8月日記

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2010/08/01(日)

今年の夏も主食は浅漬けです!
今年の発見は
「漬ける際に味醂をちょっと足すとマーベラスな味になる!」
ということと、
「長芋の浅漬けがおいしいいいいいいい!」
ということです。
あとささっと茹でたキャベツの浅漬けとかもいい。
茹でたものを漬けるのは浅漬けじゃないかもしれないけど。
あとは相変わらずセロリを漬けています。

関係ないけど「きのう何食べた?」で史朗さんが
セロリが腐りやすいと困っていましたが
3つ4つに適当に切って、水に漬けた状態でビニール袋に入れておいたら
1、2週間はもつよ!と教えてあげたい。当然水は替えなきゃだけど。

あとは長芋をすりおろして「100%長芋お好み焼き」を作って
(固まりにくいので、卵くらいは入れてもいいかもしれない)
カツオぶしをかけてワサビ醤油でいただくと美味しいとかも
今年の夏の私的新発見です。

食欲だけはなくなる様子がない。
ちょっとくらい、なくなってもいいのに。

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2010/08/02(月)

映画かんそう
「インセプション」

ノーラン監督の(お仕事映画ではない)久しぶりのフルスイング。
私の見た2010年の映画ベスト3には確実に入るなあ。
(こういう系が苦手なひとも勿論おられるでしょうけれど、
ともかく凄い映画なのは間違いないので)
宣伝では難解難解と言われているが、おたくなら大丈夫!
映像がダイナミックなので劇場鑑賞に向いていると思います。
ただ睡眠不足で行くとちょっとつらいかもしれない。
登場人物が気持ちよさそうにグーグー寝てるので。

ねたばれ

一緒に見た人は「老ケンケンの視線や音楽やアレの動きからバッドエンドだよ派」。
私は「ラストで私 が 息 を フ ー っ て や っ た ら倒れるからハッピーエンド派」。

箇条書き

・最初は法則を理解しながらストーリーを追わないといけないのでアワワってなった。
・虚無界からスタートって鬼だ!分からんよ!
 (ネットで見た情報ですが、冒頭でかかっていた不気味な音楽は、
 キックの時のピアフの曲をスロー再生したものだそう。端的に言って凄すぎる×10)
・ケンケンは何十年待ったんだろう…。
・キリアン・マーフィもディカプリオも、明らかに夢の中の方が幸福だ。切ない。
 (関係ないけどディカプリ夫の最近の某作品と家庭環境が繋がっていて続編かと思いました)
・アーサーだけ仕事が大変すぎる!特別ボーナスあげようよ!
 (無重力遊泳の似合う、綺麗な体形のひとでした)
・宣伝でメイキング映像をちょっと見たが
 360度回転するセットでハムスターのようにぐるぐる回されていた。たいへん。
 あと「一日ずっと中吊りにされていた日もあった」とケンケンが言っていた。
・アーサーは、あれきっとこれまで仕事でモルに何度も撃たれたり刺されたりしておるのだろうな。
 それでもディカプリ夫を見捨てず一緒に仕事するのって、何と言うか一種居たたまれない。

人の精神や夢に入り込むという話はよくあるし、
その下の深層界に入り込むという話もよくあるけど、
普通は深層に降りたら上の階は消える扱いになるところを、
第4階層まで降りて、それぞれ4つの世界が同時進行し、
上階の夢主の体の状態が、下の階の物理法則に影響する、
更にそれぞれの世界の時間の進み方が違う、
というアイディアがすごい!まじすごい!
この法則でミステリや純愛ものやホラーや色々、5本は撮れる。
(私は地下に居た眠りおじいさん達の話が見たい)

そして文字に書きだすとややこしい法則だが
映像で見るとめっちゃ分かりやすいのもすごい。
ノーラン監督だいすきだ!



郵送状況
7月29日までにお振り込みくださった方へ、
すべての配布物を投函しました。メールも送信済みです。

先月予約なさって、お振込みがお済みでない方は、
今週中くらいまででお願いいたしますー。


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2010/08/03(火)

読書かんそう
「ディスコ探偵水曜日」舞城王太郎先生

……を読んだのですが、もう意味が分からないというか
突然大勢の人が出てきて、ちんぷんかんぷんの議論を
何ページにもわたって繰り広げるし、
変てこな場面転換が何回もあるし、
他人の夢を途中から見ているようなアウェイ感、
舞城先生が何をやりたいのかさっぱり分かりませんでした。
さすが舞城先生だぜ!クレイジーだぜ!前衛だぜ!と思ったのですが、
なんと私が上巻と下巻を間違えて、下巻から読んでいただけなのでした。
結構ショックでした。本の感想じゃないですけど。夏ですね!!
そういえば今年の夏の読書フェアのなかでは、
新潮社の(集英社じゃないよ)ホームズの装丁が好きです。
良く見るとコートを虫眼鏡で炙っているホームズがいる!巨悪!
閑話休題。

ここからここまではノリノリで書いたところ。
ここからここまではそうでもなかったところ。
ここからここまでは嫌々書いたところ。
と、素人の私にもビシっと指摘できそうなくらい文章に差がありました。

空間ミステリー。推理物だと思って読んではいけない。
そういえば中盤はコズミックに似てなくもないです(九十九十九も出てくる)。
ただし幼女への性的虐待描写が結構長いので、苦手な人には向いてない。
下巻の冒頭の文章の文圧がいつも通り高くて
高血圧と同じく書く人の体に悪いんじゃないかというくらいすごい。


昨日の「インセプション」追記

・ノーラン監督のこれまでの作品で純ハッピーエンドのやつは、
 実 は 1 本 も な い (強いて言うならビギンズ)ので
 自信なかったのですが、OPの音楽が超低速で鳴っているということは
 あそこは確実に虚無界(または第4層?)で音楽とリンクしており、
 そしてピアフの曲が届いたということは、
 プリ夫とケンケンの目は覚めたのだと思います。
 やっぱ回転は止まる、で正しい気がしてきました!
 (子供の靴が違うらしいし!)
・ケンケンが「うぉっ!?」って感じで目覚めて
 「あっ!(プリ夫と約束してた)電話しなくちゃ!」という顔で
 すぐに携帯をプッシュしますが
 あれ、もし日本以外の国の人だったら約束を忘れちゃってると思う。
 だって本人の体感的に何十年前の約束よ?
・あのナマハゲと化したモルは、プリ夫の
 「俺の嫁は俺にベタ惚れだから、俺と二人きりになるために
 俺以外の奴をジェノサイドする筈」という恥ずかしい自意識の投影なので
 (たしかプリ夫のそんな台詞があったような…)、
 もし私がプリ夫だったら、毎年お中元には高級マンゴー、
 お歳暮には新巻鮭を送ります。アーサーに。
 玄関入ったところから土下座で。
・これから御覧になる方は、
 プリ夫の指輪があったりなかったりするのに注目してみて下さい。



