---------------------------------------------------------------- 2006/06/01(木) 長時間お天道様の下を歩いて、いい具合に頭が朦朧としたところで 辿り着いた取引先の会社の打ち合わせ室。 となりのテーブルで女の人が担当者さん相手に 「白薔薇の花言葉は 『私はあなたにふさわしい』なんですよ。 もうコンセプトにぴったりだなと思って!」 とハキハキお話されていた。 たぶんウェディングコーディネーターさんなのだろう。 そのセリフだけがぼんやりした頭に飛び込んできた。 「なんか黒田っぽい……」と思った。 恋人に対して「貴方は素晴らしく価値のある得難い人だ!」と 賛辞を惜しまないのと同時に、 「それに相応しいくらいの価値が自分には ある!」と 恥ずかしげもなく言いそうな人であるという。本来は。 しかし島から出てきたばかりの彼は逆に 自分は虫けらほどの価値もない、 いつ死んでもいい人間だと思っていそうですけどね。 極から極へ走るなっつの。 そして先生も自分に価値があるとは夢にも思ってない 「そんな。冗談はやめなさいハハハハ」って人だから お互いに「それは違う!価値はあるし大切な人だ!」と 何十年もしつこく言い合って、やがて 「貴方がそこまで言うならそうかもしれない。 ていうか暑苦しいからそろそろやめよう……」 と丸く収まるのが理想のシリルです。 え?あれ?暑いって話をしたかったんですけどなぜ理想のシリル話に。 からくりサーカスも終了しましたね。 藤田先生お疲れ様でした。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/02(金) ミステリ系の日参サイト様で知りましたが、 小栗虫太郎の『黒死館殺人事件』が著作権切れに伴い WEBで読めるようになったのですね。凄い時代になったなあ。 テキスト化をされた方の、愛情と根気に感服。 http://www.aozora.gr.jp/cards/000125/card1317.html 『黒死館〜』と言えば、 夢野久作の『ドグラ・マグラ』、 中井英夫の『虚無への供物』と共に、 ミステリ「三大奇書」と言われている怪作。 戦時中にこの本を持って戦地に赴いた兵隊さんがおられるという エピソード(都市伝説?)が有名です。 ともかくページあたりの情報量が半端ではない。 この本は学生さんが夏休みとかに読んで 「うはー…」って眩暈を起こすのが正しい読み方だと思うので 今年の夏休みに如何ですか?学生の方。 好きだ嫌いだを黙っていられないひとでごめんなさい、 余談ですがそういえば私の嫌いな探偵3強は ファイロ・ヴァンスとドルリー・レーンと法水麟太郎です(月じゃないですよ)。 話がくどい男が嫌いなのか、一線越えちゃう奴が嫌いなのか…。 (でも京極堂は好きだし、助手に打ち明けて死んだ例の人も好きだしなあ) ---------------------------------------------------------------- 2006/06/03(土) 道を歩いていたら、 同じく前を歩いていた男の子の ランドセルに下がっていた防犯ブザーが、 何かの拍子でビービー鳴り始めた。 男の子はメラ動揺して(そりゃまあそうだろう) いや、あの、ちがいますよ、わあ、どうしよう! という感じでオロオロしていた。 出来れば助けてあげたかったのですが、 万一誰か大人が駆けつけて来た場合、 不名誉な疑いを掛けられ、最悪通報されないとも限らないので 「頑張れ!」という暖かい視線で見つめるに止めて置いた。 ごめんよ子供。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/04(日) 美容院に行って来ました。 そうしたら、シンクというか洗い場が このようなタイプに変わっていました。 得も言われん痛さだった。 軽く首をねじ切られるようだった。 釘抜きに引き抜かれるクギの気持ちだった。 あるいは、刈られる毛玉とか。 美容院は詳しくないのですが、これが今のスタンダードで、 私の頭が特別重い所為だったり首が太い所為だったりするのでしょうか。 でもこれで頭を洗っている最中椅子が横転したら ちょいとしたピンチだよね。