4月日記

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2014/04/01(火)

桜が満開ですね。
ところで1995年の私の手帳を見たら
4月8日のところに「満開」、
4月15日のところに「お花見」って書いてあったんですけど、
ちょっと怖くないです?20年で1週間もずれてるんですよ。
100年経ったら2月にお花見だよ。

(やや汚い話ちゅうい)

先週末に、琵琶湖の周囲を30キロほど走りながら
桜を見て、各地点で近江牛を食べ、
滋賀県産の日本酒をいただくというマラソンイベントに参加してきたんですが、
地獄でしたね……。
主催のひとは本当に、一体何を考えていたんだろうというね…。
道の両脇に四つん這いになって屍になっている人続出。
救急車が何台も止まっていて、
バタバタ倒れている人の横を走っていると、
この世の終末がきたかと錯覚するような恐ろしい光景でしたよ。
体力が余っていて酔ってなくても、
匂いにやられてもらい下呂になっている人も多数。
私は鼻が悪くて助かりました。
どうしても飲みたいお酒があって頑張ったんですが、
ゴールしたあたりの記憶がないですね。
気がついたら夕方になっていて、
公園で友人に介抱されてました。
ローカル局のインタビューに「吐いたら負けだと思ってました!ウェヒヒ」
とかゴール地点で凄いハキハキ言ってたよ……って言われて絶望しました。
私の回答部分カットされてるといいんですけど…。
結局約1500人参加して、完走したの398人だったそうです。
そりゃそうだよね……。


なーんて、桜の開花の話は本当ですが後半はうそですよ。
私には30キロ走るのは無理だ…。
四月馬鹿サイトめぐり楽しみです。ウェヒヒ。




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2014/04/02(水)

舞台かんそう
ゲキシネ「ZIPANG PUNK 五右衛門ロックIII」

天下の大泥棒、石川五右衛門を主人公にした
新感線のアクション舞台劇、シリーズ3作目です。
今回は空海の残したお宝を巡る冒険です。
三浦春馬と蒼井優が客演。
お宝の謎を記した黄金像に、暗躍する堺の豪商、
謎めいた尼僧、日本まで渡ってきたマローネ・アバンギャルド侯爵夫人、
五右衛門を阻止しようとする、京都所司代盗賊目付探偵方、明智心九郎、
(アンヌさまも映像で特別出演なさるよ!)
不気味に沈黙する豊臣秀吉と、五右衛門の親友前田慶次郎、
歌と踊りで派手に決める、いつもの五右衛門でした。
若干歌が多めかな?

三浦春馬さんがうまかった…。
歌も踊りも、新感線っぽい過剰な演技も。
経歴を見たけど、キャリアの長い人なのですね。

内容ばれ

シャルルが出てきた!
このひと強くて天真爛漫アホの子なので好きなんですよね。
前も書いたかもだけどフジリューの「封神演義」の趙公明に似てる…。
それと登場シーンで、フードつきマントを目深に被って
賊に追いかけられていた彼を見て、女性キャラクターだと思いました。
おおむかし北斗の拳という漫画で同じように目深にフードをかぶった
南斗水鳥拳のレイを見て、賊の皆さんが
「こいつは上玉だぜ!」「たまらないぜ!」などと言っていたのを
全員乱視なのか……と思っていましたが反省します。

コナン君みたいな小林くんがミスリードだったので騙された…。




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2014/04/03(木)

風邪をひきました。

前回ひいたのが2011年の4月なので3年ぶりです。
職場で向かいの席の新卒男子の風邪をもらったのですが、
風邪って免疫のカードバトル的なところがあるので、
自分より身体の丈夫な人の風邪は
高い確率でうつる、ような気がする。
平成生まれ男性の風邪なんか、
遊戯王でいったらブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン☆みたいなものですよ。

ちなみに風邪をひかずに過ごすコツは
・人混みではマスクをすること。
・外ではマフラー、職場ではスカーフ、自宅では就寝中も室内マフラー。
・365日、睡眠時間は死守。
だと思います。
私にはうがい手洗いの習慣がないので、
それらの効力は私には関係ないようです。



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2014/04/04(金)

TV番組感想
「三谷幸喜の本棚は宇宙だ!」

読書系トークバラエティ
「その人を知るには本棚を見ればいい」
という趣旨で、三谷さんが市川猿之助さんの蔵書100冊を見て
あれやこれや言うという番組でした。

何が面白いって、猿之助さんが自ら持参した本100冊を
ほとんど読んでいなかったというのが最高に面白かった。
放送事故的に。

本棚に飾りたいという理由で本を買うことが多いんですー、
的な事を言う猿之助さんに、
どうして読み終わった本を持ってこなかったんですか?
という至極当然なツッコミ。

読む傍から売ってしまうんです。

さっき飾りたいから買うって言ってませんでした?

というまさにリアル古畑任三郎な会話が展開。
本当、どうしてガチの読書芸人を呼ばなかったの…。
光浦さんとか。又吉さんとか。

番組の終わりにコメンターの方がおっしゃってましたが、
三谷さんが雑談をしながら番組の趣旨をどう変えるか
光速で計算されているのが見どころでした。


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2014/04/05(土)

色々感想

永久不滅 デビルポイント
SKETの、篠原さんの短編読み切り、
このかた、こまかく伏線を張って、最後に繋げてくるのが
本当に巧いな!
冴えない男子のところに美人でえろい悪魔ボーンという、
あるあるすぎて1ページ目で読み飛ばすネタでも
面白く描けるひとは描いちゃうものですね。

ナルト
またもやナルトの先祖?の忍術の始祖みたいな人が現れて
過去話を始めたぞー!過去話が前世代へ前世代へと遡りすぎて
過去話のインフレが始まってると言わざるを得ない。

SOUL CATCHER(S)
作者の前作「LIGHT WING」の悪役みたいなひと出てきましたね。
人間の心を悪い方に導くのが生きがい的な。親類なのか。

食戟のソーマ
この漫画の偉いおじいちゃんは凄くおいしいものを食べた時に
上半身肌蹴るらしい。味皇さまを思い出しますね。

サムライフラメンコ(最終回)
正義のヒーローが装備を捨てて、
悪役のすべてを受け入れると宣言し、全裸で迫る!
そして被害者の心の傷をいやすため結婚しましょうと全裸で迫る!
登場人物は全員男性!シリアス!
良い意味でも悪い意味でも前代未聞のアニメでした……。

ウィザード・バリスタ(最終回)
魔法使いに対する不平等裁判という
すごいおいしいネタを扱っているにもかかわらず、
特別な生まれの主人公ちゃんを狙って
みんなが争奪戦☆に終わってしまって残念でした…。
まあ、ふわふわ可愛い女の子ばっかりのニア百合に癒される〜…
っていうコンセプトなら成功です。

悪魔のリドル
全員美少女による暗殺教室。
もう、この…綾波系暗殺マシーンとか、昼と夜で人格が変わるとか
オッドアイとか、関西弁腹黒とか!
中高生のみなさんのハートキャッチ要素てんこもり!
高河先生お若いな…。(漫画は原作:高河ゆんさん、作画:南方純さんらしい)

烈車戦隊トッキュウジャーVS
仮面ライダー鎧武 春休み合体スペシャル
おおお面白かったー!
トッキュウジャーと鎧武がお互いをガン見しながら変身とか、
巨大ロボが窓の外で暴れてるのに、電話中の兄は気付かないとか!
(鳴滝さん出てきた)脚本は毛利亘宏さんというひとかー。

エレメンタリー
そういえばモリアーティ女体化…?そしてホームズとの悲恋…?
それとももうひとつどんでん返しが来るの?
ステープルトンさんはバスカヴィルの登場人物で、妹(一応)がいるんだけど。
そして彼女にも兄がいるって台詞があったけど関係あるの?

