12月日記

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2013/12/01(日)

漫画家のTONO先生が以前
「妬まれるくらいなら馬鹿にされてるほうがずっとまし」
(身の安全という意味で)的なことを書いておられて、
まったくその通りだなあって思ったものの、
男性で馬鹿にされるキャラクターは容易に思いつくのですが
(のび太、キレンジャー、ネビル、ドンキホーテ等々)
(ばか、くいしんぼう、弱虫、年寄り、バラエティ豊か)
でも女で馬鹿にされるロールモデルって案外いない。
これはあれ?女は長い間、頭が悪くて気の毒なのが当たり前だったから
それを笑うとかできない感じ?
女のコメディアンは大成しない。なぜなら痛々しいから。
と言われてきたのと同じ理由?むむ?
などと考えました。

フジリュー版・封神演義の雲霄三姉妹とか創竜伝の小早川奈津子さんとか
外見ほとんど男性とかクリーチャー系のひとなら過去にもありました。
(しかもよく考えたら雲霄三姉妹は強くて人気キャラだった)
でもそうではなく、スペックは劣るものの普通の女性で、
実は愛されてるとか案外かわいいとかの逃げ道もない女性キャラ…。
うーん、江古田ちゃんとか…サシャとか…?ぼちぼち出てきてはいるのかな?


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2013/12/02(月)

映画かんそう
「REDリターンズ」

おじいちゃんおばあちゃんの活躍するスパイアクションラブコメ。
死人はいっぱい出ますが、意外になごみムービーなので
何も考えたくないソウルジェムの濁った人におすすめの癒し映画です。
あらすじは冷戦時代の大量殺戮兵器がわーわーわーといういつものあれ。
でも配偶者や恋人や友人に対してはみんな律儀で愛情深く、
色々矢印がニョキニョキでているところが微笑ましいです。
アクションはヘレン・ミレンさまが最高ですよ。

内容ばれ反転なし

・マルコヴィッチさんがヘレンさまの次に可愛いのでした。
 なんだかヒロインの女友達ポジションになりつつあるような…。
 (恋愛相談をしているヒロインとヘレンさまの話に
 ナチュラルに混ざっていたり)
 ヒロインの運転する暴走車の助手席に乗っているときの
 「キャー!ヤメテー!」って顔が最高でした。
・ヘレンさまはロシアの彼氏と相変わらずの熱愛ぶりでしたが、
 狙撃+デートの時にロシアの彼氏が
 「美女が狙撃をしている。最高だ」
 「撃つときに爪先が丸くなるのが可愛い」
 とかにこにこ言いながらヘレンさまの脱いだブーツを
 ごく自然にくんくん嗅いで陶然となさっていました。
 これ若い男がやったら下品!HENTAI!
 って感じですが、初老の男性がなさると、
 枯れた風情と相まってなんだか素敵な愛情表現に見えました。
 (ヘレンさまも「仕方ない人ねえ」って感じの笑顔だったし)
 (なかのひと年齢だと67歳と68歳なのですね。ヘレンさまが上)
・イ・ビョンホンさんがブルース・ウィリスを狙う殺し屋役で登場、
 平均年齢を下げていました。
 しかし登場からして全裸。しかも一度スーツ姿で登場してから
 脱がされる過程を経ての全裸。うーん、細やかな配慮。
 たぶん彼はヌード枠で出ているのでしょう。
 殴られた後で顔を冷やすのはわかるのですが、
 アンダーシャツ姿になる意味が分からない。
 もちろんツンデレなので実はブルースのこと大好きです。
 「あんたのこと好きになりかけていたのに!」とか叫んで
 我々に奇声をあげさせますのでご注意。
 ところでGIジョーでの役柄とすごくかぶるのですが
 全裸のツンデレ東洋男という需要があるのか。
・ゲストのアンソニーホプキンスもまた
 キュートなサイコ演技を見せてくれます。
・ゲストでルーピン先生でおなじみシューリスさんが
 10分とちょっと登場されます。
 登場時間は短いですが、沢山活躍されるので
 銃撃戦のルーピン先生や、
 バイクアクションをするルーピン先生が見られますよ。
 盗んだバイクで走りだしちゃったシーンは
 「バイクなどいくらでも買ってやるから盗むな!」
 と彼氏は泣いたとか泣かなかったとか。
 (中指を立てるべきシーンでピースサインだったのが可愛かった。
 やっぱりハリポタでの役柄を考慮されたのかな?
 それともパリでは中指立てないとか?)
 (追記:メッセージで教えていただいたのですが、裏向けのピースは英国では
 中指を立てるのに近い意味があるのだそうです!確認しましたら裏向けでした!)
・私だけかもしれませんがエクスペンダブルズシリーズと混同してて
 「クリスマスはまだ登場しないのかなー」とか中盤まで思ってました。
・なにげに前作と監督が違います。


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2013/12/03(火)

あべの天王寺イルミナージュ











なんとなく日本っぽくないセンスの
ギラギラとしたイルミネーションがどこまでも続きます。
テーマはたぶん動物なんだろうと思うのですが
所々ファンタジーだったり芸術風だったりでカオス。
有料イベントなので人が少なく、歩きやすくておすすめです。
(千円とかそういう…でも東日本大震災復興事業なのだそう)


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2013/12/04(水)

映画かんそう
「清須会議」

いつもの三谷さん映画のシチュエーションコメディではなく、
どちらかと言えば「組!」系の、
史実をそのまま使いつつ、それを面白い方向に
ゆるーく曲げる感じの話です。
流れは原作小説ほぼそのままですが、
領地分配のシーンと(私の好きな)イノシシ狩りのシーンはカット。
まあ…イノシシ狩りを入れるとロケ地の手配や
撮影期間の延長で製作費が嵩んだでしょうから
仕方ないのは分かりますが…
佐藤さんのコメディシーンが増えたからいいですが…
イノシシ…。

光秀を討取ったあと、織田家の跡取りを誰にするか、
古参の家臣や成り上がり者の家臣、
仇討で功をあげたもの、あげられなかったものが一堂に会し
城の中に籠って協議をするという、いわば密室劇です。

皆さん楽しそうにのびのびと演じられていて実にいいです。
特に寧役の中谷さんがキュートだった。
原作では秀吉に対してもうちょっとニュートラルだったのですが
映画では明るく献身的な、ツキを運んでくる女性という感じ。

柴田勝家の役所さん、丹羽長秀の小日向さん、
秀吉の大泉さん、池田恒興の佐藤さん、このあたりは安定した演技で
芝居と笑いを回してらっしゃいました。
しかし西田敏行さん、松山ケンイチさん、天海祐希さんはすごいチョイ役で
それでよかったの!?本当に!?と聞きたくなりました。

内容ばれ

妻に関する丹羽のアドバイスとか、
原作にないシーンがちょいと足され、
逆に勝家の空涙などが削られて、
円満なラストになるよう、映画っぽいカタルシスが得られるよう
工夫がしてありました。

麿眉と鉄漿が殊の外お似合いだった剛力さんの例の告白も
寧さんが受け手だったのでちょっと丸くなった。

1人称小説って映像化は難しいと思うんですが、
さすが作者だけのことはあります。
(原作・脚本・監督=三谷さん)

最後に「さまざまな声:山寺宏一」って出たんですが
さまざまな声ってなんだろう…。

きのう何食べた8巻発売ー。カキフライー。おでんー。



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2013/12/05(木)

読書かんそう
「飛行士たちの話」ロアルド・ダール

飛行士の体験について取材を受けたダールが
詳細なレポートを作成し、
そのレポートを受け取った作家が、出来の素晴らしさ故に
「このまま載せちゃおうヨ!」と提案したため
作家デビューすることになったという、初作品集らしいです。
タイトル通り、飛行機に乗る男たちをテーマにした短編集。

しかしたどたどしいところは全然なくて、
むしろベテランの作家が安定したテクニックで、
バランスもちゃんと考えて、
各作品のテイストを振り分けているようにしか見えないのですが、
きっとダールが作家になるべくしてなったという事なんでしょう。

