1月日記

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2008/01/01(火)

TOPをお正月仕様に


お正月なので牛肉とハムと生ハムとソーセージを食べました。
人喰いグレンデルもびっくりの肉の消費量。
これではいけないと思って家を走り出たのですが
(肉を喰ったので無駄にアグレッシブ)
1時間ほどで迷子になりました。
参道の立派な、しかし全然知らない神社があったので
ついでにお参りしました。
結構な広さだったのですが誰もいませんでした。
いかにも次行ったら存在しなさそうな感じバリバリ。

お正月は車が走っていなくて空気が綺麗だと思っていましたが
全然そんな事はなく、下手するとカニ歩きしなければならないほど
猛スピードでたくさんの車が走り去り
たどりついた巨大ショッピングモールではバーゲンとか福袋とかで
人々が古典的な商品の取り合いをしていました。
あっれー?お正月ってこんなんだったっけー?

本年もよろしくお願いいたします。

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2008/01/02(水)

読書かんそう
「仏果を得ず」三浦しをん先生
お友だちが「面白いよー」て貸してくれました。
浄瑠璃がテーマのお話で、
見知らぬ世界への興味が手伝ってどんどん先へ進みます。
お話自体も面白いし。
義太夫の修行に励む主人公は、ある日人間国宝の師匠から
変人で有名な三味線の名手、兎一郎とペアになるよう命令されるが…
というお話。恋あり謎あり、芸や才能に対する葛藤ありで盛りだくさんです。

「女殺油地獄」の与兵衛、
「ひらかな盛衰記」の樋口次郎、
「仮名手本忠臣蔵」の勘平、
様々な人物を表現するために主人公は物語を掘り下げていきます。
このあたりの描写は名作「ガラスの仮面」ノリで、ちょっと燃える。

ちらりと挿入される人間国宝同士の
おじいちゃん達のエピソードとか、良かったな。
あのエピは、ぐっときた。

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2008/01/03(木)

虹の向こうのどこかに「Full of pain」

読書かんそう
「名前探しの放課後」辻村 深月 先生
学園ものです。
3ヶ月後に自分の学校から自殺者が出ると知っている主人公が
その自殺をくい止めるために友人達と協力するという話です。
今回も騙されたー(笑)伏線はありますが、まず気付けないと思います。
素敵などんでん返しなのですが、途 中 経 過 が つ ら い !
ラストに辿り着くまでがつらい。

あの、いじめに遭う生徒の、いじめられるきっかけのエピソードとか
移動教室やお昼のときに、どこかのグループに所属してないと浮くとか
ブス・地味・気弱=カースト下層という、歴然と存在するルールとか
ああああああああというくらい甘しょっぱい気持ちになりました。
「自然に感動すること、それを言葉にすること、態度で見せること。
それらは許されない哀れな行いになる」
という一文が途中にあるのですが、そっかー、今風の感覚だとそうかもしれないなー
でも自分は感動屋さんだから、もし学生だったら「空の色きれー!」って気付いたら
速攻トイレかどこかに行ってキャーキャー騒いで、戻ってこないといけないのかな?
たいへんだなあと思いました。
現在幸福な学生ライフを送っていらっしゃる方には申し訳ないことですが、
学生でなくてよかったなあとしみじみした。
あんな緊張を耐え抜く体力は、もうない。

天才ピアニストの松永くんやその恋人、例の先生などなどが出てくるので
「ぼくのメジャースプーン」は必ず読んでおくべきです。
(でもスプーンの前に「子どもたちは夜と遊ぶ」を読むべきです)
チヨダコーキも名前だけ出てくるけど、まあそれはよろしい(笑)。
ていうか(超ネタバレ)、「メジャースプーン」を先に読んでいないと
オチのひとつが理解出来ないっていうのはどうだろう?と思いました。
彼等が誰であるかは何とか途中で分かったのですが
彼女はもっと変人一匹オオカミ道を突き進む
と思っていたので
なんか不思議でした。
元気そうでなによりだけどね。
ただ残念ながら、ハードカバー上下巻の料金には、
ちょっと、見合わないかなー、と私は感じました。
最後号泣したけど。
「恋空」買うくらいならこっち買えって思ったけど。

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2008/01/04(金)

読書かんそう
「リベルタスの寓話」島田荘司先生

ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルで、
心臓以外の臓器がすべて
飯盒の蓋や携帯電話や電球と入れ替えられているという
猟奇的殺人が起きた。
御手洗潔は、犯人には
そうしなければならない理由があったと推理する。
果たしてそれは……という内容。

ふたまた本だった……!
(「リベルタスの寓話」「クロアチア人の手」の中編が2作載っていて、
1作目の助手役がハインリッヒで2作目の助手役が石岡君という構成)
死別とかは仕方ないけど、
探偵と助手は一生添い遂げないとだめだとわたしはおもう!……。

作中石岡君の心の声に
「三十年来の友にこの仕打ちか」
「これで御手洗とはもう終わりかもしれないな」
というのがあって(しかも彼は笑いながらそう考えていて)、
もうなんというか今回の件だけに腹を立てた訳じゃなくて
これまでの不満が積もり積もって我慢の限界に近付いているように思えます。
遠恋って難しい……。(?)

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争における
クロアチア人、モスリム人、セルビア人の
血みどろの争いが全編通してのテーマでした。
民族浄化で男を全員殺して女は集団監禁して自民族の子を産ませるとか
報復にしても度を超えていて気が狂っているとしか思えない。
(というか狂ってますよという口実が欲しかったとしか思えない)
こういうのが殺人の背景にあったりすると
…存分にやっちゃってください…としか…言いようが…。

「クロアチア人の手」
密室トリックにルフィを出しちゃいかんと思った。

私にとって変人&天才といえば御手洗さんなのですが
最近では電話とかメールとか手紙で推理なさることが多いので
若い頃の変人ぶりも影を潜め淋しい限りです。

ニャンプね た ば れ 感想

「ワンピ」
肉球人間が!
出て
来たー!
にくきゅうにんげんですよ!にくきゅうにんげん!え?ちょっと!だれか「悪魔の実アイディア募集」とかで応募した?(笑)
しかも肉球にんげんメッチャ強いの!ゾロとかの攻撃をばんばん弾いちゃうの!にくきゅうで!
空気を圧縮してばくだんを作っちゃうんですよ!にくきゅう型の!もう意味が分からない。かわいすぎる。

「テニプ」
どうでもいいけど幸村部長の、「対戦相手が何故か試合後Yipsになり、テニスが出来なくなってしまう」
というのはテニスの技能とかそういうのではなくて、お祓いとかファラオの何とかとか、
そういうカテゴリの能力であるような気がしないでもないです。

「小畑先生+西尾維新先生よみきり」
それだ!!と思いました。イエス!その組み合わせ。この話でも別の話でも、連載したら必ずヒットする。
西尾先生の作風がラノベテイストにしてセカイ系にしてポップでキャッチー。その層の人を引いてくると思います。
小畑先生もぴったりそれに合った仕事をなさるのは確実だし。
今回の「顔を隠すために常に背面を向けたまま、妙な動きで敵を翻弄する主人公」という画面、面白かった。

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2008/01/05(土)

読書かんそう
「“文学少女”と月花を孕く水妖」野村美月先生

小説を食べて生きる、自称「文学少女」と
その後輩の少年の物語、最新刊です。
今回は80年前にとある洋館で起きた
悲恋と令嬢の自殺、大量殺人の謎を解く番外編的なお話です。
ラストでぱたぱたと、事実が裏返っていき
小さい伏線が一斉に主張を始めます。
悲惨な事実が、文学少女の解釈によって
救いのあるものに変容してゆくところが毎回気持ち良い。

そしていつものあの腹の減る形容も健在です。
フリードリヒ・フーケの「ウンディーネ」は、
干しぶどうがいっぱい入った、硬いライ麦パン。
アベ・プレヴォーの「マノン・レスコー」は
甘く熟れたイチジクに、舌がカアッと燃え上がるほど洋酒を振りかけて煮て、
ビターなチョコレートアイスを添えていただく感じ。
トーマス・マンの「トニオ・クレーゲル」は
ずっしりと重いベイクドタイプのチーズケーキ。