笑っていいとも最終回
タモさんしばらくぶらぶら遊んだあと政治家になったらいいのにと思いました。
ビストロスマップのタモさん回も見ましたが、
皆から俺と遊ぼう遊ぼう言われていて、なにこの乙女ゲー…って感じだったのですが、
スマップの皆さんはたしか遊びましょう的な事を愛想では言わないタイプだった筈なので、
本当に慕われてるんだなあ…。

ひさしぶりに金城一紀さん原案脚本のドラマが始まるようです。
「BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」
SPの好きな方はチェックですよ。



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2014/04/06(日)

映画かんそう
「ウォルト・ディズニーの約束」

「メリー・ポピンズ」を映画化しようとするディズニー氏と、
自分のこだわりを1ミリも譲らない原作者トラヴァース夫人の、
強烈なぶつかり合いのお話です。
すべて自分の思い通りにしてきたであろう成功者ディズニー氏が
年配の女性にケッチョンケチョンにされます。
夫人によるディズニーのコンセプト完全否定がいっそ痛快。
彼女は「メリー・ポピンズ」で、
本当は何を描いたのかという、ちょっとした謎解きもあります。
原題は「バンクス氏の救済」
いま「アナと雪の女王」が大ブームなので
上映回数などで押され気味ですが、良く出来ている映画なのでとてももったいない。

内容ばれ

トラヴァース夫人がすごかった。
悪い方にキョーレツな性格の人というのは、
相手に不快な思いをさせて喜ぶタイプだったりもしますが、
映画の中の彼女はそうではなく、
単に不平不満批判が溜まりやすく一瞬たりとも黙っていられない、
それらが多すぎ大きすぎるので
他人の心情を斟酌している余裕がないという感じの人でした。

飛行機の中で、トラヴァース夫人のために自分の荷物を遠くの場所に替えて
場所を譲ってくれた乳児連れの女性に対して
礼も言わず、長いフライトで赤ちゃんが泣いたら迷惑だわ!
気をつけて!って言う所、
あー…いますねこういう人。うん…って。

しかし幾らなんでも昔の女性だし
実際はもっと控えめなひとだったんだろうな…と思っていたら
現存しているテープの音声が流れて、
映画に負けず劣らずキョーレツなひとだった!
私恥ずかしながら「メリー・ポピンズ」を読んだ事がないのですが、
こういう性格の女性がお書きになったのがどんな作品なのか
むしろ興味がわいたくらいですよ。
作品と人格は関係ないと思ってますが、限度ってものが!(笑)
しかしここまで夫人サゲしてしまって物語的に大丈夫なのかと思わせておいて
やっぱりディズニー脚本、後半ぐいぐいと夫人に感情移入させますね。
まるで魔法です。

お父さんの話は切なかったですが、
最近アル中に関する本を読んだばかりだったので、
男性のアル中患者は、得てして身内の女性が
アルコールを与えたり、世間から隠して養ったりして
却って悪化させてしまうという話そのままだったので、
真顔になったりしました。
空想の力を失わないすてきなお父さんなシーンの次には、
引越しの列車の中でもうすでに
内ポケットのお酒を飲んだりしているシーンが入る、
容赦なく的確な人物描写がよかった。

ウォルト氏が、自分もミッキー・マウスを奪われかけたけど
守り通した話をしているところ、
英語では鼠がとかミッキーがとか色々言っているのに
字幕では「ネズミ」で統一。ディズニー映画なのに何か問題があるのかしら…。




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2014/04/07(月)

映画かんそう
「009 RE:CYBORG」

公開当時酷評されていたので、
あー、デビルマンの系譜かーと思って見に行きませんでした。
そこまで酷いものじゃなかったけど、
結果として行かなくてオッケーだったな…と思いました。
神山監督、ちょっと調子が悪かったんですよね。

内容ばれ(褒めてない)

絵は美麗で(何人かは顔が超イケメンに修正されています)、
アクションはよく動くし、全体的にオサレです。
でも009が、3年に1度人格リセットをかけられて
身体も精神もずっと高校生のままなのに、
自分だけが年をとっていくことを嘆くフランソワーズさんが
洗面所を使っているジョーさんのところに
ブラとパンツ姿になって誘惑に行き、
そのままエロエロタイムに突入とか、
ジェットさんが「なんで日本がリーダーなんだよー!
世界の頂点はアメリカだあー!」って突然キレたりとか、
あんな設定とシーン、必要あったかなあ…。
せっかくの綺麗な作画で、限りある時間を消費してまで
やらなくちゃならないことかしらかしら。
あれ往年のファンの方は嬉しいもの…?

聖書からのキーワード拝借が多かったですが
オリジナリティ溢れる展開では特になかったですし。
難解なのと不親切なのは違うし、
難解なのとテキスト量が多いのも違うと思います。

あ、でもAmazonでの評価は高いですね。
まあ個人の意見です、ということで。





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2014/04/08(火)

最近ネットでの紹介を見かけて買ってしまったもの2点

岩波文庫っぽいポーチ。
http://hentenna.hatenablog.com/entry/2014/03/30/104727
これ残念ながら帯は紙製なので取らないといけなくて、
取ってしまうとかなり岩波度が減っちゃうんですけど、
中にしおり紐が付いていたりして
傷めたくない文庫本を携帯するためのカバーとして活躍しそうです。


ニトリの着る毛布
http://www.nitori-net.jp/shop/goods/goods.aspx?goods=7980306
なんとなくハリポタ世界ごっこができそうなのでとりあえず買いました。
身ごろ120センチと小さめですが、私屋敷しもべ妖精サイズなのでちょうどいいです。
でもまだ商品が届いてない。
それにしてもこの値段…714えんって……。
今年の冬まで在庫にしておくのがそんなに嫌なのか。


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2014/04/09(水)

今年の春は眼球がピンク色になるほどお花見しましたが、
X-MEN先輩(仮)とお花見していた時、
かつてより私の英語力の惨状を憂いてくださっていた先輩は
タブレットで英語のファンフィクションのページを呼び出し、
英文を見せながら二次創作1本を目の前で翻訳してくださいました。
X-MEN先輩(仮)選りすぐりの面白い話だったので、
さすがに頭に入りました! ←……

X-MEN先輩(仮)は海外に住まわれていたこともあり英語力はばっちりです。
(というか映画ジャンルの人は留学や海外生活経験者の人が多いような)
(でもまあハリポタもそうかな)
これは1日2時間、1〜3人クラス制で授業を始めたら、
たとえ有料でも1箇月の予約はすぐに埋まる!と私は思いましたがどうでしょう。
問題はX-MEN先輩(仮)は凄くお忙しいということなんですが…。

あとなんか分かったんですが、私は大仰な表現や
皮肉で全く逆の事を言ってたりすると混乱して意味が分からなくなります。
「おめでとう!君は『馬鹿が伝染する』という驚くべき症例の
最初の1ケースとなった」
みたいなことを皮肉で言われると、
入国審査?え?なに?伝染??症例?なぜここで急に??
とかってなって話が進まなくなるのです。
日本語だと皮肉っぽい文章は好きなんですけど、
なんで英語だと皮肉だって認識できなくなるんだろう。

