7月日記

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2005/07/01(金)

会社の人に聞いた話。
昔その男性は理由あって勝手に同僚の部屋に入った事がありました。
机の上にアルバムがあったので、好奇心旺盛な男性は
ついぱらぱらとめくってしまいました。
その中身は、
「漫画の格好をした学生っぽい女の子の写真」
で一杯だったそうです。
「ああ、カメコ……」
と話を聞いて思ったものの、私の頭の中は
「こういう場合に普通の人間はどう反応するのか」
という演算で占められていました。

「学生にアルバイト料を払って
そういう格好をしてもらうんでしょうかね〜???」
(ナイス演技私!)

しかし男性の答えは
「どこかでそういうイベントがあるんじゃないかな」
というものでした。
「それは正しいぞワトソン!」
という訳にもいかず……。

……ええと、何が起こるか分からないので
まずいものは常に隠しておきましょうねオタクの皆さん。

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2005/07/02(土)

女子校の便所かマラソン大会のように
「一緒に行こうね!」と(殊能先生の)信者友達と
誓い合っていたのに、仕事の都合で適わず1人で見ました。
映画の終わった後が本当につらかった……。
後ろの席のマシンガントークに乱入しようかと思ったくらい。

「ハサミ男」見てきました。

立地の悪い、小さくて薄暗くてトイレの汚い映画館でした。
ファンとしては「先生の初めての映画化作品だから
少しでも空席を埋めなくては!なんなら5人分くらいチケット買って、
空気を入れて膨らます人形を並べて座ってもいいワ!

とか思っていたのですが、案外お客さまが多かったです。
客層を見て確信しますのは、
「何でもいいから映画を見ようとして来た人は1人もいない!
ここにいるのは殊能先生ファンばっかりだ!」
ということでした。
男性客率高し。1人客率高し。メガネ率高し。大きな鞄率高し。
私の隣にいた人なんかクィレル先生のコスプレをしていました。
いや、もしかすると民族か宗教かの理由かもしれませんが。
上映中はターバンとった方がいいよクィレル先生。

小説も映画もねたばれ。ともかく何もかもねたばれ。
(あと、例によって錯乱中)

始まって2秒で「またかよ!」心の中で絶叫。
この手法はヒッチコック監督のアレが祖先で、
ブラピ主演の最後爆発するやつが開祖、
ジョン・キューザック主演の最後農場で終わるやつが最高峰、
だと思いますが、最近映画のオチの10%がこれになりつつあるので
もうそろそろやめてほしい。
うんまあ……「ハサミ男」をあのままの形で映像化するのは
絶対に不可能なので仕方がないのですが。でも他にあるでしょもっと。
(私の考える映像化不可能作品「十角館」「葉桜〜」「殺戮に〜」「ハサミ男」)
(でもどれも「かまいたち手法」「きみしね手法」なら可能。と昔描きました)

良かった点
2人が呼吸を合わせて唱和するシーンは良かった。
「君の中に怪物はいない。なぜなら君自身が怪物だからだ」
トヨエツを使ったギャグも効いていた。

悪かった点
ラスト15分間すべて。
父親が実在生存していて、主人公には魂というものがなく、
傷つかず、知能が高く、計算も行動も早く、生命力も強い。
作品のラストでもう次の犠牲者に目星をつけている辺りが
あの小説の尖ったところだと私は思うのですがどうでしょう。
「お父さんは私が嫌いになったから自殺したんでしょう?」
「そんなことないよ。チカ、愛しているよ」
「お父さんー」
「僕が消えたら、何もかも忘れるんだー。君は悪くないー」
ってハサミ男じゃねえよ!!こんなの!(バーン)
↑映画を見ていないハサミ男ファンの皆様の目玉が
今飛び出たであろうこと予想が付きます。ええ、そうなんです。
そしてなんかハサミは父親に捧げる十字架であったと、
何かそういう暗喩がありました。
映画的な浄化作用を付加したかったのでしょうけれど
……そんなものを求めてこの映画を見に行く人間は
たぶん10人くらいしかいない。
済みません、別に殊能先生に確認したわけではありませんが(笑)
私はハサミの形は、あの小説の骨格である「交差する形」を表していると
そう思っていました。だから先生は凶器をハサミにされたんだと
電波並の強い確信を今も持っています。
なので端的に言うと「十字架?ふざけんな」ですテヘ。
(可愛く言っても恐いから)
ラスト15分切れば、それなりに良い映画でした。

