4月日記

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2011/04/01(金)

むかし大好きなサイトさんがありました。
そのサイトの管理人さんは有名な人で、
いくつかのサイトを運営しておられましたが
特にジャンプの感想サイトが人気でした。

私はその管理人さんの、
ジャンプ以外の作品の感想を綴ったブログが好きで、
何度も読み返しに行っておりました。
とりあげられている小説や漫画はどれも厳選されていて、
あらすじといい、書き写されている台詞といい、
ものすごく面白そうなのですが、
残念ながらマイナーすぎるのか過去作品すぎるのか、
ネットで検索しても出てこないのでした。

ある日古典落語の感想が書いてありました。
最後のサゲの部分で私はぷっと笑ってしまったのですが
そのあらすじに違和感がありました。
江戸時代の人が書いたにしては、
噺全体の構成が立体的すぎたのです。
うまく言えませんがそのストーリーは現代人の考えたものでした。
そして何よりそのギャグセンス。
文体や絵柄は変えられても、ギャグセンスは変えられません。

検索してみると、やはりそんな内容の古典落語はないのでした。

そのブログに感想が書かれているのは、
すべて架空の作品だったのです。

私もかつて1度だけ自分のサイトで
架空の作品のレビューを書いたことがあるので、
それがどれだけ難しいか知っています。
自分の得意分野・個性から適度に離れたものを、
それでいて面白そうに、他人の目で書くのです。
簡単な訳ありません。
それがこんなにも大量に、しかも傾向もバラバラです。
すごい!という感情と、凄すぎて恐い!という感情で
背中がぞっとしました。

ほかに運営しておられた幾つかのサイト同様、
その感想ブログもある日突然消えてしまいました。
そのサイト管理人さんは
ぱったりとネット上に姿を見せられなくなりました。
私は今でもその管理人さんを探しています。



なんちゃって、微妙に嘘が混ざっていますが
感想の書かれた作品がすべて架空の物のブログは実在します。
(そのブログは今でもある。落語は創作落語として書かれていて抜かりなし。
私はその管理人さんを10年以上追っていて、今もばっちり捕捉している。という点が嘘)


下記楽しかった四月馬鹿企画(あと1時間で消えるかもですが)

王位継承少女らんどり☆オール(たぶん公式)
http://sws.gogo.tc/
全員女体化。気の毒だが普通にアニメ化するより
こっちの方が視聴率が取れるであろうことは素人の私にも分かる。
ゴーグルの子は私の知らない新キャラだと思った。真面目に。
3人ともDX子が幸せにするって話なんだろうたぶん。甲斐性ありそう。

@nifty映画
http://movie.nifty.com/april.htm
ダニーたん、そのオファーは蹴っちゃ駄目だ……!
一生食べていける仕事だぞ。
ヒットガールVSゴーゴー夕張は本気で見たい。そして案外ありそう。

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2011/04/02(土)

今週はジャンプがなかったよ。
月曜にジャンプがないと1週間乗り切れる気がしない…。

色々感想

スイートプリキュア
放映開始してからというもの毎週、ヒロイン2人が
喧嘩→最後はラブラブ!
というパターンを繰り返しているこの番組ですが、
先週の
「足くじいちゃった。おぶって」
というのはどうなのよ!それ友情エピソードとしては変じゃない?!
(もちろん足はなんともないのが後で発覚して、
おぶったほうはちょっと怒るパターンな訳ですが)
おとなしい優等生の方が口うるさくて積極的って
ええと、受攻難しいですね……。

銀河美少年
豪華客船でダラダラ暮らしていた有閑マダム女子高生は、
実は非常時の際に街のひとを救出するために
あんなでっかい船で来ていたのか!
作中でも言われていたけど、やばい格好いい。
最後の巫女の正体が明らかになって、演劇部部長もなにか関係者臭いし、
過去話はBLだし、スガタくんの新衣装はゲイバーのショーみたいだし
色々盛りあがってきたー。
このアニメは無茶苦茶やっているようでいて物凄い安定感があるので、
明らかに計算でやっている無茶苦茶だと思います。

サンデー
次週からいよいよ荒川先生の新連載!
なんと北海道の学園ものみたいだよ!楽しみ!
荒川先生の道民ネタは、もう、ひたすら凄いからなあ。

結界師
最強のお母さんが行っちゃった…!
でも最後にお父さんに一言あってよかった。
危険な仕事をこなす異能の妻の帰りをじっと待って家事を頑張るけなげな夫と、
とうとう戻ることが出来なかった妻…。
男女逆だと悲壮すぎるので、このほうがまだましだ。


大聖堂(最終回)
耳を削いで犬に食わせた!
変なもの食べさせないでほしいワン。

悪人どもにはそれなりの罰が当たったけども、
家族に仕事を作るために聖堂に放火した主人公の、
あの罪は清められた扱いなのか?
さすがダークエイジ・ロマンと付いてるだけあって、
全体的に昨今珍しいくらいダークなドラマでした。

江〜姫たちの戦国〜
お市さまがナレーションをなさっていたので、
お亡くなりになったら誰かが引き継ぐのかと思ったら、
しばらく成仏できそうにないわ…という感じで
さらっとナレーション続行でした。
というか、浅井長政の姪も側室にしとったんか秀吉!
知らんかったわー。
側室の数300人。ちょっとずつ色々食べたいの〜んという
女体スイーツブッフェ願望を見事に実現させたんだなあ。

LADY〜最後の犯罪プロファイル〜(最終回)
プロファイルもので、主人公は女性で、
最終回に父親を殺した犯人を逮捕する、というところまで
「CONTROL〜犯罪心理捜査〜」とカブっているのですが、
なにかね君達はバクマンのように
同じネタで実力の差を見せつけてやるぜ!的な競争をしておったのかね。

ファミ通
俺屍リメイク2011年秋PSP。
あと、ファミ通がセイフティモードになって
物凄く薄っぺらい。(お値段も安い)
映画や書籍のレビューがなくなった…。
材料の問題かしら少しさみしい。



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2011/04/03(日)

ドラマ「同期」(衛星チャンネル)

著作に萌えミステリが多いと噂に聞く今野敏先生原作。
警察学校時代はわんころがじゃれているような2人の友情ですが
しかし警察と公安に分かれてからは微妙に影のある関係に。

昇進祝いに公安くんからストラップを贈られて
「同期とはいえ男同士でこういうのキモくね?」
と言っておきながら、翌日それを右手にぶら下げて出勤する刑事くん。
ストラップって鞄か携帯に付けるものであって、
常に手で持ってるものじゃないと思うの……。

2人の友情にかなりの時間が割かれて
清々しいほど事件に中身がなかった。でもこのドラマはそれでいいと思う。

ねたばれ(BL感想)

撃たれそうになった刑事くんを押し倒して助ける公安くんや、
撃たれた公安くんを身を挺してかばう刑事くんやら、
事件が終わったあと、
「俺、お前のこと何も知らなかった…お前実家どこなんだよ」
「教えない」


みたいなむず痒い会話とかを楽しむドラマなのだから!

脚本は「東京DOGS」の人だって。納得。


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2011/04/04(月)

お花見に行きました。

木によって二分咲き〜六分咲きと様々。
熱燗やフランクフルトやおにぎりや唐揚げを持って園内をうろうろしたりとかして、
値段を書いてないビールが1缶500円だったのに驚いたりとかして
誰かが誕生日だったのか、遠くからおめでとうの合唱が聞こえてきたりとか、
桜を背景に各自お気に入りのグッズの撮影会をしたりとか
夕方からの映画に間に合わなくなって、きゃーって皆であわてて移動したりとか色々楽しかったです。
さすがにちょっと満開には早いだけあって
定番のおじさま方の姿は見えず、若者がやたら縄跳びをして遊んでいました。
(縄跳び流行ってる!?)
場所も割と選び放題だった。


ところで
「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」
を見たのですが……。
あの、別に劇場で見ろとは言いませんが、
微妙に気が狂ってるので、レンタルででもいつか御確認ください。

感想は明日かあさってにでも。
あのおかしさを言語化できる気がしないですが……。

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2011/04/05(火)

映画かんそう
「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」

一言で言うと
「えらいもん見てもうた……」

(標準語訳:普通では考えられないものを見てしまいました)

脚本の人は、
「仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」
「仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010」
を書いた人で、その時も友達の感想が「えらいもん見てもうた……」
だったので、これがその脚本家さんのカラーなのでしょう。
オールライダー対大ショッカーは、
友達の無料券で見せてもらったにも関わらず
巨大化して映画館を踏みつぶしたくなる内容でしたが、
今回はなんかこう腹が立つというよりはポカーンとするというか…。

あらすじは、
ひょんな偶然からデンライナーに遭遇したエイジとアンクは、
40年前の世界を訪れることになり、
そこでアンクの落とした1枚のセルメダルをきっかけに歴史が変わり、
正義のライダーのいない、ショッカーに支配された世界が出現してしまう。
というもの。

内容ば…れ…?