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2010/08/04(水)

映画かんそう
「ザ・スピリット」(2008年)
原作ウィル・アイズナー、監督フランク・ミラー。

漫画家さんの初(単独)監督作品なので、
言いようもなく映画的ではない映像でした。
そのシーンをそういう風に撮る!?
その角度から!?
そこで切る!?
みたいなのの連続。
画面が徹底して立体じゃないのです。
二次元の映像。ハイセンスなイラストが動いてる風。

たぶんフランク・ミラーさんの頭の中に流れる映像を
忠実に映像化したのだろうなあ。
あれを元にして漫画を起こしておられるなら
そりゃすごいものが描けるだろう。

街を守る不死身のヒーロー、スピリットと
彼の宿敵オクトパス、そして美女たちのお話。
でもあらすじは別になくてもいいような気もする。

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2010/08/05(木)

首都あたりに住む友達のツイッターを時々見せてもらっているのですが、
なんか平日の日付が変わる時刻にフツーに待ち合わせしたりしているのでびびりました。
リア充を通り越してSF!?
都会に終電とかは無いの?!
翌日の仕事はどうなっとるの?いつ寝るの?
都会すごい!?


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2010/08/06(金)

雁須磨子さんの
「こめかみひょうひょう」
を読みました。BLをテーマにした短編集です。

17歳の主人公は同性愛者。
中学時代それが原因でいじめにあった過去があり、
現在は片思いの相手を携帯のカメラでこっそりと撮影して満足している。
いつか大人になって本当に分かりあえる誰かを見つけて…
と自分を慰めているのだが、ふと我に返って
「……なんだそりゃ、死んだらどうする?」
「分かりあえる誰かって、なんだ?いんのか、そんなの」
「恋がしたい。17歳の今の俺だって」
「誰かを抱きしめたり、よじのぼったりしたい!」
と悶々としています。

雁須磨子さんのBLは、なんか↑のように
ネームが愉快というか、どこかおかしみがあるのですが
この本の中では表題作が一番好き。
橘高くんが語ってた「幸せだと思うと、あとはもう落ちるだけだから悲しくなる」って話、
もんのすごい共感した!あのラクガキみたいな図説の寂寥感がまた……。

雁須磨子さんのBL作品の中では「のはらのはらの」が大好きです。


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2010/08/07(土)

色々感想

ブリーチ
口笛はなぜ遠くまで聞こえるの
藍染は合計で何回死んだの
数えておじいさん
コミックスになったら数えてアルムのモミの木よ

GOLD
女性が「か弱いごっこ」をやめて、男性に縋らなくなったから
だから男性が草食になったという話は、よく聞きますな。
いやしかし無理は体によくないじゃん?
ごはんなんて、普段割り勘で、
たまに臨時収入あったリ良い事があったりして
奢りたくなった方が奢ればそれでいいじゃないかと私は思う。

ところで先週の子殺しの話はあれで解決扱いなの!!?

BASARA2
松永 久秀さん生きてた!!
この人、前シーズンで片倉さんにあやしい薬を使ったときから
腐女子的逸材として注目していましたが、
(資料的に)「日本で初めて自爆死した人」という経歴が
なんともいえずイカしてますよね。

熱海の捜査官
えっバス消失事件って最後まで引っ張るの?
そしてステージのシーンに猛烈な既視感がありましたが
デイヴィッド・リンチリスペクト?



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2010/08/08(日)

映画かんそう

「仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ」

三条さん脚本なので全然危なげなく、微妙にジャンプ的ではありますが
格好いい敵キャラも、伏線回収も、盛り上がりも申し分なかったです。
アクションも燃える。Wがお好きなら行っておいて損なしです。

ねたばれ・ラストばれ
ドーパント仕様のヒート・メタル・ルナのデザインがいかしてた。
一番はサイクロン。ああいう非対称の崩れたような意匠は好きだー。
(しかしルナは、こうしてみると主役の持つ形状・能力には全然見えない)
(何度見てもきもい)
(でも変身する人は面白かった。オカマちゃんで決め台詞は「(そういうの)嫌いじゃないわ!」)
映画版のジョーカーは、ちょっとアナスイみたいでした。

多数メモリの装着や、これまでのゲストキャラの応援や、風都タワー崩壊、風の力、
これらはテレビ最終回にやるだろうなと思っていたのですが、映画でやっちゃった!
テレビの方はどうなるんだろう。

「お前の罪を数えろ」に対する、
「今更数えきれるか!」というラスボスの返しに吹いた。
あと、熟女萌えのひとの気持が今回ちょっと分かりました。


同時上映ゴセイジャー
最近はもう見ていないので、ゴセイナイトなる人物が分からなかったのですが
同行の友人に「彼はどんな人?」と訊いたら
「ずっと眠りについていた太古の戦士が最近起きてきたんだけど、
『お前らみたいな半人前と一緒に戦えるか!昔は良かった!』と言い放っちゃうツンデレだった」
という答えでした。そんな変な人が参戦してるんだ……。

しかしいつの間に黄色い子の決め技はおっぴろげジャンプになったのか。
こら!はしたないよ!その技はお兄ちゃんに譲りなさい!

