8月日記

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2012/08/01(水)
読書かんそう
「第2図書係補佐」又吉直樹さん

おすすめをいただいて読んでみましたー。

読書芸人として名高い又吉さんのエッセイです。
書評ではなく、取りあげられている本に関する思い出や、
そのテーマについての又吉さんの経験が綴られています。
しかし既読2千冊を越えたおっしゃるだけあって、
本の選び方に隙がないな、と思いました。
色々なタイプの読書家を想定して、偏りなく揃えられている。
「巷説百物語」「異邦の騎士」「イニシエーション・ラブ」がさらりと混ざっているし、
古川日出男さん、森見登美彦さん、北村薫さんも抜かりなく盛りこんであります。
絲山秋子さん、町田康さんは特にお好きなのかな?
あと大好きな作家さんらしい太宰先生の作品を取り上げるのに
「人間失格」を選ばれているのは、なかなかやるなと思います。
こういう場合、オタクはついつい好きであるからこそ
超マイナー作品をあげたくなってしまいますよねー。

自らの人生を暗くて内向的で貧乏で格好の悪いものとして書いてらっしゃいますが、
サッカーの有名強豪校でレギュラーになるなどのエピソードで、
闘争心があって能力が高く頭のいい人なのだなあという印象を受けました逆に。
あとジャンルに偏りのない大量の本を読むうち、
文の癖はどんどん抜けていく傾向にありますね。


そして先日微妙な結果に終わったリアル脱出ゲームオンライン
「ホーンテッドハウスからの脱出」が宣言通り無料アーカイブ化されました。
謎解きお好きな方はぜひどうぞー。(最後の方のなぞは理系と文系が融合した難しさ…)

http://regame.jp/


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2012/08/02(木)

8月に朝食を抜いて水も飲まず、電車に1時間乗って、
血を抜いて、バリウム飲んで、逆さになって、
下剤飲んで、お腹を壊して、平気でいられる人間などおるじゃろうか…。
私はありがたいことに1年ずっと健康をキープしておりますが、
健康診断のあとは体調がガタガタになって戻すのに難儀します…。
あっでも採血は居合斬りみたいなスタイルの看護師さんに当たって1度で血が採れたー!

血圧は50−100だった。
お酒と甘いものと脂っこいものと塩辛いものが大好きでこの数値なら、
好物全部やめたら20−50とか狙えるのではないかと思う。
ゾンビ的な。


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2012/08/03(金)

さっき、偶然USTで新潟の長岡まつりの花火大会2日目中継を見ました。
有名な花火大会を部屋の中で冷たいものを飲みながら
扇風機に当たって鑑賞できるのがすばらしいです。
(覚えていたら来年も見よう)

事故で全部の花火に引火して一斉に上がっているのではないかと心配した100連発や
直径650mにもなる日本一の正三尺玉など、
解説で花火の種類について教わるのも楽しかったです。

それにしてもラストの「フェニックス」がすごかったー!!
コメントが、「あと6分でフェニックス」「フェニックス楽しみ」
「一度でいいから生でフェニックスを見たい」「親にフェニックスを見せたい」
と異様にフェニックスのことばかりでしたので、
私も心待ちにしていたのですが、
実際に始まると呆然としました。
花火の数が多すぎて、空が昼間と同じように見える。
昼と夜を早回し映像で見ているような。
この世の終わりに見る風景のような。

これまでに見てきた色々な綺麗な映像や写真や風景に似てました。
ポーランド夏至祭りや、ライトに照らされた水槽の中の海月の群れ、教会の天井画や。
あまりに空いっぱいに広がるので、
いくら引いても全体が入りきらず、カメラは大変そうだったけど。
現地で、寝転んで見られたらどんなにすごいだろう。
(フェニックスは自然災害からの復興祈願花火)
(交通機関とか場所取りとかチケット取りとか壮絶な戦いなのでしょうけれど)
IMAXシアターで上映すればいいのになーこれ。



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2012/08/04(土)

色々感想

平清盛
ギャアァァー!お化け屋敷より怖ぇぇー!!
崇徳院の生き霊によって荒れた海を渡り、
平家納経を命がけで運ぶというホラーでした。
夏になるようタイミングを合わせたな…。

荒ぶる崇徳院は日本の悪霊の中でも一番格が高く強い、
いわば番長のようなものです。
霊の強さが元の身分に比例するのって面白いなと思ったのですが、
まあ考えたら多くの神社に祀られている神様たちと遠縁のようなものですもんね。

シャーロック
まさかのモーティマー博士女体化である。
イギリスは銃の所持に対しては厳しかったと思うのですが
なぜ見るからにやばそうなあのひとが銃を持ってるの?
あと毎回どうして探偵と助手の痴話喧嘩をみせられないといけないんだろう。
あと毎回どうして彼等はゲイ疑惑をかけられるのだろう。
段々否定がいいかげんになってきているぞ!しっかりしろジョン!

人間を飲み込む湿地にロマンを持っていましたが、
地雷原に変更され、犯人が爆死するに至ってロマンは粉々に吹っ飛んだ。

トーチウッド 人類不滅の日
堕胎ができなくなること。法が現象に追いつかない事、
蘇った死者を差別する者が出始めた事、じわじわと社会は変わっています。
相変わらず先がどうなるか読めません。

いきなり主人公(男性)が男性のバーテンダーをナンパして本番が始まり、
しかも思いっきりリバだった。
調べたら中の人もゲイの人で、パートナーとは20年以上の仲、
実年齢より10歳は若く見える不思議なイケメンで、何から萌えていいのやら混乱中です。

ただし本家BBCでは男性同士のベッドシーンは
カットした形で放映したそうです。BBCなにがやりたいの…。
あと「トーチウッド」が「ドクター・フー」のアナグラムとは気付かなかった。
(スピンオフ作品だそうです)

マギ
ハリーじゃ!ハリーの再来じゃ!
(魔法学校で、家柄が良く性格の悪い美形くんに
友逹になってあげようと手を差し出されたアラジン君が、
衆人環視のなかその子の胸をもんで「おねいさんかと思った」
と堂々侮辱。ハリーよりひでぇ!)
調教の予感しかしません。



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2012/08/05(日)

映画かんそう
「プロメテウス」

先行上映で見てきました。
座席券が完売していてびっくりしました。
客層は40代〜50代男性が多く、外国のかたもちらほらおられました。
エイリアンからのSFファンとかかな?

エイリアンの前日譚となるらしいこのお話ですが、
結局話は繋がっておらず、謎も残ったまま終わります。
(どうやら続編が作られるらしい)
SF4割、ホラー6割くらいなのでご注意ください。

内容ばれ
「エイリアン1」はのちのSF映画がお手本にするような
斬新なアイディアが幾つもありましたが、
本作にはその手の尖ったところはあまりありません。そのあたりは残念です。
ただアンドロイド・デイヴィッドはとてもミステリアスに、
とても魅力的に撮られています。
冷凍睡眠中の船員の一人一人をチェックしながら静かな船内を移動する彼。
古い映画を鑑賞し、語学の映像レクチャを受け、バスケットボールで遊ぶ彼。
その全く無駄のない、均一でシャープな動き。
映画冒頭の雰囲気がとてもよかった。

ねたばれ
「エイリアン1」で出てきた宇宙人、
あの映画の中では「この星に来てはいかん!」と信号を発していたらしき彼らの同胞の1人が、
実は太古に地球を訪れて自分の体を融解する薬を使って遺伝子をバラまき、この星の生命の大本になった、
という話らしいのですが、その先がよく分からない。
LV426(リプリーの行った星)と
LV233(今回行った星)で
彼らはバイオ兵器エイリアンを開発していたらしい。しかし事故でほぼ全滅。
地球では各地の遺跡から、LV233を示す星と巨大な人間をあがめる人々の絵が出てきます。
それが人類の創造主ではないかという仮説の検証にスポンサー(ウェイランド社)が付いて
学者たちはLV233を目指します。