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/05(月) お昼にやっているドラマの『吾輩は主婦である』 なのですが、まあ簡単に説明すると 現代の主婦に文豪夏目漱石が乗り移ってさあ大変というお話です。 脚本はクドカン。 力の抜けたコメディで、ゆるい気分で笑って見られます。 や、でもこれぶっちゃけ漱石女体化だよね。 漱石が鈴のついた首輪つけられたり 漱石がミッチーに平手打ちされたりして 漱石=受だと思っている私は、 見ていて困った気持ちになるのですが。 「(夏目漱石と言えば)『ところで』?」 「『それから』」 「ええと『きもち』?」 「『こころ』」 のやりとりの所が(ウロ覚えですが)すごく好き。 毎日リアルタイムで見られたらなあ。 午後から元気が出るんだけどなあ。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/06(火) 美容院の、隣の席のお客さんが若い男性だったのですが、 その方はこれまでの人生で悟りを得た 「もてる女の子論」について、 美容師さんを相手に一席ぶっていらっしゃいました。 それは要点をまとめて言うと 「もしかして俺の事を好きなのかも?と思わせるような子」 が最強だ!という話でした。顔とかスタイルとか一切関係ないと。 隣の席でひそかに「うわナルホドー」と感銘を受けました。 負け戦はしない現代っ子の安全第一気質。 (でも周囲の男性に均等に好意のフェロモンを散布するのは 天使のような性格か、あるいは悪魔のような演技力を必要とする、 どちらにしろ超高等技じゃないか?とは思ったのですけど) モテたい方は御参考にどぞ。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/07(水) 獄死した小林多喜二のデスマスクを描いた洋画家さんが 白土三平先生のお父さんであるとか、 「金閣寺」時代の三島由紀夫の担当編集者が 坂本龍一のお父さんであるとか、 ウェブの調べ物は終わりがなくて面白いです。 あと、当たり前だけれど日本の歴史は教科書の中の関係ない物語のようでいて そうではなく、確実に今、自分の身の回りに繋がってるんだなあという感じ。 ボエム更新 今週サンデーの「ブリザードアクセノレ」が熱かったです。 演目が「トゥーラソドット」でね!引きも良かったなあ。 ところで以前に行ったコンサートでバイオリニストが、 「(流行ってしまって必ず演奏する羽目になったが) この曲は第一バイオリンにとって技術的につらい曲です」 と言ってた。誰も寝てはならぬ。 オペラ作中に、 「子年に6人戌年には8人今年は恐ろしい寅年で、 もはや13人が首を落とした」 という歌詞があるそうです。いまウェブで調べて読んだ。(笑) 丑=犬という字が似ているから起きたミス……? いや、似てないよな。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/08(木) そのうち個人が簡単に映画を撮れる日が来ると思う。 そうだなあ15年後くらいに。 役者のデータを借りて、ロケ地のデータを借りて、 特殊効果のプログラムも買って、音声データも買って。 それで子供も会社員も争って自分のサイトで発表を始めると思う。 そうなったら私はシリルのような人々が2時間、 ただ会話してるだけの、不思議で純愛でブラックコメディにして ミステリーでホラー、みたいな変な低予算映画を撮りたいです。 人生後半の趣味。予定。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/09(金) あ、そういえば非常に寝言なのですが、 私がもし例の「デビルマン」の映画を撮ったとしたら こうするのになあ……と思ったことがありました。 キッチンのテーブルで明と了が 高校生らしいノンストップハイテンションの笑い話をしていて 彼らが学校生活や部活や子供の頃の話を 懐かしそうに語る様子から なんとなく了という人が明を愛していて、 明もそれを知ってるんじゃないかなー? ってうっすらと分かるようにして、 それが1時間50分くらい続いて、 残り10分くらいで突然ハルマゲドンの話をさらっとして、 そして明が話さなくなって、 了が笑って「おやすみ明。おまえを愛しているよ」 って言って、 固定されていたカメラが引いたら明の腰から下は切断されていて血だらけで さらにカメラが引いて、キッチンは廃墟の中に立っていたのが分かる…… っていう風に(笑)。 