---------------------------------------------------------------- 2006/09/01(金) 昨日のスピルバーグにしても、ちょっと前のジブリにしても いつかのスクウェアにしても、経営側、会社の中の人の事情と クリエイターの意志の中庸をとるのって難しいんだろうなあと思います。 天才、と呼ばれる人は 工業機械のようにコンスタントに動かないタイプが多いし 妥協もないから、(駿監督のダメだしは有名) 製作期間が無尽蔵にどんどん延びる。 製作期間が延びれば人件費その他がかさんで 利潤は当然減るので、会社の人にとっては 短い期間の低コストでさくっとあげてくれる、 例えばジブリのJrのような監督のほうが 望ましいというのは理解できます。 けれど私達観客がほしいのは 天才が数年かけて作った作品なんですよねー。違います? こだわってこだわってこだわりまくって、 悪鬼のように他人にリテイク出しまくって、人が苦しんで泣いて、 それでも出来上がったものは誰が見ても神々しいほど完璧で うっすら血が透けた鉱石のようにただ1つ輝く作品、 そんなのにお金を払いたいんです。 素晴らしい作品には天才クリエイターが欠かせませんが それと同時に、天才語と世俗語の通訳を勤める、 そして作品への口出しをじっとがまんできる 天才プロデューサーの存在も必要なんじゃないの?と思います。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/02(土) 職場で大量の秘密文章を処分する事になりました。 その秘密文章はわりにストレートに犯罪に使用可能なものなので 契約で処分が義務付けられているのですが あまりに大量すぎてシュレッダーにかけるのは現実的ではありません。 野焼き!みかん!おいも!マシュマロ!←? と田舎の子である私は思ったのですが 「にゃかむら(仮)さん……野焼きは法律で禁止されてるヨ……」 と言われて大変ショックでした。 いつの間にそんな事に! (平成13年より) (違反すると懲役3年以下又は300万円以下の罰金) そういう重要なことを決めるときは、 ちゃんと多数決をとってほしいものですよ!ぷんぷん。 伝統行事・農業・学校教育の場合はOKだそうです。 どんと焼きはいいのかしら……。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/03(日) MOTHER3をプレーしています。現在おサルのドビーが主役 ちょっと……キャラクタの名前に関して後悔しています。 というかお詫びしたいです。 ポッター家ファンの方ごめんなさいごめんなさい。 まさかMOTHERシリーズであんな展開が来るとは……。 でも全体的には他RPGにくらべてともかく優しいゲームで、 他の人が隠しておいたお金を見つけても 「○○円を手に入れた!……でも返しておいた」とか 人の家に置いてある宝物は 「たくさんあるようだから分けてもらう」とか 襲い掛かってきたモンスターをやっつけたら 「○○はおとなしくなった!」とか、 村の人も、いつも漫才をしてくれる人もいるし、 はっとするようなショートエッセイを喋ってくれるひともいるし、 人に話しかけるのも面白いですが、 私はニワトリを追いかけているだけで楽しいです。 (リアル世界でも、鳩を歩いて追い回すのが好き) パッドフットは物凄く役に立つよい犬です。 前作の犬はとても人間ぽかったですが、今回は犬犬しい犬です。 ただ、好物を「せんせいのチョコ」にするはおすすめしません。 家に帰ると晩ご飯が「せんせいのチョコ」……。 甘党でもちょいきつい。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/04(月) ボエム更新 「時をかける少女」を見ました。 もうね、切ないんですよ甘酸っぱいんですよ キュンキュンですよ。夏で元気で若くて一生懸命。 最後の方は泣くまいとして腹に力を入れっぱなしですよ。 隣に座っていた男性のお客の人なんか 私が泣きそうになる丁度同じタイミングで 遠慮呵責なく泣きまくりですよ。ちょ…男のくせに!(笑) 映画というのは、こうじゃなくちゃいけませんよね。 抗いがたく誰かに感情移入して応援したりハラハラしたり。 主人公がともかく動きまくってくれるので爽快です。 我慢してなかったら鼻水垂らしてワンピ泣きしてた所です。あぶねー。 ねたばれまさか踏襲するとは思わなかったので、 理科室の人物の名が出たところで 頭をガンとぶん殴られた感じでした。 そういえば伏線が張ってあるじゃん私!気付けよ!