公夫婦が
侵略者になって帰ってくるパターンだけど、
あいにくライダーは映画とか映画で頻繁に助っ人に呼び出されるので
その手は使えない!……たぶん。

アルドノア・ゼロ
西部劇のようにバタバタ死んだ(?)え…?でも2期に続くから死んでないよね?

スレイン君のいる陣営は悉く死滅する、
優秀な疫病神として活躍しそうですが、
可哀そうなのでそろそろ主人公チームに混ぜてあげてほしいです。

アオイホノオ
庵野監督の偏食は有名ですが、
サッポロポテトバーベキュー味と牛乳だけで
案外健康にやっていけるもんなんだな…。
ジャンクフードを大量に食べて風呂に入らなくても
身体が臭くならないのは、どういう理屈なんだろう…。

シャアかぶれの矢野ケンタロー役の人、
五右衛門ロックのシャルル・ド・ボスコーニュの人だったのか!
気付かなかった…。そしてデスノのミュージカルで
ライト役を演じなさるのね(ダブルキャスト)。
きっとキレキレの踊りを披露してくれるんだろう。

ザ・フォロウイング2
死んだ恋人のトラウマを克服して新しい彼女と付き合っていたら
実は恋人は保護プログラムで生きている事が分かって、
不可抗力の二股状況になって色々な意味で苦しい主人公。
これは仕方ないよな……。

配役に携わる人がブルネット好きなんだと思うけど、
主人公の元カノも、今カノも、姪も、現捜査責任者も
メインの女性全員が長めのブルネットゆる巻きなので
一瞬見分けがつかない。

孤独のグルメ
小林賢太郎さんが出演されるという事で
最終回だけ見ましたが、とんだフードテロ番組でした。
映像がおいしそう!パリッとかザクッとか音がいい!松重さんの独白もすごくいい!
録画したものを、ごはんを食べながら見たのにお腹が減りました…。
こんなものを夜中に見たら発狂する…。

恵比寿の「さいき」さん
http://getnews.jp/archives/671356
でも写真より映像の方がおいしそうだったな…。
私は原作漫画の主人公は実はあんまり好きじゃないんですが、
松重さん演じる五郎さんは、何だかかわいい。

小林さん登場のシーンだけ「小林賢太郎TV」みたいだった(笑)。

明日に続く





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2014/09/28(日)

昨日の続き

ソーマ
食べた人が味に感動して脱ぐいつものパターンと見せかけて、
マッチョ悪役料理人が脱ぐというフェイント!

マギ
ジュダル君ひさしぶり。先週号で思ったけど、ちょっと頭身高くなった?
ていうかシンさんにつっかかって行かないジュダルとか、さみしいわ……。

BIRDMEN(サンデー連載)
録画映像による検証で、戦っていた謎の怪物が、
彼等だけに見える幻覚の(悪夢を共有している)可能性が大きくなって、
戦う必要性が疑問視されるという急展開!
わー、これ絶対伏線あっただろうから、気付いていたひといるんだろうなー!
あと、怪物は彼等の心の負の部分が具現化したものだろうというのも確定のようです。
毎回本当に面白いな!
修学旅行エピソードで、ちゃんとバランスがとってある所も唸らされます。
写真たくさん撮れててよかったね!

でも集団幻覚って、割と沢山の物語が引っくり返る面白い要素だと思う。
プリキュアや、まどマギとか、
少女期特有のヒステリーによる幻覚だったりしたら180度違うお話になるし。

聖おにいさん(モニツー連載)
ブッダは写真撮影が上手くないのか…親しみわくなあ。
なんだか私が撮ると食べ物はまずそうに、シャレオツなものはダサそうに写るのよね…。

宝石の国(アフタヌーン連載)
ダ、ダイヤ逃げてー!って思ったらまさに思ったことそのままが
柱に書いてあって笑った。
ダイヤにも助かってほしいけど、あの状況でダイヤに何かあったら
ボルツが壊れてしまうから…。

