3月日記

----------------------------------------------------------------

2007/03/01(木)

お気に入りの焼肉屋さんがあって
安くてとても美味しいところなのですが
先日は店員さんの災難日に当たってしまって
様々な呪いを体験しました。
お店は50人くらい収容できる広さなのですが
その日はインフルエンザなのか裏切り者が出たのか
フロア係さんが2人しかいなかったのです。
50対2!!

店員さん常に駆け足の呪い。
呼び止めるのも難しい呪い。

呼び止められたとしても
返事は100%「おまちくださーい」の呪い。

走って料理を持ってきてくれるので、
ドリンクや汁物がテーブルにこぼれる呪い。
酒もタレもきっちり全員の分がマジこぼれる呪い。
店員さんは走り去るので客は自分で拭く呪い。

というか料理がまだ半煮えの呪い。
量も普段の8割だったり1、5倍だったりする呪い。

それでも人気店なので全席満員。外にも行列が出来ています。
次々とドアを開けて入ってくるお客さんを見る店員さんの目は
蹴られるのをじっと待っている犬の哀れなそれでした。
むかしのバイトの重労働など思い出して切なくなりました。
そんな店員さんに文句が言えようか。私は言えない。
そして誰も言っている様子はありませんでした。
お肉はやはりおいしかったのでモリモリ食べたよ。

----------------------------------------------------------------

2007/03/02(金)

ポエム更新

食べ物の中で、
食べ過ぎた時に一番苦しいのは焼肉だと思う。
腹の皮は今にもぶつりと切れそうになるし。
消化の進みが遅いし。
あまりに苦しいので横になっていたら
喉が痛くなってきて、あれ?風邪引いたかな?
と思ったら、胃液(規制)食道(規制)。
縦になっても横になっても苦しいので
もはや私は後悔という名のモニュメントのようになって
数時間動けませんでした。

----------------------------------------------------------------

2007/03/03(土)

ギリアム監督の去年の新作「ローズ・イン・タイドランド」が
(日本において)興行的に惨敗した理由を考える。

登場人物が
びしょうじょ  
頭のおかしい人 
ヤク中      
○○○(ねたばれで伏せます→ミイラ) 
     
というキツイ編成だったから……。
あと、主人公のローズをあまりにも美少女に撮りすぎてしまったので
後戻りできなくなっちゃっている。
もっとこうパッとしない容姿の女の子だったなら
理屈理念で押し通して、その筋の※1映画ですと言い張ることも出来ただろうに
あまりにも素晴らしく美少女なものだから、今頃はその筋の※2人々の間で
神映画になっているであろう事は容易に想像が付く調べもせずに言っちゃうけど

※1※2当然別々の筋

惨敗というか、上映館数的に試合に出してもらえなかったと言うべきか。
最近の日本映画界はOLも子供も呼べない映画=死、という気がする。

----------------------------------------------------------------

2007/03/04(日)

「X-MEN ファイナノレディシジョン」
私にとってのこのシリーズ映画は
かつて親友だった男2人が、主義主張の違いにより
敵同士となり、それぞれ賛同者を率いて戦う話なので、
よって2はBL。ウルヴァリソ?誰ですかそれは。
最初と最後が切なかったです。

まだ仲が良かった頃のマグ二ートーとプ口フェッサーXが
少女ジーンの家を訪問するシーンがあるのですが
いそいそと2人でお誘い合わせの上お越し下さっちゃったりしてさ。
いや、喧嘩してても余裕で2人行動だけれども。
あとマグ二ートーはチャールズチャールズ言い過ぎ(教授の本名)。

今回、ミュー夕ントを普通の人間に戻す
「キュア」という薬が話の主軸なのですが
OTAKUを普通の人間に戻す薬とかもし開発されたら
ああ、非常に揺れるだろうなと思いました。
「OTAKUは病気じゃない派」と
「もうこれで迫害されずに済む派」に分かれそう。

----------------------------------------------------------------

2007/03/05(月)

インス夕ントラーメン発明記念館に行ってきました。

カップヌー○ルというものが、
如何に奇跡のアイディアの集大成かという事を
広く世に知らしめるための施設で、でも実際感銘を受けました。

カップの形の麺の塊を油で揚げると中まで熱が通らない→
(各々カップ型をした金属の容器に入れてそれごと油で揚げる)

工場の作業工程で揚げた麺がカップにうまく入らない→
(逆転して麺にカップをかぶせる)