という。 最初のタイムリープに至るまでの BGMとしてのピアノの使い方が超絶に上手だった! それと、商店街の人形の辺りとか見てて思ったのですが この人「生理的になんかザワザワする」とか「ぎゃー!やーめーてー」 とかいう演出がお上手ですよね。オマツリ男爵とかもそうでしたが。 この人がハウルをそのまま撮ってたらどんなハウルだったんだろう。 あるいはゲドも。 フジはこの作品を担いで斬りかかるべきでしたね。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/05(火) 消えたフォーク ある美術展覧会に行ったのですが 聖者の夕食の絵の前で友人がずっと立ち止まっていました。 私が近付くと友人は振り返って、真剣な顔で 「フォークがない」 と言いました。 テーブルの上を見ると パンとパスタとナイフと 水差しとコップと塩があるのですが 確かにフォークがありません。 パスタがフォークなしで食べられるとは思えない。 1.聖者が投げた 2.当時パスタは手掴みで食った 3.何かの隠喩 4.隠し持っている 等等、様々なアイディアが出たのですが 帰宅してネットで検索しても答えは出てきませんでした。 どうやらその事に疑問を持ったのは友人だけだったようです。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/06(水) 消えたフォーク 解決編 あわわ、ありがとうございます。 知識豊かな方々より、パパっと解答を頂戴いたしました。 「フォークが使用され始めたのは11世紀イタリアなので、 絵の作製時期、設定にもよりますが解答は2番」 とのことです。 まさしく絵の中の聖ベネディクトゥスは5〜6世紀頃の人なので 当時、フォークは存在しなかった。 よって絵の中にそれは描かれなかったのでしょう。 それにしてもあんな断片的なヒントでよくそんな(笑)。 答えを教えてくださった方、ありがとうございました。 疑問を書き込むと答えが出てくる所は アイアムロード何とかのアレに似てますが、 魂も吸われず、100%御厚意によるものなのが 素晴らしいですね、このヘドロ色の日記帳は! 件の絵は「聖ベネディクトゥスの夕食」というタイトルで、 エスパー説やら毒殺説やら、 色々興味深い逸話のある題材です。 「プラド美術館展」で見ました。 ↑超豪華作品勢ぞろい!というわけでは…ないのですが おかげで地獄のような混雑もなく、 ゆっくり見られるのはありがたいと思いました。 今週のサンデー 「ブリザード・アクセノレ」 連載スタート時の、フィギアスケート技術メインの話の頃は 普通にふーんと読んでいたのですが、 最近、表現の話になってから異様に面白く必死で読んでます。 トゥーランドットの次はカルメンで、2人が本の読み合わせで 「こいつらの気持ちが全然分かんねー!!」と思っているところが 可愛かったです。今週。ラブラブだもんね。分からないよね。 この面白さの種類はあれだ、初期のガラスの仮面に似ている。 「金色のガッシュ」 一応今の話の悪ボス、ゼオン君(主人公の双子の兄)が、 「俺はいらない子だったんだ!」と言い始めて一気になごむ。 そんな可愛い……いらない子の悪のボス……。 ゼオンたんが悪に走った理由も、 なんかおかずの取り合いに毛が生えた程度だったしな……。 次の章は仲間になって、親世代と戦うといいと思うのよ私は。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/07(木) そういえば美術展覧会で販売されている図録、 あれを開いてみて、あまりの原画との色の違いに 呆然とされた方、多いと思います。 いつもそうなのですが、特に赤が最強に違う。 印刷技術(というかコスト)の限界なのか、 あるいは原画に敬意を表してわざとそうしているのか。 今回、空の水色と夕暮れのピンクが 理想的な比率で配置されている絵があったのですが 図録で見たらピンクがごっそり抜けていた。 それって違う絵じゃーん! うーん、まあ記憶で補正すればいい話なんですけどもね。 ハチクロ最終巻が明日発売だそうですよ。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/08(金) 万物創世色塗りの話 パンダの色を塗った人と ペンギンの色を塗った人は同じだと思う。超センス。 なにあの白黒。ありえない。 特にパンダの、耳だけ黒いとか、目の周りだけ黒いとか 意味が分からない。更にありえない。 (でも、明らかに尻尾は塗り忘れだと思うのね) ---------------------------------------------------------------- 2006/09/09(土) むかし失業してぶらぶら遊んでいた時期があって、 そのときは本当に毎日寝てばかりいました。 1日14時間とか。 そうしたら肌はツヤツヤ髪はピカピカ。 あの潤いと油はどんな高級美容液でも再現不可能でしょう。 そうして夜中に起きて家の中をウロウロして、 ゲームしたり読書したりしていた。 思えばあの時が一番健康で、一番幸福で、一番冴えていたなぁ。 思いつくこと全部が面白かったので、 自分との会話(妄想?)が楽しくて刺激的で、それに夢中だった。 その代わり、外に出るのが苦手になって、 乗り物に乗ると周囲の視線が恐く、 店員さんに物を言ったりできなかった。 あのまま引き籠もってたら 今頃は立派な……になっていただろうなあ(笑顔)。 ハチクロ最終巻読みました。 「あと1冊では終わらないんじゃないか?」 と思ってましたが、すごい丁度いい感じで 完結してました。 羽海野先生おつかれさまでした。 巻末にぴょいと載っけられてた 「星のオペラ」という漫画、 ドラえもんの道具1つをテーマに短編を描く という企画に寄せられたものらしいのですが、 伏線があって、最後にその道具が何か分かって、 ぶわっと泣けるという鬼すごい短編でした。 いま数えたら18ページしかないよ…凄すぎる。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/10(日) 目の錯覚の話 今日は人によってはちょっと恐い画像かもしれませんので クリックして見る方式にしました。こわいの嫌いなかたは御注意下さい。 大都会を歩いていたら、フルカラーの こういう 看板がありました。壁一面の大きな広告です。 私は「ぎゃー!スクリームの続編かしら?こわ面白そう!」 と思って近付いて行ったのですが、よく見たら こいつ でした。うわーんぜんぜんちがう。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/11(月) 「天使と悪魔」読みました。 ダ・ヴィンチ・コードのラングドン教授シリーズ1作目です。 紋章のついた遺体がでてきて呼び出されてアレ系(笑)。 3作目で、またもや紋章の付いた死体がもし出たら、 全部の黒幕は、ラングドンだと思うのヨ。 コンクラーヴェがメインの話だと思っていたら、 わりとそうではなかった。 ラングドンさんがイッターリアの有名寺院を ばりばり案内して(そして破壊して)くださいますよ! 今回も実行犯の変態がいるのですが、 シラスに比べると普通の変態なので可愛くありません。 あ、映画化するときはタイトルを 「ガリレオ・コード」にするのがいいよ。 「天使と悪魔」じゃあまりにも地味だから。 私がこの本で一番驚いたのは、真犯人の正体でも4つの指標でもなく、 「12月25日はキリストの誕生日ではありません」という記述と検証でした…。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/12(火) むかしやった馬鹿なこと と言っても、バイクで暴走したり 校舎のガラスを叩き割ったりとかいう 武勇伝系ではなく。 子供の頃ものすごく暑かった夜に、 「きょうは一晩中扇風機をつけっぱなしにしなくちゃ 私は暑くて死んじゃうわ!!」 と思い実行した、ただそれだけの話です。 だって誰も教えてくれなかったし学校でも習ってませんもん。 それが老人や赤ちゃんなら 死亡してたかもしれない 危険なことだったなんて。 目が覚めたらまず体が動きませんでした。 一晩中風を受け続けた私は、何もかもが乾いていました。 関節にヒビが入りそうでした。 一晩ぐっすり眠ったにも関わらず 逆に夜通し走り通したような恐ろしい疲労でした。 私は何が起こったか分からずに 「からだが、へ、へへ変だよぅー」 と不出来なgifアニメのような動きで家族の人の所へ行き、 そして無情に笑われたのですが(ひどいですね!)。 うん、あれは死ぬ。あれは死ぬよ。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/13(水) 太陽に黒点が増えると地球規模で気温は下がるらしいです。 科学センターに行ったらそういうコーナーがありました。 百年単位とかの長い周期があって、その年に描かれた 絵画は雪深い絵が多いのだそうです。 何か最近は、温暖化のせいでフランスやイタリアなどの ワインの名産地では、お酒の味に変化が始まっている。 という記事を読みました。 本来の味のワインを作り続けるには、 もっと北へ移動しなければならないとか。 