今回のメインは鏡花ですが、
「まるで花で作ったお酒のようよ!可憐な野菊、神秘の月見草、
あでやかな山梔子、凛然たる忍冬、咲き誇る金木犀。
花々の香りに陶酔しながら、きらきら光る透明な液体を
少しずつ味わううちに、足下がおぼつかなくなり、目眩がし、
自分がどこに立っているのかすらわからなくなってしまう」
という形容がされており、
飲みたいぃ!…食べたいぃ!…と遠子先輩が羨ましくなりました。
毎回のことですが。

「このラノベがすごい」の3位に入ったそうで、なんとなく嬉しいです。
このシリーズは俄然応援するなあ私は。

読書話題のついでですが、先週号のニャンプ編集後記で、以前「スロウハイツ〜」を大プッシュされていた人が
また違う本をプッシュされていた(たぶん同じ人だと思う)。信じるぜ齋藤さんよ!←お名前覚えた。
「女王国〜」はもう読んだから、もう1冊のおすすめを読むじゃん。
(もともと「このミス」でランクインしていて、↑気になってはいた作品なので俄然楽しみ)
このミスで思い出しましたが安楽椅子探偵が夏に放映するらしいですよ。日本の西側のミステリスキーは準備〜。


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2008/01/06(日)

エキサイトくんが1/5〜11の間、AM3:00〜AM5:00に  毎 日 サーバリセットするそうなので
メッセージを送信くださる際は時間帯に御注意またはメールフォームを御利用下さい。

映画かんそう
「魍魎の匣」を見ました。

にきびデカッ!!

原作の中で一番きれいな伏線がすとんと落ちるシーンが
仕方ないとはいえ(ねたばれせずに映像化が難しい)スルーされているので、
未読の方はまず本を読まれてからというのが前提として、
私はこの映画、前作映画の3倍くらい好きです。
ええと、キャラクタを動かして遊ぶことを知っている人が
楽しみつつ作った感じがあって、
エノさんと京極堂、関君が好きな人にはおすすめです。
映像でしかできない3人のかけあい、遣り取りがあります。
(京極堂はちょっとコミカル)
(話が要領を得なくてうざい関君が今回かなりナイス)
(あべエノは相変わらず巨大です。巨神兵です)

それと見ていて中国に行きたくなります。
昔の日本感を醸し出すために中国ロケを行っているのですが
そりゃあもう美しい建物が次々出てきます溜息ものです。

それにしても友人達の間で満場一致で「ミッチーが演じるべき」
と言われていた久保をクドカンが演じる事になろうとはなあ…。
怪演でしたがショッカーの悪人みたいだった…。

最後の1秒でいらん映像を入れるのが、この映画シリーズの伝統だろうか…?

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2008/01/07(月)

年末年始の恒例、OLさんを書きかけのまま忘れていました…。
ちょっと心のタイムターナーを使用して10日ほどバックしてください。
読んだ事のない方のために一応説明しますと
ハリポ夕女体化で全員女性です。耐性がないと読めない種類のものなので、
読みたい方だけお読みになって、それ以外の方はまた明日でお願いします。
これまでの経緯についてはコンテンツ「文章」の中の「パラレルOL物語」でどうぞ。
&ポタ未読の方、御注意下さい。
ばかみたいに長いので分割してUPします。



パラレルOL物語26



ハリーさん、ハーマイオニーさん、ロンさんのファッションは
課の忘年会のときよりも気合が入っています。
髪もおしゃれにくるくる巻いてあって(ハリーさんはいつもの1割増し巻いてます)
手首や足首や髪に小さなアクセサリーが光っています。
ルーピンさんは後輩達を見て目を細め
「きれいだねえ、クリスマスみたいだねえ」とひとしきり感心しました。
ルーピンさんの言葉通り、メタルメッシュのバッグや、ビーズのバッグ
模造真珠、ラインストーン、フェイクファー、パール入りのお化粧で飾られた彼女達は
クリスマスツリーのオーナメントのようです。
そしてルーピンさんの隣にいるスネイプさんの胸には
本物以外では在り得ない重厚感を放つ宝石が揺れています。
もちろん衣装も宝石と吊り合いの取れた高級品です。
さしずめ彼女(……)はツリーの頂点を飾る星、といったところでしょうか。
カラスに狙われないといいですね。
今日はハリーさん達の企画した仲良し女の子忘年会なのでした。
ハリーさん達後輩組の馴染みの小さなフードバーを借り切って
5人だけの気楽なパーティーです。

まず最初は後輩達3人から、お世話になっている先輩2人に
少し遅いクリスマスプレゼントが贈られます。
スネイプさんへは磁気入りのインナーキャミソール。
ルーピンさんへは電子レンジで使用するタイプの湯たんぽです。
説明書きを見て、ちょっと残念そうな顔になったルーピンさんに
(たぶん家に電子レンジがないとかそういう理由でしょうね)
すかさずハリーさんはにこにことフォローをしました。
「電子レンジなら、いつでもうちのを使いに来てください」
恋の諸葛孔明ここにありです。
こんな企画があろうとは思っていなかった先輩2名は
プレゼントなど用意してこなかったと、
めずらしくしどろもどろで礼を言いました。
「見ての通り高価なものではありませんから!感謝の気持ちです!」
と3人の後輩は声を揃えて答えます。
そこへタイミングよくマスターが綺麗な紫色をしたカクテルを運んできてくれました。
ハーマイオニーさんが説明をします。
「これは、マスターに我侭を言って作ってもらいました、
スネイプ先輩をイメージしたオリジナルカクテルです!
ジンと、クレーム・ド・バイオレットと、ひみつのフルーツを使っているそうです。
浮かんでいるのは菫の花びらの砂糖漬けですって。
もちろんあとでルーピン先輩のカクテルも出てきますが、
乾杯はスネイプ先輩のカクテルで!
今年一年、お二方には色々とお世話になりました。
尊敬する先輩お二人の健康を祈って!乾杯!」
「かんぱーい」と元気一杯の唱和があって
5人はグラスを掲げました。
ルーピンさんはカクテルを感心して眺めています。
スネイプさんはペースを乱されがちのようで
二三度何事かを言いかけて止め、その後カクテルを口に含みました。



オレンジや黄色や赤色、色とりどりの具材を載せたカナッペや
揚げたてのごぼう&にんじんチップス、
れんこんとセロリとタコの暖かいイタリア風サラダ、
パリパリのほうれんそうとマッシュルームとベーコンのサラダ、
山芋の熱いサラダ、
蒸し鶏とキュウリのサラダ、
キャベツのオープンオムレツ、
湯気のあがっておいしそうな料理が次々と運ばれてきます。
忘年会ラッシュで胃を傷めている先輩を気遣ってか
野菜が中心のメニューなのでした。
「もちろん先輩のお好きな日本酒も用意してあります」
とロンさんが言ったので、
スネイプさんは心配になって、会費は足りているのかと
こっそりハーマイオニーさんに囁きました。
彼女が答えたところによると、なんでも総務に友達がいるそうで、
お歳暮で社に届いた一番上等の日本酒を横流ししてもらったとのことでした。
さすがですね。

次はポッキーゲームで、
器用なハリーさんはくじに細工して自分とルーピンさんが
組になるようにバッチリ企んでいたのですが
なぜかルーピンさんとスネイプさんが組になってしまい
彼女は用意してあったポッキーをうっかり落としたふりをして
箱ごと踏み折ってしまいました。
ロンさんが大声を上げ、ハーマイオニーさんが笑います。
紫色のカクテルが思いのほかおいしくて、3人はもう陽気になっています。
ロンさん曰く「ちょっと先輩の説教みたいな味がする…」とのことです。
でも後味は意外に甘く、もう一杯飲みたくなるカクテルでした。
ハーマイオニーさんはスネイプさんにカラオケのデュエットを申し込み
返事も待たずに腕を取ってモニタの前へ引っ張ってゆきます。
(スネイプさんはもちろん歌も鬼上手く、レパートリーは無限です)
そこからしばらくはカラオケ大会になりました。
歌われている歌がさっぱり分からず、
「また紅白を見ないといけないあ」とルーピンさんは呟きます。
家にテレビがないのに、どこで見るつもりでしょうね。





