6月日記

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2008/06/01(日)

映画かんそう

「ミスト」2006/11/05日記話題

・スーパーマーケット閉鎖空間型
 クリーチャー&サイコ&スプラッタホラーです。
・原作はスティーブン・キングの「霧」です。
 様々なゲームや映画に影響を与えた20年前の作品。
・映画としての出来はいい。ラスト以外は原作通りの粗筋。
 「霧」の映画化としてはほぼ完璧で、
 これ以上の物は作れないと思います。
・原作読んでない人が映画か小説のどちらかを見るとしたら
 映画をすすめておきます。
・テレビ画面よりは劇場鑑賞がよかろうと思います。
・しかし見終わったあと、最低最悪の気分になります。
 ↑これ重要

どこまで書いていいか分からないので全部伏せます。

拝見しているブログのあちこちで
「衝撃の15分!」「原作とは異なるラスト!」
と書いてあって、もうそういう風に書かれると辛抱たまらないので(笑)
見に行きました。

話としては結構バカバカしいです。
キングやダラボン監督のように実力ある人が、
地道に形容を積み重ねて初めて成り立つストーリーです。

映画のあらすじはほぼ原作通りで、
変更は大きな(人間こえぇぇぇ!)エピソードが1つ追加され、
いくつか削られていたくらいです。
(あの明らかに余計なお色気シーンはなくなった)
セリフは原作の物を採用しつつ色々書き加えられています。
なんだかんだ言って、キングは人間のことが好きだし
人間に期待を持ってらっしゃるように思いますが
でもダラボン監督はそうでもないの?
というセリフが随所にあります。
残念ながら私も監督側の感性かなあ……。

(下記は内容に触れます)

キングの「霧」はファンの多い作品ですが、私自身は苦手でした。
何故なら登場人物のうちの1人、ミセス・カーモディが、
ともかく駄目なのです、よ!
スーパーマーケットに閉じ込められた当初、
彼女は「神の怒りよー!」とか叫んで煙たがられていたのですが
人々が段々と判断力を失うにつれて信者が増え始め
最終的にはリーダー的存在になって生贄を要求しだすという
あのプロセスがうわぁぁぁぁ!もう、最悪!
「あんな事あり得ない!」「人間はあんなに馬鹿じゃない!」
とは言い切れないところが私にとってプチトラウマでした。
(読んだ当事、まだ昭和でした…)

映画版のミセス・カーモディですが、
1.3 倍 パ ワ ー ア ッ プ し て ま し た !
異変が起きたとき、彼女は便所で泣きながら
みなのために祈るんですが、その祈りの内容が
よく聞いたらとんでもなくて
彼女の善とこちら側の善が異様に違うことにまず絶望。
あと、マーケット内に信者が増えていくにつれて、
彼女は段々綺麗になってゆくんです。
自分の言葉に人が従うという、
彼女の人生で皆無であっただろう経験に
一瞬浮かぶ嬉しそうな表情!きらきらした目!
うわー、嫌だ!
(しかし映画版ではっきりと「ユダヤの神」と言っちゃってたようですが)
(原作では明言されてなかったと思いますが)
(余計なお世話ながら大丈夫なのか心配)
他の登場人物ですが、
小説のアマンダはAI搭載のマネキン人形みたいな人でしたが
映画のアマンダは好感が持てました。
あとマーケットの小太りの店員オリーは映画版が異様にかっこよく、
小説版と比べると行動やセリフがこまめに変えられていました。
監督、オリーが好きなの?(笑)
主人公はすべての登場人物の中で一番善良で
ありえんくらい良い人でした。あの「地獄に堕ちろ」ママより余程。
あのラストはこれまでの善行に免じて与えられた加護でしょうか。
それとも神などおらんヨということでしょうか。
でも結局ミセス・カーモディの予言は殆ど的中しているんですよ。ラスト含め。
超いやだ……。

(ラストばれ注意)

巨大生物のシーンは原作でも印象的でしたが、映画も美しかったです。
上の方は鳥が巣を作っていて、群れて飛んでいるのが見えました。
ラスト…は…まあ…。
ハッピーエンドにして最悪のバッドエンドって
成り立つものですね……。あと、科学兵器すげー。
人間が一番怖い。人間が一番優しい。人間が一番強い。
なんでも一番。すごい。


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2008/06/02(月)

キング作品の映画化でベスト5を決めようとしたのですが

「シャイニング」(キューブリック版)
「スタンド・バイ・ミー」
「デッド・ゾーン」
「ミザリー」

↑ここまでは確実なんですが、5作目が難しいです。
下記が同列なんですよね。

「ミスト」
「黙秘」(ドロレス・クレイボーン)
「ショーシャンクの空に」(刑務所のリタ・ヘイワース)
「グリーンマイル」

キング作品で映画化されたものは阿呆みたいに多く
たしか20本近くあったと思います。
しかし中には非常に残念な……作品もありますね、うん。
(キング本人が参加した作品が特にその傾向が強いです…)
(天は二物を与えない、こともある)
どうでもいいですが、私はフランク・ダラボン監督と
ヤン・デ・ボン監督を時々混同します。
そう、「ボン」しか合ってないのですが。
両監督の作品リストを御覧になって頂くと
「この両者を混同したらかなり悲しい目に遭うだろお前!」
と言われると思いますがその通りです。

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2008/06/03(火)

唐突に「ミザリー」思い出ばなし。
ミザリーは小説家が主人公のホラー小説です。
彼は代表作のハーレクインっぽい
ラブロマンスシリーズ小説を終了させるのですが、
そのあとで交通事故に遭い、
気付くと熱狂的な読者の家で介抱されています。
そして…というあらすじ。

この本のハードカバーは、装丁が非常に凝っていて
カバーをめくると、作中小説の
『ミザリーの生還』の表紙が描かれていました。
それはラブロマンスらしい、ダーリン愛してるわウフフアハハ的な絵です。
私はこの本を学校の図書館で借りて読んだのですが、
図書館ではありがちなことに、本のカバーは全てはずされるのが決まりで、
つまりこの本もウフフアハハが丸見えの状態で並べてあったのです。
誰かが恋愛小説だと勘違いして借りたら大変だから
やめてやれよと卒業までずっと思ってました。

あと、映画化されたときに映画館へ見に行きましたが
例のハンマーのシーンで、老紳士がよろよろと外へ出てゆかれたのが
今も記憶に残っています。
「スタンド・バイ・ミー」と同じ作者、同じ映画監督だから
ああいう作品だと思って映画館にいらしたのだったら本当に気の毒だ。
そういえば「最高の人生の見つけ方」もロブ・ライナー監督だよ。


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2008/06/04(水)