今こそ増えろ黒点、と思います。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/14(木) むかし美容院の店員さんが 私の携帯のジャック・スケリントンに眼を留められて、 国内最大のナイトメアショップを教えてくださった。 (この作品がそんなにブレイクしていなかった頃、 ナイトメアグッズを持っている人はとても少なかったので ファン同士気軽に声を掛ける風習だった) 「駅を出たら海に向かって広い通りを行って 2本目くらいを右に曲がって何筋か行ったビルの中」 という五里霧中な説明で、なんとか辿り着いたそこは、 おもちゃ箱みたいな店だった。 広さはハッキリ言って、店より私の部屋のほうが広い。 (かもしれない) でも「グッズを買いに海外からも来られますよ」という 店長さんの言葉も納得できる品揃えのマニアックさ。 限定品の多さ。 すごいと思ったのが、プレス試写会で配られたという 紙コップ(スチロール製)。持ち上げると底のセンサーが反応して 「ギャー」と悲鳴があがる。←もちろん非売品 あ ほ か 。 編集作業の終わったフラフラの頭で、「そのアイディア最高!」 とかゲラゲラ笑いながら誰かが発注したんだろうか(笑)。 そういう精神は大好きだ。 あと木製ジャックのナットクラッカーとか クリスマスタウンにジャックが潜入した場面のオルゴールとか (曲はもちろんWHATS THIS) 何十万円もする寿司皿?とか、どれだけ眺めていても飽きなかった。 店は海に向かって広い通りをシューっと行って 2本目くらいを右に曲がって何筋か行ったビルの中にあります(笑)。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/15(金) FF12の惨劇の後、消息の途絶えていた 松野さんというゲームクリエイターさんが、 Wii(…ンテンドー次世代ゲーム機)の ソフト開発に携わっていらっしゃる?らしい? というのが分かってひと踊りする。 (Wiiの広告サイトでインタビュー映像が見られる) 他のクリエイターさんは所属会社名がテロップで出ているのだが、 松野さんの肩書きは「ゲームクリエイター」だった。 フリー?フリーなの? ええと、Wiiって価格設定いくらだったっけ… …なんだ25000円か。 はした金のような気がするのは 例の6万円ショッック※のせいか。※プレステ3の価格 しかしハードの性能が向上してもクリエイターの能力が倍になる訳でないし ハード開発合戦に関しては私は懐疑的です。マザー3おもしろいし。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/16(土) 人の演じる幽霊屋敷のシリーズで 「獄門島」に先日行ってきました。 「八つ墓村」「犬神家の一族」に続くもので 横溝作品はこれで3作目です。 月代と雪枝と和尚と千万太さん?に追い掛けられた。 (花子はぶら下がっていた) しかし年寄り3人が話し合っているシーンで横にいた、 謎のスキンヘッド和服の若者に追い掛けられたのだが 該当する人物が思い浮かばず、 まさか追い掛けてくる人に「あんた誰ですか?」 と聞くわけにもいかず非常に困る。 嘉右衛門はあんなにヤングマンじゃないし だれだったのだろう……スケキヨ?(番組違い) ---------------------------------------------------------------- 2006/09/17(日) 私は児童書の一切をすっ飛ばして横溝正史で 読書人生をスタートしたので、 金田一耕助シリーズは思い出深いです。 当時は習ってない漢字もいっぱいあり、 なにより変態的なシーンも所々あったので 「大人の本を読んでいるわ!」と いう気持ちがしたものです。 しかし大人になってから再度読むと 横溝先生は本当にノーマルな方だなあ というのがしみじみ分かりました。 アブノーマルな箇所も演出として必要だから 書かれているのであって 「変態ってこんな調子でいいかね?」 という感じです。 同じ推理小説家の○歩先生が 変態を書き始めると筆が滑って滑って止まらず お話のフレームが危うくなってしまう程なのに比べると なんだか好対照です。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/18(月) 横溝先生といえば角川映画に数作出演なさっていて その演技の大根っぷりと台詞の棒読みっぷりは 最近のアイドルが太刀打ちできないくらい愛らしいです。 それで唐突に思い出したのですが (「病院坂の首縊りの家」ねたばれ。) 