・他のライダー達は決めポーズと必殺技だけでしたが
 フィリップと翔太郎は中の人が出てきてくれて変身した!
 フィリップが倒れるの、久しぶりに見た!
・少年ライダー隊の少年少女は、
 倒れたショッカーの隊員達の腹の上を自転車で轢いていた。イテテ!
・でもやっぱデンライナー(電車)で轢くのが最強だね。
・アンクに憑依するモモタロス。中のひと演技力あるなあ。
・こうして見るとアンクとモモは似てるけど、
 アンクのデレは淡くて短い。
・相変わらずおいしいところ全部もってくオーナー。
・斬られ役の福本先生は、以前から時々特撮系映画に出ておられたが
 今回とうとう出番の多い幹部の役。
・歴史を変えられて消滅したはずのライダー達が、
 人の想いがなくならない限り、ライダーは必ずどうのこうのという
 超理屈で復活する。いやそれライダー達は全員特異点でした!
 とかのほうがまだ納得できる!
・ディケイドの出番が一瞬だったのが特に良かった。
 (奴も時空を渡れるので、物語の主軸になろうと思えばなれる)
・まさかのモモのコアメダル出現(プリキュアのアイテムみたいな可愛いやつ)
 タマシーコンボ発動。でもタカ!イマジン!ショッカー!なら、
 大将コンボじゃなかろうか…。
・エイジくんは先輩ライダー達に礼を尽くすので見ていて安心できる。
 「先輩方、行きますよ!」みたいな。体育会系なの?
 先輩に指示されるとお辞儀して従っちゃうのが面白い。
 「ここは俺たちに任せて行くんだ!」→「お願いします!(ぺこり)」
・ヘルプライダー、サブライダーたちも勢ぞろい!
 ……でもなんかお前にだけは背後に立ってほしくないという人格破綻者も
 数名いたような…。
・ズバットもキカイダーもイナズマンも出てきたぞ!
 お前らみんな東映だったのか!もう倉庫にあるもの全部もってこい状態。
・最後に巨大化した岩石大首領が大暴れしたため、
 悪の組織連合軍の構成員は全員死ぬ。何がやりたいの。
・必ず巨人が出てきて大暴れするのが脚本家さんの癖だと思う。
・そして岩石大首領にバイクで飛んで特攻するヒーロー達が、
 空中で光る「40」の文字になる。(40周年記念だか…ら…)
 ……いや俺が何を言っているか分からねーと思うが
 俺も自分が何を言ってるか分からねー。


愚痴というか
(注:現行の電王映画がお好きな方には不愉快な記述かもしれません)

オーズはともかく電王の面子はキャラ立てが完成しているので、
自分で新たな面を創造しようとか欲張らず
靖子さんの組んだ通りに動かせば効果は絶大なので、
(1次創作よりも2次、3次の方が簡単なように)
脚本的には楽だったと思う。

しかしモモもウラもリュウもキンちゃんも、
良太郎とハナちゃんと愛理さんが中心にいる状態で
一番うまく回るように性格デザインされたキャラクター達だから
中心を欠いても、大人の事情で機能し続けないといけない彼等を見るとちょっと切ない。
彼等は本当はもっともっと魅力的に動けるのに…と思ってしまう。
(幸太郎くんとテディは大好きですよ?)
私が一番好きな仮面ライダーは電王ですが、
人気があって、主演俳優がいなくてもドラマが作れる話
(メインキャラクタ全員かぶりもの+声優)だったので
とことん絞りつくされる事に…ぐぬぬ…と思わずにはいられない。


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2011/04/06(水)

映画かんそう
「タイタンの戦い」

1981年作品のリメイク。ペルセウスがアンドロメダ助けるあたりの話。
人間と神のハーフの子供が大活躍して、神は親バカって最近どっかで見た。
あとレイフ・ファインズが悪役で黒いマントを着ていて
実力者を倒すために力をためているというのも最近どっかで見た。
リーアム・ニーソンが神の中の人なのも最近ど(略)。

神々がきらきら輝いている鎧姿なのは聖闘士星矢の影響だと
監督が発言されたそうです。(そんなのだまってればわからないのに!漢!)

アルゴスの王様が
「神々の時代は終わったのだ!これからは人間の時代だ!私達が神だー!!」
とどえらい勢いで演説して、ワアアー!って盛り上がるのですが
次にお妃さまが
(例のあの定番の)
「私の娘は神より美しい!人間の勝ちよー!」
って演説したら
王様真顔になって「妻よそれは言い過ぎだ!……」って。
覇権の話より容姿の話の方が深刻なのか……?
神話の時代でもこうなのだから、ネットで炎上するのなんか当然だな…。

CMでは「神々の暴虐に、戦士達が立ちあがる!」
みたいなこと言ってましたが
いきなり(特に何もしてない)ゼウスの像をぶち壊して
「神のバーカ!」祭りをやったら
そりゃいくらアバウトなゼウスだって怒るよ……。

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2011/04/07(木)

映画かんそう
「塔の上のラプンツェル」

ええもん見せてもらいました。

ディズニーアニメの大作って必ず、
楽しませてあげる!綺麗なものを見せてあげる!という
作り手のやる気が伝わってきて、なにかちょっと幸せとわくわくをもらえる。
大画面で見た方が威力が顕著。
それも単に綺麗なだけじゃなくて、ちゃんと人物の気持ちの絡まっている綺麗さ。

映画を見ていて動きが綺麗だなあと私が思うのはジブリとディズニーですが、
駿監督の映像はフォーム・形が美しくて、ディズニーアニメはリズムが美しい。
リズミカルな表情、アクション、物体の動き、シーンの切り替わり。
特にカット割は、メトロノームでリズムを刻みながら編集しているのかと思う。

バクマンに出てきた50人合議制の完成形態は、そういえばディズニー大作アニメがイメージに近い。
(いや人数は50人ではなかろうけど。ちなみにピクサー脚本は12人制だそうです)。
(総指揮のジョン・アラン・ラセターはピクサー所属で
駿監督の大ファン&大学でティム・バートンと同期だったんですね。おもしろい)
50人の職人の集合知は1人の天才に比肩し得る!…といいなあ。