追記:
アベさんは、悪いことをするには身長がジャイアント過ぎると思います。


5年前に描いたハサミ絵。このシーンが一番好きです(映画でも一応あった)。



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2005/07/03(日)

莫大な資金を投入し、ありとあらゆるジャンルを経て
数年前やっとみつけた私の運命のマッサージ師さんが
いなくなってしまいました。
いや、ある日行ったらお店が潰れていたんですが。
事務所に電話を掛けて調べますと、
他の従業員さんは他の系列店に移ったのに、
彼はすっぱり辞めてしまったそうです。
「個人の携帯番号教えましょうか?」
と言われたのですが、それは問題がある気がするので
一応断りました。ていうかそんな簡単に!(笑)
まあこっちが女性であっちが男性というのはあるのでしょうけど。
でも彼程の腕前の人が2度見付かるとは思えないしなあ…。
1ミリも狂わずツボとリンパの位置を押し、
弱→中→強→弱と変化する独特の力加減、
ものすごく高い手のひらの温度。
電話か…電話しかないのか…。
ちょいとマッサージ屋さんジプシーをしてみれば分かりますが
この世界は才能がとても重要で、殺人マッサージをしてくれる
殺人マッサージ師さんはとても多いのです。
そして当たりマッサージ師さんは少ない……。

そういえば私の運命の美容師さんは失踪された。
ついでに長年愛用していた筆ペンが廃盤になった。
穂先の尖り具合が同じで、穂の長さが同じで、
柄の長さと重さが同じ筆ペンなんかあるはずもない。
あれじゃないとツヤベタが塗れない。ストックあと2本。

なんだっけ…「この手の中に抱かれたものはすべて消えゆくさだめなのさ〜」
ルパン3世。うう……。

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2005/07/04(月)

ボエ更新

久し振りにジャンポの感想など書いてみましょうか。
ええと、相変わらず妙な漫画のテニプ。
最近復帰した部長が漸く試合に臨まれた訳ですが、
試合の相手に「で?そのチンケなオーラで
何をやってくれるんだ?」とか何とか言われてしまうのですね。
私は思いました。

1.オーラって…画面上の効果じゃなくって、見えているのか?

2.オーラって…チンケだったりゴージャスだったりするのか?
 (出てるだけすごいのでは?)

そして部長の新必殺技「百錬自得の極み」。

1.「無我」を左腕に集中する事によって
  敵の技の威力やスピードをほぼ倍返しすることが出来る

2.しかも疲労やダメージは殆ど受けない

3.それを可能にするのは「手塚ゾ−ン」

何回読んでも「ムキになった手塚ゾーン」だと思うのですが
何故「百錬ナントカ」とかそういう名前になるのかよく分からない。
今週号に至ってはキャラクタが風を読み始めてしまって、
段々何の漫画か曖昧になってきました。
来週スカウターが出てきてテニス力を計測しだしても変じゃない感じ。

あと、アイシールドは数週間前から気が狂ったようにムサヒルで、
友達が1人ぶっ転んで(笑)そりゃあもう大変ですよ。
いちご100%とかよりよっぽど純愛ですよあっちのほうが!

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2005/07/05(火)

絶望的に長い行列に並んでマンゴープリンを食べました。
それからまた行列の出来るお好み焼き屋さんに行って行列しました。
帰りにハーゲンダッツ屋さんに寄ってアイスを食べました。
でもずっと「先月の掲示板における書込み各賞の選定」をしていたので
長蛇の列でも全然退屈しませんでした。
ベストエレガント賞や若武者賞、抱きしめたいくらい可愛いで賞、
鳥の国賞、電波賞、モストユーモラス賞、優秀ゲリラ賞、
最優秀賞、様々な賞が私と友人2名の多数決によって決定しました。

済みません特に発表したり賞品が出たりはしないのですが……。
でも記憶に残る書込みというのは私も友人も案外一致していました。
ありがとうみなさんありがとう。

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2005/07/06(水)

えっち…と言えなくもない画像注意 

あははー。
うふふー。

いや違います私がおかしくなったわけではなくて。
ちょっと前の日経新聞連載小説の挿絵がこんなだったのです。
(スキャンしたのではなくわざわざ描きましたよ、この暇人が)
2人は箱根に不倫旅行中でした。
挿し絵の方が表現したかった事はよく分かりませんが、
たぶんこれは芦ノ湖上空だと思われます。

箱根在住の皆さんに迷惑だから

せめて服を着て!!