映画かんそう

「アイ・アム・レジェンド」

爆発的な感染力を持つウィルスにより
人類の絶滅したニューヨークで、
たった1人生き残ったウィル・スミスが、
ワクチンの開発をしながら
ルームランナーで体を鍛え、
狩をして食料ゲットし、農作物を育て、
海辺でゴルフ打ちっぱなし、
CDショップでお気に入りの音楽を探し、
生き残りの仲間にむけてラジオで呼びかける充実人生で
すげえ、なんて精神力だ!
アメリカと戦争しちゃだめだ!と最初に思った。
でもこの主役、すごい真剣に犬に話しかける。
ルーピン先生とタメ張るくらい1日犬とおしゃべり。
犬らぶ。犬命。犬だけが家族で友達。

ちなみにホラーですよ。

下記反転(原作ねたばれあり)

ゾンビもの。
「28日後」(2002年イギリス映画)と同じ分類かな。
あちらがビターでこちらがスウィート風味。
私はどちらも好きです。
ゾンビが、ものすごく息の合ったチームプレーを見せてくれて
当然そこが怖い(笑)。あんな体育会系のゾンビ、はじめて見ました。

原作は「ゾンビ」よりも過去作品で、
ロメロに影響を与えたと言われているそうです。
ちなみに原作では主人公は最後に処刑されてしまうのですが
「ああ、自分こそが彼等の安眠を破って殺戮を繰り返す化け物だったのか…」
と悟る、善悪逆転ラストだそうですよBYwiki。
映画の中でも、ダークシーカーズに知能があるという描写が
随所に見られましたが、善悪は逆転せずに終わりましたね。
「うるせえ!お前らは病気だ!俺はレジェンド!」みたいな。

最初あの母親が狂人か否か判断しかねたので
もう少しフォローが欲しいかなとは思いました。

ちなみに監督は「コンスタンティン」のひと。
原作リチャード・マシスンは「ヘルハウス」の原作脚本。

そういえば「ヘルハウス」はリメイクしませんね。伝説作品なのに。
私はあの(ねたばれ)霊の生前の身体的欠点を罵倒しまくってやっつけるラストが大好きだ(笑)。


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2008/06/05(木)

漫画絵に「24日の夜」
(07年クリスマスTOPです。再録したと思って忘れてました!)
(順番通りに並べたいので「25日の朝」の前に入れます)


いろいろ感想

「ギアス」
前回のあらすじ。
ギアスとはあまり関係のない特別編が放映され、
その内容が、お笑い芸人さんによるオタク文化突撃体験!
みたいな感じだったので、
オタク視聴者ガッカリ+地味に不愉快なうえに
ギアス知らねー!監督のサインいらねー!という発言により
芸人さんのブログが爆発炎上した。

まあしかし、いっそ着目したいのは
プロのお笑い芸人さんのバラエティトークよりも
ゼロルルが毎週繰り出すギャグの方がおもろいという点だろう。
(いや、彼はいつも真剣で命がけだというのは置くとして)
いっそM-1とかに出てみちゃどうだろう。
ヘルメットかぶって独裁者コント。相方はスザクさん。
ロロとコンビというのも捨て難いが、彼の芸風はたぶん
「毎回相方を出刃包丁で刺すオチ」というものだろうから危険だ。

「純チカ」
学生時代からの片想いの相手が結婚してしまって
大傷心のところに、その弟を下宿させることになって
色々あって彼に手を出してしまい現在は相思相愛の2人。
というのがこれまでのメインカプの物語なのですが、
今回はその片想相手だった親友が
「弟を引き取って家庭というものを体験させたい」
とか言い出して、
2人は一旦は互いのためを思って離れ離れに。これが前半。
しかし後半で、やはり離れられない!と再会、ベッドシー(略)
それでも受の子が「俺のこと邪魔なのか!?」
「邪魔だったら出て行かなきゃ!」
「寂しくなんかないもんね!」
「新婚家庭の雰囲気壊さないようにしなきゃ!」
「あれ?邪魔に思われてなかったのか?どうなんだ?」
とか、こう、直球でかわいらしくて相変わらずなごむのですが。
攻の人、ラストで2人の関係について親友に話をするとか言っていましたが
最低でも鼻の骨を折られるくらいはあるんじゃないのかなあ…。
一応相手は攻を信頼して弟を預けた訳だし。
でもBL世界だったら案外祝福されてスルーなんだろうか。

「コナン」
女人の入れない男子便所に新一を退避させたのはナイスフォロー。
しかし便所で消失トリックはあんまりと言えばあんまりだ…。
いや、蘭さんの心情的に。
灰原さんがいらしてくれて良かったです。


「月光条例」
再度引っくり返った!!
いや、しかし、両想いだからって
騙して陥れてオッケーって訳じゃないよね。モヤモヤするー。

「ネウ子」
たった2コマ、それも小さく、
譬えのシーンで出てきただけの女体化ネウロが
人気投票で9位とはどゆこと!!
やっぱりグラマーだから!!?
そういえばこの前の、植物の毒で全身が爛れる説明のコマは
よく見たら「せんとくん」だった…角が欄外にアウトしてたから
しばらく気付かなかった…。
松井先生のブラックジョークは低空飛行すぎて時々見えない。

「SKET DANCE」
こえぇぇぇー。あの最後のコマはなぜあんなに怖いんでしょう。
首の角度が変に曲がっているから…?
顔に砂トーンとか貼ってあるから…?
それとも目が?擬音が?

「サスケさん」
サスケさん、サスケさん、
イタチさんが悲惨な人生を歩んだのは、
そりゃちょっとは木ノ葉にも責任があるかもしれないけど
大半はイタチさんの意思だよ。
あとイタチさんを殺したのは100%君だよ。
べつに君が騙されやすい子なのは悪い事じゃないんだヨ!
「木ノ葉を潰す」って八つ当たりだよ。
大人になって思い出した時に恥かしくてゴロゴロしちゃうよ?
小魚でも食って落ち着きなよ。
うん、チーム名「鷹」に改名も、かなりあとで悶絶しそうだけど
それはまあ可愛い範疇だよね。
なんだか悪魔と契約して仲間は全滅しそうな不吉な名前ではあるけどね。


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2008/06/06(金)

うちのDVDデッキは番組表で予約しても、
前番組の野球やら何やらが延長になると自動で追尾してくれません
なぜならアンテナがアナログのままだからです。
地デジ対応のアンテナになったら本気を見せてやる、と
何やらそういう説明が載っていました。奥ゆかしい奴です。
しかし野球が始まって随分たちますが、
夜中に録画している番組は特に切れていないわね。
最近の野球は時間通りに終わるのね……と思っていたらそうではなく、
実はきょうだいのひとがこっそり手動で
私の録画予約を修正してくれていたらしいです。

ごん、おまえだったのか!!
(別に撃ってない)

しかしなぜそんな妖精みたいに分かりにくい親切を!?

