「ペイン・ハスラーズ」










住む家もないほど経済的に追い詰められていた
シングルマザーの主人公は、
バーでショーダンサーをやっていたが、
製薬会社勤務の男性客が気まぐれに言った、
雇ってもいいという言葉に、すがるような思いで面接に赴く。
彼女は薬のセールスで頭角を現すが、
しかし会社は業績を伸ばすために
法に触れる販売を始める…というあらすじ。

現在でもまだ解決していない
オピオイド問題を扱ったNetflix映画です。
推しが出ているので見た。
時々ずっと後の時間軸のインタビューが入ったりして、
ふわっとドキュメンタリー風にしてあった。

内容ばれ

ものすごく早く、そしてよく効く鎮痛剤があって、
それは癌患者のための薬で、
中毒性はないというデータがあった。
製薬会社は薬を売りたい。
営業は生活のために金が必要なので何でもする。
医師はチヤホヤされたいし性的なサービスを受けたい。
勿論金もほしい。
やがて癌患者以外にも薬が多用される。
しかし中毒性がないというデータは
あくまで癌患者に関する数字で、
中毒になる前に亡くなっていたとも考えられる。
中毒患者が出始める。

人類を疫病から守るために
利益度外視で奉仕をしてくれる製薬もある一方で、
こんな風に人命を月給に変えるようなことをする会社もある。
もしかすると同じ会社の別部門ということもあるかもしれない。
そりゃ陰謀論や代替医療が流行る訳だよ…という。

映画としてはおとなしめのスコセッシ作品風という感じ。
おとなしめになるのはおそらく女性主人公だからという気もする。
男性主人公ならもっとめちゃくちゃになるか、
あるいは社との戦いがもっと苛烈になったのではないか。










2023.11.10 サイトに掲載

2024.05.07 再掲載





戻る