2月日記

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2014/02/01(土)

色々感想

銀の匙
3月まで休載とのこと。
ちょっと最終回みたいだったのでどきどきしました。

ジャンプの新人さんの読み切り漫画
悪のサイボーグにエロスを感じさせて混乱させて倒すという目的のために
美少女ロボットが恥ずかしがりながら色々露出させるというお話…。
すごいむかしに似た設定の打ち切り漫画があったような気がしたけど
全然何も思い出せなくて老化を実感した。
恥ずかしいメーターが溜まると強くなるという女の子ヒーローみたいなそういう。

ドキプリ
結局王女さまが消えてしまって、まこぴーとの涙の別れだったのですが、
あぐりちゃんがおばあさまと暮らしていけるのは良かった。

ラストであちらの世界とこちらの地球が
国交を持って貿易や文化交流をしてた!
通貨とか検疫とかどーなっているの!?

キルラキル
総集編がアバンで終了したのなんか初めて見たわ!仰天した!

EDがサンリオっぽくてかわいい。あと「うる星やつら」風味。なつかしい。

ムジカ・ピッコリーノ
ヘヴィメタルの回で劇団☆新感線でよく客演してらっしゃる
冠徹弥さんが出てらした。(というか劇団員だと思っていました)

最後の警官
あ、なんか分かりました。
向井理×綾野剛の若手組のカプと
嶋政宏×大森南朋の上司組のカプ、
大森南朋×向井理、嶋政宏×綾野剛の職場恋愛カプが流行するんでしょう?

私は「悪即斬」派なので、いつもSATのひとたちを応援しています。

私の嫌いな探偵
1回目から男性から男性への秘めた片想いがオチだった訳ですが…。
片桐さんがまたもや浮浪者の情報屋で出てきました。
「トトリ」の浮浪者と同じひと?




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2014/02/02(日)

映画かんそう
「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」

時系列はアベンジャーズのあと、ロキが牢にぶち込まれて平和になったアスガルドが舞台です。
「エーテル」という力を求め、9つの世界をすべて闇に包もうとするダークエルフが敵です。
いまどき「世界を闇に」ってまた随分とクラシカルな…白塗り眉なし…ださい古い…
って言いたくなる相手ですが、このシリーズのメインは兄弟のねじれた愛憎なのでな…。
敵は大雑把でもいいんですよ別に…。

今回、監督と脚本家が変わりました。
真面目なアクションのシーンに澄ました顔でギャグを挟んでくるのがなかなか良かった。
餡子にちょっと塩がきいてる感じ。あるいはカレーに福神漬けがついていてどんどん食べちゃう感じ。
ちょっとしたお遊びでキャーって声の出るシーンがあるので、
ねたばれを見ちゃう前にマーベル好きさんは劇場に急いだ方がいいですよ。
勿論いつものようにおまけがあります。エンドロールの途中と最後。

ラストばれ

・浅野さんは、あれリストラってことでいいんだろうか…。
・このシリーズ、お色気を男性が担当し、女はファイターという感じですが、
 あの、本当に全く1ミリも必要ないシーンでソーが神ヌード(上半身)を披露してくださって
 ありがとうございます!ごちそうさまです!
 あと、「アベンジャーズ」でも華麗に腹チラをしてくださったセルヴィグ博士が
 今回はガチ全裸で画面狭しと大暴れです。(モザイク入った…)
・作者のスタン・リーは今回精神病院のシーンにいたらしい。私は見つけられず。
・ソーのお母様のフリッガ様、のほうがラスボスよりも強かった…。
 カプコンの格ゲキャラのような素早い剣さばきでした。
 退場が残念です。でもああならないとロキの本気が出ないからなー。
・あにうえが静かに指摘して、ロキが幻術を解くシーンがな…。
 もう1の頃のあにうえの燃えるような怒りは失われちゃって、
 諦めと悲しさだけがある状態で、ロキは自分の心に気付けない子で…。
 (フリッガ様に「母ではない」って言う時の表情が良かった)
 これからも永久に擦れ違っていくのだろうな。
 ロキの裸足の足が横幅が狭くて縦に長く、指もまた素晴らしく長いという
 大変美しい足でした!ごちそうさまです!
・今回はお父さんが悪いと思いました。
・あにうえと歩くロキ、明らかに一緒に歩くのが嬉しくて無自覚に舞い上がってますね…
 あにうえを女性(シフ)の姿にして自分は素の姿に戻るとか、ちょ…という感じ。
・あにうえは相手の首の後ろをホールドする癖をそろそろやめよう…。
 弟相手に…しかも首を押さえつつ親指でやさしく耳のあたりに触れてもう片方の手で口を塞ぐとか
 もうほんと無自覚スーパー攻様メソッド使うのやめよう。
・あにうえが手を切り落とされて悶え苦しんで地に這いつくばって蹴られるシーンごちそ(略)。
・コート掛けにムニョムニョをかけた!から始まって、戦闘中に地下鉄に乗ったり
 ガラスに叩きつけられて変顔を晒したり、ムニョムニョがソーを探して三千里したりと、
 大変笑わせていただき楽しかったです。こういうラストバトルもいいものだ。
・兄上にばれたらムジョルニアでお尻をサンダースマッシュされるから、
 一生隠し通すんだよロキ…。


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2014/02/03(月)

映画かんそう
「ラッシュ/プライドと友情」

1976年のF1世界選手権における
ニキ・ラウダとジェームス・ハントの首位争いをメインに
2人のライバル関係と友情を描いた実録風映画。
ロンハワード監督。

私はF1に全く詳しくないので、
この映画がリアルかどうかは分からないのですが、
あの異様な加速と異様な車体の脆さを合わせて考えるに
ドライバーにかかる精神的プレッシャーが相当なものだろうなというのは
容易に想像つきます。

ハントは陽気で女狂いで人に好かれて傲慢な王子様、
ラウダは冷静で陰気で慎重なエンジニアタイプ。
正反対の2人は頻繁に衝突するライバル同士ですが、
互いへのリスペクトが次第に芽生えます。

内容ばれ

全体において丁寧でした。
ハントの落ち着きのない仕草や走行前の嘔吐、
ラウダの揺らがない表情と有言実行の能力の確かさ、
キャラクターの描写が細やかだったし、
撮影に関しても、現在は存在しないコースを
当時の映像に忠実に再現したりしたそうです。

なのでラウダのクラッシュ映像は怖かった…。
あんな風に顔と肺が丸焼けになっても人間は復帰できるものなんだ…。
怖いけどすごい。
(wikipediaを見るとハントはラウダの事故を露骨に喜んで
顰蹙を買ったそうなんですが…そこは映画の脚色の方が当然良い…。
でも現実のハントとラウダは同棲したりしているらしい…えっ!?どういう…?)

勝敗が決まる最終戦が日本でびっくりした。
でもあんなに土砂降りで気の毒でした。
もうちょっと雨の少ない地域にコースを作ってあげることはできないのか。
でっかく「規則」って書いた札が下がってましたが、
あれ書いたスタッフさん、たぶん漢字を使う文化圏のひとではない…。


エンディングでラウダとハントのご本人映像が流れますが、
びっくりするほどそっくりに見えました。


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2014/02/04(火)

「英国男子」という
英国俳優ばかりが載っている写真集を買った。
男子と銘打ってあるものの、シリウスとスネイプ先生を演じた
ゲイリー・オールドマンとアラン・リックマンも含まれてます。
映画ジャンルに はまりたての若い層がターゲットとのことで、
各俳優さんの出演作品の中から軽くおすすめがピックアップしてあり、
この写真集をガイドに映画を見ていくのも楽しそうです。
(お値段ちょっとお高めだけど)

最近確かに、世界的に英国俳優ブームがきていると思うのですが、
その理由として
アメリカ俳優とは演技の手法が違うという点と、
あと長く続いたハリポタブーム、
最近の英国製ドラマのブーム、
コメディの進出(サイモン・ペグとニック・フロスト)、
などが挙げてあり、なるほどー!と思いました。

ちなみに「X−MENファースト・ジェネレーション」にはこの本に載ってる役者さんが4人も出ていて
(子役含む)マシュー・ヴォーンの原石買いの才能すごいな!と思います。