さいきんはきょうだい仲良く「HEROES」を見ています。
ナカムラ(notわたし)の能力がロロと同じなので
我が家ではロロ・ナカムラで通っています。


氷室冴子先生がお亡くなりになったそうで、ご冥福をお祈りします。
「クララ白書」「少女小説家は死なない」「雑居時代」
「シンデレラ迷宮」「ざ・ちぇんじ」大好きでした。
というか本当のこととは思われません。

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2008/06/07(土)

京極夏彦先生の夢を見た。

京極先生は夕暮れの和室で、
気の弱そうな青年に、講釈をなさっておいでだった。
テーマは怪談についてだった。
例のあの、全センテンスがツカミであるかのような
ぐいぐいとした語り口調で(舞台劇、すごかったですよ)、
絶好調でまくし立てていらっしゃいました。
やがて京極先生は成り立ちについての説明を終え
実際の怪談を語ろうとされます。

「よし、では君に1つ怪談を話そう」

「これはシンプルだが、怪談の要素がすべて含まれていて
そしてなおかつ他にない独特のパターンを持つ話だ」

「ある男が、古美術屋で美しいガラスの瓶を買い求めた」

「1000年前の、インカ帝国の瓶だ」

「しかし翌日、その古美術屋に赴くと店は閉店していた」

「ドアのガラス越しに中を覗いてみると薄暗い。
めぼしいものは持ち出されて、雑然とした部屋が見える」

「がらくたや木箱に混ざって、自分が昨日買ったものと同じインカの瓶が
ドアの側の床に置いてあるのを見付けた」

「その瓶には琥珀色をした中身が入っている。空き瓶ではない」

「そしてラベルが貼ってある。自分の空き瓶にはラベルなどは無かった」

「男は目を凝らしてラベルを読んだ」

その瞬間、信じられぬタイミングで目覚ましが!
ショックで息を呑みながら目覚めました。
あり得なーい!!オチ!オチ!京極先生オチ!
その日会った友人にその夢の話をしたら
「インカ帝国って1000年前だっけ……?」
というコメントでした。
つっこむところはそこなのか……?

インカ帝国
13世紀〜16世紀。
皇帝アタワルパはスペイン人に捕縛され、
「自分を逃がしてくれたら部屋一杯の金と銀の身代金を払う」
と命乞いをした。
スペイン人は身代金を受け取ったが、アタワルパを死刑にした。
という話を「ルパン三世」か「スプリガン」かで、むかし読んで以来
私はスペイン人がちょっとこわい。

インカ帝国にガラスの瓶があったかどうかは知りませんが
とりあえずラベルはないんじゃないかな……と思います。

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2008/06/08(日)

劇団☆新感線「メタルマクベス」を見ました。
宮藤官九郎さん脚本、いのうえひでのりさん演出によるコラボです。

まさに「メタル」で「マクベス」でした。
あらすじが滅茶苦茶に改変されると思いきや、
(設定こそSFでしたが)
意外にも筋、アイテム、セリフ、
原典のものが尊重され多用されていました。

しかしそれにしてもマクベス夫人とマクベスが
SとMの相性ばっちりのラブラブ夫妻、
ぶたれて蹴られて(歌部分)幸せいっぱい、
赤ちゃん言葉でハグちゅーキャッキャッ。
という解釈は斬新でしたが腑に落ちた!!(笑)
そ れ だ !
何を読んでも見ても、いまひとつ納得いかなかった
「マクベス」ですが、
相思相愛SM夫妻の転落の悲劇とすると
なんかすっきりする。

デス!デス!ただしオレ以外!
キル!キル!ただしオレ以外!
バースト!バーニング!ただしウチ以外!
キル!キル!ただしヨメ以外!
寝ても覚めても俺は愛妻家!

という、ギンギンにメタルでありながら
かなり腰砕けな歌を熱唱する素敵なマクベスでした。

下記内容ばれ

マクベス夫人が謝った!
「ごめんねー。私が悪いんだよねー」って。
ものすごい勢いのカタルシスがありました。
そう、いままで「ごめんくらい言えー!」
って思ってたんですよ!マクベス夫人に対して。
いやあ、気が晴れました。400年ぶんくらいの気が晴れた。

それとバンクォーの霊の集団による群舞は
最高のパロディーでした。大笑いした!



とりあえず東京・大阪では現在上映中です。
他都市では秋上映予定の模様。
http://www.geki-cine.jp/schedule/index.html
というか劇団☆新感線の5作品が映画館で一挙上映される
ゲキ×シネツアー2008が開催中です。
どれか1本……という場合は『髑髏城の七人〜アオドクロ』
を私はおすすめします。ギャグも歌も舞台美術も話もこれが一番好き。
(2005/07/12感想)
料金は2500円。前売り価格2000円。
でも上映時間は4時間だし、このお値段は安いと思います。
みみちい話ですが舞台1回分の料金でゲキシネ5本見られるし…。


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2008/06/09(月)

新作色々

「電王」スピンオフ決定したそうですね。
全4話短編「モモタロスのまっかっか城の王」
私がこれを知ったのは、なぜかスポーツ新聞の記事でした。

今週のドラマ「古畑中学生」が楽しみです。
中学時代の古畑任三郎が主役だそうです。
空き家で探偵事務所を営むとかそういうかわいいい路線のようですが
歴代犯人のうちの誰かとニアミスしたりしませんかね!

シャマランの新作「ハプニング」が寝耳に水で来月公開。
歩いている人がふと倒れて死んでしまう、それもばたばたと…
という映像を見ました。もう宇宙人でなければなんでもいいので(笑)
がんばってほしい。

「20世紀少年」映画のちょっと崖っぷち作品の臭いのする予告も見たよ。
堤さんで3部作。は、始めるからには、やり通せー!

新作ではありませんが、8/7に
「暗黒竜と光の剣」がDSでリメイクされるそうです。
硬派シミュレーションゲームの代表として後にシリーズ化された
「ファイアーエムブレム」の記念すべき第一作です。
光の王子マルス…軍神の名前がついているだけあって、
属国タリス以外の殆どの国と戦争して負け知らず。
人質がいようが知り合いの国だろうが
常に手加減なしでボコボコにやっちゃってましたね。
(プレイヤーが)
再プレーしてみたいですが、働きながらは無理なのかなー。


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2008/06/10(火)

そういえば「マクベス」なのですが、
1971年のロマン・ポランスキー監督
映画「マクベス」が強烈な印象でした。

猟奇事件被害のあとの1作目という情報を差し引いても
十分に異様で、不必要なまでに残酷な「マクベス」でした。
マクダフの城で行われる虐殺は妙にドキュメントタッチだし、
空は曇天で画面は薄暗いし、
斬られたマクベスの首が視点になったカメラワークとかあるし、
ラストも微妙に変えてあって後味悪いし、
見ているだけで呪われそうというか。
(原典通りにナイフの幻覚が浮かぶところは
ちょっと間が抜けていましたが…)
そういえば「マクベス」は演劇関係者の間では今も
口にするのは不吉な名前らしいですね。

そもそも王侯貴族は最初から高貴な存在であった訳では決してなく
人々の中で際立って強く猛々しく、賢くて残忍な者が台頭して名を成し
現在に血筋を残しているのだなあ、
となんとなくその映画を見て思いました。

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2008/06/11(水)

ロマン・ポランスキー監督関連
猟奇殺人事件・オカルト話。
反転します。苦手な人、御注意!!!