これだと10億も必要ない。 1000万円くらいで撮れるのではなかろうか。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/10(土) 鳥の写真。 この方達がプラモデルだったなら、絶対立たない。 (ビグザムとか、立たなかったよねー) よくこんなのでバランスがとれるなあ。 あと、通路でたむろされると通れないので縦一列に並んでください。 6月11日(日)から6月13日(火)まで日記を休みます。 そのあいだ一切のメールを読めませんので、 緊急の御用の方は御注意下さい。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/14(水) 犬の写真。 たまに冒険をすると、いいなあと思う。 冒険というのは日本語も英語も筆談も通じないところに行って 深刻に八方塞がりになって途方にくれたり、 青トウガラシを食らわされて悶絶したり タクシーで、目的地まさにそこに下車したにもかかわらず 迷子になったりそういう。 困って踊ったり、笑ったり、歩けなくなったり とんちを使ったりして、普段あんまり使わない部分を使っていると 妙にすっきりして気持ちいいですね。頭が。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/15(木) 作りかけのものを人に見せたり、 相談しながら作ったりする習慣はありません。昔からです。 (トーン貼りは手伝ってもらいます。土下座衛門) なので書いたり描いたりしている途中はロンリネスで アローン・インザ・サイレントです。常に「ふーん」という感じ。 でもたまに即興で作った(シリル)話を人に聞いてもらう機会があって 「ウヒャヒャヒャヒャ」と大笑いしてもらっちゃったりすると、 それが優しさによるものだとしても非常に嬉しくなりますね。 ものすごく面白い話を作ったような気分になります。 イベントで「シリル話屋」を開きたくなる一瞬。 占い師みたいに私と机しかなくて、 お客さまはサイコロを転がしてお話を選ぶ。 私は一生懸命お話をする。 その代わりお客さんも私にシリル話をしなくてはならない。 無銭飲食をすると頭からかじられます。シャゲー。 違うカプの話をしたらクマパンチだよ。 (逆に話があんまり素晴らしいと、ニャマハゲに尾行されます) ---------------------------------------------------------------- 2006/06/16(金) ロサンゼルス市警によると、 市内にある裁判所ビル前で10月31日午前、 外に出てきた弁護士が待ち伏せていた男にいきなり撃たれ、 重傷を負う事件が起きた。 弁護士は銃弾複数発を浴びたが、命に別状はない模様。 同ビル前には、妻殺害の罪に問われたベテラン俳優 ロバート・ブレーク被告の公判取材で多数の報道陣が詰め掛けており、 銃撃発生の模様がテレビカメラで生々しく同時放映される騒ぎともなった。 事件が、ブレーク被告公判と関連があるとの見方も最初浮上したが、 無関係と判明した。 同被告はこの日出廷、公判は銃撃事件発生直後に終了していた。 犯人は60歳男性で、裁判所ビル前の木陰に潜んで 53歳の弁護士を待ち構えていた。 弁護士がビル前に現れるといきなり回転式拳銃を発砲、 上半身などに計6発を浴びせたという。 弁護士は、樹木の裏に逃げ込み、 男は近くにいた非番の警察官に取り押さえられた。 犯行の動機を詳しく調べているが、 男は自らの信託基金の運用で弁護士ともめていたらしい。 何年か前のこの事件、 私はこの弁護士さんが6発の銃弾をかわす映像を偶然テレビで見ました。 そりゃもう凄かった。あれはリアル・マトリックスだった。 何が凄いって2人の距離は1.5メートルほどなのだ。 2人のおじさんは紙相撲みたいな姿勢で向かい合って 弁護士さんはサッサッササッサ!と冗談みたいに銃弾をかわした。 いや、でもあくまでも必死の形相なんですが。 あれは神とか天使とか愛の魔法とか、明らかにそういう類のものが、 あの瞬間弁護士さんに付いてたね。でないとあり得ない。 (単に犯人が、絶望的に射撃の下手な人なだけかもしれないけれども) (ちょびっと当たったらしいけど) ---------------------------------------------------------------- 2006/06/17(土) 人間には激しい内面差があります。 