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2014/02/05(水)

映画かんそう
「アメリカン・ハッスル」

実際にあった収賄事件「アブスキャム事件」を題材に
大胆脚色で70年代のパワフルな時代感を再現しつつ
コメディっぽく仕上げた作品です。
クリスチャン・ベール、ブラッドレイ・クーパー、
エイミー・アダムス、ジェニファー・ローレンス、
ジェレミー・レナーなど、役者が豪華。

私はこの映画、オーシャンシリーズっぽい
火花散る頭脳戦、トリックの応酬みたいなのかと思っていたのですが、
予想とは違い、ドツボの男女関係とか、ぐだぐだ不倫描写に
結構時間が割かれていました。
甘さのないシニカルな視点で
ぶっ飛んだ人間、どうしようもない人間が
描かれるのが好きな方にはたまらない感じです。

内容ばれ

この監督の笑いのセンス、合う合わぬがあると思うんですが、
私にはちょっと合わないかなって気がしました。
無茶をやって成功したブラッドレイが
打上げ祝賀会で慎重派の上司をその場から追い出して
物真似をして職場のみんなの笑いをとったり、
友達がいない太った送金係の女のひとに猫の話を振ってあげて
仲良くなって送金してもらうとか、
いまひとつ反応に困るというか。あれは笑うところだったのか?
クリスチャン・ベールのハゲねたは面白かったです。
(役柄に合わせてだとは思うけど、恐ろしい腹でした。
あそこから減量してまた元に戻せるのか?)
というか70年代はみなさんヘアスタイルが盛り盛りで愉快です。

あと詐欺師のクリスチャン・ベールが
頭のネジが飛んでいるけど美人で色っぽい妻と、
美人で色っぽくて頭の切れる愛人、両方に
なんのかんの言って愛されていてキャットファイトですか!
まあ!よかったですね!……という。

そんな詐欺師が惚れ込んでしまったのが
汚職をさせるように仕向ける対象の
ニュージャージー市長カーマイン・ポリートなんですが…。
彼の熱い政治家魂と、家族を何より愛する父親っぷりに心惹かれ、
電子レンジをサプライズプレゼントでもらって
完全にノックアウトされるところとかおもしろかった。
彼らの友情を軸に見ると、なかなかぐっとくるBLですよ。

役者の皆さん良い演技ですが、
特に正気の範疇からちょっと逸脱気味の正妻、
ジェニファー・ローレンスがすごかったです。
あまりの超理論に詐欺師のクリスチャン・ベールも
お口をポカーンと開けて頷くしかないという。



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2014/02/06(木)

映画かんそう
「崖っぷちの男」2012年

ダイヤを盗んだ罪で刑務所に収監されていた元警官が、
父親の葬儀で仮出所した際に逃走し、行方不明になる。
そして彼は高級ホテルの21階から外壁に出て道行く市民の注目を集める。
彼には自分の無実を証明するという目的があった。
監督はドキュメンタリー畑のアスガー・レスさんで、
長編フィクション映画は今作がデビュー。
主人公がサム・ワーシントン、その弟にジェイミー・ベル。

予算は大作映画の5分の1程だし、広告も地味だったので
興行収入はいまいちだった。劇場の取り分を考えると
製作費を回収できていないのではないかと思われます。
でも主人公の男が高層ビルから身を投げるか投げないか、
交渉人の女との駆け引きや、水面下で進行する計画が、
よく練られた丁寧なサスペンスだったので、隠れた良作です。
地球の命運をかけた闘いや、宇宙崩壊の危機みたいな映画しか
劇場でやらなくなったら寂しい。

内容ばれ

仲良し兄弟ほほえましい。
序盤は仲悪い兄弟を装っています。
そして弟は兄貴を助けるためにすごい頑張るのですが、
そのミッションを恋人の彼女に手伝ってもらいます。
割とお兄さんの運命がかかってるんですが、
彼女とキャッキャウフフな会話が延々続いたりして
その妙なゆるさ加減が良かったです。
なんかこう、ラストで「お前の恋愛映画かよ!」みたいなオチかと思わせて
もうひとつサプライズがあった。それも良かった。




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2014/02/07(金)

今年買ったチョコの中で現在のところ最高額
「ユーゴ・エ・ヴィクトール」
カルネ・スフェール・ド・セゾン



パッケージが得も言われずおしゃれですよね…。
中にフルーツフレーバーのジュレっぽいものやクリームが入っています。
1粒でかなり満足できるので
できれば2個くらいで売ってくれたらリピしたいんですが、
最少6個からなんですよ…。



まあでも2個だとこのパッケージ使えないじゃん!という気持ちも分かる。


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2014/02/08(土)

映画かんそう
「劇場版 TIGER&BUNNY-The Rising-」

金曜日の深夜の、最速上映会に参加してきたので、
せっかくだから1週間の諸々感想は明日に回して
タイバニ感想を書きます。
真夜中の映画館が人でごった返していて、
椅子とか全然足らなくてみんな床に座っているのとか、
イベントだなあという感じで風情がありますね。
物販は「○○が品切れです」というアナウンスが続出し、
コンサートのようでした。
(キティとのコラボ商品狙いの人は、列形成前に会場入りしておいた方がよさそうです)
(物販開始2時間前くらい?劇場にお問い合わせください)

色々な要素がぎゅうぎゅう詰めてある百数分でした。
桂先生の絵の再現度と、アクションがとりわけすごかった。
タイトルは「タイガー&バニー」だけども、
ヒーローたちみんなが主役なんだよ、という時間配分です。
まあ席を立つ人などいなかろうけども、
エンドロール後にも映像がありますのでご注意。

おちばれ

・今回は「自分は自分のままでいい」というメインテーマに
 こてつさんとネイサンをメインで絡めて、
 (まさか今になってネイサンのセクシャリティの話を持ってくるとは思わなかった)
 それとバニーちゃんにとって復讐とは結局何だったのかを問うて、
 更にバニーちゃんがこてつさん以外のネクストとコンビを組まされるという話を主筋に持ってきて
 大忙しでした。
・今回は離れて思い合うバディ、周囲が察するバディの絆という演出ゆえ、
 ばにこてが一緒にいるシーンは少なめ。
・ライアンが、なんというか態度でかいんですがそれだけの仕事はするし
 口は悪いけど裏表はないしで案外好感度が高いやつでびっくりしました。
 バニこてを推して爽やかに去って行った……。
・しかし前半つらかった…とくに騙されてサインさせられて
 式典でこてつさんが出てくると信じ切っていたところにライアンが出てきた時の
 バニちゃんの心境を思うと、2回目見るのをためらうくらいのつらさ。
 こてつさんの落ちぶれ描写もそんなに丁寧にしなくてもいいんですよ!うん!
・それでも仕事をきちんとこなし、ポイントよりも人命救助を優先し、
 後輩の失礼な言動も流すバニちゃんの成長にガチの涙出た。
・ジャスティスデーの祭典楽しそうでした。
 女神のフロートとか、微妙に恐くていかにも現実にありそうだった。
・あの孤児院にあった絵本、超豪華装丁ですね。ほしい。
・しかしよりによって蟹を使者にするとか女神…。そりゃ食べるよ…。
 というかその蟹は喋れたの?シュールな伝説だ。
・今回戦闘シーンにかなり力が入っていて、
 3Dモデル演算で描かれたシーンは早くて目が追い切れなかったし、
 ジャンプのようにアイディアの効いた能力バトルもあったりして見応えあった。
・女子組の友情が良かった。女子会したくなります。ネイサンと友達になりたい!(笑)
 「またそんな服着て!馬鹿ね!あんたは寸胴なんだからそんな服着ちゃだめ!私が選んであげる」 
 とか言われたい……。
 過去の世界のネイサンが美少年すぎたし、内的世界の女性の体を持つネイサンが美しすぎた。
 倒れているブルローズを庇うところのネイサンには不覚にもときめきました。
 女の子らしさを強制されずにますます少年っぽくなっているドラゴンキッドはかわいかった。
 そんなキッドと正反対のタイプのブルーローズが仲良しなのもまたかわゆし。
 気合を入れるために髪をアップにするブルーローズと、
 おじさんが去ったあとに毒づくローズに、寝たふりをしているキッドがくすっと笑うところ
 特に良かった。
・真犯人はふつう最初の段階で誰でも分かると思うんですが、
 夜中で脳が寝ていたせいか、真実が明らかになった時まじでびっくりしました。
 (昼型の人間が)夜中に何かすると碌な事ないというのは真実ですね。
・ルナティックさんは尺が足りなくてちょっと登場インパクト弱めだった。
 あと復讐の殺人を完全肯定していたのにちょっとびっくりした。
 正しい復讐と逆恨みの違いは誰が判別するのだろう。
・桂先生が声優初挑戦なさっている筈なのですが、どこかは分からなかった。
 最後のタイガーさんカッコE−って言っている市民らしいのだけど。
・乳首の作画、気合入ってましたね!
・最後の「タイガーさん素晴らC−」連呼は夢オチみたいなので、
 風船の少年だけでいいよ?と思ったのとあと楓ちゃんのポエムは
 恥ずかしくて顔を覆いたくなったので、多分あのあたりを執筆した西田さんは
 48時間ほど寝てなかったんだ…と思っておきます。
・初期の予告で見たシュテルンビルト崩壊絵とかは超嘘予告だった…。
 見切り発車で描いたんだなあれ…。

