9月日記

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2013/09/01(日)

映画かんそう
「GIジョー・バック2リベンジ」

THEあほ映画降臨!
友達とビール飲みながら適当に雑談して見るのに最適です。

ざっくりねたばれ

なんでか前作の主人公は冒頭で爆死、
悪の親玉は演じる人がチェンジしました。
(後者はたぶんジョゼフ・ゴードン=レヴィットがブレイクして
映画と釣り合わなくなってしまったせいかと…ギャラとか色々)

裏切り者の師匠殺し、ストームシャドーを捕らえよ!
って忍者の里から厳命が下って、
スネークアイズがひっ捕らえてくるんですが、
「俺は殺してないって言ってるのに、誰も話しを聞いてくれないジャン!」
ってストームシャドー(イ・ビョンホン)が訴えたら
「そ、そうだったのか!あっザルタンの仕業だー!」
ってみんな気づくんですよね。物証も出ちゃう。
誰も本人の話を聞かなかったのか忍者の里よ…。
魔法界といい、どうしてこう刑法が適当なの。

あ、えっとストームシャドーとスネークアイズは幼馴染です。
それとそれとブルース・ウィリスが出てる。
それにしても遊撃手含め忍者が3人って偏った部隊だなー。



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2013/09/02(月)

映画かんそう
「八甲田山」1977年

原作も読んで、山にも登って(ロープウェーで)映画も見たとなると
すごいファンのようですが、別にそういう訳でもなく、何となくです。
高倉健さん北大路欣也さん、丹波哲郎さん、藤岡琢也さん、
森田健作さん、下条アトムさん、大竹まことさん、
秋吉久美子さん、栗原小巻さん、加賀まりこさん、菅井きんさんが
出演されているらしいのですが、若すぎて誰が誰やらさっぱり分からず。
(高倉健さんは何とか)
しかし故大滝秀治さんだけは全然お顔が変わっておられないのですぐ分かりました。

えっと、原作の方がえぐいので、映画版はソフトに感じられます。
そしてなにやらブロマンス風味が追加されています。
しかし特殊効果のない時代、
この雪崩のシーンとかはどうやって撮ったのだろう…?
と首をひねるようなところもあり、
wikipediaを見たらどうやら、過酷な撮影で当時話題だったそうです。

錯乱して洋服を脱ぎだすひとをはじめ、
死ぬ人はみんな顔がどす黒くて怖いです。
何か塗ったのかしらとも思える色なんですが、
あれは役者さんが凍傷になりかけだったという伝説もあるようです。

しかしできるものなら2013年のこの異様な猛暑のエネルギーを、
1902年の青森県に転送したいですよ。
雪など一発で溶けて、ぽかぽか陽気の中で
ちょっと荷物の重いハイキングを楽しめたに違いありません。


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2013/09/03(火)

映画かんそう
「マン・オブ・スティール」

タイトルからは全然分かりませんがスーパーマンのリブート映画です。
監督ザック・スナイダー、脚本デヴィッド・S・ゴイヤー、
製作クリストファー・ノーランという豪華メンバー。
しかしあまりザック・スナイダーっぽくはなく、
かといってすごくノーランっぽい訳でもなく、
一番強いのはデヴィッド・ゴイヤー色ですかね。
スパイダーマンやバットマンなど、成功したリメイクものから、
おいしいところをちょいちょいといただいた感じ。

人と違うのは障害ではない、とクラークが悟るまでの苦難と、
あとクラークの父に片思いをしていた男の、妄執に満ちた人生が描かれます。

内容ばれ

・ゾッド将軍というひとが冒頭から気の毒でした。
 資源枯渇で滅びゆくクリプトン星をなんとかすべくクーデターを起こした彼は、
 無能無策だった元老院のメンバーを殺害幽閉し、クラークの父で科学者のラッセル・クロウ氏を
 「おまえは殺したくない、共に戦おう」とスカウトします。
 でもラッセルさん「おまえは怪物だ。もう友達ではない」とズバーンと断っちゃいます。
・ところでクラークの父ラッセルさんも、なんだか相当変わった人で、
 クリプトン星では子供は必要な種類の人間を遺伝子段階から設計して
 まとめて製造しているのですが、何を思ったかこのラッセルさん、
 妻との共同作業で自然分娩に挑戦し、息子を作ります。
 そして「うちの息子は天然ものだから他とは違う!オンリーワンやでぇ」
 とばかりに数多の赤ちゃんをスルーして、クラークだけを滅びゆく星から宇宙に逃がします。
・そのあと何だかんだでラッセルさんはゾッドに殺されるのですが、疑似人格として復活します。
 ゾッド将軍に再会しますが、「私の息子はお前より偉大だ」とか
 チクチクと親ばかぶりを発揮します。息子にも「地球を救え」とか
 「お前は英雄になる」とか、微妙に電波めいたことを仰います。
 その疑似人格を消すときのゾッドくんのつらそうなこと。
 思うに、ゾッドくんも「クリプトン星の復興」という目的のために
 誠心誠意尽くしているつもりで、かなり電波になっちゃってるし、
 ラッセルくんも「おいらの息子を生かして地球デビューさせてヒーローに!」
 という目的のために電波になっちゃってます。
 つまりこの2人、すごく気の合う友達同士だったんじゃ…。
・ちなみにゾッド将軍が狂える独裁者でないのは、
 クラークの行き先を吐かすため、ラッセルくんの妻を拷問しなかったところ、
 あと宇宙船に連行したロイスを死なせないように
 地球の大気に似た空気を吸わせてあげるところでなんとなく察せられます。
 (頭の中を読み取るだけなら宇宙船の外でやるか、死ぬ間際にサっと読めばいいのに)
・しかし多くの市民が星と運命を共にしたであろうのに、流刑にされた犯罪者が結果的に助かったのは納得いかない。
 もう資源がないー星が滅ぶーって言ってるなかで、
 犯罪者を流刑にするのに、ロケット一基打ち上げるくらいの資源を使っていますが
 手斧が2、3本あればエネルギーなど使わないのに……。
 そんな野蛮なこと麿はできないでおじゃるとか言ってるから資源が枯渇して星ごと滅ぶんですよ。
 きっと節電せずに一晩中クーラーつけっぱなしとか、冷蔵庫のドア開けっぱなしとかやってたに違いない。

・前半がクラーク自分探しの人間ドラマ。育ての両親がケビン・コスナーとダイアン・レイン。さすがに渋いし場面が締まる。
 後半が筋肉バカ戦闘。すごいんだけど、ちょっと長くて眠い。キャラ立てもないし特に筋があるわけでもない。
・激しい叱責を表すトラック破壊。相手の大事なものを攻撃するのは喧嘩の基本ですよね。
・育ての父さんに抑圧されたせいで、やや陰湿に育っちゃったんじゃないのこのスーパーマン。
・あのいじめっ子はポーキー・ミンチに似てる…。
・そして編集長はモーフィアス。顔の幅がワイドになっ…。
・特に理由のない暴力がセブンイレブンさんを襲う。
 特に理由のない暴力が人工衛星さんを襲う。
・クリプトン星人同士の接近戦は見ごたえがありました。
 早すぎてモーションが見えないあの感じ。
・しかしできればよその星でやってほしかった…地球を救うもなにも、たぶん数千人死にましたがな…。
・音速を越えたときの衝撃波って、先端に出るものだと思ってたんだけど、
 後方(スーパーマンでは腰のあたり)から出るんですね。戦闘機の写真なんかを見たらその通りでした。
・スーパーマンの実の父親のラッセル・クロウさんの疑似人格が面白かった。
 家電を集中管理するプログラムがあったらきっとあんな感じなのでしょう。