……など誰かに訴えて色々叫びたかったのですけど、
職場でこんなものを「勝訴」よろしく掲げて走るわけにもいかず
悶々としておりましたら、すかさず携帯に
「空飛んで……」という錯乱メールが入っていて爆笑しました。
その日は日本中で沢山の人が錯乱したことでしょう。
色々な意味で目が離せない小説です。愛ルケ。
挿し絵の方のヤケッパチ具合もなんだか素晴らしい。

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2005/07/07(木)

巷のブログでちらほら見掛けていたコミック・バトン
(ミュージック・バトンをヒントに作られた漫画関係の質問バトン)
なるものが、この辺境サイトにもきたので挑戦してみます。
バトンは「LunaPort」の湊さまより受け取りました。
「またシリル書いてくださらなければ、このバトンはライターで燃やす」
と言おうと思いましたが、大人げないのでやめました。

Q1:あなたのコミックの所持数は?


小説と同人誌は含まないのですよね……?
ええと、分かりませんが5〜600冊?
今年中には大量処分に踏み切りたいです。

Q2:今読んでいるコミックは?


特になし。でいいのかな?毎週サンデとザンプは読んでます。

Q3:最後に買ったコミックは?


たぶん「ハチクロ」最新刊じゃないかと…自信ないけど。

Q4:よく読む、または思い入れのあるコミック


何冊までなんだ……とりあえず10冊。
「うしおととら」       藤田和日郎
「パイナップルアーミー」 浦沢直樹
「やじきた学園道中記」 市東亮子
「アップルシード」     士郎正宗
「レベルE」         冨樫義博
「少年魔法士」       なるしまゆり
「ファイブスター物語」  永野護
「ワタリ」          白土三平
「どいつもこいつも」   雁須磨子
「ジョジョの奇妙な冒険」荒木飛呂彦


Q5:バトンを渡す5名

友達がいないので回さない(ズバァーン)。
……というのはまあ多分冗談なのですが
見回すと皆様お忙しそうなので回しませんごめんなさい。
こう見えて肝は小さいんです。

……前のバトンの時も思いましたがなんだろう私の回答って
すんごくつまらない……どうしてー(笑)!!
ちなみに私の部屋には満杯状態の本棚が5つあって、
床はほぼ全面が見えないくらい本と雑誌が散乱してます。
段ボールにつめつめした本も、家中に不法投棄してます。
私の部屋の外観はまさに「お菓子の家」の本バージョン。
最近部屋の床が不吉にやわらかいです。
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2005/07/08(金)

書こうか書くまいか随分迷いましたがテロに関して。

宗教や政治的信条は、人間より上位のような
捉え方をされるのが普通ですが、
それはそうしないと機能しないからであって、
実際はそうではありません。
何故なら人間が作ったものだからです。
人間が作ったものは全部ツールです。
人間より優先される道具など1つもありません。

100年かかることを5年でやろうとすると人が死にます。
なぜ次の世代に任せることができないのか。
それは我欲です。
大きな自分でありたい。
歴史に自分が生きた証明を残したい。
このままでいいのかという不安。
それは義ではありません。
すべて個人から出て個人に還るべき欲求です。

しかし個人は、他人の財産と肉体を損ねない限りは
(精神も含めたいところですがそれはとても難しいので)
どんな趣味嗜好を持とうが何を信奉しようが自由だと思います。

この文章を、ものの分かった皆様が見ておられる場所で
発表することにあまり意味はないのですが
ここ以外に場がないのでここに書きます。

あと、おそらく教育が最も重要だと思います。

あの人達は子供が産めないから、だからやたらめったら急いでいるんだなあ……
と時折思いますが、これはセクハラでしょうか。よく分かりません。
まあ私のような考え方の人間ばかりになると、今度は歴史がばったり動かなくなって
緩慢に衰退していくのも容易に想像がつくのですが。


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2005/07/09(土)

そういえば突然思い出しましたが
糸井重里さんとクドカンさんと しりあがり寿さんが
3人で対談していらっしゃったのですが、その中で
「本当に詰まらない物なんか、却って作るの難しいよね〜」
と誰かが仰って、3人でうんうん頷いていらっしゃったので
お ま え ら が 言 う な (笑)
と、3人とも敬愛申し上げておりますが腹が立ちました。
「それはパンがなければお菓子を食べればいいではありませんか」
だと思います。本当に詰まらない物なんか、作るの簡単です。
どんなメディアにも溢れております殿方!
面白いものを見付けるのが困難なくらいにウジャウジャです!
それと作品が全部面白い人は、そうか
逆に詰まらない物を作るのが難しいんだ……と気付いた瞬間。