話のタイプ的に一番好きなのは「番犬に注意」です。
「アフリカの物語」も好きだな。
これはどうなるんだろう…とじわじわ怖かった。
途中、雲を突き抜けた先に主人公の見た、
様々な国の飛行機が連なってゆっくり漂っている風景の描写、
「あれ、これ紅の豚であったな」と思ったんですが、
この作品を元にしたそうです。(「彼らは年をとらない」)
でもこちらはきっちりとした、甘さのないラストだった。

サソリを戦わせ、賭ける遊びをしたり、
怪しい売春斡旋宿に行ったり、
空に現れた無数の黒点を見て、あれが敵機のわけがない
あんな沢山の飛行機が来るわけないと恐怖したり、
敵機の銃撃を避けるために塹壕の中を走り回ったり、
ダールが戦争中に体験したであろう事が所々に書かれています。

「星の王子様」や「スカイクロラシリーズ」等と
比較されることが多いようですが、
たしかに飛行士の話、飛行士だった人の書くお話というのは
どこかちょっと似た感じがします。


メフィスト最新号に殊能先生の遺稿が載っています。
そういえば先生は大賞を受賞した後、電話も郵便もつながらない行方不明の作家として
雑誌で連絡を乞われた経歴があるのですが、
どういう事情だったかご自分で解説してらっしゃいます。
未読の先生の文章、久しぶりに読んだー!



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2013/12/06(金)

映画かんそう
「かぐや姫の物語」

竹取物語のあらすじにはそのままに、登場人物を深めに掘った感じ。
前半は山里でのびのびと育つかぐや姫、
後半は都に出て窮屈なしきたりと
女性という性別に縛られるかぐや姫が描かれます。
なんか…バッドエンドのハイジという感じ…。
前半の、丸々と太った赤ちゃんが動く様子や自然描写が見ていて楽しいです。
後半の姫が追い込まれていく様子は、
たぶん成人した女性なら誰でも共感できる所があると思います。
しかし登場する成人男性の9割は悪かアホなので、
男女で意見は割れるでしょうねこれ。
泣いてすっきりするタイプの方もいらっしゃるので一概には言えませんが
現在悩みのある人は見ない方がいいような気がします。

ラストばれー

化粧をされるときのあの悲しそうな顔とか、
自分を品定めする話を聞かされている姫の憤怒の顔とか、
帝に触られた時のあの超嫌悪、超拒絶の顔、
べつに姫ほどの美人でなくても、
あの手の嫌な目に遭ったことのない女性なんか珍しいだろうから、
あー…、うんうん…。って気持ちになりますね。

最後の月からの使者が、どう見ても来迎図で
仏さまとペア席とか、臨終の人としか思えない訳です。
かぐや姫死亡説を推す人が多いのも分かります。
輪廻から解脱して悩みのない楽園(月)にいたのに、
地上にあこがれて、人間として生を受けたものの、
辛いことが多すぎて、帝に襲われたときに自死した。
なのでもう遅い。取り返しがつかない。
でもそれだとあんまりにも酷すぎるし、
姫が周囲のものを何でもトレースしてしまう?
(蛙の真似をしたり、捨丸と瓜を食べるところは
彼の顔を見ていないのにそっくり同じ食べかた同じ表情をしている?)
という設定?が浮いてしまうし
もっと早い段階で彼女の周りに飛天(空中のクリオネのような)が
いるシーンがあったので、彼女は神のうちの1人で、
単純に帰っちゃったと思いたいところです。

しかしかぐや姫はだめんずすぎた……。
5人の求婚者の中で唯一本気になりかけた上川隆也さん(声)は
超ド級の女癖の悪いひとだったし、
捨丸にいさんに至っては、
もう遅いというエピソードだから仕方ないとはいえ
あんたモロ妻帯者やありませんか。2人で逃げようヒャッホーイ!
ってやってる場合やありませんよまったくもう。
この映画は、資産家でまともな男が1人でもいたら
丸く収まってハッピーエンドだったというのがなんかやりきれない。

しょうもないこと箇条書き

・とったどー!(雉)
・姫は怒り狂うと突然白土三平先生のタッチになって
 超アクションをかますので目が離せない。
・あと帝のひとは、しりあがり寿さんの描かれるイケメンみたいに
 目がキラキラで、顔の半分くらいが顎、という特殊なキャラデザで、
 出てくるたびに笑いをこらえた。
・宮本信子さんが媼の声で出られてます。なつばっぱ!
・立川志の輔さんの声だって気付かなかったけど、
 名付けのおじいちゃんか!
・お屋敷で何年も座って暮らしていたのに、
 まだ逆立ちができるとは何というマッスル。
・姫のおつきの子の顔がかわいかったけど、人間なの…?
 あの子は何年もずっと姿が変わらなかったけど一体…?
・不老不死の妙薬のくだりはカットか…なぜに…。




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2013/12/07(土)

色々感想

安堂ロイド
アスラシステムがメイドインインドっていう設定は面白い。
起動時の音声はヒンディー語だったんね。
妹さん、多重人格だったそうですが、
あんまり難しい演技を振らないであげてほしい…。

相棒
どうしたことか、岩下志麻が「悪霊島」の頃より若く見える。
そんな馬鹿なー!
シーズンによってカイトパパの扱いが微妙に違いますが
今シーズンは高潔な大物路線で行くようです。

ヴヴヴ2
学生皆殺し、パニック、裏切り…終了が近づいてきた感じですね。
外部の人については情報鵜呑みにしすぎてギャグみたいと思いますが
内部の人に関しては、情報共有すべきでしたねと思いました。

サムライフラメンコ
これで単純な夢オチ路線は消えた。
もうほんとう何がどうなるんだろう。

リトル・チャロ4
シリーズ4作通して、
こんなに格好いいシリウスの見せ場があったでしょうか?
いや、なかった。
it's up to you!=あとはまかせた!
「さすがはニューヨーク市警一番の俊足だな」
「一番になったのはあんたが引退してからだがな」
リゲルとの会話もなんか洋画っぽいです。
薄い本が出るかもしれません。(出ないかもしれないけど)
(というかリゲルは得意技の催眠術を使えよ!)
カーチェイス、横転、炎上!もはや違う番組です。

ドキプリ
まこぴーが幼女の頃、アン王女は立派に成人して見えたけど
アン王女ってお幾つでいらっしゃるのか……。
あとあぐりちゃん(+赤子)=アン王女で確定なのか。

あと、レジーナがいくら悪事を働いても、
本当はいい子だと信じる皆のパワーで
善意を取り戻すパターンは一度やっているので、
攫われて悪の心を植え込まれ、再び悪事を働くレジーナと
酷い目に遭っても耐える皆のターンが毎週続くと
「もういいよ……」って思っちゃうのが人情。
赤子のイヤイヤ期に耐え、友達のDVに耐え、
それでも健気に笑う女の子たち…ってなんかプリキュアじゃなくて
細腕繁盛記とかみたい。

ARiA進撃の巨人「悔いなき選択」
発行部数を5倍にしたそうです。それでも品切れっぽい。
絵が綺麗なので悲壮感があまりありません。
「下水の味も知らねぇお前らには分からんだろうよ」って
スラム化した地下街育ちの子が言うんですが、
余裕で飲めそうなんですよ下水。なんか澄んでるっぽい。

あと全体的にキャラクターが軽い感じがします。
たとえばリヴァイを恫喝する団長が
「お前の仲間に手をかけることになるぞ」
って言っちゃうのとか、底の浅い感じ。
ヤング団長ならもっと陰湿な脅しをかけそうなものだ。

この作品と、「進撃!巨人中学校」「進撃の巨人 Before the fall」
合計してスピンオフ漫画が3本、他の作家さんを養っているというより
出版社ごと養っている感。諌山先生たいへんだな…。

ジャンプ新連載
社会秩序を崩壊させた怪物側の因子を持つ主人公の少年が
幼馴染の女子を守るために立ち上がるって新連載が
同じくジャンプで連載中の「HACHI」とあまりにもカブりすぎるので
新人さんがかわいそうです。
同じ材料で勝負したらベテランの西先生の方が上手いに決まってる。
担当さんしっかりして!