関係ないですが今アメリカの二次創作界でダントツに人気のジャンルは
「ティーン・ウルフ」というドラマなのだそうです。
その中で一番人気のカプは人狼×人間なのだそうですが、
なんか見なくちゃいけない気がちょっとしました(笑)。


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2014/04/10(木)

お花見の船があと5分で出てしまうという状況で、
700mくらいを腐女子集団で走ったのですが、
(なんだか夢でよく見るっぽい状況だなあと思ってました)
こう、やっぱり、年齢とか、体力とか(あと荷物の重さも)の差で、
どんどんどんどん距離が開いて、前の背中が小さく霞んで、
もっと走り込みもやらなくちゃなあ…って考えたりもしました。

お天気が良く、風が吹き、桜は満開で、お船は最高でした。
川べりに垂れ下がっている桜に何回もタッチしようとして届かなかったり、
橋の上の家族連れさんたちに上機嫌で手を振ったりしました。


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2014/04/11(金)

世にも奇妙な物語 2014年 春の特別編

タモさんが桜にさらわれた!
なるほど、ああいうイメージな訳なんですね。

「ニートな彼とキュートな彼女」
原作わかつきひかる
脚本小澤俊介
原作の小説を検索していて、ジュブナイルポルノというジャンルを初めて目にした。
フランス書院がラノベ風のアダルトなシリーズを出していたのも知らなかった。

「墓友」
脚本吉井三奈子
友達のいない高齢女性に見込まれちゃって、
つきまとい真似っこ独占欲虚言癖のフルコースぎゃーっていう話。
まあ割とよく聞くケースですね……。
最後「キャリー」(デ・パルマ)のオマージュで終わった。
というかあれがやりたかったから墓友なのかな。

「空想少女」
原作おかもと(仮)
脚本向田邦彦
バスでお年寄りに座席を譲ろうとする少女の内心の葛藤を
戦国時代の合戦で映像表現した話。
おもしろかった。
あまちゃんの能年さん主演。
友達のいない歴史オタクに美少女の友達ができるラストは、
ちょっとあまちゃんを彷彿とさせる微笑ましい終わり方。

「ラスト・シネマ」
脚本小峯裕之
映像編集の仕事をしていた女性が、事故に遭って死んでしまって、
見せられた走馬灯の人生の記憶の映像があまりに酷かったので
クレームを付けたら自分で編集をやらされるという話。
あれ…ブラック企業だよ…ハッピーエンドじゃないよ!

「復讐病棟」
原作清水義範
脚本高山直也
むかし酷い体罰を行っていた体育教師が、
自分の息子を入院させた病院には
かつての教え子が医師となって勤務していたという話。
わたし医師の方とは何とかわだかまりが解けたけど
看護婦さんも実は体罰を受けていたかつての女子生徒で
点滴に何か仕込んだんだと思いましたよ。
世にも奇妙な物語は、ラストが一番面白い話だという暗黙の了解がありますが、
「空想少女」か「墓友」のほうがよかったんじゃないかな?




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2014/04/12(土)

色々感想

斉木楠雄のΨ難
おじいちゃん編の次はお兄さん登場!
シリアス展開になるのかな?それともああ見えて面白い人なんだろうか。

月光条例(最終回)
終わりましたー。正直ラスボスのデザインが嫌いで、
最終章はローテンションで読んでたのですが、
最後の数ページでぐわっと来ましたね。さすがジュビロ先生!

進撃の巨人(別マガ)
……!?えっ!?兵長その名前…??
あれなの?身体設定も伏線だったの?でもまだ分からない?

悪魔のリドル
クラスに暗殺対象の生徒が1人いて、全員でその人の事を狙っていて、
暗殺には明確なルールがあって、綾波系だけはその暗殺対象を守る事に決めて、
登場人物は全員美少女、微百合、なるほど理解。

JOJO
やっぱりJOJOは文句なく面白いわー!
これだけ昔の作品なのに全然古びないってどういう事だろう。

ムジカピッコリーノ
新シリーズが始まったみたいです。
ここ数週間過去回を再々放送していましたが、
新シリーズのための時間調整だったのかー。

軍師官兵衛
片岡鶴太郎演じる殿がが死ぬか何かして
官兵衛は豊臣に引き取られるのだと思ってましたが、
もしやこのまま借りパクするのだろうか。
それからNHKスタッフのインタビュー的なものを読んだら
今後官兵衛が地獄を見ることになるセットを
気合入れて作ったらしいので楽しみです。ダークネス官兵衛!

エレメンタリー(最終回)
逆ハニートラップ的な……。
ホームズが自暴自棄になってまた薬に手を出して
ボロボロのベコベコになって入院した、ふりをしていたら
モリアーティが心配して病院まで来てくれて、
自分の犯罪についてべらべら喋ってくれて、それを録音して逮捕。
もはや推理とかしてないけど、試合に負けて勝負に勝った…?

でもこのシリーズのホームズは他のホームズものの探偵よりも
能力が低いんだけど、そのためにワトソンやグレッグソン警部の能力値が高くなり、
補い合って捜査している感じがとてもいいです。
他のシリーズの助手にくらべて飛びぬけてワトソンが役に立っている。
そして他のシリーズにくらべてホームズとの恋愛度が低い。女性ワトソンなのに…。

BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係
裏番組が西島秀俊さんと香川照之さんの、めっちゃ腐女子受けしそうなドラマで、
なんだかぼっち視聴になりそうな予感…!
死者が見えるようになった刑事の小栗さんが、
死者の言葉をヒントに事件を解決していくお話です。地味だけど面白かった。
ツンデレ同僚刑事が徒然亭草々役の人だ。

ファミ通「ゲームのムズカシイ話」
遠くに見える風景は、自動描画ソフトで描いちゃうよという話。
フラクタル理論はよく分からなかった。
植物の成長の法則を応用して、都市建築群を自動生成するソフトは面白そうだった。

ジャンプ次世代マンガ賞
いつの間にかピクシブに発表した作品のアドレスを貼るだけの投稿が可能になってる!
しかし「よくある質問」のところ
「自分で描いたマンガではないですが面白いので送っていいですか」
っていうのがあって、苦労がしのばれた。他薦って意味ならまだましだけど…。


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2014/04/13(日)

映画かんそう
「ローン・サバイバー」

2005年、特殊部隊ネイビー・シールズがおこなった、
タリバーンの重要人物暗殺計画「レッド・ウィング作戦」の失敗と
唯一の生存者の帰還を描く。
作戦遂行中だった4人の隊員は潜伏していた山中で
山羊飼いの家族と遭遇する。
彼等を殺すか、解放してタリバーンに密告され包囲されるかの
選択を迫られた彼等は、後者を選び、
200人のタリバーン兵との、凄まじい死闘が始まる。
生存者の手記をもとにした実話です。

男女で…というより体育会系と文系、
全体主義と個人主義で感想が変わると思います。
戦闘ものお好きな方におすすめ。
頭に穴が開いたり骨がボッキボキに折れたりするので苦手な人はむり。

オチばれ(明るくない)