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2005/07/10(日)

日曜日に突然便所の話でごめんなさい。
あの、よくあるセンサー式の水洗スイッチが、
私は好きではありません。
私が入室しただけでジャーって水を流して
歓迎してくれるくらい敏感か、或いは
コンサート最高潮のように激しく手を振らないと
水を流してくれない鈍い奴かの2択なんですもの。
しかも消音器の音姫までセンサー式だったりするともう。

右側壁の水洗センサーに手をかざしつつ
前方壁の音姫にもキュッキュッキュと手を動かす、
私はさながらクラブDJです。

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2005/07/11(月)

以前に行ったイタリアンカフェで、
注文した商品と全然違う料理を持ってきた(黙って食べた)所へ、
また行ってきました。

注文を忘れてもう一度聞きに来た。

2人で肉を注文したのにナイフを1本しかくれなかった
ていうか2本あったうちの1本を何故か片付けてしまった。
(1本のナイフを2人で激しくリレーしながら食べた)

会計のときおつりが1000円少なかった。
(すぐに気付いて返してくれたけど)

れ以上ドジっ子ぶりを発揮されると萌えるので
やめてほしいと思いました。
でもなんか病みつきになって通ってしまいそう。

本日のジャピンですが、
カエルの子はカエル、受メガネの子は受メガネな訳ですよ。
やあびっくりしたなあもう!あんなに見るからに受で
しかもメガネって、私なら恥ずかしくて表を歩けませんよ。
あれきっとイチゴ父と清くない仲だったんだけど、
双方の勘違いかまたは雨竜父の早とちりで決別して
今に至るんですよそうですよ。


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2005/07/12(火)

髑髏城の七人〜アオドクロ〜を見ました。
(さあ、ねたばれの時間ですヨ!)
これは劇団新感線の舞台記録映像を
映画館で見るという企画だったのですが、
「こんな凄いものを2千円で見てしまっていいの?」
って感じでした。
もしDVDを持っておられるお友達がいらっしゃったら、
しがみついてでも見せてもらう事をおすすめします。

主要人物3人の相関図を描いてみました。 

玉ころがしの捨之介(市川染五郎)

女好き。女は斬らない。そればかりか
女が斬りかかってきたら斬られてやる。
首尾一貫。
天魔王(染2役)

天魔王というアホで恥ずかしい名前の通りの
大変アホな奴で、そのあまりのアホっぷりに
同情の涙が流れるくらいでした。
蘭兵衛(池内博之)

いつもぼんやり花を愛でたり笛を吹いたり
していそう。なので騙されやすい。
現代にいたらキャッチとかすぐ引っ掛かる。

3人は元々1人の殿に仕えた職場仲間なのですが、
(特に蘭兵衛君は殿一筋っ子)
(天魔王と捨之介は元影武者なので
殿とまったく顔が同じという美味しい設定付き)
殿もよくまあこんな阿呆の子ばっかり集めたなあ…
いやむしろ阿呆マニヤ?と思った次第です。

速攻で人の血を沸かせ、肉を躍らせる
優れたエンタティメントでしたが、
ホニャホニャにホニャなお芝居でもありました。

天魔王さん(書くのも恥ずかしい)は
昔の夢よもう一度という訳で職場仲間を
誘うのですが、捨之介には断られちゃったので
蘭兵衛さんを言葉巧みに勧誘し、騙くらかし、
キスし、薬を飲ませ、念には念を入れて地位も与え
格好いい鎧とかもプレゼントし、
やっと仲間になってもらいます(涙)。
で、「2人のはじめての共同作業です!」
という訳でこれまで蘭兵衛さんが大切に守ってきた
家の人間を天魔王と蘭兵衛さんでバッサバッサと
ぶった斬る訳ですが、あの互いの目を見詰め合いながら
女を切り殺してゆくところなど、キスよりえろかったです。
客席の顔ぶれは、どことな〜く腐女子っぽい人ばかりでしたが
池内くんが喘ぐように染の足下に倒れ、
染がその首を無理矢理引き寄せたとき、
「こんなところで反応してたまるか平常心平常心」
というような気合いの入った空気を飲む音があちこちでしました。