1969年に監督の留守中、カルト狂信者集団が自宅に押し入り
夫人を含めた5人が惨殺されるという事件がありました。
ところで監督はオカルト映画「ローズマリーの赤ちゃん」を撮影するときに
実際の悪魔崇拝者にして悪魔教会の創始者
アントン・ラヴェイを出演させていますが、
夫人にナイフを刺したスーザン・アトキンスは
この悪魔教会の元信者であったそうです。
ポランスキー邸がカルト狂信者集団に襲撃されたのは
悪魔教会と関わったことが原因ではなく
すでに引っ越していた前の住人への恨みが原因という
まったく偶然によるものなのですが。
縁を持つべきではない人物や場所と関わってはいけないなあ…
という年寄りくさい感想を持ってしまいます何となく。
「縁」という考え方は西洋にはありませんねそういえば。

ところでアントン・ラヴェイは一体どんな恐ろしい教義を作り出したんだろうと
ちょっと検索してみましたが、
悪魔崇拝者の道徳として、こんな文章が引っかかりました(一部分)。

相手の同意の無いセックスをしてはいけない。
自分の物でもない物を奪ってはいけない。
自分の利益と関係ないものに、文句をつけるな。
小さな子供を傷つけてはいけない。
人間以外の動物を傷つけてはいけない。ただし、食用にしたり、自分の身を守る等、必用な場合は許される。
公共の場で他人に迷惑をかけてはならない。また、迷惑を受けたら注意せよ、聞かないようなら、ぶちのめせ。

えーと、悪魔関係なくない……?

そして「ローズマリーの赤ちゃん」なのですが
昔ホラー映画ばかり見ていた頃に鑑賞して
「あまり怖くなーい」で片付けちゃった記憶があります。
しかし当時は知りませんでしたが
この映画のロケにはダコタ・ハウスが使われているのですね。
1884年にヘンリー・ハーデンバーグ設計により完成した
審査の厳しい高級アパートで、ジョン・レノン夫妻の住居として有名です。
1968年に「ローズマリーの赤ちゃん」が公開され、
1969年にポランスキー邸が襲撃されたシャロン・テート事件。
1980年にジョン・レノンがダコタ・ハウス前で射殺。
シャロン・テート事件を起こした主犯はビートルズの曲にインスピレーションを得て、
犯行現場の壁に血で曲名を書いていたそうです。
この一連、偶然でつながってぐるぐる回っているような印象。
それとも当時のいかれた人は全員、悪魔とビートルズに傾倒していたということでしょうか?

ダコタ・ハウスの内装をよく見てみたいのですが、
「ローズマリー」をもう一度見る度胸はありません。
仕方ない「バニラ・スカイ」(同じくダコタ・ハウスが出てくる)で我慢するか……。

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2008/06/12(木)

色々かんそう

「コードギアス」
先週は皆、気が違ったように好きな事をやらかしていた。
あるものは高らかにロリコン宣言。
あるものはパーティー会場で人を刺そうとし、
あるものは賭の賞品に成人男性を要求。
幼女を人質にとってフハハハハとか笑っていたあいつは
そういえば主人公ではなかったかしら。
シュナイゼル様が「チェックメイト」と言ったあとで
対戦相手のゼロが駒を動かしたので
スタッフ様が「チェック」と「チェックメイト」を勘違いしたのか!?
と一瞬思ったのですが、画面の駒をよく見たら、
「(自分が)チェックメイト(された)」ということでした。

ルーピン先生「分かった。じゃあ公平にジャンケンで決めようね。
       私はチョキをだすからね」

その恋人「!?……」

みたいなものですね。うん。ジャンケンじゃないしチェスじゃねえ。

「電脳コイル」(再放送)
今週が最終回です。
読みたい感想も考察もブログもこれまで必死で我慢した甲斐あって、
白紙のまま最終回を迎えます。
先週などは「な、なんだってー!」の連続でした。
過去を贖うために何もかもをなげうつ覚悟の人が何人かいました。
みなさん頭の良い人で、遣り方は的確にして間違いがないのですが
(認めたくはありませんが某黒田氏より
小学生の天沢さんの方が余程クレバーでした……)
でもやはり痛々しかったです。最終回が楽しみすぎてクネクネしてます。

「コナン」
貴重な時間がぁーーーー!!!
灰原さんが時間計り始めたよ!!
ちょっとそこのアンタ推理とかしてる場合じゃないよ!
推理は横の色黒にまかせて、もっとこう
正直すまんかったとか、好きだとか嫌いだとか
するべき話があるでしょう!
もういっそ先刻のパンツの話でもいいよ!

「純ロマ」
小説家の人は何が気に入らなくて助教授をフッたんだろうか。
あんなに一生懸命で、育ちが良くて、かわいくて、面白いやつなのに!
本命の身代わりでも構わないとか健気な事まで言ったのに!

「SKET DANCE」
だまされッ…………。
まさかジャンプで叙述がくるとは思わなかったので
モロにくらいました。
でもいいんだ95%くらいの人は騙されたに違いないんだから…。
スイッチ君が死んで「えええええええ」て思ったに違いないんだから…。
でも来週はちょっと気の毒で彼のことを直視できない感じ……。

アニメではないが、三谷さんが番組で何故か「ロマンスの神様」
を絶叫歌唱されているのを見た。
生バンドで、奏者の方は冷静に淡々と楽器を弾いていらして
カメラアングルも凝っていたが、歌だけが異様だった。
(三谷さんも企画主旨を理解して、120%の力を発揮してらした)
絞め殺されるロバのような歌唱力だった。夢に出そうなくらい。
三谷さんの映画に賭ける情熱に胸がじんとした。
あと、映画監督は映画だけ撮ってりゃいいという時代は
完全に終わったんだなと思った。
1日に2、3回三谷さんを見ることもある。

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2008/06/13(金)

ここ数年どうにも物忘れが激しくなって
読んだ本の内容などすっかり忘れてしまう事が多くなりました。
先日も友達とミステリの話をしていて
・犯人を覚えているがトリックを覚えていない
・トリックは覚えているが犯人を覚えていない
・トリックも犯人も覚えていない
という本の多さに愕然としました。
なので
「○○のトリックなんだっけ?結局部屋が○○なんだっけ?」
「○○の犯人誰だっけ?○○だっけ?」
という話をしていたのですが、
しばらくしてから、
「あっ!いま私は無差別テロを行っている!」
ということに気付きました。
そこは満員電車の中だったのです……。

13日のきんようびですね!
JKRのお書きになったポストカードのお話を翻訳コンニャク様で
ちょびちょび訳してます。若いシリウスとジェームズ!青春!あと若干の既視感!(笑)

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2008/06/14(土)

東北の皆様、お怪我などございませんでしょうかっ!?