後輩3人は元気よく合唱しています。明るい曲、明るい歌声でした。
テーブルで見ているルーピンさんへ、ハリーさんが大きく手を振り
ルーピンさんも片手をあげて応じます。
スネイプさんはいつのものように、
会社の収益が1割も減ったような顔をしていますが
しかし今夜の彼女の気持ちは表情と逆であると
ルーピンさんは気付いています。
「ルーピン。大人なら自分の管理をしろ」
並んで腰掛けたスネイプさんが突然そう言った時も
ルーピンさんは知っていました。彼女は今日は特別気分が良くて、
だから彼女なりの親切をしているのだと。
「貴様の自暴自棄な生活態度は見ていて虫唾が走る。
もっと目的意識を持ってちゃんと生きろ」
見ればスネイプさんのグラスは空になっていました。
ルーピンさんはマスターを目で呼び止めて2つのグラスを
指差しお辞儀をします。新しい紫色のお酒が注がれました。
「だって私はシリウスが出てくるまで待たないと」
予想していた答えだったのか、スネイプさんは素早く軽蔑の表情を作ります。
「奴を殺すのか?まだそんな事を」
「私は口にしたら必ず実行する。その為ならどんな手も使うし何でもするけど
それ以外はどうでもいいよ。君だって知っているだろう?」
「一度しか言わないからよく聞け」
「?」
「我輩はもう忘れた。貴様も奴の事など忘れるといい」
「ありがとうセブルス」
「違う。礼を言うな」
「私はたぶん君のことも一生好きだと思う」
「嫌がらせか?悪趣味だぞ」
「でもね。例え私が彼等を忘れたとしても、
君はそれが出来ない人だ。忘れてなどいないだろう。違うかい?」
スネイプさんは聞こえなかったのか返事をしませんでした。
なにしろハリーさん達の歌声はとても元気がよくて大きかったのです。

「なんの話をしてるんですかー」
語尾が笑い声になった後輩3人が子犬のように一塊になって
テーブルに駆けつけてきました。
スネイプさんは「行儀が悪い!パンツが見えているぞウィーズリー!」と
小言をいい(ちなみに見せパンだったのですが)、
ルーピンさんは3人があまりに犬めいているので
一人ずつ彼等の頭を撫でてやりました。
「深刻そうですけど!悩み相談ですか?恋愛ですか?」
とハリーさんが誘導しようとし、
天然のロンさんが
「そういえば2人とも好きな人っているんですかー?」
とぶちかましました。
ルーピンさんが虚を突かれた風に笑顔ではなくなり
スネイプさんの眉間には、くっきりと皺がよりました。
それを見たハーマイオニーさんとハリーさんの酔いは
滝の如く足元から冷めてゆき、
しかしロンさんだけがくすくす笑っていました。


「3年目の浮気を歌うぞルーピン」
凍りついた空気の中、スネイプさんがそう宣言して
ルーピンさんの腕を取りました。
「あっ、その後でピンクレディーを一緒に歌って下さいルーピン先輩」
「ほらマイクだ。さっさと取れ」
多方面から声が掛けられ、ルーピンさんはあちこちに頷き
一瞬の呪縛は解けたのでした。
ハーマイオニーさんはロンさんの耳を嫌というほど引っ張って
彼女に悲鳴を上げさせました。
先輩2人による「3年目の浮気」は形容し難いほど壮絶で、
その地獄のメロディーは2008年の後輩3人の夢に時折鳴り響きました。

それから後も
「マスターによるタロット占い」や
「目隠しして握手し、相手を当てるゲーム」や
「かぶりものをして写メ大会」などで大いに盛り上がり、
(黒猫の耳をつけたスネイプさんを激写したハーマイオニーさんの携帯を、
奪ってメモリ消去しようとしたスネイプさんが
ハーマイオニーさんが自分の胸の谷間に携帯を隠してしまったため、
目的を果たせなかったあたりが盛り上がり最高潮でした)
(スネイプさんは人間相手で触ったり触られたりするのが苦手のようです)
(もちろんハリーさんの待ち受けはその日から変わりました)
(女の子忘年会、かわいいですね)
最後はラム酒とメロンリキュールとバナナジュースを使った
ライトグリーンのカクテル「リーマス・ルーピン」で乾杯です。
最後の音頭はスネイプさんで、
彼女(……)は出土した般若の面のような顔をして
「……今日は楽しかった。後輩3人の成長を願って乾杯」
と、小さな声でそう言いました。
ぱちぱちと可愛らしい拍手がありました。
カクテルは、飲んだか飲んでないかよく分からないような寝ぼけた、
でも優しい味がしました。

後輩達を地下鉄の入口まで送り、
ルーピンさんとスネイプさんは特に相談することもなく
繁華街の方向へ取って返していました。
「ハーマイオニー、トナカイの角をつけたまま電車に乗ってったね」
「食べ物のおいしいお店だったなあ」
「楽しかったね」
などとルーピンさんは言い、
スネイプさんは
「そうだな」
と、その都度返事をしました。
最後にルーピンさんが「2軒目は『春鹿』でいいよね」
と尋ね、スネイプさんが何かを答えたようです。
そのまま2人の姿は雑踏の中にまぎれ、
やがて見えなくなってしまいました。


OLさんも皆様もよいお年を!……と最後に書くつもりでした。


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2008/01/08(火)

昨日のOLの誤字を訂正しました。
クレーム・ド・バイオレットのことを
バイオレットフィズと書いちゃってたのが一等恥ずかしいです。
材料を書くべきところにカクテル名書いちゃったよーわあー。

お正月から働かされたOLの方も、有能上司なOLの方も
今現在仕事が火を噴いているOLの方も、OL大好きなOLの方も、
みなさんお疲れ様です……。
かわいいおんなのこ(……)がきらきらした格好をして
きゃっきゃしてるのに癒されてください。

このシリーズ、先ほど容量を見たら、80キロ越えてました。
このサイトで最長の文章だと思っていたピーターの話の軽く2倍はある!!
これじゃ女体化サイトみたいじゃないですかギャー!(白目)

8割の方の御意見は
「このシリーズの網走の人に、勝ち目はない」
という感じですが、そ、そんなことないのですよ?
だ、だって女体同士でくっついちゃったら、
女体化の意味がないじゃありませんか!…で、ですよね?
女体化って、男性の攻キャラクタと
女体化した受がくっつくんですよね通常……(確認)。

昨日たくさん書いたので今日は寝言日記で。

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2008/01/09(水)

シリコン
自然派志向で、身の回りの物の成分を常に気に掛けている!
というタイプでは全然ないのですが
ヘアケア商品に含まれているシリコンは
頭皮にも髪にもよくないでちゅ!という情報をどこかで読み、
私はただでさえ髪の毛が傷んでいるから、じゃあその点だけでも
(無害が証明されるまでは)気をつけよう。
と思って、シャンプーやリンスを買うときは
成分表を見て「シリコンって書いてないな!よし!」と
指差し確認してからレジに進んでいました。
しかし最近知りましたが、なんとシリコンは
ジメチコン・ジメチコンコポリオール・
シクロメチコン・ジメチコノール
という風に表記されておるのですね……。
シリコンの奴めにそんな芸名があろうとは!
使用しているリンスにも、トリートメントにも、
ばっちり配合されておりました。このしてやられた感。
なんでも今はシリコン配合されていないヘアケア商品のほうが
少ないらしいし、何年も使っておるので、もういいか…
という気分です現在。
orz

御指摘ありましたOL誤字、更に修正しました!恥ずかしい!