とかいう細かいアイディアもさることながら、
中でもあの容器。
もともとチキンラーメンをアメリカに売り込みに行った際
向こうの方が手元にあった紙コップで
チキンラーメンを作ったのを見て仰天したのが
アイディアの元なのだそうですが。
「調理器具と食器とパッケージが一体化した斬新なアイディア」
という説明に深く頷きました。
故ももふくさんが考え付かれるまでは
インスタントラーメンも、あの容器も世界に存在しなかったのですから。
材質に関しても、発泡スチロールのああいう容器は
当時まだなかったので独自開発したそうです。
アイディアの最初の形が完璧だったので
その後もほとんど改良の余地がなかったみたいですね。

オリジナルのカップヌー○ル作成コーナーというものがあって
好きな具と好きなスープ、好きなカップデザインで
自分だけのインスタントラーメンが作れるのですが
もちろん黒イヌードルを作ってきました。
……作ってきたのはいいけど、どうしようこれ。
ハート型のカマボコとか、正気を疑うものが入ってるし。


ニャンプ話題
ユンボルが終わってしまったァー!!
武井先生の笑いは、マジなのかジョークなのか、
どんな心境で考えつかれた物かさっぱり分からない独特な風味で好きでした。
「ユデンの園」とか出てきた瞬間歯を食いしばった。


----------------------------------------------------------------

2007/03/06(火)

職場の建物の目と鼻の先にあった100円ショップが潰れて
新しく自然食品の店が出来ました。
しかし自然食品の店と謳いながら、
商品を陳列している様子はありません。
店の中は明るくてカラフルに内装され、
パイプ椅子が何十脚か並べてあります。
そして朝も夕方もシャッターが閉まっていて
お昼にだけ、どこからともなく集まったお年寄りが
30人ばかり行列をして…います…。

店名で検索をしたら一発。
「SF商法の店」と出ました。
催眠商法です。無料の景品などで人を集め
音楽とか喋りのリズムで判断力を鈍らせ
「この浄水器や羽根布団や磁器ネックレスが欲しい人ー!」
とか言って
「ハイハイハイー」
という調子で物を売りつけるぼろい商売です。

友達にその話をしていたら
「うちの家の近所にもそういう店が出来て
お年寄りが行列していたけど、しばらくしたら店がなくなってた」
と言っていました。
まあ……魅力的な商売なんだろうなとは思います。
1度どこかでノウハウを学んで、場所を借りて
お年寄りの名簿を買って、ダイレクトメール出して
1万円くらいの布団を買って、それを10万円くらいで売れば
1日4人騙して、10日で360万円。
真面目に働くのなんてバカらしくなるでしょう。

グーグル…ご年配の方がグーグルさえご存知なら…。
或いは、いっそ私が残業帰りにスプレーラッカーで
「催眠☆商法の店v」とか入口に書いちゃおうかと
そんなことをふと考える春です(←それ犯罪)。


----------------------------------------------------------------

2007/03/07(水)

ひい!一夜にしてメル関連が全部「犯罪捜査24時!」みたいに!
(ありがとうございます…私の認識なんかまだまだ甘いですね)

自分がお年寄りになったときは、
もっと更に想像も付かないような詐欺が横行して
容易くだまされちゃうと思います。
だって20代とか30代とか、
頭の働きが一番冴えてる年代が知恵を絞って考え付くんだぜ?
無理無理、見破れない。
情報収集して警戒しようにも、おそらくコミニケーションの主流は
ネットではなくなっているだろう。
頭にコネクタを設置とかしなくてはいけなかったりして
「ちょっと抵抗あるわー…」とか敬遠してそう。

でも60歳にしてまだまだジャンル萌えしていて、
好きサイトさんの新作を追うために
最新ツールを年金で完全装備していたらどうしよう…。

----------------------------------------------------------------

2007/03/08(木)

ブラッカイマーの新作「デジャヴ」が公開されます。
それはいいんです。それは別にいい。
私がたまげたのは新聞広告でした。
デンゼル・ワシントンの横で
タキシード着て、バラの花を投げている……新庄
どう見ても新庄がブラッカイマーの映画に出て
デンゼル・ワシントンと共演するとしか思えない広告です。

ですがしかし、ただの宣伝協力だそうです。
新庄以外の人がやったらドン引きですが
新庄だと、「まあ仕方ないか新庄だし」という気がする。
彼は稀有な人材です。
(ところでブラッカイマーさん61歳ですって!
ちょっと写真探して見てくださいよ!
あり得ないよ!波紋使いだよ!)