タリバーン要人暗殺ものというジャンルで、
「ゼロ・ダーク・サーティ」を思い出しますが
蟻を見るようなビグロー姐さんのクールな撮り方とはやはり全然違います。

以下へいわの国のOLの寝言ですが。
ヤギ飼いの家族を殺すor全滅、の2択であったような描かれ方ですが、
それは違うと思うのです。
なぜタリバーンに包囲され交戦する可能性が想定されていないのか、
そのさい通信が通じない可能性が想定されていないのか、
各々装備に反映されていないのか、
山岳地図が頭に入っていた人はいたのか、
なぜ崖から2回もダイブする羽目になったのか、
(ヤギ飼いにしても両手拘束+猿ぐつわ+片足を折って解放とか
または山頂まで連行とかあるよね…)
あとからでは何とでも言えるといえばそうなんですが、
救出のためのヘリが出払っててすぐに飛べなかった点に関してだけは
私が責任者だったら事前に確保出来なかった時点で延期するって断言できる。
部下だったとしても進言する。進言できる組織であれば。
ネイビー・シールズ結成以来の大惨事だそうですが、
本当なんでこんなことになったのか理解できない。
あと崖から飛び降りたのに追手がタリバーンワープしてきてすぐ追いつかれたのも納得できない(笑)
いくら地元で彼等の身のこなしが敏捷でも!


4人を救出するためにヘリが飛んで、撃墜されて16人が亡くなってます。
CH-47チヌーク、推定35億円。
死んだ軍人の弔慰金が最高1千万円だそうなので(人命安いな……)
19人でまあ2億、装備品を含めて40億足らずとしましょう。
現実では暗殺対象を逃がしているので丸損。
これ誰がどう責任とったんだろう…。
モサドは要人暗殺の経費1人あたり1千万で仕事したらしいよ…。
(対象が都市にいる場合と軍事基地にいる場合は違うだろうけど)

それでどんどん嫌な話になっていきますが
軍人は低所得者層から多く出るって、マイケル・ムーア監督が映画撮ってました。
みんなでお金を出し合って、平均より命の安い人を買って、
死んでもらってる事を忘れちゃいけないと思う。
すばらしい仲間と共に闘って、国を守って死んだ!
友情!勇気!というのと
お前は立派な信徒だ!悪魔のアメリカ人に神の威光を
命をもって知らしめるのだ!
というのは表と裏ですよね。
命をお金に替えていると、本人が自覚して行っているのはいいけど、
友情だ兄弟だ勇気だという言葉で命を搾取するのはいけない。

生存者のかたが手記を書きたかったお気持ちはわかります。
よかったなあと思ったのは、あの村は映画だと
あのあと皆殺しにされたとしか思えないですが、
実際は掟で押し通して話し合いで解決したということ。
それは本当によかった。




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2014/04/14(月)

読書かんそう
「星籠の海」下巻 島田荘司先生
(上巻の感想は2014/03/07)

えーと、読みました。
ちょっと何というか上巻に出てきた
まるで無関係に思える事件1つ1つが、
収束して1枚の絵になったような…ならないような…(笑)
ミステリー部分は推理があまりにも力技すぎるので
推理小説というよりは冒険小説です。

内容ばれ

白血病のくだりは必要あっただろうかとか、
いくらなんでも助教授(過去の話なので)で
あんな学生みたいな知識知能のひとっているだろうかとか、
突然の出撃!?とか
突っ込みどころが沢山ありましたが
ヘリコプターデートができてよかったね……。
それにつきるよ。



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2014/04/15(火)

「レイ・ハリーハウゼン 特殊効果の巨人」を見た。

5年かけてハリーハウゼン本人や彼に影響を受けたクリエイター達に取材をし、
年代順に彼の仕事を紹介していくという内容。
とても見応えがありました。

中に可動式の骨格を仕込んだ人形を1コマずつ
動かして映像を作る作風で有名な方です。

箇条書き

・レイ・ブラッドベリは彼に会った時に
 「君とは生涯の友になるよ」と予言したらしいです。
・日本のゴジラは彼の作品「原子怪獣現わる」に多大な影響を受けて
 誕生したのか!たしかに「核実験によって復活した」って設定、
 そのまんま。(「原子怪獣現わる」の原作はブラッドベリなのですが
 小説の怪獣復活の原因は核ではないらしい)
・CGのなかった時代の合成が、根性とアイディアの結晶でした。
 風景の映像をスクリーンに映写して、その前の台で
 人形を動かして撮影したらしい。
・様々な監督に影響を与えたレイ・ハリーハウゼンだけども、
 彼自身はメリエスに影響を受けたらしい。
・関係ないけどインタビューを受けている人の中に
 イケメンがいて、俳優さんかなと思ったら
 痩せたPJ監督だった。ダイエットすげぇぇぇ。

ハリーハウゼンのためにインタビューに応じたメンバーがすごくて、
レイ・ブラッドベリ、スティーブン・スピルバーグ、
ジェームズ・キャメロン、ピーター・ジャクソン、
ギレルモ・デル・トロ、ティム・バートン、ヴィンチェンゾ・ナタリ、
ジョン・ラセター、テリー・ギリアムと錚々たる顔ぶれ。
子供の頃にハリーハウゼンの作品に夢中になった監督たちは、
すっかり観客の顔に戻って、どのシーンに夢中になったか、
自分の作品にどう取り入れたかを語ります。

ハリーハウゼン90歳の誕生日の映像がありましたが
男の野太い声の大合唱による「ハッピーバスデー」が歌われて、
たくさんの人に慕われていた人なんだなあと思いました。
(残念ながら去年お亡くなりになっています)


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2014/04/16(水)

映画かんそう
「パラノーマン ブライス・ホローの謎」

300年前の魔女狩り伝説で有名な町ブライス・ホロー。
そこで両親と姉と暮らすノーマンは、
霊の見える特殊な能力を持った少年。
しかしそのせいで父と姉からは疎んじられ、
周囲には気味が悪い子、構ってちゃん扱いされて
いじめを受けていた。

ストップモーションアニメです。
3Dプリンタで表情パーツを作成したらしいです。
基本無表情だけども、
唇や眼のちょっとした違いで感情を表現するノーマンの顔など、
実写やCGにないストップモーションアニメ独特の味に合ってました。

おちばれ

前半はよくある感じの特殊能力主人公排斥描写だったのですが、
終盤、魔女を戦闘によって封印するのではなく、
対話によって去ってもらうのは良かったですね。
しかも魔女と同じ境遇の(しかも子孫の。眉毛がまったく同じ形!)
ノーマンが言うからこその言葉の重みでした。
まあ11歳の子供を魔女裁判にかけて処刑にした連中は
祟られて当然で、アギーはもっと暴れてもいいくらいだと私は思うけど
300年間罰を受け続けたことでもあるし、痛み分けの頃合いなのかな?