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2008/01/10(木)

週末インテ話

あまりに売るものがないので旅行本を再版しました。
表紙は新しいですが中身はなにひとつ変わっていません。
フリーハンドで描いたエッフェル塔がともかく凄いんだぜ(歪みが)。
旧本を購入してらっしゃる方は御注意下さい。
あんな凄まじく絵の汚い同人誌をほかに知りませんけど
内容は自分で言うのもなんですが結構好きです。

あと、チラシ内容は
「女王国の城」
「魍魎映画」
「御手洗さん新刊」
「名前探しの放課後」
以上が日記の焼き直し、プラス
「相棒」シーズン1+シーズン6をちょっとだけ書く予定です
(どういう順番で見ておるのか)
もちろんこれから作成ですよ。ふふ。

注:サークル名はハウチワマメではありません。

私のかみがたが変てこでも
「中村さん(オフは中村です)髪型がヅラみたいですよ」
とか言わないように。
ヅ ラ で す。
それにしても、
ヅラつけて、付け睫毛つけてとかしていると
自分が福笑いになった気分がいたしますなあ。


エキサイトくんが1/5〜11の間、AM3:00〜AM5:00に  毎 日 サーバリセットするそうなので
メッセージを送信くださる際は時間帯に御注意またはメールフォームを御利用下さい。

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2008/01/11(金)

「人間の名演技がCGなんかに再現できるわけがない」
という考えの人は、私達の年代には少ないだろうと思います。
映画「ベオウルフ」を見て、CG俳優の可能性にわくわくさせられました。

CG俳優を作るのは、
名 演 技 と は 何 か?
というのを分解する作業ですね。
わー、楽しそう。
瞼の動き、眼球の動き、口元、眉、指の動き、間の取り方。
本当に、名演技ってつまるところ一体何でしょうね。
いまは人間のモーションを取り込んでいますが、
古今の名優さんのデータは、きっと山のようにあるでしょうから、
どんどんデータ蓄積していけばいいのです。
(CGで名女優を作る「シモーヌ」という映画がありましたが面白かった)
人間の名優さんは100年でいなくなってしまいますが、
CG俳優は無限の期間存在し、24時間365日学習し働くことができる。
その点で人間に勝るとも劣らぬ存在だと私は思います。

そして俳優の動きのデータ、雪山や森などの背景、
竜やクリーチャーなどの生物、水や炎のエフェクトなど、
撮れば撮るほどデータが増え、財産となります。
素晴らしいですね。

談社BOX「大河ノベル」にて島田荘司先生と士郎正宗先生のコラボか…何だかもう滅茶苦茶だなあ。
(インタブー映像が出ます。シマソー老けた!でも美声だ)
http://www.dai2ntv.jp/common/misc/kochi2/edge/shirow_shimada.html


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2008/01/12(土)

あっ書き忘れていました。
前回夏のインテで、シリルチラシ「豆だより3」(怪談の話)を取りそびれた方、
あの日にお名前をお聞きした方の分は取り置いておきますので、
スペースでお名前をおっしゃってください。
あと余分にコピーしましたので、もし読みたい人がいらしたら遠慮なくどうぞ。

映画版京極を一生懸命描いていたのですが
堤さんのお顔が形容しがたく難しいですね。結局うまく描けなかった。
思うに似顔絵は外国人の方が楽だ。
さっき描き上がった映画版京極
昔に上げた原作イメージ
あと、モチ先輩(学生有栖シリーズ)描くのなんか
丁度10年ぶりでした。すごいよ。10年だよ。思わず自分の絵を模写したよ。

明日は「SP」の話でも12日放映分はきっと未見です。
ラーメンズ「text」の話、「女王国〜」の話、
ルーピン先生の物真似など振られると喜ぶと思います。

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2008/01/13(日)

本日お越し下さった皆様、ありがとうございます。
クラスメイト達がお弁当のおかずを1つずつ分けてくれた、
みたいな感じで、もりもりと物品を下さった方々、
なんか慈愛とか優しさを感じました。ありがとうございます。

色々な方とお話しできたのも嬉しかったです。
お声を掛けてくださった方々ありがとうございます。
珍しいお話も聞きましたし、
お客さまとしていた「text」話に後からいらしたお客さまが参加されて
見ず知らず同士で「モチーフにいつ気付いたか、仕掛けにいつ気付いたか、
最後でどんなに打ちのめされたか」について語るという楽しい経験もしました。
SPの話もしましたし、ヅラも褒めてもらったよ。

色々な方とお話しさせて頂いて思うことですが
人の興味の方向は本当に千差万別で、話すスピードや表情が違うし、
着目点も違うし、話題の展開も違う。
あと話題の「起」が得意な人や「承」が得意な人、
「転」「結」が得意な人、それぞれですね。
中村イベント史上で一番たくさん人とお話しした一日でした。

でもルーピン先生の物真似をした人は誰もいなかったんだぜ。
(約お一人、私が物真似をすると思っていた方がいらっしゃって、催促はされたぜ)

頂いた物品の中で、これは写真に撮って日記に上げるべきではなかろうか…と思う品物があったのですが、
「自慢っぽいというか…ズバリ自慢だ!」という自問自答がありやめておきます。


あと何か遠くの友達が来ていて久しぶりに喋ったのですが、
高評価作品もカプも上下もばっちり合致で非常に盛り上がりました。
それはいいんですが……会話中、友達の顔が10年前から全然変わってないのに気付いて
「なんで顔が変わらないの?きもい!」と大声を上げました。
そういえば一緒にお話をしていた後輩さんもまったく学生の頃のままの顔です。
見慣れて変化に気付かないのではないですよ。だってたまにしか会わないのですから。
好きな映画でそういうシーンがありました。
主人公が「あれ?友人(達)はどうして学生の頃から姿が全然変化しないんだ?」
と、気付くところです。映画では、とある事実がそこから明らかになるのですが
現実は「オタクだからな」の一言で片付きました。
東と西の海縁には人魚でも埋まっていて、そこから何か漏れてるのでしょうか。
そして、いつかどこかで帳尻は合うのでしょうか。

色々考えた一日でした。参加された皆様お疲れさまでした。

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2008/01/14(月)

メロスは激怒した。
(ちなみにメロスはよく激怒するので気にしないでください)
(趣味は全裸でのランニングです)
友がイベント会場に持ってきてくれた
プリキュアの男性向けこまかれ本を読んで激怒したのである。
漫画が始まって2ページめで2人は全裸になっており、
洋物もかくやというほどの大運動が繰り広げられておる。
あまつさえ3人で始めちゃったりしている。
メロスは口惜しく、地団駄踏んだ。ものも言いたくなくなった。
えろが悪いというのではない、
ただ男女カプとBLと百合のえろは全然違うものではないのか!?
という確固たる信念があったのだ。
なぜどれもこれも男女カプに倣うのだろう。
なぜどれも唐突に始まり、明確に起承転結のある交合をするのか。
百合というのは始まったか始まってないか分からぬような
ひそやかにして匂いの濃密な、果てのないような、
そんな世界でなければならぬ、とメロスは思った。
ちなみにメロスはこれまで百合ジャンルに居たことはなく
百合同人誌も読んでいた訳ではない。つまり素人である。
素人のくせにここまでこだわりを主張するのだから
すごいドリームの持ち主である。
メロスは、ぶるんと両腕を大きく振って、雨中、矢の如く走り出た。
(どこに行くんだメロス?)


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2008/01/15(火)

昨日までの「走れメロス」続き
「(好みのプリキ●アの作品が)ないなら自分で書くよ!」
と全裸で思い詰めたメロスだったが
自分が書いたら100%ただのルシリになってしまう事に気付き
色々と全裸で絶望したメロスなのだった。
しかもこまかれの方が数倍素直で、ルシリの7千倍幸せになれそうです。
ルもシリも、女同士だったらあるいは
馬鹿も暴走も小マシになって、助かったりとかしたのかもしれないne。


そういえば知人でも作家さんでも、電王に転んだ人が多かったように思いました。
長年小説ジャンル内をジプシーしていた方が突然電王参加でびっくりした。
今週日曜が本当のクライマックスです。一昨日にまた新事実が出てきて
「あと30分で全部畳めるのだろうか!?」と思いました。
これまでのライダーは「畳めそうにない風呂敷は丸めて捨てろ!」
が多かったのですが(笑)今回はきっと違うのでしょう。
あとSPの予告は極悪非道の悪魔超人だと私は思います。



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2008/01/16(水)

電車の中で本を読んでいました。
すると、どこで乗り込んで来られたのか
いつの間にか車内で、男性2人の大声の会話が始まっていました。
ものすごい大声の男性と、
おとなしそうな男性の2人組です。
大声の男性の話は車内全員に聞こえるようなボリュームで
怒涛の勢いはとどまる事を知りません。
スポーツ関連の悪口、政治への悪口、病院や近所の住人、
ともかく身を取り巻くすべてに対する悪口です。
アホぼけカスを、もう少し下品にしたような悪口雑言が
ぽんぽんと飛び出します。
時々おとなしそうな男性に
「お前もいい加減やくざな稼業から足を洗え」とか
「奥さんを泣かせるな」とか説教も入ります。
おとなしそうな男性はうんうんと頷いています。
私は、「ううむ人は見かけによらないな。
あんなおとなしそうな人がやくざな稼業なのか…」
と思ったりしたのですが、
数十分後、電車が駅に着いたときに真相を知りました。
おとなしそうな男性が、飛び降りる勢いで下車したのです。
その時のその人の顔。
人間は深刻に恐怖すると顔のデッサンが狂います。
まあ、つまりおとなしそうな男性と大声の男性は知り合いではなく
まったくの他人だったのです。