----------------------------------------------------------------

2007/03/09(金)

発明と夢の話
数日前に書いたインス夕ントラーメン発明記念館ですが、
うまくカップに麺が入らなくて困った故ももふくさんが、
自分が上下逆転する夢を見て、解決のアイディアを得る!
というアニメーションが上映していました。
夢をヒントにアイディアが完成するって結構よく聞きますね。
私が知っている話で一番印象的なのは
ミシンの発明者エリアス・ハウが、
「縫い針の穴は後ろに付いているもの」という固定概念に囚われて
行き詰まっているときに、
「未開の国の人が槍を持っている。その槍の先に穴が開いている」
という夢を見てミシンが完成したという話です。



きっとたぶん答えは出ていたんでしょうね頭の一部では。
伝達がうまくいかなかっただけで。

それと非常にどうでもよろしいことですが
この日記に時折出てくる施設名や作品名・商品名は
検索で一般の方が迷い込んで来られないように
念を入れて検索除けをしている場合があります。
例えば「インス夕ントラーメン記念館」
これをそのまま↑コピーペーストして検索しても
検索結果はおそらくゼロかと存じます。
しかし御自分で打って検索されるとあら不思議。
それはカタカナの「タ」の部分を夕方の「夕」で
打っているからです。
他にもエを工場の「工」にしたり
ハを八の字眉の「八」にしたり
カを努力の「力」にしたりしています。
よって、もし日記の何がしかに興味を持ってくださって
言葉を検索される場合は、手打ち入力を推奨いたしますよ。

----------------------------------------------------------------

2007/03/10(土)

今日はこのサイトの受(兼攻)の人の誕生日です。

きっと色々なサイトさんで
色々なプレゼントをもらったり
別荘でシャンパン飲んでお前の瞳に乾杯だったり
愛してるって100回言われたり
高級レストランでディナーだったり
歳の数だけ薔薇の花だったりする
幸せな先生がアップされると信じてこれからお出掛けします。

いやあ、エンゲージリングとか
あったらどうしよう!キャー!(←病気)

駄文更新

----------------------------------------------------------------

2007/03/11(日)

お誕生日作品、たくさん見ました。先生が幸せそうでした。
ひさしぶりにサーチめぐりとかもしたヨ。サーチ様ってすばらしい。


米国では、過保護の親のことを
ヘリコプターペアレンツ
というそうです。
低空飛行で子供をずっと見張っていて、
何かあると急降下してくる様子から
この名がついたんですって。

その記事を読んだとき、
なぜヘリコプターに乗らねばならないのか?
普通に子供の側で立ってちゃいかんのか?
と、不思議で愉快な気持ちになりました。
ヘリでホバリングしてたら、
子供が吹き飛んじゃうよね。
というかゲリラとでも戦っているのかアメリカの親。

----------------------------------------------------------------

2007/03/12(月)

ラノベ運が悪いです。
もう読むのをやめればいいのに、
それでも時折目が合ってジャケ買いとかしてしまう。
そして「ふげー」と叫びながら投げたりとか、
一回転投げしたり、ジャンピング投げしたりとかしてます。
あほですね。

1.何のとりえもない男の子が何故か周囲にモテモテする。
2.性格の悪い女の子が、何故か周囲にチヤホヤされる。

がヘイト2大巨頭です。
いや、なんか…思春期の…こう…アレなのは分かるんだけど
でも駄目です。
グダグダ言うのは税金払ってからにしやがれ、こわっぱども!
と言いたくなってしまう。学生さんの想像を遥かに越えて、大人は心が狭い(場合もある)。
それと、それ系エピソードの全てのパターンは
もう出尽くしたでしょうに、これ以上何を?という疑問。

でも最近読んだ「文学少女シリーズ」は面白かったですよ。
http://www.bk1.co.jp/product/2671364
転んだらクマちゃんパンツが見える。
「はみゅー」「うにゅー」などと言うロリ系女の子。
ツンデレ同級生。女王様系バイセクシャルお姉さま。
などのラノベのタスクもこなしつつ
なおかつお話の骨子があったので、
書いている人もなかなか大変だなと思いました。
(ただし既刊3冊のうち、1巻が一番面白かった)
小説をびりびり破いて食べてしまう美少女の妖怪?が
出てくるのですが、
その形容がなんともおいしそうでたまりませんでした。
曰く
「ギャリコは最上級のソルベの味」
「フィッツジェラルドはきらきらのキャビアとシャンパン」
「エイキンは新鮮なフルーツ」
「志賀直哉は究極の蕎麦」
「有島武郎はねっとりとした生牡蠣」
「武者小路実篤は一流の料亭でいただくお豆腐料理」
ぐわー!たまらない!私も食べたい……。
小説をもし破いて食べることが出来たら
どんなにか嬉しいでしょう。
前菜はどれにしてサラダはアレで、魚はこれ肉はこれ、
デザートは……とかつい考えてしまいませんか。

----------------------------------------------------------------

2007/03/13(火)