無駄がなくて、練られていて、複数人のアイディアが惜しみなく使ってあって、
児童向けという枠の中とあの上映時間での、完璧なものを見せてもらった。

内容ばれ

・あれ魔女はヘレナ・ボナム=カーターで
 盗賊はエイドリアン・ブロディだよね。
・髪の毛をあんな風に扱ったらキューティクルが!
・ラプンツェルの塔での幽閉生活めっちゃリア充。
 (お菓子作りに絵画に読書にヨガにキャンドル作りにあと色々)
・世界のお母さんのほぼ全員は、あの常に美しくておだやかで話の分かる王妃よりは、
 程度の差こそあれ魔女のほうに近いと思うので、
 母と暮らした事のある女だったら誰でも
 ラプンツェルの気持ちはすごくよく理解できるだろう。
 だから女児は「魔女こわい!やっつけちゃえ!」で、
 大きめのお姉さんは
 「ああああーあの年頃ってそうなのよーつらいわー」って見るといいと思う。
 子供の目から見たお母さんって、
 本人の気合次第で美人に見えたり老けこんで見えたりしますよね…。
・歴代ディズニーアニメでおそらく一番の漢、マキシマスさん。
・ディズニー様のエリート集団が観客の胸を締め付けるのに必要とする時間は3秒。
 あの灯火を空に上げる前の国王と王妃は
 「気高くお強い王がこのような表情を!おいたわしい!」って
 モブがいて解説した訳でなくても絵で分かった。
・男女両方から見て好ましい男と、
 男女両方から見て好ましい女の子の造形は案外難しいと思う。
 でもどんな年齢の誰でも、必ずやラプンツェルかフリン、
 或いは魔女に感情移入してしまうと思う。みんな魅力的。
・王都がすごく理想的で美しい国だった。
 お妃さまの病気を治す花を探すのも、
 心配して自主的に探している国民が多数いたし、
 お祭りのシーンもすごくすごくきれいだった。
 お花とか音楽とか、食べ物とか。あの国に行きたすぎる。
 (FF9を思い出した懐かしいな)
・灯火のシーン、ラプンツェルの長年の夢と両親の悲しみが合わさって
 切なくて綺麗な情景だった。ずっと見ていたかった。


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2011/04/08(金)

今年の冬の学習&ひらめき

・江戸時代の人にとって、肉は薬だったのは有名ですが
 当時の文章で「私は冷え症なので毎日肉を食べないといけません」
 というのがあるそうです。
 なので、寒さに弱い人は毎日牛を食べればいいのでは?と思いました。
 そういえば、寒さでダメージを受けない人はみなお肉好きのような…。

・1年と7か月くらい風邪を引いてなかったのですが、
 油断したせいで記録がストップしてくやしい。
 予防策として、電車に乗るときは必ずマスクをしていたのに
 3月の後半になって、もういいやと取ったのがいけなかった。
 4月になっても電車内はマスクだ!
 あとやっぱり自宅にいる時は24時間室内マフラー!が効くと思う。

・今年覚えた飲み物で、すりおろしたニンニクとすりおろした生姜に
 お味噌を加えて熱湯で溶いたスープ(上にちょっと葱とか乗せると更にいい)
 があるのですが、飲んだ直後からぽかぽか暖かくなって、眠くなって爆睡、
 そのあと目覚めたら治りかけていて、効果抜群でした。
 しかもこれ普通の人にはまずいかもしれないが、私にはごちそう!おいしい!
 ただし24時間はすごい悪臭です。翌日家から出ないときにどうぞ。

・あと咳止めとして、炒った大根の種というのが効果あるらしいのですが
 これはまた次の冬に……。薬師ごっこ……。
 細切れにした大根にかぶるくらいの蜂蜜をかけて、一晩放置したのち
 翌日に大根エキスのしみ出した蜂蜜を頂くというのもまだ試してません。
 これも風邪をひいたらやってみたい。


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2011/04/09(土)

色々感想

銀河美少年(最終回)
時間が10分ほど足りなくて、
OPなし、後日のモノローグをラストバトル中に流すという
時空を歪める荒技に出ましたが概ね綺麗にまとまっていました!
野郎2+女子1の三角関係ものながら、
野郎2人の間の矢印が一番太かったというのが大変良かった。
(この物語の主人公は本来ならスガタの筈だったのだが、
タクトが島に来たことで変わってしまった。という製作者コメントがすごくいい)
(タクトくんは自分に関してあまり語らなかったけど、
でも彼はワコとスガタくんの運命を変えるために来た王子様だった。
彼は自分の意志で決めて島に来て、そしてやるべきことを終えて去って行った)

イケメン男子2人に愛されて揺れる少女(ノマカプ女子サービス)
その男子2人の愛憎関係(腐女子サービス)
その男子2人を好きになる廻りの美女(男子サービス)
廻りの美女同士で怪しい関係あり(百合サービス)
なんて完璧なサービス体制でしょう…。

TIGER&BUNNY(アニメ新番組)
スポンサーを持ったスーパーヒーロー達が犯罪者を追う様子をテレビで生中継!
そしてそのスポンサーは実在する企業である
(ソフトバンク、バンダイ、カルビー、ペプシ、牛角等々)
というのは企画的にものすごく優れていると思う。
しかしその性質上どのキャラクタも下げられないので、
脚本を書くのが結構難しいぞ頑張れ!
TIGERはスポンサーの命令でパツ金眼鏡イケメンのBUNNYとコンビを組まされる…という第一話。
バディものになるのかな?

えっそのキャラクタでいいの?という意味で、牛角のことがもっと好きになった。

バクマン
七峰くん自滅。
世界のすべてが七峰くんを負かすために動いたという感じの
納得のいかない負け方だったので、
「圧倒的不利な状況で生徒会長に立候補した人が勝つ」
というシチュエーションで
どういう風に七峰くんの漫画がだめだったのか説明がほしかった。
「3ページ目では主人公は『人の善意を信じよう!』と言っているのに、
7ページ目で『最初から誰も当てにしてなかった』と言っている」
「だからチグハグな感じがしたんだ!」
「ラストの騙し合いのアイディアと
前半の人情エピソードが合ってないんだ。複数人で話を作っている弊害だ」
とかそういう。

それにしても中井さん、
この体型じゃ自分の頭やお尻に手が届かなくない?
自分への戒めにA3に拡大して壁に貼っておきたい。
もう脂肪をコートで隠しておけない春だもの…。



SKET DANCE
新しい生徒会も盛り上がって参りました。
(野犬並みに人に慣れない忍者の末裔のツンデレ男子が
とあるきっかけで椿に心酔し、一転して下僕か従者のように尽くし始めた)

希里の積極的な友情にどう応えたらいいかわからない…
という椿の相談にからかい半分で乗ってやるボッスンだが、
24時間監視、郵便物無断開封、会話の盗み聞き、
トイレに入ろうとするとペーパーを三角に折ってくれる、
夜中に蒲団を蹴って腹を出して寝ていたら窓から侵入して掛けなおしてくれる、
等の行為を淡々と話す椿に
「ちょっとその相談は学生には荷が重いので警察に行って下さい…」
とスケット団にドン引かれるオチや、
安形元生徒会長が「俺の妹というものがありながら!」と発狂して怒鳴りこんでくるが
希里の男気に感服し、晴れて兄公認ライバルになるというパターンや、
まるでもうジャンプで読んだように色々浮かぶ。

結界師(最終回)
えー!終わるとは思わなかったー!
いいラストでしたが、
お兄さんがもっと弟に甘やかされて幸福になるエンドかと…。
(というか無道の古女房的態度が嫌なんですが!)
一度くらい絵に描いてみたかったんですけど、
私が正守さんを描くとたぶん「やらないか」の人になるのでやめときます。

銀の匙
荒川先生の漫画は見やすくて分かりやすくて面白い。
「百姓貴族」の鉄板ネタを豪快に消費。
学校の外周20キロってハーフマラソンやないですかそれ。

月光条例
敵に操られた三蔵法師が、
悟空の頭の輪っかを締め上げるという、
超・超・超おいしいシチュエーションにもかかわらず
「やめてほしかったらヒロインはパンツまで脱いでスッポンポンになれ!」
だと……?
全裸とか意味ねえー。つまんねー。
誰がそんな脈絡ない中学生男子の夢みたいな展開望むよジュビロ先生!
三蔵法師の着物を一枚一枚剥ぐとかあるじゃん!(同レベルです)

ファミ通
侍道4というゲームは、
剣の試合をして勝った相手に夜這いを掛けられるシステムらしいのですが
どうやら男性相手でも夜這いは可能らしく、「両刀使いにもなれるぞ!」
などと淡々と書いてあって吹いた。
しかし戦って色々な相手を征服してくのって、腐女子ニーズあるのかしら…。
誰相手のサービスなんだろう…


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2011/04/10(日)

映画かんそう
「映画プリキュアオールスターズDX3
未来にとどけ!世界をつなぐ虹」

変身のシーンも名乗りのシーンも必殺技のシーンも
いつまでも終わらなくて結構面白かった。
なんたって全員で21人だもの!