 「無視する」
 「隣の車輌に移動する」
 「車掌室に助けを求めに行く」
 「駅に止まるまで話を聞く」

という選択肢が出て、無難な4番目を選択されたのでしょう。
大声の男性は、
単にフレンドリーさが行き過ぎた人かもしれないし
そうでないかもしれない。
車輌を移動したら追ってこなかったかもしれないし、
逆に取り返しのつかないことになっていたかもしれません。
人生は時々アドベンチャーゲームになって、
選択肢を間違えると
本当に終了したりするので油断がならないです。


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2008/01/17(木)

いま唐突に気付いたので日記に書きます。
各家庭には、それぞれ独自の風習があって、
それは世間と違おうが奇妙奇天烈であろうが
絶対遵守されるものだと思うのですが、
我が家の風習はそれにしても変すぎるし
なにより非合理的です。
風呂場の話なのですが、

浴槽の上に脱衣籠が設置してあるのです。



なにこのカモーン!って感じの位置。

田舎の家なので脱衣場がないとかはまあ仕方ないのですが
なぜわざわざ浴槽の上なのか。
うっかり蓋を開けたまま着替えなどすると
時々、浴槽の中に着替えとかタオルとかが落ちます。
私はもうかれこれ100回は落としてます。あらゆる物を。
生まれた時からそうなので、
別に変とも思わなかったのですが
よく考えたら変です。
なんの罠なのか。
なんの鍛錬なのか。
謎です。


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2008/01/18(金)

ダークな話題(?)注意

「いま最も危険な都市」として有名な
ヨハネスブルグに関する記述を以前どこかで読み
ずっと気になっています。いえ、行きたいとかではなくて。

立派な駅や高層ビル、写真で見るそれらは近代的で
普通の都会に見えますが、
実は中身はゴーストタウンで不法居住者達が住まい、
駅前など外国人が歩こうものなら、
男女問わず100%ぶっ殺されるという恐ろしい状況です。
(車で移動する場合も赤信号で止まってはいけないそうです)
(止まると武装集団に襲われてぶっ殺以下略)
(何を連想するかと言えば、失礼ながらあれです。
アンブレラ社が出てくる例のあれ)
最初は失業者が大量に出たことからスタートして
坂道を転げるように何もかも悪くなったそうですが、
日本だって何が起こって突然そうなるか分かりませんよね。

なんでも「エイズは未通の女性と致すと治る」という噂が
真実としてまかり通っているため、幼女が被害者になる事件が多く、
つまりは教育がそういうレベルまで落ちているという訳で
(病気の仕組みを一切知らなければ信じる…?)
失業者の増加もつまるところ教育の弱体化、
読み書き計算が出来ないのが
デフォになってしまったところに起因しているらしいです。
こういうガタガタになった国を立て直すのって
モグラたたきゲームで
「全部のモグラが一斉に顔を出して引っ込む」
って感じがします。
まず「外国に頼って金!」次に「治安!」それから「教育!」
かなあ……。


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2008/01/19(土)

だいたい私、なんとなく
「小学校の6年間はぼんやりして過ごして
もったいなかったなあー」とか思ってたんですが、
つい最近
「初等教育を受けなかった人間がどんな状態になるか」
というお話を聞いて、あの、本当に、考えを改めました。
小学校に通わせていただいて、
両親、国家、ありがとう!と正座してお辞儀したい。

初等教育のおかげで私は
自国語の読み書きが出来るし算数が出来る。
理科の基礎を知っているし、世界の国々を知っている。
体の仕組みを知っているし、法律を知っている。
絵が描けるし笛が吹ける。泳げる。踊れる。
団体行動ができる。日本に合った善悪を身につけた。
あれら一切がなかったら就業は勿論難しいし、
今より原始的で軽挙妄動に走りやすい人になっていただろう。

何が国家を作っているかといえば
家族、初等教育、あと金。
じゃないかと思います。寝言ですが。


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2008/01/20(日)

「電王」最終回かんそう
適宜伏せますが、一切知りたくない方は御注意下さい。
長いので分割します。

病めるときも健やかなるときも(私じゃなくて番組が)
平成ライダーを見続けてきて良かった……!
と思わせていただいたラストでした。
力一杯手を振りたくなった。テレビに向かって。
自転車に始まり自転車で終わるところとか、泣きそうになった。
あと最後のどんでん返しに
毎度自覚することですが、またしても「私、アホ!」
と強く実感しました。
ハナちゃんが未来から来た」というところで、
ピンときてもよかったのに!

制約を軽やかに見事にバネにしてジャンプしたなあ!
という感想に尽きます。
おもちゃな事情で、複数ライダーを出すか
複数のフォームを出すかの2択だった訳ですが
フォームそれぞれに人格を持たせ来歴の不要な人外設定にし
活躍の場を取り合うという形にして
頻繁なフォームチェンジを自然で見ていて楽しめるものにした。
そしてヒロインの女優さんが体調不良で降板されたけども、
ハナちゃんの年齢が大幅に変わったことに対して
両親の婚期が遅れる
であろうエピソードを入れて、
設定に合ったうまい理屈を付けた。
ひたすら感心するしかないです。お前の手腕に俺が泣いた!
ハナちゃんが乱暴なのも腕っ節が強いのも良太郎には素直なのも
全部伏線だったんだなあ!
カイとリュウタロスに関する説明はもうちょっと欲しかったけど…。

エーンド「楽しかったよね!答えは聞いてない!
を初めとする怒濤の名台詞の数々!
最初に言っておく!俺達はかーなーり強い!
をデネブと侑斗のツインで聞けたのも良かった!
奴等の名台詞はコメディなのに泣けるのが多かったです。
消えたデネブが最後に作っておいたごはんを泣きながら食べる侑斗。
そのごはんに添えられていたメッセージが
侑斗へ、シイタケちゃんと食べて
もう!このデネブ!「食べて」ってなんだよ可愛すぎる!
侑斗は自分の時間に戻ってこれから愛理さんと出会うのでしょうけど
取りこぼしたイマジン討伐に借り出されたりとかしそう…。

簡単に拉致られそう。良太郎共々。


考えたら電王は
1組の男女が、自分達の恋愛やら記憶やら存在やらを投げうって
自分の子供を守り通
した話」なんだなあと思いました。
あ、あと
それをサポートする叔父(主人公)の話」

存在は、ただ存在しているだけでは完全ではなく
他者と自己に記憶されて初めて安定し完成する。
という設定が面白かった。
ちゃんと勧善懲悪で、控えめに教訓があるところもいい。
(自分だけを優先させたカイは誰にも記憶されずに消滅しましたが…という)

ポタ的連想
自分が分岐の鍵だと相手に思わせて逃げ回る桜井さんが
秘密の守人さくせんの例の奴にダブりました……。
(奴は見事に失敗したけれども)
あれ成功していたら

悪人「我らはどうやらそこの小倅にまんまと嵌められたようだぞ」
小倅「フッ……」

みたいなスゲー見せ場になったんじゃねえですか!?
くそうあの巨デブの干支男め!
守人は、守人が死亡したら封じられた秘密は永遠に漏れなくなるらしいから
(以下削除)っておけば良かったのに!


すみません完全に自分用の時系列整理

強力な特異点ハナちゃんと
強力だが狂ったセーブデータの特異点カイが能力発動、
イマジンが生まれる。
2人は互いに世界のデータを上書きしあい世界崩壊、
ハナちゃんとカイは世界からはじき出される。

    ↓
時の管理局が介入、ハナちゃんが生まれる直前の
桜井侑斗に事情を説明してベルトを渡す。
桜井侑斗は婚約者の愛理さんに事情を説明。
子供と愛理さんを守るために戦うこと
戦うために愛理さんの記憶を消費する事を説明。
ベルトを持っていて時間を移動する桜井侑斗を
カイは分岐の鍵と断定。命を狙う。

    ↓
自分が囮となって独りで戦っていた桜井侑斗だが
デネブという協力者を得たところで更なる保険をかける。
過去の自分に事情を説明して良太郎の近辺で戦わせる。
自分のサポートをさせるついでに愛理も守れるし、
特異点の良太郎の近くにいれば、何度でも復活できる。
(時間の中を彷徨っている自分は良太郎の記憶ではカバーされない)
そして万一自分が倒れても若い侑斗が事情を知っていれば
もう一度愛理と出会ってやり直す事が可能だからだ。
頭いいな桜井。服のセンスが変だからって馬鹿にしちゃいけないぜ!