映画の感想を喋るために牛丼屋さんに行ったのですが、
夜明け前だというのにすし詰め状態で、私達はオールナイトの映画帰りだけど
この人達は一体どこからきたんだろう…そしてどうして全員男性なんだろう…
って思いました。



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2014/02/09(日)

色々感想

磯兵衛
今週号のジャンプは磯兵衛に全部もっていかれた感ありました。
(他の漫画の磯兵衛パロディ漫画を描かれた)
1つ選ぶなら、やっぱりソーマバージョンのふんどし一丁で栗きんとん食べてる磯兵衛かな。

ハピネスチャージプリキュア!
アニメのキャラクターデザインに詳しくないので
どこがどうとは言えないのですが、すごく昭和っぽい懐かしい感じ。
髪の毛のパーツ1つ1つが大きいせいかな?

「困った時に助けてくれたり、何でも言うこと聞いてくれたり、
友達って、とっても便利なのよねー!」
っていうセリフをプリキュアの子が言った時に、
「あ、今年はもう見るのやめておこうかな」と思ったんですが
友達もこのセリフが出た時に、私(にゃかむら)が見るのをやめるかも…
と思ったそうです。テレパスィー。
うーん、その根性が1年かけて叩き直されるんだろうなとは思うものの…。

サムライフラメンコ
もうこれそろそろ最終回予想してもいい頃じゃないすか?
みんなが周りを取り囲んでおめでとう拍手なのか、
それとも全てが誰かの妄想世界なのか、
僕たちはアニメだったんだ!なのか……。

鎧武
ぶどう弟君は、何を見たんだろう。
一目見て腰を抜かしてお兄ちゃんが正しいですって言うような光景って
一体どんなものだろう…。「一目見て」っていうのが案外難しいよね。

優れた文明を持った軍事国家によるデスメタル的な世界を見て、
こりゃやべえ、戦極ドライバーで人間側が武力強化を図らないと
奴隷にされちゃうよ!って感じなのかしら。

キョウリュウジャー
本日最終回でした。特撮であんなに恋愛推しっぽくなった最終回は初めて見た。
次回は電車の戦隊です。脚本靖子さんだと教えていただきました…それは見ねばなるまい…。

最後の警官
主役のワンコとツンデレの初コンビプレイきました。
そしてツンデレが主人公の隊に出向してきました(今日の回)。
わー。今期のドラマで一番萌えるかも。

エレメンタリー
このホームズは薬物依存症のリハビリ中で、
その付添い人に雇われているのがワトソンなのですが、
ヤクをやっていた時代のホームズの方が
推理が神がかっていた!と主張する昔の友人が登場。
自分の身内の命が掛っている事件を解決させるために
ホームズにヤクを渡します。違う意味でドキドキしたわ!

グリーン・ホーネットの地上波放映を見ていて、
最近のCMカットはシーンまるごとバッサリやるんじゃなくて
会話を少しだけ、シーンの半分だけとかいうように細かく切るんだー!ということを知りました。
シーンは抜けてないのに、あのかわいいせりふがない…というところが幾つもあり…。
サイトのパスの元になっているシーン自体はありましたが、
ブリットが分かりやすく言ってくれているところがなかった(?)ので、
「見たのに分からないよ!」という方はお知らせください。

ソチオリンピックの開会式、五輪の光になるところがテクニカルアクシデントで
四輪になっちゃったところだけ見ました。切ない…技術者の人が粛清されていませんように。


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2014/02/10(月)

1月2日に書いた「開店休業」の感想のなかで
紹介したハルノ宵子さんと糸井重里さんの対談、
そこにハルノ宵子さんのお作りになるお料理の話があがっていて
「常温のバターに、こまかぁく刻んだパセリを
たっぷり入れて、ささみで挟むんですよ。 それをフライにします。
噛んだときに、ジュースのようにバターが出てくる。
それが油で揚げられてるわけですから」

という形容が、それはもうおいしそうで、食べてみたくなり
キエフの料理だということでロシア料理専門店に行ってきました。

ナイフを入れると中からじゅわーっとバターが流れ出て
(本当は直接噛みつきたかったですが我慢して…)
そのバターを受けるために、チキンの下には分厚い揚げパンが敷いてありました。
チキン本体もおいしかったですが、
鶏の旨味とバターの滲みた揚げパンもおいしかったですよ…。
大人の贅沢…また食べたい…。
ただし胃の弱い人が召し上がるとその場で死にます。コナンのトリックに使われてもいいくらい確実です。

一緒にオーダーしたウォッカ3種セット。
蜂蜜と唐辛子のウォッカ、レモンウォッカ、ライ麦ウォッカ。
どれも素のウォッカよりおいしかった…。とくに蜂蜜と唐辛子のやつ…。
脂っぽさが口の中でリセットされて、お料理にぴったりでした。



こねた
「チキンキエフ」はマークス&スペンサーのTVディナーシリーズの
記念すべき初商品なのだそうです。




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2014/02/11(火)

漫画かんそう
「ライトノベル」全4巻なるしまゆり先生

佐々暗龍は大学生のライトノベル作家。
自分の作品にあったシーンに見立てたと思われる
死体画像が送りつけられたのを境に
彼の日常は崩壊していく。
創作世界が現実に影響を及ぼすか否か、検証するために
現実と創作世界を近付ける実験を行うという謎の人物に
佐々暗は翻弄され、やがて過去にあった1つの事件とその結末を知っていく。
というあらすじ。

例の都条例の件から、なるしま先生が発想されたお話のようです。
全4巻なのでさっくりと一気読みできます。
謎がちょっと残る。
創作物は現実に影響を及ぼすのか、それは害悪になるのか。
という問題は当然ながら大きすぎるので明確な判断はされません。
でもサスペンスとしてはとてもハラハラしました。
主人公の作家さんが、等身大の非力さとゆるさがあって
でも譲れない倫理の線がちゃんと通っているのがいいんですよねー。




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2014/02/12(水)

漫画かんそう
「つなぐと星座になるように」現在5巻 雁須磨子先生

雁須磨子さんの恋愛漫画です。
付き合っていた彼氏が3股をかけていたことが判明し、
そして借金を残して消えられてしまった主人公は、
東京で彼を見たという目撃情報を聞き、彼に会うため姉を頼って上京する。
姉は特撮のスーツアクターと同棲しており、居候を心苦しく感じた主人公は
早く一人暮らしをするべく給料の良いメイド喫茶のアルバイトを始める。
そこで出会った女子2人と仲良くなるが…という話。
あらすじだけ読むと死ぬほどつまんなそうなんですが、
雁須磨子さん節炸裂の、奇妙なテンション、奇妙な間、
リアルなモノローグが面白いです。
架空の登場人物は大抵、基本方針というか意志は
真っ直ぐなラインが決まっていてそこから逸脱はしないものですが、
実際の人間は数秒ごとに感情や考えがぐらぐら変わるというか
波線なんですよね。雁須磨子さんの漫画の登場人物は波線っぽい。