箇条書き

・コールドスリープ終了直後の腕立て伏せ。マッチョガイ!セロン姐さん。
・彼等は映画「エイリアン」を見てから宇宙船に乗るべきだった。
 円筒形のものがあったら近寄らない、アンドロイドを信用しない、が鉄則なのに。
 あと素人ですが、細菌やウィルスや微生物や、宇宙線への対策が
 あまりにもルーズ過ぎやしないか。
・「宇宙兄弟」だったら面接段階で落とされてそうな性格の人がなぜか乗組員の中にいる。
 調査の途中で「やだ!帰る!」とか。それでマップが出てるのに迷子になるとか。
 タトゥーをした人はそもそも免疫が平均より弱いらしいのに。
・身寄りのない人間ばかりを集めた人体実験かと思いきや、偉い人もちゃんといるしなあ…。
・あと宇宙服に、中の人のバイタルをモニタする機能は付けないか?
 (そうしたら迷子の2名が死んでる事と焼却した人がまだ生きてる事は分かったのに)
 (後日追記↑ゾンビ化した人はチャーリーだと勘違いしてましたが、フィフィールドさんでした)
・創造主(暫定)が、どこかの何かに似ているんですが、なんだっけ…。
 GANTZ?タイラント?Drマンハッタン?暗黒舞踏?
・そして高等生命体に相応しい、尊敬できるパーソナリティを期待する流れでしたが、
 その正体はめっちゃ寝起きの悪い癇癪持ちだった。
 だって兵器開発の事故率100%で、脱出しようとして慌てて転んで、
 隔壁に首切られて死ぬようなドジっ子どもですよ?
 あの映像見た時点で諦めろやいそんなの。
・エイリアンは環境に優しい生物兵器だと思うけど
 (対象生物が全滅した後で上空から焼払えば惑星はノーダメージ)
 事故率100%の兵器なんか無理だと思います。あと1人殺すのに最長で数時間。効率は良くない。
・あの万能医療マシーンはバイパス手術もできるそうですが、作業アームが
 UFOキャッチャーのクレーンみたいで笑ってしまった。あんなのに腹をかき回されるのは嫌だ!
・帝王切開のあと、傷口をホッチキスで止めて、すぐに歩いて着替えて
 走って、ジャンプ、エイリアンと戦うのはアメリカ人女性でないと無理。
 とりあえず平均的アジア女性なら台から降りられず死んでる。
・「空気感染ではありません」のところでエリザベスは半分気付いたのではないかと思ったのですが
 どうなのか。割り切ったのか、それとも今は我慢しているのか、気付いてないのか。
・どうもウェイランド社のアンドロイドは首の接合部分が弱いようであるが、
 アッシュが特に改善されていないところを見ると、
 デイヴィッドくんは続編でも地球には戻れなかったということだろうか。
 (首が取れた、というデータを会社が得ていない)
・異星人のマシンのオペレートが、笛とシンセの独りセッション風なのは新しい!と思った。
 地球側の船のコンソールもシンセサイザーぽかった。
・異星人の船は…クロワッサンに似てた…。
・バンザイアタックのあたりでなんとなく
 「スターシップ・トゥルーパーズ」を見ているような気持ちに…。
・やつらの母星にカチコミに行くノオミ姐さんに強制参加のデイヴィッドくん、
 でEND。ハッピー・ニューイヤー!デイヴィッド。
・エンドクレジットにダン・オバノン(故人/エイリアン1脚本)の名前があって嬉しかったです。

アンドロイドのシーンが多く、映画としてのバランスが悪くなっているので、
切るか、いっそデイヴィッドを完全に中心に据えた方がよかったような気がします。
創造主を敬愛する一方で、創造主の死を望むアンドロイドと、
創造主からの一方的な虐殺に抵抗する人間、という二重螺旋な感じで。

まったく関係ありませんが、
ラストがピアノ曲ではなくエンヤの「オリノコ・フロウ」だったら!?→すごくこわい
(リドリー監督が発狂したのかも的な意味で)
「ドラゴンタトゥーの女」のときに思いましたが、
「オリノコ・フロウ」って場違いなところでかけるとマジ恐怖を演出してくれる曲ですね。




プロメテウス補完創作

http://www5b.biglobe.ne.jp/~heme/mame/poe/david.htm

注意:「プロメテウス」のラストばれあり
アンドロイドのデイビッド8を見て、色々考えた末、自分の頭の中を整理するために書いた話です。
「エイリアン」のノストロモ号の出来事は2122年説を採用しています。
「エイリアン2」のビショップが出てきます。(彼の口調は少し丁寧なものにしました)
プロメテウス続編の「パラダイス(仮題)」が終了したあとの話です
イメージ元
(公式の発表したアンドロイドの販促ビデオという設定のCM)
(私はこの映像がすごく好きです)

http://www.youtube.com/watch?v=qgJs7uluwlU&feature=youtu.be




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2012/08/06(月)

とらやの「びーどろ玉」という期間限定のお菓子。
「テュルルン」って感じだと思ったら、
結構「ばいーん!」とした食感でした。



夕方に行ったら完売で、
お昼に行っても完売で、
諦めて予約して買いました。


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2012/08/07(火)

読書かんそう
「県庁おもてなし課」有川浩先生

高知新聞に連載されていた、高知県プロデュース小説です。
高知県に行ったことがあるかないかもあやふやで、
「四国のどの位置だったっけ…」レベルの私でも、
「高知面白そう!行ってみたい!」と思った、かなりの紹介手腕。

高知県民はなんでもかんでもお寿司になさるらしい、というのと
あと蟹を石臼で引いて作るツガニの汁というのが面白そうでした。
(検索したら「ツガニ汁の元」は楽天で売っていました…すげえ)
パラグライダーで、慣れた人は数時間飛んでいられるというのも初めて知った。

有川先生に高知の観光大使の依頼が来たのがそもそものきっかけだそうです。
それをヒントに、県庁の若き職員である主人公が、
観光大使である小説家に、
お役所体質をビシバシ指摘されながらも奮闘する物語が書かれました。

仕事って割と曖昧模糊で、努力が結果にならず、
唐突で不条理な事がなぜか多いと思います。
パワーゲームが曲がりに曲がったあげく、
仕事ができなくて性格の悪い人がトップに立ったり、
作中でも言われているのですが
「それを手柄に出来るのが自分でないなら、いっそ潰れてしまえ」
という理屈が常にあるし。
でも小説の中では、
先達は有能で後輩を育てる義務感を持ち、
後続は素直でよく学び先輩を尊敬している。
優れたアイディアがどんどん出てきて皆に認められ、
障害は必ず克服されます。
いわばお仕事ファンタジーです。
現在仕事に行き詰っている人、
ストレスに苦しめられている人が読んでスッキリなさるといいと思います。

ただし公務員さんに関しては、「落として、上げていく」という流れなので
序盤で不愉快になってしまう方がいらっしゃるかもしれません
(たしかにお役所と民間企業では時間の感覚が違う…と思う事はよくあるので、
私は序盤のあれやこれや「あるあるある」と頷いたのですが)
(あとお役所のサイトに関しても…)

内容ばれ

高知のプロデュースが縦糸なら、
横糸はこの作者さんの十八番、ジュブナイルっぽいキャラクターと
初々しくもどかしい恋愛です。

主人公と多紀ちゃんよりは、
吉門さんと佐和さんの恋愛にどきどきさせられました。
あと主人公が、多紀ちゃんと吉門さん両方に嫉妬しているのに笑いました。
「多紀ちゃんは俺の!」
というのと
「吉門さんと一番仲がいいのは俺!」
という……めんどくさいやつ。

佐和さんは由緒正しいツンデレだけども(ツンは主人公に、デレは吉門さんに)
吉門さんも相当なレベルのツンデレ男子であることだよ…。

図書館戦争の実写映画化、配役は岡田准一さんと榮倉奈々さんだそうですね。
それ以外考えられないくらいぴったりのキャスティングだ。



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2012/08/08(水)

漫画かんそう
「主に泣いてます」1巻〜7巻

ドラマのあらすじを見て興味を持ち、
「海月姫」の作者さんだったので既刊全部読んでみた。

容姿は人生の一部分を確実に支配するという話で、内容は結構ヘビーなんですが
それをぶっちぎる勢いの、すごいハイテンションで描かれているので笑って読めます。

あらすじ
壮絶な美貌を持つが性格は気弱な泉は、
知人から見知らぬ他人、既婚独身関係なく全ての男性に迫られるため
トラブルが絶えず、ある日とうとう自殺を図るが
画家の青山に助けられ、以来彼に心酔して不倫関係を続けている。
通常の日常生活を送るために、彼女は中学生のつねちゃんの助けを借りて
毎日ネタ系コスプレに励むのだった。

泉さんを助けるレギュラーメンバーが
中学生女子のつねちゃんと、少女の心を持った男の子の小桃ちゃん、
青山の生徒の赤松くん、大家のトキ婆、トキ婆の友達、
と20代の普通の若者に偏ってないのは珍しいと思う。
特に老女2人は。

泉さんの妹さんのエピソードが悲惨だった。
いくらお姉さんのことを好きでもあれは耐えられないと思う。
あと青山ヨメのエピソードもきつい。

泉さんは自我が薄いから理想の女性像を投影しやすいのでしょう。
やっとあらわれた理想の女神と、そのときたまたま付き合ってた女の
どちらを選ぶのかは自明の理で、
あらゆる男性が配偶者や恋人をポイ捨てして泉さんにアタックし、
おもしろいくらいの頻度で捨てた女に刺されます。

というか泉さんみたいな性格の人は、別に美女じゃなくてももてます!
誰かの助言や助力がないと生きていけないタイプで、それを上手に外へ表現できる人には
「このこは俺がいなくちゃだめなんだ」の人が群がる。
泉さんなんか鬼にバスターランチャーですよ。無敵。

容姿の話はどうしても生臭い切り口になってしまうのですが
ハイテンションギャグにして描ききってしまう東村先生はすごい。
で、先生は一体連載を幾つかけもちしてらっしゃるのだろう…。
消耗が激しいであろう作風でいらっしゃるのに…。


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2012/08/09(木)

お化け屋敷のその2

「ネットカフェ303号室」

デジタルクリエイションを学ぶ学生さんたちが
お化け屋敷プロデューサー・五味弘文さん(「ゆびきりの家」を作ったひとですね)
の指導を受けて、授業の一環として運営するお化け屋敷だそうです。今年で2回目。

公式サイト
http://www.kara-s.jp/gallery/20120731_netcafe303.html

ムービー(恐いの苦手な人はだめ)
http://www.youtube.com/watch?v=kup5NCMJQPM

心臓に持病のある麻由子は毎日ネットカフェに通って就活をしていた。
しかし彼女の本当の目的は、別れた恋人で現在はネットカフェの店長をしている男を見張る事だった。
気味悪がって麻由子を拒絶する店長。ショックで発作を起こす麻由子。
薬を飲もうとする麻由子を、店長は妨害し、結局そのまま麻由子は死んでしまう。
彼は床下に麻由子を埋めるのだった。

麻由子……就活してる場合じゃなくて、休学して治療に専念しなよ……。
発作が起きて薬飲めなかったら死ぬって、
そんなスペランカーみたいな新卒はどこも雇わないよ…。

これが結構恐かった。
まあ当然その303室に案内されて座るのですが(2名までいけます)、
サウンド形式のアトラクション以外、個室に閉じ込められるお化け屋敷って入ったことなかったので
色々新鮮だった!
(内容ばれ)
恐いもの好きには憧れのシチュエーション、「白い影法師」の例のアレ!!
例のアレですよ!!わー!いいもの見たー!