酷い人間を憎むあまり、いい人間の事が目に入らなくなっている
って、覚えておきたい大事なことですが
なかなか難しいですよね。私刑で殺されたりしたら特にね…。
ブライス・ホローの町は暴徒化しやすいDNAが受け継がれているのだと思う。
もっと人をよそからどんどん呼んで血を入れ替えた方がいいよ…。

・ノーマンの姉のギャルと、ニールの兄のナルシストマッチョが
 くっつくかと思わせてマッチョはゲイだった残念!みたいな
 ちょっとピリ辛なところはいいですね。
・EDのホラー調アニメがレトロ可愛い。
・一番最後にクレイの製造過程がちょっとだけ映ります。

私はこの映画、なぜかニール・ゲイマン原作だと思い込んでいたので
違ってびっくりした。
「墓場の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活」
の映画化だと思っていた。びた1文字合っちゃいねえ。
いや、「ノー」と「の」は合ってますが…。



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2014/04/17(木)

洋画でよく見掛ける表現で
「電線にスニーカーがぶら下がっている」
シーンがあるのですが
どうも前後から判断するに
あまり柄のよくない場所であるよという意味っぽいんですよね。
私の目には洗濯して干してあるようにしか見えないんですけど。
登場人物はそれを見てビビったりしているので
謎だったんですが、

調べたら都市伝説でヤクの売人が
目印に家の前にぶら下げるという話があるようです。
で、実際は子供がいじめやいたずらで
放り投げたものだというね。それでも怖いですけどね。
何年も前の知恵袋にありました(笑)
というかアメリカにも知恵袋があったのにびっくりした。

アメリカ版知恵袋
https://answers.yahoo.com/question/index?qid=1006012907343



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2014/04/18(金)

映画かんそう
「フッテージ」(原題「SINISTER」)

かつて実際の殺人事件を題材に作品を書いて
警察にも解決できなかった真相を暴いた人気作家が
今は落ちぶれて自宅のローンの支払いにも困窮し、
一家全員首つり事件のあった家に
家族全員で引っ越してくる。
その事件では家族のうち幼い娘が1人が行方不明になっており、
作家は再起をかけてその謎を解こうとするのだが…という内容。

残虐なシーンははっきり映らない上品なホラーです。
サイコパス?サイコパスなのか?と思わせて
ざんねんオカルトでした!という内容。

内容ばれ

殺された家族はひとつではなく、
連続した事件だというのが段々分かってくるのですが、
殺害の様子を撮影したビデオの出来が良いです。
車ごと蒸し焼きになったり、
デッキチェアに縛られて順番にプールに沈められたり、
芝刈り機でヴァーってなったり。
鮮明でない画質や、ちょっと寄り気味の構図とかがリアル。

ただそれ以外の部分、
物音がして作家が家の中をウロウロするシーンが
やたら長くて退屈です。
しむらーうしろうしろ!が何回もあるよ。

あと邪神ブグールが絶望的にださい…。
邪神って言うか、それお面ですよね?って聞きたくなる感じ。



気になる映画予告
子供の頃からの親友のマイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ
ケヴィン・クライン、モーガン・フリーマン4人が
ラスベガスでお茶目な事をするっぽい映画「ラスト・ベガス」
おじいちゃん友情ものに目のない人はチェック。
5月24日からだそうです。




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2014/04/19(土)

色々感想

BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係
今回の霊は被害者ではなく犯人。
ナルシストの連続暴行殺人犯が警察に捕まるくらいならと自殺しました。
お前が不能だって雑誌記者に喋って記事にしちゃうぞ?って
霊を脅してるところ面白かった。
つっかかってた同僚がちょっとデレた。

ムジカ・ピッコリーノ
インドの音楽って音階の移行が不明瞭なのか。
「チャイヤ・チャイヤ」って私は映画「インサイド・マン」のEDでしか知らなくて、
どうして頭脳系完全犯罪ものにインド音楽を合わせてくるんだろう…って思ってましたが
元のインド映画があって、根底のテーマに通じるものがあったんですね。
8年越しくらいで疑問が解けたぞー。

メカクシティアクターズ
ループものなのかな。新規にものすごく厳しいジャンルだという噂が回ってきますが
いくらなんでも新規が物理的に暴力をふるわれるというのは都市伝説だと思いたい。

いよいよX-MENの続編が来月末公開ですが、
マグニートーとプロフェッサーのなかのひとのこのイチャイチャぶりをご覧ください。
(おじいちゃんイチャイチャ写真)
(2人の舞台のプロモーションの一環だそうですが)
http://www.crank-in.net/celeb_gossip/news/30076/gallery/#9



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2014/04/20(日)

映画かんそう
「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」

「ショーン・オブ・ザ・デッド」
「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」
に続くスリー・フレーバー・コルネット(3色アイス)3部作の
3本目なのだそうです。
相変わらずのブラックジョーク、皮肉、ダメ人間、ブロマンス、
いかにも英国なキッツイ展開に加えて今回はSF、
それから3作の内でこの作品が一番苦味がきいていると思います。

高校生活最後の締めくくりに、
12軒のパブ巡りに挑戦したゲイリー・キング達5人組は途中で挫折し、
その後は離れ離れになってそれぞれの人生を歩む。
20年後、ゲイリーが発起人となって
再度12軒のパブ巡りに挑戦すべく故郷に集結するが、
彼等は町の様子が妙な事に気付く。というあらすじ。
いつもはニック・フロストが世界に適応できなダメ人間の役なのですが、
今回はサイモン・ペグの方が駄目男役です。
欧米人男性は、というか世界の男性全ては
「駄目男の親友」が大好物なんですよね…
あいつは俺がいないとだめなんだって言いたいんですよね。知ってます。

オチばれ…?

毎回ニック・フロストとサイモン・ペグは
親友以上恋人未満のお互いに執着し合っている微妙にドロっとした関係ですが
たぶん転生ものなんだと思います……。
(そして毎回どちらかに恋人か妻がいます。今回もそう。
はいはいゲイじゃないゲイじゃない)
今回も「愛してる」だの「確かにやつはカス野郎だ!ただし俺のカス野郎だ!」
(げひんなので意訳)
だの炸裂しまくりでした…。次回のニッペグブロマンス劇場にご期待下さい…。

今回は妙に格闘に気合入ってますね。
英国のアクションは銃が出てこないのがよろしい。
ほかの4人は顎を掴まれそうになるのに、
マーティンだけはひたすら頭頂部を狙われていた。マーティンちっこかった。
身長160センチくらいかな?と思ったら169だった。他の人が大きいのだな。

高校時代は全能でみんなの王だったゲイリーが、
12軒のパブ巡りのあの日、自分の世界は今日始まると希望に満ちていたのに、
その日が彼の人生最高の日で、後は転落する一方で、
アルコール中毒になりみじめな生活を送る。
彼とは逆に仲間達は社会に適応しそれなりの地位を築いている。
そんな彼が再び輝いて、もうアルコールを必要としなくなる日が来たのだが…
っていうところが最高に苦いと思うしタイトルに合ってる。
でも副題には合ってない…。
メタファを考えだすとすごいしょっぱくなる気がします。考えないけど!