3股の彼氏がものすごいクズです。
女の部屋から腕時計とかパクって違う彼女にプレゼントしたりする。
でも一緒にいるときは誰よりも優しくて長身の超イケメン。
お金は絶対返すと言われて、主人公あっさりヨリを戻します。
でも決して一途な恋にキラキラしている感じではなく、
主人公も自分がバカなことをしていると自覚しているし、
新しくできた友達にもバカだと軽蔑されている。
そのあたりはちゃんとしてます。
ののちゃんはかわいくてふわんふわんしているけど魔性。
譲さんは超美女だけどすごく不器用で嫌いじゃない。
水美さんは、途中から「このひとの性格なんか知ってる…」と思ってましたが
女性版ルーピン先生でした…しかも結構仕事が生きがい系の…
相手の人が真剣であればあるほど気の毒なパターン…
そして彼氏の名前が黒田さん…(笑)。

ところでお話は段々と深夜の特撮プロジェクトに収束していくようなのですが、
特撮界の事情とか、なにか聞いたような話が出てきて真顔になります。

特撮を見て「いいなあヒーローは仲良しで…」って思うようになったらかなり追い詰められてる…うん…。





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2014/02/13(木)

冬はチョコレートの種類が増えて、買っても買ってもおいつきませんね。
どんどん買ってしまうので、どんどん体積が膨らんでいきます私の。
お高いチョコもおいしいですが、数百円で買えるチョコもおいしいです。
(ので、値段は倍になってもいいからフェアトレードを…)
ロッテのCHARLOTTEは薄くて繊細な舌触り。
明治のORANGETTEはそもそもオレンジピールとチョコレートの
組み合わせを考えた人は神だし、それをコンビニで買えてこの価格は安すぎるし、
森永のPrivateのレーズンとラム酒は正義。3つの中で一番好きです。







ところで「シャルロッテ」の箱の説明を読んだら、
「若きウェルテルの悩み」のヒロイン、シャルロッテのことが書いてありました。
(チョコレートに描かれている「C」「野バラ」「ウサギ」「イチョウ」
「ヒバリ」「ハート」のモチーフも作品由来だとか)
ロッテの社名もヒロインの愛称からきているそうです。
社名にしたくなるほど素敵なヒロインなのか、と思って粗筋をざっと読んだら、
これ…素敵なヒロインか…?ってちょっと首をかしげました。
(実在の人物で、ゲーテの失恋の相手ですけどね)



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2014/02/14(金)

映画かんそう
「スノーピアサー」

18年前、地球温暖化を食い止めるため、
各国は冷却化学物質CW−7を一斉散布するが
それが原因で急激に気温が下がり、生物は絶滅する。
唯一、ウィルフォード社の世界一周鉄道「スノーピアサー」に乗り込んだ人々だけは
死を免れて、豊かな生活を甘受していた。
しかし列車内では車両の等級によって差別があり、最後尾の貧民層は
家畜同然の扱いに耐えかねて反乱を起こす。
(piercer=せん孔機。なるほど、ピアス…)

ポン・ジュノ監督作品です。
監督の作品の中で一番好きです。面白かった…!
私はポン・ジュノ監督作品の中で
「殺人の追憶」「母なる証明」の出来の良さは分かるんですがどうにも合わなくて
「殺人の追憶」「母なる証明」<「グエムル-漢江の怪物」
だったんですが、そんな私にぴったりだったので、「スノーピアサー」は
「殺人の追憶」「母なる証明」がお好きな人には合わないと思います。

ヒラコー先生の漫画や諌山先生の漫画に通じる、残虐とユーモア、そんな感じ。
(原作はフランスのコミックだそうです)
キャプテンアメリカのクリス・エヴァンスやティルダ・スウィントン、
ジェイミー・ベル、エド・ハリス、ジョン・ハート、ソン・ガンホが出ている。
前半の思ってもみなかったところが伏線になっていて、
後半でバンバン回収されまくって、更に一回転するところとか見事でした。
萌えカプもいるけど、ねたばれカプなのであまりわーわー言えない。
ただしグロくて、血だし虫だし頭はおかしいし、万人向けではないというか、
この映画をすごく薦めたい相手が自分くらいしか思い浮かばない(笑)。
あと日本人モブの扱いがちょっとだけあれかな…というシーンがないではないので
DVDになったときの評価等が面倒くさいことになりそうかも…だとしたら残念だな…。

ラストばれオチばれー

・CW−7、飛行機で散布するの!?大変じゃない!?
・列車が走り出してから18年経っていて、色々と歴史があるのがいい。
 何度も反乱があったり、脱出者がいたり、陰惨な事件があったり。
・腕を凍らせて叩き折る処刑が、ミスディレクションだったのにびっくりしたし
 見事に騙された。腕に関するエピソードはよかった。最後昇華されたのも含めて。
・プロテインバーがどう見ても羊羹です。
・ティルダは、義歯を装着して、歯を剥き出して演技していたのかな?
 到底ティルダに見えなかった。すごい。
・クリス・エヴァンスを無邪気に慕うジェイミー・ペルと、
 理由があってその気持ちを受け止められないクリス・エヴァンスとか!
 最後のあの、クリス・エヴァンスが走って行ってしまった瞬間の
 光の消えたジェイミー・ペルの目な…。
・良い日本人モブや、SFディストピア電車のなかに
 何故か寿司屋が出てきたりもしたので
 これもしやサービスなのかな…いやどうだろう、と思った。
 でももういっそ話に関係ない日本人など出さないでいてくれたほうが良かったよー。
 あ、ティルダの日本語はかわいかった。「ダイジョーブ」
・「話を聞かずに舌を切れ」というセリフからは2つの事が分かります。
 彼は計画通りに動くつもりではなく変革を望んでいたということと、
 しかし彼に生きていてほしかったということ。
 せつない…。彼は18年かけてゆっくり狂っていったのでしょう。
 夜中に何時間も電話してたって…ちょっともう…。
・最後ステーキをもぐもぐして「Nice!」って言っていた彼、
 怪演だったなあ。 
・英語の学習はハナっから投げて、韓国語→英語のSF翻訳機出てた!
・セミヌード担当の台詞のないイケメン君は、インドかタイの人?と思っていたら
 イタリア人だった。ちょっと意外。
 登場人物の人種、年齢、体型、ルックスがバラエティ豊かな映画は好感度上がります。
・洗脳学級のシーンが一番好きですね。あの支配者を称える変な歌とポーズ。
 特にきれいな先生がオルガン弾きながら片目だけ白目剥いて
 くるくる回っていたところ。あの女優さん器用だな。
 スコット・ピルグリムの元カノのキム役やってたひとか。
・階級があり、差別があり、海があり、温室があり、学校があり
 病院があり、仕立て屋がいて、歯医者がいて、寿司屋があって、
 美容室があって、社交界があって、
 洗脳国家があり、軍隊があり、阿片窟もある。聖火ランナーも走る。
 まさに電車の中に世界があり、それを映像で見せたのは凄い。
・手斧軍団が出てきて、なんでか魚を捌いて見せたところ
 超意味が分からないし、超やばいこの映画、と思いました。
 血みどろの殺し合いをしている時に新年が来たら
 ハッピーニューイヤーって言うところも
 すごく意味が分からないし、すごくやばいこの映画。こういうの好きです。
・突っ込むところはいっぱいあって、
 レールのメンテはどうしてるの?とか、
 どう考えても透視能力は別の何かで代換するべきだったとか、
 貧民層の人間を処刑するのに貴重な銃弾を消費していたけど
 結局弾はあるのないのどっちなの?とか
 殺すまでもなく貧民層は伝染病で死滅するだろうとか、
 どう考えても居住空間がなさすぎるとか。
 でもまあ勢いがあるので別に気にならない。
・ラストがとてもいい。





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2014/02/15(土)

色々感想

暗殺教室
粗筋とは関係ないですが
「俺の妹が突然広島ファンになったのは彼氏の影響に違いない件について」
が面白そうなので読んでみたいです。
このタイトルでプロ野球選手美少女化って…?

