「ザリガニの鳴くところ」 ディーリア・オーウェンズの同名小説を映画化。 ノースカロライナの湿地で暮らしていた一家があったが、 妻は夫の暴力に耐えかねて家を出てゆき、 きょうだい達も順番にいなくなる。 最後には父親も出ていき、 残ったのは6歳の娘だった。 彼女は小学校へ行くが身なりを笑われて以降は近寄らず、 貝を売って暮らして成長した。 近隣の住人は彼女を「湿地の娘」と名付け蔑んだ。 そんな彼女がある日、町の裕福な家の青年の殺人容疑で拘留される… というあらすじ。 原作は動物学者である著者が69歳の時に最初に書いた小説で、 湿地の動植物の形容が素晴らしいらしい。 ラストまでばれ 母を殴る父親を見て育った幼少期からの裏切りの経験、 そのうえなんでまたあのカス男に引っかかるのかよく分からなかった。 ところでカス男のベッドシーンですが これまで見たベッドシーンで一番早……てびっくりした。 アジアだと今も女性は下手ックスについて指摘を避ける傾向にあるようですが カス男の遊び相手のアメリカの女子たちはズバっと言いそうですけどね。 1969年あたりだとまだそんなにズバズバ発言してた訳ではないのかな? 原作ではどういう形容だったんだ…。 あと滞納していた財産税(固定資産税)が800ドルで、 土地は税を払った人のものになるって発言があって、 相続税は…?登録免許税は…? と思ったが、アメリカの連邦遺産税の基礎控除額が約14億円で 実質庶民は非課税のようでした。 (州によっては連邦とは別に相続税のあるところもある) 登録免許税はないのだそう。 なんか貧富の差が拡大する一方じゃない?大丈夫? 固定資産税の異様な安さは、おそらく湿地の地価が低いせいでしょうね。 人は自分の物差しで他人を測ってしまいがちだが、 時にそれは無意味だし、 人間の物差し(善悪や刑法)で測れないものもあるというラストだと思いましたが 原作を読むとまた違うのかもしれません。 2023.09.06 サイトに掲載 2024.05.07 再掲載 戻る |