    ↓
自分が存在するための記憶を消費してしまったカイ消滅。
特異点であるカイの記憶に頼っていたイマジンも消滅。
しかし良太郎その他の人々との間に、
記憶を形成していたタロたちは消滅を免れた。
同じく自分が存在するための記憶を消費した変な服の侑斗も消滅。
しかし過去の侑斗が事情を知っているので、
愛理さんとは出会いからもう一度やり直す。
2人の婚期が遅れたため(笑)ハナちゃんは小さくなっちゃったが

無事に自分の未来に帰る。


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2008/01/21(月)

色々感想。ネタバレ自衛ください。

「サンデーのデスノ」
マガジン系雑誌でデスノのトレスをやっていた人は
編集部共々謝罪したらしいですが
サンデは「パクリじゃないもん!!!!」と真っ向否定。
同じ系列会社なんだし「大ファンです!影響受けました!」
くらい言っておいてもバチは当たらないのではなかろうかと思います。
今は超美形のLとライトが戦っている最中です。
この漫画のライトはものすごく頭がいい(棒読み)ので
読んでいてわくわくするぜー(棒読み)。

「今週のコノミン」
ニューキャラ?の浦山しい太…って、
ジョークなのか何なのかマジ分からないよコノミン。
しい太だけ絵柄も微妙に変だし別漫画テイストだよ。
どこの星と交信しながら漫画描いてんだコノミン。

「今週のジャガーさん」
ハマーさんの目の下の丸いのの由来が判明。
NARUTOのイタチさんの線の謎も解けるのだろうか。
イタチさんの線=サスケさんの兄、うちはイタチさんの
頬をナナメに二分する不可思議な線。
ていうか私も最近疲れた時にあの線が出るようになりました。
5歳は老けて見えるよ!人相も悪いよ!
イタチさんに同情する!
コラーゲンとか摂るといいよイタチさん!
サスケとの描き分けが難しくなっていい感じだよ!

「ネウロのアニメ」
ようやくこちらの地方でも放映するようになりました。
先に御覧になっている首都圏のみなさまが
それこそ作中の犯人のように人格豹変して
地獄のように悪口雑言垂れ流していらっしゃるので
田舎の人間は非常に不安です。私もハジケる運命でしょうか…。

「SP」
撃たれたのは胴体だし、みんな助かってる!助かってる筈!
それにしても部下が次々と撃たれる中、
人ごみに阻まれて駆けつけられない係長のシーンが長すぎて、
あれじゃ係長がどんくさい子みたいだよ(笑)!
会場中のひと全員が係長とおしくらまんじゅうをするために
集まっているとしか思えません、あの人口密度の差。
(夢の中で時々ああいうことがありますね)
刺された井上が呻くところだけを繰り返し再生するのは
別に異常なことじゃありません。
OTAKUの女子なら全然フツーのことなのよ。

「プリキュア」
敵の幹部さまが、ヘイカモーン臨戦状態なのに
乙女座りして将来の夢を語りだしてしまった5人!
うわ!なんだかハブられてるみたいで、
敵の情緒も乱れがちだ!
かれんさんの夢が女医なのは納得の流れですが、
彼女はきっと外科医になると思います。
短気だから。あと刃物似合うから。

「電王書き忘れ」
電王の面白さの主成分と言えば
やはりモモ、ウラ、キンちゃん、リュウタロス達の
魅力なのですが、
タロたちがあんなに生き生きと暴れまわれたのは
スーツアクターさん達の演技と
声優さん達の演技の融合技だと思います。
モモはバネ仕掛けみたいな短気な動きでヤンキーっぽく。
ウラはスマートにシャープに。
キンタロスは重心低く、重々しく。
リュウタロスはリズミカルで常に舞うように。
ついでにデネブは乙女っぽく。
ちょっと俯いたり首を傾げたりする彼等の仕草で
表情の変わらないはずの仮面が、
悲しんだり怒ったり戸惑ったりしている風に、確かに見えました。
この芸は現代の文楽って言っていいなあ!と思いました。
それで脚本の台詞がいいのだからまさに鬼に金棒ですよ。

「デネブ姑妄想」
仕事から疲れて帰ってきた桜井がテーブルの席に腰を下ろしたら、
台所でいそいそと料理をしているデネブがいて
飲んだ茶を吹き出すところとか。
「ゴメン。ユートが心配でつい……」(大塚ボイス)
「だって窓の外で寒そうだったんだもの」と笑う愛理さんとか。
以後、ちょくちょく桜井家に顔を出すようになり
結婚記念日や、出産や、七五三など
家族のイベントごとに侑斗より盛り上がって
大はしゃぎする感激屋さんのデネブとか。
都度乗り遅れがちな侑斗とか。
ベビハナちゃんが発した言葉が「パパ」より先に「デブブ」だったため
ブチ切れてデネブを追い出す侑斗とか。
何故かデネブと一緒に出て行ってしまう愛理さん、
などなど容易に想像がつきます。怖いくらいです。
(姑というより嫁2人……?)


あっ1/19が誕生日の小説家、シュノー先生をお祝いするのを忘れた!!だって先生が新作出してくれないから!(逆ギレ)

あとメールフォムから歯をすする中国の伝承についてメッセージを下さった方、リタンアドレスが私のメルアドになっています。
もし御自分のメルアドを書かれるおつもりが間違われたのでしたらお知らせ下さいねー。


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2008/01/22(火)

「本当は恐ろしい電王」
結局3日続けて語りましたが
きりがないので今日で最後にします。
全然見てないので知らないよ!の人すみません。
いっそ一緒に考えてみましょう。

なんでイマジンとライダーが合体して
様々なバージョンに変身できるのかが
急に気になってすごく考えました。
いやオモチャ…とかそういうのは置いて(笑)。

力技で理屈をつけるなら、
やはりイマジンとライダーは何らかの関係がある、
とするのが早いかなと考えました。
彼等は実験段階のライダー被験者達で、
記憶と存在の関係がまだ解明されていなかった為に
記憶を消費しつくしたか、事故が起きたかして
消滅しちゃったのかなと。
ライダーシステムが完成するまでに
100人か、それ以上出た犠牲者達は
次元の狭間でたゆたっていたのだけれども
デンライナー開通がきっかけで
大挙して押し寄せてきて、一旦世界は壊滅した。
しかしそれは例の記憶のネットワークで修復される。
ただ、なぜか特異点カイにだけ
イマジンが支配した一瞬の記憶が焼きついた。
イマジンのあの姿は、
変形したスーツが融着したまま体を失い、
記憶も失った元人間達である、と。
ゆえにイマジンとの合体はライダースーツ同士の化学反応。
よし、これで筋が通ったぞ。


記憶がセーブデータになり、常に修復されるから分岐はしない!
というのが明快で良い設定でした。
たしかに、人間の免疫のように自らを守る仕組みが
「時間」にあってもおかしくない気がする。

違う時間のものに干渉できる兵器がライダースーツ。
そしてイマジン。あるいは異常な特異点。
それには代償として記憶を消費し消滅の危機を伴う。
だがイマジンやライダーに破壊されたものは
記憶のネットワークに守られているのですぐに復活する。
(誰にも記憶されていないさびしんぼうは例外として消滅し保護される)
カイのような異常な特異点が来ない限りは
違う時間からやって来た人に殺されることはないですよね。
何度でもセーブから蘇れる。
桜井さんはその安全な場所から出て、
消耗戦をしていたんだなあ。カイは見事にしてやられたなあ。
桜井さんは消滅しても負けではないけれど
カイは消滅したら負けだもんね。
分が悪い。


ついでに考えましたが、
時空を移動できる技術が開発されたら
各国は国家予算を割かざるを得ませんね。互いへの牽制で。
宇宙開発事業の次の国際トレンドになりそう。
ものすごい予算が投入されて、すぐに不可侵協定が結ばれて
(何国かは不参加だろうけれど)
世界規模の管理局ができるでしょうね。

