あっ。これ何だかなるしま先生の絵をそのまま使ったみたいですが
違いますよ。それじゃ犯罪です。ちゃんと描きました。何の為に描いたのか忘れたけど

原獣文書のレイ・ジーン・セーバーヘーゲン博士です。
なるしまゆりさんという漫画家さんは、まあご存知の方のが
多いとは思いますが、描かれるものは滅法面白いです。
パロディもオリジナルもエッセイ漫画も日記文章も   .
サイト日記は今ちょっとお休みされてますね、ともかく何もかも。
面白さの要因は色々ありすぎるのですが、抜群なのはネームでしょう。
清濁合わせた上でのポジティブで圧力のある言葉。どんなに疲れていても
ばーん!と頭の芯まで飛び込んできます。それからキャラクタの作りこみ。
全ての人に主張があって、誰も薄っぺらい言葉を喋らない。       .
そして並べて配置すると映えるように人物関係もちゃんと考慮されている。
話の骨格も、ただボード上を移動する平面的な展開ではなく、例えば個人から組織へ
例えば組織から国家へ、例えば過去から現在へ、縦横無尽にかつ立体的に
「粗筋上のカメラ切替」がなされている。(この粗筋上のカメラが、
ずっとパンの状態だと、何であれ私は途中で読むのを止めたくなるのです)

プロになられたときは少し驚いたのですが、落ち着いて考えたら
あれだけ面白ければ(同人誌デス…)そりゃあんた当然プロにもなるよ!と納得したり。

ちょっと読んでみようかと思われた方は角川の「隣の町で死んだひと」
「終電時刻」あたりからどうぞ。御気に召せば「少年魔法士」「原獣文書」
「プラネット・ラダー」「不死者あぎと」へ。              .
私は「少年魔法士」が好きです。どれか1つしかラストが読めないとしたらこれを選びます。


(新書館・なるしまゆり先生・漫画)




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