先月のインテックスで拙宅に差し入れをくださった方、
とりあえずお礼をアップしましたので、
よろしければ御覧になって下さい。
でもちょっと微妙にルシリか?…という感じですので御注意ください。


http://www5b.biglobe.ne.jp/~heme/08○○○○○sama.htm

上記のアドレスの○○の部分に、教えてくださったお名前、
あるいは御本名をアルファベット小文字で入れてください。
基本的には苗字です。長音は母音2文字で、
タチツテトはtatituteto、ハヒフヘホはhahihuheho、
ザジズゼゾはzazizuzezo、「ん」はnn、「づ」はdu、
小さい「つ」は…【例】フット→huttoでお願いします。
お名前に含まれる・や。や☆や!などの記号は失礼ながら省略させて頂きます。
頭に08、末尾にsamaが付いております点も御注意下さい。
前回にお礼文を見せられてしまった方は基本的に同じ名前で!
(お2人で下さった方は、お菓子メーカーさんの名字で、 08&敬称抜きでまとめさせていただきました!)

もし「物品を渡したような気もするが何も出ない…」
という方がいらっしゃったら、
それは100%私のファイル名打ち間違いですので、そんな事言いたくない
つらい気持ちは分かりますがそこを堪えてお知らせ下さい私のために!

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2008/06/15(日)

映画かんそう

「デス・プルーフin グラインドハウス」

2008/05/31(土)日記に書いた
「プラネット・テラー」と対になった作品です。
美女ばかりを狙って車で殺す殺人鬼と
女性達が戦うカーアクションホラー。
若干「プラネット・テラー」の世界とつながってます。

女好きというのは、度が過ぎると
女性崇拝やマゾヒズム、
心の乙女化まで及んじゃう場合がありますが
この映画はまあ何だ…その産物気味なところがある。
でも面白かった!話は他愛ないんですが
人間描写と女達への萌えがみっしりつまっていて。

「マネキンみたいな美女に興味はないんだぜ。
俺が惚れるのはタフでビッチで毒舌で、
とびきりキュートな女だけだぜ!」
というタランティーノの叫びが聞こえそうな感じ。
女同士のきゃっきゃしたお喋りや
踊ったりくっついたり喧嘩したりクスクス笑っている様子が
丁寧に描かれます。完全に監督の趣味。
あと監督は女優さんの綺麗なパーツを強調して撮るのが上手い。
ある人は足の形、ある人は脚の長さ、ある人はお尻、ある人は髪。
生け花に通じるものがあると思う。
これと決めた部分以外を思い切りよく切っちゃう、みたいな。

ラストは笑ってしまいました。
「プラネット・テラー」とこれが同時上映されたなんて
アメリカの人は羨ましい!
仲間達とポップコーンとビールを持って
「YEH!」「WOOOOO!」とか騒ぎながら
ノリノリで見たらどんなに楽しかっただろう。


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2008/06/16(月)

映画かんそう

「ザ・マジックアワー」

保障します。面白いです。
08年のコメディ映画として、たぶん最高のものだと思う。
(ただし三谷さんのギャグが受け付けないとか
皆が面白いと言っているものはいつも自分に合わないとか
そういう方は別にして)
友人は酸欠になったし、私は笑いすぎて泣いた。
発見したんだけれども、悲しくて泣くと涙は頬の中央を流れるけど
笑い泣きすると涙は目尻から流れるんだぜ!
顔の筋肉と目の形のせいだぜ!エウレカ!
フジの手先になった訳ではありませんが、
劇場に行って、大勢で笑った方が爽快ですよー。

「有頂天」は小さな伏線がいくつもあって謎が解けたり、
登場人物がクロスしたりと、粗筋が網目状になっていましたが
今回は一本道です。そしてコメディのみの勝負。
現代のようなそうでないような、
現実のようなそうでないような街が舞台です。
そこはギャングに支配されています。

コメディというのは一旦エンジンがかかると
あとはもうずっと笑いっぱなしになるような所がありますが
ちゃんと序盤に一番面白いシーンが仕込んであるのが良い!
もう、デラ富樫を嫌いになれる人なんかいるかしら!?(笑)
でも佐藤浩市さんも素晴らしかったが、
ボケの受け手である西田敏行さんも神がかっていました。

三谷さんのギャグは感性の赴くままに作られたものではなく
思考と技術で出来ています。
反復・情報の遮断・意味の錯綜、
舞の形の、最高に洗練されたものを見せていただいている感じがします。
あと矢張り、尖ってはおらず丸く、優等生。
品を落とせばもっと笑いを取れるようなところでも、
一定以上は決して落ちない。

それからキャストが常軌を逸して豪華です。
映画の主役級の人が5秒、10秒の端役で
バンバン出てらっしゃいます。
ワンチャイ役の寺脇康文さんとかな!無理!気付くの無理!
相棒の主役様が、なんでセリフ1つのタイ人の役なのさ(笑)!
AD役の山本耕史さんもな…これから見に行く方、よく見て下さい!
「黒い101人の女」の中に中井貴一さん天海祐希さんも出てます。
鈴木京香さん、唐沢さんは分かったけどな……。
あと、故市川崑監督が監督役で出ていらして、
大物オーラを放っておいででした。

映画を見ている時間、ぱあっと笑って明るい気持ちになって
気分よく帰れる映画です。
花火とか、ナイトパレードとかああいう感じ。
たくさんの人が見るといい。
フジも三谷さんも阿呆ほど宣伝するといい。
「ロマンスの神様」とか熱唱するといい。(笑)

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2008/06/17(火)

カラヴァッジオ 「メデューサ」

え?昆虫って酸素呼吸してないよね?
と最近私が言ったときの友人の表情にそっくりです。


だって昆虫に肺ないじゃん……orz。

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2008/06/18(水)

無差別殺人が起きると、
テレビでも雑誌でも問題として大きく取り上げ
犯人について掘り下げようとします。
犯人の生い立ちや普段の様子が調べられ、
コメンテータが意見を述べる。
親が詫び、友人が驚いている様子が報道されるその様子を
自分を主役に置き換えて夢想し、うっとりしている人種が
国内に何百人もいるであろうことは想像に難くありません。