「体重100kg以上のひとお断り」って書いてたから、床にも仕掛けがあるのかと思ったけど
床には特に何もなかった。ちなみに左のアレがああなるのは入った時から分かってた。

(内容ばれおしまい)
入場料400円のわりに麻由子すごいサービスしてくれます。
恐さも、コスパと決して無関係な訳ではない。うむ。

開催期間は7月31日(火)〜8月12日(日)
時間が11:00〜18:00
と、どちらも異様に短めなのですが(学生ちゃんたち帰省しちゃうのか?)、
興味のある方、ついでのある方、週末にでも行ってあげてください。
学生ちゃんたちはとても頑張っている。

麻由子のついったー
https://twitter.com/shibata00mayuko
霊がツイッターしてる……。
まあ貞子もツイッターで人生相談をする時代なので
最近の霊の傾向なのかもしれない。


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2012/08/10(金)

「じょしらく」1巻〜4巻

この漫画は女の子の可愛さをお楽しみ頂くため
邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみいただく漫画です。

という注意書きが冒頭にあります。
まさにこの注意書き通りの漫画ですがちょっと皮肉がきいてますね。
しかしあの「女の子が4〜5人出てきてゆるふわ喋ってるだけの漫画」
って、ものすごく数が増えましたが何かぴったりなジャンル名はないものか。

女子落語家の話なので、落語がテーマかと思いきや
まったくそんな事はなく、キャッキャと喋っているだけです。
(落語の話も1本はあったけど……)
久米田先生原作です。なのでちょっとブラックな話もある。

内容ばれ
海に叫ぶ定番の言葉を考える話で
「返せー!」
だったら全方位使える!というエピソードは先生らしくて好きでした。
(領土・人・技術・資源……)



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2012/08/11(土)

色々感想

VISION-殺しが見える女-
犯人が、犯行途中で事故死!!
すごいパターン破りきた!!

SHERLOCK(シャーロック)

「嘘だ!それ以上言うな!」
「さよならだ」
「嫌だ!よせ!……!!神さま、嘘だ、やめてくれ……」

全シャーロック・ホームズの映像化作品の中で
現代版のワトソンが一番悲惨な目にあったと思う。
滝って、考えたら決別にぴったりのロケーションなんですよ。
どうなったか見えないし、死体も上がらないし。
それがさあ、目の前でシャーロックがビルから飛び降りて
潰れて血が流れているところを見せられるって
もうどんな残酷プレイですか。
しかもこれまでの推理は全部インチキで
モリアーティーもホームズの雇った役者で
「こいつすごいな」って思ってほしくて、 君の事も事前に調べてたって
電話で告白される訳なんですよ(もちろん事実ではないですが)。
必死で否定するワトソンの顔。

全世界のホームズの像の目から血の涙が流れますよ。
それで空家の事件はまだ撮影されてもいないから、
日本で放映されるのなんかたぶん2014年とか2015年とかですよ。
ないわー。それはないわー。

放送されたとき英国ではシャーロックの死のトリックについて随分と話題になり、
職場や学校での謎解きディスカッションが流行ったそうです。
わー楽しそう。
私も図説した動画を見ました。(英語だったけど図入りだったのでなんとか)

色々ありすぎてまとまらないのですが、
ホームズとワトソンを署に連行するとき、2人の手を手錠でつなぐ意味が分からない!
そんで2人で逃げる時にホームズが「手をつなげ!」と叫んで手を取り合う意味も分からない!


ワトソンの最後の独白(の後半)ここのところのマーティンの演技がもうね…。

「誰が何と言おうと君がウソつきだったなんて信じない。
シャーロック、僕は孤独だった。
君に救われた。
あと1つだけ頼む。僕の為にもう1回だけ奇跡を起こしてくれ。
だめだよ……こんな……死んでちゃ。
たのむ、こんな事やめてくれ……やめろよな……」


ロンドンオリンピック開会式

すげえですねー。産業革命、医療、児童文学、
スポーツ、007、Mrビーン、女王陛下、ベッカム、ビートルズ…。
英国は本当にキャラ立ってる。
(お医者さんは基本的に運動不足の筈なのに、みんなすごいダンス上手くてびっくりです)
ヴォルデモート、フック船長、クルエラ、は分かったのですが、
ボンバースト男爵とハートの女王は見えず……。
指輪とナルニアをスルーされる理由がよくわからんですが、
そういえば、2つともラスボスの形が曖昧だっけ…。
(あとタシの神とかは、出すとやばいよな)

日本選手団が入場のあと、なぜか速やかに場外へ案内され、
開会式に参加できなかったミスがあったらしいと話題になってましたが、
うん、まあその件を除けば凄いショウでした。
あっでもミステリーは!?ミステリーも英国のお家芸じゃないの?



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2012/08/12(日)

私、お酒は休日もしくは休日前にゆっくり飲みに行きたいほうですが
ビアガーデンは違って、なんとなく平日のお仕事が終わったあとに
「お互いお疲れ様ー!!」って言って、キャーって
ジョッキをゴチーン☆とやるほうが好きです。なんとなく。

今年行った所は周囲の色々なレストランから料理の出前が頼めるところで、
スタイルの全然違う料理をあちこち試せるのが良かった。
当然お味は通常のビアガーデンより優れていましたが、
お値段もまあ相応でした。

ダークナイトライジングの話を主にしていました。
最後のオチが途中で分かった者と分からなかった者なので、
ちょっとこう、ぐぬぬ、って感じでした。


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2012/08/13(月)

読書かんそう
「ジェノサイド」高野和明さん

急死した父親からの謎のメールに従って新薬の開発を引き継いだ日本の大学院生の話と
難病で苦しむ息子の治療費の為にコンゴで暗殺の仕事を引き受けた傭兵の話が交互に進みます。
ハリウッド映画並みの大きなスケールの物語ですが、作者の筆力に不足はなく、どんどん読めます。
このミス2012で1位に選ばれました。(でもミステリーではありません)

何の気なしにamazonの感想欄を開いてみたら、
……えらいことになってました。
うーん、見てしまうとすごく書きにくいですね。

内容ばれ

李正勲と主人公で萌えますね、と思っていたのですが……。
批判されているのは主に3点

・日本が行った虐殺に関するエピソードをすべて真実として話を進めていること
・韓国人の留学生が完璧超人すぎること
・日本人の傭兵が嫌な奴すぎること

うん……この点について、私はどうしても発信したい意見は特にありません。
どっちかというとさらっと書いてある皮肉の方が面白かった。
「理系が寸暇を惜しんで勉学している間に飲み歩いていた文系が要職について
世界を回しているのは納得いかぬぐぬぬ」的な所とか、
「愛国主義的な人々は、自分自身を誇れぬ事情があるものだから
自分の属する団体や民族を褒め讃えて、それで承認欲求を満たそうとする」的な所。

あ、嫌な日本人傭兵に関してだけは一言いいたい
(こんな事を言うとドン引きされそうですが)
私は日本人の傭兵が最後にとった行動は間違っていないと判断する派です。
なのでリーダーの人を全く理解できない。

傭兵達が狙っていた人物が何であったのか?
主人公に指示を出していた人物の正体は?等々驚きは大きかったです。


タイトルは「ガーディアン」の方が内容に即しているのではないかと思います。
インパクトには欠けるけども。


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2012/08/14(火)

映画かんそう
「アベンジャーズ」(先行上映)

「日本よ、これが映画だ」などという
大上段に振りかぶったキャッチコピーが付くだけはあって
(これにもマジギレしているひとがいらっしゃるの!?みんなどんだけ癇癪持ちなの!?)
(日本よ、もしよろしかったらご覧ください!とかそういうコピーならいいの!?)