・離れていても互いを思う心があればいつも一緒
・決してくじけちゃだめ

というテーマが「レッツゴー仮面ライダー」と同じですが、
たぶん揃えているのだろう。

サラマンダー男爵は
(400年幽閉されていたロンゲのイケメン。人狼と旅をしている)
本人ではなくて、悪の存在が姿を使っているだけのようだった。安心。
今回の男爵はすごい気合の入った悪役顔だったけど、
本物は常につまんなそうな、所在なげな顔で戦ってたもんなあ…。
きっと今頃フランスで昼夜逆転、お洒落して夜遊び〜の自堕落な生活を送って
義息に叱られるという幸福な毎日なのでしょう。
ひび割れにはニベアとか塗っとけば100年はもつよ!

パートナーへの愛が溢れる映画でした。
手を握って必殺技が出るの可愛いですね。ライダーでもやってくれんかのう。


最近見た映画予告
「豆富小僧」
ポップなCGで混乱したが、例の京極先生原作のやつだった。
恐がらせることの苦手な妖怪豆富小僧が
「なんのために生まれてきたんだろう……」と悩み、
「豆富ちゃんにしか出来ないことがあって云々」と
今氾濫してる風のテーマをしかも口で説明してたのでちょっと恥ずかしかった。

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2011/04/11(月)

映画かんそう
「戦慄迷宮」

人間は2通りに分けられる。
戦慄迷宮で悲鳴をあげる人間とあげない人間だ。

戦慄迷宮で悲鳴をあげなかった人間は、
おそらく視覚的刺激に対して悲鳴をあげることは一生ないだろう。
という名言がありますが(←いま私が考えた)
それくらい強烈な富士急ハイランドのアトラクション
「戦慄迷宮」をテーマにした映画です。
私が人生で一番怖かった経験が仕事でヤクザに脅されたこと。その次が戦慄迷宮です。どちらも悲鳴はあげなかった。


しかし清水監督がお腹でも壊していたのか何なのか……、
というくらい怖くなくて…あまり面白くもなかった。
比べるのも間違ってるけどアトラクションのが100倍恐い。

アトラクションに行ったことのある人なら
「あー、これ出口んとこね」
「ここ、本物が出るって噂のらせん階段だー」
ていう楽しみ方が出来ますが、
映画だけ見る人はもう途中で見るのやめようかどうしようか、
かなり迷うと思う。

アトラクション向けの設定と
物語に向いた設定は違うんだろうな…というのと、
この映画は3D映画だった、
というのが見てていまひとつの理由でしょうか。

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2011/04/12(火)

10年くらい前の小説を読んでいたら、ツンデレが出てきたのですが
ツン部分が最近の作品群に比べて全然甘く、
しかもデレがすごく早かったので、
ツンデレのインフレが起きているなあと思った。
最近のツンデレのツンたるや
傷ついて倒れた主人公の顔を踏みにじるのも躊躇ない
北斗の拳の悪役並みだからなあ。
いやもう悪なのかツンデレなのか判然としないレベル。
あと10年経ったらモヒカンでヒャッハーくらいはやってるかもしれません。


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2011/04/13(水)

コンビニの前に20代〜30代くらいの白人男性が
5人ほどたむろっていて、肉まんなどを食べていた。
それはいいとして、その中の1人が、
なぜか頭にカニのかぶりものをして
しかもピンク色のドレスで女装していた。
グループで笑って盛り上がっていれば話が分かり易いのだが
全員真顔。日常会話風。
どういう事情だったのだろう……。

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2011/04/14(木)

映画かんそう
「ゴッドファーザー」

鉄板名作映画なのに、なぜかちゃんと見たことがなかった。
昔の作品なので反転しません。内容ばれ注意。

・この時代のマフィアのボスって言うのは、
 神様とお父さんと先生と警察と判事と
 必殺仕事人を足して割ったような名誉職なのだなあ……。
・ドンはボディタッチが実に多い。そして実にさりげない。
 みんなドンにメロメロ。銀座NO1ホステスみたいというか……。
・マフィアといえどもイタリア系、悪だくみをしながら
 いつもおいしそうなものをたらふく食べて、
 いつも赤ワイン飲んでて、昼間っから酒飲んで
 お庭にテーブル出してみんなで食事してずいぶん楽しそうだなおい。
 あー、私もマフィアになりてー。
・マフィアの暴力制裁、噛みつき攻撃ありだった。子供のケンカか!
・ドンの息子は逃亡中に道端ですれ違った美人の子に一目ぼれ。
 その子の家まで行って、お父さんに
 「あなたの娘とけっこんしたいです!」
 お互い性格はおろか名前も知らないし言葉も通じないぞ。
 しかも国には置いてきた恋人がいるぞ。マイケルサイテー。
 でもこれ性格不一致で泥沼破局になるぞ…マイケルおばかさん…
 と思っていたら、新婚ホヤホヤで新妻爆死。
・日常の描写が2、3分続くと
 必ずそのあとで殺戮か死亡シーンがあるので、
 後半になると慣れてきて「来るぞ来るぞ来るぞ…」という感じ。
・「最近ワインがうまい」という死亡フラグは初めて見た。
 やばい、いつもワインがおいしい私は最初からクライマックスだぜ?
・全マフィア会議が開かれる。
 各組織のドンがテーブルに付き、その後ろに1人ずつ側近が立っている。
 あれ…最近どこかで非常に似た光景を見たような…
 (レッツゴー仮面ライダーのショッカー会談です)
・マフィア会議内容
 麻薬は若者に売ってはいけない!悪魔の所業だ!→
 黒人に売る事にしよう!→いいアイディアだ!ということで可決。
 映画撮影当時はまだ人種差別が幅を利かせていた頃かなギリギリ。

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2011/04/15(金)

マフィアよりも秘密結社的な要素の強い
コーサ・ノストラというイタリア特有の犯罪集団は、
入会するのに秘密の儀式が必要だったそうですが、
ウィキペディアを見るに、

「聖母マリアの絵に利き手の血を付けて、手のひらの上でそれを燃やし、
『私が誓いを破る事があれば聖人の貴方の様に我が身も燃え尽きる』
と唱える」
といった内容のようです。
ほのかに香る中2の匂い。

ヤクザでもフラタニティでも新撰組でもKKK団でもフリーメイソンでも、
敵だとか味方だとか掟だとか言って、群れて抗争するのが大好きだな君達は!
……と、ちょっと思いました。

ところで全然関係ないけどテンプル騎士団の紋章が、私にはBL本の表紙に見える。


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2011/04/16(土)

色々感想

SKET
アニメの始まったスケット団ですが、
ボッスンのイントネーションは私の頭の中では
「ためしてガッテン」のガッテンの方でした。
でもこれは関西訛りで、
正しくは「リットン調査団」のリットンの方だと思ってました。
まさかガッテンの方が正解だとは。
(「リットン調査団」ってなんだっけ…って検索しましたよ)

めだか
「彼女は主人公だから戦っても勝てない。卒業するのを待つ」
ってまた嫌なメタ敵が出てきたなオイ!

仮面ライダーオーズ
いくらメダルを集めても腕以外の体が復活する兆しのないアンクに、
本人もエイジも視聴者も「?」だったのですが、とうとう原因登場。
なんと腕以外の本体が別に復活していたという。
本体は一人称「ボク」の少々あほの子…?
力が本体に、人格が腕に宿っているのでしょうか。

鴻上会長のケーキを食べられるぞ!わあ、食べたいけど高けえ!さすが会長!
http://p-bandai.jp/chara/c0034/item-1000009745/

プリキュア
とうとうマスコット的な小動物も「また喧嘩ニャ」でスルーして
虫とか追っかけて遊んでおりましたが、
そろそろ上に「痴話」を付けた方がいいような気がしてきた2人の喧嘩です。

TIGER&BUNNY(2話)
虎が遅刻してきた時の会話
兎「僕の人生の3分をあなたが無駄にした事、一生忘れません」
虎「……おまえ、友達いないだろ」

あっ面白い(萌え的な意味で)!
ウォッチメン(X−men?)+大日本人+仮面ライダーWみたいな感じ。
ウォッチメンの人たちみたいな地獄的な展開をしたらどうしようとか思いましたけど
ヒーロー達の間にダークな要素は入らないみたいですね。
(あと虎と兎はこのさき暑苦しいくらい仲良くなるデスティニーだね!)
(あんな人とコンビを組みたくないと上司に訴えていた兎ちゃんだけど、
この先逆にコンビを解消しろと言われて、
自分で戸惑うくらいのモヤモヤを経験するだろうと予言しておくよ、
このかわいこちゃん眼鏡ウサギめ!)