大きくは言語が違い、宗教が違う。 小さくは性格が違い、趣味も違い、異性の好みも、食べ物の好みも違う。 当然その違いは生活習慣の違いを生みます。 全ての人間が違うものを食べ、全ての人間が違う人を好きになる。 よく運動したり、家から出なかったり、暴力を振るったり、 眠らなかったり、御飯をたべなかったり、てん足したり首を伸ばしたり。 面倒くさいなあ何か意味あるのこれ?と思います。 でも意味はある。 考えると意味があるなあ、と思いました。 個体差を与えておかなくても、自動でどんどん差異を作ってくれる。 そうするとあれですよ、種族として一撃死を免れるのですね。 例えば 日曜日のある瞬間、何らかの異常で太陽から ものすごく有害な電磁波が出たとする。 外で遊んでいたアウトドアな人々は全員死亡しますが 家で原稿をしていたインドアな人々は生き残ります。 或いは 牛を食べた者が感染する非常に致死率の高い病気が発生した場合、 牛の肉を食べない宗教の人々だけは助かる。 とまあ、突拍子もない例ですがこんな感じで。 善人がいるのも、馬鹿がいるのも、体育会系がいるのも、 サディストがいるのも、軟弱者がいるのも、 オタクがいるのも、ロリコンがいるのも、変態がいるのも、 すべては人間という種族のセキュリティのためなのだなと思いました。 この違いのせいで時折苦労をしますが、 そういう事情なら仕方ないかと諦めもつきます。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/18(日) 前回のイベントで、スペースまで来て下さった方が 「映画『フライトプラン』の感想を日記で書いて下さい」 という依頼をなさいました。 「それは殺っちゃってくださいという殺人依頼ですか?」 と確認したのですが(←それどうよ) 「いえ、思ったままをどうぞ……」 というお返事でした。なんだかミステリアスでどきどきしますね。 そんな訳で、遅くなりましたが確かに書きましたよー。 あらすじは 夫を亡くした航空機関系の設計士の女性が 娘を連れてドイツからアメリカへ渡る途中、 飛行機の中でふと眠りから醒めると娘は消えていた。 客室に娘の姿はなく、また娘の姿を見た者もいない。 それに加えて、娘の搭乗した記録もないと告げられる。 というもの。 ええと、ええと作品を総合的に評価すると 面白い作品ではないし、かといって 百叩きにするほど詰まらない作品でもないです。 話のあちこちに無理がありすぎるのと タイミングがいちいち変なので なんとなく誰かの夢っぽいというのが 特筆すべき点でしょうか。 こっからネタバレ反転。 ラストで偉い人から 「私は間違っていた。あなたが正しかった。ごめんなさい」 って頭を下げられたり、大勢の人々に「すごい人だわ」ざわざわ って言われたりするところとか、うーん、女性の夢っぽかった。 加えてツッコミ所が10箇所はありそうなあのバカトリック。 真犯人が明らかになるタイミングもなんか変だった。 ジョディーのあの、他人の命は紙より軽い的な行動も、 飛行機に乗っているアラブ人は全員テロリストと言わんばかりの扱いも 最後無意味に格好良く飛行機を爆破しちゃうところも すべてがエエエエェェェーって感じだった。 自分の夢だったならノリノリで見られたかもしれませんが、 映画じゃ無理だ。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/19(月) この前、入国審査でとうとう、 こういう感じのSFっぽいものに 顔を覗き込まれてびびりました。 私の顔がよく見えるように自動でクネクネ動いていた。 そしてジーっと音がして、バシャバシャとまばたきしていた。 なんか面白くて私もまじまじと覗き込んでしまったよ。 ちょっと前に中国に旅行に行った上司は 「そんなものなかったよ」 と言っていたので、国によるみたいですけどね。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/20(火) ボエム更新 そういえば2年前の花見のときに チーズを切ったナイフで、 すっぱり手を切ってしまったのですが (酔ってて) いまも薄っすらと跡が残っていて どうやら一生傷になりそうな予感です。 