うん、ていうかごめんなさい。
これ話の本筋では全然ないんですが(笑)。
正しい粗筋はあちこちのブログに整ったのが載っているので
別にいいかと思って。ともかく面白かったです。

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2005/07/13(水)

建築の話

以前廃墟ブームが来たとき、
ここだったら行けなくもないかなーと
注:画像多いです。でもいい写真満載のサイトさんなので他のページもぜひ。
思ってネットで情報収集したのですが、
「廃虚としてあまりにメジャーなので、
ケーブルカーの駅を降りて
こっちの方向へ歩きかけるとすぐに警察に通報される。
ここへ行くにはケーブルカーの動いていない夜に
山を上って侵入するしかないから(無論違法行為です)
女の人には向いてないよ」と教えていただいて
諦めました。現在どうなっているか知りませんけど。

面白かったのは、廃虚スキーさん達も
私達腐女子の同ジャンル同カプ者同士のように
ネットワークが出来ているという点でした。
(一緒にするなと言われそうですが)
ちゃんと元締めサイトがあり、廃虚リンクがあり
交流があり、廃虚オフ会がある。
そしてこちらと同じく微妙に法に触れるものでありながら
初心者に優しい世界だったのは、大変感じが良かったです。

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2005/07/14(木)

建築の話2

http://yukkuri.livedoor.biz/archives/653293.htmla

ここも、行こうと思えば行けなくもないので
行きたいなあ面白そうだなあと思っています。
ボマルツォの怪獣庭園。

ところで私は今年ポタ原書に挑戦はしませんので
ネタバレは遠慮いたします。何卒よろしくー。

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2005/07/15(金)

建築の話3
ここは小学生の頃から行きたかったです。死ぬまでに行けるといいなあ。
でも空港から遠いみたいなんだよなあ。国際免許とかそういうのは
ちょっと面倒だ。

://www.geocities.com/reportsf/winchester.htm

「死ぬまで家を増築し続けなさい。そうすれば悪霊から逃げられる」
という霊媒師の予言を信じ、実際その通りにした未亡人の悪夢の家。
(でも部屋が160室に対し、風呂が13ていうのは少ないよね…)
ここをモチーフにキングが「ローズ・レッド」を撮ったりしましたね。

鳥瞰図とお屋敷の歴史詳細。
://www.j-tierra.com/tm/kijin/index34.htm

ちょいと前、友人と飲みに行って
「わあい女の子とお酒だ!女の子とお酒だ!」と3回くらい喜んだら、
皮膚病の猫を見るような気の毒そうな目で「可哀相に」と呟かれました。
男子とお酒というのは、おじさまなら当然、そして相手が若くても気が合っても、
話題として打てない駒があるのがもどかしいというか、
ダークい皮肉とかブラックなジョークは流されてしまうので悲しいのです。
「ツッコめるようコネクタまで付いている渾身のジョークなのに!!」という感じ。
酒の席でタイミングを逃さず切り返してくれるのは女性かなあ…私の周りでは。

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2005/07/16(土)

建築の話4
日本の現在の建築いってみましょう。富山県小矢部市。
先に謝っておきますが、お住まいの方がいらしたらごめんなさい。
街中を世界のなんちゃって有名建築でイッパイにしちゃいましょー!という
天衣無縫な企画。好みは分かれると思いますが、
私は…好きだなあ。だって面白いじゃん!!

://www.city.oyabe.toyama.jp/syoukou/kankou/me-kani1.htm

この最後の保育園とかさ。
これ小矢部市がピンチに陥ったら絶対変形発進するよね。
で、前からドリルが出て、土中に潜るよね。潜らないとウソだよね。

街の全ての建築が見られるのはこちら。

://www.city.oyabe.toyama.jp/syoukou/kankou/me-melhen.htm

材料も仕上げも見るからにコストダウ〜ン!って感じですが、
いや、でもこれだけ建てまくったら何十億かかる?
総工事費は幾らで、どうやって費用を捻出したか知りたい。

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2005/07/17(日)

建築の話5
(なんていうか、全体的に建築と言うより
名所と言った方が正しい)

萬金油(タイガー・バーム)で巨万の富を築いた
社長が造った「タイガー・バーム・ガーデン」in香港。
私は2回も行きました。阿呆です。
今ではだいぶ敷地面積も減って規模縮小したらしい。
淋しい。
ともかく安っぽくて、ペンキで、けばけばしくて、
薬物中毒者の見る幻覚のよう。
地獄の刑罰のちゃちいレリーフがあったかと思えば
(子供の描いたみたいな絵で残酷さは一層引き立つけど、
鬼が人間を車でひき殺していたり、ジョークなのか何なのか不明)
西遊記のワンシーンがあったり、服を着た2足歩行の虎の像が
あったり、ブタが子供を産んでいたり、一面アシカだったり、
狐の嫁入りがあったり、高低のある庭を回っていると
頭がおかしくなりそうで非常に楽しいです。
一番高い場所に創始者の像があります。
私も何かで財を成したら、ああいうクレイジーな観光名所を
作って、自分の像を設置したい!