遺留捜査
宣伝ではシリアス調でしたが、とりあえず1話はコメディぽかった。

「僕と村木さんの仲じゃないですか」
「どんな仲なんですか!ディナーもしたことがない!」
「……誘ってるんですか!?」

上川隆也さんのハイヒール姿が見られたのが収穫。

世界一初恋
また得も言われぬ和みアニメが始まった。
(「純情ロマンチカ」と作者さんが同じ)
開始15分で一目ぼれ→告白→ベッドイン!
あー、受の子が一途に攻のこと大スッキだとなごむー。
なんか学生の頃に破局して、大人になって同じ職場で働いている話?なのかな?
でも速やかに両想いに戻る気がするぜ!期待!

TIGER&BUNNYは本日深夜放映(関西)。
仁2は明日スタート。
マジすか学園2は関西では来週より放映
休止していたまどかマギカは来週ラストまで一挙放映。
探偵Xからの挑戦状も来週スタート。(今回は北村薫さんの回があります)

それぞれ気になる方はお見逃しなくー。

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2011/04/17(日)

私があまりにオリジナルBLに対して疎すぎるのを憂慮された
BL界の使者さんが、
オリジナルBL傑作選を1箱、宅配で送って下さいました。
そして私はたくさんのBLを拝読し、
ちょっぴり(ほんのちょっぴり)BLに詳しくなりました。

傑作選なだけあって、
絵の美しいものは髪質や肌触りまで伝わってくるような瑞々しい線、
繊細な感情表現のものは受攻くんたちの動揺がこちらに伝染しそうでした。
小説は人物に関しても勿論ですが、植物やお洋服、食べものの描写が素敵でした。
読む本、読む本、すべてが大あたりで、大変幸福な読書時間を過ごしました。

本に登場する受攻くんたちは愛情に対して真摯で、
惰性の恋愛や損得の恋愛、不実な恋愛はひとつも描かれていませんでした。
BLは「人に対する愛情・執着を見たい」という欲求のために
特化した物語だなあと思いました。
むかしむかし…と言う代わりに
「これは現実ではありませんよ」という前置きの役割をするのがBLという世界。
現実ほど厳しくないけど、おとぎ話ほど甘くもない、丁度いい優しさ。

でもこの100%当たりという状態は、BL界の使者さんがソムリエとなって
私の好みも踏まえて(たぶん)厳選してくださったからであって、
もし自分でジャケ買いしたとしたら、どの本も当たりというのは難しいのかも…
さすがにそこのところは忘れてはいけないと思いました。
でも同じ作家さんの本から少しずつ横に広げていくのならありではないかと!
挑戦の春。

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2011/04/18(月)



サッポロとロイズが共同開発したビール「ショコラブルワリー」
というのを買ってみた(別に新製品とかじゃない)。
チョコレートの甘い匂いがしますが、
味はちょっとクセのある程度でそんなに甘くない。おいしかったです。
あと
・明太子フランス
・茸とチーズのパン
・アスパラガスの牛肉巻き
・冬野菜のオーブン焼き
・筍の木の芽和え
・チキンの香草焼き
・パストラミハム
・ラズベリーチョコ
・イチゴのケーキ
を食べた。



今年のお花見から、ワインを瓶ではなく
ペットボトルに入れ替えて持って行くようにしました(2リットルの…)。
軽くて捨てやすいのはよいのですが、
「ぶどう酒とパンを持っておばあさまのお見舞いに行くの」という風な荷物から
一気に「スーパー行って仰山買うてきたでえ」
という感じの荷物になり果ててしまったのでちょっとしょんぼりです。
食べ物も飲み物もおいしいことに何の変わりもないのですが……。
瓶って重いし割れるし運搬に不便ですけど風情がありますよねー…。
10年後くらいには貴重品になってるんだろうなあ瓶入りワイン。

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2011/04/19(火)

映画かんそう
「ミレニアム2火と戯れる女」
「ミレニアム3眠れる女と狂卓の騎士」

ハリウッド映画では、通常の恋愛倫理の持ち主である主人公格の男女が
異性と肉体関係を持ったら、関係破綻のエピソードが入らない限りは
別の人物と肉体関係は持たない傾向にあるが、
スウェーデン映画はそんなセオリー通用しない。
(そして原作はミカエル総攻らしい)
あの調子だと身の回りの人すべてが姉妹兄弟になりそうに思うが
そうでもないのだろうか…。

リスベットはダーティーヒロインなので、
友達の近況を知りたいときやメッセージを伝えたい時は
電話やメールなどという軟弱な手段に頼らず相手のパソコンをハッキングします。
そして人にものを頼む時は家宅侵入して相手を縛りあげて銃で脅します。
お茶目さん。
でもその行動が一々大味なので、(家宅侵入中はタバコを吸わない方がいいとか色々…)
これからもそのライフスタイルを貫くなら、
アメリカのドラマシリーズCSIとか是非見てリスベット!

内容ばれ

リスベット兄が出てきましたが、
人になにかしてほしい時は、相手を殺してからという姿勢が
兄妹で似てると思いました
(一応、兄的に男は殺して女は半殺しという区別はあるようです)。

リスベット父も出てきました。
このシリーズのテーマはミソジニーなので、勿論DV野郎です。
しかし走っている小柄なリスベットを(たぶん)3発撃って3発命中、
しかも一発は頭部にヒットとか、どんだけゴルゴなのか。
そして3発撃たれて埋められて、北欧の過酷な夜間の冷気で消耗しても
土中から這い出てきて斧でパパを襲うリスベットも凄えよ!
基礎体力の差?あれ東洋人女性なら死んでる。

悪の組織の人がみんなおじいちゃんなので、
おじいちゃん祭りでした。
悪のおじいちゃんが悪のおじいちゃんにリスベット暗殺指令を出すのですが、
「人工透析受けてんのに無理じゃ!」って断られて
自分で殺しに行きます、歩行with杖で。めっちゃよろよろしていて逆に怖かった。
高年齢社会のサスペンスですね。

映画を1〜3まで見てみたのですが、
原作がベストセラーになった理由が感覚的にどうもよく分からなかったです。
少数に熱狂的に支持されるタイプの話ではありそうですが、
多くの感性に訴えるタイプのものではないような……。
そのあたり原作を読めば分かるかもしれませんが、滅入りそうなのでたぶん読みません。
ヒロインのリスベットがものすんごいツンデレなので、
スウェーデンで初のツンデレ小説という新境地を開いたとかなのかしら。

ハリウッドリメイクするらしいです。
最近のハリウッド映画は女性客への配慮が行き届いているので
表現はかなりマイルドになるような気がします。
ミカエルとリスベットの関係は、熱い友情か運命の恋か、どちらかに固定される予感。
こうして考えてみるとハリウッド映画って他国の映画と比べると
少女漫画のようにピュアですね。

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2011/04/20(水)

読書かんそう
「完全なる首長竜の日」

「このミス」大賞を受賞した作品です。選考委員さん即決だったらしい。
この作者さんは別の忍者もの作品で朝日時代小説大賞も受賞されているので、
どんなジャンルでも書ける、実力は折り紙つきの大型新人さんのようです。

ベテラン漫画家の和淳美には、自殺未遂によって植物状態になった弟がいた。
意識のない人間と対話できる「SCインターフェース」という装置を使い、
自殺の原因を探る療養を続けているが、弟はそれについて語ろうとしない。
淡々と過ぎていく日常に、しかしある日掛かってきた電話によって
少しずつ変化が起こり始める。