食べ物と物語の話
最近のことなのですが
食べ物の形容がともかくすばらしい!
というミステリの書評を見掛けました。
探偵と助手役が食べて食べて食べまくるらしいのです。
しかし残念な事に随分昔に出版された本で、
ネットでさがしても在庫がありません。
私が最近学んだ鉄則は
アマジョンさん(仮)で在庫のない本は
およそこの地上のどの本屋にも存在しない
ということです。
それですっかり諦めていたのですが、
先日友達と本の話をしていたときに
「いやー、読みたくても売ってない本があってさー」と
私がぽろっと申しましたら
「その本持ってるよ。しかもその書評を私も読んで
再読したくなったから、蔵書の中から掘り返した」
というお返事だったので、もちろんすぐに借してもらいました。

ミステリ面では、犯人が誰だったかとか
ソッコーで忘れてしまうような儚い話でしたが、
食べ物の部分が噂通りの素晴らしさでした。
主役2人の人生の目的にしてこの世で一番素晴らしいこと=食事!
なのです。
お料理の名前も、形容も、食べている様子も
口がぽかりと開いて何かが垂れてしまうくらい素敵でした。
排骨飯!
バナナの飴だき!
ウニご飯!
スパニッシュオムレツ!
しんじょの揚げたの!
子羊の黒胡椒焼き!

ごはんがおいしそうな本っていいですよね。
なんだかそこだけ読み返してしまう。

----------------------------------------------------------------

2007/03/14(水)

私の友達に
児童文学が好きで読書量が半端ない人がいて、
時折思い出の作品を語ってくれるのですが、
ある日とうとう長年にわたる傾向を見切ったというか
謎は全て解けたというか、
「あなたの好きなのは
食べ物のおいしそうな物語orシーンばかりじゃないか?」
と、聞いてみたら
「な、なんだってー!……そういえばそうだ」
と気付いていました。

私はどうだろう?とおいしそうな食べ物のシーンを
思い出そうとしてみるのですが、あまり出てきません。
(本を読まない子供でしたからね)
「北斗の拳」で聖帝サウザーが
お腹のすいた子供の奴隷の前でテーブル一面のごちそうを
ムシャムシャ食べているシーンを見て
なんて意地汚いんだサウザー!
と思ったり
「ドラえもん」でのび太がおすそわけガムを使って
スネ夫の食べたメロンを味わっているシーンを見て
なんて意地汚いんだのび太!
と憤っていたことなどが思い出されます。
かわいそうにスネ夫のおやつのメロンは味が3分の1になるんですよ。
(漫画ばっかりだ)
あまり食べ物に興味のない子だったようです。
そういえば昔は太ってなかった……。

今は食べものの物語が大好きで、そしてふくよかさんです…
_| ̄|○

----------------------------------------------------------------

2007/03/15(木)

ストレスがたまるとヤケ食いするタイプです。
そして栄養をばっちり吸収してガツーンと太る。
そんな私がストレス発散のために
愛用しているのがこれ



※食べても死にません。
※デスノとは関係ありません。

あまりの辛さに、たくさん食べられないのが長所。
(10枚くらいが限界=太らない)
そしてあまりの辛さに、あたまがぼんやりしてきて
全部どうでも良くなる。(笑)
難点は普通のスーパーに置いてなくて
ソニプラや輸入食料品屋さんで買わないとならないこと。
ネットでも買えますが本体より送料のが高くなっちゃって……。
色違いもありますが、黒でないといけません。
あと、このお菓子は真剣に辛いので
もし興味を持たれた方がいらっしゃったらご注意下さいよ。
鉄の舌と鋼の胃を持ってないと無理ですよ。

----------------------------------------------------------------

2007/03/16(金)

春なので(まだ雪降ってますが…)
八百屋さんプロデュースのケーキ屋さんの
スイーツブッフェに行きました!

色彩の洪水ですよ!
ブルーベリージュース
ラズベリージュース
オレンジ、りんご、グレープフルーツジュース
野菜ジュース、抹茶ミルク。

いちご、いちご、マンゴー、
ブラッドオレンジ、パイナップル、

ブロッコリーのアイスクリーム。
ニンジンのアイスクリーム。

シフォンケーキもガトーショコラも
ロールケーキもスコーンも
全部2口サイズくらいに切ってあって、
16種食べられました。ありがとうありがとう。
さすが分かっていらっしゃる。

ふわふわのスポンジと生クリームの横に
まっ赤なイチゴてんこもり。
その横に黒いブラウニー。かぼちゃプリンの橙色。
サラダの緑。オレンジ、リンゴ、スコーン。
自分のお皿の配色を見てうっとりですよ!
こんなに綺麗なのに、しかも食べられるなんて!
フルーツが主役のスウィーツは有機物の宝石ですね。