しかし1軒1パイント=12パイントって7リットル弱なんですが、
いくらアルコールの方が水より吸収が早いとはいっても
排泄が間に合わない気がするんですがどうですかね。
あともちろんアルコールの分解も間に合わないですよね。
パブクロールって平均的には何軒回るんだろう…面白そうだけど12軒はむり。

監督は、障壁を(物理的に)飛び越えていくアクションが好きなのかなーって思った。
なんか毎回必ずあるような…。

苦めのブロマンスと皮肉の利いた映画です。
微グロ表現の平気な方におすすめ。


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2014/04/21(月)

映画かんそう
「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」

キャラクターというのはエピソードを食べて生きる生物ですが
テンプレのつまんないエピソードばかり食わされたキャラクターは
ひょろひょろの吹けば飛ぶようなモヤシになり、
印象的で独自性のある順序をよく考えられたエピソードを
食べて育ったキャラクターは、リアルの人間を凌ぐような
揺るぎない魅力ある存在になります。

アベンジャーズのメンバーは、
それぞれのタイプのキャラクターの完成形が集まってます。
ソーはやや脳筋だけど優れた若い王の完成形、
ロキは悲劇的ヤンデレ男の完成形、
ハルクは己の中に獣性を持ち苦悩する男の完成形、
アイアンマンは育ちのいい天才チャラ男の完成形、
そしてキャプテン・アメリカは純潔天使筋肉リーダーの完成形です。
週刊少年漫画タイプのお話が好きな人には、
ぜひ速攻でシリーズ網羅していただきたい。

あらすじ
フューリー長官を暗殺しようとする動きがあり
キャプテンは巻き込まれていきます。

ソーも同じなのですが、複雑なあらすじや
先読みのできないトリッキーな展開などは潔く捨てています。
もうひたすらキャラクターのための時間。
それから特性を生かした魅力的なアクションです。
うまいひとの棋譜のようによく詰められていて、見応えがあります。
(DVDで好きなだけスローモーションで見たいです)
複雑な話を捨てたのは全く大正解で、最後の方はキャプテンの為に
胸が痛くなるような気持を味わいます。

ねたばれですよ

最初の手帳で、もうすでに胸を撃ち抜かれましたね(笑)
傾向がばらばらなので、色んな人がキャップの為に
あれいいよ、これためしてみてください、えっそれ知らないの?
っておすすめしたんでしょうね。実年齢95歳の天使に。
キャップもそれを律儀に一つ一つ書き留めている。
たぶん彼の事だからタイフードもスターウォーズもニルヴァーナも
律儀に全部体験してみて感想を言うのでしょうね。

キャップの為に組み立てられたアクションがともかく良かったです。
最初のマラソンもそうですが、船を走るキャップを横から撮ったシーン、
壁で姿が見えなくなると、人は無意識に距離から算出して
壁ゾーンを抜ける時間を予想しちゃうものですが
想像したタイミングより遥かに早くキャップが出てくる。
あれは単に速く走るところを映すより効果的でしたね。
ともかくキャプテンは普通の人間より重くて速い。
建造物の中を駆けているキャプテンがコーナーでぶつかった壁が
少しへこんだりとか。
ディズニーやジブリのように、見ていて爽快な動きなんですが
ちゃんと物理に縛られていて、限界もある。
魔法や超能力ではない、筋肉によるアクションなんです。
電磁石で拘束されたときは、片腕では抜けられなくて
足を使わないといけなかったり。
パラシュートを使わなかったり自分の肉体で人を防護したり
強度を過信した戦い方をして私達を心配させるところも上手い。
あと盾。盾の格好よさ100%抽出。
オリジナルのキャプテン・アメリカの一番すぐれた設定って
結局は盾が武器、という点なのでしょうね。
容姿も衣装も性格も経歴も、原作とは随分変わったけど
盾はそのままだし。

箇条書き(男性同性愛描写大め)

・あ、もちろんリバですので。
・1がバキステ片想いで、2で逆転成就かな。
 まるでリバのためにあるような話をごちそうさまです!
・ウィンターソルジャーの中の人、wikipediaを見たら
 今後も出演契約されているようなので、サイドキック展開来るね。
 でも原作通りにはならなくてよい。
・2人とも所在無さげで、2羽の鳥のようでした。
・代謝が異常にいいというのは、現代の常識的には
 あまり長生きできないってことだけど、2人一緒なので寂しくない。よかった。 
・もやしキャプテン出てきた!もやしキャプテンも好物です。
・盾がキャプテンのソウルジェム状態で、
 誰も信じてはいけない、信じてもらえないつらい戦闘で
 段々黒く煤けていった盾は、キャプテンの心そのものでした。
・1を見てない人への説明がとてもスマートでした。
・ファルコンはあの急旋回で失神しないのがもう普通の人間じゃない。
 (確か物理的に血液が偏って気絶するんですよ)
・ナターシャさんはウェイトがあったらたぶんキャップと互角に戦えると思う…。
 美麗な腰回りのラインでした。
・偽ナースさんはペギーの孫なのね。
・ダンスはできなかったみたいだけど、彼女と会えたんだ。
・電磁石に無限の可能性を感じました。マウスピースにも。
・マウスピースを出されると素直にアーンするって、
 どんだけ調教されてんのか。
・あとあの洗脳装置、わざわざ左右非対称にしてあって、
 片眼が見えるようになっているとか開発者は相当なアレだ。
・モブも高潔な人、勇気ある人が多い。
・ものすごいキレキレのアクションかます熟女が出てきたので
 この終盤に新キャラ!?と思ったら違った…ちょっと残念。
・無抵抗のキャプテンの頬を鉄の腕で何回も殴ったな…!
 と思ったけど、生身の腕はそのちょっと前にキャップに
 肩を外されてたのでした。鉄の方の手で握り潰せばよかったのに回路…。
・スタン・リー先生カメオ出演探し、今回は簡単だった。
・キャップが服をパチったせいで、ディスプレイが変態的な事に。
・クイックシルバーとスカーレットウィッチ出るの?
 というかスカーレットウィッチさんは現実確変能力持ちなのに
 どうやって幽閉してるの?
・はやくウィンターソルジャーさんを餌付けして、
 お部屋に呼んで、ふかふかのベッドのマシュマロ具合にびっくりして
 ついうっかりウトウト寝ちゃったのをにこにこ見守っているうちに
 キャップも寝ちゃって、ソルジャーさん目が覚めたけど
 寝たキャプテンを置いて部屋を開けたまま帰る訳にもいかず
 朝になって、「ソーセージと卵でいいよな」とか言われて
 そのままズルズル居るといい(感想じゃなくて二次創作だ!)。

いつものED後のあれがありますので席を立たれぬよう。



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2014/04/22(火)

2014年 NHK大河ドラマ特別展 軍師官兵衛
に行ってきました。

よく考えなくても歴史ものなので、
この先の展開ぜんぶネタバレですね。
「ネタバレ注意!」とかは書いてない(笑)
いや、もちろん歴史ものにネタバレ云々文句はつけませんよ。
幸いにしてというかなんというか
最近会社の歴史もの好きの年配の上司が突然
黒田官兵衛の生涯について講談のように全部語ってくれましたので
すでに知ってましたけどね。

死を覚悟して息子宛に書いた遺書とか、
脳内音声は岡田准一さんだったのですが
ちょっと構成が取り留めなくなっていて
でも淡々としていて、おもしろかったです。
彼が徹底した現実主義だったというのは
いかにもそのように思えました。

黒田節の黒田って黒田官兵衛のおうちの黒田なのかー!