あのときは割に傷が深く出血が酷くて 公共のお手洗いの洗面台で 一生懸命傷に入ったチーズを押し流していたのですが 切った場所が結構手首付近だったので、 隣にいた女の人がドン引きの表情で 「それ……どうなさったんですか?」 と尋ねてこられたっけなあ……。 いや違う。いや違う。 たとえ私がリスカ趣味の人であっても 花見に来たついでに手首を切ったりしないから。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/21(水) シリルと怪談。 ある寝苦しい夜。 先生の寝室へ、ついフラフラと向かいかけた黒田は 「いかんいかん。今日は何も予告していなかった。 それではきっとリーマスも困るだろう」 と途中で気付き自分の部屋に帰ります。 たまたま起きていた先生は 自分の部屋に近付いてきた足音が、 途中でぴたりと止まり、またギシギシと 遠ざかっていく音を聞いて 「そういう怪談があったな…」と思い出します。 彼だと分かってはいても気味が悪く 思わず部屋の外を覗いてキョロキョロしたり。 翌日朝食の席で 「不気味だから、途中で帰らずに来てくれ」 と言われて嬉しいような複雑なような黒田。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/22(木) 「ダ・ヴィンチ・コード」を見ました。 念のためあらすじを書いておくと 「象徴学を専門とするラングドン教授は ルーブル美術館で起こった猟奇事件をきっかけに、 シオン修道会という謎の組織と、ヴァチカンのある一派の キリスト教最大の謎と禁忌をめぐる争いに 巻き込まれていく」というもの。 ラングドンとソフィーの関係は カポー色気ムンムンが抜けてて映画のほうが好き。 謎解きはかなり簡略化されていましたが、まあ仕方ないでしょう。 下記映画と原作両方ネタバレ たぶん監督は変人萌えなんだと思う。 なのでティービングは「虐げられた者達ばんにゃーい!」とかって いい具合に変人度が増した。(原作ではもう少し普通) しかしそのあおりを食ったのがアリンガローサ司教で 監督の食指が動かなかったのか、 短気&アホ&悪という最悪のキャラクタ造形に。 (原作のアリンガローサ司教は 心の迷いにつけ込まれて騙されただけであって シラスが人殺しをさせられているとは知らない) あとまあこれは別にいいが、 超重量級プロレスラーみたい…だった…。 や、いいんだけどさ。 あのアリンガローサ様なら、張り手か何かで 教会に侵入した賊を倒せると思うのよ。 そしてダ・ヴィンチ・コード随一の変人シラスは 大変な引き立てられぶり、キャストも最高。 粗筋上重要なシーンを幾つも切って切って切りまくっておきながら なぜシラスの全裸ムチ責めのシーンはあんなにじっくり映すのか。 そして何度も全裸になるのか。ちょっと変に思ったくらいの熱の入れよう。 (シラスは着衣のシーンと全裸のシーンが 半分半分くらいだったのでは……?) それとこれとは別にしてベタニーさんはうまいなあ。 ベタニーさんがああいう役をやると、 まるで顔に「基地外」と書いてあるかのような見事なサイコぶり。 「ロック・ユー」のときはまさかあの全裸マンがこんなに旬の俳優になろうとは 夢にも思わなかったですよ。 で も も う そ ろ そ ろ 全 裸 は 卒 業 し よ う よ…。 しかし監督はシラス単体萌えなのか、 シラスの生い立ちと司教との出会いは 10 秒 で 終 わ っ た 。いや本当に。 イメージ映像通り越してサブリミナルだった。 賭けてもいいが、一般人でそして原作を読んでないお客さんは 過去のシラスに何が起こったかさっぱり分からなかったと思う。 あと、シラスの今際のセリフがあれとはあまりにも非道い。 シラスシラス言ってごめんなさい。12年モノ脱獄囚なのでつい…。 ラングドンさんは、「うさんくさい程のハンサムだが中味は地味で堅実」 というキャラクタだと思っていたのですが トム・ハンクス起用により「地味で堅実な外見に地味で堅実な中味」 という人に。そんな彼は宗教的フォロー役を一身に背負って 「ドキ☆暗闇で神と2人っきり!ラングドンの真夜中の井戸v」 とかそういう捏造エピソードを語りに語っていた。 (いやでも真面目な話、閉所恐怖症の使い方は上手いなと思った) あ、そうそう映画だけを御覧になった人は冒頭のソニエールが あんなにウロチョロ謎を仕込んだり落書きしたり 欽ちゃんの仮装大賞ごっこをしたりする元気があるのに 何故救急車を呼ばないのか不思議に思われるでしょうけれど、 ちゃんと理由があるんですよ、ええ。 