プリキュア映画予告
えっ?4人目のプリキュアってゆりさんなの?!
大きなおにいさんたちからババアって呼ばれる…ババアって…
(↑昔かれんさんがババアって呼ばれているのにショックを受けた)。



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2010/08/09(月)

夏のおすすめ作品フェア1
これまで色々とおすすめを頂いて(ありがとうございます)、
3年後とか4年後とかそういう驚異のローペースでこつこつと
書店やレンタル屋さんで発見出来たら読んだり見たりしまして、
見あたらない場合はひとまず保留にしております。
最近はタイトルをメモ帳に書き留めるようにしたのですが、
それ以前におすすめいただいたもので漏れがあったら済みません。

おすすめいただいた映画
「ドニー・ダーコ」

運命と時間と少年のお話でした。
主人公の寝室に航空中のジェット機のエンジンが落下するという大事故が起こるが、
彼は不思議な夢を見て夢遊病の発作を起こしており、奇跡的に無事だった。
それ以来、主人公の周りで奇妙な現象が起こり始める、というあらすじ。

派手な大ヒット作品ではありませんが、今もカルト的人気があるのがよく分かりました。
ゆったりと流れていた何気ないシーンや些細な会話が、
終盤に急流となり、収束して主人公の運命を決めてしまうところで呆然とした。
しかし最初からこうなることは分かっていたような、
そんな不思議な伏線の張り方でした。
両親の会話の雰囲気とか、なによりドニーの気性や表情が多くを語っていたように思う。
若いころの(20歳前後?)ジェイク・ギレンホール(ジレンホール)の目がすごい。
磁力がある。物言いたげ。そしてちょっとガチャピンに似ている。

私は「バタフライ・エフェクト」という映画が好きなのですが(1だけネ…)、
ああ「ドニー・ダーコ」リスペクトだったのか!と思いました。特に上映で採用されなかった結末が。
両方御覧になると、きっと面白いです。

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2010/08/10(火)

夏のおすすめ作品フェア2
SF祭りのときにおすすめいただいた小説
「鋼鉄都市」アイザック・アシモフ

被害者は宇宙人!
事件を捜査するのが人間!
やってきた相棒はロボット!
SFだ……!(SFです)

バリバリSFなのですが、
宇宙人に対する劣等感や、
職を奪われた父や同僚という過去があってのロボットへの嫌悪、
出世した友人、階級社会、周囲への気兼ね、妻とのわだかまり等々
読者への馴染ませ方がうまい。
あと私はアシモフ先生の考えるオチが好きだ。
意外性がありつつシンプル。

主人公と相棒が徐々に歩み寄っていく様子に
はらはらモヤモヤにやにやします。
続編に「はだかの太陽」「夜明けのロボット」があって、
どうやら主人公は他の星で推理をするようなのですが、
宇宙ミステリって、
手が8本あったり、死因は砂糖だったリ、そもそも物理法則が違ったり、
推理の条件が難しくなかろうか?など想像すると楽しいです。
いつか続編も読みたいです。

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2010/08/11(水)

夏のおすすめ作品フェア3
おすすめいただいた漫画
「コランタン号の航海」
「ロンドン・ヴィジョナリーズ」

19世紀の海洋冒険ファンタジーという珍しいジャンルの漫画です。
主人公は英国海軍所属。
そして彼が新しく赴任した船は、特別な任務を持った艦だった…
というあらすじ。
その特別な任務というのは、海洋における超自然的問題処理なのです。
歴史上の事件や人物の絡んだお話が面白いのもありますが、
当時の船乗りの生活(食事や居住空間)が詳しく描かれていたり、
またおまけのおすすめ海洋小説のページや、
豆知識のページが充実していて、1粒で二度おいしい感じでした。
この漫画を読んで以降、パンを見るとコンコンやりたくなる。

腐女子的には主人公とアンリの仲良しシーンの、
百合百合しい感じが好きです。今後の進展に期待したい。注:進展しません

13人の晩餐会が不吉だからという理由で、
ホテル・サヴォイで14人目の出席者として作られた
猫の像カスパーの雑学ページとか、すごく想像が膨らみました。
(カスパーは作品内で活躍します。凛々しい美形の猫です)
いまでもサヴォイに13人で行ったらカスパーが参加してくれるかしらどうかしら…。

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2010/08/12(木)

夏のおすすめ作品フェア4
SF祭りのときにおすすめいただいた小説
「たったひとつの冴えたやりかた」

誕生日に買ってもらった小型宇宙船でのフライトの途中に
異星人に寄生されてしまった16歳の少女コーティーのとった行動とは……。
というお話でした。

主人公のコーティーがともかく凄すぎる。

決断力と自制心があって、
それに人間としての器がでかい。
あの状況で冷静に状況を分析し、
最善を尽くし、友情を持ち続け……。
私はコーティーよりどえらい年上の大人ですが
あんな16歳がいたら圧倒されて、尊敬すると思います。
(しかし所々むかしのコバルト文庫のような文体(翻訳)で、
プッと笑ってしまうが、いい感じに小休止になります)

ねたばれ

これで泣かなかったら人間ではないとまで言われたらしいこの作品ですが
人間なので泣いてしまいました。
これ悪意がないとはいえ7割シルの軽率が悪いと私は思うのですが、
コーティーがシルを恨まないのがすごいです。恨み事も一切言わない。
16歳なんか自分が悪くてもなかなか認められない年頃なのに。
そしてこの結末は、
幼い娘達(?)の冒険心のペナルティとしては大き過ぎると思う。

収録作品「グッドナイト、スイートハーツ」感想
スペースオペラ調。鍵爪の付いたムチで戦ったりなんかする。
終盤、若い頃に大恋愛して別れた昔の彼女と
(大年増だが美容整形で外見は若く美しい)
その彼女のクローンの子で若い頃の彼女そっくりの無垢な娘、
どちらかしか助けられないという場面で
まるでドラクエ嫁選びイベントみたいな気持ちになっちゃってる主人公のところで
いやいやいやいや!(笑)と思いました。うまく言えないがなんか違う!