映画版だと(勿論横溝先生出演されてます) 犯人は、義父に乱暴されて、 その様子を写真屋さんに撮影されて ネガというか原版をタネに強請られていたのが 殺害の理由になるのですが、 原作では マ ゾ の 義 父 の 尻 を ム チ で ぶ っ て い る 写 真 なんですよね(確か。記憶が正しければ) 私だったらそんな写真、 100万枚ばらまかれようと痛くも痒くもないけどなあ…。 (いや、かゆくはあるか) ---------------------------------------------------------------- 2006/09/19(火) 「Vフォー・ヴェンデッタ」を見ました。 劇場で予告編を見たときは 「ああ、こりゃダメ映画だ……」と思ったのですが 私の勘はハズレました。 近未来のイギリスを舞台にしたSFです。 (アメリカはどうやら衰退しているが、 イギリスは独裁政権の元で富み栄えているらしい) これ、演出が違っていたら 本当にバカバカバカしい映画になっていたでしょうけど、 切れるところをズバズバ切って、 言葉遊びと詩的な台詞で話が進んでいくので 品のあるB級トンデモSF映画になっています。 原作アメコミ、脚本はウォシャウスキー兄弟。 (いや、お兄さんが性転換して女の人になったんだよな) (今度から何て呼べばいいの?ウォシャウスキー姉弟?) ---------------------------------------------------------------- 2006/09/20(水) 月のウラ更新 「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を見ました。 2人の子供と妻を愛する平凡な男の平凡な暮らし。 しかし男の営むコーヒーショップに強盗が押し入り、 男がその暴漢2人を射殺したことがきっかけで 男の過去が明らかにされるというお話です。 これも演出を一歩間違えると シュワちゃん主演コメディ系みたいな映画に なっていたでしょうけれど、 どっこいクローネンバーグ。 趣味と萌えとフェチを念力封入、 窒息しそうなくらい濃い空気の映画になりました。 クローネンバーグ監督の萌えは 1.異形 2.男同士の濃密な関係 3.痛みの伴う愛 4.頭部破壊 だと(勝手に)思うのですが、 この映画には全部入ってますね(笑)。 ヴィゴ・モーテンセンさんが主演なさってますが 「振り返ったら殺人鬼の顔」とか ガラスの仮面顔負けの演技を披露して下さってました。 一時期ハリウッド超大作の主役をされていましたが、 (褒め言葉になるのかどうなのか分かりませんけど) 明らかにこういう系の役柄の方が映えていらっしゃる。 あとこの映画、何故か夫婦のプレーイが濃ゆい。笑えるくらい濃ゆい。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/21(木) 女性の履いている美しいハイヒール、 あの踵部分の体積は、 女性の体重を支えるのでギリギリ一杯なんですね。 なので男の人が趣味で女性の格好をする場合 あれを履こうとすると 足と靴にかなり負担をかける事になるそうです。 「キンキーブーツ」を見ました。 そこに目をつけたのが 3代続いた靴工場の若社長。 伝統的な革靴の受注が激減した所為で、 古くからの社員の首を切って 工場を閉鎖せざるを得ない状況だったのを 男性向けのハイヒール靴生産で起死回生を狙います。 彼はデザイナー兼イメージモデルとして ドラッグ・クイーンのローラを選ぶ。というお話。 靴の生産工程がおもしろそうでした。 素材の皮は平面だけど、足はそうではないので、 色々なパーツに裁断して、縫製して 型にあてて、めこっと立体にするところが。 あと特筆すべきは主役の若社長のへたれぶり。 まあおかげでローラの男らしさが際立つのですが…。 そういえばイギリス映画の男の主役って へたればっかりなような気がします。気のせいですか? ---------------------------------------------------------------- 2006/09/22(金) ぶうぶう言っていたプレステ3の価格が 1まんえん下がって5まんえんになったそうです。 ルーレットで決めてんのか?って気がするくらい適当ですね。 いやでもぶっちゃけ3万5千円くらいにならないと買わないよ。 しかしソニさんも、事情を調べてみるとPS3に 2千億円ほど開発投資をしているのですね。 (主に半導体製造工場立ち上げ費用) そりゃ回収を焦っちゃうよなー。 