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2013/12/08(日)

山のぼり その6

前回行ったときは台風で滅茶苦茶になっていましたが、
今回行ったら、倒木が片付けられていて、地割れはなくなっていました。
えっ!?誰が!?どうやって!?

あと自転車集団と擦れ違いました。びっくりした!
道の半分以上は降りて押す…のも無理で
担いで歩かないといけないと思うんだけど、筋トレなのかな?
それから茂みの中から突然人が出てきてイノシシかと思ったら
外国のハイカーのかたでした。
「山道以外は歩かないでください」って看板があるのですが
そういえば外国語の表記は一切ないな…。

それと12月でも長そでのシャツ1枚になれるような服を
着ていかないとだめですね。汗でびしょ濡れです。
あと12月でもなぜか蚊がいます。意味が分からない。
(自分メモ)



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2013/12/09(月)

映画かんそう
「ローマ法王の休日」

お話は、ローマ法王を選出するコンクラーヴェから始まります。
何度も投票を繰り返した結果、とうとう法王が選出されるのですが
選ばれた枢機卿メルヴィルは、初演説直前に激しい不安に襲われ、
その場を逃げ出します。
枢機卿たちも、広場に詰めかけたカトリック教徒もポカーン。
そう、この邦題は「ローマの休日」の法王版を意味しているのです。
(原題Habemus Papamは法王が決定した事を意味する言葉らしい)
(イタリア、フランス合作映画)

カウンセラーが呼ばれて法王と対話しますが
あの話題はNG、この話題もNGと埒があきません。
しかも法王選挙が決着するまで
外部との接触を禁じられるという慣習に巻き込まれて軟禁されます。
同じく足止めをくっている各国の枢機卿たちと一緒に
バレーボール大会を開いたりします。

コメディ映画として紹介されている事が多いですが、
私にはコメディ映画とは思えない。
あと共同とはいえフランスが噛んでいるので、
ハリウッド映画のような配慮はありません。
ラストにはちょっとした覚悟が必要です。

ラストばれ
物語はとかくプラス思考が貴ばれ、
なんでもかんでも前向きに前向きにとぐいぐい押されがちですが
まあ、こういう方向の勇気の話もあってもいいと思う。

枢機卿のお衣装や衛兵隊の制服(鎧をONしているところは初めて見た)、
またはよぼよぼした上品なおじいちゃんが大好きな人におすすめです。


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2013/12/10(火)

読書かんそう
「あなたに似た人」ロアルド・ダール

大変よい順番で読ませていただいたようで、
ハッこれは!ダール先生の体験が色濃く本編に!などと
別の楽しみ方もできました。
たとえば収録されている「韋駄天のフォックスリィ」ですが
むかし主人公を鞭でぶちのめし、冬は便座を暖めさせた嫌な監督生と
大人になってから偶然再会しちゃった!?という話なんですよ。
うん……ダール先生それは……(笑)

この短編集は、どちらかというと人間の嫌なところ、怖いところが
さらりと書いてあるお話が多いです。
賭けに勝てば車をやるが、負ければ指を失うという勝負の話、
ワインの銘柄当てで自分の娘を賭ける話、
家に泊まりに来た若夫婦の寝室に盗聴マイクを仕掛ける話、
片想いをしていた女性に自分の悪口を言われていたと知った老人の復讐の話、等々。
でも上品で、描写がうまいのでどんどん読まされてしまう。

「韋駄天のフォックスリィ」オチばれ

ところで私、登場人物の名前を覚えずに本を読むので
ラストの意味が最初分からなかったのですが←(……)
検索したらYahoo知恵袋で
「韋駄天のフォックスリィ」のオチはどういういみなんですか!?
という質問があり、
どんなばかばかしい事でも頭がおかしいような思いつきでも、
必ず先人がいるYahoo知恵袋は偉大だなと思いました。
(最近なにを検索しても必ずYahoo知恵袋に先輩がいる)



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2013/12/11(水)

YAHOO知恵袋にはどんな事でも常に先人がいるという話を
昨日の反転部分に書いたのですが、
そういえば冬のコートのボタンが何度もとれるので、
いっそテグスで付けたろか…と思って検索したら
やっぱりYAHOO知恵袋で同じ質問があって
「生地が破れてしまいますよ」という回答でした。
うんまあ…強い力が掛ったときに生地が破れないよう
わざと弱い部分を作ってるんだもんね。

ボタンつけ専用の糸に蝋がけしたら取れないとのことですが、でもめんどう…。
(無精者)



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2013/12/12(木)

映画かんそう
「47RONIN」

キアヌ・リーブス主演、ハリウッド版忠臣蔵堂々の完成!
2010/12/22あたりからブツブツ言ってましたが、心配した通りの映画になったよ!
オープニング早々赤穂の武士たちが怪獣と戦っているので、
どういう映画なのかはすぐに理解できました!
おなじみのファンタジー日本。衣装や鎧は中華風、美術は無国籍風。
魔女とか竜とか出てくるヨ!
まあ要するに指輪とかナルニアのような軍団がわーわー戦う系素材がほしくて
何でもよかった感じなのでしょう。
制作期間がやたら伸びて、予算が足りなくなって、プロデューサーが心を病んだとか
色々妙な噂も流れていました。でもともかく完成してよかった。

話はあんまり面白くない!(ズバッ)でもまあ笑って許せる面白くなさ。
前半ひたすらキアヌがいびられるので、そういう性質のひとにおすすめ!
それからほのかに大石×キアヌだと考えられなくもない。

内容ばれ反転なし

・監督の人が切腹にロマンを感じているのか切腹シーンが妙に長かった。
 そしてドリーム切腹なのでなんだか愉快だった。
 (さすがに真田さんの切腹シーンは所作が綺麗なので緊迫感があったけども)
・あとやたら多用されるOJIGI。
 何が悪いのかは分からないのですが丁稚風。
 背中が曲がっているからか顔が上がっているからかまたは膝が曲がっているのか、
 小僧寿しのイラストのようでした…(小僧寿しと言って今でも通じるのか知りませんが)
・しかしハリウッド映画で改めて見ると、
 どんな国のどんな騎士団より軍隊より、
 日本の武士道がダントツでSM度高いわ…と痛感します。
・菊池凜子さんって悪役を演じると、
 ちょっとヘレナ・ボナム・カーターみたいでした。
・キョウリュウグレーさんが出ていた。掛け持ち大変だったろうね。
・筆を持っているシーンを見て、キアヌが左利きって初めて気付いた。
・大石と吉良による、戸板と日本刀を使っての「殿さま危機一髪!」
・吉良の首を入れる袋が白のやや半スケ素材で、
 ちょっとストッキング強盗みたいで笑いをこらえるのに難儀した。



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2013/12/13(金)

ところで禿のかたの治療法として、
髪が豊かなひとの頭皮をヘルメット状に切り取って移植したらどうなんだろう。
って思うんですが、どうなんでしょう。
今の移植技術ならいける気がしないでもない。
検索しましたが特に出てこず、
これはなんか技術的な障害があるのか、
それともすでに実用化されていて、でも倫理に問題があって、
ひそかに富豪のみがその技術の恩恵を受けているのではないか、
などと思いました。



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2013/12/14(土)

色々感想

安堂ロイド
アンドロイドが
「俺は周囲の皆に生かされいる」的な、Jポップみたいなこと言い出した!
あと最近のキムタクは起動したと思ったらすぐにシャットダウンする。
寿命のつきかけたパソコンが丁度ああいう感じ。最終回が近い。

これ夜中のアニメだったら受けたかもしれないって思うのですよ。
お兄ちゃん大好き妹が2人もいるし…。中2だし…。
庵野さんの出されたねたに惹かれる層は(たぶん)
キムタクと柴咲コウに引いちゃって、
逆にキムタクと柴咲コウに惹かれるひとは
アンドロイドとタイムトラベルに引いちゃった気がする。

相棒
なんか今週の犯人は、東野圭吾さんの
例の代表作を読んだんじゃないかしら…。
でも相手をちゃんと見極めないとね…うん。
わりとカイトくんが、幼馴染の女の子に対して突き放したものの見方をしていて
意外というか、ちょっとイメージが違う感じがしました。
脚本が輿水さんだった。
次週お正月スペシャルは(2週抜けるようです)
太田愛さん脚本。これで3連続のスペシャル回担当?