面白かったです!!わー!夏だー!ワッショーイ!という感じ。

あらすじとか、伏線とかそんなものはない!
攻めてくるのをひたすらやっつける!
決めゼリフと決めポーズと格好いいアクションだけで構成されています。
それでいてちゃんと面白いというね。
崖っぷちでアクセルを踏み込めるタイプのクリエイターでないと不可能な構成でした。
ちょっと真似できない。

単体でも見られなくはないけれど、
やっぱりソーとアイアンマンは見ておいた方がいいです。

行った事はないですが、SMAPや嵐のコンサートってこんな感じかな…?と思います。
存在感ありありのスターがいっぱい出てきて、みんな格好よくて、絡むと3倍おいしい。
またそれぞれがうまく噛み合うように性格設計されています。

同じ技術屋の、そして共に科学に生命を脅かされる社長とハルク。
生命維持のために自分で開発したパワードスーツで力を得た社長と愛国心から薬物で肉体改造したキャップ。
同じパワータイプのソーとハルク。
刹那主義ですべてにおいてゆるい社長と厳格で古風なキャップ。
会話すればするほど引き立つ引き立つ!
そして彼等はうまくボケと突っ込みも合うように出来ているのですが、
全員から見事にツッコミを受ける、総ボケの悪役ロキ。新しいおいしい!

内容ばれ

・キャップは、最初の招集シーンのお尻が美しすぎて
 女子の矯正下着的ななにかかと疑いました。双丘と言うにふさわしいライン。
 そして中の人は、見事に60年くらい前の正統派ハンサムの顔ですね。不思議です。
 ソーが神だと人に教えられ、「神は一人だ。あんな格好はしていない」っていうセリフが良かったな。
 途中から突然仕切り始めますが、何か会得したのか。アベメンバーが従うのが妙におかしかったです。
・そして社長。ホーモズと同じ人ですが、社長はやや軽薄にやんちゃに見えます。
 ジャービス(美声)と社長がチラっと魚とヨナの話をして、
 社長が聖書を読んでるなんて、そして内容を覚えているなんて意外でした。
 最近のアメコミ系映画はとりあえずラストであれがあれになるお約束。
・ハルクは、なんというか映画2作が地味だったのでちょっと心配していたのですが、
 自分の力に苦悩し、死を望むヒーローという立ち位置で光ってました。
 社長と友情が芽生えた感じ。ほほえましい。
 アメコミの設定でハルクだけはムニョムニョを力任せに振り回せるってどこかで読んだのですが
 今回は普通に動かせませんでしたね。
 彼も途中から突然何かを会得して、変身中やや話が通じる感じに。
・登場シーンから笑いをこらえるのに苦労した。
 自分はガンガン殴っても、人に弟を罵られると怒るソー。でも弟が人間を殺したって指摘されると
 「義理の弟」って言ったりもする。今回はやや兄の落ち着きが出てきて、
 弟の目を見て我慢強く、3回くらい、刺されても、説教していたなあ…。かわいい。
 (パンフに書いてましたが、弟を拉致して着地する所で顔からドシャっといっちゃったNGシーン
 ぜひとも本人のお言葉通り特典に付けていただきたい!)
・ブラックウィドウさんはアクションスタイルを変えることなく、どんどんすごい敵を倒していくので
 見応えありました!敵を機械的に撃っているときキャップに銃口を向けた獣のような眼!素敵!
・俊敏マジ俊敏。

・そしてロキさん……あにうえにビッタンされて、ハルクにビッタンビッタンされて、
 ブラックウィドウさんに騙されて、ホークアイさんに射られて、社長には不能扱いされ…。
 おいしい……末っ子っぽい愛され悪役。
 前回も今回もマフラーをしていたので、すぐにDVDで確認しましたが
 違う模様のマフラーでした!マフラー何本か持ってるんだなあ!おしゃれ!
 あの山羊座の黄金聖衣みたいな衣装18キロもあるんだ…。中の人お疲れさまでした。
 序盤に洗脳された人、移動の際になんでロキの腰に手を当ててエスコートするんじゃろか…。それ反抗期と中二こじらせたいい歳の男ですよ。

この映画の欠点と言えば、アベンジャーズメンバーが凄すぎて、敵がショボく見えるというのと
同じく長官が物足りなく見えるという、それくらいかな。

最後のおまけシーンなのですが、あの人たちはなぜあんなに気だるげなのか、
(期待のシャワルマがそれほどでもなかったのか、疲れてるのか、話題が見つからないのか)
それとソーはあの恰好で店に入ったのか、色々気になります。
(あのシーンはアメリカと日本だけしか見られないそうです)
(チラっと出た悪そうな人はサノスというそうです。レッドスカルかと思た…)

上映中に腹を壊そうが約束の時間に遅刻しようが、
エンドクレジットが終わるまでは絶対席を立ってはいかん。絶対にだ。


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2012/08/15(水)

今日はパクリに関する愚痴で、他人さまを侮辱しますので、
しかも3日ほど続くので、
そういうややこしい話を読みたくない方は土曜くらいに又いらしてくださいー。
あとシリルじゃないかたは内容が分からないかもしれません。


以前日記で警告文を書いたりしたのをご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、
うちのサイトのしりるしり文章を30本ほどテニプリの手塚と真田に書き変えて
ブログに発表、同人誌販売していた方がいらっしゃいました。

手塚がニョッキを作ってたり、
吸血鬼になったり、
エレベーターでいちゃついて周りがイラっとしたり、
花火が見えたぞ嘘じゃないぞって真田が言い張ったり(OLねた…)
雪合戦したり(お正月ねた)
キッチンテーブルねたもありましたし、
12のお題は、お題部分が削られていて、匠の技にうなりました。
並んでセルフで洋服を脱いだり(コピー本ネタ)
一緒にお風呂に入ったり、
振られた女子が大ノロケ宣言を聞かされたり、
びっくりするくらい色々使われていましたが、
(アナグラムもタテ読みクイズも勿論ありました)
関係ない男女のムックの話まで手塚と真田に変えてあったのには驚きました。
(2010/3/4日記に気まぐれに書いた難病もの?雑文)
全身にきのこのようなものが生えたらどうするかという空想の話を
手塚と真田がしているのですが、
手塚がもしそうなったら赤色にぬって頭にプロペラを付けるという例の会話を
2人がかわして最後に手塚がひとこと。

「ゆるしませんぞ」

言 わ ね え
「飛影はそんなこと言わない」じゃないけど手塚はそんなこと言わねえ。
どこの宇宙の手塚がムックの物真似をするっていうんだろう!?
というか何故あえてこの話をBLに!?

それより怖かったのがその方の6年分の日記で
私が体験したことが、そのひとの体験になっていたり
私と友人の会話が、そのひとと友人の会話になっていたり
あるいは私がそのひとの友人という設定になっていたり、
あと私の書いた話を祖父から聞いた話にしたり、偶然立ち聞きした話にしたり。
月影先生と僕の話(2011.3.15日記)は、その人が男子高生の話を聞いた設定でした。
あとそのひとが見ていないドラマの感想を転載する時は
「偶然テレビから台詞だけ聞こえてきた」とか超強引で、
私と同じ映画を見て同じ感想で、
私と同じ記事を読んで同じ発想で物事を考え、
同じゲームをして同じ感想で、
同じようにラム酒で梅酒を漬け、ヤンソンの誘惑を作り、同じ蘊蓄を述べ、
家屋の中にいつの間にか猫が仔を生んでいたという部屋があり、
(私の家の場合はいつの間にか野良猫が白骨化していた部屋ですが)、
きょうだいのひとは病院関係者で菌を持ちかえり……
どこが転載でどれが現実で何が脳内なのか。
削除依頼をするために6年分の日記全部、歯を食いしばって読みましたが
暑さのせいもあって吐くかと思った。気持ち悪かった。

でもさすがに「パクリ許せない!」という私の日記は
「これがパクリになるなんて不思議」みたいな主旨に変わってました。
でもパクリをやっている人が日記で犯罪者死ねみたいなことを仰っていたり、
エンタメ作品に対して脚本がなってない!とか憤ってらしたリすると
「えっ……!?」ってなります、ね…。

注:ちなみにその方のブログから転載部が全て消去されたのは確認済みです。
  カプ名で検索を掛けてもそのブログは出てきません。
  


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2012/08/16(木)

パクリに関する愚痴の2回目です。(金曜に終わります)

実はパクリのひとは何年も前から時々メッセージを下さっていた方で、
即売会のスペースに来られて顔を合わせた事もあります。
何カ月もかかって調べてパクリの人とIPが一致する事に気付いた時は
(ご家族の方とかでもなくご本人だと)かなりがっくりきました。
HNを使い分けてらっしゃるので、ご本人は知られたとは当然思っておられず、
メールは下さるし今年に出た東京のイベントでもスペースに遊びに来られるし、
私が日記で警告して作品を全削除した後も別の名前でコンタクトをとろうとされるのですよ何故か。
最近この「HNさえ変えたらこれまでしてきたことはリセット!私は別人!」という感覚の人が増えているようですが、
IPもパソコンor携帯スペックも居住区もその他諸々も、なんにも変わっとらんよ?と笑顔で言いたいです……。

ちなみに学生さんとかではなく、たいへん立派な年齢の大人のひとです。
私にしたらもう本当ホラーですよ……。
別の怖いことがあって西のイベントに出るのをやめましたが、東のイベントも出られんよ…。

私はパクリというのは物凄く変わったひとがするのだろうと思っていましたが、
案外そうでもなくて
普通の人なんだけど「物を盗る」のと「嘘をつく」ハードルが平均より低くて、
ばれちゃったときの「恥ずかしさ」や「苦痛」をあまり感じない、もしくは
すぐに忘れてしまう性質の人なのかなー、という印象を今回受けました。