まあ一応反転しておきます。ドラマの先の展開。

監禁から救出されてからの官兵衛は、
性格も容貌も人が変わったようだったそうですが、
(萌えますね)
(官兵衛の病んだ湿瘡って何かなって思ったら疥癬か!)
私なら官兵衛は獄中死していて、
家臣の誰かが身代わりになった説を推すね。




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2014/04/23(水)

先日感想を書いた映画「ローン・サバイバー」で
亡くなった方の死体をタリバーン兵が撮影した動画が
今でもネットで閲覧できたりするようですが、
私がもし不慮の事故や事件で死んだ場合、
その様子を撮影したりした人間がいたら
絶対に呪ってこの世の地獄を見せてやる…などと気の早いやる気に満ちています。

しかし最近読んだ小説で、
病気で亡くなった母親の、棺の中の顔を
高校生の息子が携帯端末で写メっているシーンがあって

「!?」

ってなりました。
なんだか私の常識はもう世間から遅れ始めているのかもしれません。


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2014/04/24(木)

映画かんそう
「世界にひとつのプレイブック」

原題は「Silver Lining Playbook」
すべての雲には銀の裏地がある=Every cloud has a silver lining.
(暗い雲でも裏側は太陽に照らされて輝いている)
という格言を元にした
希望の光へと向かう戦術書、みたいな意味の題なんですね。邦訳不能だ(笑)
ライニングって、ライニング加工とかのライニングかー。

双極性障害のひとの話です。
最近では躁鬱病の事を双極性障害というのですね。
私は突然怒鳴りだしたりする人がすごく苦手なので
(まあ好きって人はあまりいないだろうけど)
見ないよーって思ってましたが、
怒鳴ったりするのは最初の少しだけですよって教えてもらって見ました。

主人公は妻の浮気現場を目撃したことがきっかけで暴力事件を起こし
入院していた。
退院できたものの、薬を飲まない彼は回復せず、
妻と復縁できるという妄想に憑りつかれている。
そんな折に友人に招かれた夕食会で
彼の妻の妹で、同じ病をもつエキセントリックな女性と出会った主人公は
彼女をあばずれと蔑み、敬遠するが……という話。

内容ばれ

「武器よさらば」を読んでラストに憤慨し
夜中の4時に両親を叩き起こして叫びまくる、
接近禁止令の出ている場所や相手にぐいぐい近づく、
結婚式の時のビデオが見つからないからと夜中の3時に
両親を叩き起こし大声で怒鳴り、近所の人が目覚め
苦情の電話がかかってきて、興奮して母親を殴り、警察がやってくる。
地獄のフルコースだ…。
薬を故意に飲まないというのが一番いかんと思います。
いくら太るとか頭がぼんやりするとかの副作用があっても。

双極性障害が人口に対して高い率で発症するのは
オランダ、アメリカ、イタリアで、
逆にカナダ、ニュージーランド、ロシア、日本、中国、
香港、韓国は少ないのだそう。(wikipediaより)
これ単に本人に自覚がないとか医療の対応が遅れているとかでないのなら、
なにが原因なのかなと思います。

あと双極性障害は比較的遺伝率が高いとも書いてありましたが
この映画では明らかにお父さんからの遺伝って匂わせている所とか
細かいなと思いました。

ヒロインはジェニファー・ローレンスで
彼女はこの役でアカデミー助演女優賞をとりました。
あの唐突に怒りスイッチが入って形相が変わるところとか、
平然と嘘をつきまくって、しれーっとしているところとか、
本人の素なのか?と思わせる迫真の演技でした。
(でもなかのひとは陽気なドジっこちゃんです)

こんな男とこんな女が果たしてうまくいくのか…と思わせて
この映画はジャンルがロマコメなので、
終盤では急速に病状が快方に向かい、まあ何とかなります。
後味はそんなに悪くありません。





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2014/04/25(金)

映画かんそう
「ジャッジ・ドレッド」

近未来荒廃都市もの。原作は英国のコミックで、
かつて一度映画化されていますが大コケしたようです。

犯罪多発都市において唯一の正義の執行者、
ジャッジと呼ばれる存在は、裁判官と陪審員と処刑人の権限を持ち、
非情な判断で悪を討つことから、犯罪者に恐れられていた。
主人公ジャッジ・ドレットはある日
ジャッジ候補の女性を見習いとして随行させるよう上司に指示を受ける。
彼女は精神感応力を持つミュータントだった。
ドレッドは超高層ビルで起きた殺人事件の現場に
彼女を連れて急行する。というあらすじ。

ジャッジのかぶっているヘルメットが
すごくどこかで見たような形です。
新入りはテレパスだし。ミュータントだし。
なにこれパラレル創作?

それはさて置くとして、
薬物で荒廃したビルに突入した公務員が
孤立無援の状態になって、暗殺者となったビルの住人たちと
大乱闘を繰り広げるという内容とビルの内観が
インドネシアの映画「ザ・レイド」とまるかぶりなんですよね。
で、どうしても比較しちゃうんですが、
ジャッジ・ドレッドの方が明らかに手慣れてるんですけれども、
逆にそこがネックになって、
訳の分からないパワーのある「ザ・レイド」に押されてる感じです。




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2014/04/26(土)

色々感想

BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係
今回は被害者が問題ありの人です。
少年の頃に薬物で錯乱して近所の母子を殺した男。
自分も罪を償ったのだから、
復讐者も同じように罪を償わないと不公平だと霊は主張します。
不公平じゃないよ。ざまあ!と私は思ったので、
主人公さえ来なかったらなぁ…回でした。
誰も見てないと思ってたこのドラマを友達が見てた。やったー。1人じゃなかった。
「面白いよね、地味で暗いけど」「うん、面白いよね」って言い合いました。

徹子の部屋(ゲスト相棒の2人)
水谷さんが、朝ごはんと昼ごはんを食べないで、
夜ごはんを大量にモッシャモッシャお食べになる習慣だという話をうかがって
それであの体型が維持されているのはすごいなと思いました。
一般には夜抜いたほうがいいと言いますよね。
最後徹子さんと水谷さんがハグしてた!かわいい!
カイトくんのなかのひとは、あの年齢であれだけ一歩引いて先輩を立てられるのはすごい。


モーニング2「聖おにいさん」は今月おやすみ。

「七つの大罪」の編集さんが作者と相談の上
「個人の二次創作、同人誌、コスプレ、全部OKです」とネットで発表したのは
新しい流れかなと思った。(ただし出版社の方針ではない)
http://togetter.com/li/658057

大作映画が始まる前は男性の役者さんがやけにいちゃいちゃする
ブロマンス営業が通常化してきたし、腐女子にとっていい時代になってきました。


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2014/04/27(日)

読書かんそう
「風に乗ってきたメアリー・ポピンズ」
P.L.トラヴァース

映画「ウォルト・ディズニーの約束」で興味をひかれて読みました。
これは、世界中のひとが夢中になるのも納得の面白い本でした。
まず何にびっくりしたって
メアリー・ポピンズが全然子供に優しくなかったところです。
彼女は子供の話を聞かず、無情にあしらい、
ときに馬鹿にしたような態度をとり、
機嫌が悪い時はそれを隠そうともせず、
何よりも着飾った自分を見るのが好きで、
雇い主にも敬意を払いません。
でも最低な人物として書かれている訳ではなく、
彼女の周りにはいつも謎と不思議があり、
不意に現れる超常的な存在や生物には敬意と愛情を示し、
子供たちにも親しさと言えなくもない面をごくたまに見せ、
しかし普段は知らんぷりをして常識人のような振りをしています。
(ツンデレの元祖でしょうか)
なにより素敵なのは、彼女が何者であるかという点について
説明が一切ないところです。
読者はふたりの兄妹と一緒になって
メアリー・ポピンズの謎にワクワクすることになります。

そして物語の中の事件のイメージの豊かさがすごい。
誕生日に笑うと浮いてしまうメアリーのおじさん、
踊りがとまらなくなった牝牛の話、
メアリーの不思議な方位磁石、
夜の動物園に招待されて高貴な蛇と会話する話
(ハリポタ1巻を思い出した)、
クリスマスプレゼントを買いに来た星の子や、
誰でも新生児のうちは人間以外のすべてとお話しできるという話。

英国もの定番の食べ物描写も勿論あります。
ストロベリーアイスやミルクやラムパンチ、ライムジュース、
毎回味の変わる咳止めシロップ。
絵の中のお茶会で供される木いちごジャムのお菓子、殻つきニシ貝。
コリーおばさんのキャンディーの指。
(でもこの人は娘を虐待している描写がさらっと自然に入って怖かった…)
同じくコリーおばさんの星の付いたジンジャー・パン。

短いお話なのにぎゅっと一杯詰まっています。
終わり方のさり気なさもとてもいい。

星が人型になる話ってダイアナ・ウィン・ジョーンズさんや
ニール・ゲイマンさんにもありましたが、
P.L.トラヴァースさんが元祖なのかな?
それとも英国のもっと昔の物語まで遡れるのかな?