ここのところ大作映画製作費はだいたい200,000,000ドル前後くらいが多かったのですが、
この作品は見ている最中に「あ、これ2億ドルでは収まらない…」って思いました。
製作費225,000,000ドルでした。
昼間の明るいときに破壊される高層ビルがロングショットで長々映るとお金がかかるっぽい。


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2013/09/04(水)

ひさしぶりに小劇場のお芝居を見に行ったのですが、
やっぱり昭和の小劇場とはテクノロジーの点において根本的に違って、
イベントで時々見かけるあの映像投射機
(スクリーンでない、凹凸のある壁や家具や人間に
かなり鮮明に映像を映す事が出来るので舞台装置や衣装を瞬時に変えてしまうことが可能)
をフルに使った派手なお芝居でした。
大きなセットが動き、強い風が吹き、前が見えなくなるくらい紙吹雪が舞い、
そして役者さんの衣装にナイトパレードのような小さな光が幾つも灯り、
音楽に合わせて色を変えて動きました。
すごいの一言。
ただぽかーんと見てました。

お芝居自体も変わっていて、セリフが一言もなく
また出演者も役者さんだけではなく、ダンサーや手品師や体術師など、
様々な技術を持つ方が、あらすじに沿ってその芸を披露してくださいました。
最前列で見ていましたが、触れるくらい近いところにあっても
空中浮遊するテーブルのタネは分かりませんでした(笑)

演技力やお話のあらすじのせいではなく、
でもものすごく心を動かされるお芝居で、
知らないうちにこんなに進化して!と感慨深かったです。
(きっと私が知らないだけで他にも様々な方向に分化しているのでしょう)

友達が内容をよく知らないまま「道で見かけて面白そうだったから」
という理由で誘ってくれたのですが行って良かったー!



(上演前は写真撮影可
とのことで撮らせていただきました)


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2013/09/05(木)

読書かんそう
「たのしいムーミン一家」

フィンランド行きの飛行機の中で
シリーズ半分くらい読破しようとしたが無理でしたという。

小さい頃のアニメで受けた、
優しくドリーミンな印象はまるでなく、
拒絶はしないが混ざりもしない、ピシッとした作品でした。
最終的には助け合わないと、
拒絶されたものは凍死する世界で書かれた物語だからかなとも思います。
ばかもうそつきも見え張りも臆病者も、
美しい夏を共に楽しもう、という感じ。

生物の姿を変えてしまう、危険な魔法の帽子を、
誰かをだまして試すのは良くないけど、
「にくらしいやつなら、かまわないんじゃないか?」
とムーミンが言い切ったところで
こやつ……!!と思いました(笑)。

風景や食べ物、自然現象の描写がすばらしいです。
最初に見た蝶の羽の色でその年の夏がどんなものかを占ったり。
船の命名式で使う木いちごのジュース、
嵐のあとの海岸線の探索、
金盥で焼くパンケーキ。

そしてラストがとてもいい。
みんなでパーティーをして
旅をするスナフキンに届け物をしたりなんかするのが。
とりわけ飛行おにの最後の様子が印象的で
私はこのシーンだけで飛行おにのことが大好きになりました。


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2013/09/06(金)

映画かんそう
「ガッチャマン」

そういえば「デビルマン」「キャシャーン」を劇場で見ているので、
いっちょ3つ制覇してみるかと見に行ってみました。
噂では「デビルマン」を越えた!?などと言われていますが、
別に越えてはおらず、ふつうに失敗気味の日本の特撮映画です。

開始して15分くらいでもう恋バナが始まり、
回想シーンも恋バナ、敵の幹部まで恋バナを始め、
最終決戦までずっと恋バナだったので、
映画が終わるころにはもうすっかりデューク東郷のような鋭い目になっていました。

まんがスクール的に言うと
冒頭のアクションシーン(タイヤのCMが始まる前までの)と
根本のアイディアは良かったです。構成は普通。ただキャラクタ立てが壊滅的に駄目。

ややオチばれ

・あっ変態仮面の人だ。
・ギャラクターとベルクカッツェの設定がよかった。おもしろいアレンジ。
・それがなんであんな恋愛忍者隊になってしまうのか。
・最終決戦に行くのに、惚れたの腫れたの、あなたは狂ってるだの私は狂ってるだの意味が分からない。
 雰囲気を和まそうと冗談を言ったら「だまってろ」と言われる。最悪の職場。辞めたい。
・組織専属のカウンセラーを置かないからこういうことになるのよー。
・冒頭の同時上映アニメ「おはよう忍者隊ガッチャマン」は面白かった。テレビでちょっと見たことある。
 松坂桃李が出てた。「名前に桃が入ってる」「顔中産毛びっしりっぽい」とか いじられてた。
・アメコミ映画の快進撃にインスピレーションを得たとのことでしたが
 一連のマーベルやDCのリブート映画が古い設定をなんとかジャッキアップして
 格好いいシュッとしたヒーロー像を作り上げるためにどんだけ脚本的に高等な技術を惜しげもなく使っているか
 その凄さが分からなければ、同じレベルの作品を作った気になるかもしれないなー、とちょっと思いました。
 それは予算の差や、役者の差じゃないのです。
・「俺は一千万人を助けるために一人の命を犠牲にするという考え方を否定する」(=全員助ける)
 というセリフがありましたが、
 アイアンマン3で、言葉ではひとこともそんなこと言わないんですが
 社長がそれを体現しちゃうシーンがあるんですよ。すごいアイディアでした。
 あんなに良いお手本があるのに、なぜスローガンをペラペラお口で言っちゃうのか。
・「ISO」っていったら国際標準化機構だと思うんだけど、
 こんなところで名称使っちゃっていいのか。

エンディング後に1シーンあります。なんかある意味衝撃エンドなんですが
「へーそうですか…」くらいのテンションでした私は。
バンプの主題歌はとてもいいです。



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2013/09/07(土)

色々感想

黒バス
いよいよ過去の話も終わりそう。
忘れてたけどあれって確かベランダの立ち話とかですよね?
あの情報量、話すのに何時間かかったのだろう。
キセキを好きだった子たちが、彼らに幻滅した!ファンやめる!
という騒ぎになっているらしいと聞きましたが、
別に対戦相手に暴力をふるったり、
公衆の面前で逆さまに吊ってパンツを披露したわけでもあるまいし、
真剣に対戦せずに遊び半分で試合したくらいならいいではないですか…と思いました。

まあ私は、学生でなくなってから悠久の時が過ぎたのと、
体育会系の部活に所属したことがないのと、
1つの才能に秀でた人が人格者である確率は別に高い訳ではないと思っているのと、
あと世の中に公平な場なんかないよと思っているせいでこんなに対戦相手に非同情的なのでしょう。
でもキセキのみなさんはそれでもバスケを続けてらっしゃるのが凄いですね。

マギ
まるで最終回のような大技!!
むしろ最終回で、これ以上の技を出せるのかちょっと不安。

リトル・チャロ4
じつはカレンはトモコの祖母でしたー!的な。
うんまあいかに当人同士の約束があっても、
配偶者の臨終にアフリカから帰ってこないというのは、
身内の理解は得られないだろうという覚悟は必要だったと思う。
特殊なプレイに限りなく近いもんな……。

キョウリュウジャー
新しいフォームのキョウリュウレッド・カーニバルがカニカマに見える。
ものすごすぎるデザイン。
今週トリンの秘密が明かされるようで楽しみです。

あまちゃん
ぶっちゃけ大吉さんは危ないと思っていたので、
これまでのクドカンのパターンなら、
大吉さんの遺影が変な顔で、読経の最中にみんなが泣き笑いって
非常にあるあるなので、
彼がゴーストバスターズを歌いながらトンネルを歩いているときは
もうだめだ!と思いました(笑)よかったよかった。

私がユイちゃんだったら、きっと心を病んでる。
東京に行こうとするたびに酷い事が起こって、
しかも段々規模が大きくなってきて、
3回目がこれだもの!次はきっと世界が滅ぶよ!