全体的に監督は、説明が好きじゃないんだな多分。 それは分かった。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/23(金) とりあえず司教の顔は違う!!という激情のままに 走り描きした絵 原作司教に確固たるイメージをお持ちの方は御覧にならぬ方が良いでしょう。 友人のヤバ子さんから旅行バトンが回ってきたので回答。 ■旅行するのは好きですか? 好きなのだが、家で引篭っているのは更に好き。だった。 最近は両方同じくらい好き。 ■絶対旅にかかせない持ち物リスト 金とパスポートと航空券と下着。 (そういう意味でないなら耳かきと爪切りとサロンパス) ■海外で今までどんなところに行ったことがある? イギリス フランス ドイツ イタリア スイス 香港 バリ島・ジャワ島(インドネシア) 韓国 グアム島(米) タイ ヤバ子さんのように18カ国とか立派な旅行歴はない…。 ■一人旅が好き? 仲良しとの旅行>1人旅>接待・社員旅行 ■国内旅行?それとも海外が好き? どっちも好き。 ■いつかは行ってみたいところベスト3 スペイン・エジプト・アイルランド ■行きたいけどいけなさそうなところベスト3 インド・イスラエル・北朝鮮 (イスラエルの入国スタンプが旅券にあると アルジェリア, イラク, サウジアラビアその他には 入れなくなっちゃうんだよね確か) ■私のオススメスポットベスト3(国内編) 鳥取砂丘 秋芳洞と秋吉台 安芸の宮島 ……とディズニーリゾート ■私のオススメスポットベスト3(海外編) バリのアマンダリ(ホテル) 香港のビクトリアピーク(夜景) ヴァチカンのサン・ピエトロ寺院(建造物) ■ズバリ!恋人と行くなら? ……海も山も寺もスパもあるバリかなあ。 ■最近行ったところは? タイ ■近々行く予定は? いまのところなし。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/24(土) 何のサイトか分からなくなってきたので(笑) シリルバージョンも描いてみる。 (原稿用紙じゃない普通の紙に描いたらもう大変大変) (破れるんだよな髪のラインとか引くと) ---------------------------------------------------------------- 2006/06/25(日) 「バルトの楽園」を見ました。 バルトとは髭という意味で、楽園は「がくえん」と読みます。 あらすじは、第一次世界大戦中、青島で降伏したドイツ兵は 捕虜として日本各地の収容所に送られた。 最初主人公一団は久留米の収容所で どえらい劣悪な環境と虐待に苦しんだが、 次に移された先の徳島の収容所は、ものごっつ恵まれた環境の 別天地のような所だった……。というお話し。 下記内容に触れます。 板東収容所でのドイツ人達の生活がそりゃあもう楽しそうで みんなでパン作ったりソーセージ作ったり、 印刷所を作って新聞を発行したり、 日本の植物図鑑を作ったり、 機械工芸品を作って売ったり、 楽隊を作ったり、 野郎ばかりで歌を歌いながら海水浴に行ったり (↑これが1番楽しそうだった!) なんか捕虜生活いいじゃん!と思ってしまいました。 (収容所所長のマツケンがそういう主義の人なのです) なんだかんだあってドイツの人々は 楽団を作って板東の人々に第九を演奏してくれるのですが、 (それが日本で初めて演奏された第九らしいです。あ、実話映画なので) なにしろ捕虜しかいないもので、混声合唱を 男性のみのものに書き換えて歌ってくれるのですが、 男性ばかりの第九ってアニキの応援歌以外の何者でもなかったです。 いや、よい話の映画でもあったけれど、 この合唱だけでも聞く価値があるような気がする(笑)。 初めて聞いた。目玉ポーンだった。 余 談: エキストラの板東の人々が、全員「昔風の顔立ちの人」で構成されていて いまでもこんな昔風の顔立ちの人がいらっしゃんだ!?と思いました。 CGや特撮……ではたぶんないと思う。 考えてみれば日本人の顔は短い年月でものすごく変わった。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/26(月) 手紙はFAXに進化し、やがてはメール、携帯メールへ。 明かりは松明から燭台へ、やがて蛍光灯に。 