かわいい女の子のタレントがずらっと並んで
徹底的に馬鹿にすればいいのにと思います。
(万が一に備えて、タレントにはモザイクをかけてもいい)
「顔がありえないです!」
「顔より服のセンスがありえなくね?」
「うわ、この文集のポエム寒っ」
「ていうかきもーい」
「足短ーい」
「お金をもらっても、つき合いたくなーい」
「あー、クラスの隅にいるよね、こういう奴」

ああいう類のひとはプライドが高い人が多そうなので、
馬鹿にされる事は、もしかすると死刑よりつらいんじゃないかな。
抑止になる気がするんだけどなあ。

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2008/06/19(木)

色々かんそう(長いので分割)

「犬夜叉」
最終回でした。高橋先生、お疲れ様でした!
1996年から2008年までの12年連載。
(ちなみにポッタは1997年から2007年で、わりにカブる)
高橋先生ほどラストに何の心配も要らない漫画家さんもいないと思うので、
大船に乗った感じでした。
(下記反転)
自由に選択できますよと見せかけながら
着々と選択の幅を狭めているロリコンがいた。
空を飛んでいた。元気そうで何よりよロリコン。

弥勒様の子に耳を引っ張られて
「いぬー!」とか言われている犬夜叉を見てなんか連想した。
過去のひとがいて、結末は受身側と高橋先生ヒーローとしては
珍しいタイプでしたが好きでしたよ犬夜叉。

「結界師」
すみませんがポタ語り。
「ここだけの話、女性は男の包容力に弱い。
今の注意を守れば男の包容力はすぐそこだ!
そら言ってみろ。包・容・力!」
という、夕上さんの主人公へのケアのきめ細やかさ!
某黒田の恋愛相談にのってやるジェームズも
あんな感じだといいなあ!と思いました。
ちょうどヘアスタイルも自由奔放だしね!

「コナン」
蘭さんの心の広さは東京ドーム40個ぶんだと思う。
お前、14年も殺人事件の推理してるんだから
いい加減飽きろ。1つくらいスルーしろ。

「絶望先生」
奥歯にものの挟まったような漫画を描くのはヤメテー!(笑)
もう描いちまえばいいじゃない!
S学館と漫画家の争いを収めるには共通の敵をもってこいって、
ズバリ描いちゃえばいいじゃない!
でも共通の敵ってなにかしら…無断ネットUPとかかしら…それとも海賊版?
この問題に関しては、現在在籍する編集者の半分を他所へ移して、
涙と笑顔で人を操作できるタイプの凄腕女性編集者を大量投入すればいいじゃない!と私は思います。
人間関係が重要な職種において、仕事の出来る女性で居丈高なひとなんて滅多にいないもの。
それで女性漫画家さんや、嵩にかかられるのが苦手な漫画家さんの担当にするといいよ。
でも強引に支配的にぐいぐい導いてほしい派のひともいるだろうからケースバイケースだよ。


「電脳コイル」
そういうお話だったのかー!!
他者と自己、世界と自己、時間と子供、とかいう点で
ATフィールドの例のあれとか思い出しました。
あの物語がもし男の子2人だったとしたら
今頃東京の海辺でエライことになっちゃってたと思いますが
女の子2人でよかった…お話は綺麗なまま守られてよかった…。
(と思っているのですが、実は私のテリトリー外で更に恐ろしい事になっていたら知らん)


「SKET DANCE」
フォローなしで通常回に戻ったァァァァ!!
しかもなんか宇宙船乗ってるゥゥゥゥ!!
ちょ…スイッ…。
また忘れた頃に救済編がくるのか。どうなんだ。

「古畑中学生」
うおー、新潮文庫夏の100冊風味の、なんか可愛い話だったー!
名作ですよこれは。
ホームズ作品で有名なモチーフの事件が次々に起こる!
という、ホームズファンにも嬉しい内容。
しかしホームズ未読の方は
「バスカヴィル家の犬」から読み始めてはいけませんよ。
ホームズはなかなか出てこないうえに、
途中ちょっと締め上げたくなるくらい腹立ちますからね。

「HEROES」
日本のことわざがたくさん出てきた。
でも「場違い」と「掃き溜めにツル」は微妙に違うと思うのよ……。

ヒロ・ナカムラは時間をとめられる。
空間移動もできるし、時空移動もできる。
事実上最強じゃないか?と思ったのですが
放射能を全身から垂れ流す奴が出てきて
そいつが最強だな……と思った。
(ルルと同じ能力のひともいますよ)
ところでぼんやり見ているうちに
段々ヒロが可愛く見えてきました。
有名な「ヤッター!」や、キャッキャッとした無邪気な様子、
男性の登場人物というよりは、ギズモやファービーなどの
キャラクター系…のような雰囲気です。
なんか西洋人俳優さんとは違って男性っぽくない所が
あちらでもヒロ人気が高い理由なのかもしれません。
いまあちらで電車男をリメイクしたら案外ブレイクするかも

中の人の事をちょいと調べたら、
IQ189の、マジもののギフテッドの方でびっくりしました。
ギフテッド教育を受けるために子供の頃に渡米されたのだとか。
でも本物のオタクだそうです。すげー。

「リトル・チャロ」
お知らせくださった方々、ありがとうございましたー!
わたくしの黒犬狂いを心に留めていただけて、本当に嬉しいです!
大きい黒い犬シリウスを尊敬の眼差しで見上げる、ちいさな子犬チャロ!
そしてチャロの視点から見た(アオリ)無駄に大きいシリウス!無駄に大きい態度!
ありがとうございます。ありがとうございます。眼福です。
出演者のみなさまが、「シリウスは本当に格好いい!」
「仕事ができて冷静で」「理知的で」などと口々におっしゃるものだから、
わたくし変な顔になってしまいました。
今週何回も再放送するみたいですので、興味を持たれた方はレッツ検索。
ついでに英語の勉強だ。
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2008/06/20(金)

超能力ドラマ「HEROES」のヒロ・ナカムラの中の人は
「ゆくゆくは撮るほうにシフトして、日本人キャラクターを創造していきたい」
という希望をお持ちだと、ネットで読みましたが
言われてみれば、ハリウッド映画の中で
これだ!というアジアンヒーローってあまりいない。
インド人キャラはシャマラン監督が現在整備中だし(笑)
中国人キャラはジャッキーや
チャン・イーモウ監督、ジョン・ウー監督が整備してくれそうだ。
なので日本人キャラも誰かが整備する必要がありますね確かに。

ハリウッド娯楽映画で思い浮かぶ日本人といえば…

「ダイハード1」のタカギ社長とか
「ブラック・レイン」のヤクザ佐藤浩史、
「SAYURI」のさゆりとか
「ラスト・サムライ」の勝元盛次、
「キル・ビル」のオーレン石井とGOGO夕張とか…

……うーん、なんだか普通の人がいない。
そして役者さんが日本人じゃない人が多い。
出番は少ないけどタカギ社長さんと
GOGO夕張が格好良かったな。
オーレン石井は面白いんだけど日本語がなあ(笑)。
(有名な「ヤチマイナー」のひとです)
ちなみにオーレン=お蓮なんだって。びっくりだ。