マギ
植民地化による速やかな混乱の収拾とその代償の奴隷制の導入、
安定しない社会情勢と最悪の治安という問題がありつつも
独立国でいられるというメリット、
どちらを選ぶかという問題。
うーんこれも明快な解答は今回得られない気がする。
でもすべての問題は根が同じなので最終回にガーンとくるのかな…?

カシムの遺体が回収されたというのが、ちょっと引っかかる。

サムライフラメンコ
とうとうレギュラーキャラクターが捕まってガチ拷問まできたよ。
敵がどこから来ていて何のために戦っていて
どうして自爆するのかわからないとか、うっすら怖いですね。
シュールオチじゃないといいな…!

リトル・チャロ4
「you=世間」という表現の文章、全然わからなかった!!
えっそこは世間とかみんなって言えばいいんじゃないの…なんでyouなの…。
口語でも文語でも勘違いする自信100%…。

レギュラスとシリウスが同じ画面に!レギュラスの方が大きい!ふふ。

毎週ニューヨークの名物が紹介されるコーナーがあるのですが
だんだん市民の皆さんの冬装備が本気になってきて、
先週のひとなんか目しか出てなかった。
今週はホットアップルサイダーが紹介されてましたが
おいしそうだったー。ニューヨークのはノンアルコールだそうです。
緯度が青森と同じだそうで、そりゃあ寒いしリンゴもとれるよね…。
青森もホットアップルサイダーを路上で売ればいい。



ジャンプ読み切り
10年昏睡状態だった間に将棋の対戦をするため
人格を2つに裂いたって、超次元将棋の可能性を感じます。
盤面に血の染みがって「ヒカルの碁」リスペクトですね!分かります。

進撃の巨人(別マガ)
今回もコミックス派がスムーズに読めるように
前号の原稿も載せてあったのですが、
またもや騙されて「内容全部知ってる…!まさか超能力…?」
と動揺する。二度目。
サスペンスっぽい回でした。面白かった。
諌山先生のサイコサスペンスも読んでみたい…。
関係ないですが先生は「第9地区」お好きなんですね…すごく分かるわ…。

「進撃の巨人」実写映画
監督さんが「パシフィック・リム」のイベントに招かれて
「すごい女子率じゃないですか!
怪獣やロボットは俺たちのものであって、君たちのものじゃない!」
って冗談で言ってちょっと炎上したひとですね。
(ちなみに撮ったのはギレルモ・デル・トロ監督で、
みんなに楽しんでほしいと公言なさっている)

あと同じくパシリムで
「いいかギレルモ!仲間と信じてこっそり教えてやる!
健全な日本男子はピンチにおちいった女子パイロットをローアングルで撮るんだよ!
衰えぬ闘志は前のめりのポーズで!利き目を設定して顔の向きを捻じりつつ
目線は真っ直ぐに!背骨は絶えずS字を描け!注視点は太腿だ!異論は認めん!GO!」
って発言もちょっと話題になりました。
「パシフィック・リム」のヒロインはお色気消費なし、トロフィーでもない、
でも男勝りでもない女性で、そこに好感が持てたのですが、
進撃の女性キャラクタ−もそういえば同じだなと思ってます。
…ミカサの背骨がS字にくねったり、
クリスタの立体機動がローアングル太腿強調で撮られたらやだなあ…と思う次第です。

英国製謎解きドラマ2夜連続は見逃しました…。
サイトを見て、容疑者の数を数えて
24人?うーん、多いわ…とか思ってたんですけどね。
再放送を待ちます。

そうそう、殊能先生の大学生時代の雑記を集めた遺稿集が
名古屋大SF研から発行されたので、通販することができます。
私の手元には無事届きました。自画像とかも載っているよ!

http://d.hatena.ne.jp/MSF/20140101/p1


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2013/12/15(日)

読書かんそう
「11/22/63」(下)スティーブン・キング

過去に戻ってJFK暗殺を阻止する教師の話の下巻です。
ラストまで読んでエエエェェェー!
エエエェェェー!エエエェェェー!
いや、あの、どんでん返しとかではないんですが、
なんて言うかこう…!!あれじゃないですか…!

微妙にラストばれ…?

恋愛小説でした…。しかもほろ苦い系の…。
主人公が気の毒すぎる…
彼は単に死にかけた知人の頼みを聞いただけなのに。

下巻はオズワルドが嫁をぶん殴るターンがやたら長かった。
主人公がオズワルドを殺せばおしまいという簡単な話ではなく、
冤罪ではないか、他に主犯がいないかを調査して、
殺すにしても子供の目の前では行わないように、と
様々な段取りが必要なのです。

歴史を改変させまいとする時間の妨害の本気がすごかった。
主人公は記憶喪失になって何をすべきか忘れちゃうし、
膝を砕かれて杖歩行になっちゃうし、
恋人はストーカーに刺されるし、
いざというときに何故か眠り込んでしまうし(あるある)、
車は事故るし、バスに乗り換えたらバスも事故るし。
例の教科書倉庫に辿り着くまでにハラハラの連続すぎて息切れしました。

箇条書き

・キングはJFK暗殺について、自分の身長ほどの厚さの資料を読み
 単独犯であるという結論にたどり着いたそうです。
 しかし奥様は陰謀論派でいらっしゃるらしい。おもしろい。
・お孫さんがお生まれになったとのことで、おめでとうございます。
・息子さんにちょっとねたのアドバイスもらったそう。作家家族楽しそう。
・ちょっといいシーンで日本のことわざ出てきた。「あばたもえくぼ」。
 同様のことわざは英語圏にないの?
・北海道沈んだ!

しかし当時の社会の空気が思ったより不安定で
共産アレルギーがすごかったのですね。
そこのところの書き方はさすがキングだなあって思います。
でもどっちが好きかって言えば、
当時の風景や食べ物について呑気に
そして鮮やかに描写してあった上巻が好きだな。

タイムリーに、このミス2014の海外版1位に入りました。

黒子の犯人ようやく捕まったそうで、単独犯かどうかは不明ながらとりあえず犯行を認めたとのこと、
長い期間耐えられたジャンルの方はお疲れさまでした!今後模倣犯が出ないよう、きっちり締めあげてほしい。



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2013/12/16(月)

漫画かんそう
「シスタージェネレーター」短編集
「ハルシオン・ランチ」全2巻

沙村広明先生は女性への加虐趣味とロリペドが合わなくて
シリアスは読まなくなってしまったんですが
「おひっこし」等のお笑い路線は好きなので
またああいうコメディをお描きにならないかなーとか思っていたら
いつの間にか数冊お描きになってた…。
もうちょっとマメにチェックするべきですね私は…。

「シスタージェネレーター」収録作品
「久誓院家最大のショウ」「制服は脱げない」「ブリギットの晩餐」「シズルキネマ」
「下層戦略 鏡打ち」「青春じゃんじゃかじゃかじゃか」「エメラルド」

「久誓院家最大のショウ」は内容的に一番キッツイですね。
人間の性癖と、幸福と、まあ愛情の話です。
でもギャグとして描いてあるのでそんなに重くはない。
「エメラルド」は初挑戦の西部劇とのこと。
でもあの圧倒的画力で力押し、とんちねたもお話も
よく見るパターンですが、凄い吸引力で読まされる。
「制服は脱げない」は丁度今が旬の
女子高生がゆるふわ会話しているだけの漫画ですが
なにしろ沙村先生なので強烈にワサビがきいてます。
いやむしろワサビonlyという気もする。一番好きです。

(千円をつい使ってしまうという話の流れで)
「嫌いなんスよ。英世の顔が。…品のある漱石先生を返してっ…。なんかエッチングも粗いし
粗いね背広とか…いいじゃん「あ先生パーマあてたん?」くらいに思っとけば」
「はっ!もしかしてこれは不況対策の一端!?
手元に置いておきたくないような新札を流通させて大衆に消費を…!?」
「いやそれだったらまず諭吉から替えるでしょ
つーか何で政策でアンタの男の好みが基準になるのよ」

こういう会話が好きなので、辛めのJK会話しているだけ漫画よ、もっと流行れ!