天魔さんがゆく
大阪芸人の悪霊がとりついたということで、
エクソシストパロディがあり、
チャッキーとテッド(?)が仲良く散歩してました。
とり付かれたひとが、お好み焼きをおかずにご飯を食べる、
寒くて長いノリツッコミをする、とコテコテの大阪人になり
周囲の人が震撼しているのが面白かったです。

田辺イエロウ先生の新連載「BIRDMEN」が掲載されてなくて
そしてお休みのアナウンスもなく、ネット検索してみたら
休載なのですね!?始まったばかりの…!?

海月姫12巻
読み逃していた最新刊数冊を読んでみたら、
日本経済を元気にする話にシフトしてる…!?



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2013/09/08(日)

映画かんそう
「パーフェクト・ブルー PERFECT BLUE」1998年

今敏さん監督作品。
「ブラック・スワン」の元ネタとのことで見てみました。
元ネター!!って感じでした。
15年前のアニメ…というレベルでは全然なく
現在の国際的なサイコサスペンス映像作品として通用します。

アイドルグループを脱退した主人公は女優に転身し、
過激な性描写のあるドラマや、ヌード写真という仕事も受けるようになる。
そのストレスからか、アイドル時代の自分の姿をした幻覚を見るようになり、
また同時に、アイドル時代のストーカーが身辺に出没し始める、というあらすじ。

ややオチばれ

「ブラック・スワン」の監督さんは、
たぶんラストをもっとはっきりしてほしくて
それで「ブラック・スワン」を撮ったんじゃないかなと思いました。

この映画、一応はハッピーエンドなんですが
最後のセリフでやや不安の残る感じですよね。

脳内幻影の方が街をひらひらと縦横無尽に駆けて、
実際の存在がガラスに映っているところは
面白い表現だった。そして怖い。
や、痩せなくては……と思った。





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2013/09/09(月)

漫画かんそう
「ノラガミ」あだちとか先生 

平積みになっていた表紙が目について、7巻まで一気読みしました。
1巻が発売された時点で一度読んでいて、「死神ボーン系か…」と思って
そのあと放置していましたが、その後どんどんおいしい設定が付加されて、
後になればなるほど面白かったです。

事故によって生霊が出やすい体質になり、
人でないものが見えるようになってしまったヒロインと、
八百万の神々のお話です。
この神々、誰でも名を知っていて力が強く地位も高い神から、
マイナーすぎて社もなく、小遣い稼ぎになんでも屋を営む神まで、
バラエティ豊かです。

神に選ばれた死霊がその身を動物や武具やアクセサリーに変じ、
神の身を守る、神器というシステムが秀逸です。
神器が悪心を起こせば神は病み、その身体には痣ができて
放置しておけば神ではなくなってしまい、
また逆に神の心身の弱りはダイレクトに神器に影響するという強いつながりは、
ちょっと「十二国記」の王と麒麟の関係に似てますね。

主である神同士は仲が悪いが、神器同士がこっそり仲が良かったり、
また事情があって仕える神を替えた神器も登場します。
もちろん神器に執着する神も、神に執着する神器も。
総じて萌える。

私はイケメガネの兆麻くんと菅原道真さまが好きです。
平将門、崇徳天皇と並んで日本三大怨霊なんですね、菅原公…。


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2013/09/10(火)

シンガポールではいまでもムチ打ち刑が残っている、と聞いて
「あら、このねたでSMしりるが書けるわね」と思ったけど、
写真を見たら尻の皮が、まるで劣化したビニールのようにビリビリに破けて肉が見えてたので、
こりゃだめだと思った。

ムチの攻撃力すげえ。
(ムチ打ち刑は外国人も適応されるけど、男性のみだそうです。
シンガポールはこの刑のせいで米と一時的に外交悪化したそうだけども、
伝統を守り通したらしい。ムチに並々ならぬこだわりがある国…)
ちなみに同性愛にもムチ打ちは適応されるとのこと。



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2013/09/11(水)

奈良県の大台ケ原に行ってきました。
山頂までバスで行って、頂上の森林を歩きます。
1日目は東大台を回り、翌日は西大台を回りました。
東大台は1周に5時間かかりました。

このあたり一帯は屋久島と並ぶほど年間降雨量が多く、
晴天は期待していませんでしたが一日目はやはり濃霧と雨でした。

正木ヶ原のあたり。





立ち枯れの木の中を延々と白い階段が続き、
「FFみたい!」「心理テストみたい!」
をそれぞれ2回ずつくらい言いました。
東大台は大ざっぱに言うと8の字を横にしたような形をしており
それぞれ両端に日出ヶ岳、大蛇ぐらという名所があります。
外周を回って、2つの名所に行くと9キロくらい。
ただしシオカラ谷の前後は、下りとのぼりがキッツイうえに、
岩100%の道は、雨が降って濡れるとすべって足を強打するので(具体的)
足に自信がない人は駐車場から時計回りに歩いて
真ん中のショートカットの道を通られた方が良いと思います。

ところで名所大蛇ぐらは、とんがりコーンみたいな巨岩が横向きに
絶壁から付き出ているよう危険な場所なのですが、
なにしろとんがりコーンなので、
ちょうど谷底へ向かう死への滑り台といった様相で、
もちろん左右も、いつでも転がり落ちるのを待ってますぜ!ヘイヘイ!という形です。
あいにくの霧で視界も悪く岩も濡れていて、私は怖くて先端まで行けませんでした。
友人が目をきらきらさせて先端に吸い寄せられていったので、
「じゃあ恐怖写真でも撮るか…」と思ったのですが、

なんと私は
大蛇ぐらから
カメラを落っことした。

さすがに前方ではなくて、左側にですけど、
落とした瞬間に諦めモードになって結構平静だったのですが、
そうしたら、2mほど下にいた人が、
斜面に引っ掛かっていたらしい私のカメラを見つけて
身を乗り出して拾ってくださろうとして、
そこで「やめてください!!」って悲鳴をあげました。
めっちゃ怖かった……。
たかが数万円のカメラのために見ず知らずの人が亡くなったら…。
その方のおかげで無事カメラは戻って壊れてもいなかったのですが、
思い出しただけでブルブルする。

そんな訳で大蛇ぐらの写真はないです。
「大蛇ぐら」で画像検索してくださったら絶景写真がいっぱい出ます。
(あと「大蛇ぐら 事故」で検索するとぞろぞろ出てきます…)



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2013/09/12(木)