収録作品「衝突」感想
ファーストコンタクトもの。
3体分の遺伝子を使って子供を作るというのは
なんかすごく優れたシステムだと思いました。
(プロセス:男女が交渉をもつ→男性が性動物を産む→
男女それぞれが性動物と交渉を持ち、再び男女で交わる→女性が子を産む)
しかしこの性動物(ムルヌー)が低い知能と短い寿命しか持っていないというのが
これまた理に適っているけど残酷な設定だなあ!と感心しました。よく考えつけるなと。

「たったひとつの冴えたやりかた」という言葉は
大昔に読んだ本の中でモチーフとして使われていて
そしてその方法は銃で誰かの頭を撃ち抜くというものだと暗喩されていたので
私はこの本のオチは、誰かが誰かの頭を撃つんだろうなと
漠然と考えていたのですが、全然違いました。
あとがきを読むにそれはどうやら
作者のおやりになったことだったのですね……。
時を越えた驚きでした。

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2010/08/13(金)

夏のおすすめ作品フェア5
犬小説祭りのときにおすすめいただいた小説
「凍える牙」

バツイチアラサーの女刑事である主人公が
ファミレスでの突然発火事件を担当することになり、
ベテランの中年刑事と組むことになるのだが、というお話。

主人公は別に男勝りという訳ではないのに、
なぜかものすごい闘争心の持ち主で
彼女&ペアを組む上司のおっちゃんは共にファイター気質であるからして、
始終ぶつかりまくりです(表面上は主人公の方が折れていますが)。
「つけ上がると鬱陶しいから冷たくしておこう」
なんてことを互いに考えていたりして、どこか似ています。
男性の多い職場で頑張った経験のある女性が読むと
「うおー……」ってなるかもしれない。

犬小説でおすすめいただいたのですが、
このお話の中で犬は至高の存在なので、
描写にめっちゃ気合が入っていて格好いいです。
しかもウルフドッグ。
とくに終盤のあたりは、たらふく犬!犬成分100%!(1人ウェーブ)。

(おすすめ頂いた作品はまだまだありますが、夏の感想祭りはこれにて一旦終了です)

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2010/08/14(土)

色々感想

ラッコ11号
架空の漫画「ラッコ11号」を描いてみたよ!という試み。
だがしかし……おもしろくなかっ…
元々ハードルが上がっているせいもあると思うけど、
でもバクマンを知らなくても普通につまらない…たぶん…。
というか松井先生が書くべきだろうラッコは!

ラッコを描いた漫画で思いつくのは
「聖おにいさん」の作中作「008 シャコ貝の報酬」であるが
ラッコ視点にしない方が面白いのではないかと思う。

「クロウ」漫画化がもし実現するなら
原案三条さん、コンテ尾田先生、作画フジリューとか、
今度はジャンプの本気メンバーで製造していただきたい。

ワンピ
主人公チームの試練で、こんなに失敗しろと思ったことはかつてない。
(今回サンジは相手からひたすら女装攻撃をされる)
失敗しろサンジ!あるいは肉を切らせて骨を断てサンジ!

GOLD
早乙女家のみなさんが何故か刑務所に慰問に行かれる。
名家だけあって、全員バイオリンとかチェロとかフルートとかハープとか演奏なさる。
演奏が済んだあと、お母さんが受刑者に向かって
「犯罪者に人権はない!お前らはケダモノだ!島流しの復活を希望する!」
と演説する。当然受刑者大激怒で舞台に殺到。暴動が起こりそうになる。
父や息子は母と妹を守る。感動的な音楽が流れる。

な… 何を言ってるのか わからねーと思うが(略)
取りあえず金メダルと全く関係ない。
いや、うん。過激な話題のドラマになりたいのは分かったから…。

うぬぼれ刑事
刑事ドラマの殉職回で死因が餓死だったらそりゃ斬新だわ!とか、
たしかにあすこまで知識量が少なかったら日常会話も困難だわ!とか、
落ちこんで帰宅した時に、
クロゼットに隠れていた友人達が励ましに出てきたら嬉しいかな…いや微妙か?とか
今回も色々味わい深かったです。
うぬぼれファイブは見ていてなごむー。次週は小泉今日子さんです。

月光条例
いや今週のサンデーはお休みですが。
例の小豆まんまの話(キジも鳴かずば…)が私は苦手なので、
あの回が早く終わらないかしらと思っています。


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2010/08/15(日)

何年かぶりにビアガーデンに行きました。
相変わらず常温のお料理と(でも時々熱々の物もあった!)、
プラスチックっぽい椅子、吊られた電飾等々、
記憶と全然変わっておらず嬉しくなりました。
夕方でまだ熱気が残ってるけど、
涼しい風がふっと吹いたりする空の下で飲むビールは格別ですね。
あちらこちらで「くわー!」「プハー!」「キエー!」
と一口目の奇声があがっていました。
ビールを全種類制覇したくて中ジョッキを5杯飲んだら、
胃が内側からひりひりして、
腹がボンボンになってウエストがひねれなくなりました。歩けねえ!
中ジョッキ5杯って、2.5リットルなんですね。
どこに入ったよその液体。

ビールを飲みながら夏の映画萌えの話をしたのですが
上映中の踊る大捜査線映画で、
室井さんと青島くんの邂逅シーンはまじで一瞬だったとか
初登場だった頭脳明晰キャラの眼鏡くんは全然頭脳明晰じゃないとか、
色々聞いたのでDVDで見よう…と思いました。

常々思っておったのですが、刑事ドラマ系でパソコンやネットが関係する事件の際は
詳しい人が脚本を監修すべきですよね。私のようなライトユーザーでも
「なぜあれとかあれを試さない…?」とか「そのネットスラングの使い方は変だ…」とか
思ってしまうのはまずいデスヨ。

そのあと如実に太りました!ビール……恐ろしい子!


郵送状況
入金して下さったすべてのかたへ配布物を投函しました。
メールも送信済みです。
チラシ、無料配布本の送付を終了し、
来週からオフ本の通販を開始ます。

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2010/08/16(月)

夏色々

新聞に書いてあったが、
今年の猛暑でイギリスの各家庭の芝が、かなり枯れてしまったそうな。
例の彼等の庭は、芝がありそうなイメージではないけど、
(片方は100年かけてベルベットのような芝生を造成することにロマンを持っていそうだが
もう片方が容赦なく一蹴、ジャガイモとかハーブとかをバンバン植えたので、
レイアウトもそういう風な感じに……)
でもそんなに猛暑なら何がしかは枯れていそうだな、と思いました。

ところでTV放映されたサマーウォーズが本編131分のところを
50分カットされて81分になったって本当ですか?
うわー!それもはや「サマーウォーズ」じゃなくて
「サマーウォーズのあらすじ」だよー!!
録画してまだ見ていない人はすぐさまHDから消去するのをおすすめします。
見た人は忘れてー!レンタルしてフルサイズのを見直して下さい。
最初くらいノーカット版を放映してくれよースポンサーさんよぉーという。


あと友達が「蚊の唾液の成分は45度で破壊されるから、
蚊に食われた時はなにか熱いものを押し当てていると痒くならないYO!」と
ツイッターに書いていて、すごく試したいのだけれど
そういうときに限って咬まれないという…。