「ハルシオン・ランチ」
従業員の横領で会社を潰したアラフォー子持ち男の元に
美少女の形をした資源回収端末がやってくるというSFコメディ。
この美少女、8時間に1度なんでもいいから食べねばならず
口に入るものはサイズ無制限、鉄から犬から人間まで
何でも食べますが、吐き戻せるというメリットがあります。
ただし一度胃袋に入った複数のものは合成合体されるという
デメリットもあります。
世界の男性の何人かのもとに美少女(または美女)端末が来るという
ある種の人々をひきつけてやまぬ鉄板設定ですが、
ブラックすぎて、その層には受け入れられないだろうという気はします。
細かいネタが多く、私は疎いのでSFねたは拾えないのですが
「刑務所のリタ・ヘイワース」ネタは嬉しかった。
全体的に「はらぺこあおむし」へのオマージュだったそうです。
あとがきを読むまで全然気づかなかった。

両作品(それと「おひっこし」)を読むと、
先生、大学時代に碌でもないやんちゃばっかりされてたんじゃ…
という疑念がわきます。あと読書量すごそう。モンゴメリまでカバー。


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2013/12/17(火)

舞台かんそう
「振り子とチーズケーキ」小林賢太郎演劇作品(KKP)

ラーメンズ以外の小林さんの作品は主に
最後で世界が引っくり返るようなタイプのものと
小林さんを好きにならずにはいられないタイプのものに
2分されるような気がするが、この作品は後者。
ちなみに前者は「ロールシャッハ」後者は「うるう」
猛烈に「うるう」が見たくなってDVDを買おうと思ったけど、
なんと商品化されてなかった!代わりにポツネンの1回目を買おうかな…。
あれの悪魔が好きでね。「あなたの願いは何ですか」って声がね。

大きなトリックや逆転はなくて、小さな笑いがずっと続くお話でした。

太った地味な中年男の図書館職員が主人公。
彼は自宅と職場の往復以外、特に外出もしないような生活を送っていたが
ある日職場の近くの公園で女性の日記を拾う。
彼は誘惑に負けて日記の中身を読んでしまい、その不思議な内容から
持ち主の女性の事をあれこれと想像する。
という内容。
1人の人間を2人で演じており、小林さんは心の声の役です。

私があの太った地味な中年男の図書館職員だったら、
花柄(小林さん)みたいな面白くて親切なやつが側にいたら
日記の持ち主の女性なんか全然どうでもいいけどなあ…。
毎日適当に悩むふりをしながら
一緒に推理してくれる花柄をチラチラ盗み見て、幸せに暮らす(笑)。

今回、地味に大道具が凝ってた。特に冷蔵庫。
あと、どう見てもスナフキンにしか見えない扮装をした小林さんと、
四つん這いになって苦しむ小林さんが見られるのでその手の性癖の人はぜひ。
カイピリーニャ!

小林さんはあまり寂しさを感じない気質なんだろうなと勝手に思ってますが
でも作品は寂しさを扱ったものが多い。
あまり寂しさを感じないであろう人が表現する寂しさの方が、
必死でもなく惨めでもなく、小さくてきれいで丁度いい感じに表現されていて
たぶん私はそこが好きなんだろうな。


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2013/12/18(水)

大阪中崎町のギャラリー&カフェで
文庫版の「ハサミ男」の表紙に使われたオブジェが展示されているとのことで
友達に連れて行ってもらった。(知らなかった)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4062735229/ref=dp_image_0?ie=UTF8&n=465392&s=books
↑このオブジェ、1mくらいあるのかと思っていたらもっと小さかった。
非売品ではなかったから、ちょっとお値段を聞いてみたら
なにげに買えるお値段で
(50万円とか100万円とか手の届かない価格だと思っていました)
しかもボーナスが出たばかりだったので余裕だった。
でもめっちゃ迷って、とりあえずはやめた。
なぜならこの作品は1点物で、買ってしまったら
なんだかファン代表みたいになってしまいやしないかとか、
殊能先生関連の催しのたびに貸し出し要請が来て
梱包や受取の手間が大変であるとかマイナス要素計算機が回転したのです。

購入をお考えのファンの方、または記念に見ておきたい方は中崎町へ〜。
靴を脱いで民家にあがる感じなので、ブーツはやめた方がいいです。
ほか「鏡の中は日曜日」のオブジェもありました。
3人展なので、その他ミステリ系の表紙で見覚えのある絵が幾つか展示されています。
カフェとしてもすてきなお店でしたよ。
展示は12月29日まで。

http://arabiq.jugem.jp/?eid=498


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2013/12/19(木)

読書かんそう
「ハサミ男の秘密の日記」

殊能先生がお友達にあてて書かれた、
デビュー作「ハサミ男」出版前後のエッセイ。
殊能先生はメフィスト賞を受賞したあとしばらく連絡がつかなくて
謎の作家扱いだったわけですが、
それは実はお兄さんが家の電話を勝手に止めていたせいだった、等
いろいろな事情が分かります。

殊能先生のお兄さんやお姉さんが登場して
なんだか普通の福井の一家族という感じで新鮮です。
(でもお兄さんも殊能先生も相次いで亡くなって、
残ったお姉さんがきっと物凄い苦労なさった、又は今もなさっている…
と思うと複雑な気持ちになりますが)

講談社の内容に関するチェックが結構細かくて、
(ハサミ男が凶器に使う)ステンレススチールのハサミの先端を
棒やすりで尖らせるのに何日もかかる。と書いたのに対して

一日でできる

というチェックが入ったのには笑いました。
たぶん殊能先生は1日1時間作業して「ふう…疲れた」っていうタイプなのに対し、
講談社のエリート編集は1日18時間ぶっ通しで作業する算段なんだと思います。

それにしてもほぼ初対面の作家に自殺願望の有無を面と向かって聞くのは凄い。
まあ内容が内容とはいえ。


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2013/12/20(金)

読書かんそう
「Before mercy snow」

名古屋大のSF研が、殊能先生の学生時代の原稿を集めて発行した遺稿集。
20歳前後の殊能先生がSF小説や映画や、ミステリを批評してらっしゃいます。
(架空作品のレビューもされている/笑)

殊能先生が新井素子さんや、うる星やつらや、マクロスの感想を書いておられる…。
もう、この…メジャーになった作品や作家のごくごく初期だけを認めて、
あとは駄目になったと貶すパターン…まぎれもなく大2病です!!!先生若い!!!
あと当時のオタク男子の8割は
うる星やつら2「ビューティフル・ドリーマー」にノックアウトされてた印象…
懐かしいです。それで「トーキング・ヘッド」で押井さんに絶望!あるある!

殊能先生はなんだかミノタウロスの譬えがお好きで、
新井素子さんもミノタウロスに譬えてらしたし、
「ラビリンス―迷宮―」で新井素子さんがミノタウロスモチーフの話をお書きになったのが影響してるのかな?
ラムちゃんもまた然り(これはなるほどと思った。角あるし)。
そして後年「美濃牛」をお書きになる訳ですが……。

仲間への嫌味を批評に混ぜてみたりとか、
(今だとSNSでのネガティブな書き込みになるのかな)
繰り返しになりますが大学生だなあという印象。
でもその尖った部分が丸くなったら、のちにブログで書いておられた日記
「mercy snow」の文章そのままです。
さすが大人なだけあって、もっと軽妙で、笑いを意識した感じでした。

殊能先生がおおむかし描かれた自画像が掲載されていて
いまごろ草葉の陰で倒れて悶え苦しまれているのではないかと想像しました。
うふふ。

以上、殊能先生関連3連続日記でした。
妙に殊能先生に縁のある12月でした。一周忌が近いからかな…。


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2013/12/21(土)

色々感想

安堂ロイド
キムタクが、立っているより
地面に倒れている時間のほうが長かったのではないかという気がする
フェティッシュなドラマでした。
無難な恋愛ものじゃなくてSF、アクションをやろうとした心意気はよかった。
ただヒロインがあまりにもデクノボーすぎた。
キムタクの名前を連呼するだけだった。あれは酷い。
いっそのこと殺人アンドロイドを開発したもう一人の天才がヒロインで、
恋人のである前にライバル、
キムタクに出会って考えが変わり、
未来の自分を阻止するとかの方がよかった気がする…。

あと日中あんなフラフラしていて首にならない会社に私も就職したい。

リーガルハイ2
ネットで騒ぎになっていて、なにかと思ったが納得。
黛さんの事を好きだと思われていた羽生くんの本命が
古美門先生だったというのが、ラストのオチにきたのか。
(黛先生の写真を見ていると思わせて、実は背景に小さく写った古美門先生を見ていた)
セリフにするのではなくて、写真の髪と唇を撫でるという、
ピンとくる人だけに分かる仄めかしなのがよかった。これは海辺で本が出るね!