://www.geocities.jp/aura2002mitabi/TABI-ASIA.html
(一番下から1・3・4番目の写真がタイガーバームガーデンです)
(自前の写真は探すのが面倒で……/笑)
そろそろお分かりかと思いますが、私は何にしてもすごく趣味が悪いのですよ…。

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2005/07/18(月)

ボエ更新

建築の話6
ここは一部『千と千尋〜』の油屋のモデルになったらしい。
一番見たかった部分が焼失しちゃってるけど……。

//www.tanken.com/gajoen.html

人間の作る、有形の綺麗な物で燃えないものは少ないから
火は恐いなあと思います。

この夏のお茶系新発売の中で一番美味しかったのは
ヨン様のお茶(七色亜茶)です。
確かに冷やした状態とぬるい状態では味が違う。
あと、黒茶が入っている!(笑)

黒茶=牢獄で12年風呂に入っていなかった人を煮たような味。

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2005/07/19(火)

建築の話7
ノートルダム寺院。
ここは音で表現すると「ジャキィィィン」
という表現がマッチする感じ。東から見るのと西から見るのではかなり違いますが。
宗教施設というより白亜の城砦のように見える。
とがったパーツが多用されてるのと、
斜めに渡っている無数の梁のせいでそんな印象があるのかも。
この寺院は窓が大きいので、壁だけでは天井が支えきれず
それであの斜めの梁(フライングバットレス)が
使用されているとのこと。



写真:自前(今度は真面目に探しましたよ)。
雨樋はガーゴイル君の形で、口からげーっと水を吐きます。
私は一目惚れしたけど、教会はよくOK出したなあというデザイン。
ゴシック建築に怪物モチーフは珍しくないそうですが
それでもここのは突飛です。

色々な角度から撮影しているサイトさん。
://france-tourisme.net/photo-notredame.htm

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2005/07/20(水)

建築の話8
建物が主役である小説は、
その建物が魅力的であればあるほど面白いですね。
キングの「シャイニング」や
シャーリー・ジャクスンの「山荘綺談」
あやつじ先生の「館シリーズ」
篠田先生の「建築探偵シリーズ」
等々……。

超脱線しますが、シャイニングと山荘綺談はどちらも2回映像化されています。
映画監督になってホラーを撮りたいという人に、私は両方の計4本を
見ることをおすすめしたい。どうやったら光り輝く失敗ができるか、
分かり易いお手本です。(山荘綺談はタイトル「たたり」と「ホーンティング」)
もちろんヤン・デボン版が失敗作。白黒映画に負けるとはどゆことデボン!?
シャイニングは…もちろんキング版が惨敗です…。
キングの脚本執筆能力のなさはクローネンバーグのお墨付きだもん…。

(脱線終わり)部屋を構成する線が直角に交わっていない所に
長く住んでいると気が狂うと書いていたのは
たしか「山荘綺談」だったと思うのですが、
そんなレベルじゃなく、住んだら3日で頭がおかしくなりそうなのがここ!

://www.ultracyzo.com/baka/baka3/index.html

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2005/07/21(木)

建築の話9
世界最大の仏教遺跡ボロブドゥール。
いや…本当に冗談みたいにデカくて、
てっぺんまで行くと天国が見えます動悸と息切れで。

写真の豊富なサイト様
://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/7994/borbu.html

南の人が作る宗教施設と、四季のある国の人が作る宗教施設は
工法や建築様式以外の違いがあって、上手く言えないけど
南の方が、作った人の感情がダイレクトに出ていると思う。
あと、職人の精神のガードが甘くて作業中の状態が
透けて見える気がする。

で、てっぺんには仏様の石像が沢山あるのですが
その中の1つに、「ストゥパ(石のカゴみたいな)の中の
仏様の足の指に触れたら幸福になれる」という像があって
頑張って手を伸ばして、ジタバタしていたのですが
致命的に手が短くて届かず、半ベソになっていたら
見知らぬ外国人に「あんた、全然駄目だね!」
みたいなことを言われて非常に腹が立った(笑)。
ちくしょう!どこの国から来た何様だ!?