夏なのにテレビでも雑誌でも夏の怪談特集っぽいものをあまり見かけないのに気付く。
エアコンがあるから怪談はもう不要なのだとしたらちょっとさみしい。

8月の前半までで、今年観た映画は合計60本、読んだ本は50冊。
(漫画はメモしてないので不明)
まあまあのペース。映画の方は年末までに100本近くは行けそう。
幸いにしてフィルムを燃やしたくなるような映画や、
球速130kで投げたくなる本にはまだ当たっていません。



それでは予告通り、オフで売っている本のネット通販を始めます!
購入を希望される方はこちらからどうぞ。
不慣れですがよろしくおねがいします!
(なんでこんなに分かりにくい説明になるのか!と自分で思うページですが…)
(そのうちインデックスからリンクします)


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2010/08/17(火)

今日のタモリさんのゲストはキティちゃん。
キティちゃんの家がロンドン郊外にあったとは驚きです。
ロンドン郊外(広めに考えて)って、
キティちゃんとかシリルとか…色々なものが住んでるんだなあ…。


ヤマザキマリさんの漫画
「イタリア家族 風林火山」
「それではさっそくBuonappetito!」
を読みました。
「モーレツ!イタリア家族」では全然分からなかったんですが
このひとの人生はなんてすごいんだろう!と衝撃を受けました。
イタリアで画家をされていたけれど、出産を機に(ヒモの詩人を捨てて)
収入を得やすい漫画家に転向、14歳年下のイタリア人に一目惚れされて結婚、
その後、漫画が評価されて流行作家に!とかもう訳が分からない。

「テルマエロマエ」だけ見ていると
家の中からあまり出ないような、
机上でプロットをこねるタイプの人が考えたお話に思えるのですが、
案外著作から御本人は見えないものですね。
(波瀾万丈人生・アクティブ系の人の書くお話は、視点が異様にさらっとしていて
細分を突き詰めて面白おかしくは描けないような気が私はしていましたが、
そうでもないっぽい)

「それではさっそくBuonappetito!」は、
これまでにヤマザキさんが旅行された、あるいは住まれた様々な地域の
おいしい料理に関するエピソードとそのレシピが載っています。
イタリアの野菜のグラタンや、パニーノ、勿論パスタ、
オーストリアの料理、カネーデルリ入り熱々スープや、
ブラジル名物、魚のムケッカや……。
秋になったら作るぞー!と思わずにはいられないものばかりです。
(とりあえず暑いうちに、
ピンガで作るカクテル「カイピリンニャ」を作って飲みたい…)


しょっぱなから通販用メールフォーム設置ミスをやらかして済みません…。
(送信テストをしたような気がしたんだがそんなことはなかったぜ!)
お知らせくださった方、ものすごくありがとうございました…!


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2010/08/18(水)

漫画絵「日記絵再録」

読書かんそう
「図書館戦争」

おもしろかった!

公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律として
メディア良化法なるものが施行されている日本が舞台。
それに対抗する形で成立したのが図書館の自由法。
2つの勢力の抗争はエスカレートし、
ついには武装化に至り、死者の出る惨事すら超法規扱いとなる。

下記、内容に触れますのでご注意ください。

検閲行為の執行で本屋を急襲する良化隊員、
10年間楽しみにしていたシリーズの完結編を
目の前で検閲図書とされて奪われる主人公、
突然現れた図書隊員の、法の範囲での反撃、
このあたりは、もう時代劇のようなカタルシスです。うまい。
そして本好きの人間としては、
本を荒っぽく扱われるつらさや、
中身を読んでもいない人間が、つまらない単語1つにこだわって
大好きな物語を有害図書認定する事に対する不快感へのシンクロ率が半端ない。

その事件がきっかけになって主人公は図書隊員になり、
良化隊員との攻防や組織内での親交が描かれます。
続編が3冊もあってとても楽しみ。

当然ながらとっくの昔にアニメ化されているのですが、
キャラクターデザインを検索して見てみたら脳内キャラデザと違ってびっくりしました。

私の脳内キャラデザ
主人公=パトレイバーの野明
堂上=ハガレンのマスタング氏を圧縮
小牧=彼だけは唯一、脳内とぴったり一致
    おだやかで笑い上戸、相方の手綱を握っている。うむ(笑)
手塚=手塚国光でした……
柴崎=「どいつもこいつも」の江口(過去の髪型)

作中に、荒野を旅する女主人公の西部劇っぽいラノベが
「銃」という言葉が出てくるために有害図書扱いされるというエピソードがあって、
はてと思いました。

1.比喩的表現でぼやかす→銀の死神がその鋭利な鎌を云々

2.代名詞でなんとかする→「母さんあれ取ってくれ。あれだよあれ」

3.作品世界での「銃」の名称を違うものにする→ラノベガン

機械でNGワード検索するんだったらどれでもセーフのような気がします。
(横書きだったら「金充」にするという手もあるけど……)
ラノベガンは当たると何か凄くまろやかなことになって、
光って、七色になって、いい匂いがして、音楽が流れる。死ぬかどうかは不明。


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2010/08/19(木)

いまこの日本で私が何故か非識字者であったとしたら、
そしてそれを隠したいとしたら、どれだけのハンデだろうと想像します。
ネットの恩恵には殆ど与れない。携帯メールを打てない。
テレビは見られるけど、番組表は読めない。ニュース速報が分からない。
駅や道路の方向指示が読めない、お店のメニューが意味不明。
頭上注意も立入禁止も雨漏り注意も分からない。
仕事の選択肢もかなり狭まる。
こっそり勉強しようにも本が読めない。
図書館の朗読サービスを利用して、本と照らし合わせるくらいかな。
でも漢字のせいで、独学でなんとかできる気がしない。

英文字を覚える方が早そうだ。

wikiに載っている世界各国の識字率(信用性に欠けるらしいが)は
日本男性の99.9%が最高得点(←?)だけども、
残り0.1%が逆に気になります。


今週末のインテックスは、
予告通りサークル参加しません。
次回参加は「新刊が出る」もしくは「新しいジャンルにハマる」、
たぶんそのどちらかのときに!