進撃の巨人(別マガ)
ぎゃー!大丈夫なのあのひとたちー!!どうなっちゃうのー!!
話は急展開だし、アクションは格好いいし、アルミンの時代始まりすぎだし。
(あの「は?」という真顔のセリフが実にいいですね…)
コニーが天窓からずっと顔を出しているのが
だんだん鳩時計のようなものの一部に見えてきて、笑いのツボに入りました。
アップで描いてあげて!

キルラキル
物語の骨格としてものすごくメジャーな
「息子が父を倒して大人になる」という儀式を
娘と母でやっちゃってるの面白い。

あと出生の秘密きましたね。

相棒
右京さんが言霊使いになってた!
早いうちに法が制定されて、WEBでの匿名の中傷も処罰の対象になるといいですね。

最後の警官
ツンデレくんが過去を吐露したー!
でも私は主義的にはツンデレくんの「悪即斬」に賛同するので
主人公わんこに懐柔されず、最後まで己を貫いてほしい。

でも、自殺志願の人の相談に乗っていて
11人を助けて5人が死んでしまったという人は
べつに大悪人ではないと思う…。

戦力外捜査官
撮影がまだだから予告が作れないって言ったよ!?
脚本なの!?鴻上さん!?

荒川弘先生が第三子を出産されたとのこと、おめでとうございます!
胎教はパシフィック・リムとか…スコシオサエテなお子になられそう(笑)

ジャンプをペラペラめくっていたら突然シリウスが目に入って「ヒッ」って思ったんですが
ヤングジャンプの新連載「横浜線ドッペルゲンガー」の予告でした。
顔がイメージにそっくりな上に死刑囚なんですね。

http://youngjump.jp/manga/doppelganger/




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2014/02/16(日)

漫画かんそう
「アンの世界地図」吟鳥子先生

家出した東京のロリータ少女アンが、
色々あった末、徳島の古い屋敷に一人で住む少女アキに拾われ、
2人暮らしを始めるというお話。

アキがアンのために仕立ててくれる
ロココ風のコルセット、シュミーズ、ドロワーズやその生地の話、
あるいは和服のお話、
そして菜の花のお味噌汁とか、ふわふわのだしと塩麹の卵焼きとか
れんこんの明太子和えとか、振舞われるごはんの絵、
ボードゲームのお話、神社への参拝の仕方、
徳島の風景や気候など、描写が大変繊細で丁寧です。

母親からネグレクトを受けていて、
ロリータファッションでずっと心理的に武装してきたアンは、
それでも礼儀正しく素直で、曲がったところのないいい子ですが、
これまで痛い目を見てきて諦めてしまった部分が沢山あります。
そんな彼女がアキと暮らすことでどう変わっていくかがとても楽しみ。

少女もの児童文学が好きな人の、どストライクな漫画だと思います。
私は連載開始時の1話WEB試し読みで一目ぼれして
「コミックスになったら買おう」と決めていたのですが、
あの1話試し読み、ずっとやっててくれたらここに貼ったのにな。
というか全ての漫画や小説は冒頭の試し読みを公開すべきだと思う!
商業作品がこれだけ溢れていて、無料で読めるコンテンツも無限にある中で、
よっぽどメガヒットしないと皆が手に取らないという状況を打破するためにも。

内容ばれ

アキの性別について、ちょっと「おや?」と思うようなねた振りがありましたが
帯に「謎の着物少女」「少女ふたりの同居生活」って書いてあるので
アキは女の子…!和服美少女で王子様でおかあさん…!




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2014/02/17(月)

映画かんそう
「新しき世界」

映画ジャンルの腐女子の皆さんの間で大変話題になっており
気になったので見てきました。
ヤ ク ザ B L で し た 。ありがとうございました。
あ、でも別に誰と誰が実際に関係を持っているとかでは全然ないです。
ただ単に血と暴力と、裏切りと、義兄弟関係と、濃密な苦悩があるだけです。

残念ながら暴力表現がきついめなので、女性向けではあまりないかも。
私は、抵抗の手段のない弱い女や子供が完全に被害者として
非現実的なクリーチャーではない人間相手に虐待される様子が
あきらかな萌えによって長々映されると監督に殺意がわくタイプなのですが、
全員覚悟の上でその世界にいるだろう人たちが
バカスカ暴力を受けるこのタイプの映画は平気です。

結局のところチョンチョン兄貴とジャソンの関係の描写のために
映画のほとんどの時間を費やしています。
チョンチョン兄貴はクールな狂犬で、
韓国において差別を受ける華僑出身ですが、
組織の次期トップ候補になるまでに登りつめました。
そんなチョンチョンから絶大な信頼を受ける切れ者の腹心ジャソンは
同じく華僑出身で、しかし実は警察の送り込んだスパイです。
この設定ゆえに「インファナル・アフェア」を引き合いに出されることが多いですが、
別に似てはいなくて、こちらの方が暴力的で、限定的で、女性的です。

オチばれ

・やっぱりヤクザはスーツですね。血の付いたシャツの細身の男性…。
・英語の発音が違うのが耳に引っかかる。
 ゴールドムーンがどう聞いてもコルドムーンとか。
 日本語の外来語も他国の人が聞いたらこんな感じなのかな。
・ヤクザのみなさんが全員シュっとした顔をした長身の若者でしたが
 容姿選考でもあるのかしら。
・あー、同じ同じ!と思うところもあり、全然違うわ!と思うところもあるお葬式。
 全員で床に額づいたりする…?なんかタイっぽい?
 お葬式のしきたりはアジア全域で微妙に混ざってるんでしょうね。
・警察は、手段がえぐい割に成果が全然あげられてなくて(不起訴2回とか)
 いらっとした。もういっそ組織構成員全員警察のスパイに入れ替えちゃどうだね。
・倉庫のシーン、ジャソンさん100CCくらい発汗してたけど、私も嫌な汗出たよ。
・銃の規制された国のカチコミはいいですね。
 主な武器がバットと包丁で。体力が要るのでそんなに沢山は殺せない。
 しかしエレベーターで、周囲を取り囲まれて刺される壮絶なシーン、
 どう見ても殺せる位置にいる人が、殺陣の組み立ての都合から
 待ち針みたいにちびちびと当たらないように包丁を突き出している様は
 ちょっと苦労がしのばれた。
・チョンチョン兄貴ほどのひとが情で判断を誤って身を滅ぼしたという見方もできるし
 チョンチョン兄貴ほどのひとだから、先見の明があって正しい判断をした
 という見方もできます。
 腕時計がもうね…もうこの…泣く…!
・ラストでダメ押しきたよ。
 この頃はジャソンの方が兄貴分だったのかな?教育係てきな。
・別にやらなくていいですが日本版をやるとしたら岡田将生さんと堺雅人さんで。

ハリウッド映画と邦画以外はほとんど見ないといっても過言ではない私ですが
めずらしく韓国映画2連続。



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2014/02/18(火)

映画かんそう
「ROOM237」

スティーブン・キング原作、スタンリー・キューブリック監督のホラー映画作品
「シャイニング」を基にした考察映画です。
タイトルは、映画の中で女の霊が出る部屋の番号なのですが、
原作では217号室なのです。
237号室に変更した理由として、
モデルになったホテルの部屋番号とかぶらないようにするため、
と監督は説明したようですが、実際のホテルに217号室はなかった……
というちょっとした謎があるようです。

何人かの人が出てきて自説を展開します。
様々な象徴を駆使してホロコーストを表現しているとか、
インディアン虐殺をほのめかしているとか、
迷宮のミノタウロスを意味しているとか、
いやいや家族と社会の暗喩だとか。
みなさんよく見てらっしゃる。背景に使われている商品のタグとか
部屋に張ってあるポスターとか、駐車場にある車の数とか。
ダニー少年が座っている時と立ち上がった時には
カーペットの模様が逆になっているとか、
足漕ぎバギーで走っている時に1階から2階へワープしてたとか、
何回も見ているのに全然気づかなかった。
オーバールックホテルの平面図とか、当然書かれているんですね。
どのジャンルでもオタクさまはいい仕事してらっしゃる……。

ただ、だいたいはこじつけというか、
中には頭は大丈夫なのかちょっと聞きたくなるようなひともいて、
(ミノタウロス推ししているひとが特にひどかった)
「シャイニング」のファン以外は見なくていいなこれ…とは思いました。