サムライフラメンコ
あれ?次週に続いた。
指をペンチで潰してたやつ、あれ寸止めとかではないよね、
汁が滲んでたもんね。少なくとも半分はアウトだよね。
それとフラメンコガールに対して、
お前は単なるクズでカスでモブだっていう、あの精神攻撃、
あれはどういう意図で書かれたシーンなの…。
まさか我がまま放題だったフラメンコガールが酷い目に遭って
スッキリするところではないよね!?

キョウリュウジャー
縛られたキングを助けに来たうっちーというシチュエーション。
戒めを解放したら、よろめいて、その流れでハグ…みたいな。
クリスマス戦線前に腐女子にアピールしてどうするのよさ。
ハッまさかお前らも玩具買えってことなの。

ドキプリ
どうしちゃったの…というくらい百合回。
「愛してるよー」っていうマナのメモに対して、
心の中で「私も愛してるよ」って返事する六花。

「あなたも、マナのことが好きなんでしょう!?」
って戦闘中にレジーナを尋問する六花
「ち、違うもん、あたしは別に…」
「好きなのよ!いい加減正直に認めなさい!」
「うるさいわね!そうよ!好きよ!あたしだってマナが好き!」
と続きます。しかも本人が実は聞いていたというオチ付き…。
本編を見る前にネットのお祭りで内容を知りましたよ。

ムジカピッコリーノ
「好きそうですよ?」とおすすめいただいて見てみた10分間の子供向け音楽番組。
…倍音の話が始まっちゃって、
え?なにこれ富豪の子供が英才教育の一環として見る番組!?
と戸惑っているうちにラヴェルの演奏で終わりました…。
登場するモンストロのデザインはTAKORASUさんだった。わーい、画集持ってるー。

暗殺教室
(3号)
渚くんはジャンプの主人公としては珍しい、中性的で
クラスメイトから際立って強くはなく、かといって弱くもなく
モテモテという訳ではなく、かといってモテない訳でもなく、
良い子ちゃんという訳ではないが悪でもない、ニュートラルな男の子。
渚くんで、なにかに目覚めた少年読者も多かろう。

(4・5号)
中学生に叩きのめされた殺し屋さんたちの株も、最後にぐぐっと上がって
全然勝った気のしない中学生たち。そして周囲にいる大人たちの凄さにあらためて気付く。
うん、いい回です。
暗殺者養成漫画なのに、ジャンプの中で一番まっとうな教訓のある作品な気がする。

食戟のソーマ(4・5号)
水着回なのに、お着替えはバスタオルで覆われて何も見えぬというのは逆に新鮮!
あれラップタオルっていうんですね。
うちの近くの市民プールはドライヤーあるよー。

三谷さんがまたNHKで人形劇の脚本をなさるみたいです。
シャロック・ホームズで学園ものらしい…。


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2013/12/22(日)

昨日書き忘れた

京騒戯画(最終回)
子供たちが救済される話だと思っていたら、
オヤジが救済される話だった……!!
う、うむ…まあオヤジの姿がショタ少年なので許す…。


リトル・チャロ4(最終回)

楽しみにしているという表現3つ。

I'm look forward to〜

I can't wait to〜

I'm excited about〜

なんか普通に終わった。動物たちがニューヨークを疾走するシーンが入って
ともこの映画が凄い評価を受ける、とかそういうのはなかった。
チャロに出てくる警察犬は女に弱いやつが多いな…。
というか、リゲルはヨーコになにかあるたび催眠術を使いまくると思うけど大丈夫かしら…。
たとえば彼氏でも出来た日には、絶対大変な事になるよね。
さて、ニューヨークからチャロが帰るための手続き。
http://www.nittsu.com/hikkoshi/movingpets.aspx
め、めんどうくせえ…国内の犬くんたちを守るためとはいえ。


そしてサムライフラメンコが2クールアニメである事をたった今しりました。



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2013/12/23(月)

映画かんそう
「ゼロ・グラビティ」アルフォンソ・キュアロン監督

息子さんと協力して脚本を書かれたらしい。ほんわか。
スティーブン・キングといい、息子とラブラブ創作が流行りなのか。
医師(医療技師?)のライアンは、客員として宇宙開発事業に参加していたが
船外でのミッションの途中、ロシアが爆破処理したスパイ衛星の破片群に見舞われ、
シャトルは大破、彼女は船員のマットと共に宇宙空間に投げ出される。

リアルな映像表現としっかりした物理考証に裏打ちされた
SFサバイバルです。登場人物は2名。
私は最初にサンドラ・ブロックが流されたところで
「あ、もうだめだこれは助からない」って思ったし
途中で3回くらい「絶対助からない」って思いました。宇宙ヤバイ。
これはモニタで見ると価値が半分くらいになってしまう映画なので、
大きなスクリーンの、できれば3Dで見た方がいいでしょう。
閉所恐怖症のひとは絶対無理です。あとちょっと怖いシーンもあります。
それから、ゲーム画面でぐるっと周囲を見回すと
気持ち悪くなっちゃうタイプの人にも向いてないかも。

女性客の7割くらいが「ジョージ!けっこんして!」って思う気がします。
私もです。ジョージ!けっこんして!(ジョージ・クルーニー)

内容ばれ

たぶんフルCGだと思うんですが、
「どうやって撮ったんだろうこれ!?」と考え込むあまり
画面をガン見しすぎて、珍しく映像酔いしました。
宇宙空間だから上下左右がないんですよね。
あと無重力の船内空間の火花が魔法みたいに綺麗だったり、
無造作に浮いているように見える無数のアイテムが
ちゃんとそれぞれ別の慣性で動いていたりとか、
涙がどういう風に流れるかとか、いちいち珍しくて
じろじろ見ました。
こんな細やかで鮮明な宇宙空間の映像、滅多に見る機会がない。

余談ですが最初に亡くなったかたの顔が割れていたところ、
すごくすごく悩みました。
そういえば体内にも気圧があるって聞いたことありますが、
ゼロ気圧によって中身が全部出ちゃったということ…?首から下の中身は?

専門のかたによると、サンドラ・ブロックがロープを握った段階で
ジョージは静止するので彼は金具を外す必要はなかった、という点と、
あと中国の宇宙ステーションまで飛んだ起死回生の頓智、
あれは不可能だ、という点を除いてはすごくリアルだそうです。
でもこの2点はドラマに必要な部分だしな。

臨死体験というか、主人公が宇宙空間を漂っている間、
様々な記憶が(私の)走馬灯のようによぎりました。
FF8のリノアの宇宙キャッチ、失敗したなあとか、
マルディグラって言葉は最近覚えたばかりだなあとか、
「宇宙兄弟」で左利きの人間がパラシュート畳むチームに1人入っただけで
上手く開かなかったって言ってたなあとか、
この宇宙服一着約10億円って言ってたなあとか、
そういえば宇宙飛行士は文武両道人格高潔、瞬発力も持続力もある、
コミュ力ゲージがフルでメンタル最強の完璧超人だっけ…
ジョージの天使っぷりも納得だわ…けっこんして…とか、
スペースデブリ回収業のSFアニメ見てたな…たしかプラネテス…とか、
このあとに映画「ファイナルファンタジー」上映したら公開処刑だなとか、
あ、中国はやっぱりボタンに漢字書いちゃうんだ。カトー…とか、
保険会社が幾つも倒産しそうだなとか(記憶じゃないけど)。

エンジェル・クルーニーの導きによってライアンが再生する物語です。
(私はメタファは完スルー派です)
キュアロン監督は、旅の果て、行程の果てに
何かを得たり得なかったりする話がお好きなのかなと思います。
製作費は100,000,000ドル!パシフィック・リムの約半額!
登場人物が2名とはいえ!