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2010/08/20(金)

映画かんそう
「イヴの時間」

劇場で予告を見た時は
おとなしくて可愛くて働き者で献身的な美少女型アンドロイドが
御主人様の高校生男子を一途に愛していて、
主人公も葛藤しつつアンドロイドを愛するようになる……
という感じの、いつものあれかと思っていたのですが、
おすすめで貸して頂いて鑑賞してみたら
キャラクターこそ意図的にそういう系に似せてあるものの(おそらく)
案外ロボット三原則のがっつり出てくる、エピソード勝負のSFでした。

店の表には看板も何も出ていないカフェ「イヴの時間」。
そこでは人間とアンドロイドは区別されず、
アンドロイドの頭上に必ず表示される識別のためのリングも店内では視えない。
家事用アンドロイドの行動記録を追ってその店を訪れた主人公とその親友は
店内にいる老若男女が人間かアンドロイドか区別のつかぬまま
彼らと交流を深める。

下記内容に触れます。

劇場版は、配信していた短編集をつなぎ合わせたものだそうですが、
気付かないくらいスムーズでした。
あの、どー見ても人間に見えない「なんかすごいの来たー!」
って言いたくなるような外見超ロボットの方を相手に、
彼が自己矛盾を起こさないよう気遣って、
人間のふりが成功していると思わせるための会話をする主人公とその友人のエピソードが好きです。

あと良かったのは、やっぱりラストのマサキくんのエピソードかな。
親の命令は子の命令より優先されるので、
子がアンドロイドへ傾倒するのを心配した親が
「もう子供と喋ってはいけない」と命令したら
どんなに子が傷付いても泣いてもアンドロイドは喋れないという話。
なるほど、と思った。
命令の優先順は最初に設定するのかな。
家長→配偶者→お年寄り→子供年長→子供年下とか。

全体的にこの世界のアンドロイドには全て感情があるようです。

監督は1人でアニメを作っていた人で、
「イヴの時間」は少人数で作成したアニメらしい。二十代で。すごい。

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2010/08/21(土)

色々感想


父と母(不和)
長女と次女(不和)
そんな家族が久しぶりに集まって、
弟はみんなに仲良くしてほしくてオロオロしているという。
フィリップ君かわいそう。

次回予告で「変身したら実体を失う」とかそんな感じの不穏なことを言ってましたが
唐揚げ200個ほどで人体錬成できんものかな。
というかWの変身って、肉体と精神をデータ化して別のものと融合、
そののち分解してまた元に戻すという
ライダー史上1、2を争うハイテクシステムなんじゃないのかしらと
私は考えるのですがどうなんでしょうね。
(同じ原理で物質転送機も作れるんじゃないかと…しかもハエが混ざっても元に戻せる)

別れた妻とのダンスを懐かしみながら炎の中で踊るラスボスの最後って
なかなかロマンチックでした。

そういえば財団Xつながりでオーズと世界共有って噂を聞いたな。
一足先に映画で見たオーズは騒々しかったです(笑)。
あれの正面に立つと、やかましすぎて思考力がなくなりそう。
(パチンコ台的な意味で)

西は最終回が(たぶん)変則放送になるから見逃さないようにしないと。
大団円でありますように!

GOLD
大手宝飾店チェーンの会長に娘2人を紹介される殿。
姉は華やかな美人、妹は地味なメガネっ娘。
年頃の青年としては矢張り美人に目がいく殿に、
あとで父親こっそり
「彼はまだまだ若いから仕方がないが、人を見る目がない」
的な事を言う。
ああ、内面が優れているとか能力が優れているという話だな…
と思ったら、なんと妹のメガネっ娘ちゃんは類稀なる幸運人間で
「手をつないで宝くじを買うと当たる」とか
「商談に連れていくと成功する」とかいう特殊能力があるのだそう。

それ見ただけで分かったら逆に恐いだろ!

仕事は金額が大きくなればなるほど運が重要になってくるのは同意するが
斜め上をつっぱしるこのドラマの先行きが見ないぜ。
(最終回のオチにするんだと思ってた末っ子の件、あっさり済んじゃったし)

ファミ通
PSP「タクティクスオウガ運命の輪」には
(UMD版のみ)予約特典に
吉田明彦さん描きおろしタロットカードが22枚付くそうなのですが
その一部が今週号のファミ通で見られます。
いずれ発売される画集に載るだろうと信じて待とうっと。
というか吉田さん個人の画集がまだ1冊も出てないとか意味が分からない。


「仲がいいですね」というインタビューに

「俺と●●はできてんだぞ」ってところを普通に見せびらかしたいだけです自分が。

とハキハキ答えるバッテリーの片方。もちろんチューくらいは朝飯前。
今年の球児たちも腐女子狙いですね。

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2010/08/22(日)

もやしもん8巻(ビールの巻)を読むと、
成人した人間なら誰でも、例えお酒が苦手な人でも
チェコのウルケルとベルギーのゾットを飲みたくなると思います。
ピルスナー・ウルケルは普通に量販店で売ってたのですが(300円前後)
ゾットの方は入手しにくいと漫画にも描いてあったし諦めていました。
そしたらなんかamazonで普通に売ってる!

下記amazonに書いてあった味の説明書きなのですが(ブロンドの方)

輝きのある透き通ったゴールド。
バナナ、りんご、洋ナシのようなフルーティーな香りや、スパイシーな香りもあります。
口に含むとフレッシュなホップの風味、やわらかな柑橘系の酸味を感じます。
旨みと酸味のバランスがよく、スパイシーさもある味わい。
軽め〜中程度のボディです。
余韻では心地よい渋みが引き締めてくれます。

お酒や香水を形容した文章って、なんか読むのが楽しいです。

ソーセージとポテトフライと枝豆をがっつり用意、
できるだけ丁寧に注いで飲みました。
おいしいし、泡立ちもきれい!
ウルケルは爽やか、ゾットはスパイシーでした。
(私的にはウルケルが好き)

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2010/08/23(月)

仮面ライダーW
変則放映で西では本日放送。
今日が最終回だと思っていました……。

下記ねたばれ

今日が最終回だと思っていたので
「なんちゅうラストじゃこりゃー!!」と目をむきました。
主人公が1人ぼっちになって号泣して終わりとか、
登場人物に対してあまりにも酷すぎる!!と。
そしたら次週予告が始まった!俺様茫然!最終回今週末だった!