というお話。

「インセプション」と比較されていることが多いです。
書かれた時期はインセプションより前のようですが、
印象は「インセプション」+「パプリカ」という感じ?
お話とオチは特に個性的ではないと思うのですが、
やはり筆力腕力が圧倒的で、力技でぐいぐい読まされます。
全然怖いシーンではない筈なのに、
文章の力だけで怖いと思わされた箇所があったりした。
即決で大賞とったのも頷けます。

余談ですが作中突然腐女子が出てきてびっくりした。
違和感のない自然な感じで、そしてじわじわと不愉快で不気味な人だったので、
作品のホラーテイストに一役買ってた。複雑な気持ち……。


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2011/04/21(木)

先日ごはんを食べながら、ふと思い出して
「そういえば『×××HOLiC』が終わったらしいけど
なかなか賛否両論のラストらしいね」という話をしたら、
突然鞄から『×××HOLiC』最終巻を出されて目の前に置かれた。
びっくりしつつ、ラストだけちらっと見せてもらった。
やはり噂を聞いてラストだけ気になって買って、入れっぱなしになっていたらしい。
(さりげなく設定が伏線になっていたりして、私は嫌いじゃないなあの終わり方)

また別の日に別の集団で、ごはんを食べながらある映像作品の話をしていたら
今度は突然鞄の中からDVD再生機とDVDが出てきました。
(そのときは残念ながらバッテリー切れとのことで再生は出来なかったのですが
DVD再生機を持たせてもらった。さすが国内ゆうめいメーカーだけあって、
厚くないハードカバー本くらいの重さと大きさだった。
成程あれなら余裕で入れっぱなしになっちゃう)

おたくの鞄の中には色々なものが入っている。
そして宇宙戦艦ヤマトの真田さんのように、
驚くようなタイミングで意外なものが出てくる…。
おたくで鞄の小さい人を私は知らないが、おたくの鞄=自分の部屋の分室だと思う。
かくいう私も昔から鞄を買うとき、ジャンプの入らぬそれを買うのに抵抗がある。

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2011/04/22(金)

西洋ノコギリの背を弓で引いて演奏する音楽会に行きました。
「ノコギリ」からイメージすると不快な金属音が鳴りそうですが、
その音色はえもいわれぬ不思議な音色で、
私の知る音の中ではテルミンに似ていました。
音階のはっきりしたテルミン。
しかしその演奏家さんの師匠さん(キャリア40年)の演奏はまったく違う音で、
スーパーファミコンくらいのスペックの音源で再生した女性オペラ歌手の声…といった感じ。
S字に湾曲させて演奏するのですが、その湾曲具合とか、
膝で震わせてビブラートを掛けたり、バチで叩いたり。
演奏スタイル次第で全然音が違いました。
人によってあんなに音色が変わるという事は
楽器として、たぶんヴァイオリンよりも演奏が難しいのではないかと思う。

歴史が長く演奏者も多い楽器は、1人の人間が思いつくような変則的な演奏法は、
もうすでに先人がお試し済みであることが多く、
最も有効かつ絶対に正しいプレイスタイルが固まっているのですが、
ミュージックソーのように演奏家が少ない楽器は
(国内のプロ演奏家は多分10人未満)
開拓できる部分が広大で、想像するとわくわくします。
温めたり冷やしたり何か塗ったり、刃に穴を開けたり、クリップで留めたり
弓の素材を変えたり、すごく大きくしたり長くしたり細くしたり、電気流したり!

ゲストコーナーではミュージックソーの演奏家さんが3人合奏なさったのですが、
当然ながら全員大ぶりの西洋ノコギリを持たれていて、
ちょっとしたジェイソンの集会のようでした。おもしろかった。

追記:動画サイトで、同じ演奏家さんの演奏映像をちょっと見てみたのですが
   たぶん機械録音で拾えない部分が大きいらしく、びっくりするくらい音が違いました。
   生音は常に音階がぶれているような、何かが細かく振動しているような不安定さがありますが、
   そこが逆に心地いいというか…。機会があったら生演奏を聞いてみてくださいねー。

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2011/04/23(土)

色々感想

オーズ
アンクの昔の男はオーズだったんだ……。
(古代、アンクはオーズと組んでいたが、オーズが暴走して破局)
そして現代で再びオーズと組むって壮絶な話だな。報われなさすぎる。

後藤さん、後藤さん、
データバンクへのアクセスログをとってない会社の方が珍しいと思うよ…。
君は諜報員の才能はないからウェイターに戻りなさい。

JIN−仁−2
色々考えた。アイスクリーム…は冷蔵庫がないとか、
シュークリーム…はオーブンがないとか。江戸時代の環境で洋菓子作るの案外大変。
(あらすじ)
綾瀬はるかのお母さんが重い脚気になったが、
お母さんは見合いを蹴って医学を学んでいる綾瀬はるかに怒っているので
半分ハンスト状態。ビタミンB1を含む食事をしてくれない。
そこで仁先生が、甘いものが好きなお母さんにお芋ドーナツを作ってくれたぞ!

物珍しさで言えばモンブランとかどうだったんだろう、
いっそ目の前でフランベしてみたら…クレープの梅酒掛けとかで…。
関係ないけど脚気と言えば森鴎外が思い出されるのですが、詳細は何回読んでも忘れる。

あとは象山先生が説教死したり、仁先生が新撰組に拉致られたり、
西郷どんの手術をしたりする、盛り沢山の2時間でした。
視聴率もぶっちぎり。天文学的数値だった。大河とか抜いた。
西郷どんの手術は刺客が侵入するわCMで何度も中断するわで大変だった。
キレた仁先生が「切らせろ!俺に腹を切らせろー!(低音)」と言ったりして、
新種の怪談になりそうでした。(言うこと聞かない子の家には仁先生が来るよ!的な)
2の先生は一味違う!
ところで一味違う仁先生は予告で、フンドシ一丁で拷問されていたような気がするのですが、
夏に出る女性向けの本で大変な目に遭わされそうな予感が今からします。

探偵Xからの挑戦状3
犯人が殺す相手を間違えてしまい、どこでミスをしたかを推理するという
面白い話でした。謎も尺に丁度いい大きさで、あれっもしやこれBL…?
とドキドキの種明かしの途中で地震中継に切り替わりました。
いや、余震で生活を脅かされている方の苦労に比べたらドラマなんて取るに足りぬことですが、
作者のかた(貫井徳郎さん)はちょっと慟哭してもいいと思う。
あれ一気呵成に最後までバーンと伏線畳んだらかなり爽快だったでしょうに、
中途半端にねたばれした状態で暗転……。来週の水曜深夜に再放送をするようです。

前シーズンで無茶振り終了をしたように思ったのですが
あれはなかったことになったの?それとも今回のラストでもう一回出てくるの?

マジすか学園2
1は少しDVDで見せてもらって、あとあらすじを聞いている状態なのですが、
そんな私でもサド先輩の看護師見習い姿にはショックを受けた。
サド先輩は一生優子先輩に囚われて生きるんだろうなあ…。
(優子先輩=グレンラガンの兄貴が、もっと無邪気で罪作りになった感じ)


リトルチャロ2
わたくし、どうやら最終回を見逃したようです。
チャロ達がドラゴンに追いかけられて、
カノンが母ちゃんアタックかましたところまでは見ているのですが
その次の週が何故かナムタカと初めて会う回だったので、
タイムリープ系SF……?と思いましたが再放送でした。
この前ラジオを聞いている友達と話していて、やっと見逃しに気付きました。
うう…いや、内容はだいたい聞いたからいいんだ…。

青の祓魔師
雑誌で一応読んではいるのですけども、
これは100%私が悪いのですが、
2人の顔がジェ&シリにしか見えなくて、しかもすごく好きなタイプのペンタッチで、
なので全て素敵なジェシリ変換してしまってお話に集中できなかったのですが
不思議にアニメは全然そんなことなく、楽しく見られそうです。

魔法少女まどかマギカ
10話と、最終回の11話12話しか見ていないので
なにか間違ったことを書いていたら済みません。御不快な方は飛ばして下さい。

「クレイモア」と「バタフライ・エフェクト」の絶妙なブレンドなのですが、
かわゆい魔女っ子もの体裁でコーティングしたところが天才的だと思いました!
ガワでの化学変化がすごかったので、いや、なんか勉強になりすぎて正坐。
音楽も美術もそうだけれど。