西大台は事前申請が必要で、1日の入山人数に上限があります。
お金を支払って、証明書を発行してもらい、
なおかつ禁止事項やルートについて
現地で30分ほど講習を受けないと入れません。
コースは細い楕円形で、昼食休憩含めて歩くのに7時間ほどかかりました。
(平均的な男性がゆっくり歩いて5時間くらい)

むかしは遭難者がたくさん出て、
ヘリで吊られて救出されたり、あるいは残念ながら帰ってこられず
いまでも捜索されている方などがいらっしゃるようですが、
最近では迷いやすいところにロープが張られ、
また所々携帯が通じるようになったとのことで、
「迷子になったら動かずに大台ケ原センターに電話してください」
と講習で言われました。
ただし、通じるのはドコモとauだけ。
ソフトバンクユーザーが遭難したらどうなるのかは謎です。

西大台には、事故が起きていないか、無許可侵入者がいないかを監視する
監視員さんが1日に3人巡回されていて、
そして私たちの行った日に立ち入り申請していたのは、私たち2人だけ。
客より監視員さんの方が多い!おかげで色々助けていただきました。



途中、何本の川を越えたかもう覚えていませんが
この川なんか見た瞬間、金田一少年みたいに「!?」ってなった。
ロープが向こう岸まで張られているのがお分かりでしょうか。
このロープがあったらどんなに水がゴウゴウ流れていようが
ここを渡らねばならぬのです。
あと、ゆるゆるのロープですので、このロープにすがって渡るのも無理です。
ここは難所なので監視員さんが真中に立って待っておられて
渡り方を指導して下さったのですが
月影先生のように厳しく「リズムに乗って!止まらずに!」
などと仰るので、だんだん面白くなってきて水にはまりました。
友人は見事に川渡りを会得していた。マヤ……。



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2013/09/13(金)

西大台は豊富な雨量のおかげで見事な苔が密生しており、
さすが関西の屋久島と言われるだけのことはある景観です。
色々な植物のいい匂いがします。
しかも私たちしかいないので風景独占。
どんな変な場所でお弁当を食べても、
歌っても踊っても、まったくの自由です。






こうして写真を並べるとハイキングのような平らな道ばかりに見えますが、
急勾配の岩だらけの道は歩くだけで精一杯で(私は)
写真など撮る余裕がありません。
高低差は300mほど。反時計回りのコースがいいらしいです。

東で5時間+翌日西で7時間の計12時間歩き終えた私は体力の限界を超え、
もう1歩も歩けなくなって座り込んでいましたが、
友人は「あっもうすぐバスが来るからお土産見てくるねー」
と言って駐車場の向こうの物産展まで、軽快に50mほど走って行きました…。
そういえば私が四つん這いで登った岩場も、
2本足で登りながら景観を写メっていた…。忍者…。

筋肉痛がもう5日間も続いていますが
めったに見られない面白いものを沢山みたし、
(たくさんのキノコや、野生のシカや、霧の中の森や、変な形の木)
なにかこう難しいRPGをクリアしたような不思議な達成感に満ちています。

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2013/09/14(土)

色々感想

食戟のソーマ(41号)
料理が完成する回は、読む時間帯をよく考えないと
空腹に転がる羽目になりますね…食べたい…。
あと最近エッグベネディクトが流行だそうですが
それってソーマがブームの火つけ役になったの?
(1か月前くらいにエッグベネディクトが出てきた)

あっ、「アメリカとかハワイの朝食ブームからではないのでしょうか?」というメッセージ頂戴しました。
なるほど!


斉木楠雄のΨ難(41号)
なにげなく作者の写真が!?
先生、斉木くんに似てる!?

暗殺教室(42号)
せんせーが好きなエロ本の傾向を映像から考察したり、女装してスイーツバイキングに並んでたりする映像を
みんなでニヤニヤ見て、せんせーが悶える会、すばらしいですね。参加したい…。
あと本屋さんで殺せんせーの万引き防止ポスターを見掛けましたが、ぷんぷん怒っていてどえらい可愛かった。

進撃の巨人(別マガ)
生存フラグ!生存フラグだとわたしはおもう!
あとなにか捨ててはいけないものを捨てた悪魔将軍が爆誕した……。
心臓に悪い漫画だなあ…コミックスで読んだらどれだけ心拍数が上がるだろう。

銀の匙(サンデー)
その値段なら3つは買いたい!おいしそうだなーエゾノーのソーセージとベーコン…。
むしろコンビニとかとタイアップで出ないかなー。
というか銀の匙カフェ、もっと贅沢言えばブッフェ形式のレストランを早く始めてほしいな。
(既存の農場直営系のお店がフェアをやってくれるのでもよい)

あまちゃん
ウニってああいう風に成長するのか…。好物だけど知らなかった。

キョウリュウジャー
はい、トリンが敵幹部の弟、翼を切り落とされる、洗脳されて凶暴化!ヒロイン!
トリンがデーボスの一員であることを認めないキョウリュウジャーに、
じゃあデーボス遺伝子を持たないと反応しないこの水をトリンに掛けて実証してやんよ!
という説明の前段階で、お花に掛けてもなにもおこりませんというのをちゃんと敵の幹部が試していて、
「お花にじょうろで水をやっている敵幹部」というシーンが大変笑えました。

有頂天家族
父を殺したのが誰だったかが判明!
長兄と末っ子がつかまった!末っ子は大丈夫な気がするけど、長兄が心配!


ジャンプ42号から、西義之先生が久しぶりに新連載。

なんだかハリポタのスピンオフ映画企画がJKR脚本で始動するみたいですね。
(まだこの段階だと立ち消える可能性もないではないですが)
1立方メートルくらいの札束で頬をぺちぺちプレイは行われたのかしら…。
http://www.cinematoday.jp/page/N0056409?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter


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2013/09/15(日)

あっ、昨日書き忘れたのですが今週の「リトルチャロ4」で
「Hang in there」という言葉が出てきたのですが、
これって「頑張れ!」「持ち堪えろ!」って意味だったのですね。
私、てっきり「やつらを吊るせ」という意味だと思ってました。

なのでチャゲ&飛鳥のいにしえの名曲「YAH YAH YAH」の

Hang in there!病まない心で
Hang in there!消えない心で

の部分を
殴った相手をそのまま処刑台に吊るせ!
という解釈をしていました。
そんな…「がんばれ」っていう爽やかな歌だったなんて…。
いまさら修正できない感じ。



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2013/09/16(月)

最近パブに行ったとき、
テキーラをショットグラスで頼んだら、ライムと塩が付いてきました。
「これ確か最近見た映画「クラウドアトラス」にもあったけど、
ライムを齧って、塩を舐めながら一気飲みだよね…」
と思ったのですが、なんだか自分には不似合いな気がして
普通にグラスの中にライムを落として飲みました。

帰ってから「テキーラの飲み方」を検索してみましたら
まあだいたいそんな感じだったのですが、
なんだか面白い事をしているひともいました。
(動画サイトです)

間違ったテキーラの飲み方
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=eZh3yZhTOZ4#t=50s
フィンランドの男性だそうです。
やんちゃ男子ノリって万国共通ですねー…。


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2013/09/17(火)