あの何かの数字と何かの数字を足すとどうのこうのとか、
そりゃあ2ケタ程度の数字だったら何かには当てはまるよって思うし、
このシーンの事務用キャビネットが男性器に見える!とか、
ちょっと可哀そうなものを見る目になってしまうし、
神話を意味しているとか聖書の何某とか、個人で楽しむのはいいと思うけど
この作品の高尚さを分からないなんてとか、映画は原作よりも視点の高度な作品とか
後者は実際言っていたのでカチーンときた。そういうのは違うと思いますプン!
原作は人間の強さや善意や愛情を描いたホラーで、父は悪意に打ち勝った。
映画は原作の善を一切排して映像美で押し切ったホラー、父は悪意に取り込まれた。
でもどっちも同じくらい名作。

しかしシャイニングの有名なシーンの幾つかを大画面で見られたのはよかった。
映画館で見たのは初めてです。テレビ画面で見るにはやっぱり勿体ない画でした。
他のキューブリック作品も何作か映りましたが、やっぱりキューブリック作品は綺麗ですね。
趣味のいいチョコレートのパッケージみたい。
あとお金と手間がかかっている。

冒頭の空撮からしてただなるぬ気合が感じられ
まるで這う蛇のようになめらかで不吉。
最近ありがちな「予算あるからとりあえず上から撮ったよ!」っていう空撮とは違って
空撮でなければならぬ!っていう空撮。
色も印象的です。エレベーターとトイレの赤、ゴールドルームの礼服の黒、
カーペットのオレンジ、もちろん雪の白。

「シャイニング」はヨセミテ公園にある高級ホテルで
ロケしたのだと私は思っていましたが、それは勘違いで、
実在のアワニーホテルを綿密に調査して、
ロンドンに巨大セットを建てたのですね。ひゃー。
あそこまで作ったのならホテルにして開業すればよかったのに。
潰してしまうなんてもったいない。
(外観はティンバーラインロッジだそうです)
実際のホテルと映画内のホテルを比較した面白い映像。

https://www.youtube.com/watch?v=OQ9ngMA6nCA

いつか行ってシャイニングごっこするのもいいかな、と思ったのですが
1部屋1泊6万円前後か…うむ…。

映画の客層が面白かった。
男女半々くらいで、みな会社員には見えない、
かといって父にも母にも見えない、どういう人か分からない外見だった。
(ハッ!ということは私も…?)



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2014/02/19(水)

いつの間にか流行の眉の形が、
(ぼんやり書いた)太めの眉に戻ってる…?と急に気付いた。
一時期はあり得ないほど細く薄く短くなっていたのに。

女性は年をとると自分が一番輝いていた時代のファッションやメイクで
時間がとまって、一生そのままだという記述を見かけて
めっちゃビクっとした訳ですが、
なかでも眉の流行の推移は業界が先導している訳ではないので
分かりにくいし追いにくい。

思えばバブル前の流行眉が一番太かったです。
今、過去映像などを見ると海苔がついているようにしか見えない。
眉って景気と連動しているんでしょうか。
太いという事は景気も戻るのか。

流行の眉に合わせた方がいいと頭では分かっていても
せっかく覚えたってまた1、2年後には変わるのがむなしくて
パウダーアイブロウを買う気力が出ないよ。
沙羅双樹の花の色よりも、世代世代のはやり眉の方が
よっぽど盛者必衰の理をあらわしてるよ…。



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2014/02/20(木)

読書かんそう
「若きウェルテルの悩み」

ロッテが社名に選んだほどのヒロイン、
シャルロッテが気になって読みました。
ゲーテの書いた「ぼくのかんがえたさいきょうのびしょうじょ」でした。
亡き母の代わりに弟妹達の世話をし、父に仕え、
容姿美しく、素直で思いやりにあふれた、知性と気品ある15歳の少女です。
初めて出会ったシャルロッテを、友人への手紙に書いたウェルテルの表現が

天使、かな。

でした。ギャー!(白目)
消し忘れた誰かの黒歴史ブログを読んでいるようなこの…。
全編通してウェルテル氏のテンションのアップダウンが激しく、
「すばらしい!すてきだ!」というお手紙と
「全然たいしたことないし最悪だしもういやだ…」というお手紙が
交互にあるので(特に中盤以降)わりと疲れます。
しかし書簡体小説という、当時は珍しかった形式に加え、
宗教にも道徳にも縛られない若者の心情を鮮烈に書き綴った内容は
多くの人の心に衝撃を与え、ウェルテルを真似た自殺者が沢山でたとか。
現在でも自殺の報道があると自殺者が増える現象の事を
「ウェルテル効果」というそうですね。

内容ばれですよ

ロッテには最初から婚約者がいるんですが、
ウェルテルはどんどん彼女の事が好きになってしまいます。
読んでいると若いというか(書いているゲーテも若い)
結婚した後でも、ロッテの繊細な感性に合うのは僕の方だ!
旦那じゃだめだ!と憤ったり、
ロッテが夫にあてた手紙をチラ見して、僕宛てかと思った…
と言っちゃったりして、うんまあ面倒くせえな、というか…。

登場人物dis

ウェルテルが粗相しちゃったエピソードなんですが
お昼に身分の高い方のお家にお邪魔していて、その日の夜から身分の高い人の食事会があって、
ウェルテル(身分が低い)も、集まりつつある客の
お前そろそろ帰れよオーラに薄々気づきつつも、ついぐずぐず長居してしまって
当主から「そろそろ帰ってよ」とはっきり言われちゃって、
しかも後日そこに出席していた身分の高い若い女性の友人に
「あの日はつらかった…」って言われて、
「何があったの!!言って言って!ねえ言って!」って発狂して
「みんなあなたの悪口言ってました……」って教えてもらったら
「そんなことだまっててくれたほうが僕がうれしいってわからないかなこのひと…」
みたいなこと考えてるんですよ…。面倒でしょう?

ロッテも100%天使かとおもいきや、
旦那さんといるときでも「ここにウェルテルさんがいらして3人で過ごせたら
もっと楽しいのに」とか言っちゃったり、
自分の女友達とゲーテの仲を取り持とうかと思案している時に
自分はウェルテルを自分のものにしたいのだと自覚しちゃったり、
旦那さんからウェルテルをもう家に入れてはいけないと言われたのに
また会っちゃったり、
なによりウェルテルより前にロッテに恋焦がれて発狂している男が1人いるんですよ。
魔性の浅倉南、ロッテ!えっこれが社名で本当にいいのロッテ(製菓会社)?

ウェルテルからロッテの旦那さんにピストルを貸してくれと手紙が来たとき
旦那さんは事情を知らないから「うん、いいよ」と承諾するのですが
ロッテはウェルテルが銃を何に使うのか心当たりがあります。
しかしなぜ自分がそれに気づいたか説明するには
ウェルテルとの最後の密会を夫に言わなければならず、
困ったロッテはそのままピストルを使いの者に渡してしまうのですが
のちにウェルテル自殺の知らせを聞いて卒倒します。
銃を貸すロッテもロッテだけど、
懸想していた人妻の夫から銃を借りて死ぬウェルテルもウェルテルだ…。

純粋(?)な若者の恋の物語を書き上げたゲーテくんですが
本人は拳銃自殺したりせず、
ドイツの島耕作とでも言うべき、あっちこっちの土地の女性との恋愛遍歴、
58歳の時に18歳の少女に恋したり
73歳の時に17歳の少女にけっこんをもうしこんだり、
(断られて、それをバネに創作したり)色々楽しい人生を過ごされたようです。



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2014/02/21(金)

最近見掛けた素敵な商品その他

・主に英国製商品を扱うアンティークショップ
http://www.easy-easy.com/page/glassknob.html
とりあえずドアノブのページをあげておきますが
一番下に他の商品へのリンクがありますので
英国好きの方はお時間ある時にご覧になってくださいよ。
ヒンジとか、どう考えても使い道がないのに
何か利用方法がないか考えてしまう。
(というかうちの家にはドアすらない。引き戸と襖と障子)

