「イノセンツ」 北欧のサイキックホラー。 父母と自閉症の姉、4人家族で引っ越してきたイーダは、 ベンという少年と仲良くなるのだが、 彼はイーダに面白い能力を見せてくれる。 その不思議な力を通じて交流の輪が広がっていくが やがてそのちからは無軌道な暴走を始める…というあらすじ。 抑圧された生活を送る高校生が力を得て 充実した時間を送るがやがては破滅する「クロニクル」の子供版。 団地・子供・サイキックという点、 あといくつかのシーンがもろに「童夢」だったが、 監督がインスパイアされた発言をなさっているらしい。 大人も死ぬが子供も容赦ない死に方をする。 あとここ最近で一番残虐な猫の殺害シーンがありました。注意。 サイキック戦、地味で予算はいかにも少なそうだが 子役たちの演技とエピソードの積み重ねですごい緊張感がありよかった。 ラストまでばれ 子供のフラットな感じが巧く描かれていた。 自閉症の姉を虐待するイーダ、猫を殺すベン。 しかしベンは親に虐待を受けており(脇腹の痣とか) モンスターなのと同時に被害者だった。 最終的に殺し合うことになったが、 イーダとベンは憎み合っていたわけではなかった。 アイシャは天使だった。 彼女にも強い精神支配系パワーがあったら 助かったかもしれなかったのに。 抑圧が能力を生んでいる設定なんだろうけど、 親に問題のありそうな2家庭が有色人種というのはどうかと思った。 それとも有色人種のシングルマザー率の高さはノルウェーあるあるなのか? あの団地、低収入家庭用とかそういう設定なんだろうか。 2023.07.30 サイトに掲載 2024.05.07 再掲載 戻る |