映画かんそう
「ウルヴァリンSAMURAI」

X−MENスピンオフ作品です。ちょっと前、日本でロケがありました。
日本が舞台ですので、出てくる出てくる面白いニッポン。
ニンジャにサムライ、坊主にヤクザ、パチ屋にラブホに新幹線、
もう、なんか、ウヘヘヘーって変な笑いが漏れてくるので
休日の娯楽にお勧めです。
お話は半信半疑あっちこっちする、おつかいRPG状態で
あまりきれいな脚本ではありませんが、監督が上手に締めている。

長崎に原爆が落とされた日、
捕虜として捕らえられていたウルヴァリンは日本兵のヤシダを助ける。
時は流れ、そのヤシダが老いて危篤に陥り、ウルヴァリンを呼び寄せて彼に告げる。
「かつて命を救われたお礼に、あなたを不老不死の運命から解き放ちたい」

おちばれ

・新幹線を使ったアクションが斬新でしたね。
 あんな風になるんだ!?あと新幹線の屋根に匕首って刺さるんだ!?
・もうね、ウルヴァリンが風呂で2人の中年女性にデッキブラシでゴシゴシされて
 悲鳴を上げるし、白いごはんに箸ぶっ刺して注意されちゃうし、浴衣着るしね、
 バラエティか!っていうくらい企画を盛り込んできましたね。
 新幹線のリクライニングはあんな大胆に倒しちゃいけません。めっ!
・福山市でロケをして、長崎ですよということにしたらしい。
・日本でのパルクールは、変な萌え絵看板とかが映って心臓に悪い。
・やくざのみなさんは日本語の発音がきれいでした。
 「このガイジンがー」って律儀にガイジンガイジン言ってましたが
 手の甲から明らかになんか金属伸びてるのに、分類「ガイジン」なんだ!?
 化け物とかじゃなくて!?
・日本の男は成金か忍者かヤクザか金髪好きのスケベ、
 日本の女はヤマトナデシコか戦士かキャラのたったオバチャン、
 なんか露骨に贔屓してくださった感じ…。
・毒使いが出てきたので、やっぱりマリコはフグ毒で死ぬんだ…!と思ったけど違った。
・最初から最後まで、ジーンはごろごろ寝てばかりの人生。うらやましい。
・日本の女性は骨格が華奢なので、ウルヴァリンと並ぶとやっぱりロリコ…いやなんでもないです。
 ヤマトナデシコドリーム炸裂。
・ユキオかっこいいよユキオ。予知のスキル持ちの日本刀使いで友情に厚い子。
・それに引き替えジイと父はどうなのあれ…。あの世代の人は恩知らずをひどく恥じるから
 ジイは純然たる厚意で不死を奪い、シルバーサムライは真田さんの方がよかったんじゃないの?
・マツオ・ツラヤバは出てこなかった。

最後のサプライズばれ

・で、でたー!出るとは思ってなかったので心底驚いたー!
 あの演出、まさか2人で打ち合わせを…?と思うと変な笑いが漏れます。
 普通に後ろからぽんぽんと肩を叩いて声掛けてあげなよ…。
 (「X−MENファイナル ディシジョン」と 次回作「X−MENデイズ・オブ・フューチャー・パスト(原題)」を無理やり繋げてきた)

 しかし教授が歩けなくなった原因を弾丸が当たったせいという設定にするなら、
 もう歩けてもいいんじゃないかなと思う。
 




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2013/09/18(水)

映画かんそう
「サイド・エフェクト」

ソダーバーグ監督の、映画作品としてはラストということで
サヨナラ公演に行ってきました。
(11月にTV映画「恋するリベラーチェ」という作品が上映される予定で、
それで本当のファイナルだと教えて頂きましたが)
10年くらい充電して、気が向いたら何か撮ってみてほしい。

インサイダー取引の罪で収監されていた夫の刑期明けを迎えた妻は、
しかし鬱病の症状を示し、ある日自家用車の運転中に壁に衝突する事故を起こした。
診察をした精神科医は妻の状態に危機感を持ち、症状の改善のため投薬するが…
という内容。
状況が2転、3転するサスペンスです。
しかしねたばれせずに言える感想があまりない。

内容ばれ

考えてみれば、ちゃんと伏線はあり、なるほどーという感じです。
しかし最後のあたり勧善懲悪に徹しようとするあまり
「えっそれって可能なの…?」っていう強引展開になってしまっている気がしなくもない。
ルーニー・マーラさんがすごくすごく巧かった。
(ハリウッド版のドラゴン・タトゥーのひとですよね)
鬱の演技といい、台所での黒ひげ危機一髪といい。あそこはビクッとしているひとが何人かいた。

アメリカでカウンセラーにかかると応援されるが、
イギリスでは病気扱いされる。というセリフがあって、へーと思いました。
どうしてそんな差が出たんでしょうね。

ジュード・ロウの前髪は、つまんで引っ張ったら髪全部がぺろっとめくれそうな
あのヨーグルトの蓋のつまみ部分感がたまらなくて、ずっと見てしまう。




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2013/09/19(木)

映画かんそう
「許されざる者」

イーストウッドの「Unforgiven(邦題:許されざる者)」
(1992年作品)のリメイクです。
登場する人物とエピソードはだいたいそのまま。
政府の人間によるアイヌ差別と迫害要素が追加されました。

悪など存在せず、善は言うに及ばず、救いはなく結末もない、
そんな世界で人殺しの主人公が、ただ立っているというような話でしたが
リメイクに際し、やや微糖気味になっている、ような気がする。

大勢の人間を躊躇なく殺したことで、
人斬り十兵衛と恐れられた旧幕府軍の釜田十兵衛は
蝦夷に逃れて妻を娶り、2人の子の父となっていた。
そんな十兵衛のところにかつての戦友が訪ねてくる。
彼は十兵衛に、娼館で男が娼婦の顔を切り刻んだという事件の話をし、
娼婦たちが男の首に懸けた賞金を山分けにしないかと誘う。

内容ばれ

柄本明さん、國村隼さん、佐藤浩市さんをはじめとする
癖のある役者さん達の演技合戦を堪能できます。
演技の質的に渡辺謙さんが損をしている。

陰惨なヒーローものは、
主人公のキャラ立てのために
悪人1、惨めな被害者の女1、聖母の女1、
惨めな仲間1、新米の若造1と大量のキャラクターを消費するのが
燃費が悪いなあと思います。

北海道の自然、大地が360度見えるような映像は美しいです。
しかし焚き火ひとつで野宿できて、
なおかつ雪の降る季節とはいつなのだ?

ラストちょっと改変。




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2013/09/20(金)

漫画かんそう
「ブラックサッド 黒猫の男」
「ブラックサッド 凍える少女」
フアーノ・ガルニド

貸してもらって読みましたー。
バンドデシネ(フランスの漫画)です。
寺田克也氏、沙村広明氏絶賛。
絶賛する作家陣の名を見て分かる通り、画力値が天井知らず。
登場人物はすべて人間以外の生物で、
それらが人間の生活様式で暮らしています。
顔面のデフォルメや、肉厚の筋肉(男女共)の描き方が得も言われずすごい。
作者さんはスペイン出身の、もとディズニーのアニメーターなのだそうです。

お話はハードボイルド系、主人公は黒猫の探偵です。
1巻はかつての恋人の女優が殺され、
犯人を暴くために捜査をする主人公の話、
2巻は毛の色の白い動物こそが優良種という
差別の強い街で、少女の失踪事件を捜査する主人公の話。
2巻が特にすごくて、差別は人間がやっていても馬鹿馬鹿しいですが
動物がやっていると更にこの上なく馬鹿馬鹿しい。
KKK団みたいなのを組織して、有色動物を私刑にかけたりしています。
強烈な皮肉。

もはや漫画というより、
動く画集という言葉の相応しい美麗さです。
生物もですが、背景の描き込みもこれまた細密。


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2013/09/21(土)

色々感想

天魔さんがゆく
女優霊パロだー!マイナーなのでうれしい。
しかし女優志望霊は片付いたけど、女優霊のほうが成仏してないけどいいのか。

キョウリュウジャー
トリンの死体(石化)を軽トラの荷台に載せて運搬したのにはふいた。
映画の設定をさくっと盛り込んできたよ!?