でも…これコケちゃったらどうなるんだろうね…。 当たると確信しての投資だろうけど、 もしハズレたら…とか考えたら 私なら1年くらい一睡も出来なくなりそうだ。 ↑気が小さいので会社経営には向いてません。 そういえば初期のプレステ2は ミサイルの制御が出来るって噂がありましたね。 そしたらあれだ、プレステ3なんか 意志とか持って人類支配くらいできるんじゃないか? ---------------------------------------------------------------- 2006/09/23(土) 雑記っぽいもの ●別ジャンルのサイトさんで紹介されておられたのですが 非常に気になりました。 http://www.shochiku.co.jp/play/shochikuza/0610/report.html 『蔦模様血染御書』という敵討ちと衆道がテーマの歌舞伎の 発表会見で染五郎さんが、BLについて語られた模様です。 そして「BLに興味は?」という質問に対して、 出演者の全員が「興味がある」とお答えになったという頭の痛い状況。 まあ、新規客、新規市場としてはおいしいでしょうけれど… 下手すると歌舞伎界が崩壊しますよ。 (新感線で余計なことを学んだ…?それともテニミュでも見た?) ●「ワン!ダフル・ダディ」というディズニのコメディ映画の 公開もしくはDVD販売を待っています。 犬に変身できちゃうようになったお父さんのお話。 人間の姿で歩いているときに、よその犬に肛門の匂いを嗅がれたり、 人間の姿でいるときに、猫を追い掛けたくてたまらなくなったり、 ともかくあれだ(どれだ)カプ者必見映画の予感。 予告編を見たのはかなり昔なんだけどなあ。 ●ウェス・クレイヴン監督の、姉弟が人狼になる「カースド」も いつの間にか上映していつの間にか終わっていたし……。 最近は上映されている映画を調べているだけでは 手遅れになることが多くて不便です。 ●ギリアム監督の新作も、よりによって夏の一番忙しいときに上映してくれて 見逃したのが大変悔しかった。日参の小説家さまのサイトで 批評が書いてあって地団駄(子供)。フィルムはいま金沢にあるらしい。 (売れる見込みのない映画は、フィルムを沢山複製できないので 少ない本数で日本各地を巡業する。1本複製するだけで百万とかかかるんだってヨー) しかしどうやら夏に見ていたら吐いていたかもしれない内容っぽいので これは見逃してラッキーだったかもしれない。 ●ジャンプのコノミン先生がひっそり復活されていた。 相変わらず絵のクオリティはそのままでコンテだけが激荒れ。 調子の悪いときに漫画描くとあんななるよなー。うん。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/24(日) ピクニックに行きました。 めずらしいデリでめずらしいオードブルを買う。 「イチジクとリコッタチーズと生ハムのハチミツソース和え云々」という料理。 「味の想像がつかないね…買ってみようか」と買ってみたのですが 食べてみると、美味しいのに味の形容が出来ない不思議な品でした。 あとケーキも秋の新作のイチジクケーキにしたのですが、 それをショウケース前で選んでいるとき、 隣で何か荒い息がするなあと思って見たら、 単に私の友人がケーキを前に興奮して息を乱していたので 大層笑いました。 (秋のケーキの新作ラッシュはすごいので、気持ちは分かるけどでも!) よく晴れた日で、近隣の犬という犬が全員集合したかのような たくさんの犬を鑑賞することができました。 黒いのとか黒いのとか黒くて大きいのとか。 (リサ&ガスパーノレのガスパールみたいな 頭部がウサギっぽい黒犬も歩いていました。珍しい犬!) 持っていったワインと料理と魔法瓶の紅茶とケーキが きれいに全部なくなる頃に丁度星が出始めたので 「楽しかったねえ」と言い合って帰りました。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/25(月) カポーティの「叶えられた祈り」を読む。 この半ノンフィクション小説でカポーティは、 これまで出入りしていた社交界の醜聞を 無邪気に発表したので、 その世界から締め出され友人を失い、 酒とドラッグに溺れ、 やがてこの作品も未完のままに亡くなった。 未完の作品であるので、 私はきっと日本では出版されていないのだろうと 何故か長年思いこんでいたが、普通に文庫本が出ていたので 私と同じ勘違いをしている人(いないだろうけど)の ために書いておきます。売ってるよ。読めるよ。 