3月のライオン(ヤングアニマル連載)
川本家に新たなるクズの魔の手が!
お父さんでてこないなーと思ってたら、真正クズだったのか…。
(仕事しないでふらふらした挙句、娘3人と妻を捨てて
若い女に走って、再度浮気して、次は成長した娘を食い物に云々)
零くんの騎士ぶりも板についてきた。
今号はとくに格好良かった。

「3月のライオン」作中に出てきた食事をフィギュア化した
「川本家のごはんBOX」が発売予定なのか。
おいしいものに更においしいものを載せたカレーとか
すごい良い出来…食べられないけど欲しくなりますね。






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2014/09/29(月)

TV番組かんそう

高校生クイズ
チームがいつの間にか3人から2人になってました。
男女のペアもいますが同性チームが多かったので、
各校の写真がBLの表紙に見えいやなんでもありません。

ハワイロケで台風が直撃し、
ビーチで撮影予定だったクイズを
セットなどを狭い倉庫に急遽移転して行われていて
スタッフさんの労働を思うとちょっと胸が痛んだ。
時間外勤務給与は出ただろうか。

女子チームを応援していたんですが残念ながら敗退、
上位3チームは男女ペア2、男男ペア1という内訳でした。
ただし圧倒的に男女ペアが強く、
その男女ペアは、ほぼ男子が1人で解答していました。
うーん?横に女子がいると、男子2人分以上のちからが発揮できるという事か?

ルネサンス3大発明「活版印刷技術・火薬・羅針盤」忘れてたなー。
ルビの語源は宝石のルビーって知らなかった。
早押しクイズで「古希と喜寿…」の段階で解答をボタンを押して
「7」って答えて不正解だったんだけど、
たぶん「共通する数字はなにか」って問題予想が間違っていて、
実際の問題は「足した数字を答えよ」で「147」だったのだけど、
同じ間違えるにしても攻めの不正解だなって思った。





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2014/09/30(火)

TV番組かんそう

日本のアクションを変える男 谷垣健治
〜香港の現場から映画「るろうに剣心」へ〜

るろ剣でアクション監督をされた谷垣さんのドキュメンタリーです。
ご本人を映像で見るのは初めてでしたが、喋りの半分くらいが擬音の、
エネルギッシュな感じの方でした。

大学生の時に香港へ行って伝手も何もない状態で
ジャッキー・チェンと会って、自分のアクションを見せて
俺を使ってくれと売り込んだけども、
ジャッキーに30分かけて日本で映画系の仕事をしたほうがいいと諭され、
(ジャッキーめっちゃ良い人ですね)
でも諦めきれずに2年後に香港へ渡って仕事を探し回ったとのことです。
(そこで何年か頑張ってドニー・イェンさんと出会い、キャリアアップされます)

るろ剣の撮影現場では、佐藤くんが前から&後ろから&上からワイヤーで引っ張られ、
3次元の摩訶不思議な動きをしてました。
アクションの組立も難しそうですが、演じるのも相当な身体能力が要りそうだった。
4対1の戦闘シーンの稽古は、
さすがの藤原さんも「これいっぺんには撮らないよね?無理!」
ってへばってらっしゃいました。
舞台で鍛えておられる筈だから、よっぽどきついんですよきっと。
普通の服装で効果音の入ってない殺陣の映像でも結構迫力がありました。

過去の殺陣は、人に当てないように剣を振る事が大事だったけど、
実際の殺し合いでそんな刀の動かしかたはしない。
だから自分は逆に刀をぶつける殺陣を撮る。
スタントと言えば高い所から単にジャンプするようなイメージを持たれているが、
アクションを設計する、もっと複雑な仕事だ。
というような内容を語っておられました。
旧来の方法をバッサリ否定なさるのは、ロックだな!(笑)という感じですが、
まあそれだけの仕事は十分されていると思います。


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