ウィザード最終回
あと2回は番外編みたいですね。
結局やっぱり龍騎みたいな話だったわけですが
コヨミのお父さんの笛木が凄すぎる。
元天才物理学者で、医学・科学の知識もあり魔法も習得、
賢者の石の力を使って死んだ娘を生き返らせ、
ライダーと怪人を創造、両者を戦わせるって
ノーベル賞を2つ3つ一気に取れそうな功績じゃないですか…。

ネットで見かけたのですが、
W(相棒が消えるが戻る)
オーズ(相棒が消えるが戻らない)
フォーゼ(相棒が消えるが戻る)
ウィザード(相棒が消えるが戻らない)
と交互にきているというのを読んで、なるほどと思いました。

有頂天家族
やっぱり鍋は長兄だー!分かります食べるなら長兄ですよねー。
次男早く助けに出てきてあげてー。

シンフォギア2
久しぶりにバーローさんが出ていらっしゃった。
(死に別れたツバササンの相方)
主人公ちゃんは洗脳された親友ちゃんと戦うし、
敵の美少女2人は「私の方が(あなたのこと)好きなんだから!」と言いながら戦うし、
ツバササンも味方の後輩と戦うし、わあさすがバトル百合アニメだなあ…って思って見てました。

マギ(サンデー)
どんなに優秀な人間であっても、
ずっと歪まずにいられる人間などいないから
委ねてはいけないという、すごい大事なことを校長が言った!!
しかしこの話の流れでシンドバッドさんが出てくるというのは…なんという…。

月光条例(サンデー)
敵としては手強かったけど、
味方になると頼りないっていうキャラクターが多いなか、
人妻と幼女のコンビ、シンデレラと赤ずきんは味方になっても頼もしいし、
活躍するとテンションあがるなあ。

銀の匙(サンデー)
ロシアこえー!ロシアすげー!
北海道にいると本州にいるよりロシアが身近なんですね。
あと北海道とロシアって微妙にキャラがかぶってる。

食戟のソーマ(ジャンプ43号)
田所さんは百合の人に狙われ易いなにかが出てるの?


高校生ウルトラクイズ見逃した…。


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2013/09/22(日)

読書かんそう
「ニンジャスレイヤー」1巻
ブラッドレー・ボンド
フィリップ・ニンジャ・モーゼズ

磁気嵐と殺人マグロの影響で鎖国状態のパラレルワールドの日本は、
大気汚染の影響で昼なお暗く、カチグミとマケグミの間で広がった格差により
治安は悪化の一方をたどっていた。
東京湾を埋め立てた首都、ネオサイタマで
ヤクザとニンジャとスモトリがバトルを繰り広げる。

ということで、なんか最近似たような映画を見た気がしますが
100%間違った日本を描いたSF小説です。
この小説に出てくる忍者は、忍者の魂に憑依されてある日突然忍者になるんですが、
死神ボーンならぬ忍者ボーンですね。
そして戦う前にはどんな極悪忍者でも必ずアイサツをします。
「ドーモ、ミニットマン=サン。ニンジャスレイヤーです」
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ミニットマンです」

死ぬ前にハイクを詠み、「サヨナラ」と最後に叫びます。
ここぞという場面ではブリッジで敵の攻撃をかわし、
チータを越える速度で匍匐前進します。
鋼の4倍の強度を誇る竹槍が出てきます。
主人公の戦闘時の叫びは「wasshoi!」です。
忍者は命令されると「ヨロコンデー!」と叫んでバク転して去ります。
平安時代の哲学戦士ミヤモト・マサシの警句が人気です。
古事記には兵法の教えが説かれているそうです。
マルノウチ・スゴイタカイビルとかいう名前の建物があります。
ヤブサメとケマリとアメリカンフットボールがカチグミのスポーツです。

1ページに1箇所くらいこういうツッコミ所があるので、
だんだん疲れてきて、読み終わる頃には息が切れています。

文章もなんか面白い。

おお、見よ!なんということか!
コッカトリスの両腕のあるべきところには、
生きた大蛇が生えているではないか!コワイ!

地の文に「コワイ!」ってなんだよ!
菊池秀行がJKなりきりしているみたいでカワイイじゃないの!

「おれはお前なぞどうでもよい。
だがこの美女は連れ帰っておれのヨメにしようと思う」

ってね、主人公と行動を共にしている美女に対して敵が言うんですけど、
なんかまず結婚するという真面目な姿勢に好感が持てますね。

一応は妻子を殺された男に、凶悪な魂が憑依し
ニンジャスレイヤーとなって復讐をするという話が軸ですが
それぞれ主要登場人物が違って、短編集っぽい体裁です。
しかしこれ読み終わった後、原書のことを調べようとしたら
ほとんど記事が出てこないので、もしかして原書はないんじゃないの…?
と思いました。「複数の雑誌で不定期に掲載されていた」とのことですが。むむ。
でもこの文章を書いているかた、
最近では意味が変わっちゃってる「裏拳」を昔の空手用語でちゃんと使っておられて
(正拳が右で裏拳が左)きちんとした文を書くひとだと思うのですが
もし意識的にクレイジーな文を書いておられるとしたら、それはそれで凄いことです。


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2013/09/23(月)

大台ケ原に行くにあたり、熊よけ鈴と遭難笛を購入しました。
グランフロント大阪にあるアウトドアのお店で
売っているグッズは結構おしゃれです。色も選べたりする。
熊よけ鈴、上から順番に約1500円、約1000円、約500円
と3種類ありましたが、露骨に値段の順番で音が違いました。
私の買った鈴、1回鳴らすと5秒間残響音が続きます(計った)。
熊も聞き惚れるのではないかという美しい音色。

遭難した時に吹く笛と鈴は色をお揃いにしました。
一緒に下げておくとかわいい。

そういえばアイホンのアプリに「熊よけ鈴」があるそうですね。すごいな。




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2013/09/24(火)

映画かんそう
「エリジウム」

前作「第9地区」で実力を認められて、今回メジャー進出なるかという作品で
めっちゃSF、めっちゃ兵器、めっちゃ人体破壊ブッシャァァァァー!
というある意味勇者、ニール・ブロムカンプが脚本、監督。
いや無難に大作を撮れる監督ばっかり集まってもしょうがないから
オタク監督誕生ばんざいなんですけども。

汚染されまくった地球を捨てて、
富貴層は人工都市エリジウムで飢えや病気などから解放された生活を送り
貧困層は明日をも知れぬ暮らしに苦しんでいた。
勤務先の工場の事故で放射線を浴び、あと5日の命となった主人公は
体を治療するためにエリジウムへの密入国を決意する。というあらすじ。