・今年もゴンチャロフはやってくれたぜ!
http://dmdepart.jp/valentine/item/item_06.html

・The Berkeley hotel 「caramel room」のアフタヌーンティ
http://www.lib.uk.net/uk_eating/restaurant_review54.html
リアルタイムで写真をあげておられるのをネットで見て、
なんてかわいいんだろうと思いました。
英国伝統的なのではなく、現代アート風。
アフタヌーンティー三昧やりたい…。

・中世風ウェディングドレスを作ってくれるサイト(海外)
http://www.rivendellbridal.com/



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2014/02/22(土)

色々感想

エレメンタリー
本筋ではないのだが、
23年間、運転手がゲイであっても差別をせず、
雇用主として信頼関係を結んでいたのに、
雇用主が認知症を患って、性的暴行を受けるかもしれないという妄想のせいで
運転手を射殺してしまうというのは、何とも悲しい事件…。
理性の上で築いた友情は脆く、
それが失われると、抑えていた偏見と恐怖が勝利してしまうなんて。

戦力外捜査官
タイムリーなゴーストライターもの。
手袋痕というものがあるから、手袋程度で安心してちゃだめだそうだ。

最後の警官
出向は本人の意志じゃないのに、セオリーに従って仕事しただけで
裏切り者呼ばわりは酷いと思う。

ところで中の人の綾野さんスキャンダル!とネットで書かれていたので
何かと思ったら「酔っぱらってヒルズで立ちション」というものだった。
いやまあ軽犯罪だけど、平和だな。

烈車戦隊トッキュウジャー
5人とも「死んでるも同然」って設定が1話目にしてもう出てきちゃったけど、
今回は「銀河鉄道の夜」モチーフなのかな…。なんかラストで他の4人は蘇生するけど
赤だけ生き返れないカンパネルラ的な何かとか、そんな気がするよ。
武器が鉄道にちなむものだったり、
レールの切り替えになぞらえて、フル装備を替えっこするの楽しそう。
なにか頭脳戦に使えそうですね。
EDでの全国の色々な電車紹介、あれは10年後くらいに鉄オタ大激増だな。

プリキュア
恋愛禁止なんだ!
これは途中でプリキュアと恋愛の間で揺れるエピソード来そう。

ILLEGAL RARE
「ぬらりひょんの孫」の椎橋寛先生の新連載。
吸血鬼が主人公で、希少種が高額で売買される世界で
狩られる種族を守る話。おもしろい。
前回は人魚が仲間になり、今回は狼男が(たぶん)仲間になった。


「HACHI」最終回ざんねん。久しぶりに見る、打ち切りっぽい打ち切りだった。

ジャンプ新連載
携帯機のアプリで好きな女の子のこと、いじくりまわせるって、
アダルト広告に出てるような漫画で、あるあるネタですね。なんでこんな企画通したし。
ジャンプ=スケベで気持ち悪い漫画雑誌ってダーティーなイメージが一度付いたら
抜けるのに苦労するよー。



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2014/02/23(日)

ドラマかんそう
「ヤング・ドクター」BBCドラマ
(シーズン1全4話のうち2話まで鑑賞)

ダニエル・ラドクリフ主演。
ロシア革命の時代、医学校を卒業したばかりの若者が
雪深い僻地の病院に赴任し、
医学に対して理解のない患者たち相手に奮闘する
超ブラック・コメディ。
ダニエルくん、色々模索中なんだな…というドラマ。
やっぱり役者としてかなり身長が低いのか、チビネタが結構あった。が、がんばれー。

普通のドラマなら良い方向に向かうところで
すべて裏目に出て悪い方へ行きます。
手術シーンも、他のドラマが場面転換しそうな
残酷な切断シーンなんかが、じっくり長めに映ります。
手術はうまくいかないし、寒いし、患者たちは言う事聞かないしで
ダニエルくん演じる医者はだんだん心を病んで
モルヒネに頼るようになります。
(モルヒネって麻酔作用しかないと思ってましたが幻覚が見えたりするんですね)
英国の本気を見せてやるという感じに(笑)
しかしこれシーズン2があるようです。えー!?

面白いのはダニエルくん演じる医者の17年後を、
別の役者さんが演じていて、
そしてダニエルくんにしか見えない心の友達として
常に画面をウロウロしているところです。
一緒に寝たり、一緒にバスタブに浸かったりする。
かわいい。


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2014/02/24(月)

映画かんそう
「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」

「キック・アス」の続編です。監督と脚本が変わりました。
前作で起こった自警団ブームで、市民は正義感に目覚め
ヒーローに扮して街を守る者が増えていた。
ミンディは保護者となった父親の旧友から、
ヒーロー活動をやめるように申し渡され、
普通の学園生活を送ろうと努力をしていた。
そんな中、前作で父を殺されたレッド・ミストは
復讐を画策しており……という内容。

悪くはないと思うんですが、前作が完璧すぎた。
(どう違うかと言われるとすごく難しいけど…)
(暴力表現への愛情と登場人物への愛情がやや足りない気がする)

内容ばれ

・この映画の最大のびっくりポイントは
 ジム・キャリーが出ていたことでした。エッ!どこに!?っていう。
 ずっと出てた…覆面かぶってただけだった。
・で、ジム・キャリーの犬はどうなったのか。
・前作のレッド・ミストは可愛げがあったのに、
 今回の彼はかわいくないよ…。
・前作でも、原作だと実はビッグダディはもっとクズだったらしいので
 私はあまり原作の話が(未読だけど)好みではないのだと思う。
・マザーロシアすごかった。
 これまでだと確実に巨漢の男性でハート様みたいなひとがやる役柄を
 ビキニアーマーの女性がやっていた。ボディビルダーのひとなのですね。
・悪のアジトの建設が間に合わなくて男子トイレがまだ使えないとかは面白かった。
 サメ飼ってみたけど、元気ないとか。(あのサメゴム製かなあ)
・アメリカンスクールの女子頂点はやっぱりチアなんだ!
 イケてない女の子を飼って、磨いて、鼻についたらいじめるってリアル…。
 男子にデートに誘われたと思ったら実はそれは女子グループのいじめで、
 男性もグルで、集団に笑われたあげく、夜の林に放置されて
 みんなは車で帰ってしまうとか、
 幾ら腕っぷしが強くても、ヒットガールでも、
 対抗できない暴力って、しょんぼりした…。(みんな「キャリー」読めよ)
 あとお義父さん全然人を見る目ねえ!
・だからといって電撃ノロウィルス棒の報復は、なんかちょっと違う気がする
 フルメイクのクロエさんは女神でしたが。だから前半地味だったんだな。
・前作の死人は、ある程度覚悟をもってその業界にいる人ばかりだったので
 今回の主人公父の死には「んー?」ってなった。
・主人公の友達の発言のせいで、主人公のお父さん死んだんですが、
 うやむやのうちにナカマー!わー!って終わって、ちょっと納得がいかなかった。
・あと私はキック・アスとヒット・ガールの間にある感情は
 強い友情と、師弟愛と、ちょっとの保護欲であってほしいので、
 恋愛っぽくなるのはノーサンキュー。
 クロエちゃん、すっかりお姉さんになったんですが
 前作の小さなヒット・ガールを覚えているので
 「おまわりさん!こいつです!」って言いたくなるのです。

ヒット・ガールが決め台詞を言うとやっぱり盛り上がりますね。



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2014/02/25(火)

映画かんそう
「エージェント:ライアン」

監督ケネス・ブラナー。敵役もケネス・ブラナー。いそがしい。
この映画の主人公ジャック・ライアンは
「レッド・オクトーバーを追え!」
「パトリオット・ゲーム」
「今そこにある危機」
「トータル・フィアーズ」
の映画に登場した人物と同じ人らしいですが、
役者さんは違って、そして今回は911のときに学生さんだったので
時空も越えてます。
(原作小説では偉くなって大統領をやっているそうです)
ライアンがCIAにリクルートされて分析官となり、
ロシアのテロと経済攻撃を阻止する活躍を描きます。
主役はクリス・パイン。
「スター・トレック」のカーク船長役に抜擢された人気急上昇の男優さんです。
分析力で勝負するというより、足で走り回って解決するイメージですが
ジャック・ライアンが就職したばかりの話なので丁度いい。

