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「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」 社会不適合傾向にある女性コンビの殺し屋、ちさととまひろが主人公の シリーズ3作目の映画。 今回は出張先の宮崎で簡単な仕事を終えるつもりだった2人だが、 天性の殺人者と遭遇し、壮絶な殺し合いへと発展する…というあらすじ。 監督脚本:阪元裕吾さん アクション監督:園村健介さん 最初のバカンスのシーンで胸がいっぱいになり ここだけで料金の元は取れた…と思った。 (最近邦画で、この二人の掛け合いを無限に続けてほしいと思う作品が増えた) アクションは、このシリーズ独特の、手数とポジションチェンジの多い、 目まぐるしいやつで相変わらず見応えがあった。 予算が増えたのか、池松壮亮さん、前田敦子さんなど ゲスト俳優さんが豪華になりました。 座席は程よく埋まってた。 ラストまでばれ ちさとのスパダリ化が著しかった。 ナイフの刃を握るところの顔のアップが 美少女の撮り方じゃなくて、覚悟の決まった人間の顔で良かった。 むしろ手のひらのナイフを抜き取るシーンが痛そうでした。 「まひろさん、そんな約束、私はしないよ」 「もっとましなこと言え、まひろ」 あわわ、ちさと様ー!予告でも使われていたフォ〜マルな衣装、最高でした。 まひろは、頭に打撃がヒットして、平衡感覚がやられたな、 ってとこの演技が良かったです。 社会不適合傾向が、ちさとよりも顕著なまひろ。 「むこうで待ってるからさ、むこうでも遊んでほしいな」 っていう言い方が完全に不安な子供のそれで、 ちさとじゃなくても「甘やかしてやるよ」って言うと思う。 ケーキの犬食い、かわいかったー! 池松さんは十八番の瞳孔の開いたサイコパス演技。 殺陣もさすがの自然さだった。愛用の武器はイスラエル製ね、ほーんなるほど。 前田さん、子供のころに灰原哀に憧れてああいう態度を貫いているうちに 友達がいなくなってそのまま今に至るエピソード良かったです。 ちさまひとの言い争い、でも年齢に関するdisは使われないのがクールだった。 本編の前の予告で、「ドキュメンタリーベイビーわるきゅーれ」が流れたが 室内で繰り返した型を、正確に屋外で再現して作品を作っているのが分かった。 思い出されるのは庵野監督の仮面ライダーの時の叱咤 「段取りを見せてる」「技を見せるんじゃなく殺しにいってくれ」 なんですけど、 やっぱりね、実際の殺人を見たいわけじゃないんです。 殺すなら相手の睡眠中に刺して火をつけるのが成功率高いけど、なにも映えないじゃないですか。 見たいのは技で、それを危険なく行うには入念な段取りが必要なんです。 ただ、その技のリアリティが、歌舞伎レベルに抽象化されたやつか、 それとも現在の公的暴力機関でも採用される種類のやつか、 重力、筋力、耐久性、スピード、どの程度のファンタジーを混ぜるかは 監督、アクション監督が決めることで、これは技術です。 映画、もうちょっと見たかったな…と思ったら 毎週「ベイビーわるきゅーれエブリデイ!」がドラマで放送しているという 最高のタイミングです。 2024.09.29 サイトに掲載 2025.12.30 再掲載 戻る |