そうそう、パクリは、そりゃあやらないに越したことはないですが、
どうしてもパクってやるぜというひとは、
「苦労しましたー」とか「たいしたことなくてごめんなさい」とか
「あーん、こんなの書くなんてあたまがおかしいですよね!」
的なあとがきは絶対書かない方がいいですよ。
ばれたとき間違いなくパクられたひとの怒りは倍増しますから。
このやろう容赦しねえですよ?て思います。うん。

しかしシリとルが本来過ごしていた時間を、別のキャラクターに乗っ取られる苦しみとは別に、
自分の文を焦点のぼけた学校の作文みたいな眠たい文章に書き換えられる苦しみも、
また一種耐えがたいものがありました。
(私は文章が優れているタイプの書き手ではないとはいえ)
文字書きの方は神経の細い方が多いような気がするのですが
一体これ、今まで似たようなケースで何人のかたが筆を折ったんだろう…と考えました。
この例外的に神経の太い私ですら
「創作なんかしてても本当いいこと何ひとつないよね。
読んでるだけのほうが1000倍楽だよね」って思いましたもの。
(随分前の事なのでご心配なく。あ、でも読むだけの方が1000倍楽なのは否定できない)
SQに移ってもずっと追ってたテニプも、もう読めなくなりました。
そのかたはミュがメインジャンルなので、テニミュももう無理です。
手塚に罪はないけれど、彼の名前を見ると全然似合わないルーピン先生のセリフを喋っていた、
気持ちの悪いシーンあれこれを思い出すので。



あまりにも殺伐とし過ぎているので、お肉の写真でも貼ります。初夏に行ったオクトーバーフェストで食べたもの。
生演奏の楽器の曲に合わせて、たくさんの人が輪になって踊っていました。まるで日本じゃないみたいでした。
お肉ばかり食べていました。お肉おいしかったです。



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2012/08/17(金)

パクリに関する愚痴3回目です。(これで終了です)

警告日記を上げたとき
同じような経験をした方が意外に多くいらして驚いたのですが、
今日は対応の話をしたいと思います。

私のケースは最初はサイト→ピクシブで、
そしてピクシブの文章作品を全て消されて終わったと思ったら
他の場所に大量の転載作品が見つかった訳です。

転載先がピクシブでも、閲覧者さんがどんなにたくさんいらしても、
根性と時間があれば、相手のIPを特定することができます。
時間を取られたり不快な思いをするのが嫌だという事で
閉鎖という解決方法を取られる方も少なくないと聞きます。
(実際この件が片付くのに私の場合は1年以上かかりました)
それも一つの賢い対処法だとは思いますが、
でも真っ向から戦うつもりの方は頑張ってください。
幸いにしてというか何というか
パクリをする人は、まあその、あまり細部まで注意するひとではないし、
計算のできる人でもないので
(計算ができるひとはそんな大らかなパクリはしない)
諦めないでください。
あとあまりに堂々とした態度なので、騒ぎ立てるこちらがおかしいのか!?
という気持ちになりますが、正しいのはあなたで、おかしいのはあちらです。

余程若い方を除いて、こういう大量のぱくりをやるひとは反省なんかなさらないし、
悪いことだとは思っておられません。倫理に訴えてもまったく無駄です。
ブラウザで保存、JPGでページ保存、接続ログ保存などしたうえで対処を促しましょう。

あと最近個人サイトは廃れがちですが、IPを取れるという点で
創作系SNSより個人サイトの方がパクリに対する防御力は高いです。
どんどん増えているらしい、絵や漫画をタンブラーへごっそり持って行かれるケースも、
個人サイトなら外国からの閲覧を弾いたり透明GIFをかぶせたりで、ある程度は防げますし。

例えばピクシブはブロックくらいしか手段がないですが、
別IDを取得すればすぐにクリアできるのであまり意味はありません。
それと個人サイトの更新日時に関してですが、アドレスに打ち込むと表示するスクリプトがあるので
(ブラウザにもよりますが 下記をアドレスに入力してエンターを押すと日付が出ます)
javascript:alert(document.lastModified)
誤字を直すときはファイルを再アップするよりは
面倒ですが元を残しておいて新たにページを作ってリンクを変えた方がいいです。
日付の証明はパクリ被害に遭っています、と主張する際にとても重要です。

あれやこれや細かく書こうと思ったのですが
逆に考えたら「ぱくる際の留意点」にもなるので、
困っていらっしゃる方がもしいらしたら
(成人済で、自分の作品をある程度の数量、示せる方のみ)、
ノウハウをご相談ください。このサイトがある限りは何年後でも。
役に立つかどうか分からないのでダメ元くらいのお気持ちで。

ついったーなどのSNSでも、人気の発言や画像をコピペして自分が発信元になるひとが増えているそうですが、
(リツイートではなく)媒体が変わっても、その手のひとのやる事は変わらないなと思います。


あと「このひとは、ぱくっても大丈夫そうだ」って思われないように
予防策として無作法な閲覧者さんに対しては時々
(他の方にドン引きされるのは覚悟のうえで)
見えるところで怒っておいた方がいいかもしれません。 ←いまここ


ぱくり話はこれにておしまいです。
二次創作をまったくご存知ない、発信を一切しない、日記を読みに来られているだけのかたには
訳の分からない不快な文をお見せしてしまい、すみませんでした。
励ましのお言葉をくださった方、ありがとうございました。



水族館に行った時のくらげ。比較的人が少なかったので幻惑されるような不思議な眺めでした。
少ないといっても全員が携帯を構えてパシャー!パシャー!とやっていたので記者会見のようでもありました。



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2012/08/18(土)

色々感想

今週はジャンプとサンデーがお休みです。

トッカン
作者さんがまりみて同人を出されてたの、何か分かる…(笑)。と思いました。
婚期を逃すまいと焦る女性と妻帯者に騙された女性との友情に亀裂が入ったり、
お金を騙し取られて税金を滞納したりと話はドロドロしているにも関わらず、
女性同士の友情の描き方に夢があるというか…何かキラキラしている。
主人公と、あの子が本当のお友達になれてよかった。癒しタイム復活!

でも仕事で身内や友人知人のケースを取り扱ってはいけないという
古今東西普遍のセオリーはマジ正しいな!

VISION-殺しが見える女-
今週は、「自分は洗脳されたんじゃなくて!洗脳された人間の犯行に偽装して
前から邪魔だったやつを殺してるんだ!」という犯人でした。
「酔っ払いはみんなそう言うんだ……」と返したい感じだった。

トーチウッド 人類不滅の日
以前も主人公のコートを褒めた男性とそのままベッドイン☆だったのですが
今週も主人公のコートを褒めた男性に、
「じゃあ今度3人で飲みに行こうか?」
「3人……?」
「僕と、君と、このコートだよ」バキューン☆(フェロモンの出た音)
とかってナンパしてました。やっぱりコートを褒めるのは英国のナンパサイン…?
ところで良いコートを着ている男で思い出すのが
シャーロックとロキでありますが……。

人類は衰退しました
あっなんか上と並べて書くと分裂してて面白いな。
繰り返し系時間SFで、繰り返すたびに主人公が増えていく斬新なシステムでしたが
それより気になるのは、遠景の黒っぽい犬が、人間になったように見えて、
あれ?と思ったら犬だったという、非常に何かを思い出すシーンでした。
来週後篇なんですが気になる気になる。

SHERLOCKがないと物足りない……。空家の事件はやく……。


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2012/08/19(日)

映画かんそう
「スカイライン -征服-」

久しぶりにC級映画見た!!
ちょっと褒められていた他の映画と勘違いしたっぽいのですが、
なんだったんだろう…「世界侵略: ロサンゼルス決戦」かな…。
まあよくある宇宙人が攻めてきて、ワーキャーなる話ですが
この映画はリゾートマンションの中でほぼ完結するのが特色です。
監督はVFX専門の人で「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」がデビュー作、
この作品が2本目です。

特殊効果は…とてもいいです。
エイリアンの発する青い光が綺麗です。
ただ、話がこう…ヒロインが妊娠して、主人公が堕胎を希望したりとか
なんでそんな話を入れるのかよく分からないエピソードがあってドン引きして、
宇宙人が攻めてきて、ひたすらワーキャー右往左往して、
最後はまじポカーンとして終わりという……。

ラストばれ
宇宙船に吸引された人間は、脳と脊髄を抜かれて宇宙人にされてました!
という真相らしいのですが、
宇宙人にされた主人公がヒロインを庇って、お終い☆でした。
惑星支配の手段としては物凄くコストがかかって、めんどくせえですね。
炊飯器一杯分の米粒ひとつひとつに神様を描いていくくらいめんどくせえ!