勿論その日は晩御飯を抜いたとも……。

----------------------------------------------------------------

2007/03/17(土)

おとうふ一丁
刻んだ万能ネギ適量
刻んだニンジン適量
シーチキン1缶
刻んだニンニク1片
カレー粉小さじ1
パン粉3分の2カップ
塩胡椒適量

よく混ぜ合わせてタネ状態にして
直径5センチくらいのパンケーキを作る要領で
焼くとおいしいです。固さはパン粉の量で調節。
やすくてかんたん。


読書予定メモ

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)
紅玉 いづき
愛読しているブログで激ホメしてあって、しかも
「もしつまらないと感じた人がいたら
その代金を自分が払ってもいい」とまで書いてあったので
俄然読みたくなりました。電撃大賞受賞作。

メイン・ディッシュ(集英社文庫)
北森鴻
シリルサイトさんの日記で、
食べ物がおいしそうな本NO1に上がっていたので。
抜き書きされていた牡蠣の文章に幻惑されました。

スロウハイツの神様(講談社ノベルス )
辻村深月辻の字は点がふたつ。
ジャプンの編集後記で激ススメられていたので。
集英社のひとが講談社の作品をほめてるんだから
きっと余程のことなんだろう。

----------------------------------------------------------------

2007/03/18(日)

以前漫画で読んだことがあるのですが
フランスでは「ギャルソン・マラソン」というのが開催されて、
エプロン着用のギャルソン達が、トレイに瓶を乗せて
パリ市庁舎からバスティーユまで走るのだそうですね。

…なんだか奴らが観光に行きそうな祭りだと思います。
そして「あの給仕どもはどうしてあんなに無器用なんだ?」
と首を傾げる友人に、まさか来年参加する気じゃないだろうなと
悪い方向にドキドキする先生。
(奴はカフェエプロンが抜群に似合うだろうなあ)

そしてボルドーではワインを給水の要領で飲みながら走る、
「ワイン・マラソン」もあるそうです。
色物マラソンがそんなに好きなのか?フランス人は。

----------------------------------------------------------------

2007/03/19(月)

これも漫画で読んだのですが
自衛隊の方が取得なさる資格で
「レンジャー」というものがあるそうです。
それの取得試験が想像を絶する過酷さで、
50Kgの荷物を背負って長距離山中移動、
ほぼ4日間徹夜、幻覚もばんばん見るとのこと。
しかしそれを読んで、ちょっと面白そうと思いました。
なんかこう、もの凄いデラックスな幻覚が
見えそうじゃないですか。

いや、私など50Kgの荷物を
持ち上げる事すらできないですけどね。

----------------------------------------------------------------

2007/03/20(火)

時々混乱してしまいますが
小学館・集英社・祥伝社・白泉社は一つの企業というか
グループなのですよね。
講談社・光文社も同じ。
富士見書房・メディアリーヴス・角川も
一つのグループ。
(いつの間にかアスキーが角川傘下になっていた!)
そして独りぼっちの新潮社。
ところで意外なことに最大手は講談社だそうです。

マガジンの分際で?

↑出版社は漫画のみで生くるにあらず!
実際出版社は何で生きてるんでしょうね。週刊誌とか?

----------------------------------------------------------------

2007/03/21(水)

飲み会の幹事をよくやります。
ヤングおじさまもオールドおじさまも
要求が非常に高度というか、とりとめがありません
最近の飲み会など
イタリア料理が食べたいナ!
しかも本格的なのがいいのだモン!
もちろん飲み放題だよネー!
予算は4000円以下かな!
でもパスタもピザも食べたいよー!
それとー、飲み放題のお酒は、焼酎がなきゃ嫌だい!

そんな店はないというかむしろお前達が開業しろ
イタリア料理店のパーティールームを借りて、焼酎持ち込み。_| ̄|○

人は年を取ると段々子供に返っていくというのは本当ですね。
脳内変換して、コギャルがわがままを言っていると思えば…
少しは…可愛…かわ…

駄目だ!可愛くねぇ!