解説に書いてありましたが カポーティは自分の才能と地位と名声は それを十分許させるに足るものだと思っていたが、 セレブの人にとってカポーティは 南部の田舎者の成り上がりで、 退屈しのぎの変わり種に過ぎなかった。 そういう背景を踏まえて読むと、 なんだか悲しい感じのするお話でした。 社交界とゲイとアルコールと売春と不貞と退廃、 醜聞、噂、奢侈、男女、富と貧困、有名人、有名人。 残りの章の原稿は、いまだどこかに眠っているという説と 書き上げたというのはウソだったという説と、 書いたけど作者が破棄したという説があるそうです。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/26(火) 京極夏彦先生「邪魅の雫」が出てます。 前作は5年かかったから、 次はきっと2009年あたり発行だろうと思っていたので 本屋さんで見付けたときはびっくりしたよ。 ところで突然京極先生の本など発見すると お財布のお金が足りるかどうか、非常にどきどきしますね。 (どんな貧乏人か) この前なんか突然自転車の前タイヤのゴムチューブが破裂して、 近くの自転車屋さんに飛び込むも、所持金がなくて クレジットカードで修理を頼んだら断られた そんな悲しい事件がありました……。 さあ、大物発売により読書の秋っぽく盛り上がって参りました! 2、30冊ほど買い込むかな。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/27(水) 鹿島、電気化学、石川島建材が 共同で、使用耐久年数 1万年の コンクリートを開発したそうです。 そんな……1万年ってやぶから棒な……。 でも人類が絶滅した後に、 その強化コンクリートだけが残っていたら なんだかロマンチックなような気もしますね。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/28(木) 謎の郵便物の話 むかしむかしの同人活動は 本の奥付に必ず住所が書いてあって 読者の人はそこに気軽に手紙とか送って 今より随分フレンドリーで平和だった。 私がまだ学生だったある日、 大きめの郵便物が届いて、 中を開けてみると手紙が入っていた。 ものすごく親しい人からっぽい文面だが 私はその人の名前に覚えがない。 「良かったら使ってね」 ってことで使いかけの文具がぎっしり…… 入っていた。 20枚くらいの額の細かい切手が 十字の形に貼ってあるし 知らない人だし、文具はお古だし、 ちょっと怖い…とびびってしまうのも 無理からぬことだと思います。いま考えても。 申し訳ないけれどお返事はしなかった。 文具も使うに使えず、さりとて捨てられず ずっと置いておいた。 あれは何だったんだろうなあ。 ---------------------------------------------------------------- 2006/09/29(金) ookamikaisouさま(リンク頁参照)で連載しておられた 「pudding and flower」が完結しました。 yukichさま、お疲れ様でした。 40日の間、ホグワーツの生徒になって 騒動を体験したような気持ちになりました。 シリル界の人々は、 なんか頑張り屋さんが多い気がするのですが yukichさんは一際輝く頑張り屋さんだと思います。 とうとう最後まで、ケ…ンタウロスは出なかったとのこと 本当に安心しました。事件の行方や先生の秘密や えろい上級生にハラハラしながら、同じくらい yukichさんのケ…ンタウロスにハラハラしていた人、 私以外にもいらっしゃったと思います。仲間!(笑) ookamikaisouさまは本日よりちょびっとだけお休みされます。 寂しさのあまり私も一緒に休むと言いたい今日この頃… (寂しがり屋) ---------------------------------------------------------------- 2006/09/30(土) 海外旅行に行って、ええ感じの地元のパブに入って、 変わったビールを飲んで、酔っぱらって ホテルの部屋でバタンキューして目が覚めたら…… 夢だった。 行程があと2日残っていたのに! 明日は廃城を探険しに行く予定だったのに! おみやげまだ買ってなかったのに! あんなに長時間のフライトに耐えたのに! がっかりです。 ……そういえば道路を走っている車が 日本車ばっかりで、信号機が日本のものだったよ(笑) すっかりだまされたよ。 ---------------------------------------------------------------- |