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2008/06/21(土)

映画かんそう

「アフタースクール」

これもすげえ当り!どうなってんだ邦画!
あの、前半でちみちみちみちみ伏線が張られて
後半でバサーっと引っくり返るのが大好きなひとにおすすめします。
引っくり返りが見事で、
そして全員ではないけれど登場人物のことが大好きになれる、
こんな贅沢なフィクションがあるでしょうか。

ガワが地味なので、ネットで好評でなければ見なかったです。
でもクリエイターの方々に言いたい。
良い作品さえ作ってくれたら、色々な事情で宣伝は頑張れなくても
あとは私達が何とかする!ネットで!
絶対に情報を拾って、いつかは拝見しますから!
でも勿論ロマンスの神様を歌ってくれてもいい。面白いから(笑)。

この監督さんの作品は全部当りっぽいなあ、
よし片っ端から見てやるぜフヒヒ…と思ったら
まだ30半ばの方で今回2作目なのですね。
とりあえず前作「運命じゃない人」は見ます。

(下記反転。オチが割れるともったいない映画なので注意!)

最初の1時間はわりに地味で、いい人が暴言を吐かれて
フラストレーションがたまりますが、
1時間経ったらバタバタ引っくり返ります。

大きな声で言おう、
木村さんが好きだ。
大事なので2回言うが
木村さんが好きだ。
モジャモジャ先生も勿論いい人で大好きだが、
木村さんのあのどうしようもないトホホ笑顔には参ったよ。
そりゃホットケーキも焼いちゃうよ。3枚くらい。
堺さんが演じた人の中で、山南さんと同じくらい好きだ木村さん。

登場人物を好きになる、
好きって感情を引き出してくれるって重要ですよね。
ラストのシーンなんて、ギャーッと奇声をあげたくなるくらい好きだ。
「あ、でも、靴買ってもらった」
ギャー。
エンドロール後に1シーンありますので注意。

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2008/06/22(日)

「パタポン」というPSPのゲームがやりたくなったので
きょうだいのひとに、
「ちょっとPSPを貸してください」とお願いしました。
「残念ながらPSPはありません」というお返事でした。
「そこにある板切れは違うのですか?」と聞いたら
「それはDSです」と言われました。
えっ……DSだったんだ。
そういう訳で家にはDSがあったようです。

ところで、来月四角エニックスから発売される
「ナナシノゲエム」というDSのゲームが気になります。
http://www.square-enix.co.jp/774/
(こわいのが苦手な人はだめですよ見ては)
せっかくDSもあることだしなあ!
プレイしたら7日で死ぬというRPGが題材になっていて
現実部分は写実的な3D画面で、
自宅から出てこなくなった先輩の家を訪ねたら
ドアにガムテがベタベタ貼ってあったり、
中が真っ暗だったり、変な絵が描いてあったり、
そういうお話らしいのですが
それと交互するその呪いのゲーム部分が、
懐かしいガクガクのドット絵なんですよ!!
FF3、ドラクエ3くらいの!
これはやりたいなあ……あのガクガクのドット絵…。

そしてそのゲーム、メッセージが文字化けしてたり
雑音が入ったりして怖いそうです。
……うん、当時バグって普通に文字化けしたり
雑音入ったりしたけどね。
途中でセーブが消えたのが一番怖かったなあ。
膨大な時間が無に帰して絶叫したなあ。
や、まあプレイするとしても秋以降なんですけどね。おたく的な事情で。


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2008/06/23(月)

世間に遅れること半年とかそういう反射速度で
ロッテリアの「絶品チーズバーガー」を食べました。
肉とチーズで勝負するので
レタスとかトマトとか、ピクルスとかタマネギとか
ケチャップとかマスタードとか、
そういう軟派なものは一切入ってない漢の肉バーガーだと聞いて
それは一度食ってみなければならん!と店に走りました。

なんかこう、まゆげとモミアゲの太っといアメリカ人が
「HAHAHA」と笑いながら豪快にジュワーと焼いたみたいな
そういうハンバーグの味がしました。
もうね、パンとか飾りですよ。
手が汚れないようにという単なる心遣いです。

もうちょっと食べたいよ!というところで無くなる
異様に小さめサイズなのもミソかな。
これ、時々食べたくてたまらなくなるような気がします。


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2008/06/24(火)

漫画絵に「26日の昼」

歌舞伎を見ましたー。

「平家女護島」鬼界ヶ島の場
俊寛
(下記ねたばれ…か?)

(どうでもいいが女護島と聞くとまず好色一代男を思い出してしまう私です)
(シリアスな話なのに台無しだ)
謀反の罪で島流しにされた俊寛という人の物語です。
ある日恩赦を知らせる舟が来るのですが、
俊寛だけ許されていないとか意地悪な役人が言い出して揉めます。
その問題が解決すると、
次は俊寛が息子のように可愛がっている丹波少将成経の婚約者(島の海女)
を舟には乗せられないという件で揉めます。
自分の代わりに海女を舟に乗せてほしいと頼む俊寛に
意地悪役人は
「お断りだよバーカ。あとお前の妻は俺が殺したよバーカ」
とか言いだして、当然絶望した俊寛に殺されます。
一緒に都に帰りましょうと促すみなさんに
かくなるうえはこの島で一生を終えるよ。
と格好良く決める俊寛ですが、
しかしいざ舟が沖へと向かいだすと彼の心は乱れ
艫綱にすがり、去る人達を呼び戻そうとします。
俊寛が岩場に上ると、砂浜を表していた茶色の布がさっと引かれ、
下は一面の波間に変わります。
離れていく船をひたと見据える俊寛の狂乱の目。
取り縋るように伸べられた手と必死の叫び。

格好良くはないけれど、じわじわきますね。
悟ったと思っても次の瞬間に惑い、
もうだめだと思ったら次の瞬間またクリアになる人間の心に。

登場人物の心情を長唄が切々とフォローするのですが
盛り上がってくると台詞と交互になります。
この、登場人物の心理のコマとモノローグが次々来る感じ…
何かに似て…と思ったらハチクロでした。

あと、格闘シーンで、
ピンチになったら地面の砂を利用して
相手に目潰し攻撃をする手法ってこんな時代からあったのか!!
とびっくりしました。
てっきり漫画黎明期のどなたかが起源かと。

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2008/06/25(水)

同じく歌舞伎で、
「加賀見山旧錦絵」
奥庭仕返し
を見ました。

自分より身分の低い者が姫に重用されるのを嫉妬した
いじわるなお局・岩藤に、
人前で草履で打ち据えられる辱めを受けた中老の尾上は、
これ以上生きてはゆかれぬと自決します。
尾上付きの召使お初が主人の敵を討つ、というあらすじなのですが

女忠臣蔵と言われるだけあって、主要人物はほぼ女性、
そして有名な敵討ちの場面は、袂を引っ張り、長い黒髪を掴む大乱闘。

……分かります江戸時代の人。
キ ャ ッ ト フ ァ イ ト 萌 え で す ね !?