次は芸能人の経営する店がいいそうです。コギャルめ…。

----------------------------------------------------------------

2007/03/22(木)

読書予定完了メモ

「ミミズクと夜の王」
アイディアとか文章力とか構成力とか、
そういうのではない超直球勝負。
強いて言うなら主人公の造形1点集中の力押し。
しかしそれでも恐ろしい吸引力をもつ物語で
途中ではやめられません。
こういうお話も取り込んでゆけるなら
ラノベの未来は明るいし、
あの値段でこのお話が読めるなら、ラノベ万々歳だと思う。
最初に見かけた時はラノベの棚の隅っこだったのに
数日後見た時はレジの横で平積みでした。
本屋さんも動きが素早いな。


「メイン・ディッシュ」
読んでいるとひたすら口が開きます!
カレーの、甘味と辛味と肉の旨味。
澄み切ったスープと口の中で消える麺の伊府麺。
半生の卵とレタスをフライパンで和えたサラダ。
酵母菌を生かしたフルーティーな風味の謎の自家製ビール。
ブランデーと蜂蜜を使った、黒水晶のような特製梅酒。
料理にちなんだ謎も多いので、もうひたすら!
ひたすら!おいしそうな料理がずらずらと!
やはり料理の部分だけ再読してしまいます。
文章のディナーは太らないのがいいですね。
カレー作るぞ!と思いました。


「スロウハイツの神様」
最初の50ページで登場人物のことが大好きになりました。
このハイツの住人達と物凄くお友達になりたいし、
1対1でお話したいです。色々な話をしたい。
この作者の人、オタク系の人間が何にぐっときて
何に腹を立てるかよく知っているんですよね。
もうだから感情の操作をされっぱなしでした。
最後は泣いたよ!ああ、泣いたとも!アハハー。
これはスロウハイツに集う住人達の友情と恋愛と創作の話で、
言うのも恥ずかしいけど大人の童話です。
でも伏線は結構本格的でしたよ。
大きい伏線から、気付かれることを前提としてないような
小さい伏線まで。
そして今の年齢で読むのがベストな本でした。
ジャンピョ編集の何とかさん(覚えてない)!
後記に書いてくれてありがとう!
でもフィギュア名の羅列の中にある「マイトガン」は、
あの流れだと「マイトガイン」の脱字だと思うんだ…。二刷は直ってるかな?
↑言わずにはおれないオタク気質。


----------------------------------------------------------------

2007/03/23(金)

「穴/HOLES」を見ました。
期待せずに見たらとんでもなく当たりだったので
この映画に関しては何も情報を入れずに
ともかく見るのがいいと思います。
ただし似たタイトルで違うサスペンスもあるので御注意下さい。
これは人格矯正施設にいれられた少年達が
砂漠で毎日強制的に穴を掘らされるお話です。
友情と謎と呪いとファンタジー。
原作は有名な児童文学作品で、
絶賛レビューの数々を見ていると読みたくなってきます。


「SAW3」も見ました。
1と2のジグソウは、
恐ろしく冷酷でありながら
被害者の悪意や善意や人生を
すべて承知しているような
奇妙な理解力と包容力があった。

でも3のジグソウにはそれがなかった。
ただ残酷だった。
恒例のサプライズもショッキングシーンも
ちゃんとあったけど、でもなんか違った。
愛のないSMみたいだった。(えーっ)
調べたら「1」と「2・3」は監督が違うのだそうです。
あれ?私は1と2は好きですが、3はいまいち…。

ちなみに昨日書きました「スロウハイツの神様」ですが、上下巻の分冊です。
私は様子見で上巻だけを買って、夜中に読み終わって、後悔のあまり転げ回りました。続きが読みたくて。
真夜中に盗んだバイクで下巻を買いに行きたかった…。


----------------------------------------------------------------

2007/03/24(土)

鑑賞した映画がとうとう1000本になりました。
(穴が999本目、SAW3が1000本目だった訳ですが)
イエッフー!
15年くらいかかったかな?

1000本も見たら、ちょっとは高尚な趣味になるかと思いましたが
相変わらず分かり易い大作が好きです。これはきっと一生直らんね。

好きな映画
偏りがなくて一般受けする欠点の少ない映画。
展開がどうなるか予想できなくてどきどきする作品。
登場人物に感情移入して、先が気になる作品。

嫌いな映画
展開や、へたすると台詞まで全部予知できる作品。
登場人物がどうなろうと知ったこっちゃない感じの作品。
作っている人の関心が 自分>客 な映画。
ハンディカムで自分のヌードでも撮ってろと思う。

気に入ったシーンとかを漫画でコンテにしたり
台詞を書き写したり、演出をメモしたりしていた映画メモが
いま読み返すと面白いし、なかなか重宝します。
映画作品と自分の人生の思い出がシンクロしたりして、
遊びでトライしてみるのには中々いい題目ですYO。

ちなみに1001本目はキュアロンたんの「トゥモロー・ワールド」でした。
キュアロンたん、なにげにワンコ好きなのかしら?
でもアズカバソ撮らして心底すまんかったと思ったよ…。
そして名前に永久に「八リポタの」が付いて回るのも気の毒だよ…。
(来なくていい客が来て、来るべき客が敬遠してしまうよ)
おそらく映画通に語り継がれるタイプの名作になるのでしょうが、
英国以外の都市は全部滅亡」って設定は気になった(笑)。
なんで英国だけ残ってんの?我慢強いから?
たしか「V」もそんな設定だったよな。