移動は馬から車、そして電車や飛行機に。 だというのに傘の形状は一体何百年変化なしなんでしょう。 理系の方、なんとかしていただきたい。(他力本願!) 気体の状態のレインガードみたいなそういう…。 限定範囲(まあ頭上)のみでマイクロ波発生とか…(超危険)。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/27(火) ちょいと高級な中華のディナーをホテルで食べた。 営業上の理由とか色々あって、自腹ではない。 自腹ならまず行かないよな……というコース。 乾物がたくさん使われていて、 いちいち標本みたいなサンプルのトレイを持ってきて 見せてくれて薬効を説明してくれた。 紅棗・八角・桂皮・花椒・丁子・月桂樹・髪菜・竹笙 元貝・金針菜・蓮・淮山とか。 ところで髪菜。サンプルのそれは どう見ても「たったいま落ち武者の頭から 皮ごと剥いだばかりです!」 という感じだった。 人毛100%にしか見えなかった。 ああ見えて国家一級保護植物で、 売買が禁止されているそうだ。あれ? http://www.rakuten.co.jp/kojuken/484837/484852/456121/ (↑なんかこんなの) ---------------------------------------------------------------- 2006/06/28(水) ポタ7巻ねたばれ(朝のニュースで言ってた) や、でも数日前の情報らしいので、多くの人が我慢してスルーしていた事だったら正直すまんかった。 ※シリル的に超ネガティブな記述もありますので御注意下さい。 現実のニュースに混じって 「八リー・ポッ夕ー死亡?」とかって報道されるのは よく考えるとすごいですよね。 なんでもJKR氏は元々書いていた7巻の内容を修正し、 その影響で死ぬ予定だった1人は死ななくなり その代わり主要人物の中から2人が死ぬ事になったらしい。 作者は「主人公を殺す作家の気持ちは理解できる。 他の人間に勝手に続編を書かれたくないものねウフフ」 (ウフフは演出で付けてみました) とか仰ったそうです。 主人公云々の発言は…まあフェイクだろうなと思います。 死ぬ予定だったのは…スネイプ先生かなあ。 で、問題は主要人物がどこからどこまでかですよね。 まあいいや、とりあえず自分にとって 最悪の事態の心構えをしておけばいいんだ……。 (シリウス屍人も、シリウス杖の先から幽霊プーも、 もう覚悟できましたよ私は。ハハハ) 楽しみだなあ!「八リー・ポッ夕ーと竜の玉」 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/29(木) 徒然に、カプ者にとって辛い事態ベスト5を考えてみた。 No5, お目当てのカプの片割れに別の恋人が出来る。 No4, お目当てのカプの片割れが死亡等の理由で登場しなくなる。 No3, 製作者の事情でキャラクタの性格が異常なほど変わる。 No2, キャラクタの性格が異常に変わりつつ作品も破綻する。 No1, 作者が途中でBL萌えに目覚め、作品が破綻する。 これが5強だろうか。 (一夜にして多くのサイトが閉鎖したと噂に聞く、 某ジャンルのことなどが思い浮かぶ) ところでNo1のケースが、 最近多くなってきたように思う。 最初からその手の話であれば読まないのに、 途中まではとても面白い物語なのだ。 ポタで例えると、7巻で唐突に ルーピン先生が登場人物全員にラブアタックされ、 街を歩けば「あの美人、たまらねえぜ」とナンパされ、 黒田が「俺のリーマスから汚い手を離せバキューン(略)」 と現れるとんでもない小説になってしまうようなものです。 現実にそうなったら(ならんが)どんなに切なかろう…。 あんなにホニャを捏造しておいてなんだが、私はホニャが嫌いなのか?と思う。 ---------------------------------------------------------------- 2006/06/30(金) 「俺のリーマスから汚い手を離せ!」 と言おうとして、つい間違って 「俺の汚いリーマスから手を離せ!」 と言ってしまい、先生に耳を引っ張られつつ退場する黒田氏。 ---------------------------------------------------------------- |