そして案内してくれた現地のガイドの人が
「昔、他国から来た学者が、資料写真を撮るために
この遺跡に大量のペンキをぶっかけました……」
と悲しそうに言っていました。
まったく、どこの国から来た何様だ!?
たしかイギリス人かオランダ人と聞いた気がするが忘れた(駄目)

そしてその近所に作られたホテル「アマンジオ」。
当時はこんなホテルありませんでしたが、
あったら絶対泊まってた。アマンシリーズのホテルは
老婆になるまでに制覇したいです。
://www.his-hotel.com/sp/aman/jogaji/index.php
一番下のプールとか、ちょっと御覧になって皆様!
今行って、プールサイドで冷たいシャンパンとか飲んだら
さぞや最高でしょうなあ今日の気温は私の体温を越えた
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2005/07/22(金)

そういえば昨日の日記で書くのを忘れたのですが
ボロブドゥールを見た帰り、飛行機に乗って
あとは離陸するばかりだったのですが、
何故か出国審査の係員らしき人が
私の友人を飛行機の中まで追ってきて、
パスポートと航空券の半券と顔を
とっくり確認して帰って行かれたのでした。
海外でそんなの初めてだったのでびっくりしました。
友人がこのまま連行されて
それっきりだったらどうしようと思った。

建築の話10
注:こちらのサイトさんは音が鳴ります。

://www1.linkclub.or.jp/~spanky/YH001/gyaraly/yakei/18maishimaL.html

ギャアアアアアアアアア。
塔の上の方で10人くらい殺されてるよ!
ていうか毎朝こんな建物に出勤する気持ちってどんなだろう。

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2005/07/23(土)

建築の話11
ここに一番相応しい形容詞は
「The やりすぎ」
だと思う。外観は非常に美しい。
でも内部はハッキリ言って空間恐怖症じみている。
どこに目をやっても
装飾を施していないスペースがないのだ。
なので、しばらく居ると目が疲れてくる。
美術館だって、隣の絵との間隔が0ミリの
上下3段くらいで展示してあったら
きっと絵は美しく見えないに違いない。
それと同じだ。

室内は写真撮影禁止だったので
パンフレットからこっそり。

この寝室の細工は、13人の人が4年半の歳月をかけて
彫って彫って彫りまくったそうだ。(彫れる場所はともかく全部彫ってある)
写真では残念ながら潰れてしまっているけれど、
もし行かれたらぜひ寝台に近寄ってよく見て下さい。
あまりの細かさにぎゃーって言いたくなります。
ちなみに鏡台の上の銀の白鳥からは水が出ます。
あ、ノイシュヴァンシュタイン城の話でした。

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2005/07/24(日)

ボエ更新

建築の話12(最終回)

で、私が今まで見てきた建物の中で
今のところ一番美しいと思っているのは
サン・ピエトロ寺院です。
もう……あそこは仕方ないとしか言いようがない。

外観もそれなりに整ってはいますが、
それよりは圧倒的に内部の造形と装飾。
異教徒どもめ、世界最高にして唯一の宗教の前に平伏せ!
俺の俺の俺の話を聞け。5分だけと言わずに一生聞け!

という、ものすごいパワーで頭が重くなります。

私も絵(のようなもの)を一応描きますが
それは殆ど自分の為であって、
そりゃあ見て下さる人のことも意識はしますが、
それでもやっぱり私が描くのは自分のため。
だから自分の命以上に信奉し、愛する存在のために
威光のために、捧げるために創ったものは
なるほどこういうものかー、とショックでした。
もう少し長い時間あそこにいたら改宗してましたよ。
あぶなかった。

とても綺麗な写真が豊富にあるサイト様
://kirisai.hp.infoseek.co.jp/italy08.html

さーて、来週のサザエさんは。
「カツオ大あわて」
「にゃかむら夏休み」
「Cさん再々々々登場」
の3本になります。えーと毎年恒例今年で4回目になりますが
ちょっとの間だけCさんが代打で日記を書いてくれるのです。
25日〜31日まで、私はサイトをお休みします。
更新は勿論ありませんが、Cさんがしてくれたりすると面白いですね、うん
メールは読めます。急ぎの件には「緊急」などという
タイトルにされると尚よろしいかと。