ラストばれ

未来兵器は、好きな人にはたまらん描写です。
特に電磁シールドみたいなのは面白そうだった。
金属や肉体や、何でも破砕してしまう武器の描写とか。
大気圏外の航行物を地球から撃墜しちゃうコンパクト長距離兵器とか。
かと思えば日本刀と手裏剣…(どんだけ愛されてんの…)。
でも主人公のあのパワードスーツは、二度と着替えできないし風呂にも入れないんじゃ…。

好きな女にいいとこ見せて彼女ゲットだぜーとかそういう話ではなくて、
子供の頃の約束を守りました、という方向のなのもとてもいいですね。
カバの寓話の話とかね。
主人公は最初のうちは普通にリアリストなんですが、
段々と無私の精神に目覚めていくところとか、そういえば「第9地区」と同じですね。
ペンダントとシスターの言葉は伏線かと思いましたが違いました。
まあ生まれの凄い何者かが凄い行いをするより、
普通の人がああいう行いをしたというほうがいいです。

うーん?と思ったのは、
あの犯罪組織のボスの人が、途中であり得なくいいひとになっちゃって、
えっあなた私財を投じて病気の子供を助けるようなひとだったの!?っていう点と、
あと、あのスーパー医療機械だってあの高機能から分かる通り、
1度の使用で高額の料金が発生するに違いありません。
たとえば貧しい国の平均に比べたら日本人は億万長者で、そして日本の医療水準は高いけども
世界中の病気の人に日本と同じ水準の医療を今すぐ受けていただけます。
しかも出張医療サービスします。日本人の税金で!って始めたら
一体何人助けられて、そのあとどうなるかって大体想像付きますよね。
そうならないためにも死に物狂いでシステム再リブートするだろうし。

だから、せかいじゅうの びょうきのこどもが たすかったよ!へいわ!
とかにしないで、親友の娘が助かった、約束を果たした、
だけでよかったのではないかと思います。

あと主人公の友達の人、フリオの扱いがあんまりじゃないですか!
もう!あんなに尽くしてくれてるのに!プンスカ!

ところで私はこの映画も製作費200,000,000ドルくらいかなーと見てたんですが
まさかの115,000,000ドルで、関西人としては異様に安いと気になってしまう。
ど、どこで買いはったの…?的な。
メキシコでのロケが安上がりなのかしら……。
映画会社はこの監督の倹約の才能にも着目してほしい。

エリジウムはエリュシオンのラテン語読みなのだそうです。



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2013/09/25(水)

山のぼり その5

秋になったので5回目行ってみました。
先日の台風で土砂崩れ、地割れ、木の横倒しとすごいことになっていて、
道がすっかり変わっていました。丸太を使って階段っぽくしてあった所も、
流れて単なる急勾配の道になっていた……。
自然はすごいですね。あと市街地の強固さもすごいですね。
わりとルートが何本もある山なのですが(なので何回も迷子になった)
使えなくなった道は、区役所の人が「進入禁止」のテープを貼っておられました。
お疲れ様です!

奈良の12時間トレッキングが効いたのか、
1回登って降りてきても全然体力が余っており、
「もう1回登れるわー!」と再度登山口まで行ったのですが、
見知らぬ人に
「今から登るの?!」
と問われて、思い直して
「前半だけ……」と答え、半分だけにしました。

これってヒル魔先輩の言っていた超回復で筋肉が増えたんでしょうか…。
あの時は結局1週間ほど筋肉痛だったからな。




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2013/09/26(木)

映画かんそう
「ビザンチウム」

吸血鬼の母と娘もの。
奔放に生きる母と、平穏で誠実な人生を望む娘の物語でもあるし、
吸血鬼の少女と、人間の青年のラブロマンスでもあるし、
また虐げられる者と非道な強者との戦いの話でもある。
彼女たちの語る過去の物語の数奇さと、
港町のさみしい風景が映えます。
(ロケと舞台はアイルランドなのかな…?
でも作中の通貨がポンドだったので1999年以前?でも携帯が出てたしイギリスの港町という設定かな?)


ねたばれ…?

シアーシャ・ローナンがいかにも吸血鬼っぽい古風な美貌で、
何百年も前の美女に見えました。
お母さん役のジェマ・アータートンは27歳なのに
ものっそいお母さんでした。シアーシャちゃんと8歳しか違わない!
人間の青年ケイレブさんは、登場した時からどこか具合が悪いの?と
聞きたくなるような顔でしたが、病気の人の役でした。
具合の悪い役が続く彼。XFGで健康児を演じていたのがウソのようです。
数百年前のダーヴェルと上官の2人コンビは萌えエピソードなのに、
上官がゲス男だったので、あまりグッときませんでした。残念…。
実はダーヴェルとクララのラブロマンスの話だったらかわいいですね。

シアーシャちゃんがケイレブくんのために書いたノートを
先生に見せて、先生も他の先生に見せたのはいかんと思いました。マナー違反です。
3人も無駄に死にました。気の毒なのはメガネさんです。いい人だったのに!

吸血鬼は男性だけで女性は仲間と認められないのですが、
吸血鬼の偉いおじいちゃんが女のこと大大大きらいで、
露骨な差別発言をぶちかまします。
あのおじいちゃんは昔から新入りのことを狙っていて、
あの女さえ殺せばわしにもラブチャンスが…!と思ってたに違いないですよ。

この監督は不思議に弱者視点の作品が多いです。
(原作脚本は女性ですね)
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の監督でもあるのですが
「クララはレスタト、エレノアはルイ」だそうです。ふむ。

タイトルはアイルランドの詩人イェイツの
「ビザンチウムへの船出」から。
この詩はコーエン兄弟監督の「ノーカントリー」でも使われているので
タイトル向きの詩なんでしょうか。


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2013/09/27(金)

先月の海外旅行は現地待ち合わせだったので、
飛行機のお隣の席は見知らぬかただったのですが、
2列並びの席に偶然隣り合わせた70代のご婦人が
ものすごくバイタリティに溢れた方で、
絵画や陶芸、日本舞踊、ありとあらゆる習い事を修め、
おいしいものとお酒が大好きで、
ボランティアで特殊なことをなさっていて(これは個人特定できそうなので伏せ)
ご趣味は登山、映画も「風立ちぬ」を見に行かなくちゃと仰っていて
話が弾んで10時間ほどしゃべり倒してしまいました。

関西おすすめのお酒や食べ物のお店を教え合って、
これまでに旅行した国や、山でのお話、
最近水泳を始めたんですよ!わー私も水中ウォーキング始めました!
などとキャッキャしましたが、
おそらく相手のご婦人の話題の守備範囲が広大で
私に合うジャンルを沢山もっていらっしゃったのでしょう。

女性管理職がまだ珍しかった時代に管理職をされて、
嫌がらせやセクハラでものすごく苦労されたそうで、
日本の男尊女卑はひどすぎるから、
お子さんは皆さん海外にいらっしゃるそうです。
同い年のお友達の食の好みが年々あっさりに変わっていくなか
ひとり今もお肉が大好きなので困っていらっしゃるとか、
あらなにか似たような悩み…と思いながら聞いていました。

でも何千メーターの海外の山に登られるご予定とか伺っていると
気力も体力も勝てる気がしない…と思いました(笑)。


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2013/09/28(土)

色々感想

Free!最終回(disりますのでご注意ください)
全然見ていなかったけど何が起こったの?というかたに分かりやすく説明すると
別のスポーツをやっていた子が、
新しく水泳部を作るのにどうしてもあと1人必要だからと強引に勧誘される。
自分以外の3人は幼馴染で昔からの水泳仲間。
色々あって水泳を1から始めることになり、仲良くなって4人で公式試合に出ることになる。
ところが3人の昔の水泳仲間(他校の選手)が、
自分の学校の選抜メンバーから直前ではずされて激高して水泳やめそうな勢い。
これしか手はないということで、違うスポーツをやっていた子が1人抜けて
幼馴染4人でリレーを泳ぎ、当然替え玉出場扱いで失格になる。
でもみんな水泳が大好き!ハッピーエンド!