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2013/12/24(火)

読書かんそう
「ソフロニア嬢 発明の礼儀作法を学ぶ」

主人公ソフロニアが無理やり入学させられた花嫁学校は
実は女スパイ養成所だった!!というシリーズ第二弾。

相変わらず毒や、殿方を籠絡する技術や、淑女らしい格闘、
吸血鬼や狼人間の習性について勉強する日々のようです。
試験や噂話、ドレスの話題、陰謀に加えて
今回は英国学園もの名物の集団いじめも出てきます。
(でもアメリカの小説なので、ちゃんとスッキリ解決します)
ソフロニアを巡る2人の男性の鞘当て、
そして懐かしい人物の登場……。
この小説はアレクシアシリーズより過去の話なのですが
寿命の長い異界族は、私たちの知っている姿と性格、そのままで出てきます。

シリーズ通してのオチは、
「実はあの人がアレクシアのお父さんでしたー!」
かあるいは
「実はソフロニアはアレクシアシリーズのあの人でしたー!」
かどっちかじゃないの?と思うのですがどうなんでしょうね。

作者のゲイルさんのツイッターを見ていたら、
「これ日本での表紙」「きゃーかわいい!」
「(日本語を読める人が)日本語のタイトルだと"発明の礼儀作法を学ぶ"
って意味らしいですよ」「きゃーかわいい!」
みたいにファンとキャッキャしてらして楽しそうだ。

特に何かしたりはしませんが、みなさまメリークリスマス!


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2013/12/25(水)

映画かんそう
「蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT」
「蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH」

を見ました。
前者は多分テレビ放映作品で、後者が劇場版。
そして前者はTVシリーズの前日譚で、
後者がTVシリーズの後日譚。
そして私はTVシリーズをちゃんと見てない。

わ か ら ん (笑)

失敗しました。どっちかがTVダイジェストだと思ってたんですよ…。
設定は、なんとなく理解できた、気がする。
まあともかく平和になったのなら何よりですよ…うん…。


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2013/12/26(木)

映画かんそう
「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2」

イケメン吸血鬼に愛された美少女が、2人の男性の間で揺れ動いたり
結婚したり命を狙われたり出産したり命を狙われたりする、
シリーズ完結作品です。
トワイライト→ニュームーン→エクリプス→ブレイキングドーン1・2
で合計5本(たぶん)。シリーズ4種それぞれ監督が違います。
ニュームーンからじわじわパワーダウンしてきて、
前作ブレイキング・ドーン Part1は苦痛なくらいだったのですが、
今回のPart2は楽しく見られました。
極端な事を言えば、トワイライトの次にブレイキング・ドーン Part2を
見ちゃっても構わないと思う。

昔から吸血鬼を支配してきた古い血族ととうとう最終決戦になるのですが、
みんな電気を操ったり水を操ったり、シールドを張ったりと、
もはや吸血鬼関係なくてほとんどX−MENなんですよね。
あ、でも美形設定は生きているので目の保養になります。
このシリーズ本当に役者さんを綺麗に撮るのがうまかった。
(今回ベラはちょっと化粧濃くない?……って思ったけど)
特にベラの娘のレネズミちゃん(マッケンジー・フォイさん)は
(ラルフ・ローレン、ギャップ、バーガーキング、ディズニー、と
広告採用されまくり、最近では「死霊館」の美人5姉妹役で出てました)
CGで描いた美少女みたいに撮れてた。

オチばれ

私はアリスが好きなんですが、今回もマジいい子だった…。
ベラさんは、サプライズプレゼントをもらったのに
「昔からサプライズは苦手なの」とか、
ジェイコブに対して「(狼男って)みんなが言っていた通り、すごい悪臭!」
などと、相変わらずのベラさん節。
吸血鬼化してエドワードより強くなり、ジェイコブさんを叩きのめしたりします。
そんなジェイコブさんが何故叩きのめされたかというと、
ベラに娘が生まれた途端、瞬速ロックオンして俺の嫁宣言したせいです。
あれだけライバル視していたエドワードに「お義父さんって呼んでいいか?」
という始末。ちょ…おまえ……。

最終決戦のやつは、一瞬「フェッ!?」ってなりましたが、
ナルトで100回くらい見て慣れているので、全然OKでした。
ポタの最終決戦もあれだったらよかったのにネ…。

異種間恋愛もので
「異種族の男の子供を、苦労しながらも1人で育てていく健気で可憐な人間の女性」
であるところの「おおかみこども〜」が男のドリームで
「強い異種族の彼氏や他の全員が、か弱い人間の女性やその子供を敵から守ってくれる」
という内容の「トワイライト」が女性のドリームですね。
うーん、平行線?




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2013/12/27(金)

映画かんそう
「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」

吸血鬼ものなのですが、どちらかと言えば
吸血鬼<夫婦愛なので、
美意識の高い「ツレがウツになりまして」(吸血鬼版)という感じ。
アダムとイヴは何世紀も連れ添った吸血鬼の夫婦で、
現在は人間を襲わず、血液を購入して生きている。
音楽や文学、美しいものをこよなく愛する彼等、とりわけアダムは
人間たちのあまりの下品さ、野蛮さに厭世的になっている。
というあらすじ。

「トワイライト」がティーン〜20代向けなのに対し
こちらはアラサー以降向けです。
ひっそりと夜を生きる吸血鬼の夫婦が、
チェスをしたり、音楽を聴いたり、ダンスをしたり、ドライブをしたり。
そして満月や、廃墟や、楽器の美しさを共に喜び、仲良く毎日を過ごします。

ねたばれ

・彼等があんなに愛し合っていられるのは、普段離れて暮らしているからだと思う。
・ティルダの美しさは天井知らずで、長い手足にまっ白な肌、白蛇の精みたいでした。
 カジュアルな服を着ていても、中世のドレス姿でいるような気品があった。
・トム・ヒドルストンはやや抑え気味というか、譲った演技だったのかな、
 でもアダムの面倒くさい感じを熱演されてました。
 美意識の高さって中2病と非常に近いところにあるのですね。ふふ。
・「クリーブランド出身か?」は分からなかった。
 その地域の人は得体が知れないという意味?
・視覚モチーフは回転なのね。
・イヴが書籍を選択しているシーンで日本語の小説があった。
 でも作品までは分からなかった!女性のセリフがあるな…くらいしか。
・血のアイスキャンデーには目玉がポーンした。はじめて見た!
 吸血鬼のクックパッドがあればね!
・エジソンよりテスラ推しなのね…うん分かるわ…。
・イヴの妹エヴァは、他の吸血鬼ものだったら粛清されているところ。
・イヴは、エヴァの享楽的で前向きな面も理解できるし
 アダムの悲観的で繊細な面にも同調できるし、精神の面積の広いひとなのだな。
・最近覚えたばかりのイエーガーマイスターが出てきた。
・アダムは、犬のように無心に忠実なマネージャーに冷たく振舞っていたくせに
 あんなことになって一番しょんぼりしているのも彼だった。かわいい。
・タンジールってモロッコなのかー。
・マーロウに関しては家に帰ってから検索しました。
 謎に満ちた人生の方ですね。(シェイクスピア盗作説採用なのかな?)
・たぶん映画内の選曲のセンスとかすごくクールなのでしょうけど、
 残念ながら私に素養がなくて分からず…ざんねん。



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2013/12/28(土)

色々感想

サムライフラメンコ
?????どういうことなの????
とりあえず全員レッドには笑ったけど、
平和を守る秘密組織が出てきちゃったよ……。
これ第三世界の長井てきな世界…なの??
あとお師匠の靴の先と今回出てきた怪人の靴の先の形が同じだったのは
なにか意味があるの?????