ではみなさん暫しのお別れ。Cさん毎年すまんー。

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2005/07/25(月)

久しぶりの方も初めましての方もこんにちは。
今年もマメ夏の風物詩(…)友人Cによる日記週間が始まります。
心優しい閲覧者の皆様、よろしければ一週間どうぞおつきあい下さいませ。
もう少し私に才覚と野心が備わっていれば、家主の不在をコレ幸いとバンバン更新して、
ここをテニスやアメフトや錬金術や海賊や忍者などのサイトにすり替えてやるのですがね(よせやい)。


夏の風物詩といえば、我が家にはこの季節になると何処かの工業製品の
会社から毎年お盆休みのお知らせFAXが流れてきます。ここ5・6年ずっと。
うちはごく普通の一般家庭です。もちろん番号の間違いなのでしょうけど、
不思議なのは一年を通じてそれ以外の連絡は一度も入ってこないこと…。
大丈夫なんじゃろうかあの会社。

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2005/07/26(火)

知り合いにブラジルで日本語教師をしていた人がいるのですが、
その人の体験談。
バスで隣り合った現地の人とおしゃべりをしていたところ、
「僕は日本人とこんなに喋ったのは初めてだ!」と言われて
そうかね、と思っていたら次に続いたセリフが
「キスして良い?」だったそうです。
何なのだブラジル人…。

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2005/07/27(水)

こないだ美容院に行ったのですが、
実は私は「美容院」という言葉を使うのが恥ずかしい。
だって美容じゃないもん。散髪するだけだもん。「床屋」で充分じゃん!(逆ギレ)
というのが主な理由ですが、年寄りと暮らしておりましたので家族全員の
ボキャブラリーが少々古め、というのもあります。
他はかなり矯正されましたが、今でもつい言ってしまうのが

  「床屋」 「寝間着」 「舶来」 「毛唐」

最後の一つなどは色々引っかかりそうですが、よく使われる外人という
言い方だって大概失礼だし、外国人も何だか冷たい感じがするし。
輸入物インポートもいまいちピンと来ない。
寝るとき以外着ない!という意志の表れが寝間着ですね。
パジャマだと休日など丸一日着てても構わない気がするのです。
うっかりするとそのまま出歩いちゃう。ダメっぽい。

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2005/07/28(木)

同居者の話題が出たので、かぞくのひとの話をしましょう。
現在は非同居の兄が一人おります。
去年の9月の初めごろでしたでしょうか。
滅多に連絡をよこさない彼から突然メールが来ました。
内容は
 「ブルーナさんのサイトに日本語版が出来てた!」
これ一行。以上終わり。
もう数年で立派な中年になる男ですが筋金入りのうさぎマニアです。
いっそアニヲタとどっちがマシかしら。(私が言うな)

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2005/07/29(金)

母ちゃんの話。
時折ユカイな発言で笑いを提供してくれる母は、(2002/08/24日記参照)
今年の春先にポツリと言いました。
「頭が突然 キキキッとカユくなるのは花粉症?」
…マジ花粉症の方々にボコられても知りませんよ母上。

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2005/07/30(土)

おやじの話。
ある夏の午後、父が昼寝中のママンを揺さぶり起こしながら言うことには
「眠いんか?」「寝てるんか?」
何か急ぎの用事があったらしいのですが、眠っている人間にかける言葉と
してどうなんだそれは。何故に普通に起こさないのか。

そんな父は、カップラーメンの汁を「これは塩分が多いから」と言い、
お湯で2倍に薄めて、全部飲む、という人種でした。
(念のため申し上げますが、それだと塩の総摂取量は同じ…)
いかに理系学部出身といえど活かせなければタダ(以下)の人という見本。

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2005/07/31(日)

それにしてもブログやサイトで連日日記を更新されている方々は、よくまあ
毎日違うことを書かれるものですねえ。うっかり同じ話を二度書いたり
なさらないのでしょうか。私など一年に一週間でもネタ切れですよ。
仕方なく家族や友人を売ってみましたが、それすら面白く書けやしねえ…。
(普通にその日の出来事を書く気はないのか自分よ)
にゃかむらさんや他のサイトマスター様方の偉大さを褒め称えつつ、
今年のオツトメは終了です。お付き合い下さった方ありがとうございました。
それでは皆様、この夏もお元気で!

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