しかしもし「才能ある魔法少女が魔女になるエネルギーは
日本の2000万世帯の使用電力400年分に相当します」
とか言われたら、誘惑を感じない人なんかおるだろうか。
たしかに思春期の少女のUP・DOWNは、どえらい熱量がありそう。
設定に説得力があるー。
(そして魔法少年が魔法男になるエネルギーは
せいぜい40w電球が60分灯るくらいの電力にしかならなさそう…)

(まどほむ話)
もし、ほむらちゃんの精神がもつなら、あと何百回か繰り返して
まどかのパラメーターをMAXまでブーストして
ワルプルギスの夜を一撃粉砕するのが一番穏当なハッピーエンドだったんじゃなかろうか。
あ、えーと、まどほむ限定ハッピーエンドの話ですが。

でも3回目だか4回目だかの時間軸の、2人一緒に魔女化エンドのほむらちゃんもちょっと幸せそうだった…。
まどかはほむらちゃんを助けたけど、あれほむらちゃんにしたら目の前でフラグを叩き折られた感じ?

10話の魔女が気持ち悪かった。「委員長の魔女」という名前らしいが、
きっと元はゆりさんやかれんさんみたいな真面目な人だったんだろうな…。

世界一初恋
10年前の破局の原因(誤解)が2話目で解けた!!
そして住居がお隣同士に……。
音速のスピードに置いて行かれそうだぜ!

ファミ通
いよいよ「エルシャダイ」来週発売。
しかしレビュアーの皆さん「ジャンプがむずい」「世界観が」「個性的」
しか書いてないのはどういう訳さ!どんだけジャンプむずいのか!



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2011/04/24(日)

映画かんそう
「フィリップ、きみを愛してる!」

自分の性分を隠して良き夫有能なビジネスマンとして暮らしていたジム・キャリーは
大事故に遭ったのをきっかけに本能のままゲイとして生きるようになる。
そして生来のIQの高さを生かして詐欺に手を染めるようになった彼だが、
収監された監獄で、繊細で優しいユアン・マクレガーに出会い、激しい恋に落ちる。
晴れて出所して一緒に暮らす2人だがしかし……という内容。
もちろんゲイ映画です。

WOWOWで作品内容紹介を読んだ時からマークしていたのですが、
「ユアンがゲイの囚人役を体当たりで演じている」というような事が書かれており、
そっかー、女優さんだと「体当たりで演じる」はヌードか濃厚なラブシーンだけど
男優さんの場合はゲイの役なんだ……ふふふ、変なのと思いました。

ところでそのユアンなのですが!
あの自信なさげだけど人懐っこい、感じのいい笑顔、
繊細さ全開の話し方、口元に手をやる仕草、
どっからどう見てもゲイのひとで、ユアンさんというのは
姫川亜弓さんタイプの完璧主義者なのか?と思いました。

二人の交際の序盤が、豆字びっしりのお手紙で文通したり、
チョコをプレゼントしたりと女子高生みたいでかわいいの!
でも二人っきりになれたら即座に相手のズボンを脱がしにかかる(ユアンが)
男らしい恋愛になったりもします。
そうか、ゲイってお金がかかるんだ…とか
ゲイってゴルフ嫌いなんだ…とかゲイ豆知識も増えます。

なんかこの話は実話らしい。
ジム・キャリーの演じた人は、本当に頭が良かったんだろうなあと思います。
ただし色々なシステムの綻びが見えるという才能だったため、
合法的な方向に生かせなかった。
(本物は終身刑で現在も服役中ですって)

「シングルマン」の天使ちゃん×魔性教授の16年越しの深い愛情も良かったけど、
こっちのリアルで下品で、でも一途でロマンチックな恋もいいです。


※訂正:土曜に書きました探偵Xからの挑戦状3第一話ですが
 木曜深夜ではなく水曜深夜に再放送でした。間違い間違い。

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2011/04/25(月)

読書かんそう
「わたしを離さないで」

映画がなかなか良かったと聞いて、見に行こうとしたのですが
映画サイトさんに「先に原作を読んだ方が」と書いてあって
読んでいるうちに上映が終わりかけという…まあこういうこともある。

このあらすじを筆力のない人が小説にしたら
はじめての創作ノオトになってしまうと思います。
というか筆力のある作家さんはみんなそうですね。
筆力のある人にしか書けない話をお書きになる。
小説の全容は後半まで伏せられているので、
あらすじについては触れないことにします。

イギリスの閉鎖的な全寮制私立学校で
青春時代を過ごした女性の回顧録です。
我の強い親友のルースと、癇癪持ちの男の子トミー、そして主人公。
この3人を軸に彼等の幼年期、青年期、そして成人してからの出来事が
膨大に描写されます。
施設やプログラム、しきたりや雰囲気や人間関係や噂、
徹底的に構築されたヘールシャムの世界はリアルで、
読者はまるでそこを卒業したかのように、学校のほとんど全部を知ることができます。

文章も構成も、偏執的なまでに抑制されていて異様に静かです。
たぶんこれは作家さんの性質で、
この人は逆に制御の利いていないもの(orトーンの一定しないもの・ガードの甘いもの)は
お書きになれないのではないかと思います。
カズオ・イシグロさんの本は初めて読みました。
御両親共に日本人だけれども、日本語はほとんどお使いになれず
執筆は英語、しかし物語内でのコミニュケーションのとりかたが
どこか日本っぽいのは面白いなと思いました。
直接言葉にせずに仄めかすやり方、
沈黙で自分をより有利に見せるかけひきや、
言葉にはしないけれど近しいものだけが感じ取れる感情の変化、
気付いたのに知らないふりをする悪意や愛情、
見当違いの親切を愛おしむ気持ち。
登場人物達の、こういう針を積むようなやりとり、時間の描写って、
エンタメとして他国で通用するのが意外でした。(失礼ながら)
でもイギリスだから通用するのかな?

内容ばれ
ヘールシャム出身の生徒にしか分からないジョーク、
ノーフォークのくだりがよかった。
不愉快で居心地の悪い1日の残り時間が、
トミーの一言、無邪気な提案で、
なにかちょっと楽しいものに切り替わるところ。

愛と感動の物語!という小説ではないが、
逆に衝撃的な物語、悲劇的な物語という印象もない。
でもメッセージは強い。
平静で緻密で強靭な文章の力だと思います。

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2011/04/26(火)

お茶をしながら映画「チェブラーシカ」の話をしていて
「ゲーナとチェブがすっごく可愛くて、
シャパクリャクさんがすっごく嫌なやつだよ!」
と憤っていたら←いい大人のくせに…
友人が「ロシア版のシャパクリャクさんは違うんだよ!」と言って
1969年〜1983年版のDVDを貸してくれました。

本当に違った!
ええーと、シャパクリャクさんもだけど、チェブもゲーナも。
まずチェブが毛深かった!
…いや、それはいいとして新作チェブの声は大橋のぞみちゃんで、
凛として自信に満ちていたけれど、
ロシアのチェブの声はためらうような力のない声で
すごくすごく寂しそうだった。作品のトーンが変わっちゃうくらいの違いだった。
ゲーナは新作の方が人格者だった。
シャパクリャクさんは、新作のいたずらを大学生くらいのそれだとしたら
旧版のは小学生のいたずらだった。憎めない。
あと案外正義感が強くてチェブ達のために怒ってくれたりもする。いい奴!