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2014/04/28(月)

映画かんそう
「クロユリ団地」中田秀夫監督

団地に引っ越してきた前田敦子さんが
独居死していた隣の老人の死体を発見して以来
妙な現象に悩まされるというホラー。
なぜか成宮寛貴さんが出ています。
特に目新しいところはないし、怖くないです。
友達とキャーキャー言いながら見るのにぴったりな感じ。

内容ばれ

「ラビット・ホラー3D」と
「仄暗い水の底から」を足して割ったような話です。
同じ会話が繰り返されるとか、年齢に関する話とかの伏線は良かった。

霊の言葉に惑わされてドアを開けてしまいそうになる前田敦子さんを
成宮寛貴さんが鉄壁ガードするんですが、
霊の精神攻撃対象が成宮寛貴さんに移った途端
成宮さんときたらバーンってドアを開けちゃって、ちょっと笑いました。

いやでも本当に怖くなかったよ。
中田監督どうしたの、もうホラーは撮りたくないのかな。

最後、家族と彼女が助けてくれるんだろうな、
アイドル映画だしな、って思ってたら助けてくれなかった!
厳しいな……。




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2014/04/29(火)

映画かんそう
「NMB48 げいにん!
THE MOVIE お笑い青春ガールズ!」

腐女子上映会で、みんなでおすすめ作品を上映しあったのですが、
そのうちの1本でした(私はパシフィック・リムを持って行った)。
NMB48が深夜やっているお笑いバラエティの映画版のようです。

超有名お嬢様学校「私立なんば女学院」の
お笑い部の部員たちは日々笑いの道に精進していた。
ある日女子高生限定のお笑いコンテストがあると知った彼女達は
参加を決意するが、謎の美少女が転校してきて……というあらすじ。
子供の頃の記憶とか、父親の話と絡めて
あらすじは割と手堅い感じでまとまっているのですが、
お笑いのギャグ部分の台本を、
誰かプロに書いてもらうべきだったのでは…と思いました。
(お笑いが題材の小説の感想にも、むかし同じ事を書きましたが)

「可愛かったらお笑いやったらあかんの?」
っていう作中のセリフがあって、これについては深く考えさせられました。
お笑いの強豪校女子高生として芸人のアジアンさんが出てくるのですが
2人で立っているだけで、なんか面白そうというか…
何でしょう、理屈で説明できない(笑)でも美醜ではない気がする。
安野モヨコ先生がむかし著作で、
美しいものに常に精神を向けている人は美しくなり、
面白ことに精神を向けている人はオモロイ顔になる、
てきな事を書いておられましたが、それが近いような……。
お笑いの世界にも、格闘で言うところの殺気みたいな
どうあってもお前を笑わせてやるぜ!っていうオーラが必要な気がする。

女の子たちは文句なしで可愛かったです。
たぶん日ごろから可愛いものに意識を集中しているからあんなに可愛いのでしょう。


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2014/04/30(水)

ナショナル・シアター・ライヴ2014
「コリオレイナス」

コヴェント・ガーデンの近くにある、
元はバナナ倉庫だったというドンマー・ウエアハウスにて
上演されたシェイクスピア悲劇です。
250席ほどの小さな劇場(どんな恐ろしいチケット争奪戦が展開したのだろう)。
主演はトム・ヒドルストン。
「マイティ・ソー」でソーと濃い愛憎劇を繰り広げた弟ロキ役で有名です。

ラストまでのざっくりしたあらすじ当然ねたばれ

主人公はローマの将軍。
軍人として有能であるが差別主義で民衆を侮っている。
侵略者との闘いで華々しい戦果を挙げ、
都市コリオライを落としたことからコリオレイナスの名を授かり、
執政官に推挙されることになる。
しかしそのために必要な選挙で、民衆に頭を下げる事を拒否し、
また民衆の選挙権について侮蔑する発言があったため、
護民官の工作なども一因となり、ローマから追放される。
母や妻や友人に別れを告げたコリオレイナスは
かつての宿敵に取り入り、ローマ攻めを任される。
復讐に燃えるコリオレイナスはローマを陥落寸前まで追い込むが、
使者として訪れた妻や母の嘆願に心を動かされ、和平を約束してしまう。
それが原因で彼は惨殺される。

うん…なんというかまあ…
あまり上演されないのも分かるというか…。
(あ、でもシェイクスピア悲劇の最高傑作というひともいる)
コリオラヌスさんというかたが実際にいて、
史実が元になっているらしい。

内容ばれ感想

優れた闘士と優れた政治家は全然資質が違うよね
という現代なら誰でも知ってる事が、
当時はあまり深く考えられていなかったせいで起こった悲劇ですね。
あとコリ夫はひどい癇癪持ち。闘士としてはそれは長所だったけど、
政治家としては致命的な欠陥だった。
彼は失敗を3回連続でやらかしていて、
1回目は選挙でうまく立ち回れなかったこと。
2回目はローマから追放されて敵将を頼ったこと。
(この時点で母妻の嘆願を予想すべきだった)
3回目は母妻の嘆願に心を動かされてあっさり気を変えたこと。
短慮も3回繰り返すと死ぬという恐ろしい教訓です。

特筆すべきはお母さんですね。
このひとは男だったらコリ夫以上の闘士で、
なおかつ政治家にもなれたでしょう。

舞台装置は床にひかれた赤い長方形の枠と、
あとは壁と梯子と椅子というシンプルなものでしたが
観客のイマジネーションにより街や城壁や色々なものに見えました。
登場していない人物が、舞台の奥で
じっと人形のように座っているというのは面白い演出でした。

カンバーバッチさんのときも何だか全裸に布みたいなシーンがありましたが
トムヒさんも上半身裸や、体のラインばっちりのスケスケ衣裳がありました。
イギリス演劇のお約束なのかあるいは
ナショナル・シアター・ライヴがそういう基準で選んでいるのか。

CGなしのガチの戦闘アクションを繰り広げた敵将とコリ夫ですが
コリ夫が彼を頼って屋敷に訪れた時、
額と唇にキスして、「(妻との)新婚初夜より興奮している!」
と敵将が言ったので
「あ、これはコリ夫の操が散ったな…」と素直に思いました。

コリオレイナスをクリス・ヘムズワース、護民官をトムヒが演じて
ラストシーンで絶叫した方がよりキャッチーではないかと思いました。
(まあでもクリヘムは英国の人でないから呼べないかな…)




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