「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」










ケネス・ブラナー監督・主演の映画エルキュール・ポアロシリーズ3作目。
引退してベネチアで隠遁生活を送っていたポアロのところへ
旧友の推理小説作家が訪れ、
どうしてもトリックを見破れない霊媒師の、
降霊会に参加してほしいと依頼する…というあらすじ。

今回ミステリーというよりクラシックホラーだった。
画面は相変わらずギンギンに凝ってる。

ラストまでばれ

「ハロウィーン・パーティ」が原作らしいのだが
95%くらい内容が違う。
共通点はアリアドニ・オリヴァをきっかけとして事件に巻き込まれるのと
あと登場人物の名前と、アップル・ホビングくらい…。
私は実写化されるならケネス・ブラナーの撮った
美しい沈床庭園が見てみたかった。
しかし原作のビッグタイトルがまだまだ残ってるのに
なぜ「ハロウィーン・パーティ」?しかも内容の全然違う?

良かったところは画の美しさ。
ベネチアのお屋敷の屋上にある小さな花畑。
ポアロさんの家の屋上のテーブルセット。
ワヤンクリっぽい孤児院の影絵。
特にアリシアの部屋が美しかった。
降霊会のシーンは真上からのショットをまじえつつ
目まぐるしいカメラの切り替えで緊迫感があった。

ミステリとしてはあまり評価しない。
密室トリックが…もうちょっとあるだろ何か!
あと原作だとアリアドニ・オリヴァは普通に友達なのだが
この映画では嫌な性格に改悪されていますね?
シリーズを持っている探偵役で、ファンも多いと思いますが…。

カトリーヌの話(オリジナル)を引っ張り続けている。
やっぱりラストは「カーテン」くるのか?












2023.09.17 サイトに掲載

2024.05.07 再掲載





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