同じ宇宙人侵略ものでもB級とC級の間には
深くて暗い宇宙が広がっています……。
それは決して予算の問題ではなく。



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2012/08/20(月)

昨日は久しぶりにインテに買い物に行ったのですが、
すべての館で携帯が圏外だったのでどうしようかと思いました。
唯一、CゾーンDゾーンのみで使えたので、
え?これ携帯を使う時はCDに行かないといけないということ…?
と愕然としました。
(インテをご存知ない首都圏のかたに説明すると、コミケの西と東みたいなもので、夏は移動に20分かかる)
キノコも白い犬も問題なく使えたのは確認済みです。
リスよ…。それとも私だけなのか?
イベント中、3回待ち合わせの約束があったのですが、
全部2、3分遅刻したorz…そういう時に限って…。
(弁解しておくと私は通常は2年↑に1回くらいしか遅刻しません。
しかしどうやら「時間を計りながら人と話す」というのが苦手のようです)


その後オタク呑みに行ったのですが
途中で寄ったポケモンセンターが印象的でした。
超満員のフロア、ありとあらゆるグッズ、行列のできているレジ。
それと買い物をしているひととは別に、携帯ゲーム機を持って微動だにせず
立ちつくしている人々がいました。
子供が多いですが、大きなお姉さんお兄さんや、年配の方、色々な年齢の人がいます。
私はポケモンはやったこともアニメをちゃんと見た事もなく、全然分かりませんが
たぶん通信機能によって何かを交換してらっしゃったのでしょう。
大勢の老若男女が無表情にただ立っている姿は、
まるで宇宙人にアブダクトされた一団のようでした。


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2012/08/21(火)

映画かんそう

映画かんそう
「特命戦隊ゴーバスターズ THE MOVIE 東京エネタワーを守れ!」
「仮面ライダーフォーゼ THE MOVIEみんなで宇宙キターッ」
脚本は靖子さんと中島さんです。

戦隊
バディロイドを錆びさせる敵怪人の能力で、巨大ロボが発進できないピンチ!

ライダー
宇宙の平和を守る組織「OSTO Legacy」の依頼で
衛星兵器を破壊することになったライダー部の面々。

内容ばれ
戦隊は短い尺の中でキャラクタの特徴とニューマシン紹介、
バトルにコメディに頑張っていたと思う。しかしやはり少し物足りない印象。

ライダーは宇宙鉄人キョーダインを出さなければならなかったのが枷になったのか
やや話が力押し気味だった。(キョーダインは知らないが、片方女体化というのは往年のファン的にはどうなのか)
突然舞い込んできた話はまず疑ってかかれ。ぐぐれ。そして片側からの話だけを鵜呑みにするな、
というのは現代の鉄則だな…と思いました。
流星さんが相変わらず飛ばしてました。「宇宙の誰にも、もう二度と君を殺させはしない」(でしたっけ?)
すごいセリフだ……Drマンハッタン級のが来たらどうすんのよ。
弦太郎を想う40人がスイッチを押してパワーアップする展開ですが、
その40人の中に理事長が入っているので、「誰が押してもよかったんじゃ?疑惑」がぬぐえません(笑)。
それとも理事長はああ見えて弦太郎のことを(殺せんせーのように)想っているのか。

厳しいめの意見
私はたぶん特撮を愛していると思うのですが、
その愛情をもってしても「アベンジャーズ」の次に見ると苦しかった。
うん…予算の違いや役者の豪華さ、スタッフが世界の精鋭であることを割引いても…。
特撮はおもちゃの販促である点と、子供向けであるという点、全部割引くと
今度は料金が同じだという事が引っ掛かる。
たとえば大手の超本気同人誌フルカラー表紙、笑って泣ける奇想天外ストーリー360Pと
老舗漫研が頑張って作った同ジャンルのコピー本60Pが同じ1000円だったらなんていうかこう…みたいな。

というか夏休み合わせで仕方ないとはいえ公開時期がずれたほうがよかったですね、興行的にも。
でも東映は今回のマーベルみたいな、壮大なプロジェクトを仕掛けられる条件はそなえているのだから、
決して規模が違うとか土俵が違うとか言わずに、今は無理でも将来に向けて頑張ってほしいです。

恒例の新ライダーチラ見せで、仮面ライダー ウィザードが出てきたよ!
指輪のチェンジが妙に優雅な戦闘でした。
(しかしメイン脚本が、きだつよしさんなのがやや気がかり…「響鬼」前半の…)


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2012/08/22(水)

久しぶりに「ダーティー・ハリー」1作目(1971年)を見たのですが、
イーストウッド監督の頭髪がめっちゃ豊かで、
どうしてもそこに視線が釘付けでした。

あと、スコルピオの行動が記憶と全然違って
最後、特撮の怪人のように幼稚園バスジャックとかしていて、
「アルェー???」って感じでした。
どうもモデルになった殺人鬼ゾディアックと
混同して覚えていたっぽい。

最近の映画で再現した60年代ファッションと、
まじものの60年代ファッションは
デザインは同じなんですけど、やっぱりちょっと違いますね。
生地とかのせいかな?
60年代ファッション再現で一番格好よかったのは
「シングルマン」です。
あと昔の映画を見るたびに言ってますが車が戦車みたいにでかい。



あ、そうだ関西の方にご注意〜。
甲子園で放映されなかったライダーとプリキュアは、
ライダーが今週土曜日PM3:00頃、
プリキュアが来週月曜のAM10:00頃にまとめて放映するらしいので
番組表のチェックをお忘れなくー!


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2012/08/23(木)

最近気になった映画予告

「フランケンウィニー」
ティムの初期作品をセルフリメイク?
死んだ愛犬を蘇らせるという、
「コラッ!好物ばっかり食べてないで野菜も食べなさい!」
という感じの話(ティムは死体蘇生が大好き。犬も大好き)。
たしか20分くらいの短い話だったと記憶しているのですが
(うん、でもいい話でした)
どうやって膨らませるんだろう。

「ホビット」
SHERLOCKでジョンを演じたマーティン・フリーマンが
フロドの義父ビルボを演じます。
予告映像では、正真正銘のホビットとしか思えないホビットぶり。
(元々まあ、小柄ではありますね)
監督はピーター・ジャクソンで3部作の予定だとか。
(ウワァァーなんとかして合間にSHERLOCKの仕事を入れてくれマーティン!)
脚本にギレルモ・デル・トロの名前があります。
元々は彼が監督する予定だったけれども降板したのだそう。
そのままだったらどんな残酷奇妙映画になっていたのでしょうか…。

「オズはじまりの物語」
原題:Oz: the Great and Powerful
サム・ライミ監督のオズ・ビギニング話。
ジェームズ・フランコ主演。
(旧版スパイダーマンの彼氏…じゃなくて報われない親友役の子)
ミュージカル「ウィキッド」(私が見たのは四季)では、
オズは人間のクズを通り越して畜生野郎なので、
主人公がオズの壮大な冒険ものとなると、
全然別ものとして頭を切り替える必要がありそうです。
サム・ライミもフラン子も好きなのでイメージトレーニングするぞ!

「リンカーン/秘密の書」
原題: Abraham Lincoln: Vampire Hunter
皆の知っている有名なリンカーン大統領は実はバンパイアハンターだったのです!
というトンデモ歴史もの。
史実や書簡などと矛盾しないよう作ってあり、歴史好きだと2倍おいしいそうです。
大統領の武器は「斧」!やっぱり伝説の「ワシントンの斧」だったりするのか…。
ただ不満はこの邦題。なぜ小説のタイトル「バンパイアハンター・リンカーン」を採用しないのか!?
なんかこのよくあるサスペンス映画みたいなタイトルにはがっかりですよ!!
(監督がナイトウォッチのひとだから、がっつり血が飛ぶと思う)

「ツナグ」
間に合わなかったのか「直木賞作家原作」とかテロップはなかった。
こうして見るとなるほど映画向きだなと思うものの、
あの腐女子の話はどうするんだろう。
腐女子部分カットはいいとして、感動友情ものにされるとがっかりだな。
(原作はけっこう厳しめの話でした)

「妖怪人間ベム」
やっぱり脚本は西田さんなんだろうか。大忙しだ。
刑事さんと再会するっぽい…?

「GOTHICMADEゴティックメード-花の詩女-」
予告が始まった時、そのレトロな彩色から、「ああ、また新興宗教系の…」
って思ったら違って永野護監督作品でした。監督ごめんなさい。
今年の秋ごろ公開予定だそうです。

予告はまだ見ていませんが、3年ずっと新作はまだかまだかと毎月検索していた
内田けんじ監督の「鍵泥棒のメソッド」秋公開!



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2012/08/24(金)

映画かんそう
「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」

あらすじ
今度はスチュが結婚するのでみんなが集まるけど、
警戒したにもかかわらず、目が覚めるとやっぱり記憶がなくて
しかも一緒にいたはずの婚約者の弟が行方不明だよ!

内容ばれ(下品)
私の心の中の武士が、アランを成敗したくてうずうずしております。
一度ならず二度までも!