ケネス・ブラナーはロシア語がすごく流暢に聞こえた。
もともと話せる人なのかと思って調べたけど
どうやらそうではないらしい。すごいなあ。
アメリカやっつけるの鬼ですが、なんとなく憎めない。
ロックハート先生と同じ人とはとても思えません。

余談
本当、アメリカの便器はよく割れるなあ。
それと、これも犬がどうなったのか気になる…。
 
本日「百姓貴族」3巻、発売ですよー。



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2014/02/26(水)

読書かんそう
「死者の代弁者」オースン・スコット・カード

「エンダーのゲーム」の続編です。
絶版なので入手がやや難しいですが、ネットの古本なら買えます。
エンダーから1年で出版されたとのこと、
読んで思ったのですが、もともと2作品は連続したアイディアで、
エンダーのラストでも「エエーッ」って驚かされましたが、
この続編では「ナ、ナンダッテー!」と読者が更に驚けるよう、
考えられて構成されています。
なので、もうすでにこの本を読むおつもりの方は
今日の日記を見ない方がよろしいです。

1作目であれだけキャラクタの立った主人公がいたら
彼の行動を骨格に話を動かして、
彼が狙われたり苦悩したり放浪したりする物語にした方が話が簡単です。
しかし1作目とは全然違うあらすじ、
異星人と共存する惑星で起きたミステリを作者は用意し、
そこへエンダーを探偵役としてぶち込みます。
しかしそれが逆に、エンダーの辿った苦難と苦悩を濃く演出します。
大胆な発想を基に、緻密に作られた小説だと思います。
(ヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞する「ダブル・クラウン」を
エンダーと本作で連続達成されています)

途中まで内容ばれあらすじ

「エンダーのゲーム」より3千年が経過した世界で
かつての英雄エンダーは、
敵対意志のない異種族を虐殺した極悪非道の大悪人として
名前を口にすることすら忌まわしい存在に成り果てていた。

惑星ルジタニアで発見された知性種族ペケニーノの研究をしていた
異類学者が、ある日身体を解剖された無残な死体となって発見された。
学者はなぜ殺されたのか、知性種族ペケニーノは人類の敵なのかを解き明かすべく、
学者の弟子が死者の代弁者を招聘する。
死者の代弁者とは、並はずれた能力によって
亡くなった人物に代わり、その人生を語る者だった。
その代弁者こそ、光速星間移動で宇宙を放浪し、
過去と変わらぬ姿で贖罪を続けるエンダーだった。

おちばれ

最初ちょっと地味な感じでエンダーが出てきて、
いやこれエンダーですよ、ってサプライズがあるんですが、
いいですよ35歳エンダー。35歳。35歳。
お姉さんのヴァレンタインがずっと一緒に星間移動してきて、
何千年もの時間を姉弟2人で越えて寂しくはなかったんですが、
とうとうお姉さんも伴侶を見つけてエンダーとは行けなくなってしまいます。
そこのお別れのシーンが、控え目で抑制された感じだけどとても悲しい。
(でもエンダーは女運だけは最強なので、大丈夫!)

登場人物dis

ノヴィーニャがきらい。
彼女のラストのリア充っぷりにしっとしているのではないです(笑)。
自分の願望をすべて叶えて、
その代償に回りの人間を不幸のどん底に叩き落として
なおかつ被害者っぽいところがいやだ。
愛する人を死なせたくないので彼とは結婚できない、これはまあ理解できる
しかし彼とは離れがたく、そして彼に配偶者がいても交わりたい、子供もほしい、
世間から隠すため他の男と結婚はしておきたい、
これをどうして全部押し通したのか私にはわからない。
それこそが「豚のよう」だと思う。
夫が自分以外の女を愛し何人も子を成していたと知った相手の妻、
妻を殴る下衆男だと世間に思われたまま死んだ夫、
そして母親が殴られるところを延々見せられるというネグレクトを受けた子供達。
罪悪感からすすんで殴られていたそうだけれど、
その行為はとくに被害者になにも還元されないので
完全に自己満足のサンドバック、単なる趣味のSMだ。
エンダーが現れて結果オーライになったが、
横溝ミステリなら似たような事情で、えーっと4人殺されてるので
私は途中までまさかのスペース横溝!?と思っていた。


関係者を全員集めて行われる、エンダーの代弁シーンは怒涛の迫力でした。
エンダーの持つ能力は一見神懸かっているけれど、
でもテレパシーで自動的に心を読み取るような類のものではなく、
相手を観察して、相手の言葉をよく聞き、感じ取るという
誰にでも出来る普通の行為です。
でも言葉を介して、あなたのことを理解したいという
エンダーの純粋な意志に人は救われます。
たとえその手段がどれだけ容赦のないものでも。

そして知性種族ペケニーノとの交渉もすごかった。真相も、エンダーの選択も。
ペケニーノは、文明レベルが低く描かれてはいるものの
結局は理詰めでものを考えているので、チェスのような会話の応酬にきちんと沿う。
(たぶん作者の方は頭が良すぎて、醜い無秩序な思考をお書きになるのは苦手だと思う)
(そして読んでいて、作者の方は子沢山に違いないと思ったら矢張りそうでした)
あ、ただ、異種族の生態・文化・思想の尊重は徹底しているが、戦争闘争の否定というモラルは押しつけるのか…と思った。


耳と髪を掴まれる35歳エンダー、萌えました。ありがとうカード先生!
流離って人を癒して回るエンダーは、ちょっと宇宙のスナフキンのようです。
(スナフキンよりは囚われているものが巨大ですが)



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2014/02/27(木)

舞台かんそう
「フランケンシュタイン」

ロンドンのロイヤル・ナショナル・シアターで上演されたお芝居を
日本の映画館で上映してくれるという大変ありがたい企画です。
演出ダニー・ボイル、
博士と怪物をベネディクト・カンバーバッチと
ジョニー・リー・ミラーが交互に演じます。
私が見たのはカンバーバッチさんが怪物を演じた方です。

おおまかな粗筋は原作と同じで、
そこにオリジナルエピソードを挿入してある感じです。
照明がおもしろかった。
あ、これロンドンオリンピックで見たような…(笑)というシーンがあった。

内容ばれ

結構陰惨だったような気がします。
怪物の花嫁になる女の人造人間を博士が惨殺したり
博士の婚約者を怪物が凌辱したりするシーンは原作にはありません。
(前者は単に研究を中断しただけで、後者は殺された婚約者を博士が発見します)
それで2人は手に手を取って北極へ……ってなったので(これは原作通り)
「ああ…そういうこと…」ってヒソヒソしながら帰ったのですが(笑)

博士が父親(美脚美声)に失望されたりするシーンは、
入れ子になってるんだなと思ったり、
「追って来い科学よ!」という最後の怪物のセリフでは
なんかの象徴てきなあれか…と思ったり。

ロンドンのお客さんの笑ってるシーンは、
ちょっとその笑いのツボが分からなかった。
元ネタを知らないのか、言語ネタなのかなぞのままです。
怪物役の人はわりと全裸に近い格好のシーンが長いです。
ベネディクト・カンバーバッチさんは、
ウェストが締まっているのにヒップは安産型。



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2014/02/28(金)

ディオダディ荘の怪奇談義

ところで「フランケンシュタイン」の作者メアリ・シェリーは
当時妻子持ちの詩人と駆け落ち中で、
詩人のバイロンのお世話になってレマン湖の別荘で暮らしていました。
ある日、ドイツの怪奇譚集「ファンタスマゴリア」を読んで興が乗った彼等は
1人1作怪奇小説を書こう!という遊びを始め、
そして出来上がったのがメアリの「フランケンシュタイン」です。
(SFの開祖と言われています)

ところでそのときに別荘にいた男女、
メアリの恋人で妻子持ちの詩人シェリー、バイロン、バイロンの愛人でメアリの義妹、
付添いの医者(バイロンの同性の恋人?)、計5人と
メアリの生んだ3人の子、不倫相手の正妻が
それから8年の間に、事故死、病死、病死、自殺、
病死、病死、病死、自殺とばたばたと亡くなったという話は、
怪奇談よりさらにぞっとします。

映画むきの題材…と思いましたが、
とっくの昔に映画になっていました。
「ゴシック」(1986年)
「幻の城」(1988年)
「ホーンテッド・サマー」(1988年)


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