----------------------------------------------------------------

2007/03/25(日)

ラーメンズのお芝居をこれまでに幾つか見ました。
「椿」
「鯨」
「雀」
「CHERRY BLOSSOM FRONT 345」
「ATOM」
「CLASSIC」
「Study」
「アリス」
コントというかお芝居というか物語というか
不思議な舞台です。
お話には大抵2人のひとが登場します。
人間や、宇宙人やロボットや動物。男、女、年寄り、子供。
その2人は仲が良かったり悪かったり
微妙だったりライバルだったり師弟だったり親子だったり
旧友だったり関係は色々です。
笑いあっていたり議論をしていたりします。
面白い話のときもあるし、ぞっとする話のときもある
不思議な話もあるし、訳の分からないのもある。
毎回予測がつかなくてどきどきします。
でもどの作品も、お話を始める場所と終わる場所が
完璧で間違いがなくて超硬質で
素晴らしいとしか言いようがないです。

CHERRY BLOSSOM FRONT 345(公演名)
「蒲田の行進曲」(作品名)
最後の台詞が好き。
相手の事を傍観しているような許しているような
諦めているような、でも面白がっているような。
「エアメールの嘘」と繋がっているので順番に見ないと駄目。

CLASSIC(公演名)
「バニーボーイ」(作品名)
何もかも超越して、いっそ芸術の域まで行った
バカのバニーちゃんが出てきます。壮絶な可愛さ。
こんな脚本を書く頭脳を持った人が
あんなバニーちゃんを演じられるのが凄いと思う。
(でも、これまでの人生で小林さんが見てきたおバカさんの
表情や動作を合成した演技ですよねあれは…)

鯨(公演名)
「器用で不器用な男と不器用で器用な男の話」(作品名)
この話とタイトルがどえらく好き。
出てくる2人の関係もなんか好き。
やはりこれも最後の台詞が好き。

椿(公演名)
「悪魔が来たりてなんかいう」(作品名)
あるマンションの1室に悪魔が2名やってくる。
これも最後に腹の底から暖かく笑えるお話。
男性だとちょっとほろ苦くもあるかもしれない。
タイトル好きすぎる。

ATOM(公演名)
「アトムより」(作品名)
ちょっと形容できないくらい優しい感じのする話。
別に悲しくないのになんか悲しくなる。
最初に御覧になるならこのATOMか、
CHERRY BLOSSOMをおすすめします。

アリス(公演名)
「イモムシ」(作品名)
ネタといい、ラストといい完璧だと思う。
かぶりもので前が見えなくて
片桐さんに手を引かれている(演技をする)
小林さんが好きです。

Study(公演名)
「金部」(作品名)
勢いのあるバカと、利口で小ずるい人が学生で友達同士で
利口はバカのことを少しだけ見下したり小金を巻き上げたりしながら
それでも仲良くやっているんだけども、
でも案外ロマンチストなのは利口の方で
バカに感情を振り回されたりするのに、
バカは何も考えてなくて、ちょっと悔しいような気もする利口とかね。
ジョークコントなのになんか切なくなる。

大きなTUTAYAさんだとDVDが置いています。
私はレンタルと購入と半々くらいかな?
(アリスだけライブで見ました)
実はネットで見られたりもするんですが
表情の演技までは見えないので出来ればやめた方がいいです…。

----------------------------------------------------------------

2007/03/26(月)

ハサミ型シュレッダー。

http://image.rakuten.co.jp/diet/cabinet/17645-main.jpg

最初文具屋さんで飾ってあるこれを見たとき、
ものすごい勢いで乱視が進んだんだと思って焦った。
ハサミの残像が10個見えていると思った。
だって誰がこんなアホなものを作ると予想できるだろう。

----------------------------------------------------------------

2007/03/27(火)

「銀河ヒッチハイク・ガイド」というSFがありまして、
シリーズの第一作目なんですが
えらく大きなスケールと
細かいブラックジョークのギャップが楽しい本です。

その冒頭部分に
「たまには人に親切にしようよ、楽しいよ、
と言ったばかりにひとりの男が
木に釘付けにされてから二千年近くたったある日」

という文章があって、私はこの一文が大層好きなのですが、
別の出版社の翻訳ではここのところが
「他人にやさしくするのは
なんとすばらしいことでしょうと説いた罪で、
ひとりの男が磔にされてから二千年ばかりたったある木曜日」

