「ミステリと言う勿れ」











田村由美さんの同名漫画を原作とするドラマシリーズ初映画。
比較的初期のエピソードである広島編。
展覧会鑑賞のために広島に来た学生、久能は
突然見知らぬ少女に声を掛けられ、強引に彼女の家に連れてこられる。
資産家である彼女の一族は、代替わりのたびに遺産を巡って争いが起こり、
死者が出るという話だが…というあらすじ。

なかなか上手くまとまっていて映画向きのお話なので面白かったです。
菅田将暉さんの久能くんの喋り、独特で好きだ。

ラストまでばれ

あの一点透視の続きの間が出てくると
「旧野ア家住宅……」って分かるようになってきました。
最近ドラマ版犬神家で使われたばかりです。
ちなみに倉のガワは旧井上家住宅のもの。
野ア家の倉は敷地の中央に連なって立ってるもんね。
久能くんの泊った部屋は旧野ア家のようです。

この話の犯人(の構造)はたぶん横溝の例のあれがモデルだろうし、
旧家の相続だし、ロケ地がかぶってるし、探偵役の頭はモジャだし
なんか思ったより金田一感がありました。
うーんでもこの話の優れているところは登場人物の圧倒的まっとうさと、
終わった後の圧倒的さわやかさ。いい話だった。

原作、ドラマ鑑賞組への目くばせもちょっとありましたが、
池本の原作リスペクト舌ぺろでなぜか笑いが起こって、
「そこで笑うのか…!」という新鮮な驚きを得た。

やっぱりシーズン2あるんですかね。










2023.09.19 サイトに掲載

2024.05.07 再掲載





戻る