と言いたくなりました。実話を下敷きにしたお話のようですが。
萌えは種類が増えこそすれ、
時代によって激しく変化したりはしないものですね。

……キャットファイトなどと気軽に書きましたが、検索してみると奥の深い世界のようです。びっくりだ。



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2008/06/26(木)

色々かんそう

「コードギアス」
誰が見ているわけでもないコックピットの中で、
どうしてそんな気合を入れて踊るの?
その踊りはなに?「新しいナイトメアに乗れてうれしい踊り」なの?

幼い天子を政略結婚の道具には使わない!
という決断を下したゼロに感銘を受けて、
四角四面な忠義者シンクーが一言。
「ゼロ。君という人間が、少しだけ分かった気がする」
いや、全然分かってないから。むしろ130%理解してないから。
そいつはその数分前に、クラスメイトの仲良しの女の子に
知り合いの恋バナを装って、どうしたらいいかなあ?とか
携帯で相談してた男だから。
あとロロさんが怖いです。
「兄さん以外の地球人は全員死ねばいいのに…」
って考えてそうです普通に。
今回は
男子がボケる→女子が脱ぐ→男子がボケる→女子が脱ぐ→男子(略)
という、ファンサービスに余念のない回でしたね。

「リトル・チャロ」
今週もシリウスが出るので見ています。
今週も仕事をしているようです。
このシリウスは随分勤勉です。

キムタク首相「CHANGE」
異様にスタートが遅かったので何かあったのかと思いましたが
裏番組の「ごくせん」視聴率が高いので、
時期をずらしての放映開始にするように事務所が戦略を練ったそうです。
キムタクがピュアピュアな目で意見を言うと、
百戦錬磨の政治家おじさま達が次々にメロメロになり
「若かった頃を思い出す……」とか何とか言って仲間になってくれるという
ある意味恋愛ゲーに近いものがあると思います。
もちろん一番落とすのが難しいキャラは寺尾あきらさん。
最後は伝説の木の下で告白してラブラブエンドだ。がんばれ。

「おおふり」雑誌掲載分
先生、野球漫画なんですから!
そんなに食べ物をおいしそうに描かないでぇぇ!!
腹が!腹が減るんです!
へたな料理漫画よりおいしそうです。
せめてモザイクを掛けてください!
あああ、でも来月もきっと、うまそぉぉ!ってなるに違いないヨー。

「電脳コイル」
男性向けのヤサ×イサは凄いよ。と教えていただきました。
でもヤサ×イサ…?イサ×ヤサじゃないんだ!!
気の強い方が攻、優しい方が受じゃないんだ…?
そういえば男性向けはこま×かれが主流だった気がする。
どっちにどう感情移入するの男子よ!?
優しい方が自分なの?それとも感情移入とかしないの?
じゃあ男子が女体化シリルをやったら全員ルシリになるのかそうなのか…。

「純情なあれ」
今週で最後らしい。早っ。
意外にもさみしい気持ちがします……。
私の中で完全に週末の楽しみとなっていたようです。


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2008/06/27(金)

大きな都会のビルに行きました。
ともかくこう…ガラス張りで大きくて、
空港か要塞みたいな感じの。

中をウロウロしていましたら、
突然、ギョエー!ギョエー!ギョエー!
と何かの叫び声が聞こえました。
ジュラシックパーク的な何かが飛来したとしか
思えないような凄まじい声です。
テラスに出て様子を見てみますと、
中央の所で猛禽類のレプリカがくるくる回っています。
鳥避けの装置でした。
なるほどお洒落なビルなので、でっぱりやへっこみに事欠かず、
本来なら鳥の格好の憩いのスポットになるのでしょう。

鳥のフンなど断じて御免こうむる!という
お洒落ビルの意地を見た気がしました。


「ナナシノゲエム」は本日発売のハミ通で「操作性が悪い」と評価されていますね…。ああー。



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2008/06/28(土)

寄席に行って落語を聞きました。
廊下にも人がたくさん溢れる繁盛振りで、
私と友人は初心者なので隅の廊下に座りました。
お客さんの年齢はさすがに高め、和服を着た人率も高かった。
注意しないと後ろの人や前の人に
足がぶつかってしまう人口密度でした。
さあ、今日は何の話が聴けるんだろうという皆の期待が
次第に伝染して、こちらまでわくわくしました。
そろそろ話が始まるかな?という頃合で
どなたか移動される方の足が私の背に当たったのですが
振り返ると、なんと高座に向かう噺家の方でした。
満員すぎて、客を跨いで舞台に行かないといかんという。
和服で、さぞ歩きにくくていらっしゃったことでしょう。
演目は初めて聞く噺ばかりでした。よし!(笑)
ちりとてちんは話題にのぼりました。
ドラマ以降噺家を目指す人が増えたので仕事が減っちゃうよ!という(笑)。

皆でみっしり くっついて座って、一緒に笑ったりするのは
妙に一体感があって楽しかったです。

はっ。昨日書いた翼竜の叫びは、おそらく鳥の激突防止装置ですとの御指摘をいただきました。
ありがとうございます。地球と生き物にやさしいお洒落ビルだったのですね!


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2008/06/29(日)

あまりにヒマでやることがなかったので
友人と「へその位置当て遊び」などしてみる昼下がり。
これが案外当たらない。
そんなところにヘソが付いている訳ないだろう!?
とお互いに仰天し合いました。
というか、意識してみると
へその位置って随分個体差がありますね。
みなさまも仲のよいお友達と是非どうぞ。
(是非どうぞと言われても……)


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2008/06/30(月)

デジカメを見に行くという友人のお供をしました。
最近のデジカメは最新技術により
人間の顔を認識して、
フレーム内の人間の顔すべてに四角いポインタを出し、
しかもその人間が笑ったら、
自動でシャッターが切れるようになっているものもあるのですね。
すごい技術だが正直邪魔だ!!(笑)

デモで設置してあるカメラの前で笑ったら
本当に自動で撮影されました。
「どこで認識しているの?口の形?」
と疑問に思い、2人してこんな顔で
(゚口゚)(゚口゚)
並んでもカメラは反応せずスルー。
おかしくなって吹きだしたらカシャッ。
口元を隠しても、目がカマボコ型になったらカシャッ。
なんかしらんけど感心しました。

しかし、もし被写体の背後に選挙ポスターがあって
議員さんが全力笑顔だったら、それに反応したりしないのか?
あるいは心霊的な何かの顔にポインタが反応したりしないのか?
色々考えました。

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