大きな災難はかわいそうに全部スチュがかぶります。
刺青を彫られたのと釜を掘られたのは掛けてあるのか…?
と思いましたが、英語だと多分成立しないジョークですね。
(エンディングでまさに絶賛掘られ中のスチュの写真とかが流れますが
さすが役者さん、まるで本当に掘られているかのような迫真の表情でした)
歌がうまかったなあスチュ。

一見綺麗にまとまった風ですが、義弟の指が欠損した事を知ったら
嫁実家と戦争になりはしないだろうか、大丈夫だろうか。
(タイでは歯医者は医者じゃない扱いなんだ…安定した仕事だと思うけど)

なぜかタイでロケをすると市場を疾走し、
食料品陳列台をひっくり返すシーンが必ず入るけど、なんでなんだぜ。
あとマイク・タイソンは某中○くんもびっくりの音痴だ。

前作よりも下品度UP。間違ってもご家族で鑑賞なさらないように。


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2012/08/25(土)

色々感想

人類は衰退しました
先週犬が人間に変身した?と書きましたが
犬と人間は別の存在でした。
個は他の個体なしに己をうまく認識できるのかという話と、
あと同じ時間が何度も繰り返される話が合わさって
なかなか面白いハイブリッド感でした。

チャロ東北編
先週と全く同じ話だったのですが、
NHKは時々なぜか2週同じ話を放映したりしますね。
タイムスリップ系の何事かかと思うのでやめてほしい。

ゴーバスターズ
プログラムが片端から消去されるので、
合体をオートではなくマニュアルで!という指令室と巨大ロボ戦燃え回。
指令室の人達が速度や位置を手書きで計算しているのがかわいかった。
面白い回でした。男性脚本家さんだった。

トーチウッド 人類不滅の日
「第7話  因縁」はすごかったので、仲良しのWOWOW加入者の腐女子がいらしたら
見せてもらうのがよかろうと思います。
前半30分以上がジャックと昔の彼氏の話に使われるのですが、
ジャックさん必殺の「素養ありノンケの落とし方」から、
敬虔なキリスト教徒である恋人が行為のたびに神に赦しを乞うエピソードや、
死なないジャックを悪魔だと勘違いした恋人により吊るし上げられ、
田舎ホラー定番リンチスプラッタな展開や、
ライヘンバッハフォールはこっちが元祖か!!だったり、うん、凄かったです。

おおふり(雑誌掲載分)
田島様が打てなかった次の打席で、花井キャプが、ハルニャさんの球を打って、
ホームラン出した……!!
赤飯を炊いてあげたい…。
これまでのコンプレックスで悩んでいた回で
「かわいそうだからここで打たせてあげたい!」って念じていた回では打てなくて、
吹っ切れて肩の力が抜けたあたりでスコンと打てるのがなんかリアルだ。
田島様にスゲーと言われてやっと実感が出てドキドキしているキャプテンかわいい。
(次回はお休みだそうです)

聖おにいさん(雑誌掲載分)
天部の方々と、弟子ーズと一緒に沖縄へ来ました。
ダイビングに挑戦なさったりしてまるでポンキッキーズのようです。
そしてなんか不安なまま次回へ続く。


あ、「ニコニコBBCチャンネル」開局記念で
SHERLOCK第一シーズン第一話「ピンク色の研究」を特別上映するそうです。
2012/08/25(土) 開場:17:50 開演:18:00
追記:終了しました

http://live.nicovideo.jp/watch/lv103443377


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2012/08/26(日)

映画かんそう
「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」

映画館をスルーして、DVDでも見ないつもりでしたが、
試写で見た人々がわりと褒めていらしたので見に行ってみました。
これが本当になかなか良かったですよ!
佐藤くんとアクションが良かった!
大河で岡田以蔵を演じたのが良い方向に作用したと思うのですが
剣を持った立ち姿も着物の所作も様になってました。
剣心の線の細い感じと柔らかい雰囲気が特によく出ていた。
さのすけ(青木さん)183cmと斎藤(江口さん)185cmと並ぶと
さらに華奢さが際立ってよろしかった……。

原作の、いくつかの話が合体しています。
刃衛と観柳は分かった。外印はあんな人ではなかったような…。
戌亥は覚えてない。

内容ばれ

色調補正の効いたOP、のっけから凝ってました。
監督が大河ドラマ「龍馬伝」の人なのですね。

アクションの時にカメラを寄せると、
粗が隠せる反面、何をやっているのか分かりづらいという弱点がありますが、
袴着用の和服だとそうでもなかった。
上下で色がはっきり分かれていて、面積が大きいので
瞬時にどちらが誰で天地がどっちなのか判別しやすいせいかな?
剣心の格闘は剣術50%体術50%という感じ。
柔術とか、パルクールとか色々混ぜてあって面白かった。
(蟹挟って柔術だったのですね。今回調べて初めて知った)

香川さんは、歯が白くて髪のツヤツヤした岩崎弥太郎に見えました。
そういえば「龍馬伝」で佐藤くん、香川さん、青木さんは共演済みですね。
佐藤くんをさんざん拷問した役の青木さんがこの映画では相棒なのが面白い。
青木さんのさのすけはなかなか似合ってました。
斬馬刀をぶんぶん振り回すアクションシーンは、
シンケンの烈火大斬刀二刀流みたいに刃をあとで描き足してあるのかな?などと
想像しましたが、そうなると影の描き忘れを探してしまうのが人情。
見つからなかったけど。

ツッコミ

・最後に「動物虐待してません」云々の注意書きがありましたが、
 何を指しているのか分からなかった。
 観柳の家にいたボルゾイ?うさぎ?金魚?観柳の足をつつかされていたエステ魚?
 うさぎと言えば微動だにしないので最初は剥製だと思っていたのですが
 映るたびに位置が違ってて、5回目くらいで動いて、
 あっ生きてる!とびっくりしました。
・鵜堂刃衛のモデルは岡田以蔵で外見はガンビットがモチーフだそうです。
 知らなかった。
・牛鍋を靴で踏むシーンがつらかった。
 あと剣心が転んだとき、だんごがなくなっていて悲しかった。
 観柳の家の台所の食材が全部台無しになったのも。はい、食べ物ガン見です。
・こんな事を言うとおばあちゃんみたいですが、
 ぞうきんがけのシーンで、ぞうきんドボドボだったので口がへの字になったのと、
 あと弥彦が、広い板張りの道場の中央をぽつんと丸く拭き始めて、
 初手天元か!そのあと円の面積を外側に向かってどんどん広げていくのか!?
 と思いました。今の住宅って、そういえばぞうきんがけする所とかないのかな?

ロケ地一覧を見た時に倉敷珈琲館の名前があって何だと思いましたが
店の外観写真を見たら赤べこだ!と分かりました。
観柳の家は鳥取の仁風閣、刃衛との最終決戦は比叡山延暦寺のようです。

アクション監督の人に「特撮へ来なっせ!」と言いたくなりました。


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2012/08/27(月)

仮面ライダーフォーゼ(最終回)

「な、なんだってー!!」という最終回でした。
冷静に考えるとものすごく変な事をやっているんだけど
みんな必死なので、え…あ、うん…となんとなく納得してしまう、みたいな。
ラスボスは学園の理事長先生なんですけど、
体育館に呼び出して、仲間全員で卒業式をするんですよね。
「理事長先生、ありがとうございました!」と。
理事長が「!?」とあっけにとられているうちに、
なんかこう、青春パワーで倒してしまう、みたいな。
ああ、青春って訳が分からないもんな、
学園ものライダーだったなあ、って思いました。

そもそも、理事長先生は昔親友と
「次の世代が安全に高等生命体とコンタクトを取れるように環境を整えよう」
「いやだ!危ない手段でもいいから自分が高等生命体とコンタクトを取りたい!」
と意見が割れて、親友を殺しているんですね。

そんな理事長先生がポカーンとしているうちに負けて、
弦太朗と友達になり、生徒達に自分の夢を託して、
そしてこれまでの無理のツケがきて消えてしまいます。
そう、今回はラスボスを戦って排除したわけではないのです。
主人公たちは仲間を1人理事長に殺されている訳なのですが、
その恨みを一旦抑えて、これまでしてもらったことに感謝し、手を差し伸べます。
(親友を殺した相手に手を差し出すっていうのは、遺言があっても私には狂気じみて見えましたが、
利害の一致しない相手との協調は、狂気じみた譲歩が必要だということなのでしょうね。
理事長も殺人を犯してまで叶えたかった夢をぶち壊されたわけですし)

というか主人公の弦太朗は、弱さだとか狡さだとか執着とかそういう負の面を、
とうとう1回も描かれなかったので、
彼こそ宇宙人じゃないのかと思っていましたが、別にそうでもなかったようです。

関西ではラスト3話を一気に土日に放映したので
友達と内容に関して喋って整理して納得している時間もなく……。
賢吾が地球のデータを収集するために送られたコアチャイルドだったり(百葉箱的な?)、
でも宇宙に還る時がきて、友子ちゃんに「かぐや姫みたい…」と言われたり(友子ちゃん?)
荷物を段ボールに詰めてたり(どこに送るつもりだったの!?)
校長先生が宇宙を背景に顔アップになって死亡したり(ふきました)
怒涛の終盤展開でした。ともかく変わり種のライダーでした。
1年おつかれさまでした。

関係ないですが
タイバニとドミノピザのタイアップフェア。
http://dominos.jp/topics/120827_b.html
これ、タイガーの恋愛相談CD・マグカップ・バニーの恋愛相談CDの
3つのうちからグッズを選べるのですが、
普通のファンならCDは両方欲しいですよね。
このフェアの鬼畜な所は「3回注文した方には目覚まし時計プレゼント」という所です。
(キャラクタの声で起こしてくれるやつ)
まず間違いなく全員3回注文するでしょうね…。
ピザのカロリー、すごいやつになると1枚で2000越えますけどね…。


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2012/08/28(火)

平等院鳳凰堂が平成24年9月3日から
平成26年3月31日まで大改修工事(屋根の葺き替え)をするとのことで、
勢いで行ってきたがなにしろこの暑さ、
辿りつくまでに意識がもうろうとし、
途中何度か泣きを入れようかと思いましたが頑張りました。