…いや、これどう思います…?
本人が提案してすすんで譲ったというフォローはあるものの、
誰か1人くらい「それは駄目だよ!」って言ってもよさそうなものだ。
せめてなぎさくんが怒ってくれたらこんなにモヤモヤせずに済んだのに。
どう考えても酷い事を「素晴らしい事!」って描写されると冷める。
(十代だから仕方ないのかな。じゃあせめて大人が叱らないと…)
炎上商法ならすごいけど、儲けになるのかなあ。

状況が気に入らないからって周りに当たり散らしているひとを
周囲が全力で甘やかしてくれる世界って変なので、
海難事故で死んだのは実はあの赤い髪の子で、
あそこは彼の見ている死後の夢世界だと思うことにします(万能解決策)。

シンフォギア2最終回
最終回すごかったなー。
まあみんなに羽が生えるのはよくあることなんだけど、
みんなのアーマーが合体して巨大ロボ的ななにかになるのは予想しなかったなー。
あと月影先生もアーマー的ななにかを装着してたなー。
最近、別次元的な入口に、すんごい兵器的ななにかを
主人公が抱えて単身カミカゼアタックかますのがハリウッド映画の流行だけど、
主人公の一般人の彼女が閉じかけの穴に向かって
片手で兵器的ななにかを放り投げてハッピーエンドっていうのは目玉飛び出したな。
(主人公も彼女も女子。毎週なにかといえばハグ。最終回もハグ。未来先取りアニメ)

ダンガンロンパ最終回
推理物からじわじわとディストピアものに移行していった。
すごくメフィスト賞受賞作っぽいにおいがするんだけど、
別に原作小説があったりはしないんですね。
いいラストでした。

有頂天家族
でっかいものが疾走するとそれだけで涙が出る。
よかった……二次創作を探しに行ったくらいよかった。

プリキュア
夜の恋バナという前ふりで、どうしてマナとの思い出を語るのアリスさん…。

リトル・チャロ4
Are you lose your mind? 頭がおかしくなっちゃったの?

そんなまさか…ネットの検索能力が
子犬の情報収集力に劣るなんて……。
というか「ライオン 地名」でぐぐっても出てこないサーカスとかあかんやろ…。

仮面ライダーウィザード
番外編に次のライダーが出てきましたが
どうやら日本刀の鍔に銃が仕込んであるようですね。

あまちゃん 最終回
今週は最初からずっとクライマックスだぜ!という話だったのですが、
おびただしい数の登場人物全員が、大事にされてるなあという丁寧な話運びでした。
あまちゃんの作中の小ねたをまとめたページを見たりすると
私は昭和っ子なのに昭和ねたを全然拾ってないことが分かりました。
昭和ネタを親が説明し、平成アイドルネタを子が説明して
朝の家庭の会話の糸口になっていたそうですね。
クドカンは、男性を描くのが上手いのですが女性はオカンとビッチとバカしか描けないのに
朝ドラの女の子主人公とか無理って最初からずっと思ってましたが
すごい高視聴率ドラマになって、よかったねえよかったねえと、もはや祖母の気持ちです。
(クドカンらしい作品、とはちょっと違うけど。えろねた完全封印だったし)
途中、水タクに萌えたり、鈴鹿春子二次創作を探したりしました(笑)。
アキちゃん、ユイちゃんかわいかった。三代前からマーメイド、うなりました。
震災の描かれ方がすごい匙加減だった。もう駅員コンビの掛けあいが見られないとか寂しい。
夏ばっぱ、春子さん、素敵でした。海女のみなさんにももう会えないなんて。ファイナル勉さん…。


3月のライオン9巻
食べ物がいっぱい出てきて、読み返してしまう夜中に!
羽海野先生の描かれる食べ物は、エピソードもひっくるめて超絶おいしそうなんですよね…。
本誌の方は、先生が入院手術されるとのことで、長期休載だそうです。
先生のついったーを見ているので、意識不明の重体とかではないと分かるものの、心配です。



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2013/09/29(日)

読書かんそう
「ムーミン谷の彗星」

地球に彗星が近付いてきて、
のんきなムーミン一家もさすがに平静ではいられません。
星の観測の旅に出たムーミンとスニフは、スノーク兄妹やスナフキンと出会います。
わりとがっつりディザスターものだったので驚きました。
終末っぽい不気味な世界です。
空には赤い巨大な彗星が浮かび、海が干上がって海藻がへばりつき、
悪臭がして、ひどい暑さの中、集団移動をする不気味なニョロニョロの群れ。
「たのしいムーミン一家」とはうって変わった不安定な世界です。
解説によるとムーミンシリーズの中では一番最初に書かれたこの話は、
当時作者がまだ若く、社会情勢も不安定で、
それを反映しているのではないかとのことでした。

ところで作中ムーミンはスナフキンに
「女の子は、みんなばかだよ。きみだって」
って言うんですが、あんなにやさしいムーミンママに育てられて
なんてこと言うんだろうこのカバ……とかはまあ置くとして、
「きみだって」ってなんだろうと、ちょっと「スナフキン 性別」で検索したりしました。
結果、スナフキンは男子だったのですが、すると「きみだって」(そう思うだろう?)
ということなのでしょうか。ホモソーシャルカバ……。


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2013/09/30(月)

漫画かんそう
「ぴんとこな」嶋木あこ先生 10巻まで

ネットで面白かったという感想を拝読して一気読み。
ドラマ化もされている、歌舞伎界のお話です。
梨園の御曹司なのに勉強不足のため歌舞伎に詳しくない男の子がメインになって
知らないことをあれやこれや周囲に説明してもらうので、
知識がなくても分かりやすいです。

傲慢な御曹司が一目惚れをした、しっかり者のヒロインは
子供の頃のクラスメイトの少年に恋をしていて、
その少年は歌舞伎界で頭角を現しており、
その芸の高さは御曹司をも上回るほどだった…というあらすじ。

内容ばれ

最初は鼻持ちならぬ御曹司ですが、ピュアで一途な面が描かれ、
逆にヒロインのために歌舞伎役者を目指したピュアな少年は
その夢のためにどろどろと汚れた関係に身を浸していく描写があるという
ちょっとした逆転の面白さがあります。
また舞台ものでもあるので、ガラスの仮面的な役作りの過程も楽しめます。
御曹司はどちらかと言えば北島マヤタイプ、
メガネのほうは亜弓さんタイプと言えましょう。

ヒロインを挟んで典型的な三角関係だった2人ですが、
途中からライバルとしての互いに執着を見せ始め、
芸のためにはヒロインが邪魔だとすら片方は思い始めます。
少女漫画ですがBLとしても全然読める。
あとメガネさんは誰かに似てると思ったらあれだ、
全体的にバーナビーさんに似てる(笑)。




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