旧作は割と直球で社会風刺も入っていたりした。
あと、音楽のせいなのか画面の色のせいなのかチェブの声のせいなのか
ともかくどこか寂しい感じがずっとしていて、でも優しくて、
それが近年のアニメにはまったくない感じでした。

ロシアびっくり

・人を転ばせる小道具がバナナの皮じゃなくてスイカの皮なこと。転ぶか!?
・チェブ達が入団したがっていたピオネールは単にボーイスカウト的なものだと思っていたら、
 出自と健康と学力、人望の問われる案外社会的な組織だった。
 将来の指導者候補的な……。
・女の子の学生服がメイド服にしか見えないこと。
 シャパクリャクさんが堂々と着用していたけど、
 なんか誰もつっこまなかったこと。
 (日本のギャグパターンだったら総ツッコミの筈なんだけど、
 ロシアは違うのかな?敬老精神?)
・「ウラー」っていう言葉は「万歳!」とか「栄光あれ!」とか
 物々しい使い方しかできないと思っていたら、
 「やったー!」とか「イエー!」とか
 気軽な感じでも使えそうな言葉だったこと。
 というかチェブラーシカが言うとすごくかわいいです。
 「ウラー!」

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2011/04/27(水)

映画かんそう
「マッハ弐」

まるでサウンドノベル形式のゲームで
うっかり選択肢を間違えたかのような超絶バットエンド。
どうやら前作の主人公の前世の物語のようなのですが、

貴族の息子だった主人公は(ねたばれ)
他の貴族に父親を殺され、奴隷になり、
そこから助けてくれて父親代わりに育ててくれた暗殺団の頭領は、
過去に実の父親を仕事として殺した暗殺者で、
互いに涙ながらの死闘を繰り広げ仇を討つも力尽き、
父の仇の貴族に捕らえられ拷問を受けて死亡する……。

映画館でこれ見せられたらきっと落ち込むよ!
なんか続編があって、また転生するらしいです。
1からずっと出ている仏像がキーになっている模様。
映画としてのグレードは明らかに前作より上がっているのですが、
1のあの訳の分からない勢いと、
とにかくトニー・ジャーの凄さを見せつけてやる!という
純正アクションは減ってます。

主人公の所属する暗殺団が変。
(どー見ても日本人じゃない)居合いの剣士や
中国人?の酔拳使い、プロレスラー(あと爆弾魔とか)等など、
幅広い芸風の人が所属しているのですが、
そのすべての流派で主人公は戦います。
器用だな!というかたぶん格闘に関しての天才なんだろうな。


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2011/04/28(木)

映画かんそう
「エンジェル ウォーズ」

神作品を連発してきたザック・スナイダー監督の原作なしオリジナル映画にして、
殿の御乱心とか、大暴投とか、
まあそんな扱いをされつつある作品ですが、私は嫌いじゃない。
批評家からはゲームだゲームだと散々叩かれたらしい。監督かわいそう。
(ただしDVDで見たら本当にゲームに見えちゃうだろうから劇場鑑賞おすすめ)

3層構造になっていて
1層目は精神病院に軟禁されている若い女性たち。
2層目は娼館に囚われて身を売る踊り子たち。
3層目は彼女達が脱出するために行うミッションを表現するSF的な戦闘世界。
3つの世界は基本的に登場人物と人間関係が同じで、
象徴というか空想というか劇中劇というか、まあそんな感じです。
3層目が
ゴスビッチSFファッションの金髪お姉さん達が
日本刀やマシンガンや手榴弾やモビルスーツで
サイボーグとかゾンビとか巨大鎧武者と戦ったりするので
ゲームゲーム叩かれてるのでしょうけど、
でもそれはインセプションを「まるで007だ」
と叩くのと同じくらい見当外れだ、と思う。
全体的な色彩が例の監督独特の「サイレントヒル」の色なので
それを指してのことならまあ納得できなくもないけど。

むかしのアメリカっぽい内装やファッションを
陰鬱な色彩で撮らせたら、やっぱり監督の右に出る者はいないな。
部屋の隅に光が届いてないあの感じ。赤と錆色。

すごくオチばれ・ねたばれ
本人も、その他の登場人物も観客も、
彼女が主人公であると認識していたが、実は違った。
というのが物凄く斬新なオチでした。
自分は主人公ではなくて、彼女を守る守護天使の役だった!
って悟ったときのベイビーの顔が清々しかった。

2人とも妹を亡くしているし、
お芝居の中でロボトミー手術を受ける役だったのはスイトピーだし、
途中まで鏡を使った演出が多かったので、
2階層での中身が逆だったりするのかしらとも思ったのですが
監督はそゆの嫌いそうなので、やっぱり見たままなんだろう。

作中で、その女の子が踊ると誰もが夢中になってしまう、
誰も見たことのないような凄い踊りというシーンがあるのですが、
見学していた大の男が涙を流したりして、かなり気になるのに
とうとう最後までそのダンスは画面に映らなかったです。
見てェー!

スナイダー監督のインセプション風プリキュアといえなくもない。
監督のこれまでの高評価作品は荒唐無稽なネタを重厚に撮ったものだったけど、
今回のは重厚なネタを荒唐無稽に撮ったものなので、
実はホームじゃなくてアウェーだった気がする。


気になる映画予告
「X−MEN: ファースト・ジェネレーション」
X−MENシリーズを見ながらずっとモヤモヤしていた私の仲間たち、
お待たせしました(←お前が撮るのか?)。
とうとう教授とマグニートーの出会いと友情、その別れを主題にした映画が来ましたよ。
予告からしてテラBL!!配役もなんか凄く良く分かってる感じ!!
(というか本篇のパトリック・スチュワートとイアン・マッケランの演じる2人の相思相愛ぶりは、
うん…君たち全然決別してないよね…と思わせるのですが)
予告編
http://www.youtube.com/watch?v=8goD7Uwe2Gg


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2011/04/29(金)

そういえば名探偵はなぜ名探偵とコンビを組まないんだろう。
効率が2倍になって事件の解決速度が速くなると思うけど。

でもなぜか有名な探偵たちは全員
人柄のいい凡人を相棒に選んで活動している。

推理力は一定を越えたらそれ以上は無意味だから?
それとも同族嫌悪?
驚き役がいないといまひとつ盛り上がらないから?


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2011/04/30(土)

色々感想

JIN−仁−2
夏に薄い本を出すまでもなく、獄舎で集団リンチに遭う半裸の仁先生という
すごいものが見られました。何気に牢名主は鴻上会長でした。
苦しむ仁先生の姿は、全国の小さな腐女子さんが
一挙にたくさん覚醒するきっかけになったのではないかと予想します。

探偵Xからの挑戦状3
第一話、BLじゃなかった……!!(いや可能性が完全になくなった訳じゃないけど)
第二話、なぜか突然「冬のオペラ」続編だった…。

救命医ハンク セレブ診療ファイル2
アルマジロがハンセン病を仲介するとは知らなかった。
でもなんで自然界の動物の中で感染するのが人間とアルマジロだけなんだろう。何かが近いのか?
あと、梅毒って誤診されちゃうんだ…ハンセン病…。

ゴウカイジャー
明日はシンケンの義母上登場回!見逃せない。

もしドラ
このアニメ、おお振りがお好きな方がご覧になったら憤死なさるかもしれない。
マネージャーと高校野球なめんなこのやろう的な……。
主に精神論で、なぜか野球が強くなる話ですからな。
(部活中にマネージャーがのんびりベンチに座って本読んでるし…)
うんでも原作より更に百合度が増しているので、そっちを御堪能下さい。
ED曲歌詞とか完全に2人の歌ですね。たぶん顧客が何を求めているか追求した結果なのでしょう。

テルマエ・ロマエ3巻
日本の水廻りのシステムだって、そんなに無数に種類がある訳でなし、
次の巻こそはネタ切れなさるのではないかと毎回余計な心配をするのですが、
今回も温泉街全体のアイディアや内装の美意識の話、職人同士の国際交流、
ローマの政治事情など広がりに広がって怒涛の展開です。

「私はこんな悪趣味な内装は嫌なのですが、成金の施主の命令で仕方なくやってます」
って私は絵が描けなくはないけど、その内容はなんか絵で描ける気がしない…。

ラーメンは本当においしいと思う。これまで食べたことなくて、
外国で初めて食べたら、心底ずるいと思ってしまう気持ちが分かる。

エルシャダイ
買ってないけど日参サイトの皆さん全員「ジャンプが難しい」って書かれているよ!
(ていうか私宛に「ジャンプがむずい」と書かれていて吹いた別ジャンル某サイトさま…)



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