それからライダーベルトの別の使い方を一つ考案しました。
あの、歴史上いなかったほうがいいんじゃないかって人物がいますよね、
たとえばフットラー(仮)とか、そういう人。
でも未来の人間がフットラー(仮)の時代まで行って、奴を暗殺しても
奴の友人知人の記憶から、何度でも復活しますね。
ただ、奴を監禁して、無理矢理ベルトを巻いて
何回も何回も何回も何回も
「チャンチャーチャーチャララララー」と変身・合体させ続けたら
奴はきっと記憶を消費しつくして消滅しますね。
これ絶対試す人が出ると思うんだけどなあ。どうかしら……。
恐怖の抹殺ベルト。

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2008/01/23(水)

コタツから頭だけを出して生活しています。
最近、鼻が冷たく感じられるようになったので
目だけ出すようになりました。
もはやそういうコタツ科の生物です。
本を持つと手が寒いので読書が出来ませんが
ホホホ!テレビを見ればいいじゃない!と思います。
でも寒いのは好きです。冬は好きだ。
頭さえちゃんと働いたらそれでいいよ。

グリューワインを作って飲んでます。

安い赤ワインの中に
シナモン、クローブ、コリアンダー、
オールスパイス、ナツメグと
沢山の砂糖と、輪切りにしたレモン、オレンジを入れて煮る!
沸騰させないのがコツですが、
やはり若干アルコール分が飛びます。
それをよしとしない外国のナイスガイ達は
ラム酒を投入すると言うではありませんか!
もちろん私も大投入です。
甘くて、あったまる!
不思議な香りのする魔法の飲み物という感じです。
(そう感じるのは自作のグリューワインだけなので、
スパイスの入れすぎではないかと予想しますが)
ワインを飲むときだけ、にゅるっとコタツから出て、
飲み終わったらまた戻ります。
(気付いたら朝になっているときもあります)
(冬、満喫中)

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2008/01/24(木)

中年男性であるシリルにとってのグリューワインは、
味覚的に、あまり美味しいものではないのかもしれません。
しかし子供の頃にみんなで「熱い!」「甘い!」と
騒ぎながら飲んだ記憶が加味されて
それで今だにスペシャルな飲み物という位置にありそうです。

ただルーピン先生が作ったグリューワインを初めて飲んだとき、
彼は一瞬劇画調の顔になって沈黙し、
「いかにこの飲み物が前衛的な味をしているかを
本人に悟られないように、何を入れたか聞き出す」
という会話に苦心するのかもしれません。
「グリューワインといえば矢張りシナモンが重要だと俺は思うが
お前はどう思う?」
などなど。

先生は「彼が風邪っぽいからカミツレ草を煮出してみるか。
あと潰したニンニクとか…甘草も」
とか善意で色々入れた模様。


ブラッド・レンフロに続き、ヒース・レジャーまで亡くなってしまった!
そんな馬鹿な!?という感じ。バットマン新作が遺作となるそうです…うーん。
これからどんどん難しい役や面白い役に挑戦していける年齢だったのに!

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2008/01/25(金)

エレベーターに乗っていた。
会社員らしき男性数人が一緒だった。

上司もしくは先輩っぽい人が
おもむろに鞄から飴を取りだし
「食う?」と後輩達にすすめているようだった。
後輩達は「あざーす」とか言いながら
その場でばりばりと包装をやぶいて食べ始める。

女子高生みたいでかわいいじゃんかよ。
そのむらさき色の包装からして
ブドウの飴かい?そうなのかい?おいしそうだね。
くれー。あたちにもくれー。

とか私は心の中で好きなだけ馬鹿なことを考えていた。
そしたら地上階に着く間際、
飴持った男性が突如私に視線を転じて
「あなたも食べますか?」とそう言った。

やべえ、この人がエスパーの会社員だった場合、
超恥ずかしい。

よ、よし。じゃあ心の中ですげええろいことを考えて
動揺したら彼はエスパーだ。

いや、エスパーだった場合、それって
もう取り返しがつかなくね?

とか色々考えたけど、
とりあえず、びっくりした顔をして、
お礼を言って、遠慮しておきました。本当は欲しかったけど。
エレベーターとエスパーの話でした。

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2008/01/26(土)

仏教徒は、亡くなった後
七日ごとにあの世の様々な偉い人に会って
審査面談を受けないといけないらしい。
その際、「その方はいい人なんですよ!」と
この世から応援する儀式、それが
初七日、二七日、三七日、四七日、五七日…と続く法要らしい。

「遺族のみんな!ちょっとずつオラを弁護してくれ!」
ということで、元気玉みたいだなと思いました。

昨日話題ですが、飴をガン見してたんじゃありません(笑)。ロックオンもしてないもん!!


相棒映画の脚本家さんは戸田山さんだそうですね。
戸田山さんは仕事が手堅いので昔から好きな脚本家さんです。
何だか安心しました。

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2008/01/27(日)

「仮面ライダーキバ」初回
怪物くんカンタービレ……?
OPはセンスいいなあと思いました。
あとは、うーん……
男の子がどんどん小顔の色白になっていくなあ
とかまあそういう。

「プリキュア」最終回ねたばれ
ラスボスとの対決で「話し合おうよ!」という
まさかの展開、しかもそれが成立しちゃう。
のぞみは教師などより外交官になるべきだと思うのですがどうか。
それと来期からは同じ面子で違う国を助けに行くみたいです。
ココとナッツが一瞬映ったような映らなかったような。

ドラマ「SP」最終回ねたばれ
(全然見ていない人への親切な解説付き!)

最後の5分の録画を失敗すればよかった。
最後の5分の録画を失敗すればよかった。
最後の5分の録画を失敗すればよかった。

作品の出来がどうとかこうとか、
常日頃から愚にもつかぬ事をウダウダ述べよる私ですが、
今回は言わせて頂きましょう。
作品的には特に問題ないが、私のハートが傷付いた…。

井上という犬の子みたいな主人公がいます。
警戒心が強く、好きじゃない人間には絶対に近付きません。
5歩離れたところからウーと唸っているような子です。
でも係長のことは大好きです。
初対面の簡易面接の時、
「好きなところに座れ」と言われて4人掛けのテーブルで
つい係長のとなりに笑顔で座ってしまうくらいです。
というか面接官の隣の席には座らんだろう普通は!
それでまあ……いやもう書くのも無理だ。

ポタの人に分かり易く譬えますと
ポタ7巻。例のあの人を倒して大団円。
でも最後の5行で
差別を受けている人種が、世界を変えるために組織を作っており
例の鼻の穴の大きいあのひとも影で操作されていただけだった。
先生は最初からその組織のためだけに動いていた。
もうずっと昔に彼の意志は決まっていた。
……という事実にハリーが気付き、愕然とした顔で先生を見上げるが
先生はそんなハリーを静かに微笑んで見ている。
そこで<つづく>の文字と
次のページには「続編は4月5日に発売します。JKR」という文字。

そう、「プリキュア」も「SP」も最終回じゃなかったのです……。


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2008/01/28(月)

来月の予定を手帳に書こうとして
端の方に妙な書き込みがあるのに気付きました。
ものすごく汚い字ですが、たぶん私の字です

@スイセイ
A一家
B思い出
C●(字が汚くて判読不能)

……まったく記憶にない上に、
何を意味しているか分かりませんでした。
ミステリで時々ある理不尽なダイイングメッセージより意味不明でした。
私は予定の他に、人の話や記事で興味深かった内容や
映画のセリフや買い物リストまで書き込むので
候補ジャンルは広大にして無限です。
友達に聞くか、いっそネットで謎かけしようかとも思ったのですが
もし万が一恥ずかしい内容だったら危険なのでやめました。
それから30時間ほど延々と考えてやっと分かりました。
スイセイを「水星」で脳内変換していましたが、
「彗星」かも?って気付いたところで。
(書いたときはおそらく字が出てこなかったのでしょう)
ムーミンの作品タイトルでした。
以前、とても楽しそうなムーミン語りを拝聴したとき、
じゃあその順番で読むぞ!と思ってささっとメモしたのでしょう。
しかし何故2008年2月のページに書き込んだのか
今となっては意図が分からないうえ、忘れていただけあって私は
まったくその順番ではなくバラバラに
ムーミンシリーズを読み進めているのでした。