まるで西方浄土の風景のような美しい建物でした。
本尊は阿弥陀如来さまで、特定の宗派には属さず、
ふつうなら円形か四角型、どちらか1つでよい天蓋が
二重になっているところが特徴的なのだそうです。
(下記写真。こんな感じ。ここは撮影禁止でした)
http://www.yoshidabio.co.jp/info/2009/0312.html
細かい透かし彫りをしたうえ金箔を貼ってあって大変ゴージャスです。

本当は台座の蓮の花びらのすべての先端から
金具でつないだガラス玉が下がって風に揺れていたそうで、
今は宝物館で別に展示してあるのですが、
ガラスは全然退色も劣化もしておらず、
今も台座に付けてあれば花弁から落ちる露みたいにキラキラして綺麗だったろうに
残念であることよ、と思いました。
それにしても丸い小さなガラスって案外丈夫ですね。
千何百年経ってもキラキラ。

あと姫路城も平成26年まで大改修なので、関西に旅行を考えておられる方は
そこのところご注意ください。
そして外国の日本マニアのお知り合いが旅行計画中でしたら教えてあげて下さい。
姫路城にカバーがかかっていて、泣いた外国人旅行者の話、結構聞きます。

調子に乗って抹茶かき氷とかアイスグリーンティーとか飲食していたら(平等院=IN宇治)その日寝られないのなんのびっくりよ!




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2012/08/29(水)

フィッツのスライム味(ライム味です)



かわいいなあ。
食べたあとこの包み紙でくるんでスライムが作れる筈なのですが、
案の定うまく成型できなくて、単に水色のゴミを幾つも作成しました。


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2012/08/30(木)

映画かんそう
「桐島、部活やめるってよ」

邦画、レベル上がってきたな…と思いました。
ガチのスクールカーストを程よい湿度で撮った群像劇です。
痛快娯楽映画ではありませんが、
色々な立ち位置の子が出てくるのでそれぞれ別方向から見られますし、
複数回鑑賞すると違った発見ができるタイプの映画です。

スクールカーストの垣根を越えた友情を描いた仮面ライダーフォーゼが終わったばかりですが
カーストが違う者同士の友情とか、ファンタジーだ!と思わざるを得ない。

あらすじ
勉強もスポーツもできて、イケメンで、付き合っている彼女も学園一の美女である桐島が
ある日突然部活を辞め、学校にも来なくなり、連絡が取れなくなる。
彼の不在が、周囲に静かに波紋を広げていく。

学生時代を平和に過ごして何も不満がなかった人には刺さるところのない映画だと思います。
そうでない人も、所属していた階層により、感情移入先が分かれると思う。
ところでこの映画における桐島は、映画作法で言うところの「マクガフィン」と呼ばれる存在で
(あらすじを動かす重要な物ではあるが中身はどうでもいい)ほぼ登場しないのですが、
「桐島が出てこないので脳が物語を拒否」
「時間軸に添わずに展開するので脳が物語を拒否」
するか否かで脳筋型リア充かそれ以外かに、まず選別されるような気がします。

内容ばれ
ナードのあの存在全てに滲む残念感。体育の授業のつらさ。
おかしな口調を真似されるつらさ。ナードはつらい。
でも交流関係全てに気を配って誰の顔も立てないといけない。
笑っても怒りを買うし無関心でも怒りを買う。
悪口の枕詞「あの子変わったよね」ジョックスはジョックスでつらい。
男子もつらいし女子もつらい。

同じランクに属している子でも、喋っている内容を聞いていると
「あ、この子は見た目と違って結構考えてるしいい子だ」とか
「あ、この子はゲスだ」とか色々分かってくる。

神木君はきもい系男子の演技がうまかった。
そうか、きもいってこういうことなのか…って逆に分かった(笑)
あとルックスは完璧に可愛いNO2の女子なんだけど感受性が猿っぽい女子役の子も
異様に巧かったな。
あれ同タイプの女の子がもしデートか何かで見に来たら、
皮肉られてる事って気付くんだろうか。
それとも「この子の事分かる〜私みたい〜」って思うんだろうか。
私の周囲にはあのタイプのひとがまったくいないので分からない。
ひろきくん、格好良かったけどまゆ毛が濃すぎるのでもうちょっとカットしなよ。
(この子、だれと並んでも巨人だった。187cm。男子の格好良さは身長と密接な関係がありますね)

というか人によって笑うところが違うだろうな。
ナードのみっともないポイントで笑う人もいれば
「タランティーノ作品でなにが好き?」「人がいっぱい死ぬやつ」のところで笑う人もいるだろう。
私は神木くん演じる映画部部長の気持ちがすごく分かりすぎた。
タランティーノだったら誰でも何本か見てるし印象に残ってるだろうって思っちゃうし、
ロメロは全然マニアックじゃないし、
恋愛ものや進学問題もの映画なんか撮っても、救いにもなんにもならない。

ラストがねー。人によっては「えっ!?終わり!?」ってなるかもしれないけど
カーストの断絶がすごく丁寧に描かれた後でのあれだから、

あの内容にもかかわらず、救いがあって希望があって、
嫌な感じがしないというのが、この映画すごいなあと思う所です。

映画とは関係ないですが、
「むかしのスクールカーストの強さをメイジキメラくらいだとすると、いまのスクールカーストはゾーマ」
というのを知るために親御さんが見に行くのもいいですね。私だったらあれ3日で登校拒否だよ…。
でも、いじめとスクールカーストは違うので、スクールカーストをなくせ!とは私も思わない。



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2012/08/31(金)

読書かんそう
「桐島、部活やめるってよ」

作者の方はたしか十代でこの小説を書いて、
その後デビュー3年とかで直木賞候補になっているとかで興味が出て読んでみました。

結構好きだったシーンの幾つかが映画オリジナルで、
小説で説明されていることが映画ではバシバシと切ってあった。
小説では桐島がどんな人物だったかはそれなりに語られ、
そして登場人物は桐島に対してわりとクールですが、
映画では桐島がどんな人物だったかの説明は最小限にとどめられ、
登場人物は桐島を求めて狂乱していると言っていい雰囲気でした。
それがちょっと不条理劇みたいな不思議な雰囲気を出すのに一役買っていた。

小説はとりとめなく拡散していく感じで、
映画は人物が中央に向いて集中するように出来事が配置し直されている感じ。
映画か原作、どちらかだったら私は映画だと思います。
(でも19歳でこれ書いたのはすごいなあ)

映画との違い&内容ばれ

・小説は学ラン、映画はブレザー。
・小説は美濃弁(岐阜県)、映画は標準語。
・小説のカーストと映画のカースト、どっちが厳しいかというと
 断然映画の方が厳しいです。大人の作った学校内世界の方が苛烈というのは面白い。
 特にかすみと前田のエピソード。小説のかすみに彼氏はいないし、
 これは前田に脈ありなの、かな?っていうやさしい終わり方なんですが、
 映画の方は大人が(または女子が)見ると「あー、これ全然脈ないわー」ってすぐ分かるのに
 前田は舞い上がっちゃって勘違いしちゃって、で、あとのミサンガのシーンで叩きのめされる訳ですが。
 かすみは大人っぽい賢い子だから差別とかはしないだけで、
 かすみと前田の間には、昔でいうところの人種の違いレベルのものすごい開きがあるのが見えるのですよね。
 (余談ですが男性は、あのミサンガシーンですごいダメージを受けるそうですね…)
 (映画のチャラ男は見た目ほどチャラくない。小説のチャラ男はふつうにチャラ男)
・チャラ男くんがトイレばかり行ってた謎は原作を読めば分かると思ったけど、読んでも分からなかった。
 かすみにメールを打ってたってことでいいのかな。
・映画では実果の家庭の話はすべてカット。お姉さんが亡くなった話だけが会話に出てくる。
 小説の実果のエピソードは、いかにも普通の泣かせ系邦画っぽい話だったので、
 あの映画の乾いたトーンには似合わないな。
・実果は小説ではソフトボール部に在籍していて小泉君の事が好きという設定はない。
 なのでソフトボール部の絵理香は映画にはいない。
・ブラバン部長の亜矢が好きなのは小説ではチャラ男。映画部との交渉云々は映画オリジナル。
 ハブられたから今は亜矢とつるんでる、元美人グループにいた志乃も映画では消えた。
・小説の梨紗と沙奈は映画ほど怖くない。
 映画の「桐島に会うとき一緒に行こうか?」っていう時の沙奈の猫なで声と
 「え?なんで?」っていう梨紗の凍った声がすごくすごくこわかった。
・小説の前田は完全に邦画志向。なので屋上での一連は映画オリジナル。
・小説最後の章はまるごとカットしてあって、落とし所が全然違うことになってますが、
 映画のあの甘さと説明を徹底的に排除し続けて、で、最後にやや甘さが与えられて、でも説明はなし、
 という終わり方と
 小説の「カーストの外に出て人間関係を構築しよう。そこはきっと救いになるよ」
 という話(学外の交流でも、相手がカースト下層なのが分かったら離れていく子は描かれてるけど)、
 両方それなりに好きです。
 学生さんは趣味を持って学校に関係ない交友を持つといい。

小説は野草、映画は生け花、って感じです。


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