「お前の罪を数えろ」に対し
「人を愛することが罪だとでも…」「ユートピア!」
という今際のギャグに吹いた。
映画に勝るとも劣らぬ名台詞だわー。
ところでユートピアの能力がイマイチ腑に落ちなかったうえに
あの中のひとがラーメンズの小林さんに見えてしょうがなかった訳ですが、
マジ恋愛だったんですね。何を言っても本気にしてもらえない人って、
リアルでもたまにいますよね男性でも女性でも。もっと腹から声を出せ。

今週末ラストは絶対ハッピーエンド!
最高のパートナー出会うとき奇跡起こる!
三条さんとジャンプ文法を信じるぜー。

ジャガーさん連載終了。10年間お疲れさまでした。
うすた先生は天才かつ引き出しがたくさんあって、希有な漫画家さんだと思います。

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2010/08/24(火)

映画かんそう
「ヤギと男と男と壁と」

そのむかしアメリカには
旧ソビエトに対抗する形で密かに結成されたエスパー部隊があった。
彼等は「ジェダイ戦士」を名乗り、
超能力特訓のために踊り、ヨガを始め、髪を伸ばし、
食事制限をして、陰嚢から重りをぶら下げ(イテテイテテ)持ち上げた。
その結果、ヤギを念力で殺したり、透視が出来るようになった!
というあらすじ(ちょっと違うけど)。

なんと原作はノンフィクション小説で、
この映画には「(ほとんどが)実話」という注釈が付いている。
アメリカならあり得る……みたいな、
なんかそんな気がしますけど。

変人に振り回される凡人という人物関係で
繰り出されるギャグが非常にいかしていて、
ちょっとうすた京介さんの世界を感じます。
全体的にバカ映画ですが、
でもラストが得も言われぬ余韻でじわじわくる。

下記ねたばれ

ラストが切ないー!
「置いて行かれた」って主人公ナレーションではっきり言っちゃったし。
ああ、そういえば3代続いた師匠&弟子の関係を描いているから、
これ本当にジェダイだなあ。しかもユアンだしな。
3代目がアナキンと全然違っていい子だったので
師匠たちは安心して笑顔で去れたんだなあ…。
ある意味幸福なスターウォーズなのかもしれん。
主人公が老いて死ぬ時に、あの2人がふいに迎えに来るといい。
(気付いたら変なポーズをとっているオッサン2人とヤギが目の前に)

大勢の人がLSDでハジケまくるシーンがあるので
シネコン展開はできないしTVでは放映しないだろうたぶん。


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2010/08/25(水)

うすうすそんな気はしていましたが
最近は家にTVがなくて、パソコンもないよ!(もしくはあっても使わないよ!)
っていう方が増えているのですね……。
どうなさっているかというと、全部携帯で御覧になっているという。
テレビも携帯、ネットも携帯、メールも携帯、電話も携帯(←?)。

「携帯でTV番組の録画予約もできる」
と最近教えてもらったのですが、
「メカ音痴の私でも、それは騙されないよ〜」と思ったら本当でした。
予約画面を見せてもらった。沈黙した。
しかも数年前の機種だとのこと。

え?ちょっとヤバくないですか?
テレビとDVDとパソコンとナビと電話とカメラとクレジットカードが一体化して
ハンディサイズで数万円って、おかしくないですか?
羽が生えてて杖を持った小さい何かが中に入ってるんじゃ!?
ある日一斉に蜂起するんじゃ?

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2010/08/26(木)

読書かんそう

「もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

鉄板有名ビジネス書を、ラノベの題材に、表紙は萌え絵!
というアイディアがべらぼうに優れていると思う。
書かれたのは放送作家さんだそうです。
小説家の人がリライトされていたら更に完璧だったろうけれど、
企画の素晴らしさの前では、たいした問題じゃない。

ある理由から、野球部のマネージャーになった主人公が
マネージャーの本と勘違いして有名ビジネス書を読み、
せっかくなので本の内容を実践して野球部を変えていくという話。
すごく分かりやすいのでどんどん読める。
ただ、主人公は『マネジメント』と同時に
『おおきく振りかぶって』を読むべきだと思うし、
あと、この子はかわゆい女子高生マネージャーだから構わないが、
もしこの手の人が私の上司だったら困るなあというのが感想です。


でもそれは重要なことではなく、
この本は百合萌えの友達から「百合だった!」と貸してもらって読んだのですが
たしかに友情百合でした…。
(しかもキャラクターモデルはAKBの子達ですって後書きにあった…)
意外なところに意外な萌えが配置されているものですね。

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2010/08/27(金)

先週のドラマGOLDで
ビジネスには運が大切!みたいな話が出てきたのですが
内容はともかくその主張には同意します。
人間は
・普通の人
・自分が幸運な人
・自分が不運な人
・周囲に幸運を与える人
・周囲に不運を与える人
に分かれると思う。

以前お仕事で、
企業的な努力、営業的な努力、根回し、すべて完璧な
ほぼ決まりかけの数十億の仕事が
くじ引き(のようなもの)で、
しかも90%くらいの確率で大丈夫だったのに、
なんと10%のハズレを偉い人が引いてしまったがためにパアになったということがありました。
あのときばかりは「責任ある地位にいなくてよかった!!」と思いました…。

ところで私はどちらかと言えば不運、
きょうだいの人はものすごく幸運なタイプだったのですが、
不思議な事にある日を境に(ぶっちゃけると親が亡くなった日を境に)、
それが均等になったのではないかと互いに感じております。
最初の1年くらいは「あれ?」って感じだったのですが、機会があって尋ねたら意見が合いました。
俯瞰で見て、あまりに不平等だったので是正して行ったのでしょうか。
ひじょうに不思議ですが人生の途中で運の属性変更とか、そういう事もあるようです。

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2010/08/28(土)

色々感想

龍馬伝
大泉さんの演技力でああいう役をされると破壊力満点なので、
できれば今度は明るい役柄で生かしてほしいな…。
「わが家の歴史」のつるちゃんや、
「アフタースクール」の神野先生みたいな役。
それにしても「龍馬伝」というドラマは
ストレスが多くカタルシスが少ないなあ…と思っておるのですが
それというのは脚本が原因というより
龍馬の人生が、実はあまりドラマ向きではないせいなのか?などと考えます。
大河ドラマの必殺技
「同時代に生きた他の偉人のエピソードや業績を、さりげなく主人公のものにする」
で盛り上げられるのに、今回あまり使っていないような。
ただ映像は毎回美しくて、美術も衣装もカメラワークもすごい。

龍馬伝、やな感じの史実
長次郎は本当は、社中のみんなに腹を切らされたとか…。
留学費用ちょろまかし疑惑とか…。
現実は厳しいですね。


あれは演技というかマジ泣き入ってたよな…。
目と口の大きい子は泣きの演技がダイナミックだ。
泣いている翔太郎を見るフィリップの目が慈母のようでした。
フィリップも目が赤いけど。泣いちゃったけど。
明日最終回ですよー!そわそわ。

ブリーチ
藍染様超進化
ヨン様→メガネoff前髪上げる→髪およびアホ毛が伸びる→羽が生えて服がワンピースに
(紅白を視野に入れてのお衣装か?)