「●」は、たぶん「冬」という字だったのでしょう。
書き損じにしか見えませんが。

続SP話(遠大な自分語りから入りますよ)
大人になってから聞かされたのですが、
私が小さな頃、大好きで毎週見ていたアニメがあって
ある日、その主人公の子が大人の言いつけを破って
被害が出てしまった回があったそうです。
そうすると私は「主人公が叱られるから嫌だ」と言って
大大大好きだったそのアニメを
ふっつりと見なくなってしまったらしいです。
次の回も見た大人が
「にゃーちゃん、主人公は叱られなかったよ?大丈夫だよ?」
と何回言っても、「いいの。見ないの」と、
以降もう2度と見なかったそうです。
覚えていませんが、自分のあまりの変化のなさに驚愕します。
感情移入が激しくてスーパー頑固で過剰防衛!
でも大人だから4月5日の続編をちゃんと見るけどね!
考えてみたら(以下はねたばれ)
くやしいことに伏線だってちゃんとあったのだから、
覚悟しておくべきだったのです…。
メールアドレスのアナグラムとかー…、
OPの中の、誰か分からないように細工してある顔とかー…。
それに尾形さんが悪いとは思えないし、
井上はむしろ気の毒で心配だし、
金城さんだって悪くない(笑)。
でも子供の頃に同じ事件に遭遇した2人の道が
あんなに分かれるなんてあんまりじゃないか。
井上は係長のことがあんなに好きなのにあんまりじゃないか。
新シリーズで係長から誘われたら、井上どうすりゃいいのさ。

あのラストを見た上で、もう一度最初から通して見たいです。
警官になった理由を井上に語った係長の表情とか。
そのあとの「嘘なんですね?」という台詞の時の井上の笑顔とか。
またなんか違った印象になりそうな予感。
(あれ、理由は本当なんじゃないかな。
そのために警官になった、というのが嘘なんじゃないかな)
そして病院占拠事件や、エレベーターの中の戦闘シーンなどは
普通に燃えるのでスペシャル前に再放送やんないかなー。

それにしても今期は(再放送ですが)グレンにギアスにコイル、
そして電王にSP、5年に1作レベルの大当たりがTVで一挙放映で
贅沢なシーズンでした。うまうま。
グレンはテッペリン陥落・カミナシティまで来ましたね。あすこからの超展開がたまらんのです。


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2008/01/29(火)

「サクリファイス」近藤 史恵先生
ジャソプの編集さんが後記でおすすめされていた
自転車ロードレースが題材の小説です。

自転車ロードレースについて、
私はまったく知識がありませんでしたが、
この本を読んで少し分かりました。
チームで参加するタイプの、記録を競うスポーツで、
しかしチェスのような展開をするのですね。
アシストと呼ばれる役割の選手は
エースの役割の選手の手となり足となり
時にエースの風除けとなり、時にスペアパーツの供給員となり
時にエースのために集団を撹乱したりする。
随分不思議な仕組みのスポーツだなと思いました。

穏やかで寡黙で尊敬できる、
しかし昔に有望な新人を潰したと噂のあるエース。
そのエースを7年間支え続けたアシスト。
闘争心を隠さない、才能ある新人。
人をサポートすることが自分の本領であると思っている主人公。
スカウトの噂。
じわじわと何事かが起こる予感が行間から漂ってきて
そしてとうとう事件は起こります。

このスポーツが、精神性(フェアであること)も
かなり重視されるものであるせいかもしれませんが
読後感が妙に良かったです。

全く関係ないうえにぶち壊し感想ですが
ロードレースは激しくカロリーを消費するスポーツなので、甘いものを常に食べていないとすぐに動けなくなってしまう。
だから好きじゃなくても我慢して食べる、という主人公の立場、うらやましすぎました。替わってあげたい。

電王続編決定!のメッセージをくださった方、ありがとうございまーす。


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2008/01/30(水)

映画?歌舞伎?かんそう
「野田版 研辰の討たれ」
「野田版 鼠小僧」

野田秀樹脚本演出、中村勘九郎一座が演じるシリーズです。
シネマ歌舞伎として映画館で鑑賞できます。
(ただし半額サービスの対象外であることが多いです)
2作とも非常に面白いので、御覧になる機会があれば是非どうぞ。

歌舞伎は伝統芸能だから高尚なもので、
客が勉強してこちらに合わせるんだ、こちらは動く必要がない。
という姿勢ではなく、
他のメディア、たとえば映画やゲームやドラマなどと比べても
勝てるくらい面白いものにしてやるぜ!
というチャレンジ精神とサービス精神を随所に感じました。
そして中々いい勝負をしていた。

勘違いや思い込み、その場の勢いでどんどん話が進展し
喧嘩あり、アクションあり、ダンスあり、浄瑠璃あり。
そして最初から最後までお笑いのくすぐりが続くのですが、
これが奇妙な表情や身振り手振りを使った、
古来の笑いなのです。それがまた和装とすごくマッチするのです。
(笑えるだけでなく、所々の舞台らしい演出や美術は見事です。
そして「集団」の表現が怖い。笑わされていて、
ふと気付くと怖いという、意地の悪い表現です。)
言葉はごく普通の現代語で、時事ネタも入ります。
通行人として真夜中のキタさんがちょっとだけ出てきました。
(七之助さんの余興として)阿修羅城ねたもちょっとあった。
(染五郎へのからかいとして)考えたら全部松竹つながりなのかしら。

和服は決して機能的ではなく、
着こなして上手く動くのに技術が必要な衣装だけれども
舞台映えという点では尋常じゃありませんね。
本当に綺麗だ。
(袖や袴で物理的に面積が増えて、仕草が大きく見えるし)

三谷幸喜さん脚本演出の歌舞伎、高田馬場や
NODAMAPのお芝居は残念ながら合わなかったのですが
野田歌舞伎は何故か物凄く好きです。
もしかすると全年齢向けで、分かり易いからかもしれません。

スタッフロールの75%くらいが中村さんで、
なんか笑ってしまった。

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2008/01/31(木)

ここ1、2年、予約が取れなくて行けなかった料理店に
やっと行けて大感動!!
人気店は自分の予定で予約を取ろうとか思っては駄目なのですね。
「○日と○日で、空いている時間はありますか?」
と、店に合わせればいいのですね!学習。

メニューに載っている未知の料理への期待。
お馴染みの素材が意外な調理法と組み合わさっている不安。
「その素材を桃のソースで!?」
「それをジュレに!?」
「マデラ酒風味とはどんなものぞ!?」
器と料理の色の美しさ。
白・緑・赤・太陽光・暖色の人工の光・透明・クリーム色
味の意外性。
「あっ!こんな味になるんだ!」
「意外に軽い!」
「甘いような…植物っぽい…うーん」
このメニュー全部食べたいのに!という嬉しい不満。
幸福感一杯のデザート。
映画や小説もいいけどレストランもいいなあと思いました。
(同じ扱い。ジャンル:お金の使い道)

2008年で一番おいしい料理になってしまったらどうしよう!
と食べながら恐怖しました。それくらいおいしかったです。
(別に構わないけどまだ1月だし……)

とりあえず人生で食べた中で一番おいしいフォアグラでした。
チーズのリゾットの上にフォアグラが載っているのです。
単品で食べてもおいしいのですが、
同時に食べると変化が起きて、えもいわれぬ味になるのですよー!
にぎりこぶし大のお料理でしたが
その3倍くらい食べたかったです。

デザート1は
この店の名物のプリンで、
これまでに食べたことのない新たな味でした。
こっくりした苦味と酸味があるけれども、
基本はプリン的な甘味で、味は軽い。
どう形容していいか分かりませんけどおいしかったです。
デザート2は
フォンダンショコラで外はふわふわ、中はどっしり。
デザート3は
ジャム状になったグレープフルーツのゼリーと
濃厚なホワイトチョコレートのムースが
さりさりっと焼いてある、癖のないクレープに載ったもの。
そう、デザートを3つ食べるコースにしたのです。
そしたらデザートの後のお茶請けとして
焼菓子とチョコレートとクッキーと焼きメレンゲが出て
ちょっと討ち死にしそうになりました。

人は本当においしいものを食べた一瞬、
証拠を発見したデカ長みたいな顔になるのだな、
と正面の友人を見ていて思いました。
(友人はそのあと食べている間ずっと満面の笑顔でしたが)
(おいしいって幸せだねーうふふーあははーって話をしてました)


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