「破墓 パミョ」











アメリカに渡った富豪の生れたばかりの息子が理由の分からない奇病にかかり、
また富豪自身もおかしな体験をするようになったとのことで、
腕利きの巫堂が呼ばれる。彼女の見立ては、祖霊が墓を居心地悪く感じているというもので、
墓の移動を薦める。彼女は信頼できる風水師、葬儀師を集めるが…というあらすじ。

「私は」面白かったです。巫堂の儀式と祈祷がじっくり見られて嬉しかった。
言葉の抑揚やリズムが軽快で、私が霊でもこれは楽しい気持ちになって出てきてしまうな!と思った。
韓国の土着信仰や冠婚葬祭、霊に対する考え方、知識がなかったので全部興味深かった。

人を選ぶ要素(すごくねたばれなので反転)

日本が完全悪役。
あと嘔吐、というか吐血表現あり。

ラストまでばれ

4人みないい人なので、なんとか生きてくれー!と祈ってました。特に眼鏡の人。

韓国のお墓事情が特に気になって、風水的にナイスな場所だからって墓にしていいの…?
土地の持ち主は…?って思ったんですが、あとで検索したら山ごと買うんですね。そんなバカな!?
韓国には一体いくつ山があるんだ!?
墓の位置は風水師が決めて、葬儀を取り仕切るのはキリスト教で、
困りごとがあれば巫堂を頼るって、色々な宗教がミックスされていて面白いです。日本もそうですけど。

面白いと言えば墓掘り男は亥年とか、悪いものを豚に移して祓うとか、
馬の血で邪気を祓うとか、分かりそうで分からないところにゾクゾクしました。
西洋文化圏の人が見たら完全に分からなくて蛮族の風習に見えるのかも。
あの、トッケビ遊びもよかった。ごちそう、ちょっと多いわね…でも3人で食べちゃいましょう!
チラッチラッってやってると来るんだね。食いしん坊か。

「日本の鬼は近付いただけで殺される。巫堂では祓えない」というようなセリフがあったが、
「えっ?他の国の怨霊は近付いただけで殺さないの?」と思った。
何の落ち度もない人間を祟るのは日本の怨霊だけ…?

あの鉄杭の話は有名な都市伝説らしいが、戦死した武将を埋めてその役割にするという発想は良い。
関ケ原で首を切られて大徳寺に埋葬されて、鮎が好物で、兜がムカデの意匠って誰よ!?ってめちゃ検索した。
たぶん三成をベースに複数の武将をミックスしたんだろうね。
縦向けに(座った状態でだけど)埋葬されたのは家康だもんね。
ネットで「朝鮮出兵=豊臣方」という意見を見てなるほど、と思ったりした。
死んだ爺さんは売国奴なのでその子孫は死んでもええやろ、という死亡基準なのだと思うが、
お寺の住職さんは気の毒すぎた。病院で棺を開封した奴が死ぬべきでしょう。
ところで御当主殺害から赤ちゃんの側に出現した際の経過時間から時差を引いて、距離を割ったら、
霊の移動速度が判明するぞ!

ボンギルは「にげて……」がよかったです。
野球やってて突然神が降りて巫堂の道に入るなんてことが普通にあるんだね。
あの師弟の設定はほぼ語られなかったのでシリーズになってもいいと思う。
お祖母さんや師匠の師のお話とかも知りたい。

5億ウォンでは割に合わない仕事だったな…。ピンハネ分を入れたとしても。
(まあ損得ではなく祖国の次の世代、
子孫たちのために己を犠牲にしようとする滅私の心があったからこそ4人とも生き残ったのでしょうけど)


公式がお祓いのシーンをあげてくれてた。
このシーン繰り返し見たかったんですよ!やったー!
https://www.youtube.com/watch?v=cLLe7ccXSWc










2024.10.20 サイトに掲載

2025.12.30 再掲載





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