「マイ・エレメント」 火と水と土と風、様々なエレメントの暮らす街で、 移民二世として父の店を手伝う火の娘エンバーは、 調査にやってきた水道局の水の青年と出会う…というあらすじ。 恋愛ものだけど、 生まれ持った自分の性質の話でもあり、面白かった。 エレメントにまつわる科学ねた、言語ねたなどは大人でもワクワクしました。 親の期待に応えたい娘の苦しみの話でもあるので苦手な人注意。 私は大人なので、エレメントがそのまま人種民族であることが分かるし、 鑑賞後に監督さんが韓国からの移民二世であると知り、 ホットな料理や、コントロールできないエンバーの激情が 現実の知識と繋がりましたが、 何も分からず子供のうちにこのアニメを見て、 成長してから精神的な支えになったり、 理解の糸口になったりするなら、かなりいいなと思った。 内容ばれ エレメントシティ、とても綺麗だった。 鉱物で炎の色が変わる炎色反応や、 ガラスの原料、見せ方が美しかったです。 火と水を使った慣用句の豊富さも、改めて並べられると驚く。 多様性といえばアメリカという印象だけど、 案外みんな自分と同じ属性のグループとつるむ (と複数の人が言っておられるのを見かけた) というのがよく表現されてた。 ウェイドの親類のやや空気読めない感じの人に 共通語(英語)の完璧さを悪気なく褒められる二世、 というおそらく現実あるあるネタ、 ウワ…っていう周囲の反応がまた絶妙演出だった。 苦労した親のあとを継ぎたい、 期待に応えたい中国からの移民の娘が苦しむ 「私ときどきレッサーパンダ」 「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」 自分は歯を食いしばって耐えて、子供に何かを残したい韓国からの移民の話 「ミナリ」 などなどジャンルと言っていいほど増えてきましたが、 日本は同じアジアでもここまで家族の絆が強固では… いやでも移住したら結びつきが強くなる?などと考えました。 ところで火の街の人々は治水の不備で市を訴えていいと思う。 下手したら歴史上最悪の大量死事件になってたよ。 (エレメントたちって死んだらどうなるの…?) 同時上映は「カールじいさんのデート」 2023.08.09 サイトに掲載 2024.05.07 再掲載 戻る |