と訳されていることを知り、仰天しました。
キレもパンチも全然違う!もはや別の小説だ。
あまりこだわりを持ってなかったんですが、翻訳って大切ですね。

ところで私はこの話に出てくる大統領が、
なぜかDBのミスター・サタンの顔で
想像されて仕方がなかったのですが理由は分かりません。

----------------------------------------------------------------

2007/03/28(水)

電王訂正
私は以前仮面(中略)ダーに関して
「主人公が桃太郎モチーフなので
そのうちにサル・イヌ・キジが出てくるみたい」
と書きましたが、あれはうそでした。

出てきたのは
浦島太郎(ウラタロス)と金太郎(キンタロス)でした。
主人公に憑依してビリー・ミリガン状態になります。
モモタロス=暴れ・バカ担当
ウラタロス=頭脳・水中・キザ担当
キンタロス=真面目・パワー担当
という分担のようです。
問題は、変身ベルトにボタンが4つ付いている
(ように見える)ので、最低でもあと1人
誰か仲間になると思うのですが
メジャーな太郎が他に思いつかないのですね。
三年寝太郎?竜の子太郎?
優しさ・治癒・防御担当でかぐや姫とかどうだろう。

イマジン(敵の怪人)が
おとぎ話モチーフだったなんて
初回から見ていたくせに、さっぱり気付きませんでした。
つか「はだかのサイ」とか 「鳥の王様選び」とか全然知らん。
(「はだかのサイ」はエンデ作だそうです)

ところでメイン脚本家の小林氏(龍騎など担当)、
「元は普通のOLをされていたが、
ある日偶然見た特撮で開眼して
それから一念発起して脚本家になられた」
…というのはすごくユニークな経歴ですね。

----------------------------------------------------------------

2007/03/29(木)

職場の男性が以前
「仕事帰りの夜明け前、市内を車で走っていたら
電話ボックスの中で全裸で泣いている女性を見つけて
車で送ってあげたことがある」
という体験談をしました。
その話をしたときの彼の表情は少年のように輝いていました。
うんまあ…ギャルゲーでもあまりないもんね、そんな無茶なシチュ。
なんでも痴話喧嘩が原因でそんな事になったそうですけど。

そこで私はハッとしました。
やはり昔の職場で、元暴走族だったという若い男性から
「車でナンパした女の子を、色々な起承転結の末
峠に捨ててきたことがある」
という話を聞いたことがあったのです。
神経衰弱です。いや、場所が違うので同じ女子ではないでしょうけど。
私が知らないだけで、世の中の夜道には
そんなに全裸半裸の女子がほいほい落ちているのかしら
と思いました。ネオ天女の羽衣伝説?

……今日の話の結論は、ええと何にしようかな…。
痴話喧嘩やナンパには気をつけましょうね、とそういう。

----------------------------------------------------------------

2007/03/30(金)

ブリュノ・ポダリデス
グリンダ・チャーダ
ガス・ヴァン・サント
ジョエル・コーエン
イーサン・コーエン
ウォルター・サレス
ダニエラ・トマス
クリストファー・ドイル
イザベル・コイシェ
諏訪敦彦
シルヴァン・ショメ
アルフォンソ・キュアロン
オリヴィエ・アサイヤス
オリヴァー・シュミッツ
リチャード・ラグラヴェネーズ
ヴィンチェンゾ・ナタリ
ウェス・クレイヴン
トム・ティクヴァ
フレデリック・オービュルタン
ジェラール・ドパルデュー
アレクサンダー・ペイン

呪文ではありません。
「パリ・ジュテーム」という映画に参加する18人(組)の監督です。
キュアロンたんの名前もありますね。なんとコーエン兄弟や
ナタリ(「CUBE」監督)、ウェス・クレイヴン(「スクリーム」監督)の
名前まである。一体誰のどういう人脈なのか気になるところです。
この映画、5分ずつ20話に分かれているらしいのですが
なんかジャンルアンソロみたいだよね……。

----------------------------------------------------------------

2007/03/31(土)

昨日、散歩中の黒い犬を見ました。
その犬は先頭に立って、
グイグイ飼い主さんを引っ張りまくっていました。
昨今珍しい散歩風景です。
(最近の犬君は皆きちんとしつけされていて、
飼い主様の真横にぴったりと寄り添って同じ歩調で歩いている)
途中、コンビニ前の木にくくられて大人しく座っている
小さな犬がいました。
飼い主さんは
「あら、賢いねえ。ちゃんと待ってるんだねえ。
○○ちゃんには無理だね。あほだもんね」
ときっぱりと言いました。
それだけでもおかしいのに、
その黒い犬君、期待を裏切らず
小さな犬にがむしゃらに飛びかかろうと
何度もびょんびょんしてました。
後ろを歩いていた私が吹き出したのは言うまでもありません。

----------------------------------------------------------------