しかしあれだ、この何カ月も連載が続いている作中世界の状況
「1人の人間を大勢で、何度も殺すのに死なない。
今度こそ死んだと思ったらやっぱり生きてる」って
まるで不条理劇みたいではないですか。
(いやクドカンの劇であったなそういうの。「鈍獣」)


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2010/08/29(日)

仮面ライダーW最終回

下の方に前回放映分のイラストがあります。
放送が1週間以上遅れている地域の方はご注意ください。

下記反転

わー!わー!わー!
おねいちゃんが助けてくれたよー!
(長女が命がけで次女を助けて、次女が命がけで弟を助けるという!)
憎み合っていた父と母が彼岸で和解し、姉と妹が和解し美人姉妹やわー
なんかラスボス一家の再生がテーマみたいになっちゃってましたが
家族全員に祝福されたフィリップのお嫁入りラストで、期待通りのハッピーエンドでした!!
(今後2人が喧嘩しようものなら、家族総出で翔太郎の枕元に立ちそうで嫌ですが…)
フィリップは結局この世で家族を取り戻すことが叶わなかったけど、
「あなたの家族は左翔太郎よ!」って何週か前にシュラウド母さんも言ってたもんね…。

2人の時の変身ポーズと1人の時の変身ポーズは違うので、
1人の翔太郎が、つい昔の変身の手順をなぞりそうになって我に返る顔とか、
事務所からフィリップの声がして、大喜びして飛び込むのだけど
勘違いだと分かったときの顔だとか、
前半パートは見ているこちらも辛くて早送りしそうになりましたけど……。

ところで「シュラウドの死因は熱中症」
という意見をネットで見かけてものすごく腑に落ちた。

時間ぴったりの綺麗な収め方でした。
作品の出来は、誰を脚本家にするかで7割決まるって、もういい加減気付いてほしい…。

スタッフの皆さま1年間ありがとうございました!

次はオーズ。シンケンから1年経ってませんが、充電できたのでしょうか靖子さん。
ちょっと不安ですが頑張ってほしいです。



2人とも髪型がエアリーなので、すごく難しい!

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2010/08/30(月)

これは撮るしかないだろうという。



昨日のW話続き。

巡回サイト様の日記でWの感想を書いておられるところが
4か所もあって、ニコニコです。
(not特撮系、シリルサイト様1つ含む女性向けのジャンルばらばら)
うんうん、その通りですね分かります等と心で語りかけることしきり。

思えば「2人で合体するライダーで片方の名前はフィリップ」
という情報を聞き、左右で色の違う猟奇なデザインを見たとき、
正直ドン引きしたものですが、
今となっては体真っ二つバラバラキックでさえ見慣れ…いや、うそです。
あれはまだキモイ。
でもこんな、孫のように愛おしいライダーになろうとは。

おやっさん復活は絶対あると最後まで思ってました。
(いや、したと言えなくもないけど…幻サンタ状態で…)
そして「長いお別れ」ねたも絶対ラストにあると思っていたけどなかった。
(まあ、ねたばれなので詳しくは言えませんが、苦いラストを経て2人は大人になる訳ですよ)

しかし終了してしまってから気付くのは遅すぎますが
照井・竜ってテリー・レノックスのもじりなんですね!!
吹きました。違う……テリーは違う……。もっとこう、植物的で温度のない人です。
間違っても騒音バイクでトライアルで俺に質問するなの人ではない…。

Wの「ビギンズナイト」をまだ見ていないのですが、
女子っこ達による上映会兼布教会をすかさず予定しています。
残しておいてよかった。寂しくない!


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2010/08/31(火)

映画かんそう
「ルー=ガルー」

公開初日だというのにメイン登場人物の数よりお客の方が少なかった……。
あの、すごく出来がいいとか斬新とかいう映画じゃありませんが、
お暇な方は見に行ってあげて下さい。京極夏彦先生原作。

友達に「原作もあんな百合百合?」
と聞かれたけど、読んだのが10年近く前で内容が胡乱です…。
でも葉月からあんな巨大な矢印は出てなかったような…。

ねたばれ箇条書き

・科学が発達した近未来なのに、学生の移動手段はまだバスなのか。
・同じく高速道路の方向指示器もまだ看板形式なのか。
・同じくまだ傘とかさしてんのか
・遺影に手を合わせていたけど、仏教?
・麗猫さんの格闘シーンなどはさすが映像。
 黒髪ロンゲ寡黙クール格闘チャイナ、物陰からこっそり参加の寂しがり屋。
 案外親切。こやつめかわいい。受。
・国を牛耳る大企業のラスボスなのに、食事は一皿。
 例の肉の付け合わせはポテトだけ。 赤ワインをデキャンタにも移さないで手酌。
 おしゃれ会社員の一人暮らし的食事…わびしい…。
 そして自己紹介をして主人公の頬を撫でただけで刺殺される。セミのような一生。
・原作の葉月も関くん似のグルグルしやすい子だったけど、
 映画の葉月は、倒された仲間を助けようとして
 床に落ちていたナイフを拾いに行く途中で転んで断念とか
 昨今のお姫様キャラクターでも見ないくらい超無力。
・映画の歩未は、結末後でも葉月がピンチになったら5分で出てきそう。




9年前の夏にペーパーに描いたイラスト(まっ黄色の紙)。
左から歩未、葉月、猫、美緒。
あー、そうそう、歩未=京極堂、葉月=関くん、美緒=榎さん、
そんで刑事=刑事って感想だったよ当時。


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