ヴヴヴ2
えっ…!?おわ…り…?
彼は報われるのかと思ったのに、孤立したままで、
しかしその悲惨な記憶も失って何も感じないまま眠るように…って、
これではマッチ売りの少女ではないですか…。

どきプリ
なんだか王女様に闇の部分があって、それが今回の王国滅亡の引き金となった云々、
事情が今週末?明らかになるようです。←来週末でした
でもレジーナとあぐりさんが融合しちゃったら、おばあ様とお別れだわ!?
でもソードと王女様を再会させてあげたいし…。

キョウリュウジャー
トリンの本命彼氏はダンテツなのだな…。
みんながダイゴの事を「キング」と呼んでも、
トリンだけはそう呼べなかった理由は
トリンにとってキングとはダンテツの事だから…。
あっ…そうだったんだ…。

BIRDMEN(サンデー連載)
不定期連載だけど面白いわあ
イケメンに「前から友達になりたかった」って言われて
うれしくてパァァァァってなる主人公はかわいいし、
イケメンと仲良くなった途端に校内カースト内で急上昇するのはリアル…。
お母さんの顔が描かれてないのは、今後も特に関係が改善したりとかはせずに
退場しちゃうということなのか?

マギ(サンデー連載)
お辞儀を強要されて、外交と国家の誇りの板挟みになった賢い人物が
頓智で切り抜けるパターンは、古い歴史もので幾つか見ましたが、
それらをアレンジするのかなと思いきや、なかなか愉快な返しでしたアリババくん。

聖☆おにいさん(モニツー連載)
表紙は景気よく4天使のありがたいイラストだし、
内容は暖かい友情のお話だし、今月号は買いですね。
でもクリスマスはイエスの誕生日じゃなくて
元々あった冬至の祭と融合したうんたらかんたらで…
くわしくは「ダ・ヴィンチ・コード」(原作)で!(笑)
(wikipediaにも載ってるよ!)


宝石の国(アフタヌーン)
また面白い石の子が出てきた!勉強になります!
晴れ着に着替えて冬眠する皆さん、フェティッシュなような、
修学旅行みたいで可愛いような…。
早く2巻でないかな。


BBCがクリスマスに「SHERLOCK」のミニドラマを放映しました。
英語の聞き取れない方は、ちょっと検索したら
優しくてかしこい日本の腐女子さんたちが翻訳してくださっているのが
いくつか見つかるはずです。
http://www.youtube.com/watch?v=JwntNANJCOE
とりあえず奴が戻ってきたらフランケンシュタイナーを決めるんだワトソン。

本日夜、BSで小林賢太郎TV5が再放送です。




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2013/12/29(日)

山のぼりスペシャル

500mほどの山を何度も登ったし、900mいけるだろう
と考えて気軽に登ったら、途中から雪が降り始めて地獄の雪中行軍になった。

登り始めたところ



あっという間に雪国



そこは割と登りがキッツイことで有名な山だったんですが、それは何とかいけた。
気温も下界と10度差だったそうだけど、寒さに強いのでそこも何とか。
(でも頂上に着いたら髪が凍ってた…)
ただ、ユニクロ+ジーンズ+ハンドバッグという格好で行ってしまったため、
擦れ違う人ほぼ全員に2度見されました…。
やだこれパーティーに平服でお越しになったひとみたい…つらい…。
(ちなみに私、過去すべての山のぼりでユニクロ着用でした)
(保温と脱いだ時のコンパクトさはウルトラライトダウン最強だと思うのですね。ただ防水ではないだけで)
(そして私はやっぱり暑くなって、マイナス5度くらいのところを服一枚で歩いていた)
ほとんどのひとがエベレストから来たみたいな恰好をなさっていましたが
1人だけ「まるっきり平服+コンビニ袋のひと」がいらして、自分を棚に上げて3度見した。

頂上には休憩所・乾燥室として、真ん中に薪ストーブの設置された木の小屋があり、
他に客もおらず、すてきな場所過ぎたのでずっとここにいたいと思ったのですが、
暗くなってからの下山は死ぬからな?という看板が何枚もあった(英語版も)のを思い出して
さっさと降りたのでした。
全体で4時間30分くらい(うち30分ほど休憩)。
帰ってから調べたら、900mってスカイツリーより高いじゃないですか…。


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2013/12/30(月)

酵素風呂に挑戦してみた。

酵素風呂とは、棺桶みたいな形をした木箱の中に
おがくずを敷き詰めて、酵素をINするとやがて発酵が始まって
熱が50度〜70度くらいまででるので
そこに顔だけ出してすっぽりと埋まる事によって、
血行促進、万病に効く上、老廃物もジャンジャン出て
酵素の力でお肌まで綺麗になってしまうという健康法です。

まず思ったのですが、匂いで体調が悪くなるタイプの人には
絶対無理ですわこれ。
ちょっとこう糠床と豚小屋のにおいをブレンドしたような…。
しかも2回お風呂に入ってやっととれたくらいの匂い移りのよさ。
そこをクリアすれば、頭は出ているので熱さは我慢できるし、
おがくずはフカフカだし、おもしろいほど発汗するし、
なかなかごきげんな体験でしたけどね。

思い思いのポーズで横たわっている人々は
火山噴火で亡くなったポンペイのひとの遺体の石膏像のようでした…。




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2013/12/31(火)

今年のベスト映画・小説・色々です。
(私が今年に見たり読んだりしたものなので、新作とは限りません)
今年見た映画は91本、小説は38冊。

■映画
「パシフィック・リム」
「キャビン」ドリュー・ゴダード監督
「クラウドアトラス」

爆死を恐れず新しいことに挑戦した果敢な映画3つということで。

「パシフィック・リム」は巨大ロボが怪獣と闘う。本当にそれだけ。
器のちっちぇー監督だと、
「ムフン、これはただのロボット映画じゃないですよ?ほらこの風刺!暗喩!」
とでも言わんばかりに意味ありげな台詞やアイテムを散りばめてくるところですが、
デル・トロ監督は
「ただのロボット映画じゃーい!」
とグリコのポーズでやってきました。その心意気。
ビッグスターを全く使わず、内容だけでぶつかってくる度胸。
しかもトトロのホームグラウンドはホラー(だと思うん)ですよね…。
多才にして勇者、デル・トロ!

「キャビン」は誰もが思いつけそうで思いつけなかった、
これまでのホラー作品すべてを内包する超マクロな設定に度肝を抜かれた。
懐かしいホラーの名作への愛情も感じられた。暖かいメタホラー作品。

「クラウドアトラス」は普段たくさん映画を見ている人向け。
6つの話が同時に進行しますが、
場面転換の際に台詞または状況をかぶせているのが大変な苦労だったで賞。
あと数話に渡って役者さんが複数の役を演じ分け転生を表現しているのも
予定調整が大変だったで賞。
刺繍とか、レース編みみたいな映画。

「グランドイリュージョン」は入れたかったけど入らなかった。
「風立ちぬ」は映画というより天 狗 の 仕 業 じ ゃ あ !って感じなので
ベストとかには入りません。でもアカデミー賞が取れますように。

■小説
なし

■ドラマ
「あまちゃん」

■アニメ
「有頂天家族」

■漫画
「宝石の国」

■最萌え
「リンカーン」スピルバーグ監督
これは去年から続いている「リンカーン/秘密の書」の萌えな気がします。
「声をかくす人」→「リンカーン/秘密の書」→「リンカーン」の順番で鑑賞するのおすすめですよー。


紅白の進撃とあまちゃん見ました。バックコーラスの方のコスプレが嬉しい進撃と、
世間の認知度の高さが嬉しいあまちゃんです。春子さんと鈴鹿さんのメドレーが良かった。

今年も1年ありがとうございました。みなさま良いお年をー。





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